JP2016188327A - 互着防止剤 - Google Patents

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Tadashi Okamoto
匡史 岡本
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Abstract

【課題】樹脂ペレットへの処理が便宜かつ簡易であり、ポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットに用いた場合であっても、保管時や輸送時における樹脂ペレット同士の互着を抑制することができ、流動性に優れた樹脂ペレットを得ることができるとともに、安定性にも優れた互着防止剤を提供する。【解決手段】ポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドとを含む互着防止剤。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂ペレットの互着防止剤に関する。
ポリオレフィンエラストマー樹脂は、常温では弾性を有しゴムのような性質を持ちながら、汎用のプラスチックと同様な成形加工のできる熱可塑性樹脂である。最近では、自動車の部品に採用されている他、フィルム、太陽電池パネルのコート剤、コーティング剤、容器、繊維、射出成型、押し出し成型、エラストマー材料、ゴム、アスファルト等の改質材料、制振材料、樹脂改質剤等、幅広い用途に用いられており、成長が期待される材料である。
ポリオレフィンエラストマー樹脂は、このように優れた性質、加工性のある樹脂であるが、一方で融点、軟化点の低さから、樹脂自体にべたつきがあり、ポリオレフィンエラストマー樹脂をペレット化した後の保管時、輸送時等において、ペレット同士の付着(互着、ブロッキング)が発生し、ペレットが大きなブロック状となる問題がある。また、樹脂の製造時にペレットが設備等に付着することで運転の支障になったり、供給時にホッパー等の内部でペレットの互着が起こり、抜き出しが困難になったりすることがある。
互着が起こりやすいゴム、熱可塑性エラストマー、EVA等の樹脂ペレットの互着を防止する方法として、特許文献1には、互着防止剤であるタルクやシリカ等の無機化合物粉末をペレットに付着させる方法、特許文献2には、ポリオレフィン粉末をペレットに添加する方法が開示されている。また、特許文献3には、水中カットペレタイザの水槽に、互着防止粉末を分散させ、ペレットに付着させる方法が開示されている。
特許文献4には、一段目処理において結着剤としてペレット表面にシリコーンオイルをコートし、二段目処理において互着防止剤として無機塩粉末を添加し、ペレットから粉末の脱落を防ぎ、互着防止性能を向上させる方法が開示されている。
特許文献5には、ペレットのベースとなるポリマー溶液と、互着防止剤としてポリビニルピロリドンやメチルセルロース等の水溶性高分子を混合することで、互着防止性能を向上させる方法が開示されている。更に、特許文献6には、互着が起こりやすいゴムペレット、ポリオレフィン系樹脂、及び、互着防止剤として無機珪酸マグネシウムを溶融混錬しペレタイズすることで互着防止性能を向上させる方法が開示されている。
また、互着防止剤を用いることなく、ペレットの互着防止や流動性の改善を図る方法も提案されている。軟化点が低いポリオレフィン系樹脂は、ペレット製造後、ホッパーやサイロから落下させて梱包する際に、ホッパーやサイロ内で互着して、流動性が低下し作業性の低下の原因となる。このような問題を改善するための方法として、特許文献7には、サイロ内で保管する際のペレットにかかる最大圧力と保管時間とを所定の関係を満たすように制御して、保管時におけるペレットの互着防止を行う方法が開示されている。
特許第4734313号公報 特開昭60−71651号公報 特開2002−293946号公報 特開2012−40719号公報 特許第5331366号公報 特開2005−232418号公報 特開2007−90600号公報
しかしながら、EVA等のポリオレフィン系樹脂に比べて、融点、軟化点が低いポリオレフィンエラストマーのような樹脂に対しては、互着防止剤を用いる上記のような従来の方法でも、互着防止剤がペレット表面からペレット内部に埋まってしまい、結果として互着防止性能がほとんど発揮されないという問題がある。また、互着防止剤を用いない従来の方法では、最大圧力や保管時間を制御する必要があり、簡易にポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットの互着を防止する方法が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するため、ポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットに用いた場合であっても、保管時や輸送時における樹脂ペレットの互着を防止することができ、流動性に優れた樹脂ペレットを得ることができるとともに、安定性にも優れた互着防止剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、互着防止剤として、ポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドとを含むものを用いることにより、融点、軟化点の低いポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットに用いた場合であっても、ペレット内部に互着防止剤が埋まってしまうことがなく、ポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットの互着を防止することができるとともに、樹脂ペレットを流動性に優れたものとすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドとを含む互着防止剤である。
本発明によれば、ポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットに用いた場合であっても、保管時や輸送時における樹脂ペレット同士の互着を充分に抑制することができ、流動性に優れた樹脂ペレットを得ることができるとともに、安定性にも優れた互着防止剤を提供することができる。また、本発明によれば、煩雑な作業を行うことなく樹脂ペレットの表面に適用することができ、樹脂ペレットへの処理が便宜かつ簡易である互着防止剤を提供することができる。
本発明の互着防止剤は、ポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドとを含む。
本発明の互着防止剤は、樹脂ペレット表面に上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドとを含む互着防止剤を付着させることで、樹脂ペレット表面のポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドが、樹脂ペレットの滑り性を向上させるため、優れた互着防止性能が発揮される。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィンと他のモノマーとの共重合体等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記オレフィンとともに共重合体を形成する他のモノマーは特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸系カルボキシル基含有モノマー、ビニル基含有モノマー等のエチレン性不飽和モノマー、酸変性基含有モノマー、及び、これらの金属塩等が挙げられる。なお、本明細書中、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を表す。
上記エチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のモノマーが挙げられる。
上記酸変性基含有モノマーとしては、例えば、無水マレイン酸、マレイン酸エステル等が挙げられる。
上記ポリオレフィン系樹脂のなかでも、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレンとエチレン性不飽和モノマーとの共重合体が好ましく用いられ、ポリオレフィンエラストマー樹脂と組成の近い低密度ポリエチレンがより好ましく用いられる。
本発明の互着防止剤において、上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量は、好ましい下限が10質量%、好ましい上限が80質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量が上記好ましい範囲外であると、互着防止性能が低下するおそれがある。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量は、より好ましい下限が15質量%、より好ましい上限が65質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂の融点は、好ましい下限が50℃、好ましい上限が150℃である。
上記ポリオレフィン系樹脂の融点が50℃未満であると、樹脂ペレットに添加した互着防止剤がブロッキングを起こす場合がある。上記ポリオレフィン系樹脂の融点が150℃を超えると、互着防止剤を添加した樹脂ペレットを成形した場合、融け残りが発生してしまうことがある。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は好ましい下限が0.5μm、好ましい上限が30μmである。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径が0.5μm未満であると、軟化点が低い樹脂ペレットの表面から内部にポリオレフィン系樹脂粒子が埋没してしまい、互着防止性能が低下するおそれがある。上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径が30μmを超えると、樹脂ペレット表面におけるポリオレフィン系樹脂粒子が脱離しやすくなり、互着防止性能が低下するおそれがある。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は、より好ましい下限が1μm、更に好ましい下限が4μm、より好ましい上限が15μm、更に好ましい上限が10μmである。
なお、上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置(SHIMADZU社製、SALD2300)を用いることにより測定することができる。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の形状は特に限定されないが、球状粒子であることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は融点や軟化点が高く、このようなポリオレフィン系樹脂粒子が樹脂ペレットの表面に付着することで、ペレット間の互着を防止する効果だけでなく、樹脂ペレットの表面に付着した樹脂粒子が転がることで互着防止性を高め、流動性を付与することができる。このため、ポリオレフィン系樹脂粒子の形状が球状となるとより転がりやすくなり、優れた性及び流動性が発揮される。
なお、本明細書中、ポリオレフィン系樹脂粒子の球形比(縦と横の比率)が0.98−1.02であるものを球状と定義する。
本発明の互着防止剤は、上記ポリオレフィン系樹脂粒子と水性媒体とを含むポリオレフィン系樹脂水分散体を含んでいてもよい。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体におけるポリオレフィン系樹脂粒子の含有量は、好ましい下限が10質量%、好ましい上限が70質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量が10質量%未満であると、互着防止性能が低下するおそれがある。上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量が70質量%を超えると、ポリオレフィン系樹脂水分散体の液性が悪くなり、取扱い難くなることがある。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子の含有量は、より好ましい下限が20質量%、より好ましい上限が65質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体に用いられる水性媒体としては、水道水や脱イオン水等が挙げられる。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体における水性媒体の含有量は、好ましい下限が30質量%、好ましい上限が90質量%である。
上記水性媒体の含有量が30質量%未満であると、粘度が高くなり、水分散体の液性が悪くなることがある。上記水性媒体の含有量が90質量%を超えると、水分散体の安定性が悪くなり、取扱い難くなることがある。
上記水性媒体の含有量は、より好ましい下限が35質量%、より好ましい上限が80質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体は、更に、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂を添加してもよい。
上記水溶性樹脂を添加することにより、ポリオレフィン系樹脂水分散体の粘度を調製することができ、安定性をより高めることができる。
また、上記ポリオレフィン系樹脂水分散体は、本発明の目的を阻害しない範囲において上記水溶性樹脂の他に、界面活性剤、消泡剤、粘度調製剤、防カビ剤等を含んでいてもよい。
本発明の互着防止剤において、上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の含有量は、好ましい下限が30質量%、好ましい上限が95質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の含有量が30質量%未満であると、互着防止性能が低下するおそれがある。上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の含有量が95質量%を超えると、脂肪酸アミドの含有量が少なくなり、滑り性向上効果が低下するおそれがある。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の含有量は、より好ましい下限が50質量%、より好ましい上限が93質量%である。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の製造方法は特に限定されず、(1)ポリオレフィン系樹脂を高せん断微粉化装置を用いて機械的に粉砕し、得られたポリオレフィン系樹脂粒子を界面活性剤と共に水性媒体中に分散させる方法、(2)ポリオレフィン系樹脂を良溶剤に溶解し、必要に応じて非溶剤を加えてポリオレフィン系樹脂粒子を析出させることでポリオレフィン系樹脂粒子を取得後、これらを界面活性剤と共に水性媒体中に分散させる方法、(3)ポリオレフィン系樹脂、界面活性剤および水性媒体を乳化装置に仕込み、樹脂の融点以上で乳化することによりポリオレフィン系樹脂粒子を含む水分散体を得る方法等が挙げられる。なかでも、特に球状のポリオレフィン系樹脂粒子の水分散体が得られることから、(3)の製造方法が好ましい。
また、本発明において、上記ポリオレフィン系樹脂粒子は、上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の製造において得られたポリオレフィン系樹脂粒子を濾過や遠心分離等の方法により、上記水分散体よりろ別、乾燥することにより得ることができる。
上記ポリオレフィン系樹脂水分散体の製造に用いる界面活性剤は特に限定されず、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体等の高分子系界面活性剤等が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよく、2種類以上を併用して用いてもよい。なかでも、特にオレフィン系樹脂への乳化力や分散安定性が優れている点で、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体が好適に用いられる。
本発明の互着防止剤は、脂肪酸アミドを含む。
脂肪酸アミドは、水に不溶であり、融点が比較的高い化合物である。
上記脂肪酸アミドは、特に限定されないが、例えば、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エルカミド、ベヘンアミド、オレイルバルミタミド、ステアリルエルカミド、エルシルステアラミド、ヒドロキシステアラミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ポリ(エチレングリコール)オレイン酸アミド、オクタデカンアミド等が挙げられる。この中でも特に、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドが好ましい。これらの脂肪酸アミドは、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記脂肪酸アミドの市販品としては、例えば、アルフローH50ES、アルフローH50T(いずれも日油社製)、スリパックスC(日本化成株式会社製)等が挙げられる。
本発明の互着防止剤において、上記脂肪酸アミドの含有量は、ポリオレフィン系樹脂粒子100質量部に対して、好ましい下限が0.5質量部、好ましい上限が40質量部である。
上記脂肪酸アミドの含有量が0.5質量部未満であると、脂肪酸アミドの付着量が少なくなり、互着防止性能が低下するおそれがある。上記脂肪酸アミドの含有量が40質量部を超えると、脂肪酸アミドがペレット表面から脱離しやすくなるだけでなくペレット自体の物性を変化させてしまうことがある。
上記脂肪酸アミドの含有量は、より好ましい下限が3質量部、より好ましい上限が15質量部である。
また、本発明の互着防止剤が上記ポリオレフィン系樹脂水分散体を含む場合、上記脂肪酸アミドの含有量は、ポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子100質量部に対して、好ましい下限が0.5質量部、好ましい上限が40質量部である。
上記脂肪酸アミドの含有量が0.5質量部未満であると、脂肪酸アミドの付着量が少なくなり、互着防止性能が低下するおそれがある。上記脂肪酸アミドの含有量が40質量部を超えると、脂肪酸アミドがペレット表面から脱離しやすいだけでなくペレット自体の物性を変化させてしまうことがある。
上記脂肪酸アミドの含有量は、より好ましい下限が3質量部、より好ましい上限が15質量部である。
上記脂肪酸アミドの中位粒子径は、好ましい下限が0.5μm、好ましい上限が40μmである。
上記脂肪酸アミドの中位粒子径が0.5μm未満であると、脂肪酸アミドがペレット内部に埋没してしまい、互着防止性能が低下するおそれがある。上記脂肪酸アミドの中位粒子径が40μmを超えると、樹脂ペレットから脂肪酸アミドが脱離しやすくなり、互着防止性能が低下するおそれがある。
上記脂肪酸アミドの中位粒子径は、より好ましい下限が1μm、より好ましい上限が10μmである。
また、脂肪酸アミドは必要に応じて、公知の粉砕や分級により所定の粒径に調整後、使用してもよい。
なお、上記脂肪酸アミドの中位粒子径は、例えば、上記ポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径と同様の方法により測定することができる。
本発明の互着防止剤の蒸発残分濃度は、好ましい下限が10質量%、好ましい上限が80質量%である。
上記蒸発残分濃度が10質量%未満であると、互着防止剤中の水分除去に時間が掛かる場合がある。上記蒸発残分濃度が80質量%を超えると、互着防止剤の液性が低下し、樹脂ペレット表面の互着防止剤の分布が不均一となり、互着防止性能が低下するおそれがある。
上記蒸発残分濃度のより好ましい下限は15質量%、より好ましい上限は65質量%である。
上記蒸発残分濃度は、互着防止剤を精秤後、130℃で1時間乾燥し、水分を除去した後、蒸発残分の割合を求めることにより測定することができる。
なお、本発明の互着防止剤が上記ポリオレフィン系樹脂水分散体を含む場合についても、蒸発残分濃度は上記と同様である。
本発明の互着防止剤の粘度は、好ましい下限が100mPa・s、好ましい上限が1000mPa・sである。
上記粘度が100mPa・s未満であると、ポリオレフィン系樹脂粒子が上層に浮いて、相分離を生じることがある。上記粘度が1000mPa・sを超えると、スプレー等による樹脂ペレットへの互着剤の散布が困難になる場合がある。
上記互着防止剤の粘度は、例えば、ブルックフィールド型粘度計(測定条件:25℃、ローターNo.3、60rpm)を用いて測定することができる。
なお、本発明の互着防止剤が上記ポリオレフィン系樹脂水分散体を含む場合についても、粘度は上記と同様である。
本発明の互着防止剤は、上記粘度を調製するために、上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドに加えて、更に増粘剤を含んでいてもよい。
上記増粘剤としては、乳化作用、保護コロイド、分散作用、増粘作用を持つものであれば特に限定されないが、例えば、アラビアガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、ペクチン、トウモロコシデンプン、トラガント、コーンスターチ、キサンタンガム、デキストリン等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等のたんぱく質類、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、カチオン化セルロース等のセルロース類、リン酸化デンプン等のデンプン類、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸類、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸アミド、アクリルアミド−アクリレート共重合体等のアクリル酸類、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート共重合体等のビニル系重合体、ポリエチレングリコール、カチオン化グアガム、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。なかでも、水に容易に分散することから、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等が好ましい。
上記増粘剤は、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記増粘剤の含有量は、特に限定されないが、互着防止剤の安定性を改善する観点から、本発明の互着防止剤中のポリオレフィン系樹脂粒子100質量部に対し、好ましい下限が0.1質量部、好ましい上限が1.0質量部である。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドとに上記増粘剤を混合する方法は特に限定されないが、例えば、パドル羽根による攪拌、ホモミキサーによる攪拌等の方法を用いることができる。これらの方法を用いることにより、上記増粘剤を均一に溶解分散させることができる。
本発明の互着防止剤は、上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドに加えて、更に、シリコーンオイルを含んでいてもよい。
樹脂ペレットにシリコーンオイルを添加すると、シリコーンオイルが樹脂ペレットの間に入り込んで樹脂ペレット同士が接触することを防ぐことに加えて、シリコーンオイルにより樹脂ペレットの表面の滑り性が付与されることで互着防止性能が向上する。
本発明の互着防止剤は、上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドとを含むため、更にシリコーンオイルを添加することにより、シリコーンオイルによる樹脂ペレットへの互着防止効果だけでなく、ポリオレフィン系樹脂粒子及び脂肪酸アミド表面にも樹脂ペレットと同様の効果が付与されるため、更に優れた互着防止性能を得ることができる。
上記シリコーンオイルとしては、下記一般式(1)で表される構成単位を有する直鎖状のポリマーが好適に用いられる。
Figure 2016188327
上記一般式(1)中、R及びRはそれぞれ独立して、アルキル基、アリール基、又は、これらの基の水素原子がハロゲン原子により置換された基を示す。また、上記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ水素原子の一部が水酸基又はアルコキシ基で置換されていてもよい。
上記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
上記アリール基としては、フェニル基、トリル基等が挙げられる。
上記ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
上記アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基等が挙げられる。
また、上記シリコーンオイルとしては、上記一般式(1)で表される構成単位を有するポリシロキサン類であって、側鎖や末端に有機基を導入した変性シリコーンオイルも挙げられる。
上記変性シリコーンとしては、例えば、モノアミン変性シリコーン、ジアミン変性シリコーン、特殊アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、脂環式エポキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、シラノール変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、カルボン酸無水物変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、ハイドロジェン変性シリコーン、アミノ・ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ・アラルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、フロロアルキル変性シリコーン、長鎖アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級脂肪酸アミド変性シリコーン、ポリエーテル・長鎖アルキル・アラルキル変性シリコーン、長鎖アルキル・アラルキル変性シリコーン、自己乳化型シリコーン等が挙げられる。
上記一般式(1)で表される構成単位を有するシリコーンオイルの具体例としては、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。なかでも、経済性や互着防止効果という観点から、ポリジメチルシロキサンが好ましく用いられる。
上記一般式(1)で表される構成単位を有するシリコーンオイルの市販品としては、例えば、WACKER E2 EMULSION(ワッカー社製)、TSM6341(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
上記シリコーンオイルは、シリカを含んでいてもよい。
上記シリカとしては、表面が疎水化されたシリカ粒子であることが好ましい。
本発明の互着防止剤では、シリコーンオイルにシリカが含まれることにより、シリカによる互着防止効果も寄与することができる。
上記シリコーンオイルは、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドとにシリコーンオイルを混合する方法は特に限定されないが、例えば、上記ポリオレフィン系樹脂粒子と上記脂肪酸アミドとにシリコーンオイルを加えた後、パドル羽根による攪拌又はホモミキサーによる攪拌等で均一に混合する方法、シリコーンオイルをシリコーンオイルの水分散体や乳化型シリコーンエマルジョンの形態で添加する方法が挙げられる。
なかでも、取り扱いの容易さから、シリコーンオイルの水分散体や乳化型シリコーンエマルジョンを使用する方法が好ましい。
上記シリコーンオイルの含有量は、ポリオレフィン系樹脂粒子100質量部に対して、好ましい下限が0.5質量部、好ましい上限が40質量部である。
上記シリコーンオイルの含有量が0.5質量部未満であると、樹脂ペレット表面が充分にシリコーンで覆われず、シリコーンオイルを添加することによる互着防止性能を向上させる効果が発揮されない場合がある。上記シリコーンオイルの含有量が40質量部を超えると、樹脂ペレットの表面が過剰にシリコーンオイルに覆われるため、油っぽく、ヌメリ感、べたつきのある樹脂ペレットになったり、その過剰なシリコーンオイルが容器やホッパー等に付着したりして、結果として樹脂ペレットの流動性が悪化する場合がある。
上記シリコーンオイルの含有量は、より好ましい下限が3質量部、より好ましい上限が20質量部である。
なお、本発明の互着防止剤が上記ポリオレフィン系樹脂水分散体を含む場合についても、シリコーンオイルの含有量は上記と同様である。
本発明の互着防止剤は、水性媒体を含む液状の互着防止剤であってもよく、水性媒体をわずかに含む湿った粉末状の互着防止剤であってもよく、水性媒体を含まない粉末状の互着防止剤であってもよい。
本発明の互着防止剤の製造方法は特に限定されないが、例えば、(1)あらかじめ脂肪酸アミドを界面活性剤とともに水に分散させた水分散体を、ポリオレフィン系樹脂粒子やポリオレフィン系樹脂粒子と水性媒体とを含むポリオレフィン系樹脂水分散体と混合する方法、(2)ポリオレフィン系樹脂粒子と水性媒体とを含むポリオレフィン系樹脂水分散体と粉体の脂肪酸アミドとを撹拌翼、ミキサー等の攪拌機で混合する方法等が挙げられる。
なかでも、両者の混合が容易に確認できることから、(1)の方法が好ましく用いられる。
更に、上記のようにして得られた液状の互着防止剤を乾燥させて、粉末状の互着防止剤とすることもできる。
本発明の互着防止剤を表面に有する樹脂ペレットもまた本発明の1つである。
本発明の樹脂ペレットは、本発明の互着防止剤が表面に付着している樹脂ペレットである。
本発明の樹脂ペレットは、本発明の互着防止剤が表面に付着していることにより、樹脂ペレットの互着を防止することができ、流動性に優れたものとなる。
また、本発明の互着防止剤が液状である場合、本発明の互着防止剤中の水分を除去することで成分が表面に付着した樹脂ペレットとして互着を防止することができ、流動性に優れた樹脂ペレットとすることができる。
上記樹脂ペレットに用いられる樹脂は特に限定されないが、互着防止剤がポリオレフィン系樹脂粒子を含んでいることから、ポリオレフィン系樹脂やオレフィンと他のモノマーとの共重合体樹脂等が好ましく用いられる。
上記樹脂ペレットに用いられるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィンのホモポリマー、コポリマー、及び、これらの酸変性ポリマー等が挙げられる。
上記オレフィンのホモポリマーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
上記オレフィンのコポリマーとしては、例えば、エチレン−1−ブテンコポリマー、エチレン−1−オクテンコポリマー、エチレン−1−ヘキセンコポリマー等のポリオレフィンエラストマーが挙げられる。
上記オレフィンのホモポリマー及びコポリマーの酸変性ポリマーとしては、例えば、無水マレイン酸変性ポリエチレンおよび無水マレイン酸変性ポリプロピレン等が挙げられる。
なかでも、ポリオレフィン系エラストマーが好ましく用いられる。
上記オレフィンと他のモノマーとの共重合体樹脂を構成するオレフィンは、特に限定されないが、例えば、エチレンやプロピレン等が挙げられる。
上記他のモノマーとしては、上記オレフィンと共重合可能なモノマーであれば特に限定されず、例えば、ビニルエステル、α,β−不飽和カルボン酸、α,β−不飽和カルボン酸無水物、α,β−不飽和カルボン酸の金属塩、α,β−不飽和カルボン酸エステル等が挙げられる。
上記ビニルエステルとしては、例えば、酢酸ビニル等が挙げられる。
上記α,β−不飽和カルボン酸としては、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
上記α,β−不飽和カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸等が挙げられる。
上記α,β−不飽和カルボン酸の金属塩としては、(メタ)アクリル酸のナトリウム塩や亜鉛塩等が挙げられる。
上記α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記オレフィンと他のモノマーとの共重合体樹脂の具体例としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート−メチル(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル/酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル−無水マレイン酸共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル/無水マレイン酸共重合体、及び、これらの金属塩等が挙げられる。なかでも、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及びエチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体が好ましく用いられる。
本発明の樹脂ペレットの融点は特に限定はないが、好ましくは70℃以下、より好ましくは50℃以下である。本発明の互着防止剤は、樹脂ペレットの融点が70℃以下であるような低い融点や低い軟化点を有する樹脂ペレットに用いた場合であっても、樹脂ペレットに埋まってしまうことがなく、互着防止性能を良好に発揮することができる。
上記本発明の樹脂ペレットにおいて、本発明の互着防止剤の含有量は特に限定されないが、上記樹脂ペレット100質量部に対し、互着防止剤の含有量が0.01〜2質量部であることが好ましい。
上記含有量が0.01質量部未満であると、互着防止性能が低下するおそれがある。上記含有量が2質量部を超えると、樹脂ペレット表面に対しポリオレフィン系樹脂や脂肪酸アミド等の粒子が過剰になるため、樹脂ペレットが粉っぽくなり、脱離した互着防止剤の粉立ちが生じる場合がある。
上記含有量は、0.1〜0.8質量部であることがより好ましく、0.2〜0.5質量部であることが更に好ましい。
本発明の互着防止剤がポリオレフィン系樹脂水分散体を含む場合、上記樹脂ペレット100質量部に対し、互着防止剤の蒸発残分の含有量が0.01〜3質量部であることが好ましい。
上記含有量が0.01質量部未満であると、互着防止性能が低下するおそれがある。上記含有量が3質量部を超えると、樹脂ペレット表面に対しポリオレフィン系樹脂や脂肪酸アミド等の粒子が過剰になるため、樹脂ペレットが粉っぽくなり、脱離した互着防止剤の粉立ちが生じる場合がある。
上記含有量は、0.1〜1.0質量部であることがより好ましく、0.2〜0.9量部であることが更に好ましい。
本発明の互着防止剤を樹脂ペレットに散布する方法は特に限定されず、例えば、樹脂ペレットを製造するときのアンダーウォーターカット方式及びストランドカット方式に用いる冷却水中に互着防止剤を分散させておく方法、樹脂ペレットに直接噴霧する方法等が挙げられる。
また、本発明の互着防止剤が液状の互着防止剤である場合、本発明の互着防止剤を散布された樹脂ペレットから、互着防止剤中の水分を除去することで、ポリオレフィン系樹脂粒子や脂肪酸アミドが表面に付着した樹脂ペレットを得ることができる。水分を除去する方法は特に限定されず、例えば、樹脂ペレットの持つ余熱の利用、空気移送時やサイロ保管中の加熱や加熱空気や窒素を通風することで、水分を除去することができる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
<ポリオレフィン系樹脂水分散体の製造>
(製造例1)
1000mL容の攪拌機付き耐圧容器に、ポリオレフィン系樹脂として低密度ポリエチレン(融点107℃)100g、界面活性剤としてエチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体(ADEKA社製、商品名:プルロニックF108、エチレンオキシド含有割合80質量%)20g、及び、水性媒体として水135gを仕込み密閉した。その後、得られた混合液を毎分500回転で攪拌しながら、180℃まで昇温した。更に、容器内を180℃に保って30分間攪拌した。次いで、容器内を50℃まで冷却した後、ろ過することで濃度調整を行い、蒸発残分濃度60質量%のポリオレフィン系樹脂水分散体を得た。得られたポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は5μmであり、形状は球状であった。
なお、ポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は以下の方法で測定した。
100mL容のビーカーに水20mL、アニオン系界面活性剤0.1gを加え、得られたポリオレフィン系樹脂水分散体0.1gを添加し、スパチュラで撹拌しながら超音波を3分間あて、レーザー回折式粒度分布測定装置(SHIMADZU社製、SALD2300)にて測定した。
また、ポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子の形状は以下の方法で確認した。
得られたポリオレフィン系樹脂水分散体を乾燥しポリオレフィン系樹脂粒子を得た。電子顕微鏡(日本電子社製、JEOL JSM−6390LA)で50〜300倍に拡大し、当該拡大図を観察し、粒子の球形比(縦と横の比率)が0.98−1.02に収まるものを球状とした。
(製造例2)
1000mL容の攪拌機付き耐圧容器に、ポリオレフィン系樹脂として低密度ポリエチレン(融点107℃)100g、界面活性剤としてエチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体(ADEKA社製、商品名:プルロニックF108、エチレンオキシド含有割合80質量%)15g、及び、水性媒体として水135gを仕込み密閉した。その後、得られた混合液を毎分500回転で攪拌しながら、140℃まで昇温した。更に、容器内を140℃に保って30分間攪拌した。次いで、容器内を50℃まで冷却した後、ろ過することで濃度調整を行い、蒸発残分濃度60質量%のポリオレフィン系樹脂水分散体を得た。得られたポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は25μmであり、形状は球状であった。
(製造例3)
1000mL容の四つ口フラスコに130℃〜140℃の熱キシレン495g、ポリオレフィン系樹脂として低密度ポリエチレン(融点107℃)25gを仕込み、高速攪拌しながら室温にて放冷し、ポリエチレン樹脂粒子を析出させた。析出したポリエチレン樹脂粒子を取り出し、乾燥後、分級することにより、中位粒子径が15μmのポリエチレン樹脂粒子を得た。得られたポリエチレン樹脂粒子の形状は異形状であった。
得られたポリエチレン樹脂粒子18gを2%ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム水溶液72gに分散させ、ポリオレフィン系樹脂水分散体を得た。
(製造例4)
1000mL容の攪拌機付き耐圧容器に、ポリオレフィン系樹脂として高密度ポリエチレン(融点130℃)100g、界面活性剤としてエチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体(ADEKA社製、商品名:プルロニックF108、エチレンオキシド含有割合80質量%)30g、及び、水性媒体として水120gを仕込み密閉した。その後、得られた混合液を毎分500回転で攪拌しながら、180℃まで昇温した。更に、容器内を190℃に保って30分間攪拌した。次いで、容器内を50℃まで冷却した後、ろ過することで濃度調整を行い、蒸発残分濃度60質量%のポリオレフィン系樹脂水分散体を得た。得られたポリオレフィン系樹脂水分散体中のポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は9μmであり、形状は球状であった。
(製造例5)
製造例1において得られた蒸発残分濃度60質量%のポリオレフィン系樹脂水分散体100gを、ろ過後、50℃の乾燥機にて24時間乾燥することで、ポリオレフィン系樹脂粒子を得た。得られたポリオレフィン系樹脂粒子の中位粒子径は5μmであり、形状は球状であった。
<互着防止剤の製造>
(実施例1)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水1.03gを添加し、粘度が550mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)12.64gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例2)
製造例2で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子54質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水1.03gを添加し、粘度が500mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)12.64gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例3)
製造例3で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:20質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子19.7質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.24g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.50g、及び、水0.37gを添加し、粘度が510mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:19質量%)11.11gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例4)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド(日油社製、アルフローH50T、中位粒子径:40μm、粉体)0.30g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水1.44gを添加し、粘度が500mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)12.64gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例5)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水0.61gを添加し、粘度が520mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)13.84gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例6)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62g、及び、水1.47gを添加し、粘度が120mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)13.80gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後にやや層分離が発生したが、容易に再分散可能であった。
(実施例7)
製造例4で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子49質量%)10.0gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスカプリン酸アミド(日本化成株式会社製、スリパックスCの粉砕品、中位粒子径:10μm)0.30g、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水1.01gを添加し、粘度が520mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)13.83gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(実施例8)
製造例5で得られたポリオレフィン系樹脂粒子6gに、脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、中位粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水4.61gを添加し、粘度が500mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)13.84gを作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(比較例1)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水1.14gを添加し、粘度が500mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)を作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(比較例2)
脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)を互着防止剤として用いた。
(比較例3)
シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)を互着防止剤として用いた。
(比較例4)
製造例1で得られたポリオレフィン系樹脂水分散体(蒸発残分濃度:60質量%、ポリオレフィン系樹脂粒子52質量%)10.0gに、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製、WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62g、増粘剤として2%カルボキシメチルセルロース水溶液0.90g、及び、水0.72gを添加し、粘度が530mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:50質量%)を作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後も分離は見られず安定であった。
(比較例5)
脂肪酸アミドとしてエチレンビスステアリン酸アミド水分散体(日油社製、アルフローH50ES、粒子径:2μm、蒸発残分濃度:42質量%)0.71g、シリコーンオイルとして水分散性シリコーン(ワッカー社製 WACKER E2 EMULSION、蒸発残分濃度:37質量%、ポリジメチルシロキサン)1.62gを混合し、粘度が120mPa・sの互着防止剤(蒸発残分濃度:38.5質量%)を作製した。得られた互着防止剤は1ヶ月放置後にやや層分離が発生した。
<評価>
実施例1〜8及び比較例1〜5で得られた互着防止剤について、以下の基準で評価した。結果を表1に示した。
なお、樹脂ペレットとして、常温でゴム弾性を有するポリオレフィンエラストマー樹脂ペレット(エチレン−1,4−ブテン共重合体樹脂、融点:32℃、軟化点温度:30℃以下)を用いた。
(互着防止剤の処理)
ポリエチレンバック(240mm×170mm)に、樹脂ペレット150gを加え、互着防止剤を樹脂ペレット100質量部に対し蒸発残分換算で0.4質量部添加し、ポリエチレンバック内の樹脂ペレットを充分に攪拌し、互着防止剤を樹脂ペレットに散布した。次いで、40℃で1時間乾燥し、互着防止剤中の水分を除去後、室温まで放冷した。樹脂ペレット100質量部に対する互着防止剤の付着量は蒸発残分換算で0.39質量部であった。
(互着防止性)
ポリエチレンバック(86mm×60mm)に互着防止剤で処理した樹脂ペレット25gを詰めた後、40℃の乾燥機に入れ、重り1kg(荷重24g/cm)を載せて15時間、樹脂ペレットを加圧した。その後、荷重を解き、室温まで放冷した。放冷後、ポリエチレンバックを開封し、樹脂ペレットの互着状態を確認し、以下の基準で評価した。
×:樹脂ペレットが互着し一体となった。
△:半分程度(50%)樹脂ペレットの互着があり、互着した樹脂ペレットを拾い上げてもほぐれなかった。
○:一部(10%以下)樹脂ペレットの互着があり、互着した樹脂ペレットを拾い上げると簡単に互着がほぐれた。
◎:樹脂ペレットが互着することなくほぐれた。
(ペレットの流動性評価)
出口にストッパーをした金属製の三角ロート(排出口径:1cm)に、上記互着防止剤で処理した樹脂ペレット100gを加え、ストッパーを外してから樹脂ペレットが全て落下するまでの時間を計測し、以下の基準で評価した。
×:ホッパーに樹脂ペレットが詰まった、又は、落下時間が20秒以上であった。
△:落下時間が10秒を超えており、20秒未満であった。
○:落下時間が10秒以下であった。
(べたつき感の有無)
互着防止剤で処理した樹脂ペレットを手で触った際の樹脂ペレットのべたつき感の有無を確認した。
Figure 2016188327
以上の結果より、ポリオレフィン系樹脂水分散体に、脂肪酸アミドを配合することで、互着防止性能や流動性に優れた互着防止剤が得られる。さらに本発明の互着防止剤に、シリコーンオイルを併用することで、より優れた互着防止性能が発揮される。
本発明によれば、樹脂ペレットへの処理が便宜かつ簡易でありポリオレフィンエラストマー樹脂ペレットに用いた場合であっても、保管時や輸送時における樹脂ペレット同士の互着を抑制することができ、流動性に優れた樹脂ペレットを得ることができるとともに、安定性にも優れた互着防止剤を提供することができる。

Claims (9)

  1. ポリオレフィン系樹脂粒子と脂肪酸アミドとを含む互着防止剤。
  2. ポリオレフィン系樹脂粒子は、中位粒子径が0.5〜30μmである請求項1記載の互着防止剤。
  3. ポリオレフィン系樹脂粒子は、球状である請求項1又は2記載の互着防止剤。
  4. 脂肪酸アミドは、中位粒子径が0.5〜40μmである請求項1、2又は3記載の互着防止剤。
  5. 脂肪酸アミドは、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド及びエチレンビスオレイン酸アミドからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1、2、3又は4記載の互着防止剤。
  6. ポリオレフィン系樹脂粒子と水性媒体とを含有するポリオレフィン系樹脂水分散体を含む請求項1、2、3、4又は5記載の互着防止剤。
  7. 更に、シリコーンオイルを含む請求項1、2、3、4、5又は6記載の互着防止剤。
  8. シリコーンオイルの含有量は、ポリオレフィン系樹脂粒子100質量部に対して、0.5〜40質量部である請求項7記載の互着防止剤。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の互着防止剤を表面に有する樹脂ペレット。
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