JP2016188061A - 車両用のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】調整しやすいウォークイン機構を有する車両用のシート装置を提供する。
【解決手段】シートスライド機構とシートリクライナ機構との間に介在され、これら両機構における調整が規制された状態と両機構における調整が許容された状態とを連動させるウォークイン機構を備えるシート装置において、ウォークイン機構は、シートバックの角度が伝達される回転伝達機構と、操作レバーを押圧する押圧レバー54との間にクラッチ機構5を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のシート装置に関する。
一般に、車両用のシート装置は、車両シートの位置調整を規制するロック状態とこれを許容するアンロック状態とを切り替えるシートスライド機構と、シートバックの角度調整を規制するロック状態とこれを許容するアンロック状態とを切り替えるシートリクライナ機構とを備える。
また、特許文献1のように、シートスライド機構とシートリクライナ機構とを連動させたウォークイン機構を備えるシート装置もある。
このウォークイン機構は、ワイヤと回転部材とを備える。ワイヤは、その一方の端部がシートリクライナ機構に、他方の端部が回転部材に、それぞれ接続されている。回転部材は、シートスライド機構を構成するロック部材と離間する第1の回転位置と、シートスライド機構がロック状態からアンロック状態に切り替わる位置までロック部材を押圧する第2の回転位置との間を変位する。
ウォークイン機構により、シートバックをシート座部に近接するように倒すと、ワイヤを通じて回転部材が第1の回転位置から第2の回転位置へ変位する。そして、回転に伴って回転部材がロック部材を押圧することにより、車両シートの前後位置の調整が許容される。
特開2003−182415号公報
ところで、ワイヤが短すぎると、回転部材が必要以上に回転する。この場合、回転部材とロック部材との接圧が大きくなるため、これら両者が離間しなくなるおそれがある。一方で、ワイヤが長すぎると、リクライナ機能用の回転部材が回転してもスライド機能用の回転部材が回転しないおそれがある。この場合、ウォークイン機能が発揮されない。さらに、ワイヤは、経年劣化に伴い伸びる傾向があるため、ウォークイン機構の調整が困難であった。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、調整しやすいウォークイン機構を有する車両用のシート装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、車両シートの位置を調整するシートスライド機構と、シートバックの角度を調整するシートリクライナ機構と、前記シートスライド機構と前記シートリクライナ機構との間に介在され、これら両機構における調整が規制された状態と両機構における調整が許容された状態とを連動させるウォークイン機構と、を備える車両用のシート装置は、前記ウォークイン機構として、前記シートバックの角度が伝達される第1の伝達部材と、前記第1の伝達部材を介して前記シートバックの角度が伝達されることにより、前記シートスライド機構における前記車両シートの位置調整が規制される位置と前記シートスライド機構を押圧して前記車両シートの位置調整が許容される位置との間を変位する第2の伝達部材と、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との間に介在され、前記第2の伝達部材と前記シートスライド機構との接圧に応じて、前記第1の伝達部材から前記第2の伝達部材への変位伝達の有無を切り替えるクラッチとを有する。
この構成によれば、第2の伝達部材とシートスライド機構との接圧がある設定値に達すると、クラッチによって第1の伝達部材から第2の伝達部材への変位伝達が遮断される。したがって、第2の伝達部材とシートスライド機構との接圧は、常時、設定値以下となる。これにより、第2の伝達部材とシートスライド機構とが固着して、第2の伝達部材が車両シートの位置調整が許容される位置から規制される位置に変位しないという状況が発生しない。
このように、クラッチを有するウォークイン機構を採用することにより、第1の伝達部材が第2の伝達部材を車両シートの位置調整が規制される位置から許容される位置へ変位するように、これら第1の伝達部材と第2の伝達部材との間の関係を調整すればよいので、ウォークイン機構の調整が容易である。
上記構成において、前記クラッチは、前記第1の伝達部材に連動して回転する第1の回転部材と、前記第1の回転部材と共通の回転軸を有し、前記回転軸方向において前記第1の回転部材との面接触する回転伝達位置と、前記面接触が解消される非回転伝達位置との間を変位する第2の回転部材と、前記第2の回転部材を前記第1の回転部材側へ付勢する付勢部材とを備え、前記第2の回転部材が前記第2の伝達部材を介して前記シートスライド機構を押圧する方向に回転するとき、前記付勢部材の付勢力と反対方向へ前記回転に伴う分力が発生するように、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の接触面は、前記回転軸に対する傾斜面を有することが好ましい。
この構成によれば、回転軸に対して傾斜する斜面という簡易な構成を、第1の回転部材及び第2の回転部材の接触面に採用することにより、クラッチをしての機能を発揮することができる。
上記構成において、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の接触面に設けられる前記傾斜面は、周方向全域に亘って等角度間隔で設けられることが好ましい。
この構成によれば、第1の回転部材及び第2の回転部材の回転状態によらず噛み合いやすい。
本発明の車両用のシート装置は、調整しやすいウォークイン機構を有する。
車両用のシート装置の骨格部分の側面図。 クラッチ機構の分解斜視図。 (a)はクラッチ機構の側面図、(b)はクラッチ機構の上面図、(c)はクラッチ機構の正面図。 (a)は回転が伝達される状態のクラッチ機構の要部の端面図、(b)は回転が伝達されない状態のクラッチ機構の要部の端面図。 (a)はスライドロック状態のシートスライド機構の要部の側面図、(b)は中間状態のシートスライド機構の要部の側面図、(c)はスライドアンロック状態のシートスライド機構の要部の側面図、(d)は過押圧状態のシートスライド機構の要部の側面図。
以下、車両用のシート装置の一実施形態について図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート装置1は、シートクッション及びシートバックからなるシートの前後位置を調整するシートスライド機構2と、シートクッションに対するシートバックの角度を調整するシートリクライナ機構3とを備える。また、車両用のシート装置1は、シートスライド機構2とシートリクライナ機構3とが連動するようにこれら2つの機構を接続するウォークイン機構4を備える。
まず、シートスライド機構2及びシートリクライナ機構3について説明する。なお、これら2つの機構は、技術的に周知であるため、簡易的に説明する。
<シートスライド機構>
図5(a)〜(d)に示すように、シートスライド機構2は、車両床部に固定され前後方向に延びるロアレール21と、当該ロアレール21に相対変位可能とされたアッパレール22と、アッパレール22に取り付けられるスライドロック部23とを備える。
スライドロック部23は、ロアレール21とアッパレール22との間に挿入される操作レバー24を備える。操作レバー24は、その長手方向中央部である揺動中心部24aにおいてアッパレール22に揺動可能に支持される。
また、スライドロック部23は、操作レバー24の後方側の端部に固定され、ロアレール21の長手方向に並設された図示しない係合爪と係合する係合部25を備える。
係合部25は、操作レバー24の後方側の端部が上方に変位して図示しない係合爪と係合するロック位置(図5(a)参照)と、操作レバー24の後方側の端部が下方に変位して図示しない係合爪と係合しないアンロック位置(図5(c)参照)との間を変位する。
なお、スライドロック部23は、揺動中心部24aよりも後方側で操作レバー24を上方に向かって付勢するレバースプリング26を備える。レバースプリング26の付勢力により、係合部25は、常時、ロック位置に保持される。
スライドロック部23は、係合部25がロック位置とされるスライドロック状態にあるとき、ロアレール21に対するアッパレール22の相対変位を規制し、係合部25がアンロック位置とされるスライドアンロック状態にあるときロアレール21に対するアッパレール22の相対変位を許容する。
なお、操作レバー24は、係合部25がアンロック位置に位置する状態にあるとき、ロアレール21の下面に接触する。当該接触により、アンロック位置よりも係合部25が下方に向かう操作レバー24の揺動が抑制される。
<シートリクライナ機構>
図1に示すように、シートリクライナ機構3は、シートクッションフレーム6の後方側の端部とシートバックの骨格となるシートバックフレーム7の下方側の端部との間に、これら両者を回転可能に支持する回転ブラケット8を備える。また、シートリクライナ機構3は、シートクッションフレーム6に対するシートバックフレーム7の回転を許容する状態と規制する状態とを切り替える図示しないレバーと、シートクッションフレーム6に対してシートバックフレーム7が近接する、いわゆるシートバックが前倒しするようにシートバックフレーム7を付勢する図示しないスプリングとを備える。
図示しないレバーが操作されると、シートリクライナ機構3は、シートクッションフレーム6に対するシートバックフレーム7の回転を規制する状態からこれを許容する状態へ切り替えられる。シートクッションフレーム6に対するシートバックフレーム7の回転が許容されると、図示しないスプリングの付勢力により、シートバックフレーム7は前倒しされる。
<ウォークイン機構>
次に、ウォークイン機構4について説明する。なお、これ以降、各部材の回転方向については、シート装置1を左側から見ているものとして説明する。
図1及び図3(a)〜(c)に示すように、ウォークイン機構4は、シートバックフレーム7に取り付けられる回転伝達機構41と、シートクッションフレーム6に取り付けられるクラッチ機構5とを備える。
回転伝達機構41は、巻き取り部42と、ワイヤケーブル43とを備える。
ワイヤケーブル43の一方の端部は巻き取り部42に、他方の端部は後述する回転レバー57に、それぞれ固定されている。
巻き取り部42は、回転ブラケット8に連動して回転する部材である。巻き取り部42は、シートバックフレーム7が設定された角度よりも前倒しした際に反時計方向へ回転する。これにより、ワイヤケーブル43が後方に引き込まれる。なお、シートバックフレーム7が後倒しされると、巻き取り部42は、時計方向へ回転し、ワイヤケーブル43の前方への戻りを許容する。なお、回転伝達機構41が第1の伝達部材に相当する。
図2に示すように、クラッチ機構5は、第1クラッチ部材51と、第2クラッチ部材52と、渦巻きスプリング53と、押圧レバー54と、コイルスプリング55とを備える。
第1クラッチ部材51は、第1軸部61と、第1クラッチ板62と、第2軸部63と、第3軸部64とを有する。
第1軸部61は、左右方向に延びる円柱であって、シートクッションフレーム6の左右方向に貫通する孔部6aの内径よりも若干小さい外径を有する。第1軸部61は、孔部6aに回転可能に軸支されている。第1軸部61の左側の端部には、回転レバー57が固定されている。なお、回転レバー57とシートクッションフレーム6との間には、ワッシャー58が介在されている。
第1クラッチ板62は、第1軸部61と同軸を有する円板とされ、第1軸部61の右側の端部に連続する。図4(a)及び図4(b)に示すように、第1クラッチ板62の右面は、斜面が階段状に連続する第1クラッチ面62aとされている。第1クラッチ面62aは、第1クラッチ部材51が反時計方向に回転するに従って徐々に右側に向かって傾斜する斜面が、周方向全域に亘って等角度間隔に形成されることにより構成される。
第2軸部63は、第1軸部61と同軸を有する円柱とされ、第1クラッチ板62の右面、すなわち第1クラッチ面62aに連続する。
第3軸部64は、第1軸部61と同軸を有するねじ軸とされ、第2軸部63の右側の端部に連続する。
第2クラッチ部材52は、円筒部71と、第2クラッチ板72とを有する。
円筒部71は、第2軸部63の外径より若干大きく第1クラッチ板62の外径より小さい内径を有する。
第2クラッチ板72は、円筒部71の左側の端部に連続するフランジとされている。第2クラッチ板72の左面は、斜面が階段状に連続する第2クラッチ面72aとされている。第2クラッチ面72aは、第2クラッチ部材52が反時計方向に回転するに従って徐々に右側に向かって傾斜する斜面が周方向全域に亘って等角度間隔に形成されることにより構成される。なお、第2クラッチ面72aを構成する斜面の傾斜角及び斜面の数は、第1クラッチ面62aを構成する斜面の傾斜角及び斜面の数と同様とされている。
第2クラッチ部材52は、円筒部71及び第2クラッチ板72に第2軸部63が挿通された状態で第1クラッチ部材51に取り付けられる。
渦巻きスプリング53は、円筒部71の外径よりも大きく且つ第2クラッチ板72の外径よりも小さい内径を有する。渦巻きスプリング53の一端はシートクッションフレーム6に、他端は押圧レバー54に、それぞれ固定される。渦巻きスプリング53は、時計方向に回転するように、押圧レバー54を付勢する。渦巻きスプリング53は、円筒部71に外挿される。
押圧レバー54は、L字状の板材とされ、その上側の端部に左右方向に貫通する取付孔54aを有する。取付孔54aは、円筒部71の内径と等しく設定されている。なお、押圧レバー54の下側の端部は押圧端部54bとされている。
押圧レバー54は、取付孔54aに第2軸部63が挿通された状態で、円筒部71の右側の端部に固定される。すなわち、押圧レバー54は、第2クラッチ部材52と一体回転する。なお、図5(a)〜(d)に示すように、押圧レバー54は、操作レバー24の上方に位置する。押圧レバー54は、第2クラッチ部材52が回転することにより、操作レバー24と離間した非押圧位置と、操作レバー24を押圧する押圧位置との間を変位する。なお、押圧レバー54が第2の伝達部材に相当する。
コイルスプリング55は、第3軸部64よりも若干大きい内径を有する。コイルスプリング55は、第3軸部64にナット59が螺着されることにより、当該ナット59と押圧レバー54との間で弾性圧縮される。なお、コイルスプリング55の弾性力は、押圧レバー54を介して第2クラッチ部材52に作用する。すなわち、第2クラッチ部材52は、第1クラッチ部材51に向かって押圧される。当該押圧により、第1クラッチ面62aと第2クラッチ面72aとが面接触する。なお、第1クラッチ部材51が第1の回転部材に、第2クラッチ部材52が第2の回転部材に、それぞれ相当する。また、コイルスプリング55が付勢部材に相当する。
<ウォークイン機構の動作>
次に、ウォークイン機構4の動作について説明する。なお、図5(a)に示すように、シートスライド機構2はスライドロック状態、シートリクライナ機構3はシートバックを前倒しする前の状態にあるものとする。
シートリクライナ機構3がシートバックを前倒しすると、回転ブラケット8の反時計方向への回転が回転伝達機構41及び回転レバー57を介して第1クラッチ部材51に伝達される。これにより、第1クラッチ部材51は反時計方向へ回転する。
図4(a)に示すように、第1クラッチ部材51の反時計方向の回転は、第1クラッチ面62aと第2クラッチ面72aとの面接触が維持されることにより、第2クラッチ部材52へ伝達される。これにより、第2クラッチ部材52は反時計方向へ回転する。
図5(b)及び図5(c)に示すように、第2クラッチ部材52と一体回転する押圧レバー54も反時計方向へ回転し、非押圧位置から操作レバー24を押圧する位置まで回転する。これにより、操作レバー24の後側の端部が押し下げられて、シートスライド機構2は、スライドロック状態からスライドアンロック状態に移行する。これにより、シートの前後位置を調整することができる。
なお、図5(c)に示すように、操作レバー24は、係合部25がアンロック位置に位置する状態にあるとき、ロアレール21の上面に接触する。当該接触により、アンロック位置よりも係合部25が下方に向かう操作レバー24の揺動は抑制されている。したがって、押圧レバー54及び第2クラッチ部材52の更なる反時計方向への回転は抑制されている。
この状態から、さらにワイヤケーブル43がシートバックフレーム7側に引かれて第1クラッチ部材51が反時計方向へ回転する場合について説明する。
図4(a)に示すように、第1クラッチ面62aを構成する斜面及び第2クラッチ面72aを構成する斜面は、ともに反時計方向へ回転するに従って徐々に右側に傾斜する。したがって、第2クラッチ部材52の反時計方向への回転が規制されている状態で第1クラッチ部材51が反時計方向へ回転する場合、先の斜面によって、第2クラッチ部材52に右方に向かう力が作用する。当該右方に向かう力により、コイルスプリング55が弾性圧縮し、第2クラッチ部材52が右方へ変位する。これにより、第1クラッチ面62aと第2クラッチ面72aとが面接触が解消され、第1クラッチ部材51のみ反時計方向へ回転する。したがって、図5(d)に示すように、押圧端部54bが操作レバー24に食い込む過押圧状態となるような押圧レバー54及び第2クラッチ部材52の回転変位が抑制されている。
なお、第2クラッチ部材52にはコイルスプリング55の弾性力が作用しているため、面接触の解消は、瞬間的である。このため、第2クラッチ部材52の反時計方向への回転が規制されている状態で第1クラッチ部材51のみ反時計方向へ回転する場合、第2クラッチ部材52の回転位置は維持される。
次に、シートバックフレーム7が後倒しされ、回転伝達機構41がワイヤケーブル43のシートクッションフレーム6側への戻りを許容する状態となった場合について説明する。
この場合、第1クラッチ部材51を反時計方向へ回転させようとする力が解消される。第2クラッチ部材52には、押圧レバー54を介して渦巻きスプリング53による時計方向への付勢力が作用する。したがって、第1クラッチ部材51、第2クラッチ部材52、及び押圧レバー54は、一体で時計方向へ回転する。こうして、シートスライド機構2は、スライドアンロック状態からスライドロック状態に復帰する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)ウォークイン機構4に、クラッチ機構5を設けた。クラッチ機構5は、シートスライド機構2がスライドアンロック状態、すなわち、操作レバー24の後方側の端部の下方向への揺動が規制された状態にあるとき、第1クラッチ面62aと第2クラッチ面72aとの面接触を解消して、第1クラッチ部材51から第2クラッチ部材52への回転伝達を遮断する。これにより、第2クラッチ部材52が反時計方向へ回転せず、押圧レバー54は操作レバー24を押圧しない。したがって、操作レバー24が過押圧状態となることが抑制される。よって、操作レバー24とロアレール21とが固着したり、押圧レバー54と操作レバー24とが固着したりする状況は発生しない。
なお、当該クラッチ機構5は、回転伝達機構41の状態、例えば、ワイヤケーブル43のゆるみや長さが短すぎる等の状態によらず、シートスライド機構2がスライドアンロック状態になれば、第2クラッチ部材52への回転伝達を遮断する。このため、当該ウォークイン機構4によれば、回転伝達機構41は、シートスライド機構2が少なくともスライドロック状態からスライドアンロック状態へ移行できるようにシートバックの回転を伝達すればよいので、当該回転伝達機構41の調整、ひいては、ウォークイン機構4の調整が容易である。
(2)第1クラッチ面62aを構成する斜面及び第2クラッチ面72aを構成する斜面は、ともに反時計方向へ回転するに従って徐々に右側に傾斜する。このような斜面という簡易な構成を、採用することにより、クラッチとしての機能を発揮することができる。
(3)第1クラッチ面62a及び第2クラッチ面72aを構成する斜面は、周方向全域に亘って等角度間隔に形成されることにより構成される。このため、第1クラッチ面62a及び第2クラッチ面72aは、第1クラッチ部材51及び第2クラッチ部材52の回転状態によらず噛み合いやすい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第1クラッチ面62a及び第2クラッチ面72aに形成された斜面は、周方向全域に亘って等角度間隔に形成されたが、必ずしも周方向全域に亘って形成される必要もないし、等角度間隔に形成される必要もない。例え、斜面が一箇所であっても、上記実施形態の(1)の効果は発揮される。
1…シート装置、2…シートスライド機構、3…シートリクライナ機構、4…ウォークイン機構、5…クラッチ機構、8…回転ブラケット、21…ロアレール、22…アッパレール、23…スライドロック部、24…操作レバー、25…係合部、26…レバースプリング、41…回転伝達機構、51…第1クラッチ部材、52…第2クラッチ部材、53…渦巻きスプリング、54…押圧レバー、55…コイルスプリング、57…回転レバー、58…ワッシャー、59…ナット、61…第1軸部、62…第1クラッチ板、62a…第1クラッチ面、63…第2軸部、64…第3軸部、71…円筒部、72…第2クラッチ板、72a…第2クラッチ面。

Claims (3)

  1. 車両シートの位置を調整するシートスライド機構と、
    シートバックの角度を調整するシートリクライナ機構と、
    前記シートスライド機構と前記シートリクライナ機構との間に介在され、これら両機構における調整が規制された状態と両機構における調整が許容された状態とを連動させるウォークイン機構と、を備え、
    前記ウォークイン機構は、
    前記シートバックの角度が伝達される第1の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材を介して前記シートバックの角度が伝達されることにより、前記シートスライド機構における前記車両シートの位置調整が規制される位置と前記シートスライド機構を押圧して前記車両シートの位置調整が許容される位置との間を変位する第2の伝達部材と、
    前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との間に介在され、前記第2の伝達部材と前記シートスライド機構との接圧に応じて、前記第1の伝達部材から前記第2の伝達部材への変位伝達の有無を切り替えるクラッチとを有するシート装置。
  2. 請求項1に記載のシート装置において、
    前記クラッチは、
    前記第1の伝達部材に連動して回転する第1の回転部材と、
    前記第1の回転部材と共通の回転軸を有し、前記回転軸方向において前記第1の回転部材との面接触する回転伝達位置と、前記面接触が解消される非回転伝達位置との間を変位する第2の回転部材と、
    前記第2の回転部材を前記第1の回転部材側へ付勢する付勢部材とを備え、
    前記第2の回転部材が前記第2の伝達部材を介して前記シートスライド機構を押圧する方向に回転するとき、前記付勢部材の付勢力と反対方向へ前記回転に伴う分力が発生するように、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の接触面は、前記回転軸に対する傾斜面を有するシート装置。
  3. 請求項2に記載のシート装置において、
    前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材の接触面に設けられる前記傾斜面は、周方向全域に亘って等角度間隔で設けられるシート装置。
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