JP2016189990A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の興味を惹くことができる、SBを利用した新たな遊技性を有する遊技機を提供すること。【解決手段】SB状態における遊技では、規定投入数が、通常状態とは異なる2枚に設定されている。SB状態では、RT状態をRT2状態へと移行させるための第1の移行リプレイの抽選が行われ、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せを表示させることができれば、遊技状態がSB状態から通常状態へと戻されるときに、RT状態がRT2状態へと移行される。このとき、規定数投入数が1枚での遊技を行なうか、3枚での遊技を行なうかが遊技者によって選択される。規定投入数が1枚での遊技では、RT状態をRT3状態へと移行させるための第2の移行リプレイの抽選が行われ、規定投入数が3枚の遊技では、RT状態をRT4状態へと移行させるための第3の移行リプレイの抽選が行われる。そして、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示させることができれば、RT状態がRT3状態、RT4状態へと移行する。【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来から、外周面上に複数種類の図柄が配列された複数のリールと、複数のリールを回転させるためのスタートレバーと、複数のリールを停止させるための複数のストップボタンとを備えるスロットマシンと呼ばれる遊技機が広く知られている。この遊技機は、所定の価値を持つ遊技媒体(一般的にはメダル。パチンコ玉である場合もある)の増減を楽しむ機会を遊技者に与えるための機械である。
この種の遊技機においては、SB(シングルボーナス:普通役物)と呼ばれるボーナスが搭載されている場合がある。このSBにおいては、通常状態よりも、入賞となる小役の種類を増加させたり、小役の当選確率を上昇させたりすることができる。SBは、1回の遊技で終了し、かつ、持越不可フラグとされている。
下記特許文献1には、このSBを利用して、遊技性を高めた遊技機が記載されている。この遊技機では、通常モードにおける規定投入数が3枚に設定されており、通常モードにおいてSBに対応する図柄組合せが表示されると、モードが通常モードからSBモードに移行される。SBモードにおける規定投入数は2枚に設定されており、SBモードにおいてリプレイが当選した場合には、次の通常モードにおける遊技においても規定投入数が2とされる。この通常モードにおける規定投入数が2枚である遊技では、規定投入数が3枚である遊技よりもBBの当選確率が高くなる。
特開2009−189857号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、遊技が単調になり遊技者が飽きてしまうおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、遊技者の興味を惹くことができる、特別役(SB)を利用した新たな遊技性を有する遊技機を提供することにある。
本技術に係る遊技機は、複数のリールと、回転開始操作部と、複数の停止操作部と、内部抽選部と、リール制御部と、表示判定部と、払出制御部と、遊技状態移行制御部と、投入判定部と、RT状態移行制御部とを具備する。
前記複数のリールは、外周面上に複数種類の図柄がそれぞれ配列されている。
前記回転開始操作部は、前記複数のリールの回転を開始させるための操作部である。
前記複数の停止操作部は、回転された前記複数のリールを停止させるための操作部である。
前記内部抽選部は、前記回転開始操作部の操作に応じて、前記複数のリールにそれぞれ配列された前記図柄の組合せである図柄組合せが対応付けられた小役、リプレイ及び特別役を含む役の抽選を行う。
前記リール制御部は、前記回転開始操作部の操作に応じて、前記複数のリールの回転を開始させ、前記複数の停止操作部の操作に応じて、前記役の抽選結果に応じた停止態様で前記複数のリールを停止させる。
前記表示判定部は、前記役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されたかどうかを判定する。
前記払出制御部は、前記小役に対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記遊技媒体の払い出しを行うように払い出しを制御する。
前記リプレイ処理部は、前記リプレイに対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記遊技媒体を消費せずに、前記遊技媒体を自動的に投入する処理を実行する。
前記遊技状態移行制御部は、通常状態及び特別遊技状態を含む遊技状態の移行を制御し、前記遊技状態が通常状態である遊技において前記特別役に対応する図柄組合せが表示された場合に、前記遊技状態を前記通常状態から特別遊技状態へと移行させ、前記特別遊技状態で1回の遊技が終了した場合に、前記遊技状態を前記特別遊技状態から前記通常状態へと移行させる。
前記投入判定部は、前記通常状態において、第1の規定投入数又は前記第1の規定投入数とは異なる第2の規定投入数に相当する遊技媒体の投入に応じて、前記回転開始操作部による操作を有効化し、前記特別遊技状態において、前記第1の規定投入数及び前記第2の規定投入数とは異なる第3の規定投入数に相当する遊技媒体の投入に応じて、前記回転開始操作部による操作を有効化する。
前記RT状態移行制御部は、前記リプレイの当選確率が所定の確率に設定されている第1のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されている第2のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されている第3のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されており、かつ、前記第3のRT状態よりも遊技者にとって有利な第4のRT状態とを含むRT状態の移行を制御する。
前記内部抽選部は、前記特別遊技状態における、前記第3の規定投入数での遊技において、前記RT状態を前記第2のRT状態へと移行させるための前記役である第1の移行リプレイの抽選を行う。
前記特別遊技状態における、前記第3の規定投入数での遊技において、前記第1の移行リプレイが前記有効ライン上に表示された場合、前記RT状態移行制御部は、前記RT状態を前記第2のRT状態へと移行させ、前記遊技状態移行制御部は、前記遊技状態を前記特別遊技状態から前記通常状態へと移行させ、かつ、前記リプレイ処理部は、遊技者の選択に応じて、前記第1の規定投入数及び第2の規定投入数のうち一方の規定投入数に相当する数の前記遊技媒体を自動的に投入し、
前記内部抽選部は、前記遊技状態が通常状態であり、前記RT状態が前記第2のRT状態であり、前記リプレイ処理部により前記第2の規定投数に相当する前記遊技媒体が自動投入された遊技において、RT状態を前記第3のRT状態へと移行させるための前記役である第2の移行リプレイの抽選を行い、前記遊技状態が通常状態であり、前記RT状態が前記第2のRT状態であり、前記リプレイ処理部により前記第1の規定投数に相当する前記遊技媒体が自動投入された遊技において、RT状態を前記第4のRT状態へと移行させるための前記役である第3の移行リプレイの抽選を行い、かつ、前記第2の移行リプレイの当選確率と、前記第3の移行リプレイの当選確率とが異なるようにその抽選を行う。
前記RT状態移行制御部は、前記第2の移行リプレイに対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記RT状態を前記第3のRT状態へと移行させ、前記第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合に、前記RT状態を前記第4のRT状態へと移行させる。
この遊技機の遊技性は、以下のようなものである。規定投入数が第1の規定投入数(例えば3枚)、第2の規定投入数(例えば1枚)に設定されている通常状態において特別役に対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態が、通常状態から遊技者にとって有利な特別遊技状態へと1回の遊技に限って移行される。特別遊技状態では、規定投入数が、通常状態とは異なる第3の規定投入数(例えば、2枚)に設定されている。また、特別遊技状態では、RT状態を第2のRT状態へと移行させるための第1の移行リプレイの抽選が行われる。
そして、この1回限りの特別遊技状態における遊技において、首尾よく第1の移行リプレイに対応する図柄組合せを表示させることができれば、特別遊技状態が終了して遊技状態が特別遊技状態から通常状態へと戻されるときに、RT状態が第2のRT状態へと移行される。また、このとき、通常状態における第2のRT状態での遊技のために、遊技者による選択に応じて、第1の規定投入数(例えば、3枚)及び第2の規定投入数(例えば、1枚)のうち一方の規定投入数に相当する遊技媒体が自動投入される。
遊技者により第2の規定投入数(例えば、1枚)が選択された場合、通常状態における第2のRT状態での遊技において、RT状態を第3のRT状態へと移行させるための第2の移行リプレイの抽選が行われる。このとき、首尾よく第2の移行リプレイに当選し、第2の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合には、RT状態が第3のRT状態へと移行する。
一方、遊技者により第1の規定投入数(例えば、3枚)が選択された場合、通常状態における第2のRT状態での遊技において、RT状態を第4のRT状態へと移行させるための第3の移行リプレイの抽選が行われる。このとき、首尾よく第3の移行リプレイに当選し、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合には、RT状態が第4のRT状態へと移行する。
なお、第1の規定投入数(例えば3枚)での遊技において第3の移行リプレイが当選する確率と、第2の規定投入数(例えば1枚)での遊技において第2の移行リプレイが当選する確率とは、それぞれ異なっている。また、第3の移行リプレイが表示されたときの移行先である第4のRT状態は、第2の移行リプレイが表示されたときの移行先である第3のRT状態よりも遊技者にとって有利な状態とされている。
すなわち、本発明に係る遊技機では、遊技状態が特別遊技状態へ移行された後、遊技者は、特別遊技状態における遊技において第1の移行リプレイを表示させるという1つ目のハードルと、通常状態における第2のRT状態での遊技において第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイを表示させるという2つ目のハードルとを連続してクリアすることができれば、遊技者にとって有利な第3のRT状態、第4のRT状態での遊技を行なうことができる。
さらに、本発明に係る遊技機では、2つ目のハードルついて、遊技者は、第3のRT状態よりも有利な第4のRT状態への移行を目指して第1の規定投入数(例えば3枚)で遊技を行なうか、第4のRT状態とは移行率が異なる(一般的には、移行率が高い。低くすることもできる)第3のRT状態への移行を目指して第2の規定投入数(例えば1枚)で遊技を行なうかを任意に選択することができる。本発明に係る遊技機では、このような遊技性を有しているため、遊技者の興味を惹くことができる、特別役を利用した新たな遊技性を有する遊技機を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、遊技者の興味を惹くことができる、特別役を利用した新たな遊技性を有する遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機において、遊技状態と、規定投入数との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機において参照される内部抽選テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機において参照される内部抽選テーブルの一例を示す図である。 各操作順ベルの当選領域において重複して当選する役の種類を示す図である。 各操作順ベルが当選したときの、ストップボタンの操作順と、有効ライン上に表示される役の種類との関係を示す図である。 遊技の一連の流れを説明するための図である。
<遊技機10の外観構成>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機10の外観構成を示す斜視図である。
本実施形態に係る遊技機10は、スロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれる、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体の増減を楽しむ機会を遊技者に提供するための機械である。遊技媒体としては、メダル及びパチンコ玉のうちどちらが用いられても構わないが、以降の説明では、便宜的に遊技媒体はメダルであるとして説明する。
本実施形態に係る遊技機10は、収納箱11、前面上扉12、及び前面下扉13を含む筐体1を備えている。前面上扉12の中央近傍には、表示窓14が配置されている。また、前面上扉12の上部には、演出部15が配置されており、前面上扉12の下部には、遊技情報表示部18が配置されている。
また、前面下扉13の上部には、メダル投入部19、ベットボタン20、スタートレバー(回転開始操作部)21、第1のストップボタン(左ボタン:停止操作部)3a、第2のストップボタン(中ボタン:停止操作部)3b、及び第3のストップボタン(右ボタン:停止操作部)3cが配置されている。さらに、前面下扉13の下部には、メダル払出口22、メダル受け皿23が配置されている。
遊技機10の筐体1の内部には、第1のリール4a、第2のリール4b及び第3のリール4cを有するリールユニット75(図2参照)が収納されている。また、筐体1の内部において、リールユニット75の下側の位置には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット77(図2参照)が収納されている。また、筐体1の内部には、メイン制御基板30及びサブ制御基板50(図2参照)も収納されている。
リール4a、4b、4cは、それぞれ外周面が一定の間隔で21の領域(各領域を「コマ」と称する)に区画されており、各コマには複数種類の図柄(例えば、7図柄、BAR図柄、リプレイ図柄、ベル図柄等)のうちいずれかの図柄が配列されている。なお、本明細書中においては、リール4a、4b、4cのうちいずれか1つのリールを指す場合にリール4と表記することとする。
リール4a、4b、4cは、それぞれステッピングモータの出力軸に支持されており、ステッピングモータの駆動に応じて回転可能とされている。ステッピングモータは、メイン制御部31(図2参照)から供給される駆動パルスに応じてリール4a、4b、4cを回転させ、駆動パルスの供給の停止に応じてリール4a、4b、4cを停止させる。なお、ステッピングモータの駆動パルス数やパルス幅を調整することによって、リール4a、4b、4cのコマ単位での停止制御が可能とされている。
リール4a、4b、4cには、それぞれ1つずつインデックス(被検出部)が設けられている。このインデックスは、例えば、突片であり、リール4a、4b、4cの一部を構成する回転ドラムの内側に設けられている。対応して、リールユニット75には、インデックスの通過を検出するインデックス検出装置76(図2参照)が設けられている。
前面上扉12及び前面下扉13は、それぞれ幅方向の一端部側に設けられたヒンジを介して収納箱11に対して開閉可能に設けられている。前面上扉12及び前面下扉13は、それぞれ個別に開閉可能とされている。
表示窓14は、この表示窓14を介して遊技者が回転又は停止しているリール4a、4b、4cを観察可能なように構成されている。リール4a、4b、4cが停止されているとき、リール4a、4b、4cにそれぞれ配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている3つの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)が表示窓14を介して観察可能とされている。すなわち、リール4a、4b、4cの停止状態においては、表示窓14を介して3×3の9つの図柄が観察可能とされている。
表示窓14を介して観察可能な図柄の停止位置について、リール4a、4b、4cにおいて、上段、中段、下段が設定されている。そして、第1のリール4aにおける上段、中段又は下段と、第2のリール4bにおける上段、中段又は下段と、第3のリール4cにおける上段、中段又は下段との組合せに応じて有効ライン2が設定されている。
本実施形態では、有効ライン2は、第1のリール4aの中段、第2のリール4bの中段及び第3のリール4cの中段によって構成されている。なお、有効ライン2については、特に限定されず、適宜変更することができる。有効ライン2上において、役に対応する図柄組合せが表示されたかどうかが判定される。本実施形態では、1回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数に相当するメダルが投入されると有効ライン2が有効化される。
メダル投入部19は、遊技者により把持されたメダルが投入されるメダル投入口を有している。筐体1の内部において、メダル投入口の下側の位置には、メダルセレクタが設けられている。
メダルセレクタは、メダルの投入が無効とされる無効状態においてメダルが投入された場合や、規格外のメダルが投入された場合に、そのメダルをメダル払出口22へと導くブロッカを有する。また、メダルセレクタは、メダルの投入が有効とされる有効状態において投入された規格内のメダルの投入を検出するメダル投入スイッチ71(図2参照)を有している。
なお、規定投入数を超える数のメダルが遊技者によって投入されると、規定投入数を超えた分のメダルが、所定枚数(例えば50枚)を限度として、遊技機10に対して電子的にクレジット(貯留)される。
ベットボタン20は、クレジットされたメダルを投入する操作を行うための操作部であり、このベットボタン20には、ベットボタン20への操作を検出するベットスイッチ72(図2参照)が設けられている。
本実施形態に係る遊技機10においては、遊技者がメダルをメダル投入口に投入するか、又は、ベットボタン20を操作することで、リール4a、4b、4cの回転を開始することが可能な準備状態にセットされる。
スタートレバー21は、リール4a、4b、4cを回転させる(遊技を開始させる)契機となる操作を行うための操作部であり、このスタートレバー21には、スタートレバー21への操作を検出するスタートスイッチ73(図2参照)が設けられている。なお、スタートレバー21への操作は、乱数値及び内部抽選テーブルを用いた内部抽選の抽選契機とされている。
ストップボタン3a、3b、3cは、それぞれリール4a、4b、4cを停止させる操作を行うための操作部であり、このストップボタン3a、3b、3cには、それぞれストップスイッチ74(図2参照)が設けられている。ストップボタン3a、3b、3cは、リール4a、4b、4cの回転速度が定常回転速度(80回転/分)まで上昇したとき、操作が許可(有効化)される。なお、本明細書中においては、ストップボタン3a、3b、3cのうちいずれか1つのストップボタンを指す場合にストップボタン3と表記することとする。
ストップボタン3a、3b、3cが操作されると、ストップスイッチ74がオンの状態となり、リール停止信号がオフの状態からオンの状態へ切り換わる。このリール停止信号のオン/オフの切り換えに基づいて、内部抽選の結果に応じた停止態様でリール4a、4b、4cが停止される。
演出部15は、表示装置16及び音響装置17を有する。図1に示す例では、表示装置16の液晶ディスプレイが前面上扉12から露出している様子が示されており、また、音響装置17の2つのスピーカが前面上扉12から露出している様子が示されている。
表示装置16は、遊技の進行に伴って遊技を盛り上げたり、小役の入賞を補助したりするための各種の画像を液晶ディスプレイ上に表示させる。
演出部15は、LED(Light Emitting Diode)により構成された演出用ランプ(図示せず)を有していてもよい。この演出用ランプは、役に対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されたときや、遊技状態がボーナス状態(後述)にあるとき、演出状態がART状態(後述)にあるときなどに点灯(点滅)する。
音響装置17は、メダルが投入されたときの投入音や、スタートレバー21が操作されたときの操作音(スタート音)、ストップボタン3a、3b、3cの操作音など発生させる。さらに、音響装置17は、液晶ディスプレイと連動して、遊技を盛り上げたり、小役の入賞を補助したりするための各種の音声を発生させる。
遊技情報表示部18は、7セグメント表示器などにより構成されており、メダルのクレジット数、1回の遊技におけるメダルの払出数、ボーナス状態でのメダルの払い出し数の合計等の各種遊技情報を表示する。
<役構成>
本実施形態においては、ボーナス(役の一種)として、RBB(ビックボーナス:第1種特別役物に係る役物連続作動装置)、及びSB(特別役)(シングルボーナス:普通役物)が用意されている。また、リプレイ(役の一種)として、通常リプレイ、第1の移行リプレイ、第2の移行リプレイ及び第3の移行リプレイが用意されており、小役(役の一種)として、ベル及び各種の1枚役が用意されている。なお、本実施形態の説明では、通常リプレイ、第1の移行リプレイ、第2の移行リプレイ及び第3の移行リプレイの総称を「リプレイ」と呼ぶ。
これらの各種の役には、それぞれ固有の図柄組合せが設定されている。具体的には、図柄組合せは、第1のリール4aに配列された各種の図柄のうちの1つの図柄と、第2のリール4bに配列された各種の図柄のうちの1つの図柄と、第3のリール4cに配列された各種の図柄のうちの1つの図柄との組み合わせにより構成されている。
RBB(RBB状態)は、RBBに対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されると開始され、所定数(例えば、100枚)を超えるメダルの払出しがあると終了する。SB(SB状態)は、SBに対応する図柄組合せが表示されると開始され、1回の遊技が消化されると終了する。なお、本実施形態では、SBは、後述のように、RT状態をRT0状態からRT1状態へと移行させるための移行契機役としての機能も有している。
リプレイは、対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されると、メダルを消費することなく次回の遊技を行うことができるといった役である。本実施形態では、後述のように、第1の移行リプレイは、RT状態をRT1状態からRT2状態へと移行させる移行契機役としての役割も有している。また、第2の移行リプレイは、RT状態をRT2状態からRT3状態へと移行させる移行契機役としての役割も有している。また、第3の移行リプレイは、RT状態をRT2状態からRT4状態へと移行させる移行契機役としての役割も有している。なお、通常リプレイは、RT状態を移行させるといった役割は有していない。
小役は、対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されると、その配当に対応する数のメダルが払出されるといった役である。なお、本実施形態では、ベルの配当は、8枚に設定されており、各種の1枚役の配当は、1枚に設定されている。
<機能ブロック構成>
図2は、本実施形態に係る遊技機10の機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る遊技機10は、メイン制御基板30と、サブ制御基板50とを備えている。メイン制御基板30上には、メイン制御部31、メイン記憶部41、及びメイン乱数発生部42が搭載されている。また、サブ制御基板50上には、サブ制御部51、サブ記憶部54及びサブ乱数発生部55が搭載されている。
メイン制御部31及びサブ制御部51は通信可能とされている。なお、メイン制御部31からサブ制御部51への通信は許可されているが、不正防止等の観点から、サブ制御部51からメイン制御部31への通信は制限(不可)されている。メイン制御部31及びサブ制御部51は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成されている。
メイン制御部31は、投入判定部32、内部抽選部33、リール制御部34、表示判定部35、払出制御部36、リプレイ処理部37、遊技状態移行制御部38、RT状態移行制御部39及び信号出力部40を有している。
一方、サブ制御部51は、演出制御部52及びART抽選部53を有している。
メイン記憶部41は、メイン制御部31の作業領域として用いられる揮発性のメモリと、メイン制御部31の処理に必要な各種プログラムや各種データが固定的に記憶された不揮発性のメモリとを有している。同様に、サブ記憶部54は、サブ制御部51の作業領域として用いられる揮発性のメモリと、サブ制御部51の処理に必要な各種プログラムや各種データが固定的に記憶された不揮発性のメモリとを有している。
メイン記憶部41には、内部抽選テーブル、停止制御テーブル、表示判定テーブル(入賞判定テーブル)が記憶されている。一方、サブ記憶部54には、演出データ、及びART抽選テーブルが記憶されている。
ここで、本実施形態に係る遊技機10は、遊技状態として、通常状態、SB状態(SB作動中:特別遊技状態)及びRBB状態(RBB作動中)が用意されており(図8参照)、これらの各遊技状態の移行が遊技状態移行制御部38によって制御される。
また、本実施形態では、RT状態(RT:リプレイタイム)として、RT0状態(第1のRT状態)、RT1状態、RT2状態(第2のRT状態)、RT3状態(第3のRT状態)、RT4状態(第4のRT状態)及びRT5状態が用意されており(図8参照)、これらの各RT状態がRT状態移行制御部39によって制御される。
また、本実施形態においては、SB、ベル及び1枚役が重複して当選する複数の操作順ベルA〜Fが用意されている。操作順ベルA〜Fが当選した場合には、ストップボタン3a、3b、3cの操作順に応じて、SB、ベル及び1枚役のうちいずれかの役に対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されるようにリールの停止が制御される(1枚役の場合は、取りこぼす可能性がある)。各操作順ベルでは、ストップボタン3a、3b、3cの操作順と、表示される役の種類との関係がそれぞれ異なっている。
そして、所定の条件下において、サブ制御部51によりベルの入賞を補助するための演出が行われる。この演出が行われるサブ制御部51の演出状態は、いわゆる、AT状態(AT:アシストタイム)である。
本実施形態では、RT状態及びAT状態の組み合わせであるART状態が採用されている。なお、本実施形態は、このART状態及びRBB状態の組み合わせによって、メダルを増やすタイプの遊技機10とされている。
[メイン制御基板30における各部]
図2を参照しつつ、メイン制御基板30における各部について具体的に説明する。
「投入判定部32」
投入判定部32は、メダル投入スイッチ71、ベットスイッチ72から出力される信号に応じて遊技毎にメダルの投入数を判定する。そして、投入判定部32は、規定投入数に相当するメダルが投入された場合に、スタートレバー21による遊技の開始操作を有効化する処理を行う。
なお、本実施形態では、各遊技状態(通常状態、SB状態、RBB状態)において、それぞれ、規定投入数が異なっている。図3は、遊技状態と、規定投入数との関係を示す図である。
図3に示すように、通常状態においては、規定投入数が3枚及び1枚(第1の規定投入数、第2の規定投入数)に設定されている。また、SB状態においては、規定投入数が2枚(第3の規定投入数)に設定されており、RBB状態においては、規定投入数が1枚に設定されている。
「内部抽選部33」
内部抽選部33は、スタートレバー21の操作に応じてスタートスイッチ73から出力されたスタート信号に基づいて、役の抽選を行う。
具体的には、内部抽選部33は、スタートスイッチ73からのスタート信号に基づいて、1遊技毎にメイン乱数発生部42から乱数値(0〜65535のいずれか)を取得する。そして、内部抽選部33は、取得した乱数値と、内部抽選テーブルとを比較して役に当選したかどうかを判定する。
また、内部抽選部33は、内部抽選の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非当選状態(オフ状態)から当選状態(オン状態)に設定し、この抽選フラグの設定情報をメイン記憶部41に記憶する。なお、2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定され、この抽選フラグの設定情報がメイン記憶部41に記憶される。
ここで、本実施形態に係る遊技機10では、持越可能フラグと、持越不可フラグとが用意されている。持越可能フラグは、対応する図柄組合せが表示されるまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグである。一方、持越不可フラグは、対応する図柄組合せが表示されたかどうかにかかわらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグである。
本実施形態において、RBBは、持越可能フラグとされており、一方で、SB、リプレイ及び小役は、持越不可フラグとされている。
(内部抽選において参照される内部抽選テーブル)
図4及び図5は、本実施形態に係る遊技機10において参照される内部抽選テーブルの一例を示す図である。図4及び図5に示すように、本実施形態では、遊技状態、RT状態、及び規定投入数に応じて、異なる内部抽選が行われる。
まず、図4について左側から順番に説明する。図4の最も左側を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT0状態であり、かつ、規定投入数が3枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/7.3の確率で当選する。
また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/3の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。本実施形態では、各操作順ベルの当選確率は、それぞれ同じ確率に設定されている。なお、いずれの役にも当選しなかった場合には不当選となる。
ここで、各操作順ベルの当選確率が同じ確率に設定されている点、及びいずれの役にも当選しなかった場合には不当選となる点については、以降において同様である。従って、図4及び図5における以降の説明では、これらの点については説明を省略する。
図6は、各操作順ベルA〜Fの当選領域において重複して当選する役の種類を示す図である。図6に示すように、各操作順ベルA〜Fの当選領域においては、ベル、1枚役及びSBが重複して当選する。
図4の説明に戻る。図4の左から2番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT2状態であり、かつ、規定投入数が3枚である場合の遊技においては、第3の移行リプレイが1/3の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/3の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の左から3番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT3状態であり、かつ、規定投入数が3枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/4の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/3の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の左から4番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT4状態であり、かつ、規定投入数が3枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/3の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/3の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の左から5番目を参照して、通常状態では、規定投入数は2枚には設定されていないので、この場合の抽選テーブルは存在しない。
図4の右から4番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT0状態であり、かつ、規定投入数が1枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/7.3の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/7.5の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の右から3番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT2状態であり、かつ、規定投入数が1枚である場合の遊技においては、第2の移行リプレイが1/2の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/7.5の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の右から2番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT3状態であり、かつ、規定投入数が1枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/4の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/7.5の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
図4の右から1番目を参照して、遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT4状態であり、かつ、規定投入数が1枚である場合の遊技においては、通常リプレイが1/3の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/7.5の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。
なお、図4から明らかなように、通常状態において、規定投入数が1枚である遊技では、規定投入数が3枚である遊技に比べて、小役(操作順ベルA〜F)の当選確率が低くなるようにその確率が設定されている。
図5の左側を参照して、SB状態では、規定投入数は3枚には設定されていないので、この場合の抽選テーブルは存在しない。
図5の中央を参照して、遊技状態がSB状態であり、RT状態がRT1状態であり、かつ、規定投入数が2枚である場合の遊技においては、第1の移行リプレイが1/4の確率で当選する。また、この遊技では、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/2の確率で当選し、RBBが1/256の確率で当選する。SB状態では、通常状態よりも小役の当選確率が上昇する。この点で、SB状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
図5の右側を参照して、SB状態では、規定投入数は1枚には設定されていないので、この場合の抽選テーブルは存在しない。
なお、図示は省略しているが、RBB状態では、通常状態よりも小役の当選確率が上昇する(例えば、99/100でベルが当選)。この点で、RBB状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
「リール制御部34」
再び図2を参照して、リール制御部34は、スタートレバー21の操作に応じてスタートスイッチ73から出力されるスタート信号に基づいて、ステッピングモータによりリール4a、4b、4cの回転を開始させる。具体的には、リール制御部34は、規定投入数に相当するメダルが投入されていること、及び、前回の遊技におけるリール4a、4b、4cの回転の開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウェイト時間)が経過していることを条件に、リール4a、4b、4cの回転を開始させる。
リール4a、4b、4cが回転されると、リール4a、4b、4cが1回転する度に、インデックス検出装置76のインデックスセンサによって、インデックスの通過が検出され、インデックスセンサから検出信号が出力される。リール制御部34は、この検出信号に基づいて、リール4a、4b、4cの現在の回転速度を監視する。
リール制御部34は、リール4a、4b、4cの回転速度が定常回転速度(約80回転/分)に達したことを検知し、ストップボタン3a、3b、3cによる停止操作を有効化する。そして、リール制御部34は、ストップボタン3a、3b、3cのストップスイッチ74から出力される停止信号に基づいて、抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じた停止態様でリール4a、4b、4cを停止させる制御を行う。
このとき、リール制御部34は、ストップボタン3a、3b、3cが操作される度に、操作されたストップボタン3a、3b、3cに対応するリール4a、4b、4cの停止位置を決定して、決定された停止位置でリール4a、4b、4cを停止させる制御を行っている。
なお、リール制御部34は、ストップボタン3a、3b、3cが操作された時点から190ms以内に、操作されたストップボタン3a、3b、3cに対応する回転中のリール4a、4b、4cを停止させる。このため、ストップボタン3a、3b、3cが操作されてからリール4a、4b、4cが回転する(滑る)ことができる最大のコマ数(最大滑りコマ数)は、4コマとされている。
また、リール制御部34は、抽選フラグが当選状態に設定されている役に対応する図柄を、可能な限り有効ライン2上に表示するように回転中のリール4a、4b、4cを停止させる制御(引き込み制御)を行っている。一方で、リール制御部34は、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄組合せを有効ライン2上に表示させることがないようにリール4a、4b、4cを停止させる制御(蹴飛ばし制御)を行っている。
具体的には、リール制御部34は、メイン記憶部41に記憶された停止制御テーブルを参照することによって回転中のリール4a、4b、4cの停止位置を決定する処理(テーブル参照処理)を行っている。
停止制御テーブルにおいては、抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて、ストップボタン3a、3b、3cの操作時点で有効ライン2上に位置するコマと、このコマから実際に停止されるコマまでの回転量を示す滑りコマ数との対応関係が設定されている。なお停止制御テーブルでは、ストップボタン3a、3b、3cの操作時点で有効ライン2上に位置するコマと、実際に停止されるコマとの対応関係が設定されていてもよい。
なお、リール制御部34は、ロジック演算により回転中のリール4a、4b、4cの停止位置を求める処理(ロジック演算処理)を実行してもよい。ロジック演算処理では、役毎に定められた優先順位データに従って、リール4a、4b、4cの停止位置の候補に対して優先度が求められる。そして、各停止位置の候補のうち最も優先度の高い停止位置の候補が実際の停止位置として決定される。ロジック演算処理において、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合には、テーブル参照処理によって実際の停止位置が決定される。
ここで、操作順ベルA〜Fが当選したときの、ストップボタン3a、3b、3cの操作順と、有効ライン2上に表示される役の種類との関係について説明する。図7は、操作順ベルA〜Fが当選したときの、ストップボタン3a、3b、3cの操作順と、有効ライン2上に表示される役の種類との関係を示す図である。
図7に示すように、各操作順ベルA〜Fでは、操作順1(左→中→右:順押し)、操作順2(左→右→中:挟み打ち)、操作順3(中→左→右)、操作順4(中→右→左)操作順5(右→左→中:逆挟み打ち)、操作順6(右→中→左:逆押し)の全6通り操作順のうち3種類の操作順でのストップボタンが操作されると、ベルに対応する図柄組合せが表示される。
また、各操作順ベルA〜Fでは、全6通りの操作順のうち1種類の操作順でストップボタンが操作されると、SBに対応する図柄組合せが表示される。なお、本実施形態では、ベル及びSBに対応する図柄組合せは、引き込み率が100%に設定されている(つまり、取りこぼしは発生しない)。
また、各操作順ベルA〜Fでは、全6通りの操作順のうち2種類の操作順でストップボタンが操作されると、1枚役に対応する図柄組合せが表示されるか、又は、取りこぼしとなる。つまり、1枚役に対応する図柄組合せは、引き込み率が100%ではない。なお、本実施形態では、この引き込み率は、約1/18に設定されている。
ここで、本実施形態の説明においては、各操作順ベルA〜Fにおいて1枚役が取りこぼされたときに、特定の図柄組合せが表示されるように、リールの停止が制御される。この特定の図柄組み合わせを以降では便宜的に「ベルこぼし目」と呼ぶ。本実施形態では、このベルこぼし目は、RT状態を他のRT状態から通常状態におけるRT0状態へと移行させるための図柄組合せとされている。
再び図4及び図5を参照して、これらの図には、操作順ベルA〜Fが当選した場合における、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ及びベルこぼし目の実質的な表示確率が示されている。
図4における最も左側について代表的に説明する。遊技状態が通常状態であり、RT状態がRT0状態であり、かつ、規定投入数が3枚である場合の遊技においては、操作順ベルA〜F(合算確率)が1/3の確率で当選する。この場合、操作順に応じて1/2の確率でベルに対応する図柄組合せが表示されるので、ベルに対応する図柄組合せが表示される実質的な確率は、1/6(=1/3×1/2)である。
また、この場合、操作順に応じて、1/6の確率でSBに対応する図柄組合せが表示されるので、SBに対応する図柄組合せが表示される実質的な確率は、1/18(=1/3×1/6)である。さらに、この場合、操作順に応じて、約1/3.2の確率でベルこぼし目が表示されるので、ベルこぼし目が表示される実質的な確率は、約1/10(=1/3×1/3.2)である。
「表示判定部35」
再び図2を参照して、表示判定部35は、有効ライン2上に役に対応する図柄組合せが表示されたかどうかを判定する処理を行う。具体的には、表示判定部35は、メイン記憶部41に記憶された表示判定テーブルを参照し、全てのリール4a、4b、4cが停止した時点で有効ライン2上に表示されている図柄組合せが、役に対応する図柄組合せであるかどうかを判定する。表示判定テーブルでは、役と、その役に対応する図柄の組合せとの関係が関連付けられている。
「払出制御部36」
払出制御部36は、表示判定部35において小役に対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されたと判定された場合に、その小役が入賞したと判定し、入賞した小役の配当に応じてメダルを払い出すための処理を行う。
具体的には、払出制御部36は、入賞した小役に対応する配当分のメダルを払い出させるように、ホッパーユニット77を制御する。あるいは、メダルのクレジットが許可されている場合には、払出制御部36は、ホッパーユニット77によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、メイン記憶部41に記憶されているクレジット数に対して払い出し数を加算し、仮想的にメダルを払い出す。
なお、ホッパーユニット77には、払い出されたメダルの数を検出する払出メダル検出スイッチ78が設けられている。払出制御部36は、ホッパーユニット77の払出メダル検出スイッチ78からの出力される信号に基づいてホッパーユニット77から実際に払い出されたメダルの数を管理する。
「リプレイ処理部37」
リプレイ処理部37は、表示判定部35においてリプレイに対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されたと判定された場合に、メダルを消費することなく次回の遊技を行われるためのリプレイ処理を実行する。
具体的には、リプレイ処理部37は、リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示された場合に、リプレイが表示された遊技において投入されたメダル数と同数のメダルを自動的に投入する処理を実行する。
一方、SB状態において、第1の移行リプレイが表示された場合には、リプレイ処理部37は、例外的に、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された遊技において投入されたメダルと異なる数のメダルを自動的に投入する処理を実行する。
このような処理を行う理由について説明する。SB状態は、1回の遊技で終了するので、SB状態が終了すれば遊技状態がSB状態から通常状態へと戻される。また、本実施形態では、SB状態では、規定投入数が2枚に設定されている。リプレイは、リプレイに対応する図柄組合せが表示された遊技において投入されたメダルと同数のメダルを次の遊技のために自動的に投入するという役である。従って、SB状態において第1の移行リプレイが表示された場合には、本来、SB状態における遊技で投入された2枚のメダルを、次の通常状態における遊技のために自動投入すべきである。
しかしながら、通常状態においては、規定投入数が1枚、3枚とされており、規定投入数が2枚の遊技は存在しない。従って、本実施形態では、SB状態における遊技において第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合には、リプレイ処理部37は、次の通常状態における遊技のために、2枚ではなく、3枚又は1枚のメダルを自動的に投入する。
さらに、本実施形態では、SB状態における遊技において第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合、リプレイ処理部37は、遊技者の選択に応じて、3枚のメダルを自動投入するか、1枚のメダルを自動投入するかを切り替える。
「遊技状態移行制御部38」
遊技状態移行制御部38は、通常状態、SB状態及びRBB状態を含む遊技状態の移行を制御する(図8参照)。
通常状態は、初期状態に相当する遊技状態である。この通常状態は、RBB状態において、所定枚数(例えば、100枚)を超えるメダルが払い出されると、RBB状態から移行される。また、通常状態は、SB状態において1回の遊技が終了すると、SB状態から移行される。SB状態は、通常状態において、SBに対応する図柄組合せが表示されたときに、通常状態から移行される遊技状態である。また、RBB状態は、通常状態及びSB状態においてRBBに対応する図柄組合せが表示されたときに、通常状態及びSB状態から移行される遊技状態である。
「RT状態移行制御部39」
RT状態移行制御部39は、RT0状態、RT1状態、RT2状態、RT3状態、RT4状態及びRT5状態を含むRT状態の移行を制御する(図8参照)。本実施形態において、RT0状態、RT2状態、RT3状態及びRT4状態は、遊技状態が通常状態である場合のRT状態であり、RT1状態は、遊技状態がSB状態である場合のRT状態である。また、RT5状態は、遊技状態がRBB状態である場合のRT状態である。
本実施形態において、通常状態におけるRT0状態では、リプレイの当選確率が、規則上最も低い確率である1/7.3に設定されている。なお、RT0状態におけるリプレイの当選確率は、適宜変更することができる。
RT1状態、RT2状態、RT3状態及びRT4状態は、リプレイの当選確率がRT0状態におけるリプレイの当選確率よりも高く設定されている。本実施形態では、RT1状態、RT2状態、RT3状態及びRT4状態におけるリプレイの当選確率は、それぞれ、1/4、1/3(又は1/2)、1/4、1/3に設定されている。
本実施形態では、RT4状態におけるリプレイの当選確率は、RT3状態よりもリプレイの当選確率が高く設定されており、RT4状態は、遊技者にとってRT3状態よりも有利な状態とされている。
また、本実施形態において、RBB状態におけるRT5状態では、リプレイの当選確率が0に設定されている。つまり、RBB状態において、リプレイは当選しない。なお、RBB状態においてリプレイが当選するようにリプレイの当選確率を設定することもできる。
通常状態におけるRT0状態は、初期状態に相当するRT状態である。また、SB状態におけるRT1状態は、1回の遊技で終了する有限RT状態(予め終了するまでの遊技回数が決められているRT状態)である。同様に、通常状態におけるRT2状態は、1回の遊技で終了する有限RT状態である。一方、通常状態におけるRT3状態、RT4状態は、無限RT状態(所定の条件を満たすまで永遠と続くRT状態)である。
ここで、通常状態におけるRT0状態は、SB状態におけるRT1状態での遊技(1回限り)において、ベル、1枚役に対応する図柄組合せ、ベルこぼし目、及びハズレ目(いずれの役にも対応しない図柄組合せのこと。ベルこぼし目を除く)が表示された場合に、SB状態におけるRT1状態から移行される。
また、通常状態におけるRT0状態は、通常状態におけるRT2状態での遊技(1回限り)において、ベル、1枚役に対応する図柄組合せ、ベルこぼし目、及びハズレ目が表示された場合に、通常状態におけるRT2状態から移行される。
また、通常状態におけるRT0状態は、通常状態におけるRT3状態、RT4状態において、ベルこぼし目が表示された場合に、通常状態における第3のRT状態、RT4状態から移行される。
SB状態におけるRT1状態は、通常状態におけるRT0状態、RT2状態、RT3状態及びRT4状態での遊技において、SBに対応する図柄組合せが表示された場合に、通常状態における各RT状態から移行される。
通常状態におけるRT2状態は、SB状態におけるRT1状態での遊技において、第1の移行リプレイが表示された場合に、SB状態におけるRT1状態から移行される。
通常状態におけるRT3状態は、通常状態におけるRT2状態での遊技において、第2の移行リプレイが表示された場合に、通常状態におけるRT2状態から移行される。また、通常状態におけるRT3状態は、RBB状態が終了して遊技状態がRBB状態から通常状態に移行された場合に、RBB状態におけるRT5状態から移行される。
通常状態におけるRT4状態は、通常状態におけるRT2状態での遊技において、第3の移行リプレイが表示された場合に、通常状態におけるRT2状態から移行される。
RBB状態におけるRT5状態は、通常状態におけるRT0状態、RT2状態、RT3状態及びRT4状態での遊技、並びに、SB状態におけるRT1状態での遊技において、RBBに対応する図柄組合せが表示された場合に、これらの各RT状態から移行される。
「信号出力部40」
信号出力部40は、サブ制御部51に対して信号を出力する処理を行う。具体的には、信号出力部40は、メダルの投入や、ベットボタン20、スタートレバー21、ストップボタン3a、3b、3cの操作などが検出されると、メダルが投入されたこと、ベットボタン20、スタートレバー21、ストップボタン3a、3b、3cが操作されたことを示す信号をサブ制御部51に対して出力する。
また、信号出力部40は、内部抽選部33による役の抽選が行われると、その抽選結果を示す信号をサブ制御部51に対して出力し、役に対応する図柄組合せが有効ライン2上に表示されると、役に対応する図柄組合せが表示されたことを示す信号をサブ制御部51に対して出力する。
「メイン乱数発生部42」
メイン乱数発生部42は、内部抽選部33による役の抽選に用いられる乱数値を発生させる。メイン乱数発生部42は、これらの抽選に用いられる乱数値として、0〜65535までの65536個の乱数値のうちいずれかの乱数値を発生させる。
なお、乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値を加算しながらカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお、乱数値としては、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミングが不規則であるために実質的に乱数値となる値も含まれる。なお、これについては、サブ乱数発生部55における乱数値においても同様である。
[サブ制御基板50における各部]
次に、サブ制御基板50における各部について説明する。
「ART抽選部53」
ART抽選部53は、ART状態を実行させるかどうかの抽選を行う。本実施形態では、RT状態がRT2状態からRT3状態へと移行したとき、及びRT状態がRT2状態からRT4状態へと移行したときに、所定の確率(本実施形態では、1/3)でART状態が当選するようにART状態の抽選を行う。
ART状態の抽選においては、ART抽選テーブルが参照される。このART選テーブルは、0〜32767までの値について、ART状態が当選する当選領域と、ART状態が当選しない不当選(ハズレ)の当選領域とが設定されている。
「演出制御部52」
演出制御部52は、サブ記憶部54に記憶された演出データ及びメイン制御部31の信号出力部40から出力された各種の信号に基づいて種々の演出を演出部15に実行させる。例えば、演出制御部52は、メダルが投入されたこと、ベットボタン20、スタートレバー21、ストップボタン3a、3b、3cが操作されたことを示す信号を受信すると、メダルの投入音や、ベットボタン20、スタートレバー21、ストップボタン3a、3b、3cの操作音などを音響装置17から発生させる。
また、演出制御部52は、有効ライン2上に役に対応する図柄組合せが表示されたことを示す信号を受信すると、その役の表示音(小役の入賞音、リプレイの表示音、RBBの表示音)を音響装置17から出力させる。
また、演出制御部52は、現在の演出状態がART状態である場合において、操作順ベルA〜Fのうちいずれかの操作順ベルが当選した場合に、ベルの入賞を補助する演出(正解操作順を告知する演出)を実行する。
なお、本実施形態では、通常状態におけるRT3状態及びRT4状態において、ベルの入賞を補助する演出が実行される。なお、この演出は、他のRT状態においても実行可能である。
「サブ乱数発生部55」
サブ乱数発生部55は、ART抽選部53によるART状態の抽選に用いられる乱数値(例えば、0〜32767)を発生させる。
<遊技の一連の流れ>
次に、本実施形態に係る遊技機10における遊技の一連の流れについて説明する。図8は、遊技の一連の流れを説明するための図である。なお、図8において、白の矢印は、各遊技状態の移行を示しており、黒の矢印は、各RT状態の移行を示している。なお、黒の矢印のうち太線の黒の矢印は、RT状態を、通常状態におけるRT0状態から通常状態におけるRT3状態又はRT4状態へと移行(昇格)させるためルートを示している。
図8の説明では、通常状態におけるRT0状態を起点として説明する。なお、遊技機10は、初期状態においては、通常状態におけるRT0状態に滞在している。
通常状態におけるRT0状態では、遊技者は、規定投入数が3枚である遊技と、規定投入数が1枚である遊技とを任意に選択することができる。通常状態におけるRT0状態での、規定投入数が3枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/7.3、1/3、1/256の確率で当選する。一方、通常状態におけるRT0状態での、規定投入数が1枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/7.3、1/7.5、1/256の確率で当選する。
通常状態におけるRT0状態での遊技では、演出制御部52により、ベルの入賞を補助する演出が実行されない。このため、通常状態におけるRT0状態での、規定投入数が3枚である遊技においては、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/6、1/18、約1/10である。また、通常状態におけるRT0状態での、規定投入数が1枚である遊技においては、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/15、1/45、約1/25である。
ここで、通常状態におけるRT0状態での、規定投入数が1枚である遊技は、規定投入数が3枚である遊技に比べて、ベルが入賞する確率が低く、時間効率も悪いので、遊技者とって不利である。このため、通常、遊技者は、規定投入数が3枚での遊技を行なうことになる。
通常状態におけるRT0状態での遊技において、RBBに当選し、RBBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からRBB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT0状態からRBB状態におけるRT5状態へと移行させる。
通常状態におけるRT0状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、SBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からSB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT0状態からSB状態におけるRT1状態へと移行させる。
SB状態におけるRT1状態での遊技では、規定投入数が2枚に設定されている。また、SB状態におけるRT1状態は、1回の遊技で終了する有限RT状態である。このSB状態におけるRT1状態での遊技においては、第1の移行リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/4、1/2、1/256の確率で当選する。
SB状態におけるRT1状態での遊技では、演出制御部52により、ベルの入賞を補助する演出が実行されない。このため、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/4、1/12、約1/6.7である。
SB状態は、1回の遊技で終了する。このSB状態におけるRT1状態での遊技において、RBBに当選し、RBBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態をSB状態からRBB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態をSB状態におけるRT1状態からRBB状態におけるRT5状態へと移行させる。
また、SB状態におけるRT1状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、SBに対応する図柄組合せが表示された場合、次もSB状態におけるRT1状態での遊技が行われる。
また、SB状態におけるRT1状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、ベル、1枚役に対応する図柄組合せ、又は、ベルハズレ目が表示されたとする。また、内部抽選において不当選となりハズレ目が表示されたとする。これらの場合(つまり、RBB、SB、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されなかった場合)、遊技状態移行制御部38は、遊技状態をSB状態から通常状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態をSB状態におけるRT1状態から通常状態におけるRT0状態へと移行させる。
また、SB状態におけるRT1状態での遊技において、首尾よく、第1の移行リプレイに当選し、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態をSB状態から通常状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態をSB状態におけるRT1状態から通常状態におけるRT2状態へと移行させる。
通常状態におけるRT2状態は、1回の遊技で終了する有限RT状態である。通常状態におけるRT2状態では、遊技者は、規定投入数が1枚での遊技を行なうか、規定投入数が3枚での遊技を行なうかを任意に選択することができる。以降、これについて説明する。
SB状態におけるRT1状態での遊技において、第1の移行リプレイが表示された場合には、リプレイ処理部37により、第1の移行リプレイが表示された遊技において投入されたメダルと異なる数のメダルを自動的に投入する処理が実行される。具体的には、通常状態において、規定投入数が2枚の遊技が設けられていないので、リプレイ処理部37は、SB状態における遊技において投入された2枚のメダルではなく、1枚及び3枚のうち予め設定された数のメダルを、次の通常状態におけるRT2状態での遊技のために自動的に投入する。
その後、リプレイ処理部37は、遊技者による選択に応じて、自動投入するメダルの枚数を交互に切り替える処理を実行する(1枚→3枚→1枚・・)。本実施形態では、遊技者の選択の指示は、ベットボタン20を介して入力される。具体的には、リプレイ処理部37は、ベットボタン20に設けられたベットスイッチ72から出力される信号が入力される度に、自動投入すべきメダルの数を交互に切り替える。なお、ベットボタンの代わりに、専用のボタンが用いられてよい。
通常状態におけるRT2状態での、規定投入数が1枚である遊技では、第2の移行リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/2、1/7.5、1/256の確率で当選する。一方、通常状態におけるRT2状態での、規定投入数が3枚である遊技では、第3の移行リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/3、1/3、1/256の確率で当選する。
ここで、規定投入数が1枚である遊技では、RT状態をRT2状態からRT3状態へ移行させるための移行契機役である第2の移行リプレイが当選する。一方、規定投入数が3枚である遊技では、RT状態をRT2状態からRT4状態へ移行させるための移行契機役である第3の移行リプレイが当選する。
また、本実施形態では、規定投入数が1枚である遊技において第2の移行リプレイが当選する確率(1/2)と、規定投入数が3枚である遊技において第3の移行リプレイが当選する確率とが異なるようにその抽選が行われる。具体的には、本実施形態では、第3の移行リプレイが当選する確率(1/3)が、第2の移行リプレイが当選する確率(1/2)よりも低い値に設定されている(なお、第3の移行リプレイの当選確率を第2の移行リプレイの当選確率よりも高くすることもできる)。
そして、本実施形態では、第3の移行リプレイの移行先であるRT4状態は、第2の移行リプレイの移行先であるRT3状態よりも遊技者にとって有利な状態とされている。具体的には、本実施形態では、RT4状態におけるリプレイの当選確率(1/3)が、RT3状態におけるリプレイの当選確率(1/4)よりも高く設定されている。なお、RT3状態及びRT4状態において、有利度を異ならせる方法は、これに限られない。他の方法としては、例えば、RT4状態で遊技可能な遊技数と、RT3状態で遊技可能な遊技数とを異ならせるといった方法が挙げられる。
通常状態におけるRT2状態では、演出制御部52により、ベルの入賞を補助する演出が実行されない。このため、RT2状態における規定投入数が3枚である遊技では、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、1/6、1/18、1/10である。一方、RT2状態における規定投入数が1枚である遊技では、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/15、1/45、約1/25である。
通常状態におけるRT2状態での遊技において、RBBに当選し、RBBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からRBB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT2状態からRBB状態におけるRT5状態へと移行させる。
また、通常状態におけるRT2状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、SBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からSB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT2状態からSB状態におけるRT1状態へと移行させる。
また、通常状態におけるRT2状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、ベル、1枚役に対応する図柄組合せ、又は、ベルハズレ目が表示されたとする。また、内部抽選において不当選となりハズレ目が表示されたとする。これらの場合(つまり、RBB、SB、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されなかった場合)、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT2状態から通常状態におけるRT0状態へと移行させる。
通常状態におけるRT2状態での、規定投入数が1枚である遊技において、首尾よく、第2の移行リプレイに当選し、第2の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT2状態から通常状態におけるRT3状態へと移行させる。このとき、リプレイ処理部37は、第2の移行リプレイが表示された遊技において投入されたメダルと同数(1枚)のメダルを、次の通常状態におけるRT3状態での遊技のために自動的に投入する処理を実行する。
また、通常状態におけるRT2状態での、規定投入数が3枚である遊技において、首尾よく、第3の移行リプレイに当選し、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT2状態から通常状態におけるRT4状態へと移行させる。このとき、リプレイ処理部37は、第3の移行リプレイが表示された遊技において投入されたメダルと同数(3枚)のメダルを、次の通常状態におけるRT4状態での遊技のために自動的に投入する処理を実行する。
RT状態が通常状態におけるRT2状態から通常状態におけるRT3状態へと移行された場合、ART抽選部53は、ART抽選テーブルを参照して、ART状態を実行させるか否かの抽選を行う(例えば、当選確率1/3)。同様に、RT状態が通常状態におけるRT2状態から通常状態におけるRT4状態へと移行された場合、ART抽選部53は、ART抽選テーブルを参照して、ART状態を実行させるか否かの抽選を行う(例えば、当選確率1/3)。なお、RT状態がRT2状態からRT3状態、RT4状態へと移行した場合に、抽選によらず、必ずART状態が実行されてもよい。ART状態に当選した場合、演出制御部52は、ART状態の初期遊技数(例えば、50ゲーム)を決定する。
通常状態におけるRT3状態では、遊技者は、規定投入数が3枚である遊技と、規定投入数が1枚である遊技とを任意に選択することができる。なお、RT状態がRT2状態からRT3状態に移行されたときの最初の遊技では、リプレイ処理部37により1枚のメダルが自動投入される。従って、その遊技からリプレイに対応する図柄組合せ以外の図柄組み合わせが表示されるまでの間は、規定投入数が1枚とされる。
通常状態におけるRT3状態は、無限RT状態である。通常状態におけるRT3状態での、規定投入枚数が3枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/4、1/3、1/256の確率で当選する。一方、通常状態におけるRT3状態での、規定投入枚数が1枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/4、1/7.5、1/256の確率で当選する。
ここで、通常状態におけるRT3状態での、規定投入数が1枚である遊技は、規定投入数が3枚である遊技に比べて、ベルが当選する確率が低く、時間効率も悪いので、遊技者とって不利である。このため、通常、遊技者は、規定投入数が3枚である遊技を行なうことになる。
通常状態におけるRT3状態での遊技では、演出状態がART状態である場合には、演出制御部52により、ベルの入賞を補助する演出が実行される。つまり、RT状態がRT2状態からRT3状態への移行されたときに行われるART状態の抽選において、ART状態が当選した場合には、演出制御部52によって、ベルの入賞を補助する演出が行われる。
このため、遊技者がこの演出に従ってストップボタン3a、3b、3cを操作する限り、操作順ベルA〜Fが当選した遊技において、必ずベルを入賞させることができる。つまり、遊技者がこの演出に従ってストップボタン3a、3b、3cを操作する限り、RT0状態への転落役であるベルこぼし目は表示されず、また、RT1状態への転落役であるSBに対応する図柄組合せも表示されない。
従って、この場合、遊技者は、RT3状態において演出制御部52による演出に従うことで、RT0状態及びRT1状態への転落を回避しつつ、ベルの入賞によってメダルを増やしながら、次のRBBの当選を狙うことができる。
一方、RT状態がRT2状態からRT3状態への移行されたときに行われるART状態の抽選において、ART状態が不当選となった場合や、ART状態における遊技数がすべて消化された場合には、演出制御部52によるベルの入賞を補助する演出は行われない。
ベルの入賞を補助する演出が実行されない場合において、RT3状態における規定投入数が3枚である遊技では、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/6、1/18、約1/10である。一方、RT3状態における規定投入数が1枚である遊技では、ベルに対応する図柄組合せ、SBに対応する図柄組合せ、及びベルこぼし目が表示される実質的な確率は、それぞれ、1/15、1/45、約1/25である。
通常状態におけるRT3状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、SBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からSB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT3状態からSB状態におけるRT1状態へと移行させる。
また、通常状態におけるRT3状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選し、ベルこぼし目が表示されたとする。この場合、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT3状態から通常状態におけるRT0状態へと移行させる。
つまり、ART状態の抽選においてART状態が不当選となった場合や、ART状態における遊技数がすべて消化された場合、ベルの入賞を補助する演出が実行されないので、数ゲーム後に、ベルこぼし目が表示されて、通常状態におけるRT3状態が通常状態におけるRT0状態へと転落するか、又は、SBに対応する図柄組合せが表示されて、通常状態におけるRT3状態がSB状態におけるRT1状態へと転落する。
通常状態におけるRT3状態での遊技において、RBBに当選し、RBBに対応する図柄組合せが表示されたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態を通常状態からRBB状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RT状態を通常状態におけるRT3状態からRBB状態におけるRT5状態へと移行させる。
通常状態におけるRT4状態では、遊技者は、規定投入数が3枚である遊技と、規定投入数が1枚である遊技とを任意に選択することができる。なお、RT状態がRT2状態からRT4状態に移行されたときの最初の遊技では、リプレイ処理部37により3枚のメダルが自動投入される。従って、その遊技からリプレイに対応する図柄組合せ以外の図柄組み合わせが表示されるまでの間は、規定投入数が3枚とされる。
通常状態におけるRT4状態は、無限RT状態である。通常状態におけるRT4状態での、規定投入枚数が3枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/3、1/3、1/256の確率で当選する。一方、通常状態におけるRT4状態において、規定投入枚数が1枚である遊技においては、通常リプレイ、操作順ベルA〜F(合算)及びRBBが、それぞれ、1/3、1/7.5、1/256の確率で当選する。
ここで、通常状態におけるRT4状態での遊技は、通常リプレイの当選確率が通常状態におけるRT3状態よりも高くなっている点、並びに、最初の遊技において1枚ではなく3枚のメダルが自動投入される点を除いて、通常状態におけるRT3状態での遊技と基本的に同じである。従って、通常状態におけるRT4状態での遊技についての詳細な説明については、省略する。
RBB状態において、所定数を超えるメダルの払出しが行われたとする。この場合、遊技状態移行制御部38は、遊技状態をRBB状態から通常状態へと移行させ、RT状態移行制御部39は、RBB状態におけるRT5状態を通常状態におけるRT3状態(あるいは、RT4状態)へと移行させる。
RBB状態におけるRT5状態が通常状態におけるRT3状態へと移行されたとき、現在の演出状態がART状態である場合には、ベルの入賞を補助する演出が実行される。一方、現在の演出状態がART状態ではない場合、ベルの入賞を補助する演出が実行されない。この場合、数ゲーム後に、ベルこぼし目が表示されて、通常状態におけるRT3状態が通常状態におけるRT0状態へと転落するか、又は、SBに対応する図柄組合せが表示されて、通常状態におけるRT3状態がSB状態におけるRT1状態へと転落する。
<作用等>
まとめると、この遊技機10の遊技性は、以下のようなものである。図8における太線の黒の矢印を参照して、通常状態におけるRT0状態において、SBに対応する図柄組合せが表示されると、遊技状態が通常状態からSB状態へと移行され、かつ、RT状態が通常状態におけるRT0状態からSB状態におけるRT1状態へと移行される。
SB状態におけるRT1状態での遊技は、1回限りの遊技であり、規定投入数が、通常状態の規定投入数とは異なる2枚に設定されている。また、SB状態におけるRT1状態での遊技では、RT状態をRT1状態からRT2状態へと移行させるための第1の移行リプレイの抽選が行われる。
そして、この1回限りのSB状態におけるRT1状態の遊技において、首尾よく第1の移行リプレイに当選(1/4)し、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せを表示することができれば、遊技状態がSB状態から通常状態に戻されるときに、RT状態がRT1状態からRT2状態へと移行する。また、このとき、通常状態におけるRT2状態での遊技のために、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された遊技において投入されたメダルと異なる数(1枚)のメダルを自動的に投入する処理が実行される。
通常状態におけるRT2状態での遊技は、本実施形態では、1回限りの遊技である。そして、遊技者は、ベットボタン20を操作することで、この遊技において、1枚のメダルを自動投入して規定投入数が1枚での遊技を行なうか、3枚のメダルを自動投入して規定投入数が3枚での遊技を行なうかを任意に選択することができる。
規定投入数が1枚である遊技においては、RT状態をRT2状態からRT3状態へと移行させるための第2の移行リプレイの抽選が行われる。規定投入数が1枚である遊技において、首尾よく第2の移行リプレイに当選(1/2)し、第2の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示させることができれば、RT状態がRT2状態からRT3状態へと移行する。
規定投入数が3枚である遊技においては、RT状態をRT2状態からRT4状態へと移行させるための第3の移行リプレイの抽選が行われる。規定投入数が3枚である遊技において、首尾よく第3の移行リプレイに当選(1/3)し、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示させることができれば、RT状態がRT2状態から第4のRT状態へと移行する。
すなわち、本実施形態に係る遊技機10では、遊技状態がSB状態へ移行された後、SB状態におけるRT1状態での遊技において第1の移行リプレイを表示させるという1つ目のハードル(チャンスは1遊技のみ)と、通常状態におけるRT2状態での遊技において第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイを表示させるという2つ目のハードル(チャンスは1遊技のみ)とを連続してクリアすることができれば、遊技者は、遊技者にとって有利なRT3状態、RT4状態での遊技を行なうことができる。
さらに、本実施形態では、2つ目のハードルについて、遊技者は、RT3状態よりも有利なRT4状態への移行を目指して3枚での遊技を行なうか、RT4状態よりも有利ではないが、移行率が高いRT3状態への移行を目指して1枚での遊技を行なうかを任意に選択することができる。つまり、遊技者は、2つ目のハードルの高さを上げて、当選したときの利益の大きさを優先させるか、2つ目のハードルの高さを下げて、当選したときの利益の大きさよりも移行率を優先させるかを任意に選択することができる。本発明に係る遊技機10は、このような遊技性を有しているため、遊技者の興味を惹くことができる、SBを利用した新たな遊技性を有する遊技機10を提供することができる。
ここで、本実施形態では、通常状態におけるRT0状態でSBが表示される確率(実質1/18)、SB状態におけるRT1状態で第1の移行リプレイが表示される確率(1/4)、通常状態におけるRT2状態で第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイが表示される確率(1/2、1/3)の順番で、その当選確率が徐々に高くなっている。つまり、通常状態におけるRT0状態を通常状態におけるRT3状態、RT4状態へ昇格させるためのルートにおいて、RT3状態、RT4状態へと近づくに従って段階的にハードルが低くなっている。このため、遊技者は、そのハードルを越える度に期待感を持って遊技を進めることができる。
<各種変形例>
以上の説明では、通常状態における規定投入数が3枚及び1枚(3枚:第1の規定投入数又は第2の規定投入数。1枚:第2の規定投入数又は第1の規定投入数)であり、SB状態における規定投入数が2枚(第3の規定投入数)である場合について説明した。一方、例えば、通常状態における規定投入数が3枚及び2枚であり、SB状態における規定投入数が1枚に設定されていてもよい。あるいは、他の組み合わせであっても構わない。
以上の説明では、通常状態におけるRT0状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選したとき、ストップボタン3a、3b、3cの操作順を告知する演出が実行されない場合について説明した。一方、通常状態におけるRT0状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選したとき、所定の条件下で、SBを入賞させるためのストップボタン3a、3b、3cの操作順が告知されてもよい。つまり、RT状態を、通常状態におけるRT0状態からSB状態におけるRT1状態へと昇格させるために、SBを入賞させるためのストップボタン3a、3b、3cの操作順が告知されてもよい。
以上の説明では、SB状態におけるRT1状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選したとき、ストップボタン3a、3b、3cの操作順を告知する演出が実行されない場合について説明した。一方、SBにおけるRT1状態での遊技において、操作順ベルA〜Fに当選したとき、ベルを入賞させるためのストップボタン3a、3b、3cの操作順が告知されてもよい。
以上の説明では、RT1状態及びRT2状態が有限RT状態である場合について説明した。一方、RT1状態及びRT2状態のうち少なくとも1つのRT状態が、無限RT状態とされていてもよい。
まず、RT1状態が無限RT状態である場合について説明する。この場合、RT1状態として、SB状態におけるRT1状態の他に、通常状態におけるRT1状態が用意される。これらのRT1状態では、リプレイの当選領域として、複数の操作順リプレイの当選領域が用意される。
各操作順リプレイの当選領域では、第1の移行リプレイ及び転落リプレイ(RT状態を、他のRT状態からRT0状態へと転落させるためのリプレイ)が重複して当選する。また、各操作順リプレイでは、ストップボタン3a、3b、3cにおける6つの操作順に対して、それぞれ、第1の移行リプレイ及び転落リプレイのうち、どちらのリプレイに対応する図柄組合せが表示されるかが割り当てられている。さらに、各操作順リプレイでは、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示される操作順である正解操作順がそれぞれ異なっている。
SB状態におけるRT1状態(1遊技のみ)において、操作順リプレイが当選した場合、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示される操作順である正解操作順が演出制御部52によって告知される。遊技者が告知された正解操作順に従って、ストップボタン3a、3b、3cを操作したとする。この場合、SB状態におけるRT1状態での遊技において、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示され、SB状態におけるRT1状態が、通常状態におけるRT2状態へと移行(昇格)する。
一方、SB状態におけるRT1状態において、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されなかった場合、SB状態におけるRT1状態が、通常状態におけるRT1状態へと移行する(つまり、RT状態がRT1状態のままで、遊技状態のみが移行)。
この通常状態におけるRT1状態での遊技では、遊技者は、規定投入数が3枚である遊技を行なうか、規定投入数が1枚である遊技を行なうかを任意に選択することができる。つまり、通常状態におけるRT1状態での遊技では、規定投入数が3枚、1枚に設定されている。
通常状態におけるRT1状態での、規定投入数が3枚である遊技では、操作順リプレイが当選しない。つまり、この遊技では、第1の移行リプレイが当選しない。従って、この規定投入数が3枚である遊技では、RT状態をRT1状態からRT2状態へと昇格させることができず、通常、数ゲーム後にベルこぼし目が表示され、通常状態におけるRT1状態が通常状態におけるRT0状態へと移行(転落)する。
一方、通常状態におけるRT1状態での、規定投入数が1枚である遊技では、操作順リプレイが当選する。しかしながら、この遊技では、操作順リプレイが当選したとき、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示される操作順である正解操作順が演出制御部52によって告知されない。
従って、規定投入数が1枚である遊技においても、規定投入数が3枚である遊技と同様に、通常、数ゲーム後に、転落リプレイに対応する図柄組合せ、又はベルこぼし目が表示され、通常状態におけるRT1状態が通常状態におけるRT0状態へと移行(転落)する。なお、操作順リプレイが当選したときに、遊技者が自力でストップボタン3a、3b、3cを正解操作順で操作した場合には、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示され、通常状態におけるRT1状態が通常状態におけるRT2状態へと移行(昇格)する。
次に、通常状態におけるRT2状態が無限RT状態である場合について説明する。RT2状態が無限RT状態である場合、リプレイの当選領域として、複数の操作順リプレイの当選領域が用意される。
なお、規定投入数が1枚である遊技では、第2の移行リプレイと、転落リプレイとが重複して当選する複数の操作順リプレイの当選領域が用意される。一方、規定投入数が3枚である遊技では、第3の移行リプレイと、転落リプレイとが重複して当選する複数の操作順リプレイの当選領域が用意される。
ここで説明される操作順リプレイは、転落リプレイと重複して当選するリプレイが、第1の移行リプレイではなく、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイである点を除いて、上述した各操作順リプレイと同様である。
なお、第3の移行リプレイが表示される実質的な確率は、第2の移行リプレイが表示される実質的な確率よりも低く設定されている。第3の移行リプレイの実質的な表示確率を、第2の移行リプレイの実質的な表示確率よりも低くさせる方法としては、例えば、第3の移行リプレイを含む各操作順リプレイの合算確率を、第2の移行リプレイを含む各操作順リプレイの合算確率よりも低くする方法が挙げられる。また、他の方法としては、第3の移行リプレイを含む各操作順リプレイにおける正解操作順の数を、第2の移行リプレイを含む各操作順リプレイにおける正解操作順の数よりも少なくするといった方法が挙げられる。
ここで、SB状態(あるいは、通常状態)におけるRT1状態において、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されたとする。このとき、SB状態(あるいは、通常状態)におけるRT1状態が、通常状態におけるRT2状態へと移行(昇格)する。また、第1の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示されたとき、通常状態におけるRT2状態での最初の1ゲーム目の遊技のために、1枚、3枚のうち予め設定された数のメダルが自動投入される。
その後、遊技者は、ベットボタン20を操作することで、この遊技において、1枚のメダルを自動投入して規定投入数が1枚での遊技を行なうか、3枚のメダルを自動投入して規定投入数が3枚での遊技を行なうかを任意に選択することができる。
この自動投入により遊技可能な、通常状態におけるRT2状態での最初の1ゲーム目の遊技に限り、操作順リプレイが当選した場合に、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せを表示させるための操作順である正解操作順を告知する演出が行われる。遊技者が告知された正解操作順に従って、ストップボタン3a、3b、3cを操作した場合、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示され、通常状態におけるRT2状態が、通常状態におけるRT3状態、RT4状態へと移行(昇格)する。
一方、通常状態におけるRT2状態での2ゲーム目以降の遊技では、操作順リプレイが当選したとしても、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示される操作順である正解操作順が演出制御部52によって告知されない。
従って、通常、数ゲーム後に、転落リプレイに対応する図柄組合せ、又はベルこぼし目が表示され、通常状態におけるRT2状態が通常状態におけるRT0状態へと移行(転落)する。なお、操作順リプレイが当選したときに、遊技者が自力でストップボタン3a、3b、3cを正解操作順で操作した場合には、第2の移行リプレイ、第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示され、通常状態におけるRT2状態が通常状態におけるRT3状態、RT4状態へと移行(昇格)する。
以上の説明では、SBが他の小役と重複して当選する場合について説明した。一方、SBは、単独で当選するようにその抽選が行われてもよい。
以上の説明では、制御基板が、メイン制御基板30及びサブ制御基板50の2つに分離されている場合について説明した。一方、サブ制御基板50における処理をメイン制御基板30において実行してもよい。例えば、ART状態の抽選がメイン制御基板30側で実行されてもよい。この場合、サブ制御基板50を設ける必要はない。
以上の説明では、AT状態及びRT状態の組み合わせであるART状態が採用された遊技機10に本発明を適用する場合について説明した。一方、RT状態のみが採用された遊技機10に本発明を適用することも可能である。
2…有効ライン
3(3a、3b、3c)…ストップボタン
4(4a、4b、4c)…リール
10…遊技機
21…スタートレバー
32…投入判定部
33…内部抽選部
34…リール制御部
35…表示判定部
36…払出制御部
37…リプレイ処理部
38…遊技状態移行制御部
39…RT状態移行制御部
40…信号出力部

Claims (1)

  1. 外周面上に複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールと、
    前記複数のリールの回転を開始させるための回転開始操作部と、
    回転された前記複数のリールを停止させるための複数の停止操作部と、
    前記回転開始操作部の操作に応じて、前記複数のリールにそれぞれ配列された前記図柄の組合せである図柄組合せが対応付けられた小役、リプレイ及び特別役を含む役の抽選を行う内部抽選部と、
    前記回転開始操作部の操作に応じて、前記複数のリールの回転を開始させ、前記複数の停止操作部の操作に応じて、前記役の抽選結果に応じた停止態様で前記複数のリールを停止させるリール制御部と、
    前記役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されたかどうかを判定する表示判定部と、
    前記小役に対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記遊技媒体の払い出しを行うように払い出しを制御する払出制御部と、
    前記リプレイに対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記遊技媒体を消費せずに、前記遊技媒体を自動的に投入する処理を実行するリプレイ処理部と、
    通常状態及び特別遊技状態を含む遊技状態の移行を制御し、前記遊技状態が通常状態である遊技において前記特別役に対応する図柄組合せが表示された場合に、前記遊技状態を前記通常状態から特別遊技状態へと移行させ、前記特別遊技状態で1回の遊技が終了した場合に、前記遊技状態を前記特別遊技状態から前記通常状態へと移行させる遊技状態移行制御部と、
    前記通常状態において、第1の規定投入数又は前記第1の規定投入数とは異なる第2の規定投入数に相当する遊技媒体の投入に応じて、前記回転開始操作部による操作を有効化し、前記特別遊技状態において、前記第1の規定投入数及び前記第2の規定投入数とは異なる第3の規定投入数に相当する遊技媒体の投入に応じて、前記回転開始操作部による操作を有効化する投入判定部と、
    前記リプレイの当選確率が所定の確率に設定されている第1のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されている第2のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されている第3のRT状態と、前記リプレイの当選確率が前記第1のRT状態よりも高い確率に設定されており、かつ、前記第3のRT状態よりも遊技者にとって有利な第4のRT状態とを含むRT状態の移行を制御するRT状態移行制御部とを具備し、
    前記内部抽選部は、前記特別遊技状態における、前記第3の規定投入数での遊技において、前記RT状態を前記第2のRT状態へと移行させるための前記役である第1の移行リプレイの抽選を行い、
    前記特別遊技状態における、前記第3の規定投入数での遊技において、前記第1の移行リプレイが前記有効ライン上に表示された場合、前記RT状態移行制御部は、前記RT状態を前記第2のRT状態へと移行させ、前記遊技状態移行制御部は、前記遊技状態を前記特別遊技状態から前記通常状態へと移行させ、かつ、前記リプレイ処理部は、遊技者の選択に応じて、前記第1の規定投入数及び第2の規定投入数のうち一方の規定投入数に相当する数の前記遊技媒体を自動的に投入し、
    前記内部抽選部は、前記遊技状態が通常状態であり、前記RT状態が前記第2のRT状態であり、前記リプレイ処理部により前記第2の規定投入数に相当する前記遊技媒体が自動投入された遊技において、RT状態を前記第3のRT状態へと移行させるための前記役である第2の移行リプレイの抽選を行い、前記遊技状態が通常状態であり、前記RT状態が前記第2のRT状態であり、前記リプレイ処理部により前記第1の規定投入数に相当する前記遊技媒体が自動投入された遊技において、RT状態を前記第4のRT状態へと移行させるための前記役である第3の移行リプレイの抽選を行い、かつ、前記第2の移行リプレイの当選確率と、前記第3の移行リプレイの当選確率とが異なるようにその抽選を行い、
    前記RT状態移行制御部は、前記第2の移行リプレイに対応する図柄組合せが前記有効ライン上に表示された場合に、前記RT状態を前記第3のRT状態へと移行させ、前記第3の移行リプレイに対応する図柄組合せが表示された場合に、前記RT状態を前記第4のRT状態へと移行させる
    遊技機。
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