JP2016206724A - 遊技媒体交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技媒体を他種類の遊技媒体に交換する際の交換作業を短時間で行うことを可能にする。
【解決手段】表示装置6と、兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9とを区分して配置可能な配置機構10と、配置機構10に配置された兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9の通貨価値を含む遊技媒体情報をそれぞれ取得する情報取得機構4と、情報取得機構4により取得された兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9の通貨価値の合計値をそれぞれ求め、これら合計値を兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9に対応付けて表示装置6に表示する制御装置5とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技に用いられるプラークやチップ等の遊技媒体を他種類の遊技媒体に交換する際に用いられる遊技媒体交換装置に関する。
カジノ等の遊技場においては、遊技者が通貨をカジノチップやプラーク等の遊技媒体に等価交換し、遊技媒体を用いてルーレットやポーカー等のゲームを行い、ゲームの途中や終了後に、遊技者が手持ちの遊技媒体を通貨やその他の種類の遊技媒体に交換するシステムを採用している。
従来、通貨や遊技媒体を交換する際に用いられる装置としては、例えば特許文献1の携帯型読取装置が存在する。この携帯型読取装置は、貨幣読み取り面を有するハウジングと、貨幣読み取り面上に配置されたシールドアンテナと、ハウジングに設けられたディスプレイとを有しており、貨幣読み取り面に載置された複数のゲーム用貨幣に組み込まれたRFIDタグから情報を読み取り、これらのゲーム用貨幣の合計額をディスプレイに表示することを可能に構成されている。
特表2013−544005号
ところで、例えば、上記従来の携帯型読取装置を用いて遊技媒体を他種類の遊技媒体に等価交換する場合は、交換元の通貨価値の合計額を携帯型読取装置のディスプレイに表示して確認した後、交換先の通貨価値の合計額を携帯型読取装置のディスプレイに表示させるという手順を行って、交換元と交換先の通貨価値の合計額を一致させる作業を行うことになる。従って、上記従来の装置では、交換元及び交換先の遊技媒体毎に合計額を表示させる作業と確認する作業とを必要とするため、交換を完了するまでに長時間を要し易い。そして、交換に要する時間は遊技者の待ち時間になるため、ゲーム機の稼働時間を低下させる要因になることから、交換に要する時間を短縮化することが望ましい。
そこで、本発明は、遊技媒体を交換する際の交換作業を短時間で行うことができる遊技媒体交換装置を提供することを目的とする。
本発明は、通貨価値を有した遊技媒体同士を交換する遊技媒体交換装置であって、表示装置と、前記遊技媒体を区分して配置可能な配置機構と、前記配置機構に配置された前記遊技媒体の通貨価値を含む遊技媒体情報を取得する情報取得機構と、前記情報取得機構により取得された前記通貨価値の合計値を、前記配置機構において前記遊技媒体を配置した区分毎にそれぞれ求めて前記表示装置に表示する制御装置とを有する。
上記の構成によれば、通貨価値の合計値を、配置機構において遊技媒体を配置した区分毎に表示装置に表示することによって、区分間において通貨価値の合計値を目視により確認及び比較することを可能にする。これにより、配置機構に区分して配置された遊技媒体同士を容易な交換作業により短時間で交換することができる。
本発明における前記遊技媒体は、通貨に交換可能な兌換遊技媒体と、通貨に交換不能な不換遊技媒体とを含んでもよい。
上記の構成によれば、通貨価値の合計値を兌換遊技媒体及び不換遊技媒体にそれぞれ対応付けて表示装置に表示することによって、配置機構に配置された兌換遊技媒体の合計値と不換遊技媒体の合計値とを目視により確認及び比較することを可能にする。これにより、配置機構に区分して配置された兌換遊技媒体と不換遊技媒体とを容易な交換作業により短時間で交換することができる。
本発明の遊技媒体交換装置における前記制御装置は、前記情報取得機構で取得した前記遊技媒体情報に基づいて前記通貨価値の通貨単位を識別し、前記通貨単位毎に色分け表示してもよい。
上記の構成によれば、配置機構に区分して配置された遊技媒体の合計値を目視により確認する際に、これらの合計値が遊技媒体の通貨単位毎に色分け表示されることによって、遊技媒体同士を一層短時間で交換することができる。
本発明の遊技媒体交換装置における前記制御装置は、前記情報取得機構で取得した前記遊技媒体情報に基づいて、前記遊技媒体の種類を識別し、前記遊技媒体の種類毎に色分け表示してもよい。
上記の構成によれば、配置機構に区分して配置された遊技媒体の合計値を目視により確認する際に、遊技媒体の種類毎に色分け表示されることによって、交換対象の遊技媒体であるか否かを容易に判別することができる。これにより、遊技媒体同士を一層短時間で交換することができる。
本発明の遊技媒体交換装置における前記遊技媒体は、前記遊技媒体情報を無線通信可能なRFID(Radio Frequency IDentification)タグを有し、前記遊技媒体交換装置は、前記情報取得機構を内蔵し、前記情報取得機構は、前記遊技媒体交換装置に載置された前記遊技媒体の前記RFIDタグに対して無線通信により前記遊技媒体情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、遊技媒体の遊技媒体情報を容易に取得することができるため、遊技媒体同士を一層短時間で交換することができる。
本発明は、遊技媒体を交換する際の交換作業を短時間で行うことができる。
遊技媒体交換装置の概略構成を示すブロック図である。 第1配置装置の斜視図である。 第1配置装置の平面図である。 第1配置装置の分解斜視図である。 第1配置装置の分解斜視図である。 遊技媒体交換装置の電気構成を示す説明図である。 遊技媒体管理データベースの説明図である。 第1遊技媒体情報テーブルの説明図である。 第2遊技媒体情報テーブルの説明図である。 表示色設定テーブルの説明図である。 表示装置の表示状態を示す説明図である。 表示装置の表示状態を示す説明図である。 表示装置の表示状態を示す説明図である。 RFIDタグの電気構成を示す説明図である。 RFIDタグにおけるメモリ領域の説明図である。 メイン処理のフローチャートである。 情報取得処理のフローチャートである。 情報表示処理のフローチャートである。 読取メイン処理のフローチャートである。 読取処理のフローチャートである。
本発明の遊技媒体交換装置を図面に基づいて説明する。
(遊技媒体交換装置:概要)
図1に示すように、遊技媒体交換装置1は、通貨価値を有した遊技媒体同士を交換する際の作業性を良好にするように構成されている。ここで、『遊技媒体』としては、通貨に交換可能な兌換遊技媒体8や通貨に交換不能な不換遊技媒体9が存在する。『兌換遊技媒体8』及び『不換遊技媒体9』としては、メダルやトークン、プラーク等の遊技媒体において通貨情報やゲームポイントの通貨価値を電子データや外面形態で有し、この通貨価値を外部から読み取り可能にされた構成が該当する。尚、外面形態とは、色や模様、文字、画像、形状等の外部から識別可能な形態である。また、『交換』は、等価交換及び不等価交換の何れも含む。
具体的に説明すると、遊技媒体交換装置1は、表示装置6と情報取得機構4と配置機構10と制御装置5とを有している。表示装置6は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の文字や画像、動画を表示する装置が用いられる。配置機構10は、1以上の兌換遊技媒体8と1以上の不換遊技媒体9とを区分して配置可能に形成されている。
ここで、配置機構10における配置は、機械的に分離された第1配置装置2と第2配置装置3との分離された2つの配置面21a・31aによって、兌換遊技媒体8用の配置領域と不換遊技媒体9用の配置領域とが区分されていてもよいし、機械的に一体化された第1配置装置2と第2配置装置3とによって、兌換遊技媒体8用の配置領域と不換遊技媒体9用の配置領域とが同一の配置面上おいて色分けや線分けにより区分されていてもよい。
また、配置機構10における配置は、配置面21a・31aを平板状に形成し、配置面21a・31a上に遊技媒体8・9を載置することで行われてもよいし、配置面21a・31aに凹部を形成し、この凹部に遊技媒体8・9を収納することで行われてもよい。平板状の配置面21a・31aに遊技媒体8・9を載置する構成の場合は、遊技媒体8・9の交換時における取り扱いが容易になる。また、配置面21a・31aの凹部に遊技媒体8・9を収納する構成の場合は、遊技媒体8・9の位置決めが容易になることから、通貨価値の読取エラーの発生確率を低減することが容易になる。
情報取得機構4は、配置機構10に配置された遊技媒体8・9の通貨価値を含む遊技媒体情報をそれぞれ取得するように構成されている。遊技媒体情報の取得方法は、遊技媒体8・9のメモリに記憶された遊技媒体情報を無線通信で読み取る無線通信方式であってもよいし、遊技媒体8・9の外面形態に遊技媒体情報を含ませておき、外面形態を光学的に読み取る光学読取方式であってもよいし、無線通信方式及び光学読取方式の組み合せであってもよい。
制御装置5は、情報取得機構4により取得された兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9の通貨価値の合計値をそれぞれ求め、これら合計値を兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9に対応付けて表示装置6に表示するように構成されている。
上記のように構成された遊技媒体交換装置1は、通貨価値の合計値を兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9にそれぞれ対応付けて表示装置6に表示することによって、配置機構10に配置された1以上の兌換遊技媒体8の通貨価値の合計値と不換遊技媒体9の通貨価値の合計値とが同一値であるか否かを目視により確認することを可能にしている。これにより、遊技媒体交換装置1は、配置機構10に区分して配置された兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9とを容易な交換作業により短時間で等価交換することを可能にしている。
尚、以上の具体的な構成においては、遊技媒体として兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9とを等価交換する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
即ち、遊技媒体交換装置1は、通貨価値を有した遊技媒体同士を交換するものであり、表示装置6と、遊技媒体を区分して配置可能な配置機構10と、配置機構10に配置された遊技媒体の通貨価値を含む遊技媒体情報を取得する情報取得機構4と、情報取得機構4により取得された通貨価値の合計値を、配置機構10において遊技媒体を配置した区分毎にそれぞれ求めて表示装置6に表示する制御装置5とを有する構成であればよい。これにより、通貨価値の合計値を、配置機構10において遊技媒体を配置した区分毎に表示装置6に表示することによって、区分間において通貨価値の合計値を目視により確認及び比較することを可能にするため、配置機構10に区分して配置された遊技媒体同士を容易な交換作業により短時間で交換することができる。
また、制御装置5は、第1配置装置2用の表示画面と、第2配置装置3用の表示画面とを表示装置6の同一画面上に表示し、それぞれの表示画面に兌換遊技媒体8の通貨価値の合計値と不換遊技媒体9の通貨価値の合計値とを表示することが好ましい。この場合は、兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9との通貨価値の合計値の比較を二つの画面上において容易に行うことができるため、遊技媒体8・9の等価交換を容易に完了することが可能になる。
また、制御装置5は、情報取得機構4で取得した遊技媒体情報に基づいて通貨価値の通貨単位を識別し、通貨単位毎に色分け表示するように構成されていることが好ましい。このように構成された遊技媒体交換装置1は、配置機構10に区分して配置された兌換遊技媒体8や不換遊技媒体9等の遊技媒体の合計値を目視により確認する際に、これらの合計値が遊技媒体の通貨単位毎に色分け表示されることによって、遊技媒体同士を一層短時間で交換することができる。
また、制御装置5は、情報取得機構4で取得した遊技媒体情報に基づいて、兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9を含む各種遊技媒体の種類を識別し、遊技媒体の種類毎に色分け表示するように構成されている。このように構成された遊技媒体交換装置1は、配置機構10に区分して配置された遊技媒体8の通貨価値の合計値を目視により確認する際に、遊技媒体の種類毎に色分け表示されることによって、交換対象の遊技媒体8・9であるか否かを容易に判別することができる。これにより、遊技媒体交換装置1は、遊技媒体8・9を一層短時間で交換することを可能にする。
(遊技媒体交換装置:詳細)
上記の遊技媒体交換装置1について、詳細に説明する。尚、以後の説明においては、兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9が長方形の平板状のプラークであり、且つ、兌換遊技媒体8用の配置領域と不換遊技媒体9用の配置領域とが第1配置装置2及び第2配置装置3により機械的に分離された構成において、兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9とを等価交換する場合について説明するが、これに限定されるものではない。
(遊技媒体交換装置:配置機構10)
配置機構10は、第1配置装置2と第2配置装置3とを有している。第1配置装置2は、兌換遊技媒体8であるネゴティアブルプラーク(negotiable plaque)の配置用に設定されている。第2配置装置3は、不換遊技媒体9であるノンネゴティアブルプラーク(non-negotiable plaque)の配置用に設定されている。尚、第1配置装置2及び第2配置装置3は、設置場所等の諸条件により兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9の何れの配置用に設定されてもよい。従って、第1配置装置2が兌換遊技媒体8の配置用に設定され、第2配置装置3が不換遊技媒体9の配置用に設定されてもよい。
(遊技媒体交換装置:配置機構10:第1配置装置2)
図2に示すように、第1配置装置2は、水平配置された平板状の配置板21と、配置板21を上面に有した枠体22とを有している。配置板21は、上面視が長方形状に形成された配置面21aを有している。配置面21aには、第1〜第5区分線21b・21c・21d・21e・21fが表記されている。第1〜第5区分線21b・21c・21d・21e・21fは、5行4列のマトリクス状で載置領域を目視可能に形成している。これらの各載置領域は、3種類のサイズの兌換遊技媒体8を所定位置に載置可能にしている。
具体的には、第1区分線21bは、配置板21の周縁部に沿って長方形状に形成されている。第1区分線21bは、大サイズの兌換遊技媒体8が5行4列で載置されたサイズに対応して形成されている。第1区分線21bで囲まれた領域は、第2区分線21cにより4等分されている。即ち、第2区分線21cは、大サイズの兌換遊技媒体8における長手方向のサイズの間隔で形成されており、大サイズの兌換遊技媒体8の1列分の領域を形成するようになっている。尚、以後の説明においては、第1区分線21b及び第2区分線21cにより形成された1列分の領域を情報取得領域とし、1列目〜4列目の領域を第1〜第4情報取得領域211〜214とする。
各第1〜第4情報取得領域211〜214には、複数の第3区分線21dが形成されている。第3区分線21dは、大サイズの兌換遊技媒体8における幅方向のサイズの間隔で形成されており、大サイズの兌換遊技媒体8の載置領域を形成するようになっている。さらに、各第1〜第4情報取得領域211〜214における第3区分線21dで囲まれた載置領域には、中サイズの兌換遊技媒体8の外形に対応された第4区分線21eと、小サイズの兌換遊技媒体8の外形に対応された第5区分線21fとが形成されている。第4区分線21e及び第5区分線21fは、中サイズ及び小サイズの兌換遊技媒体8の中心点を大サイズの兌換遊技媒体8の中心点に一致させるように形成されている。
図3に示すように、これにより、遊技媒体交換装置1は、3種類のサイズの兌換遊技媒体8を取り扱う場合であっても、配置板21に形成された第1〜第5区分線21b・21c・21d・21e・21fを目視しながら載置することによって、精度よく整列することが可能になっている。即ち、大サイズの兌換遊技媒体8Aは、第1区分線21bと第2区分線21cと第3区分線21dとに合わせて載置することにより精度よく整列することができる。中サイズの兌換遊技媒体8Bは、第4区分線21eに合わせて載置することにより精度よく整列することができる。小サイズの兌換遊技媒体8Cは、第5区分線21fに合わせて載置することにより精度よく整列することができる。
尚、本実施形態においては、3種類のサイズの兌換遊技媒体8を取り扱う場合について説明しているが、これに限定されるものではない。取り扱う兌換遊技媒体8のサイズの種類数に対応して第1〜第4情報取得領域211〜214における区分線の個数を増減させることによって、1以上の種類のサイズの兌換遊技媒体8を取り扱うことができる。さらに、本実施形態においては、兌換遊技媒体8が長方形である場合について説明したが、これに限定されるものでもない。即ち、円形状や楕円形状の各兌換遊技媒体8の形状やサイズに対応して区分線を形成することにより、各種形状及び各種サイズの兌換遊技媒体8を取り扱うことが可能になる。
図4に示すように、配置板21の下面には、4枚のアンテナボード231〜233が配置されている。各アンテナボード231〜233は、第1〜第4情報取得領域211〜214の下方にそれぞれ配置されており、第1〜第4情報取得領域211〜214のサイズ及び形状に略一致するように形成されている。
各アンテナボード231〜233は、各第1〜第4情報取得領域211〜214だけが通信範囲となるように設定されている。これにより、第1のアンテナボード231は、第1情報取得領域211に載置された兌換遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。第2のアンテナボード232は、第2情報取得領域212に載置された兌換遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。第3のアンテナボード233は、第3情報取得領域213に載置された兌換遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。第4のアンテナボード234は、第4情報取得領域214に載置された兌換遊技媒体8の遊技媒体情報だけを無線通信により取得可能にしている。
アンテナボード231〜233及び配置板21は、枠体22の上面部に設けられている。枠体22は、上面部において第1凹部221と第2凹部222a〜222dとを有している。第1凹部221は、配置板21を嵌合可能な形状及びサイズに形成されていると共に、配置板21の厚みと同一の深さを有している。これにより、枠体22の上面は、第1凹部221に嵌合された配置板21と面一にされている。
第1凹部221内には、第2凹部222a〜222dが形成されている。各第2凹部222a〜222dは、アンテナボード231〜233をそれぞれ嵌合可能なサイズ及び形状に形成されていると共に、アンテナボード231〜233の厚みに一致した深さを有している。これにより、第1凹部221の上面は、第2凹部222a〜222dに嵌合されたアンテナボード231〜233と面一にされている。
各第2凹部222a〜222dは、第1凹部221に嵌合された配置板21における第1〜第4情報取得領域211〜214にそれぞれ対向するように配置されている。これにより、アンテナボード231〜233は、第2凹部222a〜222dに嵌合する作業を行うだけで、配置板21の第1〜第4情報取得領域211〜214に対して高精度に対向配置させることが可能になっている。
各第2凹部222a〜222d内には、円形状の穴部223a〜223dがそれぞれ形成されている。穴部223a〜223dの一部は、第1凹部221の上面に形成されている。第2凹部222a〜222dは、指を挿通可能な径に設定されている。穴部223a〜223dは、アンテナボード231〜233を第2凹部222a〜222dに取り付ける場合や取り外す場合における指による手作業を容易に行うことを可能にしている。
図5に示すように、枠体22は、第1凹部221及び第2凹部222a〜222dが形成された上面部の下方において収容空間224を有している。収容空間224には、電波の損失を低減するアンテナチューナを備えたカプラボード25と、高周波ノイズを低減するフェライトコア26とが設けられている。カプラボード25及びフェライトコア26は、図4のアンテナボード231〜233に対応して4箇所に設けられている。各カプラボード25は、アンテナボード231〜233にそれぞれ接続されている。各カプラボード25と各アンテナボード231〜233とを接続する信号線は、フェライトコア26に挿通されている。フェライトコア26は、アンテナボード231〜233及びカプラボード25間の信号線に混入するノイズを低減している。
また、収容空間224における長手方向の中心部には、補強板225が設けられている。補強板225は、短手方向全体に形成されており、枠体22の剛性を高めるようになっている。また、収容空間224の四隅のコーナー部には、ネジ締結部226が形成されている。ネジ締結部226及び補強板225は、同一高さの底面をするように形成されている。これらのネジ締結部226及び補強板225の底面には、カバー部材27が当接されている。カバー部材27のコーナー部は、ネジ締結部226にネジ止めされている。
さらに、枠体22の側面部における中心位置には、溝部227が形成されている。溝部227は、図示しない信号線が挿通されると共に、カバー部材27が枠体22に取り付けられることによって、収容空間224の底面が閉鎖されたときに、収容空間224を外部に連通する空気穴を形成するようになっている。これにより、遊技媒体交換装置1は、収容空間224内の空気の流通経路が確保されることによって、収容空間224内に設けられたカプラボード25及びフェライトコア26による過剰な温度上昇による誤作動が防止されている。
(遊技媒体交換装置:配置機構10:第2配置装置3)
図1に示すように、第2配置装置3は、第1配置装置2と同一部材及び同一構成である。即ち、第2配置装置3は、第1配置装置2の配置板21及び枠体22と同一構成の配置板31及び枠体32を有している。第2配置装置3におけるその他の構成についても、第1配置装置2と同一構成であるため、その説明を省略する。
(遊技媒体交換装置:情報取得機構4)
図6に示すように、情報取得機構4は、RFID(Radio Frequency IDentification)リーダにより構成されている。情報取得機構4は、第1配置装置2及び第2配置装置3に配置された遊技媒体8・9の通貨価値を含む遊技媒体情報をそれぞれ取得するように構成されている。
具体的に説明すると、情報取得機構4は、信号バス41を介して各種のデータを双方向に入出力可能に接続された演算部42と記憶部43と通信部44と入出力部45と変復調部46とを有している。入出力部45は、図示しない各種のセンサーや操作ボタン、駆動機構に接続可能にされている。通信部44は、制御装置5に対してデータ通信可能に接続されている。変復調部46は、マルチプレクサ部47を介して第1配置装置2のアンテナボード231〜233と第2配置装置3のアンテナボード331〜333に接続されている。マルチプレクサ部47は、スイッチ回路を有し、変復調部46と各アンテナボード231〜233・331〜333とを切り替え可能に接続している。
変復調部46は、データを情報処理に適した信号形態から、アンテナボード231〜233・331〜333を介したデータ通信に適した信号形態に変換する変調機能と、データ通信の信号形態から情報処理の信号形態に変換する復調機能とを有している。
また、記憶部43は、ワークデータ領域43aとプログラム領域43bとを有している。ワークデータ領域43aは、遊技媒体8・9から取得された遊技媒体情報を一時的に格納する遊技媒体管理データベース等として使用される。
図7に示すように、遊技媒体管理データベースは、遊技媒体8・9(RFIDタグ101)の識別情報と、グループ符号とが記憶されている。本実施形態において、遊技媒体8・9の識別情報は、RFIDタグ101の64ビットUID(Unique IDentifier)である。グループ符号は、RFIDタグ101の8ビットAFI(Appli cation Family Identifier)である。また、本実施形態の遊技媒体管理データベース35には、DSFID(Data Storage Format Identifier)が記憶されていてもよい。尚、情報取得機構4は、RFID技術の確率的手法により、複数の遊技媒体8・9からデータを読み取るようになっている。これにより、情報取得機構4は、第1誤り検出符号及び第2誤り検出符号による遊技媒体8・9の認識を行う際に、遊技媒体8・9の固有の識別情報の対比を行うことが不要になっている。
図6に示すように、プログラム領域43bは、遊技媒体8・9から遊技媒体情報を読み取る読取処理ルーチン等の各種のプログラムを格納している。読取処理ルーチン等の各種プログラムは、演算部42において実行可能にされている。読取処理ルーチンは、第1配置装置2及び第2配置装置3の情報取得領域211〜214・311〜314単位で遊技媒体8・9の遊技媒体情報を読み取り可能にされている。これにより、情報取得領域211〜214・311〜314に配置された全ての遊技媒体8・9の遊技媒体情報を一括して読み取る場合よりも、区分して読み取ることにより読み取りチェックや再読取り等に要する時間を低減することによって、短時間で遊技媒体情報を読み取ることが可能になっている。読み取りチェック等を含む遊技媒体情報の読み取り処理の詳細は後述する。
(遊技媒体交換装置:制御装置5)
制御装置5は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置により構成されている。制御装置5は、表示装置6及び入力装置7に接続されている。また、制御装置5は、通信回線や通信網を介して管理サーバ100にデータ通信可能に接続されている。管理サーバ100は、遊技媒体交換装置1の稼働状況の管理や遊技媒体8・9の総合的な管理を行うようになっている。
制御装置5は、図8の第1遊技媒体情報テーブルや図9の第2遊技媒体情報テーブル、図10の表示色設定テーブル等の各種のデータテーブルの格納形態でデータを記憶する記憶部を有している。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:第1遊技媒体情報テーブル)
図8に示すように、第1遊技媒体情報テーブルは、第1配置装置2に配置された各種の遊技媒体の遊技媒体情報を記憶するためのデータテーブルである。具体的に説明すると、第1遊技媒体情報テーブルは、識別情報欄と属性蘭と金額欄と金種欄とを有しており、第1配置装置2の第1〜第4情報取得領域211〜214に配置された全ての遊技媒体の遊技媒体情報を格納するようになっている。
例えば、第1行目においては、識別情報『ID501』と属性『ジャンケットキャッシュ』と金額『100』と金種『HKD(香港ドル)』とが記憶されている。この場合は、100HKDの通貨価値を有した識別情報『ID501』の兌換遊技媒体8が第1配置装置2に存在することを示している。また、第6行目においては、識別情報『ID721』と属性『ジャンケットキャッシュ』と金額『100』と金種『HKD(香港ドル)』とが記憶されている。この場合は、100HKDの通貨価値を有した識別情報『ID721』の兌換遊技媒体8が第1配置装置2に存在することを示している。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:第2遊技媒体情報テーブル)
図9に示すように、第2遊技媒体情報テーブルは、第2配置装置3に配置された各種の遊技媒体の遊技媒体情報を記憶するためのデータテーブルである。具体的に説明すると、第2遊技媒体情報テーブルは、識別情報欄と属性蘭と金額欄と金種欄とを有しており、第2配置装置3の第1〜第4情報取得領域311〜314に配置された全ての遊技媒体の遊技媒体情報を格納するようになっている。
例えば、第1行目においては、識別情報『ID001』と属性『ジャンケットNN』と金額『100』と金種『HKD(香港ドル)』とが記憶されている。この場合は、100HKDの通貨価値を有した識別情報『ID001』の不換遊技媒体9が第2配置装置3に存在することを示している。また、第6行目においては、識別情報『ID021』と属性『ジャンケットキャッシュ』と金額『100』と金種『PHP(フィリピンペソ)』とが記憶されている。この場合は、100PHPの通貨価値を有した識別情報『ID021』の兌換遊技媒体8が第2配置装置3に存在することを示している。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:第2遊技媒体情報テーブル)
図10に示すように、表示色設定テーブルは、金種欄と属性欄と表示色欄とを有している。金種欄は、アメリカドル(USD)や香港ドル(HKD)、フィリピンペソ(PHP)等の各国及び各地域の通貨の金種データを格納している。属性欄は、各金種毎の属性を格納している。
例えば、属性として、『キャッシュ』、『ジャンケットキャッシュ』、『ジャンケットNN』、『プレミアムキャッシュ』、『プレミアムNN』等である。ここで、『キャッシュ』は遊技場側が遊技者に発行する兌換遊技媒体8を意味する。『ジャンケットキャッシュ』はジャンケット側が遊技者に発行する兌換遊技媒体8を意味する。『ジャンケットNN』はジャンケットが遊技者に発行する不換遊技媒体9を意味する。『プレミアムキャッシュ』は遊技場側が重要遊技者に発行する兌換遊技媒体8を意味する。『プレミアムNN』は遊技場側が重要遊技者に発行する不換遊技媒体9を意味する。
表示色欄は、金種の属性に応じてそれぞれ異なる表示色A1、A2等が設定されている。例えば、アメリカドル(USD)において、『キャッシュ』の属性が表示色A1で表示され、『ジャンケットキャッシュ』の属性で表示色A2で表示される。
図6に示すように、制御装置5は、図16のメイン処理や図18の情報表示処理等の各種の処理ルーチンを実行可能になっている。これにより、制御装置5は、メイン処理や情報表示処理を実行することによって、図8の第1遊技媒体情報テーブルに基づいて第1配置装置2に配置された遊技媒体の通貨価値の合計値を求める処理と、図9の第2遊技媒体情報テーブルに基づいて第2配置装置3に配置された遊技媒体の通貨価値の合計値を求める処理とを実行した後、これら合計値を遊技媒体8・9に対応付けて表示装置6に同一画面上において比較可能に表示するようになっている。また、制御装置5は、図10の表示色設定テーブルに基づいて通貨単位毎及び遊技媒体の種類毎に色分け表示するようになっている。以下に、表示装置6の表示状態を具体的に説明する。
(遊技媒体交換装置:表示装置6の表示状態)
図11に示すように、表示装置6は、画面上部の右側領域に配置された左側表示部61と、画面上部の左側領域に配置された右側表示部62と、左側表示部61及び右側表示部62の下方に配置された下側表示部63とを有した表示画面を表示可能にされている。左側表示部61は、第1配置装置2に配置された遊技媒体の遊技媒体情報を表示する。右側表示部62は、第2配置装置3に配置された遊技媒体の遊技媒体情報を表示する。
左側表示部61及び右側表示部62の上部には、遊技媒体の金種『CUR.』、遊技媒体の属性『Chip Attribute』、遊技媒体の枚数『QTY』、及び金種と枚数を掛けた金額『Total』の表示項目が横方向に並んで配置されており、これらの表示項目の下側に第1配置装置2及び第2配置装置3の遊技媒体の遊技媒体情報が表示されるようになっている。
左側表示部61の下方における下側表示部63には、金種枚数部631aと金種金額部632aとエラー部633aと合計金額部634aとが設けられている。金種枚数部631aは、第1配置装置2に配置された遊技媒体の金種毎の枚数を表示する。金種金額部632aは、第1配置装置2に配置された遊技媒体の金種毎の合計金額を表示する。エラー部633aは、遊技媒体として不適格な遊技媒体情報を有したエラー遊技媒体8の枚数を表示する。合計金額部634aは、第1配置装置2に配置された全遊技媒体の合計枚数を表示する。これらの各部631a〜634aと同一機能の金種枚数部631bと金種金額部632bとエラー部633bと合計金額部634bとが右側表示部62の下方にも設けられており、第2配置装置3に配置された遊技媒体に関する情報を表示する。
さらに、下側表示部63には、コンフィグボタン635とスタートボタン636とモードボタン637とが設けられている。コンフィグボタン635は、コンフィグ画面に移行し、初期設定を行うことを可能にする。スタートボタン636は、手動モード時において遊技媒体情報の取得を開始する指示を行うためのボタンである。モードボタン637は、動作モードを手動モードと自動モードとに切り替えるトグルスイッチであり、自動モード時においては、所定時間単位で第1配置装置2及び第2配置装置3における最新の遊技媒体情報が取得される。
図12は、1枚のジャンケットキャッシュの兌換遊技媒体8が第1配置装置2に配置され、1枚のジャンケットNNの不換遊技媒体9が第2配置装置3に配置された場合の表示状態の一例である。この場合は、表示装置6の左側表示部61において、遊技媒体の金種として『PHP』が表示され、遊技媒体の属性として『Junket Cash』が表示され、遊技媒体の枚数として『1』が表示され、金種と枚数を掛けた金額として『50000』が表示される。また、表示装置6の右側表示部62において、遊技媒体の金種として『PHP』が表示され、遊技媒体の属性として『Junket NN』が表示され、遊技媒体の枚数として『1』が表示され、金種と枚数を掛けた金額として『1000』が表示される。
図13は、各種の兌換遊技媒体8及び不換遊技媒体9が第1配置装置2及び第2配置装置3にそれぞれ配置された場合の表示状態の一例である。この場合は、表示装置6の左側表示部61及び右側表示部62において、遊技媒体の金種、遊技媒体の属性、遊技媒体の枚数、金種と枚数を掛けた金額がそれぞれ表示されると共に、種類毎に異なる表示色で色分け表示される。
(兌換遊技媒体8・不換遊技媒体9)
図14に示すように、遊技媒体8・9は、カジノなどの遊技店で現金の代わりにディーラーや遊技者などの間でやり取りされる記憶媒体である。遊技媒体8・9は、一般的には、樹脂等により形成されている。遊技媒体8・9は、RFID用のICチップであるRFIDタグ101を内部に有している。
RFIDタグ101は、アンテナ1011と変復調回路1012とCPU1013とメモリ1014と電源制御回路1015とを備えている。メモリ1014は、識別情報などの各種の情報を記憶する。CPU1013は、図6の情報取得機構4から発せられたコマンドやリクエスト、命令などを解釈し、これに応答する動作を実行する。変復調回路1012は、情報取得機構4との間で無線により識別情報等の遊技媒体情報の送受信を行うために信号の変調/復調を行う。
アンテナ1011は、いわゆるループアンテナであり、導線を環状(ループ状)にして形成されたアンテナである。このアンテナ1011は、透過する磁界により誘導電流を生成し、この誘導電流を電源制御回路1015を介してRFIDタグ101の駆動電力とするようになっている。
図15に示すように、メモリ1014は、遊技媒体情報を記憶した不揮発性のRAMからなり、例えば256バイトのメモリ領域を有している。256バイトのメモリ領域は、4バイト毎に、64個のブロックに区画されている。64個のブロックのうち、58個のブロックは、ユーザ領域に割り当てられており(ブロック番号0〜57)、6個のブロックは、システム領域に割り当てられている(ブロック番号A〜F)。即ち、記憶部43は、ユーザ領域と、システム領域とを有している。ユーザ領域は、ブロックアドレスの指定によってアクセスが可能な領域である。システム領域は、所定のコマンドによってのみアクセス可能な領域である。
システム領域A〜Fのうち、ブロックAは、将来用の領域である。ブロックB及びブロックCには、64ビットのUIDが記憶されている。ブロックDには、DSFID、AFI等が記憶されている。本実施形態において、DSFIDは、1バイトのデータであり、UIDからCRC(Cyclic Redundancy Check)により生成されている。なお、CRCとは、その関数自体をいい、関数による出力値については、CRC符号ということとする。即ち、DSFIDは、1バイトのCRC符号である。DSFIDは、第2誤り検出符号である。AFIは、グループ符号である。ブロックE及びブロックFには、ブロックセキュリティの状態のデータが記憶されている。メモリ1014の各領域のデータを用いて遊技媒体情報を読み取る読取処置の詳細は後述する。
(遊技媒体交換装置:動作)
以上のように構成された遊技媒体交換装置1の動作をフローチャートに基づいて説明する。尚、以後の説明においては、遊技媒体交換装置1に電源が投入されていることを前提に説明する。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:メイン処理)
図16に示すように、制御装置5においてはメイン処理ルーチンにより各種の処理が実行されている。具体的に説明すると、先ず、図11のキャッシャー画面が表示される(S1)。この後、キャッシャー画面中のモードボタン637が操作されたか否かが判定される(S2)。オートボタン637が操作されない場合は(S2:NO)、ボタン操作のための待機時間として所定時間が経過したか否かが判定される(S3)。一方、オートボタン637が操作された場合は(S2:YES)、モード切り替え処理が実行され、自動モードと手動モードとが切り替えされる。即ち、自動モードで動作中であれば、手動モードに切り替えられ、手動モードで動作中であれば、自動モードに切り替えられる(S3)。
この後、その他のボタンが操作されたか否かが判定される(S4)。操作された場合は(S4:YES)、操作されたボタンの機能に対応した処理が実行された後(S5)、S2から再実行される。一方、その他のボタンが操作されない場合は(S4:NO)、ボタン操作のための待機時間として所定時間が経過したか否かが判定される(S6)。所定時間が経過してなければ(S6:NO)、S2から再実行される。一方、所定時間が経過した場合は(S6:YES)、図4の情報取得機構4から遊技媒体情報を取得する情報取得処理が実行される(S7)。この後、取得された遊技媒体情報に基づいてキャッシャ画面(図12及び図13参照)を更新する情報表示処理が実行される(S8)。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:情報取得処理)
図17に示すように、メイン処理において情報取得処理が実行されると、先ず、自動モードであるか否かが判定される(S11)。自動モードである場合は(S11:YES)、開始信号が情報取得機構4に送信される(S13)。一方、自動モードで場合は(S11:NO)、スタートボタン636が操作されたか否かが判定される(S12)。スタートボタン636が操作されない場合は(S12:NO)、S12が再実行されることによって、操作されるまで待機状態とされる。スタートボタン636が操作された場合は(S12:YES)、開始信号が情報取得機構4に送信される(S13)。
この後、情報取得機構4から、第1完了信号を受信したか否かが判定される(S14)。ここで、第1完了信号は、情報取得機構4において、第1配置装置2に配置された兌換遊技媒体8を含む全ての遊技媒体の遊技媒体情報を取得した旨を示す信号である。第1完了信号を受信しない場合は(S14:NO)、S14が再実行されることによって、第1完了信号を受信するまで待機することになる。第1完了信号を受信した場合は(S14:YES)、第1配置装置2における遊技媒体情報が情報取得機構4から取得される(S15)。そして、取得された遊技媒体情報が図8の第1遊技媒体情報テーブルに格納される(S16)。
次に、情報取得機構4から、第2完了信号を受信したか否かが判定される(S17)。ここで、第2完了信号は、情報取得機構4において、第2配置装置3に配置された不換遊技媒体9を含む全ての遊技媒体の遊技媒体情報を取得した旨を示す信号である。第2完了信号を受信しない場合は(S17:NO)、S17が再実行されることによって、第2完了信号を受信するまで待機することになる。第2完了信号を受信した場合は(S17:YES)、第2配置装置3における遊技媒体情報が情報取得機構4から取得される(S18)。そして、取得された遊技媒体情報が図9の第1遊技媒体情報テーブルに格納される(S19)。
(遊技媒体交換装置:制御装置5:情報表示処理)
図18に示すように、メイン処理において情報表示処理が実行されると、図8の第1遊技媒体情報テーブルから遊技媒体情報が読み出される(S21)。そして、各遊技媒体情報の属性に対応した表示色が図10の表示色設定テーブルに基づいて設定される(S22)。この後、表示装置6における左側表示部61に遊技媒体情報が色分け表示されながら表示される(S23)。
次に、図9の第2遊技媒体情報テーブルから遊技媒体情報が読み出される(S24)。そして、各遊技媒体情報の属性に対応した表示色が図10の表示色設定テーブルに基づいて設定される(S25)。この後、表示装置6における右側表示部62に遊技媒体情報が色分け表示されながら表示される(S26)。
図12及び図13に示すように、これにより、兌換遊技媒体8や不換遊技媒体9等の遊技媒体情報の内容が左側表示部61と右側表示部62との同一画面上において同時に表示されることによって、第1配置装置2と第2配置装置3とに載置(配置)された兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9とを容易に等価交換することができる。また、交換対象でない兌換遊技媒体8や不換遊技媒体9についても、左側表示部61及び右側表示部62の遊技媒体情報及び表示色により容易に判別することができる。
この後、第1及び第2遊技媒体情報テーブルの遊技媒体情報に基づいて金種毎の合計金額が算出される(S27)。これらの合計金額は、図11の金種金額部632aに表示される。また、金種毎の遊技媒体の枚数及び全遊技媒体の合計枚数が、金種枚数部631a及び合計金額部634aにそれぞれ表示される(S28)。
これにより、兌換遊技媒体8や不換遊技媒体9等の遊技媒体情報の内容が左側表示部61と右側表示部62との同一画面上において同時に表示されることに加えて、金種毎の合計金額、金種毎の遊技媒体の枚数、全遊技媒体の合計枚数、及び誤認識の枚数が表示されることによって、兌換遊技媒体8と不換遊技媒体9との等価交換を容易に行うことができる。
次に、情報取得機構4において誤認識の記録があるか否かが判定される(S29)。誤認識の記録がない場合は(S29:NO)、本ルーチンが終了される。一方、誤認識の記録がある場合は(S29:YES)、誤認識の枚数がエラー部633aに表示された後(S30)、本ルーチンが終了される。
(遊技媒体交換装置:情報取得機構4:読取メイン処理)
図19に示すように、情報取得機構4においてはメイン処理ルーチンが制御装置5において実行されており、各種の処理が実行されている。具体的に説明すると、先ず、制御装置5から開始信号を受信したか否かが判定される(S31)。開始信号を受信しない場合は(S31:NO)、S31が再実行されることによって、開始信号を受信するまで待機する(S31)。開始信号を受信した場合は(S31:YES)、第1配置装置2の第1〜第4情報取得領域211〜214の何れかの領域に対する読み取り設定処理を実行する。即ち、図6の変復調部46が第1〜第4情報取得領域211〜214の何れかに接続されるように、マルチプレクサ部47のスイッチ回路が設定される(S32)。
この後、第1〜第4情報取得領域211〜214の何れかの領域に載置された兌換遊技媒体8を中心とする全遊技媒体の遊技媒体情報を読み取る読取処理が実行される(S33)。全ての第1〜第4情報取得領域211〜214の読み取り設定処理が終了したか否かが判定される(S34)。終了していない場合は(S34:NO)、S32から再実行され、読み取り設定処理が未設定の第1〜第4情報取得領域211〜214に対する設定が行われる。
全ての第1〜第4情報取得領域211〜214の読み取り設定処理が終了した場合は(S34:YES)、第1完了信号が制御装置5に送信される(S35)。これにより、制御装置5は、第1配置装置2に載置された全ての遊技媒体の遊技媒体情報を取得し、図8の第1遊技媒体情報テーブルに格納することになる。
次に、第2配置装置3の第1〜第4情報取得領域311〜314の何れかの領域に対する読み取り設定処理を実行する。即ち、図6の変復調部46が第1〜第4情報取得領域311〜314の何れかに接続されるように、マルチプレクサ部47のスイッチ回路が設定される(S36)。
この後、第1〜第4情報取得領域311〜314の何れかの領域に載置された兌換遊技媒体8を中心とする全遊技媒体の遊技媒体情報を読みと取る読取処理が実行される(S37)。全ての第1〜第4情報取得領域311〜314の読み取り設定処理が終了したか否かが判定される(S38)。終了していない場合は(S38:NO)、S36から再実行され、読み取り設定処理が未設定の第1〜第4情報取得領域311〜314に対する設定が行われる。
全ての第1〜第4情報取得領域311〜314の読み取り設定処理が終了した場合は(S38:YES)、第2完了信号が制御装置5に送信される(S39)。これにより、制御装置5は、第1配置装置2に載置された全ての遊技媒体の遊技媒体情報を取得し、図9の第2遊技媒体情報テーブルに格納することになる。
(遊技媒体交換装置:情報取得機構4:読取処理)
図20に示すように、情報取得機構4において読取処理が実行されると、マルチプレクサ部47を介して接続されたアンテナボード231〜233・331〜334を介して、アンテナボード231〜233・331〜334の通信範囲内にある遊技媒体8・9のRFIDタグ101に対して要求信号を送信し、タイムスロット領域を指定する(S310)。
要求信号を受信したRFIDタグ101は、識別情報からCRCにより16ビットのCRC符号を生成する。次に、要求信号を受信したRFIDタグ101は、タイムスロット領域の値ごとに定められたタイミングで、識別情報(64ビットUID)、第1誤り検出符号(16ビットCRC符号)及び第2誤り検出符号(8ビットDSFID)を含む応答信号を送信する。
第1誤り検出符号のデータ長及び第2誤り検出符号のデータ長は、識別情報のデータ長よりも短い。第2誤り検出符号のデータ長は、第1誤り検出符号のデータ長よりも短い。第1誤り検出符号と第2誤り検出符号とは、互いに異なる方法として、例えば異なるデータ長となるように生成されている。第1誤り検出符号は、RFIDタグで生成されている。第2誤り検出符号は、予め生成されて記憶部43に記憶されている。
アンテナボード231〜233・331〜334を介して、各RFIDタグ101から順番に応答信号を受信すると(S311)、応答信号中の識別情報から、第1誤り検出符号(16ビットUID)及び第2誤り検出符号(8ビットDSFID)が生成される(S312)。この後、S311においてRFIDタグ101から受信した第1誤り検出符号と、S312において生成した第1誤り検出符号との一致又は不一致が検出される(S313)。通常、応答信号の衝突が生じていなければ、第1誤り検出符号の値は一致する。
S313の後、S311においてRFIDタグ101から受信した第2誤り検出符号と、S312において生成した第2誤り検出符号との一致又は不一致を検出する(S314)。通常、応答信号の衝突が生じていなければ、第2誤り検出符号の値は一致する。
次に、第1誤り検出符号が一致したか否かが判定される(S315)。通常、応答信号の衝突が生じていれば、第1誤り検出符号は一致せず、RFIDタグ101を認識することはできない。複数のRFIDタグ101から同時に応答信号が送信されると、データ値が変わってしまうため、S313で第1誤り検出符号の不一致が検出される。この場合、第1誤り検出符号が一致しなかったと判断され(S315:NO)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として未認識が記録される(S316)。
通常、応答信号が衝突した場合、S313において、第1誤り検出符号の不一致が検出される。しかし、応答信号が衝突しても、偶然、受信した第1誤り検出符号と生成した第1誤り検出符号とが一致する場合がある。この現状により正しいと認識された識別情報が所謂ゴーストIDであり、正しいと認識されたRFIDタグ101が所謂ゴースト遊技媒体となる。
異なる識別情報を有する複数のRFIDタグが、同時に、同じ拡散符号で、同じタイムスロットを用いて通信を始めた場合に、nビットのCRCにより誤りを検出できない確率は、受信時に合成された識別情報(DATAX)から生成されるnビットのCRC符号が、受信時に合成されたnビットの第1誤り検出符号(CRC X)と偶然に一致する確率である。この確率は、2−nで表わすことができる。本実施形態では、第1誤り検出符号として、16ビットCRC符号を用いるので、2−16=1/65536の確率で、ゴーストチップが生じる。
S315において、第1誤り検出符号が一致したと判断した場合は(S315:YES)、続いて第2誤り検出符号が一致したか否かを判断する(S317)。第1誤り検出符号が一致し且つ第2誤り検出符号が不一致であった場合は、応答信号の衝突により第1誤り検出符号の誤認識が発生していることになる。この場合(S317:NO)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として誤認識が記録される(S318)。
一方、S317において、第1誤り検出符号が一致し且つ第2誤り検出符号が一致したと判断した場合、RFIDタグ101の正常な認識が行われたこととする。この場合(S317:YES)、メモリ33に、タイムスロット領域における通信結果として認識完了が記録される(S319)。
S316、S318又はS319の実行後、各アンテナボード231〜233・331〜334の通信範囲内における全タイムスロットの通信が完了したか否かを判断する(S320)。全タイムスロットの通信が完了していないと判断した場合は(S320:NO)、処理をS311に戻す。一方、全タイムスロットの通信が完了したと判断した場合は(S320:YES)、メモリ33に未認識の記録があるか否かが判断される(S321)。
未認識の記録があると判断した場合は(S321:YES)、再読取処理を実行する。再読取処理では、S310で指定したタイムスロット領域とは別のタイムスロット領域(例えば、64ビットUIDのうちの最下桁から17〜32番目のビット)を指定する要求信号を送信する。記憶部43に未認識の記録がないと判断された場合(S321:NO)、又はS322の処理を実行した場合は、記憶部43に誤認識の記録があるか否かが判断される(S323)。誤認識の記録がないと判断された場合は(S324:NO)、本処理が終了される。一方、誤認識の記録があると判断された場合は(S324:YES)、グループ指定読取処理が行われた後(S324)、本処理が終了される。
グループ指定読取処理を詳細に説明すると、第1誤り検出符号の誤認識が生じたときと同一のタイムスロット領域及びタイムスロット値を指定し且つ1つのグループを指定する指定信号を送信する。指定信号は、グループ符号を含んでおり、グループ符号により、グループの指定を行う。グループの数は、グループ符号が取り得る値の数(2n)である。本実施形態において、グループ符号は、8ビットであるので、グループ数は、2の8乗で256である。なお、本発明は、この例に限定されず、第1配置装置2及び第2配置装置3における第1〜第4情報取得領域211〜214・311〜314で用いられるグループ符号の数と、グループの数とが同じであればよい。
指定信号を受信したRFIDタグ101は、グループ符号、識別情報及び第1誤り検出符号を含む返答信号を送信する。グループ符号のデータ長は、識別情報、第1誤り検出符号及び第2誤り検出符号よりも短い。グループ符号は、予め各RFIDタグ101に割り当てられて、記憶部43に記憶されている。
この後、アンテナボード231〜233・331〜334を介して、RFIDタグ101から返答信号を受信し、誤認識のチップを特定する処理を行う。この処理では、受信した指定信号に含まれる識別情報から第1誤り検出符号を生成し、生成した第1誤り検出符号と、受信した指定信号に含まれる第1誤り検出符号との対比により、チップの認識を行う。そして、グループについての認識が完了したことをメモリ33に記録する。そして、このような処理を全グループの読取が完了するまで行う。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図示したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各処理は、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各処理では、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各処理における処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各処理における処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各処理を行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
1 遊技媒体交換装置
2 第1配置装置
3 第2配置装置
4 情報取得機構
5 制御装置
6 表示装置
7 入力装置
8 兌換遊技媒体
9 不換遊技媒体
10 配置機構
21 配置板
22 枠体
31 配置板
32 枠体
100管理サーバ

Claims (5)

  1. 通貨価値を有した遊技媒体同士を交換する遊技媒体交換装置であって、
    表示装置と、
    前記遊技媒体を区分して配置可能な配置機構と、
    前記配置機構に配置された前記遊技媒体の通貨価値を含む遊技媒体情報を取得する情報取得機構と、
    前記情報取得機構により取得された前記通貨価値の合計値を、前記配置機構において前記遊技媒体を配置した区分毎にそれぞれ求めて前記表示装置に表示する制御装置と
    を有することを特徴とする遊技媒体交換装置。
  2. 前記遊技媒体は、通貨に交換可能な兌換遊技媒体と、通貨に交換不能な不換遊技媒体とを含むことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体交換装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記情報取得機構で取得した前記遊技媒体情報に基づいて前記通貨価値の通貨単位を識別し、前記通貨単位毎に色分け表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技媒体交換装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記情報取得機構で取得した前記遊技媒体情報に基づいて、前記遊技媒体の種類を識別し、前記遊技媒体の種類毎に色分け表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の遊技媒体交換装置。
  5. 前記遊技媒体は、前記遊技媒体情報を無線通信可能なRFID(Radio Frequency IDentification)タグを有し、
    前記遊技媒体交換装置は、前記情報取得機構を内蔵し、
    前記情報取得機構は、前記遊技媒体交換装置に載置された前記遊技媒体の前記RFIDタグに対して無線通信により前記遊技媒体情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の遊技媒体交換装置。
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