JP2016207252A - 雌端子構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】雄端子の上下面と両側面を弾性的に保持することにより、上下及び左右方向の振動を吸収して、微摺動劣化を効果的に抑制し得る雌端子構造を提供する雌端子構造を提供する。【解決手段】雌端子1は、端子収容孔3の内部に挿入された際に、上壁に形成されたランス部4にランス孔18の前端孔縁18aが係止されると共に、前端側から内部に挿入された雄端子16の先端部16aを上下方向から弾性的に保持する接点ばね19を有している。また、雌端子の両側壁部14の雄端子が挿入配置される位置に、長手方向に沿ったコ字形状の切り込み部23,24を形成すると共に、該切り込み部によって形成された一対の弾性片21,22のほぼ中央の内方へく字形状に折曲された弾持部21b、22bによって雄端子の両側面16bを横方向から弾持して振動を吸収するようにした。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車内に配設されたワイヤーハーネスなどの接続に用いられるコネクタに電気的に接続される雌端子構造に関する。
周知のように、例えば車両の機器類を電気的に接続するコネクタは、例えば車両の振動などによる前記雌端子と雄端子との間の接触部分が端子長さ方向や垂直な雄端子の平面方向に微摺動して、接触ずれが生じる場合がある。この両端子の互いに接触した面はガスタイトであるから酸化が抑制されているが、それ以外の端子表面は経時的に酸化が進行するために、接触位置ずれが発生すると、酸化被膜が生成された部分に相手側端子が乗り上げて電気導電性の低下を招くという微摺動劣化が起こり易くなる。
そこで、これらの微摺動劣化を抑制する従来の技術として、雌端子の特異な構造を用いた以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、雌端子は、金属板材をプレス成形によって折曲形成されており、内部に雄端子を嵌合可能な嵌合部を有し、この嵌合部内に弾性舌片が設けられている。前記嵌合部は、ほぼ角筒状に形成されて、前端に雄端子挿入用の開口が形成されていると共に、二重の上壁部の下側上壁部が嵌合部内へ延出形成され、この延出部の所定位置に内方へ突出したエンボス部が形成されている。一方、前記弾性舌片は、前記下側上壁部の先端に一対に結合されて、該結合箇所から前方へ折り返し状に折曲形成されていると共に、折曲箇所付近の基端部に突起状の支点部が設けられている。また、該支点部よりも先端側の位置には、前記雄端子を前記エンボス部と協働して上下方向から弾性的に挟持するへ字形状に折曲された接点部が形成されている。
そして、前記嵌合部の開口から雄端子を挿入すると、該雄端子の上面が前記エンボス部に当接すると共に、弾性舌片の接点部が前記支点部を支点として下方へ弾性変形して前記雄端子の下面に弾接する。つまり、雄端子の先端部を、前記支点部によって雄端子の挿入により弾性舌片が変位させられる方向の力に対して弾性舌片が支持するようになっている。
このように、前記支点部から接点までの部分が弾性変形してその復元力が接点と雄端子との接触部分に接触荷重として作用し、支点部から接点までの長さが短くなるほど接触荷重が高められ易くなる。
また、前記弾性舌片の基端部から接点までの長さが比較的長くされることによって、雄端子の動きに対する追従性が高められるようになっている。
特開2001−250623号公報
しかしながら、前記従来の雌端子構造は、前記雄端子の上下面を前記エンボス部と弾性舌片の接点によって弾持するようになっていることから、前記雄端子の上下方向に対する振動については抑制効果が発揮されるものの、雄端子の巾方向、つまり横方向の振動については全く考慮されていない。
このため、前記雄端子に横方向の振動により微摺動して前記接点と接触ずれが発生して、酸化被膜が生成された部分に相手側端子が乗り上げて電気導電性の低下を招くという微摺動劣化が起こるおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、雌端子の内部に挿入された雄端子の上下面を上下方向から弾性的に保持すると共に、雄端子の両側面をばね部材によって弾性的に保持することにより、上下及び左右方向の振動を吸収して、微摺動劣化を効果的に抑制し得る雌端子構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、コネクタハウジングに形成された端子収容孔に長手方向の一端開口から挿入されて、前記端子収容孔の内壁に形成された係止部に係止して接続されると共に、前端側から内部に挿入された雄端子の上下面が弾性的に接触保持する接点を内部に有する雌端子構造において、
前記雌端子は、前記雄端子が挿入配置された位置の両側部に、前記雄端子の両側面を横方向から弾持するばね部材を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明にあっては、前記雌端子は、長手方向に沿って形成された底壁と、該底壁の両側縁から立ち上がった両側壁部と、を備え、前記両側壁部の前記雄端子が挿入配置される位置に、前記両側壁部の一部を長手方向に沿った切り込み部を形成すると共に、該切り込み部によって形成された一対の弾性片を前記雄端子の両側面を横方向から弾持するばね部材として構成したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、前記切り込み部を前記両側壁部の長手方向に沿ったほぼコ字形状に形成して、前記各弾性片を細長い板状に形成すると共に、該各弾性片の長手方向のほぼ中央部位を互いに内方へく字形状に折曲形成し、該両折曲部の内端縁で前記雄端子の両側面を横方向から弾持することを特徴としている。
本発明によれば、雄端子の上下方向の振動の他に、左右横方向の振動をも効果的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に供されるコネクタハウジングの一つの端子収容孔を示す縦断面図である。 本実施形態に供される雌端子を示す斜視図である。 本実施形態における雌端子内に雄端子が挿入されて両弾性片で挟持される直前の状態を、Bは同じく雌端子内に雄端子が最大に挿入されて両弾性片で挟持されている状態を水平方向から断面して示す平面図である。 本実施形態における雌端子に雄端子が最大に挿通された状態を垂直方向から断面して示す側面図である。 同じく雌端子に雄端子が最大に挿通された状態を垂直方向から断面して示す斜視図である。
以下、本発明に係る雌端子構造の実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態では、自動車の電気機器類に接続されるワイヤーハーネスを接続するためのコネクタに保持される雌端子1に適用したものである。
具体的に説明すれば、コネクタは、図1に示すように、内部に複数の端子収容孔(キャビティ)3を有するボックス状の合成樹脂材からなるコネクタハウジング2を備えている。該コネクタハウジング2に有するそれぞれの端子収容孔3を構成する部位は、平坦状の底壁2aと、該底壁2aの両側縁から一体に立ち上がった両側壁2b、2bと、該両側壁2b、2bの上端縁に一体に設けられた比較的肉厚な上壁2cと、から主として構成されている。
前記各端子収容孔3は、それぞれ横断面ほぼ正方形状に形成されて、図1に示すように、後端側の一端開口3aから前端側の他端開口3bまで貫通形成されていると共に、一端開口3a側の前記底壁2a上面の一部が長手方向(軸方向)に沿って内部所定位置まで水平に切り欠かれて、この切欠面3cによって一端開口3a側の開口面積が大きく形成されている。また、前記切欠面3cの先端縁から他端開口3b方向の所定部位まで立ち上がりテーパ面3dに形成されていると共に、このテーパ面3dから先が平坦面3eに形成されている。なお、前記切欠面3cとテーパ面3dによって、後述する雌端子1のバレル部12を挿入可能としている。
また、端子収容孔3の前記上壁2c下面の長手方向ほぼ中央位置には、係止部であるランス部4が一体に形成されている。
この各ランス部4は、コネクタハウジング2を樹脂成形する際に一体に形成されたもので、図1及び図4,図5に示すように、前記上壁2cの下面巾方向のほぼ中央に配置されて、上壁2cの下面に形成された空間部5を介して前記他端開口3b方向へ下り傾斜状に切り起こされた形になっていると共に、前記空間部5を介して上下方向へ弾性変形可能に形成されている。つまり、各ランス部4は、固定側の基端部4aが前記上壁2c下面の巾方向及び長手方向のほぼ中央位置に結合されて、先端部4b全体が前記基端部4aから前記他端開口3bに向かって下り傾斜状に形成されていると共に、この先端部4b側が基端部4aを支点として前記空間部5を介して上下方向へ弾性変形するようになっている。なお、前記ランス部4の先端部4b全体が下り傾斜状に形成されていることから、前記基端部4aから先端部4bまでの下面(ガイド面)4dが下り傾斜状になっている。
前記先端部4bは、先端縁が図中ほぼ逆L字形状に切り欠かれた段差状に形成されて、この段差状の係止溝4cが後述するランス孔18の前端孔縁18aに係止されるようになっている。
前記係止溝4cは、水平状の上面と該上面の内端縁から上下方向へほぼ垂直に下がった下がり面とからなり、前記上面と下がり面によってほぼ逆L字形状に形成されている。
また、前記端子収容孔3の他端開口3bは、底壁2aと上壁2cの各先端側に一体に形成された上下方向から対向するそれぞれが横断面ほぼ三角状の各凸部6、7によって開口面積が小さく形成されており、この各凸部6,7は先端面が内方へ傾斜状に形成されたテーパ面6a、7aによって後述する雄端子16の先端部を挿入案内するようになっている。
一方、前記雌端子1は、図2〜図5に示すように、導電材である銅や銅合金などの金属プレートをプレス成形によって筒状に折り曲げられて一体に形成されており、ほぼ角筒状に形成された先端側の端子本体10と、該端子本体10の後端側に接続部11を介して一体に結合されて図外の電線の端末に圧着して接続するバレル部12と、によって構成されている。
前記端子本体10は、前後方向に長い角筒状に形成されており、先端部側が二重に重ね合わされた外側(下側)の底壁部13a及び内側(上側)の底壁部13bと、該両底壁部13a、13bの両側縁からほぼ垂直に立ち上げられた一対の側壁部14,14と、該両側壁部14,14の上端縁に設けられた上壁部15と、を備え、これらの各壁部13〜15全体が外壁を構成している。
また、端子本体10は、各壁部13〜15で隔成された先端部に、後述する雄端子16が挿通する開口部10aが形成されている。
前記内側の底壁部13bは、前記開口部10aから内部に挿入される雄端子16の先端部が接触する2つの接触ビード17が長手方向に沿って細長くかつ平行に形成されている。この両接触ビード17は、予め内側底壁部13bの外側からプレス機によって内側へ押圧して波形状に形成されていると共に、それぞれの横断面がほぼ円弧状に形成されている。
前記上壁部15は、図2及び図4、図5に示すように、前記底壁部13a、13bと平行に形成されて、端子本体10の長手方向の後部寄りのほぼ中央位置に前記コネクタハウジング1のランス部4の先端部4bが係入するランス孔18が形成されている。このランス孔18は、平面視矩形状に形成されて、雌端子1が前記端子収容孔3内へ最大に挿入された状態において、前端側の孔縁18aに前記ランス部4の係止溝4cが係止して雌端子1の後方(抜け方向)への移動を規制するようになっている。
また、この上壁部15の先端部には、図4及び図5に示すように、前記接触ビード17と協働して前記雄端子16を弾性的に挟持する接点ばね19が一体に設けられている。
この接点ばね19は、前記上壁部15の先端部から延出された小巾の延出部を端子本体10の内方へ折り返し状に折曲して形成されて細長い板ばね状に形成されており、折曲箇所の基部19aが上壁部15の先端縁に一体に結合されていると共に、端子本体10の内部に位置する先端部19bが、外方へ折り返し状に折曲形成されて、その下部19cが前記雄端子16の良好な挿入性と接触性を確保するために下方へ2段に膨出した湾曲状に形成されている。また、前記接点ばね19は、前記基部19aを支点として先端部19bが上下方向へ弾性変形可能になっている共に、この弾性復元力(ばね力)によって前記下部19cの下面と前記接触ビード17,17の上面で、挿入された前記雄端子16の上下面を弾持するようになっている。
前記両側壁部14,14は、前記ランス孔18の両側部に一対のスタビライザ20,20が一体に設けられている。
この両スタビライザ20、20は、図2に示すように、それぞれほぼ正方形状に形成されて、前記雌端子1が端子収容孔3内に挿入される際に、外側面が端子収容孔3の前記対向内側面3f、3fに摺接しつつ案内するガイド機能を有するものであって、それぞれの形成位置は雌端子1が端子収容孔3に前記ランス部4,4に係止して最大に挿入された位置で、前記両突起部8,8の長手方向のほぼ中央位置に配置されるようになっている。
すなわち、この両スタビライザ20,20は、前記ランス孔18を形成する際に、前記上壁部15を巾方向の中央位置から長手方向に切り欠いて、この切欠箇所から両側へ切り起こして矩形状に形成され、前記両側壁部14、14と同一平面状に垂直に立設されていると共に、その両外側面間の距離が前記対向内側面3f、3fの対向巾間の距離よりも僅かに小さく形成されてそれぞれの外面が対向内側面3f、3fに摺接案内されるようになっている。なお、前記各スタビライザ20のほぼ中央位置には、剛性を確保するための補強部20aがそれぞれ内側へ突出したエンボス加工によって形成されている。
また、前記両側壁部14,14の各スタビライザ20,20の形成位置の下側、つまり、前記雄端子16の先端部16bが雌端子1の内部に挿入配置された位置の両側に、前記雄端子16の両側面16a、16bを横方向から弾持するばね部材である一対の弾性片21、22が設けられている。
この両弾性片21,22は、図2〜図4に示すように、前記両側壁部14、14の下部に前後方向に沿って細長く切り込まれた切り込み部23、24によって形成されており、この各切り込み部23,24は、それぞれ両側壁部14、14の長手方向のほぼ中央位置から前記バレル部12方向へほぼ水平方向に二列に形成されて、バレル部12側の端部が上下方向に切り込まれて、全体が細長いコ字形状に形成されている。
したがって、前記各弾性片21,22は、両側壁部14,14の長手方向に延びた細長い板状に形成されて、両側壁部14,14の前端側の基端部21a、22aから長手方向のほぼ中央に、折曲部である弾接部21b、22bが互いに内方へ平面視ほぼく字形状(V字形状)に折曲形成されている。この各弾接部21b、22bは、前記各基端部21a、22aを支点として内外方向へ弾性変形可能になっている。また、前記両弾接部21b、22bは、フリーな状態においては、その離間距離Lが前記雄端子16の横幅の長さよりも小さく形成されていると共に、自身の弾性力によって両側壁14,14より内側の端子本体10の内部に臨んでいる。
また、前記弾性片21,22の先端部21c、22cは、雌端子1が端子収容孔3内に挿入されてフリーな状態となっている場合には、各先端縁が前記両側面3f、3fに僅かな隙間をもって対峙している。
前記雄端子16(タブ)は、導電材である銅や銅合金などの金属材によって細長いほぼ平板に形成され、その両側面16a、16aが前記端子本体10の両側壁部14,14の対向内面14a、14aから僅かに離間していると共に、その長手方向の長さが、前記雌端子1の端子本体10内に最大に挿入した際に、各先端部16bが前記各弾接部21b、22bの形成位置よりも僅かに長く形成されている。したがって、この最大挿入状態では、前記両側面16a、16aに両弾接部21b、21bが左右横方向から弾接されるようになっている。
また、前記各雄端子16の先端部16bの先端両側縁と上下端縁にテーパ状の案内面16c、16dが切欠形成されている。
前記バレル部12は、前後に一対のU字形状のかしめ片12a、12bを有し、後側のかしめ片12bが図外の電線の被覆部分をかしめ固定するのに対して、前側のかしめ片12aが電線の芯線部分をかしめ固定するようになっている。
〔本実施形態の作用〕
前記コネクタハウジング1の各端子収容孔3に、雌端子1を挿入して接続するには、前記雌端子1を持って端子本体10の先端部を、前記一端開口3aから端子収容孔3の内部に挿入してそのまま押し込む。そうすると、前記端子本体10の外側底壁13aの底面が、端子収容孔3の前記切欠面3cやテーパ面3d及び平坦面3eに沿って摺接すると共に、前記両スタビライザ20、20の各外面が前記端子収容孔3の内側面3f、3fに摺動しながら端子収容孔3の内部に挿入される。
そして、端子本体10の上壁部15の先端部、つまり前記接点ばね19の折曲された基部19aの下面がランス部4の傾斜状の下面4dを乗り上げながら前方へ摺動すると、該ランス部4は先端部4bが固定側基端部4aを支点として図中、上方向へ弾性変形して前記空間部5内に入り込む。
その後、前記ランス孔18の前端孔縁18aがランス部4の前記係止溝4cに到達すると、ランス部4が自身の弾性復帰力によって先端部4bが下方へ弾性変形して、前端孔縁18aが前記係止溝4cに係止する。これによって、前記雌端子1は、抜け出し方向への移動が規制される。
前記各雌端子1が各端子収容孔3に挿入保持された後は、図3Aに示すように、前記雄端子16を、先端部16aから端子収容孔3の先端開口3b及び雌端子1の開口部10aを介して端子本体10内に所定位置まで挿入する。 ここから雄端子16をさらに押し込むと、図3Bに示すように、前記先端部16aが前記接点ばね19の先端部19bの弾性反力と、前記両弾性片21,22の弾接部21b、22bのばね反力に抗して接点ばね19と各弾接部21b、22bを押し広げながら移動する。
つまり、雄端子16を端子本体10内に挿入して押し込むと、前記接点ばね19の先端部19bが自身のばね反力に抗して上方へ弾性変形する一方、両弾性片21,21は両弾接部21b、21bが自身のばね反力に抗して互いに広がる方向へ弾性変形する。
そうすると、雄端子16の先端部16aは、図3B、図4に示すように、上下面が前記接点ばね19の先端部19bの2段湾曲状の下面19cと前記内側底壁部13bの2つの接触ビード17との間に弾性力によって上下方向から挟持状態に保持されると同時に、前記両弾性片21,22のばね反力によって両側面16,16bに両弾接部21b、22bの対向内縁が弾接して左右横方向から挟持状態に保持される。
このとき、前記両弾性片21,22は、それぞれの弾接部21b、22bが基端部21a、22aを支点として前記各切り込み部23,24を介して外方へ弾性変形するが、それぞれの先端部21c、22cの先端縁が前記端子収容孔3の対向内側面3f、3fに当接して所定以上の外方への変形が規制される。
以上のように、本実施形態では、前記雌端子1を、ランス孔18の前端孔縁18aに対するランス部4の係止作用によって確実に抜け方向の移動を規制できることは勿論のこと、斯かる雌端子1が抜け方向の移動が規制された状態においては、前記雄端子16の先端部16aを、接点ばね19のばね力によって上下面が上下方向から挟持状態に保持されると共に、両弾性片21,22によって両側面16b、16bが横方向から挟持状態に保持されことから、例えば、車両の振動などがコネクタハウジング2を介して雌端子1に伝達されると、この振動が前記接点ばね19や両弾性片21,22によって吸収される。このため、前記雄端子16に対する上下方向と左右方向の振動伝達を効果的に抑制することができる。
この結果、前記車両の振動や雰囲気温度の変化などの外的要因で生じる前記雌端子1と雄端子16との間の微振動による接触位置のずれに起因した劣化を十分に防止することが可能になる。
しかも、前記両弾性片21,22を、前記雌端子1の両側壁部14,14に形成された切り込み部23,24を利用して形成したため、弾性片を雌端子1とは別個に設ける場合に比較して部品点数を増加させることない。したがって、製造コストの低減化が図れると共に、製造作業能率の低下を抑制することができる。
また、両弾性片21,22は、その最大外方への撓み変形すると、それぞれの先端部21c、22cの先端縁が前記端子収容孔3の対向内側面3f、3fに当接して規制されることから、比較的大きな弾性力(ばね力)をもって前記雄端子16の先端部16aの両側面を挟持することが可能になる。これによって、雄端子16の先端部16aの左右方向の振動をさらに効果的に抑制することができる。
また、前記両弾性片21,22は、切り込み部23,24の長さによって前記雄端子16の先端部16aに対する左右方向のばね反力(弾持力)を適度に調整することが可能になる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記弾性片21,22の弾接部21b、22bの形状を例えば円弧状や2段円弧状などに形成することも可能であり、また、その巾長さを任意に変更することもできる。
また、前記ランス孔18の前端孔縁18aに、前記ランス部4の係止溝4cに係止する突部などを設けることも可能である。
さらに、本発明は、前記スタビライザ20,20を有しない雌端子1に適用することも可能である。
1…雌端子
2…コネクタハウジング
2a…底壁
2b…両側壁
2c…上壁
3…端子収容孔
3a…一端開口
3b…他端開口
3f…内側面
4…ランス部
4a…基端部
4b…先端部
4c…係止溝
5…空間部
10…端子本体
12…バレル部
13…底壁部
14…両側壁部
15…上壁部
16…雄端子
17…接触ビード
18…ランス孔
18a…前端孔縁
19…接点ばね
21・22…弾性片(ばね部材)
21a、22a…基端部
21b、22b…弾接部(折曲部)
21c、22c…先端部
23・24…切り込み部

Claims (3)

  1. コネクタハウジングに形成された端子収容孔に長手方向の一端開口から挿入されて、前記端子収容孔の内壁に形成された係止部に係止して接続されると共に、前端側から内部に挿入された雄端子の上下面が弾性的に接触保持する接点を内部に有する雌端子構造において、
    前記雌端子は、前記雄端子が挿入配置された位置の両側部に、前記雄端子の両側面を横方向から弾持するばね部材を設けたことを特徴とする雌端子構造。
  2. 請求項1に記載の雌端子構造において、
    前記雌端子は、長手方向に沿って形成された底壁と、該底壁の両側縁から立ち上がった両側壁部と、を備え、
    前記両側壁部の前記雄端子が挿入配置される位置に、前記両側壁部の一部を長手方向に沿った切り込み部を形成すると共に、該切り込み部によって形成された一対の弾性片を前記雄端子の両側面を横方向から弾持するばね部材として構成したことを特徴とする雌端子構造。
  3. 請求項2に記載の雌端子構造において、
    前記切り込み部を前記両側壁部の長手方向に沿ったほぼコ字形状に形成して、前記各弾性片を細長い板状に形成すると共に、該各弾性片の長手方向のほぼ中央部位を互いに内方へく字形状に折曲形成し、該両折曲部の内端縁で前記雄端子の両側面を横方向から弾持することを特徴とする雌端子構造。
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