JP2016202291A - 支台歯形成ゲージ - Google Patents

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努 窪田
Tsutomu Kubota
努 窪田
尾瀬 和久
Kazuhisa Ose
和久 尾瀬
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Abstract

【課題】支台歯が形成される過程において、作業者が歯の研削量を把握することを可能にする支台歯形成ゲージを提供すること。【解決手段】歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面に跨って載置される支台歯形成ゲージ1であって、複数の臼歯31は、第1臼歯31Aを含み、第1臼歯31Aの咬合面31A1に密着可能な第1密着面11Aと、第1密着面11Aの頬側端部から立ち上がる第1頬側側壁12Aと、第1密着面11Aの舌側端部から立ち上がる第1舌側側壁13Aと、を備え、第1密着面11Aと頬側側壁との境界には第1頬側稜線15Aが形成されており、第1密着面11Aと舌側側壁との境界には第1舌側稜線16Aが形成されており、第1頬側稜線15A及び第1舌側稜線16Aは、第1臼歯31Aの咬合面31A1に位置するように載置可能な支台歯形成ゲージ。【選択図】図1

Description

本発明は、支台歯を形成する際に使用する支台歯形成ゲージに関する。
従来、歯科治療において、クラウンやブリッジ等の補綴物を支えるために、支台歯が形成されることがある。支台歯は、歯科医師等の作業者が、歯(例えば、臼歯)を研削することによって形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−118893号公報
支台歯の最適な形状は、補綴物の形状等に応じて決まる。作業者が、歯を研削することによって、最適な形状の支台歯を形成するためには、支台歯を形成する過程において、歯の元の形状や歯の研削量が把握可能になっていることが望ましい。
しかし、作業者が一旦歯を研削し出すと、歯の元の形状や歯の研削量を把握することは困難である。
本発明は、支台歯が形成される過程において、作業者が歯の元の形状や歯の研削量を把握することを可能にする支台歯形成ゲージを提供することを目的とする。
本発明は、歯列を形成する複数の臼歯のそれぞれの咬合面に跨って載置される支台歯形成ゲージであって、前記複数の臼歯は、第1臼歯を含み、前記第1臼歯の咬合面に密着可能な第1密着面と、前記第1密着面の頬側端部から立ち上がる第1頬側側壁と、前記第1密着面の舌側端部から立ち上がる第1舌側側壁と、を備え、前記第1密着面と前記第1頬側側壁との境界には第1頬側稜線が形成されており、前記第1密着面と前記第1舌側側壁との境界には第1舌側稜線が形成されており、前記第1頬側稜線及び前記第1舌側稜線は、前記第1臼歯の咬合面に位置するように載置可能な支台歯形成ゲージに関する。
また、前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁は、前記第1臼歯の歯軸に略平行であることが好ましい。
また、前記複数の臼歯は、前記第1臼歯とは異なる第2臼歯を含み、前記第2臼歯の咬合面に密着可能な第2密着面と、前記第2密着面の頬側端部から立ち上がる第2頬側側壁と、前記第2密着面の舌側端部から立ち上がる第2舌側側壁と、を更に備え、前記第2密着面と前記第2頬側側壁との境界には第2頬側稜線が形成されており、前記第2密着面と前記第2舌側側壁との境界には第2舌側稜線が形成されており、前記第2頬側稜線及び前記第2舌側稜線は、前記第2臼歯の咬合面に位置するように載置可能であり、前記第2頬側側壁及び前記第2舌側側壁は、前記第2臼歯の歯軸に略平行であり、前記第2頬側側壁及び前記第2舌側側壁は、前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁と平行でないことが好ましい。
また、前記第1頬側稜線及び前記第1舌側稜線は、前記第1臼歯の咬合面における咬頭頂を通るように載置可能であり、前記第2舌側稜線及び前記第2頬側稜線は、前記第2臼歯の咬合面における咬頭頂を通るように載置可能であることが好ましい。
また、前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁のいずれか一方又は両方には、前記第1臼歯の歯軸に略平行な第1臼歯歯軸平行線が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、支台歯が形成される過程において、作業者が歯の元の形状や歯の研削量を把握することを可能にする支台歯形成ゲージを提供することができる。
(A)〜(B)は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を示す図であり、(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を頬側から舌側方向に見た図、(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を舌側から頬側方向に見た図である。 (A)〜(B)は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を示す図であり、(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を上方向(咬合面)から下方向に見た図、(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を近心方向から遠心方向に見た図である。 本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージを密着面側から見た図である。 (A)〜(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型の断面図であり、(A)は、図2(A)のA−A線で切断した断面図であり、(B)は、図2(A)のB−B線で切断した断面図である。 (A)〜(B)は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を示す図であり、(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を頬側から舌側方向に見た図、(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を舌側から頬側方向に見た図である。 (A)〜(B)は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を示す図であり、(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を上方向(咬合面)から下方向に見た図、(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を近心方向から遠心方向に見た図である。 (A)〜(D)は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を示す図であり、(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を頬側から舌側方向に見た図、(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を舌側から頬側方向に見た図、(C)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を上方向(咬合面)から上側から見た図、(D)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を近心方向から遠心方向に見た図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を示す図であり、図1(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を頬側から舌側方向に見た図、図1(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を舌側から頬側方向に見た図である。図2(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を上方向(咬合面)から下方向に見た図、図2(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削前)を近心方向から遠心方向に見た図である。図3は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージを密着面側から見た図である。図4は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型の断面図であり、図4(A)は、図2(A)のA−A線で切断した断面図であり、図4(B)は、図2(A)のB−B線で切断した断面図である。図5及び図6は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を示す図であり、図5(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を頬側から舌側方向に見た図、図5(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を舌側から頬側方向に見た図である。図6(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を上方向(咬合面)から下方向に見た図、図6(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが載置された歯科模型(研削後)を近心方向から遠心方向に見た図である。
図1〜図3に示すように、支台歯形成ゲージ1は、密着部10と、固定部20と、を備える。支台歯形成ゲージ1(密着部10及び固定部20)は、可撓性部材で形成されている。可撓性部材としては、例えば、ゴム、シリコーン、軟質ウレタン樹脂、軟質エポキシ樹脂、チオコールラバー、不飽和ポリエステル樹脂、エラストマー、ナイロン、フッ素樹脂(PTFE)等が挙げられる。
図1及び図2に示すように、歯科模型30は、歯列を形成する複数の臼歯31と、歯肉部32と、を備える。歯科模型30は、人間の下顎部を模擬したものである。支台歯形成ゲージ1は、複数の臼歯31のそれぞれの咬合面(後述)に跨って載置されている。
本明細書の説明において、歯肉部32から臼歯31に向かう方向を上方向D1とし、上方向D1と反対の方向を下方向D2とし、上方向D1及び下方向D2に略直交し、歯列の内側(人間の下顎部であれば、舌がある側。舌側。)に向かう方向を舌側方向D3とし、舌側方向D3と反対の方向であって、歯列の外側(人間の下顎部であれば、頬がある側。頬側。)に向かう方向を頬側方向D4とし、歯列に沿った方向であって切歯(前歯)に向かう方向を近心方向D5とし、歯列に沿った方向であって臼歯(奥歯)に向かう方向を遠心方向D6とする。
密着部10は、密着面11と、頬側側壁12と、舌側側壁13と、上面14と、で構成される。固定部20は、近心側固定部20Aと、遠心側固定部20Bと、とを備える。密着部10は、複数の臼歯31の上に配置されている。近心側固定部20Aは、密着部10の近心方向D5側の端部に設けられており、遠心側固定部20Bは、密着部10の遠心方向D6側の端部に設けられている。
図3に示すように、密着面11は、第1密着面11Aと、第2密着面11Bと、第3密着面11Cと、第4密着面11Dと、を備える。
図1に示すように、頬側側壁12は、第1頬側側壁12Aと、第2頬側側壁12Bと、第3頬側側壁12Cと、第4頬側側壁12Dと、を備える。舌側側壁13は、第1舌側側壁13Aと、第2舌側側壁13Bと、第3舌側側壁13Cと、第4舌側側壁13Dと、を備える。
図1及び図2に示すように、歯列を形成する複数の臼歯31は、第1臼歯31Aと、第2臼歯31Bと、第3臼歯31Cと、第4臼歯31Dと、を備える。なお、一般的な歯学分野における臼歯の名称との対応関係は、次の通りである。第1臼歯31Aは第1大臼歯に対応し、第2臼歯31Bは第2小臼歯に対応し、第3臼歯31Cは第2大臼歯に対応し、第4臼歯31Dは第1小臼歯に対応する。
第1臼歯31Aは、第1咬合面31A1を有しており、第2臼歯31Bは、第2咬合面31B1を有しており、第3臼歯31Cは、第3咬合面31C1を有しており、第4臼歯31Dは、第4咬合面31D1を有している。また、第1咬合面31A1は、第1頬側咬頭頂31A2及び第1舌側咬頭頂31A3を有しており、第2咬合面31B1は、第2頬側咬頭頂31B2及び第2舌側咬頭頂31B3を有しており、第3咬合面31C1は、第3頬側咬頭頂31C2及び第3舌側咬頭頂31C3を有しており、第4咬合面31D1は、第4頬側咬頭頂31D2及び第4舌側咬頭頂31D3を有している。
第1頬側咬頭頂31A2及び第1舌側咬頭頂31A3は、第1咬合面A1に2つずつ存在する。第2頬側咬頭頂31B2及び第2舌側咬頭頂31B3は、第2咬合面31B1に1つずつ存在する。第3頬側咬頭頂31C2及び第3舌側咬頭頂31C3は、第3咬合面31C1に2つずつ存在する。第4頬側咬頭頂31D2及び第4舌側咬頭頂31D3は、第4咬合面31D1に1つずつ存在する。
なお、臼歯の咬合面とは、上下の臼歯が咬み合う面のことを意味する。咬頭頂とは、咬合面において上方向D1に凸になっている部分の頂点(又は頂点付近)を意味する。
図3に示すように、第1密着面11Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1の形状に対応する形状を有しており、第1臼歯31Aの咬合面に密着可能になっている。第2密着面11Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1の形状に対応する形状を有しているため、第2臼歯31Bの咬合面に密着可能になっている。第3密着面11Cは、第3臼歯31Cの咬合面の形状に対応する形状を有しているため、第3臼歯31Cの咬合面に密着可能になっている。第4密着面11Dは、第4臼歯31Dの咬合面の形状に対応する形状を有しているため、第4臼歯31Dの咬合面に密着可能になっている。そのため、図1及び図2に示すように、第1密着面11Aは、第1咬合面31A1に密着しており、第2密着面11Bは、第2咬合面31B1に密着しており、第3密着面11Cは、第3咬合面31C1に密着しており、第4密着面11Dは、第4咬合面31D1に密着している。
図1及び図2に示すように、第1頬側側壁12Aは、第1密着面11Aの頬側方向D4の端部(頬側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第2頬側側壁12Bは、第2密着面11Bの頬側方向D4の端部(頬側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第3頬側側壁12Cは、第3密着面11Cの頬側方向D4の端部(頬側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第4頬側側壁12Dは、第4密着面11Dの頬側方向D4の端部(頬側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。
第1密着面11Aと第1頬側側壁12Aとの境界には、第1頬側稜線15Aが形成されている。第2密着面11Bと第2頬側側壁12Bとの境界には、第2頬側稜線15Bが形成されている。第3密着面11Cと第3頬側側壁12Cとの境界には、第3頬側稜線15Cが形成されている。第4密着面11Dと第4頬側側壁12Dとの境界には、第4頬側稜線15Dが形成されている。
第1舌側側壁13Aは、第1密着面11Aの舌側方向D3の端部(舌側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第2頬側側壁12Bは、第2密着面11Bの舌側方向D3の端部(舌側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第3頬側側壁12Cは、第3密着面11Cの舌側方向D3の端部(舌側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。第4頬側側壁12Dは、第4密着面11Dの舌側方向D3の端部(舌側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁である。
第1密着面11Aと第1舌側側壁13Aとの境界には、第1舌側稜線16Aが形成されている。第2密着面11Bと第2舌側側壁13Bとの境界には、第2舌側稜線16Bが形成されている。第3密着面11Cと第3頬側側壁12Cとの境界には、第3舌側稜線16Cが形成されている。第4密着面11Dと第4頬側側壁12Dとの境界には、第4舌側稜線16Dが形成されている。
第1頬側側壁12A、第2頬側側壁12B、第3頬側側壁12C及び第4頬側側壁12Dを備える頬側側壁12は、全体として密着面11の頬側方向D4の端部(頬側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁となっている。第1舌側側壁13A、第2舌側側壁13B、第3舌側側壁13C及び第4舌側側壁13Dを備える舌側側壁13は、全体として密着面11の舌側方向D3の端部(舌側端部)から、上方向D1に立ち上がる側壁となっている。
密着面11と頬側側壁12との境界には、全体として頬側稜線15が形成されることになる。また、密着面11と舌側側壁13との境界には、全体として舌側稜線16が形成されることになる。なお、頬側稜線15は、第1頬側稜線15Aと、第2頬側稜線15Bと、第3頬側稜線15Cと、第4頬側稜線15Dとを含む稜線である。また、舌側稜線16は、第1舌側稜線16Aと、第2舌側稜線16Bと、第3舌側稜線16Cと、第4舌側稜線16Dとを含む稜線である。
図1、図2及び図4に示すように、第1頬側稜線15Aは、第1頬側咬頭頂31A2を通っており、第2頬側稜線15Bは、第2頬側咬頭頂31B2を通っており、第3頬側稜線15Cは、第3頬側咬頭頂31C2を通っており、第4頬側稜線15Dは、第4頬側咬頭頂31D2を通っている。また、第1舌側稜線16Aは、第1舌側咬頭頂31A3を通っており、第2舌側稜線16Bは、第2舌側咬頭頂31B3を通っており、第3舌側稜線16Cは、第3舌側咬頭頂31C3を通っており、第4舌側稜線16Dは、第4舌側咬頭頂31D3を通っている。
そのため、頬側稜線15は、第1頬側咬頭頂31A2、第2頬側咬頭頂31B2、第3頬側咬頭頂31C2及び第4頬側咬頭頂31D2を貫いていることになる。また、舌側稜線16は、第1舌側咬頭頂31A3、第2舌側咬頭頂31B3、第3舌側咬頭頂31C3及び第4舌側咬頭頂31D3を貫いていることになる。
このように、支台歯形成ゲージ1は、歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面に跨って載置されるものである。
近心側固定部20Aは、第4臼歯31Dの近心方向D5側で隣接する歯の一部を覆うように配置される部材である。遠心側固定部20Bは、第3臼歯31Cの遠心方向D6側で、第3臼歯31Cに接するとともに、歯肉部32にも接するように配置される部材である。近心側固定部20A及び遠心側固定部20Bによって、密着部10は、第1臼歯31A、第2臼歯31B、第3臼歯31C及び第4臼歯31Dに、より安定して固定される。
図1(A)及び図1(B)に示すように、頬側から舌側方向D3に見たときの第1臼歯31Aの歯軸Xは、上方向D1(又は下方向D2)に対して傾いている。より具体的には、第1臼歯31Aの歯軸Xは、上方向D1側が近心方向D5に倒れるように傾いている。第1頬側側壁12Aには、歯軸Xに略平行な第1臼歯頬側歯軸平行線12A1が設けられている。第1舌側側壁13Aには、歯軸Xに略平行な第1臼歯舌側歯軸平行線13A1が設けられている。
図1(A)及び図1(B)に示すように、頬側から舌側方向D3に見たときの第2臼歯31Bの歯軸Yは、上方向D1(又は下方向D2)に対して傾いている。より具体的には、第2臼歯31Bの歯軸Yは、上方向D1側が近心方向D5に倒れるように傾いている。第2頬側側壁12Bには、歯軸Yに略平行な第2臼歯頬側歯軸平行線12B1が設けられている。第2舌側側壁13Bには、歯軸Xに略平行な第2臼歯舌側歯軸平行線13B1が設けられている。
第1臼歯頬側歯軸平行線12A1、第1臼歯舌側歯軸平行線13A1、第2臼歯頬側歯軸平行線12B1及び第2臼歯舌側歯軸平行線13B1は、それぞれの側壁に形成された窪みによる線である。
図4(A)に示すように、第1臼歯31Aの歯軸Xは、上方向D1(又は下方向D2)に対して傾いている。より具体的には、第1臼歯31Aの歯軸Xは、上方向D1側が舌側方向D3に倒れるように傾いている。図2(B)及び図4(A)に示すように、支台歯形成ゲージ1において、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aは、第1臼歯31Aの歯軸Xに略平行になるように形成されている。
図4(B)に示すように、第2臼歯31Bの歯軸Yは、上方向D1(又は下方向D2)に対して傾いている。より具体的には、第2臼歯31Bの歯軸Yは、上方向D1側が舌側方向D3に倒れるように傾いている。図2(B)及び図4(B)に示すように、支台歯形成ゲージ1において、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bは、第2臼歯31Bの歯軸Yに略平行になるように形成されている。
なお、第1臼歯31Aの歯軸Xの傾きと、第2臼歯31Bの歯軸Yの傾きとは、異なる。そのため、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aと、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bとは、平行ではない。また、第1臼歯頬側歯軸平行線12A1と第2臼歯頬側歯軸平行線12B1とは、略平行でなく、第1臼歯舌側歯軸平行線13A1と第2臼歯舌側歯軸平行線13B1とは、略平行でない。
なお、「略平行である」とは、正確に平行であること、及び±1度以内の誤差を持って平行であることを含む概念である。
次に、支台歯形成ゲージ1を使用した支台歯の形成方法について、図1、図2、図5及び図6を参照しながら説明する。支台歯の形成は、以下の(1)〜(8)の手順で行われる。ここでは、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bが研削される場合について、説明する。
(1)作業者は、図1及び図2に示すように、歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面に跨るように、支台歯形成ゲージ1を載置する。作業者は、第1密着面11Aが第1咬合面31A1に密着し、第2密着面11Bが第2咬合面31B1に密着し、第3密着面11Cが第3咬合面31C1に密着し、第4密着面11Dが第4咬合面31D1に密着していることを確認する。
(2)作業者は、複数の臼歯31に支台歯形成ゲージ1を載置した状態で、第1臼歯31Aの頬側側面及び下側側面のうち、下方向D2側の部分を研削する。第1臼歯31Aの頬側側面のうち、下方向D2側の部分の研削方向は、第1頬側側壁12Aと平行にされる。第1臼歯31Aの頬側側面のうち、下方向D2側の部分の研削方向は、第1舌側側壁13Aに平行にされる。同様に、作業者は、複数の臼歯31に支台歯形成ゲージ1を載置した状態で、第2臼歯31Bの頬側側面及び下側側面のうち、下方向D2側の部分を研削する。第2臼歯31Bの頬側側面のうち、下方向D2側の部分の研削方向は、第2頬側側壁12Bと平行にされる。第2臼歯31Bの頬側側面のうち、下方向D2側の部分の研削方向は、第2舌側側壁13Bに平行にされる。
(3)作業者は、第1臼歯頬側歯軸平行線12A1及び第2臼歯頬側歯軸平行線12B1の傾きを確認した上で、支台歯形成ゲージ1を複数の臼歯31から取り外す。なお、作業者は、必要に応じて、第1臼歯舌側歯軸平行線13A1及び第2臼歯舌側歯軸平行線13B1の傾きも確認しておいてもよい。その後、作業者は、第1臼歯31Aの近心側側面及び遠心側側面を研削する。第1臼歯31Aの近心側側面及び遠心側側面の研削方向は、確認された第1臼歯頬側歯軸平行線12A1と平行にされる。同様に、作業者は、第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面を研削する。第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面の研削方向は、確認された第2臼歯頬側歯軸平行線12B1と平行にされる。
(4)作業者は、再び、歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面に跨るように、支台歯形成ゲージ1を載置する。作業者は、第1臼歯31Aの近心側側面及び遠心側側面の研削方向が第1臼歯頬側歯軸平行線12A1と平行になっているか否かを確認する。また、作業者は、第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面の研削方向が第2臼歯頬側歯軸平行線12B1と平行になっているか否かを確認する。なお、作業者は、必要に応じて、第1臼歯舌側歯軸平行線13A1及び第2臼歯舌側歯軸平行線13B1の傾きも確認してよい。
(5)作業者は、必要に応じて、(3)と(4)の作業を繰り返すことによって、第1臼歯頬側歯軸平行線12A1や第1臼歯舌側歯軸平行線13A1に平行なるように(すなわち、歯軸Xに平行になるように)、第1臼歯31Aの近心側側面及び遠心側側面を研削することができる。同様に、作業者は、第2臼歯頬側歯軸平行線12B1や第2臼歯舌側歯軸平行線13B1に平行なるように(すなわち、歯軸Yに平行になるように)、第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面を研削することができる。
(6)作業者は、第1臼歯31Aの近心側側面及び遠心側側面が適切に研削されたことを確認し、第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面が適切に研削されたことを確認した後、支台歯形成ゲージ1を複数の臼歯31から取り外す。そして、作業者は、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1及び第2臼歯31Bの第2咬合面31B1を研削する。また、作業者は、第1臼歯31Aの側面のうち、(2)で研削しなかった部分を研削するとともに、第2臼歯31Bの側面のうち、(2)で研削しなかった部分を研削する。
(7)作業者は、図5及び図6に示すように、再び、歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面に跨るように、支台歯形成ゲージ1を載置する。作業者は、図5(A)及び図5(B)に示す状態を確認することによって、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bの歯の元の形状や研削量を視覚的に把握することが可能である。また、作業者は、図6(A)及び図6(B)に示す状態を確認することによって、第1臼歯31Aの側面が、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aの傾き(すなわち、歯軸Xの傾き)に沿って研削されているか確認することができ、第2臼歯31Bの側面が、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bの傾き(すなわち、歯軸Yの傾き)に沿って研削されているか、再度確認することができる。
(8)作業者は、必要に応じて、(6)と(7)の作業を繰り返すことによって、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bを研削していく。
作業者が(1)〜(8)の手順で第1臼歯31A及び第2臼歯31Bを研削すると、図7に示すような2つの支台歯(第1臼歯31Aが研削された支台歯及び第2臼歯31Bが研削された支台歯)が形成される。図7は、本発明の一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を示す図であり、図7(A)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を舌側方向に見た図、図7(B)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を頬側方向に見た図、図7(C)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を上側から見た図、図7(D)は、一実施形態の支台歯形成ゲージが取り除かれた歯科模型(研削後)を遠心方向に見た図である。図7(A)及び図7(B)に示すように、適切な形状の支台歯が形成される。また、図7(C)及び図7(D)に示すように、2つの支台歯は、歯軸方向に略平行に研削されている。
このように、一実施形態の支台歯形成ゲージ1は、歯列を形成する複数の臼歯31のそれぞれの咬合面31A1〜31D1に跨って載置されるものであり、複数の臼歯31は、第1臼歯31Aを含み、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1に密着可能な第1密着面11Aと、第1密着面11Aの頬側端部から立ち上がる第1頬側側壁12Aと、第1密着面11Aの舌側端部から立ち上がる第1舌側側壁13Aと、を備えている。そして、第1密着面11Aと頬側側壁との境界には第1頬側稜線15Aが形成されており、第1密着面11Aと舌側側壁との境界には第1舌側稜線16Aが形成されており、第1頬側稜線15Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1における第1頬側咬頭頂31A2を通っており、第1舌側稜線16Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1における第1舌側咬頭頂31A3に位置している。そのため、支台歯形成ゲージ1は、作業者が第1臼歯31Aの元の形状や研削量を把握することを可能にする。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1において、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aは、第1臼歯31Aの歯軸Xに略平行である。そのため、支台歯形成ゲージ1は、作業者が第1臼歯31Aの研削方向が歯軸Xに平行であるか否かを把握することを可能にする。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1において、複数の臼歯31は、第1臼歯31Aとは異なる第2臼歯31Bを含み、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1に密着可能な第2密着面11Bと、第2密着面11Bの頬側端部から立ち上がる第2頬側側壁12Bと、第2密着面11Bの舌側端部から立ち上がる第2舌側側壁13Bと、を更に備えている。そして、第2密着面11Bと第2頬側側壁12Bとの境界には第2頬側稜線15Bが形成されており、第2密着面11Bと第2舌側側壁13Bとの境界には第2舌側稜線16Bが形成されており、第2頬側稜線15Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1における第2頬側咬頭頂31B2を通っており、第2舌側稜線16Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1における第2舌側咬頭頂31B3に位置している。また、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bは、第2臼歯31Bの歯軸Yに略平行であり、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bは、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aと平行でない。そのため、支台歯形成ゲージ1は、作業者が、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bの元の形状や研削量を把握することを可能にする。また、支台歯形成ゲージ1は、作業者が第2臼歯31Bの研削方向が歯軸Yに平行であるか否かを把握することを可能にする。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1において、第1頬側稜線15A及び第1舌側稜線16Aは、第1咬合面31A1における咬頭頂を通るように載置可能であり、第2頬側稜線15B及び第2舌側稜線16Bは、第2咬合面31B1における咬頭頂を通るように載置可能である。そのため、作業者は、研削過程において、常に第1臼歯31Aの咬頭頂、小窩及び列溝の位置を把握することが可能である。そのため、第1臼歯31Aが研削されることによって作られた支台歯における尖った部分の位置は、第1臼歯31Aにおける咬頭頂の位置に対応するようになる。また、支台歯における窪んだ部分の位置は、小窩や列溝の位置に対応するようになる。同様に、作業者は、研削過程において、常に第2臼歯31Bの咬頭頂、小窩、列溝の位置を把握することも可能である。そのため、第2臼歯31Bが研削されることによって作られた支台歯における尖った部分の位置は、第2臼歯31Bにおける咬頭頂の位置に対応するようになる。また、支台歯における窪んだ部分の位置は、小窩や列溝の位置に対応するようになる。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1において、第1頬側側壁12Aには第1臼歯31Aの歯軸Xに略平行な第1臼歯頬側歯軸平行線12A1が設けられており、第1舌側側壁13Aには第1臼歯31Aの歯軸Xに略平行な第1臼歯舌側歯軸平行線13A1が設けられている。また、第2頬側側壁12Bには第2臼歯31Bの歯軸Yに略平行な第2臼歯頬側歯軸平行線12B1が設けられており、第2舌側側壁13Bには第2臼歯31Bの歯軸Yに略平行な第2臼歯舌側歯軸平行線13B1が設けられている。そのため、支台歯形成ゲージ1は、作業者が、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bの近心側側面及び遠心側側面の研削方向がそれぞれ歯軸に平行であるか否かを把握することを可能にする。
以上、一実施形態について説明した。しかし、本発明は、一実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施され得る。
一実施形態において、第1頬側稜線15Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1における第1頬側咬頭頂31A2に位置しており、第1舌側稜線16Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1における第1舌側咬頭頂31A3に位置しており、第2頬側稜線15Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1における第2頬側咬頭頂31B2に位置しており、第2舌側稜線16Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1における第2舌側咬頭頂31B3に位置していたが、これに限定されない。第1頬側稜線15A及び第1舌側稜線16Aは、第1臼歯31Aの第1咬合面31A1に位置していていればよい。また、第2頬側稜線15B及び第2舌側稜線16Bは、第2臼歯31Bの第2咬合面31B1に位置してればよい。すなわち、支台歯形成ゲージ1は、複数の臼歯のそれぞれの咬合面に跨って載置された状態において、舌側方向D3又は頬側方向D4に見たときに、研削量が把握可能なように、複数の臼歯における研削対象の臼歯(例えば、上述の一実施形態においては、第1臼歯31A及び第2臼歯31B)の側面が露出されていればよい。
また、上記説明では、第1臼歯31A及び第2臼歯31Bを研削する場合について説明されていたが、これ限定されない。支台歯形成ゲージ1は、第1臼歯31Aのみを研削する場合にも使用可能である。同様に、第2臼歯31Bのみを研削する場合にも使用可能である。すなわち、第1臼歯31A、第2臼歯31B、第3臼歯31C及び第4臼歯31Dのいずれか1つ以上を研削する場合にも使用可能である。
また、一実施形態において、第1臼歯31Aは第1大臼歯に対応し、第2臼歯31Bは第2小臼歯に対応し、第3臼歯31Cは第2大臼歯に対応し、第4臼歯31Dは第1小臼歯に対応していたが、これに限定されない。第1臼歯31A、第2臼歯31B、第3臼歯31C及び第4臼歯31Dは、それぞれ、どの臼歯に対応するものであってもよい。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1の密着面11は、4つの密着面(すなわち、第1密着面11Aは、第2密着面11B、第3密着面11C及び第4密着面11D)を備えていたが、これに限定されない。密着面11は、少なくとも1つ以上の密着面を備えていればよい。例えば、第1臼歯31Aのみが研削される場合、密着面11は少なくとも第1密着面11Aを備えていればよい。
また、上記説明では、第1臼歯31Aの歯軸Xの傾きと第2臼歯31Bの歯軸Yの傾きは異なっていたため、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bは、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aと平行でなかった。しかし、第1臼歯31Aの歯軸Xの傾きと第2臼歯31Bの歯軸Yの傾きが同じ場合、第2頬側側壁12B及び第2舌側側壁13Bは、第1頬側側壁12A及び第1舌側側壁13Aと略平行であってもよい。
また、第1臼歯頬側歯軸平行線12A1、第1臼歯舌側歯軸平行線13A1、第2臼歯頬側歯軸平行線12B1及び第2臼歯舌側歯軸平行線13B1は、それぞれの側壁に形成された窪みによる線であったが、これに限定されない。それぞれの歯軸平行線は、それぞれの側壁に描画された線マーキングであってもよい。また、第1臼歯頬側歯軸平行線12A1と第1臼歯舌側歯軸平行線13A1は、両方設けられていてもよいし、いずれか一方だけ設けられていてもよい。第2臼歯頬側歯軸平行線12B1と第2臼歯舌側歯軸平行線13B1とについても、同様である。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1は、近心側固定部20A及び遠心側固定部20Bを備えていたが、これに限定されない。支台歯形成ゲージ1は、作業者が臼歯の研削量や研削方法を把握可能に使用できればよいため、必ずしも近心側固定部20A及び遠心側固定部20Bは備えていなくてもよい。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1は、歯科模型30に載置されていたが、これに限定されない。支台歯形成ゲージ1は、人間の臼歯にも載置可能である。よって、支台歯形成ゲージ1は、人間の臼歯の研削にも使用可能である。本発明の支台歯形成ゲージ1が載置される臼歯は、歯科模型における臼歯及び人間の臼歯のいずれであってもよい。
支台歯形成ゲージ1が歯科模型30に使用される場合、支台歯形成ゲージ1は、歯科模型の複数の臼歯に対応する形状に製造される。また、支台歯形成ゲージ1が人間の臼歯の研削に使用される場合、支台歯形成ゲージ1は、当該人間から個別に取得された臼歯のデータに基づいて製造される。なお、作業者は、人間の臼歯を目視することによって、人間の臼歯の歯軸を把握することは困難である。そのため、作業者は、支台歯形成ゲージ1を使用せずに人間の臼歯を研削した場合、研削方向を臼歯の歯軸に平行にすることも困難である。しかし、作業者は、当該人間から個別に取得された臼歯のデータに基づいて製造された支台歯形成ゲージ1を使用することによって、研削方向を臼歯の歯軸に平行にすることが可能になる。そのため、支台歯形成ゲージ1は、人間の歯を研削する場合においても有利な効果を奏する。
また、一実施形態の支台歯形成ゲージ1は、下顎の臼歯に使用されていたが、これに限定されない。上顎の臼歯に使用されてもよい。
1 支台歯形成用ゲージ
10 密着部
10A 第1密着部
10B 第2密着部
10C 第3密着部
10D 第4密着部
11 密着面
11A 第1密着面
11B 第2密着面
11C 第3密着面
11D 第4密着面
12 頬側側面
12A 第1頬側側壁
12A1 第1臼歯頬側歯軸平行線(第1臼歯歯軸平行線)
12B 第2頬側側壁
12B1 第2臼歯頬側歯軸平行線(第1臼歯歯軸平行線)
12C 第3頬側側壁
12D 第4頬側側壁
13 舌側側面
13A 第1舌側側壁
13A1 第1臼歯舌側歯軸平行線
13B 第2舌側側壁
13B1 第2臼歯舌側歯軸平行線
13C 第3舌側側壁
13D 第4舌側側壁
14 上面
15 頬側稜線
15A 第1頬側稜線
15B 第2頬側稜線
15C 第3頬側稜線
15D 第4頬側稜線
16 舌側稜線
16A 第1舌側稜線
16B 第2舌側稜線
16C 第3舌側稜線
16D 第4舌側稜線
20 固定部
20A 近心側固定部
20B 遠心側固定部
30 歯科模型
31 歯列を形成する臼歯
31A 第1臼歯
31A1 第1咬合面(第1臼歯の咬合面)
31A2 第1頬側咬頭頂(第1臼歯の咬合面における咬頭頂)
31A3 第1舌側咬頭頂(第1臼歯の咬合面における咬頭頂)
31B 第2臼歯
31B1 第2咬合面(第2臼歯の咬合面)
31B2 第2頬側咬頭頂(第2臼歯の咬合面における咬頭頂)
31B3 第2舌側咬頭頂(第2臼歯の咬合面における咬頭頂)
31C 第3臼歯
31C1 第3咬合面
31C2 第3頬側咬頭頂
31C3 第3舌側咬頭頂
31D 第4臼歯
31D1 第4咬合面
31D2 第4頬側咬頭頂
31D3 第4舌側咬頭頂
32 歯肉部
X 第1臼歯31Aの歯軸
Y 第2臼歯31Bの歯軸

Claims (5)

  1. 歯列を形成する複数の臼歯のそれぞれの咬合面に跨って載置される支台歯形成ゲージであって、
    前記複数の臼歯は、第1臼歯を含み、
    前記第1臼歯の咬合面に密着可能な第1密着面と、
    前記第1密着面の頬側端部から立ち上がる第1頬側側壁と、
    前記第1密着面の舌側端部から立ち上がる第1舌側側壁と、
    を備え、
    前記第1密着面と前記第1頬側側壁との境界には第1頬側稜線が形成されており、
    前記第1密着面と前記第1舌側側壁との境界には第1舌側稜線が形成されており、
    前記第1頬側稜線及び前記第1舌側稜線は、前記第1臼歯の咬合面に位置するように載置可能な支台歯形成ゲージ。
  2. 前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁は、前記第1臼歯の歯軸に略平行である
    請求項1に記載の支台歯形成ゲージ。
  3. 前記複数の臼歯は、前記第1臼歯とは異なる第2臼歯を含み、
    前記第2臼歯の咬合面に密着可能な第2密着面と、
    前記第2密着面の頬側端部から立ち上がる第2頬側側壁と、
    前記第2密着面の舌側端部から立ち上がる第2舌側側壁と、
    を更に備え、
    前記第2密着面と前記第2頬側側壁との境界には第2頬側稜線が形成されており、
    前記第2密着面と前記第2舌側側壁との境界には第2舌側稜線が形成されており、
    前記第2頬側稜線及び前記第2舌側稜線は、前記第2臼歯の咬合面に位置するように載置可能であり、
    前記第2頬側側壁及び前記第2舌側側壁は、前記第2臼歯の歯軸に略平行であり、
    前記第2頬側側壁及び前記第2舌側側壁は、前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁と略平行でない
    請求項2に記載の支台歯形成ゲージ。
  4. 前記第1頬側稜線及び前記第1舌側稜線は、前記第1臼歯の咬合面における咬頭頂を通るように載置可能であり、前記第2舌側稜線及び前記第2頬側稜線は、前記第2臼歯の咬合面における咬頭頂を通るように載置可能である
    請求項3に記載の支台歯形成ゲージ。
  5. 前記第1頬側側壁及び前記第1舌側側壁のいずれか一方又は両方には、前記第1臼歯の歯軸に略平行な第1臼歯歯軸平行線が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の支台歯形成ゲージ。
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