JP2016198422A - 姿勢保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者が楽に正しい姿勢で着座することができる姿勢保持具を提供する。
【解決手段】姿勢保持具は、臀部支持部1の裏面側を構成し、左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する臀部側ベース部101、及びこの臀部側ベース部101の後端に連続しており、腰部支持部2の裏面側を構成し、左右両端部が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する腰部側ベース部102を具備したベース層100と、低反発ウレタンフォームで形成されており、ベース層100の表面を覆って臀部支持部1及び腰部支持部2の表面側を構成し、着座者Hが着座すると着座者Hの臀部及び腰部を支持する特定の凹凸形状に変形するように左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有したクッション層40とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、姿勢保持具に関するものである。
特許文献1は従来の姿勢保持具を開示している。この姿勢保持具は、着座者の臀部を支持する臀部支持部と、この臀部支持部の一端部に連続して着座者の腰部を支持する腰部支持部とを備えている。この姿勢保持具は発泡ウレタンなどの発泡樹脂から構成されている。この姿勢保持具は、弾性を有しているため、椅子に載置する際、椅子の座面と背もたれ部とのなす角度に応じて変形して的確に載置することができる。また、この姿勢保持具は臀部支持部が着座者の坐骨等を支持する部分が窪んだ表面形状を有している。なお、臀部支持部が着座者の坐骨等を支持するとは、臀部支持部が着座者の臀部に当接し、筋肉や脂肪などを介して坐骨等を支持することを言う(以下同じ。)。また、この姿勢保持具は、腰部支持部が着座者の腸骨等を支持する部分が窪んだ表面形状を有している。なお、腰部支持部が着座者の腸骨等を支持するとは、腰部支持部が着座者の腰部に当接し、筋肉や脂肪などを介して腸骨等を支持することを言う(以下同じ。)。この姿勢保持具は、着座者が正しい姿勢で着座できるように、坐骨や腸骨等を支持することができる。
特開2014−12130号公報
しかし、特許文献1の姿勢保持具は、着座者が着座したときに、着座者が正しい姿勢で着座するために適した表面形状を保持する必要がある。つまり、この姿勢保持具の臀部支持部及び腰部支持部は、一定の弾性を有しながらも表面形状を保持することができる硬さを有している。このため、この姿勢保持具は着座者が着座したときに臀部支持部及び腰部支持部が着座者の体型に合わないおそれがある。臀部支持部及び腰部支持部が着座者の体型に合わないと、着座者の臀部及び腰部が部分的に当接し、着座者の体重が当接した部分、特に臀部に集中して、長時間、着座することができないおそれがある。
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、着座者が楽に正しい姿勢で着座することができる姿勢保持具を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の姿勢保持具は、着座者の臀部を支持する臀部支持部と、この臀部支持部の一端部に連続して前記着座者の腰部を支持する腰部支持部とを備えた姿勢保持具であって、
前記臀部支持部の裏面側を構成し、左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する臀部側ベース部、及びこの臀部側ベース部の後端に連続しており、前記腰部支持部の裏面側を構成し、左右両端部が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する腰部側ベース部を具備したベース層と、
低反発素材で形成されており、前記ベース層の表面を覆って前記臀部支持部及び前記腰部支持部の表面側を構成し、前記着座者が着座すると前記着座者の臀部及び腰部を支持する特定の凹凸形状に変形するように左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有したクッション層と、
を備えていることを特徴とする。
この姿勢保持具は、左右両端側に向けて上方向に傾斜する湾曲面で形成された表面を有する臀部側ベース部と、左右両端側に向けて前方向に傾斜する湾曲面で形成された表面を有する腰部側ベース部とを具備するベース層を備えている。このため、この姿勢保持具は、着座者が姿勢保持具に着座した際にクッション層が変形しすぎないように、ベース層がクッション層の変形を規制する。また、この姿勢保持具は、クッション層が低反発素材で形成され、左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。このため、この姿勢保持具は、着座者が着座したときにクッション層が着座者の体型に合わせて変形するとともに、臀部支持部及び腰部支持部の表面が臀部(坐骨や大腿骨等)及び腰部(腸骨や腰椎等)を適正に支持する特定の凹凸形状に変形させることができる。着座者に身長差があっても坐骨、大腿骨、腸骨、腰椎等の骨の位置は大きく変わらないため、臀部支持部及び腰部支持部が臀部及び腰部を適正に支持することができる。このため、この姿勢保持具は着座者が正しい姿勢で着座することができる。
なお、姿勢保持具の表面側は着座者が着座した際に臀部や腰部が当接する面側であり、裏面側はその反対面側である(以下、同じ。)。また、左右上下は、着座者が着座するように姿勢保持具を椅子等に載置して腰部支持部を正面に見た状態における左右上下である(以下、同じ。)。また、前後は、着座者が着座するように姿勢保持具を椅子等に載置して臀部支持部を上方から見た状態において、腰部支持部が連続していない臀部支持部の端部側が前であり、腰部支持部側が後である(以下、同じ。)。
また、この姿勢保持具は、クッション層が低反発素材で形成されている。このため、この姿勢保持具は、着座者の臀部及び腰部にクッション層の表面がぴったりとフィットするため、着座者が正しい姿勢を維持しやすい。また、この姿勢保持具は、着座者が着座した際、着座者の臀部及び腰部の姿勢保持具側に位置する全体がクッション層の表面に当接して着座者の体圧が分散される。このため、この姿勢保持具は、着座者の体重が臀部に集中せず、着座者が、長時間、着座することができる。また、この姿勢保持具は、低反発素材の衝撃吸収性によって、着座者の負荷がかかりやすい部位を保護し、臀部及び腰部が優しく包み込まれるような座り心地にすることができる。
したがって、本発明の姿勢保持具は楽に正しい姿勢で着座することができる。
実施例1の姿勢保持具を示す斜視図である。 実施例1の姿勢保持具を示す左右中央断面図である。 実施例1の姿勢保持具を示す分解斜視図である。 実施例1の外殻部材を示す平面図である。 図4の矢視A−A断面図である。 図4の矢視B−B断面図である。 図4の矢視C−C断面図である。 図4の矢視D−D断面図である。 実施例1の中間層を示す斜視図である。 実施例1のクッション層を示す平面図である。 図10の矢視A−A断面図である。 図10の矢視B−B断面図である。 図10の矢視C−C断面図である。 図10の矢視D−D断面図である。 実施例1の姿勢保持具の組立手順を示し、(I)は外殻部材に第1枠部材を蹴る取り付ける第1工程、(II)中間層を取り付ける第2工程、(III)はクション層を取り付ける第3工程、(IV)は外装シートを取り付ける第4工程、(V)は第2枠部材を取り付ける第5工程である。 実施例1の姿勢保持具に着座者が着座した状態を示す断面図である。 実施例2の姿勢保持具を示す斜視図である。 実施例2の姿勢保持具を示す左右中央断面図である。 実施例2の中間層を示す斜視図である。 実施例2のクッション層を示す平面図である。 図20の矢視A−A断面図である。 図20の矢視B−B断面図である。 図20の矢視C−C断面図である。 図20の矢視D−D断面図である。 実施例2の姿勢保持具に着座者が着座した状態を示す断面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明のベース層は、前記臀部側ベース部の下面、及び前記腰部側ベース部の後面を構成する外殻部材と、この外殻部材と前記クッション層との間に配置され、前記クッション層よりも高反発であり、前記外殻部材よりも低反発である素材で形成された中間層とを有し得る。この場合、この姿勢保持具は、クッション層よりも高反発であり、外殻部材よりも低反発である素材で形成された中間層によってクッション層を支えるため、着座者が着座した際のクッション層の沈み込みを抑えることで臀部が外殻部材に接触しているかのような不快感を抑制し、座り心地を良くすることができる。
本発明のクッション層は前記臀部支持部の後部から前記腰部支持部の下部にかけて表面の左右中央部に形成された凹部を有し得る。この場合、この姿勢保持具は、凹部に坐骨が嵌まり込むように着座者が着座すると、クッション層が変形して凹凸が大きくなり、坐骨をしっかりと支持することができる。このため、着座者の腰部(腸骨付近)を前方に押しても骨盤が前方にずれにくい。この状態で、着座者の腰部(腸骨付近)を前方に押し、臀部支持部が前方へ下り傾斜していると、骨盤が前傾し、着座者は横から見て背骨がS字状になった正しい姿勢で着座することができる。
本発明のベース層は前記臀部側ベース部の前端中央部の表面から上方に突出した中央凸部を有し得る。この場合、この姿勢保持具は、着座者が着座した際、中央凸部が位置する部分のクッション層の表面が上方向に突出し、この突出した部分で着座者の骨盤が前方へ滑ることを抑制することができる。このように、この姿勢保持具は、臀部支持部が骨盤を支える坐骨を適切に支持することができる。このため、この姿勢保持具は着座者が正しい姿勢で着座することができる。
本発明のベース層は前記臀部側ベース部の左右両側の表面から上方に突出して前後方向に伸びた左右凸部を有し得る。この場合、この姿勢保持具は、着座者が着座した際、左右凸部が位置する部分のクッション層の表面が上方向に突出し、この突出した部分で着座者の左右大腿骨がまっすぐ前方に伸びるように支持することができる。これによって、この姿勢保持具は、骨盤が左右方向にずれることなく支持することができる。このため、この姿勢保持具は着座者が正しい姿勢で着座することができる。
次に、本発明の姿勢保持具を具体化した実施例1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の姿勢保持具は、図1及び図2に示すように、臀部支持部1と、臀部支持部1の後端部に連続した腰部支持部2とを備えている。臀部支持部1と腰部支持部2は一体に形成されている。この姿勢保持具は椅子C等に載置した状態で着座者Hが着座する(図16参照)。
臀部支持部1は、肉厚であり、上方から見た形状が略四角形状であり、前端縁1Aが左右両端から中央に向けて後方に窪んでいる。臀部支持部1は表面形状が全体的に左右中央部よりも左右両端部が上方に膨らんでいる。また、臀部支持部1は前端部の左右中央部がその周囲に比べて上方に僅かに膨らんでいる。
腰部支持部2は、臀部支持部1よりも厚みが厚く、前方から見た形状が略四角形状であり、上端縁2Aが左右両端から中央に向けて下方に窪んでいる。腰部支持部2は表面形状が全体的に左右中央部よりも左右両端部が前方に膨らんでいる。また、この姿勢保持具は、臀部支持部1と腰部支持部2との境界部分が最も左右幅が狭く、臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて左右幅がくびれている。また、姿勢保持具は表面形状が臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて左右中央部が窪んだ中央凹部3を有している。着座者Hは中央凹部3に坐骨が嵌まり込むように着座する。姿勢保持具は、着座者Hの臀部を臀部支持部1が支持し、着座者Hの腰部を腰部支持部2が支持する(図16参照)。
この姿勢保持具は、図2及び図3に示すように、外殻部材10、第1枠部材20、中間層30、クッション層40、外装シート50、及び第2枠部材60を有している。この姿勢保持具は、外殻部材10、中間層30、クッション層40、及び外装シート50の4層構造である。この姿勢保持具は、外殻部材10、第1枠部材20、及び中間層30がベース層100を形成している。ベース層100は、臀部側ベース部101と、臀部側ベース部101の後端部に連続した腰部側ベース部102とを具備している。臀部側ベース部101は臀部支持部1の裏面側を構成し、腰部側ベース部102は腰部支持部2の裏面側を構成している。
外殻部材10は、図3〜図8に示すように、硬質樹脂製の薄板であり、後述するように特定の形状に成形されている。外殻部材10は、臀部側ベース部101の下面を構成する臀部側外殻部11と、臀部側外殻部11の後端部に連続し、腰部側ベース部102の後面を構成する腰部側外殻部12を有している。臀部側外殻部11は、図4に示すように、前端縁11Aが左右両端部から中央に向けて後方に窪んでいる。臀部側外殻部11の前端縁11Aは、中央部が後方に膨らんだ湾曲形状であり、中央部から左右両端部にかけて前方に膨らんだ湾曲形状である。また、腰部側外殻部12は、上端縁12Aが左右両端部から中央部に向けて下方に窪んでいる。腰部側外殻部12の上端縁12Aは、中央部が下方に膨らんだ湾曲形状であり、中央部の両端から左右両端部にかけて上方に膨らんだ湾曲形状である。また、外殻部材10は、臀部側外殻部11の後部と腰部側外殻部12の下部にかけて左右幅がくびれている。外殻部材10の左右両端縁10L,10Rは、臀部側外殻部11の後端部と腰部側外殻部12の下端部とが連続した部分が内側に膨らんだ湾曲形状であり、内側に膨らんで湾曲している部分の両端10F,10Bから臀部側外殻部11の前端側及び腰部側外殻部12の上端側が外側に膨らんだ湾曲形状である。外殻部材10は臀部側外殻部11と腰部側外殻部12との境界部分の左右幅が最も狭く形成されている。
外殻部材10は、図5に示すように、臀部側外殻部11の後端部と腰部側外殻部12の下端部とが外方向(図5において斜左下方向)に膨らんだ湾曲面で連続している。臀部側外殻部11の前後及び左右方向に広がる面11Sと、腰部側外殻部12の上下及び左右方向に広がる面12Sとは、左右中央断面形状及びこれに平行な断面形状において、略90度の角度をなす方向に伸びている。
臀部側外殻部11は、図5及び図6に示すように、前端側の左右中央部11Fが上方向に膨らんでいる。つまり、臀部側外殻部11は、前端部において、左右中央部11Fの両側に下方に膨らんだ一対の湾曲面11B,11Bが前後方向に伸びるように形成されている。また、臀部側外殻部11は、図5及び図7に示すように、左右両端側に向けて湾曲しながら上方向に伸びている。つまり、臀部側外殻部11は左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面11Cで形成された表面を有している。腰部側外殻部12は、図5及び図8に示すように、左右両端側に向けて湾曲しながら前方に伸びている。つまり、腰部側外殻部12は左右両端部が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面12Cで形成された表面を有している。
第1枠部材20は、図3に示すように、外殻部材10の外周縁に沿った形状であり、後述する中間層30の厚みとほぼ同じ一定の幅寸法を有した帯状である。第1枠部材20は、外殻部材10に取り付けられると、外殻部材10の外周縁から一定の高さを有する外周壁面を形成する。
中間層30は、図3及び図9に示すように、一定の厚みを有する高反発ウレタンフォームで形成されている。この高反発ウレタンフォームは、後述するクッション層40よりも高反発であり、外殻部材10よりも低反発である素材である。中間層30は外周形状が外殻部材10の外周形状と略同じ形状である。中間層30は裏面形状が外殻部材10の表面形状と略同じ形状である。このため、中間層30は、第1枠部材20が取り付けられた外殻部材10に取り付けられる際、外殻部材10の表面及び第1枠部材20の内面に隙間なくぴったりと裏面及び外周面を貼り付けることができる。
中間層30は中央凸部を形成する第1凸部材33が臀部側ベース部101を構成する臀部側中間層31の前端中央部に貼り付けられている。つまり、第1凸部材33が臀部側ベース部101の前端中央部の表面から上方に突出する。第1凸部材33は中間層30と同じ高反発ウレタンフォームで形成されている。第1凸部材33は前後方向に長い直方体形状である。第1凸部材33は前後方向の寸法が臀部側中間層31の前後方向の長さの約1/5である。また、中間層30は左右凸部を形成する一対の第2凸部材34,34が臀部側中間層31の左右両側に貼り付けられている。つまり、第2凸部材34,34が臀部側ベース部101の左右両側の表面から上方に突出して前後方向に伸びる。第2凸部材34、34は中間層30と同じ高反発ウレタンフォームで形成されている。第2凸部材34,34は臀部側中間層31の前端部付近から後端部付近まで伸びる四角柱形状である。第2凸部材34,34は臀部側中間層31の後方から前方に向けて左右方向に広がるように取り付けられている。
クッション層40は、図3及び図10?図14に示すように、後述するように部分的に厚みが異なる低反発素材である低反発ウレタンフォームで形成されている。クッション層40は外周形状がベース層100(外殻部材10、中間層30)の外周形状と略同じ形状である。クッション層40は裏面形状がベース層100(中間層30)の表面形状と同じ形状である。このため、クッション層40は、ベース層100に取り付けられる際、ベース層100の表面に裏面を隙間なくぴったりと貼り付けることができる。
クッション層40は、図11及び図12に示すように、左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。クッション層40は、臀部支持部1の表面側を構成する臀部側クッション層41の後端部と、腰部支持部2の表面側を構成する腰部側クッション層42の下端部とが連続して一体に形成されている。また、クッション層40は、図11?図14に示すように、臀部側クッション層41よりも腰部側クッション層42の厚みが全体的に厚い。着座者Hが着座した際、着座者Hの体重が臀部側クッション層41よりも腰部側クッション層42にかからない。このため、腰部側クッション層42の厚みを厚くすることによって、かかる体重が小さくても腰部側クッション層42を大きく変形させて、着座者Hの腰部を優しく包み込むような座り心地にすることができる。
また、臀部側クッション層41は、図13及び図14に示すように、左右両端部が左右中央部よりも上側に位置するように湾曲した湾曲面で表面が形成されている。また、腰部側クッション層42は左右両端部が左右中央部よりも前側に位置するように湾曲した湾曲面で表面が形成されている。つまり、クッション層40は左右中央部が左右両端部よりも窪んでいる。
臀部側クッション層41は、図11に示すように、左右中央部の前端部分41Aが前方向に向けて僅かに上方向に傾斜している。また、臀部側クッション層41は、図12に示すように、左右中央部の左右両側の前端部分41Bが、前方に向けて厚みを徐々に薄くしつつ、前方に向けて僅かに下方に傾斜している。腰部側クッション層42は、図11及び図12に示すように、上下方向の中央部42Aに左右方向に伸びて厚みが厚い部分が形成されている。腰部側クッション層42は、裏面がほぼ平坦面であり、前面が上下方向の中央部分42Aが前方に膨らんでいる。クッション層40は、図3、図11、及び図12に示すように、臀部側クッション層41の後部から腰部側クッション層42の下部にかけて表面の左右中央部に形成された凹部40Aを形成している。この凹部40Aが姿勢保持具の中央凹部3を形成する。
外装シート50は、図2及び図3に示すように、軟質樹脂製のシートであり、クッション層40の表面の凹凸形状と同じ凹凸形状に成形されている。このため、外装シート50は、クッション層40の表面に取り付けられる際、クッション層40の表面に裏面を隙間なくぴったりと貼り付けることができる。外装シート50は、着座者Hが着座すると、クッション層40の変形に伴って変形する。第2枠部材60は外殻部材10の外周縁に沿った形状であり、一定の幅を有した帯状である。第2枠部材60は外装シート50の外周縁を隠すように取り付けられる。
姿勢保持具は、図15に示すように、組み立てられる。
まず、図15(I)に示すように、外殻部材10の外周縁に第1枠部材20を取り付けて第1半製品を組み立てる。次に、図15(II)に示すように、第1半製品の外殻部材10の表面に中間層30の裏面を接着して第2半製品を組み立てる。次に、図15(III)に示すように、第2半製品の中間層30の表面にクッション層40の裏面を接着して第3半製品を組み立てる。次に、図15(IV)に示すように、第3半製品のクッション層40の表面に外装シート50の裏面を接着して第4半製品を組み立てる。最後に、図15(V)に示すように、第4半製品の外装シート50の外周縁部を隠すように第2枠部材60を取り付け、姿勢保持具が完成する。
この姿勢保持具は、図2、図3、図15及び図16に示すように、外殻部材10、第1枠部材20、及び中間層30によってベース層100が形成されている。このベース層100は、臀部側ベース部101と腰部側ベース部102とを具備している。臀部側ベース部101は左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有している。また、腰部側ベース部102は左右両端部が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有している。このため、この姿勢保持具は、着座者Hが姿勢保持具に着座した際に低反発ウレタンフォームで形成されたクッション層40が変形しすぎないように、ベース層100がクッション層40の変形を規制している。また、この姿勢保持具は、クッション層40が低反発ウレタンフォームで形成され、左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。
このため、この姿勢保持具は、図16に示すように、着座者Hが着座したときにクッション層40が着座者Hの体型に合わせて変形するとともに、臀部支持部1及び腰部支持部2の表面が臀部(坐骨や大腿骨等)及び腰部(腸骨や腰椎等)を適正に支持する特定の凹凸形状に変形させることができる。図16は、着座者が身長160cmの成人を想定したものであるが、着座者に身長差があっても坐骨、大腿骨、腸骨、腰椎等の骨の位置は大きく変わらないため、臀部支持部及び腰部支持部が臀部及び腰部を適正に支持することができる。
つまり、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、次に説明するように、クッション層40が変形する。
姿勢保持具は、臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて左右中央部に形成された中央凹部3に坐骨が嵌るように着座者Hが着座すると、姿勢保持具の左右中央に臀部が位置することになり、全体的に左右両側よりも左右中央部の方が着座者Hの体重がかかる。また、クッション層40は左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。このため、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、クッション層40が左右両側よりも左右中央部が大きく下方に凹んで、凹凸が大きくなる。
さらに詳しく説明すると、姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、坐骨が嵌まり込んだ中央凹部3に体重がかかる。この姿勢保持具は、クッション層40に臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて表面の左右中央部に凹部40Aを形成している。また、左右両側よりも左右中央部分の方がより大きい臀部の圧力(着座者Hの体重)が加わる。このため、姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、中央凹部3が下方に凹んで大きな凹凸を形成する。このように、着座者Hが着座することによってクッション層40が変形して形成された凹凸が、左右にぶれることなく、しっかりと、坐骨を支持し、着座者Hの臀部を姿勢保持具の左右中央に位置させた着座姿勢にすることができる。
また、臀部支持部1は、中央凹部3よりも前側において、両大腿部が当接する部分に体重がかかる。臀部支持部1は、臀部側中間層31に貼り付けられた第1凸部材33によってベース層100の中央凸部が形成され、臀部側中間層31に貼り付けられた第2凸部材34,34によってベース層100の左右凸部が形成されている。さらに、臀部支持部1は、臀部側外殻部11の前端部において、左右中央部が上方に膨らんでおり、左右中央部の両側に下方に膨らんだ一対の湾曲面11B,11Bが前後方向に伸びるように形成されている。このため、臀部支持部1は、着座者Hが着座すると、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分及び第2凸部材34,34(左右凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出し、その間に位置する両大腿部が当接する部分が凹んで大きな凹凸を形成する。また、臀部支持部1は、中央凹部3よりも前側において、前方へ下り傾斜となり、全体的に前方へ下り傾斜になる。
このように、臀部側外殻部11の前端部において左右中央部が上方に膨らみ、さらに中央凸部がベース層100に形成されていることによって、姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分のクッション層40の表面が上方向に突出し、この突出した部分で着座者Hの骨盤が前方へ滑ることを抑制することができる。また、臀部側外殻部11の左右中央部の両側が下方に膨らんだ一対の湾曲面11B,11Bで形成され、さらに左右凸部がベース層100に形成されていることによって、姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、第2凸部材34,34(左右凸部)が位置する部分のクッション層40の表面が上方向に突出し凹凸が形成される。この凹凸が形成された臀部支持部1が左右大腿骨をまっすぐ前方に伸びるように支持することができる。これによって、この姿勢保持具は、骨盤が左右方向にずれることなく支持することができる。
また、腰部支持部2は、中央凹部3よりも上側において、腰部が当接する左右中央部に体重がかかる。腰部側クッション層42が臀部側クッション層41よりも全体的に厚いため、腰部支持部2は、着座者Hが着座すると、かかる体重が小さくても左右中央部が凹んで大きな凹凸を形成する。このように、着座者Hが着座することによってクッション層40が変形して形成された凹凸が腸骨や腰椎を支持し、着座者Hの腰部を姿勢保持具の左右中央に位置させた着座姿勢にすることができる。
このように、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、臀部支持部1及び腰部支持部2の表面が特定の凹凸形状に変形させることができる。特定の凹凸形状とは、中央凹部3が下方に凹んで臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて形成された凹凸であり、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分及び第2凸部材34,34(左右凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出し、その間に位置する両大腿部が当接する部分が凹んで臀部支持部1に形成された凹凸であり、左右中央部が凹んで腰部支持部2に形成された凹凸である。
この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、中央凹部3が下方に凹んで臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて形成された凹凸に坐骨が嵌まり込んで、坐骨をしっかりと支持しやすい。このため、着座者Hの腰部(腸骨付近)が腰部支持部2によって前方に押されても骨盤が前方にずれにくい。また、腰部支持部2によって着座者の腰部(腸骨付近)が前方に押され、臀部支持部1が全体的に前方へ下り傾斜しているため、骨盤が前傾しやすくなり、着座者Hは横から見て背骨がS字状になった正しい姿勢で着座することができる。
この際、この姿勢保持具は、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出しているため、この突出した部分で着座者Hの骨盤が前方へ滑ることを抑制することができ、臀部支持部1が骨盤を支える坐骨を適切に支持することができる。また、この姿勢保持具は、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分及び第2凸部材34,34(左右凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出し、その間に位置する両大腿部が当接する部分が凹んで臀部支持部1に形成された凹凸によって、着座者の左右大腿骨がまっすぐ前方に伸びるように支持することができ、骨盤が左右方向にずれることなく支持することができる。また、この姿勢保持具は、腰部側クッション層42が臀部側クッション層41よりも全体的に厚いため、腰部支持部2が大きく変形し、着座者Hの腰部を優しく包み込むような座り心地にすることができる。
このように、この姿勢保持具は、着座者Hが正しい姿勢で着座することができる。
また、この姿勢保持具は、クッション層40が低反発ウレタンフォームで形成されている。このため、この姿勢保持具は、着座者Hの臀部及び腰部にクッション層40の表面がぴったりとフィットするため、着座者Hが正しい姿勢を維持しやすい。また、この姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、着座者Hの臀部及び腰部の姿勢保持具側に位置する全体がクッション層40の表面に当接して着座者Hの体圧が分散される。このため、この姿勢保持具は、着座者Hの体重が臀部に集中せず、着座者Hが、長時間、着座することができる。また、この姿勢保持具は、低反発ウレタンフォームの衝撃吸収性によって、着座者Hの負荷がかかりやすい部位を保護し、臀部及び腰部が優しく包み込まれるような座り心地にすることができる。
したがって、実施例1の姿勢保持具は楽に正しい姿勢で着座することができる。
<実施例2>
実施例2の姿勢保持具は、図17〜図25に示すように、中間層230に第2凸部材が貼り付けられておらず、第1凸部材33のみが貼り付けられている点、クッション層240の厚みが実施例1に比べて薄い点、及び外装シート250の表面を溝状に窪ませた複数条の曲線250Aによって模様が形成されている点が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同様であり、同様の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
中間層230は、図19に示すように、一定の厚みを有する高反発ウレタンフォームで形成されている。中間層230は外周形状が外殻部材10の外周形状と略同じ形状である。中間層230は裏面形状が外殻部材10の表面形状と略同じ形状である。このため、中間層230は、第1枠部材20が取り付けられた外殻部材10に取り付けられる際、外殻部材10の表面及び第1枠部材20の内面に隙間なくぴったりと裏面及び外周面を貼り付けることができる。
中間層230は、中央凸部を形成する第1凸部材33が臀部側ベース部101を構成する臀部側中間層231の前端中央部に貼り付けられている。つまり、第1凸部材33が臀部側ベース部101の前端中央部の表面から上方に突出している。第1凸部材33は高反発ウレタンフォームで形成されている。第1凸部材33は前後方向に長い直方体形状である。第1凸部材33は前後方向の寸法が臀部側中間層231の前後方向の長さの約1/5である。
クッション層240は、図20〜図24に示すように、全体的に実施例1のクッション層40よりも厚みが薄く、表面側の凹凸の差が実施例1のクッション層40よりも大きい。クッション層40は裏面形状が実施例1のクション層と同じ形状であり、ベース層100(中間層230)の表面形状と同じ形状である。このため、クッション層240は、ベース層100に取り付けられる際、ベース層100の表面に裏面を隙間なくぴったりと貼り付けることができる。
クッション層240は、図21及び図22に示すように、左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。クッション層240は、臀部支持部1の表面側を構成する臀部側クッション層241の後端部と、腰部支持部2の表面側を構成する腰部側クッション層242の下端部とが連続して一体に形成されている。また、クッション層240は、図21?図24に示すように、臀部側クッション層241よりも腰部側クッション層242の厚みが全体的に厚い。また、臀部側クッション層241は、図23及び図24に示すように、左右両端部が左右中央部よりも上側に位置するように湾曲した湾曲面で表面が形成されている。また、腰部側クッション層242は左右両端部が左右中央部よりも前側に位置するように湾曲した湾曲面で表面が形成されている。つまり、クッション層240は左右中央部が左右両端部よりも窪んでいる。
臀部側クッション層241は、図21に示すように、左右中央部の前端部分241Aが前方向に向けて僅かに上方向に傾斜している。また、臀部側クッション層41は、図22に示すように、左右中央部の左右両側の前端部分241Bが、前方に向けて厚みを徐々に薄くしつつ、前方に向けて僅かに下方に傾斜している。腰部側クッション層242は、図21及び図22に示すように、上下方向の中央部242Aに左右方向に伸びて厚みが厚い部分が形成されている。腰部側クッション層42は、裏面がほぼ平坦面であり、前面が上下方向の中央部分242Aが前方に膨らんでいる。クッション層240は、図21?図24に示すように、臀部側クッション層241の後部から腰部側クッション層242の下部にかけて表面の左右中央部に形成された凹部240Aを形成している。この凹部240Aが姿勢保持具の中央凹部3を形成する。
外装シート50は、図17及び図18に示すように、軟質樹脂製のシートであり、クッション層40の表面の凹凸形状と同じ凹凸形状に成形されている。このため、外装シート50は、クッション層40の表面に取り付けられる際、クッション層40の表面に裏面を隙間なくぴったりと貼り付けることができる。また、外装シート50は表面を溝状に凹ませた複数条の曲線250Aによって模様が形成されている。外装シート50は、着座者Hが着座すると、クッション層40の変形に伴って変形する。
この姿勢保持具の組み立て手順は実施例1と同じである。
この姿勢保持具も、外殻部材10、第1枠部材20、及び中間層230によってベース層100が形成されている。このベース層100は、臀部側ベース部101と腰部側ベース部102とを具備している。臀部側ベース部101は左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有している。また、腰部側ベース部102は左右両端部が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有している。このため、この姿勢保持具は、着座者Hが姿勢保持具に着座した際に低反発ウレタンフォームで形成されたクッション層40が変形しすぎないように、ベース層100がクッション層40の変形を規制している。また、この姿勢保持具は、クッション層40が低反発ウレタンフォームで形成され、左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。
このため、この姿勢保持具は、図25に示すように、着座者Hが着座したときにクッション層240が着座者Hの体型に合わせて変形するとともに、臀部支持部1及び腰部支持部2の表面が臀部(坐骨や大腿骨等)及び腰部(腸骨や腰椎等)を適正に支持する凹凸形状に変形させることができる。図25も、着座者が身長160cmの成人を想定したものであるが、着座者に身長差があっても坐骨、大腿骨、腸骨、腰椎等の骨の位置は大きく変わらないため、臀部支持部及び腰部支持部が臀部及び腰部を適正に支持することができる。
つまり、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、次に説明するように、クッション層240が変形する。
姿勢保持具は、臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて左右中央部に形成された中央凹部3に坐骨が嵌るように着座者Hが着座すると、姿勢保持具の左右中央に臀部が位置することになり、全体的に左右両側よりも左右中央部の方が着座者Hの体重がかかる。また、クッション層240は左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有している。このため、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、クッション層240が左右両側よりも左右中央部が大きく下方に凹んで、凹凸が大きくなる。
さらに詳しく説明すると、姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、坐骨が嵌まり込んだ中央凹部3に体重がかかる。この姿勢保持具は、クッション層240に臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて表面の左右中央部に凹部240Aを形成している。また、左右両側よりも左右中央部分の方がより大きい臀部の圧力(着座者Hの体重)が加わる。このため、姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、中央凹部3が下方に凹んで大きな凹凸を形成する。このように、着座者Hが着座することによってクッション層240が変形して形成された凹凸が、左右にぶれることなく、しっかりと、坐骨を支持し、着座者Hの臀部を姿勢保持具の左右中央に位置させた着座姿勢にすることができる。
また、臀部支持部1は、中央凹部3よりも前側において、両大腿部が当接する部分に体重がかかる。臀部支持部1は、臀部側中間層31に貼り付けられた第1凸部材33によってベース層100の中央凸部が形成されている。さらに、臀部支持部1は、臀部側外殻部11の前端部において、左右中央部が上方に膨らんでおり、左右中央部の両側に下方に膨らんだ一対の湾曲面11B,11Bが前後方向に伸びるように形成されている。このため、臀部支持部1は、着座者Hが着座すると、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出し、両大腿部が当接する部分が凹んで大きな凹凸を形成する。これは、第1凸部材33があるのに加えて、両大腿部の圧力が加わるためである。また、臀部支持部1は、中央凹部3よりも前側において、前方へ下り傾斜となり、全体的に前方へ下り傾斜になる。
このように、臀部側外殻部11の前端部において左右中央部が上方に膨らみ、さらに中央凸部がベース層100に形成されていることによって、姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分のクッション層40の表面が上方向に突出し、この突出した部分で着座者Hの骨盤が前方へ滑ることを抑制することができる。また、臀部側外殻部11の左右中央部の両側が下方に膨らんだ一対の湾曲面で形成されていることによって、姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、着座者Hの左右大腿部の外側の表面が上方向に突出し凹凸が形成される。この凹凸が形成された臀部支持部1が左右大腿骨をまっすぐ前方に伸びるように支持することができる。これによって、この姿勢保持具は、骨盤が左右方向にずれることなく支持することができる。
また、腰部支持部2は、中央凹部3よりも上側において、腰部が当接する左右中央部に体重がかかる。腰部側クッション層242が臀部側クッション層241よりも全体的に厚いため、腰部支持部2は、着座者Hが着座すると、かかる体重が小さくても左右中央部が凹んで大きな凹凸を形成する。このように、着座者Hが着座することによってクッション層240が変形して形成された凹凸が腸骨や腰椎を支持し、着座者Hの腰部を姿勢保持具の左右中央に位置させた着座姿勢にすることができる。
このように、この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、臀部支持部1及び腰部支持部2の表面が特定の凹凸形状に変形させることができる。特定の凹凸形状とは、中央凹部3が下方に凹んで臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて形成された凹凸であり、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出し、その両側に位置する両大腿部が当接する部分が凹んで臀部支持部1に形成された凹凸であり、左右中央部が凹んで腰部支持部2に形成された凹凸である。
この姿勢保持具は、着座者Hが着座すると、中央凹部3が下方に凹んで臀部支持部1の後部から腰部支持部2の下部にかけて形成された凹凸に坐骨が嵌まり込んで、坐骨をしっかりと支持しやすい。このため、着座者Hの腰部(腸骨付近)が腰部支持部2によって前方に押されても骨盤が前方にずれにくい。また、腰部支持部2によって着座者の腰部(腸骨付近)が前方に押され、臀部支持部1が全体的に前方へ下り傾斜しているため、骨盤が前傾しやすくなり、着座者Hは横から見て背骨がS字状になった正しい姿勢で着座することができる。
この際、この姿勢保持具は、第1凸部材33(中央凸部)が位置する部分の表面が上方向に突出しているため、この突出した部分で着座者Hの骨盤が前方へ滑ることを抑制することができ、臀部支持部1が骨盤を支える坐骨を適切に支持することができる。また、この姿勢保持具は、両大腿部が当接する部分が凹んで臀部支持部1に形成された凹凸によって、着座者の左右大腿骨がまっすぐ前方に伸びるように支持することができ、骨盤が左右方向にずれることなく支持することができる。また、この姿勢保持具は、腰部側クッション層42が臀部側クッション層41よりも全体的に厚いため、腰部支持部2が大きく変形し、着座者Hの腰部を優しく包み込むような座り心地にすることができる。
このように、この姿勢保持具は、着座者Hが正しい姿勢で着座することができる。
また、この姿勢保持具も、クッション層240が低反発ウレタンフォームで形成されている。このため、この姿勢保持具は、着座者Hの臀部及び腰部にクッション層240の表面がぴったりとフィットするため、着座者Hが正しい姿勢を維持しやすい。また、この姿勢保持具は、着座者Hが着座した際、着座者Hの臀部及び腰部の姿勢保持具側に位置する全体がクッション層240の表面に当接して着座者Hの体圧が分散される。このため、この姿勢保持具は、着座者Hの体重が臀部に集中せず、着座者Hが、長時間、着座することができる。また、この姿勢保持具は、低反発ウレタンフォームの衝撃吸収性によって、着座者Hの負荷がかかりやすい部位を保護し、臀部及び腰部が優しく包み込まれるような座り心地にすることができる。
したがって、実施例2の姿勢保持具も楽に正しい姿勢で着座することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、着座者が着座すると臀部支持部及び腰部支持部の表面が変形して形成される特定の凹凸形状を臀部支持部及び腰部支持部の表面に複数個設けているが、着座者が着座すると臀部支持部及び腰部支持部の表面が変形して形成される特定の凹凸形状は、これらの凹凸の全てを設けなくても少なくとも一個以上設ければよい。
(2)実施例1及び2では、クッション層を低反発ウレタンフォームで形成しているが、低反発素材であれば他の素材でクッション層を形成してもよい。
(3)実施例1及び2では、中間層を高反発ウレタンフォームで形成しているが、クッション層よりも高反発であり、外殻部材よりも低反発である素材であれば、他の素材で中間層を形成してもよい。
(3)実施例1及び2では、外殻部材とクッション層との間に中間層を有しているが、中間層を有していなくてもよい。
(4)実施例1及び2では、ベース部の前端中央部の表面から上方に突出した中央凸部を有しているが、ベース部に中央凸部を有さなくてもよい。
(5)実施例1及び2では、中間層に第1凸部材を貼り付けて中央凸部を形成しているが、中間層と一体的に中央凸部を形成してもよい。
(6)実施例2では、中間層に第2凸部材を貼り付けて左右凸部を形成しているが、中間層と一体的に中央凸部を形成してもよい。
(7)実施例1及び2では、中間層が一定の厚みであるが、中間層は一定の厚みでなくてもよい。
(8)ベース層は、臀部側ベース部の左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有し、腰部側ベース部の左右両端側が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有していれば、ベース層の外形状は、実施例1及び2に示した外形状でなくてもよい。
(9)クッション層は左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有していれば、クッション層の外形状は、実施例1及び2に示した外形状でなくてもよい。
1…臀部支持部
2…腰部支持部
10…外殻部材
30、230…中間層
33…第1凸部材(中央凸部)
34…第2凸部材(左右凸部)
40,240…クッション層
40A、240A…凹部
100…ベース層
101…臀部側ベース部
102…腰部側ベース部

Claims (5)

  1. 着座者の臀部を支持する臀部支持部と、この臀部支持部の一端部に連続して前記着座者の腰部を支持する腰部支持部とを備えた姿勢保持具であって、
    前記臀部支持部の裏面側を構成し、左右両端部が左右中央部に比べて上側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する臀部側ベース部、及びこの臀部側ベース部の後端に連続しており、前記腰部支持部の裏面側を構成し、左右両端側が左右中央部に比べて前側に位置するように湾曲した湾曲面で形成された表面を有する腰部側ベース部を具備したベース層と、
    低反発素材で形成されており、前記ベース層の表面を覆って前記臀部支持部及び前記腰部支持部の表面側を構成し、前記着座者が着座すると前記着座者の臀部及び腰部を支持する特定の凹凸形状に変形するように左右中央部よりも左右両側に厚みが厚い部分を有したクッション層と、
    を備えていることを特徴とする姿勢保持具。
  2. 前記ベース層は、
    前記臀部側ベース部の下面、及び前記腰部側ベース部の後面を構成する外殻部材と、
    この外殻部材と前記クッション層との間に配置され、前記クッション層よりも高反発であり、前記外殻部材よりも低反発である素材で形成された中間層と、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の姿勢保持具。
  3. 前記クッション層は前記臀部支持部の後部から前記腰部支持部の下部にかけて表面の左右中央部に形成された凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の姿勢保持具。
  4. 前記ベース層は前記臀部側ベース部の前端中央部の表面から上方に突出した中央凸部を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の姿勢保持具。
  5. 前記ベース層は前記臀部側ベース部の左右両側の表面から上方に突出して前後方向に伸びた左右凸部を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の姿勢保持具。
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