以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート載置装置20を備えた画像形成装置100の概略構成を示す正面図である。なお、図1及び後述する図2、図3、図5から図16、図18から図23において、符号Xは、幅方向(奥行き方向)を示しており、符号Yは、幅方向Xに直交する左右方向Yを示しており、符号Zは、高さ方向(具体的には上下方向)を示している。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体110及び画像読取装置120を備えており、画像読取装置120により読み取った画像データ、又は、外部機器から送られてきた画像データに基づいて画像形成装置本体110における画像形成部111によりモノクロ画像又はカラー画像を記録紙等のシートPに画像形成する。
画像読取装置120は、原稿搬送部121及び原稿読取部122を備え、原稿搬送部121で搬送される原稿Gを原稿読取部122で読み取るか、或いは、原稿載置台122aに載置された原稿Gを原稿読取部122で読み取り、読み取った原稿Gの画像を画像データとして出力する。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置であり、複数の静電潜像担持体(具体的には感光体11〜11)を所定方向(この例では左右方向Y)に並設した構成、所謂タンデム式のカラー画像形成装置とされている。この例では、画像形成装置100は、フルカラー画像を形成できる中間転写方式のカラー複合機とされている。なお、本実施の形態では、画像形成装置100を、タンデム式のカラー画像形成装置としたが、その他のカラー画像形成装置としてもよい。また、画像形成装置100を、カラー画像形成装置としたが、モノクロ画像形成装置としてもよい。
画像形成部111は、像担持体として作用する感光体11(具体的には感光体ドラム)、帯電装置として作用する帯電器12、露光装置13、現像装置14、一次転写装置として作用する中間転写ベルト装置15、ドラムクリーニング装置16、2次転写装置17、ベルトクリーニング装置18、定着装置19、シート搬送路R、給紙装置(具体的には給紙トレイ21)、手差し給紙装置(具体的には手差し給紙トレイ22)及び排出トレイ50を備えている。この例では、手差し給紙トレイ22が本実施の形態に係るシート載置装置20を構成している。
画像形成部111では、感光体11の表面を帯電器12により帯電し、その帯電域に画像露光して静電潜像を露光装置13により形成し、この静電潜像を現像装置14によりトナー画像として可視像化(現像)し、該可視像化されたトナー画像を中間転写ベルト装置15に静電的に転写し、中間転写ベルト装置15に転写されたトナー画像を2次転写装置17によりシートPに転写し、さらに、トナー画像を転写したシートPにトナー画像を定着装置19により定着させる。
カラー画像は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色のトナー画像が重ねられて形成される。このため、感光体11、帯電器12、現像装置14及びドラムクリーニング装置16は、各色に応じた4種類のトナー画像を形成するようにそれぞれ4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ及びイエローに対応付けられて、4つの画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdが構成されている。
各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの何れにおいても、以下に示す同様の動作がなされる。
すなわち、帯電器12〜12は、感光体11〜11の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
露光装置13は、帯電器12〜12にて一様に帯電された感光体11〜11の表面を露光して感光体11〜11の表面に静電潜像を形成する。
現像装置14〜14は、露光装置13にて形成された感光体11〜11の表面の静電潜像を現像して、感光体11〜11の表面にトナー画像を形成する。
各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdでは、かかる一連の動作によって、感光体11〜11の表面に各色のトナー画像が形成される。
中間転写ベルト装置15は、1次転写ローラ15a及び中間転写ベルト15bを備えている。1次転写ローラ15aは、各色に応じた4種類のトナー画像を形成するようにそれぞれ4つずつ中間転写ベルト15bの内側に設けられている。1次転写ローラ15a〜15aは、感光体11〜11の表面に形成された各色のトナー画像を所定の周回方向Cへ周回移動する中間転写ベルト15bに転写する。
ドラムクリーニング装置16〜16は、中間転写ベルト15bに転写されずに残った感光体11〜11の表面における残留トナーを除去及び回収する。
2次転写装置17は、2次転写ローラ17aを備えている。2次転写ローラ17aは、中間転写ベルト15bとの間にニップ域を形成するように設けられている。2次転写ローラ17aは、シート搬送路Rを通って搬送されてきたシートPをニップ域に挟み込んで搬送し、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト15bの表面に形成されたトナー画像(例えばカラートナー画像)をシートP上に転写する。
ベルトクリーニング装置18は、シートPに転写されずに中間転写ベルト15bの表面に残った残留トナーを除去及び回収する。
定着装置19は、加熱ローラ19a及び加圧ローラ19bを備え、加熱ローラ19a及び加圧ローラ19bの間にトナー画像が転写されたシートPを挟み込んで加熱および加圧し、トナー画像をシートPに定着させる。
給紙トレイ21及び手差し給紙トレイ22は、シートPを積載するようになっている。給紙トレイ21及び手差し給紙トレイ22のシートPの供給側には、ピックアップローラ30a,30bを含むシート供給部30が設けられている。ピックアップローラ30a,30bは、シートPを給紙トレイ21及び手差し給紙トレイ22から1枚ずつ引き出して、シート搬送路Rに搬送する。なお、手差し給紙トレイ22におけるシートPの有無の検知については、後ほど詳しく説明する。
シート搬送路Rは、シートPを2次転写装置17や定着装置19を経由して排出ローラ43に搬送する。シート搬送路RのシートPの排出側には、排出ローラ43が設けられている。排出ローラ43は、シート搬送路Rで搬送されてきたシートPを排出トレイ50に排出する。シート搬送路Rには、レジストローラ41及び各搬送ローラ42〜42が設けられている。レジストローラ41は、シートPを一端停止させてシートPの先端を揃えた後、中間転写ベルト15b上のトナー画像とタイミングに合わせてシートPを搬送する。各搬送ローラ42〜42は、シートPの搬送を促すローラである。
また、シート搬送路Rは、シート反転搬送路Rrを備えている。画像形成部111は、シートPの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、シートPを排出ローラ43からシート反転搬送路Rrへ逆方向に搬送して、シートPの表裏を反転させてレジストローラ41へ再度導き、シートPの表面と同様にして、シートPの裏面にトナー画像を定着させて排出トレイ50へ排出する。
(手差し給紙トレイについて)
図2及び図3は、それぞれ、図1に示す画像形成装置100における手差し給紙トレイ22を正面側及び背面側の斜め上方から視た斜視図である。図4は、画像形成装置100の手差し給紙トレイ22におけるシートPの有無の検知構成を示すシステムブロック図である。なお、図2及び図3は、後述する第1実施形態から第6実施形態の構成を示している。
手差し給紙トレイ22(シート載置装置20の一例)は、シートPを積載するシート積載台22aを備え、シート積載台22aに載置されたシートPが予め定めた所定のシート供給方向Wに向けて供給されるものである。
画像形成装置100は、画像形成装置100全体の制御を司る制御部60(図4参照)をさらに備えている。なお、制御部60はシート載置装置20に備えられていてもよい。
制御部60は、画像形成動作(画像形成処理)を行うにあたり、シート積載台22aに載置された1枚又は複数枚のシートPをシート供給部30(具体的にはピックアップローラ30b)により1枚ずつ画像形成部111のシート搬送路R(図1参照)に送り出す。
図2及び図3に示すように、シート供給部30は、手差し給紙トレイ22に収納されてシート積載台22aに積載されている最上位のシートPを引き出すためのピックアップローラ30bと、ピックアップローラ30bにて引き出されたシートPを1枚ずつ搬送するための分離搬送部材31とを備えている。シート供給部30は、手差し給紙トレイ22におけるシート積載台22aに載置された1枚のシートPをシート搬送路Rに向けて供給するか、又は、複数枚のシートP〜Pのうち最上部に位置するシートPをピックアップローラ30bにて順に引き出して(ピックアップして)シートPを分離搬送部材31にて捌くことで、シート搬送路Rに向けて1枚ずつ供給するようになっている。
ピックアップローラ30bは、手差し給紙トレイ22のシート排出側(シート積載台22aに載置されたシートPのシート供給方向Wにおける下流側端部(先端部))の上方に配置されている。分離搬送部材31は、ピックアップローラ30bにて引き出されるシートPの上面側に配置される給紙ローラ31aと、給紙ローラ31aに対峙される分離部材31b(この例では分離ローラ)とを備えている。
詳しくは、ピックアップローラ30bは、給紙ローラ31aの軸線回りに旋回自在とされており、制御部60からの指示信号による駆動部(この例では電磁ソレノイド32)の駆動によってシートPをピックアップするピックアップ位置とピックアップ位置から退避する退避位置とで揺動できるようになっている。ピックアップローラ30bは、駆動伝達機構(この例では駆動伝達用ベルト33等)によって給紙ローラ31aと同方向に回転駆動されるようになっている。ピックアップローラ30bと給紙ローラ31aとの間には、ピックアップローラ30bから給紙ローラ31aへシートPを円滑に案内するための搬送ガイド部材34が設けられている。搬送ガイド部材34は、給紙ローラ31aの軸線回りに旋回自在とされており、ピックアップローラ30bを軸線回りに回転自在に支持している。
また、シート供給部30は、シート積載台22aに載置されたシートPを所定の位置に設置(セット)するためにシートPのシート供給方向Wにおける下流側への移動を規制するシートセットストッパー35と、シート積載台22aとシート搬送路Rとの間に設けられた搬送ガイド板36とを備えている。ここで、所定の位置は、シート供給部30によりシートPを供給することが可能な位置、具体的には、ピックアップローラ30bにてピックアップ可能な位置である。
搬送ガイド板36には、シートセットストッパー35が貫通する貫通孔36aが設けられている。
シートセットストッパー35は、所定の位置においてシートPの搬送経路を遮るように突出する突出位置と、シートPの搬送経路から突出しない退避位置との間で変位可能な構成とされている。制御部60は、画像形成動作の開始が指示される前は、シートセットストッパー35を突出位置に位置させる一方、画像形成動作の開始が指示されて画像形成動作を行うに先立ち、シートセットストッパー35を突出位置から退避位置に退避させるようになっている。
そして、手差し給紙トレイ22は、シート積載台22aにおけるシートPの有無を検知するシート有無検知部200を備えている。
シート有無検知部200(図4参照)は、制御部60に電気的に接続されており、シート有無検知部200の検知信号を制御部60に送信するようになっている。また、画像形成部111は、制御部60に電気的に接続されており、制御部60の指示の下、画像形成動作(画像形成処理)を行うようになっている。
図4に示すように、制御部60は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部61と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部62とを有している。制御部60は、処理部61が記憶部62のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部62のRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行うようになっている。記憶部62のRAMは、それぞれ、処理部61に対して作業用のワークエリア及び画像データを格納する画像メモリとしての領域を提供する。
制御部60は、画像動作を行うにあたり、シート有無検知部200の検知結果により、シート積載台22aに載置されたシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置(具体的にはピックアップローラ30bにてピックアップ可能な位置)にあることを検出(認識)した場合には、シート積載台22aにシートPが有ると判断して画像形成動作を許可する一方、シート有無検知部200の検知結果により、所定の位置にないことを検出(認識)した場合には、シート積載台22aにシートPが無いと判断して画像形成動作を禁止する。例えば、制御部60は、シート積載台22aに載置された複数枚のシートPに1枚ずつ連続して画像を形成するときに、シート積載台22aに載置されたシートPが途中で無くなってしまった場合には、シート積載台22aにシートPが補給されるまで画像形成動作を中断する。
また、制御部60は、画像形成動作の開始が指示された後(ユーザーにより画像形成動作の開始の指示がなされた後)、画像形成動作を行っているときに、シート有無検知部200の検知結果により、手差し給紙トレイ22におけるシート積載台22aに載置された最終のシートP(最後に残ったシートP)が供給される際にシート積載台22aにシートが無くなることを検出する。
[シート有無検知部によるシートの有無の検知について]
次に、本実施の形態に係るシート有無検知部200について説明する。本実施の形態に係るシート有無検知部200(図4参照)は、単一の検知部210(具体的には単一のセンサー)と、予め定めた所定の検知位置である第1検知位置Q1でのシートPの有無により単一の検知部210を作動状態又は非作動状態にさせるための第1被検知部220と、シート供給方向Wにおいて第1検知位置Q1よりも上流側の検知位置である第2検知位置Q2でのシートPの有無により単一の検知部210を作動状態又は非作動状態にさせるための第2被検知部230とを備えている。単一の検知部210は、制御部60に電気的に接続されており、第1被検知部220及び第2被検知部230による作動状態又は非作動状態に応じたい検知信号を制御部60に送信するようになっている。
この例では、第1検知位置Q1は、シート積載台22aのシート供給方向Wにおける下流側端部(排出側端部)の位置であり、第2検知位置Q2は、シート積載台22aのシート供給方向Wにおける第1検知位置Q1よりも上流側(排出側とは反対側)の位置である。ここで、第2検知位置Q2は、シート供給方向Wにおいてシート積載台22aに載置された最小サイズ(具体的には画像形成装置100で搬送可能な最小サイズ)のシートPの上流側端(後端)よりも下流側(先端側)に位置している。詳しくは、第2検知位置Q2は、シート積載台22aに載置(さらに言えば横置きに載置)された最小サイズのシートPの上流側端(後端)よりも下流側近傍(所定距離下流側)に位置している。
次に、第1実施形態から第7実施形態に係るシート有無検知部200(200A〜200G)の構成について図5から図25を参照しながら以下に説明する。
なお、図2及び図3に示す当接部221b,231b、シート載置面22a1,貫通孔22a2,22a3等については後述する。
(第1実施形態)
図5は、第1実施形態に係るシート有無検知部200(200A)を上から視た平面図である。図6及び図7は、第1実施形態に係るシート有無検知部200(200A)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図6(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図6(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図7(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図7(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。なお、図5は、図6(b)の状態を示している。また、図5から図7、後述する図8から図16、図18、図19及び図21から図23において、シートセットストッパー35等は図示を省略している。
図5から図7に示すように、第1実施形態に係るシート有無検知部200(200A)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の何れの位置にもシートPが有るときに)単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図6(a)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の少なくとも一方の位置にシートPが無いときに)単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図6(b)及び図7参照)。
また、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの何れか一方(この例では第2被検知部230)に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、シートPが有る場合に(この例では第2検知位置Q2にシートPが有る場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)によりシートPの有無を検知可能な位置である検知可能位置(図6(a)及び図7(a)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる。
一方、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、シートPが無い場合に(この例では第2検知位置Q2にシートPが無い場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)によりシートPの有無を検知不能な位置である検知不能位置(この例では第1検知位置Q1でのシートPの有無に関わらず単一の検知部210を常に非作動状態にさせる位置)(図6(b)及び図7(b)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる構成とされている。
詳しくは、単一の検知部210(210A)は、光を出射する発光部211(図5から図7参照)と発光部211からの光L(図5参照)を受光する受光部212(図5参照)とを有する光透過型フォトセンサーとされている。
第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片(この例では221a)(図6及び図7参照)を有し、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、単一の検知部210(210A)を支持する支持部(この例では231a)を有している。被検知片(この例では221a)は、少なくとも光Lを遮る部分が予め定めた所定の光透過率の光透過性を有する部材(例えば透光性の樹脂部材)、或いは、光を遮断する部材(例えば非透光性の樹脂部材)で構成されている。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片(この例では221a)が発光部211と受光部212との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには被検知片(この例では221a)が発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、それぞれ、シート積載台22aに載置されるシートPと当接する当接部221b,231b(図2、図3及び図5から図7参照)を有している。当接部221b,231bは、シートPが無いときには、シート積載台22aのシート載置面22a1(図2、図3、図6及び図7参照)よりも上方へ突出する一方、シートPが有るときには(具体的にはシート積載台22aに載置されてシートPの自重により押圧されているときには)、シート積載台22aのシート載置面22a1の下方へ退避する。また、当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、被検知片(この例では221a)及び支持部(この例では231a)を所定位置に変位させるようになっている。シート積載台22aには、第1被検知部220及び第2被検知部230における当接部221b,231bが貫通する貫通孔22a2,22a3(図2及び図3参照)が設けられている。
この例では、第1被検知部220及び第2被検知部230は、それぞれ、シート供給方向Wに直交又は略直交するシートの幅方向Xに沿った軸線(具体的には回動軸220a,230a)回りに回動自在な第1アクチュエータ221及び第2アクチュエータ231を有している。第1被検知部220の回動軸220a及び第2被検知部230の回動軸230aは、何れもシート載置装置本体22b(図2及び図3参照)(この例では手差し給紙トレイ22の図示を省略した本体フレームの支持部材)に回転自在に支持されている。第1被検知部220の回動軸220aと第2被検知部230の回動軸230aとは、同軸上に設けられていてもよいが、この例では、異なった位置に設けられている。
第1アクチュエータ221は、被検知片221a及び当接部221bを備えている。第1アクチュエータ221は、被検知片221aと当接部221bとが回動軸220aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。第1アクチュエータ221は、図示を省略した付勢部材(具体的には巻バネ)により当接部221bがシート積載台22aのシート載置面22a1よりも上方へ突出する方向である第1突出方向A1(図6及び図7中の時計方向)に突出するように付勢されている。第1アクチュエータ221は、当接部221bの第1突出方向A1への回動が当接部221bの所定の突出位置で規制されるようになっている。
第2アクチュエータ231は、支持部231a及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、支持部231aと当接部231bとが回動軸230aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。第2アクチュエータ231は、図示を省略した付勢部材(具体的には巻バネ)により当接部231bがシート積載台22aのシート載置面22a1よりも上方へ突出する方向である第2突出方向A2(図6及び図7中の反時計方向)に突出するように付勢されている。第2アクチュエータ231は、当接部231bの第2突出方向A2への回動が当接部231bの所定の突出位置で規制されるようになっている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図6(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図6(b)参照)にさせる構成とされている。また、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1でのシートPの無し及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図7(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの有り及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図7(b)参照)にさせる構成とされている。
(第2実施形態)
図8及び図9は、第2実施形態に係るシート有無検知部200(200B)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図8(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図8(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図9(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図9(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。
第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成において、単一の検知部210(210A)を第2被検知部230に代えて第1被検知部220に設けたものである。
なお、第2実施形態の構成において、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図8及び図9に示すように、第2実施形態に係るシート有無検知部200(200B)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の何れの位置にもシートPが有るときに)単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図8(a)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の少なくとも一方の位置にシートPが無いときに)単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図8(b)及び図9参照)。
また、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの何れか一方(この例では第1被検知部220)に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、シートPが有る場合に(この例では第1検知位置Q1にシートPが有る場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)によりシートPの有無を検知可能な位置である検知可能位置(図8(a)及び図9(b)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる。
一方、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、シートPが無い場合に(この例では第1検知位置Q1にシートPが無い場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)によりシートPの有無を検知不能な位置である検知不能位置(この例では第2検知位置Q2でのシートPの有無に関わらず単一の検知部210を常に非作動状態にさせる位置)(図8(b)及び図9(a)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる構成とされている。
詳しくは、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片(この例では231c)を有し、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、単一の検知部210(210A)を支持する支持部(この例では221c)を有している。被検知片(この例では231c)は、少なくとも光Lを遮る部分が予め定めた所定の光透過率の光透過性を有する部材(例えば透光性の樹脂部材)、或いは、光を遮断する部材(例えば非透光性の樹脂部材)で構成されている。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片(この例では231c)が発光部211と受光部212(図8及び図9では図示せず、図5参照)との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには被検知片(この例では231c)が発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、支持部(この例では221c)及び被検知片(この例では231c)を所定位置に変位させるようになっている。
この例では、第1アクチュエータ221は、支持部221c及び当接部221bを備えている。第1アクチュエータ221は、支持部221cと当接部221bとが回動軸220aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
第2アクチュエータ231は、被検知片231c及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、被検知片231cと当接部231bとが回動軸230aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図8(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図8(b)参照)にさせる構成とされている。また、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1でのシートPの無し及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図9(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの有り及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図9(b)参照)にさせる構成とされている。
(第3実施形態)
図10及び図11は、第3実施形態に係るシート有無検知部200(200C)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図10(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図10(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図11(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図11(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。
第3実施形態の構成は、第1実施形態の構成において、第1被検知部220及び第2被検知部230の構成を、シートPが有るときに単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成としたものである。
なお、第3実施形態の構成において、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図10及び図11に示すように、第3実施形態に係るシート有無検知部200(200C)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の何れの位置にもシートPが有るときに)単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図10(a)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の少なくとも一方の位置にシートPが無いときに)単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図10(b)及び図11参照)。
また、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの何れか一方(この例では第2被検知部230)に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、シートPが有る場合に(この例では第2検知位置Q2にシートPが有る場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)によりシートPの有無を検知可能な位置である検知可能位置(図10(a)及び図11(a)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる。
一方、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、シートPが無い場合に(この例では第2検知位置Q2にシートPが無い場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)によりシートPの有無を検知不能な位置である検知不能位置(この例では第1検知位置Q1でのシートPの有無に関わらず第1被検知部220により単一の検知部210を常に作動状態にさせる位置)(図10(b)及び図11(b)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる構成とされている。
詳しくは、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片(この例では221a)を有し、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、単一の検知部210(210A)を支持する支持部(この例では231d)を有している。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片(この例では221a)が発光部211と受光部212(図10及び図11では図示せず、図5参照)との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには被検知片(この例では221a)が発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、被検知片(この例では221a)及び支持部(この例では231d)を所定位置に変位させるようになっている。
この例では、第2アクチュエータ231は、支持部231d及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、当接部231bに対して支持部231dが第1アクチュエータ221側に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図10(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図10(b)参照)にさせる構成とされている。また、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1でのシートPの無し及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図11(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの有り及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図11(b)参照)にさせる構成とされている。
(第4実施形態)
図12及び図13は、第4実施形態に係るシート有無検知部200(200D)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図12(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図12(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図13(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図13(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。
第4実施形態の構成は、第3実施形態の構成において、単一の検知部210(210A)を第2被検知部230に代えて第1被検知部220に設けたものである。
なお、第4実施形態の構成において、第3実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図12及び図13に示すように、第4実施形態に係るシート有無検知部200(200D)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の何れの位置にもシートPが有るときに)単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図12(a)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに(具体的には第1検知位置Q1及び第2検知位置の少なくとも一方の位置にシートPが無いときに)単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図12(b)及び図13参照)。
また、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの何れか一方(この例では第1被検知部220)に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、シートPが有る場合に(この例では第1検知位置Q1にシートPが有る場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)によりシートPの有無を検知可能な位置である検知可能位置(図12(a)及び図13(b)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる。
一方、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、シートPが無い場合に(この例では第1検知位置Q1にシートPが無い場合に)単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)によりシートPの有無を検知不能な位置である検知不能位置(この例では第2検知位置Q2でのシートPの有無に関わらず第2被検知部230により単一の検知部210を常に作動状態にさせる位置)(図12(b)及び図13(a)参照)に単一の検知部210(210A)を位置させる構成とされている。
詳しくは、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部(この例では第2被検知部230)は、単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片(この例では231e)を有し、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部(この例では第1被検知部220)は、単一の検知部210(210A)を支持する支持部(この例では221c)を有している。被検知片(この例では231e)は、少なくとも光Lを遮る部分が予め定めた所定の光透過率の光透過性を有する部材(例えば透光性の樹脂部材)、或いは、光を遮断する部材(例えば非透光性の樹脂部材)で構成されている。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片(この例では231e)が発光部211と受光部212(図12及び図13では図示せず、図5参照)との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには被検知片(この例では231e)が発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、支持部(この例では221c)及び被検知片(この例では231e)を所定位置に変位させるようになっている。
この例では、第1アクチュエータ221は、支持部221c及び当接部221bを備えている。第1アクチュエータ221は、支持部221cと当接部221bとが回動軸220aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
第2アクチュエータ231は、被検知片231e及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、当接部231bに対して被検知片231eが第1アクチュエータ221側に設けられている。
そして、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図12(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図12(b)参照)にさせる構成とされている。また、第1被検知部220及び第2被検知部230は、第1検知位置Q1でのシートPの無し及び第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図13(a)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの有り及び第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図13(b)参照)にさせる構成とされている。
(第5実施形態)
図14は、第5実施形態に係るシート有無検知部200(200E)を上から視た平面図である。図15及び図16は、第5実施形態に係るシート有無検知部200(200E)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図15(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図15(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図16(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図16(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。なお、図14は、図15(b)の状態を示している。
また、図17は、第5実施形態に係るシート有無検知部200(200E)における第1被検知部220及び第2被検知部230による単一の検知部210(210A)の検知状態を説明するための説明図である。図17(a)は、図15(a)に示す状態であって、発光部211から受光部212への光Lが第1被検知部220の被検知片221a及び第2被検知部230の被検知片231fを何れも通過している状態を示している。図17(b)は、図15(b)に示す状態であって、発光部211からの光Lがそのまま受光部212に受光している状態を示している。図17(c)は、図16(a)に示す状態であって、発光部211から受光部212への光Lが第2被検知部230の被検知片231fを通過している状態を示している。図17(d)は、図16(b)に示す状態であって、発光部211から受光部212への光Lが第1被検知部220の被検知片221aを通過している状態を示している。
第5実施形態の構成は、第1実施形態の構成において、単一の検知部210(210A)をシート載置装置本体22b(図2及び図3参照)に固定したものである。
なお、第5実施形態の構成において、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図14から図17に示すように、第5実施形態に係るシート有無検知部200(200E)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図15(a)、図16、図17(a)、図17(c)及び図17(d)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図15(b)、図16、図17(b)〜図17(d)参照)。
また、単一の検知部210(210A)は、シート載置装置本体22b(この例では手差し給紙トレイ22の図示を省略した本体フレームの支持部材)に固定されている。
また、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230を検知するための検知量を出力する構成とされている。第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)の作動状態と非作動状態との間で単一の検知部210(210A)の検知量を変化させる構成とされている。
詳しくは、第1被検知部220及び第2被検知部230は、何れも単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片221a,231fを有している。
被検知片221a,231fは、何れも少なくとも光L(図14及び図17参照)を遮る部分が予め定めた所定の光透過率(0%を超え100%未満の光透過率)の光透過性を有する部材(例えば透光性の樹脂部材)で構成されている。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片221a,231fが発光部211(図14から図17参照)と受光部212(図14及び図17参照)との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには第1被検知部220及び第2被検知部230における被検知片221a,231fが発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、被検知片221a,231fを所定位置に変位させるようになっている。
この例では、第1アクチュエータ221は、被検知片221a及び当接部221bを備えている。第1アクチュエータ221は、被検知片221aと当接部221bとが回動軸220aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
第2アクチュエータ231は、被検知片231f及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、被検知片231fと当接部231bとが回動軸230aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。具体的には、被検知片231fは、単一の検知部210(210A)の下方から回り込むように屈曲している。
そして、第1被検知部220は、第1検知位置Q1でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図15(a)、図16(b)、図17(a)及び図17(d)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図15(b)、図16(a)、図17(b)及び図17(c)参照)にさせる構成とされている。また、第2被検知部230は、第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図15(a)、図16(a)、図17(a)及び図17(c)参照)にさせる一方、第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を非作動状態(図15(b)、図16(b)、図17(b)及び図17(d)参照)にさせる構成とされている。
すなわち、第1被検知部220は、第1検知位置Q1でのシートPの有りにより被検知片221aを単一の検知部210(210A)における発光部211と受光部212との間の光経路上に位置させる一方、第1検知位置Q1でのシートPの無しにより被検知片221aを単一の検知部210(210A)における発光部211と受光部212との間の光経路上から退避させる。また、第2被検知部230は、第2検知位置Q2でのシートPの有りにより被検知片231fを単一の検知部210(210A)における発光部211と受光部212との間の光経路上に位置させる一方、第2検知位置Q2でのシートPの無しにより被検知片231fを単一の検知部210(210A)における発光部211と受光部212との間の光経路上から退避させる。
詳しくは、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230により、図17に示すような状態となる。
すなわち、受光部212は、光Lが第1被検知部220の被検知片221a及び第2被検知部230の被検知片231fを何れも通過している状態では(図17(a)参照)、光Lを第1光量α1で受光する。
受光部212は、光Lが第2被検知部230の被検知片231fのみを通過している状態では(図17(c)参照)、光Lを第1光量α1よりも大きい第2光量α2で受光する。
受光部212は、光Lが第1被検知部220の被検知片221aのみを通過している状態では(図17(d)参照)、光Lを第1光量α1よりも大きい第3光量α3で受光する。ここで、第1被検知部220及び第2被検知部230の被検知片221a,231fの光透過率が等しい又は略等しいときは、第2光量α2及び第3光量α3は同じ又は略同じ値になり、第1被検知部220及び第2被検知部230の被検知片221a,231fの光透過率が互いに異なるときは、第2光量α2及び第3光量α3は互いに異なる値になる。
また、受光部212は、光経路に第1被検知部220の被検知片221a及び第2被検知部230の被検知片231fが何れも存在しない状態では(図17(b)参照)、光Lを第1光量α1、第2光量α2及び第3光量α3より大きい第4光量α4(最大光量)で受光する。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量に基づいてシートPの有無を検出(認識)する。
詳しくは、記憶部62には、第1光量α1を含む第1光量範囲R1と、第2光量α2を含みかつ第1光量範囲R1よりも大きい第2光量範囲R2と、第3光量α3を含みかつ第1光量範囲R1よりも大きい第3光量範囲R3とが予め記憶されている。ここで、第1被検知部220及び第2被検知部230の被検知片221a,231fの光透過率が等しい又は略等しいときは、第2光量範囲R2及び第3光量範囲R3は同じ又は略同じ範囲にすることができ、第1被検知部220及び第2被検知部230の被検知片221a,231fの光透過率が互いに異なるときは、第2光量範囲R2及び第3光量範囲R3は互いに異なる範囲にすることができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第1光量範囲R1内にあるときには、発光部211から受光部212への光Lが第1被検知部220の被検知片221a及び第2被検知部230の被検知片231fを何れも通過していると(すなわちシートPが図15(a)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第2光量範囲R2又は第3光量範囲R3内にあるときには、発光部211から受光部212への光Lが第2被検知部230の被検知片231f又は第1被検知部220の被検知片221aを通過していると(すなわちシートPが図16(a)又は図16(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第2光量範囲R2及び第3光量範囲R3を何れも上回るときには、発光部211からの光Lがそのまま受光部212に受光していると(すなわちシートPがシート積載台22aに無い図15(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
(第6実施形態)
図18及び図19は、第6実施形態に係るシート有無検知部200(200F)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図18(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図18(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図19(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図19(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。
また、図20は、第6実施形態に係るシート有無検知部200(200F)における第1被検知部220及び第2被検知部230による単一の検知部210(210B)の検知状態を説明するための説明図である。図20(a)は、図18(a)に示す状態であって、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも単一の検知部210(210B)から離間している状態を示している。図20(b)は、図18(b)に示す状態であって、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも単一の検知部210(210B)に近接している状態を示している。図20(c)は、図19(a)に示す状態であって、第1被検知部220のマグネット221mが単一の検知部210(210B)に近接する一方、第2被検知部230のマグネット231mが単一の検知部210(210B)から離間している状態を示している。図20(d)は、図19(b)に示す状態であって、第1被検知部220のマグネット221mが単一の検知部210(210B)から離間する一方、第2被検知部230のマグネット231mが単一の検知部210(210B)に近接している状態を示している。
第6実施形態の構成は、第5実施形態の構成において、単一の検知部210(210A)(具体的には光透過型フォトセンサー)に代えて単一の検知部210(210B)(具体的には磁気センサー)を設けると共に、第1被検知部220及び第2被検知部230に、単一の検知部210(210B)の検知量を作動状態と非作動状態との間で変化させる検知量変化部(具体的にはマグネット221m,231m)をそれぞれ設けたものである。
なお、第6実施形態の構成において、第5実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図18及び図19に示すように、第6実施形態に係るシート有無検知部200(200F)において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210(210B)を非作動状態にさせる構成とされている(図18(a)、図19、図20(a)、図20(c)及び図20(d)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが無いときに単一の検知部210(210B)を作動状態にさせる構成とされている(図18(b)、図19、図20(b)〜図20(d)参照)。
また、単一の検知部210(210B)は、シート載置装置本体22b(この例では手差し給紙トレイ22の図示を省略した本体フレームの支持部材)に固定されている。
また、単一の検知部210(210B)は、第1被検知部220及び第2被検知部230を検知するための検知量を出力する構成とされている。第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)の作動状態と非作動状態との間で単一の検知部210(210A)の検知量を変化させる構成とされている。
詳しくは、単一の検知部210(210B)は、磁場(磁界)の大きさを検知する磁気センサーとされている。磁気センサーとしては、磁界の変化に対して出力(具体的には出力電圧)が変化するもの、代表的には、磁場と電流の相互作用によって起電力が発生するホール素子を用いたものや、磁界の強さに応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子を用いたいものを例示できる。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、何れも単一の検知部210(210B)を作動状態又は非作動状態にさせる部分である被検知片221a,231cを有している。第1被検知部220における被検知片221aには、単一の検知部210(210B)に作用するマグネット221mが設けられている。第2被検知部230における被検知片231cには、単一の検知部210(210B)に作用するマグネット231mが設けられている。なお、第1被検知部220における被検知片221a自身及び/又は第2被検知部230における被検知片231c自身がマグネットを構成していてもよい。
第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210B)を作動状態にさせるときには被検知片221a,231cの検知量変化部(具体的にはマグネット221m,231m)が単一の検知部210(210B)に近接又は接触(この例では近接)する一方、単一の検知部210(210B)を非作動状態にさせるときには被検知片221a,231cの検知量変化部(具体的にはマグネット221m,231m)が単一の検知部210(210B)から離間する構成とされている。
当接部221b,231bは、シートPの有無により、それぞれ、被検知片221a,231cの検知量変化部(具体的にはマグネット221m,231m)を所定位置に変位させるようになっている。
この例では、第1アクチュエータ221は、被検知片221a及び当接部221bを備えている。第1アクチュエータ221は、被検知片221aと当接部221bとが回動軸220aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
第2アクチュエータ231は、被検知片231c及び当接部231bを備えている。第2アクチュエータ231は、被検知片231cと当接部231bとが回動軸230aに対して所定角度ずれた位置に設けられている。
そして、第1被検知部220は、第1検知位置Q1でのシートPの有りにより単一の検知部210(210B)を非作動状態(図18(a)、図19(b)、図20(a)及び図20(d)参照)にさせる一方、第1検知位置Q1でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図18(b)、図19(a)、図20(b)及び図20(c)参照)にさせる構成とされている。また、第2被検知部230は、第2検知位置Q2でのシートPの有りにより単一の検知部210(210B)を非作動状態(図18(a)、図19(a)、図20(a)及び図20(c)参照)にさせる一方、第2検知位置Q2でのシートPの無しにより単一の検知部210(210A)を作動状態(図18(b)、図19(b)、図20(b)及び図20(d)参照)にさせる構成とされている。
すなわち、第1被検知部220は、第1検知位置Q1でのシートPの有りにより検知量変化部(具体的にはマグネット221m)を単一の検知部210(210B)から離間させる一方、第1検知位置Q1でのシートPの無しにより検知量変化部(具体的にはマグネット221m)を単一の検知部210(210B)に近接させる。また、第2被検知部230は、第2検知位置Q2でのシートPの有りにより検知量変化部(具体的にはマグネット231m)を単一の検知部210(210B)から離間させる一方、第2検知位置Q2でのシートPの無しにより検知量変化部(具体的にはマグネット231m)を単一の検知部210(210B)に近接させる。
詳しくは、単一の検知部210(210B)は、第1被検知部220及び第2被検知部230により、図20に示すような状態となる。
すなわち、単一の検知部210(210B)は、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも離間している状態では(図20(a)参照)、ゼロを含む第1磁界強度β1を検知する。
単一の検知部210(210B)は、第1被検知部220のマグネット221mのみが近接している状態では(図20(c)参照)、第1磁界強度β1よりも大きい第2磁界強度β2で検知する。
単一の検知部210(210B)は、第2被検知部230のマグネット231mのみが近接している状態では(図20(d)参照)、第1磁界強度β1よりも大きい第3磁界強度β3で検知する。ここで、同一又は略同一の近接位置で第1被検知部220及び第2被検知部230のマグネット221m,231mの磁力が等しい又は略等しいときは、第2磁界強度β2及び第3磁界強度β3は同じ又は略同じ値になり、同一又は略同一の近接位置で第1被検知部220及び第2被検知部230のマグネット221m,231mの磁力が互いに異なるときは、第2磁界強度β2及び第3磁界強度β3は互いに異なる値になる。
また、単一の検知部210(210B)は、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも近接している状態では(図20(b)参照)、第1磁界強度β1、第2磁界強度β2及び第3磁界強度β3より大きい第4磁界強度β4(最大磁界強度)を検知する。
制御部60は、単一の検知部210(210B)にて検知した磁界強度に基づいてシートPの有無を検出(認識)する。
詳しくは、記憶部62には、第1磁界強度β1を含む第1磁界強度範囲S1と、第2磁界強度β2を含みかつ第1磁界強度範囲S1よりも大きい第2磁界強度範囲S2と、第3磁界強度β3を含みかつ第1磁界強度範囲S1よりも大きい第3磁界強度範囲S3とが予め記憶されている。ここで、同一又は略同一の近接位置で第1被検知部220及び第2被検知部230のマグネット221m,231mの磁力が等しい又は略等しいときは、第2磁界強度範囲S2及び第3磁界強度範囲S3は同じ又は略同じ範囲にすることができ、同一又は略同一の近接位置で第1被検知部220及び第2被検知部230のマグネット221m,231mの磁力が互いに異なるときは、第2磁界強度範囲S2及び第3磁界強度範囲S3は互いに異なる範囲にすることができる。
制御部60は、単一の検知部210(210B)にて検知した磁界強度が第1磁界強度範囲S1内にあるときには、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも単一の検知部210(210B)から離間していると(すなわちシートPが図18(a)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210B)にて検知した磁界強度が第2磁界強度範囲S2又は第3磁界強度範囲S3内にあるときには、第1被検知部220のマグネット221m又は第2被検知部230のマグネット231mが単一の検知部210(210B)に近接していると(すなわちシートPが図19(a)又は図19(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210B)にて検知した磁界強度が第2磁界強度範囲S2及び第3磁界強度範囲S3を何れも上回るときには、第1被検知部220のマグネット221m及び第2被検知部230のマグネット231mが何れも単一の検知部210(210B)に近接していると(すなわちシートPがシート積載台22aに無い図18(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
(第7実施形態)
ところで、第1実施形態から第6実施形態では、第2検知位置Q2は、既述のとおり、シート積載台22aに載置された最小サイズのシートPの上流側端よりも下流側近傍(所定距離下流側)に位置しているが、この場合、制御部60は、第2検知位置Q2において、シートPのシート供給方向Wにおけるサイズに関わらず、最小サイズのシートPの上流側端よりも下流側近傍の位置でシートPの有無を検出することになり、それだけシート積載台22aにシートPが無くなることを検出するタイミングが遅くなる。
そこで、第7実施形態では、第2被検知部230は、シートPのシート供給方向Wにおけるサイズに応じてシート供給方向Wにおける異なる複数の第2検知位置Q2(1)〜Q2(n)でのシートPの有無により単一の検知部210(210A)をそれぞれ作動状態又は非作動状態にさせるための複数の第2被検知部230(1)〜230(n)とされている。この例では、第2検知位置Q2は、シートPのシート供給方向Wにおけるサイズに応じた異なる複数の第2検知位置Q2(1)〜Q2(n)とされ、第2被検知部230は、シートPのシート供給方向Wにおけるサイズに応じて長さが異なる複数の第2被検知部230(1)〜230(n)とされている。なお、nは、2以上の整数である。
これについて、図14から図17に示す第5実施形態の構成を例にとって図21から図24を参照しながら以下に説明する。
図21は、第7実施形態に係るシート有無検知部200(200G)を上から視た平面図である。図22及び図23は、第7実施形態に係るシート有無検知部200(200G)によるシートPの有無の検知動作を説明するための説明図である。図22(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にある状態を示しており、図22(b)は、シート積載台22aにシートPが載置されていない状態を示している。図23(a)は、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にない状態を示しており、図23(b)は、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出(認識)するタイミングを示している。なお、図21は、図22(b)の状態を示している。
また、図24は、第7実施形態に係るシート有無検知部200(200G)における第1被検知部220及び第2被検知部230(1),230(2)による単一の検知部210(210A)の検知状態を説明するための説明図である。図24(a)は、図22(a)に示す状態であって、発光部211から受光部212への光Lが第1被検知部220の被検知片221a並びに一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)を何れも通過している状態を示している。図24(b)は、図22(b)に示す状態であって、発光部211からの光Lがそのまま受光部212に受光している状態を示している。図24(c)は、図23(a)に示す状態であって、発光部211からの光Lが一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)を通過している状態を示している。図24(d)は、図23(b)に示す状態であって、発光部211からの光Lが第1被検知部220の被検知片221a及び一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)を通過している状態を示している。
第7実施形態の構成は、第5実施形態の構成において、第2検知位置Q2及び第2被検知部230をそれぞれ一の第2検知位置Q2(1)及び一の第2被検知部230(1)とし、一の第2検知位置Q2(1)及び一の第2被検知部230(1)に加えて、シート供給方向Wにおいて一の第2検知位置Q2(1)よりも上流側の他の第2検知位置Q2(2)、及び、一の第2被検知部230(1)よりも長い他の第2被検知部230(2)を設けたものである。
ここで、第2検知位置Q2(2)は、シート供給方向Wにおいてシート積載台22aに載置された最小サイズよりも大きいサイズのシートPの上流側端(後端)よりも下流側(先端側)に位置している。詳しくは、第2検知位置Q2(2)は、シート積載台22aに載置された最小サイズよりも大きいサイズのシートPの上流側端よりも下流側近傍(所定距離下流側)に位置している。
なお、第7実施形態の構成において、第5実施形態の構成と実質的に同じ構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図21から図24に示すように、第7実施形態に係るシート有無検知部200(200G)において、第1被検知部220及び第2被検知部230(1),230(2)は、シートPが有るときに単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる構成とされている(図22(a)、図23、図24(a)、図24(c)及び図24(d)参照)。一方、第1被検知部220及び第2被検知部230(1),230(2)は、シートPが無いときに単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされている(図22(b)、図23、図24(b)〜図24(d)参照)。
一の第2被検知部230(1)における被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)における被検知片231f(2)は、何れも少なくとも光L(図21及び図24参照)を遮る部分が予め定めた所定の光透過率(0%を超え100%未満の光透過率)の光透過性を有する部材(例えば透光性の樹脂部材)で構成されている。
一の第2被検知部230(1)における当接部231b(1)と他の第2被検知部230(2)における当接部231b(2)とは長さが異なっている。当接部231b(1),231b(2)は、シートPの有無により、それぞれ、被検知片231f(1),231f(2)を所定位置に変位させるようになっている。
この例では、一の第2被検知部230(1)における第2アクチュエータ231(1)は、被検知片231f(1)と当接部231b(1)とが回動軸230a(1)(図21参照)に対して所定角度ずれた位置に設けられている。他の第2被検知部230(2)における第2アクチュエータ231(2)は、被検知片231f(2)と当接部231b(2)とが回動軸230a(2)(図21から図23参照)に対して所定角度ずれた位置に設けられている。回動軸230a(1),230a(2)は同軸上に位置している。一の第2被検知部230(1)における第2アクチュエータ231(1)と他の第2アクチュエータ231(2)における第2アクチュエータ231(2)とは回動軸230a(1),230a(2)回りに互いに独立して回動するようになっている。
そして、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230(1),230(2)により、図24に示すような状態となる。なお、一の第2検知位置Q2(1)でのシートPの有無の検出については、第5実施形態の第2検知位置Q2の説明と同様であり、ここでは説明を省略する。
すなわち、受光部212は、光Lが第1被検知部220の被検知片221a並びに一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)を何れも通過している状態では(図24(a)参照)、光Lを第1光量γ1で受光する。
受光部212は、光Lが一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)を通過している状態では(図24(c)参照)、光Lを第1光量γ1よりも大きい第2光量γ2で受光する。
受光部212は、光Lが第1被検知部220の被検知片221a及び一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)を通過している状態では(図24(d)参照)、光Lを第1光量γ1よりも大きい第3光量γ3で受光する。ここで、第1被検知部220及び他の第2被検知部230(2)の被検知片221a,231f(2)の光透過率が等しい又は略等しいときは、第2光量γ2及び第3光量γ3は同じ又は略同じ値になり、第1被検知部220及び他の第2被検知部230(2)の被検知片221a,231f(2)の光透過率が互いに異なるときは、第2光量γ2及び第3光量γ3は互いに異なる値になる。
また、受光部212は、光経路に第1被検知部220の被検知片221a並びに一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)が何れも存在しない状態では(図24(b)参照)、光Lを第1光量γ1、第2光量γ2及び第3光量γ3より大きい第4光量γ4(最大光量)で受光する。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量に基づいてシートPの有無を検出(認識)する。
詳しくは、記憶部62には、第1光量γ1を含む第1光量範囲T1と、第2光量γ2を含みかつ第1光量範囲T1よりも大きい第2光量範囲T2と、第3光量γ3を含みかつ第1光量範囲T1よりも大きい第3光量範囲T3とが予め記憶されている。ここで、第1被検知部220及び他の第2被検知部230(2)の被検知片221a,231f(2)の光透過率が等しい又は略等しいときは、第2光量範囲T2及び第3光量範囲T3は同じ又は略同じ範囲にすることができ、第1被検知部220及び他の第2被検知部230(2)の被検知片221a,231f(2)の光透過率が互いに異なるときは、第2光量範囲T2及び第3光量範囲T3は互いに異なる範囲にすることができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第1光量範囲T1内にあるときには、発光部211から受光部212への光Lが第1被検知部220の被検知片221a並びに一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)を何れも通過していると(すなわちシートPが図22(a)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第2光量範囲T2又は第3光量範囲T3内にあるときには、発光部211から受光部212への光Lが一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)及び他の第2被検知部230(2)の被検知片231f(2)又は第1被検知部220の被検知片221a及び一の第2被検知部230(1)の被検知片231f(1)を通過していると(すなわちシートPが図23(a)又は図23(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
制御部60は、単一の検知部210(210A)における受光部212にて受光した光Lの光量が第2光量範囲T2及び第3光量範囲T3を何れも上回るときには、発光部211からの光Lがそのまま受光部212に受光していると(すなわちシートPがシート積載台22aに無い図22(b)の状態にあると)検出(認識)することができる。
なお、この例では、第2検知位置Q2を2箇所の位置とし、第2被検知部230を2つの第2被検知部としたが、第2検知位置Q2を3箇所以上の位置とし、第2被検知部230を3つ以上の第2被検知部としてもよい。
また、第7実施形態の構成を図14から図17に示す第5実施形態に適用したが、図18から図20に示す第6実施形態に適用してもよい。
(制御部によるシートの有無の検出について)
次に、第1実施形態から第7実施形態に係るシート有無検知部200(200A)〜200(200G)に対するシートPの有無を検出する制御部60の検出動作について図25を参照しながら以下に説明する。
図25は、第1実施形態から第7実施形態に係るシート有無検知部200(200A)〜200(200G)に対するシートPの有無の検出動作の一例を示すフローチャートである。
−画像形成動作の開始の指示前−
図25に示すように、シートPの有無の検出動作では、先ず、制御部60は、画像形成動作の開始が指示される前(すなわち、ユーザーにより画像形成動作の開始の指示がなされる前)、具体的には、画像形成装置本体110の正面側上部に設けられた操作部(図示せず)におけるスタートキーがユーザーにより操作される前において、シートPが第1被検知部220における当接部221b及び第2被検知部230における当接部231bの双方を押下しているか否かを判断する(ステップSt1)。
詳しくは、制御部60は、単一の検知部210のオン状態又はオフ状態、或いは、単一の検知部210の検知量に基づいてシートPの有無(シートPがシート積載台22aに載置されているか否か)を検出する。すなわち、第1実施形態から第4実施形態では、制御部60は、単一の検知部210のオン状態又はオフ状態に基づいてシートPの有無を検出する。第5実施形態及び第7実施形態では、制御部60は、単一の検知部210における受光部212で受光した光Lの光量に基づいてシートPの有無を検出する。第6実施形態では、制御部60は、単一の検知部210で検知した磁界強度に基づいてシートPの有無を検出する。
具体的には、制御部60は、第1実施形態及び第2実施形態では、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230に対して作動状態(オン状態:所定の閾値以上)になっている場合には(図6(a)及び図8(a)参照)、シートPが有ると検出する一方、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230に対して非作動状態(オフ状態:所定の閾値未満)になっている場合には(図6(b)、図7(a)、図8(b)及び図9(a)参照)、シートPが無いと検出する。
また、制御部60は、第3実施形態及び第4実施形態では、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230に対して非作動状態(オフ状態:所定の閾値未満)になっている場合には(図10(a)及び図12(a)参照)、シートPが有ると検出する一方、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230に対して作動状態(オン状態:所定の閾値以上)になっている場合には(図10(b)、図11(a)、図12(b)及び図13(a)参照)、シートPが無いと検出する。
また、制御部60は、第5実施形態及び第7実施形態では、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230の双方に対して作動状態(第1光量α1,γ1の受信状態)になっている場合には(図15(a)、図17(a)、図22(a)及び図24(a)参照)、シートPが有ると検出する一方、単一の検知部210(210A)が第1被検知部220及び第2被検知部230の少なくとも一方に対して非作動状態(第4光量α4,γ4の受信状態、第2光量α2,γ2の受信状態)になっている場合には(図15(b)、図16(a)、図17(b)、図17(c)、図22(b)、図23(a)、図24(b)、図24(c)参照)、シートPが無いと検出する。
また、制御部60は、第6実施形態では、単一の検知部210(210B)が第1被検知部220及び第2被検知部230の双方に対して非作動状態(第1磁界強度β1の受信状態)になっている場合には(図18(a)及び図20(a)参照)、シートPが有ると検出する一方、単一の検知部210(210B)が第1被検知部220及び第2被検知部230の少なくとも一方に対して作動状態(第4磁界強度β4の受信状態、第2磁界強度β2の受信状態)になっている場合には(図18(b)、図19(a)、図20(b)及び図20(c)参照)、シートPが無いと検出する。
制御部60は、シートPが第1被検知部220における当接部221b及び第2被検知部230における当接部231bの少なくとも一方を押下していない場合には(ステップSt1:No)、そのまま待機する。一方、制御部60は、シートPが第1被検知部220における当接部221b及び第2被検知部230における当接部231bの双方を押下している場合には(ステップSt1:Yes)、シート積載台22aにシートPが載置されていてシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)が所定の位置にあることを検出し(ステップSt2)、ステップSt3に移行する。
−画像形成動作の開始の指示−
次に、制御部60は、スタートキーが操作されたか否かを判断し(ステップSt3)、操作されていない場合には(ステップSt3:No)、ステップSt1に移行する一方、操作された場合には(ステップSt3:Yes)、ステップSt4に移行する。
−画像形成動作の開始の指示後−
次に、制御部60は、画像形成動作の開始が指示された後において、シートPによる第2被検知部230における当接部231bの押下が解除されたか否かを判断する(ステップSt4)。
詳しくは、制御部60は、単一の検知部210のオン状態又はオフ状態、或いは、単一の検知部210の検知量に基づいてシートPの有無(最終のシートPがシート積載台22aから供給されたか否か)を検出する。すなわち、第1実施形態から第4実施形態では、制御部60は、単一の検知部210のオン状態又はオフ状態に基づいてシートPの有無を検出する。第5実施形態及び第7実施形態では、制御部60は、単一の検知部210における受光部212で受光した光Lの光量に基づいてシートPの有無を検出する。第6実施形態では、制御部60は、単一の検知部210で検知した磁界強度に基づいてシートPの有無を検出する。
具体的には、制御部60は、第1実施形態及び第2実施形態では、単一の検知部210(210A)が第2被検知部230に対して非作動状態(オフ状態)になったときに(図7(b)及び図9(b)参照)、最終のシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過したことを検出する。
また、制御部60は、第3実施形態及び第4実施形態では、単一の検知部210(210A)が第2被検知部230に対して作動状態(オン状態)になったときに(図11(b)及び図13(b)参照)、最終のシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過したことを検出する。
また、制御部60は、第5実施形態及び第7実施形態では、単一の検知部210(210A)が第2被検知部230に対して非作動状態(第3光量α3,γ3の受信状態)になったときに(図16(b)、図17(d)、図23(b)及び図24(d)参照)、最終のシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過したことを検出する。
また、制御部60は、第6実施形態では、単一の検知部210(210B)が第2被検知部230に対して作動状態(第3磁界強度β3の受信状態)になったときに(図19(b)及び図20(d)参照)、最終のシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過したことを検出する。
制御部60は、シートPによる第2被検知部230における当接部231bの押下が解除されていない場合には(ステップSt4:No)、そのまま待機する。一方、制御部60は、シートPによる第2被検知部230における当接部231bの押下が解除された場合には(ステップSt4:Yes)、シートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過したことを検出し(ステップSt5)、ステップSt6に移行する。
そして、制御部60は、画像形成動作の開始の指示後において、連続して画像を形成するにあたり、単一の検知部210により最終のシートPがシート積載台22aから無くなること(すなわちシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)が第2検知位置Q2を通過すること)を検出するタイミングよりも後に、画像形成動作を開始するタイミングを決定する(ステップSt6)。
この例では、制御部60は、画像形成動作の開始の指示後において、連続して画像を形成するにあたり、単一の検知部210により最終のシートPがシート積載台22aから無くなることを検出するタイミングよりも後に、感光体11(図1参照)への潜像の書き込みを開始する。具体的には、制御部60は、連続して画像を形成するにあたり、単一の検知部210により最終のシートPがシート積載台22aから無くなることを検出するタイミングよりも後で、かつ、中間転写ベルト15b(図1参照)に形成されるトナー画像の周回方向C(図1参照)における下流側端(先端)とシート搬送路R(図1参照)に搬送されるシートPのシート供給方向Wにおける下流側端(先端)とを同期させるタイミングで露光装置13により感光体11に静電潜像を書き込む。
(本実施の形態について)
以上説明したように、本実施の形態によれば、シート有無検知部200(200A)〜200(200G)は、シート供給方向Wにおいて第2検知位置Q2よりも下流側(先端側)の第1検知位置Q1でのシートPの有無により単一の検知部210(210A,210B)を作動状態又は非作動状態にさせるための第1被検知部220を備えているので、単一の検知部210(210A,210B)は、第1被検知部220によりシート供給方向Wにおいて第2検知位置Q2よりも下流側(先端側)の第1検知位置Q1でシートPの有無を検知することができ、従って、画像形成装置100において、シートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)の有無を検出することができる。
また、シート有無検知部200(200A)〜200(200G)は、シート供給方向Wにおいて第1検知位置Q1よりも上流側(後端側)の第2検知位置Q2でのシートPの有無により単一の検知部210(210A,210B)を作動状態又は非作動状態にさせるための第2被検知部230を備えているので、単一の検知部210(210A,210B)は、第2被検知部230によりシート供給方向Wにおいて第1検知位置Q1よりも上流側(後端側)の第2検知位置Q2でシートPの有無を検知することができ、従って、最終のシートPがシート積載台22aから供給されたときにシート積載台22aにシートPが無くなることを検出するタイミングを早くすることができる。
しかも、単一の検知部210(210A,210B)は、第1被検知部220によりシート供給方向Wにおいて第2検知位置Q2よりも下流側(先端側)の第1検知位置Q1でシートPの有無を検知する一方、第2被検知部230によりシート供給方向Wにおいて第1検知位置Q1よりも上流側(後端側)の第2検知位置Q2でシートPの有無を検知することで、シート供給方向Wにおける複数位置でシートPの有無を検知するために必要な検知部を1つすることができ、従って、シートPが無くなることを検出するタイミングを早くしても、コストの上昇を抑えることができる上、シートPの有無を検出するための制御構成の簡素化を実現させることができる。
また、本実施の形態では、第1検知位置Q1は、シート積載台22aのシート供給方向Wにおける下流側端部(先端部)の位置であることで、画像形成装置100において、シート積載台22aに載置されているシートPのシート供給方向Wにおける下流側(先端側)をシート供給部30により確実に供給することができる。また、第2検知位置Q2は、シート積載台22aのシート供給方向Wにおける第1検知位置Q1よりも上流側(後端側)の位置であることで、画像形成装置100において、シート積載台22aに載置されているシートPのシート供給方向Wにおける上流側端(後端)をより早くかつ確実に検出することができる。
ところで、シート載置装置20における内部構成、或いは/さらに、単一の検知部210の種類に応じた構成によっては、第1被検知部220及び第2被検知部230の構成を、シートPが有るときに単一の検知部210を作動状態にさせ、シートPが無いときに単一の検知部210を非作動状態にさせる構成にすることが好ましい場合がある。
この点、第1実施形態、第2実施形態、第5実施形態及び第7実施形態では、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210(210A)を作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせる構成とされていることで、第1被検知部220及び第2被検知部230の構成を、シート載置装置20における内部構成、或いは/さらに、単一の検知部210の種類に応じた構成にすることができる。
ところで、シート載置装置20における内部構成、或いは/さらに、単一の検知部210の種類に応じた構成によっては、第1被検知部220及び第2被検知部230の構成を、シートPが有るときに単一の検知部210を非作動状態させ、シートPが無いときに単一の検知部210を作動状態にさせる構成にすることが好ましい場合がある。
この点、第3実施形態、第4実施形態及び第6実施形態では、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210(210A,210B)を非作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210(210A,210B)を作動状態にさせる構成とされていることで、第1被検知部220及び第2被検知部230の構成を、シート載置装置20における内部構成、或いは/さらに、単一の検知部210の種類に応じた構成にすることができる。
また、第1実施形態から第4実施形態では、単一の検知部210(210A)は、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの何れか一方に設けられていることで、第1被検知部220及び第2被検知部230のうちの単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部の変位に応じて単一の検知部210(210A)を変位させることができ、従って、第1被検知部220及び第2被検知部230により単一の検知部210(210A)がシート供給方向Wにおける複数位置でシートPの有無を検知するための構成を容易に実現させることができる。
また、第1実施形態から第4実施形態では、第1被検知部220及び第2被検知部230のうち、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部は、シートPが有る場合に単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部による検知可能位置に単一の検知部210(210A)を位置させる一方、シートPが無い場合に単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部による検知不能位置に単一の検知部210(210A)を位置させる構成とされていることで、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部で単一の検知部210(210A)がシートPの有りを検知している状態で、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部で単一の検知部210(210A)がシートPの有無を検知することができ、また、単一の検知部210(210A)が設けられていない側の被検知部で単一の検知部210(210A)がシートPの有りを検知している状態で、単一の検知部210(210A)が設けられている側の被検知部で単一の検知部210(210A)がシートPの有無を検知することができる。
また、第5実施形態から第7実施形態では、単一の検知部210(210A,210B)は、シート載置装置本体22bに固定されていることで、シート載置装置本体22bに固定させた単一の検知部210(210A,210B)が第1被検知部220及び第2被検知部230によりシートPの有無を安定的に検知することが可能となる。
また、第5実施形態から第7実施形態では、単一の検知部210(210A,210B)は、第1被検知部220及び第2被検知部230を検知するための検知量を出力する構成とされており、第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A,210B)の作動状態と非作動状態との間で単一の検知部210(210A,210B)の検知量を変化させる構成とされていることで、単一の検知部210(210A,210B)の作動状態又は非作動状態を第1被検知部220及び第2被検知部230の簡単な構成で実現させることができる。
また、第5実施形態及び第7実施形態では、単一の検知部210(210A)は、光透過型フォトセンサーとされ、かつ、シート載置装置本体22bに固定されており、第1被検知部220及び第2被検知部230は、単一の検知部210(210A)を作動状態又は非作動状態にさせる被検知片221a,231fを有し、被検知片221a,231fの少なくとも光Lを遮る部分が何れも光透過率の光透過性を有する部材で構成され、かつ、単一の検知部210(210A)を作動状態にさせるときには被検知片221a,231fが発光部211と受光部212との間の光経路上に位置する一方、単一の検知部210(210A)を非作動状態にさせるときには被検知片221a,231fが発光部211と受光部212との間の光経路から退避する構成とされている。
こうすることで、第1被検知部220における被検知片221aのみが光経路上に位置するときには発光部211からの光Lを第1被検知部220における被検知片221aの光透過率(例えば90%)の光量で受光部212に受光させることができる。第2被検知部230における被検知片231fのみが光経路上に位置するときには発光部211からの光Lを第2被検知部230における被検知片231fの光透過率(例えば90%)の光量で受光部212に受光させることができる。
また、第1被検知部220における被検知片221a及び第2被検知部230における被検知片231fの双方が光経路上に位置するときには発光部211からの光Lを第1被検知部220における被検知片221aの光透過率(例えば90%)と第2被検知部230における被検知片231fの光透過率(例えば90%)とに基づく光透過率(例えば80%)の光量で受光部212に受光させることができる。
一方、第1被検知部220における被検知片221a及び第2被検知部230における被検知片231fが何れも光経路上に位置しないときには発光部211からの光Lをそのままの光量で受光部212に受光させることができる。これにより、第1被検知部220及び第2被検知部230により単一の検知部210(210A)がシート供給方向Wにおける複数位置でシートPの有無を容易に検知することができる。
また、第1実施形態から第7実施形態では、第1被検知部220及び第2被検知部230は、それぞれ、シート供給方向Wに直交又は略直交するシートPの幅方向Xに沿った軸線回りに回動自在な第1アクチュエータ221及び第2アクチュエータ231を有していることで、第1アクチュエータ221及び第2アクチュエータ231といった簡単な構成で単一の検知部210(210A,210B)の作動状態又は非作動状態を実現させることができる。
また、第7実施形態では、単一の検知部210は、シート載置装置本体22bに固定されており、第2被検知部230は、シートPのシート供給方向Wにおけるサイズに応じてシート供給方向Wにおける異なる複数の第2検知位置Q2(1)〜Q2(n)でのシートPの有無により単一の検知部210(210A)をそれぞれ作動状態又は非作動状態にさせるための複数の第2被検知部230(1)〜230(n)とされていることで、最小サイズよりも大きいサイズのシートPがシート積載台22aに載置された場合でも最小サイズよりも大きいサイズのシートPの上流側端(後端)よりも下流側近傍(所定距離下流側)の位置でシートPの有無を検出することができ、それだけシート積載台22aにシートPが無くなることを検出するタイミングを早くすることができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置100では、本実施の形態に係るシート載置装置20を備え、単一の検知部210(210A,210B)によりシートPが無くなることを検出するタイミングよりも後に、画像形成動作を開始するタイミングを決定するので、連続して画像を形成する場合、シート積載台22aにシートPが無くなることを検出するタイミング以前に、画像形成動作を開始する場合に発生し得る不都合を回避することができる。
詳しくは、本実施の形態に係る画像形成装置100は、画像を担持する像担持体(具体的には感光体11)を備え、像担持体(具体的には感光体11)に潜像を書き込んで画像を形成する構成とされており、単一の検知部210(210A,210B)によりシートPが無くなることを検出するタイミングよりも後に、像担持体(具体的には感光体11)への潜像の書き込みを開始することで、シート積載台22aにシートPが無くなることを検出するタイミングよりも以前に、像担持体(具体的には感光体11)への潜像の書き込みを開始したことによる不都合(具体的には、連続してトナー画像を形成している途中で、シート積載台にシートが無くなって画像形成動作が中断した際に、像担持体上に形成された不要のトナー画像が無駄となり、それだけ画像形成に寄与しないトナーを費やすことになるという不都合)を回避することができ、これにより、たとえ、連続してトナー画像を形成している途中で、シート積載台22aにシートPが無くなって画像形成動作が中断しても、像担持体(具体的には感光体11)上に不要のトナー画像を形成することがなく、従って、画像形成に寄与しないトナーの浪費をなくすことができる。
また、第5実施形態から第7実施形態に係る画像形成装置100では、単一の検知部210(210A,210B)の検知量に基づいてシートPの有無を検出することで、単一の検知部210(210A,210B)の検知量に応じて、単一の検知部210(210A,210B)が第1被検知部220及び第2被検知部230に対して作動状態になっているのか或いは非作動状態になっているかを容易に検出(認識)することができる。
具体的には、第5実施形態及び第7実施形態では、単一の検知部210(210A)における受光部212で受光した光Lの光量に応じて、第1被検知部220における被検知片221a及び第2被検知部230における被検知片231fが光経路上に存在するのか或いは光経路上に存在しないのかを容易に検出(認識)することが可能となる。また、第6実施形態では、単一の検知部210(210B)にて検知した磁界強度に応じて、第1被検知部220におけるマグネット221m及び第2被検知部230におけるマグネット231mが単一の検知部210(210B)に近接又は接触しているのか或いは単一の検知部210(210B)から離間しているのかを容易に検出(認識)することが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、本実施の形態に係るシート載置装置20は、画像形成装置本体110に備えられる手差し給紙装置(具体的には手差し給紙トレイ22)に適用したが、それに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置本体110に備えられる給紙装置(具体的には給紙トレイ21)に適用してもよいし、画像形成装置100に備えられる画像読取装置120に適用してシート(原稿G)を載置するものとしてもよい。
また、第6実施形態において、単一の検知部210に磁気センサーを用いたが、第1実施形態から第5実施形態及び第7実施形態において、磁気センサーを用いてもよい。
また、第1実施形態から第5実施形態及び第7実施形態において、単一の検知部210に光透過型フォトセンサーを用いたが、第6実施形態において、光透過型フォトセンサーを用いてもよい。
また、第5実施形態及び第7実施形態において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210を作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210を非作動状態にさせる構成とされているが、シートPが有るときに単一の検知部210を非作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210を作動状態にさせる構成とされていてもよい。
また、第6実施形態において、第1被検知部220及び第2被検知部230は、シートPが有るときに単一の検知部210を非作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210を作動状態にさせる構成とされているが、シートPが有るときに単一の検知部210を作動状態にさせる一方、シートPが無いときに単一の検知部210を非作動状態にさせる構成とされていてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。