JP2016190031A - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】開口の縁部分及びそれに続く部分が同一の弾性フィルムによる伸縮構造でありながら、開口の縁部分をより強く締め付けることができるようにする。【解決手段】上記課題は、腹側外装体26及び背側外装体27は、脚周り部28からそれに続く部分にかけて、第1シート層20Aと第2シート層20Bとの間に弾性フィルム30が積層されてなる基本積層部分35と、脚周り部28に設けられた、基本積層部分35から連続する弾性フィルム30並びに第1シート層20A及び第2シート層20Bが、脚開口の縁29で外側に折り返されてなる折り返し積層部分36とを有しており、基本積層部分35及び折り返し積層部分36は、第1シート層20A及び第2シート層20Bが、幅方向及び前後方向にそれぞれ間隔を空けて配列された多数の接合部40で接合されてなる、ことにより解決される。【選択図】図4

Description

本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに関するものである。
パンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃及び後身頃を個別又は一体的に構成する外装体と、前身頃から後身頃にわたるように外装体の内面に取り付けられた、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃の外装体の両側縁部と後身頃の外装体の両側縁部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されているものが一般的である。
パンツタイプ使い捨ておむつの外装体には、サイドシール部を有する前後方向範囲(ウエスト開口から脚開口の上端に至る前後方向範囲)として定まる胴周り領域等に、糸ゴム等の弾性部材を設けて伸縮性を付加することが一般的となっており(例えば、特許文献1、2参照)、そのための弾性部材としては、従来、糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材を長手方向に伸長した状態で多数並べて固定する手法が広く採用されているが、面的なフィット性に優れるものとして、弾性フィルムを伸縮性の付与方向に伸長した状態で取り付ける手法も提案されている。(例えば特許文献3参照)。
この弾性フィルムをシート層で挟んだ伸縮構造(以下、弾性フィルム伸縮構造ともいう)は、例えば伸縮領域が不織布からなる第1シート層と、不織布からなる第2シート層との間に弾性フィルムが積層されてなるとともに、弾性フィルムがそれらの表面に沿う伸縮方向に伸長された状態で、第1シート層及び第2シート層が、伸縮方向及びこれと直交する方向にそれぞれ間隔を空けて配列された多数の接合部で、弾性フィルムに形成された貫通孔を通じて接合されてなるものである。
このような弾性フィルム伸縮構造は、自然長状態では、接合部間において弾性フィルムが収縮するのに伴い、接合部の間隔が狭くなり、第1シート層及び第2シート層における接合部間に伸縮方向と交差する方向に延びる収縮皺が形成される。反対に伸長時には、接合部間において弾性フィルムが伸長するのに伴い、接合部の間隔及び第1シート層及び第2シート層における収縮皺が広がり、第1シート層及び第2シート層の完全展開状態まで弾性伸長が可能となる。この弾性フィルム伸縮構造は、面的なフィット性に優れるのはもちろん、第1シート層及び第2シート層と弾性フィルムとの接合が無く、かつ第1シート層及び第2シート層の接合も極めて少ないため非常に柔軟であり、また、弾性フィルムの貫通孔が通気性向上にも寄与するという利点がある。
特開2010−233945号公報 特開2011−62329号公報 特表2004−532758号公報
パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、外装体に弾性フィルム伸縮構造を採用する場合、構造の簡素化及び資材コストの抑制のためには、同一の弾性フィルムによりできるだけ広範囲に伸縮領域を形成することが望まれる。
しかし、弾性フィルム伸縮構造は、通常では伸縮方向と直交する方向に締め付け力を変化させることができない。また、弾性フィルム伸縮構造は、柔軟性を確保するために弾性フィルムを薄くすると弾性フィルムが弱くなるため、どちらかといえば締め付け力を強く発揮させるのに不向きな構造である。
そこで、本発明の主たる課題は、脚周りの脚開口の縁部分及びそれに続く部分が同一の弾性フィルムによる伸縮構造でありながら、脚周りの脚開口の縁部分をより強く締め付けることができるパンツタイプ使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
腹側外装部分及び背側外装部分を有し、前記腹側外装部分の側縁部と前記背側外装部分の側縁部とが幅方向両側で接合されてウエスト開口が形成された、外装体と、
腹側の部分が前記腹側外装体の幅方向中央領域に、及び背側の部分が前記背側外装体の幅方向中央領域にそれぞれ接合され、装着者の股間を通るように設けられた内装体と、を備え、
前記外装体における前記内装体の幅方向両外側に位置する縁により、脚周りの脚開口の縁の少なくとも一部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側外装部分及び背側外装部分の少なくとも一方の外装部分は、
前記脚開口の縁からそれに続く部分にかけて、第1シート層と第2シート層との間に幅方向に伸縮可能な弾性フィルムが積層された基本積層部分と、
前記基本積層部分から連続する弾性フィルム並びに前記第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方のシート層が、前記弾性フィルムと共に折り返された折り返し積層部分とを有しており、
前記基本積層部分及び折り返し積層部分では、前記第1シート層及び第2シート層が、幅方向及び前後方向にそれぞれ間隔を空けて配列された多数の接合部で接合されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、脚周りに折り返し積層部分を設けることにより、弾性フィルムが二層となり、それに続く部分(基本積層部分)では単層となるため、折り返し積層部分及びそれに続く部分(基本積層部分)が同一の弾性フィルムによる伸縮構造でありながら、脚開口の縁部分をより強く締め付けることができるようになる。よって、弾性フィルムのみでパンツタイプ使い捨ておむつに好ましいフィット性を作り出すことができる。
前記外装体は、前記腹側外装部分をなす腹側外装体の両側部と前記背側外装部分をなす背側外装体の両側部とが接合されたものであり、前記腹側外装体と前記背側外装体とが股間側で連続せずに離間されている態様とすることができる。
このような外装二分割タイプのものは、外装部分に折り返し積層部分を形成しやすいため好ましい。
前記折り返し積層部分では、前記基本積層部分で弾性フィルムの内側に位置するシート層が前記弾性フィルムとともに基本積層部分の外側に折り返されている態様とすることができる。
折り返し積層部分の折り返し側は適宜定めることができるが、基本積層部分の外側に折り返すと、強く締め付ける部分の内面に凹凸が生じないため、装着感が良好となる。
前記折り返し積層部分における前記接合部の面積率が、幅方向中間から幅方向両側に向かうにつれて段階的又は連続的に高くなるように構成されている態様とすることができる。
本発明のような弾性フィルム伸縮構造では、基本的に、接合部の面積率が高くなるほど第1シート層及び第2シート層が弾性フィルムにより収縮する部分が少なくなり、弾性限界伸びも低下する。よって、脚開口の縁部分の折り返し積層部分における接合部の面積率が、幅方向中間から幅方向両側に向かうにつれて段階的又は連続的に高くなるように構成されていると、ウエストや脚周りのフィット性を向上させることができる。
ここで、「弾性限界伸び」とは、弾性限界(換言すれば第1シート層及び第2シート層が完全に展開した状態)における伸びを意味し、弾性限界時の長さを自然長を100%としたときの百分率で表すものであり、「面積率」とは単位面積に占める対象部分の割合を意味し、対象領域(例えば伸縮領域)における対象部分(例えば接合部)の総面積を当該対象領域の面積で除して百分率で表すものであり、特に「接合部の面積率」とは、伸縮方向に弾性限界まで伸ばした状態の面積率を意味するものである。
以上のとおり、本発明によれば、脚開口の縁部分及びそれに続く部分が同一の弾性フィルムによる伸縮構造でありながら、脚開口の縁部分をより強く締め付けることができるパンツタイプ使い捨ておむつとなる、等の利点がもたらされる。
完全展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 完全展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 (a)は外装体の要部平面図、(b)は(a)のD−D断面図、(c)は装着状態における断面図、(d)は自然長状態における断面図である。 (a)図1のC−C断面図、(b)図1のE−E断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 完全展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部のみ示す平面図である。 幅方向にある程度伸長した外装体の要部断面を概略的に示す断面図である。 幅方向にある程度伸長した外装体の要部断面を概略的に示す断面図である。 (a)図1のC−C断面図、(b)図1のE−E断面図である。 完全展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 接合部のパターンを示す要部拡大平面図である。 接合部のパターンを示す要部拡大平面図である。 外装体のサンプルの写真である。 接合部の各種配列例を示す平面図である。 接合部の拡大写真である。 第1シート層及び第2シート層を剥離した状態の接合部の拡大写真である。 外装体組立工程の概略図である。 完全展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 (a)図19のC−C断面図、(b)図19のE−E断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。なお、断面図中の点模様部分はホットメルト接着剤を示しているが、対象部材の溶着により接合を行う溶着手段を用いることもできる。ホットメルト接着剤は、ベタ、ビード、カーテン、サミット若しくはスパイラル等のパターンで塗布する他、弾性伸縮部材の固定部分はこれに代えて又はこれとともにコームガンやシュアラップ塗布などの弾性伸縮部材の外周面への塗布を採用することもできる。
図1〜図7はパンツタイプ使い捨ておむつを示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、腹側外装体26の幅方向両側の側縁部と背側外装体27の幅方向両側の側縁部とが、縦方向に沿ってヒートシールや超音波溶着等により接合されて筒状の外装体26,27が形成されるとともに、外装体26,27における腹側外装体26の幅方向中央部内面に内装体200の前端部が、及び背側外装体27の幅方向中央部内面に内装体200の後端部が、それぞれホットメルト接着剤等により連結されている。符号12Aは腹側外装体26と背側外装体27との接合部(サイドシール部)を示している。
(内装体の構造例)
内装体10は、図4〜図6に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることが一般的である。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレン又はポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。
吸収体13の形状は、股間部に前後両側よりも幅の狭い括れ部分13Nを有する略砂時計状に形成されているが、長方形状等、適宜の任意形状とすることができる。括れ部分13Nの寸法は適宜定めることができるが、括れ部分13Nの前後方向長さはおむつ全長の20〜50%程度とすることができ、その最も狭い部分の幅は吸収体13の全幅の40〜60%程度とすることができる。このような括れ部分13Nを有する場合において、内装体10の平面形状が略長方形とされていると、内装体10における吸収体13の括れ部分13Nと対応する部分に、吸収体13を有しない余り部分が形成される。
内装体10の両側部には脚周りにフィットする立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、図5及び図6に示されるように、内装体の裏面の側部に固定された固定部と、この固定部から内装体の側方を経て内装体の表面の側部まで延在するギャザー本体部と、ギャザー本体部における前後端部が倒伏状態で内装体の表面の側部に固定されて形成された倒伏部分と、ギャザー本体部における倒伏部分間が非固定とされて形成された自由部分とが、折返しによって二重シートとしたギャザー不織布15により形成されている。
また、二重シート間には、自由部分の先端部等に細長状ギャザー弾性部材16が配設されている。ギャザー弾性部材16は、製品状態において図5に二点鎖線で示すように、弾性伸縮力により自由部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、液透過性表面シート11とともに吸収体13の幅方向両側で裏側に折り返されている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、ギャザー弾性部材16としては、図示形態のような糸状の他、ある程度の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装体の構造例)
外装体26,27の上部開口は、装着者の胴を通すウエスト開口となり、内装体200の幅方向両側において外装体26,27の下縁及び内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口となる。外装体26,27の各溶着部12Aを剥がして展開した状態では、図1及び図2に示すように前後方向中間が括れた形状をなす。外装体26,27は内装体200を装着者に対して支持する部分である。
外装体26,27は、腹側外装体26及び背側外装体27からなり、腹側外装体26及び背側外装体27は脚側で連続しておらず、前後方向に離間されている。この前後方向の離間距離Lは特に限定されないが、おむつ全長Yの10〜60%程度とすることができる。この場合、内装体10における液不透過性裏面側シート12の裏面には、内装体10の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装体26と背側外装体27との間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装体22を固定することが望ましいが、股間部外装体22は省略することもできる。股間部外装体22としては、後述する第1シート層20A及び第2シート層20Bと同様の素材を用いることができる。
また、外装体26,27には、図1、図2、図4にも示されるように、ウエスト開口の縁部分であるウエスト部23には、幅方向に沿う細長状弾性部材24が配されるとともに、ウエスト部23より前後方向中央側の領域には弾性フィルム30が配設されて、幅方向の伸縮性が付与されている。なお、通常、胴周り領域T内に幅方向伸縮応力が変化する境界(例えば弾性伸縮部材の太さや伸長率が変化する)を有する場合は、最もウエスト開口側の境界よりもウエスト開口側がウエスト部23となり、このような境界が無い場合は吸収体56又は内装体10よりもウエスト開口側がウエスト部23となる。
より詳細に説明すると、ウエスト部弾性部材24は、外装体26,27のウエスト部23における第1シート層20A及び第2シート層20Bの間に、前後方向に間隔をおいて配置された複数の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、身体の胴周りを締め付けるように伸縮力を与えるものである。ウエスト部弾性部材24は、間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように3〜8mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。ウエスト部弾性部材24の固定時の伸長率は適宜定めることができるが、通常の成人用の場合230〜320%程度とすることができる。
ウエスト部弾性部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いても良く、またこれに代えて、後述の弾性フィルムをウエスト部23まで延在させてもよい。図示形態のウエスト部弾性部材24は、第2シート層20Bの構成材をウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cに挟持されているが、第1シート層20Aの構成材と第2シート層20Bの構成材との間に挟持しても良い。
第1シート層20A及び第2シート層20Bの構成材は、シート状のものであれば特に限定無く使用できるが、通気性及び柔軟性の観点から不織布を用いることが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。不織布を用いる場合、その目付けは12〜20g/m2程度とするのが好ましい。また、第1シート層20A及び第2シート層20Bは、一枚の資材を折り返して対向させた一対の層であっても良い。
一方、図2に示すように、ウエスト部23より前後方向中央側の伸縮領域20Xには、弾性フィルム30が配設されることにより幅方向の伸縮性が付与されている。すなわち、伸縮領域20Xは、ウエスト部23との境界から脚開口の縁29にかけて、第1シート層20Aと、その外側に位置する第2シート層20Bとの間に弾性フィルム30が積層されてなる基本積層部分35と、脚開口の縁部分である脚周り部28に設けられた、基本積層部分から連続する弾性フィルム30並びに第1シート層20A及び第2シート層20Bが、脚開口の縁29で外側に折り返されてなる折り返し積層部分36とを有している。そして、これら基本積層部分35及び折り返し積層部分36は、図3、図8及び図9に示されるように、弾性フィルム30が少なくとも幅方向に伸長された状態で、第1シート層20A及び第2シート層20Bが、幅方向及び前後方向にそれぞれ間隔を空けて配列された多数の接合部40で、弾性フィルム30に形成された貫通孔31を通じて接合されている。また、第1シート層20A及び第2シート層20Bは、少なくとも接合部40における第1シート層20A及び第2シート層20B間以外では弾性フィルム30と接合されていない。
このような伸縮領域20Xでは、図3(d)に基本積層部分35について示すように、弾性フィルム30の自然長状態では、接合部40間の第1シート層20A及び第2シート層20Bが互いに離間する方向に膨らんで、幅方向と交差する方向に延びる収縮皺25が形成され、図3(c)に示すように、幅方向にある程度伸長した装着状態でも、収縮皺25は伸ばされるものの、残るようになっている。また、装着状態を想定した図3(c)及び第1シート層20A及び第2シート層20Bの完全展開状態を想定した図3(a)(b)からも分かるように、これらの状態では、弾性フィルム30における貫通孔31と、接合部40との間に隙間が形成され、弾性フィルム30の素材が無孔のフィルムやシートであっても、この隙間により通気性が付加される。このような伸長状態及び自然長状態の外観は図14のサンプル写真にも現れている。また、図8及び図9の対比から容易に理解できるように、折り返し積層部分36もシート層及び弾性フィルム30の数が増加するだけで、同様の伸縮機構となる。
特徴的には、折り返し積層部分36を設けることにより、脚周り部28では弾性フィルム30が二層となり、それに続く脚周り部28とウエスト部23との間の部分では単層となるため、脚周り部28及びそれに続く部分が同一の弾性フィルム30による伸縮構造でありながら、脚周り部28をより強く締め付けることができるようになる。よって、弾性フィルム30のみでパンツタイプ使い捨ておむつに好ましいフィット性を作り出すことができる。また、脚開口の縁29が第1シート層20A及び第2シート層20Bの折り返しにより形成されるため、第1シート層20A及び第2シート層20Bが開いて見栄えや装着感を悪化させる事態も発生しにくくなる。
弾性フィルム30は特に限定されるものではなく、それ自体弾性を有するものであれば特に限定なく用いることができ、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー及びポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーの1種又は2種以上のブレンド物を、Tダイ法やインフレーション法などの押出成形によりフィルム状に加工したものを用いることができる。また、弾性フィルム30としては、無孔のものの他、通気のために多数の孔やスリットが形成されたものも用いることができる。特に、伸縮方向における引張強度が8〜25N/35mm、伸縮方向と直交する方向における引張強度が5〜20N/35mm、伸縮方向における引張伸度が450〜1050%、及び伸縮方向と直交する方向における引張伸度が450〜1400%の弾性フィルム30であると好ましい。なお、引張強度及び引張伸度(破断伸び)は、引張試験機(例えばSHIMADZU社製のAOUTGRAPHAGS−G100N)を用い、試験片を幅35mm×長さ80mmの長方形状とした以外は、JIS K7127:1999「プラスチック−引張特性の試験方法−」に準じて、初期チャック間隔を50mmとし、引張速度を300mm/minとして測定される値を意味する。弾性フィルム30の厚みは特に限定されないが、20〜40μm程度であるのが好ましい。また、弾性フィルム30の目付は特に限定されないが、30〜45g/m2程度であるのが好ましく、特に30〜35g/m2程度であるのが好ましい。
折り返し積層部分36が形成される脚周り部28(脚開口の縁部分)の幅(図示形態では前後方向寸法)は適宜定めることができるが、通常の場合、おむつ全長Yの10〜60%程度とすることができる。
折り返し積層部分36の折り返し側は基本積層部分35の内側に折り返すこともできるが、図示形態のように基本積層部分35で弾性フィルム30の内側に位置する第1シート層20Aが弾性フィルム30とともに基本積層部分35の外側に折り返されていると、相対的に強く締め付けられる部分となる脚周り部28の内面に凹凸が生じないため、装着感が良好となる。
ここで、折り返し積層部分36においては、図4に示す形態のように、基本積層部分35から連続する第1シート層20A及び第2シート層20Bの両方を弾性フィルム30とともに折り返すこともできるが、図10に示すように、第1シート層20A及び第2シート層20Bのいずれか一方のシート層(図示形態では第1シート層20A)のみを弾性フィルム30とともに折り返し、他方のシート層(図示形態では第2シート層20B)の先端を、一方のシート層の先端と折り返しの折り目との間に位置させることもでき、この場合には、弾性フィルム30が露出することなく、折り返し積層部分36の厚みを減らすことができるため好ましい。
他方、既述の弾性フィルム30伸縮構造では、基本的に、接合部40の面積率が高くなるほど第1シート層20A及び第2シート層20Bが弾性フィルム30により収縮する部分が少なくなり、弾性限界伸びも低下する。よって、図11に点模様の濃淡で示すように、折り返し積層部分36における接合部40の面積率を、幅方向中間から幅方向両側に向かうにつれて段階的(又は連続的でも良い)に高くなるように構成すると、脚周りのフィット性を向上させることができる。
接合部40の面積率は適宜定めることができるが、通常の場合、伸縮領域20Xでは1.8〜25%(特に1.8〜19%)の範囲内とすることが望ましい。また、弾性限界伸びは適宜定めることができるが、通常の場合、伸縮領域20Xでは130〜300%(特に200〜295%)程度とするのが好ましい。
接合部40の面積率は二段階で変化させるだけでも十分なフィット性向上を図ることができるが、三段以上とすることもでき、また、本形態のような弾性フィルム30伸縮構造であれば接合部40のパターンだけで面積率、つまり収縮量(弾性限界伸び)を変化させることができるため、実質的に連続的に変化させることもできる。
接合部40の面積率を変化させるには、図12(a)に示すように単位面積当たりの接合部40の数を変えたり、図12(b)に示すように個々の接合部40の面積を変えたりすればよい。前者の場合、個々の接合部40の面積を同じとすることも、異なるものとすることもでき、後者の場合、単位面積当たりの接合部40の数を同じとすることも、異なるものとすることもできる。なお、図13(a)には接合部40の面積率を三段階で変化させる場合のパターン例が示されており、図13(b)には接合部40の面積率を二段階で変化させる場合のパターン例が示されている。
個々の接合部40及び貫通孔31の自然長状態での形状は、真円形、楕円形、長方形等の多角形(線状や角丸のものを含む)、星形、雲形等、任意の形状とすることができる。
個々の接合部40の大きさは、適宜定めれば良いが、大きすぎると接合部40の硬さが感触に及ぼす影響が大きくなり、小さすぎると接合面積が少なく資材同士が十分に接着できなくなるため、通常の場合、個々の接合部40の面積は0.14〜3.5mm2(特に0.25〜1.0mm2)程度とすることが好ましい。個々の貫通孔31の開口の面積は、貫通孔31を介して接合部が形成されるため接合部以上であれば良いが、接合部40の面積の1〜1.5倍程度とすることが好ましい。なお、貫通孔31の開口の面積は、当該伸縮構造20Xが自然長の状態における値を意味し、貫通孔31の開口の面積が、弾性フィルム30の表と裏で異なる等、厚み方向に均一でない場合には最小値を意味する。
接合部40及び貫通孔31の平面配列は適宜定めることができるが、規則的に繰り返される平面配列が好ましく、図15(a)に示すような斜方格子状や、図15(b)に示すような六角格子状(これらは千鳥状ともいわれる)、図15(c)に示すような正方格子状、図15(d)に示すような矩形格子状、図15(e)に示すような平行体格子(図示のように、多数の平行な斜め方向の列の群が互いに交差するように2群設けられる形態)状等(これらが伸縮方向に対して90度未満の角度で傾斜したものを含む)のように規則的に繰り返されるものの他、接合部40の群(群単位の配列は規則的でも不規則でも良く、模様や文字状等でも良い)が規則的に繰り返されるものとすることもできる。接合部40及び貫通孔31の配列形態は、面積率の異なる複数の領域において同じものとする他、異なるものとすることもできる。
接合部40における第1シート層20A及び第2シート層20Bの接合手段は特に限定されない。例えば、接合部40における第1シート層20A及び第2シート層20Bの接合はホットメルト接着剤によりなされていても、ヒートシールや超音波シール等の素材溶着による接合手段によりなされていても良い。素材溶着による接合手段を用いる場合、特許文献1記載のように、弾性フィルムの貫通孔を押し出しにより形成し、その貫通孔の位置で第1シート層20A及び第2シート層20Bを直接に溶着により接合することもできるが、剥離強度が低く、強い力が加わると剥がれるおそれがある。また、特許文献1記載のものは、弾性フィルムの貫通孔を押し出しにより形成するため、図8(b)及び図9(b)に示すように、第1シート層20A及び第2シート層20B間に弾性フィルム30が残らず、貫通孔31の周囲に図示しない押し出し破片が移動可能に残るおそれもある。また、特許文献1記載のものと異なり、図8(c)及び図9(c)に示すように、弾性フィルム30に貫通孔を形成せずに、弾性フィルム30を介して第1シート層20A及び第2シート層20Bを接合することも考えられるが、その場合はさらに剥離強度が低いものとなるだけでなく、貫通孔31を有しないため通気性が極めて低いという問題点もある。
よって、素材溶着による接合手段を用いる場合には、図8(a)及び図9(a)に示すように、接合部40における第1シート層20A及び第2シート層20Bの接合が、少なくとも、第1シート層20A及び第2シート層20Bにわたる弾性フィルム30の溶融固化物30mによりなされている形態が好ましい。このように弾性フィルム30の溶融固化物30mを接着剤として第1シート層20A及び第2シート層20Bを接合すると、剥離強度が高いものとなり、高い通気性と高い剥離強度とを両立できるようになる。
このような接合構造は、第1シート層20Aと第2シート層20Bとの間に弾性フィルム30を伸縮方向と直交する方向にほぼ均等な伸長率で伸縮方向に伸長しつつ挟み、基本積層部分35及び折り返し積層部分36を形成した状態で、所定の接合部40のパターンで溶着することにより、多数箇所で弾性フィルム30を溶融して貫通孔31を形成するとともに、その貫通孔31の位置で少なくとも弾性フィルム30の溶融物の固化により第1シート層20A及び第2シート層20Bを接合する手法を用いて簡素かつ効率的に製造することができる。この場合、自然長状態では、個々の接合部40の形状・面積と個々の貫通孔31の形状・面積とがほぼ等しくなる。
なお、図18は、ヒートシール装置を用いた例を示しており、前述の接合部40のパターンに配列された多数の加圧凸部60pを外周面に備えたシールロール60と、これに対向配置された表面平滑なアンビルロール61とにより、第1シート層20A及び第2シート層20B間に弾性フィルム30を挟んだ状態の加工対象を挟み、加圧凸部60pを加熱することにより、加圧凸部60pとアンビルロール61の外周面との間で厚み方向に加圧される部位のみ、弾性フィルム30を溶融して貫通孔31を形成するとともに、その貫通孔31の位置で少なくとも弾性フィルム30の溶融物の固化により第1シート層20A及び第2シート層20Bを接合しているが、所望のパターンで弾性フィルム30を溶融して貫通孔31を形成するとともに、その貫通孔31の位置で少なくとも弾性フィルム30の溶融物の固化により第1シート層20A及び第2シート層20Bを接合しうるものであれば、超音波シール等の他の装置を用いることもできる。
弾性フィルム30の融点、並びに第1シート層20A及び第2シート層20Bの融点、溶着箇所における加工温度の高低の関係は適宜定めることができるが、第1シート層20A及び第2シート層20Bの融点が弾性フィルム30の融点以下とされ、溶着箇所において第1シート層20A及び第2シート層20Bの全体及び弾性フィルム30の全体が溶融・混合し、接合部40が形成されるよりも、第1シート層20A及び第2シート層20Bの融点が弾性フィルム30の融点よりも高く、溶着箇所で弾性フィルム30が溶融するとともに、第1シート層20A及び第2シート層20Bの一部又は全部が溶融しない方が好ましい。すなわち、後者の場合、図16及び図17からも分かるように、接合部40の周囲から連続する第1シート層20A及び第2シート層20Bの繊維20fが残っており、第1シート層20A及び第2シート層20Bにわたり浸透し固化した弾性フィルム30の溶融固化物30mにより第1シート層20A及び第2シート層20Bが接合された構造となり、第1シート層20A及び第2シート層20Bに対する弾性フィルム30の溶融固化物30mの食い付きが良好となるだけでなく、第1シート層20A及び第2シート層20Bの強度が低下しにくくなるため、より一層剥離強度に優れたものとなる。なお、第1シート層20A及び第2シート層20Bの一部が溶融しないことには、接合部の全繊維について芯(複合繊維における芯だけでなく単成分繊維の中心部分を含む)は残るがその周囲部分(複合繊維における鞘だけでなく単成分繊維の表層側の部分を含む)は溶融する形態や、一部の繊維は全く溶融しないが、残りの繊維は全部が溶融する又は芯は残るがその周囲部分は溶融する形態を含む。
このような観点から、弾性フィルム30の融点は80〜145℃程度のものが好ましく、第1シート層20A及び第2シート層20Bの融点は85〜190℃程度、特に150〜190℃程度のものが好ましく、また、第1シート層20A及び第2シート層20Bの融点と弾性フィルム30の融点との差は60〜80℃程度であるのが好ましい。
また、パンツタイプ使い捨ておむつにおける吸収体13と重なる領域は、製造上の理由により弾性フィルム30を配置させることが望ましいものの伸縮が不要な領域である。よって、外装体26,27の伸縮領域20Xにおける吸収体13と重なる部分における接合部の面積率を高くし、弾性限界伸びが130%以下の非伸縮領域としたり、弾性部材を設けずに非伸縮領域としたりすることもできる。
(前後押さえシート)
図1及び図4にも示されるように、外装体26,27の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押さえシート50,60が設けられていても良い。図示形態について更に詳細に説明すると、前押さえシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押さえシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押さえシート50,60の股間側の縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤がはみ出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押さえシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装体26,27をおむつ内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、内装体10と重なる部分まで延在させて、前述の押さえシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
(その他)
(a)上記例は、腹側外装体26と背側外装体27とが分離された外装二分割構造の例であるが、股間を介して腹側から背側まで連続する外装体に対して適用することもできる。この連続外装体における腹側の領域及び背側の領域は、前述の腹側外装体26F及び背側外装体27に相当するため、本発明では両者を総称して腹側外装部分及び背側外装部分としたものである。
(b)上記例は、腹側外装体26及び背側外装体27の両方に折り返し積層部分36を設けているが、いずれか一方にのみ折り返し積層部分36を設けることもできる。
(c)図示例は、外装体26,27のウエスト部23以外に弾性フィルム30による伸縮領域20Xに設けた例であるが、ウエスト部23まで弾性フィルム30による伸縮領域20Xを延在させ、細長状のウエスト部弾性部材24を省略することもできる。
(d)上記例では脚周り部28(脚開口の縁部分)にのみ折り返し積層部分36を設けているが、これとともに(又はこれに代えて)、図19及び図20に示す形態のようにウエスト部23まで基本積層部分35を延在させ、ウエスト部23(ウエスト開口の縁部分)に折り返し積層部分36を設けても良い。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、20倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:10gf/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内で行うものとする。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
B…後身頃、F…前身頃、L…中間領域、T…胴周り領域、10…内装体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、13N…括れ部分、14…包装シート、15…ギャザー不織布、16…ギャザー弾性部材、20A…第1シート層、20B…第2シート層、20X…伸縮領域、21…サイドシール部、22…股間部外装体、24…ウエスト部弾性部材、25…収縮皺、26,27…外装体、26…腹側外装体、27…背側外装体、28…脚周り部、29…脚開口の縁、30…弾性フィルム、31…貫通孔、35…基本積層部分、36…折り返し積層部分、40…接合部。

Claims (4)

  1. 腹側外装部分及び背側外装部分を有し、前記腹側外装部分の側縁部と前記背側外装部分の側縁部とが幅方向両側で接合されてウエスト開口が形成された、外装体と、
    腹側の部分が前記腹側外装体の幅方向中央領域に、及び背側の部分が前記背側外装体の幅方向中央領域にそれぞれ接合され、装着者の股間を通るように設けられた内装体と、を備え、
    前記外装体における前記内装体の幅方向両外側に位置する縁により、脚周りの脚開口の縁の少なくとも一部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記腹側外装部分及び背側外装部分の少なくとも一方の外装部分は、
    前記脚開口の縁からそれに続く部分にかけて、第1シート層と第2シート層との間に幅方向に伸縮可能な弾性フィルムが積層された基本積層部分と、
    前記基本積層部分から連続する弾性フィルム並びに前記第1シート層及び第2シート層の少なくとも一方のシート層が、前記弾性フィルムと共に折り返された折り返し積層部分とを有しており、
    前記基本積層部分及び折り返し積層部分では、前記第1シート層及び第2シート層が、幅方向及び前後方向にそれぞれ間隔を空けて配列された多数の接合部で接合されている、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記外装体は、前記腹側外装部分をなす腹側外装体の両側部と前記背側外装部分をなす背側外装体の両側部とが接合されたものであり、前記腹側外装体と前記背側外装体とが股間側で連続せずに離間されている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記折り返し積層部分では、前記基本積層部分で弾性フィルムの内側に位置するシート層が前記弾性フィルムとともに基本積層部分の外側に折り返されている、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記折り返し積層部分における前記接合部の面積率が、幅方向中間から幅方向両側に向かうにつれて段階的又は連続的に高くなるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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