JP2016191000A - ポリウレタン水分散体及び合成皮革 - Google Patents
ポリウレタン水分散体及び合成皮革 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016191000A JP2016191000A JP2015072741A JP2015072741A JP2016191000A JP 2016191000 A JP2016191000 A JP 2016191000A JP 2015072741 A JP2015072741 A JP 2015072741A JP 2015072741 A JP2015072741 A JP 2015072741A JP 2016191000 A JP2016191000 A JP 2016191000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- water dispersion
- polyurethane water
- polyurethane
- sulfonic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
Description
(ポリウレタン水分散体)
実施形態1で説明するポリウレタン水分散体は、合成皮革を構成する積層体の表皮層の原料として用いられるものである。以下、ポリウレタン水分散体の構成について説明する。
本実施形態のポリウレタン水分散体の製造方法は、成分(A)を合成する工程、上記説明した成分(A),成分(B),成分(C)及び成分(D)を用いてプレポリマーを合成する工程、合成したプレポリマーを水中に分散させる工程、及び成分(E)を用いてプレポリマーを鎖伸長反応させる工程を含む。
成分(A)の合成方法の一例を以下に説明する。成分(A)の合成工程では、例えば、分留管、還流ヘッド、及びコンデンサーを有する蒸留塔、攪拌機、並びに温度計を装着したガラス製反応器を準備する。このガラス製反応器に成分(a1)及び成分(a2)を投入して、窒素雰囲気下で還流しながら反応させる。反応条件は、反応温度が130℃程度、及び反応時間が3時間程度である。
次に、プレポリマーの合成方法の一例を以下に説明する。プレポリマーは、例えば、従来公知のワンショット法(1段式)、または多段式のイソシアネート重付加反応法により合成することができる。
合成したプレポリマーに水を投入して混合し、プレポリマーを水に乳化分散させる。転相乳化を効率的に進行させる観点から、プレポリマー中のウレタン樹脂固形分100重量部に対して、例えば50〜500重量部の水を用いる。なお、プレポリマーを水に乳化分散させる方法としては、プレポリマーに水を投入しても、水にプレポリマーを投入しても、いずれでもよい。
プレポリマーの乳化後、または乳化と同時に、成分(E)を投入する。これにより、プレポリマーの鎖伸長反応が進行する。なお、プレポリマーの鎖伸長反応は、成分(E)のアミノ基(−NH)又は水のヒドロキシ基(−OH)と反応することにより進行する。投入する成分(E)の量は、プレポリマー中に残存するイソシアネート基に対して、例えば0.3〜1.5当量であり、好ましくは、0.4〜1.2当量である。鎖伸長反応が進行することにより、ポリウレタン水分散体が得られる。
次に、図1を用いて、実施形態1のポリウレタン水分散体を用いて得られる合成皮革について説明する。合成皮革1は、繊維基材層2、接着層3、発泡層4及び表皮層5がこの順に積層された積層構造を有する。なお、合成皮革1が発泡層4を備えることは必須の要件ではない。
次に、本発明の合成皮革1の製造方法を説明する。まず、コーターを用いて、離型紙(不図示)上に表皮層用配合液を塗布する。ここでは、ナイフコーター、ロールコーター、パイプコーター、リバースコーター、クラビアコーター等のコーターを用いることができる。塗布後、例えば表皮層用配合液を乾燥させて、表皮層5を形成する。乾燥条件は、例えば、予備乾燥が50〜90℃程度、及び5分程度であり、本乾燥が、120〜160℃程度、及び5分程度である。
実施形態1のポリウレタン水分散体は、合成皮革を構成する積層体の表皮層の原料として用いられると説明したが、本発明のポリウレタン水分散体の用途は特にこれに限定されない。本発明のポリウレタン水分散体は、例えば、塗料、コーティング剤、接着剤、フィルム等のポリウレタン樹脂層としても用いることができる。
以下、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP1〜P8を合成する工程について説明する。
内容積2Lのガラス製反応器に撹拌機、温度計、及び蒸留塔を装着した。ガラス製反応器に装着した蒸留塔は、塔頂部に、分留管、還流ヘッド、及びコンデンサーを備えたものである。そして、このガラス製反応器内に、芳香族ジカルボン酸のエステル誘導体(本発明の成分(a1)に相当。)、ポリカーボネートジオール(本発明の成分(a2)に相当。)及び触媒を投入した。成分(a1)としては、5−スルホソディウムイソフタル酸ジメチル(DMIS)(竹本油脂株式会社製、商品名「ISS」)を279.3重量部、投入した。成分(a2)としては、ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDX43」、原料として1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオール=9/1(モル比)、水酸基価=224.4mgKOH/g、数平均分子量=500)を1178.8重量部、投入した。触媒としては、テトラ−n−ブトキシチタン(TBT)を2.2重量部、投入した。
成分(a2)として異なる種類のポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−4691」、原料として1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオール=9/1(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を用いたことを除いて、ポリカーボネートポリオールP1と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP2を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP2は、水酸基価が65.0mgKOH/gで、数平均分子量が1726であった。ポリカーボネートポリオールP2の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a1)と成分(a2)の配合割合を変更したことを除いてポリカーボネートポリオールP2と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP3を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP3は、水酸基価が61.5mgKOH/gで、数平均分子量が1824であった。ポリカーボネートポリオールP3の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a1)と成分(a2)の配合割合を変更したことを除いてポリカーボネートポリオールP2と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP4を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP4は、水酸基価が57.5mgKOH/gで、数平均分子量が1951であった。ポリカーボネートポリオールP4の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a1)と成分(a2)の配合割合を変更したことを除いてポリカーボネートポリオールP2と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP5を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP5は、水酸基価が52.9mgKOH/gで、数平均分子量が2121であった。ポリカーボネートポリオールP5の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a2)として異なる種類のポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−4692」、原料として1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオール=9/1(モル比)、水酸基価=56.1mgKOH/g、数平均分子量=2000)を用いたことを除いて、ポリカーボネートポリオールP1と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP6を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP6は、水酸基価が32.1mgKOH/gで、数平均分子量が3495であった。ポリカーボネートポリオールP6の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a2)として異なる種類のポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−4671」、原料として1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,4−ブタンジオール/1,6−ヘキサンジオール=7/3(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を用いたことを除いて、ポリカーボネートポリオールP1と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP7を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP7は、水酸基価が61.5mgKOH/gで、数平均分子量が1824であった。ポリカーボネートポリオールP7の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
成分(a2)として異なる種類のポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「PCDL T−5651」、原料として1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを含む。繰り返し単位:1,5−ペンタンジオール/1,6−ヘキサンジオール=5/5(モル比)、水酸基価=112.2mgKOH/g、数平均分子量=1000)を用いたことを除いて、ポリカーボネートポリオールP1と同一の方法で、スルホン酸Na基を有するポリカーボネートポリオールP8を合成した。得られたポリカーボネートポリオールP8は、水酸基価が61.5mgKOH/gで、数平均分子量が1824であった。ポリカーボネートポリオールP8の合成に用いた各原料の仕込み量等については、表1に示す。
以下、ポリウレタン水分散体(PUD1〜PUD32)を調製する工程について説明する。ポリウレタン水分散体PUD1〜PUD32のうち、ポリウレタン水分散体PUD1〜PUD8は、スルホン酸ナトリウム含有量が0.8重量%となるように調製されている。ポリウレタン水分散体PUD9〜PUD16は、スルホン酸ナトリウム含有量が1.0重量%となるように調製されている。ポリウレタン水分散体PUD17〜PUD24は、スルホン酸ナトリウム含有量が1.2重量%となるように調製されている。ポリウレタン水分散体PUD25〜PUD32は、スルホン酸ナトリウム含有量が1.5重量%となるように調製されている。
上記合成した120.7重量部のポリカーボネートポリオールP1に0.02重量部のジブチル錫ジラウレート、および54.7重量部のメチルエチルケトン(MEK)を加えて、撹拌してこれらを溶解した。そして、これに、149.1重量部の4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水素添加MDI)(本発明の成分(C)に相当。)を加えて、80℃で3時間反応させた。
ポリウレタン水分散体PUD2〜PUD8は、ポリカーボネートポリオールP1の代わりにポリカーボネートポリオールP2〜P8を用いて得られたウレタンプレポリマーから調製したものである。ポリウレタン水分散体PUD2〜PUD8の調製に用いた原料及び仕込み量は、表2に示す。ポリウレタン水分散体PUD2〜PUD8の調製の工程及び反応条件は、ポリウレタン水分散体PUD1の調製と同一である。
ポリウレタン水分散体PUD9〜PUD16は、各々、ポリウレタン水分散体PUD1〜PUD8の調製と同一の原料を用いて調製したものである。ポリウレタン水分散体PUD9〜PUD16の調製に用いた原料及び仕込み量は、表3に示す。ポリウレタン水分散体PUD9〜PUD16の調製の工程及び反応条件は、ポリウレタン水分散体PUD1の調製と同一である。
ポリウレタン水分散体PUD17〜PUD24は、各々、ポリウレタン水分散体PUD1〜PUD8の調製と同一の原料を用いて調製したものである。ポリウレタン水分散体PUD17〜PUD24の調製に用いた原料及び仕込み量は、表4に示す。ポリウレタン水分散体PUD17〜PUD24の調製の工程及び反応条件は、ポリウレタン水分散体PUD1の調製と同一である。
ポリウレタン水分散体PUD25〜PUD32は、各々、ポリウレタン水分散体PUD1〜PUD8の調製と同一の原料を用いて調製したものである。ポリウレタン水分散体PUD25〜PUD32の調製に用いた原料及び仕込み量は、表5に示す。ポリウレタン水分散体PUD25〜PUD32の調製の工程及び反応条件は、ポリウレタン水分散体PUD1の調製と同一である。
ポリウレタン水分散体PUD33〜PUD35は、各々、ポリウレタン水分散体PUD3〜PUD5の調製と同一の原料を用いて調製したものである。ポリウレタン水分散体PUD33〜PUD35の調製に用いた原料及び仕込み量は、表5に示す。ポリウレタン水分散体PUD33〜PUD35の調製の工程及び反応条件は、ポリウレタン水分散体PUD1の調製と同一である。ポリウレタン水分散体PUD33〜PUD35では、スルホン酸Na基含有量が0.7重量%となっている。
前記で得られたポリウレタン水分散体の粒子径と安定性を下記試験方法にしたがって測定および評価した。これらの結果は、上記の表2〜表6に示す。
ポリウレタン水分散体のポリウレタン樹脂の固形分の濃度が0.01重量%となるようにイオン交換水を加えた後、粒度分布測定装置(「SALD−2000」、島津製作所株式会社製)を用いて、ポリウレタン水分散体の粒子径を測定した。
25℃に温度を調節したポリウレタン水分散体を12時間静置し、以下の基準により、ポリウレタン水分散体の安定性を評価した。ポリウレタン水分散体の安定性は、以下の評価基準によって「○」または「×」で評価した。
○: 目視にて沈降物の発生が認められない
×: 目視にて沈降物の発生が認められる
以下、優れた安定性を示したポリウレタン水分散体(PUD1,PUD3〜PUD5,PUD9〜PUD13,PUD17〜PUD21,PUD25〜PUD29)を用いて、合成皮革L1〜L19を作製する工程について説明する。合成皮革の作製にあたって、表皮層用配合液、発泡層用配合液、及び接着層用配合液をそれぞれ調製した。
ポリウレタン水分散体(PUD1,PUD3〜PUD5,PUD9〜PUD13,PUD17〜PUD21,PUD25〜PUD29)のそれぞれの100重量部に対して、0.5重量部のアセチレン系レベリング剤(日信化学株式会社製、商品名「ダイノール604」)及び5重量部の水系着色剤(御国色素株式会社製、商品名「SA14780ブラック」)を配合して均一に撹拌した。そして、粘度が2000〜2500mPa・sとなるように粘度を測定しながら、ウレタン系増粘剤(旭電化工業株式会社製、商品名「アデカノール450VF」)を配合した。なお、粘度は、BH型粘度計を用いて、20rpm及び25℃の条件下で測定した。これにより、19種類の表皮層用配合液を得た。
発泡層用配合液の調整にあたって、まず、末端イソシアネート基を有する水発泡ポリウレタン樹脂を合成した。
接着層用配合液の調整にあたって、まず、水酸基を有するポリウレタン水分散体を調製した。
上記調製した表皮層用配合液の各々を、塗布量が100g/m2となるように離型紙上に塗布した。これを80℃で5分間予備乾燥させ、さらに、140℃で2分間乾燥させた。これにより、表皮層が形成された。
(耐屈曲性評価)
JIS−K−6545に準じ、合成皮革L1〜L19の屈曲試験を行った。具体的には、フレキシオメーター(株式会社安田製作所製)を用いて、25℃で10万回の屈曲試験を実施した。そして、合成皮革の耐屈曲性は、以下の評価基準によって「○」または「×」で評価した。合成皮革の耐屈曲性の評価結果は、表7〜表10に示す。
○:表皮層、発泡層、接着層のいずれにもひび割れ、剥離が認められない
×:表皮層、発泡層、接着層のいずれかにひび割れ、剥離が認められる
以下、優れた安定性を示したポリウレタン水分散体(PUD1,PUD3〜PUD5,PUD9〜PUD13,PUD17〜PUD21,PUD25〜PUD29)を用いて、樹脂フィルムF1〜F19を作製する工程について説明する。
(耐水性評価)
樹脂フィルムF1〜F19を3cm×3cmのフィルム片に切り出し、このフィルム片を80℃の水に24時間浸漬した後、直後のフィルム片の面積を計測し、次の式にしたがって、面積膨潤率(%)を算出した。
○:膨張率が0%以上、20%未満
△:膨張率が20%以上、50%以下
×:膨張率が50%より大きい
樹脂フィルムF1〜F19を3cm×3cmのフィルム片に切り出し、このフィルム片を80℃のオレイン酸に24時間浸漬後、直後のフィルム片の面積を計測し、次の式にしたがって、面積膨潤率(%)を算出した。
○:膨張率が0%以上、50%未満
△:膨張率が50%以上、100%以下
×:膨張率が100%より大きい
樹脂フィルムF1〜F19を3cm×3cmのフィルム片に切り出し、このフィルム片を45℃のエタノールに24時間浸漬後、直後のフィルム片の面積を計測し、次の式にしたがって、面積膨潤率(%)を算出した。
樹脂フィルムF1〜F19の耐加水分解性の評価試験を行った。樹脂フィルムF1〜F19のフィルム片を75℃、湿度95%RHの恒温室に置いて10週間保持した。その後、45℃で24時間乾燥した。乾燥させたフィルム片から、JIS3号ダンベルを用いて試験片を切り出した。そして、引張り強度試験機(島津製作所株式会社製、オートグラフ)を用い、JIS−K−6251に準じて引っ張り強度を測定した。測定条件は、チャック間隔60mm、標線20mm、引張速度200mm/分、温度23±2℃であった。得られた測定結果の値から、下式に従って破断強度保持率を計算した。
○:破断強度保持率が70%以上、130%未満
×:破断強度保持率が70%未満、または130%以上
樹脂フィルムF1〜F19の耐熱性の評価試験を行った。樹脂フィルムF1〜F19のフィルム片を、120℃で400時間熱処理した後、冷却して室温に戻した。そして、JIS3号ダンベルを用いて試験片を切り出し、引張り強度試験機(島津製作所株式会社製、オートグラフ)を用い、JIS−K−6251に準じて引っ張り強度を測定した。測定条件は、チャック間隔60mm、標線20mm、引張速度200mm/分、温度23±2℃であった。試験結果は、耐加水分解性評価試験における評価基準にしたがって評価した。表7〜表10に結果を示す。
2:繊維基材層
5:表皮層
Claims (3)
- スルホン酸金属塩基を有する芳香族ジカルボン酸又はそのエステル誘導体(a1)と、スルホン酸金属塩基を有しないポリカーボネートポリオール(a2)とを反応させて得られる、スルホン酸金属塩基を有するポリカーボネートポリオール(A)、スルホン酸金属塩基を有しないポリオール(B)、有機ポリイソシアネート(C)及び分子量が400以下の多価アルコール系鎖伸長剤(D)を用いて得られるプレポリマーをポリアミン系鎖伸長剤(E)により水中で鎖伸長させて得られるポリウレタン水分散体であって、
スルホン酸金属塩の含有量が前記ポリウレタン水分散体中のポリウレタン樹脂固形分に対して0.8〜1.2重量%であり、
スルホン酸金属塩の含有量が前記ポリウレタン水分散体中のポリウレタン樹脂固形分に対して0.8重量%以上且つ1.1重量%未満の場合、前記成分(A)を得る反応に用いられる成分(a1)と成分(a2)のモル比が(a1/a2比)=1/2.5〜1/2.1であり、
スルホン酸金属塩の含有量が前記ポリウレタン水分散体中のポリウレタン樹脂固形分に対して1.1重量%以上且つ1.2重量%以下の場合、前記成分(A)を得る反応に用いられる成分(a1)と成分(a2)のモル比が(a1/a2比)=1/2.7〜1/2.1であり、
成分(a2)の分子量が500より大きく且つ2000未満であり、
前記成分(a2)を構成するポリオール単位のうち、1,4−ブタンジオール単位の含有量が80モル%以上である、
ポリウレタン水分散体。 - 請求項1に記載されたポリウレタン水分散体において、
繊維基材層及び表皮層を含む積層体からなる合成皮革の表皮層を構成する用途である、ポリウレタン水分散体。 - 繊維基材層と、
前記繊維基材層上に積層され、請求項1に記載されたポリウレタン水分散体からなる表皮層と、
を含む、合成皮革。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015072741A JP6591189B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ポリウレタン水分散体及び合成皮革 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015072741A JP6591189B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ポリウレタン水分散体及び合成皮革 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016191000A true JP2016191000A (ja) | 2016-11-10 |
JP6591189B2 JP6591189B2 (ja) | 2019-10-16 |
Family
ID=57245378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015072741A Active JP6591189B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | ポリウレタン水分散体及び合成皮革 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6591189B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107141434A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-09-08 | 合肥科天水性科技有限责任公司 | 一种用于合成革面料的水性聚氨酯树脂及其制备方法 |
WO2018105261A1 (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
JP2019044280A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
WO2019235124A1 (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
CN110746567A (zh) * | 2019-10-14 | 2020-02-04 | 江苏华大新材料有限公司 | 一种甲苯减量超细纤维贝斯用水性聚氨酯树脂及其制备方法和应用 |
CN112708103A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-04-27 | 山东天庆科技发展有限公司 | 一种面层用水性聚氨酯树脂及其制备方法 |
JP2021178943A (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | 旭化成株式会社 | 親水性ウレタン化合物溶液及びその保存方法、並びに水性ポリウレタン分散体の製造方法 |
CN114599701A (zh) * | 2019-10-28 | 2022-06-07 | Dic株式会社 | 氨基甲酸酯树脂组合物、接着剂及合成皮革 |
WO2022191102A1 (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 | 旭化成株式会社 | 硬化性組成物及び合成皮革 |
CN115594811A (zh) * | 2022-09-07 | 2023-01-13 | 广东大盈新材料科技有限公司(Cn) | 一种用于耐候合成革的聚氨酯面料树脂及其制备方法 |
JP7555473B2 (ja) | 2021-03-08 | 2024-09-24 | 旭化成株式会社 | 硬化性組成物及び合成皮革 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10110024A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 水分散性ポリウレタン系樹脂組成物並びにこれを用いた接着剤及び塗料 |
JPH10110021A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 水性ポリウレタン系樹脂組成物及びこれを用いた塗料 |
JP2002179758A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Asahi Kasei Corp | ポリウレタンエマルジョンおよびそれを用いて製造する合成皮革及び人工皮革 |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015072741A patent/JP6591189B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10110024A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 水分散性ポリウレタン系樹脂組成物並びにこれを用いた接着剤及び塗料 |
JPH10110021A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 水性ポリウレタン系樹脂組成物及びこれを用いた塗料 |
JP2002179758A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Asahi Kasei Corp | ポリウレタンエマルジョンおよびそれを用いて製造する合成皮革及び人工皮革 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018105261A1 (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
JPWO2018105261A1 (ja) * | 2016-12-05 | 2018-12-27 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
CN107141434A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-09-08 | 合肥科天水性科技有限责任公司 | 一种用于合成革面料的水性聚氨酯树脂及其制备方法 |
JP2019044280A (ja) * | 2017-08-30 | 2019-03-22 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
JP7190806B2 (ja) | 2017-08-30 | 2022-12-16 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
WO2019235124A1 (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | Dic株式会社 | 合成皮革 |
CN110746567B (zh) * | 2019-10-14 | 2022-04-01 | 江苏华大新材料有限公司 | 一种甲苯减量超细纤维贝斯用水性聚氨酯树脂及其制备方法和应用 |
CN110746567A (zh) * | 2019-10-14 | 2020-02-04 | 江苏华大新材料有限公司 | 一种甲苯减量超细纤维贝斯用水性聚氨酯树脂及其制备方法和应用 |
CN114599701A (zh) * | 2019-10-28 | 2022-06-07 | Dic株式会社 | 氨基甲酸酯树脂组合物、接着剂及合成皮革 |
JP2021178943A (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | 旭化成株式会社 | 親水性ウレタン化合物溶液及びその保存方法、並びに水性ポリウレタン分散体の製造方法 |
CN112708103A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-04-27 | 山东天庆科技发展有限公司 | 一种面层用水性聚氨酯树脂及其制备方法 |
WO2022191102A1 (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 | 旭化成株式会社 | 硬化性組成物及び合成皮革 |
JP7555473B2 (ja) | 2021-03-08 | 2024-09-24 | 旭化成株式会社 | 硬化性組成物及び合成皮革 |
CN115594811A (zh) * | 2022-09-07 | 2023-01-13 | 广东大盈新材料科技有限公司(Cn) | 一种用于耐候合成革的聚氨酯面料树脂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6591189B2 (ja) | 2019-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6591189B2 (ja) | ポリウレタン水分散体及び合成皮革 | |
RU2412215C2 (ru) | Растворы полиуретанмочевины | |
BR0315067B1 (pt) | Dispersão de poliuretano, método para produzi-la e revestimento, película, elastômero ou espuma microcelular preparados a partir da dispersão | |
JP6597007B2 (ja) | 凝固物の製造方法 | |
JP6079945B1 (ja) | 凝固物の製造方法 | |
JP5413703B1 (ja) | ウレタン樹脂組成物、皮革様シート及び積層体 | |
WO2019235125A1 (ja) | 合成皮革 | |
TW202000782A (zh) | 合成皮革 | |
JP2004161945A (ja) | 水性塗工材およびそれからなる皮膜形成物 | |
CN112703287A (zh) | 合成皮革 | |
JP6836736B2 (ja) | 合成皮革 | |
JP6573144B1 (ja) | 凝固物の製造方法 | |
JP2003073984A (ja) | 皮革状物の製造法 | |
JP6146546B1 (ja) | 凝固物の製造方法 | |
JP2020105445A (ja) | 水性ポリウレタン樹脂、水性ポリウレタン樹脂の製造方法、水性ポリウレタン樹脂組成物、及び皮革用材 | |
JP2005146089A (ja) | ポリウレタンエマルション | |
JP7500996B2 (ja) | ポリウレタン樹脂水性分散体を含む接着剤組成物 | |
JP2004018635A (ja) | 水性ポリウレタンプライマーコート剤 | |
JP5754068B2 (ja) | ポリウレタン樹脂水性分散体 | |
WO2020044894A1 (ja) | ウレタン樹脂組成物、及び、積層体 | |
JP4900634B2 (ja) | ポリウレタン樹脂水性分散体の製造方法 | |
JP7198380B1 (ja) | ポリウレタン水分散体、接着剤、合成擬革、及び塗料 | |
JP6522900B2 (ja) | ノニオン性水系ウレタン樹脂組成物及びそれを含有する塗料 | |
JP7500810B1 (ja) | ポリエステル基材用離型コート剤、離型シート及び積層体 | |
JP4437666B2 (ja) | 化粧合板接着剤用アニオン性ポリウレタン水性分散体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6591189 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |