JP2016205849A - ガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置 - Google Patents

ガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マトリクス効果による分析精度の低下の抑制に有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、保護剤が流路内に滞留して残存することを防止し、分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を短縮するガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びガスクロマトグラフ装置を提供する。
【解決手段】キャリアガス導入装置2と、キャリアガス導入装置に一端が接続されたキャリアガス流路3と、キャリアガス流路3の他端に接続された試料インジェクタ4と、試料インジェクタ4に一端が接続されたカラム5と、カラム5が内部に配置された恒温室6と、カラム5の他端が接続された検出器7と、を備えたガスクロマトグラフ装置10に接続して使用され、キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置1であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器8を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置に関し、より詳しくは、ガスクロマトグラフ装置に用いるキャリアガスに保護剤を導入するための装置、並びにそれを備えたガスクロマトグラフ装置に関する。
ガスクロマトグラフ装置(GC:gas chromatograph)は、キャリアガスと呼ばれる搬送ガスの流れの中に分析対象である試料を注入し、試料がキャリアガスとともにカラム中の充填剤を通過する過程で沸点や充填剤との吸着力の差により分離して各種検出器により検出する装置であり、環境分析、農薬分析、石油化学分析、食品分析、香料分析などの分野において、試料中の微量成分(被検出成分)の定性分析や定量分析に広く利用されている。
このようなガスクロマトグラフ装置を用いたガスクロマトグラフ分析(gas chromatography)においては、試料に含まれる高沸点又は不揮発性の成分によって、分析対象化合物(被検出成分)のピーク形状や面積が変動する現象(マトリクス効果)が見られ、被検出成分の測定値が得られるべき値を示さず、大きく上回ったり又は大きく下回ったりと望まれない値を示すことがあり、ガスクロマトグラフ装置の分析精度を低下させる要因であった。このようなマトリクス効果によるガスクロマトグラフ装置の分析精度の低下という問題の解決に有効な方法としては、試料の徹底的なクリーンアップによりマトリクス効果を減らす方法、安定同位体希釈により定量値を補正する方法、ガラスインサートのシラン処理などの吸着防止措置を施す方法、試料溶液に目的化合物(被検出成分)を添加したものを標準溶液として用いる方法、そのような標準溶液に極性物質を添加して用いる方法、内部標準物質を用いる方法が提案されている。しかしながら、これらの方法では未だ十分な解決には至っていない。
一方、このようなマトリクス効果によるガスクロマトグラフ装置の分析精度の低下という問題の解決に有効な他の方法として、被検出成分を保護(プロテクト)して装置内における吸着、分解などを防止するために試料とともにインジェクタからエチレンセルロースなどの保護剤を導入する方法が用いられている。しかしながら、この方法においても必ずしも未だ十分な解決には至っておらず、更に煩雑な操作が伴っていた。
このような状況の中で、本発明者らは、先に開発した特許第4321138号公報(特許文献1)、特許第4734904号公報(特許文献2)、特開2007−71635号公報(特許文献3)などに開示されているような加湿装置をガスクロマトグラフ分析に適用することを試み、このような加湿装置を用いてキャリアガス中に保護剤を導入することがマトリクス効果による分析精度の低下の抑制に有効であることを本発明者らが見いだした。すなわち、本発明者らが前述のマトリクス効果による分析精度の低下という問題への対策について検討を重ねる中で、上記のような加湿装置をガスクロマトグラフ装置の保護剤導入装置として用い、キャリアガス中に保護剤を導入することによって、マトリクス効果による分析精度の低下が抑制されて分析精度が向上し、多種類の農薬が微量成分して含有されている残留農薬などの試料に対しても有効な分析が可能となることを見いだした。
しかしながら、このようなキャリアガスに保護剤を導入する方法においては、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存し、結果として保護剤の導入を停止した後も保護剤が数日間にわたって検出され続けるため分析精度への影響や検出器への負荷の増大が懸念され、さらに、保護剤の導入量を変えたり保護剤の種類を変更する際には残存する保護剤の除去作業(エージング)に長時間を要するといった新たな課題があることを見いだした。
特許第4321138号公報 特許第4734904号公報 特開2007−71635号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することができるガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えている保護剤導入装置を用いることによって、前記目的を達成することが可能なガスクロマトグラフ装置が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置は、キャリアガス導入装置と、
前記キャリアガス導入装置に一端が接続されたキャリアガス流路と、
前記キャリアガス流路の他端に接続された試料インジェクタと、
前記試料インジェクタに一端が接続されたカラムと、
前記カラムが内部に配置された恒温室と、
前記カラムの他端が接続された検出器と、
を備えたガスクロマトグラフ装置に接続して使用され、キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えていることを特徴とするものである。
本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置としては、前記保護剤導入装置が、
キャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管とを備える保護剤導入器と、
保護剤が導入されたキャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮させる凝縮部と、凝縮した保護剤を貯留する貯留部と、過剰量の保護剤が除去されたキャリアガスが流出する流出管とを備える凝縮器と、を備えていることが好ましい。
また、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置としては、前記保護剤導入装置が、
前記キャリアガス流路の中間に配置され、かつ、前記保護剤導入器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第1のバルブと、
前記キャリアガス流路の前記第1のバルブより下流側に配置され、かつ、前記凝縮器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第2のバルブと、を更に備えていることが好ましい。
さらに、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置としては、前記第2のバルブに、洗浄用ガス流入管と洗浄用ガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由しない場合に、前記凝縮器に洗浄用ガスが流通するようになっていることが好ましい。
また、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置としては、前記第1のバルブに、予備キャリアガス流入管と予備キャリアガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由しない場合に、前記保護剤導入器に予備キャリアガスが流通するようになっていることが好ましい。
本発明のガスクロマトグラフ装置は、キャリアガス導入装置と、
前記キャリアガス導入装置に一端が接続されたキャリアガス流路と、
前記キャリアガス流路の他端に接続された試料インジェクタと、
前記試料インジェクタに一端が接続されたカラムと、
前記カラムが内部に配置された恒温室と、
前記カラムの他端が接続された検出器と、
キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えている保護剤導入装置と、
を備えていることを特徴とするものである。
本発明のガスクロマトグラフ装置としては、前記保護剤導入装置が、
キャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管とを備える保護剤導入器と、
保護剤が導入されたキャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮させる凝縮部と、凝縮した保護剤を貯留する貯留部と、過剰量の保護剤が除去されたキャリアガスが流出する流出管とを備える凝縮器と、を備えており、前記凝縮部の少なくとも一部が前記恒温室内に配置されていることが好ましい。
また、本発明のガスクロマトグラフ装置としては、前記保護剤導入装置が、
前記キャリアガス流路の中間に配置され、かつ、前記保護剤導入器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第1のバルブと、
前記キャリアガス流路の前記第1のバルブより下流側に配置され、かつ、前記凝縮器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第2のバルブと、
を更に備えており、前記第1のバルブ及び/又は前記第2のバルブが前記恒温室内に配置されていることが好ましい。
さらに、本発明のガスクロマトグラフ装置としては、前記第2のバルブに、洗浄用ガス流入管と洗浄用ガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由しない場合に、前記凝縮器に洗浄用ガスが流通するようになっていることが好ましい。
また、本発明のガスクロマトグラフ装置としては、前記第1のバルブに、予備キャリアガス流入管と予備キャリアガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由しない場合に、前記保護剤導入器に予備キャリアガスが流通するようになっていることが好ましい。
なお、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置によって上記目的が達成される理由は必ずしも定かではないが、本発明者らは以下のように推察する。すなわち、先ず、本発明のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置においては、キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えている。このような凝縮器を備えることにより、気化した保護剤の体積膨張や壁面との接触時間が長くなりより凝縮しやすくなることにより、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去することが可能となる。このような保護剤導入装置を備えているガスクロマトグラフ装置とすることにより、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となるものと本発明者らは推察する。
本発明によれば、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することができるガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置を提供することが可能となる。
本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の好適な一実施形態を模式的に示す全体構成図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の保護剤導入器の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の保護剤導入器の好適な一実施形態の原理を説明するための概略断面図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の凝縮器の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 (a)〜(c)は凝縮器の内部に設置が可能な部材の形態を示す模式図であり、(a)は斜板を配置した形態を示す模試図、(b)はメッシュを配置した形態を示す模試図、(c)は多孔質材を配置した形態を示す模試図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の凝縮器の外壁の構造の好適な一実施形態を模式的に示す模式図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の保護剤導入器の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の凝縮器の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 実施例1及び比較例1で作製したガスクロマトグラフ装置の性能評価試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置]
先ず、本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置について説明する。なお、図1は本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の好適な一実施形態を模式的に示す全体構成図である。すなわち、本実施形態の保護剤導入装置を備えたガスクロマトグラフ装置10は、キャリアガス導入装置2と前記キャリアガス導入装置2に一端が接続されたキャリアガス流路3と、前記キャリアガス流路3の他端に接続された試料インジェクタ4と、前記試料インジェクタ4に一端が接続されたカラム5と、前記カラム5が内部に配置された恒温室6と、前記カラムの他端が接続された検出器7と、キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置1とを備えている。そして、本実施形態の保護剤導入装置1は、保護剤導入器9と、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器8とを備えており、保護剤導入器9の下流側に凝縮器8が設置されている。キャリアガス導入装置2にはガス体供給源18が接続され、キャリアガスが供給される。また、矢印Gは基本的にキャリアガスの流れる方向を概念的に示すものである。
本実施形態のガスクロマトグラフ装置におけるキャリアガス流路3、試料インジェクタ4、カラム5、恒温室6及び検出器7としては、特に制限されず、従来公知のガスクロマトグラフ装置において用いられるキャリアガス流路、試料インジェクタ、カラム、恒温室及び検出器を使用することができる。
また、本実施形態のガスクロマトグラフ装置において、前記ガス体供給源18から供給される前記キャリアガスとしては、特に制限されないが、不活性ガスのヘリウム(He)、窒素(N)、アルゴン(Ar)などであることが好ましい。
さらに、本実施形態のガスクロマトグラフ装置において用いるカラム5としては、特に制限されないが、充填剤をカラムに充填又は塗布したものであることが好ましい。このような充填剤としては、特に制限されず、具体的には、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ、活性炭などの多孔質材料や有機高分子材料などが挙げられる。
また、本実施形態のガスクロマトグラフ装置において用いる検出器7としては、特に制限されないが、具体的には、質量検出器(MSD)を始め、水素炎イオン検出器(FID)、熱伝導度型検出器(TCD)、電子捕獲型検出器(ECD)、炎熱イオン検出器(FTD)、炎光光度検出器(FPD)、光イオン化検出器(PID)などを用いることができる。
さらに、本実施形態のガスクロマトグラフ装置にかかる保護剤導入装置においてキャリアガス中に導入される保護剤としては、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤であれば特に制限されないが、例えば、高沸点で高極性の有機化合物であることが好ましく、検出器として質量検出器(MSD)を用いる場合には更に低分子量の有機化合物であることが好ましい。具体的には、概ね分子量100以下で、かつ、沸点100℃以上の有機化合物であることが好ましい。このような有機化合物を保護剤として用いることにより、例えば、キャピラリーカラム内の残存シラノール基に保護剤が先に吸着することによりマトリクス効果を低減する傾向にある。また、このような保護剤としては、エチレングリコール、エチレンジアミンがより好ましい。さらに、このような保護剤の導入時間や導入量としては、特に制限されないが、保護剤の導入により検出器の性能維持期間(メンテナンス間隔)が短くなる可能性があるため、保護剤を必要な時間や必要な量だけ導入することが好ましい。
また、本実施形態の保護剤導入器9としては、本発明者らが先に開発した特許第4321138号公報、特許第4734904号公報、特開2007−71635号公報などに開示されている加湿装置を本実施形態の保護剤導入器9として使用することが可能であり、一例として、図2示す保護剤導入器の実施形態を説明する。図2には保護剤導入器9の好適な一実施形態の構成を模式的に示す概略断面図が示されており、図3には保護剤導入器9の好適な一実施形態の原理を説明するための概略断面図が示されている。
本実施形態において、保護剤導入器9における保護剤導入部12は、供給部19、保液部20、止液部21、及び空間層22によって構成されていることが好ましい。供給部19は、ガス体供給源18からキャリアガス流路3を介して所定のキャリアガスGが供給される。保液部20は、供給部19に連通して設けられており、親液性又は保水性と透過性を有する材料で構成された保液材20Aを有している。この保液部20は、保護剤供給源23から流路24を介して所定の保護剤H(例えば、エチレングルコール)が供給され、しかもこの保護剤Hを保液材20Aで保液するとともにこの保液した液体を、供給部19から流通されたキャリアガスGにより微粒子状態で放出することができる。なお、保護剤導入器9の保液部20に保護剤供給源23から保護剤を供給するための流路24には、バルブ25が設けられている。また、止液部21は、保液部20に連通して設けられており、疎液性の材料で構成された止液材21Aを有している。この止液部21は、保液部20から流通されたキャリアガスGにより保液部20から放出された前記保護剤Hを所定の微粒子状態で放出することができる。さらに、空間層22は、保液部20と止液部21の間に設けられており、保液部20から放出された前記保護剤の粒子膜の生成を抑制する。なお、本実施形態の保護剤導入器9における保護剤導入部12としては、保液材20Aに予め保護剤Hを保液(例えば、液材20Aに保護剤Hを浸漬するなどして保護剤Hを保持した状態)したものを配置することができる。このような場合には、前記保護剤供給源23、流路24、バルブ25を省略して簡便な構成とすることもできる。
これらにより、保護剤導入器9は、流通する(内部を通過する)キャリアガスGに止液部21から放出される微粒子状態の保護剤Hを含有させて一定の割合で導入する(保護剤が導入されたキャリアガスを生成する)ことができる構成である。
また、このような保護剤導入部12における保液部の保液材20Aとしては、特に制限されないが、例えば、表面積が大きく、保護剤Hに対する耐薬品性があり、保存しやすいものであることが好ましい。具体的には、アクリルファイバーなどの有機材料のファイバー、石英やガラスファイバーなどの無機材料のファイバー、セラミックスや有機材料などの多孔質体などが挙げられる。この中でも、キャリアガスと保護剤の接触効率向上の観点から、アクリルファイバー、石英やガラスファイバーがより好ましい。
さらに、図4は本発明の保護剤導入装置に備えられる凝縮器8の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。
このような本実施形態の保護剤導入装置1の凝縮器8における凝縮部15としては、大きさは特に制限されないが、例えば、凝縮部の内径が4〜10mm程度、長さが10〜25cm程度であることが好ましい。ガスクロマトグラフ装置に使用される配管の外径や恒温室の大きさなどから、発明の目的に合わせて適宜設定することが好ましい。
また、貯留部16は、保護剤導入器9から過剰量に保護剤が供給された場合、凝縮部15から貯留部16に凝縮した保護剤が移動し貯留される。したがって、貯留部16には、貯留された保護剤が一定量を超えた場合に外部に排出するためのドレンコックDCなどの排出手段を備えていることが好ましい。このようなドレンコックDCなどの排出手段を備えた構成とした場合、バルブ操作設定によっては、キャリアガスが直接に試料インジェクタに導入されている状態でも操作可能である。
さらに、本実施形態のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置においては、凝縮器8が保護剤導入器9の下流側で、ガスクロマトグラフ装置の左下部に設置されているが、設置位置としては特に制限されない。なお、凝縮器8の凝縮部15は上方、貯留部16は下方であることが好ましい。
また、凝縮器8の材質としても、特に制限されないが、耐熱性、耐圧性及び耐腐食性に優れた材料、例えば、ステンレススチール製であることが好ましい。また、安全性と本発明の効果を達成する要件を満たすものであればよく、金属材料やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの樹脂材料を用いることもできる。
さらに、このような凝縮器8としては、凝縮部の内部に、必要により、斜板、メッシュや通気型の多孔質材などを設置し、保護剤が導入されたキャリアガスとの接触効率を向上させることが好ましい。図5の(a)〜(c)は凝縮器の内部に設置が可能な部材の形態を示す模式図であり、(a)は斜板81を配置した形態を示す模試図、(b)はメッシュ82を配置した形態を示す模試図、(c)は多孔質材83を配置した形態を示す模試図である。このような凝縮器の内部に設置が可能な部材としては、抜き差しできる構造であることがより好ましい。また、構造上メンテナンス用の開口部などを介して交換可能な構造としてもよい。さらに、凝縮器8の外壁には、図6に示すように、恒温室6の温度との連動性を向上させるためフィン84などを設置してもよい。このようなフィンの材質としては、特に制限されないが、熱伝導性や耐熱性(ガスクロマトグラフ装置の使用温度までの耐熱性)に優れた材料、例えば、アルミニウムなどの金属材料であることが好ましい。
そして、図1に示す本実施形態のガスクロマトグラフ装置10は、前記保護剤導入装置1の保護剤導入器9においてキャリアガスGに保護剤が導入される。すなわち、保護剤導入部12から発生した保護剤(例えば、エチレングルコール)はキャリアガスG(例えば、ヘリウム)とともに導入され、凝縮器8の内部で一旦放出される。凝縮器8は、一種のバッファタンクのような構造となっており、凝縮器8の圧力は密閉構造のためキャリアガスGの圧力と等しくなっている。凝縮器8の内部の温度は、凝縮器8の下部の貯留部16は恒温室6の温度の影響を受けにくい雰囲気に位置しており、凝縮部15はこれと聯合する。凝縮部15(例えば、筒状の構造)は上方(流入管14及び流出管17の接続側)が恒温室6内に配置されており(例えば、恒温室6内の中央まで達している)、恒温室6の温度と同等になる。このため凝縮器8の凝縮部15の下方と上方では、温度勾配が生じることになる。なお、保護剤が導入されたキャリアガスGは、凝縮部15の内部の適切な位置に配置されここから放出される。放出された保護剤を含むキャリアガスG中の過剰量の保護剤は、移動中に恒温室6の温度により制御された凝縮部15壁面との温度差により凝縮され、更に過剰量の保護剤が生じた場合には貯留部16においてこれを蓄えられる。このような過剰量の保護剤は、ドレンコックDCにより、必要により排出及び/又は洗浄することにより除去される。なお、凝縮した保護剤は、恒温室6の温度上昇に伴い気化し、試料インジェクタ4より導入されるものもあるが測定に影響するほどの濃度変動は生じない。
このようにして、保護剤が導入されたキャリアガスGが凝縮器8を通過する過程においてキャリアガスG中の過剰量の保護剤を凝縮により除去し、過剰量の保護剤を除去した保護剤導入キャリアガスGを試料インジェクタ4に供給することができる。試料インジェクタ4において、過剰量の保護剤を除去した保護剤導入キャリアガスGが導入されて注入された被検試料とともにカラム5に流通され、カラム5を通過する過程で沸点やカラムとの吸着力の差により被検試料中の各成分を分離して、被検試料中の成分の定性分析や定量分析を行うことができる。これにより、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去することが可能となり、これにより保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
本実施形態の保護剤導入装置を備えた本実施形態のガスクロマトグラフ装置においては、前記保護剤導入装置1が、
(i)キャリアガスが流入する流入管11と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部12と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管13とを備える保護剤導入器9と、
(ii)保護剤が導入されたキャリアガスが流入する流入管14と、流入したキャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮させる凝縮部15と、凝縮した保護剤を貯留する貯留部16と、過剰量の保護剤が除去されたキャリアガスが流出する流出管17とを備える凝縮器8と、
を備えている。このような保護剤導入装置では、前記凝縮器8を備えているので、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去することができる。また、本実施形態のガスクロマトグラフ装置は、このような保護剤導入装置を備えることにより、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。更に、このような保護剤導入装置としては、前記凝縮部の少なくとも一部が前記恒温室内に配置されていることが好ましい。このような保護剤導入装置を備えたガスクロマトグラフ装置では、前記保護剤導入器9を備えているので、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などを十分に可能にすることができる。また、前記凝縮器8を備えており、かつ、前記凝縮部の少なくとも一部が前記恒温室内に配置されているので、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により十分に除去することができる。これより、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。さらに、このような保護剤導入装置を備えたガスクロマトグラフ装置では、ガスクロマトグラフ装置の昇温プログラムと連動させるなどにより、恒温室6と連動したグラジエント操作が可能となる。
また、本実施形態の保護剤導入装置を備えた本実施形態のガスクロマトグラフ装置においては、前記保護剤導入装置1が、
(i)前記キャリアガス流路3の中間に配置され、かつ、前記保護剤導入器9の流入管11及び流出管13が接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器9を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第1のバルブV1と、
(ii)前記キャリアガス流路3の前記第1のバルブV1より下流側に配置され、かつ、前記凝縮器8の流入管14及び流出管17が接続されており、キャリアガスが前記凝縮器8を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第2のバルブV2と、
を備えている。このような保護剤導入装置では、第1のバルブV1を備えているのでキャリアガスが前記保護剤導入器9を経由する場合と経由しない場合とを切り替えることが可能となり、更に第2のバルブV2を備えているのでキャリアガスが前記凝縮器8を経由する場合と経由しない場合とを切り替えることが可能となり、必要に応じて適宜キャリアガスを前記保護剤導入器9及び/又は前記凝縮器8を経由させることができる。本実施形態のガスクロマトグラフ装置は、このような保護剤導入装置を備えることにより、保護剤導入が必要なときにのみ前記保護剤導入器9を経由させることができるため、保護剤を導入しない期間に保護剤を導入することがなく、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。更に、このような保護剤導入装置としては、前記第1のバルブV1及び/又は前記第2のバルブV2が前記恒温室内に配置されていることが好ましい。このような保護剤導入装置を備えたガスクロマトグラフ装置では、前記第1のバルブV1及び/又は前記第2のバルブV2が前記恒温室内に配置されているので、保護剤の配管や流路内への滞留又は吸着などをより低減することができる。これより、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
図1に示す本実施形態の保護剤導入装置1においては、流路切り替えのための4方2流路切り替え型のバルブを2個(第1のバルブV1及び第2のバルブV2)が設けられている。このようなバルブ(第1のバルブV1及び第2のバルブV2)を設けた場合の操作例を次に示す。
(1)キャリアガスに保護剤を導入しない場合(保護剤導入部12及び凝縮部15を経由しない場合)は、第1のバルブV1は点線側の流路V11が選択され、第2のバルブV2は点線側の流路V21が選択される。キャリアガス流路3からキャリアガスが第1のバルブV1に流入すると、キャリアガスは第1のバルブV1が点線側の流路V11、流路31を経由して第2のバルブV2に流入する。キャリアガスが第2のバルブV2に流入すると、キャリアガスは第2のバルブV2の点線側の流路V21、流路32を経由して、試料インジェクタ4へ流入される。
(2)キャリアガスに保護剤を導入するが凝縮部を経由しない場合(例えば、保護剤の揮発性が高く、保護剤の滞留や吸着がないような場合)は、第1のバルブV1は実線側の流路V12が選択され、第2のバルブV1は点線側の流路V21が選択される。キャリアガス流路3からキャリアガスが第1のバルブV1に流入すると、キャリアガスが第1のバルブV1の実線側の流路V12、流入管11を経由して保護剤導入部12に流入し、保護剤導入部12において保護剤成分が導入される。保護剤成分が導入されたキャリアガスは、流出管13、第1のバルブV1の実線側の流路V13及び流路31を経由して第2のバルブV2に流入する。キャリアガスが第2のバルブV2に流入すると、キャリアガスは第2のバルブV2の点線側の流路V21、流路32を経由して試料インジェクタ4へ流入される。
(3)キャリアガスに保護剤を導入し、かつ、凝縮部を経由する場合(例えば、保護剤の滞留や吸着が生じるような場合)は、第1のバルブV1は実線側の流路V12が選択され、第2のバルブV1は点線側の流路V21が選択される。キャリアガス流路3からキャリアガスが第1のバルブV1に流入すると、キャリアガスが第1のバルブV1の実線側の流路V12、流入管11を経由して保護剤導入部12に流入し、保護剤導入部12において保護剤成分が導入される。保護剤成分が導入されたキャリアガスは、流出管13、第1のバルブV1の実線側の流路V13及び流路31を経由して第2のバルブV2に流入する。キャリアガスが第2のバルブV2に流入すると、キャリアガスは第2のバルブV2の実線側の流路V22、流入管14を経由して凝縮部15に流入する。流入した保護剤成分が導入されたキャリアガスは、凝縮部15において過剰量の保護剤が除かれる。その後、流出管17、第2のバルブV2の実線側の流路V23及び流路32を経由して、試料インジェクタ4へ流入される。
[保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置の好適な他の実施形態]
以上、本発明の保護剤導入装置及びそれを備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の好適な実施形態について説明したが、次に、それらの好適な他の実施形態について説明する。
図7は、本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の他の実施形態の概略断面図であり、保護剤導入器の好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。
図7に示す保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置の好適な他の実施形態は、前記第1のバルブV1に、予備キャリアガス流入管41と予備キャリアガス流出管42とが更に接続されており、キャリアガスGが前記保護剤導入器9を経由しない場合に、前記保護剤導入器9に予備キャリアガスG2が流通するようになっている。
このような保護剤導入装置において、キャリアガスGが前記保護剤導入器9を経由しない場合には、第1のバルブV1(本実施形態では6方バルブを採用)は点線側の流路V14が選択され、第2のバルブV2(本実施形態では6方バルブを採用)は点線側の流路V24又は第2のバルブV2が実線側の流路V25が選択される。キャリアガス流路3からキャリアガスが第1のバルブV1に流入すると、キャリアガスは第1のバルブV1の点線側の流路V14、流路31を経由して第2のバルブV2に流入する。キャリアガスが第2のバルブV2に流入すると第2のバルブV2が点線側の流路V24が選択された場合は、キャリアガスは流路32を経由して、試料インジェクタ4へ流入される。第2のバルブV2が実線側の流路V25が選択された場合は、流入管14を経由してキャリアガスは凝縮部へ流入される。この場合、キャリアガスは、キャリアガス導入装置2及び/又はコントローラ(図示せず)により制御されている。なお、予備キャリアガスG2には、マスフローコントローラや抵抗管などを用いてガスクロマトグラフの流量と圧力を合わせるのが望ましい。
このようなキャリアガスGが保護剤導入器9を経由しない場合において、予備キャリアガスが予備キャリアガス流入管41より第1のバルブV1に流入すると、予備キャリアガスは第1のバルブV1の点線側の流路V15、流入管11を経由して保護剤導入部12に流入し、その後、流出管13、第1のバルブV1の点線側の流路V16及び予備キャリアガス流出管42を経由することにより、前記保護剤導入器9に予備キャリアガスG2を流通させることができる。これにより、キャリアガスに保護剤を導入しない場合に流路内への保護剤流入が増加してしまうことを防止することができ、保護剤を導入しない期間に保護剤の増加を防止することが可能となり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
図8は、本発明の保護剤導入装置及びそれを備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の他の実施形態の概略断面図であり、凝縮器及び第2のバルブの好適な一実施形態を模式的に示す概略断面図である。図8に示す本発明の保護剤導入装置を備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の好適な他の実施形態は、前記第2のバルブV2に、洗浄用ガス流入管51と洗浄用ガス流出管52とが更に接続されており、キャリアガスGが前記凝縮器8を経由しない場合に、前記凝縮器8に洗浄用ガスが流通するようになっている。
このような本実施形態の保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置において、キャリアガスGが前記凝縮器8を経由しない場合には、第2のバルブV2(本実施形態では6方バルブを採用)は点線側の流路V24が選択される。キャリアガスが第1のバルブV1から流路32を経由して、試料インジェクタ4へ流入される。この場合、キャリアガスは、キャリアガス導入装置2及び/又はコントローラ(図示せず)により制御されている。
このようなキャリアガスGが凝縮器8を経由しない場合において、洗浄用ガスG3が洗浄用ガス流入管51より第2のバルブV2に流入すると、洗浄用ガスは第2のバルブV2の点線側の流路V26、流入管14を経由して凝縮部15に流入し、その後、流出管17、第2のバルブV2の点線側の流路V27及び洗浄用ガス流出管52を経由することにより、前記凝縮器8に洗浄用ガスG3を流通させることができる。これにより、ガスクロマトグラフ装置を停止させることなく凝縮器8の洗浄が可能となり、例えば、ガスクロマトグラフの昇温分析などで恒温室が高温となったときに保護剤を排出・洗浄したり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することをより十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を十分に回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。特に、保護剤を変更するときに、残存していた保護剤とのコンタミネーションを防ぐための洗浄をより効率的に行うことが可能となる。
以上、本発明の保護剤導入装置及びそれを備えた本発明のガスクロマトグラフ装置の好適な実施形態について説明したが、本発明の保護剤導入装置及びそれを備えた本発明のガスクロマトグラフ装置は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、凝縮器8の凝縮部15などにおいて、更に温度勾配を設けたい場合には、凝縮器8に空冷、水冷、電子冷却などの温度調整機能を組み込んでもよい。具体的には、凝縮器8の本体部分に加熱冷却部を設け、必要に応じて加熱冷却部により加熱又は冷却することにより温度制御を可能とすることができる。
また、保護剤導入器9においては、保護剤導入部12の上流側流路(流入管11)に当該流入管11を流れるキャリアガスGの流量を測定するための測定器26(例えば、マスフローメーター)を備え、保護剤導入部12の下流側流路(流出管13)に当該流出管13を流れる保護剤が導入されたキャリアガスG(保護剤が導入されたキャリアガス)の流量を測定するための測定器27(例えば、マスフローコントローラ)を備えていることが好ましい。このような保護剤導入器9を備えた保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置では、測定器26及び測定器27の両者の流量差を求めることにより保護剤導入量が把握でき、この検出結果に基づいて、測定器27(例えば、マスフローコントローラ)によって制御することにより、所望のタイミングで所望の量の保護剤が導入されたキャリアガスを得ることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、図1に示す保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置を作製した。
本実施例のガスクロマトグラフ装置において、キャリアガス流路3、試料インジェクタ4、カラム5、恒温室6としては、アジレント・テクノロジー社製ガスクロマトグラフ(HP6890型GCシステム)を使用した。カラム5としては、フェニルアリーレン(Phenyl Arylene)ポリマー製無極性カラム(アジレント・テクノロジー社製、「GCカラム DB−5ms」、内径0.25mm、長さ30m、膜厚0.25μm)を用いた。
検出器7としては、質量分析装置(アジレント・テクノロジー社製、「質量分析計 5973」)を用いた。キャリアガスとしては、ヘリウム(He)を用いた。
保護剤導入装置1の保護剤導入器9としては、特許第4321138号公報に記載の装置(加湿装置)に準拠して作製したものであって、以下のような構成のものを用いた。すなわち、本実施例1の保護剤導入器9は、図2に示されるものであり、キャリアガスが流入する流入管11と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部12と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管13とを備えている。保護剤導入部12は、供給部19、保液部20、止液部21、及び空間層22によって構成されている。なお、本実施例1の保護剤導入器9においては、保液材20Aに予め保護剤Hを保液したものを配置することにより、図2に示される保護剤供給源23、流路24及びバルブ25を省略して簡便な構成としている。
供給部19は、ガス体供給源18からキャリアガス流路3を介して所定のキャリアガスGが供給される。保液部20は、供給部19に連通して設けられており保液材20Aを有している。保液材20Aとしては、市販のアクリル毛糸を洗浄して得たアクリルファイバーを用いた。保護剤Hとしては、エチレングルコール(ethylene glycol、分子式C、分子量62.07、沸点197.3℃(470K))を用い、前記アクリルファイバー(保液材20A)に浸漬し、保護剤Hを保持した状態の保液材を前記保護剤導入部12の保液部20に配置した。これより、保護剤Hを保液材20Aで保液するとともに、保液した液体が供給部19から流通されたキャリアガスGにより微粒子状態で放出される。また、止液部21は、保液部20に連通して設けられており、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)メンブレンフィルター(アドバンテック社製、「T100A025A」、孔径:1.0μm)で構成された止液材21Aを有しており、保液部20から流通されたキャリアガスGにより保液部20から放出された前記保護剤Hが微粒子状態で放出される。さらに、空間層22は、保液部20と止液部21の間に設けられており、保液部20から放出された前記保護剤の粒子膜の生成が抑制される。
保護剤導入装置1の凝縮器8としては、ステンレスチューブ(をSUS316(JIS)製、外径1/4インチ、内径4.35mm、長さ150mm)を用いて簡易に構成されている。
(比較例1)
凝縮器8を用いなかった以外は、実施例1と同様にして比較用ガスクロマトグラフ装置を作製した。
(性能評価試験)
実施例1により作製されたガスクロマトグラフ装置及び比較例1により作製された比較用ガスクロマトグラフ装置を用いて、性能評価試験として保護剤の残留(残存)挙動を調べた。すなわち、先ず、キャリアガスとしてヘリウム(He)、保護剤としてエチレングリコールを用い、キャリアガスの流量(保護剤導入部12への流入量)を1.0mL/分、保護剤導入部12の温度を60℃、試料インジェクタ4の温度を280℃、恒温室6の温度を60℃、検出器7の温度250℃、検出器7のガス流量を1mL/分とし、保護剤導入開始後の検出器7の出力変化を調べた。
次に、保護剤を4時間導入した後に保護剤の導入を停止し、その後のガスクロマトグラフ装置10内に吸着した保護剤の残留(残存)挙動を調べた。得られた結果を図9に示す。図9は保護剤導入停止後の経過時間(保護剤導入を停止した時間を0とした経過時間)と質量分析計(MSD)により得た質量62の検出量(出力)との関係を示すグラフである。出力はエチレングリコールの分子イオンの検出量を意味する。
図9に示した結果から明らかなとおり、実施例1の凝縮器を備えたガスクロマトグラフ装置は、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することが十分に防止されていることが確認された。すなわち、実施例1のガスクロマトグラフ装置では、検出器の出力比が比較例1の比較用ガスクロマトグラフ装置に比べて、保護剤導入停止後の経過時間が55分では1/6であり、経過時間が205分では1/4であり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止していることが確認された。なお、通常は、測定開始時の恒温室の温度が低いことや保護剤の導入時間も長時間となるため影響は更に大きくなるものと考えられる。
これにより、本発明のガスクロマトグラフ装置は、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入する場合においても、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することができることが確認された。
以上説明したように、本発明によれば、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入するに当たり、保護剤がカラムなどの流路内に滞留して残存することを十分に防止し、流路内に残存する保護剤による分析精度への影響や検出器への負荷の増大を回避するとともに、流路内に残存する保護剤の除去に要する時間を大幅に短縮することができるガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置及びそれを用いたガスクロマトグラフ装置を提供することが可能となる。
したがって、本発明の保護剤導入装置及びそれを備えた本発明のガスクロマトグラフ装置は、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などに有効な保護剤をキャリアガスに導入場合においても、マトリクス効果による分析精度の低下の抑制などを十分に可能とすることができるので、多種類の農薬が微量成分して含有されている残留農薬などの試料を分析するための保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置として有用である。さらに、保護剤の導入時間や導入量を変えたり保護剤の種類を変更するような場合に用いる保護剤導入装置及びそれを備えたガスクロマトグラフ装置としても有用である。
1…ガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置、2…キャリアガス導入装置、3…キャリアガス流路、4…試料インジェクタ、5…カラム、6…恒温室、7…検出器、8…凝縮器、9…保護剤導入器、10…ガスクロマトグラフ装置、11…流入管、12…保護剤導入部、13…流出管、14…流入管、15…凝縮部、16…貯留部、17…流出管、18…ガス体供給源、19…供給部、20…保液部、20A…保液材、21…止液部、22…空間層、23…保護剤供給源、24…流路、25…バルブ、26…測定器、27…測定器、DC…ドレンコック、G…キャリアガス、G2…予備キャリアガス、G3…洗浄用ガス、H…保護剤、V1…第1のバルブ、V2…第2のバルブ。

Claims (10)

  1. キャリアガス導入装置と、
    前記キャリアガス導入装置に一端が接続されたキャリアガス流路と、
    前記キャリアガス流路の他端に接続された試料インジェクタと、
    前記試料インジェクタに一端が接続されたカラムと、
    前記カラムが内部に配置された恒温室と、
    前記カラムの他端が接続された検出器と、
    を備えたガスクロマトグラフ装置に接続して使用され、キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えていることを特徴とするガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置。
  2. 前記保護剤導入装置が、
    キャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管とを備える保護剤導入器と、
    保護剤が導入されたキャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮させる凝縮部と、凝縮した保護剤を貯留する貯留部と、過剰量の保護剤が除去されたキャリアガスが流出する流出管とを備える凝縮器と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置。
  3. 前記保護剤導入装置が、
    前記キャリアガス流路の中間に配置され、かつ、前記保護剤導入器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第1のバルブと、
    前記キャリアガス流路の前記第1のバルブより下流側に配置され、かつ、前記凝縮器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第2のバルブと、
    を更に備えていることを特徴とする請求項2に記載のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置。
  4. 前記第2のバルブに、洗浄用ガス流入管と洗浄用ガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由しない場合に、前記凝縮器に洗浄用ガスが流通するようになっていることを特徴とする請求項3に記載のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置。
  5. 前記第1のバルブに、予備キャリアガス流入管と予備キャリアガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由しない場合に、前記保護剤導入器に予備キャリアガスが流通するようになっていることを特徴とする請求項3又は4に記載のガスクロマトグラフ装置用保護剤導入装置。
  6. キャリアガス導入装置と、
    前記キャリアガス導入装置に一端が接続されたキャリアガス流路と、
    前記キャリアガス流路の他端に接続された試料インジェクタと、
    前記試料インジェクタに一端が接続されたカラムと、
    前記カラムが内部に配置された恒温室と、
    前記カラムの他端が接続された検出器と、
    キャリアガスに保護剤を導入するための保護剤導入装置であって、キャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮により除去するための凝縮器を備えている保護剤導入装置と、
    を備えていることを特徴とするガスクロマトグラフ装置。
  7. 前記保護剤導入装置が、
    キャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガスに保護剤を接触せしめて導入する保護剤導入部と、保護剤が導入されたキャリアガスが流出する流出管とを備える保護剤導入器と、
    保護剤が導入されたキャリアガスが流入する流入管と、流入したキャリアガス中の過剰量の保護剤を凝縮させる凝縮部と、凝縮した保護剤を貯留する貯留部と、過剰量の保護剤が除去されたキャリアガスが流出する流出管とを備える凝縮器と、
    を備えており、前記凝縮部の少なくとも一部が前記恒温室内に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のガスクロマトグラフ装置。
  8. 前記保護剤導入装置が、
    前記キャリアガス流路の中間に配置され、かつ、前記保護剤導入器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第1のバルブと、
    前記キャリアガス流路の前記第1のバルブより下流側に配置され、かつ、前記凝縮器の流入管及び流出管が接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由する場合と経由しない場合とを切り替える第2のバルブと、
    を更に備えており、前記第1のバルブ及び/又は前記第2のバルブが前記恒温室内に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のガスクロマトグラフ装置。
  9. 前記第2のバルブに、洗浄用ガス流入管と洗浄用ガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記凝縮器を経由しない場合に、前記凝縮器に洗浄用ガスが流通するようになっていることを特徴とする請求項8に記載のガスクロマトグラフ装置。
  10. 前記第1のバルブに、予備キャリアガス流入管と予備キャリアガス流出管とが更に接続されており、キャリアガスが前記保護剤導入器を経由しない場合に、前記保護剤導入器に予備キャリアガスが流通するようになっていることを特徴とする請求項8又は9に記載のガスクロマトグラフ装置。
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