JP2013191466A - ガス遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開極速度の向上を抑制しつつ、良好な進み小電流遮断性能を備えたガス遮断器を提供する。
【解決手段】このガス遮断器は、対向アーク接触子3の少なくとも先端及び可動アーク接触子4の周囲を覆う絶縁ノズル14に段部14aを設けている。電界緩和シールド15は、絶縁ノズル14の外周面に嵌合し、バネ16の付勢力によって段部14aに追随してアークプラズマ発生空間20側へ移動可能となっている。この電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4の開極直後は、段部14aによってアークプラズマ発生空間20とは反対側に押し込まれている一方、遮断動作に伴って段部14aに追随して対向アーク接触子3の先端へ迫り出してアークプラズマ発生空間20側に位置する。
【選択図】図2
【解決手段】このガス遮断器は、対向アーク接触子3の少なくとも先端及び可動アーク接触子4の周囲を覆う絶縁ノズル14に段部14aを設けている。電界緩和シールド15は、絶縁ノズル14の外周面に嵌合し、バネ16の付勢力によって段部14aに追随してアークプラズマ発生空間20側へ移動可能となっている。この電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4の開極直後は、段部14aによってアークプラズマ発生空間20とは反対側に押し込まれている一方、遮断動作に伴って段部14aに追随して対向アーク接触子3の先端へ迫り出してアークプラズマ発生空間20側に位置する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、気体中で電流の導通又は遮断を切り替えるガス遮断器に関する。
電力系統において事故電流を含む電流開閉のためにガス遮断器が広く使用されている。このガス遮断器は、接点を機械的に切り離すと共に、切り離しによって発生するアークプラズマを消弧性ガスの吹き付けによって消弧する。
ガス遮断器としては、特許文献1に示すように、パッファ型と呼ばれるタイプが広く普及している。ガス遮断器は、対向通電接触子と可動通電接触子、対向アーク接触子と可動アーク接触子とをそれぞれ対向配置し、それぞれを機械的な駆動力によって接触又は離反させることで電流を導通又は遮断する。ガス遮断器には、接触子の離反に伴って容積が減少するパッファ室が設けられており、パッファ室で圧縮された消弧性ガスが対向アーク接触子と可動アーク接触子との間に強力に吹き付けられるようになっている。
対向アーク接触子と可動アーク接触子との間には、開極の過程でアークプラズマが発生する。ガス遮断器は、対向アーク接触子と可動アーク接触子との距離を拡げ、消弧性ガスをアークプラズマに吹き付けることにより、両接触子の絶縁性能を回復させ、アークプラズマを消弧し、電流の遮断を完了させる。
事故電流遮断時のように数kAオーダーの大電流のアークプラズマの場合には、両アーク接触子の間の距離が十分開き、かつ十分に強力な消弧性ガスが吹き付けられなければ、電流零点を迎えてもアークが消弧されることはない。一方、進み小電流遮断のような数百A以下の小電流アークの場合には、両アーク接触子の開離直後であっても、微弱な消弧性ガスの存在により、電流零点を迎えれば簡単にアークが消弧される。電流位相によっては、アークが継続するアーク時間は限りなく0に近くなる。
アーク接触子の開離直後にアークが消弧し、アーク接触子間の距離が極めて小さい状態で系統からの高い回復電圧(商用周波数)が印加されると、アーク接触子間に再点弧が引き起こされることがある。再点弧とは、商用周波電圧において電流零点後4分の1周期以上の時間が経過した後に生じる絶縁破壊現象である。この再点弧が起きると、大きな過渡電圧が発生する場合あり系統機器の信頼性を脅かす。そのため、ガス遮断器では、遮断時の再点弧を回避して絶縁破壊に防ぐことが重要となっている。
そこで、ガス遮断器は、一般的に、再点弧を回避するために速やかな絶縁回復特性が要求されており、アーク接触子の開極速度を向上させ、アーク接触子間の速やかな絶縁回復を確保している。しかしながら、開極速度を向上させると、ガス遮断器の操作エネルギーが大きくなり、また機械的信頼性が低下するという問題点がある。この傾向は、最近の小型のガス遮断器では顕著である。なぜなら、小型化によりアーク接触子の径が小さくなる傾向にあるため電界が高くなってしまい、より一層の開極速度向上が要求されるからである。
この再点弧の回避と省エネルギー化や機械的信頼性低下の回避の両立という問題に対し、近年では、いくつかの提案がなされている。
例えば、特許文献2及び3では、リンク機構などを用いることでアーク接触子の開離直後における開極速度を向上させている。また、特許文献4及び5では、対向側接触子部も可動接触子部と反対向きに駆動し、各接触子部の絶対速度を抑制しつつ、アーク接触子の相対的な開極速度を向上させている。これらは共に速やかな絶縁回復を実現可能であるが、同時に、部品点数の増加、機械的・絶縁的信頼性などの課題が残ってしまう。
また、特許文献6乃至9では、絶縁ノズルの形状を改良することでガス流に起因するアーク接触子先端近傍での圧力及び密度の低下を防止し、以て速やかな絶縁回復を実現しようとしている。しかしながら、最近のガス遮断器では、機械的圧縮による蓄圧依存度が低下し、アークエネルギーを用いた蓄圧の寄与が増加しているため、進み小電流等の小電流遮断時には、パッファ室の圧力上昇が弱く、もともと、ガス流に起因する圧力及び密度の低下の問題が無視できる程度である。そのため、これらの技術の有効性は必ずしも高いわけではない。
そこで、近年は、アーク接触子間の速やかな絶縁回復を実現するために、アーク接触子の電界を緩和させるという技術が注目されている。この技術は、対向通電接触子の外周部分に電界緩和シールドを設けたものである。電界緩和シールドの先端部は、対向通電接触子の先端部よりも可動接触子側に位置している。電界緩和シールドは、その先端部が円弧を描いて構成され、内側に巻き込んだ形状のものは、対向通電接触子の先端部を覆うように配置されている。また、特許文献10乃至12のように、電界緩和シールドを浮動にしたもの、対向接触子部側に可動のシールドや浮動のシールドを設けたものも提案されている。
アーク接触子の電界を緩和することで、アーク接触子間の再点弧は防止可能である。しかしながら、アーク接触子の電界を過度に緩和してしまうと、対向通電接触子又は電界緩和シールドの電界が高くなるため、新たな問題が発生してしまう。
すなわち、リアクトル遮断等、遅れ負荷電流や極めて小さな事故電流を遮断する場合、進み小電流遮断時と同様に、両アーク接触子の開離直後であっても、微弱なガス流の存在により、電流零点を迎えれば簡単にアークが消弧される。遅れ負荷電流遮断や小さな事故電流遮断の場合、進み小電流遮断とは異なり、遮断後にアーク接触子間には数kHzの高い周波数の過渡回復電圧が印加されることが多く、アーク接触子間距離が小さい状態で瞬時に電圧が立ち上がるため、この時の再発弧は許容せざるを得ない。再発弧は、電流零点後4分の1周期未満の時間で生じる絶縁破壊現象である。ただし、この再発弧はアーク接触子間で発生しなければならず、通電接触子間での発生は回避しなければならない。なぜなら、通電接触子間で再発弧した場合、ガス流が存在しないため、遮断不能になる可能性があるためである。
そのため、対向通電接触子に設けた電界緩和シールドによる対向アーク接触子の電界緩和には限界があった。
特許文献10では、電界緩和シールドを浮動にし、弾性体で変位を制御することで、開極直後は電界緩和を抑制し通電接触子間の再発弧を回避しつつ、再点弧のおそれがある時間領域では電界緩和を進めている。この技術では、一定の電界緩和効果はある。しかしながら、電界緩和シールドとアーク接触子が離れているため、効率的な電界緩和には限界がある。また、電界緩和シールドが大型化してしまう。
特許文献11及び12では、対向側に可動のシールドや浮動のシールドを設けている。ただし、これらの技術では、遮断動作の最終期に電界緩和シールドが可動側にせり出すものであり、遮断状態での絶縁距離を短くする効果があるものの、ギャップが短いときの絶縁回復が重要な進み小電流遮断性能に対しては効果が小さい。
以上のように、開極速度の向上を抑制しつつ、良好な進み小電流遮断性能を得るためには、対向アーク接触子の電界緩和が有効ではあるが、従来はその電界緩和に限界があった。
本発明の実施形態は、上記の課題を解消するために提案されたものであり、開極速度の向上を抑制しつつ、良好な進み小電流遮断性能を備えたガス遮断器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、実施形態のガス遮断器は、気体中で電流の導通又は遮断を切り替えるガス遮断器であって、互いに接触して前記電流を導通させるとともに、前記遮断の過程で相対的に離反する第1の通電接触子及び第2の通電接触子と、同軸上に対向配置されると共に、前記遮断の過程で相対的に離反し、当該離反によってアークプラズマ発生空間を発生させる第1のアーク接触子及び第2のアーク接触子と、前記第1のアーク接触子の少なくとも先端及び前記第2のアーク接触子の周囲を覆うとともに、前記遮断の過程で前記第1のアーク接触子と相対的に離反する絶縁ノズルと、前記絶縁ノズルの外周面に嵌合し、第1のアーク接触子と同電位又は浮動電位の電界緩和シールドと、前記電界緩和シールドを前記段部に押し付ける弾性体を備え、前記電界緩和シールドは、前記第1のアーク接触子と前記第2のアーク接触子の開極直後は、前記段部によって前記アークプラズマ発生空間とは反対側に押し込まれている一方、遮断動作に伴って前記段部に追随して前記第1のアーク接触子の先端へ迫り出して前記アークプラズマ発生空間側に位置すること、を特徴とする。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態に係るガス遮断器を示す断面図であり、電流の導通状態を示している。また、図2は、本実施形態に係るガス遮断器を示す断面図であり、電流が遮断された状態を示している。
(構成)
図1は、本実施形態に係るガス遮断器を示す断面図であり、電流の導通状態を示している。また、図2は、本実施形態に係るガス遮断器を示す断面図であり、電流が遮断された状態を示している。
図1及び2に示すように、ガス遮断器は、対向通電接触子1と可動通電接触子2、及び対向アーク接触子3と可動アーク接触子4とをそれぞれ対向配置させ、消弧性ガスが充填された密閉容器に収納されている。
消弧性ガスは、消弧性能及び絶縁性能に優れたガスであり、例えば六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)が挙げられる。但し、SF6ガスは、二酸化炭素ガスの23900倍の地球温暖化効果を有すると言われており、環境保全の観点から、SF6ガスよりも地球温暖化係数の小さいガスを用いるようにしてもよい。この地球温暖化係数の小さいガスとしては、空気、二酸化炭素、酸素、窒素、またはそれらの混合ガス等が挙げられる。
対向通電接触子1と可動通電接触子2は、それぞれ端面が開口した円筒形状を有する導体であり、互いに開口を向かい合わせて同一軸上に配置されている。この対向通電接触子1の開口縁は内部に膨出しており、この開口縁部分の内径と可動通電接触子2の外径とは一致する。対向通電接触子1と可動通電接触子2とは、相対的に移動が可能となっており、対向通電接触子1の開口に可動通電接触子2が差し込まれることで、対向通電接触子1の内面と可動通電接触子2の外面とが接触し、電流導通状態となる。
対向アーク接触子3は、円柱形状を有する導体であり、可動アーク接触子4は、先端が開口した円筒形状を有する導体である。可動アーク接触子4の先端は、ブラシ状に円周方向に分割されている場合もある。この対向アーク接触子3と可動アーク接触子4は、対向通電接触子1と可動通電接触子2の内部に同軸上に対向配置されており、可動アーク接触子4の開口は対向アーク接触子3を向く。
可動アーク接触子4の開口縁は内部に膨出しており、開口縁の内径は対向アーク接触子3の外径と一致するか、若干小さい。若干小さい場合は、開口縁部分の厚みが調節され可撓性を有している。この対向アーク接触子3と可動アーク接触子4は、相対的に移動が可能となっており、対向アーク接触子3が可動アーク接触子4に差し込まれることで、電流が導通状態となる。
対向通電接触子1は円筒形状のサポート9の縁に固定され、対向アーク接触子3は、支持部10を介してサポート9の内壁面に固定支持されている。可動通電接触子2と可動アーク接触子4は、操作ロッド5に固定支持されている。操作ロッド5は、円筒形状を有し、対向アーク接触子3や可動アーク接触子4と同軸上に配置されている。可動アーク接触子4と操作ロッド5は概略同径であり、可動アーク接触子4は、操作ロッド5の先端に立設している。
操作ロッド5は、図示しない操作駆動機構によって軸方向に押し引きされる。可動通電接触子2と可動アーク接触子4は、この操作ロッド5の押し引きの程度に応じて、対向通電接触子1や対向アーク接触子3と接触し、又は離反する。
操作ロッド5の周囲には、操作ロッド5を内包するように容積可変のパッファ室6が形成されている。パッファ室6は、操作ロッド5と同心円状に配置されたドーナツ形状を有し両端面が有底の筒である。パッファ室6の内周面は、パッファ室6を貫いて配置される操作ロッド5の周面によって形成されている。
このパッファ室6は、対向アーク接触子3側の端面である上底及び側壁を形成するシリンダ部7と、下底を形成するピストン部8とで構成されている。シリンダ部7は、操作ロッド5に固定支持されており、操作ロッド5の押し引きに伴って軸方向に移動が可能となっている。ピストン部8は、その位置が固定されている。
パッファ室6の上底には、可動アーク接触子4の周囲を囲むようにリング状の貫通孔6aが貫設されている。この貫通孔6aは、アークプラズマ発生空間20とパッファ室6の内部と連通させる。アークプラズマ発生空間20は、離間した可動アーク接触子4と対向アーク接触子3の間の空間である。
パッファ室6の上底表面には、可動アーク接触子4及び貫通孔6aを一定の間隔を設けて囲んだ絶縁ノズル14が立設されている。絶縁ノズル14は、パッファ室6からアークプラズマ発生空間までのガス流路を形成している。
この絶縁ノズル14は、U字とV字の互いの屈曲部を重ね合わせた内部空間を有し、コンバージェントノズルとダイバージェントノズルとを組み合わせたラバールノズルとなっている。すなわち、絶縁ノズル14は、途中に内側へ膨出した最小内径部分であるチョーク14cを有する。
具体的には、絶縁ノズル14の内側は、パッファ室6の上底表面から出発して、軸方向に対向アーク接触子3側へ延び、可動アーク接触子4を通過後、可動アーク接触子4を包むように窄み始め、内径が対向アーク接触子3の外径よりも若干大きい程度まで窄んだところで、絶縁ノズル14の先端にかけて直線的に拡がっていく。この内径が対向アーク接触子3の外径よりも若干大きい程度まで窄んだ地点がチョーク14cである。
また、絶縁ノズル14は、外形状において、パッファ室6の上底表面に立設する大径の円筒に小径の円筒を積み重ねて面取りされた形状を有し、それら円筒の境界が段部14aとなっている。すなわち、絶縁ノズル14の外側は、シリンダ部7の上底表面から出発して、軸方向に対向アーク接触子3側へ一直線に延び、可動アーク接触子4を通過後、可動アーク接触子4を包むように一段下がり、再び、先端まで軸方向に一直線に延びている。絶縁ノズル14の先端には、外側に屈曲した突起部14bが形成されている。
絶縁ノズル14の段部14aから突起部14bまでの外周面には、対向アーク接触子3と同電位又は浮動電位を有する電界緩和シールド15が遊嵌している。この電界緩和シールド15は、バネ16と段部14aとによって位置が規制されている。
バネ16は、対向アーク接触子3の奥側で鉛直方向に延びる支持板17に固定されている。このバネ16は、対向アーク接触子3と同軸のコイルバネであり、対向アーク接触子3を内包し、対向アーク接触子3の先端に向かって延設されている。バネ16の自然長は、軸方向において、対向アーク接触子3の先端を形成するR面の中心までよりも長い。
電界緩和シールド15は、このバネ16の可動端に固定され、バネ16が自然長となるまでは、バネ16の伸び縮みに伴って段部14aに追随して移動する。尚、電流の投入状態において、対向アーク接触子3の先端を形成するR面の中心と電界緩和シールド15との軸方向の距離をD1とし、可動アーク接触子4と対向アーク接触子3との接触点から対向アーク接触子3の最先端までの軸方向の距離をD2とする。このとき、D1>D2である。換言すると、段部14aは、投入状態においてD1>D2となる位置に形成されている。
(作用)
このガス遮断器の作用について図1乃至5を参照しつつ、詳細に説明する。図3は、ガス遮断器の開極直後の状態を示し、図4は、絶縁ノズル14のチョーク14cが対向アーク接触子3の先端に位置する状態を示す図である。
このガス遮断器の作用について図1乃至5を参照しつつ、詳細に説明する。図3は、ガス遮断器の開極直後の状態を示し、図4は、絶縁ノズル14のチョーク14cが対向アーク接触子3の先端に位置する状態を示す図である。
(電流投入状態)
図1に示すように、電流を導通させている状態では、操作ロッド5が対向通電接触子1や対向アーク接触子3側に突き出されている。そのため、可動通電接触子2は、対向通電接触子1の先端を超えて突き出して対向通電接触子1の外面と接触し、可動アーク接触子4は、対向アーク接触子3の先端を超えて突き出して対向アーク接触子3の外面と接触し、電流は、導通状態となっている。また、パッファ室6において、シリンダ部7は、ピストン部8と離れており、パッファ室6の容積は大きくなっている。
図1に示すように、電流を導通させている状態では、操作ロッド5が対向通電接触子1や対向アーク接触子3側に突き出されている。そのため、可動通電接触子2は、対向通電接触子1の先端を超えて突き出して対向通電接触子1の外面と接触し、可動アーク接触子4は、対向アーク接触子3の先端を超えて突き出して対向アーク接触子3の外面と接触し、電流は、導通状態となっている。また、パッファ室6において、シリンダ部7は、ピストン部8と離れており、パッファ室6の容積は大きくなっている。
可動アーク接触子4と対向アーク接触子3とが接触している状態では、絶縁ノズル14の段部14a及びチョーク14cは、対向アーク接触子3の先端よりも奥側に位置している。電界緩和シールド15も、段部14aに押し込まれることにより、対向アーク接触子3の先端よりも奥側に位置している。このときの支持板17と電界緩和シールド15との距離は、バネ16の自然長よりも短く、バネ16は圧縮されている。
(開極直後)
数kAオーダーの事故電流、進み小電流、リアクトル遮断等の遅れ負荷電流、又は極めて小さな事故電流を遮断を要する場合、このガス遮断器を電流の導通状態から遮断状態に変更する。
数kAオーダーの事故電流、進み小電流、リアクトル遮断等の遅れ負荷電流、又は極めて小さな事故電流を遮断を要する場合、このガス遮断器を電流の導通状態から遮断状態に変更する。
図3に示すように、ガス遮断器を電流の遮断状態に変更する際、操作ロッド5は、対向通電接触子1や対向アーク接触子3から離れる方向に引かれる。そのため、可動通電接触子2は、対向通電接触子1から離れ始め、可動アーク接触子4は、対向アーク接触子3から離れ始める。可動アーク接触子4が対向アーク接触子3から離れ始めると、アークプラズマ発生空間20が生じ、当該空間20にアークプラズマが発生する。
その一方で、シリンダ部7も操作ロッド5が引かれることによって、ピストン部8に近づき始め、パッファ室6の容積が減少し始める。パッファ室6の容積減少に伴って、パッファ室6内の消弧性ガスは圧縮され始める。圧縮された消弧性ガスは、微弱ではあるが貫通孔6aからパッファ室6を出て、絶縁ノズル14に案内されてアークプラズマ発生空間20に達する。
そのため、進み小電流やリアクトル遮断等の遅れ負荷電流や極めて小さな事故電流を遮断する場合、図3に示す開離直後に電流零点を迎えれば、この微弱な消弧性ガスによってもアークプラズマは消弧される。
また、シリンダ部7がピストン部8側へ後退を始めると、シリンダ部7上に立設する絶縁ノズル14も後退を始め、バネ16の支持板17との距離が開き始める。バネ16は、圧縮されているため、距離の開きに従って延び、電界緩和シールド15は、その付勢力によって、絶縁ノズル14の段部14aに追随しながら、対向アーク接触子3の先端側に移動し始める。
図3に示す開極直後においては、絶縁ノズル14の段部14aは、対向アーク接触子3の先端に達していない。従って、バネ16の付勢力によって段部14aに追随する電界緩和シールド15は、開極直後においては対向アーク接触子3の先端よりも奧側に押し込まれたままである。
リアクトル遮断等の遅れ負荷電流や極めて小さな事故電流を遮断すると、電流零点後4分の1周期未満の時間でアークプラズマが再発弧する場合がある。この再発弧のタイミングにおいて、電界緩和シールド15は、開極直後においては対向アーク接触子3の先端よりも奧側に押し込まれたままであり、電界緩和シールド15の電界がアークプラズマ発生空間20に与える影響は抑えられている。そのため、この再発弧は、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間で発生し、対向通電接触子1と可動通電接触子2との間では発生しない。
(遮断途中)
図4に示すように、操作ロッド5が更に引かれると、絶縁ノズル14のチョーク14cが対向アーク接触子3の先端を通過する。このとき、支持板17と絶縁ノズル14の段部14aとの距離は、バネ16の自然長よりも長くなる。そのため、電界緩和シールド15は、段部14aから離れ、バネ16が自然長まで伸びた地点に位置する。このとき、電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3の先端を形成するR面の中心よりもアークプラズマ発生空間20側に位置している。
図4に示すように、操作ロッド5が更に引かれると、絶縁ノズル14のチョーク14cが対向アーク接触子3の先端を通過する。このとき、支持板17と絶縁ノズル14の段部14aとの距離は、バネ16の自然長よりも長くなる。そのため、電界緩和シールド15は、段部14aから離れ、バネ16が自然長まで伸びた地点に位置する。このとき、電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3の先端を形成するR面の中心よりもアークプラズマ発生空間20側に位置している。
進み小電流を遮断しようとする場合、このタイミングでは、電流零点後4分の1周期以上の時間が経過している場合があり、商用周波数の過渡回復電圧が印加され、アークプラズマが再点弧するおそれが生じる。しかし、電界緩和シールド15がアークプラズマ発生空間20側に位置しているため、対向アーク接触子3の電界は緩和され、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間のアークプラズマの再発弧は回避される。
(遮断終了)
図2に示すように、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4とが十分離れ、消弧性ガスがアークプラズマ発生空間20に強力に吹き付けられると、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間の絶縁性能が回復し、電流の遮断が終了する。
図2に示すように、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4とが十分離れ、消弧性ガスがアークプラズマ発生空間20に強力に吹き付けられると、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間の絶縁性能が回復し、電流の遮断が終了する。
開極速度によっては、バネ16によって電界緩和シールド15が揺動運動する場合があるが、絶縁ノズル14の先端に設けられた突起部14bにより、絶縁ノズル14から電界緩和シールド15が外れてしまうことはない。
このように、第1の実施形態に係るガス遮断器は、対向通電接触子1及び可動通電接触子2と、対向アーク接触子3及び可動アーク接触子4と、絶縁ノズル14と、段部14aと、バネ16と、電界緩和シールド15とを備える。
対向通電接触子1及び可動通電接触子2は、互いに接触して電流を導通させるとともに遮断の過程で相対的に離反する。対向アーク接触子3及び可動アーク接触子4は、同軸上に対向配置されると共に遮断の過程で相対的に離反し、当該離反によってアークプラズマ発生空間20を発生させる。絶縁ノズル14は、対向アーク接触子3の少なくとも先端及び可動アーク接触子4の周囲を覆うとともに、遮断の過程で対向アーク接触子3と相対的に離反する。
段部14aは、絶縁ノズル14の外側面に設けられ、バネ16は、絶縁ノズル14の離反方向に段部14aに向けて伸張可能となっている。電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3と同電位又は浮動電位を有し、バネ16の付勢力によって段部14aに追随して軸方向においてアークプラズマ発生空間20側へ移動可能となっている。
そして、電界緩和シールド15は、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4の開極直後は、段部14aによって制止されてアークプラズマ発生空間20とは反対側に押し込まれている一方、遮断動作に伴って段部14aに規制されながら追随して対向アーク接触子3の先端へ迫り出してアークプラズマ発生空間20側に位置する。
これにより、リアクトル遮断等、遅れ負荷電流や極めて小さな事故電流を遮断する場合、再発弧のタイミングにおいて、電界緩和シールド15は対向アーク接触子3の先端に移動していないため、対向アーク接触子3の電界は緩和されることなく、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間でアークプラズマを発生させることができる。
一方、進み小電流を遮断する場合、再点弧のタイミングにおいて、電界緩和シールド15は対向アーク接触子3の先端に移動しているため、対向アーク接触子3の電界は緩和され、対向アーク接触子3と可動アーク接触子4との間でアークプラズマが発生することを回避することができる。
従って、開極速度を向上させることなく、電界の緩和によって良好な進み小電流遮断性能を確保することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るガス遮断器について図5を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、第2の実施形態に係るガス遮断器について図5を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
このガス遮断器は、第1の実施形態に係るバネ16に代えて、複数の小型バネ16aを有する。複数の小型バネ16aは、コイルバネであり、対向アーク接触子3の円周回りに配列され、一端が支持板17に固定されて不動端となっており、他端が絶縁ノズル14の外周に嵌合する電界緩和シールド15に固定されて可動端となっている。この複数の小型バネ16aは、全体として第1の実施形態のバネ16と同一の機能を有する。
この第2の実施形態に係るガス遮断器は、第1の実施形態に係るガス遮断器の作用効果に加え、次のような作用効果が得られる。すなわち、第2の実施形態に係るガス遮断器によれば、組立性が向上するとともに、電界緩和シールド15に付勢力を与える弾性体の小型軽量化が図られることにより、遮断動作において電界緩和シールド15が速やかに段部14aに追随し、対向アーク接触子3の電界変化の応答性が高くなる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るガス遮断器について図6を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、第3の実施形態に係るガス遮断器について図6を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第3の実施形態に係るガス遮断器において、支持板17からガス遮断器の軸方向に熱防護壁18が延設されている。この熱防護壁18は、バネ16と絶縁ノズル14の出口との間に介在しており、電流遮断過程において、絶縁ノズル14から排出される熱ガスからバネ16を保護し、バネ16の損傷や鈍りを抑制する。また、絶縁ノズル14から排出される熱ガスに対しては、フローガイドとしての役割を果たし、熱ガスの廃熱効率を高める。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るガス遮断器について図7及び8を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、第4の実施形態に係るガス遮断器について図7及び8を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7及び8に示すように、サポート9は、縁の内周側が可動通電接触子2側に突出している。対向通電接触子1は、サポート9の外周縁と突出部分の外周面に当接して固定されている。
複数の小型バネ16aは、このサポート9の突出部分に内周面に沿って配列されている。換言すると、複数の小型バネ16aは、絶縁ノズル14の外周面に向けて放射状に配列されている。各小型バネ16aの設置位置は、図8に示す電流の導通状態において、絶縁ノズル14の段部14aよりもアークプラズマ発生空間20側である。
この小型バネ16aは、引っ張りの向きに蓄勢されており、絶縁ノズル14の外周面に支持されている電界緩和シールド15に付勢力を与えている。小型バネ16aは、不動端以外は固定されていない。そのため、小型バネ16aは、絶縁ノズル14の延び方向及び放射方向に変位可能となっている。また、各小型バネ16aは、図8に示す電流の遮断状態においてほぼ自由長となるように設定されている。
この第4の実施形態に係るガス遮断器は、第1の実施形態に係るガス遮断器の作用効果に加え、次のような作用効果が得られる。すなわち、第4の実施形態に係るガス遮断器によれば、小型バネ16aは、絶縁ノズル14の外周面の上方に位置しており、絶縁ノズル14の出口から排出される熱ガスに直接晒されることはない。そのため、小型バネ16aの損傷や鈍りを抑制することができる。
また、小型バネ16aは、電界緩和シールド15のほぼ径方向に向いているため、電界緩和シールド15が段部14aから外れて、小型バネ16aが自由長を中心として振動しても、電界緩和シールド15は、絶縁ノズル14の外周面で規定されているために、軸方向に変位しない。そのため、電界緩和シールド15の電界が過度に上昇し、絶縁破壊に至るリスクを低減することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るガス遮断器について図9を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、第5の実施形態に係るガス遮断器について図9を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
このガス遮断器は、電界緩和シールド15と絶縁ノズル14との間に絶縁部材19を備えている。電界緩和シールド15は、この絶縁部材19を介して絶縁ノズル14の外周面に接している。
このガス遮断器は、第1の実施形態に係るガス遮断器の作用効果に加え、次のような作用効果が得られる。すなわち、このガス遮断器では、電界緩和シールド15と絶縁ノズル14とが直接接触していない。そのため、接触部分の電界が上昇し、絶縁破壊に至るリスクが低減される。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係るガス遮断器について図10乃至14を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、第6の実施形態に係るガス遮断器について図10乃至14を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2の実施形態に係るガス遮断器と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
このガス遮断器は、図10及び11に示すように、電界緩和シールド15がガータースプリング15aとなっている。このガータースプリング15aは、コイルバネを円状に繋いだ形状を有し、径方向中心向きに蓄勢されている。また、絶縁ノズル14は、図12に示すように、チョーク14cから先端に進むにつれて外周径が拡大している。ガータースプリング15aは、この絶縁ノズル14の外径に合わせて伸び縮みし、チョーク14cの外径でほぼ自由長となっている。また、小型コイルバネ16aは、電流の投入状態、すなわち絶縁ノズル14の段部14aが対向アーク接触子3の奧側に位置しているときには、圧縮方向に蓄勢されており、電流の遮断状態ではほぼ自由長となるように設定されている。
図13に示すように、このガス遮断器が電流の遮断を開始すると、小型コイルバネ16aの付勢力によってガータースプリング15aが段部14aに追随してアークプラズマ発生空間20側に移動し始める。このとき、進み小電流遮断における再点弧のタイミングにおいては、ガータースプリング15aは最小外径部分であるチョーク14cの位置に存在する。そのため、ガータースプリング15aは、径方向中心向きへの蓄勢によって縮小しており、対向アーク接触子3の先端との距離が近くなっている。従って、対向アーク接触子3の電界は非常に効率的に緩和されている。
そして、図14に示すように、電流の遮断終了に進むにつれて、ガータースプリング15aの嵌合部分の外径が拡大していくが、ガータースプリング15aは、その外径に合わせて延びていき、絶縁ノズル14の外周面を変位していく。
このように、このガス遮断器は、第1の実施形態に係るガス遮断器の作用効果に加え、次のような作用効果が得られる。すなわち、電界緩和シールド15が径方向中心向きに蓄勢されたガータースプリング15aであり、絶縁ノズル14がチョーク14cから先端に進むにつれて外周径が拡大するように構成されているため、進み小電流遮断における再点弧のタイミングにおいては、ガータースプリング15aが縮小して対向アーク接触子3の近傍に位置しており、対向アーク接触子3の電界を非常に効率よく緩和することができる。
[その他の実施の形態]
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第6の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第6の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、本発明は、対向アーク接触子3を可動アーク接触子4と反対側へ駆動し、相対的開極速度を向上させようとするいわゆるデュアルモーション機構、又はアークプラズマの熱エネルギーによって上流の蓄圧を得る自力効果を用いたタイプのガス遮断器にも適用可能である。
1 対向通電接触子
2 可動通電接触子
3 対向アーク接触子
4 可動アーク接触子
5 操作ロッド
6 パッファ室
6a 貫通孔
7 シリンダ部
8 ピストン部
9 サポート
10 支持部
14 絶縁ノズル
14a 段部
14b 突起部
14c チョーク
15 電界緩和シールド
15a ガータースプリング
16 バネ
16a 小型バネ
17 支持板
18 熱防護壁
19 絶縁部材
20 アークプラズマ発生空間
2 可動通電接触子
3 対向アーク接触子
4 可動アーク接触子
5 操作ロッド
6 パッファ室
6a 貫通孔
7 シリンダ部
8 ピストン部
9 サポート
10 支持部
14 絶縁ノズル
14a 段部
14b 突起部
14c チョーク
15 電界緩和シールド
15a ガータースプリング
16 バネ
16a 小型バネ
17 支持板
18 熱防護壁
19 絶縁部材
20 アークプラズマ発生空間
Claims (7)
- 気体中で電流の導通又は遮断を切り替えるガス遮断器であって、
互いに接触して前記電流を導通させるとともに、前記遮断の過程で相対的に離反する第1の通電接触子及び第2の通電接触子と、
同軸上に対向配置されると共に、前記遮断の過程で相対的に離反し、当該離反によってアークプラズマ発生空間を発生させる第1のアーク接触子及び第2のアーク接触子と、
前記第1のアーク接触子の少なくとも先端及び前記第2のアーク接触子の周囲を覆うとともに、前記遮断の過程で前記第1のアーク接触子と相対的に離反する絶縁ノズルと、
前記絶縁ノズルの外周面に嵌合し、第1のアーク接触子と同電位又は浮動電位の電界緩和シールドと、
前記電界緩和シールドを前記段部に押し付ける弾性体と、
を備え、
前記電界緩和シールドは、
前記第1のアーク接触子と前記第2のアーク接触子の開極直後は、前記段部によって前記アークプラズマ発生空間とは反対側に押し込まれている一方、遮断動作に伴って前記段部に追随して前記第1のアーク接触子の先端へ迫り出して前記アークプラズマ発生空間側に位置すること、
を特徴とするガス遮断器。 - 前記弾性体は、前記第1のアーク接触子と同軸のコイルバネであること、
を特徴とする請求項1記載のガス遮断器。 - 前記弾性体は、前記第1のアーク接触子の円周回りに配列された複数の小型コイルバネであること、
を特徴とする請求項1記載のガス遮断器。 - 前記弾性体と前記絶縁ノズルの出口との間に介在し、前記絶縁ノズルから噴出する前記気体の前記弾性体に対する防護壁を更に備えること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のガス遮断器。 - 前記弾性体は、
前記絶縁ノズルの外周面に向けて放射状に配置された複数の小型コイルバネであり、
前記小型コイルバネは前記絶縁ノズルの延び方向及び前記放射方向に変位すること、
を特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。 - 前記電界緩和シールドは、
前記絶縁ノズルと絶縁部材を介して接触していること、
を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のガス遮断器。 - 前記電界緩和シールドは、
径方向中心向きに蓄勢されたガータースプリングであり、
前記絶縁ノズルは、
チョーク部分から先端に進むにつれて外周径が拡大すること、
を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012057907A JP2013191466A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012057907A JP2013191466A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013191466A true JP2013191466A (ja) | 2013-09-26 |
Family
ID=49391502
Family Applications (1)
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JP2012057907A Pending JP2013191466A (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013191466A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101534556B1 (ko) * | 2014-01-24 | 2015-07-08 | 일진전기 주식회사 | 개폐장치 |
JP2015185381A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
WO2016066097A1 (zh) * | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 国家电网公司 | 隔离断路器用灭弧室及使用该灭弧室的隔离断路器 |
WO2018229972A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
-
2012
- 2012-03-14 JP JP2012057907A patent/JP2013191466A/ja active Pending
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WO2016066097A1 (zh) * | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 国家电网公司 | 隔离断路器用灭弧室及使用该灭弧室的隔离断路器 |
WO2018229972A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2018-12-20 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
JPWO2018229972A1 (ja) * | 2017-06-16 | 2019-11-07 | 株式会社東芝 | ガス遮断器 |
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