JP2016192436A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】集電効率を向上させる電極構成を有する太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール1は、2次元状に配置された複数の太陽電池素子11と、太陽電池素子11の主面上に形成され、複数の太陽電池素子11を電気的に接続するタブ配線20とを備え、太陽電池素子11は、上記主面上の受光領域において、タブ配線20の配置方向に沿って形成された、受光電荷をタブ配線20に伝達するバスバー電極112と、平面視においてバスバー電極112と交差する方向に形成された、受光電荷を集電する複数のフィンガー電極111とを有し、上記受光領域は、中央領域Acと、中央領域Acよりも太陽電池素子11内の外側にある外周領域Apとを含み、複数のフィンガー電極111の外周領域Apの集電抵抗は、中央領域Acの集電抵抗よりも低い。
【選択図】図3

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
複数の太陽電池素子が平面上に2次元配置された太陽電池モジュールでは、太陽電池素子の集光効率を向上させることが重要である。
特許文献1には、同一平面上において隙間領域を有して配列された複数の太陽電池素子を有する太陽電池モジュールにおいて、当該隙間領域に入射した光を反射して太陽電池素子の受光面に入射させる反射部材が配置された構成が開示されている。本構成によれば、太陽電池素子間の隙間領域に照射される太陽光の有効利用が可能となる。
特開2013−98496号公報
前述した従来の太陽電池モジュールでは、太陽電池素子間の隙間領域に入射した太陽光が反射部材で反射して太陽電池素子内の外周領域に入射する。このため、太陽電池素子の中央領域と比較して、上記外周領域のほうが受光電荷の集電電流密度が高くなる。
しかしながら、従来の太陽電池モジュールでは、太陽電池素子の中央領域および外周領域での集電電流密度の差に対応した集電電極の配置が最適化されていない。このため、外周領域での集電損失が大きくなり、上記隙間領域の入射光を太陽電池素子上に再配光させるにもかかわらず、集電効率が向上しないという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、集電効率を向上させる電極構成を有する太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る太陽電池モジュールは、2次元状に配置された複数の太陽電池素子と、前記複数の太陽電池素子の主面上に形成され、前記複数の太陽電池素子を電気的に接続するタブ配線とを備え、前記複数の太陽電池素子のそれぞれは、前記主面上の受光領域において、前記タブ配線の配置方向に沿って形成された、前記受光領域で発生した受光電荷を前記タブ配線に伝達するバスバー電極と、平面視において前記バスバー電極と交差する方向に形成された、前記受光電荷を集電する複数のフィンガー電極とを有し、前記受光領域は、中央領域と、平面視において当該中央領域よりも外側にある外周領域とを含み、前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の単位面積あたりの集電抵抗値は、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の単位面積あたりの集電抵抗値よりも低い。
本発明に係る太陽電池モジュールによれば、集電効率を向上させることが可能となる。
実施の形態1に係る太陽電池モジュールの概観平面図である。 実施の形態1に係る太陽電池モジュールの列方向における構造断面図である。 実施の形態1に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る太陽電池素子の積層構造を表す断面図である。 実施の形態1に係る太陽電池素子およびその周辺での光入射状態を表す構造断面図である。 実施の形態1に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面拡大図である。 実施の形態1の変形例1に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面図である。 実施の形態1の変形例2に係る太陽電池モジュールの構成を示す構造断面図である。 実施の形態1の変形例3に係る太陽電池モジュールの構成を示す構造断面図である。 実施の形態2に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面図である。 実施の形態3に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る太陽電池モジュールについて、図面を用いて詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
本明細書において、太陽電池素子の「表面」とは、その反対側の面である「裏面」に比べ、光が多く内部へ入射可能な面を意味(50%超過〜100%の光が表面から内部に入射する)、し、「裏面」側から光が内部に全く入らない場合も含む。また太陽電池モジュールの「表面」とは、太陽電池素子の「表面」と対向する側の光が入射可能な面を意味し、「裏面」とはその反対側の面を意味する。また、「第1の部材上に第2の部材を設ける」などの記載は、特に限定を付さない限り、第1および第2の部材が直接接触して設けられる場合のみを意図しない。即ち、この記載は、第1および第2の部材の間に他の部材が存在する場合を含む。また、「略**」との記載は、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。
(実施の形態1)
[1−1.太陽電池モジュールの基本構成]
本実施の形態に係る太陽電池モジュールの基本構成の一例について、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1の概観平面図である。同図に示された太陽電池モジュール1は、複数の太陽電池素子11と、タブ配線20と、わたり配線30と、枠体50とを備える。
太陽電池素子11は、隙間領域を介して2次元状に配置され、光照射により電力を発生する平板状の光起電力セルである。
タブ配線20は、太陽電池素子11の表面に配置され、列方向に隣接する太陽電池素子11を電気的に接続する配線部材である。なお、タブ配線20は、光入射側の面に光拡散形状を有していてもよい。光拡散形状とは、光拡散機能を有する形状である。この光拡散形状により、タブ配線20上に入射した光をタブ配線20の表面で拡散し、当該拡散光を太陽電池素子11に再配光できる。
わたり配線30は、太陽電池ストリングどうしを接続する配線部材である。なお、太陽電池ストリングとは、列方向に配置されタブ配線20により接続された複数の太陽電池素子11の集合体である。なお、わたり配線30の光入射側の面に、光拡散形状が形成されていてもよい。これにより、太陽電池素子11と枠体50との間に入射した光をわたり配線30の表面で拡散し、当該拡散光を太陽電池素子11に再配光できる。
枠体50は、複数の太陽電池素子11が2次元配列されたパネルの外周部を覆う外枠部材である。
[1−2.太陽電池モジュールの構造]
次に、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1の具体的構造について説明する。
図2は、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1の列方向における構造断面図である。具体的には、図2は、図1の太陽電池モジュール1におけるII−II断面図である。同図に示された太陽電池モジュール1は、太陽電池素子11と、タブ配線20と、表面充填部材70Aおよび裏面充填部材70Bと、表面保護部材80および裏面保護部材90とを備える。
タブ配線20は、長尺状の導電性配線であって、例えば、リボン状の金属箔である。タブ配線20は、例えば、銅箔や銀箔等の金属箔の表面全体を半田や銀等で被覆したものを所定の長さに短冊状に切断することによって作製することができる。列方向に隣接する2つの太陽電池素子11において、一方の太陽電池素子11の表面に配置されたタブ配線20は、他方の太陽電池素子11の裏面にも配置される。より具体的には、タブ配線20の一端部の下面は、一方の太陽電池素子11の表面側のバスバー電極に接合される。また、タブ配線20の他端部の上面は、他方の太陽電池素子11の裏面側のバスバー電極に接合される。これにより、列方向に配置された複数の太陽電池素子11からなる太陽電池ストリングは、当該複数の太陽電池素子11が列方向に直列接続された構成となっている。
なお、タブ配線20とバスバー電極とは、導電性接着部材により接合される。つまり、タブ配線20は、導電性接着部材を介して太陽電池素子11に接続される。導電性接着部材としては、例えば、導電性接着ペースト、導電性接着フィルムまたは異方性導電フィルムを用いることができる。導電性接着ペーストは、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはウレタン樹脂等の熱硬化型の接着性樹脂材料に導電性粒子を分散させたペースト状の接着剤である。導電性接着フィルムおよび異方性導電フィルムは、熱硬化型の接着性樹脂材料に導電性粒子を分散させてフィルム状に形成されたものである。
なお、導電性接着部材は、上記に例示した導電性接着剤ではなく、ハンダ材であってもよい。また、導電性接着剤に代えて、導電性粒子を含まない樹脂接着剤を用いてもよい。この場合、樹脂接着剤の塗布厚みを適切に設計することによって、熱圧着時の加圧時に樹脂接着剤が軟化し、バスバー電極の表面とタブ配線20とを直接接触させて電気的に接続させることができる。
また、図2に示すように、複数の太陽電池素子11の表面側には表面保護部材80が配設され、裏面側には裏面保護部材90が配設されている。そして、複数の太陽電池素子11を含む面と表面保護部材80との間には表面充填部材70Aが配置され、複数の太陽電池素子11を含む面と裏面保護部材90との間には裏面充填部材70Bが配置されている。表面保護部材80および裏面保護部材90は、それぞれ、表面充填部材70Aおよび裏面充填部材70Bにより固定されている。
表面保護部材80は、太陽電池素子11の表面側に配置された保護部材である。表面保護部材80は、太陽電池モジュール1の内部を風雨や外部衝撃、火災などから保護し、太陽電池モジュール1の屋外暴露における長期信頼性を確保するための部材である。この観点から表面保護部材80は、例えば、透光性および遮水性を有するガラス、フィルム状または板状の硬質の透光性および遮水性を有する樹脂部材などを用いることができる。
裏面保護部材90は、太陽電池素子11の裏面側に配置された保護部材である。裏面保護部材90は、太陽電池モジュール1の裏面を外部環境から保護する部材であり、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルム、または、Al箔を樹脂フィルムでサンドイッチした構造を有する積層フィルムなどを用いることができる。
表面充填部材70Aは、複数の太陽電池素子11と表面保護部材80との間の空間に充填された充填材であり、裏面充填部材70Bは、複数の太陽電池素子11と裏面保護部材90との間の空間に充填された充填材である。表面充填部材70Aおよび裏面充填部材70Bは、太陽電池素子11を外部環境から遮断するための封止機能を有している。表面充填部材70Aおよび裏面充填部材70Bの配置により、屋外設置が想定される太陽電池モジュール1の高耐熱性および高耐湿性を確保することが可能となる。
表面充填部材70Aは、封止機能を有する透光性の高分子材料からなる。表面充填部材70Aの高分子材料は、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)等の透光性樹脂材料が挙げられる。
裏面充填部材70Bは、封止機能を有する高分子材料からなる。ここで、裏面充填部材70Bは、白色加工されている。裏面充填部材70Bの高分子材料は、例えば、EVA等が白色加工された樹脂材料が挙げられる。
裏面充填部材70Bが白色加工されていることにより、隙間領域に入射した光は裏面充填部材70Bの表面で乱反射し、当該乱反射した光は表面保護部材80の下面で反射し、当該反射した光は太陽電池素子11へと再配光される。これにより、太陽電池モジュール1の集光効率を高めることが可能となる。
なお、製造工程の簡素化および表面充填部材70Aと裏面充填部材70Bとの界面の密着性といった観点から、表面充填部材70Aと裏面充填部材70Bとは、同じ材料系であることが好ましい。表面充填部材70Aおよび裏面充填部材70Bは、複数の太陽電池素子11(セルストリング)を挟んだ2つの樹脂シート(透光性のEVAシートと白色加工されたEVAシート)をラミネート処理(ラミネート加工)することで形成される。
[1−3.実施の形態に係る太陽電池素子の構成]
[1−3−1.太陽電池素子の平面構成]
太陽電池モジュール1の主たる構成要素である太陽電池素子11の平面構成について説明する。
図3は、実施の形態1に係る太陽電池素子11の電極構成を示す平面図である。同図に示すように、太陽電池素子11は、平面視において略正方形状である。太陽電池素子11は、例えば、縦125mm×横125mm×厚み200μmである。
太陽電池素子11は、受光領域において、複数のバスバー電極112および複数のフィンガー電極111を有する。複数のバスバー電極112は、平面視において互いに平行に、タブ配線20の配置方向に沿うように形成されており、受光電荷をタブ配線20に伝達する電極である。複数のフィンガー電極111は、平面視において互いに平行に、バスバー電極112と交差する方向に形成されており、受光領域で発生した受光電荷を集電する電極である。バスバー電極112およびフィンガー電極111は、集電極110を構成している。集電極110は、例えば、Ag(銀)などの導電性粒子を含む導電性ペーストにより形成される。なお、バスバー電極112の線幅は、典型的には150μmであり、フィンガー電極111の線幅は、典型的には100μmである。また、バスバー電極112の上には、タブ配線20が接合されている。
[1−3−2.太陽電池素子の断面構成]
次に太陽電池素子11の断面構成について説明する。
図4は、実施の形態1に係る太陽電池素子11の積層構造を表す断面図である。なお、同図は、図3における太陽電池素子11のIV−IV断面図である。図4に示すように、n型単結晶シリコンウエハ101の主面上にi型非晶質シリコン膜121およびp型非晶質シリコン膜122が、この順で形成されている。n型単結晶シリコンウエハ101、i型非晶質シリコン膜121およびp型非晶質シリコン膜122は、光電変換層を形成し、n型単結晶シリコンウエハ101が主たる発電層となる。さらに、p型非晶質シリコン膜122上に、受光面電極102が形成されている。図3に示したように、受光面電極102上には、複数のバスバー電極112および複数のフィンガー電極111からなる集電極110が形成されている。なお、図4では、集電極110のうち、フィンガー電極111のみが示されている。
また、n型単結晶シリコンウエハ101の裏面には、i型非晶質シリコン膜123およびn型非晶質シリコン膜124が、この順で形成されている。さらに、n型非晶質シリコン膜124上に、受光面電極103が形成され、受光面電極103上に、複数のバスバー電極112および複数のフィンガー電極111からなる集電極110が形成されている。
なお、p型非晶質シリコン膜122がn型単結晶シリコンウエハ101の裏面側に、n型非晶質シリコン膜124がn型単結晶シリコンウエハ101の受光面側にそれぞれ形成されていてもよい。
集電極110は、例えば、樹脂材料をバインダとし、銀粒子などの導電性粒子をフィラーとした熱硬化型である樹脂型導電性ペーストを用いて、スクリーン印刷などの印刷法により形成することができる。
本実施の形態に係る太陽電池素子11は、pn接合特性を改善するために、n型単結晶シリコンウエハ101とp型非晶質シリコン膜122またはn型非晶質シリコン膜124との間に、i型非晶質シリコン膜121を設けた構造を有している。
本実施の形態に係る太陽電池素子11は、片側受光型であり、n型単結晶シリコンウエハ101の表面側の受光面電極102が受光面となる。n型単結晶シリコンウエハ101において発生したキャリアは、光電流として表面側および裏面側の受光面電極102および103に拡散し、集電極110で収集される。
受光面電極102および103は、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)、SnO(酸化錫)、ZnO(酸化亜鉛)などからなる透明電極である。なお、裏面側の受光面電極103は、透明でない金属電極であってもよい。また、裏面側の集電極としては、集電極110の代わりに、受光面電極103上の全面に形成された電極を用いてもよい。
[1−3−3.太陽電池素子の電極構成]
次に、太陽電池素子11の電極構成について説明する。太陽電池素子11の受光領域は、中央領域Acと、中央領域Acよりも太陽電池素子11内の外側にある外周領域Apとを含む。
本実施の形態に係る太陽電池素子11において、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値よりも低いことを特徴とする。
図5は、実施の形態1に係る太陽電池素子11およびその周辺での光入射状態を表す構造断面図である。太陽電池モジュール1の表面側から入射した光は、太陽電池素子11間の隙間領域において、表面充填部材70Aを透過して裏面充填部材70Bの表面に照射される。ここで、裏面充填部材70Bは、白色加工されているため、上記隙間領域では、入射光は裏面充填部材70Bの表面で乱反射し、当該乱反射した光は表面保護部材80の下面で反射し、当該反射した光は太陽電池素子11の外周領域Apへと再配光される。このため、太陽電池素子11の中央領域Acと比較して、外周領域Apのほうが集電電荷量が多くなる。
これに対し、本実施の形態に係る太陽電池素子11は、上述したように、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値が相対的に低い。このため、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1は、集電効率を向上させることが可能となる。
外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値を、中央領域Acに配置されたフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値よりも低くするための構成として、以下の構成が挙げられる。つまり、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率を、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率よりも高くする。ここで、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率とは、外周領域Apの平面視における面積に対する、外周領域Apでのフィンガー電極111の平面視における面積の割合である。また、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率とは、中央領域Acの平面視における面積に対する、中央領域Acでのフィンガー電極111の平面視における面積の割合である。これによれば、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極111全体の単位面積あたりの抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極111全体の単位面積あたりの抵抗値よりも低くなる。よって、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111全体の抵抗ロスを相対的に低減できる。
外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の面積占有率を、中央領域Acに配置されたフィンガー電極111の面積占有率よりも高くするための具体的構成として、図3に示される構成が挙げられる。図3に示された太陽電池素子11では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極111の平面視におけるピッチDp1は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極111の平面視におけるピッチDc1よりも狭い。なお、本実施の形態では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極111の電極幅は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極111の電極幅と同じである。
上記構成によれば、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極111の平面視における面積占有率よりも高くなる。つまり、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極111全体の単位面積あたりの抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極111全体の単位面積あたりの抵抗値よりも低くなる。よって、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111全体の抵抗ロスを相対的に低減できる。
さらに、図6に示すように、バスバー電極112近傍におけるフィンガー電極111の電極幅を太くしている。
図6は、実施の形態1に係る太陽電池素子11の電極構成を示す平面拡大図である。より具体的には、図6は、図3における領域VIを拡大した図である。図6に示すように、本実施の形態に係る太陽電池素子11において、複数のフィンガー電極111のそれぞれにおいて、バスバー電極112に近い領域である第1領域におけるフィンガー電極111の電極幅Wftは、第1領域よりもバスバー電極112から遠い領域である第2領域におけるフィンガー電極111の電極幅Wfbよりも広い。
受光領域で発生した電荷は、フィンガー電極111で集電され、当該集電された電荷はバスバー電極112に伝達される。よって、フィンガー電極111において、バスバー電極112に近いほど、集電電荷量は多くなる。これに対して、上記構成によれば、集電電荷量が多くなるバスバー電極112近傍のフィンガー電極111の電極幅Wftを相対的に太くしているので、フィンガー電極111の抵抗ロスを効果的に低減できる。
更に、中央領域Acのバスバー電極112近傍のフィンガー電極111の電極幅Wftよりも、外周領域Apのバスバー電極112近傍のフィンガー電極111の電極幅Wftの方が相対的に太い方が望ましい。これにより、外周領域Apにおけるフィンガー電極111の抵抗ロスを更に効果的に低減できる。
なお、図6に示された電極構成では、フィンガー電極111は、すべて直線により形成されているが、これに限られない。例えば、第1領域と第2領域との境界部において、第1領域および第2領域のフィンガー電極111が、曲線により滑らかに結ばれていてもよいし、フィンガー電極111が全体的に曲線形状を有していてもよい。
[1−3−4.変形例1に係る太陽電池素子の電極構成]
次に、変形例1に係る太陽電池素子12の電極構成について説明する。
図7は、実施の形態1の変形例1に係る太陽電池素子の電極構成を示す平面図である。本変形例に係る太陽電池素子12において、実施の形態1に係る太陽電池素子11と同じく、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極113pの単位面積あたりの集電抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極113cの単位面積あたりの集電抵抗値よりも低いことを特徴とする。
また、フィンガー電極113pの平面視における面積占有率は、フィンガー電極113cの平面視における面積占有率よりも高い。
本変形例において、フィンガー電極113pの面積占有率を、フィンガー電極113cの面積占有率よりも高くするための具体的構成として、図7に示される構成が挙げられる。
図7に示された太陽電池素子12では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極113pの平面視における電極幅Wp2は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極113cの平面視における電極幅Wc2よりも広い。なお、本変形例では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極113pのピッチは、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極113cのピッチと同じである。
上記構成によれば、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極113pの平面視における面積占有率は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極113cの平面視における面積占有率よりも高くなる。つまり、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極113p全体の単位面積あたりの抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極113c全体の単位面積あたりの抵抗値よりも低くなる。よって、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極113p全体の抵抗ロスを相対的に低減できる。
なお、本変形例においても、図6に示された電極構成を用いてもよい。つまり、第1領域におけるフィンガー電極113pおよび113cの電極幅は、第2領域におけるフィンガー電極113pおよび113cの電極幅よりも広くてもよい。これにより、外周領域Apにおけるフィンガー電極113pの抵抗ロスを効果的に低減できる。更に、第2領域において、外周領域Apのフィンガー電極113pと中央領域Acのフィンガー電極113cの電極幅を同じとし、第1領域における外周領域Apのフィンガー電極113pの電極幅を中央領域Acのフィンガー電極113cより広くしても良い。バスバー電極に近いほど集電電荷量が多くなるため、第1領域のみ中央領域Acのフィンガー幅より外周領域Apのフィンガー幅を太くしても、抵抗ロスを効果的に低減できる。
[1−4.変形例2に係る太陽電池モジュールの構造]
本変形例に係る太陽電池モジュール1Aは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、隙間領域に入射した光を太陽電池素子上へ再配光させるための構成のみが異なる。以下、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図8は、実施の形態1の変形例2に係る太陽電池モジュール1Aの構成を示す構造断面図である。同図に示すように、本変形例に係る太陽電池モジュール1Aは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、さらに、太陽電池素子11と受光面に平行な方向で隣り合うように配置された光反射部材40を備える。
光反射部材40の表面側の面は、連続した凹凸形状となっている。この凹凸形状により、光反射部材40は、太陽電池モジュール1Aの受光面の略法線方向から入射する光を、斜め方向へと反射する。斜め方向へ反射した光は、表面保護部材80の下面で再反射して、光反射部材40に隣接する太陽電池素子11の外周領域Apへと入射する。光反射部材40の厚みは、例えば、120μmである。
上記凹凸形状を有するための構造として、光反射部材40は、例えば、金属層41と、高分子層42とを備える。
高分子層42は、底面が裏面充填部材70Bと接しており、裏面充填部材70Bが有する高分子材料よりも硬質である高分子材料を主成分とする部材である。なお、高分子層42の表面には、複数の凹凸が形成されている。高分子層42の材料として硬質な高分子材料を適用することにより、高分子層42の表面加工の制御性が向上し、凹凸形状の精度を上げることが可能となる。高分子層42が有する上記高分子材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好適である。
金属層41は、高分子層42の表面上に形成された金属部材であり、高分子層42と接していない面は、表面充填部材70Aと接している。金属層41は、例えば、光に対して反射率の高いAlなどが好適である。金属層41には、高分子層42の表面形状を反映した複数の凹凸が形成されている。なお、光反射部材40の凹凸形状は、規則的な形状となっているが、ランダムであってもよい。また、光反射部材40の表面には、凹凸形状が設けられていなくてもよい。
光反射部材40の上記構成により、2次元配置された太陽電池素子11の間の隙間領域へ入射した光を、太陽電池素子11の外周領域Apへと再配光できるので、太陽電池素子11の集光効率が向上する。よって、太陽電池モジュール全体の光電変換効率を向上させることが可能となる。
なお、本変形例では、光反射部材40が配置されているため、裏面充填部材70Bは透明部材としている。しかしながら、上記実施の形態と同様に、裏面充填部材70Bは白色加工されていてもよい。太陽電池モジュール1Aには、光反射部材40と太陽電池素子11とが接していない領域があり、当該領域から入射光が裏面充填部材70Bへと入射する場合が想定される。裏面充填部材70Bへと入射した光は、裏面保護部材90で反射し、光反射部材40の裏面に照射される。この光反射部材40の裏面への光照射を回避するため、裏面充填部材70Bを白色としてもよい。
[1−5.変形例3に係る太陽電池モジュールの構造]
本変形例に係る太陽電池モジュール1Bは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、太陽電池素子上の無効領域に入射した光を有効領域へ再配光させるための構成のみが異なる。以下、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と同じ構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図9は、実施の形態1の変形例3に係る太陽電池モジュール1Bの構成を示す構造断面図である。同図に示すように、本変形例に係る太陽電池モジュール1Bは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、さらに、太陽電池素子11の無効領域Anに、光拡散部材25を備える。ここで、無効領域Anとは、図9に示すように、外周領域Apの外側であって、フィンガー電極111が形成されていない領域である。つまり、無効領域は、太陽電池素子11の平面視における最端部であって、当該無効領域に入射した光が受光電荷として集光されることが抑制された領域である。
光拡散部材25は、例えば、白色加工されたペースト状の樹脂材料からなり、太陽電池素子11の最外周部に、受光領域を囲むように形成されている。
光拡散部材25の上記構成により、2次元配置された太陽電池素子11の無効領域へ入射した光を、太陽電池素子11の外周領域Apへと再配光できるので、太陽電池素子11の集光効率が向上する。よって、太陽電池モジュール全体の光電変換効率を向上させることが可能となる。
なお、本変形例では、裏面充填部材70Bは白色加工されている。これにより、隙間領域に入射した光は裏面充填部材70Bの表面で乱反射し、太陽電池素子11へと再配光される。これにより、太陽電池モジュール1Bの集光効率を高めることが可能となる。
また、本変形例において、変形例2に係る光反射部材40が配置されていてもよい。また、光反射部材40が配置されている場合には、裏面充填部材70Bは透明であってもよい。
(実施の形態2)
[2−1.太陽電池モジュールの基本構成]
本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、集電抵抗を外周領域Apと中央領域Acとで異ならせるものであり、フィンガー電極の面積占有率を外周領域Apと中央領域Acとで異ならせるという実施の形態1の特徴とは異なる特徴を有する。
本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、太陽電池素子上の電極構成のみが異なる。従って、以下では、本実施の形態に係る太陽電池素子の電極構成のみについて説明する。
[2−2.太陽電池素子の電極構成]
本実施の形態に係る太陽電池素子13の電極構成について説明する。
図10は、実施の形態2に係る太陽電池素子13の電極構成を示す平面図である。図10に示すように、太陽電池素子13の受光領域は、中央領域Acと、中央領域Acよりも太陽電池素子13内の外側にある外周領域Apとを含む。
本実施の形態に係る太陽電池素子13は、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極115pの単位面積あたりの集電抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極115cの単位面積あたりの集電抵抗値よりも低いことを特徴とする。このため、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1は、集電効率を向上させることが可能となる。
また、外周領域Apに配置されたフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値を、中央領域Acに配置されたフィンガー電極111の単位面積あたりの集電抵抗値よりも低くするための具体的構成として、以下の構成が挙げられる。つまり、本実施の形態に係る太陽電池素子13では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極115pの厚みt115pは、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極115cの厚みt115cよりも厚い。なお、本実施の形態では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極115pの電極幅Wp3およびピッチDp3は、中央領域Acにおける複数のフィンガー電極115cの電極幅Wc3およびピッチDc3と同じである。
上記構成によれば、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極115p全体の単位面積あたりの抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極115c全体の単位面積あたりの抵抗値よりも低くなる。よって、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極115p全体の抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、集電効率を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態においても、図6に示されたようなフィンガー電極構成としても良い。つまり、第1領域におけるフィンガー電極115pおよび115cの電極幅は、第2領域におけるフィンガー電極115pおよび115cの電極幅よりも広くてもよい。これにより、外周領域Apにおけるフィンガー電極115pの抵抗ロスを効果的に低減できる。更に、第2領域において、外周領域Apのフィンガー電極115pと中央領域Acのフィンガー電極115cの電極幅を同じとし、第1領域における外周領域Apのフィンガー電極115pの電極幅を中央領域Acのフィンガー電極115cより広くしても良い。バスバー電極に近いほど集電電荷量が多くなるため、第1領域のみ中央領域Acのフィンガー幅より外周領域Apのフィンガー幅を太くしても、抵抗ロスを効果的に低減できる。
(実施の形態3)
[3−1.太陽電池モジュールの基本構成]
本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、集電抵抗を外周領域Apと中央領域Acとで異ならせるものであり、フィンガー電極の面積占有率を外周領域Apと中央領域Acとで異ならせるという実施の形態1の特徴とは異なる特徴を有する。
本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、実施の形態1に係る太陽電池モジュール1と比較して、太陽電池素子上の電極構成のみが異なる。従って、以下では、本実施の形態に係る太陽電池素子の電極構成のみについて説明する。
[3−2.太陽電池素子の電極構成]
本実施の形態に係る太陽電池素子14の電極構成について説明する。
図11は、実施の形態3に係る太陽電池素子14の電極構成を示す平面図である。図11に示すように、太陽電池素子14の受光領域は、中央領域Acと、中央領域Acよりも太陽電池素子14内の外側にある外周領域Apとを含む。なお、本実施の形態における外周領域Apは、平面視において太陽電池素子14の最も外側に配置されたバスバー電極118pより外側の領域である。
本実施の形態に係る太陽電池素子14は、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極117pの集電抵抗は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極117cの集電抵抗よりも低いことを特徴とする。このため、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極117pの抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、本実施の形態に係る太陽電池モジュール1は、集電効率を向上させることが可能となる。
また、外周領域Apに配置されたフィンガー電極117pの集電抵抗を、中央領域Acに配置されたフィンガー電極117cの集電抵抗よりも低くするための具体的構成として、以下の構成が挙げられる。つまり、本実施の形態に係る太陽電池素子14では、外周領域Apにおける複数のフィンガー電極117pの長さLp4は、隣り合うバスバー電極118cと118pとの間における複数のフィンガー電極117cの長さの半分Lc4よりも短い。
従来の太陽電池素子では、フィンガー電極からバスバー電極を経由してタブ配線に流れ込む電流を均一化させるため、Lc4とLp4とが略等しくなるよう、互いに平行な複数のタブ配線が配置されている。
これに対して、本実施の形態に係る太陽電池素子14では、Lp4<Lc4となるように互いに平行な複数のバスバー電極118cおよび118pが配置されている。これにより、外周領域Apに配置された複数のフィンガー電極117p全体の抵抗値は、中央領域Acに配置された複数のフィンガー電極117c全体の抵抗値よりも低くなる。よって、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極117p全体の抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、集電効率を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態においても、図6のようなフィンガー電極構成としても良い。つまり、第1領域におけるフィンガー電極117pおよび117cの電極幅は、第2領域におけるフィンガー電極117pおよび117cの電極幅よりも広くてもよい。これにより、外周領域Apにおけるフィンガー電極117pの抵抗ロスを効果的に低減できる。更に、第2領域において、外周領域Apのフィンガー電極117pと中央領域Acのフィンガー電極117cの電極幅を同じとし、第1領域における外周領域Apのフィンガー電極117pの電極幅を中央領域Acのフィンガー電極117cより広くしても良い。バスバー電極に近いほど集電電荷量が多くなるため、第1領域のみ中央領域Acのフィンガー幅より外周領域Apのフィンガー幅を太くしても、抵抗ロスを効果的に低減できる。
また、太陽電池素子14に形成されたバスバー電極の本数は、3本に限られず、2本(バスバー電極118pのみ)でもよく、または、4本以上であってもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る太陽電池モジュールについて、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態1〜3および変形例1〜3に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3では、太陽電池素子11〜14は、光起電力としての機能を有するものであればよく、太陽電池素子の積層構造に限定されない。
また、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3では、上述したような特徴を有する電極構成が、太陽電池素子11〜14の表面に施されている態様を示したが、上記特徴を有する電極構成は、太陽電池素子11〜14の表面および裏面の少なくとも一方の面に施されていればよい。
また、バスバー電極およびフィンガー電極は、直線でなくてもよく曲線であってもよい。
また、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3では、片面受光型の太陽電池モジュールの構成を説明したが、本発明に係る太陽電池モジュールは、両面受光型の太陽電池モジュールにも適用される。この場合、図4におけるn型単結晶シリコンウエハ101の表面側の受光面電極102及び裏面側の受光面電極103がそれぞれ受光面となる。n型単結晶シリコンウエハ101において発生したキャリアは、光電流として表面側及び裏面側の受光面電極102及び103に拡散し、集電極110で収集される。また、裏面充填部材は、裏面側からの太陽光の入射を考慮して、少なくとも表面側部分に白色加工されている。また、裏面保護部材は、透光性を有する透光部材であり、例えば、透明ガラス材料からなるガラス基板(透明ガラス基板)、または、フィルム状や板状の透光性および遮水性を有する硬質の樹脂材料からなる樹脂基板である。上記構成を有する両面受光型の太陽電池モジュールが、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3のいずれかに係る電極構成を有することにより、中央領域Acに対して外周領域Apの集電電荷量が多い場合であっても、外周領域Apに配置されたフィンガー電極の抵抗ロスを相対的に低減できる。よって、集電効率を向上させることが可能となる。
上記実施の形態1〜3および変形例1〜3に係る太陽電池モジュールでは、複数の太陽電池素子が面上に行列状配置された構成を示したが、行列状配置に限られない。例えば、円環状配置や1次元の直線状または曲線状に配置された構成であってもよい。
その他、上記実施の形態1〜3および変形例1〜3に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1〜3および変形例1〜3における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
例えば、実施の形態1におけるフィンガー電極のピッチ調整、変形例1におけるフィンガー電極の電極幅調整、実施の形態2におけるフィンガー電極の膜厚調整、および、実施の形態3におけるフィンガー電極の長さ調整は、いずれも排他的に成立するものでないため、これらを任意に組み合わせた形態も本発明に含まれる。
1、1A、1B 太陽電池モジュール
11、12、13、14 太陽電池素子
20 タブ配線
25 光拡散部材
40 光反射部材
70A 表面充填部材
70B 裏面充填部材
80 表面保護部材
90 裏面保護部材
111、113c、113p、115c、115p、117c、117p フィンガー電極
112、114、116、118c、118p バスバー電極

Claims (11)

  1. 2次元状に配置された複数の太陽電池素子と、
    前記複数の太陽電池素子の主面上に形成され、前記複数の太陽電池素子を電気的に接続するタブ配線とを備え、
    前記複数の太陽電池素子のそれぞれは、前記主面上の受光領域において、
    前記タブ配線の配置方向に沿って形成された、前記受光領域で発生した受光電荷を前記タブ配線に伝達するバスバー電極と、
    平面視において前記バスバー電極と交差する方向に形成された、前記受光電荷を集電する複数のフィンガー電極とを有し、
    前記受光領域は、中央領域と、平面視において当該中央領域よりも外側にある外周領域とを含み、
    前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の単位面積あたりの集電抵抗値は、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の単位面積あたりの集電抵抗値よりも低い
    太陽電池モジュール。
  2. 前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の平面視における面積占有率は、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の平面視における面積占有率よりも高い
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の平面視におけるピッチは、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の平面視におけるピッチよりも小さい
    請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の平面視における電極幅は、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の平面視における電極幅よりも広い
    請求項2または3に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の厚みは、前記中央領域における前記複数のフィンガー電極の厚みよりも厚い
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  6. 2次元状に配置された複数の太陽電池素子と、
    前記複数の太陽電池素子の主面上に形成され、前記複数の太陽電池素子を電気的に接続するタブ配線とを備え、
    前記複数の太陽電池素子のそれぞれは、前記主面上の受光領域において、
    前記受光領域で発生した受光電荷を前記タブ配線に伝達し、前記タブ配線の配置方向に沿うように、平面視において互いに平行となるように配置された複数のバスバー電極と、
    前記複数のバスバー電極と交差し互いに平行となるように配置された複数のフィンガー電極とを有し、
    前記受光領域は、中央領域と、平面視において当該中央領域よりも外側にある外周領域とを含み、
    前記外周領域は、平面視において太陽電池素子の最も外側に配置された前記バスバー電極より外側の領域であり、
    前記外周領域における前記複数のフィンガー電極の長さは、隣り合う前記バスバー電極の間における前記複数のフィンガー電極の長さの半分よりも短い
    太陽電池モジュール。
  7. 前記受光領域は、前記バスバー電極に近い領域である第1領域と、前記第1領域よりも前記バスバー電極から遠い領域である第2領域とを含み、
    前記第1領域における前記複数のフィンガー電極の電極幅は、前記第2領域における前記複数のフィンガー電極の電極幅よりも広い
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記受光領域は、前記バスバー電極に近い領域である第1領域と、前記第1領域よりも前記バスバー電極から遠い領域である第2領域とを含み、
    前記外周領域の前記第1領域における前記複数のフィンガー電極の電極幅は、前記中央領域の前記第1領域における前記複数のフィンガー電極の電極幅よりも広い
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記受光領域は、さらに、前記外周領域の外側であって、前記複数のフィンガー電極が形成されていない無効領域を含み、
    前記太陽電池モジュールは、さらに、
    前記複数の太陽電池素子のそれぞれの前記無効領域に、光拡散部材を備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  10. さらに、
    前記複数の太陽電池素子のうちの一の太陽電池素子と受光面に平行な方向で隣り合うように、前記複数の太陽電池素子の間の隙間領域に配置された光反射部材を備える
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  11. さらに、
    前記複数の太陽電池素子の表面側に配置された表面保護部材と、
    前記複数の太陽電池素子の裏面側に配置された裏面保護部材と、
    前記複数の太陽電池素子と前記表面保護部材との間に配置された表面充填部材と、
    前記複数の太陽電池素子と前記裏面保護部材との間に配置され、前記複数の太陽電池素子の間の隙間領域において白色化された裏面充填部材とを備える
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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