JP2016200997A - オーバーレイ印刷のためのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印影等の画像を文書に合成するためのプログラムであって、承認者が承認した文書以外の文書に画像が不正に流用されることを防止しつつ、印影等のデータを承認毎に作成する手間を省いて再利用するプログラムを提供する。【解決手段】承認者の端末では、承認する文書と承認印のオーバーレイデータに特定のルールを適用し、これらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成する。承認者はオーバーレイデータと承認済みパスワードを承認依頼者に送付する。承認依頼者の端末は、文書とオーバーレイデータに承認者の端末と同じ特定のルールを適用して承認済みパスワードを作成し、これと、承認依頼者が入力した承認済みパスワードが一致する場合は承認印を文書に合成する。承認済みパスワードで照合するので、承認する文書が異なっても同じオーバーレイデータを利用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、印影等の画像を文書に合成(オーバーレイ)するためのプログラムに関する。
社内の業務等においては、部下の作成した文書を上司が承認し、その承認を明示するために、文書の所定箇所に上司が押印したりサインしたりすることがある。
このような作業を実際の紙の書類で行う場合の煩雑さを軽減するために、電子的に行う方法が各種提案されている。
たとえば、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)形式で作成した文書データの中に印影の画像データと認証情報を埋め込んでおき、これを印刷する際に、認証サーバで認証を行い、認証に成功した場合に、プリンタドライバで、その文書に埋め込まれている印影の画像データを文書に合成して印刷する技術がある(下記特許文献1参照)。
また、プリンタ本体に印影画像を予め格納しておき、この印影画像の合成要求を受けた場合に、プリンタ本体で認証を行い、認証に成功した場合にこの印影画像を印刷対象の文書に合成して印刷する印刷装置がある(下記特許文献2参照)。
また、図形データにパスワードを設定しておき、文書へのこの図形データの合成を、パスワードによる認証で制限する技術がある(下記特許文献3参照)。
特開2005−165844号公報 特開2013−121690号公報 特開平8−45665号公報
特許文献1のように文書に印影等の画像データと認証情報を埋め込む方式では、HTMLやXML形式など特別な形式で文書データを作成しなければならず、文書データの作成に専用のアプリケーションプログラムを必要とする。そのため、汎用アプリケーションプログラムで作成した文書に印影等の画像データを、セキュリティを確保して合成することはできない。
また特許文献2、3に開示の方法では、承認者からパスワードを通知された者は、どの文書にも印影の画像等を合成できるので、承認者が意図した文書と異なる文書に、その印影の画像等が不正に流用される恐れがある。
また会社等では、同じ上司(承認者)から様々な文書に承認印をもらうことが多いので、印影等のデータを承認者が承認毎に作成するのは煩わしい。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、印影等の画像を文書に合成するためのプログラムであって、承認者が承認した文書以外の文書に画像が不正に流用されることを防止しつつ、印影等のデータを承認毎に作成する手間を省いて再利用可能なプログラムを提供することを第1の目的としている。また、第2の目的は、汎用のアプリケーションプログラムで作成された文書にも対応することのできるプログラムを提供することにある。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]情報処理装置を、
文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受けるオーバーレイデータ指定部と、
印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する承認済みパスワード生成部と、
ユーザから承認済みパスワードの入力を受ける承認済みパスワード入力部と、
前記承認済みパスワード入力部で入力を受けた承認済みパスワードと前記承認済みパスワード生成部が生成した承認済みパスワードが一致した場合に、前記印刷の指示を受けた文書データが表す文書と前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を合成して印刷するための印刷データを作成する印刷データ作成部と、
前記印刷データ作成部によって作成された前記印刷データをプリンタへ送信する送信部と、
を有する印刷データ生成装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
上記発明では、文書とオーバーレイデータとに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該生成した承認済みパスワードと、ユーザが入力した承認済みパスワードとが一致する場合に、該オーバーレイデータに含まれる画像を文書に合成することが可能になる。承認済みパスワードは文書とオーバーレイデータとの組み合わせに固有の値なので、文書が異なれば承認済みパスワードも異なるため、同じオーバーレイデータを異なる文書の承認に再利用することができる。また、文書とは別にオーバーレイデータを管理するので、汎用のアプリケーションプログラムで作成された文書にも対応することができる。
[2]前記文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
印刷データ生成装置は、ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける位置指定情報入力部をさらに有し、
前記承認済みパスワード出力部は、前記位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
前記印刷データ作成部は、前記位置指定情報で指定された位置に前記画像を合成して印刷するための印刷データを作成する
ことを特徴とする[1]に記載のプログラム。
上記発明では、位置指定情報を含む文書と、ユーザが入力した位置指定情報と、オーバーレイデータとからこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該生成した承認済みパスワードと、ユーザが入力した承認済みパスワードとが一致する場合に、該オーバーレイデータに含まれる画像を、該文書内の位置指定情報で指定された位置に合成することが可能になる。
[3]前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含んでおり、
前記承認済みパスワード生成部は、印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる暗号化された前記パスワードを復号化したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のプログラム。
上記発明では、印刷の指示を受けた文書データと、指定されたオーバーレイデータに含まれる暗号化されたパスワードを復号化したものに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する。
[4]情報処理装置を、
文書データの指定を受ける文書指定部と、
文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受ける第1オーバーレイデータ指定部と、
前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータと前記文書指定部で指定された文書データに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成して出力する第1承認済みパスワード生成部と、
を有するオーバーレイ作成装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
上記発明では、文書と、既に作成されているオーバーレイデータとに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードが生成される。
[5]前記文書指定部で指定された文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
前記オーバーレイ作成装置は、ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける第1位置指定情報入力部をさらに有し、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[4]に記載のプログラム。
上記発明では、位置指定情報を含む文書と、ユーザが入力した位置指定情報と、既に作成されているオーバーレイデータとに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成する。
[6]前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含み、
前記オーバーレイ作成装置は、前記オーバーレイデータに含まれる前記暗号化されたパスワードを復号化する復号化部と、
ユーザからパスワードの入力を受ける第1パスワード入力部と、
をさらに有し、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記第1パスワード入力部で入力されたパスワードが一致する場合に、前記第1承認済みパスワードを生成して出力する
ことを特徴とする[4]または[5]に記載のプログラム。
上記発明では、オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードを知らない不正な者による該オーバーレイデータを用いた文書の承認を禁止することができる。
[7]前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記文書指定部で指定された文書データに前記特定のルールを適用して前記第1承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[6]に記載のプログラム。
上記発明では、オーバーレイデータに含まれるパスワードと、文書に特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードが生成される。
[8]前記オーバーレイ作成装置は、
文書に合成する画像の指定を受ける画像指定部と、
前記画像指定部で指定された画像の画像データを含むオーバーレイデータを作成するオーバーレイデータ作成部と、
をさらに有し、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記オーバーレイデータ作成部が前記オーバーレイデータを作成したときは、前記第1オーバーレイ指定部で指定されるオーバーレイデータに代えて前記オーバーレイデータ作成部で作成されたオーバーレイデータを使用して前記第1承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[4]乃至[7]のいずれか1つに記載のプログラム。
上記発明では、新たなオーバーレイデータを作成することができる。また、新たなオーバーレイデータを作成したときは、該作成した新たなオーバーレイデータと文書等に特定のルールを適用して承認済みパスワードが作成される。
[9]前記オーバーレイデータ作成部は、前記画像指定部で指定された画像の画像データと前記パスワード入力部で入力を受けたパスワードを暗号化したものを含むオーバーレイデータを作成する
ことを特徴とする[6]または[7]を引用する[8]に記載のプログラム。
[10]情報処理装置を、
文書データの指定を受ける文書指定部と、
文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受ける第1オーバーレイデータ指定部と、
前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータと前記文書指定部で指定された文書データに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成して出力する第1承認済みパスワード生成部と、
を有するオーバーレイ作成装置、
および、
文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受けるオーバーレイデータ指定部と、
印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに前記特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する承認済みパスワード生成部と、
ユーザから承認済みパスワードの入力を受ける承認済みパスワード入力部と、
前記承認済みパスワード入力部で入力を受けた承認済みパスワードと前記承認済みパスワード生成部が生成した承認済みパスワードが一致した場合に、前記印刷の指示を受けた文書データが表す文書と前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を合成して印刷するための印刷データを作成する印刷データ作成部と、
前記印刷データ作成部によって作成された前記印刷データをプリンタへ送信する送信部と、
を有する印刷データ生成装置、
として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
上記発明に係るプログラムは、情報処理装置を、文書と、既に作成されているオーバーレイデータとに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを作成するオーバーレイ作成装置、および、文書とオーバーレイデータとからこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該生成した承認済みパスワードと、ユーザが入力した承認済みパスワードとが一致する場合に、該オーバーレイデータに含まれる画像を、該文書に合成する印刷データ生成装置として機能させる。
[11]前記文書指定部で指定された文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
前記オーバーレイ作成装置は、
ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける第1位置指定情報入力部を有し、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
前記印刷データ生成装置は、
ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける位置指定情報入力部を有し、
前記承認済みパスワード出力部は、前記位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
前記印刷データ作成部は、前記位置指定情報で指定された位置に前記画像を合成して印刷するための印刷データを作成する
ことを特徴とする[10]に記載のプログラム。
上記発明では、オーバーレイ作成装置は、位置指定情報を含む文書と、ユーザが入力した位置指定情報と、既に作成されているオーバーレイデータとに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成する。印刷データ生成装置は、位置指定情報を含む文書と、ユーザが入力した位置指定情報と、オーバーレイデータとからこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該生成した承認済みパスワードと、ユーザが入力した承認済みパスワードとが一致する場合に、該オーバーレイデータに含まれる画像を、該文書内の位置指定情報で指定された位置に合成する。
[12]前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含み、
前記オーバーレイ作成装置は、
前記オーバーレイデータに含まれる前記暗号化されたパスワードを復号化する復号化部と、
ユーザからパスワードの入力を受ける第1パスワード入力部と、
を有し、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記第1パスワード入力部で入力されたパスワードが一致する場合に、前記第1承認済みパスワードを生成して出力する、
ことを特徴とする[10]または[11]に記載のプログラム。
上記発明では、オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードを知らない不正な者による該オーバーレイデータを用いた文書の承認を禁止することができる。
[13]前記オーバーレイ作成装置の前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記文書指定部で指定された文書データに前記特定のルールを適用して前記第1承認済みパスワードを生成し、
前記印刷データ生成装置の前記承認済みパスワード生成部は、印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる暗号化された前記パスワードを復号化したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[12]に記載のプログラム。
上記発明では、文書データと、指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する。
[14]文書に合成する画像の指定を受ける画像指定部と、
前記画像指定部で指定された画像の画像データを含むオーバーレイデータを作成するオーバーレイデータ作成部と、
前記第1承認済みパスワード生成部は、前記オーバーレイデータ作成部が前記オーバーレイデータを作成したときは、前記第1オーバーレイ指定部で指定されるオーバーレイデータに代えて前記オーバーレイデータ作成部で作成されたオーバーレイデータを使用して前記第1承認済みパスワードを生成する
ことを特徴とする[10]乃至[13]のいずれか1つに記載のプログラム。
上記発明では、新たなオーバーレイデータを作成することができる。また、新たなオーバーレイデータを作成したときは、該作成した新たなオーバーレイデータと文書等に特定のルールを適用して承認済みパスワードが作成される。
[15]前記オーバーレイデータ作成部は、前記画像指定部で指定された画像の画像データと前記パスワード入力部で入力を受けたパスワードを暗号化したものを含むオーバーレイデータを作成する
ことを特徴とする[12]または[13]を引用する[14]に記載のプログラム。
[16]前記印刷データ生成装置は、前記印刷データ作成部が作成する印刷データに対応したプレビュー画像を作成して表示するプレビュー表示部をさらに有する
ことを特徴とする[1]乃至[3]、[10]乃至[15]のいずれか1つに記載のプログラム。
[17]前記印刷データ生成装置は、前記文書内の前記画像を合成する位置に、前記画像を収める枠がない場合は、前記文書の背面に前記画像を合成し、前記位置に前記画像を収める枠がある場合は前記文書の前面に前記画像を合成する
ことを特徴とする[1]乃至[3]、[10]乃至[16]のいずれか1つに記載のプログラム。
[18]前記印刷データ生成装置は、文書内で、前記位置指定情報で指定された文字が独立して存在する位置を検出し、該検出した位置に前記画像を合成する
ことを特徴とする[1]乃至[3]、[10]乃至[17]のいずれか1つに記載のプログラム。
[19]前記印刷データ生成装置は、
一の文書データが表す文書に複数のオーバーレイデータに含まれる複数の画像データが表す複数の画像を合成して印刷するための印刷データを作成し得る
ことを特徴とする[1]乃至[3]、[10]乃至[18]のいずれか1つに記載のプログラム。
[20]前記印刷データ生成装置は、
オーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を文書に合成して印刷するための一連の設定を登録する登録部と、
前記登録部に登録されている前記一連の設定を呼び出して反映する呼び出し部と、
を有する
ことを特徴とする[1]乃至[3]、[10]乃至[19]のいずれか1つに記載のプログラム。
本発明に係るプログラムによれば、承認者が承認した文書以外の文書に画像が不正に流用されることを防止しつつ、印影等のデータを承認毎に作成する手間を省いて再利用することができる。また、汎用のアプリケーションプログラムで作成された文書にも対応することができる。
本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて、承認印のオーバーレイデータを新たに作成してオーバーレイ印刷を行う場合の全体の手順を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムにおいて、作成済みのオーバーレイデータを再利用してオーバーレイ印刷を行う場合の全体の手順を示す説明図である。 オーバーレイデータ作成装置および印刷データ生成装置として機能する情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 情報処理装置をオーバーレイ作成装置および印刷データ生成装置として機能させるプリンタドライバプログラムの機能構成を示す図である。 承認者が行う作業手順を示す流れ図である。 図5の続きを示す流れ図である。 承認印オーバーレイの作成のダイアログの一例を示す図である。 承認済みパスワードの作成を選択した場合における承認印オーバーレイの作成のダイアログの一例を示す図である。 印影画像の参照ダイアログの一例を示す図である。 承認印オーバーレイの保存のダイアログの一例を示す図である。 承認済みパスワードを表示するポップアップウィンドウの一例を示す図である。 承認依頼者の作業手順を示す流れ図である。 承認印の印刷のダイアログの一例を示す図である。 承認印オーバーレイの参照のダイアログの一例を示す図である。 文書に承認印を合成した状態の一例を示す図である。 承認印が合成された文書の出力例を示す図である。 承認印が合成された文書の他の出力例を示す図である。 プリンタドライバが承認印の画像を文書に合成する処理の流れを示す流れ図である。 承認のレベルに応じて承認印を押印位置を異ならせる例を示す図である。 承認者が承認印の合成位置を指定する場合であってオーバーレイデータが未作成の場合の承認手順を示す図である。 承認者が承認印の合成位置を指定する場合であって作成済みのオーバーレイデータを再利用する場合の承認手順を示す図である。 承認者が合成位置を指定する場合における承認者の作業手順を示す流れ図である。 図22の続きを示す流れ図である。 承認者が合成位置を指定する場合における承認依頼者の作業手順を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1、図2は、本発明の実施の形態に係るオーバーレイデータ作成装置および印刷データ生成装置として情報処理装置を機能させるプログラムがインストールされた情報処理装置を用いて行うオーバーレイ印刷の全体の手順を示している。上記のプログラムは、文書の作成や表示を行うアプリケーションプログラムから呼び出されるプリンタドライバとして構成されている。
ここでは、文書に合成(オーバーレイ)する画像を、承認印の印影画像とし、文書に対する承認を示す承認印の押印を電子的に受け取る作業をオーバーレイ印刷にて行う場合を例示する。上記のプログラムがインストールされた承認者の情報処理端末(以下、承認端末とする)は、オーバーレイデータ作成装置としての機能を果たす。また、上記のプログラムがインストールされた承認依頼者の情報処理端末(以下、依頼端末とする)は、印刷データ生成装置としての機能を果たす。
承認者は、承認印の印影画像の画像データを含むオーバーレイデータを作成して承認依頼者に送付し、承認依頼者は送付されたオーバーレイデータを用いて承認印の印影画像を文書に合成する。
オーバーレイデータは、承認者が承認した文書以外の文書に印影画像が不正に流用されることを防止しつつ、オーバーレイデータ自体を承認毎に作成する手間を省いて再利用することができる。図1は、オーバーレイデータが未作成の場合の承認手順(オーバーレイ印刷の全体の手順)を、図2は、作成済みのオーバーレイデータを再利用する場合の承認手順を示している。
<オーバーレイデータが未作成の場合の承認手順>
図1に示すように、承認依頼者は、承認を受ける文書の文書データを一又は複数の承認者に送付して承認を依頼する(P1)。たとえば、依頼端末で承認対象の文書の文書データを作成し、該文書データを含む承認依頼を、ネットワークを通じて承認端末に送信する。なお、文書データはサーバに保存され、該文書データの文書名や保存先を承認依頼者から承認者へ通知してもよい。この例では、1つの文書に対して承認者Aと承認者Bからそれぞれ承認を受けるものとする。
承認者は承認依頼を受けると、承認依頼された文書の内容を確認する(P2)。たとえば、承認者は、承認依頼された文書を、自端末の任意のアプリケーションプログラムで開いて表示させたり印刷したりしてその内容を確認する。
承認者は、文書の内容を確認した後、該文書を承認する場合は、該文書を開いているアプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイデータを作成させる(P3)。オーバーレイデータは、承認依頼者が、承認者の承認印を承認された文書に合成する際に使用するデータである。
オーバーレイデータの作成において、承認者は、承認印の印影の画像データとパスワードを指定する。プリンタドライバが作成するオーバーレイデータは、承認印の印影の画像データと、パスワードとを含み、暗号化されたものである。なお、暗号化は、少なくともパスワードの部分に適用される。プリンタドライバは、作成したオーバーレイデータと、承認依頼された文書(アプリケーションで開いている文書)のデータ(文書情報)に特定のルールを適用して、この文書とこのオーバーレイデータの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成して表示する。
ここでは、オーバーレイデータに含まれているパスワードと文書情報とに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する。なお、パスワードに代えて、オーバーレイデータのハッシュ値などを利用してもよい。オーバーレイデータに固有の値であればよい。
承認者は、プリンタドライバを用いて作成した上記のオーバーレイデータと承認済みパスワードを承認依頼者に送付する(P4)。たとえば、承認端末からネットワークを通じて依頼端末へオーバーレイデータを送信する。また、オーバーレイデータを作成した際に表示された承認済みパスワードを承認依頼者に連絡する(P5)。
承認依頼者は承認者に承認を依頼した文書を自端末の任意のアプリケーションプログラムで開く。そして、該アプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイ印刷を行わせる(P6)。詳細には、承認依頼者は、各承認者(この例では承認者Aと承認者B)から受け取ったオーバーレイデータをプリンタドライバに読み込ませ、各承認者から連絡された承認済みパスワードを入力し、さらに、オーバーレイデータに含まれている印影画像(承認印)を文書中のどの位置にどのように合成するかを指定して印刷の実行を指示する。なお、プリンタドライバは、このときの設定を、「プリセット1」のような名称を付して登録し、次回以降、これを呼び出して再利用できる機能を有している。
依頼端末のプリンタドライバは、読み込んだオーバーレイデータを復号化し、オーバーレイデータに含まれているパスワードと、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書情報とに、承認端末のプリンタドライバが承認済みパスワードを生成する際に使用する特定のルールと同じ特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成し、これとユーザから入力された承認済みパスワードを比較する。これらが一致する場合は、アプリケーションプログラムで開いている文書に、オーバーレイデータに含まれている画像データが表す印影の画像(承認印)を合成した印刷データを生成し、これをプリンタに送信して該文書を印刷させる(P7)。
なお、承認依頼者は、承認者から受領したオーバーレイデータを、再利用に備えて、依頼端末の記憶部等に保存する。
<オーバーレイデータが作成済みの場合の承認手順>
図2に示すように、承認依頼者は、承認を受ける文書の文書データを一又は複数の承認者に送付して承認を依頼する(P11)。図2の例は、図1と同様に、承認者Aと承認者Bからそれぞれ承認を受けるものとする。
承認者は承認依頼を受けると、承認依頼された文書の内容を確認する(P12)。承認者は、文書の内容を確認した後、該文書を承認する場合は、該文書を開いているアプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバに承認済みパスワードを作成させる(P13)。
承認済みパスワードを作成する際に、承認者は、以前に作成して保存してあるオーバーレイデータを指定すると共に、そのオーバーレイデータのパスワードを入力する。プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込んで復号化し、該オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードと入力されたパスワードが一致する場合は、承認済みパスワードを生成して表示する。承認済みパスワードは、該オーバーレイデータ(本例では、オーバーレイデータに埋め込まれているパスワード)と、承認依頼された文書(アプリケーションで開いている文書)のデータ(文書情報)に、図1のP3で使用した特定のルールと同じ特定のルールを適用して生成される。
承認者は、プリンタドライバが表示した承認済みパスワードを承認依頼者に連絡する(P14)。
承認依頼者は承認者に承認を依頼した文書を自端末の任意のアプリケーションプログラムで開く。そして、該アプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイ印刷を行わせる(P15)。詳細には、承認依頼者は、各承認者(この例では承認者Aと承認者B)から以前に受け取って保存してある該当のオーバーレイデータを指定し、各承認者から連絡された承認済みパスワードを入力し、さらに、オーバーレイデータに含まれている印影画像(承認印)を文書中のどの位置にどのように合成するかを指定して印刷の実行を指示する。なお、登録済みのプリセットを呼び出すことで、オーバーレイデータの指定や合成位置の指定に関する設定を再利用することもできる。
依頼端末のプリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込んで復号化し、オーバーレイデータに含まれているパスワードと、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書情報とに、承認端末の承認済みパスワードを生成する際に使用する特定のルールと同じ特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成し、これとユーザから入力された承認済みパスワードを比較する。これらが一致する場合は、アプリケーションプログラムで開いている文書に、オーバーレイデータに含まれている画像データが表す印影の画像(承認印)を合成した印刷データを生成し、これをプリンタに送信して該文書を印刷させる(P16)。
このように、オーバーレイデータ(オーバーレイデータのパスワード)と文書情報に特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該承認済みパスワードでオーバーレイデータと文書情報との組み合わせを認証するので、承認者が承認した文書以外の文書に承認印の画像が不正に流用されることを防止しつつ、オーバーレイデータを承認者が承認した別の文書に再利用することができる。これにより、承認毎にオーバーレイデータを作成する手間が軽減される。
図3は、オーバーレイデータ作成装置および印刷データ生成装置として機能する情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、このCPU11にバスを通じて接続された、記憶装置12、RAM(Random Access Memory)13、入力装置14、表示装置15、通信I/F(Interface)部16を備えている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラム、本発明に係るプリンタドライバプログラムなどを実行する。
記憶装置12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することでオーバーレイデータ作成装置および印刷データ生成装置の機能が実現される。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納したり、表示データを格納したりするためのワークメモリとして使用される。
入力装置14は、キーボードやポインティングとしてのマウスなどで構成され、ユーザから各種の入力操作を受け付ける。表示装置15は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、ウィンドウやダイアログなど任意の表示内容を表示する機能を果たす。
通信I/F部16は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて他の情報処理装置やプリンタとの間でデータを通信する機能を果たす。
図4は、情報処理装置をオーバーレイ作成装置および印刷データ生成装置として機能させるプリンタドライバプログラム20の機能構成を示す図である。
プリンタドライバプログラム20は、ユーザI/Fモジュール21と、オーバーレイデータ作成モジュール22と、印刷データ生成モジュール23と、グラフィック処理モジュール24を備える。
ユーザI/Fモジュール21は、ユーザI/Fのための表示や入力の受け付けを行う。また、承認印オーバーレイ作成のダイアログや承認済みパスワード作成のダイアログ、承認印の印刷ダイアログなど各種のダイアログを表示する。
オーバーレイデータ作成モジュール22は、印影画像など、オーバーレイされる画像の画像データの読み込み処理、設定されたパスワードをオーバーレイデータに埋め込む処理、オーバーレイデータを暗号化する処理、承認済みパスワードの生成や表示する処理などを行う。
印刷データ生成モジュール23は、オーバーレイデータを復号化する処理、承認済みパスワードを生成する処理、入力された承認済みパスワードと生成した承認済みパスワードを比較する処理、オーバーレイする画像(承認印等)の合成位置を決定する処理、印刷に関する設定内容をプリセットとして登録したり呼び出したりする処理等を行う。
グラフィック処理モジュール24は、オーバーレイ画像の描画処理、文書の描画処理、オーバーレイ画像と文書の合成処理などを行う。
図5、図6は、承認者が行う作業手順を示す流れ図である。これらの図では、プリンタドライバが行う処理は破線の枠で示してある。承認者は承認依頼者から承認を依頼する文書の文書データを含む承認依頼を受ける(ステップS101)。承認者は承認を依頼された文書の内容を確認し(ステップS102)、承認するか否かを判断する(ステップS103)。承認しない場合は(ステップS103;No)、承認却下を承認依頼者に通知する(ステップS104)。
承認する場合は(ステップS103;Yes)、承認する文書を該文書の表示等を行うアプリケーションプログラムから開き、この文書の印刷を指示する(ステップS105)。これによりプリンタドライバが起動し、印刷ダイアログが表示される。承認者は印刷ダイアログから承認印作成のタブを選択して、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30を開く(ステップS106)。図7は、承認端末の表示装置15に表示される、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の一例を示している。
承認者は、承認に使用する印影の画像を含むオーバーレイデータが作成済みか否かを判断し(図5、ステップS107)、作成済みでなければ(ステップS107;No)、オーバーレイデータの作成作業を行う。
詳細には、承認者は承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の中の処理選択欄31(図7参照)において、「オーバーレイの作成」を選択する(ステップS108)。なお、処理選択欄31における他の選択肢には、「承認済みパスワードの作成」がある。
さらに承認者は、オーバーレイする画像(承認印の印影の画像データ)の指定(図5、ステップS109)、パスワードの設定(ステップS110)を行う。詳細には、図7に示す承認印オーバーレイの作成のダイアログ30のファイル参照ボタン32を押下すると、図9に示す印影画像の参照のダイアログ40が開くので、使用する承認印の印影の画像データを選択し、開くボタン41を押下して、オーバーレイする画像を指定する。これにより、プリンタドライバは、指定された画像データを読み込むと共に、印影画像の参照のダイアログ40を自動的に閉じる。
次に、承認者は、図7に示す承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の中のパスワード入力欄33に任意のパスワードを設定する。
次に、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30にあるOKボタン34を押下する(図5、ステップS111)。これにより、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30が自動的に閉じて、図10に示す、承認印オーバーレイの保存のダイアログ45が表示される。
承認者は、承認印オーバーレイの保存のダイアログ45にて、オーバーレイデータの保存先および名称を設定して、開くボタン46を押下する(図5、ステップS112)。これによりプリンタドライバは、オーバーレイデータの作成と承認済みパスワードの生成・表示を行う(図5、ステップS113〜S115)。
詳細には、プリンタドライバは、指定された画像(承認印の印影の画像データ)と設定されたパスワードを含むオーバーレイデータを作成し、これを暗号化し、該暗号化後のオーバーレイデータを指定された保存先に指定された名称で保存する(ステップS113)。さらにプリンタドライバは、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書データと、設定されたパスワードに特定のルールを適用して、これらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成する(ステップS114)。そして、該承認済みパスワードを表示装置15に表示する(ステップS115)。
図11は、承認済みパスワードを表示するポップアップウィンドウ50の一例を示している。承認済みパスワードを表示するポップアップウィンドウ50にてOK釦51が押下されると、承認済みパスワードを表示するポップアップウィンドウ50の表示を終了する。
その後、承認者は、暗号化されたオーバーレイデータを承認依頼者に送付し、承認済みパスワードを承認依頼者に連絡して(図5、ステップS116)、承認作業を終了する。
オーバーレイデータが作成済みの場合は(ステップS107;Yes)、承認済みパスワードの作成作業を行う。詳細には、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の処理選択欄31にて「承認済みパスワードの作成」を選択する(ステップS121)。図8は、「承認済みパスワードの作成」を選択した場合の承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の一例を示している。
承認者は、承認印のオーバーレイデータの指定(ステップS122)、パスワードの設定(ステップS123)を行う。詳細には、ファイル参照ボタン32を押下するとオーバーレイデータの参照ダイアログが開くので、使用するオーバーレイデータを選択し、開くボタンを押下してオーバーレイデータを指定する。これにより、プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込み、オーバーレイデータの参照ダイアログを自動的に閉じる。
次に、承認者は承認印オーバーレイの作成のダイアログ30のパスワード入力欄33に任意のパスワードを設定する(ステップS123)。
次に、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30にあるOKボタン34を押下する(ステップS124)。これにより、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30が自動的に閉じ、プリンタドライバは承認済みパスワードを生成・表示する(ステップS125〜S130)。
詳細には。プリンタドライバは、オーバーレイデータを復号化し(ステップS125)、該オーバーレイデータに埋め込まれていたパスワードとステップS123で入力されたパスワードを比較し(ステップS126)、不一致ならば(ステップS127;No)、エラーメッセージを表示して(ステップS128)処理を終了する。
パスワードが一致する場合は(ステップS127;Yes)、ユーザは当該オーバーレイデータの正当な使用者であると推定されるので、プリンタドライバは、S114、S115と同様にして(同じ特定のルールを適用して)承認済みパスワードの生成と表示を行う(ステップS129、S130)。その後、承認者は、承認済みパスワードを承認依頼者に連絡して(ステップS131)、承認作業を終了する。
図12は、承認依頼者の作業手順を示す流れ図である。同図では、プリンタドライバが行う処理は破線の枠で示してある。承認依頼者は、承認を依頼する文書の文書データを含む承認依頼を承認者に送付する(ステップS201)。その後、承認者から応答を受ける。
承認者から承認された場合、承認依頼者は、承認された文書を任意のアプリケーションプログラムで開き、この文書の印刷を指示する(ステップS202)。これによりプリンタドライバが起動し、印刷ダイアログが表示される。承認依頼者はこの印刷ダイアログから承認印の印刷のタブを選択して、承認印の印刷のダイアログ60を開く(ステップS203)。図13は、承認印の印刷のダイアログ60の一例を示している。
承認依頼者は、承認者から新たにオーバーレイデータを受領した場合は(ステップS204;Yes)、そのオーバーレイデータをプリンタドライバに読み込ませる(ステップS205)。詳細には、承認印の印刷のダイアログ60においてファイル参照ボタン62を押下すると、図14に示す承認印オーバーレイの参照のダイアログ70が開くので、使用するオーバーレイデータを選択して開くボタン71を押下し、使用するオーバーレイデータを指定する。これにより、プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込む(ステップS205)と共に、承認印オーバーレイの参照のダイアログ70を自動的に閉じる。
承認者から新たにオーバーレイデータを受領しなかった場合は(ステップS204;No)、以前に受領して保存してあるオーバーレイデータを選択する(ステップS206)。この際、承認依頼者は、承認印の印刷のダイアログ60のプリセット選択欄61において、登録済みのプリセットの中から該当のプリセットを選択する、もしくは、該当のプリセットが無い場合は、新たにオーバーレイデータを読み込むときと同様にして個別にオーバーレイデータを指定して読み込む。
その後、承認依頼者は、図13に示す承認印の印刷のダイアログ60の中のパスワード設定欄63に、承認者から通知された承認済みパスワードを入力する(図12、ステップS207)。
次に、承認印の印刷のダイアログ60の中の重ね合わせ欄64において、承認印の重ね合わせ方法を、「自動」、「文書の背面」、「文書の前面」の中から選択する(ステップS208)。さらに、承認印の合成位置を決定するための文字列を承認印の印刷のダイアログ60の中の検索文字列欄65に入力する(ステップS209)。承認印は、検索文字列欄65に設定された文字列が文書内で独立して存在する位置に合成される。
ステップS206において、登録済みの中のいずれかのプリセットをユーザが選択した場合は、選択されたプリセットの登録内容が呼び出されて承認印の印刷のダイアログ60の各項目にその内容がセットされる。プリセットには、承認印1〜承認印Nまでの複数の承認印に関する設定をまとめて登録することができる。各承認印について、読み込むオーバーレイデータ、重ね合わせの方法、検索文字列などの設定が登録される。承認済みパスワードはプリセットに登録されず、毎回、改めて設定する必要がある。プリセットを使用することで、複数の承認印に関する設定をまとめて登録し、一度に呼び出すことができる。
承認印の印刷のダイアログ60の追加釦67を押下すると、その時点の承認印1〜承認印Nに関するすべての設定内容がプリセット選択欄61に入力された新たなプリセット名で登録される。プリセット選択欄61に既存のプリセット名を入力すると、そのプリセット名に対応付けて登録されている設定内容が呼び出されて承認印の印刷のダイアログ60の各設定項目に反映される。設定内容を修正した後、編集釦68を押下すると、プリセット選択欄61に表示されているプリセット名の登録内容が、修正後の内容に更新される。
ユーザは、プレビューボタン66を押下することにより、承認印が合成された文書のプレビュー画像を見ることができる。
設定が完了したら承認依頼者は承認印の印刷のダイアログ60の中のOKボタン69を押下して印刷を実行させる(図12、ステップS210)。これにより、承認印の画像を文書に合成した印刷データが作成され、その印刷データに基づく印刷が実行される。
詳細には、プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを復号化し、該オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードを取得する。そして、該パスワードとアプリケーションプログラムが開いている文書のデータ(文書情報)とに特定のルール(図5のS114、図6のS129と同じ特定のルール)を適用して承認済みパスワードを生成する(ステップS211)。
プリンタドライバは、生成した承認済みパスワードと承認印の印刷のダイアログ60のパスワード設定欄63に入力された承認済みパスワードを比較し(ステップS212)、これらが一致した場合は(ステップS213;Yes)、該オーバーレイデータに含まれる承認印の画像を、指定された位置に、指定された重ね合わせ方法で文書に合成した印刷データを作成し(ステップS215)、該印刷データをプリンタに送信する(ステップS216)。合成すべき承認印が複数あってオーバーレイデータが複数指定されている場合は、それぞれのオーバーレイデータについて承認済みパスワードの生成(S211)、比較(S212)を行い、すべてのオーバーレイデータについて、生成した承認済みパスワードと入力された承認済みパスワードが一致する場合に、それら複数の承認印を文書に合成した印刷データを作成する。
生成した承認済みパスワードと承認印の印刷のダイアログ60のパスワード設定欄63に入力された承認済みパスワードが不一致(承認印が複数指定されている場合はいずれか1つでも不一致)の場合は(ステップS213;No)、エラーメッセージを表示して(ステップS214)、本処理を終了する。
図15は、文書に承認印を合成した状態の一例を示している。同図(a)は文書の背面に承認印の画像81を合成した例を、同図(b)は文書の前面に承認印の画像81を合成した例を示している。なお、同図(c)は、同図(b)に対応する承認印の画像81を合成する前の文書を示している。合成位置を指定するための検索文字列は「印」の文字とする。検索文字列は承認印の印刷のダイアログ60の検索文字列欄65において任意に指定することができる。
承認印の重ね合わせ方法として「自動」が選択されている場合において、承認印の画像81を合成する位置(「印」の文字)の周囲に承認印の画像81を収める枠がある場合は、同図(b)に示すように、承認印の画像81を文書の前面に合成する。枠がない場合は、承認印の画像81を文書の背面に合成する。これにより、枠がある場合には枠の中にあった文字を隠すことができる。背面に承認印の画像81を合成する場合は「印」の文字の存在により、前面に合成する場合は枠の存在により、それぞれ適切な場所に承認印の画像81が合成されていることを、合成後の文書において確認することができる。
図16、図17は、承認印が合成された文書の出力例を示している。プリンタドライバは、検索文字列欄65で指定された文字列を検出し、その場所に承認印を合成する。プリンタドライバは、図16、図17の箇所82のように、文書の中に検索文字列欄65で指定された「印」の文字があっても他の文字と連続している場合は無視し、他の文字と連続せず、独立に(単独に孤立して)「印」の文字を検出したとき、その検出した「印」の文字の位置を承認印の合成位置にする。
合成すべき承認印が複数ある場合は、それぞれの承認印の位置を上記の方法(互いに異なる文字列)で設定してもよいし、先頭の承認印の位置は、検索文字列欄65で指定された文字列(たとえば「印」の文字)が独立して存在する場所に決定し、2個目以降の承認印の合成位置については、枠を基準に自動的に決定してもよい。たとえば、図16の例では、1つ目の承認印である「鈴木」の印影の合成位置は、独立して存在する「印」の文字に基づいて決定する。2つ目の承認印である「大山」の印影の合成位置は、1つ目の承認印の隣の枠(図16の例では右隣の枠)の中に自動決定する。
なお、枠が存在する場合には、検索文字列を指定しなくても、枠の中に承認印の合成位置を自動的に決定してもよい。承認印を複数合成する場合は、たとえば、最優先される方向を用紙の上側、次に優先される方向を左側として、優先度の高い方向にある枠から順に承認印1、2…Nの合成位置に決定すればよい。
図17は、枠が存在しない場合の出力例である。検索文字列は「印」とする。枠の場合と同様に、優先度の高い方向にある「印」の文字から順に、承認印の合成位置に決定される。
図18は、プリンタドライバが承認印の画像を文書に合成する処理の流れを示している。文書を優先度の高い方向から順に調べて、指定された検索文字列を検索する(ステップS250)。見つかった検索文字列が文書の中で独立して存在しない場合は(ステップS251;No)、この場所は無視してステップS250に戻り、この場所より後ろで次に優先度の高い位置にある検索文字列を検索する。
見つかった検索文字列が文書の中で独立して存在する場合は(ステップS251;Yes)、その場所が既に他の承認印の合成位置に設定されているか否かを調べる(ステップS252)。既に他の承認印の合成位置に設定されている場合は(ステップS252;Yes)、この場所は無視してステップS250に戻り、この場所より後ろで次に優先度の高い位置にある検索文字列を検索する。
独立して検索文字列が存在する位置が他の承認印の合成位置に設定されていない場合は(ステップS252;No)、この場所を承認印の合成位置に決定する(ステップS253)。次に、この承認印について設定されている重ね合わせ方法を調べ(ステップS254)、「前面」であれば(ステップS254:前面)、オーバーレイする承認印の画像を、ステップS253で決定した合成位置で文書の前面に合成して(ステップS257)、ステップS259へ移行する。
設定されている重ね合わせ方法が「背面」ならば(ステップS254、背面)、オーバーレイする承認印の画像を、ステップS253で決定した合成位置で文書の背面に合成して(ステップS258)、ステップS259へ移行する。
設定されている重ね合わせ方法が「自動」ならば(ステップS254、自動)、ステップS253で決定した合成位置の周囲に枠が存在するか否かを調べる(ステップS255)。枠があれば(ステップS255;Yes)、その枠に収まるように承認印の画像をサイズ調整し(ステップS256)、サイズ調整後の承認印の画像を、ステップS253で決定した合成位置で文書の前面に合成して(ステップS257)、ステップS259へ移行する。
枠が無ければ(ステップS255;No)、オーバーレイする承認印の画像を、ステップS253で決定した合成位置で文書の背面に合成して(ステップS258)、ステップS259へ移行する。
ステップS259では、指定されたオーバーレイデータであって未処理のものが存在するか否かを調べ(ステップS259)、未処理のオーバーレイデータがあれば(ステップS259;No)、ステップS250に戻って、未処理の中の次のオーバーレイデータについて合成処理を行う。未処理のオーバーレイデータがなければ(ステップS259;Yes)、本処理を終了する。
このように、オーバーレイデータ(ここではオーバーレイデータのパスワード)と文書情報に特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該承認済みパスワードでオーバーレイデータと文書情報との組み合わせを認証するので、承認者が承認した文書以外の文書に承認印の画像が不正に流用されることを防止しつつ、承認者が承認する別の文書にオーバーレイデータを再利用することができ、承認毎にオーバーレイデータを作成する手間が軽減される。
すなわち、承認済みパスワードを知らない第三者は該オーバーレイデータに係る承認印を文書に合成することはできない。また、承認済みパスワードを知っている者であっても、承認者が承認した文書以外の文書に該オーバーレイデータを流用して承認印を不正に合成することはできない。オーバーレイデータが同じであっても承認する文書が異なれば、生成される承認済みパスワードも異なるので、承認する複数の文書に同じオーバーレイデータを再利用することができる。
さらに、オーバーレイデータを暗号化しているので、オーバーレイデータの中の画像データを取り出して、他の文書へ合成する等の不正使用を防止することができる。また、暗号化されたオーバーレイデータに埋め込まれているパスワードが漏洩せず、該パスワードの照合により、承認者が当該オーバーレイデータを使用する権限を有する正当な承認者か否かを確認でき、パスワードを知らない第三者が不正に承認者に成りすましてオーバーレイデータを使用することが防止される。
承認依頼者は承認者にネットワークを通じて電子メール等で承認を依頼することができるので、承認依頼者と承認者が同時に同じ場所に居る必要がなく、承認作業を効率よく行うことができる。
また、本発明では、合成対象の画像を文書データに埋め込まず、文書データとは別個のオーバーレイデータを作成するので、文書データはHTMLやXMLなどの特定のデータ形式である必要がなく、任意のデータ形式の文書に対して本発明によるオーバーレイを適用することができる。
さらに、本発明に係るプログラムをプリンタドライバとしたので、文書を開いているアプリケーションプログラムから印刷を指示してプリンタドライバを呼び出すことができ、文書の指定が容易になると共に、開いている文書の内容をそのアプリケーションプログラムから取得できるので、どのようなアプリケーションプログラムで作成された文書に対しても容易に画像を合成することができる。
次に、承認者が承認印の合成位置を指定する場合について説明する。
たとえば、承認者による承認のレベルが、通常の承認と条件付き承認の2種類がある場合、図19に示すように、承認のレベルに応じて承認印を押印位置を異ならせる場合がある。そのため、承認者側で承認のレベルに対応する合成位置を指定し、その位置以外に承認印を合成できないように規制する。
図19は、条件付き承認を行う場合の例であり、承認者が承認対象の文書を編集し、承認印を押下すべき位置に「印」の文字を追加する(同図(a))。承認依頼者の端末において承認印を合成するときは、承認者が指定した「印」の文字が存在する位置に承認印が合成される(同図(b))。
図20は、承認者が承認印の合成位置を指定する場合であってオーバーレイデータが未作成の場合の承認手順を、図21は、承認者が承認印の合成位置を指定する場合であって作成済みのオーバーレイデータを再利用する場合の承認手順を示している。
<承認者が承認印の合成位置を指定し、かつオーバーレイデータが未作成の場合の承認手順>
図20に示すように、承認依頼者は、承認を受ける文書の文書データを一又は複数の承認者に送付して承認依頼する(P31)。図20、21では、一人の承認者に承認依頼するものとする。
承認者は承認依頼を受けると、承認依頼された文書の内容を確認する(P32)。そして、承認する、あるいは条件付きで承認する場合は、承認のレベルに応じた合成位置に、該合成位置を特定するための検索文字列(位置決定キーワードとする)を追記して文書を更新する(P33)。
承認者は、更新した文書を開いているアプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイデータを作成させる(P34)。
オーバーレイデータの作成において、承認者は、承認印の印影の画像データとパスワードと検索文字列(位置決定キーワード)を指定する。プリンタドライバは、承認印の印影の画像データとパスワードとを含み暗号化されたオーバーレイデータを作成する。さらにプリンタドライバは、作成したオーバーレイデータと、更新した文書の文書情報と、位置決定キーワードに特定のルールを適用して、該更新した文書とオーバーレイデータと位置決定キーワードの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成して表示する。
ここでは、オーバーレイデータに含まれているパスワードと検索文字列(位置決定キーワード)と更新した文書の文書情報に特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する。
承認者は、更新した文書と、プリンタドライバを用いて作成した上記のオーバーレイデータと、承認済みパスワードと、位置決定キーワードを承認依頼者に送付する(P35、P36)。
承認依頼者は承認者から受領した更新された文書を自端末の任意のアプリケーションプログラムで開く。そして、該アプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイ印刷を行わせる(P37)。このとき、承認依頼者は、承認者から受け取ったオーバーレイデータをプリンタドライバに読み込ませ、承認者から連絡された承認済みパスワードと、承認者から連絡された検索文字列(位置決定キーワード)を入力して印刷の実行を指示する。
依頼端末のプリンタドライバは、読み込んだオーバーレイデータを復号化し、オーバーレイデータに含まれているパスワードと、入力された検索文字列(位置決定キーワード)と、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書情報に、承認端末のプリンタドライバと同じ特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成し、これとユーザから入力された承認済みパスワードを比較する。これらが一致する場合は、アプリケーションプログラムで開いている文書に、オーバーレイデータ内の画像データが表す印影の画像を承認者が指定した位置(位置決定キーワードがある位置)に合成した印刷データを生成し、これをプリンタに送信して対応する文書を印刷させる(P38)。
なお、承認依頼者は、承認者から受領したオーバーレイデータを、再利用に備えて、依頼端末の記憶部等に保存する。
<承認者が承認印の合成位置を指定し、かつオーバーレイデータが作成済みの場合の承認手順>
図21に示すように、承認依頼者は、承認を受ける文書の文書データを承認者に送付して承認を依頼する(P41)。承認者は上記の承認依頼を受けると、承認を依頼された文書データが表す文書の内容を確認する(P42)。そして、承認する、あるいは条件付きで承認する場合は、承認のレベルに応じた合成位置に、該合成位置を指定するための位置決定キーワードを追記して文書を更新する(P43)。
承認者は、更新した文書を開いているアプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバに承認済みパスワードを作成させる(P44)。
承認済みパスワードを作成する際に、承認者は、以前に作成して保存してあるオーバーレイデータを指定すると共に、そのオーバーレイデータのパスワードを入力し、さらに更新した文書に追記した位置決定キーワードを入力する。プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込んで復号化し、該オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードと入力されたパスワードが一致する場合は、承認済みパスワードを生成して表示する。承認済みパスワードは、該オーバーレイデータ(本例では、オーバーレイデータに含まれているパスワード)と、位置決定キーワードと、承認依頼された文書(アプリケーションで開いている文書)のデータ(文書情報)に、図20のP34で使用した特定のルールと同じ特定のルールを適用して生成される。
承認者は、更新した文書と、プリンタドライバが表示した承認済みパスワードと、位置決定キーワードを承認依頼者に送付する(P45)。
承認依頼者は承認者から受領した更新された文書を自端末の任意のアプリケーションプログラムで開く。そして、該アプリケーションプログラムにて文書の印刷を指示してプリンタドライバを呼び出し、該プリンタドライバにオーバーレイ印刷を行わせる(P46)。このとき、承認依頼者は、プリセットを利用して、あるいは個別設定により、オーバーレイデータを指定し、承認者から連絡された承認済みパスワードと、承認者から連絡された位置決定キーワードを入力して印刷の実行を指示する。
依頼端末のプリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを読み込んで復号化し、オーバーレイデータに含まれているパスワードと、入力された位置決定キーワードと、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書情報とに、承認端末のプリンタドライバと同じ特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成し、これとユーザから入力された承認済みパスワードを比較する。これらが一致する場合は、アプリケーションプログラムが開いている文書に、オーバーレイデータに含まれている画像データが表す印影の画像(承認印)を合成した印刷データを生成し、これをプリンタに送信して対応する文書を印刷させる(P47)。
このように、承認者において承認印の合成位置を指定する場合は、更新した文書と、位置決定キーワードと、オーバーレイデータ(オーバーレイデータに埋め込まれるパスワード)とに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該承認済みパスワードを用いて、文書と合成位置とオーバーレイデータの組み合わせを認証するので、該オーバーレイデータは、正しい承認済みパスワードが入力され、かつ承認者が更新した文書に対して承認者の指定した位置に承認印を合成する場合にのみ使用可能になる。したがって、承認者が合成位置を指定した文書以外の文書に承認印の画像が不正に流用されることを防止することができる。また、承認者の意図しない位置に承認印が合成されることが防止される。また、オーバーレイデータを承認者が承認した別の文書に再利用することができ、承認毎にオーバーレイデータを作成する手間が軽減される。
図22、図23は、承認者が合成位置を指定する場合における承認者の作業手順を示す流れ図である。これらの図では、プリンタドライバが行う処理は破線の枠で示してある。
承認者は承認依頼者から承認を依頼する文書の文書データを含む承認依頼を受ける(ステップS301)。承認者は承認依頼された文書の内容を確認し(ステップS302)、承認するか否かを判断する(ステップS303)。承認しない場合は(ステップS303;No)、承認却下を承認依頼者に通知する(ステップS304)。
承認する場合は(ステップS303;Yes)、承認印の合成位置を指定するための検索文字列(位置決定キーワード)を文書に書き込んで、該文書を更新する(ステップS305)。次に、更新した文書を該文書の表示等を行うアプリケーションプログラムから開き、この文書の印刷を指示する(ステップS306)。これによりプリンタドライバが起動し、印刷ダイアログが表示される。承認者は印刷ダイアログから承認印作成のタブを選択して、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30(図7参照)を開く(ステップS307)。
承認者は、承認に使用する印影の画像を含むオーバーレイデータが作成済みか否かを判断し(図22、ステップS308)、作成済みでなければ(ステップS308;No)、オーバーレイデータの作成作業を行う。
詳細には、承認者は承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の中の処理選択欄31(図7参照)において、「オーバーレイの作成」を選択する(ステップS309)。
承認者は、さらに、オーバーレイする画像(承認印の印影の画像データ)の指定(図22、ステップS310)、パスワードの設定(ステップS311)、承認印の合成位置を指定するための検索文字列(位置決定キーワード)の指定(ステップS312)を行う。ステップS312では、図7の承認印オーバーレイの作成のダイアログ30において、印刷位置の設定のチェックボックス35をマークし、承認印の合成位置を指定するための検索文字列(更新した文書に書き込んだ文字列と同じ文字列、位置決定キーワード)を検索文字列入力欄36に入力する。
次に、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30にあるOKボタン34を押下する(ステップS313)。これにより、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30が自動的に閉じて、図10に示す、承認印オーバーレイの保存のダイアログ45が表示される。承認者は、承認印オーバーレイの保存のダイアログ45にて、オーバーレイデータの保存先および名称を設定して、開くボタン46を押下する(ステップS314)。これによりプリンタドライバは、オーバーレイデータの作成と承認済みパスワードの生成・表示を行う(ステップS315〜S317)。
詳細には、プリンタドライバは、指定された承認印の画像(承認印の印影の画像データ)と設定されたパスワードを含むオーバーレイデータを作成し、これを暗号化し、該暗号化後のオーバーレイデータを指定された保存先に指定された名称で保存する(ステップS315)。さらにプリンタドライバは、アプリケーションプログラムが開いている文書の文書データと、設定されたパスワードと、ステップS312で入力された検索文字列(位置決定キーワード)に特定のルールを適用して、これらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成する(ステップS316)。そして、該承認済みパスワードを表示装置15に表示する(ステップS317)。
その後、承認者は、暗号化されたオーバーレイデータと、検索文字列(位置決定キーワード)を追記して更新した文書と、その検索文字列と、承認済みパスワードを承認依頼者に送付して(ステップS318)、承認作業を終了する。
オーバーレイデータが作成済みの場合は(ステップS308;Yes)、承認済みパスワードの作成作業を行う。詳細には、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30の処理選択欄31にて「承認済みパスワードの作成」を選択する(ステップS321)。
承認者は、承認印のオーバーレイデータの指定(ステップS322)、パスワードの設定(ステップS323)、承認印の合成位置を指定するための検索文字列(位置決定キーワード)の指定を行う(ステップS324)。
次に、承認者は、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30にあるOKボタン34を押下する(ステップS325)。これにより、承認印オーバーレイの作成のダイアログ30が自動的に閉じ、プリンタドライバは承認済みパスワードを生成・表示する(ステップS326〜S331)。
詳細には、プリンタドライバは、オーバーレイデータを復号化し(ステップS326)、該オーバーレイデータに埋め込まれていたパスワードとステップS323で入力されたパスワードを比較し(ステップS327)、不一致ならば(ステップS328;No)、エラーメッセージを表示して(ステップS329)処理を終了する。
パスワードが一致する場合は(ステップS328;Yes)、ユーザは当該オーバーレイデータの正当な使用者であると推定されるので、プリンタドライバは、S316、S317と同様にして(同じ特定のルールを適用して)承認済みパスワードの生成と表示を行う(ステップS330、S331)。その後、承認者は、承認済みパスワードと、検索文字列を追記して更新した文書と、検索文字列(位置検索キーワード)を承認依頼者に送付して(ステップS332)、承認作業を終了する。
図24は、承認依頼者の作業手順を示す流れ図である。同図では、プリンタドライバが行う処理は破線の枠で示してある。承認依頼者は、承認を依頼する文書の文書データを含む承認依頼を承認者に送付する(ステップS401)。その後、承認者から応答を受ける。
承認された場合、承認依頼は、承認者から返送されてきた更新された文書を任意のアプリケーションプログラムで開き、この文書の印刷を指示する(ステップS402)。これによりプリンタドライバが起動し、印刷ダイアログが表示される。承認依頼者はこの印刷ダイアログから承認印の印刷のタブを選択して、承認印の印刷のダイアログ60を開く(ステップS403)。
承認依頼者は、承認者から新たにオーバーレイデータを受領した場合は(ステップS404;Yes)、そのオーバーレイデータをプリンタドライバに読み込ませる(ステップS405)。承認者から新たにオーバーレイデータを受領しなかった場合は(ステップS404;No)、以前に受領して保存してあるオーバーレイデータを選択する(ステップS406)。この際、承認依頼者は、承認印の印刷のダイアログ60のプリセット選択欄61において、登録済みのプリセットの中から該当のプリセットを選択する、もしくは、該当のプリセットが無い場合は、新たにオーバーレイデータを読み込むときと同様にして個別にオーバーレイデータを指定して読み込む。
その後、承認依頼者は、図13に示す承認印の印刷のダイアログ60の中のパスワード設定欄63に、承認者から通知された承認済みパスワードを入力する(図24、ステップS407)。
次に、承認印の印刷のダイアログ60の中の重ね合わせ欄64において、承認印の重ね合わせ方法を、「自動」、「文書の背面」、「文書の前面」の中から選択する(ステップS408)。さらに、承認印の合成位置を決定するための文字列(承認者から通知された位置決定キーワード)を承認印の印刷のダイアログ60の中の検索文字列欄65に入力する(ステップS409)。
設定完了後、承認依頼者は承認印の印刷のダイアログ60の中のOKボタン69を押下して印刷を実行させる(ステップS410)。これにより、承認印の画像を文書に合成した印刷データが作成され、その印刷データに基づく印刷が実行される。
詳細には、プリンタドライバは、指定されたオーバーレイデータを復号化し、該オーバーレイデータに埋め込まれているパスワードを取得する。そして、該パスワードと、アプリケーションプログラムが開いている文書のデータ(文書情報)と、入力された検索文字列(位置決定キーワード)とに特定のルール(S316、S330と同じ特定のルール)を適用して承認済みパスワードを生成する(ステップS411)。
プリンタドライバは、生成した承認済みパスワードと承認印の印刷のダイアログ60のパスワード設定欄63に入力された承認済みパスワードを比較し(ステップS412)、これらが一致した場合は(ステップS413;Yes)、該オーバーレイデータに含まれる承認印の画像を、位置決定キーワードで指定された位置に、指定された重ね合わせ方法で文書に合成した印刷データを作成し(ステップS415)、該印刷データをプリンタに送信する(ステップS416)。承認印(オーバーレイデータ)が複数指定されている場合は、それぞれのオーバーレイデータについて承認済みパスワードの生成(S411)、比較(S412)を行い、すべてのオーバーレイデータについて、生成した承認済みパスワードと入力された承認済みパスワードが一致する場合に、それら複数の承認印を文書に合成した印刷データを作成する。
生成した承認済みパスワードと承認印の印刷のダイアログ60のパスワード設定欄63に入力された承認済みパスワードが不一致(承認印が複数指定されている場合はいずれか1つでも不一致)の場合は(ステップS413;No)、エラーメッセージを表示して(ステップS414)、本処理を終了する。
このように、印刷位置を承認者が指定する場合には、承認者が承認印の合成位置を指定する位置決定キーワードを追記した更新された文書と、承認印のオーバーレイデータに埋め込まれているパスワードと、位置決定キーワードに特定のルールを適用してこれらの組み合わせに固有の承認済みパスワードを生成し、該承認済みパスワードを用いて、文書と合成位置とオーバーレイデータの組み合わせを認証する。これにより、オーバーレイデータ自体を再利用しつつ、承認者が承認した文書以外の文書に承認印が不正に合成されることを防止することができる。
オーバーレイデータは、正しい承認済みパスワードが入力され、かつ承認者が更新した文書に対して承認者の指定した位置に承認印を合成する場合にのみ使用可能になるので、承認者が合成位置を指定した文書以外の文書に承認印の画像が不正に流用されることを防止することができる。
また、更新した文書、承認済みパスワード、オーバーレイデータの組み合わせが正しい場合でも、承認依頼者が入力する検索文字列(位置決定キーワード)が、承認者の指定した位置決定キーワードと異なる場合には、承認済みパスワードが不一致になるので、承認依頼者が、承認者の指定した位置決定キーワードと異なる位置決定キーワードを入力して承認印の合成位置を勝手に変更することはできず、承認者の意図しない位置に承認印が合成されることが防止される。
その他の効果は、印刷位置を承認者が指定しない場合と同様である。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、本発明に係るプログラムをプリンタドライバとしたが、プリンタドライバ以外のプログラムとして構成されてもかまわない。ただし、承認済みパスワードを生成するためには文書の内容(文書情報)を取得する必要があるので、文書を開いているアプリケーションプログラムから呼び出されるプログラムであることが望ましく、プリンタドライバはこれに該当する。
実施の形態では、オーバーレイデータ作成装置と印刷データ生成装置の双方の機能を有するプログラム(プリンタドライバ)を例示したが、オーバーレイデータ作成装置の機能を有し、印刷データ生成装置としての機能を持たないプログラムと、印刷データ生成装置としての機能を有し、オーバーレイデータ作成装置としての機能を持たないプログラムは別々に設けられてもよい。
実施の形態では、印刷データ生成装置として機能するプリンタドライバにて文書に画像を合成し、その印刷データをプリンタへ送信したが、文書と画像の合成をプリンタで行わせてもよい。すなわち、文書と画像の合成をプリンタで行わせるために必要な情報を含む印刷データをプリンタドライバで作成し、実際の合成は、この印刷データを受信したプリンタで行ってもよい。
実施の形態では、オーバーレイデータに埋め込むパスワードを、承認済みパスワードを生成するための一要素に利用したが、オーバーレイデータを一意に特定可能な情報であれば、他の情報でもよい。たとえば、オーバーレイデータから生成されるハッシュ値などを使用して承認済みデータを生成してもよい。また、オーバーレイデータを暗号化する場合、少なくともパスワードの部分が暗号化されればよい。なお、オーバーレイデータの暗号化は本発明においては必須ではないが、オーバーレイデータに含まれる画像が不正に使用されないように、暗号化することが望ましい。
実施の形態では、オーバーレイする画像が承認印の印影の画像データである場合を例示したが、任意の画像でよい。会社のログマークなどを合成する場合にも本発明は適用される。
10…情報処理装置
11…CPU
12…記憶装置
13…RAM
14…入力装置
15…表示装置
16…通信I/F部
20…プリンタドライバプログラム
21…ユーザI/Fモジュール
22…オーバーレイデータ作成モジュール
23…印刷データ生成モジュール
24…グラフィック処理モジュール
30…承認印オーバーレイの作成のダイアログ
31…処理選択欄
32…ファイル参照ボタン
33…パスワード入力欄
34…OKボタン
35…印刷位置の設定のチェックボックス
36…検索文字列入力欄
40…印影画像の参照のダイアログ
41…開くボタン
45…承認印オーバーレイの保存のダイアログ
46…開くボタン
50…承認済みパスワードを表示するポップアップウィンドウ
51…OK釦
60…承認印の印刷のダイアログ
61…プリセット選択欄
62…ファイル参照ボタン
63…パスワード設定欄
64…重ね合わせ欄
65…検索文字列欄
66…プレビューボタン
67…追加釦
68…編集釦
69…OKボタン
70…承認印オーバーレイの参照のダイアログ
71…開くボタン
81…承認印の画像
82…印の文字が検出された箇所(非独立)

Claims (20)

  1. 情報処理装置を、
    文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受けるオーバーレイデータ指定部と、
    印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する承認済みパスワード生成部と、
    ユーザから承認済みパスワードの入力を受ける承認済みパスワード入力部と、
    前記承認済みパスワード入力部で入力を受けた承認済みパスワードと前記承認済みパスワード生成部が生成した承認済みパスワードが一致した場合に、前記印刷の指示を受けた文書データが表す文書と前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を合成して印刷するための印刷データを作成する印刷データ作成部と、
    前記印刷データ作成部によって作成された前記印刷データをプリンタへ送信する送信部と、
    を有する印刷データ生成装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  2. 前記文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
    印刷データ生成装置は、ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける位置指定情報入力部をさらに有し、
    前記承認済みパスワード出力部は、前記位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
    前記印刷データ作成部は、前記位置指定情報で指定された位置に前記画像を合成して印刷するための印刷データを作成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含んでおり、
    前記承認済みパスワード生成部は、印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる暗号化された前記パスワードを復号化したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 情報処理装置を、
    文書データの指定を受ける文書指定部と、
    文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受ける第1オーバーレイデータ指定部と、
    前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータと前記文書指定部で指定された文書データに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成して出力する第1承認済みパスワード生成部と、
    を有するオーバーレイ作成装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 前記文書指定部で指定された文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
    前記オーバーレイ作成装置は、ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける第1位置指定情報入力部をさらに有し、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含み、
    前記オーバーレイ作成装置は、前記オーバーレイデータに含まれる前記暗号化されたパスワードを復号化する復号化部と、
    ユーザからパスワードの入力を受ける第1パスワード入力部と、
    をさらに有し、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記第1パスワード入力部で入力されたパスワードが一致する場合に、前記第1承認済みパスワードを生成して出力する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のプログラム。
  7. 前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記文書指定部で指定された文書データに前記特定のルールを適用して前記第1承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記オーバーレイ作成装置は、
    文書に合成する画像の指定を受ける画像指定部と、
    前記画像指定部で指定された画像の画像データを含むオーバーレイデータを作成するオーバーレイデータ作成部と、
    をさらに有し、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記オーバーレイデータ作成部が前記オーバーレイデータを作成したときは、前記第1オーバーレイ指定部で指定されるオーバーレイデータに代えて前記オーバーレイデータ作成部で作成されたオーバーレイデータを使用して前記第1承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1つに記載のプログラム。
  9. 前記オーバーレイデータ作成部は、前記画像指定部で指定された画像の画像データと前記パスワード入力部で入力を受けたパスワードを暗号化したものを含むオーバーレイデータを作成する
    ことを特徴とする請求項6または7を引用する請求項8に記載のプログラム。
  10. 情報処理装置を、
    文書データの指定を受ける文書指定部と、
    文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受ける第1オーバーレイデータ指定部と、
    前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータと前記文書指定部で指定された文書データに特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成して出力する第1承認済みパスワード生成部と、
    を有するオーバーレイ作成装置、
    および、
    文書に合成する画像の画像データを含むオーバーレイデータの指定を受けるオーバーレイデータ指定部と、
    印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに前記特定のルールを適用して承認済みパスワードを生成する承認済みパスワード生成部と、
    ユーザから承認済みパスワードの入力を受ける承認済みパスワード入力部と、
    前記承認済みパスワード入力部で入力を受けた承認済みパスワードと前記承認済みパスワード生成部が生成した承認済みパスワードが一致した場合に、前記印刷の指示を受けた文書データが表す文書と前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を合成して印刷するための印刷データを作成する印刷データ作成部と、
    前記印刷データ作成部によって作成された前記印刷データをプリンタへ送信する送信部と、
    を有する印刷データ生成装置、
    として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  11. 前記文書指定部で指定された文書データには、前記画像の合成位置を指定する位置指定情報が含まれており、
    前記オーバーレイ作成装置は、
    ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける第1位置指定情報入力部を有し、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
    前記印刷データ生成装置は、
    ユーザから前記位置指定情報の入力を受ける位置指定情報入力部を有し、
    前記承認済みパスワード出力部は、前記位置指定情報入力部で入力を受けた前記位置指定情報をさらに加味したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成し、
    前記印刷データ作成部は、前記位置指定情報で指定された位置に前記画像を合成して印刷するための印刷データを作成する
    ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記オーバーレイデータは暗号化されたパスワードを含み、
    前記オーバーレイ作成装置は、
    前記オーバーレイデータに含まれる前記暗号化されたパスワードを復号化する復号化部と、
    ユーザからパスワードの入力を受ける第1パスワード入力部と、
    を有し、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記第1パスワード入力部で入力されたパスワードが一致する場合に、前記第1承認済みパスワードを生成して出力する、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のプログラム。
  13. 前記オーバーレイ作成装置の前記第1承認済みパスワード生成部は、前記第1オーバーレイ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれるパスワードと前記文書指定部で指定された文書データに前記特定のルールを適用して前記第1承認済みパスワードを生成し、
    前記印刷データ生成装置の前記承認済みパスワード生成部は、印刷の指示を受けた文書データと、前記オーバーレイデータ指定部で指定されたオーバーレイデータに含まれる暗号化された前記パスワードを復号化したものに前記特定のルールを適用して前記承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 文書に合成する画像の指定を受ける画像指定部と、
    前記画像指定部で指定された画像の画像データを含むオーバーレイデータを作成するオーバーレイデータ作成部と、
    前記第1承認済みパスワード生成部は、前記オーバーレイデータ作成部が前記オーバーレイデータを作成したときは、前記第1オーバーレイ指定部で指定されるオーバーレイデータに代えて前記オーバーレイデータ作成部で作成されたオーバーレイデータを使用して前記第1承認済みパスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1つに記載のプログラム。
  15. 前記オーバーレイデータ作成部は、前記画像指定部で指定された画像の画像データと前記パスワード入力部で入力を受けたパスワードを暗号化したものを含むオーバーレイデータを作成する
    ことを特徴とする請求項12または13を引用する請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記印刷データ生成装置は、前記印刷データ作成部が作成する印刷データに対応したプレビュー画像を作成して表示するプレビュー表示部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3、10乃至15のいずれか1つに記載のプログラム。
  17. 前記印刷データ生成装置は、前記文書内の前記画像を合成する位置に、前記画像を収める枠がない場合は、前記文書の背面に前記画像を合成し、前記位置に前記画像を収める枠がある場合は前記文書の前面に前記画像を合成する
    ことを特徴とする請求項1乃至3、10乃至16のいずれか1つに記載のプログラム。
  18. 前記印刷データ生成装置は、文書内で、前記位置指定情報で指定された文字が独立して存在する位置を検出し、該検出した位置に前記画像を合成する
    ことを特徴とする請求項1乃至3、10乃至17のいずれか1つに記載のプログラム。
  19. 前記印刷データ生成装置は、
    一の文書データが表す文書に複数のオーバーレイデータに含まれる複数の画像データが表す複数の画像を合成して印刷するための印刷データを作成し得る
    ことを特徴とする請求項1乃至3、10乃至18のいずれか1つに記載のプログラム。
  20. 前記印刷データ生成装置は、
    オーバーレイデータに含まれる画像データが表す画像を文書に合成して印刷するための一連の設定を登録する登録部と、
    前記登録部に登録されている前記一連の設定を呼び出して反映する呼び出し部と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3、10乃至19のいずれか1つに記載のプログラム。
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