JP2016189385A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートスポットを解消するとともに、電子機器の小型化を図りつつ電磁波の不要輻射等を抑制する放熱構造を提供する。【解決手段】電子機器は、熱源となる電子部品107が電気的に導通させるためのグランドパターン106eが設けられるとともに、金属製のシャーシ115が金属製のビスにより固定される多層基板106を備える。多層基板106には、シャーシ115がビスにより固定される領域に、シャーシ115と電気的に導通させるためのグランドパターン106fが設けられ、グランドパターン106e,106f間には、絶縁部106gが設けられ、グランドパターン106eとグランドパターン106fとは、接続パターン106hにより電気的に接続される。多層基板106のグランドパターン106fが設けられた層を除く各層のグランドパターン106fに対応する領域には、導体パターンが設けられておらず、絶縁層106iのみで形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置や携帯電話機やスマートフォン等の携帯端末を含む電子機器に関し、特に電子機器の放熱構造の改良に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の電子機器では、撮像素子の多画素化や高機能化に伴い、画像処理や各種制御を行う映像エンジン等の電子部品の消費電力の増加に起因する発熱が問題となっている。電子部品が高温になると、電子部品の信頼性が低下するほか、熱ノイズにより撮影画像にも悪影響を及ぼす。
そこで、電子部品が実装された基板を固定するビスに放熱部材を取り付けた技術が提案されている(特許文献1)。
また、電子部品が実装された多層基板の外層の一部を除去してグランド層を露出させることで形成したグランドパターンにシールド部材を取り付けるとともに、多層基板をビスにより筐体に固定することにより放熱を行う技術が提案されている(特許文献2)。
特開2002−9471号公報 特開2000−177976号公報
しかし、上記特許文献1及び2のいずれも、基板をビスにより固定するため、放熱部材等により機器全体に熱を分散させることができない場合や基板のビス締結部が電子部品から近い場合には、電子部品の熱がビスを介して局所的に機器外装や三脚座等に伝わる。このため、機器を把持するユーザに不快感を与えてしまうことになる。
この場合、基板を固定するビスを少なくすることで、機器の外装や三脚座等に伝わる熱を抑制することができるが、基板を固定するビスを少なくすると、機械的強度が低下してしまう。
また、ビスを介して基板の電気的なグランドを確保する場合には、基板を固定するビスが少ないと基板と機器の金属部材との接続(導通)が不足し、電磁波の不要輻射や静電気耐性の悪化等が懸念される。また、基板の電子部品の熱の影響が少ない個所にビスの締結位置を配置しようとすると、設計自由度が低下して機器の小型化を妨げる原因となる。
そこで、本発明は、基板に実装された電子部品の熱が電子機器の外観露出部に伝わりにくくすることができるとともに、電子機器の小型化を図りつつ電磁波の不要輻射や静電気耐性の悪化等を抑制することができる放熱構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、熱源となる電子部品が実装され、前記電子部品と電気的に導通させるための第1のグランドパターンが設けられるとともに、金属製のシャーシが金属製のビスにより固定される多層基板を備える電子機器であって、前記多層基板には、前記シャーシが前記ビスにより固定される領域に、前記シャーシと電気的に導通させるための第2のグランドパターンが設けられ、前記第2のグランドパターンと前記第1のグランドパターンとの間には、絶縁部が設けられているとともに、前記第1のグランドパターンと前記第2のグランドパターンとは、前記第2のグランドパターンから引き出されて前記第1のグランドパターンに接続される接続パターンにより電気的に接続され、前記多層基板の前記第2のグランドパターンが設けられた層を除く各層の前記第2のグランドパターンに対応する領域には、導体パターンが設けられていないことを特徴とする。
本発明によれば、基板に実装された電子部品の熱が電子機器の外観露出部に伝わりにくくすることができるとともに、電子機器の小型化を図りつつ電磁波の不要輻射や静電気耐性の悪化等を抑制することができる。
(a)は本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを正面側(被写体側)から見た分解斜視図、(b)は(a)に示すデジタルカメラを背面側から見た分解斜視図である。 メイン基板の放熱構造を説明する分解斜視図である。 (a)はメインシャーシのビス固定部に樹脂製スペーサを介してビスが締結された状態を示す部分斜視図、(b)は(a)に示す樹脂製スペーサ及びビスを取り外した状態を示す部分斜視図である。 (a)はメイン基板の表面層におけるビス固定部の周辺の配線パターンを示す図、(b)はメイン基板の裏面層におけるビス固定部の周辺の配線パターンを示す図である。 メイン基板の内層を構成するグランド層の配線パターンを示す図である。 メイン基板で発生した熱の放熱経路を説明する模式断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1(a)は本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを正面側(被写体側)から見た分解斜視図、図1(b)は図1(a)に示すデジタルカメラを背面側から見た分解斜視図である。図2は、メイン基板の放熱構造を説明する分解斜視図である。なお、図1(b)では、図1(a)に示す背面カバー118の図示を省略している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態のデジタルカメラは、正面カバー102、上面カバー103、背面カバー118、及び側面カバー112によりカメラ外装を形成している。正面カバー102の略中央部には、不図示のレンズ鏡筒を保持するレンズマウント100が設けられている。上面カバー103は、正面カバー102の上部に一体に設けられ、レリーズボタン104や電源ボタン105等を保持している。
正面カバー102は、カメラを正面側から見て左側面の外装及び底面の外装も形成しており、底面の外装には、例えばステンレス製の三脚座110が設けられている。三脚座110は、正面カバー102の内部に設けられたベース部材111にビス等により固定されている。ベース部材111は、例えばマグネシウムダイキャストで形成され、レンズマウント100や後述する撮像基板108を保持している。
また、正面カバー102の正面側から見て左側の側部には、電池ボックス120が設けられ、電池ボックス120のレンズマウント100側には、正面放熱板119が電池ボックス120の側面を覆うように設けられている。正面カバー102の正面側から見て右側の側部には、ストロボベース125が設けられている。
側面カバー112は、正面カバー102の正面側から見て右側の側面外装を形成している。側面カバー112には、メモリカードコネクタ113やインタフェースコネクタ114を開閉可能に覆う蓋が設けられている。
正面カバー102と背面カバー118との間には、正面側から背面側に向けて、撮像基板108、メイン基板106、熱伝導ゴム部材117、背面放熱板116、及び金属製のメインシャーシ115が順番に配置されている。
撮像基板108には、撮像素子101がレンズマウント100から露出して実装されている。メイン基板106は、多層基板で構成され、両面に電子部品が実装されている。メイン基板106のメインシャーシ115側の面には、デジタルカメラの各種制御や撮影した画像データの処理等を行う映像エンジン107が実装されている。
メイン基板106と撮像基板108とは、フレキシブル基板109を介して電気的に接続され、撮像素子101から出力された画像信号が映像エンジン107へと送られる。撮像素子101で発生した熱は、ベース部材111へ伝達される。背面放熱板116は、熱伝導率が高く、かつ軽量なアルミニウム等により形成されている。
次に、図2を参照して、メイン基板106の放熱構造について説明する。メイン基板106には、映像エンジン107の他に、電源IC123等の高熱を発する電子部品が実装されており、これらの電子部品で発生した熱がメイン基板106へと伝わり、メイン基板106の温度が上昇する。
メイン基板106には、4カ所のビス固定部106a,106b,106c,106dが設けられている。ビス固定部106a,106b,106c,106dは、ビスが挿通可能な貫通穴により形成されている。
ビス固定部106aは、メインシャーシ115のビス固定部115aとベース部材111との間に挟まれた状態で、ビス固定部115aに樹脂製スペーサ121を介して挿入された金属製のビス122によりベース部材111に対して共締めされる。ビス固定部106bは、メインシャーシ115のビス固定部115bと正面放熱板119との間に挟まれた状態でビス固定部115bに挿入されたビスによりベース部材111に対して共締めされる。
また、ビス固定部106cは、ビス固定部106cとベース部材111との間に正面放熱板119を挟んだ状態でビス固定部106cに挿入されたビスによりベース部材111に対して共締めされる。ビス固定部106dは、メインシャーシ115のビス固定部115dとグランドプレート124との間に挟まれた状態でビス固定部115dに挿入されたビスによりストロボベース125に対して共締めされている。
メインシャーシ115のビス固定部115cに挿入されたビスは、ベース部材111に締結され、メインシャーシ115がベース部材111に直接固定されている。
メインシャーシ115のメイン基板106側には、背面放熱板116がビスにより固定され、背面放熱板116とメイン基板106との間には、熱伝導ゴム部材117が設けられ、熱伝導ゴム部材117は、背面放熱板116に貼り付けられる。熱伝導ゴム部材117は、メイン基板106の映像エンジン107や電源IC123及びその周辺の電子部品に接触している。
このため、映像エンジン107や電源IC123及びその周辺の電子部品で発生した熱が熱伝導ゴム部材117を介して背面放熱板116へと伝えられる。このように、映像エンジン107以外の電子部品にも熱伝導ゴム部材117を接触させることにより、熱源との接触面積が増加させることができ、効果的に熱を背面放熱板116へと逃がすことができる。熱伝導ゴム部材117は、本発明の弾性部材の一例に相当する。
背面放熱板116は、前述したように、熱伝導率が高いアルミニウム等で形成されているため、熱伝導ゴム部材117から伝達された熱が背面放熱板116全体に拡散した状態でメインシャーシ115に伝わる。これにより、背面カバー118が局所的に高温になることを防いでいる。
また、メイン基板106の電源IC123の実装面の反対側の面には、未実装領域106k(図1(a)参照)が設けられており、未実装領域106kは、正面放熱板119に対して広い面積で密着した状態で接触している。未実装領域106kには、グランドパターンがベタ配線されているため、メイン基板106の電子部品で発生した熱を効率よく正面放熱板119に伝えることができる。
正面放熱板119は、電池ボックス120の背面、側面、及び正面の3面を覆うように配置されている。これにより、メイン基板106からの熱が正面放熱板119を介して正面カバー102へと伝わり、メイン基板106で発生した熱をデジタルカメラ全体に拡散させることができる。
メイン基板106のビス固定部106b,106c,106dの周囲の面は、基板表面の絶縁膜であるレジストが剥がされて、銅箔が露出した状態となっている。そのため、ビスの締結時には、メインシャーシ115及び正面放熱板119とメイン基板106のグランドとをビスを介して導通させることができる。
ビス固定部106b,106cでは、メイン基板106で発生した熱を熱伝導率の高いマグネシウム等で形成されたベース部材111と正面放熱板119に伝えている。また、ビス固定部106b,106dでは、メイン基板106で発生した熱をメインシャーシ115に伝えている。このように、4カ所のビス固定部106a,106b,106c,106dのうち、3カ所のビス固定部106b,106c,106dは、メイン基板106で発生した熱を積極的にメイン基板106以外の部品へと逃がしている。
一方、ビス固定部106aは、比較的高温の熱源となる映像エンジン107との距離が最も近いため、ビス固定部106aの近傍に配置された部品の温度が上昇しやすい。本実施形態では、ビス固定部106aに挿入された金属製のビス122が締結されるベース部材111のビス穴111aの近傍には、三脚座110が配置されている。
このため、メイン基板106の映像エンジン107で発生した熱がビス122やメイン基板106のベース部材111との接触面を介してベース部材111から三脚座110へと伝わってしまう。
また、熱伝導ゴム部材117を介してメインシャーシ115に逃がした映像エンジン107の熱がビス122やビス固定部106aの周囲の面を介してメイン基板106に伝わってしまう。
三脚座110は、ユーザがカメラを使用する場合に触れる個所であるため、ビス固定部106aの周囲の面は、他のビス固定部と比較して熱が外部に伝わりにくい構造にしておく必要がある。そのため、本実施形態では、メイン基板106で発生した熱がビス122やビス固定部106aを経由して周囲に伝わる量をコントロールしている。以下、詳述する。
図3(a)は、メインシャーシ115のビス固定部115aに樹脂製スペーサ121を介してビス122が締結された状態を示す部分斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示す樹脂製スペーサ121及びビス122を取り外した状態を示す部分斜視図である。
前述したように、ビス固定部106aは、メインシャーシ115のビス固定部115aとベース部材111との間に挟まれた状態で、ビス固定部115aに樹脂製スペーサ121を介して挿入されたビス122によりベース部材111に対して共締めされる。
樹脂製スペーサ121は、図3(a)に示すように、ビス固定部115aに挿入されたビス122の頭部とメインシャーシ115との間に挟まれた状態で配置されている。三脚座110は、三脚座110に形成された4カ所のビス固定部110a,110b,110c,110dにそれぞれ挿入したビスをベース部材111に締結することで、ベース部材111に対して固定されている。
樹脂製スペーサ121には、メインシャーシ115に固定される固定部121aとメインシャーシ115に位置決めされる位置決め突部121bとが設けられている。メインシャーシ115には、図3(b)に示すように、U字状の切り欠き部115eが形成されている。
樹脂製スペーサ121は、ビス122の締結前においては、固定部121aがメインシャーシ115に固定され、位置決め突部121bがメインシャーシ115の切り欠き部115eに位置決め係合される。これにより、ビス122を締結する際に、樹脂製スペーサ121が落下したり回転したりしないようにすることができ、組立性が向上する。
樹脂製スペーサ121をビス122の頭部とメインシャーシ115との間に配置することで、メインシャーシ115に伝達された熱は、樹脂製スペーサ121を経由して、ビス122やベース部材111へと伝わることになる。
ここで、樹脂は、金属と比較して熱伝導率が低いため、熱伝導ゴム部材117を介してメインシャーシ115に逃がした映像エンジン107の熱がビス122やメイン基板106を経由してベース部材111へと伝わるのを抑制することができる。
次に、図4及び図5を参照して、メイン基板106について説明する。図4(a)は、メイン基板106の表面層における、ビス固定部106a周辺の配線パターンを示す図である。なお、図4(a)では、メインシャーシ115のビス固定部115aが形成される面(樹脂製スペーサ121が配置される面)を破線で示している。
メイン基板106は、後述する図6を用いて説明するが、本実施形態では、8層の多層基板により構成されている。即ち、メイン基板106の映像エンジン107の実装面を表面層L1とした場合、表面層L1と裏面層L8との間に、6層の内層L2〜L7が積層されている。
メイン基板106の各層には、メイン基板106に実装された電子部品と電気的に導通させるためのグランドパターン106eが略全域に設けられている。そして、映像エンジン107で発生した熱は、メイン基板106のグランドパターン106eを伝わっていく。グランドパターン106eは、本発明の第1のグランドパターンの一例に相当する。
ここで、本実施形態では、メイン基板106の表面層L1において、ビス固定部106aの周囲の面には、メインシャーシ115と接触させてグランドと電気的に導通させるためのグランドパターン106fが設けられている。
グランドパターン106fとグランドパターン106eとは、接続パターン106hにより電気的に接続されている。グランドパターン106fとグランドパターン106eとの間の接続パターン106h以外の領域には、銅箔パターンの配線されていない絶縁部106gが設けられている。グランドパターン106fは、本発明の第2のグランドパターンの一例に相当する。
メイン基板106の銅箔パターンの熱伝導率は398W/(mK)であり、絶縁部106g及び各層間の絶縁層を形成するガラスエポキシ樹脂の熱伝導率は約0.7W/(mK)である。この熱伝導率の差により、グランドパターン106eを伝わった熱は、絶縁部106gにより熱伝導が抑制されてグランドパターン106fに伝達される。
接続パターン106hは、グランドパターン106fから引き出され、グランドパターン106fよりも細く配線される。これにより、グランドパターン106eから接続パターン106hを経由してグランドパターン106fに伝わる熱の量を少なくすることできる。
また、グランドパターン106eとメインシャーシ115とを接続パターン106h及びグランドパターン106fを経由して電気的に導通させることができるため、グランドが弱いことによる電磁波の不要輻射などの電気的な影響も抑えることができる。
メインシャーシ115のビス固定部115aが形成される面は、メイン基板106の絶縁部106gを極力広く確保するため、グランドパターン106fの外形に略沿うように形成されている。また、接続パターン106hのグランドパターン106fからの引き出し部にメインシャーシ115の切り欠き部115eを配置することによって、メインシャーシ115のエッジにより接続パターン106hが断線するのを防ぐことができる。
絶縁部106gは、幅W1の領域と幅W1よりも広い幅W2の領域を有しており、接続パターン106hを最も広い幅W2の領域に配置することにより、接続パターン106hの配線長を長くとることができる。
また、接続パターン106hは、熱源である映像エンジン107から離れる方向にグランドパターン106fから引き出されて配線されている。これにより、映像エンジン107からグランドパターン106fまでの配線長を長くすることができ、熱伝導を抑制することが可能である。
このとき、接続パターン106hの配線幅を調整することにより、グランドパターン106fに伝わる熱の量をコントロールすることができる。また、接続パターン106hを複数設けることにより、グランドパターン106fに伝わる熱の量を増やしたりグランドをさらに強化させることができる。
図4(b)は、メイン基板106の裏面層L8における、ビス固定部106a周辺の配線パターンを示す図である。なお、図4(b)では、メイン基板106が接触するベース部材のビス穴111aの周囲の面を破線で示している。
図4(b)示すように、メイン基板106の裏面層L8において、ビス固定部106aの周囲の面、即ち、グランドパターン106fに対応する領域は、銅箔パターンが配線されていない絶縁層106iのみで形成されている。
絶縁層106iは、メイン基板106がベース部材111のビス穴111aの周囲の面に接触するすべての領域を含む範囲に配置されているため、映像エンジン107で発生した熱がメイン基板106からベース部材111に伝わるのを抑制することができる。また、ベース部材111に固定されている撮像基板108で発生した熱もメイン基板106側に伝えにくくすることができる。
図5は、メイン基板106の内層を構成するグランド層L4の配線パターンを示す図である。図5に示すように、グランド層L4及びその他の内層においても、ビス固定部106aの周囲の面は、銅箔パターンが設けられておらず、絶縁層106jのみで形成されている。これにより、各層間での熱の伝達を抑制している。
図6は、メイン基板106で発生した熱の放熱経路を説明する模式断面図である。図6を参照して、メイン基板106の映像エンジン107で発生した熱は、メイン基板106のグランドパターン106eに伝わる。
メイン基板106の4層目に設けられたグランド層L4では、グランドパターン106eがほぼ全面に配線されており、グランド層L4と他の各層とは、層間を電気的に接続するビアを介して導通が取られている。そのため、映像エンジン107で発生した熱は、メイン基板106の全体へと伝わる。
ここで、本実施形態では、前述したように、メイン基板106の各層L1〜L8におけるビス固定部106aの周囲の領域において、表面層L1を除くすべての層L2〜L8の銅箔パターン(導体パターン)を削除している。これにより、メイン基板106からベース部材111を経て三脚座110へ伝達される熱の量をコントロールしている。
また、表面層L1のグランドパターン106eとグランドパターン106fとを細い接続パターン106hで接続することで、更にメイン基板106から三脚座110へ伝える熱の量をコントロールしている。
なお、他の信号線の配線スペースが必要な場合や三脚座110等の外観露出部の温度条件に余裕がある場合やよりグランドを強化したい場合には、例えば表面層L1と内層L2の銅箔を残して内層L3〜L7及び裏面層L8の銅箔を削除する等の調整を行ってもよい。
また、本実施形態では、映像エンジン107に熱伝導ゴム部材117を密着させることにより、映像エンジン107で発生した熱を背面放熱板116及びメインシャーシ115へ逃がして背面カバー118全体へ熱を拡散させている。これにより、背面カバー118が局所的に高温になるのを防ぐことができるとともに、メインシャーシ115からメイン基板106に伝わる熱の量を抑制することができる。
更に、本実施形態では、映像エンジン107の近傍に配置されるメインシャーシ115のビス固定部115aでは、比較的高温となるが、ビス122の頭部とメインシャーシ115との間に樹脂製スペーサ121を挟むように配置している。これにより、メインシャーシ115とビス122間の熱伝導を抑制することができる。
更に、本実施形態では、メイン基板106のグランドパターン106eとメインシャーシ115とを接続パターン106h及びグランドパターン106fを経由して電気的に導通させることができる。このため、メイン基板106の電子部品の熱の影響が少ない個所にビスの締結位置を配置することなく、グランドが弱いことによる電磁波の不要輻射や静電気耐性の悪化等の電気的な影響を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態では、メイン基板106に実装された映像エンジン107の熱がカメラの外観露出部である背面カバー118や三脚座110に伝わりにくくすることができる。
また、本実施形態では、メイン基板106の電子部品の熱の影響が少ない個所にビスの締結位置を配置する必要がないため、カメラの小型化を図りつつ電磁波の不要輻射や静電気耐性の悪化等を抑制することができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
106 メイン基板
106a ビス固定部
106e グランドパターン
106f グランドパターン
106g 絶縁部
106i,106j 絶縁層
106h 接続パターン
107 映像エンジン
111 ベース部材
115 メインシャーシ
115a ビス固定部
121 樹脂製スペーサ

Claims (7)

  1. 熱源となる電子部品が実装され、前記電子部品と電気的に導通させるための第1のグランドパターンが設けられるとともに、金属製のシャーシが金属製のビスにより固定される多層基板を備える電子機器であって、
    前記多層基板には、前記シャーシが前記ビスにより固定される領域に、前記シャーシと電気的に導通させるための第2のグランドパターンが設けられ、
    前記第2のグランドパターンと前記第1のグランドパターンとの間には、絶縁部が設けられているとともに、前記第1のグランドパターンと前記第2のグランドパターンとは、前記第2のグランドパターンから引き出されて前記第1のグランドパターンに接続される接続パターンにより電気的に接続され、
    前記多層基板の前記第2のグランドパターンが設けられた層を除く各層の前記第2のグランドパターンに対応する領域には、導体パターンが設けられていないことを特徴とする電子機器。
  2. 前記接続パターンは、前記絶縁部の最も幅の広い領域に配線されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記接続パターンは、前記電子部品から離れる方向に引き出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記多層基板と前記シャーシとの間には、前記電子部品で発生した熱を前記シャーシに伝達する弾性部材が設けられ、
    前記シャーシを固定する前記ビスの頭部と前記シャーシとの間には、前記シャーシより熱伝導率の低いスペーサが配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記スペーサには、前記シャーシに設けられた切り欠き部に位置決め係合される位置決め突部が設けられ、前記接続パターンは、前記切り欠き部を通るように引き出されていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記多層基板は、前記シャーシとベース部材との間に挟まれた状態で配置され、前記ビスは、前記ベース部材に締結されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記ベース部材には、前記電子機器の外観に露出する部材が取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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