JP2016206382A - 光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置 - Google Patents

光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能な光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置を提供する。【解決手段】光素子4は、マウント基板2の第1面21に搭載されている。光素子4は、電子回路3と電気的に接続され、光導波部材6と電子回路3との間で光電変換を行う。光結合部材5は、マウント基板2の第1面21に搭載されている。光結合部材5は、光素子4と光導波部材6とを光学的に結合する。電子回路3は、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301を含んでいる。また、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、第1面21に搭載される第1部品31と、第2面22に搭載される第2部品32とを有している。変換回路301は、第1部品31で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置に関し、より詳細には光電変換を行う光素子をマウント基板に搭載した光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置に関する。
従来、光通信等に用いられる光モジュールとして、光素子(光電変換部)がマウント基板(回路基板)に搭載された構成の光電気変換装置(光電変換モジュール)が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光電気変換装置では、マウント基板の一方の面に、光素子と、制御用半導体とが設けられている。光素子には、光ファイバが光結合部を介して接続される。光素子がフォトダイオード等の受光素子である場合、光素子では光信号が電気信号に変換され、この電気信号は回路配線を経て制御用半導体に入力される。制御用半導体は、光素子からの電気信号に必要に応じてレベル調整等を施し、回路配線を経て電気コネクタに出力する。
また、特許文献1には、制御用半導体は、マウント基板の一方の面に設けられてもよいし、他方の面に設けられてもよいことの記載がある。
特開2011−112898号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、制御用半導体がマウント基板の一方の面(つまり光素子と同一面)にある場合、マウント基板として、光素子および制御用半導体を横並びで搭載できる大きさの基板が必要になり、光電気変換装置の小型化が困難である。また、制御用半導体がマウント基板の他方の面(つまり光素子と異なる面)にある場合、光素子と制御用半導体との間の配線長が長くなり、光電気変換装置のSN比が低下する可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能な光電気変換装置、およびそれを用いた信号伝送装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の形態の光電気変換装置は、厚み方向の一面を第1面とし他面を第2面とするマウント基板と、前記マウント基板に搭載され、電子回路を構成する複数の電子部品と、前記マウント基板の前記第1面に搭載され、かつ前記電子回路に電気的に接続され、光導波部材と前記電子回路との間で光電変換を行う光素子と、前記マウント基板の前記第1面に搭載され、前記光素子と前記光導波部材とを光学的に結合する光結合部材とを備え、前記電子回路は、前記光素子から出力される電流を電圧に変換する変換回路を含み、前記複数の電子部品は、前記第1面に搭載される第1部品と、前記第2面に搭載される第2部品とを有し、前記変換回路は、前記第1部品で構成されていることを特徴とする。
本発明の第2の形態の光電気変換装置は、第1の形態において、前記電子回路は、前記変換回路の出力電圧を増幅する増幅回路をさらに含み、前記増幅回路は、前記第2部品で構成されていることを特徴とする。
本発明の第3の形態の光電気変換装置は、第1または2の形態において、前記光素子と前記第1部品とは、前記第1面に沿う面内において、前記光結合部材からの前記光導波部材の引出方向と交差する方向に並ぶように配置されていることを特徴とする。
本発明の第4の形態の光電気変換装置は、第1〜3のいずれかの形態において、前記光結合部材は、前記光素子が搭載されたサブマウント基板を含み、前記光素子は、前記サブマウント基板を介して前記第1面に搭載されており、前記サブマウント基板に保持された状態の前記光導波部材と光学的に結合されることを特徴とする。
本発明の第5の形態の光電気変換装置は、第1〜4のいずれかの形態において、前記サブマウント基板の表面には、前記光素子と電気的に接続された配線路が形成されており、前記配線路の少なくとも一部は、前記第1面に沿う面内において、前記光結合部材からの前記光導波部材の引出方向と交差する方向に延長されていることを特徴とする。
本発明の第6の形態の光電気変換装置は、第1〜3のいずれかの形態において、前記光素子と前記光導波部材とは、前記光結合部材を介して光学的に結合されており、前記光結合部材は、透光性材料を用いて形成され、前記光素子と前記光導波部材との間の光路上に配置されるレンズとミラーとの少なくとも一方を有していることを特徴とする。
本発明の第7の形態の光電気変換装置は、第1〜6のいずれかの形態において、前記光素子は、光信号を電気信号に変換する受光素子と、電気信号を光信号に変換する発光素子とを含み、前記光導波部材は、前記受光素子に光学的に結合される受光側導波部材と、前記発光素子に光学的に結合される発光側導波部材とを含み、前記電子回路は、前記発光素子に前記電気信号を出力して前記発光素子を駆動する駆動回路をさらに含むことを特徴とする。
本発明の第8の形態の光電気変換装置は、第7の形態において、前記駆動回路は、前記第1部品で構成されていることを特徴とする。
本発明の第9の形態の光電気変換装置は、第7の形態において、前記駆動回路は、前記第2部品で構成されていることを特徴とする。
本発明の第10の形態の光電気変換装置は、第7〜9のいずれかの形態において、前記受光素子と前記受光側導波部材との間、および前記発光素子と前記発光側導波部材との間は、1つの前記光結合部材にて光学的に結合されていることを特徴とする。
本発明の第11の形態の光電気変換装置は、第1〜10のいずれかの形態において、前記マウント基板に搭載され、前記電子回路と電気的に接続される電気コネクタをさらに備えることを特徴とする。
本発明の第12の形態の光電気変換装置は、第1〜11のいずれかの形態において、前記光素子および前記電子回路を含む通信系統が、1つの前記マウント基板に複数系統搭載されていることを特徴とする。
本発明の信号伝送装置は、第1〜12のいずれかの形態の光電気変換装置を用いた第1コネクタと、光ケーブルを介して前記第1コネクタに光学的に結合された第2コネクタとを備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間で光信号を伝送するように構成されていることを特徴とする。
本発明は、光素子に電気的に接続された電子回路を構成する複数の電子部品が、マウント基板の第1面と第2面とに分かれて搭載されている。しかも、光素子と同じ第1面に搭載される第1部品は、電子回路のうち、光素子から出力される電流を電圧に変換する変換回路を構成している。したがって、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。
図1Aは実施形態1に係る光電気変換装置の平面図、図1Bは実施形態1に係る光電気変換装置の側面図、図1Cは実施形態1に係る光電気変換装置の底面図である。 実施形態1に係る光電気変換装置を用いた信号伝送装置の側面図である。 実施形態1に係る光電気変換装置の断面図である。 図4Aは実施形態1に係る光電気変換装置の要部の斜視図、図4Bは実施形態1に係る光電気変換装置の光結合部材の斜視図である。 図5Aは実施形態1の第1変形例の平面図、図5Bは図5AのX−X断面図である。 図6Aは実施形態2に係る光電気変換装置の平面図、図6Bは実施形態2に係る光電気変換装置の側面図、図6Cは実施形態2に係る光電気変換装置の底面図である。 実施形態2に係る光電気変換装置の平面図である。 図8Aは実施形態2の第1変形例の平面図、図5Bは実施形態2の第1変形例の側面図である。 実施形態2の第2変形例の平面図である。 実施形態2の第2変形例の平面図である。 実施形態2の第2変形例の他の構成の平面図である。
(実施形態1)
(1.1)概要
本実施形態の光電気変換装置1は、図1A〜図1Cに示すように、マウント基板2と、複数(本実施形態では2つ)の電子部品31,32と、光素子4と、光結合部材5とを備えている。
マウント基板2は、厚み方向の一面を第1面21とし、他面を第2面22とする。つまり、マウント基板2の厚み方向の両面は、それぞれ第1面21および第2面22を構成する。複数の電子部品31,32は、マウント基板2に搭載されている。これら複数の電子部品31,32は、電子回路3を構成する。
光素子4は、マウント基板2の第1面21に搭載されている。光素子4は、電子回路3と電気的に接続され、光導波部材6と電子回路3との間で光電変換を行う。光結合部材5は、マウント基板2の第1面21に搭載されている。光結合部材5は、光素子4と光導波部材6とを光学的に結合する。
電子回路3は、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301を含んでいる。また、複数の電子部品31,32は、第1面21に搭載される第1部品31と、第2面22に搭載される第2部品32とを有している。そして、変換回路301は、第1部品31で構成されている。
なお、ここでいう「搭載」は、直接的に搭載される状態と、間接的に搭載される状態との両方を含む。したがって、たとえば光素子4は、光結合部材5を介して、第1面21に間接的に搭載されていてもよいし、光結合部材5を介さずに、第1面21に直接的に搭載されていてもよい。
ここで、光素子4は、少なくとも光信号を電気信号に変換(光電変換)する受光素子を含んでいる。ただし、光素子4は、受光素子に限らず、電気信号を光信号に変換(光電変換)する発光素子であってもよいし、受光素子と発光素子との両方を含んでいてもよい。図1A〜図1Cの例では、光素子4は受光素子である。そのため、光電気変換装置1は、光導波部材6から光素子4に入射する光信号を、光素子4にて電気信号(電流信号)に変換し、この電気信号を電子回路3の変換回路301にて電圧信号に変換するように動作する。
以上説明した構成によれば、光素子4に電気的に接続された電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、マウント基板2の厚み方向の両面(第1面21、第2面22)に分かれて搭載されている。要するに、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、光素子4と同じくマウント基板2の第1面21に搭載される第1部品31と、マウント基板2の第2面22に搭載される第2部品32とに分かれている。そのため、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32が全て光素子4と同じ面(第1面21)に搭載される構成に比べて、マウント基板2として小さな基板を用いることが可能になり、光電気変換装置1の小型化を図ることができる。
しかも、光素子4と同じ第1面21に搭載される第1部品31は、電子回路3のうち、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301を構成している。これにより、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32が全て光素子4と異なる面(第2面22)に搭載される構成に比べて、光素子4と第1部品(変換回路301)31との間の配線長を短くでき、光電気変換装置1のSN比を向上させることができる。したがって、本実施形態の光電気変換装置1は、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。
(1.2)信号伝送装置の構成
本実施形態では、図2に示すように、第1コネクタ101と第2コネクタ102との間で信号の伝送を行う信号伝送装置100に光電気変換装置1が用いられる場合を例として説明する。信号伝送装置100は、光電気変換装置1を用いた第1コネクタ101と、光ケーブル103を介して第1コネクタ101に光学的に結合された第2コネクタ102とを備えている。つまり、信号伝送装置100は、第1コネクタ101と、第2コネクタ102と、光ケーブル103とを備えている。
本実施形態では、第2コネクタ102にも、第1コネクタ101に用いた光電気変換装置1と基本構造が共通の光電気変換装置1が用いられている。ただし、第1コネクタ101と基本構造が共通の光電気変換装置1を第2コネクタ102に用いることは、信号伝送装置100に必須の構成ではない。たとえば第2コネクタ102にあっては、第1コネクタ101とは異なり、電子回路3を構成する電子部品がマウント基板2の第1面21にのみ搭載されていてもよい。
光ケーブル103は、たとえば光ファイバに被覆を被せたケーブル(光ファイバケーブル)であって、第1コネクタ101の光素子4と第2コネクタ102の光素子4とを光学的に結合する。なお、ここでは光ケーブル103は光導波部材6を兼ねることとするが、光ケーブル103は、光導波部材6と別体として設けられ、光導波部材6と光学的に結合されていてもよい。
ここでは、第1コネクタ101は、フォトダイオードなどの受光素子を、光素子4として備えている。一方、第2コネクタ102は、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)等の半導体レーザ(レーザダイオード)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子を、光素子4として備えている。すなわち、信号伝送装置100は、第2コネクタ102で電気信号を光信号に変換し、光ケーブル103を介して光信号を第1コネクタ101に伝送して、第1コネクタ101で光信号を電気信号に変換する。これにより、信号伝送装置100は、第2コネクタ102に電気信号として入力された信号を、光信号を利用して第1コネクタ101に伝送し、第1コネクタ101から電気信号として出力することができる。
ところで、信号の受信側となる第1コネクタ101においては、受光素子からなる光素子4に電気的に接続される電子回路3は、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301と、変換回路301の出力電圧を増幅する増幅回路302とを含んでいる。本実施形態では、第1コネクタ101における電子回路3は、プリ(前段)アンプとポスト(後段)アンプとの2段のアンプを含んでいる。そのため、光素子4の直後に接続されるプリアンプが変換回路301(図1A参照)に相当し、プリアンプの後段に接続されるポストアンプが増幅回路302(図1C参照)に相当する。
一方、信号の送信側となる第2コネクタ102においては、発光素子からなる光素子4に電気的に接続される電子回路3は、光素子4に電気信号を出力して光素子4を駆動する駆動回路を含んでいる。本実施形態では、駆動回路は、VCSELドライバ(レーザダイオードドライバ)である。
そして、信号伝送装置100は、第1コネクタ101に上述した構造の光電気変換装置1を用いることにより、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。すなわち、信号の受信側である第1コネクタ101に光電気変換装置1が用いられることで、光素子(受光素子)4から電子回路3に入力される電気信号のSN比の低下が抑制されて、受信感度の向上につながる。一方、信号の送信側である第2コネクタ102に上述した構造の光電気変換装置1を用いる場合においては、光素子(発光素子)4から出力される光信号のSN比の低下が抑制されて、波形歪みの少ない光信号を第1コネクタ101へ伝送可能となる。
なお、第1コネクタ101と第2コネクタ102とのいずれを信号の送信側とするかは任意であって、たとえば第1コネクタ101を信号の送信側とする場合、第1コネクタ101に発光素子、第2コネクタ102に受光素子がそれぞれ光素子4として設けられる。
(1.3)光電気変換装置の構成
(1.3.1)光電気変換装置の全体構成
以下、本実施形態の光電気変換装置1について詳しく説明する。以下に説明する光電気変換装置1は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下では、とくに断りがない限り、信号伝送装置100に第1コネクタ101として用いられる光電気変換装置1に着目して、光電気変換装置1の具体的な構成を説明する。ただし、第2コネクタ102として用いられる光電気変換装置1についても、第1コネクタ101として用いられる光電気変換装置1と基本構造は共通である。
すなわち、第1コネクタ101と第2コネクタ102とでは、光素子4が受光素子と発光素子とのどちらであるか、電子回路3が変換回路301および増幅回路302と、駆動回路とのどちらを含むかが異なるだけであって、基本構造は共通である。本実施形態では、第1コネクタ101は受信側であるから、第1コネクタ101として用いられる信号伝送装置100においては、光素子4が受光素子であり、電子回路3が変換回路301および増幅回路302を含んでいる。したがって、以下の説明において、受光素子を発光素子に読み替え、かつ変換回路301および増幅回路302を駆動回路に読み替えれば、送信側である第2コネクタ102に用いられる光電気変換装置1についての説明になる。
本実施形態に係る光電気変換装置1は、図1A〜図1Cに示すように、マウント基板2、電子回路3を構成する電子部品31,32、光素子4、および光結合部材5に加えて、電気コネクタ7をさらに備えている。電気コネクタ7は、マウント基板2に搭載され、電子回路3と電気的に接続される。本実施形態においては、マウント基板2は平面視で一方向に長い長方形状に形成されており、電気コネクタ7はマウント基板2の長手方向の一端部に設けられている。なお、ここでは光導波部材6は光電気変換装置1の構成要件に含まれることとして説明する。ただし、光導波部材6は光電気変換装置1の構成要件に含まれていなくてもよく、この場合、光電気変換装置1は、光導波部材6に接続(光学的に結合)した状態で使用されることになる。
以下、説明のためにマウント基板2の厚み方向を上下方向と定義し、マウント基板2から見て光結合部材5側を上方と定義する。さらに、マウント基板2の長手方向を前後方向と定義し、電気コネクタ7側を前方と定義する。つまり、以下では図1Bの上下を上下、左右を前後として説明する。また、上下方向および前後方向の両方に直交する方向(図1Bの紙面に直交する方向)を、左右方向と定義する。ただし、これらの方向は光電気変換装置1の使用形態を限定する趣旨ではない。
マウント基板2は、たとえばガラスエポキシ基板や紙フェノール基板などのプリント基板で構成されている。マウント基板2の厚み方向(上下方向)の両面のうち、光結合部材5が搭載される面、つまりマウント基板2の上面は、第1面21を構成する。一方、マウント基板2の厚み方向の両面のうち、光結合部材5とは反対側の面、つまりマウント基板2の下面は、第2面22を構成する。マウント基板2は両面基板からなり、その厚み方向の両面(第1面21および第2面22)には、電子部品31,32および光素子4が分かれて搭載される。
本実施形態では、電気コネクタ7は、マウント基板2の長手方向(前後方向)の一端部(前端部)において、光結合部材5とは反対側の面、つまりマウント基板2の第2面(下面)22に搭載されている。電気コネクタ7は、電気的絶縁材料を用いて構成されるハウジング71と、ハウジング71に保持された複数本(ここでは9本)のコンタクト72を有している。複数本のコンタクト72は、導電性材料からなる。複数本のコンタクト72のうちハウジング71から突出した部位は、マウント基板2の第2面22に形成された配線導体に電気的に接続されている。このように構成される電気コネクタ7は、相手側コネクタと機械的に接合され、複数本のコンタクト72を相手側コネクタのコンタクトと接触させることで、電子回路3を相手側コネクタに対して電気的に接続する。なお、図1A〜図1Cおよび図2以外の図面においては、電気コネクタ7の図示を省略する。
光結合部材5は、マウント基板2の第1面(上面)21に搭載されている。ここでは、図1Aに示すように、光結合部材5は、第1面21の中央部に配置されている。光結合部材5は、光素子4と光導波部材6とを光学的に結合する機能を持つ構造であればよく、本実施形態では一例として、光結合部材5は、光素子4が搭載されたサブマウント基板51を含んでいる。
要するに、本実施形態では、マウント基板2の上面(第1面21)には、光結合部材5のサブマウント基板51が搭載されており、さらに、サブマウント基板51の上面には光素子4が実装(搭載)されている。言い換えれば、光素子4は、マウント基板2の第1面21に直接的に搭載されるのではなく、光結合部材5のサブマウント基板51を介して、第1面21に間接的に搭載されている。ここで、光素子4は、サブマウント基板51の前端部(電気コネクタ7に近い側の端部)に配置されている。
光導波部材6は、たとえば光ファイバなどであって、光素子4としての受光素子に入射する光(あるいは光素子4としての発光素子から出射される光)を導波する。光導波部材6は、後方から光結合部材5に導入されている。言い換えれば、光導波部材6は、光結合部材5から前後方向に沿って後方に引き出されている。光結合部材5は、光導波部材6の先端部(前端部)を保持し、光素子4と光導波部材6との相対的な位置関係を固定することにより、光素子4と光導波部材6とを光学的に結合する。光結合部材5の詳細については、下記「(1.3.2)光結合部材について」の欄で説明する。
ところで、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、上述したように、マウント基板2の第1面21と第2面22とに分かれて搭載されている。つまり、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32には第1部品31と第2部品32とが含まれており、第1部品31は、マウント基板2の厚み方向の両面のうち、光結合部材5と同一面となる第1面(上面)21に搭載されている。これに対して、第2部品32は、マウント基板2の厚み方向の両面のうち、光結合部材5とは反対側の第2面(下面)22に搭載されている。
信号の受信側である第1コネクタ101においては、上述したように、電子回路3は、光素子(受光素子)4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301と、変換回路301の出力電圧を増幅する増幅回路302とを含んでいる。そして、変換回路301は、第1面21に搭載される第1部品31で構成されている。これに対して、増幅回路302は第2面22に搭載される第2部品32で構成されている。
さらに、上述したように、電子回路3に含まれる2段のアンプのうち、プリ(前段)アンプが変換回路301に相当し、ポスト(後段)アンプが増幅回路302に相当する。ここでは、変換回路301に相当するプリアンプは、光素子4から入力される電流信号を電圧信号に変換する機能と増幅機能とを有する、いわゆるトランスインピーダンスアンプ(TIA)である。ここで、トランスインピーダンスアンプは、光素子4から入力されるノイズ電流を低減し、受信感度を高めるためにローパスフィルタを内蔵していることとする。増幅回路302に相当するポストアンプは、変換回路301の出力信号(電圧信号)を所定の振幅まで増幅する、いわゆるリミティングアンプである。ここで、リミティングアンプは、コンパレータを内蔵しており、後段のAD変換器の入力に適した出力となるように変換回路301の出力信号を所定の電圧(振幅)まで増幅する。つまり、変換回路301を構成する第1部品31は、ここではトランスインピーダンスアンプであり、増幅回路302を構成する第2部品32は、ここではリミティングアンプである。
本実施形態において、第1部品31および第2部品32は、それぞれパッケージ化された集積回路(IC:Integrated Circuit)である。なお、一部の図面(図1A〜図1C等)においては、変換回路301および増幅回路302を二点鎖線で示している。ただし、これは変換回路301および増幅回路302が第1部品31や第2部品32で構成されることを模式的に示しているに過ぎず、変換回路301および増幅回路302の実体を表している訳ではない。また、第1部品31および第2部品32は、それぞれパッケージ化された集積回路に限らず、たとえばパッケージを持たないベアチップや、ディスクリート半導体などであってもよい。
第1部品31は、第1面21において、光素子4と左右方向に並ぶように配置されている。言い換えれば、光素子4と第1部品31とは、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向(ここでは前後方向)と交差する方向に並ぶように配置されている。とくに、本実施形態では、光素子4と第1部品31とは、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向と直交する方向(左右方向)に並んでいる。ここでは、第1部品31は、光素子4の右方(図1Aでは上方)に、所定の間隔を空けて配置されている。
第2部品32は、第2面22における中央部に配置されている。第1面21の中央部には光結合部材5が配置されているため、第2部品32は、マウント基板2を挟んで光結合部材5の反対側となる位置に配置されていることになる。さらに、電気コネクタ7と第2部品32とは、第2面22において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向に並ぶように配置されている。ここでは、第2部品32は、電気コネクタ7の後方(図1Cでは右方)に、所定の間隔を空けて配置されている。
本実施形態では、光素子4が電子回路(第1部品31および第2部品32)3を介して電気コネクタ7に電気的に接続されるように、電子回路3には電気コネクタ7および光素子4がそれぞれ電気的に接続されている。光素子4は、ワイヤを介して第1部品31と電気的に接続されている。第1部品31は、マウント基板2の第1面21に形成された配線導体に対してワイヤによって接続されている。ただし、この構成に限らず、第1部品31はマウント基板2にフリップチップ実装されていてもよい。
マウント基板2には、第1部品31および第2部品32が電気的に接続される配線導体が形成されている。この配線導体のうち、少なくとも第1部品31と第2部品32とを電気的に接続する部分の一部は、ビアまたはスルーホールのような異なる層間の接続を行う接続構造を採用している。また、配線導体のうち、第2部品32と電気コネクタ7とを電気的に接続する部分は、第2面22に形成されている。光素子4と電子回路(第1部品31および第2部品32)3との間の電気的な接続構造(配線導体等)については、実施形態2の「(2.2)電気的接続構造」の欄にて詳しく説明する。
(1.3.2)光結合部材について
次に、光結合部材5の具体的な構成について、図3、図4Aおよび図4Bを参照して説明する。
光結合部材5は、サブマウント基板51と、押さえ部材52とを有している。サブマウント基板51は、たとえばシリコン基板または樹脂成形基板からなる。サブマウント基板51の上面には光素子4が実装されている。光素子4は、受光面(第2コネクタ102では発光面)を下方(サブマウント基板51側)に向け、バンプ41を介して光結合部材5にフリップチップ実装されている。サブマウント基板51の表面(ここでは上面)には、光素子4と電気的に接続された配線路が形成されているが、この点については実施形態2において詳しく説明する。
サブマウント基板51の上面には、前後方向に長い断面V字状の溝53が形成されている。溝53は、光結合部材5に後方から導入した光導波部材6が収まるように、光結合部材5の上面において後端縁から光素子4の実装位置にかけて形成されている。押さえ部材52は、たとえばガラス製であって板状に形成されている。押さえ部材52は、サブマウント基板51の上面に対して、左右方向における溝53の両側に跨るように取り付けられる。これにより、光導波部材6の先端部は、押さえ部材52とサブマウント基板51とに挟まれ、光結合部材5に固定される。なお、図3、図4Aおよび図4B以外の図面においては、押さえ部材52や溝53などの図示を省略し、光結合部材5を簡略化して図示している。
図3、図4Aおよび図4Bに示す例では、光導波部材6は、光結合部材5に外部から導入される外部導波路(光ファイバなど)61と、予め溝53内に設けられている内部導波路62とに分かれている。この場合、外部導波路61の先端面が内部導波路62の端面に光学的に結合されることで、溝53内において内部導波路62の分だけ外部導波路61が延長されることになる。
ここで、溝53の内側面のうち光導波部材6の先端面と対向する部位(溝53の前端面)は、光導波部材6の先端面から出た光を光素子4の受光面に向けて反射するように、サブマウント基板51の上面に対して45度の角度で傾斜したミラー54を構成する。ミラー54は、たとえば金属メッキにより形成されている。ただし、サブマウント基板51がシリコン基板である場合には、表面を鏡面加工することでミラー54が形成されていてもよい。光導波部材(内部導波路62)6の先端面とミラー54との間の隙間は、図3に示すように、たとえば透明樹脂55によって埋められていることが好ましい。なお、第2コネクタ102においては、ミラー54は光素子4から出た光を光導波部材6の先端面に向けて反射することになる。
したがって、光素子4は、サブマウント基板51を介して第1面21に搭載されており、サブマウント基板51に保持された状態の光導波部材6と光学的に結合されることになる。
(1.4)効果
以上説明した光電気変換装置1によれば、光素子4に電気的に接続された電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、マウント基板2の厚み方向の両面(第1面21、第2面22)に分かれて搭載されている。要するに、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32は、光素子4と同じくマウント基板2の第1面21に搭載される第1部品31と、マウント基板2の第2面22に搭載される第2部品32とに分かれている。そのため、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32が全て光素子4と同じ面(第1面21)に搭載される構成に比べて、マウント基板2として小さな基板を用いることが可能になり、光電気変換装置1の小型化を図ることができる。つまり、マウント基板2に搭載される全ての部品がマウント基板2の厚み方向の一面(第1面21)に搭載される場合に比べて、該一面上における部品の占有面積を小さく抑えることができるので、光電気変換装置1の小型化を図ることが可能である。
しかも、光素子4と同じ第1面21に搭載される第1部品31は、電子回路3のうち、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301を構成している。これにより、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32が全て光素子4と異なる面(第2面22)に搭載される構成に比べて、光素子4と第1部品(変換回路301)31との間の配線長を短くでき、光電気変換装置1のSN比を向上させることができる。したがって、本実施形態の光電気変換装置1は、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。
以下、上述したような本実施形態の光電気変換装置1の効果について、比較例と対比しつつ、さらに詳しく説明する。ここでは、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32が全て、マウント基板2における光素子4と反対側の面(第2面22)に搭載された構成の光電気変換装置を比較例とする。ただし、以下では、本実施形態の光電気変換装置1、および比較例のいずれについても、信号の受信側となる第1コネクタ101として用いられる場合を想定している。
すなわち、比較例においては、光素子(受光素子)4と第1部品(変換回路301)31とがマウント基板2の厚み方向の両面に分かれて設けられているため、光素子4と第1部品31との間の配線は、マウント基板2の厚み方向の両面に跨って形成される。そのため、光素子4と第1部品31とが同一面に設けられる場合に比べると、比較例においては光素子4と第1部品31との間の配線長が長くなる。光素子4と第1部品31との間の配線長が長くなると、光素子4と第1部品31との間の配線の寄生容量が大きくなり、光電気変換装置の受信感度の低下につながる。しかも、比較例のようにマウント基板2の厚み方向の両面にある部品(光素子4と電子部品31)同士を電気的に接続する場合、一般に、ビアまたはスルーホールのような異なる層間の接続を行う接続構造が採用されることになる。この種の接続構造にあっては、同一面内での接続を行う接続構造に比べて、配線の寄生容量が大きくなり、このことも光電気変換装置の受信感度の低下につながる。
配線の寄生容量と受信感度との関係について、もう少し詳しく説明する。光電気変換装置においては、第1部品31の入力換算RMS(実効値)ノイズ電流が受信感度にて決定され、該ノイズ電流が大きくなるほど受信感度は低下する。ここで、該ノイズ電流は、フォトダイオードからなる光素子4の端子間容量の大きさに比例し、光素子4の端子間容量が大きくなるほどノイズ電流が大きくなる。そして、光素子4の実効的な端子間容量には、光素子4と第1部品31との間の配線の寄生容量も含まれるため、光素子4と第1部品31との間の配線の寄生容量が大きくなるほどノイズ電流が大きくなる。ノイズ電流が大きくなれば、光素子4から電子回路3に入力される電気信号のSN比が低下し、受信感度は低下する。
さらに、変換回路301の入力インピーダンスは高インピーダンスであるため、光素子4と第1部品31との間の配線長が長いと、この間の配線にノイズが重畳しやすくなる。光素子4から第1部品31に出力される電気信号は微弱な信号であり、光素子4と第1部品31との間の配線に重畳するノイズによっても、光素子4から電子回路3に入力される電気信号のSN比が低下し、受信感度が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態の光電気変換装置1では、光素子(受光素子)4と第1部品(変換回路301)31とがマウント基板2の同一面に設けられているため、比較例に比べて光素子4と第1部品31との間の配線長が短くなる。しかも、本実施形態のようにマウント基板2の同一面にある部品(光素子4と電子部品31)同士を電気的に接続するための接続構造は、ビアまたはスルーホールのような異なる層間の接続を行う接続構造に比べて、配線の寄生容量が小さくなる。そのため、本実施形態の光電気変換装置1によれば、比較例に比較して、光素子4から電子回路3に入力される電気信号のSN比が向上し、受信感度を向上することが可能になる。
また、本実施形態のように、電子回路3が、光素子4から出力される電流を電圧に変換する変換回路301と、変換回路301の出力電圧を増幅する増幅回路302とを含む場合、増幅回路302は第2部品32で構成されていることが好ましい。この構成によれば、電子回路3のうち増幅回路302については、第2面22に搭載されることになるので、第1部品31と第2部品32との両方が光素子4と同じ面(第1面21)に搭載される構成に比べて、マウント基板2の小型化が可能になる。しかも、変換回路301と増幅回路302との間の配線は、光素子4と変換回路301との間の配線に比べて、SN比への影響が小さいため、第1部品31と第2部品32とが異なる面に搭載されていても、光電気変換装置1のSN比への影響は小さい。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意であって、電子回路3は増幅回路302を含んでいなくてもよい。
また、本実施形態のように、光素子4と第1部品31とは、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向(ここでは前後方向)と交差する方向に並ぶように配置されていることが好ましい。この構成によれば、同一面(第1面21)に搭載される光素子4と第1部品31とが光導波部材6の引出方向に並ぶ場合に比べて、光導波部材6の引出方向におけるマウント基板2の寸法を小さく抑えることができる。とくに、本実施形態のように、光素子4と第1部品31とは、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向と直交する方向(左右方向)に並んでいることが好ましい。ここでいう「直交」とは、厳密に90度で交差している状態だけでなく、略直交しているとみなせる状態も含み、光素子4と第1部品31とが並ぶ方向は、光導波部材6の引出方向と90度で交差する方向に対して若干傾いていてもよい。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意であって、光素子4と第1部品31とが光導波部材6の引出方向に並んでいてもよい。
また、本実施形態のように、光結合部材5は、光素子4が搭載されたサブマウント基板51を含むことが好ましい。この場合、光素子4は、サブマウント基板51を介して第1面21に搭載されており、サブマウント基板51に保持された状態の光導波部材6と光学的に結合されることが好ましい。この構成によれば、光素子4が光結合部材5の一部であるサブマウント基板51上に搭載されるので、光素子4と光結合部材5とが横並びに配置される場合に比べて、マウント基板2の第1面21における光素子4および光結合部材5の占有面積を小さくできる。また、本実施形態のように、サブマウント基板51に溝53を設けたことで、光導波部材6の位置決め精度が向上し、光導波部材6と光素子4との光学的な結合状態が安定する。したがって、光素子4と光導波部材6との間に位置ずれが生じ難く、光結合損失(ロス)を低減できる、という利点もある。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意であって、光結合部材5はサブマウント基板51を含んでいなくてもよい。
また、本実施形態のように、光電気変換装置1は、マウント基板2に搭載され、電子回路3と電気的に接続される電気コネクタ7をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、電子回路3と外部回路とが電気コネクタ7にて簡単に電気的に接続可能となる。さらに、電気コネクタ7は、本実施形態のように、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32のうち、電気コネクタ7に直接接続された第2部品32と同一面(第2面22)に搭載されていることが好ましい。これにより、電気コネクタ7と第2部品32とが異なる面にある場合に比べて、電気コネクタ7と第2部品32との間の配線長を短くでき、電気コネクタ7と第2部品32との間で生じる損失を小さく抑えることができる。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意であって、電気コネクタ7は省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、第1コネクタ101と第2コネクタ102との間で信号の伝送を行う信号伝送装置100に光電気変換装置1が用いられる場合、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。すなわち、信号の受信側である第1コネクタ101に光電気変換装置1が用いられることで、光素子(受光素子)4から電子回路3に入力される電気信号のSN比の低下が抑制されて、受信感度の向上につながる。一方、信号の送信側である第2コネクタ102に上述した構造の光電気変換装置1を用いる場合においては、光素子(発光素子)4から出力される光信号のSN比の低下が抑制されて、波形歪みの少ない光信号を第1コネクタ101へ伝送可能となる。
(1.5)変形例
(1.5.1)第1変形例
実施形態1の第1変形例について、図5Aおよび図5Bを参照して説明する。本変形例では、光結合部材の構成が実施形態1の光電気変換装置1と相違する。光結合部材以外の構成は実施形態1と同様であるので、以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例において、光結合部材510は透光性樹脂にて形成されている。本変形例では、光素子4は、受光面(第2コネクタ102では発光面)を上方に向け、マウント基板2の第1面21に直接的に搭載(実装)されている。ここでは、光素子4と第1部品31とは第1面21上において左右方向に並べて配置されている。光結合部材510は、光導波部材6を保持する保持ブロック511と、光素子4の上方に配置されるレンズブロック512とを有している。なお、光結合部材510は、光素子4および第1部品31の両方を覆う形でマウント基板2に搭載されている。そのため、光結合部材510におけるマウント基板2との対向面(下面)には、光素子4および第1部品31との干渉を回避するための凹所が形成されている。ただし、光結合部材510は光素子4のみを覆っていればよく、第1部品31は光結合部材510に覆われていなくてもよい。
保持ブロック511には、前後方向(図5Bの左右方向)に貫通する断面円形状の貫通孔513が形成されている。光結合部材510は、貫通孔513に後方から光導波部材6を導入し、光導波部材6を貫通孔513内で保持する。
レンズブロック512は、光導波部材6からの光を平行光に変換する第1レンズ514と、ミラー515と、ミラー515で反射された光を光素子4に集光する第2レンズ516とを有している。ミラー515は、第1レンズ514からの光(平行光)を第2レンズ516に向けて反射するように、マウント基板2の第1面21に対して45度の角度で傾斜している。ミラー515は、たとえば金属メッキにより形成されている。あるいは、透光性樹脂からなるレンズブロック512の屈折率が空気の屈折率より大きいことによりレンズブロック512と空気との界面では全反射が生じるので、ミラー515は、この全反射を利用して光を反射する構成であってもよい。つまり、ミラー515はレンズブロック512における空気との界面そのものであってもよい。
このように構成される光結合部材510は、光導波部材6の先端面からの光を第1レンズ514で平行光に変換(コリメート)し、この平行光をミラー515で反射して第2レンズ516によって光素子(受光素子)4の受光面に集光する。なお、第2コネクタ102においては、光結合部材510は、第2レンズ516によって光素子(発光素子)4の発光面からの光を平行光に変換(コリメート)し、この平行光をミラー515で反射して第1レンズ514によって光導波部材6の先端面に集光する。したがって、光素子4と光導波部材6とは、光結合部材510によって光学的に結合されることになる。
以上説明したように、光電気変換装置1は、種々の構成の光結合部材を適宜採用することが可能である。本変形例では、光素子4と光導波部材6とは、光結合部材510を介して光学的に結合されており、光結合部材510は、透光性材料を用いて形成され、光素子4と光導波部材6との間の光路上に配置されるレンズとミラーとの少なくとも一方を有している。つまり、光結合部材510は、それ自身が光素子4と光導波部材6との間において光を通すことになる。そして、光素子4と光導波部材6との間の光路上にレンズ(第1レンズ514および第2レンズ516)とミラー515との少なくとも一方(ここでは両方)を有することにより、光導波部材6と光素子4との光学的な結合状態が安定する。したがって、光素子4と光導波部材6との間に位置ずれが生じ難く、光結合損失(ロス)を低減できる。
なお、第1レンズ514(または第2レンズ516)にて変換(コリメート)された後の平行光は、完全な平行光線である必要はなく、平行光に近い状態であればよい。
(1.5.2)その他の変形例
ところで、実施形態1の光電気変換装置1は、上述した構成に限らず適宜の変更が可能である。実施形態1における第1変形例以外の変形例を以下に列挙する。
たとえば、電子回路3を構成する電子部品は2つに限らず、3つ以上あってもよい。この場合、3つ以上の電子部品が、第1面21に搭載される第1部品31と、第2面22に搭載される第2部品32とに分かれることになる。たとえば電子部品が3つであれば、第1部品31が2つで第2部品32が1つ、または第1部品31が1つで第2部品32が2つになる。
また、光素子4および電子回路3を含む通信系統が、1つのマウント基板2に複数系統搭載されていてもよい。つまり、実施形態1では、1つのマウント基板2に対して、光素子4および電子回路3の組み合わせが1組だけ搭載されているが、光素子4および電子回路3の同様の組み合わせが、1つのマウント基板2に複数組搭載されていてもよい。この場合、通信系統の数に応じてマウント基板2が大きくなるので、マウント基板2を大型化を抑えるべく、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32がマウント基板2の厚み方向の両面に分かれて搭載されることはとくに有用である。たとえば、信号伝送装置100においては、第1コネクタ101と第2コネクタ102との各々に発光素子または受光素子が複数個ずつ設けられることになる。この場合、信号伝送装置100は、多チャンネルの信号の伝送が可能になる。
また、マウント基板2はリジッド基板に限らず、マウント基板2の少なくとも一部がフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)を用いて構成されていてもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る光電気変換装置1は、図6A〜図6Cに示すように、光素子4が、光信号を電気信号に変換する受光素子401と、電気信号を光信号に変換する発光素子402とを含む点で、実施形態1の光電気変換装置1と相違する。すなわち、本実施形態の光電気変換装置1は、複数(ここでは2つ)の光素子4を備えており、これら複数の光素子4の1つが受光素子401、他の1つが発光素子402である。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
(2.1)全体構成
光導波部材6は、受光素子401に光学的に結合される受光側導波部材601と、発光素子402に光学的に結合される発光側導波部材602とを含んでいる。すなわち、本実施形態では、光導波部材6についても光素子4と同様に複数(ここでは2つ)設けられており、これら複数の光導波部材6の1つが受光側導波部材601、他の1つが発光側導波部材602である。
本実施形態においては、電子回路3は、発光素子402に電気信号を出力して発光素子402を駆動する(発光させる)駆動回路303をさらに含む。駆動回路303は、実施形態1でも説明したように、たとえばVCSELドライバ(レーザダイオードドライバ)である。
図6A〜図6Cの例においては、駆動回路303は、第2部品32で構成されている。つまり、駆動回路303は、第2部品32は、マウント基板2の厚み方向の両面のうち、光結合部材5とは反対側の第2面(下面)22に搭載された第2部品32にて構成されている。第2部品32は、実施形態1と同様にパッケージ化された集積回路であって、駆動回路303だけでなく増幅回路302も構成している。なお、一部の図面(図6A〜図6C等)においては、駆動回路303を二点鎖線で示しているが、これは駆動回路303が第2部品32で構成されることを模式的に示しているに過ぎず、駆動回路303の実体を表している訳ではない。また、実施形態1と同様に、第2部品32はパッケージ化された集積回路に限らず、たとえばパッケージを持たないベアチップや、ディスクリート半導体などであってもよい。
ところで、受光素子401および発光素子402は、いずれも第1部品31と同様にマウント基板2の第1面21に搭載されている。発光素子402は、第1面21に搭載された光結合部材5にて発光側導波部材602と光学的に結合されている。ただし、発光素子402および発光側導波部材602の関係については、実施形態1で説明した光素子(受光素子401)4および光導波部材(受光側導波部材601)6の関係と同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
ここにおいて、受光素子401と発光素子402とは、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向(ここでは前後方向)と交差する方向に並ぶように配置されている。とくに、本実施形態では、2つの光素子(受光素子401および発光素子402)4と第1部品31とが、光導波部材6の引出方向と交差する一直線上に並ぶように配置されている。ただし、受光素子401と発光素子402とは、それぞれの中心点が光導波部材6の引出方向において互いにずれるように配置されていることが好ましい。これにより、受光素子401と発光素子402との干渉を回避しつつ、光導波部材6の引出方向と直交する方向(左右方向)における受光素子401と発光素子402とのピッチを狭めることが可能である。
なお、本実施形態では、受光素子401が実装されたサブマウント基板51と、発光素子402が実装されたサブマウント基板51とは、光導波部材6の引出方向と直交する方向(左右方向)に隙間を空けて並んでいる。ただし、これら2つのサブマウント基板51は、隙間なく並べられていてもよい。
(2.2)電気的接続構造
次に、光素子4と電子回路(第1部品31および第2部品32)3との間の電気的な接続構造(配線導体等)について、図7を参照して説明する。なお、図7では、受光素子401と受光側導波部材601との間、および発光素子402と発光側導波部材602との間が、1つの光結合部材5にて光学的に結合されているが、この点については、「(2.4.2)第2変形例」の欄にて説明する。
図7の例において、サブマウント基板51の表面には、光素子4と電気的に接続された配線路81が形成されている。配線路81の少なくとも一部は、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向(ここでは前後方向)と交差する方向に延長されている。たとえば受光素子401に接続された配線路81は、受光素子401から前方(電気コネクタ7側)に引き出され、その先が右方(第1部品31側)に屈曲されることでL字状に形成されている。同様に、発光素子402に接続された配線路81は、発光素子402から前方(電気コネクタ7側)に引き出され、その先が左方(第1部品31とは反対側)に屈曲されることでL字状に形成されている。
そして、受光素子401に接続された配線路81は、ワイヤ82にて、第1部品31と電気的に接続されている。具体的には、ワイヤ82は、受光素子401に接続された配線路81の先端部と、第1部品31の上面に形成されているパッド83とを接続することにより、マウント基板2を通さずに、受光素子401と第1部品31とを直接的に接続する。さらに、第1部品31は、マウント基板2の第1面21に形成された配線導体84に対しワイヤ82にて電気的に接続される。また、発光素子402に接続された配線路81は、第1部品31を通さずに、ワイヤ82にて、マウント基板2の第1面21に形成された配線導体84に直接的に接続される。
また、第1面21に形成された少なくとも一部の配線導体84は、ビア85を通して、第2面22に形成された配線導体と電気的に接続されている。これにより、マウント基板2の第1面21上の配線導体84と第2面22上の配線導体とが電気的に接続される。その結果、第1部品31と第2部品32とが電気的に接続され、かつ発光素子402と第2部品32とが電気的に接続されることになる。
なお、図7では光素子4と電子回路(第1部品31および第2部品32)3との間の電気的な接続構造(配線導体等)の一部を模式的に図示しているだけであって、全ての接続構造を図示している訳ではなく、形状や寸法についても何ら限定する趣旨ではない。たとえば、サブマウント基板51の表面に形成された配線路81は、L字状である必要はなく、光導波部材6の引出方向と交差する方向に沿った直線状に形成されていてもよい。また、図7以外の図面では、ワイヤ82、パッド83、配線導体84、およびビア85の図示を省略している。
(2.3)効果
以上説明した本実施形態の光電気変換装置1によれば、光素子4が、光信号を電気信号に変換する受光素子401と、電気信号を光信号に変換する発光素子402とを含むので、第1コネクタ101と第2コネクタ102との間で双方向に信号の伝送が可能になる。しかも、光素子4が1個だけの場合に比べてマウント基板2が大きくなるので、マウント基板2を大型化を抑えるべく、電子回路3を構成する複数の電子部品31,32がマウント基板2の厚み方向の両面に分かれて搭載されることはとくに有用である。
また、本実施形態のように、サブマウント基板51上で光素子4と電気的に接続された配線路81は、少なくとも一部が、第1面21に沿う面内において、光結合部材5からの光導波部材6の引出方向と交差する方向に延長されていることが好ましい。これにより、光素子4と第1部品31との間の配線長をより短く抑えることができ、SN比の低下をより抑えることができる。とくに、受光素子401に接続された配線路81と、第1部品31とがワイヤ82によって直接的に接続されている場合、光素子4と第1部品31との間の配線長をより短く抑えることができる。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意であって、配線路81の形状は適宜変更可能である。
また、本実施形態のように、駆動回路303は、第2部品32で構成されていることが好ましい。この構成によれば、電子回路3のうち駆動回路303については、第2面22に搭載されることになるので、第1部品31と第2部品32との両方が光素子4と同じ面(第1面21)に搭載される構成に比べて、マウント基板2の小型化が可能になる。しかも、発光素子402と駆動回路303との間の配線は、受光素子401と変換回路301との間の配線に比べて、SN比への影響が小さいため、駆動回路303が第2面22に搭載されていても、光電気変換装置1のSN比への影響は小さい。ただし、この構成は必須の構成ではなく、この構成を採用するか否かは任意である。
(2.4)変形例
(2.4.1)第1変形例
実施形態2の第1変形例について、図8Aおよび図8Bを参照して説明する。本変形例では、駆動回路303が第1部品33で構成されている点で、実施形態2の光電気変換装置1と相違する。それ以外の構成は実施形態2と同様であるので、以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本変形例においては、駆動回路303は、第2部品32ではなく、光結合部材5と同一面(第1面21)に搭載された第1部品33で構成されている。駆動回路303を構成する第1部品33は、変換回路301を構成する第1部品31とは別に設けられている。ここでは、受光素子401および第1部品31の位置関係と、発光素子402および第1部品33の位置関係とが左右方向において略対称である。つまり、第1部品33は、第1面21において、発光素子402と左右方向に並ぶように配置されている。第1部品33は、発光素子402の左方(図8Aでは下方)に、所定の間隔を空けて配置されている。
本変形例によれば、発光素子402と同じ第1面21に搭載される第1部品33は、電子回路3のうち、発光素子402を駆動する駆動回路303を構成している。これにより、駆動回路303が第2部品32にて構成される場合に比べて、発光素子402と第1部品(駆動回路303)33との間の配線長を短くでき、光電気変換装置1のSN比を向上させることができる。つまり、発光素子402と駆動回路303との間の配線長が長くなると、配線の寄生容量やインダクタンスが大きくなり、発光素子402から出力される光信号波形に歪みが生じやすくなるので、配線長を短くすることで、波形歪みを低減できる。とくに、伝送速度が速い(たとえば3〔Gbps〕以上)場合、波形歪みが生じやすいため、本変形例の構成は有用である。なお、配線長だけでなく、ビアまたはスルーホールのような異なる層間の接続を行う接続構造を採用する必要がないことも、配線の寄生容量の低下につながり、波形歪みの低減に寄与する。
(2.4.2)第2変形例
実施形態2の第2変形例について、図9を参照して説明する。本変形例では、実施形態1の第1変形例と同様の光結合部材510を用いている点で、実施形態2と相違する。また、ここでは、実施形態2の変形例1と同様に、駆動回路303が第1部品33で構成されているが、駆動回路303は第2部品32で構成されていてもよい。それ以外の構成は実施形態2と同様であるので、以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例では、実施形態2の第1変形例における光結合部材5が、実施形態1の第1変形例で説明した光結合部材510に置き換えられている。本変形例において、受光素子401と発光素子402とのそれぞれに対応して、個別に光結合部材510が用いられている。光素子4と光導波部材6との間の光路上に設けられたレンズ(第1レンズ514および第2レンズ516)、およびミラー515についても、受光素子401と発光素子402とのそれぞれに対応して、個別に設けられている。
この構成によれば、光結合部材510は、それ自身が光素子4と光導波部材6との間において光を通すことになる。そして、光素子4と光導波部材6との間の光路上にレンズ(第1レンズ514および第2レンズ516)とミラー515との少なくとも一方(ここでは両方)を有することにより、光導波部材6と光素子4との光学的な結合状態が安定する。したがって、光素子4と光導波部材6との間に位置ずれが生じ難く、光結合損失(ロス)を低減できる。
(2.4.3)第3変形例
実施形態2の第3変形例について、図10および図11を参照して説明する。本変形例では、受光素子401と受光側導波部材601との間、および発光素子402と発光側導波部材602との間が、1つの光結合部材5(図11では「510」)にて光学的に結合されている点で、実施形態2と相違する。それ以外の構成は実施形態2と同様であるので、以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、図10に示すように、本実施形態では、受光素子401と発光素子402とで1つの光結合部材5が共用されており、1つのサブマウント基板51に対して2つの光素子(受光素子401および発光素子402)4が搭載されている。ここでは図示を省略しているが、押さえ部材52(図7参照)についても、受光側導波部材601および発光側導波部材602で1つの押さえ部材52が用いられている。
また、図11は、実施形態2の第2変形例に対応する1つの光結合部材510が、受光素子401と発光素子402とで共用されている。なお、図11の例では、実施形態2の第2変形例と異なり、駆動回路303は第2部品32で構成されている。
以上説明した本変形例の構成によれば、受光素子401と発光素子402との間のピッチ、および受光側導波部材601と発光側導波部材602との間のピッチを、それぞれ精度よく設定することができる。たとえば受光側導波部材601と発光側導波部材602とが一体になった2芯の光ケーブル103を用いる場合、光ケーブル103における受光側導波部材601と発光側導波部材602とのピッチに合わせて受光素子401と発光素子402とを配置できる。
(2.4.4)その他の変形例
ところで、実施形態2の光電気変換装置1は、上述した構成に限らず適宜の変更が可能である。
たとえば、電子回路3のうち、変換回路301および増幅回路302が第1部品31で構成され、駆動回路303が第2部品32で構成されていてもよい。すなわち、受光素子401に電気的に接続される変換回路301および増幅回路302はいずれもマウント基板2の第1面21に搭載され、発光素子402に電気的に接続される駆動回路303はマウント基板2の第2面22に搭載されることになる。この場合でも、電子部品31,32が第1面21と第2面22とに分かれて搭載されることにより、小型化を図りながらもSN比の低下を抑制可能である、という利点がある。
なお、上述した各構成(各変形例を含む)は、適宜組み合わせて採用することが可能である。
1 光電気変換装置
2 マウント基板
21 第1面
22 第2面
3 電子回路
31,33 第1部品(電子部品)
32 第2部品(電子部品)
301 変換回路
302 増幅回路
303 駆動回路
4 光素子
401 受光素子
402 発光素子
5,510 光結合部材
51 サブマウント基板
6 光導波部材
601 受光側導波部材
602 発光側導波部材
7 電気コネクタ
81 配線路
100 信号伝送装置
101 第1コネクタ
102 第2コネクタ
103 光ケーブル

Claims (13)

  1. 厚み方向の一面を第1面とし他面を第2面とするマウント基板と、
    前記マウント基板に搭載され、電子回路を構成する複数の電子部品と、
    前記マウント基板の前記第1面に搭載され、かつ前記電子回路に電気的に接続され、光導波部材と前記電子回路との間で光電変換を行う光素子と、
    前記マウント基板の前記第1面に搭載され、前記光素子と前記光導波部材とを光学的に結合する光結合部材とを備え、
    前記電子回路は、前記光素子から出力される電流を電圧に変換する変換回路を含み、
    前記複数の電子部品は、前記第1面に搭載される第1部品と、前記第2面に搭載される第2部品とを有し、
    前記変換回路は、前記第1部品で構成されている
    ことを特徴とする光電気変換装置。
  2. 前記電子回路は、前記変換回路の出力電圧を増幅する増幅回路をさらに含み、
    前記増幅回路は、前記第2部品で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電気変換装置。
  3. 前記光素子と前記第1部品とは、前記第1面に沿う面内において、前記光結合部材からの前記光導波部材の引出方向と交差する方向に並ぶように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光電気変換装置。
  4. 前記光結合部材は、前記光素子が搭載されたサブマウント基板を含み、
    前記光素子は、前記サブマウント基板を介して前記第1面に搭載されており、前記サブマウント基板に保持された状態の前記光導波部材と光学的に結合される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  5. 前記サブマウント基板の表面には、前記光素子と電気的に接続された配線路が形成されており、
    前記配線路の少なくとも一部は、前記第1面に沿う面内において、前記光結合部材からの前記光導波部材の引出方向と交差する方向に延長されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  6. 前記光素子と前記光導波部材とは、前記光結合部材を介して光学的に結合されており、
    前記光結合部材は、透光性材料を用いて形成され、前記光素子と前記光導波部材との間の光路上に配置されるレンズとミラーとの少なくとも一方を有している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  7. 前記光素子は、光信号を電気信号に変換する受光素子と、電気信号を光信号に変換する発光素子とを含み、
    前記光導波部材は、前記受光素子に光学的に結合される受光側導波部材と、前記発光素子に光学的に結合される発光側導波部材とを含み、
    前記電子回路は、前記発光素子に前記電気信号を出力して前記発光素子を駆動する駆動回路をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  8. 前記駆動回路は、前記第1部品で構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の光電気変換装置。
  9. 前記駆動回路は、前記第2部品で構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の光電気変換装置。
  10. 前記受光素子と前記受光側導波部材との間、および前記発光素子と前記発光側導波部材との間は、1つの前記光結合部材にて光学的に結合されている
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  11. 前記マウント基板に搭載され、前記電子回路と電気的に接続される電気コネクタをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  12. 前記光素子および前記電子回路を含む通信系統が、1つの前記マウント基板に複数系統搭載されている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の光電気変換装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光電気変換装置を用いた第1コネクタと、
    光ケーブルを介して前記第1コネクタに光学的に結合された第2コネクタとを備え、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間で光信号を伝送するように構成されている
    ことを特徴とする信号伝送装置。
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