JP2016202762A - 掛布団 - Google Patents

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Abstract

【課題】快適な寝床内環境が得られる軽量な掛布団を提供する。【解決手段】表布2と裏布3との周縁5を止着して袋状とした掛布団において、袋状となった内部空間は、周縁5に止着した層仕切布4によって上層空間10と下層空間20に区分けされている。周縁5には、上層空間10内に温風が吹き込まれる送風口11が設けられており、下層空間20には、保温材21が充填されている。【選択図】図2

Description

本発明は、掛布団に関し、特に、布団内部への送風によって温度を調整し、快適な睡眠環境を提供可能な掛布団に関する。
従来、羽毛布団の保温性や柔らかな質感を維持しながら、温度や湿度等を調整して寝心地の向上を図ることを目的として、羽毛等の保温材が充填された掛布団の内部に、温風を送り込む方法が提案されている。例えば、特許文献1および2には、羽毛等の保温材が充填された掛布団の裏布(人に接する側の布面)の一部に袋状の送風通路を形成し、この袋状の空間に温風を送風することで、適温で低湿度の就寝条件を実現する技術が開示されている。
特許第2630733号 特許第2616857号
上記した従来技術では、温風が吹き込まれる送風通路が、寝床と接するように形成されているため、使用者が裏布を介して温風に常に接した状態となってしまい、これにより肌の乾燥を招いたり、寝床内温度が上昇して体温が逃げ難くなって快適性に劣るという問題がある。
また、送風通路が布団の中央領域に形成されているため、掛布団全体に亘って温風を吹き込むことによる効果が十分に発揮できず、快適な寝床環境が得られない。この場合、送風通路を側縁まで拡張すると、温風の吹き込みによって送風通路が拡張して掛布団全体が浮き上がることから、側縁部分から寝床内部に冷気が侵入し寝心地が悪化してしまう。
本発明は、上記した実情に着目してなされたもので、快適な寝床内環境が得られる軽量な掛布団を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、表布と裏布との周縁を止着して袋状とした掛布団において、前記袋状となった内部空間は、前記周縁に止着した層仕切布によって上層空間と下層空間に区分けされており、前記周縁には、前記上層空間内に温風が吹き込まれる送風口が設けられており、前記下層空間には、保温材が充填されていることを特徴とする。
一般的に、寝具は就寝時の寝床内温度を快適に感じるおよそ33℃に保つための断熱材ととらえ、季節、もしくは室温に応じて保温材の充填量が異なる複数の掛布団を使い分ける。これは就寝時における掛布団上層の表面温度はほぼ室温と同じで様々であるが、断熱材の充填量(嵩)を替えることで下層表面すなわち寝床内では快適に感じるおよそ33℃に調整することである。掛布団内の温度は、寝床内から上層表面に向かって徐々に下がっていくが、この時、室温が低い(快適な寝床内温度と温度差が大きい)と、大きな嵩が必要で、室温が高い(温度差が小さい)と嵩は少なくて済む。
本発明の掛布団は、表布と裏布との間の内部空間が、層仕切布によって上層空間と下層空間に区分けされており、前記下層空間には、保温材(例えば、羽毛、羊毛、綿)が充填されており、前記上層空間には、外部送風機から前記送風口を介して温風が吹き込まれるようになっている。ここで上層空間は温風が吹き込まれる空間であり、室温が15℃程度であれば好ましくは25〜26℃程度の温風が吹き込まれる部分である。また、下層空間は、保温材が充填される部分となっており、布団全体として2層構造になっていることから、保温材の充填量以上に見かけ上は嵩高となる。すなわち、掛布団全体を2層構造にして下層空間に保温材を充填する構造としたことで、全体の保温材の使用量を減らすことができ、軽量化および低コスト化が図れる。そして、上層空間に温風(25〜26℃程度の温風)が吹き込まれると、上層空間は室温より高めの温度となり、さらにその下側に保温材を有する部分(下層空間)が存在するため、寝床内温度が快適と感じるおよそ33℃に保たれ、室温が低い場合であっても、少ない充填量の断熱材で快適な寝床環境が得られるようになる。この場合、使用者は、温風が吹き込まれる上層空間には直接、接することはないため、肌が乾燥することはなく寝床内温度が上昇し過ぎることもない。
また、前記上層空間は、送風口を介して吹き込まれる温風によって一定温度が維持可能なため、上層空間内が温度変化することはなく、就寝中に亘って快適な睡眠環境にすることが可能となる。
さらに、下層空間に温風を吹き込んで下層空間を膨らませる構造ではないため、下層空間側の側縁と寝床との間に隙間が生じにくくなり、寝床内へ外気が流入することが抑制される。このため、幅方向全体に亘って2層構造にすることができ、所定の環境が維持される空間を最大限確保して快適な寝床内環境が得られる。
本発明の掛布団によれば、快適な寝床内環境が得られる掛布団が提供される。
本発明に係る掛布団の一実施形態を示す斜視図。 図1に示す掛布団を示す図であり、(a)は平面図、(b)は裏面図、(c)は縦断面、(d)は横断面図。 図2に示す掛布団の縫付部Aの拡大図。 本発明に係る掛布団の一使用形態を示す全体概略図。 図4に示す掛布団の連結片付近の拡大図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る掛布団の一実施形態について、裾部の右上方向から斜視した全体概略図である。最初に、図1を参照して、掛布団の全体構成について説明する。
本実施形態の掛布団1は、長方形の表布2と、略同形状の裏布3の周縁5を縫い糸によって縫い合わせて止着して袋状に構成されており、その大きさは通常の成人用布団と同様、220cm×150cm程度である(シングルサイズの掛布団)。前記周縁5には、掛布団カバー固定用の紐を装着するための布製リング6が複数個所設けられている。
前記掛布団1の内部空間には、前記表布2と裏布3に介在された状態で前記周縁5に縫い合わされて止着された層仕切布4(図2(c)(d)参照)が設けられており、前記層仕切布4によって、周縁が縫い合わされた表布2と裏布3の内部空間は上層空間10と下層空間20に区分けされている。この場合、前記表布2、裏布3及び仕切布4は、後述する保温材は通さないが、通気性を有する素材(例えば、綿、シルク、ポリエステル)によって形成(編成)されている。
前記下層空間20には保温材21が充填されている。前記保温材21は、通常の布団の保温材として使用可能なものであれば良く、羽毛、羊毛、綿等で構成することが可能であるが、本実施例においては、軽さ、断熱性、調湿等の点で優れた特徴を有する羽毛が用いられている(以下、羽毛21と称する)。
図1に示すように、前記周縁5には、前記掛布団1の裾部側縁の幅方向の中心部分に、外部に開口する送風口11が設けられている。この送風口11は、送風機30(図4参照)の送風ホース31を差し込み、前記送風機30からの温風を前記上層空間10に導入する機能を備えており、本実施形態のように裾部側縁の幅方向中心部分に設けることが好ましい。すなわち、裾部側縁の中心部分は、寝返り等によって掛布団1が幅方向に引っ張られる場合にも、その位置変動が他の部分に比べて小さく済むため、当該位置に送風口11を設けることによって、前記送風ホース31を送風口11から外れにくくできる。また裾部側縁の中心部分は足元に近いため、この位置から温風を導入することによって、他の部位に比べて足元領域が温かくなり、より良い寝心地が実現可能となる。ただし、前記送風口11を設ける位置は、上記した裾部側縁の中心部分に限定されず、前記上層空間10に温風を導入可能な場所であれば良く、送風口11については複数個所に設けられていても良い。
前記送風口11は、単なる開口でも良いが、本実施例においては、表布2と層仕切布4の周縁5の一部を縫い合わせることなく開口を形成し、その開口部分に、両端が開口した略円筒状の連結片11Aを設けている。この連結片11Aは、開口部分に対して縫着されていたり、面ファスナ等によって着脱可能であっても良く、掛布団1の外部に向けて突き出た状態で固定されている。図4に示すように、この突出した先端開口部11Bから、前記送風ホース31が前記連結片11A内に差し込まれる。この場合、前記先端開口部11Bには、前記連結片11Aと送風ホース31との接続を確実にする固定部が形成されていても良い。前記固定部は、例えば、面ファスナーや、図5に示すような、紐11Cを引いて締結具11Dによって開口部分を絞るような構造とすることができる。このような固定部を設けることで、前記送風ホース31と掛布団1との接続が外れにくくなり、温風を安定的に送風口11を介して前記上層空間10に供給可能となる。
さらに、掛布団1をベッドで使用する場合には、前記連結片11Aは、図4に示すように、床に届く程度に十分長いことが好ましい(ベッドの高さHよりも連結片11Aを長く形成する)。すなわち、ベッドで掛布団1を使用する場合、送風機30が設置される床と前記送風口11の高さに差が生じ、畳等の床に布団を敷く場合に比べて、前記送風ホース31が外れやすくなるが、前記連結片11Aをベッドの高さHよりも長くすることによって、前記先端開口部11Bの位置が床面に届き、送風ホース31を前記連結片11Aから外れにくくできる。
上記のような構成とした場合、前記送風機30で生成した温風は、前記送風ホース31が差し込まれた前記連結片11Aを通過して前記送風口11に到達し、前記送風口11から前記上層空間10に流入する。上層空間10に温風が吹き込まれると、上層空間10は温かい空気で満たされ、保温材21が充填された下層空間20の上側に全面に亘って一定温度の空間を生じさせることができる。すなわち、使用者がこの掛布団1を掛けると、一定温度になった環境下で、保温材21が充填されている薄い掛布団をかけたような状態(快適な室温で軽い布団を掛けた状態)が構築される。この場合、使用者と温風が吹き込まれる上層空間10との間には、羽毛21が充填された保温領域があり、使用者は、温風が吹き込まれる上層空間10に直接、接することはないため、肌が乾燥することはなく、寝床内温度が上昇し過ぎることもない。
なお、前記上層空間10に吹き込まれた暖気は、掛布団1の外部の冷気によって冷却されるが、使用者が就寝している間、前記上層空間10に連続的に温風を供給することで上層空間10を一定の温度に維持しておくことが好ましい。この場合、表布2は、上記したように、通気性を有する素材によって形成されているため、温風が連続供給されても掛布団1が過膨張することはない。すなわち、外部送風機30から上層空間10に吹き込まれた温風は表布2を通過して掛布団の上面側から外部に放出されるため、表布はドーム状に大きく膨らむことが抑制され、上層空間10は一定の温度が維持される。
次に、図2を参照して、図1に示す掛布団1に形成された前記上層空間10および前記下層空間20の内部構造を説明する。
図2(b)に示すように、本実施形態の下層空間20の内部は、幅方向および長手方向に直線的に形成された分割仕切布22によって、格子状に区切られた複数の区画23に分割されている。前記分割仕切り布22は、通気性を有するが、羽毛21の移動を遮断する素材によって形成されており、前記区画23にはそれぞれ羽毛21が充填されている。各区画23に充填された羽毛21は、充填された区画内から移動しないため、製造時に各区画23に羽毛21を均等に充填することで偏りを抑制することができる。このように区画ごとに保温材(羽毛)を充填する方法は羽毛布団において一般的であり、偏りが生じないため、羽毛の使用量を削減することができる。例えば、本実施例のように220cm×150cmの掛布団を長手方向に6分割、幅方向に6分割した場合、区画23は36室形成され、各区画23に充填される羽毛量は10g程度で済み、羽毛の偏りを生じさせることなく全体の使用量を減らしてコストを低下することができる。なお、羽毛21は、図2(b)に示すような投入口24から、専用の投入ノズルを挿入し、各区画23に万遍なく投入、充填される。
図2(a)に示すように、前記上層空間10の内部は、幅方向および長手方向に直線的に形成された通気性を有する分割仕切布12によって、格子状に区切られた複数の区画13に分割されている。上述したように、前記上層空間10の裾部側縁の中央部には、前記連結片11Aが連結された前記送風口11が設けられており、前記送風口11から吹き込まれた温風は、前記分割仕切布12を通過して各区画13に供給される。
前記分割仕切布12のうち、襟元部14において幅方向に形成された分割仕切布12aについては、他の部分より通気性が低い素材を用いることが好ましい。前記襟元部14は、使用者の首や肩が接する部分が含まれるため、分割仕切布12aの通気性を低くすることで前記襟元部14への温風の流入を規制することができ、これにより、当該部分の肌の乾燥を防ぐと共に、前記襟元部14の表布2の表面から徐々に放出される温風が、顔等に余計な刺激を与えて、寝心地を悪化させることはない。すなわち、裾部からの温風導入によって足元領域が温かく、襟元部14への温風遮断によって、顔や首の部分の温度を、他の部分より下げることができるため、安眠に適した環境が得られる。
上記したように、前記襟元部14への温風流入を遮断する場合には、前記襟元部14の内部空間には羽毛21等の保温材を充填することが好ましい。本実施形態では、前記襟元部14は、図2(a)のように、縦方向に配設される分割仕切布12bによって幅方向のみに6分割された区画14aで構成されており、右側縁に羽毛投入口15が設けられている。すなわち、前記羽毛投入口15から投入ノズルを挿入し、前記羽毛21を前記襟元部14内の各区画14aに10gずつ充填するようにしている。なお、前記襟元部14の領域には、層仕切布4は必ずしもなくてもよく、前記上層空間10と前記下層空間20が区分けされていない形態で、襟元部14を幅方向に区画し、羽毛21を充填しても良い。
前記上層空間10のうち、前記襟元部14を除く部分は、温風が供給される領域(単なる空間)となる。この領域は、羽毛等の保温材は充填しないものの、図2(a)に示すように、当該領域は、前記分割仕切布12によって分割されていることが好ましい。これは上層空間10が複数の区画13に分割されていないと、温風を吹き込んだ際に、前記上層空間はドーム状に膨らむ傾向が強くなってしまい、一般的な羽毛布団との形状の相違が大きくなって使用者が外観に違和感をもつ可能性があるためである。本実施形態では、前記上層空間10のうち、前記襟元部14を除く部分を、長手方向に4分割、幅方向に3分割することで全面に亘ってドーム状に膨らむことを抑制している。なお、上層空間10の分割数を多くし過ぎると、製造コストが高くなることから、その区画数については、下層空間の区画数よりも少ない(下層空間の区画数が多い)ことが好ましく、これにより、使用される羽毛量を削減しつつ、美的外観の向上が図れるとともに、製造コストを低減することが可能となる。
図2(c)(d)に示すように、前記分割仕切布22は、前記裏布3と前記層仕切布4の2枚の布地を直線的に連結するように縫着されており、一例として、図2(d)の分割仕切布22の一箇所Aを拡大したものを図3に示す。前記分割仕切布22は、布地22aと裏布3及び布地22bと層仕切布4をそれぞれ縫着した後に、前記布地22aと前記布地22bを重ねた状態で縫い付けて連結することによって裏布3と層仕切布4間に配設される。この連結手法は、羽毛布団で一般的に使用されている方法であり、縫合等に要する製造コストは従来同様に抑えたまま、羽毛21の使用量を削減して低コスト化を図ることができる。なお、上層空間10に配設される分割仕切布12,12a,12bについても、前記分割仕切布22と同様な構成によって表布2と層仕切布4との間に配設される。
前記上層空間10及び前記下層空間20にそれぞれ配設された分割仕切布12、12a、12b、22は、掛布団1の縦断面視または横断面視において、同一線上に形成されていないものを含むことが好ましい。例えば、本実施形態においては、図2(c)の縦断面視に示すように、前記上層空間10に4カ所縫合された分割仕切布12、12aと、前記下層空間20に5カ所縫合された分割仕切布22は同一線上になく、前記分割仕切布12、12aは、前記分割仕切布22の間に配設されており、互い違い(オフセットした状態)に設けられている。また、図2(d)のように、横断面視においては、5カ所形成された分割仕切布22のうち、中央と両側の3か所は、分割仕切布12と同一線上にない。
前記下層空間20は、使用者の体温が伝達される部位であり、体温からの暖気については前記表布2の表面から外部に徐々に放出されるが、その際、前記分割仕切布との縫い目部分での放出が大きくなる。このため、上面から見た場合の縫い目の位置が、上層空間10と下層空間20とで重なってしまうと、その縫い目からは、集中的に暖気が放出してしまうが、両空間を仕切っている分割仕切布12、12a、12b、及び22を、縦断面視または横断面視において、同一線上に形成されていないものを含むようにすると、集中的に暖気が放出される場所が削減でき、急激な暖気の放出現象を回避可能となる。
次に、上記した構成の掛布団1の使用方法について、図4を参照して説明する。
本発明の掛布団は、ベッド上でも、畳等の床上でも使用可能であるが、図4は一実施形態としてベッド40上に設置したものである。前記掛布団1を、上層空間10が上面となるようにベッド40に設置し、送風口11に設けられた連結片11Aの先端開口部11Bに、送風機30の送風ホース31を挿入する。前記送風ホース31と前記連結片11Aは、前記先端開口部11Bに設けられた紐11Cを絞ることによって固定する。
以上の設置を行ない、送風機30によって前記送風口から上層空間10に温風を吹き込む。この場合、吹き込まれる温風の量、温度、時間については、温風機30側で制御されるが、快適な睡眠が得られる環境、例えば室温が15℃程度であれば上層空間が25〜26℃程度になるように制御され、連続的に温風を吹き込むことによって前記上層空間10内は一定の温度に維持される。使用者は、このような温度環境下において、下層空間20に羽毛を充填した薄い掛布団を掛けた状態(適度の温度環境の下で合掛け布団を掛けたような状態)となるため、快適な環境で寝付くことができる。この際、使用者は、温風が吹き込まれる上層空間10に接することはないため、就寝中に肌が乾燥することはなく、寝床内温度が上昇し過ぎることもない。また、襟元部分14には温風の流入が規制されているため、上層空間10に吹き込まれる温風が、顔等に余計な刺激を与えることはなく、安眠に適した環境が得られる。
さらに、本発明では、下層空間20に温風を吹き込んで下層空間20を膨らませる構造ではないため、下層空間20側の側縁と寝床との間に隙間が生じることはなく、寝床内への外気流入は抑制される。すなわち、幅方向全体に亘って2層構造にすることができ、所定の温度が維持される空間を最大限確保して快適な寝床内環境が得られる。
なお、日本の春、秋のように、気温が快適な状況下においては、温風機30を接続することなく、掛布団1をそのまま使用することができる。また、室内温度が低い冬では、上記した温風を上層空間10に吹き込むことで、軽く、快適な睡眠環境が得られる掛布団構造となり、春、秋、冬の3シーズンにわたって快適に使用することが可能な軽量な掛布団が得られる。すなわち、一般的に、春、秋の2シーズンは、合掛け布団を用い、冬には本掛け布団(または前記合掛け布団の複数)を用いることが一般的であるが、本実施形態においては、羽毛量0.8Kgの軽量で、温風機30を併用することで、本掛け布団と同等な効果が得られることから、3シーズンにわたって単体の掛布団として使用することが可能となる。
以上、本発明に係る掛布団の実施形態の一例を示したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。例えば、前記上層空間10の内部に、前記表布2と前記層仕切布4の間に、これらと略平行面状の層仕切布(図示せず)を追加形成することによって、前記上層空間10の内部を2層以上の空間に分割し、掛布団1の上面の冷気の影響をより低減できるような構成とすることもできる。また、前記層仕切布4、前記上層空間10に追加形成された層仕切布によって形成された各層は、面ファスナー等によって、層ごとに分離可能なものであってもよい。さらに、下層空間に充填される保温材については、吹き込む温風の温度等に応じて、使用量、厚さ、種類を換えることができる。
1 掛布団
2 表布
3 裏布
4 層仕切布
10 上層空間
11 送風口
11A 連結片
11B 先端開口部
12,12a,12b 分割仕切布
20 下層空間
22 分割仕切布
30 送風機
40 ベッド

Claims (6)

  1. 表布と裏布との周縁を止着して袋状とした掛布団において、
    前記袋状となった内部空間は、前記周縁に止着した層仕切布によって上層空間と下層空間に区分けされており、
    前記周縁には、前記上層空間内に温風が吹き込まれる送風口が設けられており、
    前記下層空間には、保温材が充填されている
    ことを特徴とする掛布団。
  2. 前記送風口は、前記周縁において、裾部側縁の幅方向の中心部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の掛布団。
  3. 前記上層空間および前記下層空間の内部は、分割仕切布によって複数の区画に分割されており、
    前記上層空間の区画数よりも前記下層空間の区画数が多くなるように分割されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の掛布団。
  4. 前記分割仕切布のうち、襟元部において幅方向に形成された分割仕切布は、他の部分の分割仕切布よりも通気性が低い素材を用いており、
    前記襟元部に幅方向に形成された分割仕切布と前記周縁によって規定される襟元部の区画内には、保温材が充填されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の掛布団。
  5. 前記上層空間に設けられた前記分割仕切布と、前記下層空間に設けられた前記分割仕切布は、横断面視または縦断面視において、同一線上に形成されていないものを含む
    ことを特徴とする請求項3または4のいずれか1項に記載の掛布団。
  6. 前記送風口には、ベッドに設置した状態で床に届く長さの連結片が配設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の掛布団。
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