JP2016204319A - カプセル用アントシアニン含有組成物及びカプセル剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】水への分散性を向上させたカプセル用アントシアニン含有組成物及びカプセル剤を提供する。【解決手段】本発明のカプセル用アントシアニン含有組成物は、アントシアニン含有素材及びリゾレシチンを含有する。アントシアニン含有素材は、植物原料としてビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クワ、エルダベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ、又は椿が用いられてもよい。さらに、分散安定性等の観点からミツロウ、魚油、植物油、又は中鎖脂肪酸を配合してもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、水への分散性を向上させたカプセル用アントシアニン含有組成物及びカプセル剤に関する。
一般に、植物体内に存在する抗酸化物質としてアントシアニン(anthocyanin)が知られている。アントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、アントシアニジン(anthocyanidin)をアグリコンとする配糖体として構成されている。また、アントシアニンは、天然色素として知られ、従来より食品、医薬品、化粧品等の分野で天然着色成分として利用されてきた。また、従来より、特許文献1に開示されるように、アントシアニン自体の生理機能として、眼の網膜に存在する視物質であるロドプシンの再合成を促進する作用を有し、摂取することにより視力の向上に効果があることが知られている(特許文献1参照)。
一般に、アントシアニンは、ブルーベリー、ラズベリー等のベリー類に多く含有されていることが知られており、それらを食することにより容易に摂取することができる。しかしながら、ベリー類等のアントシアニンを含有する素材を単に経口摂取したとしても、消化管からのアントシアニンの吸収率が非常に低いという問題であった。従来より、特許文献2に開示されるように、アントシアニンの摂取量を容易に増加させるために、アントシアニンをカプセルに封入して摂取する方法が知られている。
特開2005−328761号公報 特開2009−46438号公報
ところが、特許文献2に開示されるように、カプセルにアントシアニン含有素材を封入して摂取した場合、カプセルを摂取してからアントシアニン含有素材が水、特に消化液に分散又は溶解が完了するまで、時間を要するという問題があった。
本発明の目的とするところは、水への分散性を向上させたカプセル用アントシアニン含有組成物及びカプセル剤を提供することにある。
本発明は、特定の乳化剤を使用したことにより、カプセルに包含されるアントシアニン含有素材の水への分散性を向上できることを見出したことに基づいてなされたものである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様では、アントシアニン含有素材及びリゾレシチンを含有することを特徴とするカプセル用アントシアニン含有組成物が提供される。前記アントシアニン含有素材は、ビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クワ、エルダベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ、及び椿から選ばれる少なくとも一種でもよい。さらに、ミツロウを含有してもよい。さらに、魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有してもよい。
本発明の別の態様では、前記カプセル用アントシアニン含有組成物を内包することを特徴とするカプセル剤が提供される。また、日本薬局方第16改正に記載されている崩壊試験法において、溶出試験第1液を用いて試験を行った場合、内容物の溶出開始から30分後のアントシアニンの溶出率が90%以上となるよう規定されてもよい。
本発明によれば、アントシアニン含有素材の水への分散性を向上できる。
以下、本発明のカプセル用アントシアニン含有組成物を具体化した一実施形態を説明する。
本実施形態のカプセル用アントシアニン含有組成物(以下、単に「アントシアニン含有組成物」という)は、アントシアニン含有素材及び所定の乳化剤を含有している。さらに、ミツロウ、並びに魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸(MCT)から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有してもよい。
アントシアニンは、植物体内に存在する色素成分であり、特に抗酸化作用を発揮する。アントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、アントシアニジンをアグリコンとする配糖体として構成されている。アントシアニジンは、植物体内においてチロシン及びフェニルアラニンから、4−クマロイルCoA、テトラヒドロキシカルコン、ナリンゲニンをそれぞれ経由して再合成される。アントシアニンは、アグリコンであるアントシアニジン部位のB環のヒドロキシ基の数によりペラルゴジニン、シアニジン、及びデルフィニジンの3系統に分類されるが、本実施形態においては、いずれを適用してもよい。
アントシアニン含有素材としては、特に限定されないが、アントシアニンの生合成品、化学合成品、又は天然素材から溶媒を用いて抽出された粗抽出品若しくは精製品を使用してもよい。溶媒としては、水、有機溶媒、水/有機溶媒混合物、又は酸溶媒を適用することができる。これらのうち、夾雑物の多くが分離され、後述するホモジェナイザーを用いた均質化処理が容易な天然物からの粗抽出物が好ましく適用される。
アントシアニン含有素材としては、好ましくはアントシアニンを含有する植物体が好ましく適用される。アントシアニンを含有する植物体としては、例えばビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ(カウベリー)、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ(ストロベリー)、クワ(マルベリー)、エルダベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ(カシス:ブラックカーラント、レッドカーラント)、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ(サツマイモ、ジャガイモ、ヤマイモ)、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ、椿等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。これらの中で、アントシアニンを多く含有するビルベリー及びブルーベリーがより好ましく選択される。アントシアニンを含有する上記植物体における適用部位としては特に限定されない。アントシアニンは色素成分であるため、好ましくは、果実、種、葉、花又はそれらの構成成分の一部を含有するものが用いられる。
アントシアニン含有素材を天然素材から抽出処理して入手する場合、抽出処理に用いられる有機溶媒としては、特に限定されないが、例えばメタノール、エタノール、ブタノール、プロパノール、及びイソプロパノール等のアルコール類、グリセリン、氷酢酸等の極性溶媒、ヘキサン、並びに酢酸エチル等の低極性溶媒が挙げられる。これらの抽出溶媒は、単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でアントシアニンの抽出効率、生体への適用性、抽出コスト等の観点からエタノールが好ましく用いられる。また、抽出溶媒に使用される酸溶媒としては、例えば塩酸溶液、硫酸溶液等の無機酸溶液、酢酸溶液、ギ酸溶液、クエン酸等の有機酸溶液が挙げられる。抽出溶媒を用いた抽出処理は、常温〜加温(例えば20〜100℃)下において、静置もしくは撹拌しながら行う。また、抽出時間は、アントシアニンを抽出溶媒中に十分に移行させるために、30分以上であることが好ましい。次に、固液分離処理を行い抽出溶媒に不溶な成分を分離する。得られた粗溶出液は、そのままアントシアニン含有素材として利用することが可能であるうえ、必要に応じて濃縮、乾燥又は水希釈した状態でアントシアニン含有素材として利用することも可能である。粗抽出液の濃縮及び乾燥には、公知の減圧濃縮、膜濃縮、凍結濃縮、真空乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥が採用可能である。
以上のように得られた粗抽出物は、さらにカラムクロマトグラフィーを用いて、アントシアニンを分離及び精製処理を行ってもよい。クロマトグラフィー担体としては、例えば、多孔質合成吸着樹脂、イオン交換樹脂、ゲルろ過クロマトグラフィー等が挙げられる。それらを適宜組み合わせて、公知の分離手段により精製することができる。尚、多孔質合成吸着樹脂は、樹脂内の細孔表面と被吸着物質間の物理的相互作用により溶液中から種々の有機物を吸着及び分離することができる。
アントシアニン含有素材は、必要により一部又は全部が微細化処理されてもよい。微細化処理は、アントシアニン含有素材を均質化処理(ホモジェネート)することによりマイクロ単位又はナノ単位まで微細化することができる。アントシアニン含有素材を微細化することにより、アントシアニンの腸管からの吸収性をより向上させることができる。本実施形態において用いられる微細化されたアントシアニン含有素材は、少なくとも一部にナノレベルからマイクロレベルの粒子を含有することが好ましく、少なくとも一部にナノレベルの粒子(ナノ化粒子)を含有することがより好ましい。微細化されたアントシアニン含有素材の平均粒径は、特に限定されないが、10nm〜100μmの範囲にあることが好ましく、100nm〜10μmの範囲にあることがより好ましい。平均粒径が10nm以上の場合、処理コストの上を抑制することができる。また、含有する成分の劣化をより抑制することができる。一方、平均粒径が、100μm以下の場合、アントシアニンの体内への吸収率をより向上させることができる。平均粒径は、市販のレーザー回折・散乱式粒度分布測定器を用いて測定することができる。
微細化処理は、市販のホモジェナイザーを適宜採用することができる。例えば、高圧雰囲気下において、1又は2以上の小径穴と特定流路を有するノズル内を流体が高速移動することにより対象物を粉砕する高圧ホモジェナイザー、超音波を用いて対象物を粉砕する超音波粉砕機、高速撹拌処理により又は衝撃により対象物を粉砕する高速回転衝撃粉砕機、粉砕媒体を使用するボールミル又はビーズミル等が挙げられる。これらの中で、シャープな粒子径分布が得られ易い高圧ホモジェナイザーが好ましく用いられる。
高圧ホモジェナイザーは、液体の溶媒に溶解した粉砕対象物を微細化する湿式と、固体状の粒状体又は粉末体をさらに微細化する乾式とに分けられる。本実施形態においては、粒子をナノレベルまで微細化することがより容易な湿式が好ましく適用される。湿式の場合、高圧ホモジェナイザーに適用される処理溶液としては、例えば、溶媒として水を採用し、アントシアニン含有素材を0.1〜50質量%含有する水溶液が用いられる。高圧ホモジェナイザーにおいて、ノズルのタイプは特に限定されず、対向衝突型、貫通型、だまとり型のいずれを適用してもよい。
市販のホモジェナイザーを用いた微細化の処理条件としては、ホモジェナイザー、ノズルの種類、微細化処理前のアントシアニン含有素材の粒径等に応じて適宜決定される。また、平均粒径が所定の範囲内となるように、微細化処理は、1回又は2回以上繰り返される。
アントシアニン含有組成物中におけるアントシアニン含有素材の含有量は、好ましくは0.1〜99質量%、より好ましくは20〜80質量%、さらに好ましくは30〜70質量%である。この含有量が、0.1質量%以上の場合、アントシアニン含有素材の配合量を増加させることができる。一方、含有量が99質量%以下の場合、アントシアニン含有素材の水への分散性をより向上させることができる。
本実施形態のアントシアニン含有組成物は、乳化剤としてリゾレシチンが用いられる。リゾレシチンにより、カプセルに封入されるアントシアニン含有素材の水、特に消化液への分散性を向上できる。リゾレシチンは、レシチンを酵素等を使用して低分子化したものであればいずれも使用することができる。レシチンの由来としては特に限定されず、植物性レシチン、例えば大豆レシチン、及び動物性レシチン、例えば卵黄レシチンのいずれも使用することができる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。
レシチンを分解する酵素としては、ホスホリパーゼを挙げることができる。ホスホリパーゼとしては、例えばホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼB、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD等を挙げることができる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。ホスホリパーゼの中でもレシチンの2位脂肪酸エステル結合を加水分解するホスホリパーゼA2が好ましく用いられる。
アントシアニン含有組成物中におけるリゾレシチンの含有量は、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、さらに好ましくは0.8〜8質量%である。この含有量が、0.1質量%以上の場合、アントシアニン含有素材の水への分散性をより向上させることができる。一方、含有量が15質量%以下の場合、アントシアニン含有素材の水への分散性をより向上させることができ、また、アントシアニン含有組成物中に油性成分が配合される場合、組成物の粘度の上昇を抑制することができる。
魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸から選ばれる少なくとも一種の油性成分は、カプセル中におけるアントシアニン含有素材の分散性を向上させるために必要に応じて配合してもよい。また、アントシアニン含有組成物が微細化処理された場合は、アントシアニンの再凝集を抑制し、アントシアニンの消化管からの吸収率をより向上させることができる。魚油としては、例えば、スクワレン、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。植物油としては、大豆油、サフラワー(菜種)油、ひまわり油、パーム油、ごま油、亜麻仁油、ひまし油、オリーブ油、コーン油、綿実油、ピーナッツ油、グレープシード油、椿油、米胚芽油、小麦胚芽油等が挙げられる。中鎖脂肪酸は、炭素数が5〜12の脂肪酸を示し、より具体的には、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。これらの中で、アントシアニン含有素材の分散性に優れ、アントシアニンの消化管からの吸収率の高いサフラワー油、及び亜麻仁油がより好ましい。
アントシアニン含有組成物中における上記油性成分の含有量は、好ましくは1〜99質量%、より好ましくは20〜80質量%である。この含有量が、1質量%以上の場合、アントシアニン含有素材の分散性及びアントシアニン吸収率をより向上させることができる。一方、含有量が99質量%以下の場合、組成物中のアントシアニンの含有率をより向上させることができる。
ミツロウは、カプセル中におけるアントシアニン含有素材の粘度調整基材又は分散・安定性を向上させるために必要に応じて配合してもよい。ミツロウを加えることにより、粉末状のアントシアニン含有組成物をペースト状に成形し、特に上述した油性成分中におけるアントシアニンの分散性及び安定性を向上させる。アントシアニン含有組成物中におけるミツロウの含有量は、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、さらに好ましくは1〜8質量%である。この含有量が、0.1質量%以上の場合、カプセル内におけるアントシアニン含有素材の分散・安定性をより向上させることができる。一方、含有量が20質量%以下の場合、カプセルから溶出した際のアントシアニン含有素材の水への分散性をより向上させることができる。
以上のようにして得られたアントシアニン含有組成物は、そのまま溶液の状態でアントシアニン含有組成物として利用することが可能であるうえ、必要に応じて濃縮、乾燥又は水希釈した状態でアントシアニン含有組成物として利用することも可能である。溶出液の濃縮及び乾燥には、公知の減圧濃縮、膜濃縮、凍結濃縮、真空乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥が採用可能である。尚、アントシアニン含有組成物には、腐敗防止のための公知の添加剤やアルコール類を適量配合してもよい。
アントシアニンは、例えば優れた抗酸化作用を有するとともに、眼の網膜に存在する視物質であるロドプシンの再合成を促進する作用(視力回復作用)を有する。したがって、アントシアニン含有組成物を濃縮又は乾燥してそれらの効能及び効果を得ることを目的とした健康食品、サプリメントとして適用してもよい。また、抗酸化剤、視力回復剤等として各種医薬品、医薬部外品に適用してもよい。
本実施形態のアントシアニン含有組成物を飲食品に適用する場合、種々の食品素材又は飲料品素材とともにカプセル内に封入してもよい。カプセル内の剤型としては、特に限定されず、液状、粉末状、ゲル状、固形状のいずれであってもよい。前記飲食品としては、その他の成分としてゲル化剤含有食品、糖類、香料、甘味料、基材、賦形剤、食品添加剤、副素材、増量剤等を適宜配合してもよい。
本実施形態のアントシアニン含有組成物を医薬品として使用する場合は、好ましくは服用(経口摂取)してもよく、又は経腸投与してもよい。カプセル内の剤型としては、特に限定されず、液状、粉末状、ゲル状、固形状のいずれであってもよい。また、添加剤として賦形剤、基剤、乳化剤、溶剤、安定剤等を配合してもよい。
次に、上記のように構成されたアントシアニン含有組成物の作用を説明する。
本実施形態のアントシアニン含有組成物は、乳化剤としてリゾレシチンを使用した。それにより、カプセルに封入されるアントシアニン含有素材の水、特に消化液に対する分散性又は溶解性を向上できる。さらには、アントシアニン含有素材の分散又は溶解速度を高め、アントシアニンの吸収量もより高めることができる。
上記実施形態のアントシアニン含有組成物を包含するカプセル剤は、日本薬局方第16改正に記載されている崩壊試験法において、溶出試験第1液を用いて試験を行った場合、内容物の溶出開始から30分後のアントシアニンの溶出率が90%以上となるよう規定されていることが好ましい。かかる構成により、カプセルからのアントシアニンの溶出速度を速め、さらには生体における吸収速度の向上を図ることができる。尚、溶出率は、溶出試験第1液中において、アントシアニンの最大吸収波長(513.5nm)を指標として、全てのアントシアニンが試験液に分散又は溶解した時の吸光度を溶出率100%として求めることができる。
なお、より具体的な構成として、ハードカプセル(例えば1号ハードカプセル)に300mg充填し、上記と同様の試験を行った場合、内容物の溶出開始から15分後のアントシアニンの溶出率は、75%以上となるよう規定されていることが好ましく、90%以上となることがより好ましい。ハードカプセルの膜厚は特に限定されないが、好ましくは0.08〜0.12mm、より好ましくは0.09〜0.11mmの範囲で規定することができる。
同様に、より具体的な構成として、ロータリーダイ式カプセル充填機(例えば金型:OVAL−6)を用いて、300mgを内包しながらソフトカプセルを作製し、上記と同様の試験を行った場合、内容物の溶出開始から15分後のアントシアニンの溶出率は、45%以上となるよう規定されていることが好ましく、60%以上となることがより好ましい。ソフトカプセルの膜厚は特に限定されないが、好ましくは0.7〜1.1mm、より好ましくは0.8〜1mmの範囲で規定することができる。
本実施形態のアントシアニン含有組成物によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態のアントシアニン含有組成物は、アントシアニン含有素材及び乳化剤としてリゾレシチンを含有する。したがって、カプセル摂取後において、アントシアニン含有素材の水、特に消化液に対する分散性又は溶解性、及びカプセルからの溶出性を向上させることができる。それにより、腸管からのアントシアニンの吸収性、特に吸収量を高めることができる。
(2)アントシアニン含有素材は、高圧ホモジェナイザーにより高圧均質化処理が施されてもよい。したがって、アントシアニン含有素材の少なくとも一部を微細化することができ、アントシアニンの消化管からの吸収率をより向上させることができる。
微細化した粒子状又は粉末状物が、水に溶解する際、ダマ(継子)になった場合、リゾレリチンを併用することにより、水への分散性をより向上させることができる。つまり、カプセルを摂取してから、内容物が水、特に消化液に分散又は溶解が完了までの時間を短縮することができる。
(3)アントシアニン含有素材は、好ましくはビルベリー、ブルーベリー等の植物素材が適用される。したがって、アントシアニンの含有量が豊富であり、また、天然植物素材が由来であるため、安全且つ容易に摂取することができる。また、それらの天然素材が含有するビタミン及びミネラル等の他の栄養源も同時に摂取することができる。
(4)本実施形態のアントシアニン含有組成物において、好ましくは魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸から選ばれる少なくとも一種の油性成分が含有される。したがって、カプセル封入時におけるアントシアニン含有素材の分散性を向上させることができる。
(5)本実施形態のアントシアニン含有組成物は、粘度調整基材又は分散・安定性を向上させるためにミツロウとともにソフトカプセルに内包することができる。したがって、カプセル封入時におけるアントシアニン含有素材の分散性及び安定性を向上させることができる。
ミツロウにより、カプセルに内包される成分の水への分散性又は溶解性が低下する場合がある。しかしながら、本実施形態のアントシアニン含有組成物は、乳化剤としてリゾレシチンを配合しているので、分散性又は溶解性の低下を抑制することができる。
(6)本実施形態のアントシアニン含有組成物は、フィチン酸のようなミネラル分の吸収を阻害する作用を有する成分を含有することなく、アントシアニンの消化管からの吸収率を向上させることができる。その結果、アントシアニンによって得られる生体機能、すなわち、アントシアニンによって生ずる優れた抗酸化作用、及び眼の網膜に存在する視物質であるロドプシンの再合成を促進する作用の一層の向上が期待できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、必要により微細化処理が行われる場合、アントシアニン含有素材とリゾレシチンの配合は、微細化処理前に行っても、微細化処理後に行ってもいずれでもよい。
・上記実施形態において、必要により微細化処理が行われる場合、アントシアニン含有素材と油性成分との混合は、微細化処理前に行っても、微細化処理後に行ってもいずれでもよい。
・上記実施形態のアントシアニン含有組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において、上記以外の分散剤を配合してもよい。分散剤は、微細化されたアントシアニン含有素材の再凝集を抑制し、生体摂取後のアントシアニンの吸収率をより向上させるために配合してもよい。尚、本発明においては、分散剤には、食品添加物として用いられる保護剤、乳化剤、及び界面活性剤も含むものとする。分散剤としては、例えば、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。但し、生体適用性の観点から合成された分散剤は、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、配合しないことがさらに好ましい。
・上記実施形態のアントシアニン含有組成物は、ソフトカプセル剤又はハードカプセル剤のいずれに適用されてもよい。例えばソフトカプセル剤は、カプセル皮膜用組成物から形成した皮膜を、ロータリーダイ法等により、内容物を充填するとともにソフトカプセルを成形することにより製造される。カプセルの素材は、公知の材料を適用することができる。ソフトカプセルの素材としては、ゼラチン、グリセリン等が挙げられる。ハードカプセルの素材としては、例えばゼラチン、プルラン等の多糖類、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体、デンプン等が挙げられる。これらのカプセル剤は、瓶詰め包装、PTP包装、パウチ等の包装形態で包装されてもよい。
・上記実施形態のアントシアニン含有組成物は、その他成分として、ルテイン含有素材、例えばマリーゴールド等、ポリフェノール類、例えばレスベラトロール、ヘスペリジン等、カロチノイド類、例えばアスタキサンチン、βカロテン等、ビタミン類、アミノ酸類、例えばGABA等、多糖類、例えばヒアルロン酸等、タンパク質・ペプチド、例えばコラーゲン、ラクトフェリン、ゼラチン等、上記以外の油性成分、例えばグリセリン等、各種植物エキス、例えばイチョウ葉エキス、サンタベリーエキス等、核酸、例えばDNA等、コエンザイムQ10等を配合してもよい。
・上記実施形態におけるアントシアニン含有組成物は、ヒトが摂取する飲食品及び医薬品等に対して適用することができるのみならず、家畜やペット等の飼養動物の飼料にサプリメント、栄養補助食品、医薬品等として適用してもよい。
・上記実施形態のアントシアニン含有組成物が流体の場合、粘度範囲は特に限定されないが、好ましくは20Pa・s以下、より好ましくは18Pa・s以下、さらに好ましくは16Pa・s以下である。粘度が20Pa・s以下の場合、組成物の取り扱い性を向上させることができる。また、アントシアニン含有素材の水への分散性又は溶解性をより向上させることができる。
以下に試験例を挙げ、前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<試験例1:アントシアニン含有組成物を内包するハードカプセルの製造、安定性及び溶出試験>
(実施例1)
アントシアニン含有素材としてビルベリーエキス末を使用した。まずビルベリー果実を酸性水溶液で抽出処理し、濾過して粗抽出液を得た。次に、該粗抽出液を多孔質合成吸着樹脂に吸着させ、不要な成分を洗い流し、アントシアニン成分をエタノールで溶出させた。そして、溶出物を噴霧乾燥後、粉砕した物をビルベリーエキス末とした。ビルベリーエキス末は、アントシアニン含量36%以上(アントシアニジン含量25%以上)であった。
次に、ビルベリーエキス末30質量%を水に溶解し、湿式の高圧ホモジェナイザー(アルティマイザー:スギノマシン社製)を用いて、245MPaの高圧で、1回処理(1パス)を行った。そして、微細化処理後、凍結乾燥して粉砕・粉末化することにより微細化ビルベリーエキス末を得た。
実施例1は、微細化ビルベリーエキス末50質量%、ミツロウ4質量%、サフラワー油41質量%、乳化剤としてリゾレシチン(SLPペーストリゾ、辻製油社製)5質量%を配合した溶液をアントシアニン含有組成物として調製した。
(比較例1)
実施例1の構成において、リゾレシチンを配合せず、サフラワー油を46質量%に変更した以外は、同様の方法により製造した。
(比較例2)
実施例1の構成において、リゾレシチンの代わりに乳化剤としてレシチン(SLPペーストNG、辻製油社製)を5質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
上記の各アントシアニン含有組成物について、粘度を測定した。粘度は、25℃で、B型粘度計で7号ローターで30rpm、1分の条件で測定した。結果を表1に示す。
<保存安定性>
上記各アントシアニン含有組成物について、それぞれ透明なバイアル瓶に充填し、50℃で48時間保存した。保存期間終了後、バイアル瓶の外観より、アントシアニン含有組成物の分離の有無を目視にて観察した。組成物の分離がない場合を○、若干の油の浮きがみられる場合を△、強く分離している場合を×とした。結果を表1に示す。
<溶出試験>
上記各アントシアニン含有組成物について、ゼラチン、プルラン、及びセルロース等の各成分を混合してなるハードカプセル(1号ハードカプセル(クオリカプス社製)、膜厚0.1mm)に300mg充填した。溶出試験は、日本薬局方第16改正の一般試験法記載の6.09崩壊試験法に準じて行った。但し、試験液としては、溶出試験第1液(塩化ナトリウム2gを塩酸7mL及び水に溶かして1Lに調製(pH1.2))を使用した。崩壊試験機として、富山産業社製NT−20HSを使用した。各例のカプセル剤1粒を試験液(900mL)に投入し、ガラス管内に補助盤を入れて試験を行った。表2に記載の各試験時間において、試験液の吸光度を測定した。吸光度は、アントシアニンの最大吸収波長(513.5nm)を指標とした。溶出率(%)は、全てのアントシアニンが試験液に溶解した場合の吸光度を溶出率100%として求めた。各例において試験開始から3分後にカプセル皮膜が崩壊し、内容物の溶出が開始されたことを目視にて確認した。内容物の溶出開始からの経過時間(分)も併せて記載する。試験結果を表2に示す。
表1に示されるように、乳化剤を配合しない比較例1の場合、保存安定性が低下することが確認された。表2に示されるように、乳化剤としてリゾレシチンを使用する実施例1のハードカプセルの場合、特に溶出開始後15分以内において、比較例に対し、カプセルからのアントシアニンの溶出又は分散速度が速く、溶出性又は分散性が著しく向上することが確認された。尚、比較例1,2は、特にカプセルが崩壊した後、内容物の溶け残りが生じ、完全に水に溶解又は分散するまで時間を要した。
<試験例2:リゾレシチンの含有量と溶出量との関係>
実施例2は、実施例1の構成において、リゾレシチンを1質量%、サフラワー油を45質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
実施例3は、実施例1の構成において、リゾレシチンを3質量%、サフラワー油を43質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
実施例4は、実施例1の構成において、リゾレシチンを10質量%、サフラワー油を36質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
試験例1欄に記載の方法に従い、各例のアントシアニン含有組成物の粘度を測定するとともに、保存安定性について試験した。試験結果を表3に示す。実施例1及び比較例1の試験結果も併せて記載する。
同様に、試験例1欄に記載の方法に従い、各例のアントシアニン含有組成物をハードカプセルに充填した後、溶出試験を行った。各例において試験開始から3分後にカプセル皮膜が崩壊し、内容物の溶出が開始されたことを目視にて確認した。内容物の溶出開始からの経過時間(分)も併せて記載する。試験結果を表4に示す。実施例1及び比較例1の試験結果も併せて記載する。
表3に示されるように、リゾレシチンの配合量が高くなると粘度が上昇する傾向を示すことが確認された。また、リゾレシチンの配合量が1〜10質量%の範囲において、比較例1に対し、優れた溶出性又は分散性が得られることが確認された。
<試験例3:アントシアニン含有組成物を内包するソフトカプセルの製造及び溶出試験>
実施例5は、上記実施例1の内容物の構成を使用し、ソフトカプセルを製造した。ソフトカプセルの皮膜として、ゼラチン及びグリセリン等の各成分を混合してなるソフトカプセル用皮膜を使用した。金型として、OVAL−6を使用し、ロータリーダイ式カプセル充填機(三協社製)を用いて、300mgを内包しながら膜厚0.9mmのソフトカプセルを作製した。
比較例3は、上記比較例2の内容物の構成を使用し、実施例5と同様の方法を用いてソフトカプセルを製造した。
得られた実施例5及び比較例3の各ソフトカプセルを使用し、試験例1欄に記載の方法に従い、溶出試験を行った。各例において試験開始から6分後にカプセル皮膜が崩壊し、内容物の溶出が開始されたことを目視にて確認した。内容物の溶出開始からの経過時間(分)も併せて記載する。試験結果を表5に示す。
表5に示されるように、乳化剤としてリゾレシチンを使用する実施例5のソフトカプセルの場合、特に溶出開始から30分以内において、比較例の構成に対し、カプセルからのアントシアニンの溶出又は分散速度が速く、溶出性又は分散性が著しく向上することが確認された。
<試験例4:摂取後のアントシアニン吸収効果の比較>
実施例6は、実施例1の構成において、ビルベリーエキス末を53質量%、ミツロウを5質量%、リゾレシチンを5質量%、及びサフラワー油を37質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
比較例4は、実施例1の構成において、ビルベリーエキス末を53質量%、ミツロウを5質量%、レシチンを5質量%、及びサフラワー油を37質量%使用した以外は、同様の方法により製造した。
実施例6と比較例4の各アントシアニン含有組成物について、金型として、OBLONG−7を使用し、ロータリーダイ式カプセル充填機(三協社製)を用いて、310mgを内包しながら膜厚0.9mmのソフトカプセルを作製した。
絶食したビーグル犬(10週齢、体重約11〜13kg)3匹/群に、各カプセル剤を10粒ずつ30mLの水と一緒に経口投与した。投与後1,2,3,4,6,8,24時間経過したところで、採血した。採血した血液を3000rpm、15分、4℃で遠心分離し、得られた血漿を、ギ酸を用いて除タンパクした後、濃縮及び乾燥させ、移動相にて溶解させUHPLC用サンプルを作製した。
アントシアニンの濃度は、別途標準品より作成した検量線にてCyanidin-3-glucoside及びDelphinidin-3-glucosideの定量値を求め、Cyanidin-3-galactoside及びCyanidin-3-arabinoside、並びにDelphinidin-3-galactoside及びDelphinidin-3-arabinosideは、それぞれCyanidin-3-glucoside及びDelphinidin-3-glucoside当量として求めた。血漿中の上記各アントシアニン濃度を合計し、0〜24時間までの血中濃度−時間曲線下面積AUC0-24h(μg・h/L)を総アントシアニンの吸収量として求めた。また、最大血中濃度(Cmax)(ng/mL)も併せて求めた。その結果を表6に示す。尚、表中の数値は平均±標準誤差を示す。
表6に示されるように、リゾレシチンを使用する実施例6の構成は、アントシアニンの総吸収量が比較例に対し、1.5倍以上も増加することが確認された。乳化剤としてリゾレシチンを使用した場合、カプセルからの溶出又は分散速度のみならず、アントシアニンの吸収量も大幅に増加できることが確認された。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)アントシアニン含有素材及びリゾレシチンを包含する易分散性アントシアニン含有カプセル剤。従って、この(a)に記載の発明によれば、カプセルを摂取した際のアントシアニンの溶出性及び分散性を向上できる。また、アントシアニンの吸収量を増加させることができる。
上記目的を達成するために、本発明の一態様では、油性成分を溶媒とし、アントシアニン含有素材及びリゾレシチンを含有することを特徴とするカプセル用アントシアニン含有組成物が提供される。前記アントシアニン含有素材は、ビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クワ、エルダベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ、及び椿から選ばれる少なくとも一種でもよい。さらに、ミツロウを含有してもよい。前記油性成分は、魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸から選ばれる少なくとも一種であってもよい。

Claims (6)

  1. アントシアニン含有素材及びリゾレシチンを含有することを特徴とするカプセル用アントシアニン含有組成物。
  2. 前記アントシアニン含有素材は、ビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クワ、エルダベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ、及び椿から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載のカプセル用アントシアニン含有組成物。
  3. さらに、ミツロウを含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカプセル用アントシアニン含有組成物。
  4. さらに、魚油、植物油、及び中鎖脂肪酸から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカプセル用アントシアニン含有組成物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカプセル用アントシアニン含有組成物を内包することを特徴とするカプセル剤。
  6. 日本薬局方第16改正に記載されている崩壊試験法において、溶出試験第1液を用いて試験を行った場合、内容物の溶出開始から30分後のアントシアニンの溶出率が90%以上となるよう規定されたことを特徴とする請求項5に記載のカプセル剤。
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