JP2016204842A - ポンプ機場および該ポンプ機場のメインテナンス方法 - Google Patents

ポンプ機場および該ポンプ機場のメインテナンス方法 Download PDF

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竜太 浅野
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弘策 菅原
輝幸 宮内
Teruyuki Miyauchi
輝幸 宮内
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夏絵 松村
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Kyosuke Kikuta
恭輔 菊田
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Toshiaki Kuwabara
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Abstract

【課題】ポンプ機場で用いられるポンプについて、ポンプの健全度調査や、ポンプの部品の交換や、塗装修復などを円滑に進めるにあたり、仕切弁の閉止機能がどの程度良好であるかを、ポンプケーシングを取り外すことなく判断できるポンプ機場を提供する。
【解決手段】ポンプ機場は、吸込水槽2とポンプ1の吸込口とを接続する吸込管5,7と、ポンプ1の吐出口と吐出水槽3とを接続する吐出管10,12,14と、吐出管10,12,14に設けられた吐出側仕切弁11と、逆流する水の圧力で閉じる弁体を内部に有し、吐出管10,12,14に接続された逆止弁13と、逆止弁13の弁体と吐出側仕切弁11との間に設けられた分岐流路25と、分岐流路25に接続可能であって、水の流れを確認するための点検管40とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプ機場および該ポンプ機場のメインテナンス方法に関する。
上水道ポンプ機場や農業用ポンプ機場には、ポンプ効率が良い横軸両吸込渦巻ポンプが用いられていることが多い。このようなポンプ機場では、約20年から25年程度経過したポンプについては、ポンプの運転を停止し、ポンプケーシングを取り外して、現状のポンプの健全度を確認することが必要とされる。ポンプの健全度は、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を行うことによって把握され、ポンプの健全度に基づいて、その後の保全計画を立案することが行われている。そして、必要に応じて、ポンプの部品の交換や、塗装修復などがなされている。
ところで、図29に示すように、前述した上水道ポンプ機場や農業用ポンプ機場には、ポンプ200の吸込側の貯水槽(吸込水槽)201の水位と、ポンプ200の吐出側の貯水槽(吐出水槽)202の水位がともにポンプ200の位置よりも高く、ポンプ200とその周辺の設備自体は擁壁201a,202aにより水没していない構造となっているポンプ機場がある。このようなポンプ機場は、吸込水槽201の水位と、吐出水槽202の水位がともにポンプ200の位置よりも高いので、ポンプ200内に自然に水が流下するいわゆる「押し込み機場」と呼ばれている。
このような押し込み機場において、前述のようなポンプ200の内部の健全度調査を行う場合には、ポンプ200の吸込側および吐出側からの水の流入を防止するため、ポンプ200の吸込側および吐出側に各々備えられた吸込側仕切弁203および吐出側仕切弁204,205を閉じ、ポンプ200内の水を大気と置換しながら配管系外に排出し、しかる後にポンプケーシング200aを外すことになる。
ここで、図29について具体的に説明する。ポンプ200の吸込側には第1吸込管207および第2吸込管208が設けられている。擁壁201aには第1吸込管207が貫通して固定されており、ポンプ200の吸込口には第2吸込管208が接続されている。吸込側仕切弁203は第1吸込管207と第2吸込管208との間に設けられている。ポンプ200の吐出側には第1吐出管210、第2吐出管211、第3吐出管212、および第4吐出管213が設けられている。ポンプ200の吐出口には第1吐出管210が接続されている。第1吐出管210と第2吐出管211との間には逆止弁215が設けられている。第2吐出管211と第3吐出管212とは第1吐出側仕切弁204によって接続されている。擁壁202aには第4吐出管213が貫通して固定されており、第3吐出管212と第4吐出管213とは第2吐出側仕切弁205によって接続されている。
通常、ポンプ機場には、吸込側仕切弁が1つ配置されており、吐出側仕切弁は1つまたは2個配置されている。吐出側仕切弁が2個配置される理由は、2個の吐出側仕切弁のうち、どちらか一方が故障した場合でもポンプ200への水の流入を防止できるという考えによる。また、ポンプ200内への大気の導入は通常、配管系の一番高い位置から行われ、ポンプ200内の排水は、配管系の一番低い位置から行われる。尚、吸込側仕切弁203とポンプ200の吸込口、ポンプ200の吐出口と逆止弁215、逆止弁215と第1吐出側仕切弁204、および第1吐出側仕切弁204と第2吐出側仕切弁205とは、図29では短管(すなわち、第2吸込管208、第1吐出管210、第2吐出管211、および第3吐出管212)を介して接続されるが、短管を介さずに直接接続する場合もある。
ところで、先に述べたように、設備自体が、約20年から25年程度経過しており、前述したポンプの吸込側、吐出側から水の流入を防止するための仕切弁は次のような状況におおむねなっている。
1.長年、仕切弁の開閉操作をせずに放置した状態でポンプを運転していると、弁体、弁座付近にも他の接液部と同様に錆が発生する。
2.送水液に異物(草、砂等)の混入があると、弁シート面や弁体底部に異物がはさまる(付着する)。
これら2点により、仕切弁を全閉にしても水漏れが生じ、完全に止水する事が出来ないことがある。
しかしながら、仕切弁がこのような状態になっているかどうか、つまり、仕切弁が正常に止水機能を発揮できるかどうかについては、これまでは、仕切弁により配管を閉止し、ポンプ内部の排水をして、排水作業の遅延の程度の多少によってはじめてわかるという状況であった。したがって、仕切弁がこのような状況になっていると、ポンプの健全度調査や、ポンプの部品の交換や、塗装修復などを円滑に進めることが出来ないだけではなく、水漏れの量が多い場合には、ポンプケーシングを取り外すことが困難となる。
特開2010−216470号公報
本発明は、上記背景に鑑み、ポンプ機場で用いられるポンプについて、ポンプの健全度調査や、ポンプの部品の交換や、塗装修復などを円滑に進めるにあたり、仕切弁の閉止機能がどの程度良好であるかを、ポンプケーシングを取り外すことなく判断できるポンプ機場を提供することを目的とする。
更に、本発明は、ポンプケーシングを取り外すことなく、仕切弁の閉止機能の程度を検査することができるメインテナンス方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ポンプと、吸込水槽と前記ポンプの吸込口とを接続する吸込管と、前記ポンプの吐出口と吐出水槽とを接続する吐出管と、前記吐出管に設けられた吐出側仕切弁と、逆流する水の圧力で閉じる弁体を内部に有し、前記吐出管に接続された逆止弁と、前記逆止弁の弁体と前記吐出側仕切弁との間に設けられた分岐流路と、前記分岐流路に接続可能であって、水の流れを確認するための点検管とを備えたことを特徴とするポンプ機場である。
本発明の第2の態様は、前記ポンプ機場は、前記吸込管に設けられた吸込側仕切弁と、前記点検管を流れる水を前記吸込管に戻す戻り流路をさらに備えており、前記戻り流路は、前記吸込側仕切弁と前記逆止弁の弁体との間に設けられていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記分岐流路は、第1分岐流路であり、前記吐出側仕切弁の下流側には第2分岐流路が設けられており、前記点検管は、前記第2分岐流路にさらに接続可能であることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記吐出側仕切弁は、第1吐出側仕切弁であり、前記第1吐出側仕切弁の下流側には第2吐出側仕切弁がさらに設けられており、前記第2分岐流路は、前記第1吐出側仕切弁と前記第2吐出側仕切弁との間に位置していることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記第2吐出側仕切弁の下流側には第3分岐流路が設けられており、前記点検管は、前記第3分岐流路にさらに接続可能であることを特徴とする。
上記第1の態様に係るポンプ機場のメインテナンス方法であって、前記ポンプの運転を停止した状態で前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記分岐流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
上記第2の態様に係るポンプ機場のメインテナンス方法であって、前記ポンプの運転を停止した状態で前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記分岐流路および前記戻り流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記吐出側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁の両方を閉じ、さらに前記逆止弁の弁体と前記吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする。
上記第3の態様に係るポンプ機場のメインテナンス方法であって、前記ポンプの運転を停止した状態で前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記第2分岐流路と前記戻り流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記吸込側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記吸込側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁の両方を閉じ、さらに前記吸込側仕切弁と前記ポンプとの間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする。
上記第4の態様に係るポンプ機場のメインテナンス方法であって、前記ポンプの運転を停止した状態で、前記第1吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記第1分岐流路および前記戻り流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記第1吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記ポンプの運転を停止した状態で、前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記第2分岐流路および前記戻り流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記第2吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁の両方に水漏れが検出された場合であって、前記第1吐出側仕切弁よりも前記第2吐出側仕切弁からの水漏れが少ない場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉じ、さらに前記第1吐出側仕切弁と前記第2吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁の両方に水漏れが検出された場合であって、前記第2吐出側仕切弁よりも前記第1吐出側仕切弁からの水漏れが少ない場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉じ、さらに前記逆止弁の弁体と前記第1吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする。
上記第5の態様に係るポンプ機場のメインテナンス方法であって、前記ポンプの運転を停止した状態で、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉止状態にし、前記点検管を前記第3分岐流路および前記戻り流路に接続し、前記点検管内での水の流れの有無から前記吸込側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする。
好ましい態様は、前記吸込側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁をすべて閉じ、さらに前記吸込側仕切弁と前記ポンプとの間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする。
以上の発明により、ポンプの吐出側、吸込側の各仕切弁の閉止機能がどの程度であるかを予め判断できる。したがって、各仕切弁の閉止機能の程度に応じたポンプの健全度調査を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るポンプ機場を示す図である。 図1に示す逆止弁を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 閉止フランジを備えたポンプ機場を示す図である。 漏斗構造を有する第2吸込管を示す図である。 勾配形状を有する第2吐出管を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るポンプ機場を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る漏水逃し配管システムを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るポンプ機場を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る仕切弁閉止機能確認配管システムを示す図である。 第2吐出側仕切弁から漏れる水を排出する様子を示す図である。 第1吐出側仕切弁および第2吐出側仕切弁から漏れる水を排出する様子を示す図である。 ポンプ機場を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図28において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るポンプ機場を示す図である。図1に示すポンプ機場は、例えば、上水道ポンプ機場や農業用ポンプ機場として使用される。本実施形態に係るポンプ機場は、ポンプ1の吸込側の貯水槽、すなわち吸込水槽2の水位と、ポンプ1の吐出側の貯水槽、すなわち吐出水槽3の水位がともにポンプ1の位置よりも高く、ポンプ1とその周辺の設備自体は擁壁2a,3aにより水没していない構造となっている。また、吐出水槽3の水位は吸込水槽2の水位より高くなっている。吸込水槽2を形成する吸込水槽側擁壁2aには第1吐出管5が貫通して固定されており、この第1吸込管5には吸込側仕切弁6が接続されている。更に吸込側仕切弁6は第2吸込管7に接続され、第2吸込管7はポンプ1の吸込口に接続されている。
吐出水槽3を形成する吐出水槽側擁壁3aには、第3吐出管14が貫通して固定されており、この第3吐出管14には吐出側仕切弁11が接続されている。更に吐出側仕切弁11は第2吐出管12、逆止弁13、第1吐出管10を経てポンプ1の吐出口に接続される。より具体的には、ポンプ1の吐出口には第1吐出管10が接続され、第1吐出管10には逆止弁13の入口が接続され、逆止弁13の出口には第2吐出管12が接続されている。第2吐出管12と第3吐出管14とは吐出側仕切弁11によって接続される。尚、第1吐出管10を省略して直接逆止弁13とポンプ1の吐出口とを接続する場合もありうる。吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11は、手動弁でも電動弁でも良い。
次に、吐出配管および吸込配管について、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認する、本発明の一実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」のために用意された特徴を述べる。尚、閉止動作による閉止状態とは、仕切弁が正常に閉じられて水の漏れを事実上問題ない程度に止められた状態のみならず、閉止動作をして、仕切弁を閉じようとしているが、錆や異物などに起因して事実閉止できないで水漏れがある状態を含む。
吸込側仕切弁6とポンプ1の吸込口とを接続する第2吸込管7には、第1戻り流路20が接続され、第1戻り流路20には第1戻り弁21が接続されている。逆止弁13の流入側には第2戻り流路23が接続され、第2戻り流路23に第2戻り弁24が接続されている。更に、逆止弁13の流出側には第1分岐流路25が接続され、第1分岐流路25に第1分岐弁26が接続されている。第2戻り流路23、第1分岐流路25は、ポンプ1の吐出口と吐出側仕切弁11との間に配置されている。また、吐出側仕切弁11に接続される第3吐出管14には第2分岐流路30が接続され、第2分岐流路30に第2分岐弁31が接続されている。第2分岐流路30は、吐出側仕切弁11の下流側(吐出側)に設けられている。
図2は、逆止弁13を示す断面図である。逆止弁13は、液体が流れる弁箱33と、弁箱33の内部に配置された弁体32とを備えている。弁体32は軸34により回転可能に弁箱33に保持されている。弁箱33内には、弁体32が当接する弁座35が形成されている。液体が弁箱33の入口33aから内部に流入すると、弁体32は液体に押し上げられ液体の通過を許容する。一方、液体が弁箱33の出口33bから内部に逆流すると、弁体32は液体により弁座35に押し付けられて、液体の通過を阻止する。
第1戻り流路20および第2戻り流路23は、吸込側仕切弁6と逆止弁13の弁体32との間に配置されている。第1分岐流路25は、吐出側仕切弁11と逆止弁13の弁体32との間に配置されている。本実施形態では、第1分岐流路25は逆止弁13の出口に接続されているが、第2吐出管12に接続されてもよい。また、本実施形態では、第2戻り流路23は逆止弁13の入口に接続されているが、第1吐出管10に接続されてもよい。
次に、図1で説明した配管構造を用いて、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無を確認する、本発明の一実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」について、図3を参照しつつ説明する。図3に示すように、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認するために、「仕切弁閉止機能確認配管システム」に用いる点検管40が準備され、ポンプ設備に接続される。この点検管40は水漏れに起因する水の流れを検査するための管である。点検管40は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時にはポンプ設備から取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。点検管40内を流れる水の圧力を計測する圧力計(図示しない)を点検管40に設けてもよい。
点検管40には、ポート41,42,43,44が設けられている。ポート42とポート43との間に、点検管40内部の水の流れを目視できるフローサイト45が設けられており、ポート43とポート44との間に点検弁46が設けられている。
ポート41は、接続管50により第1戻り弁21に接続され、これによって点検管40は、接続管50、第1戻り弁21、および第1戻り流路20を介して第2吸込管7に接続される。ポート42は、接続管51により第2戻り弁24に接続され、これによって点検管40は、接続管51、第2戻り弁24、および第2戻り流路23を介して逆止弁13の流入側に接続される。ポート43は、接続管52により第1分岐弁26に接続され、これによって点検管40は、接続管52、第1分岐弁26、および第1分岐流路25を介して逆止弁13の流出側に接続される。ポート44は、接続管53により第2分岐弁31に接続され、これによって点検管40は、接続管53、第2分岐弁31、および第2分岐流路30を介して第3吐出管14に接続される。この状態にして、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れを次のような手順で確認する。
まず、一連の確認作業を行うに当たって、原則ポンプ1の運転を停止し、続いて、吐出側仕切弁11を閉止動作による閉止状態にする。尚、吸込側仕切弁6は開のまま維持する。
吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、吸込側仕切弁6、第1戻り弁21、第1分岐弁26を開け、第2戻り弁24、第2分岐弁31、および点検弁46を閉にした状態で行われる。もし、吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、漏れた水が第1分岐流路25、第1分岐弁26を経由して点検管40に流出し、さらに点検管40を流れる水は第1戻り弁21および第1戻り流路20を通って第2吸込管7に戻り、吸込水槽2に流入するので、その水の流れはフローサイト45にて目視確認できる。吐出水槽3の水位は吸込水槽2の水位よりも高いので、吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、吸込水槽2と吐出水槽3との圧力差により、吐出水槽3内の水は吐出側仕切弁11を通過し、点検管40を経由して吸込水槽2に流れる。水の流れは図3の白抜き矢印で示されている。吐出側仕切弁11に水漏れがなければ、フローサイト45にて水の流れが確認できない。
図3では、第1戻り弁21が開かれ、第2戻り弁24が閉じられているが、第1戻り弁21を閉じ、第2戻り弁24を開いても、同様に吐出側仕切弁11の水漏れを検出することができる。
次に、吸込側仕切弁6の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認について図4を参照して説明する。吸込側仕切弁6の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、第1戻り弁21、第2分岐弁31、および点検弁46を開け、吐出側仕切弁11、第2戻り弁24、および第1分岐弁26を閉にした状態で行われる。もし、吸込側仕切弁6に水漏れがあれば、水が第2分岐流路30、第2分岐弁31を通って点検管40に流れ、さらに第1戻り弁21、第1戻り流路20、第2吸込管7、および吸込側仕切弁6を通って吸込水槽2に流れる。フローサイト45に水の流れが見られれば吸込側仕切弁6に水漏れがあると判断する。
図4では、第1戻り弁21が開かれ、第2戻り弁24が閉じられているが、第1戻り弁21を閉じ、第2戻り弁24を開いても、同様に吐出側仕切弁11の水漏れを検出することができる。
以上のように、吸込側仕切弁6および吐出側仕切弁11について、閉止動作による閉止状態での水漏れの状態を調べ、水漏れの顕著な仕切弁を特定する。水漏れの顕著な仕切弁が特定できたら、その仕切弁の水漏れにより、ポンプ1のポンプケーシング1aを外してポンプ1の健全度を確認する作業が阻害されないように、仕切弁からの水漏れを優先的に配管系外に排除する作業を行う。以下、本発明の実施形態に係る漏水導管75による「漏水逃し配管システム」について、図面を参照しつつ説明する。
図5に示すように、吸込側仕切弁6とポンプ1の吸込口とを接続する第2吸込管7には、第1吸込側漏水逃し管60および第2吸込側漏水逃し管65が接続されている。第1吸込側漏水逃し管60はさらに第1吸込側漏水逃し弁61に接続され、第2吸込側漏水逃し管65はさらに第2吸込側漏水逃し弁66に接続されている。第1吸込側漏水逃し管60および第2吸込側漏水逃し管65は第2吸込管7の底部(すなわち、最も低い箇所)に接続されている。第1吸込側漏水逃し管60は吸込側仕切弁6に近い位置に配置されており、第2吸込側漏水逃し管65はポンプ1の吸込口に近い位置に配置されている。したがって、吸込側仕切弁6に水漏れがあると判断された場合には、第1吸込側漏水逃し弁61を開いて、吸込側仕切弁6に近い第1吸込側漏水逃し管60から水を排出し、更に、吸込側仕切弁6の水漏れが顕著で、第1吸込側漏水逃し管60からの排水だけでは不十分な場合には、第2吸込側漏水逃し弁66を更に開いて第2吸込側漏水逃し管65からも水を排出する。
尚、図1、図3、および図4で示した第1戻り流路20が第2吸込管7の底部に接続されていれば、第1戻り流路20および第1戻り弁21を、第1吸込側漏水逃し管60および第1吸込側漏水逃し弁61として使用(兼用)してもよい。図5に示す例では、2つの吸込側漏水逃し管60,65が第2吸込管7に接続されているが、吸込側漏水逃し管の数はこの例に限定されない。例えば、3つ以上の吸込側漏水逃し管を第2吸込管7に接続してもよく、1つの吸込側漏水逃し管のみを第2吸込管7に接続してもよい。
図5に示すように、逆止弁13と吐出側仕切弁11との間の第2吐出管12に第1吐出側漏水逃し管70が接続され、第1吐出側漏水逃し管70に第1吐出側漏水逃し弁71が接続される。第1吐出側漏水逃し管70は第2吐出管12の底部(すなわち、最も低い箇所)に接続されており、第1吐出側漏水逃し管70は吐出側仕切弁11に近い位置に配置されている。したがって、吐出側仕切弁11の水漏れが顕著であると判断された場合には、第1吐出側漏水逃し弁71を開いて第1吐出側漏水逃し管70から水を排出する。
尚、図1、図3、および図4に示す第1分岐流路25が第2吐出管12の底部に接続されていれば、第1分岐流路25および第1分岐弁26を、第1吐出側漏水逃し管70および第1吐出側漏水逃し弁71として使用(兼用)してもよい。図5に示す例では、1つの第1吐出側漏水逃し管70が第2吐出管12に接続されているが、吐出側漏水逃し管の数はこの例に限定されない。例えば2つ以上の吐出側漏水逃し管を第2吐出管12に接続してもよい。
次に、図5で示した配管構造を用いて、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11の、閉止動作による閉止状態での水漏れを配管系外に排出する「漏水逃し配管システム」について、図6および図7を参照しつつ説明する。
図6に示すように、本発明の実施形態に係る「漏水逃し配管システム」に用いる漏水導管75が準備され、ポンプ設備に接続される。この漏水導管75は水を外部に排出するための管である。漏水導管75は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時にはポンプ設備から取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。
漏水導管75には、ポート76,77,78が設けられている。更に、漏水導管75にはドレイン(図示しない)に接続される接続ポート(図示しない)が備えられている。ポート76は接続管80を介して第1吸込側漏水逃し弁61に接続され、ポート77は接続管81を介して第2吸込側漏水逃し弁66に接続され、ポート78は接続管82を介して第1吐出側漏水逃し弁71に接続されている。
この状態で、吸込側仕切弁6または吐出側仕切弁11からの水漏れを次のような手順で配管系外に排出する。一連の排水作業を行うに当たって、ポンプ1の運転を停止し、続いて、吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11については閉止動作による閉止状態にする。
吐出側仕切弁11からの水漏れが顕著な場合には、図6に示すように、第1吐出側漏水逃し弁71を開ける。第1吸込側漏水逃し弁61および第2吸込側漏水逃し弁66は閉じたままである。この操作により、吐出側仕切弁11から第2吐出管12に流出する水は、第1吐出側漏水逃し管70、第1吐出側漏水逃し弁71、および漏水導管75を経て図示しないドレインに排出される(水の流れは図6の白抜き矢印で示されている)。したがって、逆止弁13にかかる水圧が低下するので、ポンプケーシング1aを開放しても、吐出側仕切弁11から逆止弁13を経由してポンプ1内に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプ1の健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
図7に示すように、吸込側仕切弁6からの水漏れが顕著な場合は、吸込側漏水逃し弁61を開ける。第2吸込側漏水逃し弁66および第1吐出側漏水逃し弁71は閉じたままである。この操作により、吸込側仕切弁6から第2吸込管7に流出する水は、第1吸込側漏水逃し管60、第1吸込側漏水逃し弁61、および漏水導管75を経て図示しないドレインに排出される。したがって、ポンプケーシング1aを開放しても、吸込側仕切弁6からポンプ1内に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプ1の健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
吸込側仕切弁6の水漏れが多い場合には、第2吸込側漏水逃し弁66を更に開け、第2吸込管7に流出する水を、第1吸込側漏水逃し管60、第1吸込側漏水逃し弁61のルートと、第2吸込側漏水逃し管65、第2吸込側漏水逃し弁66のルートから流出させ、漏水導管75を経たドレインへの水の排出を促進する。
尚、ポンプケーシング1aの開放に際しては、事前にポンプケーシング1a内の水を図示しない排出口から排出するとともに、ポンプ1の上部に設けられた図示しない導入口から大気を導入して排水を行う。
図8に示すように、第2吸込管7と第1吐出管10の下部に閉止フランジ85,86をそれぞれ取り付けてもよい。図8において、吸込側漏水逃し管60,65、吸込側漏水逃し弁61,66は省略されている。第2吸込管7の底部には閉止フランジ85が取り付けられており、閉止フランジ85の下方に閉止フランジ85から流出した水を受けるドレインパン87が配置されている。同様に、第1吐出管10の底部には閉止フランジ86が取り付けられており、閉止フランジ86の下方に閉止フランジ86から流出した水を受けるドレインパン88が配置されている。
通常、仕切弁6,11から漏れた水は漏水導管75を通じて排出される。しかしながら、仕切弁6,11から大量の水が漏れると、水を、漏水導管75を通じて排出するだけでは間に合わないおそれがある。そこで、閉止フランジ85および/または閉止フランジ86を取り外すことによって第2吸込管7および/または第1吐出管10を流れる大量の水を排出することができる。また、図8に示すように、第2吸込管7および第1吐出管10の底部に閉止フランジ85,86が取り付けられた状態の加工がしてあれば、閉止フランジ85,86を取り外すことでポンプ1内に浸入する水漏れ量が把握できる。水漏れ量が多い場合には水が漏れている仕切弁の開閉操作を繰り返すなど、水漏れ状態の変化を観察する。また、水漏れ量を把握できるので、ドレイン設備の必要な排水性能など、事前準備が行える。このようにして、十分な準備のもとに、ポンプケーシング1a内の排水を進めるとともに、ポンプケーシング1aを開放する。
また、第1吸込側漏水逃し管60、第2吸込側漏水逃し管65を備える第2吸込管7や、第1吐出側漏水逃し管70を備える第2吐出管12の底部に漏斗構造を設けてもよい。図9は漏斗構造を有する第2吸込管7を示す図である。以下、第2吸込管7に設けられた漏斗構造について説明するが、第2吐出管12の漏斗構造も同様であるので重複する説明を省略する。図9に示すように、第2吸込管7の底部には、凹形状の漏斗構造7a,7bが形成されている。図9に示す例では、2箇所に漏斗構造7a,7bが形成されているが、漏斗構造の数はこの例に限定されない。漏斗構造7aには第1吸込側漏水逃し管60が接続されており、漏斗構造7bには第2吸込側漏水逃し管65が接続されている。このような構造により、第2吸込管7内の水は漏斗構造7a,7bに集められ、漏水逃し管60,65を通じて第2吸込管7から排出される。
第2吸込管7および/または第2吐出管12の底部は、ポンプ1から下方に傾斜してもよい。図10は勾配形状を有する第2吐出管12を示す図である。以下、第2吐出管12について説明するが、第2吸込管7も同様であるので、その重複する説明を省略する。図10に示すように、第2吐出管12の底部は、ポンプ1から離れるに従って位置が低くなる下降勾配を有している。このような勾配形状により、第2吐出管12内の水はポンプ1から離れる方向に流れる。第1吐出側漏水逃し管70は、第2吐出管12の最も低い部位に接続されている。
吸込側仕切弁6、吐出側仕切弁11は、蝶型弁、コーン弁など、止水性を有する弁である。また、ポンプ1は、立型渦巻ポンプ、両吸込渦巻ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプにも適用可能である。
フローサイト45を、フローメータ、フロースイッチに置き換えてもよい。上述した圧力計は圧力スイッチに置き換えてもよい。尚、これら流量、圧力についてセンサーにより電気的な出力をさせ、状態監視をしてもよい。
図11は、本発明の他の実施形態に係るポンプ機場である。特に説明しない構成は上述した実施形態の構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。ポンプ機場は、ポンプ1の吸込側の貯水槽、すなわち吸込水槽2の水位と、ポンプ1の吐出側の貯水槽、すなわち吐出水槽3の水位がともにポンプ1の位置よりも高く、ポンプ1とその周辺の設備自体は擁壁2a,3aにより水没していない構造となっている。本実施形態において、吸込側仕切弁6を第1吸込側仕切弁6と呼ぶ。吸込水槽2を形成する吸込水槽側擁壁2aに設けられた第1吸込管5には第1吸込側仕切弁6が接続され、更に第1吸込側仕切弁6は、第2吸込管90、第2吸込側仕切弁91、第3吸込管92を経てポンプ1に接続されている。より具体的には、第1吸込管5は、吸込水槽側擁壁2aを貫通して固定されており、第3吸込管92はポンプ1の吸込口に接続されている。第2吸込管90は第1吸込管5と第3吸込管92との間に位置している。第1吸込管5と第2吸込管90とは第1吸込側仕切弁6によって接続されており、第2吸込管90と第3吸込管92とは第2吸込側仕切弁91によって接続されている。尚、第3吸込管92を省略して直接第2吸込側仕切弁91とポンプ1を接続する場合もありうる。
本実施形態において、吐出側仕切弁11を第1吐出側仕切弁11と呼ぶ。吐出水槽3を形成する吐出水槽側擁壁3aに設けられた第4吐出管97には第2吐出側仕切弁96が接続され、更に第2吐出側仕切弁96は、第3吐出管95、第1吐出側仕切弁11、第2吐出管12、逆止弁13、第1吐出管10を経てポンプ1に接続されている。より具体的には、ポンプ1の吐出口には第1吐出管10が接続され、第1吐出管10には逆止弁13の入口が接続され、逆止弁13の出口には第2吐出管12が接続されている。第2吐出管12と第3吐出管95とは第1吐出側仕切弁11によって接続され、第3吐出管95と第4吐出管97とは第2吐出側仕切弁96によって接続されている。第4吐出管97は、吐出水槽側擁壁3aに貫通して固定されている。第2吐出側仕切弁96は第1吐出側仕切弁11の下流側(吐出側)に配置されている。尚、第1吐出管10を省略して直接逆止弁13とポンプ1を接続する場合もありうる。尚、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96は、手動弁でも電動弁でも良い。
次に、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認する、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」の特徴を述べる。
第1吸込側仕切弁6と第2吸込側仕切弁91とを接続する第2吸込管90に第1戻り流路100が設けられ、第1戻り流路100は第1戻り弁101に接続されている。逆止弁13の流入側には第2戻り流路23が設けられ、第2戻り流路23は第2戻り弁24に接続されている。逆止弁13の流出側には第1分岐流路25が設けられ、第1分岐流路25は第1分岐弁26に接続されている。第2戻り流路23、第1分岐流路25はポンプ1の吐出口と第1吐出側仕切弁11との間に位置している。また、第1吐出側仕切弁11と第2吐出側仕切弁96とを接続する第3吐出管95には第2分岐流路102が設けられ、第2分岐流路102は第2分岐弁103に接続されている。そして、第4吐出管97には、第3分岐流路104が接続され、第3分岐流路104は第3分岐弁105に接続されている。第3分岐流路104は、第2吐出側仕切弁96の下流側(吐出側)に設けられている。
次に、図11で説明した構造を用いて、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無を確認する、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」について、図12乃至図17を参照しつつ説明する。
図12は第1吐出側仕切弁11に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。図12に示すように、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認するために、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」に用いる点検管40が準備され、ポンプ設備に接続される。点検管40は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時にはポンプ機場から取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。
点検管40の側面にはポート41,42,43,44,110が備えられる。ポート42とポート43との間に、点検管40内部の水の流れを目視できるフローサイト(第1フローサイト)45が備えられ、ポート44とポート110との間にフローサイト(第2フローサイト)111が備えられ、ポート43とポート44との間に点検弁46が備えられている。
ポート41は接続管50を介して第1戻り弁101に接続され、ポート42は接続管51を介して第2戻り弁24に接続され、ポート43は接続管52を介して第1分岐弁26に接続され、ポート44は接続管53を介して第2分岐弁103に接続され、ポート110は接続管112を介して第3分岐弁105に接続される。この状態にして、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを次のような手順で確認する。
まず、一連の確認作業を行うに当たって、原則ポンプ1の運転を停止し、続いて、第1吐出側仕切弁11、第2吸込側仕切弁91については閉止動作による閉止状態にする。第1吸込側仕切弁6、第2吐出側仕切弁96は開のまま維持する。
第1吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、第1吸込側仕切弁6、第1戻り弁101、第1分岐弁26、第2吐出側仕切弁96を開とし、第2吸込側仕切弁91、第2戻り弁24、第2分岐弁103、第3分岐弁105、および点検弁46を閉にした状態で行われる。もし、第1吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、その漏れた水が第1分岐流路25、第1分岐弁26を通じて点検管40に流出し、第1戻り弁101、第1戻り流路100を通って第2吸込管90に戻り、さらに第1吸込側仕切弁6を経由して吸込水槽2内に流れる。したがって、水の流れはフローサイト45にて目視確認できる。第1吐出側仕切弁11に水漏れがなければ、フローサイト45にて水の流れが確認できない。
ポンプ1を運転して、第1吐出側仕切弁11の水漏れの有無を確認してもよい。図13はポンプ1を運転しながら第1吐出側仕切弁11に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第1吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第2分岐弁103、第3分岐弁105を開とし、第2吐出側仕切弁96、第1戻り弁101、第2戻り弁24、第1分岐弁26、および点検弁46を閉にした状態で行われる。この状態でポンプ1を運転する。ポンプ1の運転により圧力の高くなった吐出水は、逆止弁13を通過し、第1吐出側仕切弁11に至る。もし、第1吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、その漏れた水が第2分岐流路102、第2分岐弁103、点検管40、第3分岐弁105、および第3分岐流路104を経由して吐出水槽3に流れるので、その水の流れはフローサイト111にて目視確認できる。第1吐出側仕切弁11に水漏れがなければ、フローサイト111にて水の流れが確認できない。
図14は第2吐出側仕切弁96に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、ポンプ1の運転を停止し、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第2戻り弁24、第2分岐弁103、および点検弁46を開とし、第1吐出側仕切弁11、第1戻り弁101、第1分岐弁26、および第3分岐弁105を閉にした状態で行われる。もし、第2吐出側仕切弁96に水漏れがあれば、その漏れた水が第2分岐流路102、第2分岐弁103を通って点検管40に流出する。点検管40を流れる水は、さらに第2戻り弁24および第2戻り流路23を経由してポンプ1内を流れるので、その水の流れはフローサイト45にて目視確認できる。ポンプ1を通過した水は、第3吸込管92、第2吸込側仕切弁91、第2吸込管90、および第1吸込側仕切弁6を流れて、吸込水槽2に流入する。第2吐出側仕切弁96に水漏れがなければ、フローサイト45にて水の流れが確認できない。
図14では、第1戻り弁101が閉じられ、第2戻り弁24が開かれているが、第1戻り弁101を開き、第2戻り弁24を閉じても、同様に第2吐出側仕切弁96の水漏れを検出することができる。
図15は第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第1吐出側仕切弁11と第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態で、両者に水漏れがあるかどうかの確認は、ポンプ1の運転を停止した状態で、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第2戻り弁24、第1分岐弁26を開とし、第1戻り弁101、第2分岐弁103、点検弁46、および第3分岐弁105を閉にする。もし、第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96ともに水漏れがあると、その漏れた水が第1分岐流路25、第1分岐弁26、点検管40、第2戻り弁24、および第2戻り流路23を経由してポンプ1内を流れるので、その水の流れはフローサイト45にて目視確認できる。ポンプ1を通過した水は、第3吸込管92、第2吸込側仕切弁91、第2吸込管90、および第1吸込側仕切弁6を流れて、吸込水槽2に流入する。第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96に水漏れがなければ、フローサイト45にて水の流れが確認できない。
図15では、第1戻り弁101が閉じられ、第2戻り弁24が開かれているが、第1戻り弁101を開き、第2戻り弁24を閉じても、同様に第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96の水漏れを検出することができる。
図16は第1吸込側仕切弁6に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第1吸込側仕切弁6の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、第1戻り弁101、第3分岐弁105、点検弁46を開け、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、および第2吐出側仕切弁96、第2戻り弁24、第1分岐弁26、および第2分岐弁103を閉にする。もし、第1吸込側仕切弁6に水漏れがあれば、水が第3分岐流路104、第3分岐弁105を通って点検管40を流れるので、その水の流れはフローサイト45またはフローサイト111にて目視確認できる。点検管40を流れる水は、さらに第1戻り弁101、および第1戻り流路100を経由して第2吸込管90に流入し、さらに第1吸込側仕切弁6を通過して吸込水槽2に流れる。フローサイト45またはフローサイト111に水の流れが見られれば第1吸込側仕切弁6に水漏れがあると判断する。
図17は第2吸込側仕切弁91に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第2吸込側仕切弁91の閉止動作による閉止状態での漏れの有無の確認は、第1吸込側仕切弁6、第2戻り弁24、第3分岐弁105、点検弁46を開け、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96、第1戻り弁101、第1分岐弁26、および第2分岐弁103を閉にする。もし、第2吸込側仕切弁91に水漏れがあれば、水が第3分岐流路104、第3分岐弁105、点検管40、第2戻り弁24、第2戻り流路23、ポンプ1、第2吸込側仕切弁91、および第1吸込側仕切弁6を経由して吸込水槽2に流れるので、その水の流れはフローサイト45またはフローサイト111にて目視確認できる。フローサイト45またはフローサイト111に水の流れが見られれば第2吸込側仕切弁91に水漏れがあると判断する。
以上のように、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96について閉止動作による閉止状態での水漏れの状態を調べ、水漏れの顕著な仕切弁を特定する。水漏れの顕著な仕切弁が特定できたら、その仕切弁の水漏れにより、ポンプ1のポンプケーシング1aを外してポンプ1の健全度を確認する作業が阻害されないように、仕切弁からの漏水を優先的に排除する作業を行う。本発明の実施形態に係る漏水導管により「漏水逃し配管システム」を構成する本発明の他の実施形態に係る「漏水逃し配管システム」について、図18に加えて図19を用いて説明する。
図18において、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを優先的に配管系外に排除するために用意された特徴を述べる。
第1吸込側仕切弁6と第2吸込側仕切弁91とを接続する第2吸込管90には、第1吸込側漏水逃し管120および第2吸込側漏水逃し管122が接続されている。第1吸込側漏水逃し管120はさらに第1吸込側漏水逃し弁121に接続されており、第2吸込側漏水逃し管122はさらに第2吸込側漏水逃し弁123に接続されている。第1吸込側漏水逃し管120および第2吸込側漏水逃し管122は、第2吸込管90の底部(すなわち、最も低い箇所)に接続されている。第1吸込側漏水逃し管120は第1吸込側仕切弁6に近い位置に配置されており、第2吸込側漏水逃し管122は第2吸込側仕切弁91に近い位置に配置されている。したがって、第1吸込側仕切弁6に漏水がある場合には、第1吸込側漏水逃し弁121を開いて、第1吸込側仕切弁6に近い第1吸込側漏水逃し管120から水を排出する。第1吸込側仕切弁6の漏水が顕著で、第1吸込側漏水逃し管120からの排水だけでは不十分な場合には、第2吸込側漏水逃し弁123を更に開いて第2吸込側漏水逃し管122からも水を排出する。尚、図12乃至図17で示した第1戻り流路100が第2吸込管90の底部に接続されていれば、図12乃至図17で示した第1戻り流路100および第1戻り弁101を第1吸込側漏水逃し管120および第1吸込側漏水逃し弁121として使用(兼用)してもよい。
逆止弁13と第1吐出側仕切弁11の間の第2吐出管12には、第1吐出側漏水逃し管125が接続され、第1吐出側漏水逃し管125はさらに第1吐出側漏水逃し弁126に接続されている。また、第1吐出側仕切弁11と第2吐出側仕切弁96とを接続する第3吐出管95には、第2吐出側漏水逃し管127が接続され、第2吐出側漏水逃し管127はさらに第2吐出側漏水逃し弁128に接続されている。
第1吐出側漏水逃し管125と第2吐出側漏水逃し管127は、第2吐出管12の底部と第3吐出管95の底部に各々接続され、第1吐出側漏水逃し管125は第1吐出側仕切弁11に近い位置に配置されており、第2吐出側漏水逃し管127は第2吐出側仕切弁96に近い位置に配置されている。したがって、第1吐出側仕切弁11の漏水が顕著であると判断された場合には、第1吐出側漏水逃し弁126を開いて、第1吐出側仕切弁11に近い第1吐出側漏水逃し管125から水を排出する。第2吐出側仕切弁96の漏水が顕著であると判断された場合には、第2吐出側漏水逃し弁128を開いて、第2吐出側仕切弁96に近い第2吐出側漏水逃し管127から水を排出する。尚、図12乃至図17に示した第1分岐流路25、第2分岐流路102が第2吐出管12、第3吐出管95の底部に接続されていれば、図12乃至図17に示した第1分岐流路25、第2分岐流路102、第1分岐弁26、第2分岐弁103を、第1吐出側漏水逃し管125、第2吐出側漏水逃し管127、第1吐出側漏水逃し弁126、第2吐出側漏水逃し弁128として使用(兼用)してもよい。
次に、図18で示した配管構造を用いて、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96からの、閉止動作による閉止状態での水漏れを配管系外に排出する「漏水逃し配管システム」について、図19を参照しつつ説明する。
図19に示すように、本発明の実施形態に係る「漏水逃し配管システム」に用いる漏水導管75が準備され、ポンプ設備に接続される。この漏水導管75は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時には取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。
漏水導管75にはポート76,77,78,79が備えられ、また、ドレイン(図示しない)に接続する接続ポート(図示しない)が備えられている。ポート76は接続管80を介して第1吸込側漏水逃し弁121に接続され、ポート77は接続管81を介して第2吸込側漏水逃し弁123に接続され、ポート78は接続管82を介して第1吐出側漏水逃し弁126に接続され、ポート79は接続管83を介して第2吐出側漏水逃し弁128に接続される。この状態にして、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96のなかで、閉止動作による閉止状態で顕著な水漏れのある仕切弁からの水漏れを次のような手順で配管系外に排出する。
一連の排水作業を行うに当たって、ポンプ1の運転を停止し、続いて、第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96については閉止動作による閉止状態にする。
第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96からの水漏れが顕著な場合で、両吐出側仕切弁11,96で比較すると、第2吐出側仕切弁96からの水漏れが少ない場合には、第2吐出側漏水逃し弁128を開け、吸込側漏水逃し弁121,123、および第1吐出側漏水逃し弁126を閉じる。この操作により、第2吐出側仕切弁96から第3吐出管95に流出する水は第2吐出側漏水逃し管127、第2吐出側漏水逃し弁128から流出し、漏水導管75を経て図示しないドレインに排出される。したがって、第3吐出管95側から第1吐出側仕切弁11にかかる水圧が低下するので、ポンプ1のポンプケーシング1aを開放しても、第1吐出側仕切弁11からポンプ1内に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプの健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96からの水漏れが顕著な場合で、両吐出側仕切弁11,96で比較すると、第1吐出側仕切弁11からの水漏れが少なく、第2吐出側仕切弁96の水漏れがあまりにも多い場合には、図20に示すように、第1吐出側漏水逃し弁126を開け、吸込側漏水逃し弁121,123、および第2吐出側漏水逃し弁128を閉止する。この操作により、第1吐出側仕切弁11から第2吐出管12に流出する水は第1吐出側漏水逃し管125、第1吐出側漏水逃し弁126から流出し、漏水導管75を経てドレインに排出される。したがって、第2吐出管12側から逆止弁13にかかる水圧が低下するので、ポンプ1のポンプケーシング1aを開放しても、逆止弁13からポンプ1内に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプの健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
第1吸込側仕切弁6からの水漏れが顕著な場合は、図21に示すように、第1吸込側漏水逃し弁121を開け、第2吸込側漏水逃し弁123、および吐出側漏水逃し弁126,128を閉止する。この操作により、第1吸込側仕切弁6から第2吸込管90に流出する水は第1吸込側漏水逃し管120、第1吸込側漏水逃し弁121から流出し、漏水導管75を経てドレインに排出される。したがって、第2吸込管90側から第2吐出側仕切弁91にかかる水圧が低下するので、ポンプ1のポンプケーシング1aを開放しても、第2吸込側仕切弁91からポンプ1内に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプの健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。第1吸込側仕切弁6の水漏れが多い場合には、第2吸込側漏水逃し弁123を更に開け、第2吸込管90に流出する水を、第1吸込側漏水逃し管120、第1吸込側漏水逃し弁121のルートと、第2吸込側漏水逃し管122、第2吸込側漏水逃し弁123のルートから流出させ、漏水導管75を経たドレインへの水の排出を促進する。
尚、ポンプ1のポンプケーシング1aの開放に際しては、事前にポンプケーシング1a内の水を図示しない排出口から排出するとともに、同時にポンプ1の上部に設けられた図示しない導入口から大気を導入して排水を行う。図8に示すように、第3吸込管92と第1吐出管10の下部に閉止フランジ87,88が取り付けられた状態の加工がしてあれば、閉止フランジ87,88を取り外すことでポンプ1内に浸入する水漏れ量が把握できる。水漏れ量が多い場合には水漏れしている仕切弁の開閉操作の繰り返しを行うなど、状態の変化を観察する。また、水漏れ量を把握できるので、ドレイン設備の必要な排水性能など、事前準備が行える。このようにして、十分な準備のもとに、ポンプケーシング1a内の排水を進めるとともに、ポンプケーシング1aを開放する。
また、第1吸込側漏水逃し管120、第2吸込側漏水逃し管122を備える第2吸込管90や、第1吐出側漏水逃し管125を備える第2吐出管12、第2吐出側漏水逃し管127を備える第3吐出管95については、図9に示すように、これら管90,12,95の底部に、位置の低い凹形状の漏斗構造を設け、そこに漏水逃し管120,122,125,127を接続してもよい。また、望ましくは、図10に示すように、これら管90,12,95の底部を下方に傾斜させてもよい。
第1吸込側仕切弁6、第2吸込側仕切弁91、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96は、蝶型弁、コーン弁など、止水性を有する弁である。また、ポンプ1は、立型渦巻ポンプ、両吸込渦巻ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプにも適用可能である。
フローサイト45,111を、フローメータ、フロースイッチに置き換えてもよい。圧力計は圧力スイッチに置き換えてもよい。尚、これら流量、圧力についてセンサーにより電気的な出力をさせ、状態監視をすることもよい。
以上、「押し込み機場」の場合に、吸込側仕切弁が1つで吐出側仕切弁が1つの場合と、吸込側仕切弁が2個で吐出側仕切弁が2個の場合について説明したが、それらにより、吸込側仕切弁が1つで吐出側仕切弁が2個の場合などについても、これまで記述した実施例を同様に適用できることは言うまでもない。
さて次に、これまで吸込水槽2の水位と、吐出水槽3の水位がともにポンプ1の位置よりも高い、いわゆる「押し込み機場」に関する実施例であったが、吸込水槽2の水位がポンプ1の位置よりも低いいわゆる「吸上げ機場」の場合にも、これまで述べてきた「仕切弁閉止機能確認配管システム」の利用は可能である。
図22は本発明のさらに他の実施形態に係るポンプ機場を示す図である。図22は、「吸上げ機場」の一例を示している。特に説明しない構成は上述した実施形態の構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。ポンプ1の吸込側にある吸込水槽130の水位はポンプ1よりも低く、ポンプ1の吐出側にある吐出水槽3の水位はポンプ1よりも高くなっている。ポンプ1に接続する吸込管131は、一端が吸込水槽130内の水に浸され、もう一端はポンプ1に接続されている。吸込管131には、「押し込み機場」と異なり、吸込側仕切弁は配置されない。
吐出水槽3を形成する吐出水槽側擁壁3aに設けられた第4吐出管97には、第2吐出側仕切弁96が接続され、更に第3吐出管95、第1吐出側仕切弁11、第2吐出管12、逆止弁13、第1吐出管10を経てポンプ1に接続される。より具体的には、ポンプ1の吐出口には第1吐出管10が接続され、第1吐出管10には逆止弁13の入口が接続され、逆止弁13の出口には第2吐出管12が接続されている。第2吐出管12と第3吐出管95とは第1吐出側仕切弁11によって接続され、第3吐出管95と第4吐出管97とは第2吐出側仕切弁96によって接続されている。第4吐出管97は、吐出水槽側擁壁3aに貫通して固定されている。尚、第1吐出管10を省略して直接逆止弁13とポンプ1を接続する場合もありうる。尚、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96は、手動弁でも電動弁でも良い。
次に、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認する、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」のために用意された特徴を述べる。
吸込管131には、第1戻り流路135が接続され、第1戻り流路135はさらに第1戻り弁136に接続されている。逆止弁13の流入側には第2戻り流路23が接続され、第2戻り流路23はさらに第2戻り弁24に接続されている。さらに、逆止弁13の流出側には第1分岐流路25が接続され、第1分岐流路25はさらに第1分岐弁26に接続されている。第2戻り流路23、第1分岐流路25は、ポンプ1の吐出口と第1吐出側仕切弁11との間に位置している。第2戻り流路23は第1吐出管10に接続されてもよく、第1分岐流路25は第2吐出管12に接続されてもよい。また、第1吐出側仕切弁11と第2吐出側仕切弁96とを接続する第3吐出管95には、第2分岐流路102が接続され、第2分岐流路102はさらに第2分岐弁103に接続されている。そして、第4吐出管97には、第3分岐流路104が接続され、第3分岐流路104はさらに第3分岐弁105に接続されている。
次に、図22で示した配管構造を用いて、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96について閉止動作による閉止状態での水漏れの有無を確認する、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」について、図23を参照しつつ説明する。
図23は点検管40を備えたポンプ機場を示す図である。図23に示すように第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを確認するために、本発明の実施形態に係る「仕切弁閉止機能確認配管システム」に用いる点検管40が準備され、ポンプ設備に接続される。この点検管40は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時には取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。
点検管40の側面にはポート41,42,43,44,110が備えられ、ポート42とポート43との間に、点検管40の内部の水の流れを目視できるフローサイト45を、ポート44とポート110との間にフローサイト111を配置し、ポート43とポート44の間に点検弁46が備えられている。ポート41とポート42の間には、フローサイト137がさらに配置されている。
ポート41は接続管50を介して第1戻り弁136に接続され、ポート42は接続管51を介して第2戻り弁24に接続され、ポート43は接続管52を介して第1分岐弁26に接続され、ポート44は接続管53を介して第2分岐弁103に接続され、ポート110は接続管112を介して第3分岐弁105に接続される。この状態にして、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れを次のような手順で確認する。
まず、一連の確認作業を行うに当たって、原則ポンプ1の運転を停止し、続いて第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96については閉止動作による閉止状態にする。
第1吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、ポンプ1の運転を停止した状態で、ポンプ1内に大気を取り入れてポンプ1内の水を吸込管131を通じて排水する。そして、図23に示すように、第1戻り弁136、第1分岐弁26、および第2吐出側仕切弁96を開とし、第2戻り弁24、点検弁46、第2分岐弁103、および第3分岐弁105を閉にする。もし、第1吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、その漏れた水が第1分岐流路25、第1分岐弁26、点検管40、第1戻り弁136、および第1戻り流路135を経由して、吸込管131に流れる。したがって、水の流れはフローサイト45またはフローサイト137にて目視確認できる。第1吐出側仕切弁11に水漏れがなければ、フローサイト45またはフローサイト137にて水の流れが確認できない。水の流れは図23の白抜き矢印で示されている。
ポンプ1を運転して、第1吐出側仕切弁11の水漏れの有無を確認してもよい。図24はポンプ1を運転した場合における第1吐出側仕切弁11に水漏れがあるかどうかの確認方法を示す図である。第1吐出側仕切弁11の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、第2分岐弁103、第3分岐弁105を開とし、第2吐出側仕切弁96、第1戻り弁136、第2戻り弁24、第1分岐弁26、および点検弁46を閉にする。この状態でポンプ1を運転する。ポンプ1の運転により圧力の高くなった吐出水は、逆止弁13を通過し、第1吐出側仕切弁11に至る。もし、第1吐出側仕切弁11に水漏れがあれば、その漏れた水が第2分岐流路102、第2分岐弁103、点検管40、第3分岐弁105、第3分岐流路104を経由して吐出水槽3に流れるので、その水の流れはフローサイト111にて目視確認できる。第1吐出側仕切弁11に水漏れがなければ、フローサイト111にて水の流れが確認できない。
第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態での水漏れの有無の確認は、ポンプ1の運転を停止し、図25に示すように、第2戻り弁24、第2分岐弁103、点検弁46を開とし、第1戻り弁136、第1分岐弁26、第3分岐弁105を閉にする。もし、第2吐出側仕切弁96に水漏れがあれば、その漏れた水が第2分岐流路102、第2分岐弁103、点検管40、点検弁46、第2戻り弁24、および第2戻り流路23を経由してポンプ1内に流れるので、その水流れはフローサイト45にて目視確認できる。第2吐出側仕切弁96に水漏れがなければ、フローサイト45にて水の流れが確認できない。
第1吐出側仕切弁11と第2吐出側仕切弁96の閉止動作による閉止状態で、第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96の両者に水漏れがあるかどうかの確認は、ポンプ1の運転を停止した状態で、図26に示すように、ポンプ1内に大気を取入れてポンプ1内の水を吸込管131を通じて排水し、第1戻り弁136、第1分岐弁26を開け、第2戻り弁24、分岐弁103,105、および点検弁46を閉にする。もし、第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96の両方に水漏れがあると、その漏れた水が第1分岐流路25、第1分岐弁26から点検管40を経由し、第1戻り弁136および第1戻り流路135を通って吸込管131に至るので、水の流れをフローサイト45またはフローサイト137にて目視確認できる。このシステムを常設すれば、日常運転時の運転フローの確認事項として、各吐出側仕切弁11,96の機能確認が行える。
次に、図22で示した配管構造を用いて、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96からの、閉止動作による閉止状態での水漏れを配管系外から吸込水槽130に排出する「漏水逃し配管システム」について説明する。「吸上げ機場」の場合には、漏水導管として、図23乃至図26で用いた点検管40を使用(兼用)することが好ましく、また、専用の漏水導管を用意してもよい。点検管40を漏水導管として使用する場合、第1分岐流路25は逆止弁13の底部に接続され、第2分岐流路102は第3吐出管95の底部に接続され、第3分岐流路104は第4吐出管97の底部に接続される。
図23乃至図26に示すように、本発明の実施形態に係る「漏水逃し配管システム」には、点検管40が漏水導管として用いられ、ポンプ設備に接続される。以下、点検管40を漏水導管40という。この漏水導管40は、常時そのままポンプ設備に接続し、ポンプ機場に備え付けてもよいし、ポンプ1のメインテナンスでない時には取り外し、ポンプ1のメインテナンス時だけ使用するように脱着可能としてもよい。
漏水導管40に備えられたポート41は接続管50を介して第1戻り弁(即ち、吸込側漏水逃し弁)136に接続され、ポート42は接続管51を介して第2戻り弁24に接続され、ポート43は接続管52を介して第1分岐弁26に接続され、ポート44は接続管53を介して第2分岐弁(即ち、第2吐出側漏水逃し弁)103に接続され、ポート110は接続管112を介して第3分岐弁(即ち、第3吐出側漏水逃し弁)105に接続される。この状態にして、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96のなかで、閉止動作による閉止状態で顕著な水漏れのある仕切弁からの水漏れを次のような手順で配管系外に排出する。
一連の排水作業を行うに当たって、ポンプ1の運転を停止し、続いて、第1吐出側仕切弁11、第2吐出側仕切弁96については閉止動作による閉止状態にする。
図27は第2吐出側仕切弁96から漏れる水を排出する様子を示す図である。第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96からの水漏れが顕著な場合で、両吐出側仕切弁11,96で比較すると、第2吐出側仕切弁96からの水漏れが少ない場合には、点検弁46、第1戻り弁136、第2分岐弁103を開け、第2戻り弁24、第1分岐弁26、および第3分岐弁105を閉じる。この操作により、第2吐出側仕切弁96から第3吐出管95に流出する水は第2分岐流路102、第2分岐弁103から流出し、漏水導管40、第1戻り弁136、第1戻り流路135を経て吸込管131に排出される。したがって、ポンプ1のポンプケーシング1aを開放しても、逆止弁13、第1吐出側仕切弁11からポンプ1方向に流入する水漏れの量が低下し、あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプの健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
図28は第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96から漏れる水を排出する様子を示す図である。第1吐出側仕切弁11および第2吐出側仕切弁96からの水漏れが顕著な場合で、両吐出側仕切弁11,96で比較すると、第1吐出側仕切弁11からの水漏れが少なく、第2吐出側仕切弁96の水漏れがあまりにも多い場合には、第1戻り弁136、第1分岐弁26を開け、第2戻り弁24、第2分岐弁103、点検弁46、および第3分岐弁105を閉じる。この操作により、第1吐出側仕切弁11から第2吐出管12に流出する水は第1分岐流路25、第1分岐弁26から流出し、漏水導管40、第1戻り弁136、第1戻り流路135を経て吸込管131に排出される。したがって、ポンプ1のポンプケーシング1aを開放しても、逆止弁13からポンプ1方向に流入する水漏れの量が低下あるいは無くなる。そのため、ポンプケーシング1aを取り外して、現状のポンプの健全度調査や、防食塗装や腐食の状況などの内部観察や、ポンプ1の部品の交換や塗装修復や、ライナーリングとインペラの隙間の定量計測等を支障なく行える。
以上、「吸上げ機場」の場合に、吐出側仕切弁が2個用いられている場合について説明したが、すでに、押し込み機場で、吐出側仕切弁が1つの場合を説明したように、「吸上げ機場」の場合に、吐出側仕切弁が1つの場合も、これまで記述した実施例を同様に援用できることは言うまでもない。
ここまで、いくつかの実施例により本発明の実施形態を説明してきたが、これら実施形態は、本発明を容易に理解するためのものであり、本発明を限定するものではない。これら実施形態の適用範囲、条件により本発明を限定することは許されない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良されうる場合は、本発明の技術的範囲内に含まれる。
1 ポンプ
1a ポンプケーシング
2 吸込水槽
3 吐出水槽
5 第1吸込管
6 吸込側仕切弁
7 第2吸込管
10 第1吐出管
11 第1吐出側仕切弁
12 第2吐出管
13 逆止弁
14 第3吐出管
20 第1戻り流路
21 第1戻り弁
23 第2戻り流路
24 第2戻り弁
25 第1分岐流路
26 第1分岐弁
30 第2分岐流路
31 第2分岐弁
32 弁体
40 点検管
45 フローサイト
46 点検弁
60 第1吸込側漏水逃し管
61 第1吸込側漏水逃し弁
65 第2吸込側漏水逃し管
66 第2吸込側漏水逃し弁
70 第1吐出側漏水逃し管
71 第1吐出側逃し弁
75 漏水導管
85,86 閉止フランジ
90 第2吸込管
91 第2吸込側仕切弁
92 第3吸込管
95 第3吐出管
96 第2吐出側仕切弁
97 第4吐出管
100 第1戻り流路
101 第1戻り弁
102 第2分岐流路
103 第2分岐弁
104 第3分岐流路
105 第3分岐弁
111 フローサイト
120 第1吸込側漏水逃し管
121 第1吸込側漏水逃し弁
122 第2吸込側漏水逃し管
123 第2吸込側漏水逃し弁
125 第1吐出側漏水逃し管
126 第1吐出側漏水逃し弁
127 第2吐出側漏水逃し管
128 第2吐出側漏水逃し弁
131 吸込管
135 第1戻り流路
136 第1戻り弁
137 フローサイト

Claims (16)

  1. ポンプと、
    吸込水槽と前記ポンプの吸込口とを接続する吸込管と、
    前記ポンプの吐出口と吐出水槽とを接続する吐出管と、
    前記吐出管に設けられた吐出側仕切弁と、
    逆流する水の圧力で閉じる弁体を内部に有し、前記吐出管に接続された逆止弁と、
    前記逆止弁の弁体と前記吐出側仕切弁との間に設けられた分岐流路と、
    前記分岐流路に接続可能であって、水の流れを確認するための点検管とを備えたことを特徴とするポンプ機場。
  2. 前記ポンプ機場は、前記吸込管に設けられた吸込側仕切弁と、前記点検管を流れる水を前記吸込管に戻す戻り流路をさらに備えており、
    前記戻り流路は、前記吸込側仕切弁と前記逆止弁の弁体との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ機場。
  3. 前記分岐流路は、第1分岐流路であり、
    前記吐出側仕切弁の下流側には第2分岐流路が設けられており、
    前記点検管は、前記第2分岐流路にさらに接続可能であることを特徴とする請求項2に記載のポンプ機場。
  4. 前記吐出側仕切弁は、第1吐出側仕切弁であり、
    前記第1吐出側仕切弁の下流側には第2吐出側仕切弁がさらに設けられており、
    前記第2分岐流路は、前記第1吐出側仕切弁と前記第2吐出側仕切弁との間に位置していることを特徴とする請求項3に記載のポンプ機場。
  5. 前記第2吐出側仕切弁の下流側には第3分岐流路が設けられており、
    前記点検管は、前記第3分岐流路にさらに接続可能であることを特徴とする請求項4に記載のポンプ機場。
  6. 請求項1に記載のポンプ機場のメインテナンス方法であって、
    前記ポンプの運転を停止した状態で前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記分岐流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とするメインテナンス方法。
  7. 請求項2に記載のポンプ機場のメインテナンス方法であって、
    前記ポンプの運転を停止した状態で前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記分岐流路および前記戻り流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とするメインテナンス方法。
  8. 前記吐出側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁の両方を閉じ、さらに前記逆止弁の弁体と前記吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする請求項7に記載のメインテナンス方法。
  9. 請求項3に記載のポンプ機場のメインテナンス方法であって、
    前記ポンプの運転を停止した状態で前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記第2分岐流路と前記戻り流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記吸込側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とするメインテナンス方法。
  10. 前記吸込側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁および前記吐出側仕切弁の両方を閉じ、さらに前記吸込側仕切弁と前記ポンプとの間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする請求項9に記載のメインテナンス方法。
  11. 請求項4に記載のポンプ機場のメインテナンス方法であって、
    前記ポンプの運転を停止した状態で、前記第1吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記第1分岐流路および前記戻り流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記第1吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とするメインテナンス方法。
  12. 前記ポンプの運転を停止した状態で、前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記第2分岐流路および前記戻り流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記第2吐出側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とする請求項11に記載のメインテナンス方法。
  13. 前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁の両方に水漏れが検出された場合であって、前記第1吐出側仕切弁よりも前記第2吐出側仕切弁からの水漏れが少ない場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉じ、さらに前記第1吐出側仕切弁と前記第2吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする請求項12に記載のメインテナンス方法。
  14. 前記第1吐出側仕切弁および前記第2吐出側仕切弁の両方に水漏れが検出された場合であって、前記第2吐出側仕切弁よりも前記第1吐出側仕切弁からの水漏れが少ない場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉じ、さらに前記逆止弁の弁体と前記第1吐出側仕切弁との間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする請求項12に記載のメインテナンス方法。
  15. 請求項5に記載のポンプ機場のメインテナンス方法であって、
    前記ポンプの運転を停止した状態で、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁を閉止状態にし、
    前記点検管を前記第3分岐流路および前記戻り流路に接続し、
    前記点検管内での水の流れの有無から前記吸込側仕切弁の水漏れを検出することを特徴とするメインテナンス方法。
  16. 前記吸込側仕切弁の水漏れが検出された場合には、前記吸込側仕切弁、前記第1吐出側仕切弁、および前記第2吐出側仕切弁をすべて閉じ、さらに前記吸込側仕切弁と前記ポンプとの間に設けられた漏水逃し管から漏水を排出することを特徴とする請求項15に記載のメインテナンス方法。
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