JP2016206011A - 物体検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定環境下での車両用アプリケーションの誤作動を抑制し、かつ、特定環境下以外では適切に車両用アプリケーションが作動する物体検出装置を得ること。【解決手段】音波または電磁波である送信波を放射すとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部を備え、反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する物体検出装置において、反射波の信号を用いて、反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部と、この検知信号生成部により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部と、このピーク検知部により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが複数検出された場合に、検知信号のピークのばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部と、を備えるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも対象物の位置情報を検出する物体検出装置に関するものである。特に、本発明は物体検出装置のうち、電波・光・超音波などの電磁波または音波を送信し、対象物からの反射波を受信して対象物の位置情報を測定する物体検出装置に関するものである。
従来から、レーダ装置や超音波センサ装置などの物体検出装置が車両等の移動体に搭載されている。物体検出装置で得られる移動体周辺に存在する対象物の検出結果(位置情報)は、運転者の前方不注意などによる先行車への衝突を回避するための緊急自動ブレーキシステムや、自動車用の駐車支援システム、前方の車両に自動的に追従するアダプティブクルーズコントロールシステムなど、車両の安全性や快適性を向上するための車両用アプリケーションで活用されている。
しかしながら、トンネル・立体駐車場の天井部・路面凹凸のある道路など、連続する多数の反射点を持つ構造物の周辺を移動体が通過する場合(以降ではこのような環境を特定環境と呼ぶ)、レーダ装置や超音波センサ装置では非常に多数の反射点を検出してしまう。このため、各々の反射点に対してその対象物が警報・制御の対象であるか否かを判定する必要があり、反射点の数が増加するほど演算負荷が増えてしまうという課題があった。
また、物体検出装置では、所定の時間周期で超音波を送信しており、複数周期にわたって同一の対象物を検知したか否かを判定し、同一の対象物であると判断された対象物の距離を平滑化して出力したり、時系列で得られた距離の差分から対象物の相対速度を算出したりする場合がある。しかし、前記のように、多数の反射点が存在する環境では、反射点が多すぎることで、時系列で同一の対象物を検知したか否かを判定する際、同一の対象物ではないにもかかわらず、物体検出装置で検出した対象物をあたかも同一の対象物であると判定してしまい、後段の処理で距離や相対速度を誤り、車両用アプリケーションが誤作動する恐れがあった。
このような課題に対し、特許文献1では、発射波と受信波とを混合してビート信号を生成するFMCWレーダ装置において、該ビート信号の周波数分析の結果を受けて、ピーク周波数を求めると共に該ピーク周波数と隣接するピーク周波数との偏差を求め、隣接するピーク周波数との間の最低レベルを求めて、該偏差の内の少なくとも一方が一定値以下であり且つ該最低レベルと該ピーク周波数との比の内の少なくとも一方が一定値以上であれば該偏差と該最低レベルとの間に相関があると判定して、検知すべき対象物と防音壁やガードレール等の路肩防護体とを認識している。
また、特許文献2では、FMCWレーダ装置において、任意検知範囲のピーク総数がピーク総数しきい値を超えている場合に、まず、任意検知範囲におけるスペクトラム積分値を算出し、スペクトラム積分値がスペクトラム積分値しきい値を超えている場合は、前記任意検知範囲を不規則静止物が発生している範囲(不規則検知範囲)と判断し、不規則検知範囲について、ピークレベルの平均値と分散値を求め、それをもとに一次しきい値を算出して不規則静止物と考えられるピークを除去している。
特開平7−234277号公報 特開2001−324566号公報
特許文献1および特許文献2に記載の物体検出装置は、ある程度防音壁やガードレール等の路肩防護体のピークが密集していることを前提としている。たとえば、超音波センサなどの距離の分解能の高い(たとえば1cm程度)物体検出装置の場合、路肩防護体のピークの形状は特許文献1に記載された形状よりも急峻となるため、隣接するピーク周波数との間の最低レベルは十分小さい値となりえる。この結果、距離の分解能の高い物体検出装置の場合、特許文献1記載の方法では路肩防護体を車両と誤認識する恐れがあり、車両用アプリケーションが特定環境下で誤作動する恐れがある。
また、特許文献2に記載の物体検出装置でも同様に、距離の分解能の高い物体検出装置の場合、路肩防護体および車両のピーク形状は急峻となり、不規則静止物と車両のスペクトラム積分値の違いは小さく、不規則静止物と考えられるピークを適切に除去できず、車両用アプリケーションが特定環境下で誤作動する恐れがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、距離の分解能の高い物体検出装置の場合において、特定環境下での車両用アプリケーションの誤作動を抑制し、かつ、特定環境下以外では適切に車両用アプリケーションが作動する物体検出装置を提供する。
本発明は、音波または電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部を備え、反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する物体検出装置において、反射波の信号を用いて、反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部と、この検知信号生成部により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部と、このピーク検知部により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが複数検出された場合に、検知信号のピークのばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部と、を備えるようにした。
本発明に係る物体検出装置によれば、たとえば、超音波センサなどの距離の分解能の高い(たとえば1cm程度)の物体検出装置の場合において、当該環境が特定環境であると判定することができる。また、特定環境であると判定した場合には特定環境に由来するピークを適切に削減でき、特定環境での車両用アプリケーションの誤作動を抑制することができる。
本発明の実施の形態1による物体検出装置および周辺機器を含む構成を示すブロック図である。 本発明に実施の形態1による物体検出装置の送信波および対象物からの反射波の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1による物体検出装置の検知信号の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1による物体検出装置が一例の特定環境に位置する状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1による物体検出装置の特定環境における検知信号の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1による物体検出装置の特定環境以外の環境において対象物を検知した場合の検知信号の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1による物体検出装置の対象物による多重反射がある場合の検知信号の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2による物体検出装置および周辺機器を含む構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による物体検出装置の送信波の例を示す線図である。 本発明の実施の形態2による物体検出装置の特定環境における検知信号の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態3による物体検出装置および周辺機器を含む構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による物体検出装置および周辺機器を含む別の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中における同等または対応する要素については同符号を付す。実施の形態では、物体検出装置を搭載する移動体として車両を例にして説明するが、本発明は、これに限らず種々の移動体に適用でき、また、移動していないものに搭載した場合にも本発明は適用可能である。たとえば車両が停止している場合でも本発明は適用可能であるし、車両感応式信号機などの構造物に物体検出装置を搭載する場合にも本発明は適用可能である。以降では、物体検出装置を搭載した移動体を自車と呼ぶ。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1による物体検出装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による物体検出装置および周辺機器を含む構成を示すブロック図であり、物体検出装置として、車両に搭載された超音波センサ装置10を例に説明する。なお、図中の矢印は電気信号の入出力の流れを示す。
図1に示す通り、超音波センサ装置10は、制御部101、送信回路部102、超音波素子部103、受信回路部104、検知信号生成部105、ピーク検知部106、特定環境判定部107、ピーク削減部108、測距部109、外気温取得部110、追尾部111、制御対象選択部112を備えている。これらは、超音波の送受信に関わるアナログ回路や専用ロジック回路、汎用のCPU(Central Processing Unit)内のプログラム、データ記憶回路(メモリ)などから構成される。この超音波センサ装置10と電気信号の通信を行う機器として、車両制御部11、外気温センサ12が自車に搭載されている。このほかにも、自車の走行速度(自車速度)を測定するための走行速度センサや自車のヨーレート(自車の旋回方向への回転角の変化速度)を検出するヨーレートセンサ等のセンサ類が必要に応じて接続される。
制御部101は、汎用のCPU内のプログラムや専用ロジック回路などによって構成され、各部の処理のタイミングや処理順序などを管理する。以降では、パルス型の超音波センサを例に、図2を参照しながら各部の動作を説明する。
まず、制御部101から送信回路部102に電気信号を出力し、電気信号を受信した送信回路部102は、所定の電圧・周波数・波形の電気信号に変換した超音波素子駆動用の電気信号を出力する。超音波素子駆動用の電気信号を入力された超音波素子部103は、電気信号を所定の音圧・周波数・波形の超音波に変換して、図2に示す通り、超音波の送信波として送信パルス01を空間へ放射する。制御部101、送信回路部102、超音波素子部103は、以上の動作を周期的に行い、送信パルス01の出力を所定の時間間隔(測定周期)で行う。なお、測定周期は必ずしも一定の間隔である必要はない。
送信パルス01は対象物などの反射点で反射して、図2に示す通り、超音波素子部102で、送信パルス01に対して遅延時間τ[s]の遅れで超音波の反射波である受信パルス02として受信される。受信パルス02は超音波素子部103で所定の電圧の電気信号に変換されて受信回路部104に出力される。受信回路部104はバンドパスフィルタや増幅回路によって構成され、バンドパスフィルタで不要な周波数成分を抑圧し、また、所定の電圧の電気信号に増幅される。送信回路部102、超音波素子部103、受信回路部104を合わせて、すなわち超音波である送信波を送信するとともに、反射波を受信する機能を有する部分を合わせて送受信部120とも称する。
受信回路部104が出力した所定の電圧の電気信号は検知信号生成部105で時間領域における離散的な検知信号に変換される。検知信号生成部105では、受信回路部104から出力された電気信号をADC(Analog Digital Converter)によって所定のサンプリング間隔で所定の時間だけサンプリングし、デジタル値に変換する。サンプリング間隔は放射する超音波の周波数に合わせて、サンプリング定理にもとづき適切に設定する。その後、公知の包絡線検波などの手法により、振幅に相当する信号を抽出する。この際、後段の処理に支障のない範囲で適当な間隔でサンプルを間引いても良い。ここでは検知信号をデジタル信号処理で生成する例で説明したが、受信回路部104が出力した所定の電圧の電気信号の振幅・電力に相当する信号に変換して、後段のピーク検知部の処理を実現できる方法であれば他の方法でも良い。たとえば、アナログ回路で包絡線検波の手法を実現し、その出力をADCによってサンプリングして検知信号を生成しても良い。
この結果、検知信号は、受信回路部104から出力された電気信号の振幅・電力に相当する時間領域における離散的な検知信号(以降では簡単のため振幅と呼ぶ)となる。図2の受信パルス02に対応する検知信号の概念図を図3に示す。以降では、検知信号のサンプリング間隔をΔtdとし、検知信号の1サンプルを1ビンと呼び、検知信号の各サンプルの番号をビン番号と呼び、検知信号は0ビン〜(M−1)ビンまでの計Mビン分の振幅の信号とする。
ピーク検知部106では、検知信号生成部105で生成された検知信号の中から、振幅が極大で、かつ、予め設定したピーク検知用しきい値より大きな成分の信号を抽出するなどの方法でピーク検知を行う。ピーク検知の方法は他の方法でも良く、たとえば、公知のCFAR(Constant False Alarm Rate)方式のように、入力信号の統計的性質から、ピーク検知用しきい値が入力信号に応じて可変となるように設定しても良い。また、超音波センサの場合は地面からの反射波を受信してしまう場合があるため、このような場合は、予め地面からの反射の強さを設計の段階で調査しておき、地面の反射を検知しないようにピーク検知用しきい値を設定しても良い。なお、検知されるピークの数の下限は0個(ピークが一つも検知されない場合)で、ピークの数の上限は超音波センサ装置10のCPUやメモリの制約などで決定される。
特定環境判定部107は、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境であると判定し、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする。ビン番号のばらつきの指標は、ビン番号の最小値から最大値の分布の範囲、分散、標準偏差など、複数のピークの分布の広がりを表す指標とする。
特定環境判定部107の動作を図4〜6を用いて説明する。図4に超音波センサ装置10が、ある特定環境に位置する状態の模式図を示す。図4では、地面1と天井2と梁3の存在する環境において、超音波センサ装置10を搭載した移動体が通過するシーンを想定している。図5に図4の特定環境での検知信号の例を示す。図5に示す通り、超音波センサでは、地面からの反射に加え、梁のピークが検知信号中に離散的に表れる。
地面からの反射波については、ある程度出現するビン番号の範囲が限られており、通常、先行する車両を検知した場合のピークよりも反射が弱いため、前述の通りピーク検知用しきい値を調整することで地面からの反射を検知しないよう調整可能である。一方、梁のような構造物のピークは天井の高さや長さなど構造物の構造によって変わるためピークの出現する位置は予測できず、単純にピーク検知用のしきい値を上げてしまうと、特定環境でない場合に、先行する車両など、対象物のピークを検知できなくなる恐れがある。
この対策として、本発明では、特定環境下であるか否かを判定する。特定環境では、図5に示す通りある程度広範囲にわたってピークが検出される。これに対し、対象物である先行する車両の場合は、図6に示す通り、車両形状の凹凸などによってある程度密集してピークが出現する傾向にある。本発明ではこの特定環境と車両等のピークの出現の傾向を利用して、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきがばらつきしきい値より大きい場合、特定環境下であると判定する。
また、特定環境判定部107の別の判定方法として、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのビン番号のばらつきがビン番号ばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした場合に特定環境であると判定して特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境でないと判定して特定環境フラグをオフとする方法でもよい。
これは、多重反射によるピークが存在する場合にはその環境を特定環境ではないと判定するための方法である。多重反射とは、図7に示す通り、他車両などの検知対象物から反射してきた反射波が、自車に当たって反射し、再度検知対象物から反射して超音波センサ装置10で再び受信されることで、真の対象物の相対距離の整数倍の相対距離に相当するビン番号にピークが現れる現象である。多重反射の場合、自車と対象物との間で反射が何度も繰り返されるため、通常、最も小さいビン番号の振幅が最も大きく、遠くになるにつれて振幅が小さくなる。これに対し、特定環境に由来するピークはすべて直接に超音波センサ装置10で受信されるため、多重反射の場合と比較して振幅のばらつきが小さくなる。本処理では、この振幅のばらつきを利用して、特定環境か否かを判定する。
また、特定環境であると判定する条件として、単一の測定周期で判定するのではなく、ある程度長期間にわたって観測して判定するようにしても良い。すなわち、繰り返し送信される送信波ごとに特定環境であるかどうかを判定し、予め設定した繰り返し回数の間に予め設定した回数以上特定環境であると判定した場合に、特定環境フラグをオンにする。これにより、瞬時的な振幅の変動などによって特定環境に由来するピークがピーク検知用しきい値を上回らず、単一の測定周期の判定結果のみを用いると特定環境を特定環境ではないと誤判定してしまうような場合であっても、ある程度長期間にわたって観測して、特定環境であるか否かを判定することで、このような特定環境であるか否かの誤判定を抑制することができる。
たとえば、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきが、予め設定したばらつきしきい値TH01より大きい状態が、予め設定した測定周期A回中、B回(B≦A)だけ発生した場合、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法が挙げられる。
また、別の方法としては、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が、予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきが、予め設定したばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした状態が、予め設定した測定周期A回中、B回(B≦A)だけ発生した場合に特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法が挙げられる。
ピーク削減部108は、特定環境フラグがオンのときピーク検知部106で検知したピークのうち、振幅がピーク削減用しきい値を下回っているピークを削減して出力する。ピーク検知部106の出力を削減後ピークと呼ぶ。ピーク削減用しきい値は、固定的に与えても良いし、可変にしても良い。特定環境フラグがオフのときピーク削減部108はピーク検知部106で検知したすべてのピークを削減後ピークとして出力する。
次いで、ピーク削減用しきい値の与え方について説明する。まず、ピーク削減用しきい値を固定的に与える方法としては、特定環境下で発生しやすいピークの振幅の大きさを設計の段階で調査して、予め固定的に設定する方法が挙げられる。
ピーク削減用しきい値を可変にする方法としては、外気温に応じてピーク削減用しきい値を可変にする方法が挙げられる。これは、超音波センサ装置の感度が温度によって変化すること、すなわち、ピークの振幅が温度によって変動することを考慮したものである。たとえば、外気温は外気温センサ12で観測して電気信号に変換し、外気温取得部110で電気信号から温度値に換算してピーク削減部108に入力する。なお、本実施の形態には図示しないが、超音波センサの場合は湿度によっても感度が変化するため、湿度センサも搭載して、湿度も考慮したピーク削減用しきい値を設定するようにしても良い。
また、ピーク削減用しきい値を可変にする別の方法として、ピーク検知部106で検知したピークのうち、振幅の大きさの小さい方から適当な数だけ平均し、その平均値のα倍に設定しても良い。また、所定のしきい値以下のピークをすべて平均し、その平均値のα倍をピーク削減用しきい値としても良い。これにより、特定環境中にアプリケーションの警報・制御の対象となる車両等が存在する場合であっても、特定環境に由来するピークを削減しつつ、車両等のピークは削減せずに残すことができる。αは、特定環境で発生しやすいピークの振幅の大きさと車両のピークの振幅の大きさを考慮して設定する。たとえば、設計段階で特定環境下においてピークの振幅の大きさの確率分布を予め測定しておき、特定環境下での削減後ピークの発生確率が所定の確率以下に抑えられるように設定する。この際、ピーク削減用しきい値には上限を固定的に設けても良く、たとえば、特定環境下では発生しえない振幅の大きさを予め調査しておき、その振幅の大きさを上限とする方法が挙げられる。
測距部109では、ピーク削減部108から出力された削減後ピークのビン番号を距離に換算する。ビン番号から距離への換算式は、相対距離をR[m]、遅延時間をτ[s]、ビン番号をk、サンプリング間隔をΔtd[s]、音速をc[m/s]として下記の式(1)、式(2)で表される。なお、ここではピークのビン番号kから相対距離R[m]を算出する例を示したが、図3に示す通り、受信パルス02の先頭は振幅が極大となるピークのビン番号より手前であるため、ピークの立ち上がりに相当するビン番号を推定し、そのビン番号から距離を算出する方がより正確な相対距離を算出することができる。
τ=k*Δtd (1)
R=cτ/2 (2)
ここで、音速c[m/s]は、外気温センサ12および外気温取得部110を介して得られる外気温を用いて算出する。例えば、外気温をTout[℃]としたときの公知の近似式である下記の式(3)によって温度による音速の変化を補正して音速は算出される。外気温センサ12および外気温取得部110を搭載していない場合は、代表的な温度(たとえば25℃)で算出した音速で代用しても良い。また、湿度によっても音速は変化するため、湿度センサも搭載して、湿度も考慮した音速を算出するようにしても良いし、代表的な湿度(たとえば50%)で算出した音速で代用しても良い。
c=331.5+0.61*Tout (3)
また、対象物の相対距離が遠いほど超音波の伝搬に時間を要するため、超音波を送信した以降も自車が対象物に接近することで、超音波を送信した時点での実際の相対距離よりも式(2)で計算される相対距離の方が近く算出されうる。そのため、超音波を送信した時点の対象物の相対距離をより正確に求めるため、超音波の伝搬時間などから相対距離Rを補正してもよい。たとえば、超音波センサ装置10に走行速度(自車速度)を測定するための走行速度センサを接続し、走行速度に応じた相対距離の補正を行う方法が挙げられる。
次いで、追尾部111では、測距部109で得られた複数の測距値に対して時系列で相関を取るため、公知の追尾処理を行い、各種観測値を平滑化したり、時系列で得られた距離の差分から対象物の相対速度を算出したり、対象物を一時的に検出できなかった場合の外挿・補間をしたり、ノイズ成分の除去などしたりする。外挿・補間により、これまで長時間にわたって時系列で相関が取れたにもかかわらず(たとえば、ほぼ同じ相対距離に対象物を検出し続けたにもかかわらず)、風などの外乱によって一時的にピークを不検知となった場合であっても、これまで長時間にわたって時系列で相関が取れていたことから対象物が存在するものとして処理することで、瞬時的にはピークとして検知できなくても、対象物を検知し続けることが可能となる。また、ノイズ成分の除去としては、たとえば、音響ノイズや超音波の干渉などによって、本来そこに対象物が存在しないにもかかわらず、瞬時的にはあたかも対象物が存在するようにピークが検出され、相対距離が得られる場合であっても、複数の測定周期にわたって時系列で相関が取れた場合(たとえばほぼ同じ相対距離に対象物を検出し続けた場合)のみ、その対象物を追尾処理の対象とすることで、音響ノイズや超音波の干渉によるノイズ成分の除去を行うことができる。
制御対象選択部112では、複数のピークから測距部109が算出した対象物までの複数の相対距離等の処理結果の中から制御対象となる対象物を選択する。たとえば、振幅が所定のしきい値を超えている対象物で、かつ、超音波センサ装置で検出した相対距離のうち、最も相対距離の近い対象物を一つだけ選択する方法が挙げられる。なお、本発明では制御対象の選択方法を限定するものではなく、何らかの処理によって、制御対象を選択する処理であれば他の方法でも良く、たとえば、後段の処理で、側方の車両の有無と、前方の車両の有無を判断したうえで自車が隣車線に割り込み可能か否か判定するような車両用アプリケーションの場合は、制御対象を二つ以上選択して、後段の車両用アプリケーションに出力しても良い。
制御対象選択部112の出力、すなわち、制御対象として選択された一つの対象物の相対距離・相対速度等の測定結果は車両制御部11に入力され、車両制御部11は、対象物の位置情報に応じた車両用アプリケーションの動作を行う。例えば、緊急自動ブレーキシステムの場合、自車速度が所定の速度以上でかつ制御対象選択部112で制御対象であると判定され、所定の時間以内に自車が対象物に到達する相対距離に存在する場合に、自動的にブレーキを作動させるよう車両制御部11が自車を制御する。なお、ここでは緊急自動ブレーキシステムを例に説明したが、本発明は車両用アプリケーションを限定するものではない。
また、本発明の別の適用方法として、特定環境であると判定された場合は、対象物の位置情報を検出することを中止しても良い。この結果、車両用アプリケーションの警報・制御の動作は行われなくなる。これにより、ピーク削減部で特定環境に由来するピークを十分に削減できなかった場合においても、車両用アプリケーションの誤作動を抑圧することができる。
以上では、検知信号をサンプリング間隔Δtdでサンプリングした信号として、1サンプルを1ビンと設定し、ビン番号を用いて特殊環境を判定する例により説明した。本実施の形態1では、検知信号は時間領域の信号として得られる信号であり、ビン番号は時間に相当する。すなわち、送信波が送信される時刻を0、時間領域における最初のサンプルのビン番号を0とすると、ビン番号kは、送信後k*Δtdの時間となる。図5〜図7の横軸は、ビン番号でもあり、時間(時間領域における位置とも表現できる)でもある。これまでの説明のビン番号を、時間、また時間領域における位置、と読み替えることにより、例えばピークのビン番号は、時間領域におけるピークの位置とも表現できる。
以上のように、この実施の形態1に記載された物体検出装置10は、少なくとも物体検出装置の周辺に存在する対象物の位置情報を検出する物体検出装置であって、以下に記載の特徴的な構成と効果を有する。実施の形態1による物体検出装置は、超音波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部120と、送信波の信号と反射波の信号に基づいて、反射波の反射点である物体までの距離を特定する物体検出装置において、反射波の信号を用いて、反射点からの反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部105と、この検知信号生成部105により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部106と、このピーク検知部106により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが複数検出された場合であって、前記検知信号のピークのばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部107とを備えたものである。
特定環境判定部107の判定方法としては、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定した範囲の位置のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの位置のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする。ピークの位置のばらつきの指標は、時間領域におけるピークの位置の最小値から最大値の分布の範囲、分散、標準偏差など、ピークの広がりを表す指標とする。
また、特定環境判定部107の別の判定方法として、ピーク検知部106で検知したピークのうち予め設定した範囲の位置のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの位置のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした場合に特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法でもよい。
この構成により、超音波センサ装置のように分解能の高い物体検出装置であっても特定環境であるか否かを適切に判定できる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2による物体検出装置および周辺機器を含む構成を示すブロック図である。本実施の形態2では、車両に搭載された物体検出装置として、FMCWレーダ装置20を例に挙げて説明する。
図8に示すように、実施の形態2に係るFMCWレーダ装置20は、制御部201、送信信号生成部202、送信アンテナ203、受信アンテナ204、ビート信号生成部205、検知信号生成部206、ピーク検知部207、特定環境判定部208、ピーク削減部209、ペアリング部210、測距部211、追尾部212、制御対象選択部213が設けられている。このFMCWレーダ装置20と電気信号の通信を行う機器として、車両制御部21が自車に搭載されている。FMCWレーダ装置20には、自車の走行速度(自車速度)を測定するための走行速度センサや自車のヨーレート(自車両の旋回方向への回転角の変化速度)を検出するヨーレートセンサ等のセンサ類が必要に応じて接続される(図示せず)。以下に各構成の位置関係と動作を説明する。
制御部201は実施の形態1と同様、FMCWレーダ装置の各部の処理のタイミングや処理順序などを管理する。
送信信号生成部202はVCO(Voltage Controled Oscillator)や増幅回路などによって構成され、制御部201の送信制御信号に応じて、時間的に周波数が変化するように変調された送信信号を生成し、増幅回路等により規定の大きさに信号を増幅する。送信信号の変調パターンの例を図9に示す。図9において、f0は中心周波数、Bは帯域幅、Tは変調時間を表し、送信信号には、予め設定した一定の観測期間内で、時間経過につれて送信信号の周波数が高くなるアップチャープ期間と時間経過につれて送信信号の周波数が低くなるダウンチャープ期間を設ける。図9では、アップチャープ期間とダウンチャープ期間の変調時間が等しい場合を例として挙げるが、必ずしもアップチャープ期間とダウンチャープ期間の変調時間が等しい必要はない。
送信アンテナ203は送信信号生成部202で生成された送信信号を空間へ放射する。放射された電磁波は対象物に照射され、反射した電磁波が受信アンテナ204を構成する各アンテナRx1、Rx2にて受信される。本実施の形態では送信アンテナの本数を1本、受信アンテナの本数を2本としたが、アンテナの本数はこれに限定されない。
各アンテナで受信された電磁波は受信信号としてビート信号生成部205の各ミキサに入力される。各ミキサは、受信信号と、送信信号生成部202から分配回路を介して入力される送信信号とからビート信号を生成する。ビート信号は、帯域通過フィルタ(BPF:Band−Pass Filter)にて、レーダ装置の検知に不要な低い周波数成分と、高い周波数成分を抑圧され、また、増幅回路により、規定の大きさに増幅される。ここで、送信信号生成部202および送信アンテナ203と、受信アンテナ204およびビート信号生成部205を合わせた部分、すなわち電磁波である送信波を生成して放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信してビート信号を生成する機能を有する部分を送受信部220とも称する。
検知信号生成部は、ADC部とFFT(Fast Fourier Transform)処理部などから構成される。まず、ADC部では、アップチャープ期間とダウンチャープ期間についてそれぞれ、Rx1のビート信号の電圧値と、Rx2のビート信号の電圧値を、制御部201からのADC制御信号により、規定のサンプリング周波数およびサンプリング点数でデジタル値に変換する。
次いで、アップチャープ期間とダウンチャープ期間についてそれぞれ、Rx1のビート信号のデジタルデータ、および、Rx2のビート信号のデジタルデータに対してFFT処理を実施し、ビート信号のデジタルデータを周波数パワースペクトラムに変換する。なお、後段の測距部211などで位相モノパルス測角方式や各種電子スキャン式の測角方式を採用する場合は、周波数パワースペクトラムだけでなく、測角に必要な情報として、FFT後の複素スペクトラムや各周波数における位相情報を合わせて後段の処理に出力する。電子スキャン式の測角方式の例としては、例えば、MUSIC(Multiple Signal Classification)方式やESPRIT(Estimation
of Signal Parameters via Rotation Invariance Techniques)方式が挙げられ、これらの測角方式を採用する場合は、送受信アンテナ本数は本実施の形態と必ずしも同じである必要はなく、各測角方式に適したアンテナ本数とすればよい。
次いで、アップチャープ期間とダウンチャープ期間についてそれぞれ、Rx1のビート信号の周波数パワースペクトラムとRx2のビート信号の周波数パワースペクトラムの和を算出して、それを検知信号とする。このように、本実施の形態2のFMCWレーダ装置における検知信号は、周波数領域の信号として生成される。本実施の形態2においても検知信号の1サンプルを1ビンと定義し、1ビンは1/T[Hz]の周波数に相当する。
なお、本実施の形態2ではRx1のビート信号の周波数パワースペクトラムとRx2のビート信号の周波数パワースペクトラムの和を検知信号と定義したが、公知のデジタルビームフォーミング方式を適用できるように複数の送受信アンテナを配置して、検知信号生成部にてデジタルビームフォーミング処理を実施し、デジタルビームフォーミング後の周波数パワースペクトラムを検知信号と定義してもよい。
ピーク検知部207では、アップチャープ期間とダウンチャープ期間についてそれぞれ、検知信号生成部206で生成された検知信号の中から、振幅が極大で、かつ、予め設定したピーク検知用しきい値より大きな成分の信号を抽出するなどの方法でピーク検知を行う。ピーク検知の方法は他の方法でも良く、たとえば、公知のCFAR(Constant False Alarm Rate)方式のように、入力信号の統計的性質から、ピーク検知用しきい値が入力信号に応じて可変となるように設定しても良い。また、地面からの反射波を受信してしまう場合があるため、このような場合は、予め地面からの反射の強さを設計の段階で調査しておき、地面の反射を検知しないようにピーク検知用しきい値を設定しても良い。なお、検知されるピークの数の下限は0個(ピークが一つも検知されない場合)で、ピークの数の上限はFMCWレーダ装置20のCPUやメモリの制約などで決定される。この結果、アップチャープ期間とダウンチャープ期間のそれぞれについて、0個以上のピークが検出される。
特定環境判定部208は、アップチャープ期間とダウンチャープ期間についてそれぞれ、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が所定のしきい値を超えており、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのビン番号のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする。ビン番号のばらつきの指標は、ビン番号の最小値から最大値の分布の範囲、分散、標準偏差など、ピークの広がりを表す指標とする。アップチャープ期間とダウンチャープ期間は別々に処理して良く、たとえば、アップチャープ期間で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が所定のしきい値を超えており、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのビン番号のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境フラグをオンとしても良いし、ダウンチャープ期間で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が所定のしきい値を超えており、かつ、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのビン番号のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境フラグをオンとしても良いし、アップチャープ期間とダウンチャープ期間の両方で条件を満たした場合のみ、特定環境フラグをオンとしても良い 。また、ハードウェア特性や自車速度などの環境要因により、アップチャープ期間とダウンチャープ期間のピークの出方が異なるため、ばらつきしきい値TH01は、アップチャープ期間とダウンチャープ期間で異なる値を使用しても良い。
特定環境判定部208の動作を、図4の超音波センサ装置10がFMCWレーダ装置20に置き換わった場合の特定環境を例に説明する。すなわち、地面1と天井2と梁3の存在する環境において、FMCWレーダ装置20を搭載した移動体が通過するシーンを想定している。図10に図4の特定環境でのダウンチャープ期間の検知信号の例を示す。図10に示す通り、地面からの反射に加え、FMCWレーダ装置では、梁のピークが検知信号中に離散的に表れる。すなわち、検知信号は、周波数領域において、ピークの位置が特定される信号として得られる。
地面からの反射波については、ある程度出現するビン番号の範囲が限られており、通常、先行する車両を検知した場合のピークよりも反射が弱いため、前述の通りピーク検知用しきい値を調整することで地面からの反射を検知しないよう調整可能である。一方、梁のような構造物のピークは天井の高さや長さなど構造物の構造によって変わるためピークの出現する位置は予測できず、単純にピーク検知用のしきい値を上げてしまうと、特定環境でない場合に先行する車両のピークを検知できなくなる恐れがある。
この対策として、本発明では、特定環境下であるか否かを判定する。特定環境では、図10に示す通りある程度広範囲にわたってピークが検出される。これに対し、先行する車両の場合は、超音波センサ装置の図6と同様、車両形状の凹凸などによってある程度密集してピークが出現する傾向にある。本発明ではこの特定環境と車両等のピークの出現の傾向を利用して、予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきがばらつきしきい値より大きい場合、特定環境下であると判定する。
また、特定環境判定部208の別の判定方法として、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのビン番号のばらつきがビン番号ばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした場合に特定環境フラグをオンとし(特定環境であると判定し)、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする(特定環境でないと判定する)方法でもよい。
これは、多重反射によるピークが存在する場合にはその環境を特定環境ではないと判定するための方法である。多重反射がある場合、真の対象物の相対距離の整数倍の相対距離に相当するビン番号にピークが現れる。多重反射の場合、自車と対象物との間で反射が何度も繰り返されるため、通常、最も小さいビン番号のピークの振幅が最も大きく、遠くになるにつれて振幅が小さくなる。これに対し、特定環境に由来するピークはすべて直接にFMCWレーダ装置で受信されるため、多重反射の場合と比較して振幅のばらつきが小さくなる。本処理では、この振幅のばらつきを利用して、特定環境か否かを判定する。
また、特定環境であると判定する条件として、単一の測定周期で判定するのではなく、ある程度長期間にわたって観測して判定するようにしても良い。すなわち、繰り返し送信される送信波ごとに特定環境であるかどうかを判定し、予め設定した繰り返し回数の間に予め設定した回数以上特定環境であると判定した場合に、特定環境フラグをオンにする。これにより、瞬時的な振幅の変動などによって特定環境に由来するピークがピーク検知用しきい値を上回らず、単一の測定周期の判定結果のみを用いると特定環境を特定環境ではないと誤判定してしまうような場合であっても、ある程度長期間にわたって観測して、特定環境であるか否かを判定することで、このような特定環境であるか否かの誤判定を抑制することができる。
たとえば、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきが、予め設定したばらつきしきい値TH01より大きい状態が、予め設定した測定周期A回中、B回(B≦A)だけ発生した場合、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法が挙げられる。
また、別の方法としては、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定したビン番号範囲のピークの数が、予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークのビン番号のばらつきが、予め設定したばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、当該予め設定したビン番号範囲に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした状態が、予め設定した測定周期A回中、B回(B≦A)だけ発生した場合に特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法が挙げられる。
ピーク削減部209は、特定環境フラグがオンのときピーク検知部207で検知したピークのうち、振幅がピーク削減用しきい値を下回っているピークを削減して出力する。ピーク検知部207の出力を削減後ピークと呼ぶ。ピーク削減用しきい値は、固定的に与えても良いし、可変にしても良い。特定環境フラグがオフのときピーク削減部209はピーク検知部207で検知したすべてのピークを削減後ピークとして出力する。
次いで、ペアリング部210、測距部211では、アップチャープ期間およびダウンチャープ期間の削減後ピークから、公知のFMCW方式におけるペアリング手段および測角手段により、対象物の距離だけでなく、相対速度、測角値を算出する。
次いで、追尾部212では、対象物の検出結果に対して時系列で相関を取るため、公知の追尾処理を行い、各種観測値の平滑化や、対象物を一時的に検出できなかった場合の外挿・補間などを行う。
次いで、制御対象選択部213では、前記実施の形態1と同様に制御対象を一つだけ選択し、車両制御部21は、前記実施の形態1と同様に車両用アプリケーションの制御を行う。
以上では、検知信号を、サンプリング間隔1/T[Hz]でサンプリングした信号として、1サンプルを1ビンとして、ビン番号を用いて特殊環境を判定する例により説明した。本実施の形態2では、検知信号は周波数領域の信号として得られる信号であり、ビン番号は周波数に相当する。図10の横軸は、ビン番号でもあり、周波数(周波数領域における位置とも表現できる)でもある。実施の形態2におけるこれまでの説明のビン番号を、周波数、また周波数領域における位置、と読み替えることにより、例えばピークのビン番号は、周波数領域におけるピークの位置とも表現できる。
実施の形態2では、物体検出装置としてFMCWレーダ装置を例に挙げたが、特定環境判定部208の構成は実施の形態1と基本的には同じである。すなわち、実施の形態2による物体検出装置は電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部220と、送信波の信号と反射波の信号に基づいて、反射波の反射点である物体までの距離を特定する物体検出装置において、反射波の信号を用いて、反射点からの反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部206と、この検知信号生成部206により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部207と、このピーク検知部207により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが複数検出された場合であって、前記検知信号のピークのばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部208とを備えたものである。
特定環境判定部208の判定方法としては、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定した範囲の位置のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの位置のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きい場合、特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする。ピークの位置のばらつきの指標は、周波数領域におけるピークの位置の最小値から最大値の分布の範囲、分散、標準偏差など、ピークの広がりを表す指標とする。
また、特定環境判定部208の別の判定方法として、ピーク検知部207で検知したピークのうち予め設定した範囲の位置のピークの数が予め設定したしきい値を超えており、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの位置のばらつきがばらつきしきい値TH01より大きく、かつ、当該予め設定した範囲の位置に存在するすべてのピークの振幅のばらつきが振幅ばらつきしきい値TH02より小さいことという3つの条件をすべて満たした場合に特定環境フラグをオンとし、それ以外の場合は特定環境フラグをオフとする方法でもよい。
この構成により、FMCWレーダ装置による物体検出装置において、特定環境であるか否かを適切に判定できる。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3による物体検出装置および周辺機器の構成を示すブロック図である。ここでは、物体検出装置として、超音波センサ装置10を例に説明する。実施の形態1および実施の形態2では、ピーク検知部で検知した検知信号のピークの位置により特定環境であるか否かを判定したが、図11に示すように、ピークの位置を測距部109において測距値すなわち反射点までの距離に換算した後で、特定環境判定部107において、予め設定した距離の範囲に特定された反射点までの距離のばらつきが所定のしきい値より大きい場合に特定環境であると判定してもよい。この場合、実施の形態1で説明した、特定環境判定部107において特定環境の判定の基準としたビン番号、すなわちピークの位置は反射点までの距離に置き換えられることになる。さらに、測距部109において測距値に換算した後も、測距値とともに、その距離の反射点に対応したピークの振幅の情報を付随させることにより、特定環境判定部107において、ピークの振幅のばらつきによる特定環境の判定も可能となる。このように、測距してから、その測距値に基づいて特定環境かどうかを判定しても、処理の順序が異なるだけで、技術的には類似する方法である。測距をする前の段階で特定環境か否か判定できるため、実施の形態1や実施の形態2の方が処理時間の削減に効果がある。一方、本実施の形態3では、既存の物体検出装置で通常算出される測距値をそのまま使用して特定環境か否かを判定できるため、既存の物体検出装置の構成をほとんど変更することなく、後段に本処理を追加するだけで特定環境か否かの判定を行うことが可能である点で優れる。
図12は、この発明の実施の形態3による別の物体検出装置および周辺機器の構成を示すブロック図である。図11では、物体検出装置として、超音波センサ装置10を示したが、実施の形態2で説明したFMCWレーダ装置であっても、図12に示すように測距部211で特定した、検知信号の各ピークの反射点までの距離および各ピークの振幅の情報を用いて特定環境判定部208において、特定環境かどうかを判定する。特定環境であると判定されたら、ピーク削減部209においてピーク削減の処理を行い、削減後のピークを用いてペアリング部210、測距部211で対象物の距離、相対速度、測角値を算出する。
実施の形態1から実施の形態3では、物体検出装置として、超音波センサ装置とFMCWレーダ装置を例に説明したが、本発明はこれに限らず、超音波センサ装置の超音波を単なる音波に置き換えた装置、レーザレーダ装置やその他の方式のミリ波レーダ装置に対しても同様に適用することが可能である。すなわち、音波または電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部を備え、反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する装置であれば本発明を適用することができる。
以上に説明した各実施の形態の構成、動作に限定されることはなく、本発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。例えば、実施の形態1において、追尾部111と制御対象選択部112は、超音波センサ内に設けられるものに限らず、車両制御部21側にあるものでも良いし、外気温センサ12は超音波センサ内に設けても良い。
120、220 送受信部、107、208 特定環境判定部、105、206 検知信号生成部、106、207ピーク検知部、108、209 ピーク削減部、109、211 測距部
本発明は、音波または電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射波を受信する送受信部を備え、反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する物体検出装置において、反射波の信号を用いて、反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部と、この検知信号生成部により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部と、このピーク検知部により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが複数検出された場合に、検知信号のピークの位置のばらつきが予め設定したしきい値よりも大きく、かつピークの振幅のばらつきが予め設定したしきい値よりも小さいときに、連続する多数の反射点を持つ構造物が存在する特定環境である判定する特定環境判定部と、を備えるようにした。

Claims (13)

  1. 音波または電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射点からの反射波を受信する送受信部を備え、前記反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する物体検出装置において、
    前記反射波の信号を用いて、前記反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部と、この検知信号生成部により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部と、このピーク検知部により、予め設定した範囲の位置に予め設定したしきい値以上の数のピークが検出された場合に、前記検知信号のピークのばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部と、を備えたことを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記特定環境判定部は、前記検知信号のピークの位置のばらつきが予め設定したしきい値よりも大きいときに特定環境であると判定する請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 特定環境判定部は、前記検知信号のピークの位置のばらつきが予め設定したしきい値よりも大きく、かつピークの振幅のばらつきが予め設定したしきい値よりも小さいときに特定環境であると判定することを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  4. 特定環境判定部は、特定環境と判定したとき、特定環境フラグをオンにして出力し、特定環境ではないと判定したとき、前記特定環境フラグをオフにして出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  5. 前記送受信部は、前記送信波を、繰り返し放射し、前記特定環境判定部は、前記送信波が放射される毎に、特定環境であるかどうかを判定し、前記送信波の予め設定した繰り返し回数の間に予め設定した回数以上特定環境であると判定した場合に、特定環境フラグをオンにして出力し、特定環境であると判定した回数が前記予め設定した回数未満の場合は前記特定環境フラグをオフとして出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  6. 前記特定環境フラグがオンである場合に、前記検知信号のピークの値を減じて出力し、前記特定環境フラグがオフである場合は前記検知信号をそのまま出力するピーク削減部と、このピーク削減部から出力された信号に基づいて前記対象物までの距離を特定する測距部とを備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の物体検出装置。
  7. 前記送信波は、パルスとして放射されるパルス送信波であり、前記検知信号生成部は、前記検知信号を時間領域の信号として生成し、前記ピークの位置を時間領域の位置として特定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  8. 前記送信波は、周波数変調された電磁波であるFM−CW波であり、前記検知信号生成部は、前記反射波の信号と前記送信波の信号とを用いて、前記検知信号を周波数領域の信号として生成し、前記ピークの位置を周波数領域の位置として特定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  9. 音波または電磁波である送信波を放射するとともに、この放射された送信波の反射点からの反射波を受信する送受信部を備え、前記反射波の信号に基づいて対象物までの距離を特定する物体検出装置において、
    前記反射波の信号を用いて、前記反射波の位置がピークとなる検知信号を生成する検知信号生成部と、この検知信号生成部により生成された検知信号からピークを検出するピーク検知部と、検知された前記検知信号のピークの位置に基づいて前記反射波の反射点とこの
    反射点までの距離を特定する測距部と、予め設定した範囲の距離に予め設定したしきい値以上の数の反射点が特定された場合に、前記反射点までの距離のばらつきに基づいて特定環境であるかどうかを判定する特定環境判定部と、を備えたことを特徴とする物体検出装置。
  10. 前記特定環境判定部は、予め設定した範囲の距離に特定された前記反射点までの距離のばらつきが予め設定したしきい値よりも大きいときに特定環境であると判定する請求項9に記載の物体検出装置。
  11. 特定環境判定部は、予め設定した範囲の距離に特定された前記反射点までの距離のばらつきが予め設定したしきい値よりも大きく、かつ前記反射点に対応した前記検知信号のピークの振幅のばらつきが予め設定したしきい値よりも小さいときに特定環境であると判定することを特徴とする請求項9に記載の物体検出装置。
  12. 前記送信波は、パルスとして放射されるパルス送信波であり、前記検知信号生成部は、前記検知信号を時間領域の信号として生成し、前記ピークの位置を時間領域の位置として特定することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  13. 前記送信波は、周波数変調された電磁波であり、前記検知信号生成部は、前記反射波の信号と前記送信波の信号とを用いて、前記検知信号を周波数領域の信号として生成し、前記ピークの位置を周波数領域の位置として特定することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の物体検出装置。
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