JP2016188741A - ドレン回収システム - Google Patents
ドレン回収システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016188741A JP2016188741A JP2015069615A JP2015069615A JP2016188741A JP 2016188741 A JP2016188741 A JP 2016188741A JP 2015069615 A JP2015069615 A JP 2015069615A JP 2015069615 A JP2015069615 A JP 2015069615A JP 2016188741 A JP2016188741 A JP 2016188741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drain
- tank
- line
- water level
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
【課題】ドレンをオープンタンクに逃す場合に発生する振動や騒音を低減できるクローズドタイプのドレン回収システムを提供すること。【解決手段】ドレン回収システム1は、ボイラ10と、ドレンタンク20と、負荷機器40とドレンタンク20とを接続するドレン回収ラインL2と、ドレンタンク20に収容されたドレンを送出するドレン供給ラインL3と、ドレン供給ラインL3に配置されるドレンポンプ31と、オープンタンク30と、ドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31の二次側とオープンタンク30とを接続するドレン逃がしラインL8と、ドレン逃がしラインL8に配置されるドレン逃がし弁81と、ドレンタンク20の水位を測定する水位測定部25と、水位測定部25により測定されるドレンタンク20の水位に基いてドレン逃がし弁81の開閉を制御する水位制御部110と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ドレン回収システムに関する。より詳細には、負荷機器から排出されるドレンを、大気に開放することなく回収するクローズドタイプのドレン回収システムに関する。
従来、ボイラによって生成された蒸気を負荷機器に供給し、負荷機器において熱源として使用された蒸気が凝縮して発生するドレンを、耐圧性を有する密閉型のドレンタンクに高温・高圧の状態で回収して、再度ボイラに給水するクローズドタイプのドレン回収システムが提案されている。
このようなドレン回収システムでは、ドレンタンクに貯留されたドレンの量が増加した場合に、負荷機器で発生したドレンをドレンタンクに回収せず、ドレンタンクの一次側から大気開放されたオープンタンク側に逃すドレン逃がしラインが設けられる。このドレン逃がしラインの流路は、ドレンをドレンタンクに回収する場合には閉止されており、ドレンタンクの水位が所定の閾値を超えた場合に開放される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ドレンタンクの一次側に設けたドレン逃がしラインからドレンを逃がす場合には、負荷機器で発生した高温のドレンをオープンタンクに逃がすため、負荷機器の二次側におけるドレンの圧力と大気圧との差圧に起因して発生したフラッシュ蒸気が急激にオープンタンク側に流入する。そして、この急激に流入するフラッシュ蒸気によって、オープンタンクにおいて大きな振動及び騒音が発生してしまう。このように、オープンタンクにおいて大きな振動が発生すると、ドレン逃がしラインを構成する配管や、この配管の先端部に設けられるノズルを破損してしまうおそれがある。
従って、本発明は、ドレンをオープンタンクに逃す場合に発生する振動や騒音を低減できるクローズドタイプのドレン回収システムを提供することを目的とする。
本発明は、蒸気を生成して負荷機器に供給するボイラと、前記負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクと、前記負荷機器と前記ドレンタンクとを接続するドレン回収ラインと、前記ドレンタンクと前記ボイラとを接続し前記ドレンタンクに収容されたドレンが送出されるドレン供給ラインと、前記ドレン供給ラインに配置されるドレンポンプと、大気開放され、前記ボイラに供給する補給水を貯留するオープンタンクと、前記ドレン供給ラインにおける前記ドレンポンプの二次側と前記オープンタンクとを接続するドレン逃がしラインと、前記ドレン逃がしラインに配置されるドレン逃がし弁と、前記ドレンタンクの水位を測定する水位測定部と、前記水位測定部により測定される前記ドレンタンクの水位に基いて前記ドレン逃がし弁の開閉を制御する水位制御部と、を備えるクローズドタイプのドレン回収システムに関する。
また、ドレン回収システムは、前記ドレン逃がしラインに配置される流量調整部を更に備えることが好ましい。
また、前記流量調整部は、前記ドレン逃がしラインにおける前記ドレン逃がし弁の下流側に配置されることが好ましい。
また、前記流量調整部は、オリフィスにより構成されることが好ましい。
また、前記流量調整部は、圧力調整弁により構成されることが好ましい。
また、ドレン回収システムは、前記ドレン逃がしラインにおける前記流量調整部の一次側に配置され、該ドレン逃がしラインの一次側におけるドレンの圧力を測定するドレン圧力測定部を更に備え、前記流量調整部は、開度調整可能な流量調整弁により構成され、前記水位制御部は、前記ドレン圧力測定部により測定されるドレンの圧力に基いて前記流量調整弁の開度を制御することが好ましい。
本発明のドレン回収システムによれば、ドレンをオープンタンクに逃す場合に発生する振動や騒音を低減できる。
以下、本発明のドレン回収システムの好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態のドレン回収システムについて、図1を参照しながら説明する。第1実施形態は、ドレン回収システムを、負荷機器から排出されるドレンを、大気に開放することなく回収するクローズドタイプのボイラシステム1に適用したものである。
第1実施形態のボイラシステム1は、図1に示すように、ボイラ装置10と、ドレンタンク20と、オープンタンク30と、制御装置100と、を備える。また、ボイラシステム1は、これらの機器を接続し、蒸気又は水が流通する複数のラインを備える。具体的には、ボイラシステム1は、ラインとして、第1蒸気供給ラインL1と、ドレン回収ラインL2と、ドレン供給ラインL3と、第2蒸気供給ラインL4と、フラッシュ蒸気ラインL5と、第1補給水ラインL6と、ドレン返送ラインL7と、ドレン逃がしラインL8と、第2補給水ラインL9と、を備える。
第1実施形態のボイラシステム1は、図1に示すように、ボイラ装置10と、ドレンタンク20と、オープンタンク30と、制御装置100と、を備える。また、ボイラシステム1は、これらの機器を接続し、蒸気又は水が流通する複数のラインを備える。具体的には、ボイラシステム1は、ラインとして、第1蒸気供給ラインL1と、ドレン回収ラインL2と、ドレン供給ラインL3と、第2蒸気供給ラインL4と、フラッシュ蒸気ラインL5と、第1補給水ラインL6と、ドレン返送ラインL7と、ドレン逃がしラインL8と、第2補給水ラインL9と、を備える。
ボイラ装置10は、図1に示すように、複数のボイラ11と、これら複数の貫流ボイラ11で生成された蒸気が集合される蒸気ヘッダ12と、貫流ボイラ11と蒸気ヘッダ12とを連結する連結管13と、を備える。
貫流ボイラ11は、内部に供給された給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する。本実施形態では、貫流ボイラ11には、後述のドレンタンク20に回収されたドレンが給水として供給される。
図1に示すように、貫流ボイラ11で生成された蒸気は、連結管13を通って蒸気ヘッダ12に供給される。蒸気ヘッダ12は、貫流ボイラ11で生成された蒸気を貯留し、負荷機器40に供給する。
負荷機器40は、貫流ボイラ11で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物の直接加熱又は間接加熱を行う。
負荷機器40は、貫流ボイラ11で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物の直接加熱又は間接加熱を行う。
ドレンタンク20は、耐圧性を有する圧力容器により構成される。このドレンタンク20は、貫流ボイラ11により生成された蒸気が負荷機器40で利用されることで凝縮して生じたドレンを高温高圧の状態で回収する。ドレンタンク20には、ドレンタンク20に回収されたドレンの水位を検出する水位測定部としての水面計25が配置される。
水面計25は、筒状の本体251と、この本体251の内部に配置される複数の電極棒252と、を備える。本体251は、ドレンタンク20と同じ位の高さに配置される。本体251の上端部はドレンタンク20の上部に接続され、本体251の下端部は、ドレンタンク20の下部に接続される。これにより、水面計25(本体251)の内部の水位は、ドレンタンク20の内部の水位と等しくなる。そして、複数の電極棒252により、ドレンタンク20(本体251)の水位が検出される。本実施形態では、水面計25は、4つのそれぞれ異なる高さ(HH、H、L、LL)の水位を検出可能な4本の電極棒252HH,252H,252L,252LLを備える。
水面計25は、筒状の本体251と、この本体251の内部に配置される複数の電極棒252と、を備える。本体251は、ドレンタンク20と同じ位の高さに配置される。本体251の上端部はドレンタンク20の上部に接続され、本体251の下端部は、ドレンタンク20の下部に接続される。これにより、水面計25(本体251)の内部の水位は、ドレンタンク20の内部の水位と等しくなる。そして、複数の電極棒252により、ドレンタンク20(本体251)の水位が検出される。本実施形態では、水面計25は、4つのそれぞれ異なる高さ(HH、H、L、LL)の水位を検出可能な4本の電極棒252HH,252H,252L,252LLを備える。
オープンタンク30は、大気に開放されている。このオープンタンク30は、貫流ボイラ11に供給される補給水を貯留する。また、オープンタンク30には、ドレンタンク20においてドレンから発生したフラッシュ蒸気、及び後述するドレン逃がしラインL8を流通するドレンが導入される。
第1蒸気供給ラインL1は、蒸気ヘッダ12と負荷機器40とを接続し、複数の貫流ボイラ11で生成された蒸気を負荷機器40に供給する。
ドレン回収ラインL2は、負荷機器40とドレンタンク20とを接続し、負荷機器40で発生したドレンをドレンタンク20に供給する。このドレン回収ラインL2には、スチームトラップ21、及び逆止弁22が配置される。
スチームトラップ21は、ドレン回収ラインL2における負荷機器40の下流側に配置され、負荷機器40において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐ。逆止弁22は、スチームトラップ21の下流側に配置され、ドレン回収ラインL2においてドレンが負荷機器40側に逆流することを防ぐ。
ドレン回収ラインL2は、負荷機器40とドレンタンク20とを接続し、負荷機器40で発生したドレンをドレンタンク20に供給する。このドレン回収ラインL2には、スチームトラップ21、及び逆止弁22が配置される。
スチームトラップ21は、ドレン回収ラインL2における負荷機器40の下流側に配置され、負荷機器40において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐ。逆止弁22は、スチームトラップ21の下流側に配置され、ドレン回収ラインL2においてドレンが負荷機器40側に逆流することを防ぐ。
ドレン供給ラインL3は、ドレンタンク20に収容されたドレンを送出する。本実施形態では、ドレン供給ラインL3は、ドレンタンク20と貫流ボイラ11とを接続し、ドレンタンク20に回収されたドレンを複数の貫流ボイラ11に供給する。ドレン供給ラインL3の上流側の端部は、ドレンタンク20の下部に接続される。また、ドレン供給ラインL3の下流側は、複数の貫流ボイラ11のそれぞれに接続されるように分岐している。ドレン供給ラインL3には、ドレンポンプ31及びドレン供給弁32が配置される。
ドレンポンプ31は、ドレン供給ラインL3における分岐部分よりも上流側に配置され、ドレンタンク20から供給されたドレンを昇圧して貫流ボイラ11側に送り出す。
ドレン供給弁32は、モータバルブにより構成される。ドレン供給弁32は、ドレン供給ラインL3における分岐部分よりも下流側に、複数の貫流ボイラ11それぞれに対応して配置される。ドレン供給弁32は、制御装置100により開度が調整され、これにより、貫流ボイラ11に供給されるドレンの量が制御される。
ドレン供給弁32は、モータバルブにより構成される。ドレン供給弁32は、ドレン供給ラインL3における分岐部分よりも下流側に、複数の貫流ボイラ11それぞれに対応して配置される。ドレン供給弁32は、制御装置100により開度が調整され、これにより、貫流ボイラ11に供給されるドレンの量が制御される。
第2蒸気供給ラインL4は、蒸気ヘッダ12とドレンタンク20とを接続する。この第2蒸気供給ラインL4は、貫流ボイラ11で生成された蒸気をドレンタンク20に供給し、ドレンタンク20の内部の圧力を調節する。第2蒸気供給ラインL4には、圧力調整弁41及びモータバルブ42が配置される。
圧力調整弁41は、蒸気ヘッダ12の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、蒸気をドレンタンク20側に流通させる。モータバルブ42は、制御装置100により開度が調整され、これにより、ドレンタンク20に供給される蒸気の量が調整され、ドレンタンク20の内部の圧力が所定圧力となるように制御される。
圧力調整弁41は、蒸気ヘッダ12の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、蒸気をドレンタンク20側に流通させる。モータバルブ42は、制御装置100により開度が調整され、これにより、ドレンタンク20に供給される蒸気の量が調整され、ドレンタンク20の内部の圧力が所定圧力となるように制御される。
フラッシュ蒸気ラインL5は、ドレンタンク20とオープンタンク30とを接続し、ドレンタンク20で発生したフラッシュ蒸気をオープンタンク30に排出する。フラッシュ蒸気ラインL5の上流側は、2つに分岐しておりそれぞれの端部がドレンタンク20の上部に接続される。フラッシュ蒸気ラインL5における分岐部分の一方には、圧力調整弁51が配置され、他方には、モータバルブ52が配置される。
圧力調整弁51は、ドレンタンク20の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク30側に逃がして、ドレンタンク20の内部の圧力を低下させる。
モータバルブ52は、制御装置100からの制御信号に基いて動作し、フラッシュ蒸気ラインL5の流路を開閉させる。このモータバルブ52は、圧力調整弁51が動作しなかった場合等におけるバックアップとして設けられる。
圧力調整弁51は、ドレンタンク20の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク30側に逃がして、ドレンタンク20の内部の圧力を低下させる。
モータバルブ52は、制御装置100からの制御信号に基いて動作し、フラッシュ蒸気ラインL5の流路を開閉させる。このモータバルブ52は、圧力調整弁51が動作しなかった場合等におけるバックアップとして設けられる。
第1補給水ラインL6は、オープンタンク30とドレンタンク20とを接続し、オープンタンク30に貯留された水をドレンタンク20に供給する。第1補給水ラインL6には、第1補給水ポンプ61が配置されている。
ドレン返送ラインL7は、ドレン供給ラインL3とドレンタンク20とを接続する。より具体的には、ドレン返送ラインL7の上流側(基端側)の端部は、ドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31とドレン供給弁32との間に接続される。ドレン返送ラインL7の下流側の端部は、ドレンタンク20の上部に接続されるラインと、ドレンタンク20の下部に接続されるラインとに分岐している。ドレンタンク20の上部に接続されるラインには、モータバルブ72が配置され、ドレンタンク20の下部に接続されるラインには、オリフィス71が配置される。
ドレン返送ラインL7は、ドレン供給ラインL3を流通するドレンの一部又は全部を、ドレンタンク20に戻す。より詳細には、ドレンタンク20の下部に接続されるラインからは、ドレンタンク20の液相部にドレンが循環され、ドレンタンク20の上部に接続されるラインからは、ドレンタンク20の気相部にドレンが循環される。このドレン返送ラインL7では、液相部に循環されるドレンの流量を、オリフィス71により調整してドレンタンク20に貯留されるドレンの温度を均一化させつつ、気相部に循環させるドレンにより、ドレンタンク20の内部で発生するフラッシュ蒸気を回収している。
ドレン逃がしラインL8は、ドレン供給ラインL3とオープンタンク30とを接続する。このドレン逃しラインL8は、ドレンタンク20に回収されるドレンが過剰になった場合(つまり、ドレンタンク20の水位が高くなった場合)に、ドレンをオープンタンク30に逃がす。
本実施形態では、ドレン逃がしラインL8の上流側は、ドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31の二次側でかつドレン供給弁32の一次側に接続される。ドレン逃がしラインL8の下流側は、オープンタンク30の上部に接続される。ドレン逃がしラインL8には、ドレン逃がし弁81及び流量調整部としてのオリフィス82が配置される。
本実施形態では、ドレン逃がしラインL8の上流側は、ドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31の二次側でかつドレン供給弁32の一次側に接続される。ドレン逃がしラインL8の下流側は、オープンタンク30の上部に接続される。ドレン逃がしラインL8には、ドレン逃がし弁81及び流量調整部としてのオリフィス82が配置される。
ドレン逃がし弁81は、制御装置100からの制御信号に基いて開状態と閉状態とを切り替え可能なモータバルブ又は電磁弁により構成される。ドレン逃がし弁81は、ドレン逃がしラインL8の流路を開閉させる。
オリフィス82は、ドレン逃がしラインL8に圧力損失を発生させることで、ドレン逃がしラインL8をオープンタンク30側に流通するドレンの流量を調整する。本実施形態では、オリフィス82は、ドレン逃がしラインL8におけるドレン逃がし弁81の二次側に配置される。以上のオリフィス82によれば、ドレン逃がし弁81が開放された場合に、ドレン逃がしラインL8を流通するドレンの流量を一定の流量に調整(制限)できるので、ドレン逃がしラインL8におけるオリフィス82の一次側におけるドレンの圧力が大きく低下することを防げる。
オリフィス82は、ドレン逃がしラインL8に圧力損失を発生させることで、ドレン逃がしラインL8をオープンタンク30側に流通するドレンの流量を調整する。本実施形態では、オリフィス82は、ドレン逃がしラインL8におけるドレン逃がし弁81の二次側に配置される。以上のオリフィス82によれば、ドレン逃がし弁81が開放された場合に、ドレン逃がしラインL8を流通するドレンの流量を一定の流量に調整(制限)できるので、ドレン逃がしラインL8におけるオリフィス82の一次側におけるドレンの圧力が大きく低下することを防げる。
第2補給水ラインL9は、オープンタンク30と複数の貫流ボイラ11とを接続する。この第2補給水ラインL9は、オープンタンク30に貯留された水を、補給水として貫流ボイラ11に給水する。本実施形態では、第2補給水ラインL9の上流側の端部は、オープンタンク30の下部に接続される。また、第2補給水ラインL9の下流側は、複数の貫流ボイラ11のそれぞれに接続されるように分岐している。
第2補給水ラインL9には、補給水ポンプ91が配置される。補給水ポンプ91は、オープンタンク30から供給された補給水を昇圧して貫流ボイラ11に供給する。補給水ポンプ91は、第2補給水ラインL9における分岐部分よりも下流側に配置され、複数の貫流ボイラ11に対応して複数設けられる。
制御装置100は、制御部としてのCPU及び記憶部としてのメモリを含んで構成され、各種弁の開閉や各種ポンプの動作を制御することで、ボイラシステム1を制御する。本実施形態では、制御装置100は、水面計25によって検出されるドレンタンク20の水位に基いて、ドレン逃がし弁81の開閉を制御する。
具体的には、制御装置100は、ドレンタンク20の水位を制御する水位制御部110を含んで構成される。
具体的には、制御装置100は、ドレンタンク20の水位を制御する水位制御部110を含んで構成される。
水位制御部110は、水面計25により検出される水位が第1の水位(例えば、水面計25により検出される水位がHH)を超えた場合、ドレン逃がし弁81を開放する。これにより、ドレン供給ラインL3を流通するドレンの一部がドレン逃がしラインL8を流通してオープンタンク30側に逃がられる。これにより、ドレンタンク20からは、ドレン供給ラインL3を通じて複数の貫流ボイラ11にドレンが供給されると共に、ドレン逃がしラインL8からもドレンがオープンタンク30に逃がされるため、ドレンタンク20の水位は低下していく。
また、水位制御部110は、ドレン逃がし弁81が開放された状態で、水面計25により検出される水位が第1の水位以下の第2の水位(例えば、水面計25で検出される水位がH)を下回った場合、ドレン逃がし弁81を閉止し、オープンタンク30側へのドレンの供給を停止させる。これにより、ドレン逃がしラインL8からオープンタンク30に逃がされるドレンの流通が停止されるので、ドレンタンク20の水位の低下は停止される。
ここで、本実施形態では、ドレン逃がしラインL8を、ドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31の二次側とオープンタンク30とを接続して構成した。そして、このドレン逃がしラインL8にドレン逃がし弁81を配置すると共に、水位制御部110に、ドレンタンク20の水位に基いてドレン逃がし弁81の開閉を制御させた。これにより、ドレンタンク20の水位が上昇した場合(例えば、水位がHHを超えた場合)に、ドレン逃がし弁81を開放することで、ドレンをオープンタンク30側に逃がしてドレンタンク20の水位を低下させられる。また、ドレン逃がしラインL8をドレン供給ラインL3に設けたことにより、ドレンタンク20の一次側にドレン逃がしラインを設けた場合に比して、低温(低圧)のドレンをオープンタンク30に逃がせる。よって、より低温(低圧)のドレンをオープンタンク30に逃がせるので、ドレンの圧力と大気圧との差圧を小さくでき、オープンタンク30で発生する振動及び騒音を低減できる。その結果、ドレン逃がしラインL8を構成する配管や、この配管の先端部に設けられるノズルを破損しにくくできる。
また、ドレン逃がしラインL8をドレン供給ラインL3におけるドレンポンプ31の二次側に接続したので、ドレンポンプ31の吐出圧を利用してドレンをオープンタンク30側に逃がせる。よって、ドレン逃がしラインL8の長さが長くなった場合であっても、他にポンプ等を配置することなく安定的にドレンをオープンタンク30に逃がせるので、ボイラシステム1の製造コストを低減できる。また、ボイラシステム1の設計の自由度を向上させられる。
また、ボイラシステム1を、ドレン逃がしラインL8に配置される流量調整部としてのオリフィス82を含んで構成した。これにより、ドレン逃がしラインL8におけるオリフィスを配置した部分において圧力損失を発生させられるので、ドレン逃がし弁81を開放した場合におけるオリフィス82の一次側のドレンの圧力低下を抑制できる。よって、ドレンをオープンタンク30に逃がした場合における貫流ボイラ11へのドレンの供給圧力の低下を防げるので、ドレンを安定的に貫流ボイラ11に供給できる。また、ドレン供給ラインL3と貫流ボイラ11との間に圧力損失を生じさせるエアヒータ(図示せず)等を配置した場合であってもドレンを安定的に貫流ボイラ11に供給できる。
また、オリフィス82を、ドレン逃がしラインL8におけるドレン逃がし弁81の下流側に配置した。これにより、ドレン逃がしラインL8におけるドレンの圧力低下を、ドレン逃がし弁81の下流側で生じさせられる。よって、ドレンの圧力低下に起因するフラッシュ蒸気の発生によりドレン逃がし弁81が損傷することを防げる。また、ドレンポンプ31におけるドレンの圧力低下に起因するキャビテーションの発生を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るボイラシステム1Aについて、図2を参照しながら説明する。尚、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態のボイラシステム1Aは、ドレン逃がしラインL8の構成において第1実施形態と異なる。第2実施形態では、ドレン逃がしラインL8には、流量調整部として流量調整弁82Aが配置されると共に、ドレン圧力測定部としてのドレン圧力センサ83が配置される。
流量調整弁82Aは、開度調整可能なモータバルブにより構成される。流量調整弁82Aは、開度を変更することでドレン逃がしラインL8を流通するドレンの流量を調節する。
ドレン圧力センサ83は、図2に示すように、ドレン逃がしラインL8における流量調整弁82Aの一次側に配置される。ドレン圧力センサ83は、ドレン逃がしラインL8における流量調整弁82Aよりも一次側のドレンの圧力を測定する。
ドレン圧力センサ83は、図2に示すように、ドレン逃がしラインL8における流量調整弁82Aの一次側に配置される。ドレン圧力センサ83は、ドレン逃がしラインL8における流量調整弁82Aよりも一次側のドレンの圧力を測定する。
そして、第2実施形態では、水位制御部110Aは、第1実施形態と同様にドレン逃がし弁81の開閉制御を行う他、流量調整弁82Aの開度制御を行う。
より具体的には、水位制御部110Aは、ドレン逃がし弁81が開放されている状態において、ドレン圧力センサ83により測定されるドレンの圧力に基いて流量調整弁82Aの開度を制御する。より詳細には、水位制御部110Aは、ドレン圧力センサ83により測定されるドレンの圧力が設定された目標圧力となるように流量調整弁82Aの開度を制御する。これにより、ドレン逃がし弁81が開放された状態において、ドレン逃がしラインL8における一次側のドレンの圧力が低下しすぎることを防げる。よって、ドレンをオープンタンク30に逃がした場合における貫流ボイラ11へのドレンの供給圧力の低下を防げるので、ドレンを安定的に貫流ボイラ11に供給できる。
より具体的には、水位制御部110Aは、ドレン逃がし弁81が開放されている状態において、ドレン圧力センサ83により測定されるドレンの圧力に基いて流量調整弁82Aの開度を制御する。より詳細には、水位制御部110Aは、ドレン圧力センサ83により測定されるドレンの圧力が設定された目標圧力となるように流量調整弁82Aの開度を制御する。これにより、ドレン逃がし弁81が開放された状態において、ドレン逃がしラインL8における一次側のドレンの圧力が低下しすぎることを防げる。よって、ドレンをオープンタンク30に逃がした場合における貫流ボイラ11へのドレンの供給圧力の低下を防げるので、ドレンを安定的に貫流ボイラ11に供給できる。
以上、本発明のドレン回収システム(ボイラシステム)の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、ボイラシステム1,1Aを、3台の貫流ボイラ11により構成したが、これに限らない。即ち、ボイラシステムを、1台又は2台の貫流ボイラを含んで構成してもよく、4台以上の貫流ボイラを含んで構成してもよい。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、ボイラシステム1,1Aを、3台の貫流ボイラ11により構成したが、これに限らない。即ち、ボイラシステムを、1台又は2台の貫流ボイラを含んで構成してもよく、4台以上の貫流ボイラを含んで構成してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、本発明を、クローズドタイプのボイラシステム1,1Aに適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、ドレン供給ラインを流通するドレンを、低圧蒸気を生成するフラッシュ蒸気発生装置や温水を利用する機器に供給するドレン回収システムに適用してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ドレン逃がし弁81を、開状態と閉状態とを切り替え可能な弁により構成したが、これに限らない。即ち、ドレン逃がし弁を、開度調整可能な弁により構成してもよい。
また、第1実施形態では、流量調整部を、オリフィス82により構成したが、これに限らない。即ち、流量調整部を、例えば、圧力調整弁により構成してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、水面計25を、複数の電極棒により4つの水位を検出可能に構成したが、これに限らない。即ち、水面計を、ドレンタンク20の水位を連続的に測定できるアナログ式の水位計により構成してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、バルブとしてモータバルブ又は電磁弁を用いたが、これに限らず、バルブの種類は適宜変更してもよい。
1,1A ボイラシステム(ドレン回収システム)
10 ボイラ装置(ボイラ)
20 ドレンタンク
23 ドレン回収弁
25 水面計(水位測定部)
30 オープンタンク
31 ドレンポンプ
40 負荷機器
81 ドレン逃がし弁
82 オリフィス(流量調整部)
82A 流量調整弁(流量調整部)
83 ドレン圧力センサ(ドレン圧力測定部)
110,110A 水位制御部
L2 ドレン回収ライン
L3 ドレン供給ライン
L8 ドレン逃がしライン
10 ボイラ装置(ボイラ)
20 ドレンタンク
23 ドレン回収弁
25 水面計(水位測定部)
30 オープンタンク
31 ドレンポンプ
40 負荷機器
81 ドレン逃がし弁
82 オリフィス(流量調整部)
82A 流量調整弁(流量調整部)
83 ドレン圧力センサ(ドレン圧力測定部)
110,110A 水位制御部
L2 ドレン回収ライン
L3 ドレン供給ライン
L8 ドレン逃がしライン
Claims (6)
- 蒸気を生成して負荷機器に供給するボイラと、
前記負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクと、
前記負荷機器と前記ドレンタンクとを接続するドレン回収ラインと、
前記ドレンタンクと前記ボイラとを接続し前記ドレンタンクに収容されたドレンが送出されるドレン供給ラインと、
前記ドレン供給ラインに配置されるドレンポンプと、
大気開放され、前記ボイラに供給する補給水を貯留するオープンタンクと、
前記ドレン供給ラインにおける前記ドレンポンプの二次側と前記オープンタンクとを接続するドレン逃がしラインと、
前記ドレン逃がしラインに配置されるドレン逃がし弁と、
前記ドレンタンクの水位を測定する水位測定部と、
前記水位測定部により測定される前記ドレンタンクの水位に基いて前記ドレン逃がし弁の開閉を制御する水位制御部と、を備えるクローズドタイプのドレン回収システム。 - 前記ドレン逃がしラインに配置される流量調整部を更に備える請求項1に記載のドレン回収システム。
- 前記流量調整部は、前記ドレン逃がしラインにおける前記ドレン逃がし弁の下流側に配置される請求項2に記載のドレン回収システム。
- 前記流量調整部は、オリフィスにより構成される請求項2又は3に記載のドレン回収システム。
- 前記流量調整部は、圧力調整弁により構成される請求項2又は3に記載のドレン回収システム。
- 前記ドレン逃がしラインにおける前記流量調整部の一次側に配置され、該ドレン逃がしラインの一次側におけるドレンの圧力を測定するドレン圧力測定部を更に備え、
前記流量調整部は、開度調整可能な流量調整弁により構成され、
前記水位制御部は、前記ドレン圧力測定部により測定されるドレンの圧力に基いて前記流量調整弁の開度を制御する請求項2又は3に記載のドレン回収システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015069615A JP2016188741A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | ドレン回収システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015069615A JP2016188741A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | ドレン回収システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016188741A true JP2016188741A (ja) | 2016-11-04 |
Family
ID=57240349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015069615A Pending JP2016188741A (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | ドレン回収システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016188741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019132572A (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 株式会社日本サーモエナー | 有圧ドレン回収システム |
JP2019178841A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 三浦工業株式会社 | ボイラ装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1927506A (en) * | 1930-05-28 | 1933-09-19 | Smoot Katherine | Condensate circulation control for boiler plants |
JPH07225007A (ja) * | 1994-02-15 | 1995-08-22 | Tlv Co Ltd | 復水回収装置 |
JP2004232983A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Tlv Co Ltd | 復水回収装置 |
JP2012021713A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Miura Co Ltd | クローズドドレンシステム |
JP2013204961A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Miura Co Ltd | クローズドドレン回収システム |
-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015069615A patent/JP2016188741A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1927506A (en) * | 1930-05-28 | 1933-09-19 | Smoot Katherine | Condensate circulation control for boiler plants |
JPH07225007A (ja) * | 1994-02-15 | 1995-08-22 | Tlv Co Ltd | 復水回収装置 |
JP2004232983A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Tlv Co Ltd | 復水回収装置 |
JP2012021713A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Miura Co Ltd | クローズドドレンシステム |
JP2013204961A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Miura Co Ltd | クローズドドレン回収システム |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019132572A (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 株式会社日本サーモエナー | 有圧ドレン回収システム |
JP2019178841A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 三浦工業株式会社 | ボイラ装置 |
JP7010113B2 (ja) | 2018-03-30 | 2022-01-26 | 三浦工業株式会社 | ボイラ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5630083B2 (ja) | ドレン回収システム | |
JP5230683B2 (ja) | 高温ドレン回収システム | |
JP5987576B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5189174B2 (ja) | 貫流ボイラの始動方法 | |
JP2016188741A (ja) | ドレン回収システム | |
JP6209941B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2014089001A (ja) | 蒸気回収システム | |
KR20090050596A (ko) | 스팀 발생장치 | |
JP6686512B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2015190726A (ja) | フラッシュ蒸気発生装置及びボイラシステム | |
JP6248753B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2014142114A (ja) | ドレン回収システム | |
JP6323269B2 (ja) | ボイラ装置 | |
JP6248754B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2015087043A (ja) | ボイラシステム | |
JP6421649B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5103495B2 (ja) | 加熱システム | |
JP6146270B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6265002B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5967124B2 (ja) | ドレン回収装置 | |
JP6975058B2 (ja) | 有圧ドレン回収システム | |
JP7255293B2 (ja) | 給水制御装置 | |
JP2016161220A (ja) | ボイラシステム | |
JP5103040B2 (ja) | 加熱システム | |
JP6417107B2 (ja) | 蒸気システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180821 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190305 |