JP2016206230A - ミラー - Google Patents

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Wataru Furuichi
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Abstract

【課題】 入射光側となる基体面に反射層が形成されているため、従来方式に比べ、光の伝播行程が短くなり、二重映り込みが発生しにくく、表面層が充分に硬いため、過酷な条件でも表面が傷つきにくく、被覆層の縁部においても基体との間に剥離が発生しにくく、長期信頼性を有するミラーを提供する。【解決手段】 ミラーを形成するための基体と、前記基体の上に光の入射面側に積層された反射層を含む内層と、前記内層を覆うように形成された第1セラミック層である最外層とからなるミラーであって、前記第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、かつ、前記基体の表面の縁部より内側に前記内層の縁部が位置するように形成されていることを特徴とするミラー。【選択図】 図5

Description

本発明は、ミラーに関する。
特許文献1は、フィルム基材に反射層が設けられたフィルムミラーであって、前記反射層の光反射側に隣接して設けられた防食層と、前記防食層よりも光反射側に設けられたハードコート層とを備え、前記防食層はシリコーン変性樹脂を有し、シランカップリング剤を含んで形成され、前記ハードコート層は、UV吸収剤を有するフィルムミラーが開示されている。
図6は、特許文献1に開示されたフィルムミラーを模式的に示す断面図であり、このフィルムミラー200では、基材203上にアンカー層204、反射層205、腐食防止層206、接着層207、透光性樹脂層208及びハードコート層209が形成されている。
太陽光等の光は、ハードコート層209、透光性樹脂層208、接着層207及び腐食防止層206を通過した後、反射層205により反射され、再び、腐食防止層206、接着層207、透光性樹脂層208及びハードコート層209を通過して空気中に出る。
国際公開第2012/090987号
特許文献1に開示されたフィルムミラー200は、基材203上にアンカー層204、反射層205、腐食防止層206、接着層207、透光性樹脂層208及びハードコート層209の6つの層が形成されており、これら6つの層の縁部は、空気中に露出しているため、水や湿気を含んだ空気の攻撃を受けて浸食され易いという問題があった。
さらに、ハードコート層は、主成分が樹脂であるため硬さが充分でなく、傷つき易いという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、入射光側となる基体面に反射層が形成されているため、従来方式に比べて、光の伝播行程が短くなり、二重映り込みが発生しにくく、表面層が充分に硬いため、過酷な条件でも表面が傷つきにくく、被覆層の縁部においても基体との間に剥離が発生しにくく、長期信頼性を有するミラーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のミラーは、ミラーを形成するための基体と、上記基体の上に光の入射面側に積層された反射層を含む内層と、上記内層を覆うように形成された第1セラミック層である最外層とからなるミラーであって、
上記第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、かつ、上記基体の表面の縁部より内側に上記内層の縁部が位置するように形成されていることを特徴とする。
本発明のミラーは、入射光側となる上記基体面に反射層が形成されているため、従来方式に比べ、光の伝播行程が短くなり、二重映り込み等が発生しにくく、精度の求められる光学測定用途、光学用途等に最適である。
また、最外層である第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、充分に硬く、耐摩耗性に優れているので、過酷な条件でも表面が傷つきにくく、長期にわたる耐久性に優れる。
さらに、上記第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、上記第1セラミック層が上記基材上に積層された反射層を含む他の層全体を被覆するように形成されているので、第1セラミック層の内部に存在する反射層等は、外気に晒されることがなく、腐食等が発生しにくい。また、第1セラミック層は、樹脂と異なり、機械的特性、耐久性に優れるので、上記第1セラミック層の縁部は、浸食されにくく、反射層等に腐食が発生しない。
第1セラミック層は、反射層を含む内層の全体を覆うとともに、基体の表面の縁部より内側に第1セラミック層の縁部が位置するように形成されていてもよく、内層の全体を覆い、内層が形成されていない基体の表面全体を覆うとともに、基体の側面にも形成されていてもよい。
第1セラミック層が基体の側面にも形成されている場合、基体側面から空気等が侵入して内層が劣化するのをより効果的に防止することができる。
本発明のミラーにおいて、上記第1セラミック層は、SiC、WC、TiC、TaC、ZrC、VC、HfC、BC、MoC、NbC、Cr、Si、TiN、AlN、BN、ZrN、TaN、NbN、CrN、VN及びHfNからなる群から選択された少なくとも一種からなるセラミック層であることが好ましい。
本発明のミラーにおいて、上記した材料は、機械的特性、耐久性に優れており、反射層等を覆う第1セラミック層として好適に使用することができる。
本発明のミラーにおいて、上記第1セラミック層は、SiCからなることが好ましい。
上記ミラーにおいて、機械的特性、耐久性に優れるとともに、耐熱性、熱伝導性にも優れているので、第1セラミック層として、より好適に使用することができる。また、SiCは紫外線成分を吸収するため 基体が樹脂からなる場合、直下に位置する基体樹脂の劣化を防止することができる。
本発明のミラーにおいて、上記第1セラミック層の厚さは、10〜500nmであることが好ましい。
本発明のミラーにおいて、上記第1セラミック層の厚さが10〜500nmであると、スパッタリング等により比較的容易に形成することができ、要求される機械的特性や耐久性の条件を充分に満たすことができる。
上記第1セラミック層の厚さが、10nm未満であると、第1セラミック層の厚さが薄すぎるため、機械的特性や耐久性が不充分となる。
一方、上記第1セラミック層の厚さが、500nmを超えると、第1セラミック層の厚さが厚すぎるため、光学的特性が悪化する。
本発明のミラーにおいて、上記反射層は、Ag、Au、Al、Cr、Ni及びPtからなる群から選択された少なくとも一種からなることが好ましい。
本発明のミラーにおいて、上記反射層がAg、Au、Al、Cr、Ni及びPtからなる群から選択された少なくとも一種からなると、反射層としての特性を充分に発揮することができる。
本発明のミラーにおいて、上記基体は、樹脂又はセラミックからなることが好ましい。
本発明のミラーでは、基体の上に反射層が形成されるので、基体に透明性は要求されず、上記基体は、樹脂又はセラミックからなり、様々の材料を基体として使用することができる。
本発明のミラーにおいて、上記基体表面上に、第2セラミック層、反射層、第3セラミック層、第1セラミック層の順に形成され、かつ、上記第1セラミック層は、上記第2セラミック層、上記反射層及び上記第3セラミック層を覆うように形成されていることが好ましい。
本発明のミラーでは、上記第1セラミック層は、上記第2セラミック層、上記反射層及び上記第3セラミック層を覆うように形成されているので、第1セラミック層の内部に存在する上記第2セラミック層、上記反射層及び上記第3セラミック層は、外気に晒されることがなく、腐食等が発生しにくい。
本発明のミラーは、上記第2セラミック層及び上記第3セラミック層は、Al、SiOからなる群から選択された少なくとも一種からなることが好ましい。
上記ミラーにおいて、上記第2セラミック層及び上記第3セラミック層は、Al、SiOからなる群から選択された少なくとも一種からなると、上記第2セラミック層上に充分に平坦な反射層を形成することができ、上記反射層の上に形成される第3セラミック層も要求される光学特性を充分に満たす。
本発明のミラーは、形成するミラーの入射光側となる上記基体表面は、凹面鏡となるように凹面が形成されていることが好ましい。
本発明のミラーでは、凹面鏡となるように、基体表面に凹面が形成されているので、太陽光等の光を集光する機能を有し、太陽熱発電装置を構成するミラー等として好適に使用することができる。
本発明のミラーは、形成するミラーの入射光側となる上記基体表面は、凸面鏡となるように凸面が形成されていることが好ましい。
本発明のミラーでは、凸面鏡となるように、基体表面に凸面が形成されているので、より広範な面積の景色等を写すことができ、自動車用のミラー等として好適に使用することができる。
図1は、本発明のミラーの一例を模式的に示す断面図である。 図2は、基体の上部に、基体の縁部付近にAg等が蒸着するのを防止する遮蔽板が設置された装置を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明のミラーの別の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、本発明のミラーのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明のミラーのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、特許文献1に開示されたフィルムミラーを模式的に示す断面図である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明のミラーについて具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
本発明のミラーは、ミラーを形成するための基体と、上記基体の上に光の入射面側に積層された反射層を含む内層と、上記内層を覆うように形成された第1セラミック層である最外層とからなるミラーであって、上記第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、かつ、上記基体の表面の縁部より内側に上記内層の縁部が位置するように形成されていることを特徴とする。
図1は、本発明のミラーの一例を模式的に示す断面図である。
図1に示すミラー10は、基体11と、基体11の表面に形成された反射層12と、反射層12を覆うように形成された炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなる第1セラミック層13とからなり、第1セラミック層は、反射層12の全体を覆っており、基体11の表面の縁部11aより内側に反射層12の縁部12aが位置するとともに、基体11の表面の縁部11aより内側に第1セラミック層13の縁部13aが位置するように形成されている。
本発明のミラー10を構成する基体11は、樹脂又はセラミックからなる。
基体11は、ミラー10に厚みを持たせる役割を果たし、下記する材料からなることが望ましい。
基体11を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、炭素繊維強化エポキシ樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、アクリル樹脂(PMMA)等が挙げられる。これらの中では、炭素繊維強化エポキシ樹脂等が好ましい。
基体11を構成するセラミックとしては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライト、チタン酸アルミニウム等の酸化物セラミック等が挙げられる。
また、基体11を構成する非晶質のセラミックとしては、例えば、SiO−B−ZnO系ガラス、SiO−B−Bi系ガラス、SiO−PbO系ガラス、SiO−PbO−B系ガラス、SiO−B−PbO系ガラス、B−ZnO−PbO系ガラス、B−ZnO−Bi系ガラス、B−Bi系ガラス、B−ZnO系ガラス、BaO−SiO2系ガラス等のガラスが挙げられる。
基体11の形状は、特に限定されるものではないが、形成するミラーの入射光側となる基体11の表面は、平面状であるか、凹面鏡となるように凹面が形成されているか、凸面鏡となるように凸面が形成されていることが望ましい。
凹面鏡となるように凹面を形成する場合、円筒の一部を切り取り、その内面を凹面とした形状のものあってもよく、所定厚さの球体の一部を切り取り、その内面を凹面とした形状のものであってもよい。
凸面鏡となるように凸面を形成する場合、円筒の表面の一部と同様の形状であってもよく、球体の一部と同様の形状であってもよい。
基体11の厚さは、特に限定されず、用途に適した厚さとすればよい。また、基体11の反射層12が形成される面以外の面の形状は、特に限定されず、種々の形状をとり得る。
基体11の表面の表面粗さRzJISは、1〜50nmが望ましい。上記した表面粗さRzJISは、JIS B 0601(2001)で定義される十点平均粗さである。
上記基体の粗化面の表面粗さRzJISが1nm未満であると、基体の表面積が小さくなるため、基体11と反射層12との密着性が充分に得られにくくなる。一方、基体表面の表面粗さRzJISが50nmを超えると、基体の表面に平坦な反射層12が形成されにくくなる。
なお、基体表面の表面粗さRzJISは、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−X200violet仕様)を用いて表面の輪郭曲線を測定した後、JIS B 0601(2001)に準拠して、走査距離は30μmとして測定することができる。
本発明のミラー10を構成する基体11の表面には、反射層12が形成されている。
反射層12は、光を反射するミラーとしての機能を有するものであり、平坦性が要求される。
反射層12は、Ag、Au、Al、Cr、Ni及びPtからなる群から選択された少なくとも一種からなるものであることが望ましい。これらのなかでは、Agが特に望ましい。
反射層12の厚さは、50〜300nmが望ましい。
反射層12は、ミラーとして機能するので、表面粗さRzJISは、1〜20nmが望ましい。
反射層12の表面粗さRzJISを1nm未満とすることは、供給する材料の精密な制御や、後加工としての精密な研磨が必要となるため、技術的に難しく、高価になり、一方、反射層12の表面粗さRzJISを20nmを超えた値とすると、表面の凹凸が大きくなるため、反射層12としての機能が低下してしまう。
基体11の表面に形成する反射層12は、反射層12の縁部12aが基体11の表面の縁部11aよりも内側になるように形成する必要がある。
反射層12は第1セラミック層13により完全に覆われる必要があり、第1セラミック層13の縁部13aが基体11の表面の縁部11aより内側に位置するように形成されているからである。
反射層12の縁部12aが空気中に露出することにより、反射層12が腐食するのを防止するためである。
本発明のミラー10では、基体11の最表面には、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなる第1セラミック層13が形成されている。
第1セラミック層13は、反射層12を外気雰囲気から保護するとともに、反射層12が傷つくのを防止する役割を果たす。
炭化物系セラミックとしては、SiC、WC、TiC、TaC、ZrC、VC、HfC、BC、MoC、NbC、Cr等が挙げられる。
また、窒化物系セラミックとしては、Si、TiN、AlN、BN、ZrN、TaN、NbN、CrN、VN、HfN等が挙げられる。
また、炭窒化物セラミックも、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックに含まれ、炭窒化物セラミックとしては、炭窒化タングステン等が挙げられる。
第1セラミック層13は、これらの炭化物系セラミック及び窒化物系セラミックのうちの1種のみを含んでいてもよいし、2種以上の炭化物系セラミック及び窒化物系セラミックを含んでいてもよい。
これらの中では、硬度の高いセラミックが好ましく、ビッカース硬度が500〜10000HVであるセラミックが好ましい。また、第1セラミック層13はSiCであることが好ましい。
また、第1セラミック層13は非晶質であることが好ましい。第1セラミック層13が非晶質であると、第1セラミック層13の厚さが薄い場合でも紫外線を吸収する作用を発現できる。
第1セラミック層13の厚さは10〜500nmであることが好ましく、10〜100nmであることがより好ましい。
第1セラミック層13の厚さが上記範囲であると、紫外線を充分に吸収することができ、基体に樹脂材料を用いた場合であっても、樹脂に紫外線の影響が及び、樹脂が劣化することを防ぐことができる。また、耐摩耗性も充分に付与される。
第1セラミック層13の厚さが10nm未満であると、耐摩耗性が充分とならず、ミラーの表面が傷つき易くなり、また、基体に樹脂材料を用いた場合、紫外線の影響により樹脂に分解等の劣化が発生し易くなる。第1セラミック層13の厚さが500nmを超えて厚くしても、特性に大きな変化はなく、そのような厚さの第1セラミック層13を形成することが難しく、時間もかかるため、工程タクトが長くなりミラーが高価なものとなる。
反射層12や第1セラミック層13の厚さは、例えば、レーザー顕微鏡を用いて測定することができる。
基体の表面に反射層12や第1セラミック層13が形成された部分と反射層12や第1セラミック層13が形成されていない部分がある試料を準備し、基体の表面に反射層12や第1セラミック層13が形成された部分と反射層12や第1セラミック層13が形成されていない部分の境界の段差をまたぐようにレーザー顕微鏡を走査して、その段差の高さを反射層12や第1セラミック層13の厚さとして測定することができる。
上記測定用試料は、反射層12や第1セラミック層13の形成時に一部をマスキングして反射層12や第1セラミック層13を形成することにより作製してもよいし、形成した反射層12や第1セラミック層13の一部を除去することによって作製してもよい。
上記したミラー10では、基体11の表面に反射層12が形成されており、反射層12を覆うように第1セラミック層13が形成されていたが、基体11と反射層12の間に、1層又は複数層からなる他のセラミック層が形成されていてもよく、反射層12と第1セラミック層13との間に1層又は複数層からなる他のセラミック層が形成されていてもよい。
上記基体表面上に、第2セラミック層、反射層、第3セラミック層、第1セラミック層の順に形成され、かつ、第1セラミック層は、第2セラミック層、反射層及び第3セラミック層を覆うように形成されているミラーについては、後で説明することとする。
次に、本発明の図1に示すミラー10の製造方法について説明する。
(1)基体の準備
はじめに、基体を準備する。
基体としては本発明のミラーを構成する基体の説明で説明した材料を使用することができる。
樹脂材料を基体として使用する場合、使用する用途に応じて任意の形状に切削加工、押出成形等により成形した材料を準備する。セラミックを基体材料として使用する場合にも、焼成等において所定の形状となるように製造したものを使用してもよく、製造した材料を所定の形状となるように加工し、使用してもよい。
また、基体の表面の不純物を除去するために洗浄処理を行うことが好ましい。
上記洗浄処理としては特に限定されず、従来公知の洗浄処理を用いることができ、具体的には、例えば、水やアルコール溶媒中で超音波洗浄を行う方法等を用いることができる。
また、スパッタリング装置内に基体を設置し、プラズマを発生させることによって基体の表面をプラズマ洗浄してもよい。この場合、プラズマ洗浄の後にそのままスパッタリング等の方法により反射層12や第1セラミック層を形成をしてもよい。
また、上記洗浄処理後には、必要に応じて、基体の表面の粗さを調整するために、基体の表面に鏡面化処理や粗化処理を施してもよい。具体的には、例えば、サンドブラスト処理、エッチング処理等の処理を施してもよい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
上記処理の後に、さらに洗浄処理を施してもよい。
基体を構成する材料や基体表面の好ましい表面粗さ等については、既に説明したので、ここでは、その説明を省略する。
(2)反射層の形成
反射層12は、PVD(物理蒸着)法等により形成することができる。具体的なPVD(物理蒸着)法としては、例えば、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、分子線エピタキシー法等の蒸着法、イオンめっき法、イオンビームデポジション法、スパッタリング法等が挙げられる。
これらの方法のなかでは、スパッタリング法が望ましく、Ag、Au等の材料は金属であり、導電性を有するので、DC(直流)スパッタリング法がより望ましい。
基体11の表面に形成する反射層12の縁部12aは、基体11の表面の縁部11aよりも内側に形成する必要がある。
図1に示すように、反射層12は、反射層12の縁部12aが基体11の表面の縁部11aよりも内側になるように形成する必要があり、そのために、例えば、基体11の縁部11aから所定の範囲に、後で簡単に除去できるような樹脂層やセラミック層を形成しておき、その後、反射層12を形成してもよい。樹脂層やセラミック層は、後で除去し、その上に形成されていた反射層を除去する。
図2は、基体の上部に、基体の縁部付近にAg等が蒸着するのを防止する遮蔽板15が設置された装置を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、基体11の縁部11a付近に、物理的に縁部11aへの蒸着を阻害するような遮蔽板15を設置してもよい。
上記方法により、基体の表面に50〜300nmの反射層を形成する。
(3)第1セラミック層の形成
続いて、反射層を有する基体に、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなる第1セラミック層を形成する。
第1セラミック層の形成は、反射層の形成と同様に、物理蒸着(PVD)法により行うことができる。
物理蒸着法により第1セラミック層を形成する場合、基体の温度が高温にならず、基体に樹脂材料を用いた場合であっても、樹脂材料の耐熱温度以下の温度で第1セラミック層を形成することができるので、第1セラミック層の形成方法として適している。
具体的には、物理蒸着を5〜200℃で行うことが好ましい。この温度はチャンバー内の設定温度であり、常温(25℃±15℃)であることも好ましい。
物理蒸着法は、スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティング、又は、イオンビーム蒸着により行われることが好ましい。
これらの中でもスパッタリングにより行われることがより好ましく、スパッタリングは、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法、2極スパッタリング法、反応性スパッタリング法、又は、ECRスパッタリング法であることが好ましい。
特に、RF(交流、高周波)スパッタリングであることが好ましく、RFマグネトロンスパッタリングであることがより好ましい。
RFスパッタリングであると、絶縁体であるセラミックターゲットについてもスパッタリングが可能であり、マグネトロンスパッタリングとすることによって成膜速度を速くすることができる。
RFマグネトロンスパッタリングによる物理蒸着を行う場合には、スパッタリング装置に第1セラミック層の材料となるターゲットを設置して、反射層が形成された基体をチャンバー内に載置し、チャンバー内をアルゴン雰囲気としてチャンバー内の圧力を例えば0.2〜1.2Paに減圧する。
そして、高周波電圧を印加してスパッタリングを所定時間行い、所定の厚さの第1セラミック層を基体上に形成する。
第1セラミック層13を形成する際にも、基体11の表面の縁部11aより内側に第1セラミック層13の縁部13aが位置するように形成する必要がある。従って、反射層12を形成する際に、基体11の縁部11aから所定の範囲に、後で簡単に除去できるような樹脂層やセラミック層を形成しておき、その後、反射層12及び第1セラミック層13を形成してもよいが、第1セラミック層13が反射層12を完全に覆うように反射層12の縁部12aより第1セラミック層13の縁部13aが外側になるように第1セラミック層13を形成する必要がある。また、基体11の縁部11a付近に、図2に示すような、物理的に縁部11aへの蒸着を阻害するような物体を設置し、反射層12及び第1セラミック層13を形成してもよい。
本発明のミラーは、耐紫外線性及び耐摩耗性が必要な用途に使用することができ、例えば、自動車、航空機、船舶、鉄道、自転車、2輪車等のミラーや、太陽熱発電のミラー等との用途に使用することができる。
本発明のミラーは、上記した構成以外の構成のものであってもよい。本発明の別の一例であるミラーについて説明する。
本発明の別の一例であるミラーは、基体表面上に、反射層、第1セラミック層の順に形成され、かつ、上記第1セラミック層は、上記反射層の全体を覆い、反射層が形成されていない基体の表面の全体を覆うとともに、基体の側面にも形成されている。
図3は、本発明のミラーの別の一例を模式的に示す断面図である。
図3に示すミラー30は、基体31と、基体31の表面に形成された反射層32と、反射層32を覆うように形成された炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなる第1セラミック層33とからなり、基体31の表面の縁部より内側に反射層32の縁部32aが位置している。
一方、第1セラミック層33は、反射層32の全体を覆い、反射層32が形成されていない基体31の表面31aの全体を覆うとともに、基体31の側面31bにも形成されている。
図3に示すミラー30では、第1セラミック層33が、反射層32が形成されていない基体31の表面31aの全体を覆うとともに、基体31の側面31bにも形成されている点が、図1に示すミラー10と異なるほかは、図1に示すミラー10と同様に形成されている。
従って、図3に示すミラー30についての詳しい説明は、省略することとする。
図3に示すミラー30の製造方法に関しては、第1セラミック層33を形成する際、基体31の側面31bにも、第1セラミック層33を形成する必要があるので、ターゲットの大きさを大きくして、セラミック粒子が基体の側面に回り込み易いようにする必要がある。第1セラミック層33は、基体31の側面31bの一部に形成されていてもよく、側面31bの全体に形成されていてもよい。
図3に示すミラー30では、第1セラミック層33が、基体31の側面31bにも形成されているため、基体31の側面31bから空気等が侵入して反射層32が劣化するのをより効果的に防止することができる。
本発明のミラーでは、第1セラミック層は、第2セラミック層、反射層及び第3セラミック層の全体を覆い、第2セラミック層、反射層及び第3セラミック層が形成されていない基体の表面の全体を覆うとともに、基体の表面の縁部より内側に、内層の最も外側の層である第3セラミック層の縁部が位置していてもよい。
図4は、本発明のミラーのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。
図4に示すミラー20は、基体21と、基体21の表面上に第2セラミック層22、反射層23、第3セラミック層24、及び、第1セラミック層25の順に形成された層とからなり、かつ、第1セラミック層25は、第2セラミック層22、反射層23及び第3セラミック層24を覆うように形成されており、基体21の表面の縁部21aより内側に、第3セラミック層24の縁部が位置するとともに、基体21の表面の縁部21aより内側に第1セラミック層25の縁部25aが位置するように形成されている。
本発明の図4に示すミラー20を構成する基体21は、図1に示すミラー10を構成する基体11とほぼ同様に構成されており、樹脂又はセラミックからなる。
以下に説明する事項を除き、基体21を構成する樹脂材料やセラミック材料、その形状等については、図1に示すミラー10を構成する基材11と同様であり、図1のミラー10を構成する基体11の説明において説明したので、ここでは、その説明を省略することとする。
基体21の表面の表面粗さRzJISは、1〜50nmが望ましい。
このミラー20では、基体21の表面上に第2セラミック層22を形成した後、反射層23を形成するので、図1に示すミラー10の場合ほど、厳密な平坦性は要求されない。
基体21の表面上には、第2セラミック層22が形成されている。
第2セラミック層22は、基体21との密着性に優れるともに、第2セラミック層22上に形成
される反射層23との密着性にも優れるため、基体21と反射層23との密着性を改善することができる。
第2セラミック層22は、Al、SiOからなる群から選択された少なくとも一種からなることが望ましく、Alがより望ましい。
第2セラミック層22の厚さは、10〜200nmであることが望ましい。
第2セラミック層22の厚さが10nm未満であると、第2セラミック層22の厚さが薄すぎるため、基体21や反射層23との密着性が不充分となり、第2セラミック層22の厚さが200nmを超えても、基体21や反射層23との密着性は変わらず、第2セラミック層22の厚さが厚くなり過ぎるため、工程タクトが長くなり、経済的に不利となる。
基体21の表面上に形成された第2セラミック層22の上には、反射層23が形成されている。
反射層23を構成する材料、その厚さ等については、図1に示すミラー10を構成する反射層12と同様であり、図1のミラー10を構成する反射層12の説明において説明したので、ここでは、その説明を省略することとする。
反射層23は、上下の層との密着性に優れた第2セラミック層22の上に形成されているため、基体21との密着性に優れる。
基体21の表面上に形成された第2セラミック層22の上に反射層23が形成され、その上に第3セラミック層24が形成されている。
第3セラミック層24は、反射層23との密着性に優れるとともに、第3セラミック層24の上に形成される第1セラミック層25との密着性にも優れるため、第1セラミック層25をその下に形成された第2セラミック層22、反射層23、第3セラミック層24の全体に密着させることができる。
第3セラミック層24は、Al、SiOからなる群から選択された少なくとも一種からなることが望ましく、Alがより望ましい。
第3セラミック層24の厚さは、50〜200nmであることが望ましい。第3セラミック層24の厚さが、50〜200nmであると、第3セラミック層24は、干渉層としての役割を果たすことができる。すなわち、目的とする波長に関し、下の層である反射層23により反射された特定の波長の光と、第3セラミック層24の表面で反射される特定の波長の光とが強め合い、増幅された光が放射されるので、ミラーとしての反射率を向上させることができる。
第3セラミック層24の厚さが50nm未満であると、第3セラミック層24の厚さが薄すぎるため、反射層23や第1セラミック層25との密着性が不充分となり、第3セラミック層24の厚さが200nmを超えても、反射層23や第1セラミック層25との密着性は変わらず、干渉層としての役割を果たすことができない。
第3セラミック層24の上には、最外層として第1セラミック層25が形成されている。
第1セラミック層25を構成する材料、その厚さ等については、図1に示すミラー10を構成する第1セラミック層13と同様であり、図1のミラー10を構成する第1セラミック層13の説明において説明したので、ここでは、その説明を省略することとする。
図4に示すミラー20の場合にも、基体21の表面に形成する第2セラミック層22、反射層23、第3セラミック層24は、第2セラミック層22、反射層23、第3セラミック層24の縁部が基体21の表面の縁部21aよりも内側になるように形成されており、これら第2セラミック層22、反射層23、第3セラミック層24の全体を覆うように、第1セラミック層25が形成されている。
そのため、第2セラミック層22、反射層23、及び、第3セラミック層24の縁部が空気中に露出することはなく、第2セラミック層22、反射層23、及び、第3セラミック層24の縁部が空気中に露出することにより、反射層12が腐食するのを防止することができる。
次に、本発明の図4に示すミラー20の製造方法について説明する。
(1)基体の準備
上述した図1に示すミラー10の製造方法における基体の準備方法と同様の方法により基体を準備することができる。
(2)第2セラミック層の形成
基体の表面上に第2セラミック層を形成するが、第2セラミック層は、PVD(物理蒸着)法等により形成することができる。具体的なPVD(物理蒸着)法としては、例えば、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、分子線エピタキシー法等の蒸着法、イオンめっき法、イオンビームデポジション法、スパッタリング法等が挙げられる。
これらの方法のなかでは、スパッタリング法が望ましい。スパッタリング法としては、上述した図1に示すミラー10の製造方法において、第1セラミック層を形成する際に採用した方法と同様の方法を挙げることができる。これらの方法のなかでは、RF(交流、高周波)スパッタリングであることが好ましく、RFマグネトロンスパッタリングであることがより好ましい。
(3)反射層の形成
基体上に形成された第2セラミック層の上に反射層を形成する。
反射層は、上述した図1に示すミラー10の製造方法における反射層の形成方法と同様の方法により形成することができる。表面が鏡面になるように反射層を形成するためには、スパッタリング、蒸着、プラズマCVD等の方法を採用することが望ましい。
(4)第3セラミック層の形成方法
基体上に形成された第2セラミック層及び反射層の上に第3セラミック層を形成する。
第3セラミック層は、上記した第2セラミック層の形成方法と同様の方法により形成することができる。
(5)第1セラミック層の形成
最外層である第1セラミック層は、図1に示すミラー10の製造方法における第1セラミック層の形成方法と同様の方法により形成することができる。
図1や図4では、第1セラミック層の縁部が、基体の表面の縁部より内側に位置するように形成されている場合を説明したが、第1セラミック層は、内層の全体を覆い、内層が形成されていない基体の表面全体を覆うとともに、基体の側面にも形成されていてもよい。
図5は、本発明のミラーのさらに別の一例を模式的に示す断面図である。
図5に示すミラー40は、基体41と、基体41の表面上に第2セラミック層42、反射層43、第3セラミック層44、及び、第1セラミック層45の順に形成された層とからなり、かつ、基体の表面の縁部より内側に、内層の最も外側の層である第3セラミック層44の縁部が位置している。また、第1セラミック層45は、第2セラミック層42、反射層43及び第3セラミック層44を覆い、第2セラミック層42、反射層43及び第3セラミック層44が形成されていない基体41の表面41aの全体を覆うとともに、基体41の側面41bにも形成されている点が、図4に示すミラー20と異なるほかは、図4に示すミラー20と同様に形成されている。また、第1セラミック層45の形成方法は、図3に示すミラー30と同様である。
従って、図5に示すミラー40及びその製造方法についての詳しい説明は、省略することとする。
図5に示すミラー40では、第1セラミック層45が、基体41の側面41bにも形成されているため、基体41の側面41bから空気等が侵入して反射層43等が劣化するのをより効果的に防止することができる。
以下に、本発明のミラーの作用効果について列挙する。
(1)本発明のミラーは、入射光側となる上記基体面に反射層が形成されているため、従来方式に比べ、光の伝播行程が短くなり、二重映り込み等が発生しにくく、精度の求められる光学測定用途、光学用途等に最適である。
(2)本発明のミラーは、最外層である第1セラミック層が、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、充分に硬く、耐摩耗性に優れているので、過酷な条件でも表面が傷つきにくく、長期にわたる耐久性に優れる。
(3)本発明のミラーは、最外層である第1セラミック層が炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、第1セラミック層が上記基材上に積層された反射層を含む他の層全体を被覆するように形成されているので、第1セラミック層の内部に存在する反射層等は、外気に晒されることがなく、腐食等が発生しにくい。また、第1セラミック層は、樹脂と異なり、機械的特性、耐久性に優れるので、上記第1セラミック層の縁部は、浸食されにくく、反射層等に腐食が発生しにくい。
本発明のミラーにおいて、第1セラミック層が内層の全体を覆い、内層が形成されていない基体の表面全体を覆うとともに、基体の側面にも形成されている場合、基体の側面から空気等が侵入して反射層等が劣化するのをより効果的に防止することができる。
(実施例)
以下、本発明をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
鏡面加工された厚さ2mm、縦300mm、横300mmの炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPという)製の基体をスパッタリング装置に搬入し、1×10−5となるまで排気した。
このとき、基体の縁部より5mmの領域には、スパッタリング等により被膜が形成されないように、縦290mm、横290mmの開口が形成された遮蔽板を、基体の直上に配置した。
次に、ターゲットとしてAlを用い、スパッタリング装置内を0.6Paの圧力に調整した後、RF電源を用い、500Wで基体表面に、100nmの厚さのAl膜(第2セラミック層)を形成した。
次に、DC電源を用い、200Wで120nmの厚さのAg膜(反射層)を形成し、続けてRF電源を用い、90nmのAl膜(第3セラミック層)を形成した。なお、90nmは、ミラーが反射する光の主波長(λ:368nm)の4/λに相当する。
さらに、SiCターゲットを使用し、RF電源を用いて500Wで20nmの厚さのSiC膜(第1セラミック層)を形成した。SiC膜を形成する際には、遮蔽板の開口面積を大きくし、SiC膜(第1セラミック層)がAl膜(第2セラミック層)、Ag膜(反射層)及びAl膜(第3セラミック層)の全体を覆うように、SiC膜(第1セラミック層)を形成した。
上記方法により製造したミラーでは、基体上にAl膜(第2セラミック層)が形成され、その上にAg膜(反射層)が形成され、さらにその上にAl膜(第3セラミック層)が形成されており、これらの層全体を被覆するようにSiC膜(第1セラミック層)が形成されている。
各層の厚さは、レーザー顕微鏡を用いて測定した。
10、20、30、40 ミラー
11、21、31、41 基体
11a、21a 縁部(基体表面)
12a 縁部(反射層)
13a 縁部(第1セラミック層)
12、23、32、43 反射層
13、25、33、45 第1セラミック層
15 遮蔽板
22、42 第2セラミック層
24、44 第3セラミック層
31a、41a 表面
31b、41b 側面

Claims (10)

  1. ミラーを形成するための基体と、前記基体の上に光の入射面側に積層された反射層を含む内層と、前記内層を覆うように形成された第1セラミック層である最外層とからなるミラーであって、
    前記第1セラミック層は、炭化物系セラミック又は窒化物系セラミックからなり、かつ、前記基体の表面の縁部より内側に前記内層の縁部が位置するように形成されていることを特徴とするミラー。
  2. 前記第1セラミック層は、SiC、WC、TiC、TaC、ZrC、VC、HfC、BC、MoC、NbC、Cr、Si、TiN、AlN、BN、ZrN、TaN、NbN、CrN、VN及びHfNからなる群から選択された少なくとも一種からなるセラミック層である請求項1に記載のミラー。
  3. 前記第1セラミック層は、SiCからなる請求項1又は2に記載のミラー。
  4. 前記第1セラミック層の厚さは、10〜500nmである請求項1〜3のいずれかに記載のミラー。
  5. 前記反射層は、Ag、Au、Al、Cr、Ni及びPtからなる群から選択された少なくとも一種からなる請求項1〜4のいずれかに記載のミラー。
  6. 前記基体は、樹脂又はセラミックからなる請求項1〜5のいずれかに記載のミラー。
  7. 前記基体表面上に、第2セラミック層、反射層、第3セラミック層、第1セラミック層の順に形成され、かつ、前記第1セラミック層は、前記第2セラミック層、前記反射層及び前記第3セラミック層を覆うように形成されている請求項1〜6のいずれかに記載のミラー。
  8. 前記第2セラミック層及び前記第3セラミック層は、Al、SiOからなる群から選択された少なくとも一種からなる請求項1〜7のいずれかに記載のミラー。
  9. 形成するミラーの入射光側となる前記基体表面は、凹面鏡となるように凹面が形成されている請求項1〜8のいずれかに記載のミラー。
  10. 形成するミラーの入射光側となる前記基体表面は、凸面鏡となるように凸面が形成されている請求項1〜8のいずれかに記載のミラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106646703A (zh) * 2017-02-09 2017-05-10 吉林大学 一种新型银引入氮化铪膜高红外反射耐久材料

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