JP2016206213A - フレネルミラー組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面に貼り付けたフレネルミラーの存在を気付かせる作用を高め、衝突防止や忘れ物防止等のミラー機能を十分発揮させる広角視野型のフレネルミラー組立体を提供する。【解決手段】壁面に貼り付けられる広角視野型のフレネルミラー2の周縁部に配置されて壁面に貼り付けられる可撓性のシート状枠体9が、表面に警告文11が記載された警告文帯状域9と、表面に模様13が記載された模様帯状域12とを有し、模様帯状域12の帯幅W2および警告文の1文字当たりの外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)が、フレネルミラー2の最小幅の20%以上100%以下であり、かつ、模様13を、有彩色を少なくとも1色含んだ2色以上の色13a、13bで形成する。【選択図】 図1
Description
本発明はフレネルミラー組立体に関し、さらに詳しくは、壁面に貼り付けたフレネルミラーの存在を気付かせる作用を高め、フレネルミラーが目的とする衝突防止や忘れ物防止などのミラー機能を十分に発揮させることができる広角視野型のフレネルミラー組立体に関する。
凸面鏡は広角の視野が得られるため、交差路などに衝突防止手段として設置されている。しかし、凸面鏡の取り付けはアームで支持するように行うため、通路側に突出状態になる。そのため屋内通路に取り付けた場合、目線の高さでは通行の邪魔になり、目線より高い位置に取り付けた場合は、凸面鏡を見落とす一因になる。
広角視野型のフレネルミラーを使用すれば、このフレネルミラーは平面形状であるため、壁面に対して通路側に突出しないように面状に貼り付けられ、目線の高さ位置に取り付けても通行の邪魔にならない。このフレネルミラーは、屋内での衝突防止手段として使用されるばかりでなく、旅客航空機のビンの天井壁面に貼り付けて、手荷物の置き忘れ防止手段などとしても使用されている。
しかし、フレネルミラーは壁面に面状に貼り付けられるが故に、却って通行人等に気付かれ難くなっているという傾向がある。すなわち、通行人等がフレネルミラーの存在に気付かずに通り過ぎてしまい、T字路やL字路で通行人どうしが衝突したり、また旅客航空機のビンに手荷物を置き忘れたりすることがある。
従来、注意を喚起するために、縁部に注意文を書き込んだフレネルミラー知られている(例えば特許文献1参照)。この従来例に倣って、フレネルミラーの縁部に「衝突ご注意」や「忘れ物ご注意」などの警告文を表示する対策が考えられる。しかし、単にフレネルミラーに警告文を表示するだけでは、フレネルミラーの存在を通行人等に気づかせるには不十分であり、フレネルミラーが見落とされることがある。そのため、フレネルミラーが目的とする衝突防止や忘れ物防止の機能を十分に発揮させることは難しい。
本発明の目的は、壁面に貼り付けたフレネルミラーの存在を気付かせる作用を高め、フレネルミラーが目的とする衝突防止や忘れ物防止などのミラー機能を十分に発揮させることができる広角視野型のフレネルミラー組立体を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のフレネルミラー組立体は、壁面に貼り付けられる広角視野型のフレネルミラーと、このフレネルミラーの周縁部に配置されて前記壁面に貼り付けられる可撓性のシート状枠体とを備えたフレネルミラー組立体であって、前記シート状枠体が、表面に警告文が記載された警告文帯状域と、表面に模様が施された模様帯状域とを有し、前記模様帯状域の帯幅および前記警告文の1文字当たりの外形寸法がそれぞれ前記フレネルミラーの最小幅の20%以上100%以下であり、かつ前記模様が少なくとも有彩色を1色含んだ2色以上の色で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、壁面に貼り付けられるフレネルミラーの周縁部に警告文帯状域および模様帯状域を配置した上に、前記模様帯状域の帯幅および前記警告文の1文字当たりの外形寸法を所定以上に大きくしたことと、模様帯状域の模様を有彩色を少なくとも1色含んだ2色以上の色で形成したので、これらの相乗作用により、通行人等にフレネルミラーの存在に対する注意心を強く喚起させることができる。これに伴って、フレネルミラーが目的とする衝突防止や忘れ物防止などのミラー機能を十分に発揮させることが可能になる。
ここで、例えば警告文帯状域と前記模様帯状域とが前記フレネルミラーを挟んで対向配置されている仕様にする。この仕様によれば、前記警告文帯状域と前記模様帯状域とが広い範囲から視野に入り込んで来るように作用するので、通行人等にフレネルミラーの存在に対する注意心を一段と強く喚起させることができる。
前記フレネルミラーの周縁部全周が前記警告文帯状域および前記模様帯状域により囲まれる仕様にすることもできる。この仕様によれば、前記警告文帯状域および前記模様帯状域の面積が最大限になるので、通行人等にフレネルミラーの存在に対する注意心をより一段と強く喚起させることができる。
前記模様を形成する2色以上の色が、前記フレネルミラーの周縁部の周方向に順番に繰り返し配列されている仕様にすることもできる。この仕様によれば、模様がより目立ち易くなるので、通行人等にフレネルミラーの存在に対する注意心を一段と強く喚起させることができる。
模様をより目立ち易くするには、例えば前記模様を有彩色と無彩色との組合せにする。前記有彩色と無彩色との組合せは例えば、緑と白、黄と白、赤と白、黄と黒または赤と黒の何れかにする。
前記フレネルミラー組立体は、例えば衝突防止手段として、複数の通路が会合する場所に設けられた平坦な壁面または円柱状の壁面に貼り付けられる。或いは、前記フレネル組立体は、例えば忘れ物防止手段として、乗り物の座席上方に設置された手荷物用のビンの天井に、前記警告文帯状域を前記フレネルミラーよりも奥側に配置するように貼り付けられる。さらに後者の場合は、前記警告文の文字を標準文字よりも前記ビンの奥行方向に縦長であるように形成するとよい。これによって、この縦長の文字からなる警告文をビンの斜め下方から見上げると、標準文字と同等の縦横比を持った文字として視認することができる。
図1は、本発明の第1実施形態のフレネルミラー組立体1を例示する。このフレネルミラー組立体1は、図3に示すように、通路15bの側部に通路15aの前端が連結した屋内のT字路において垂直な平坦状の壁面14に貼り付けられている。通路15aを矢印方向に進む通行人H1と通路15bを矢印方向に進む通行人H2とが衝突を起こしやすい場所である。このフレネルミラー組立体1は、長方形に切り出された広角視野型のフレネルミラー2の外周縁部全体が可撓性のシート状枠体9によって囲まれた構成になっている。フレネルミラー2やシート状枠体9を壁面14に貼り付ける手段は特に限定されないが、好ましくは両面接着テープを使用するとよい。
広角視野型のフレネルミラー2とは凸面鏡機能を具備したフレネルミラーである。この実施形態のフレネルミラー2は、図2に例示するように透明樹脂板3の裏面側にV字状断面を有する多数の円環状溝4Aが形成されている。図中のCLは円環状溝4Aの中心であり、一点鎖線HLは円環状溝4Aの中心CLを通る水平線である。一点鎖線VLは円環状溝4Aの中心CLを通る垂直線であり、フレネルミラー2の横方向中心線になっている。
円環状溝4Aは、傾斜面5aと、隣り合う傾斜面5aどうしを連結する段差面とで構成されている。これら多数の円環状溝4Aは同心状に配列されている。環状溝4の表面はアルミニウムなどの金属の反射層6により被覆され、さらに反射層6の表面は塗料などの樹脂からなる保護層7により被覆されている。保護層7の表面には両面接着テープ等の貼り付け層8が設けられる。
多数の径が異なる円環状溝4Aは、その溝底(傾斜面5a)が透明樹脂板3の面方向に対してなす傾斜角度aが、中心CLから遠い位置の円環状溝4Aの溝底(傾斜面5a)ほど大きくなるように順次変化している。つまり、溝底(傾斜面5a)を被覆する反射層6の傾斜角度aが中心CLから遠い位置の反射層6ほど順次大きくなるように変化している。このように円環状溝4Aの溝底(傾斜面5a)の反射層6の傾斜角度aが変化しているため、フレネルミラー2は表面側から入射する光に対して凸面鏡として機能する。
シート状枠体9は、フレネルミラー2の周縁部に配置される。この実施形態では、シート状枠体9はフレネルミラー2の周縁部外側全周を囲んで配置されている。
シート状枠体9としては、好ましくは樹脂シートを用いるが、織物や編物などであってもよい。シート状枠体9は可撓性であるため、フレネルミラー2が貼り付けられる壁面14の形状に追従して、良好に貼り付けることができる。尚、フレネルミラー2の厚さ(透明樹脂板3、反射層6および保護層7の総厚さ)およびシート状枠体9の厚さは、好ましくは0.01mm〜2.0mm、さらに好ましくは0.01mm〜1.0mmである。ただし、両者は必ずしも同一厚さである必要はなく、互いに異なる厚さであってもよい。
シート状枠体9は、表面に「衝突ご注意」などの警告文11が記載された警告文帯状域10と、表面に模様13が施された模様帯状域12とを有している。警告文帯状域10と模様帯状域12とは、それぞれ分離されたものであっても、互いに一体化したものであってもよい、この実施形態のように四角形状のフレネルミラー2の場合は、例えば、警告文帯状域10と模様帯状域12とを一体化してシート状枠体9を四角形の枠状にする。或いは、直線帯状の警告文帯状域10と、U字状の模様帯状域12とを別々に用意しておき、これらを組み合わせてシート状枠体9にする。
四角形のフレネルミラー2にシート状枠体9を配置する場合、その1辺には警告文帯状域10を配置するが、残り3辺に配置する模様帯状域12としては、3辺全部である必要はなく、1辺又は2辺だけの配置であってもよい。模様帯状域12を1辺にだけ配置する場合は、フレネルミラー2を挟んで警告文帯状域10と対向するように配置するとよい。模様帯状域12を2辺に配置する場合は、二つの模様帯状域12をフレネルミラー2を挟んで互いに対向するように配置するとよい。
また、警告文帯状域10と模様帯状域12との間、或いは二つの模様帯状域12、12がフレネルミラー2の外周方向で互いに隣接する関係になる場合には、同一の可撓性シートで互いに連結するように形成するとよい。
模様帯状域12の帯幅W2および警告文帯状域10における警告文11の1文字(11a)当たりの外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)は、それぞれフレネルミラー2の最小幅の20%以上100%以下という大きな値になるように形成されている。ここで、フレネルミラー2の最小幅とは、フレネルミラー2が長方形の場合は短辺の長さであり、正方形の場合は一辺の長さである。フレネルミラー2が楕円形の場合は短軸の長さであり、円形の場合は直径である。フレネルミラー2がその他の形状の場合は、フレネルミラー組立体1が壁面14に取り付けられた際に垂直方向でフレネルミラー2の最も近接している外縁どうしの間隔、或いは、水平方向で最も近接している外縁どうしの間隔のうち、より小さい方の間隔を意味する。警告文11の縦寸法Wa、横寸法Wbが異なる場合は、より小さな方の寸法が、フレネルミラー2の最小幅の20%以上100%以下になるように形成される。
警告文11の1文字当たりの外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)や模様帯状域12の帯幅W2がフレネルミラー2の最小幅の20%よりも小さいと、通行人に対して模様帯状域12や警告文11に注意心を喚起させる作用が弱いため、フレネルミラー2の存在に気付かせる作用も低減する。一方、100%よりも大きくなると、フレネルミラー2の存在を気付かせる作用はほぼ飽和するので、シート状枠体9の材料を無駄にするだけになる。上述のように通行人に対して注意心を喚起させる効果をさらに向上させるためには、警告文11の外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)および模様帯状域12の帯幅W2を、フレネルミラー2の最小幅の30%以上70%以下にするとよい。
本発明において、模様帯状域12の模様13は、有彩色13aを少なくとも1色含んだ2色以上の色で形成される。この実施形態では、有彩色13aと無彩色13bとの2色で模様13が形成されているが、有彩色だけで形成されていてもよい。模様13は、3色以上により形成することもできるが、人による注意心を高くするには2色により形成することが好ましい。また、模様13を形成する2色以上の色は、フレネルミラー2の周縁部の周方向に順番に繰り返すように配列されることが好ましい。
模様13に使う有彩色13aとしては、彩度の大きいものがよい。例えば、明るい緑、黄、橙、赤、青などを挙げることができる。これら有彩色13aに対して、無彩色13bには白または黒を組み合わせるとよい。
模様13を形成する色の数としては、2〜3色が好ましく、最も好ましくは2色である。色の数が多すぎると、模様13内で個々の色が占める面積が細分化されるため、コントラストが弱くなり、通行人等に対して注意を引き付ける作用が低下する。
色の組合せとしては、例えば、緑と白、黄と白、赤と白、黄と黒、赤と黒などを挙げることができる。模様としては、直線ストライプの傾斜平行配列、屈曲ストライプの平行配列、四角や菱形などの格子配列などを挙げることができる。色と模様のコントラストで、通行人の注意心を引き立てるようにすることが好ましい。
図4および図5にそれぞれ第2実施形態および第3実施形態として例示するフレネルミラー組立体1は、シート状枠体9を図1の例とは異なる態様にしたものである。特に図5の実施形態では、警告文帯状域10の地にも模様が施されている。
警告文11としては、例えば「衝突ご注意」などが使用される。警告文11は、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、中国語など、様々な言語を単独で表記または複数言語を併記することができる。警告文帯状域10に使用される色としては、模様帯状域12に使用されるものと同様の有彩色であってもよいが、無彩色だけを使用したものであってもよい。例えば、警告文帯状域10の地に白を使用し、警告文11に黒を使用することである。
シート状枠体9に警告文帯状域10の地色や警告文11、模様帯状域12の模様13を施す方法としては、種々の手段が可能であり、特に限定されない。中でも印刷手段は好ましく、特にインクジェットプリンターを使用すれば、簡単に地色や警告文11、模様13を多色印刷することができる。
上述した本発明のフレネルミラー組立体1によれば、次のような効果が得られる。もし、図3のT字路において、壁面14に貼り付けられたフレネルミラー組立体1が、従来のようにシート状枠体9を具備しないフレネルミラー2だけであった場合には、通路15aを矢印方向に向かう通行人H1が、通路15bの右側からT字路の交差部に向かう通行人H2と衝突する事故がよく起こる。この現象は、フレネルミラー2が広い面積の壁面14の中に単独で設けられていることによって、その壁面14に同化された状態になるため、通行人H1に壁面14の存在は分かっていても、フレネルミラー2の存在にまで意識が届かない無意識状態になっているためである。
しかし、本発明のフレネルミラー組立体1には、フレネルミラー2の周縁部に警告文帯状域10と模様帯状域12を有するシート状枠体9が配置されており、しかも模様帯状域12の帯幅W2がフレネルミラー2の最小幅の20%以上100%以下、好ましくは30%以上70%以下という大きな幅を有する上に、少なくとも有彩色を1色含んだ2色以上の色で形成された模様13を有するため、通行人H1は壁面14を漫然と見ていたとしても、その模様帯状域12により注意心を喚起される。さらに、同じくフレネルミラー2の最小幅の20%以上100%以下、好ましくは30%以上70%以下という大きな外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)の警告文11にも喚起されるため、これら模様帯状域12や警告文帯状域10に隣接するフレネルミラー2に注意が及び、そのフレネルミラー2に映る通行人H2に気付いて、衝突事故を防止することができる。
図3は、本発明のフレネルミラー組立体1を二つの通路が連結するT字路における壁面14に配置した場合であるが、二つの通路が連結するL字路における壁面に配置する場合にも同様の効果を得ることができる。また、本発明のフレネルミラー組立体1に使用されるシート状枠体9は、フレネルミラー組立体1の新設時に組み付けるだけでなく、既設のフレネルミラー2に対して後付けとして使用するようにしてもよい。
図6は、本発明の第4実施形態のフレネルミラー組立体1を例示する。このフレネルミラー組立体1は、図7および図8に示すように、複数の通路が連結する場所に立設された円柱17の円周面に貼り付けられている。この設置場所は、第1実施形態のT字路と同様に、複数の通路から進行してくる通行人同士が衝突を起こしやすい環境にある。
フレネルミラー組立体1は、フレネルミラー2の構造に下記する違いはあるが、その他は1〜3実施形態と実質的に同じ構成である。すなわち、フレネルミラー2の周縁部にシート状枠体9を配置し、そのシート状枠体9は警告文帯状域10と模様帯状域12を備えている。また、警告文帯状域10の警告文11の1文字当たりの外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)および模様帯状域12の帯幅W2が、フレネルミラー2の最小幅(短辺の長さ)の20%以上100%以下、好ましくは30%以上70%以下という大きな値に設定されていることも、第1〜3実施形態と同じである。
この実施形態のフレネルミラー組立体1が円柱17の外周面に貼り付けられているため、複数の通路から連結場所に向かう通行人は、円柱17上のフレネルミラー組立体1の警告文帯状域10と模様帯状域12の存在に気付くため、これらに隣接するフレネルミラー2に目が移って映像を確認する。したがって、他方の通路からやって来る通行人との衝突を防止することができる。
第4実施形態のフレネルミラー2は、上述したように第1実施形態のフレネルミラー2とは少し構造が違っている。前者のフレネルミラー2では、後者のフレネルミラーにおける多数の同心円状の円環状溝4Aが多数の平行配列した直線状溝4Bに置き換わっている。したがって、第4実施形態のフレネルミラー2は、上下方向(直線状溝4Bに直交する方向)の視野が広角になっているが、左右方向(直線状溝4Bに平行な方向)の視野は広角になっていない。しかし、第4実施形態のフレネルミラー2は、図7及び図8のように、直線状溝4Bの方向を円柱17の円周方向に沿わせて巻き付けられているため、左右方向にも広角視野が得られる。
図9は、本発明の第5実施形態のフレネルミラー組立体1を例示する。このフレネルミラー組立体1は、図10に示すように、旅客航空機の座席上方に設置された手荷物用のビン16に対して、内側の天井壁面14aに忘れ物防止手段として貼り付けられている。身長が低いためビン16の奥側を直接見ることができない乗客は、天井壁面14aに貼り付けられたフレネルミラー2を斜め下方から見上げることにより、そのフレネルミラー2の映像を介してビン16の奥側を確認することができる。フレネルミラー組立体1は、長方形に切りだされたフレネルミラー2に対してシート状枠体9を配置している。
そのシート状枠体9は、フレネルミラー2の長辺側の1辺に警告文帯状域10を配置し、残り3辺を模様帯状域12で囲むように配置した構成になっている。このフレネルミラー組立体1が、手荷物用のビン16の天井壁面14aに対して、開口16a側にフレネルミラー2を配置し、そのフレネルミラー2の奥側に警告文帯状域10を配置するようにして貼り付けられている。警告文帯状域10の警告文11としては、「忘れ物ご注意」などが記載される。
また、警告文帯状域10の警告文11の1文字当たりの外形寸法(縦寸法Wa、横寸法Wb)および模様帯状域12の帯幅W2が、フレネルミラー2の最小幅(短辺の長さ)の20%以上100%以下、好ましくは30%以上70%以下の大きな値に設定されていることも、第1〜4実施形態と同じである。さらに、この実施形態における警告文11の文字11aは、ビン16の奥行方向(図9において左右方向)を縦方向として、縦横比が標準文字のそれよりも大きい縦長になるように形成されている。ここで標準文字とは、一般に書籍等に使用される活字の文字をいい、文字の縦横比(縦/横)が0.8〜2.0の範囲のものをいう。但し、この縦横比の条件は、数字の1やアルファベットのI,i,lなど、1本直線で表わされる単純な文字については適用除外とする。
従来のように、フレネルミラー2だけが単独でビン16の天井壁面14aに貼り付けられていると、フレネルミラー2が天井壁面14aの中に同化された状態になってしまうため、そのフレネルミラー2に対する乗客の関心が希薄な状態になって、手荷物を置き忘れる傾向が生じた。しかし、本発明によれば、第1実施形態の場合と同様に、シート状枠体9の模様帯状域12や警告文帯状域10の存在に気付くことによって、フレネルミラー2の存在に気付き、さらにフレネルミラー2を介してビン16の中に収納された手荷物に気付くことができる。
さらに本発明の第5実施形態によれば、警告文帯状域10の警告文11の文字が標準文字よりもビン16の奥行方向に縦長になっているので、ビン16の天井壁面14aを斜め下方向から見上げると、乗客の目には、その視線方向に直交する面に対する投影像として見えるので、上記縦長の警告文11を、図11に示すように縦横比(Hc/Wc)が標準文字と同等の形状のものとして見ることができる。
1 フレネルミラー組立体
2 フレネルミラー
3 透明樹脂板
4A 円環状溝
4B 直線状溝
5a 傾斜面
6 反射層
7 保護層
8 貼り付け層
9 シート状枠体
10 警告文帯状域
11 警告文
11a 文字
12 模様帯状域
13 模様
13a 有彩色
13b 無彩色
14、14a 壁面
15a、15b 通路
16 ビン
16a 開口
17 円柱
a 傾斜角度
H1、H2 通行人
2 フレネルミラー
3 透明樹脂板
4A 円環状溝
4B 直線状溝
5a 傾斜面
6 反射層
7 保護層
8 貼り付け層
9 シート状枠体
10 警告文帯状域
11 警告文
11a 文字
12 模様帯状域
13 模様
13a 有彩色
13b 無彩色
14、14a 壁面
15a、15b 通路
16 ビン
16a 開口
17 円柱
a 傾斜角度
H1、H2 通行人
Claims (8)
- 壁面に貼り付けられる広角視野型のフレネルミラーと、このフレネルミラーの周縁部に配置されて前記壁面に貼り付けられる可撓性のシート状枠体とを備えたフレネルミラー組立体であって、
前記シート状枠体が、表面に警告文が記載された警告文帯状域と、表面に模様が施された模様帯状域とを有し、前記模様帯状域の帯幅および前記警告文の1文字当たりの外形寸法がそれぞれ前記フレネルミラーの最小幅の20%以上100%以下であり、かつ前記模様が少なくとも有彩色を1色含んだ2色以上の色で形成されているフレネルミラー組立体。 - 前記警告文帯状域と前記模様帯状域とが前記フレネルミラーを挟んで対向配置されている請求項1に記載のフレネルミラー組立体。
- 前記フレネルミラーの周縁部全周が前記警告文帯状域および前記模様帯状域により囲まれている請求項1または2に記載のフレネルミラー組立体。
- 前記模様を形成する2色以上の色が、前記フレネルミラーの周縁部の周方向に順番に繰り返し配列されている請求項1〜3のいずれかに記載のフレネルミラー組立体。
- 前記模様が有彩色と無彩色との組合せからなる請求項1〜4のいずれかに記載のフレネルミラー組立体。
- 前記有彩色と無彩色との組合せが、緑と白、黄と白、赤と白、黄と黒または赤と黒の何れかである請求項5に記載のフレネルミラー組立体。
- 前記フレネルミラー組立体が、複数の通路が会合する場所に設けられた平坦な壁面または円柱状の壁面に貼り付けられている請求項1〜6のいずれかに記載のフレネルミラー組立体。
- 前記フレネルミラー組立体が、乗り物の座席上方に設置された手荷物用のビンの天井に、前記警告文帯状域を前記フレネルミラーよりも奥側に配置するように貼り付けられ、かつ前記警告文の文字が標準文字よりも前記ビンの奥行方向に縦長に形成されている請求項1〜6のいずれかに記載のフレネルミラー組立体。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6312950B1 (ja) * | 2017-07-11 | 2018-04-18 | コミー株式会社 | 薄板状フレネルミラーの取付け構造 |
JP7007779B1 (ja) * | 2021-05-11 | 2022-01-25 | コミー株式会社 | 表示一体型フレネルミラー |
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WO2019012610A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-17 | コミー株式会社 | 薄板状フレネルミラーの取付け構造 |
JP7007779B1 (ja) * | 2021-05-11 | 2022-01-25 | コミー株式会社 | 表示一体型フレネルミラー |
WO2022239125A1 (ja) * | 2021-05-11 | 2022-11-17 | コミー株式会社 | 表示一体型フレネルミラー |
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