JP2016207427A - 配線部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造によって、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチの公差に追従できる配線部材を提供すること。
【解決手段】正極および負極の電極端子を有する複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群に取り付けられ、複数の蓄電素子を電気的に接続する配線部材であって、電極端子間を接続する接続部材と、絶縁材料の硬質樹脂シートからなり、長辺を有する長方形の平面形状を有し、接続部材を保持するシート部材27とを備える。シート部材27は、シート部材の長辺に沿った各端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された少なくとも一対のスリット30であって、シート部材を長辺に沿った方向に伸縮させる少なくとも一対のスリット30を有する。各スリット30は、下式で示されるスリット長SLを有する。W1≧SL≧W1/2、ここで、W1はシート部材27の短辺方向の長さである。
【選択図】図6

Description

本発明は、配線部材に関し、詳しくは、蓄電モジュールに使用される配線部材に関する。
電気自動車やハイブリッド車等の車両用の蓄電モジュールは、正極及び負極の電極端子を有する蓄電素子が複数個並んで配列されており、隣り合う蓄電素子の電極端子間が接続部材(バスバー)で接続されることにより、複数の蓄電素子が直列や並列に接続されるようになっている。
蓄電モジュールにおいて、各バスバーを電極端子に取り付ける際の作業の利便性から、配線部材を構成するシート状の絶縁フィルムに各バスバーを保持させる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−175291号公報
上記特許文献1に記載のバスバーモジュール(配線部材)を構成するシート状の絶縁フィルム(以下、「シート部材」という)は、伸縮性を有する合成樹脂で構成されたものである。シート部材を、伸縮性を有する合成樹脂によって構成することによって、隣接する蓄電素子の電極の間隔(電極ピッチ)にばらつきが生じても、シート部材の伸縮性によってそのばらつきに追従させようとするものである。しかしながら、伸縮性を有する、すなわち、柔らかいシート部材の伸縮時において、シート部材に接着された各バスバーの挙動は個々にバラバラに動き、予測できない。蓄電モジュールの電極ピッチ公差に追従できるバスバー位置の管理が必要であるが、バスバー位置の管理ができないため、シート部材を含む配線部材の蓄電素子群への搭載性に不都合が生じる。
また、特許文献1に記載の配線部材では、配線部材の蓄電素子群への搭載時に、電池の電極(ボルト)は、ナットと共にシート部材によって締付けられる。そのため、締付後のシート部材の応力緩和によってシート部材による締付力が弱まり、振動によるボルト緩みが懸念される。
そこで、本明細書では、簡易な構造によって、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチの公差に追従できる配線部材を提供する。
本明細書によって開示される配線部材は、正極および負極の電極端子を有する複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群に取り付けられ、複数の前記蓄電素子を電気的に接続する配線部材であって、前記電極端子間を接続する接続部材と、絶縁材料の硬質樹脂シートからなり、長辺を有する長方形の平面形状を有し、前記接続部材を保持するシート部材と、を備え、前記シート部材は、前記シート部材の長辺に沿った各端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された少なくとも一対のスリットであって、前記シート部材を長辺に沿った方向に伸縮させる少なくとも一対のスリットを有し、各スリットは、下式で示されるスリット長を有する。W1≧SL≧W1/2、ここで、W1はシート部材の短辺方向の長さであり、SLは、スリット長である。
本構成によれば、シート部材の長辺に沿った各端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された一対のスリットの各スリットは、シート部材の短辺方向の長さ(言い換えれば、シート部材の幅)W1以下で、シート部材の幅W1の半分以上のスリット長SLを有する。そのため一対のスリットによるスリット長SLの合計は、シート部材の幅W1以上となる。すなわち、シート部材の一方の短辺側から他方の短辺側に至るルートにおいて、少なくとも1個のスリットが存在することとなる。このスリットの構成によって、シート部材の幅方向の全領域において、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチ公差に起因したスリットの開閉が可能になる。そのため、スリットの蓄電素子の並び方向の開閉によって、シート部材の幅方向全体を利用してシート部材を伸縮させることができ、それによって電極ピッチ公差に追従することができる。すなわち、配線部材に含まれるシート部材に、上記長さの条件を満たす少なくとも一対のスリットを設けるという簡易な構造によって、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチの公差に追従できる。
なお、スリット長SLがシート部材の幅W1に等しい場合、スリットによってシート部材が分割されるが、分割されたシート部材間のスリットも本構成におけるスリットに含まれる。言い換えれば、本構成におけるシート部材には、スリットによって分割されたシート部材も含まれる。
上記配線部材において、前記接続部材は、複数の接続部材を含み、各スリットは、前記シート部材において、隣接する2つの接続部材の中間位置に形成されている構成としてもよい。
本構成によれば、スリットが接続部材の中間位置に位置することによって、シート部材の全体を伸縮させた際に、特定のスリットに伸縮量が集中することを抑制できる。
例えば、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチの公差が大きい場合において、配線部材を蓄電素子群に搭載する場合を想定する。配線部材の両端を把持し、蓄電素子群の仕上がり寸法に合わせて配線部材を引っ張る。そして、シート部材が伸びた状態で各蓄電素子の電極端子に接続部材をくぐらせる。この時、接続部材のピッチが均等に広がるためには、シート部材にある各スリットの広がり量がほぼ同等となる必要がある。特定のスリットだけが局所的に広がり、他のスリットが全く広がっていない状態が発生すると、配線部材の搭載性に不都合が生じる。そのため、電極ピッチの公差が大きい場合において各スリットを均等に広げるためには、シート部材へのスリットの入れ方に規則性が必要である。この規則性として、スリットが隣接する2つの接続部材の中間位置に配置される。
また、上記配線部材において、前記スリットは、開口端部と、該開口端部と反対側の閉端部とを有し、閉端部の両端部は、下式で示される曲率半径(R)を有して形成されている構成としてもよい。R≦SW/2、ここで、Rは、曲率半径であり、SWは、スリット幅である。
本構成によれば、スリットの閉端部の両端部は、スリット幅SWの半分以下の曲率半径Rを有して形成されている。それによって、閉端部の各端部に角が形成されず、スリットが蓄電素子の並び方向(シート部材の長辺方向)に開閉されることに起因して、閉端部32の両端部において亀裂等が発生することを抑制することができる。その結果、シート部材の信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、簡易な構造によって、蓄電素子群における蓄電素子の並び方向の電極ピッチの公差に追従できる配線部材を提供することができる。
一実施形態に係る配線部材を備えた蓄電モジュールを示す斜視図 蓄電モジュールの平面図 一実施形態に係る配線部材を示す斜視図 配線部材の平面図 配線部材のバスバー取付け部を示す部分拡大斜視図 配線部材のシート部材を示す平面図 配線部材のスリットを示す部分拡大平面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図7によって説明する。
図1に示されるように蓄電モジュールM1は、本実施形態の配線部材20と、複数の蓄電素子11を並べてなる蓄電素子群10と、を備える。
蓄電モジュールM1は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両の駆動源として使用される。
また、以下の説明において、複数の同一部材については、一の部材に符号を付し、他の部材については符号および説明を省略することがある。
1.蓄電素子群
本実施形態の配線部材20が取り付けられる蓄電素子群10は、図1および図2に示すように、複数個(本実施形態では24個)の蓄電素子11を並べて構成される。
蓄電素子11は、内部に図示しない蓄電要素が収容された扁平な直方体状の本体部12の上面から垂直に突出する正極および負極の電極端子部13を有する。
各電極端子部13は、円盤状の端子台15と、端子台15から上方へ突出する円筒状の電極端子14とを備える。各電極端子14にはバスバー21の端子挿通孔22(図3参照)が挿通されるようになっている。電極端子14の側壁部分には、ナット16が螺合されるねじ山(図示せず)が形成されている。
電極端子14に挿通されたバスバー21と、端子台15とが接触することにより、バスバー21と電極端子14とが電気的に接続されるようになっている。複数の蓄電素子11は、図2における左右方向について隣り合う電極端子14の極性が反対になるように配置されている。
2.配線部材
配線部材20は、図1および図2に示すように、蓄電素子11の並び方向(矢印X方向)に沿って蓄電素子群10に取り付けられ、複数の蓄電素子11を電気的に接続する機能を有する。配線部材20は、図3に示されるように、バスバー21、検知電線25、コネクタ26、およびシート部材27を含む。
2−1.バスバー
バスバー21は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属からなり、隣り合う電極端子14,14間の寸法(電極ピッチ)に応じた長さの板状をなしている。バスバー21は接続部材の一例である。図4における上側両端部のバスバー21A以外のバスバー21には、電極端子14が挿通される一対の端子挿通孔22,22が、貫通形成されている。なお、図4における上側両端部のバスバー21Aには、端子挿通孔22が1つだけ貫通形成されている。端子挿通孔22の形状は、蓄電素子11の並び方向(矢印X方向)に長い長円形状をなす。
また、バスバー21の一側縁には、図5に示すように、検知電線25が取り付けられる電線取付部23が突出して設けられている。電線取付部23には、図5に示すように、1組のバレル部23A,23Bが設けられている。1組のバレル部23A,23Bのうち、検知電線25の露出芯線に圧着されるバレル部23Aはワイヤバレル部23Aであり、検知電線25の絶縁被覆により被覆された部分に圧着されるバレル部23Bはインシュレーションバレル部23Bである。
また、バスバー21の一側縁の両端部には、図5に示すように、バスバー21をシート部材27に保持させるためのシート保持部24がそれぞれ突出して設けられている。
2−2.検知電線
バスバー21に接続される検知電線(「電線」の一例)25は、蓄電素子11の状態を検知する。なお、検知電線25は、本実施形態においては、各蓄電素子11の電圧を検知するためのものであり、コネクタ26を介して図示しない電池ECUに接続される。検知電線25は蓄電素子11の並び方向に沿って配索される。なお、検知電線25は電圧を検知するための検知電線に限られない。また、検知電線25は設けられなくてもよい。
電池ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、蓄電素子11の電圧・電流・温度等の検知、各蓄電素子11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
検知電線25は、詳細は図示しないが、芯線を絶縁樹脂からなる絶縁被覆により被覆してなるものであり、検知電線25の端末はバスバー21に接続されている。具体的には、図6に示されるように、検知電線25の端末において、絶縁被覆の剥離除去により露出した露出芯線にバスバー21のワイヤバレル部23Aが圧着されている。
2−3.シート部材
シート部材27は、硬質樹脂の絶縁材料からなり、図6に示されるように、平面視で長方形に形成され、バスバー21および検知電線25を保持する。なお、図6には、折り曲げる前のシート部材27の平面図が示される。一方、図1および図3には、例えば、加熱プレス加工によって折り曲げられて壁部27W,27Wが形成されたシート部材27が示される。このように、折り曲げられて壁部27W,27Wを有するシート部材27も、平面視では長方形の形状を有するため、平面視で長方形に形成されたシート部材に含まれる。
シート部材27の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)等の絶縁材料が挙げられる。本実施形態において、シート部材27は、例えばポリカーボネート製シートなどの硬質樹脂製のシートである。言い換えれば、シート部材27は、ゴム弾性のない合成樹脂によって構成されている。シート部材27には、図6に示すように、シート部材27の長辺方向に開閉するスリット30が複数形成されている。スリット30が開閉することによって硬質樹脂製のシート部材27は、その長辺方向に伸縮することができる。ここで、シート部材27の長辺方向とは、シート部材27の長辺に沿った方向を意味し、図1の矢印X方向に相当する。また、図1等に示されるように、シート部材27の長辺方向と、蓄電素子11の並び方向とは等しい。
詳しくは、シート部材27は、蓄電素子11の並び方向に対して交差する方向(図6の矢印Y方向)に、言い換えれば、シート部材の長辺に沿った端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された少なくとも1対(本実施形態では、5対)のスリット(30A,30B)を有する。
スリット(30A,30B)は、シート部材27をその長辺方向(蓄電素子11の並び方向)に伸縮させる。すなわち、スリット30は、蓄電素子11の並び方向(図6の矢印X方向)に開閉して蓄電素子11,11の電極端子14間の公差(電極ピッチの公差)に追従する。なお、以降の説明において、スリット30Aとスリット30Bとを区別する必要がない場合、単に「スリット30」と記す。
シート部材27において、各スリット30は、蓄電素子11の並び方向に対して交差する方向(図6の矢印Y方向)に、言い換えれば、シート部材27の長辺に沿った端部から反対側の長辺に沿った端部に向って、形成されている。
また、各スリット30は、下式(1)で示されるスリット長(SL)を有する。W1≧SL≧W1/2 …… 式(1)
ここで、W1はシート部材27の短辺方向の長さであり、SLはスリット長である(図6参照)。なお、スリット長SLがシート部材27の幅W1に等しい場合、スリット30によってシート部材27が分割される。すなわち、分割されたシート部材27間のスリットも本実施形態におけるスリットに含まれる。
また、スリット30は、図7に示されるように、シート部材27において、隣接する2つのバスバー21の中間位置に形成されている。すなわち、隣接する2つのバスバー21の中心位置とスリット30の中心位置との距離L1,L2は、等しい(L1=L2)。
このように、スリット30が隣接する2つのバスバー21の中間位置に位置することによって、シート部材27の全体を伸縮させた際に、特定のスリット30に伸縮量が集中することを抑制できる。
詳しくは、例えば、蓄電素子群10における蓄電素子11の並び方向の電極ピッチの公差が大きい場合において、配線部材20を蓄電素子群10に搭載する場合を想定してみる。その際、配線部材20の両端を把持し、蓄電素子群10の仕上がり寸法に合わせて配線部材20を引っ張る。そして、シート部材27が伸びた状態で各蓄電素子11の電極端子14にバスバー21をくぐらせる。この時、バスバー21のピッチが均等に広がるためには、シート部材27にある各スリット30の広がり量がほぼ同等となる必要がある。特定のスリット30だけが局所的に広がり、他のスリット30が全く広がっていない状態が発生すると、配線部材20の搭載性に不都合が生じる。そのため、電極ピッチの公差が大きい場合において各スリット30を均等に広げるためには、シート部材27へのスリット30の入れ方に規則性が必要である。この規則性として、スリット30が隣接する2つのバスバー21の中間位置に配置される。なお、隣り合う蓄電素子間の電極ピッチの公差が最大を超える場合には、規格外として関連する蓄電素子は除外される。
また、スリット30は、図7に示されるように、開口端部31と、開口端部と反対側の閉端部32とを有する。閉端部32の両端部(32A,32B)は、下式(2)で示される曲率半径Rを有して形成されている。
R≦SW/2 …… 式(2)
ここで、Rは曲率半径であり、SWはスリット幅である。
このように、閉端部32の両端部(32A,32B)に、式(2)で示される曲率半径Rを設けたことで、閉端部32の各端部(32A,32B)と曲率半径Rの円との接続点において、スリット30の直線に部分が円の接線となって円と接することができる。それによって、閉端部32の各端部(32A,32B)に角が形成されず、スリット30が蓄電素子11の並び方向(図6の矢印Y方向)に開閉されることに起因して、閉端部32の両端部(32A,32B)において亀裂等が発生することを抑制することができる。その結果、シート部材27の信頼性を向上させることができる。
また、シート部材27において、隣り合うバスバー21,21の間に相当する位置には、凹状に切り欠かれた凹部35が形成されている(図6を参照)。このように、シート部材27に凹部35を形成することでバスバー21,21間の、シート部材27のシートの表面に沿った距離である沿面距離を長くすることによって、シート部材27を介してのバスバー21,21間の短絡が防止される。なお、スリット30は、凹部35の、沿面距離を長くする機能を兼ねている。
また、シート部材27には、図5および図6に示されるように、バスバー21を保持するための保持部28、および配置凹部29が形成されている。図5に示されるように、保持部28にバスバー21のシート保持部24が結合されることによってバスバー21がシート部材27に保持させる。また、配置凹部29には、バスバー21の電線取付部23が配置される。
3.配線部材の作製方法
硬質樹脂製シートを図6に示す形状に、例えば、抜き加工によって一括カットしてシート部材27を製造する。具体的には、隣り合うバスバー21の間の位置に凹部35と、スリット30とを交互に、それぞれ蓄電素子11の並び方向と交差する方向(図6の矢印Y方向)に形成する。また、凹部35とスリット30との間に、配置凹部29を形成する。
すなわち、図6の矢印X方向に、配置凹部29、凹部35、配置凹部29、バスバー21の順に、各部が配置されている。なお、バスバー21、配置凹部29、および凹部35の配置形態は、図6に示された例に限られない。例えば、図6の矢印X方向に、配置凹部29、凹部35、配置凹部29、凹部35、配置凹部29、バスバー21の順に、各部が配置されてもよい。
次いで、例えば加熱プレス加工によって、シート部材27を変形して、第1水平面27A、第2水平面27B、およびバスバー21の水平面とほぼ直交する方向(図1の矢印Z方向)の壁部27W,27Wを形成する。壁部27W,27Wによって空間部27Sが形成される(図3参照)。なお、これに限られず、第1水平面27A、第2水平面27B、および壁部27W,27Wを有するように、シート部材27を射出成形するようにしてもよい。
硬質樹脂製シートの加工作業と同時または前後して、各検知電線25の端末を各バスバー21の電線取付部23(1組の圧着部23A,23B)に圧着して取り付けておく。
次に、シート部材27の保持部28に、バスバー21のシート保持部24によって検知電線25が接続されたバスバー21を固定する。そして、検知電線25をシート部材27の長手方向に、壁部27W,27Wに沿って配すると、図3に示すような配線部材20が得られる。
4.配線部材の組み付け方法
次に、配線部材20の蓄電素子群10への組み付け方法について説明する。複数の蓄電素子11を、隣り合う電極端子14が逆極性となるように並べておき、その電極端子14が形成された面に配線部材20を載置する。本実施形態の配線部材20は、スリット30および凹部35等が設けられた硬質樹脂製のシート部材27を備えるので、蓄電素子群10における配線部材20の位置決めが容易に行える。
配線部材20を取り付けて、蓄電素子群10の各電極端子14をバスバー21の端子挿通孔22に挿通させたのち、各電極端子14にナット16を取り付けると、図1に示すような蓄電モジュールM1が得られる。
5.本実施形態の効果
本実施形態の配線部材20を蓄電素子群10に取り付ける際、スリット30の開閉によってシート部材27が伸縮して、製造および組立てに係る蓄電素子11,11間(詳しくは、電極端子14,14間のピッチ)の公差が追従される。
詳しくはシート部材27には、シート部材27の長辺に沿った各端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された一対のスリット30が形成されている。各スリット(30A,30B)は、シート部材27の短辺方向(図6の矢印Y方向)の長さ(シート部材の幅)W1以下であり、シート部材の幅W1の半分以上のスリット長SLを有する。そのため一対のスリット(30A,30B)によるスリット長SLの合計は、シート部材の幅W1以上となる。
すなわち、シート部材27の一方の短辺側から他方の短辺側に至るルート(図6の矢印X方向のルート)において、少なくとも1個のスリット30が存在することとなる。このスリット30の構成によって、シート部材27の幅方向(図6の矢印Y方向)の全領域において、蓄電素子11に係る公差に起因したスリット30の、蓄電素子の並び方向(図6の矢印X方向)の開閉が可能になる。そのため、スリット30の開閉によって、シート部材27の幅方向全体を利用してシート部材27を蓄電素子の並び方向(矢印X方向)に伸縮させることができる。
それによって、蓄電素子11の配列方向に係る公差(詳しくは、電極端子14,14間のピッチの公差)に追従することができる。すなわち、配線部材20に含まれるシート部材27に、式(1)で示される長さの条件を満たす少なくとも一対(本実施形態では五対)のスリット30を設けるという簡易な構造によって、蓄電素子群10における蓄電素子11の並び方向の電極ピッチの公差に追従できる。
また、本実施形態によれば、シート部材27は、硬質樹脂製であるとともに、蓄電素子11の並び方向に伸縮するスリット30を備えるので、蓄電素子11間の電極ピッチの公差に追従可能な構成でありながらも蓄電素子群10に対し位置決めしやすく、取り付け作業の作業性に優れる。
さらに、本実施形態によれば、蓄電素子11の隣り合う電極端子14,14間を接続するバスバー21を備え、バスバー21が、電線取付部23およびシート保持部24を介してシート部材27に保持されるようになっている。そのため、簡易な構造でありながらも、電極端子14,14間を接続するバスバー21を配線部材20により保持することができる。また、このシート部材27とバスバー21との簡易な接続構造によって、バスバー21の外形形状の制限が抑制される。言い換えれば、電極ピッチは一定のもとで、バスバー21の外形形状を、電極端子部13の形状に合わせて変更できる。
また、シート部材27は、硬質樹脂製であるとともに、配線部材20の蓄電素子群10への搭載時に、電極端子14は、ナット16のみによって締付けられる。そのため、締付後のシート部材27の応力緩和によってシート部材27による締付力が弱まることによって、振動等による電極端子14(ボルト)の緩みが抑制される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、図6に示されるように、シート部材27にスリット30と凹部35とを配置凹部29を挟んで交互に形成した例を示したが、シート部材27におけるスリット30の形成態様は、これに限られない。また、シート部材27は一枚のシートで構成されることに限られず、所定個数、例えば、3個に分割されて構成されてもよい。シート部材27が分割される場合は、式(1)において、スリット長SLがシート部材27の短辺方向の長さW1に等しい場合に相当する。
(2)上記実施形態では、図3および図6に示されるように、シート部材27は、壁部27W,27Wによって空間部27Sを形成する形状とする例を示したが、これに限られない。シート部材27の形状は、例えば、図6の示される平面形状を有する板状として、壁部27W,27Wおよび空間部27Sを有しない形状としてもよい。
(3)上記実施形態では、電線が蓄電素子11の電圧を検知するための検知電線25である例を示したが、電線は、蓄電素子の温度を検知するための検知電線であってもよいし、検知電線でない構成であってもよい。さらには、配線部材20は、電線を含まない構成であってもよい。その場合、バスバー21の電線取付部23は、省略される。
M1…蓄電モジュール、10…蓄電素子群、11…蓄電素子、14…電極端子、20…配線部材、21…バスバー(接続部材)、27…シート部材、30…スリット、31…スリットの開口端部、32…スリットの閉端部、32A,32B…閉端部の両端部

Claims (3)

  1. 正極および負極の電極端子を有する複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群に取り付けられ、複数の前記蓄電素子を電気的に接続する配線部材であって、
    前記電極端子間を接続する接続部材と、
    絶縁材料の硬質樹脂シートからなり、長辺を有する長方形の平面形状を有し、前記接続部材を保持するシート部材と、を備え、
    前記シート部材は、
    前記シート部材の長辺に沿った各端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された少なくとも一対のスリットであって、前記シート部材を長辺に沿った方向に伸縮させる少なくとも一対のスリットを有し、
    各スリットは、下式で示されるスリット長を有する、配線部材。
    W1≧SL≧W1/2
    ここで、W1=シート部材の短辺方向の長さ
    SL=スリット長
  2. 前記接続部材は、複数の接続部材を含み、
    各スリットは、前記シート部材において、隣接する2つの接続部材の中間位置に形成されている、請求項1に記載の配線部材。
  3. 前記スリットは、開口端部と、該開口端部と反対側の閉端部とを有し、
    閉端部の両端部は、下式で示される曲率半径を有して形成されている、請求項1または請求項2に記載の配線部材。
    R≦SW/2
    ここで、R=曲率半径
    SW=スリット幅
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