JP2016201508A - 半導体素子内蔵配線板及びその製造方法 - Google Patents

半導体素子内蔵配線板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの削減を図りつつ、反りの発生を防止することができる半導体素子内蔵配線板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子内蔵配線板1は、ベース基板20と、ベース基板20に埋設される半導体素子10と、ベース基板20を挟むようにその両側に形成される第1ビルドアップ層30と第2ビルドアップ層40とを備える。第1ビルドアップ層30は、絶縁層300と、導体パッド301と、導体パッド301及びベース基板20の導体層201を接続するビア導体302とを有する。第2ビルドアップ層40は、絶縁層400と、導体パッド401と、導体パッド401及ベース基板20の導体層205を接続するビア導体402とを有する。絶縁層300及び400は補強材を含む樹脂材料により形成されている。ベース基板20のビア導体208,209はビア導体302と異なる方向に拡径され、ビア導体402と同じ方向に拡径されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子内蔵配線板及びその製造方法に関する。
従来、このような分野の技術として、例えば下記特許文献に記載されるものがある。特許文献1では、絶縁層に内蔵される半導体素子と、絶縁層の上に形成される導体層と、絶縁層に埋められ、外部電子部品と電気的に接続するための外部端子とを備える配線板が開示されている。また、特許文献2では、絶縁層の上に形成される複数の導体層と、導体層同士の間に配置される半導体素子と、導体層及び半導体素子を電気的に接続するビア導体とを備える配線板が開示されている。
特開2012−238805号公報 特開2012−191204号公報
しかし、上述の半導体素子内蔵配線板は、いずれもコア基板を有しないので、コアレス工法で作製されることが予想される。すなわち、支持板を利用し、その支持板の片側に絶縁層と導体層とを順次に積層し、その後に支持板を除去する工法である。このため、コア基板を用いてその両側にそれぞれ絶縁層及び導体層を同時に積層してなる配線板と比べて、製造工程数が増えるので、製造コストが高くなることが考えられる。また、上述の配線板では、絶縁層と導体層との積層は片側にのみ行われるため、材料の熱膨張係数の違いによる熱応力が発生し、それに起因する反りが生じやすいと推察される。
本発明は、製造コストの削減を図りつつ、反りの発生を防止することができる半導体素子内蔵配線板及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の半導体素子内蔵配線板は、ベース基板と、前記ベース基板に埋設される半導体素子と、前記ベース基板を挟むようにその両側に形成される第1ビルドアップ層と第2ビルドアップ層と、を備える半導体素子内蔵配線板であって、前記ベース基板は、一方の主面側に形成される第1導体層と、他方の主面側に形成される第2導体層と、前記第1導体層及び前記第2導体層を電気的に接続する複数の第1ビア導体とを有し、前記半導体素子は、端子を有するアクティブ面と該アクティブ面の反対側の非アクティブ面とを有し、且つ、前記アクティブ面が前記他方の主面側に向くように前記ベース基板に埋設され、前記第1ビルドアップ層は、前記半導体素子の前記非アクティブ面側に形成される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の前記ベース基板と反対する面側から外部に露出する複数の第1導体パッドと、前記第1絶縁層の内部に形成されるとともに前記第1導体パッド及び前記第1導体層を電気的に接続する複数の第2ビア導体とを有し、前記第2ビルドアップ層は、前記半導体素子の前記アクティブ面側に形成される第2絶縁層と、前記第2絶縁層の前記ベース基板と反対する面側から外部に露出する複数の第2導体パッドと、前記第2絶縁層の内部に形成されるとともに前記第2導体パッド及び前記第2導体層を電気的に接続する複数の第3ビア導体とを有し、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層は、補強材を含む樹脂材料により形成され、前記第1ビア導体は、前記第2ビア導体と異なる方向に拡径され、且つ、前記第3ビア導体と同じ方向に拡径されている。
本発明によれば、製造コストの削減を図りつつ、反りの発生を防止することができる。
実施形態に係る半導体素子内蔵配線板を示す断面図である。 半導体素子内蔵配線板を用いたPOP構造の半導体パッケージを示す説明図である。 半導体素子内蔵配線板を用いたPOP構造の半導体パッケージを示す説明図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 半導体素子内蔵配線板の製造方法を説明する工程図である。 凹部の他の製造方法を説明する工程図である。 凹部の他の製造方法を説明する工程図である。 凹部の他の製造方法を説明する工程図である。
以下、図面を参照して本発明に係る半導体素子内蔵配線板の実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体素子内蔵配線板1は、中央位置に配置されるベース基板20と、ベース基板20の内部に埋設される半導体素子10と、ベース基板20を挟むように下側に配置される第1ビルドアップ層30と、上側に配置される第2ビルドアップ層40とを備えている。
ベース基板20は、いわゆるコア基板を有しないコアレス基板であり、複数の絶縁層及び導体層を積層することにより形成されている。このベース基板20は、略平板状を呈しており、互いに対向する一方の主面20aと、他方の主面20bとを有する。本実施形態における導体層は、電気回路を構成する配線層であり、その配置位置によって導体パッドと配線パターン等を含む場合もあれば、導体パッドのみを含む場合もある。
ベース基板20の一方の主面20a側には、導体層201とプレーン層207とが設けられている。導体層201とプレーン層207とは、後述する第1ビルドアップ層30の絶縁層300の上に並設されている。導体層201は、特許請求の範囲に記載の「第1導体層」に相当し、例えば電解めっき層によって構成されている。プレーン層207は、導体層201と同様に、電解めっき層によって構成されている。
図1に示すように、プレーン層207の一部と導体層201とは、その上に積層された絶縁層200によって覆われている。絶縁層200は、特許請求の範囲に記載の「第3絶縁層」に相当し、無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料により形成されている。本実施形態では、絶縁層200は、30〜80wt%のSiOの無機フィラーを含有する樹脂絶縁材料によって形成されている。
絶縁層200の上には、導体層203が形成されている。導体層203は、特許請求の範囲に記載の「第3導体層」に相当し、例えば無電解めっき層と電解めっき層によって構成されている。絶縁層200及び導体層203の上には、更に絶縁層202が積層されている。絶縁層202は、特許請求の範囲に記載の「第4絶縁層」に相当し、無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料により形成されている。絶縁層202の上には、導体層が形成されておらず、絶縁層204が積層されている。
図1に示すように、ベース基板20には、絶縁層200及び絶縁層202を貫通し、プレーン層207の一部を底面とする凹部206が設けられている。凹部206はその内部に半導体素子10を収容できる大きさに形成されている。また、凹部206の側壁206aは、半導体素子10を内部にスムーズに搭載できるように下方から上方に向かって広がるように形成されている。
半導体素子10は、複数の端子11が形成されるアクティブ面10bと、該アクティブ面10bの反対側の非アクティブ面10aとを有する。半導体素子10は、そのアクティブ面10bがベース基板20の他方の主面20b側に向くように、凹部206に収容されている。半導体素子10の非アクティブ面10aには、ダイアタッチフィルム12が設けられている。
絶縁層200,202の積層方向において、絶縁層202の上表面は、凹部206に収容された半導体素子10のアクティブ面10bよりも低くなっている。このようにすれば、例えば搭載装置を用いて半導体素子10をピックアップし凹部206に搭載する際に、搭載装置と絶縁層202との干渉を防止することができ、搭載作業をよりスムーズに行える効果を奏する。そして、凹部206内に搭載された半導体素子10は、ダイアタッチフィルム12を介してプレーン層207と仮固定され、更にその周り及び上に形成される絶縁層204によって埋設されている。
絶縁層204は、特許請求の範囲に記載の「第5絶縁層」に相当し、絶縁層200,202と同様に、無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料により形成されている。絶縁層204の上には、更に導体層205が形成されている。導体層205は、特許請求の範囲に記載の「第2導体層」に相当し、導体層203と同様に無電解めっき層と電解めっき層によって構成されている。また、導体層205は、半導体素子10の上方の範囲に配置する部分と、該範囲以外に配置する部分とで分けられている。図1に示すように、これらの2つの部分の一部が互いに連結されている。このようにすれば、構成される配線が信号の伝送だけではなく、例えば電源又はグランド配線としての利用も可能である。
ベース基板20の絶縁層200、202及び204のうち、絶縁層200は最も下側に位置し、絶縁層204は最も上側に位置している。従って、絶縁層200の下表面はベース基板20の一方の主面20aを構成し、絶縁層204の上表面はベース基板20の他方の主面20bを構成する。また、導体層201及びプレーン層207の下表面は、一方の主面20aと同一平面に位置している。
絶縁層202は、絶縁層200及び204と異なり、その上に導体層が形成されていない。この絶縁層202は、凹部206の形成後に行うプレーン層207のデスミア処理時に、デスミア処理による導体層203への影響を防止し、導体層203を保護する保護層として設けられている。また、ベース基板20の絶縁層200、202及び204のうち、絶縁層202は最も薄く形成されている。このようにすることで、ベース基板20の薄型化を図ることができる。
絶縁層200の内部には、導体層201と導体層203とを電気的に接続するビア導体208が複数形成されている。絶縁層202及び204の内部には、導体層203と導体層205とを電気的に接続するビア導体209が複数形成されている。すなわち、ビア導体208は1つの絶縁層にわたって形成されており、ビア導体209は2つの絶縁層にわたって形成されている。
ビア導体208,209は、特許請求の範囲に記載の「第1ビア導体」に相当し、それぞれ円錐台形状を呈し、同じ方向に向かって拡径されている。具体的には、ビア導体208,209の全ては、一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向に沿って直径が拡がるように形成されている。そして、ビア導体208,209の形成によって、一方の主面20a側に形成される導体層201及び他方の主面20b側に形成される導体層205の一部が、互いに電気的に接続される。
また、絶縁層204の内部には、半導体素子10の端子11と導体層205とを電気的に接続するビア導体210が複数形成されている。ビア導体210は、特許請求の範囲に記載の「第4ビア導体」に相当しており、円錐台形状を呈し、導体208,209と同じ方向に拡径されている。具体的には、ビア導体210の全ては、一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向に沿って直径が拡がるように形成されている。
第1ビルドアップ層30は、半導体素子10の非アクティブ面10a側であって、ベース基板20の一方の主面20aの下方に形成される絶縁層300と、絶縁層300に形成される複数の導体パッド301とを有する。絶縁層300は、特許請求の範囲に記載の「第1絶縁層」に相当し、補強材を含む樹脂材料によって形成されている。ここで、補強材は、少なくともガラスクロス、炭素繊維、ガラス不織布、アラミドクロス、及びアラミド不織布から選ばれる1種類以上である。本実施形態では、絶縁層300はガラスクロス入りのプリプレグ材により形成されている。
導体パッド301は、特許請求の範囲に記載の「第1導体パッド」に相当し、例えば無電解めっき層と電解めっき層によって構成されている。導体パッド301は、絶縁層300のベース基板20と反対の面(すなわち、ベース基板20の一方の主面20aから遠ざかる面)300a上に形成され、該面300a側から外部に露出している。導体パッド301は、例えば半導体素子内蔵配線板1をマザーボードに搭載する際に、半田バンプを介してマザーボードの接続パッドと電気的に接続される。
絶縁層300の内部には、導体パッド301とベース基板20の最も下側に位置する導体層201とを電気的に接続するビア導体302と、導体パッド301とプレーン層207とを電気的に接続するビア導体303とが、それぞれ複数形成されている。ビア導体302は、特許請求の範囲に記載の「第2ビア導体」に相当し、円錐台形状を呈している。ビア導体302の全ては、ベース基板20の他方の主面20bから一方の主面20aに向かう方向に沿って拡径されている。すなわち、ビア導体302の拡径方向は、ベース基板20のビア導体208,209,210の拡径方向と異なっている。ビア導体303は、円錐台形状を呈し、ビア導体302と同じ方向に拡径されている。
第2ビルドアップ層40は、半導体素子10のアクティブ面10b側であって、ベース基板20の他方の主面20bの上に形成される絶縁層400と、絶縁層400の上に形成される複数の導体パッド401とを有する。絶縁層400は、特許請求の範囲に記載の「第2絶縁層」に相当し、絶縁層300と同様に、補強材を含む樹脂材料によって形成されている。本実施形態では、絶縁層400はガラスクロス入りのプリプレグ材により形成されている。
導体パッド401は、特許請求の範囲に記載の「第2導体パッド」に相当し、例えば無電解めっき層と電解めっき層によって構成されている。導体パッド401は、絶縁層400のベース基板20と反対の面(すなわち、ベース基板20の他方の主面20bから遠ざかる面)400a上に形成され、該面400a側から外部に露出している。導体パッド401は、例えばチップやプリント配線板等の外部電子部品と実装する際に、半田バンプを介して外部電子部品の接続端子等と電気的に接続される。
絶縁層400の内部には、導体パッド401とベース基板20の最も上側に位置する導体層205とを電気的に接続するビア導体402が複数形成されている。ビア導体402は、特許請求の範囲に記載の「第3ビア導体」に相当し、円錐台形状を呈している。ビア導体402の全ては、ベース基板20の一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向に沿って拡径されている。すなわち、ビア導体402の拡径方向は、ベース基板20のビア導体208,209,210の拡径方向と同じであるが、第1ビルドアップ層30のビア導体302の拡径方向と異なっている。
図1に示すように、複数のベース基板20のビア導体208,209、第1ビルドアップ層30のビア導体302、及び第2ビルドアップ層40のビア導体402のうち、一部が積層方向に沿って直線状に積み重ねてスタックビア構造をなしている。これによって、第1ビルドアップ層30の導体パッド301は、ビア導体302、208、209、402及び導体層201、203、205を介して第2ビルドアップ層40の導体パッド401と電気的に接続される。また、図示していないが、ベース基板20のビア導体208,209、第1ビルドアップ層30のビア導体302、及び第2ビルドアップ層40のビア導体402のうち、一部が積層方向に沿って位置をずらして積み重ねてオフセットビア構造をなしている。
絶縁層400のベース基板20と反対の面400aには、導体パッド401の一部を外部に露出する開口403aを有するソルダーレジスト層403が形成されている。このようにすれば、半導体素子内蔵配線板1の表面を保護することができ、実装の際に必要でない部分への半田付着を防止でき、実装の信頼性を高める効果がある。一方、絶縁層300のベース基板20と反対の面300aには、ソルダーレジスト層が形成されていない。
以上の構成を有する半導体素子内蔵配線板1では、ベース基板20のビア導体208,209,210は、第1ビルドアップ層30のビア導体302,303と異なる方向に拡径され、且つ第2ビルドアップ層40のビア導体402と同じ方向に拡径されるので、コアレス工法を用いてベース基板20を作製し、その後にベース基板20をコア基板としてその両側に第1ビルドアップ層30と第2ビルドアップ層40を同時に形成することにより、半導体素子内蔵配線板1を作製することができる。従って、コアレス工法のみを用いた場合と比べて製造工程数を削減し、製造コストを低減することができる。
また、絶縁層300及び絶縁層400は補強材を含む樹脂材料により形成されているため、それらの間に挟まれたベース基板20の強度を強化することができる。これによって、材料の熱膨張係数の違いに起因する反りの発生を防止することができる。従って、例えば、ベース基板20の反り発生の予測状況に基づいて、両側に配置される絶縁層300と絶縁層400に用いられる補強材を含む樹脂材料の種類を変えたり、それぞれの厚さを調整したりすることで、半導体素子内蔵配線板1の反り発生を抑制することが可能になる。例えば、ベース基板20の一方の主面20a側よりも他方の主面20b側の反りが大きいと予測される場合に、一方の主面20a側に位置する絶縁層300よりも、他方の主面20b側に位置する絶縁層400に強度の大きい材料を用いることで、反りの発生を確実に防止することができる。
更に、複数のベース基板20のビア導体208,209、第1ビルドアップ層30のビア導体302、及び第2ビルドアップ層40のビア導体402のうち、一部が積層方向に沿って直線状に積み重ねてスタックビア構造をなしているので、オフセットビアの構造を採用する場合と比べて、半導体素子内蔵配線板1の小型化を容易に実現できるとともに、半導体素子内蔵配線板1の設計自由度の向上が図られる。
また、プレーン層207及び導体パッド301はビア導体303により電気的に接続されるので、ビア導体303を介して半導体素子10から発生した熱を効率良く導体パッド301に伝えて外部に放出することができる。その結果、熱応力の発生を抑制することができ、反り発生の防止効果を高めることができる。更に、プレーン層207がビア導体303を介してグランド層に繋がる場合には、ノイズを低減することができる。
以下、図2及び図3を参照して半導体素子内蔵配線板1を用いたPOP(パッケージオンパッケージ)構造の半導体パッケージについて説明する。
図2に示す半導体パッケージでは、半導体素子内蔵配線板1の第2ビルドアップ層40側に、プリント配線板2が実装されている。プリント配線板2の電極又は端子は、半田バンプ52を介して第2ビルドアップ層40の導体パッド401と電気的に接続されている。プリント配線板2の上には、チップ3が更に実装されている。チップ3の電極又は端子は、半田バンプ53を介してプリント配線板2の電極又は端子と電気的に接続されている。
図3に示す半導体パッケージでは、半導体素子内蔵配線板1の第2ビルドアップ層40側に、チップ4及びプリント配線板5がそれぞれ実装されている。チップ4及びプリント配線板5は、上下方向(すなわち、絶縁層200、202の積層方向)に積み重ねるように配置されている。チップ4の端子又は電極は、半田バンプ54を介して第2ビルドアップ層40の導体パッド401の一部と電気的に接続されている。プリント配線板5はチップ4の上方に配置され、その端子又は電極は半田バンプ55を介して第2ビルドアップ層40の導体パッド401の一部と電気的に接続されている。
チップ4とプリント配線板5との間には、モールド樹脂層7が形成されている。チップ4は、このモールド樹脂層7の内部に封止されている。また、プリント配線板5の上には、他のチップ6が更に実装されている。チップ6の電極又は端子は、半田バンプ56を介してプリント配線板5の電極又は端子と電気的に接続されている。
<半導体素子内蔵配線板の製造方法>
以下、図4A〜図9Cを参照して半導体素子内蔵配線板1の製造方法について説明する。本実施形態に係る半導体素子内蔵配線板1の製造方法は、支持板50にベース基板20を形成するとともに、内部に半導体素子10を埋設する第1工程と、支持板50を取り外し、ベース基板20の両側に第1ビルドアップ層30と第2ビルドアップ層40を同時に形成する第2工程とを備えている。
<第1工程>
まず、支持板50を用意する(図4A参照)。支持板50には、銅張積層板が用いられる。この銅張積層板は、プリプレグ材からなる絶縁層50a、絶縁層50aの両面に積層される第1銅箔50b、及び第1銅箔50bの外側に積層される第2銅箔50cにより形成されている。第1銅箔50bの厚さは15〜20μm、第2銅箔50cの厚さは3〜5μmである。第1銅箔50bと第2銅箔50cとの間には、剥離層(図示せず)が形成されている。
次に、第2銅箔50cの上に並列する導体層201及びプレーン層207を形成する(図4B参照)。具体的には、まず、第2銅箔50cの上に感光性のレジスト層を塗布し、その後に露光処理及び現像処理を施すことにより、所定のレジストパターンを形成する。続いて、レジストパターンが形成されていない第2銅箔50cの上に電解めっきを施すことで、導体層201及びプレーン層207を形成する。その後、レジストパターンを除去する。
次に、プレーン層207の上であって凹部206を形成しようとする位置に剥離層57を形成する(図4C参照)。剥離層57の面積はプレーン層207の面積よりも小さく、これによって、形成される凹部206がプレーン層207の上に位置することになる。剥離層57の厚さは、例えば1〜20μmである。なお、剥離層57には、例えば耐熱マスキング材(例えば(株)アサヒ化学研究所製、商品名:#503B−SH)、又は高耐熱マスキング材(例えば(株)アサヒ化学研究所製、商品名:#801B−R)等が用いられる。
次に、第2銅箔50c、導体層201、プレーン層207及び剥離層57の上に絶縁層200を積層する(図4D参照)。絶縁層200には、例えば無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料が用いられる。続いて、絶縁層200の所定位置にレーザ加工でビアホール211を形成する(図5A参照)。ビアホール211は円錐台形状に形成され、その直径は支持板50から離れる方向(すなわち、ベース基板20の一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向)に沿って大きくなっている。ビアホール211の深さは、導体層201の表面に至っている。
続いて、絶縁層200の上表面ならびにビアホール211の内壁面及び底面に粗化処理を施し、その後にスパッタリング法でシード層203aを形成する(図5B参照)。シード層203aの材料としては、チタン、チタンナイトライド、クロム、銅等が挙げられている。
次に、シード層203aの上に所定のレジストパターン51を形成する(図5C参照)。具体的には、シード層203aの上に感光性のレジスト層を塗布し、その後に露光処理及び現像処理を施すことにより、所定のレジストパターン51を形成する。続いて、レジストパターン51が形成されていないシード層203aの上に、銅めっき層203bを形成する(図5D参照)。銅めっき層203bは、無電解めっき層、電解めっき層、又は無電解めっき層及び電解めっき層を積層してなる層であっても良い。
次に、シード層203a上に形成された所定のレジストパターン51を除去する。続いて、レジストパターン51の除去により外部に露出するシード層203aの部分をエッチング処理で除去する。そして、絶縁層200に残されたシード層203a及び銅めっき層203bは、導体層203を構成する。また、銅めっき層203bの形成により、ビアホール211の内部に銅が充填される。この充填された銅と、ビアホール211の内壁面及び底面に形成されたシード層203aとはビア導体208を構成する(図6A参照)。ビア導体208は、円錐台形状に形成され、その直径が支持板50から離れる方向に沿って拡がっている。
次に、絶縁層200及び導体層203の上に絶縁層202を積層する(図6B参照)。このとき、後述の半導体素子10の搭載作業をスムーズに行うことを考慮し、絶縁層202の上表面が搭載された状態の半導体素子10のアクティブ面10bより低くなるように、絶縁層202を形成する。なお、絶縁層202には、絶縁層200と同様に無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料が用いられる。また、ベース基板20の薄型化を図るために、絶縁層202の厚さを絶縁層200及び後述の絶縁層204のいずれよりも薄くする。
次に、半導体素子10を収容するための凹部206を形成する。具体的には、凹部形成用切断ライン58に沿ってレーザ光を照射し(図6C参照)、剥離層57の上方の絶縁層202及び絶縁層200を除去し、剥離層57を露出させる。続いて、剥離層57を除去し、プレーン層207の上表面の一部を底面として露出させる凹部206を形成する(図6D参照)。
次に、プレーン層207のうち、凹部206の底面とする露出した部分にデスミア処理を施す。これによって、プレーン層207の露出した部分の表面に付着した絶縁層200,202の樹脂残渣が除去される。本実施形態では、導体層203の上に絶縁層202が形成されるので、プレーン層207にデスミア処理を施す際に、デスミア処理による導体層203への影響を防止することができる。すなわち、絶縁層202は、導体層203を保護する保護層の役割を果たしている。
次に、事前に用意された半導体素子10を凹部206に搭載する(図7A参照)。例えば、搭載装置を用いて半導体素子10をピックアップし、非アクティブ面10aが下方に向くように、半導体素子10を凹部206の底面に搭載する。上述したように絶縁層202の上表面が搭載された状態の半導体素子10のアクティブ面10bよりも低いため、搭載装置を用いて半導体素子10を凹部206に搭載する際に、搭載装置と絶縁層202との干渉を防止することができ、搭載作業をスムーズに行える。
半導体素子10の非アクティブ面10aには、ダイアタッチフィルム12が設けられている。そして、半導体素子10の搭載後に、ダイアタッチフィルム12を加熱で硬化することで、半導体素子10をプレーン層207に仮固定させる(図7B参照)。次に、絶縁層202及び半導体素子10の上に絶縁層204を積層する(図7C参照)。これによって、半導体素子10は絶縁層204に封止される。絶縁層204には、絶縁層200,202と同様に、無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料が用いられる。
続いて、レーザ加工で、導体層203を覆う絶縁層202及び絶縁層204の所定位置にビアホール204aと、半導体素子10を覆う絶縁層204の所定位置にビアホール204bとをそれぞれ形成する(図8A参照)。ビアホール204aは、絶縁層204及び絶縁層202を貫通し、その深さが導体層203の表面に至るまで形成されている。ビアホール204bは、その深さが半導体素子10の端子11の表面に至るまで形成されている。
次に、上述の方法で絶縁層204の上に導体層205、ビアホール204aの内部にビア導体209、ビアホール204bの内部にビア導体210をそれぞれ形成する(図8B参照)。なお、ビア導体209,210は、円錐台形状に形成され、その直径が支持板50から離れる方向に沿って拡がっている。これによって、ベース基板20は形成される。
<第2工程>
次に、支持板50を取り外す。例えば、支持板50に加熱することで、第1銅箔50bと第2銅箔50cとの間の剥離層を軟化させ、第2銅箔50cと第1銅箔50bとを剥離させる。このとき、第2銅箔50cはベース基板20の絶縁層200側に残留されている(図8C参照)。続いて、残留した第2銅箔50cをエッチング処理で除去することで、支持板50を完全に取り外す(図8D参照)。これによって、絶縁層200はベース基板20の最も下側に位置し、絶縁層204は最も上側に位置することになる。そして、絶縁層200の下表面はベース基板20の一方の主面20a、絶縁層204の上表面はベース基板20の他方の主面20bをそれぞれ構成する。
次に、ベース基板20の両側に第1ビルドアップ層30と第2ビルドアップ層40とを形成する。具体的には、ベース基板20の一方の主面20aに絶縁層200、導体層201及びプレーン層207を覆う絶縁層300と、他方の主面20bに絶縁層204及び導体層205を覆う絶縁層400とを同時に形成する。絶縁層300,400には、ガラスクロス入りのプリプレグ材が用いられる。
続いて、絶縁層300、絶縁層400の所定位置にレーザ加工でビアホール304,404をそれぞれ複数形成する(図9A参照)。絶縁層300に形成されるビアホール304は、円錐台形状に形成され、その直径がベース基板20の他方の主面20bから一方の主面20aに向かう方向に沿って大きくなっている。一方、絶縁層400に形成されるビアホール404は、円錐台状に形成され、その直径がベース基板20の一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向に沿って大きくなっている。
次に、上述の方法で、第1ビルドアップ層30の導体パッド301及びビア導体302,303と、第2ビルドアップ層40の導体パッド401及びビア導体402とを同時に形成する(図9B参照)。導体パッド301及び導体パッド401は、例えばシード層と電解銅めっき層により構成されている。ビア導体302及び導体303は、ビアホール304の内部に形成され、ベース基板20の他方の主面20bから一方の主面20aに向かう方向に拡径されている。ビア導体302は、導体パッド301とベース基板20の導体層201とを電気的に接続する。一方、ビア導体303は、導体パッド301とベース基板20のプレーン層207とを電気的に接続する。
ビア導体402は、ビアホール404の内部に形成され、ベース基板20の一方の主面20aから他方の主面20bに向かう方向に拡径されている。このビア導体402は、導体パッド401とベース基板20の導体層205とを電気的に接続する。続いて、絶縁層400及び導体パッド401の上にソルダーレジスト層403を形成し、その後にソルダーレジスト層403にリソグラフィ処理等を行い、導体パッド401の一部を外部に露出させる開口403aを形成する(図9C参照)。これによって、半導体素子内蔵配線板1が完成する。
上述した製造方法によれば、先にコアレス工法でベース基板20を作製し、その後、ベース基板20をコア基板としてその両側に第1ビルドアップ層30と第2ビルドアップ層40を同時に形成することで、半導体素子内蔵配線板1を作製することが可能になる。このようにコアレス工法及びコア有りの工法を併用することで、コアレス工法のみを用いて半導体素子内蔵配線板を作製する場合と比べて、製造工程数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
<半導体素子内蔵配線板の製造方法の変形例>
以下、図10A〜図10Cを参照して半導体素子内蔵配線板1の製造方法の変形例を説明する。本変形例は、凹部の形成方法において上述した内容と異なるが、その他は上述した内容と同様である。
まず、上述した図4A〜図4Bの内容に沿って、支持板50の第2銅箔50cの上に並列する導体層201及びプレーン層207を形成する。次に、プレーン層207の上に剥離層57を形成せずに、第2銅箔50c、導体層201及びプレーン層207の上に絶縁層200を積層する(図10A参照)。続いて、上述の方法で絶縁層200の上に導体層203と、絶縁層200の内部にビア導体208とをそれぞれ形成する。その後、絶縁層200及び導体層203の上に絶縁層202を積層する(図10B参照)。
次に、絶縁層202の所定位置にレーザ加工で、絶縁層202及びその下に位置する絶縁層200を貫通して、プレーン層207の上表面の一部を底面として露出させる凹部206を形成する(図10C参照)。形成される凹部206の底面積はプレーン層207の面積よりも小さく、凹部206の底面全体はプレーン層207のみで形成される。このようにして、図6Dと同じものを得ることができる。次に、凹部206の底面とする露出したプレーン層207にデスミア処理を施した後、上述した図7A〜図9Cの内容に沿って半導体素子内蔵配線板1を作製する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上述の実施形態では、絶縁層と導体層(導体パッド)とを1層ずつ積層してなる第1ビルドアップ層30及び第2ビルドアップ層40について説明したが、これらのビルドアップ層を複数の絶縁層と配線層とを交互に積層してなる構造としても良い。
また、絶縁層300及び絶縁層400には同じ材料を用いたが、異なる材料を用いても良い。また、ノイズ低減を図るために、プレーン層をグランド層としても良い。更に、必要に応じて、プレーン層を銅箔、無電解銅めっき及び電解銅めっきにより形成しても良い。また、半導体素子内蔵配線板の第1ビルドアップ層側にもソルダーレジスト層を形成しても良い。
1 半導体素子内蔵配線板
10 半導体素子
10a 非アクティブ面
10b アクティブ面
11 端子
12 ダイアタッチフィルム
20 ベース基板
20a 一方の主面
20b 他方の主面
30 第1ビルドアップ層
40 第2ビルドアップ層
50 支持板
200 絶縁層(第3絶縁層)
201 導体層(第1導体層)
202 絶縁層(第4絶縁層)
203 導体層(第3導体層)
204 絶縁層(第5絶縁層)
205 導体層(第2導体層)
206 凹部
207 プレーン層
208,209 ビア導体(第1ビア導体)
210 ビア導体(第4ビア導体)
300 絶縁層(第1絶縁層)
301 導体パッド(第1導体パッド)
302 ビア導体(第2ビア導体)
303 ビア導体
400 絶縁層(第2絶縁層)
401 導体パッド(第2導体パッド)
402 ビア導体(第3ビア導体)
403 ソルダーレジスト層
403a 開口

Claims (15)

  1. ベース基板と、
    前記ベース基板に埋設される半導体素子と、
    前記ベース基板を挟むようにその両側に形成される第1ビルドアップ層と第2ビルドアップ層と、
    を備える半導体素子内蔵配線板であって、
    前記ベース基板は、一方の主面側に形成される第1導体層と、他方の主面側に形成される第2導体層と、前記第1導体層及び前記第2導体層を電気的に接続する複数の第1ビア導体とを有し、
    前記半導体素子は、端子を有するアクティブ面と該アクティブ面の反対側の非アクティブ面とを有し、且つ、前記アクティブ面が前記他方の主面側に向くように前記ベース基板に埋設され、
    前記第1ビルドアップ層は、前記半導体素子の前記非アクティブ面側に形成される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の前記ベース基板と反対する面側から外部に露出する複数の第1導体パッドと、前記第1絶縁層の内部に形成されるとともに前記第1導体パッド及び前記第1導体層を電気的に接続する複数の第2ビア導体とを有し、
    前記第2ビルドアップ層は、前記半導体素子の前記アクティブ面側に形成される第2絶縁層と、前記第2絶縁層の前記ベース基板と反対する面側から外部に露出する複数の第2導体パッドと、前記第2絶縁層の内部に形成されるとともに前記第2導体パッド及び前記第2導体層を電気的に接続する複数の第3ビア導体とを有し、
    前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層は、補強材を含む樹脂材料により形成され、
    前記第1ビア導体は、前記第2ビア導体と異なる方向に拡径され、且つ、前記第3ビア導体と同じ方向に拡径されている。
  2. 請求項1に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第1絶縁層と前記第2絶縁層は、同じ材料により形成されている。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記補強材は、少なくともガラスクロス、炭素繊維、ガラス不織布、アラミドクロス、及びアラミド不織布から選ばれる1種類以上である。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第1ビルドアップ層は、前記第1絶縁層と配線層とを交互に積層することにより形成され、
    前記第2ビルドアップ層は、前記第2絶縁層と配線層とを交互に積層することにより形成されている。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記ベース基板は、
    前記第1ビルドアップ層の前記第1絶縁層の上に並設される前記第1導体層とプレーン層と、
    前記第1導体層及び前記プレーン層の上に、少なくとも一層ずつ積層される第3絶縁層と第3導体層と、
    前記第3絶縁層及び前記第3導体層の上に積層され、その上に導体層が形成されていない第4絶縁層と、
    前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層を貫通して前記プレーン層の少なく一部を底面とする前記半導体素子を収容するための凹部と、
    前記第4絶縁層の上に積層されるとともに、前記凹部に収容される前記半導体素子を埋設する第5絶縁層とを更に有する。
  6. 請求項5に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第5絶縁層の内部には、前記半導体素子の前記端子と前記第2導体層とを電気的に接続する複数の第4ビア導体が形成され、
    前記第4ビア導体は、前記第1ビア導体と同じ方向に拡径されている。
  7. 請求項5又は6に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第3絶縁層、前記第4絶縁層及び前記第5絶縁層は、無機フィラー30wt%以上を含有する樹脂材料により形成されている。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第3絶縁層、前記第4絶縁層及び前記第5絶縁層のうち、前記第4絶縁層は最も薄く形成されている。
  9. 請求項5〜8のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    積層方向において、前記第4絶縁層の上表面は、前記凹部に収容される前記半導体素子のアクティブ面よりも低い。
  10. 請求項5〜9のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記プレーン層は、銅箔、無電解銅めっき及び電解銅めっきにより形成されている。
  11. 請求項5〜10のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記プレーン層は、グランド層である。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    前記第1ビア導体、前記第2ビア導体及び第3ビア導体のうち、少なくとも一部は直線状に積み重ねられてスタックビア構造をなしている。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体素子内蔵配線板において、
    少なくとも前記第2絶縁層の前記ベース基板と反対の面には、前記第2導体パッドの少なくとも一部を外部に露出する開口を有するソルダーレジスト層が形成されている。
  14. 支持板を用いて、一方の主面側に位置する第1導体層と他方の主面側に位置する第2導体層とを有するベース基板を形成するとともに、その内部に半導体素子を埋設する第1工程と、
    前記ベース基板から前記支持板を取り外し、前記ベース基板の前記一方の主面側に少なくとも第1絶縁層と第1導体パッドとを有する第1ビルドアップ層を形成し、同時に、前記ベース基板の前記他方の主面側に少なくとも第2絶縁層と第2導体パッドとを有する第2ビルドアップ層を形成する第2工程と、
    を備える半導体素子内蔵配線板の製造方法であって、
    前記第1工程は、
    前記支持板の上に前記第1導体層とプレーン層とを並設し、前記プレーン層の上に該プレーン層の少なくとも一部を覆う剥離層を形成するステップと、
    前記支持板、前記第1導体層、前記プレーン層及び前記剥離層の上に、第3絶縁層と第3導体層とを少なくとも一層ずつ積層し、更にその上に第4絶縁層を積層するステップと、
    レーザ加工で前記剥離層の上方の前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層を取り除き、更に前記剥離層を除去することで、前記プレーン層の少なくとも一部を底面として露出させるように凹部を形成するステップと、
    前記凹部に前記半導体素子を載置し、前記半導体素子及び前記第4絶縁層を覆う第5絶縁層を積層し、前記第5絶縁層の上に前記第2導体層を形成するステップとを有する。
  15. 請求項14に記載の半導体素子内蔵配線板の製造方法において、
    前記半導体素子は、端子を有するアクティブ面と、該アクティブ面の反対側の非アクティブ面とを有し、
    前記半導体素子は、前記アクティブ面が前記他方の主面側に向くように前記凹部に搭載される。
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