JP2016195384A - 中継装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の制御区分に属する電子制御装置同士を相互に通信可能に接続する技術を提供する。【解決手段】中継装置は、他の中継装置が接続される第1通信線と、データの送信元または送信先となる電子制御装置が接続される1または複数の第2通信線とが接続され、第1通信線および第2通信線との間でデータの中継を行う。第2通信線には予め通信線毎に、該通信線に接続される前記電子制御装置が有する機能の区分を表す制御区分情報が付されている。第1中継手段(S130)は、第2通信線からデータを受けると、データを受けた通信線に対応する制御区分情報を付して第1通信線にデータを中継する。第2中継手段(S170)は、第1通信線から制御区分情報が付されたデータを受信すると、第2通信線のうちの制御区分情報が対応する通信線にデータを中継する。【選択図】図7

Description

本発明は、データを中継する技術に関する。
従来、車両において、制御対象の制御を行う電子制御装置等の車載機器同士を通信線で相互に接続して、車載機器間でデータ通信を行う技術が知られている。該技術において、例えば、CAN(登録商標、Controller Area Network)が代表的な通信方式として知られている。
電子制御装置(以下、適宜ECU(Electronic Control Unit)と略す。)は、その制御
機能に応じて、パワートレイン系、シャーシ系、ボディ系というような、大まかな制御区分にグループ化される。それぞれの制御機能を実現するためには、同一の制御区分に属する電子制御装置間で互いにデータ通信が行われることが望ましい。特許文献1では、同一の制御区分に属する電子制御装置同士を共通の通信線で接続して互いにデータ通信を行わせる技術が提案されている。
特開2010−215008号公報
しかしながら、車両内において、同一の制御区分に属するECUが互いに近くに配置されるとは限らない。例えば、ボディ系に属するECUの場合であれば、エンジンルームの開閉を制御するECUはエンジンルームに配置され、車両ドアの開閉を制御するECUは車室に配置され、トランクルームの開閉を制御するECUはトランクルームに配置される、という具合である。すなわち、同一の制御区分に属していても、それぞれのECUは車両内の互いに離れた場所に配置され得る。このため、引用文献1に記載の技術では、制御区分ごとに長い通信線を、すなわち複数の長い通信線を必要とするという問題があった。
本発明は、複数の長い通信線を用いること無く、同一の制御区分に属する電子制御装置同士を相互に通信可能に接続する新たな技術を提供することを目的としている。
本発明の一側面は、中継装置であって、該中継装置は、他の中継装置が接続される第1通信線と、データの送信元または送信先となる電子制御装置が接続される1または複数の第2通信線とが接続され、第1通信線および第2通信線との間でデータの中継を行う。第2通信線には予め通信線毎に、該通信線に接続される前記電子制御装置が有する機能の区分を表す制御区分情報が付されている。中継装置は、第1中継手段と、第2中継手段と、を備える。第1中継手段は、第2通信線からデータを受けると、データを受けた通信線に対応する制御区分情報を付して第1通信線にデータを中継する。第2中継手段は、第1通信線から制御区分情報が付されたデータを受信すると、第2通信線のうちの制御区分情報が対応する通信線にデータを中継する。
このような構成によれば、本発明の中継装置は、当該中継装置の第2通信線に接続された電子制御装置と、他の中継装置に接続された第2通信線であって制御区分情報が対応する第2通信線に接続された電子制御装置との間で、データの中継を行うことができる。換言すれば、本発明の中継装置は、接続される第2通信線の制御区分情報に基づいて、他の
中継装置に接続された電子制御装置であっても同一の制御区分に属する電子制御装置であれば、これらの電子制御装置を相互に通信可能に接続することができる。そして、本発明の中継装置によれば、他の中継装置とは1つの第1通信線によって接続されるため、複数の長い通信線を用いること無く、同一の制御区分に属する電子制御装置同士を相互に通信可能に接続することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
通信システムの構成を示すブロック図。 GW装置の構成の一例を示すブロック図。 (a)はGW装置11についての変換テーブルの一例を示す図であり、(b)はGW装置12についての変換テーブルの一例を示す図であり、(c)はGW装置13についての変換テーブルの一例を示す図。 ECUの構成の一例を示すブロック図。 イーサネット通信フレームのフレーム構成を示す図。 スイッチングハブにおけるVLANテーブルの一例を示す図。 GW装置が実行する中継処理の一例を示す図。 CAN通信フレームとイーサネット通信フレームとの変換を説明する図。 (a)は本実施形態を適用した場合の通信システムにおける配線の一例を示す図であり、(b)は本実施形態を適用しない場合の通信システムにおける配線の一例を示す図。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.構成]
[1―1.全体構成]
はじめに、図1に示す通信システム1の全体構成について説明する。通信システム1は、車両に搭載されたシステムであって、ゲートウェイ装置(以下、GW装置)11、12、13と、電子制御装置(以下ECU)21a〜21d、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24dと、25a〜25dと、スイッチングハブ31と、を備える。なお以下では、特に個々を区別する必要がない場合は、ECU21a〜21dをECU21というように、添え字を省略して記載する。
各ECU21a〜25dは、それぞれ、図示していないアクチュエータを制御対象として、該アクチュエータの制御を行うことによって、割り当てられた制御機能を実現する。各ECU21a〜25dは、その制御機能に応じて、パワートレイン系、シャーシ系、ボディ系、エンターテイメント系というような、車両における制御機能を大まかに分類した制御区分にグループ化される。以下では、各ECU21a〜25dが、制御区分A及び制御区分Bの2つの制御区分のいずれかにグループ化される場合について説明する。なお、各ECUのグループ化はこれに限るものではなく、3以上の複数の制御区分にグループ化されてもよい。
車両内は、一般に、エンジンルーム、乗員室(キャビン)、トランクルームというように、複数の区画に区分けされており、GW装置11〜13は、それぞれ異なる区画に配置される。例えば、GW装置11がエンジンルームに配置され、GW装置12がキャビンに配置され、GW装置13がトランクルームに配置される、という具合である。なお、以下では、車両内において区分けされた区画のことをコンパートメントという。GW装置11
〜13は、それぞれ、第1通信線と、1または複数の第2通信線と接続され、他の中継装置に接続される第1通信線およびECUに接続される第2通信線との間でデータの中継を行う。
具体的には、GW装置11は、第1通信線41と、第2通信線51〜52と接続され、第1通信線41と第2通信線51又は52との間でデータの中継を行う。GW装置12は、第1通信線43と、第2通信線53と接続され、第1通信線43と第2通信線53との間でデータの中継を行う。GW装置13は、第1通信線43と、第2通信線54〜55と接続され、第1通信線44と第2通信線54又は55との間でデータの中継を行う。
またGW装置11、12、13は、第2通信線51〜52、53、54〜55によって、同一の制御区分に属する1または複数のECUと接続される。
具体的には、GW装置11は、第2通信線51によって制御区分Aに属するECU21a〜21dと接続され、第2通信線52によって制御区分Bに属するECU22a〜22dと接続される。GW装置12は、第2通信線53によって制御区分Bに属するECU23a〜23dと接続される。GW装置13は、第2通信線54によって制御区分Aに属するECU24a〜24dと接続され、第2通信線55によって制御区分Bに属するECU25a〜25dと接続される。
またGW装置11、12、13は、それぞれ第1通信線41、42、43によってスイッチングハブ31に接続される。GW装置11、12、13は、スイッチングハブ31を介在させて、第1通信線41、42、43によってそれぞれ他のGW装置と接続される。
ここでは、第2通信線51〜55は、CANを通信方式とする通信を行うためのものである。一方、第1通信線41〜43及びスイッチングハブ31は、イーサネット(登録商標、Ethernet)を通信方式とする通信を行うためのものである。
[1―2.ゲートウェイ装置]
GW装置11〜13は、1つの第2通信線に接続されるか、複数の第2通信線に接続されるか、換言すれば、1つの制御区分に属するECUが接続されるか、複数の制御区分に属するECUが接続されるか、という点が異なる以外は同様の構成である。このため、以下では、主にGW装置11の構成について説明し、GW装置12及びGW装置13については相違点についてのみ説明する。
GW装置11は、前述のように複数の制御区分に属するECUが接続されるGW装置であり、図2に示すように、CAN通信部111、112と、イーサネット通信部113と、情報記録部114と、GW制御部115とを備える。
CAN通信部111、112は、GW装置11に接続される第2通信線51、52ごとに設けられている。CAN通信部111は第2通信線51に接続され、CAN通信部112は第2通信線52に接続される。CAN通信部111、112は、CANプロトコルに従った通信フレームの送受信を実行する周知のものであり、同様の構成である。CAN通信部111について説明すると、CAN通信部111は、GW制御部115から出力されたCAN通信フレームをCANで規定された電気信号に変換し、該電気信号を第2通信線51へ出力する。また、第2通信線51を介して受信したCAN通信フレームをGW制御部115へ出力する。
なお、GW装置12は第2通信線53に接続されたCAN通信部を備え、GW装置13は第2通信線54に接続されたCAN通信部と第2通信線55に接続されたCAN通信部とを備える。
イーサネット通信部113は、イーサネットプロトコルに従った通信フレームの送受信を実行する周知のものである。イーサネット通信部113は、GW制御部115から出力されたイーサネット通信フレームをイーサネットで規定された電気信号に変換し、該電気信号を第1通信線41へ出力する。また、第1通信線41を介して受信したイーサネット通信フレームをGW制御部115へ出力する。
情報記録部114は、EEPROMやフラッシュROM等の書き換え可能な記録装置である。情報記録部114には、GW制御部115においてCAN通信部111、112に接続される端子、換言すれば、GW11において第2通信線51及び第1通信線52が接続される端子と、該端子に接続された第2通信線51、52が属する制御区分との対応関係が記録されている。
制御区分とは、第2通信線のそれぞれに接続される電子制御装置が有する機能の区分を表す。
具体的には、一例として、制御区分Aに対しては「30」、制御区分Bに対しては「40」というように、制御区分ごとに制御区分情報が付されるものとする。
制御区分情報とは、制御区分を識別するための情報であり、本実施形態では、前述の「30」、「40」というような番号(以下、識別番号)で表されている。ただし、これに限定されるものではなく、制御区分情報は、予め定められた記号や名称等で表されてもよい。以下では、識別番号で表された制御区分情報を制御区分IDという。
そして、GW装置11にて第2通信線51、52が接続される端子を、それぞれ第1チャネル端子P1、第2チャネル端子P2というものとする。GW装置11におけるチャネルと制御区分IDとの対応関係は、図3(a)に示すような変換テーブルとして、情報記録部114に記録されている。
なお、同様に、GW装置12にて第2通信線53が接続される端子を第3チャネル端子P3といい、GW装置13にて第2通信線54、55が接続される端子を、それぞれ第4チャネル端子P4、第5チャネル端子P5というものとする(図1参照)。GW装置12、13における各チャネル端子と制御区分IDとの対応関係を表す変換テーブルの一例を、図3(b)、図3(c)に示す。
すなわち、それぞれの第2通信線51〜55には、図3(a)〜図3(c)に示すように、予め、通信線毎に、制御区分情報としての制御区分IDが付されている。
図2に戻り説明を続ける。GW制御部115は、CPU501、ROM502、RAM503等を有する周知のマイクロコンピュータであり、予めROM502に記録されたプログラムに従って、少なくとも、CAN通信処理と、イーサネット通信処理と、中継処理とを実行する。CAN通信処理は、第2通信線51、及び第2通信線52を介したCANプロトコルに従ったCAN通信を実現する処理であり、イーサネット通信処理は、第1通信線41を介したイーサネットプロトコルに従ったイーサネット通信を実現する処理である。CAN通信処理及びイーサネット通信処理は周知であるため、ここでは説明を省略する。中継処理は、第1通信線41を介して受信したデータの第2通信線51、52への中継と、第2通信線51、52を介して受信したデータの第1通信線41への中継と、を実現する処理である。中継処理については後述する。
[1―3.ECU]
図1に戻り説明を続ける。ECU21a〜25dは同様の構成であるため、ここではECU21aの構成について説明する。ECU21aは、図4に示すように、CAN通信部211とECU制御部212とを備える。CAN通信部211は、第2通信線51に接続され、第2通信線51を介して、第2通信線51に接続された他のECU21b〜21d及びGW装置11との間で、CAN通信を行う。ECU制御部212は、CPU201、ROM202、RAM203を有する周知のマイクロコンピュータであり、図示しないアクチュエータの制御を行うことによって、割り当てられた制御機能を実現する。
[1−4.スイッチングハブ]
図1に戻り説明を続ける。スイッチングハブ31は、第1通信線41〜43における通信、すなわちイーサネット通信におけるデータの中継を行う装置である。スイッチングハブ31は接続端子L1〜L3を備え、それぞれの接続端子は第1通信線を介して各GW装置に接続される。具体的には、スイッチングハブ31は、接続端子L1において第1通信線41を介してGW装置11に接続され、接続端子L2において第1通信線42を介して
GW装置12に接続され、接続端子L3において第1通信線43を介してGW装置13に接続される。
本実施形態では、スイッチングハブ31は、IEEE802.1Qで規定されたVLAN(Virtual LAN)という手法におけるタグベースVLANに対応のスイッチングハブで
ある。該スイッチングハブ31は、図5に示すようなイーサネット通信フレームを受信すると、該イーサネット通信フレームのタグ・フレーム領域に含まれるVLAN_IDに基づいて、受信したイーサネット通信フレームの送り先を特定する。そして、特定した送り先へ、受信したイーサネット通信フレームを送信する。
具体的には、スイッチングハブ31は、受信したイーサネット通信フレームの送り先を特定するために、一例として図6に示すような、VLAN_IDと接続端子L1〜L3との対応を表すVLANテーブルを、スイッチングハブ31が備える記録部に記録している。本実施形態では、前述の制御区分情報、すなわち、制御区分ごとの識別番号である制御区分IDをVLAN_IDとして用いる。
一例として、スイッチングハブ31が、接続端子L1からイーサネット通信フレームを受信し、受信したイーサネット通信フレームのタグ・フレーム領域に含まれるVLAN_IDが「30」であった場合について説明する。この場合、スイッチングハブ31は、VLANテーブルに基づいて、接続端子L3の接続先(第1通信線43)を、受信したイーサネット通信フレームの送り先として特定する。これにより、イーサネット通信フレームは、GW装置11からGW装置13へ中継される。
また、一例として、スイッチングハブ31が、接続端子L3からイーサネット通信フレームを受信し、受信したイーサネット通信フレームのタグ・フレーム領域に含まれるVLAN_IDが「40」であった場合について説明する。この場合、スイッチングハブ31は、VLANテーブルに基づいて、接続端子L1の接続先(第1通信線41)と接続端子L2の接続先(第1通信線42)を、受信したイーサネット通信フレームの送り先として特定する。これにより、イーサネット通信フレームは、GW装置13からGW装置11及びGW装置12へ中継される。
つまり、スイッチングハブ31は、受信したイーサネット通信フレームに含まれるVLAN_IDに基づいて、該イーサネット通信フレームを中継可能な送り先と中継可能でない送り先とを分離する機能を備える。イーサネット通信フレームを中継可能な送り先とは、該イーサネット通信フレームの送信元のECUと同じ制御区分に属するECUの接続された中継装置のことである。
[2.処理]
次に、GW制御部115が実行する中継処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。中継処理は、ACCオンの間繰り返し実行される処理である。なお以下の説明では、主語が省略されている文については、GW制御部115を主語とする。
はじめに、S(ステップ)110では、CAN通信フレームを受信したか否かを判断する。CAN通信フレームを受信した場合は処理をS120へ移行させ、受信していない場合は処理をS140へ移行させる。
S110にてCAN通信フレームを受信した場合に移行するS120では、情報記録部114に記録された変換テーブル(図3参照)に基づいて、CAN通信フレームを受信したCAN通信部が接続された、GW制御部115の端子に応じた制御区分IDを特定する。つまり、CAN通信部111から第1チャネル端子P1を介してCAN通信フレームを
受信した場合は、「30」を制御区分IDとして特定し、CAN通信部112から第2チャネル端子P2を介してCAN通信フレームを受信した場合は、「40」を制御区分IDとして特定する。
続くS130では、S120にて取得した制御区分IDを用いて、S110にて受信したCAN通信フレームを、イーサネット通信フレームに変換する。具体的には、図8に示すように、イーサネット通信フレームにおけるデータ部に、CAN通信フレームの全てをそのまま含むように、イーサネット通信フレームを生成する。更に、S120にて取得した制御区分ID(図8では「30」)をタグ・フレーム領域のVLAN_IDとして含むように、イーサネット通信フレームを生成する。また、スイッチングハブ31のMACアドレスを宛先MACとして含むように、イーサネット通信フレームを生成する。そして、このように生成したイーサネット通信フレームを、イーサネット通信部113を介してスイッチングハブ31へ出力し、本中継処理を終了する。
S110にてCAN通信フレームを受信しなかった場合に移行するS140では、イーサネット通信フレームを受信したか否かを判断する。イーサネット通信フレームを受信した場合は処理をS150へ移行させ、受信していない場合は本中継処理を終了する。
S140にてイーサネット通信フレームを受信した場合に移行するS150では、イーサネット通信フレームに含まれるデータを中継すべきCAN通信部を特定する。具体的には、イーサネット通信フレームのタグ・フレーム領域に含まれるVLAN_IDの値を取得し、取得したVLAN_IDの値を制御区分IDとして用いて、該制御区分IDに応じた端子を変換テーブル(図3(a))に基づいて特定する。つまり、取得したVLAN_IDの値が「30」であった場合、第1チャネル端子P1に接続されたCAN通信部111を中継先として特定し、取得したVLAN_IDの値が「40」であった場合、第2チャネル端子P2に接続されたCAN通信部112を中継先として特定する。
続くS160では、変換テーブルに基づいて、受信したイーサネット通信フレームに含まれたVLAN_IDに対応する端子を特定できた否かを判断する。特定できなかった場合、S140にて受信したイーサネット通信フレームを廃棄し、本中継処理を終了する。特定できた場合、処理をS170へ移行させる。なお、本実施形態の場合、VLAN_IDに対応する端子を特定できなかった場合とは、受信したイーサネット通信フレームに含まれたVLAN_IDが「30」及び「40」とは異なる値であった場合をいう。
次にS170では、イーサネット通信フレームから、該イーサネット通信フレームのデータ領域に含まれているCAN通信フレームを取得し、取得したCAN通信フレームを、特定した端子に接続されているCAN通信部を介して第2通信線へ出力する。そして、本中継処理を終了する。
ここで、一例として、制御区分Aに属するECU21aから第1チャネル端子P1を介して受信したCAN通信フレームをイーサネット通信フレームに変換する場合について説明する。この場合、上記S120では、図3(a)に示す変換テーブルに基づいて、「30」が制御区分IDとして特定される。そして、S130では、図8に示すように、データ領域にCAN通信フレームを全て含むように、且つ、タグフレーム領域に制御区分ID「30」をVLAN_IDとして含むように、イーサネット通信フレームが生成される。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。なお以下では、GW装置11による効果を説明するが、GW装置12〜13についても同様の効果が奏される。
[3A]GW装置11は、第2通信線51、52に接続された電子制御装置21、22と、他のGW装置であるGW装置12、13に接続された第2通信線53、54、55であって制御区分情報が対応する第2通信線に接続された電子制御装置との間での、データの中継を行うことができる。換言すれば、GW装置11は、接続される第2通信線の制御区分に基づいて、他のGW装置12、13に接続されたECUであっても同一の制御区分に属するECUであれば、これらの同一の制御区分に属するECUを相互に通信可能に接続することができる。
そして、GW装置11は、GW装置12との間を、またGW装置13との間を、それぞれ従来技術よりも短い1つの第1通信線41、43によって接続することができる。つまり、従来技術のような複数の長い通信線を用いること無く、同一の制御区分に属する電子制御装置同士を相互に通信可能に接続することができる。
ところで、前述のように、一般に車両内は、エンジンルーム、キャビン、トランクルーム等のように、複数のコンパートメントに区切られており、これらのコンパートメントを区切る区切壁には、通信線(以下、ハーネスという)を通すための極力小さく形成された貫通穴が設けられる。近年の車両においては、車両制御システムにおける制御対象は多岐にわたり多様な場所に設置されるため、制御対象の制御を行うECUのような車載装置も多様な場所に設置される傾向にある。そして、車載装置同士を接続するためのハーネスは、長くなり且つ本数が増加する傾向にある。これらのハーネスの組付性を向上させるためには、短く配線するとともに、異なるコンパートメント間に設置される装置を接続するハーネスの本数を低減することが望ましい。
図9(a)は、本実施形態を適用した場合の配線の一例を示した図である。図9(a)に示すように本実施形態を適用した場合は、図9(b)に示す本実施形態を適用しない場合よりも、同じコンパートメントにおける同一制御区分に属するECU同士を短く配線できる。また、本実施形態を適用した場合は、異なるコンパートメント間に配置された中継装置を1本のハーネスで接続するため、図9(b)に示す本実施形態を適用しない場合よりも、貫通穴を通って配線される異なるコンパートメント間のハーネスの本数を低減することができる。
[3B]本実施形態では、GW装置11と他のGW装置12、13との間での通信方式は、GW装置11とECU21、GW装置11とECU22との間での通信方式よりも、単位時間あたり伝送量の多い通信方式が採用される。具体的には、他のGW装置12、13との間では、イーサネットを通信方式とするデータ通信を行う。イーサネット通信方式によるデータ通信は、ECU21、22との間での通信方式であるCAN通信方式よりも、単位時間あたりの伝送量が非常に大きい。これによれば、頻繁に通信が行われ得る同一の制御区分に属するECU同士の間で、データを、すなわち上記実施形態ではイーサネット通信フレームのデータ領域に含まれるCAN通信フレームそのものを、高速に第1通信線を介して中継することができる。
[3C]制御区分IDに基づいて定められた値が、イーサネット通信フレームにおけるVLAN_IDの値として用いられる。これによれば、同一の制御区分に属する第2通信線を、換言すれば同一の制御区分に属するECUを、イーサネット通信におけるタグベースVLANという手法を用いて、容易に相互に通信可能に接続することができる。
[3D]CAN通信フレームを受信すると、該CAN通信フレームの送信元の属する制御区分に対応する制御区分IDをVLAN_IDとして含み、受信したCAN通信フレームをデータとして含むように、イーサネット通信フレームを生成する。また、VLAN_IDを含むイーサネット通信フレームを受信すると、該イーサネット通信フレームのデー
タ領域に含まれるCAN通信フレームを取得し、該CAN通信フレームをVLAN_IDによって特定される送信先へ送信する。本実施形態では、このようにして、異なる通信プロトコル間のデータの変換を行うことができる。
[3E]GW装置11は、受信したイーサネット通信フレームに含まれるVLAN_IDに基づいて特定した送信先へ該イーサネット通信フレームを送信するスイッチングハブ31を間に介して、第1通信線41によって他のGW装置12、13と接続される。これによれば、スイッチングハブ31を介在させることによって、VLAN_IDによって特定されなかったGW装置へは該イーサネット通信フレームが中継されないため、不要なデータ通信を低減することができる。
なお、上記実施形態では、GW装置11(GW装置12、13)が中継装置の一例に相当し、GW制御部115が第1中継手段及び第2中継手段の一例に相当する。また、S130が第1中継手段としての処理の一例に相当し、S170が第2中継手段としての処理の一例に相当する。また、スイッチングハブ31が中継器の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[4A]上記実施形態では、タグベースVLANに適応するスイッチングハブ(所謂、L2(レイヤ2)スイッチングハブ)がスイッチングハブ31として用いられていたが、スイッチングハブ31として用いられるハブはこれに限るものではない。VLANに適応するスイッチングハブであればどのようなものであってもよい。また、VLANに適応しないハブを、例えば受信したイーサネット通信フレームを全ての端子に中継するようなリピータハブ等を、スイッチングハブ31として用いても良い。
[4B]上記実施形態では、異なる通信方式の通信フレームの変換、具体的には、イーサネット通信フレームとCAN通信フレームとの変換を行っていたが、適用される通信方式はこれに限るものではない。例えば、CANに代えてLIN、FlexRay(登録商標)、CAN−FDといった通信方式の通信フレームと、イーサネット通信フレームとの変換を行うものであってもよい。
[4C]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
[4D]本発明は、前述したGW装置11(GW装置12、GW装置13)、通信システム1の他、当該GW装置11(GW装置12、GW装置13)としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、中継方法など、種々の形態で実現することができる。
1…通信システム 11、12、13…GW装置 21〜25…ECU 31…スイッチングハブ 41〜43…第1通信線 51〜55…第2通信線、115…GW制御部。

Claims (7)

  1. 他の中継装置が接続される第1通信線と、データの送信元または送信先となる電子制御装置が接続される1または複数の第2通信線とが接続され、前記第1通信線および前記第2通信線との間でデータの中継を行う中継装置(11)であって、
    前記第2通信線には予め通信線毎に、該通信線に接続される前記電子制御装置が有する機能の区分を表す制御区分情報が付されており、
    前記第2通信線からデータを受けると、前記データを受けた通信線に対応する制御区分情報を付して第1通信線にデータを中継する第1中継手段(115、S130)と、
    前記第1通信線から前記制御区分情報が付されたデータを受信すると、前記第2通信線のうちの前記制御区分情報が対応する通信線にデータを中継する第2中継手段(115、S170)と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 請求項1に記載の中継装置であって、
    前記第1の中継手段は、前記第1の通信線に接続された他の中継装置との間で、第1の通信方式によってデータ通信を行い、
    前記第1の通信方式は、前記第2の中継手段が第2の通信線に接続された電子制御装置との間でデータ通信を行う第2の通信方式よりも、単位時間あたりの伝送量の多い通信方式である
    ことを特徴とする中継装置。
  3. 請求項2に記載の中継装置であって、
    イーサネット(登録商標)を前記第1の通信方式とする
    ことを特徴とする中継装置。
  4. 請求項3に記載の中継装置であって、
    前記第1の中継手段は、前記制御区分情報に基づいて定められた値をイーサネット通信フレームに含まれるVLAN_IDの値として用いる
    ことを特徴とする中継装置。
  5. 請求項4に記載の中継装置であって、
    受信したイーサネット通信フレームに含まれるVLAN_IDの値に基づいて特定された送信先へ該イーサネット通信フレームを送信する中継器(31)を間に介して、前記第1通信線によって他の中継装置と接続される
    ことを特徴とする中継装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の中継装置を複数備えた通信システムであって、
    それぞれの前記中継装置は、車両において予め区切られたコンパートメントごとに配置され、同じ個室に配置された電子制御装置と前記第2の通信線で接続され、異なる個室に配置された他の中継装置と前記第1の通信線で接続される
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6に記載の通信システムであって、
    それぞれの前記中継装置は、少なくとも、エンジンルームと、キャビンと、に配置される
    ことを特徴とする通信システム。
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