JP2017130756A - 中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、非正規の通信装置との通信を抑制する技術を提供する。
【解決手段】S100では、複数の通信線のいずれか一つから、データの送信元を識別するための送信元情報を含むデータを取得データとして取得する。S110では、取得データが取得された通信線を取得通信線として特定する。S120では、通信線と通信線に接続された装置との対応関係を、通信線毎に表した対応情報を取得する。S125は、取得データに含まれる送信元情報が示す送信元装置、及び対応情報において通信線に接続された装置として対応付けられた装置である対応装置のうち取得通信線に接続された装置を除く装置、が一致しているか否かを判断する。S150、S155では、一致判断部により一致していないと判断された場合に、複数の通信線間で取得データを中継し、一致判断部により一致していると判断された場合に、取得データを中継しない。
【選択図】図3

Description

本発明は、データの中継を行う技術に関する。
従来、通信線に接続された通信装置間で相互に通信を行う技術が周知である。また、これらの通信装置のうちの幾つかの装置を1まとまりとするグループを予め複数設定し、同一のグループに所属している通信装置間でのみ通信を可能とする技術が知られている。
特許文献1には、スイッチングハブによるポートベースVLAN機能を利用して、同一のグループに所属している通信装置間でのみ通信を可能とする技術、すなわち、グループ毎にネットワークを分割する技術が開示されている。
特許第3714238号公報
例えば、車両においても、車両内に搭載され通信線に接続された電子制御装置(「Electronic Control Unit」、以下ECUという)間で相互に通信が行われる。通信線には車両外の通信装置である外部ツールを接続可能であり、外部ツールを用いて、車載のECUとの間で通信を行うことができるように構成されている。
外部ツールを用いて車載のECUと通信を行うことで実施することのできる操作には、車両制御情報の設定及び読出しや、プログラムの書換処理など、正規の作業者以外の者が実施すべきでない操作も含まれる。例えば、通信線に非正規の作業者による外部ツール(非正規の外部ツール)が接続された場合には、これらの情報やプログラムが不正に入手されたり書き換えられたりするおそれがある。このため、外部ツールと接続されるネットワークは、車載のECU同士と接続されるネットワークと分離されていることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載のポートベースVLANの技術を利用したスイッチングハブを前述の車両における構成に適用する場合、外部ツールと接続されるネットワークと車載のECU同士と接続されるネットワークとは完全に分離される。このため、外部ツールと車載のECUとの通信を実現するためには、例えば、外部ツールからのデータを一度記録し、記録したデータを車載のECUへ送信するような新たな装置が必要となり、複雑な構成になるおそれがあった。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、通信線に接続された複数の通信装置間で相互に通信を行う際に、簡易な構成で、非正規の通信装置との通信を抑制する技術を提供することを目的としている。
本発明の中継装置(30)は、複数の通信線が接続され、前記複数の通信線間でデータの中継を行う装置であって、対応取得部(S120)と、データ取得部(S100)と、通信線特定部(S110)と、一致判断部(S125)と、中継実行部(S150、S155)と、を備える。対応取得部は、通信線と前記通信線に接続された装置との対応関係を、前記通信線毎に表した情報である対応情報を取得する。
データ取得部は、前記複数の通信線のいずれか一つから、データの送信元を識別するための情報である送信元情報を含むデータを、取得データとして取得する。通信線特定部は、前記取得データが取得された通信線を取得通信線として特定する。一致判断部は、前記取得データに含まれる送信元情報が示す送信元装置、及び前記対応情報において通信線に接続された装置として対応付けられた装置である対応装置のうち前記取得通信線に接続された装置を除く装置、が一致しているか否かを判断する。
中継実行部(S150、S155)は、前記一致判断部により一致していないと判断された場合に、前記複数の通信線間で前記取得データを中継し、前記一致判断部により一致していると判断された場合に、前記取得データを中継しない。
つまり、仮に対応装置のうちの1つになりすました非正規の通信装置が通信線に接続された場合、この通信線(取得通信線)から取得されたデータに含まれる送信元情報が示す送信元装置が、対応装置のうちの取得通信線に接続された装置を除く装置のいずれかに一致するため、中継装置は取得データを中継しない。
このような構成によれば、通信線に接続された複数の通信装置間で相互に通信を行う際に、新たな装置を必要とすることなく、簡易な構成で非正規の通信装置との通信を抑制することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の通信システム及びスイッチングハブの構成を示すブロック図。 フレームの構成を説明する図。 スイッチングハブ処理を示すフローチャート。 図1の構成におけるルーティングテーブルの一例を示す図。 スイッチングハブの電源がオンされたときのルーティングテーブルの一例を示す図。 ECU10aとECU10bとが登録されているときのルーティングテーブルの一例を示す図。 ECU10bになりすました非正規外部装置が接続されている場合の通信システムの構成を示すブロック図。 車内ネットワークにおけるECU10の全てについて対応関係が登録されているときのルーティングテーブルの一例を示す図。 非正規外部装置が予め接続されているときのルーティングテーブルの一例を示す図。 図9において、通信線L2についての対応関係が追加されたルーティングテーブルの一例を示す図。 ECU受信処理のフローチャート。 ECU10間での通信を説明するシーケンス図。 ECU10と正規外部装置との通信を説明するシーケンス図。 ECU10と非正規外部装置との通信を説明するシーケンス図。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
[1.構成]
図1に示す通信システム1は、イーサネットにおけるプロトコルのうち、例えばUDPを用いた通信システムであり、ノードとして、3つのECU10a〜10cと、1つの正規外部装置20とを備える。更に、通信システム1は、中継装置としてのスイッチングハブ30を備える。尚、イーサネットは登録商標である。UDPは、「User Datagram Protocol」の略である。
ECU10a〜10cは、通信線L1〜L3の各々によってスイッチングハブ30と接続されている。そして、スイッチングハブ30は、通信線L4によって正規外部装置20と接続されている。例えば、ECU10aから送信されるフレームは、スイッチングハブ2を経由して、他のEUC10b〜10c及び正規外部装置20のうちの何れかに送信される。また、正規外部装置20から送信されるフレームは、スイッチングハブ30を経由して、ECU10a〜10cの何れかに送信される。
ECU10a〜10cは、それぞれ、車両の各種の制御を行うECUである。例えば、ECU10aは、トランスミッションを制御するECUであり、ECU10bは、ステアリング装置を制御するECUであり、ECU10cは、ブレーキ装置を制御するECUであってもよい。ただし、ECU10a〜10cが実行する制御はこれらに限るものではない。なお以下では、ECU10a〜10cのような個々の構成要素に共通の事項を説明するときには、ECU10というように、符号の後の添え字を省略して記載する。
正規外部装置20は、車両外の通信装置であり、スイッチングハブ30を介して車両に搭載されたECU10と接続されることにより、接続されたECU10との間で通信を行って、車両制御情報の設定及び読出しや、プログラムの書換処理などの機能を実現するための装置である。
スイッチングハブ30は、複数の通信線が接続され、複数の通信線間でフレームの中継を行う中継装置である。本実施形態では、スイッチングハブ30は、4つの端子P1〜P4を備え、端子P1を介して通信線L1が接続され、端子P2を介して通信線L2が接続され、端子P3を介して通信線L3が接続され、端子P4を介して通信線L4が接続されている。
端子P4と通信線L4とは図示しないコネクタによって着脱可能に接続されている。つまり、スイッチングハブ30に対して、正規外部装置20は着脱可能に接続されている。
ECU10及び正規外部装置20から送信されるフレームは、特定の装置に送信されるフレームであってもよいし、送信元の装置以外の複数の装置に同時に送信されるマルチキャストフレームであってもよいし、送信元の装置以外の全ての装置に同時に送信されるブロードキャストフレームであってもよい。
通信システム1において通信されるフレームは、図2に示すイーサネットフレームである。このイーサネットフレームは、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、タイプ、データ部、およびFCSの各領域を備える。FCSは、「Frame Check Sequence」の略である。宛先MACアドレスは、フレームの宛先となる装置(以下、宛先装置という)のMACアドレスであり、送信元MACアドレスは、フレームの送信元となる装置(以下、送信元装置という)のMACアドレスである。MACアドレスは、装置に固有のアドレスである。
また、図2では図示を省略しているが、フレームにおけるデータ部には、UDPパケットが、カプセル化されて含まれる。なお、本実施形態において、UDPパケットにおけるポート番号は、「50000」がECU10a〜10c間の通信用(以下、車両制御用という)に利用され、「13400」が正規外部装置20による診断やプログラム書換えを行うための通信用(以下、診断用という)に利用される。
特定の装置にフレームを送信する場合、例えばECU10aを宛先として送信する場合であれば、宛先MACアドレスは、ECU10aが宛先であることを示す値になっていれば良い。また、マルチキャストフレームの場合、例えば、ECU10a〜ECU10cを宛先とするマルチキャストフレームであれば、宛先MACアドレスは、ECU10a〜0cが宛先であることを示す値になっていれば良い。また、例えば、ブロードキャストフレームの場合、宛先MACアドレスのビットが全て「1」になっていればよい。
図1に戻り説明を続ける。スイッチングハブ30は、当該スイッチングハブ30の動作を司る中継制御部31を備える。スイッチングハブ30の動作は、中継制御部31の処理動作によって実現される。
中継制御部31は、CPU51と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリという)52と、を有する周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を中心に構成されている。中継制御部31の機能、即ち、スイッチングハブ30の機能は、当該中継制御部31のCPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
例えば、上記ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。尚、中継制御部31を構成するマイコンの数は1つでも複数でも良い。中継制御部31の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現しても良い。
また、ECU10a〜10cの各々も、当該ECU10a〜10cの動作を司る車載制御部11a〜11cを備える。ECU10a〜10cの動作は、車載制御部11a〜11cの処理動作によって実現される。また、正規外部装置20も、当該正規外部装置20の動作を司る正規制御部21を備える。正規外部装置20の動作は、正規制御部21の処理動作によって実現される。スイッチングハブ30の中継制御部31について説明したことは、ECU10a〜ECU10cの車載制御部11a〜11c、及び、正規外部装置20の正規制御部21についても同様である。
[2.処理]
[2−1.スイッチングハブ処理]
次に、スイッチングハブ30の中継制御部31が実行するスイッチングハブ処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。スイッチングハブ処理は、受信したフレームを中継するための処理である。中継制御部31は、ECU10または正規外部装置20からフレームを受信する毎に、スイッチングハブ処理を実行する。なお、以下の説明で主語が省略されている場合は、中継制御部31を主語とする。
中継制御部31は、まずS100では、複数の通信線L1〜L4のいずれか一つから、受信したフレーム(以下、受信フレームともいう)を取得する。受信フレームは、該フレームの送信元を識別するための情報である送信元MACアドレスと、該フレームの送信先を識別するための情報である宛先MACアドレスとを含む。
S110では、中継制御部31は、受信フレームが取得された通信線を取得通信線として特定する。具体的には、例えば、端子P1を介して受信フレームが取得された場合は通信線L1を取得通信線として特定し、端子P4を介して受信フレームが取得された場合は通信線L4を取得通信線として特定する。
S115では、中継制御部31は、送信元装置を特定する。送信元装置とは、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスが示す装置である。本実施形態では、図1に示すように、ECU10a〜ECU10cのMACアドレスは、各々X、Y、Zで表され、正規外部装置20のMACアドレスはQで表される。例えば、中継制御部31は、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスがYである場合はECU10bを送信元装置として特定し、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスがQである場合は正規外部装置20を送信元装置として特定する。
S120では、中継制御部31は、ルーティングテーブル521を取得する。ルーティングテーブル521とは、通信線L1〜L4と、この通信線L1〜L4に接続された装置との対応関係を、通信線毎に表した情報である。対応関係とは、どの通信線にどの装置が接続されているか、という通信線と装置との接続の関係をいう。例えば、図1に示す通信システム1の場合、一例として図4に示すように、ルーティングテーブル521では、通信線L1〜L4と、この通信線L1〜L4に接続された装置ECU10a〜10c及び正規外部装置20との対応関係が、通信線L1〜L4毎に表されている。ルーティングテーブル521はメモリ52に記録されている。
なお、ルーティングテーブル521は、図4における( )内に示すように、通信線L1〜L4を接続する端子P1〜P4毎に、端子P1〜P4と端子に接続された装置との対応関係を表すものであってもよい。
ルーティングテーブル521は、図4に示すような対応関係が予め表された状態でメモリに記録されているわけではない。スイッチングハブ30の電源がオンされた際、ルーティングテーブル521は、図5に示すように、通信線L1〜L4と、通信線に接続された装置との対応関係が未登録の状態にある。
ここで、ルーティングテーブル521への対応関係の登録について簡単に説明する。中継制御部31は、スイッチングハブ30の電源がオンされた後、ある通信線からフレームを受信すると、そのフレームの送信元MACアドレスをその通信線に接続された装置を表すMACアドレスとして、通信線と装置との対応関係をルーティングテーブル521に登録していく。
このとき、中継制御部31は、受信フレームに含まれる宛先MACアドレスがルーティングテーブル521に登録されていない場合は、受信したフレームをブロードキャストフレームとして送信し、送信した該フレームに対する応答に基づいて、通信線L1〜L4と通信線に対応する送信元装置のMACアドレスとの対応関係を学習していく。中継制御部31は、学習した対応関係をルーティングテーブル521に記録していく(以下、ルーティング機能という)。
中継制御部31は、このようにして対応関係を学習し、図4のような対応関係を表すルーティングテーブル521をメモリ52に記録する。このような学習(以下、登録処理という)は周知であるため、これ以上の説明を省略する。
本実施形態では更に、ルーティングテーブル521には、通信線L1〜L4毎に予め定められた順位を表す情報が含まれている。順位は、低順位と該低順位よりも順位が高い高順位の2つの順位のいずれかで表される。具体的には、通信線L1〜L3は高順位で表され、通信線L4が低順位で表されている。
S125では、中継制御部31は、送信元装置、及び対応装置のうち取得通信線に接続された装置を除く装置、が一致しているか否かを判断する。中継制御部31は、一致している場合に処理をS140へ移行させ、一致していない場合に処理をS130へ移行させる。対応装置とは、ルーティングテーブル521において通信線に対応付けて記録されている装置、すなわち、通信線に接続されている装置をいう。ここでいう一致とは、MACアドレス等、装置を特定するための情報が同一であることをいう。
中継制御部31が、処理をS130へ移行させる例としては、次のような場合が考えられる。例えば、S100にて通信線L2から送信元MACアドレスとして「Y」を含む受信フレームが取得され、S120にて図6に示すルーティングテーブル521が取得された場合(以下、(例1)という)である。一例として図6に示すルーティングテーブル521は、登録処理の途中経過として取得されるものであり、MACアドレス「X」、「Z」で表される装置であるECU10a、10cと通信線L1、L3との対応関係のみが登録されている。MACアドレス「X」、「Z」で表される装置であるECU10a、10cが対応装置に相当する。
この場合、中継制御部31は、通信線L2を取得通信線として、送信元装置であるMACアドレス「Y」で表される装置と、対応装置のうち取得通信線であるL2に接続された装置(未登録装置)を除く残りの装置であるMACアドレス「X」、「Z」で表される装置とは、一致しないため、処理をS130へ移行させる。
S130では、中継制御部31は、ルーティングテーブル521に、取得通信線と該取得通信線に対応する対応装置、つまり、取得通信線に接続された装置との対応関係が登録されているか否かを判断する。中継制御部31は、対応関係が登録されている場合に処理をS150へ移行させ、登録されていない場合に処理をS135へ移行させる。
例えば、中継制御部31は、(例1)の場合、取得通信線である通信線L2と通信線L2に対応する対応装置との対応関係が図6に示すように未登録であるため、処理をS135へ移行させる。
S135では、中継制御部31は、ルーティングテーブル521に、取得通信線と該取得通信線に対応する対応装置との対応関係を記録し、処理をS150へ移行させる。なお、本ステップでの処理は前述の登録処理の一部に相当するものである。
例えば、中継制御部31は、(例1)の場合、通信線L2とMACアドレス「Y」で表される装置とが接続されていることを表す対応関係をルーティングテーブル521に登録する。これにより、図8に示すように、通信線L2についての対応関係が追加されたルーティングテーブル521がメモリ52に記録される。
S140では、中継制御部31は、S125にて一致していると判断された場合(S125;YES)に、一致順位と取得順位とをルーティングテーブル521を参照することによって特定し、取得順位と一致順位とを比較する。取得順位とは取得通信線の順位であり、一致順位とは一致通信線の順位である。一致通信線とは、対応装置のうち送信元装置と一致した装置を一致装置として、該一致装置が接続された通信線のことをいう。
中継制御部31は、取得順位が一致順位以上であると判断された場合に処理をS145へ移行させ、取得順位が一致順位未満であると判断された場合に処理をS155へ移行させる。
具体的には、中継制御部31が処理をS140に移行させる例としては、次のような場合が考えられる。すなわち、図7に示すように、通信線L4に、正規外部装置20に代えて、ECU10bになりすました非正規外部装置40が接続された場合である。
非正規外部装置40とは、非正規の作業者により端子P4に接続される装置であり、車両制御情報やプログラムを不正に入手したり書き換えたりするための装置をいう。また、非正規外部装置40がECU10bになりすます、とは、非正規外部装置40が、ECU10bのMACアドレス「Y」を不正に入手し、MACアドレス「Y」を該非正規外部装置40のMACアドレスとして用いることをいう。
例えば、中継制御部31は、S100にて通信線L4から送信元MACアドレスとして「Y」を含む受信フレームが取得され、S120にて図8に示すルーティングテーブル521が取得された場合(以下、(例2)という)、通信線L4を取得通信線とする。そして、中継制御部31は、送信元装置である「Y」で表される装置と、対応装置のうち取得通信線であるL4に接続された装置(未登録装置)を除く装置(通信線L2に接続された装置)とが一致するため、処理をS140へ移行させる。
また、例えば、中継制御部31は、S100にて通信線L2から送信元MACアドレスとして「Y」を含む受信フレームが取得され、S120にて図9に示すルーティングテーブル521が取得された場合(以下、(例3)という)、通信線L2を取得通信線とする。そして、中継制御部31は、送信元装置である「Y」で表される装置と、対応装置のうち取得通信線であるL2に接続された装置を除く装置(通信線L4に接続された装置)とが一致するため、処理をS140へ移行させる。
ここで、中継制御部31は、(例2)の場合、図8に示すように、送信元装置と同一のMACアドレス「Y」で表される一致装置が接続された通信線L2を一致通信線として、取得通信線L4の順位である取得順位が一致通信線の順位である一致順位よりも低いため、処理をS155へ移行させる。なお、取得順位が一致順位よりも低いことを、取得順位が一致順位未満である、という。
一方、中継制御部31は、(例3)の場合、図9に示すように、送信元装置と同一のMACアドレス「Y」で表される一致装置が接続された通信線L4を一致通信線として、取得通信線L2の順位である取得順位が一致通信線L4よりも高いため、処理をS145へ移行させる。なお、取得順位が一致順位よりも高いか同じであることを、取得順位が一致順位以上である、という。
S145では、中継制御部31は、S140により取得順位が一致順位以上であると判断された場合に、ルーティングテーブル521における取得通信線に対応する装置として送信元装置を記録させる。すなわち、中継制御部31は、(例3)の場合、図10に示すように、取得通信線であるL2に対応する装置として、MACアドレスが「Y」で表される装置をルーティングテーブル521に記録する。
S150では、中継制御部31は、送信元装置が対応装置のうちの取得通信線に接続する装置以外の装置と一致していないと判断された場合に、または、一致しているが、取得順位が一致順位以上であると判断された場合に、受信フレームを中継する。具体的には、中継制御部31は、ルーティングテーブル521を参照することにより、受信フレームに含まれる宛先MACアドレスが表す装置と一致する装置が接続された通信線を特定し、特定した通信線に、受信フレームを出力する。そして、本スイッチングハブ処理を終了する。
なお以下では、送信元装置が対応装置のうちの取得通信線に接続された装置以外の装置と一致していることを、送信元装置について一致条件が成立している、という。
S155では、中継制御部31は、送信元装置について一致条件が成立していると判断された場合であって、且つ、取得順位が一致順位未満であると判断された場合に、受信フレームを中継せず、処理をS160へ移行させる。
S160では、中継制御部31は、ルーティングテーブル521における取得通信線に対応する装置と、この取得通信線との対応関係を、ルーティングテーブル521から削除する。そして、本スイッチングハブ処理を終了する。すなわち、中継制御部31は、(例2)の場合、取得通信線であるL4とMACアドレスが「Y」で表される装置との対応関係を、ルーティングテーブル521から削除する。
つまり、スイッチングハブ30は、スイッチングハブ処理を実行することにより、次のように作動する。
(1)スイッチングハブ30は、送信元装置についての一致条件が成立していない場合に、受信フレームの中継を行う。
(2)スイッチングハブ30は、送信元装置についての一致条件が成立している場合であって、且つ、取得順位が一致順位未満である場合に受信フレームの中継を行わない。また、スイッチングハブ30は、送信元装置についての一致条件が成立している場合であっても、取得順位が一致順位以上である場合は、受信フレームの中継を行う。
例えば、スイッチングハブ30の電源がオンされたときのルーティングテーブル521は、図5に示す通りである。電源オンがされた後、ルーティング機能によって、正規の装置であるECU10a〜ECU10cについての対応関係が登録されたときのルーティングテーブル521は、図8に示すとおりである。
ここで、図8のようにルーティングテーブル521が登録された後に、例えば、図7に示すように通信線L4にECU10bになりすました非正規外部装置40が接続されるものとする。
このような場合に、通信線L4に接続された非正規外部装置40から送信元MACアドレスを「Y」とする不正なフレームを受信したとしても、図8に示すようにルーティングテーブル521には一致装置が存在し、取得通信線である通信線L4の取得順位は一致通信線である通信線L2の一致順位よりも低いので、スイッチングハブ30は該フレームの中継を行わない。
また、例えば、図7に示すように、ECU10bになりすました非正規外部装置40が接続された後に、スイッチングハブ30の電源がオンされたとする。この場合、電源オン直後のルーティングテーブル521は図5に示すとおりであり、この後、ECU10bが登録される前に該ECU10bになりすました非正規外部装置40と通信線L4との対応関係、及びECU10a、10cが登録されたときのルーティングテーブル521は、図9に示すとおりである。
ここで、仮に通信線L4に接続された非正規外部装置40から送信元MACアドレスを「Y」とする不正なフレームを受信すると、通信線L4に対応するECU10bは未登録であるため、ルーティングテーブル521には一致装置が存在しない。このため、スイッチングハブ30は該フレームの中継を行う。そして、スイッチングハブ30は、通信線L4とMACアドレス「Y」で表される装置とが接続されていることを表す対応関係を、図10に示すように、ルーティングテーブル521に登録する。
このように、ルーティングテーブル521の登録の状況によっては、非正規外部装置40からのフレームが、初回(1回目)については中継されることが有り得る。
但し、図10に示すルーティングテーブル521が登録された後に、再び、通信線L4に接続された非正規外部装置40からフレームを受信したとき(2回目)は、スイッチングハブ30は該フレームの中継を行わない。図10に示すルーティングテーブル521には一致装置が存在し、且つ、取得通信線である通信線L4の取得順位は一致通信線である通信線L2の一致順位よりも低いためである。
そして、スイッチングハブ30は、通信線L4とMACアドレス「Y」で表される装置との対応関係をルーティングテーブル521から削除する。ルーティングテーブル521は、図8に示すとおりとなり、図8に示すルーティングテーブル521が登録された以降は、通信線L4にECU10bになりすました非正規外部装置40が再び接続されたとしても、(2)に記載のように、スイッチングハブ30は非正規外部装置40からのフレームの中継を行わない。
一方、図9に示すルーティングテーブル521が登録された後に、通信線L2に接続された正規のECU10bからフレームを受信したときは、スイッチングハブ30は該フレームの中継を行う。ルーティングテーブル521に一致装置が存在するが、取得通信線である通信線L2の取得順位は一致通信線である通信線L4の一致順位よりも高いためである。
なお、通信線L1〜L3とMACアドレス「X」、「Y」、「Z」で表される装置との対応関係(図8参照)を記録したテーブル(以下、初期テーブルという)を、予めメモリ52が有するROM等の不揮発メモリに記録しておいてもよい。そして、スイッチングハブ30の電源がオンされた後、ルーティング機能を有効にする前に、初期テーブルが表す対応関係をルーティングテーブル521の対応関係として登録し、その後にルーティング機能を有効にしてもよい。
これによれば、前述とは異なり、非正規外部装置40から初回に送信されたフレームが中継されることを、抑制することができる。
[2−2.ECU受信処理]
次に、ECU10a〜10cの車載制御部11a〜11cが実行するECU受信処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。車載制御部11a〜11cは、同様の処理を実行するので、以下では、ECU10a〜10cを単にECU10と称し、車載制御部11a〜11cを単に車載制御部11と称し、説明する。
ECU受信処理は、認証が成立した正規のECU以外のECUからの受信フレームを受信しないようにするための処理である。車載制御部11は、フレームを受信する毎に、ECU受信処理を実行する。なお、以下の説明で主語が省略されている場合は、車載制御部11を主語とする。
S200では、車載制御部11は、受信フレームが車両制御用であるか否かを判断する。具体的には、受信フレームに含まれるポート番号が50000である場合に車両制御用であると判断し、ポート番号が13400である場合に、車両制御用ではなく診断用であると判断する。車載制御部11は、受信フレームが車両制御用である場合に処理をS210へ移行させ、診断用である場合に処理をS250へ移行させる。
S210では、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスが認証テーブルに登録されているか否かを判断する。認証テーブルとは、認証が完了した装置を表すMACアドレスが登録されているテーブルである。認証テーブルは、車載制御部11が備えるメモリに記録されている。車載制御部11は、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスが認証テーブルに登録されている場合に処理をS250へ移行させ、登録されていない場合に処理をS220へ移行させる。
S220では、車載制御部11は、認証処理を実行する。本実施形態では、一例として、車両制御用のフレームにおけるデータ部には、例えば制御用の指令や応答等の各種情報を表すデータと、該データについての認証コードとが含まれるようになっている。認証コードとは、データを、ECU10間で共通の予め定められた公開鍵を用いてECU10間で共通の予め定められたアルゴリズムに従って演算した演算結果である。公開鍵は予め定められた符号であり、車載制御部11が備えるメモリに記録されている。
本ステップでは、車載制御部11は、受信フレームに含まれるデータを公開鍵を用いて前述のアルゴリズムに従って演算した結果と、受信フレームに含まれる認証コードとを比較し、これらが一致するか否かを判断し、判断結果をメモリに記録する。
S230では、車載制御部11は、認証が成立したか否かを判断する。具体的には、車載制御部11は、S220における判断結果が、一致を表す場合に認証が成立したものと判断する。車載制御部11は、認証が成立した場合に処理をS240へ移行させ、不成立である場合に本ECU受信処理を終了する。
S240では、車載制御部11は、認証テーブルに、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスを追加して記録する。
S250では、車載制御部11は、受信フレームに含まれるデータを取得し、データに対する応答を実行する。
このようにして、車載制御部11は、ECU受信処理によって、認証されたECU以外のECUからの受信フレームを受信しないようにすることができる。
[3.作動例]
このように構成された通信システム1の動作例を、図12〜図14を用いて説明する。
(3a)図12は、ECU10bが、通信線L2を介して、車両を制御するためのデータを含む車両制御用のフレームを、ECU10a、10cに、複数回送信する例を説明する図である。車両制御用のフレームでは、ポート番号は50000に設定される。
ここで、始めは、ルーティングテーブル521には、通信線L1にMACアドレスがXで表されるECU10aが接続され、通信線L3にMACアドレスがZで表されるECU10cが接続されている、という対応関係が既に記録され、通信線L2及び通信線L4についての対応関係、すなわち対応装置は、未だ記録されていないものとする(図6参照)。また、ECU10a、10cにおいて、ECU10bについての認証は未だ成立していないものとする。
図12において、ECU10b(車載制御部11b)は、1回目の送信では、ECU10a、10cを宛先として、認証コードを含む車両制御用のフレームを送信する(S310)。
スイッチングハブ30(中継制御部31)は、端子P2を介して通信線L2からフレームを受信し、ルーティングテーブル521を参照して、送信元装置についての一致条件が成立しているか否か(S125)及び取得順位が一致順位未満であるか否か(S140)に基づいて、フレームを中継するか否かを判断する。
スイッチングハブ30は、中継して良いと判断した場合(S125;NO、またはS125;YES且つS140;NO)、フレームに含まれる宛先MACアドレスが表す送信先装置であるECU10a、10cが接続されている通信線L1、L3をルーティングテーブル521を参照して特定し、特定した通信線L1、L3に受信フレームを中継する(S320)。
ECU10a(車載制御部11a)及びECU10c(車載制御部11c)は、認証処理を実行し、送信元装置であるECU10bのMACアドレスを認証テーブルに記録し、受信フレームに対応した処理を実行する(S330、S340)。
ECU10bは、認証が成立した後の2回目以降の送信では、認証コードを含まないフレームを送信する(S310)。
ECU10a、ECU10cは、認証テーブルに既にECU10bを表すMACアドレスが記録されているため、認証処理を実行することなく、受信フレームに応じた処理を実行する(S370、S380)。
このように、本実施形態のECU10間における車両制御用のフレームの送受信においては、一度認証処理が実行された以降は、送信元装置は認証コードを含めること無くフレームを送信することができ、送信先装置は改めて認証処理を実行すること無くフレームを受信することができる。
(3b)図13は、正規外部装置20が、通信線L4を介して、診断用のフレームを、ECU10aに送信する例を説明する図である。診断用のフレームでは、ポート番号は13400に設定される。ここで、始めは、ルーティングテーブル521には、図8に示すように、通信線L1〜L3とECU10a〜10cとの対応関係が既に記録され、通信線L4についての対応関係は未だ記録されていないものとする。
図13において、正規外部装置20(正規制御部21)は、ECU10aを宛先とし、診断用のフレームを送信する(410)。
スイッチングハブ30(中継制御部31)は、受信フレームを中継して良いと判断した場合に、図4に示すように受信フレームに含まれる送信元MACアドレス「Q」で表される装置を通信線L4の対応装置としてルーティングテーブル521に記録し、ルーティングテーブル521に従って宛先MACアドレスが表す送信先装置であるECU10aが接続されている通信線L1を特定し、特定した通信線L1に受信フレームを中継する(S420)。
ECU10a(車載制御部11a)は、ポート番号に基づいて受信したフレームを診断用フレームであると判断し(S430)、応答用のデータを含めた、正規外部装置20を送信先装置とする診断用のフレームを生成し、該フレームを送信する(S440)。
スイッチングハブ30は、通信線L1から受信したフレームを、送信元MACアドレスとルーティングテーブル521とに従って、送信すべき通信線が通信線L4であることを特定し、通信線L4に中継する(S450)。
これにより、正規外部装置20は、ECU10aからの診断用データを取得することができる(S460)。また、ECU10aは、正規外部装置20との認証を行うこと無く、応答用のデータを送信することができる。
(3c)図14は、ECU10bとECU10a、10cとの認証が成立した後に、端子P4にECU10bになりすました非正規外部装置40が接続され、該非正規外部装置40がECU10bになりすましてフレームを送信する例を説明する図である。
図14におけるS510〜S540は、図12におけるS310〜S340と同様であるため説明を省略する。
図14において、非正規外部装置40は、ECU10bについての認証が成立した後、端子P4に接続され、ECU10bになりすまして、ECU10a、10bを送信先装置とする不正な車両制御用のフレームを送信する(S550)。このとき、非正規外部装置40は、フレームのポート番号を50000に設定する。
スイッチングハブ30は、送信元装置を表すMACアドレス「Y」が通信線L2に接続される装置と一致していること、及び、通信線L4を取得通信線とし通信線L2を一致通信線として、取得順位が一致順位未満であることに基づいて、フレームを中継しないと判断し(S125;YES、S140;YES)、受信フレームの中継を行わない(S560)。
これにより、スイッチングハブ30は、車内ネットワークにおけるECU10a〜10cのうちのいずれかに成りすました非正規外部装置40が通信線L4に接続されたとしも、該非正規外部装置40からのフレームを中継しないようにすることができる。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)スイッチングハブ30(中継制御部31)は、複数の通信線L1〜L4が接続され、複数の通信線L1〜L4間でフレームの中継を行う中継装置である。
中継制御部31は、通信線L1〜L4と通信線L1〜L4に接続された装置との対応関係を、通信線L1〜L4毎に表した情報であるルーティングテーブル521を取得する(S120)。中継制御部31は、複数の通信線L1〜L4のいずれか一つから、フレームの送信元を識別するための情報である送信元MACアドレスを含むフレームを、受信フレームとして取得する(S100)。中継制御部31は、受信フレームが取得された通信線L1〜L4を取得通信線L1〜L4として特定する(S110)。
中継制御部31は、受信フレームに含まれる送信元MACアドレスが示す送信元装置、及びルーティングテーブル521において通信線L1〜L4に接続された装置として対応付けられた装置である対応装置のうち取得通信線L1〜L4に接続された装置を除く装置、が一致しているか否かを判断する(S125)。
中継制御部31は、S125により一致していないと判断された場合に、複数の通信線L1〜L4間で受信フレームを中継し、S125により一致していると判断された場合に、受信フレームを中継しない。(S150、S155)。
つまり、スイッチングハブは、仮に対応装置のうちの1つになりすました非正規の通信装置が通信線に接続された場合、この通信線(取得通信線)から取得されたデータに含まれる送信元MACアドレス(送信元情報)が示す送信元装置が、対応装置のうちの取得通信線に接続された装置を除く装置のいずれかに一致するため、取得データを中継しない。これによれば、通信線に接続された複数の装置間で相互に通信を行う際に、新たな装置を必要とすることなく、簡易な構成で非正規の通信装置との通信を抑制することができる。
(4b)ルーティングテーブル521には、通信線L1〜L4毎に予め定められた順位を含む。中継制御部31は、S125により一致していると判断された場合(S125;YES)に、対応装置のうち送信元装置と一致した装置を一致装置として、該一致装置が接続された通信線L1〜L4である一致通信線L1〜L4の順位を表す一致順位と、取得通信線L1〜L4の順位を表す取得順位とを、ルーティングテーブル521を参照することによって特定し、取得順位と一致順位とを比較する(S140)。
中継制御部31は、S150では、S140により取得順位が一致順位以上であると判断されたときに、受信フレームを中継する。
これによれば、順位の低い通信線に、非正規外部装置40のような、車載装置になりすますおそれのある装置を接続するようにすれば、仮に順位の低い通信線に予め非正規外部装置40が接続されており非正規外部装置40が車載装置(対応装置)のうちの一つになりすましていたとしても、なりすましをされた正規の装置からのデータを中継することができる。
(4c)中継制御部31は、S140により取得順位が一致順位以上であると判断された場合に、ルーティングテーブル521における取得通信線L1〜L4に対応する装置として送信元装置を記録させる(S145)。
これによれば、ルーティングテーブル521が正しい対応関係に更新されるので、更新された以降は、正しいルーティングテーブル521に基づいてフレームの中継を行うことができるようになる。
(4d)中継制御部31は、S140により取得順位が一致順位よりも低いと判断された場合に、ルーティングテーブル521における取得通信線L1〜L4に対応する装置と、この取得通信線L1〜L4との対応関係を、ルーティングテーブル521から削除する(S160)。
これによれば、誤った対応関係がルーティングテーブル521から削除されるので、削除された以降は、正しいルーティングテーブル521に基づいてデータの中継を行うことができるようになる。
(4e)通信線L1〜L4毎に予め定められた順位を、低順位と該低順位よりも順位が高い高順位の2つの順位のいずれかで表す。
これによれば、低順位に分類された通信線に、なりすましのおそれのある外部装置を接続するようにすれば良いため、簡易に通信システム1を構成することができる。
(4f)中継制御部31は、S100では、複数の通信線L1〜L4のいずれか一つから、フレームの送信先を識別するための情報である宛先MACアドレスを更に含むフレームを受信フレームとして取得する。中継制御部31は、S150では、受信フレームを中継するときに、ルーティングテーブル521を参照することにより、宛先MACアドレスが表す装置と一致する装置が接続された通信線L1〜L4を特定し、特定した通信線L1〜L4に受信フレームを出力する。
これによれば、ルーティングテーブル521を参照することにより、宛先を指定された装置にフレームを中継することができる。
なお、上記実施形態では、中継制御部31が、データ取得部、通信線特定部、対応取得部、順位判断部、更新部、中継実行部、削除部としての一例に相当する。また、S100がデータ取得部としての処理の一例に相当し、S110が通信線特定部としての処理の一例に相当し、S120が対応取得部としての処理の一例に相当し、S140が順位判断部としての処理の一例に相当する。
また、S145が更新部としての処理の一例に相当し、S150、S155が中継実行部としての処理の一例に相当し、S160が削除部としての処理の一例に相当する。また、受信フレームが取得データの一例に相当し、送信元MACアドレスが送信元情報の一例に相当し、宛先MACアドレスが送信先情報の一例に相当する。ルーティングテーブル521が対応情報の一例に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(5a)上記実施形態では、中継制御部31は、スイッチングハブ処理において、送信元装置についての一致条件が成立していない場合に、または、一致条件が成立していても、取得順位が一致順位以上であると判断された場合に、受信フレームを中継していたが、これに限定されるものではない。
例えば、中継制御部31は、一致条件が成立していない場合にフレームを中継し、一致条件が成立している場合にフレームを中継しないように構成されてもよい。この場合、図3に示すスイッチングハブ処理からS140〜S145を削除するようにすれば良い。これによれば、少なくとも、通信線L4に接続され、通信線L4以外の他の通信線に接続された車載装置であるECU10a〜10cになりすました非正規外部装置40からのフレームを中継しないようにすることができる。
(5b)上記実施形態では、通信線の順位を高順位と低順位との2種類に分けたが、これに限定されるものではない。通信線の順位は3種類以上に分けられていてもよい。この場合、最も順位の低い通信線を、なりすましを行うおそれのある外部装置が接続される通信線として用いることにより、上記実施形態と同様の効果が奏される。
(5c)上記実施形態では、通信システム1は、イーサネットにおけるプロトコルのうち、例えばUDPを用いた通信システムであったが、これに限定されるものではない。例えば、通信システム1は、イーサネットにおけるプロトコルのうち、TCPを用いた通信システムであってもよい。
(5d)上記実施形態では、対応情報の一例としてルーティングテーブル521を挙げたが、これに限定されるものではない。対応情報とは、通信線と通信線に接続された装置との対応関係を通信線毎に表した情報をいう。対応情報には、例えば、ルーティングテーブル521から通信線毎の順位を削除した残りの部分、すなわち、通信線と通信線に接続された装置との対応関係が含まれていればよい。
(5e)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(5f)上述した中継制御部31、スイッチングハブ30、通信システム1の他、当該中継制御部31を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、中継方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
1 通信システム、30 スイッチングハブ、31 中継制御部、51 CPU51。

Claims (6)

  1. 複数の通信線が接続され、前記複数の通信線間でデータの中継を行う中継装置であって、
    通信線と前記通信線に接続された装置との対応関係を、前記通信線毎に表した情報である対応情報を取得する対応取得部(S120)と、
    前記複数の通信線のいずれか一つから、データの送信元を識別するための情報である送信元情報を含むデータを、取得データとして取得するデータ取得部(S100)と、
    前記取得データが取得された通信線を取得通信線として特定する通信線特定部(S110)と、
    前記取得データに含まれる送信元情報が示す送信元装置、及び前記対応情報において通信線に接続された装置として対応付けられた装置である対応装置のうち前記取得通信線に接続された装置を除く装置、が一致しているか否かを判断する一致判断部(S125)と、
    前記一致判断部により一致していないと判断された場合に、前記複数の通信線間で前記取得データを中継し、前記一致判断部により一致していると判断された場合に、前記取得データを中継しない中継実行部(S150、S155)と、
    を備える中継装置。
  2. 請求項1に記載の中継装置であって、
    前記対応情報には通信線毎に予め定められた順位を含み、
    前記一致判断部により一致していると判断された場合(S125;YES)に、前記対応装置のうち前記送信元装置と一致した装置を一致装置として、該一致装置が接続された通信線である一致通信線の順位を表す一致順位と、前記取得通信線の順位を表す取得順位とを、前記対応情報を参照することによって特定し、前記取得順位と前記一致順位とを比較する順位判断部(S140)
    を更に備え
    前記中継実行部(S150)は、前記順位判断部により前記取得順位が前記一致順位以上であると判断されたときに、前記取得データを中継する、
    中継装置。
  3. 請求項2に記載の中継装置であって、
    前記順位判断部により前記取得順位が前記一致順位以上であると判断された場合に、前記対応情報における取得通信線に対応する装置として前記送信元装置を記録させる更新部(S145)
    を更に備える中継装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の中継装置であって、
    前記順位判断部により前記取得順位が前記一致順位よりも低いと判断された場合に、前記対応情報における取得通信線に対応する装置と、この取得通信線との対応関係を、前記対応情報から削除する削除部(S160)
    を更に備える中継装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の中継装置であって、
    前記通信線毎に予め定められた順位を、低順位と該低順位よりも順位が高い高順位の2つの順位のいずれかで表す、
    中継装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の中継装置であって、
    前記データ取得部は、前記複数の通信線のいずれか一つから、前記データの送信先を識別するための情報である送信先情報を更に含むデータを前記取得データとして取得し、
    前記中継実行部は、前記取得データを中継するときに、前記対応情報を参照することにより、前記送信先情報が表す装置と一致する装置が接続された通信線を特定し、特定した通信線に前記取得データを出力する、
    中継装置。
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