JP2016187536A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】体表で固定された糸の先端側を体表に沿った向きに延在させることが可能な固定具を提供すること。
【解決手段】固定具10は、体表310に載置された底面22に交差する方向に糸をガイドする開口部44と、底面22に沿って相互に近づく方向に摺動することで糸を挟持するケース部12および挿入部14と、ガイドされた糸を底面22に対して略平行な曲折方向に折り曲げる曲折部と、ケース部12および挿入部14の摺動を禁止する移動禁止部66と、折り曲げられた糸を曲折方向に導出する導出部と、摺動が禁止された状態で導出部16に対する曲折方向の前方が開放されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、体表で糸を固定する固定具に関する。
胃瘻を造成するのに先だって、被験者の体内の臓器(胃壁)を低侵襲の手技によって体壁の内面側に固定する方法がある。例えば、棒状の係止部と、この係止部に接続された糸(縫合糸)を含む胃壁固定部材を腹壁および胃壁に穿刺した穿刺針を通じて胃内に送り込み、胃の内部に係止部を留置して穿刺孔から縫合糸を引き上げることにより腹壁と胃壁とが固定される。なお、胃内に送り込まれる胃壁固定部材は、棒状の係止部と、この係止部に直交するように先端が固定された縫合糸とを含み、略T字状をなすことからTバーなどと呼ばれている。
このとき、Tバーの縫合糸は腹壁の外表面(体表)で固定具により固定されるか、または他の縫合糸と互いに結びつけられるなどして固定される必要がある。特許文献1および2には、体表で縫合糸を挟持して固定する固定具(クリップ)が開示されている。
国際公開第2009/027860号パンフレット 特開2008−148933号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された固定具(クリップ)では、固定された糸が体表に対して略垂直に起立してしまい、被験者にとって煩わしい状態となる。すなわち、特許文献1の固定具では、糸が導出される穴に略垂直に起立した平面が隣接しているため導出された糸が起立してしまう。また、特許文献2の固定具でも、固定具内でS字状に曲げられた糸が上方に引き出されるため、導出された糸が体表に対して略垂直に起立してしまう。
本発明によれば、体表に載置される底面と、当該底面に交差する方向に糸をガイドする糸ガイド部と、前記底面に沿って相互に近づく方向に摺動することで前記糸を挟持する第一挟持部および第二挟持部と、ガイドされた前記糸を前記底面に対して略平行な曲折方向に折り曲げる曲折部と、前記糸を挟持している前記第一挟持部および前記第二挟持部の前記摺動を禁止する移動禁止部と、折り曲げられた前記糸を前記曲折方向に導出する導出部とを備え、前記移動禁止部により前記摺動が禁止された状態で前記導出部に対する前記曲折方向の前方が開放されていることを特徴とする固定具が提供される。
本発明によれば、体表で固定された糸の先端部を体表に沿った向きに延在させることができるので、これにより被験者にとっての煩わしさを軽減することができる。
第一実施形態の固定具の挟持状態を示す断面図である。 (a)から(e)は第一実施形態のケース部の形状を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は左側面図、図2(c)は正面図、図2(d)は右側面図、図2(e)は底面図である。 (a)、(b)は第一実施形態のケース部の形状を示す図であり、図3(a)は図2(a)のA−A線断面図、図3(b)は図2(a)のB−B線断面図である。 第一実施形態のケース部の形状を示す斜視図である。 (a)から(e)は第一実施形態の挿入部の形状を示す図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は左側面図、図5(c)は正面図、図5(d)は右側面図、図5(e)は底面図である。 第一実施形態の挿入部の形状を示す斜視図である。 (a)、(b)は第一実施形態の固定具の掛止状態を示す説明図であり、図7(a)は第一の位置の掛止状態を示す説明図、図7(b)は第二の位置の掛止状態を示す説明図である。 固定部材の留置状態を示す模式図である。 固定部材の形状を単体で示す模式図である。 固定具から導出される縫合糸の角度を示す説明図である。 ケース部の変形例を示す側面図である。 第二実施形態の固定具の挟持状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。なお、以下の説明において上下方向を規定する場合があるが、これは固定具の構成要素の相対関係を便宜的に説明するものであって、固定具の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
<第一実施形態>
図1、図7(a)、図7(b)を用いて本発明の第一実施形態の固定具10を説明する。はじめに本実施形態の概要について説明する。図1は、第一実施形態の固定具10による糸(縫合糸)の挟持状態を示す断面図である。図7(a)は、固定具10を第一の位置で掛止された状態を示す説明図であり、図7(b)は第二の位置で掛止された状態を示す説明図である。ここで、縫合糸30における、図1の下端側を縫合糸30の基端側とする。
固定具10は、図1に示すように、体表310に載置される底面22と、底面22に交差する方向に縫合糸30(糸)をガイドする開口部44(糸ガイド部)と、底面22に沿って相互に近づく方向に摺動することで縫合糸30を挟持するケース部12(第一挟持部)および挿入部14(第二挟持部)と、ガイドされた縫合糸30を底面22に対して略平行な曲折方向に折り曲げる曲折部15と、縫合糸30を挟持しているケース部12(第一挟持部)および挿入部14(第二挟持部)の摺動を禁止する移動禁止部66と、折り曲げられた縫合糸30を曲折方向に導出する導出部16と、移動禁止部66により摺動が禁止された状態で導出部16に対する曲折方向の前方が開放されている。
ここで、「底面22に交差する方向」には、底面22に直交する方向が含まれるが、これに限られない。底面22に対して直交する方向や斜めに交差する方向を含む。本実施形態の固定具10においては、開口部44は底面22に直交する厚み方向に貫通している。図1では、被験者の体表310を略水平方向とし、この体表310に底面22を載置した場合、開口部44は略垂直方向に縫合糸30をガイドする。
なお、糸ガイド部としての開口部44は、凹状や筒状の形状に形成されていてもよい。また、開口部44は、ケース部12または挿入部14に含まれる単一の部材により実現されてもよいし、異なる部材の組み合わせにより実現されてもよい。
また、「相互に近づく方向」とは、異なる2つの対象が互いに離れている場合には、その状態からその2つの対象が相対的により近接する方向を示す。また、異なる2つの対象が予め接触している場合には、底面22に対して垂直方向に重なる部分の面積、長さ、割合などが拡大していく方向を示す。
例えば、図7(a)に示すように、固定具10の挿入部14の一部がケース部12に嵌合されて重なっている段階(「初期段階」という)にある場合には、同図の矢印に示すように、ケース部12および挿入部14が相対的に移動して互いに重なる部分が拡大する方向が「相互に近づく方向」にあたる。
すなわち、初期段階である図7(a)では、ケース部12および挿入部14における重なる部分は、図7(a)、(b)における上下方向についてそれぞれ30%ほどであるが、図7(b)に示すように、ケース部12と挿入部14がこれ以上「互いに近づく方向」に摺動できない段階(「押込段階」という)、すなわち、これ以上押し込むことができない状態では、ケース部12と挿入部14の重なる部分は70%ほどに拡大している。
なお、図7(a)、(b)に示す固定具10では、「互いに近づく方向」とは、図7(a)の矢印で示すように、上下方向に沿って挿入部14の上端(後述するヘッド部36)とケース部12の下端26とが近づく方向を示す。
「曲折方向」とは、縫合糸30における折り曲げられた位置または範囲から導出部16への向きを示す。
例えば、縫合糸30に接する天板状の平面を設け、この平面が付勢することで向けられた縫合糸30の向きも、曲折方向に含まれる。なお、曲折方向は、図1では、ケース部12が挿入部14に対して近づく方向に一致している。
また、曲折部15とは、縫合糸30が延在する方向を、底面22に対して略平行で、且つ導出部16に向かう方向(曲折方向)に折り曲げる部分である。なお、曲折部15は、ケース部12または挿入部14に含まれる単一の部材により実現されてもよいし、異なる部材の組み合わせにより実現されてもよい。また、曲折部15は、ケース部12または挿入部14それぞれに設けられた異なる部材の組み合わせにより実現されてもよい。
図1では、開口部44の上主面部143側の開口縁と、ケース部12の内主面部123とが接するところが曲折部15に相当する。
なお、固定具10では、体表310に略鉛直に引き出された縫合糸30は、図1に示す押込段階で少なくとも3回折り曲げられている。
縫合糸30では、曲折部15と、開口部44の下主面部141側の開口縁と内主面部121とが接する部分と、体表310に対して略垂直方向に引き上げられた縫合糸30が底面22に対して略平行に折り曲げられケース部12の凹部24内に導入される導入部18でそれぞれ略垂直な方向に折り曲げられている。
固定具10では、図1に示すように、ケース部12の凹部24に対して挿入部14が挿入されることで、開口部44でガイドされた縫合糸30は、ケース部12の内側の主面である内主面部123と挿入部14の上主面部143とで挟持される。
ここで、ケース部12(第一挟持部)および挿入部14(第二挟持部)は、縫合糸30の基端側を挟持して、その先端側を曲折部15により折り曲げてもよい。また、ケース部12および挿入部14は、縫合糸30の先端側を折り曲げて、曲折部15によりその先端側を挟持してもよい。
ただし、本実施形態のように、折り曲げられた縫合糸30の向き(曲折方向)が固定されるため、曲折方向に折り曲げられた状態の縫合糸30を挟持する後者の方がより好ましい。
移動禁止部66は、ケース部12および挿入部14が互いに近づく方向に摺動されることを禁止する部分である。ケース部12および挿入部14が初期段階から互いに近づいて、摺動することが禁止された場合、ケース部12および挿入部14は、それ以上近づく方向に摺動することができない状態となる。
なお、移動禁止部66は、ケース部12または挿入部14の一部分として実現されてもよいし、異なる部材をケース部12または挿入部14に組み合わせて実現されてもよい。また、移動禁止部66は、ケース部12および挿入部14それぞれに設けられた異なる部材の組み合わせにより実現されてもよい。
本実施形態では、移動禁止部66は、挿入部14に移動禁止部66a、66bとして設けられ、この移動禁止部66a、66bがケース部12に当接することでケース部12と挿入部14の互いに近づく方向へのスライド動作が禁止される。
なお、本実施形態の移動禁止部66は、挿入部14に設けられているが、これに限られず、ケース部12に設けられていてもよい。
また、移動禁止部66は、例えば、ケース部12の底部128(図2(c)参照)でもよい。または、移動禁止部66を底部128に突出して形成してもよい。すなわち、ケース部12もしくは挿入部14に設けられたケース部12もしくは挿入部14の一部、またはケース部12と挿入部14それぞれに設けられた移動禁止部66同士が互いに当接することで、互いに近づく方向に摺動したケース部12と挿入部14とがそれ以上互いに近づく方向に摺動されない状態が形成される。
ここで、固定具10により縫合糸30が挟持された状態について説明する。図1および図7(b)は、挿入部14がケース部12に対して互いに近づく方向へと十分に押し込まれて縫合糸30を挟持している状態(押込段階の状態)を示している。
固定具10は、体表310に載置されており、体表310から略鉛直方向に引き出された縫合糸30を挟持している。
ここで、縫合糸30は、ケース部12の内部に押し込まれると共に、挿入部14における板状部34の下主面部141とケース部12の凹部24の内主面部121とにより挟圧されている。これにより、体表310から引き出された縫合糸30は底面22に沿ってケース部12の内側に向かって折り曲げられている。
また、縫合糸30は開口部44でガイドされているため、開口部44と内主面部121とが交わるところで垂直上方方向に折り曲げられている。
さらに、縫合糸30は、ケース部12内部の内主面部123と開口部44とが交わるところで再び底面22と平行方向に折り曲げられ、板状部34の上主面部143とケース部12の内主面部123とで挟圧される。
導出部16は、凹部24の開口縁120(図2(a)参照)と挿入部14の板状部34と間隙部である。より具体的には、ケース部12に設けられた凹部24の内主面部123とケース口端部58(図4参照)とが交差する辺と板状部34の上主面部143との間隙部が導出部16にあたる。
本実施形態では、図1に示す押込段階で、内主面部123と上主面部143で挟持された縫合糸30が導出部16から曲折方向に導出される。
また、「開放されている」とは、特定地点からある方向に向かってへと進むことや延在することが許容されている状態を示す。
図1では、導出部16の右方側(導出部16に対する曲折方向の前方側に相当)に空隙が形成されており、これにより、導出された縫合糸30が曲折方向を維持したまま延在し得る。すなわち、完全に開けている態様のほか、十分な幅の空隙が形成されている限り、図1のように、空隙の前方にヘッド部36が起立している態様も、導出部16に対して曲折方向の前方側が開放されている状態を含む。
また、「曲折方向の前方側」とは、曲折方向の延長線上の方向を示す。
なお、縫合糸30が曲折方向に折り曲げられてから導出部16から引き出されるまでの向きが一定でない場合にはその平均的な方向などであってもよい。
本実施形態では、導出部16から挿入部14の基端側への方向で、かつ底面22に沿った方向を示す。
固定具10では、移動禁止部66によってケース部12および挿入部14が縫合糸30を挟持して互いに近づく方向へのスライド移動が禁止された状態で、挟持され曲折方向に折り曲げられた縫合糸30を導出する導出部16の曲折方向側が開放されている。
このため、被験者の体表310で固定された縫合糸30の導出部16から導出された部分である先端部31を体表310に沿った向きに延在させることができる。すなわち、固定された縫合糸30の先端部31が体表310に対して起立してしまうのを抑制することができる。
[胃壁固定部材の説明]
ここで、固定具10により固定される縫合糸30と係止部210を含む固定部材200について、図8、9を用いて説明する。図8は、係止部210の留置状態を示す模式図である。図9は、固定部材200の形状を単体で示す図である。
固定部材200は、棒状をなす係止部210に直交するように先端が固定された縫合糸30を含み、係止部210および縫合糸30が略T字状をなす。ここで、係止部210は、ステンレス等、曲げ剛性の高い材料により形成される。縫合糸30は、ナイロン等の柔軟な材料により形成される。縫合糸30としては、手術用の縫合糸を用いることができる。
固定部材200は、胃瘻を造成するのに先だって、低侵襲の手技によって被験者の体内の臓器(胃壁など)を体壁の内面側に固定するために利用される。
ここでは、固定部材200は固定部材送出装置(図示せず)により被験者の胃内に送り込まれるものとする。
具体的には、固定部材送出装置により被験者の体表から胃内へと穿刺がなされ、穿刺された穿刺針を通じて係止部210と縫合糸30の一部が胃壁内に送り込まれる。ここで、穿刺された穿刺針は被験者から引き抜かれる。
そして、胃壁の内部に係止部210を留置して穿刺孔から縫合糸を引き上げることにより、図8に示すように、腹壁と胃壁とが固定される。
このとき、縫合糸30は、体表310で固定具10により腹壁の外表面で固定され、この状態で胃瘻の造成が行われる。ここで、本実施形態の固定具10を用いることで腹壁と胃壁とが確実に密着固定され、胃瘻カテーテル(図示せず)を胃内へと確実に挿入することができる。
なお、固定具10は、腹壁の外表面の一点で縫合糸30を固定する(図1)。このとき、係止部210は胃壁320の内面に沿い、縫合糸30は上方に伸びて、係止部210と縫合糸30とがT字型をなす。
[固定具の詳細説明]
次に、図1、2、3、4、7を参照して固定具10について詳細に説明する。
固定具10は、上述のように、ケース部12と挿入部14を含み構成される。また、ケース部12は、挿入部14の一部が摺動して収容される凹部24を有し、挿入部14は、一部が凹部24に嵌合して収容される板状部34を備えている。図4では、ケース口端部58a、58bに便宜上ハッチングを付している。
ここで、ケース部12について図2、3、4を用いて説明する。図2は、ケース部12の形状を示す図である。図2(a)はケース部12の平面図、図2(b)は左側面図、図2(c)は正面図、図2(d)は右側面図、図2(e)は底面図、図3(a)は図2(a)のA−A線断面図、図3(b)は図2(a)のB−B線断面図である。また、図4は、ケース部12の斜視図である。なお、図4における側端部56(56a、56b)は断面ではないが、説明の便宜上ハッチングを付している。
なお、図2(c)におけるケース部12の下方側をケース部12の基端側、上方側をケース部12の先端側とする。また、ケース部12の基端側から先端側への方向をケース部12の押込方向、ケース部12の先端側から基端側への向きをケース部12の引抜方向とする。
ケース部12は、内部に凹状に設けられた凹部24を有し、挿入部14の板状部34がこの凹部24に挿入される。
また、凹部24の内側の主面である内主面部123には、上述のように、板状部34の摺動直線方向を規定する凸条ガイドとしての直線凸条部42が設けられている(図2(a)、図3(a)、図3(b)参照)。
なお、ケース部12の底面22aは、ケース部12および挿入部14が体表310に載置される際の底面22と共通とする(図1参照)。
次に、挿入部14について、図5、6を用いて説明する。図5は、挿入部14の形状を示す図である。図5(a)は平面図、図5(b)は左側面図、図5(c)は正面図、図5(d)は右側面図、図5(e)は底面図である。図6は、挿入部14の斜視図である。
ケース部12は、全体として直方体の形状を有する筐体である。硬質塩化ビニルやABS樹脂などの樹脂材料を用いて射出成形等により形成することができる。
挿入部14は、ケース部12の凹部24に対して摺動しながら挿入される板状部34を備えている。ケース部12および板状部34は、硬質塩化ビニル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS樹脂などの樹脂材料を用いてそれぞれ射出成形等により形成される。ケース部12と挿入部14は、同種材料でもよく、異種材料でもよいが、挿入部14の方がより硬質の材料を用いて作成されることが好ましい。
挿入部14、凹部24に摺動して挿入される程度の厚み、幅で形成されている(図5(b)、(c)参照)。なお、図5(c)における挿入部14の下方側を先端側、上方側を基端側とする。また、挿入部14の基端側から先端側への向きを押込方向、先端側から基端側への向きを引抜方向とする。
挿入部14は、上述のように、基端側に板状部34の厚み方向の一方側または両側に突出して形成されたヘッド部36を備えている(図5(b)、(d)参照)。また、ヘッド部36の基端面は、押込方向に凹んだ凹形状に形成されており、指腹を押し当てて押し込み操作をしやすい形状となっている((図5(c)参照)。
また、挿入部14には、図5(c)、図5(e)に示すように、板状部34の主面である上主面部143上の、直線凸条部42に対応する位置(図5(c)の左方部)に上記直線凸条部42に嵌合される直線状の溝(直線溝32)が形成されている。なお、直線溝32はひとつづきでも分断されていてもよく、本実施形態では後者で、具体的には直線溝32a、32bである。
また、直線凸条部42および直線溝32はケース部12と挿入部14との摺動方向に延在しているので、挿入部14がケース部12に摺動しながら挿入されるときに、直線溝32および直線凸条部42が相互に嵌合され、摺動挿入される直線方向(摺動方向)の移動動作が直線方向にガイドされる。
このため、ケース部12および挿入部14は、凹部24と板状部34の幅および厚みに加えて、嵌合された直線溝32および直線凸条部42に沿って摺動されるので、摺動動作の直線性が有効に高まり、これにより、摺動方向が固定具10の幅方向にぶれるのを抑止することができる。
なお、本実施形態の固定具10では、上述のように、ケース部12に直線凸条部42が形成され、挿入部14に直線溝32が形成された構成を示しているが、直線凸条部42が挿入部14に形成され、この直線凸条部42に対する直線溝32がケース部12に形成された構成であってもよい。
ケース部12は、挿入部14の一部である板状部34が摺動して収容される凹部24を有する。また、挿入部14は、板状部34から厚み方向の一方の側または両側に突出して形成されたヘッド部36を有する。また、移動禁止部66により摺動が禁止された状態で導出部16とヘッド部36との間に所定幅の空隙が形成されることにより、導出部16の曲折方向の前方が開放されている。
ここで、ヘッド部36が挿入部14の厚み方向の一方の側に突出して形成された固定具10は、ヘッド部36の突出している側を体表310に向けて使用するとよい(図12参照)。これにより導出部16に対する曲折方向の前方にヘッド部36が突出しておらず完全に開放される。
このため、導出部16から導出された縫合糸30を、体表310により近い側に延在させることができる。なお、この構成については、第二実施形態として後述する。
また、ヘッド部36が挿入部14は厚み方向の両側の側に突出して形成されている場合には、互いに対面するケース口端部58aとヘッド部36aの間(上延長部72の上方側)に空隙が形成されるので、導出部16から導出された縫合糸30を底面22に沿った方向に延在させることができる。
ここで、上延長部72から立ち上がったヘッド部36aの稜線部分は滑らかとなるように射出形成されていてもよい。また、挿入部14の摺動方向(押し込方向)に凹むように形成されていてもよい。
ケース部12は底面22aを有している。底面22とヘッド部36の底面22bとは略同一平面上に形成されている。
このとき、固定具10の底面22は、図1に示すように、ケース部12の底面22aと同一であり、挿入部14のヘッド部36における底面22bが底面22aと略同一平面上に形成される。
これにより、例えば、板状部34の一部がケース部12に挿入されて掛止された固定具10は、ケース部12の下面(底面22a)およびヘッド部36の下面(底面22b)とが同一平面上にあるため、初期段階(図7(a))で体表310に沿って平行に載置される。
ここで、ケース部12および挿入部14が初期段階から互いに近づく方向に摺動され、移動禁止部66a、66bにより摺動移動が禁止された押込段階となると、上延長部72の上方側と下延長部74の底面側(図1参照)にそれぞれ空隙が形成される。
これにより、下延長部74の底面側では、ヘッド部36bとケース口端部58bによって体表310が挟み込まれることが抑制される。また、上延長部72の上方側では、上述のように、導出部16から導出された縫合糸30を体表310に沿った向きに延在させることができる。
更には、固定具10の上面、下面のどちらを底面としても利用することが可能となる。
図10に示すように、挿入部14の板状部34の厚み方向の両側に突出して形成されたヘッド部36は、導出部16の前方に対向して起立する起立面361を有している。起立面361は滑らかに板状部34から湾曲して起立している。
これにより、導出部16から導出された縫合糸30がヘッド部36に接するときの角度をより小さくすることができるので、縫合糸30の先端部31を体表310に対してより沿わせることができる。
また、板状部34に対するヘッド部36の高さ、すなわち、板状部34に対する突出して形成された部分の高さはケース部12の厚みと同等またはそれよりも低い高さであるとよい。
これにより、導出部16から導出された縫合糸30を体表310に良好に沿わせて延在させることができる。
また、導出部16を通りヘッド部36に接する接線と底面22との成す角度を45度未満としてもよい。
すなわち、導出部16から導出された縫合糸30がヘッド部36に接するときの仰角Rが45度よりも小さくなるように、ケース口端部58とヘッド部36の間に形成される空隙が、所定幅で形成されている。
例えば、図10に示すように、上延長部72における摺動する方向の長さL(所定幅に対応)がヘッド部36aの上延長部72からの高さHより長いことが望ましい。
また、本実施形態の変形例として、ケース部12には、図11に示すように、ケース口端部58aが上延長部72から離間して庇状にヘッド部36aの側に突出して形成されていてもよい。
これにより、ケース口端部58aの庇状の部分が天板となって、縫合糸30の先端部31が起立することを抑制することができるので、導出部16から導出された縫合糸30がヘッド部36aに接するときの仰角Rが45度よりも小さくすることができる。
また、上述のように、挿入部14は、ケース部12の凹部24に収容される板状部34を有する。板状部34は、底面22に交差する方向に貫通した所定の径の開口部44を糸ガイド部として有する。また、板状部34は、開口部44に連通して設けられ開口部44よりも細幅に形成されて、開口部44から側方(側面147)に向かって延在している側導入部46を備える。また、開口部44は、側導入部46に対して当該側導入部46の幅方向に一方側に偏って開口している。
ここで、糸ガイド部である開口部44は、図5(c)に示すように、板状部34の中央領域に形成されている。また、側導入部46は、板状部34の側面147から開口部44まで切欠形成された貫通溝である。側導入部46の開口部44に連続する部分、すなわち側導入部46と開口部44の境界部分は、開口部44の経より細幅に等幅で形成され、挿入部14の摺動方向に対して直交する方向に形成されている。
また、側導入部46は、細幅で等幅に形成された部分の側面147側から側面147に形成された側方開口部461まで広がって形成されている。
なお、側導入部46は、細幅で等幅に形成された部分の側面147側端部から側方開口部461まで、挿入部14の基端側(図5(c)における上方側)に向かって斜めに傾斜して形成されている。
これにより、縫合糸30を開口部44(側導入部46)に導入する操作を容易に行うことが可能となる。
ここで、開口部44は、側導入部46における細幅に形成された部分に連続して形成されているが、側導入部46から見て開口部44は側導入部46の幅方向の何れかに偏って形成されていてもよい。
ここで、側導入部46に対して左右(すなわち、側導入部46の幅方向)の何れかに偏って形成された開口部44に縫合糸30が導入された場合、縫合糸30は開口部44の中心部に留まりやすくなるため、側導入部46から抜け出てしまうといったことを抑制することができる。
また、中心部が偏った形状の開口部44では中心部に近いエッジで縫合糸30が折り曲げられやすくなる。このため、折り曲げられた縫合糸30の延在方向も開口部44の形状や側導入部46に対する中心部の偏り方向に折り曲げられやすくなるため、縫合糸30が折り曲げられて向く方向を規定することが可能となる。
なお、開口部44は、図7(a)に示すように、側導入部46における幅方向の一方側であり、挿入部14に対してケース部12が摺動する方向側に偏って開口していてもよい。
ここで、側導入部46が設けられた挿入部14単体では、挿入部14の先端側から基端側(図5(c)の下方側から上方側)への向きを示す。
固定具10では、開口部44は、側導入部46の等幅の部分に対して挿入部14の基端側に偏って形成されている。
すなわち、開口部44は、図5(c)に示すように、側導入部46の細幅になった部分に対して中心部が挿入部14の基端側に偏って形成されおり、これにより、開口部44のエッジで折り曲げられた縫合糸30は、開口部44から挿入部14の基端側(図5(c)の上方側)を向きやすくなる。
側導入部46は、図7(a)に示すように、挿入部14の腕部48の反対側の側面147で開口して形成されている。側導入部46が開口している形状は、上述のように、基端側に斜めに傾斜して形成されている。
ここで、側導入部46が、斜めに傾斜する方向は、開口部44が偏って形成される方向と同じであるものとする。
これにより、固定具10による縫合糸30の挟持操作がなされるのに先立って、側導入部46から開口部44へと導入された縫合糸30が、挟持操作中などに再び側導入部46から抜けて出てしまうのを抑制することができる。
なお、開口部44は、ケース部12または挿入部14に形成されていてもよい。
ここで、側導入部46は、挿入部14の摺動方向に対して略垂直の側面から板状部34の幅方向の内向きに形成されている。また、開口部44は、この側導入部46に連続して、かつ側導入部46から挿入部14における摺動方向(押込み方向)の反対方向(すなわち、ヘッド部36側)に偏って形成されている。
すなわち、開口部44は、側導入部46に連続してヘッド部36側に偏って形成されている。
これにより、板状部34が凹部24に挿入されるとき、すなわち、挿入部14における押入方向に摺動される場合に、図7(a)に示すように、開口部44の中心部よりも側導入部46が先に凹部24に収容される。
開口部44の中心部より先に側導入部46がケース部12で塞がれるので、この時点で開口部44内の縫合糸30は側導入部46から抜け出ることは抑止される。
すなわち、図7(a)に示すように、初期段階からわずかに押し込んだ状態で、縫合糸30が開口部44から離脱するための経路である側導入部46を初期の操作段階で塞ぐことができるので、開口部44内に導入された縫合糸30が開口部44から離脱してしまうのを有効に抑止することができる。
本実施形態では、爪受部62、64は、図4に示すように、ケース部12における一方の側面に開口形成されており、ケース部12の凹部24の開口側に近い側を爪受部64、開口側から遠い側を爪受部62とする。また、爪受部62、64は、凹部24内部に形成された直線凸条部42から遠い側の側面にそれぞれ形成されている。
また、爪部52は、板状部34のヘッド部36から遠い側の端部に形成されており、板状部34が凹部24に挿入されるときに爪部52は外側から内向きへの押圧力を受けて可動部材が内側に屈折する。これにより、板状部34は凹部24に摺動しながら挿入される(図5(c)、図6参照)。
爪部52は爪受部64に到達すると側面からの押圧が開放されるので、腕部48および爪部52は初期段階の位置に戻る。ここで、図7(a)に示すように、爪部52が爪受部64に掛合される(第一の位置)。以下、爪部52が爪受部64に掛合された状態を「第一の掛合状態」という。
固定具10は、第一の掛合状態で、縫合糸30および側導入部46が開放された状態となる。なお、本実施形態では、体表310で縫合糸30の固定する操作が行われる場合に、第一の掛合状態が初期段階にあたる。このとき、凹部24の開口側稜線は、図7(a)に示すように、開口部44、側導入部46に近接した状態となる。
固定具10では、縫合糸30の固定を行う際に、開口部44内に縫合糸30がガイドされた初期段階から、ケース部12および挿入部14それぞれの端部に押し当てられた指の腹などによって互いに近づくように押圧される。
このとき、第一の掛合状態は解除され、爪部52および腕部48は、再び外側から内向きの力(底面22に沿って側面部から中央方向への押圧力)を受けて腕部48が内側に屈折される。ここで、板状部34は凹部24の奥方(図7(a)における下方)へと摺動しながら挿入される。
爪部52は爪受部62に到達すると、凹部24の側面による押圧から開放されるので、腕部48および爪部52は初期段階の位置に戻り、図7(b)に示すように、爪部52が爪受部62に掛合される(第二の位置)。以下、爪部52が爪受部62に掛合された状態を「第二の掛合状態」という。
これにより、固定具10は、摺動段階が浅い位置(第一の位置)と深い位置(第二の位置)それぞれでケース部12および挿入部14の摺動移動のロックをかけることができる。また、第一の位置でロックが掛けられた初期段階で側導入部46は開放されているので、縫合糸30を開口部44に導入することができる。このとき、側導入部46とケース部12のケース口端部58(図4参照)とは近接している。このため、ケース部12および挿入部14を近づく方向にわずかに押しこむ操作を行うことにより、側導入部46が凹部24内に収納される。これにより、開口部44に導入された縫合糸30が脱落するのを有効に回避することができる。
ケース部12の凹部24の側面に爪部52が形成され、これに対応する爪受部が挿入部14の腕部48に設けられた構成であってもよい。
このとき、移動禁止部66が側端部56(図4の斜線部)に当接するので、ケース部12および挿入部14はこれ以上互いに近づく方向には摺動されず、縫合糸30は最も強固に挟持された状態となる。
爪部52は爪受部62に到達したとき、上記の第二の掛合状態と同様に、腕部48および爪部52は、凹部24側面からの付勢から開放されるので、図7(b)に示すように、弾性的に初期の位置に戻るため爪部52が爪受部62に掛合される。
これにより、ケース部12および挿入部14は、互いに近づく方向への摺動と共に、その反対方向である互いに遠ざかる方向に摺動することが抑止される。すなわち、縫合糸30がケース部12および挿入部14により最も強固に挟持された挟持状態が緩んでしまうのを抑止することができる。
なお、固定具10では、挿入部14に一か所の爪部52が形成され、ケース部12に二か所の爪受部62、64が形成された構成を示しているが、挿入部14が爪受部62、64それぞれに対応する二箇所の爪部を腕部48上に備えた構成であってもよい。
また、ケース部12または挿入部14それぞれに形成された互いに対応する爪部52または爪受部62、64がそれぞれ反対に形成された構成であってもよい。
なお、上述の第一の掛合状態(図7(a))、および第二の掛合状態(図7(b))は、固定具10の外部からアクセスを行うことにより、解除することが可能である。
具体的には、図7(a)、図7(b)に示すように、爪受部62、64の外側(ケース部12の外側)から、爪受部62、64に掛合している爪部52を押し出すことで、爪部52および爪受部62、または爪部52および爪受部62の掛合状態を解除することができる。
ケース部12に形成された爪受部62、64は奥まっていて不用意に解除操作を行うことができないが、固定具10による糸挟持状態を解除する場合や、縫合糸30の挟持場所を変更する場合などに利用できる。
<第二実施形態>
図12は、本発明の第二実施形態である固定具11の糸挟持状態を示す断面図である。本実施形態の固定具11では、固定具10と共通の要素には同じ参照番号を付すとともに、第一実施形態と重複する説明は適宜省略する。
第一実施形態の固定具10と第二実施形態の固定具11とでは、以下の点が相違する。
固定具11では、挿入部14のヘッド部36bが、板状部34の厚み方向の一方の側に突出して形成されている。ここで、固定具11がヘッド部36bを体表310に向けて使用される場合、図12に示すように、導出部16から導出された縫合糸30は底面22に対して平行に延在し、更に、縫合糸30の先端部31は縫合糸30の自重により体表310側に降下している。
固定具11では、実施形態1で上延長部72に連続して起立したヘッド部36a(図1参照)が形成されていないため、導出部16の曲折方向の前方は完全に開放される。
このため、導出部16から導出された縫合糸30の延在方向を、体表310により近づく向きに延在させることが可能となる。
以上のように、本実施形態である固定具10、11では、体表で固定された縫合糸30の先端部31側を体表に沿った向きに延在させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様を含む。
本発明の固定具に関する各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)体表に載置される底面と、当該底面に交差する方向に糸をガイドする糸ガイド部と、前記底面に沿って相互に近づく方向に摺動することで前記糸を挟持する第一挟持部および第二挟持部と、ガイドされた前記糸を前記底面に対して略平行な曲折方向に折り曲げる曲折部と、前記糸を挟持している前記第一挟持部および前記第二挟持部の前記摺動を禁止する移動禁止部と、折り曲げられた前記糸を前記曲折方向に導出する導出部とを備え、前記移動禁止部により前記摺動が禁止された状態で前記導出部に対する前記曲折方向の前方が開放されていることを特徴とする固定具。
(2)前記第一挟持部は、前記第二挟持部の一部が摺動して収容される凹部を有し、
前記第二挟持部は、前記一部から厚み方向の一方の側または両側に突出して形成されたヘッド部を有し、前記移動禁止部により前記摺動が禁止された状態で前記導出部と前記ヘッド部との間に前記曲折方向に所定幅の空隙が形成されることにより前記導出部に対する前記曲折方向の前方が開放されている(1)に記載の固定具。
(3)前記第一挟持部が前記底面を有し、当該底面と前記ヘッド部の下面とが略同一平面上に形成されている(2)に記載の固定具。
(4)前記第二挟持部の厚み方向の両側に突出して形成された前記ヘッド部が前記導出部の前記前方に対向して起立する起立面を有し、前記起立面が滑らかに湾曲して起立している(2)または(3)に記載の固定具。
(5)前記導出部を通り前記ヘッド部に接する接線と前記底面との成す角度が45度未満である(2)から(4)のいずれか一項に記載の固定具。
(6)前記第二挟持部は、前記第一挟持部の前記凹部に収容される板状部を前記一部として有し、前記板状部は、前記底面に交差する方向に貫通した所定の径の開口部を前記糸ガイド部として備えると共に、当該開口部から前記板状部の側方に向かって前記開口部に連通して設けられ前記開口部よりも細幅に開口している側導入部を備え、前記開口部は、前記側導入部における幅方向の一方側に偏って開口している(2)から(5)のいずれか一項に記載の固定具。
(7)前記開口部は、前記側導入部における幅方向の一方側であり前記第二挟持部に対して前記第一挟持部が摺動する方向側に偏って開口している(6)に記載の固定具。
10、11 固定具
12 ケース部
14 挿入部
15 曲折部
16 導出部
18 導入部
22、22a、22b 底面
24 凹部
26 下端
30 縫合糸
31 先端部
32、32a、32b 直線溝
34 板状部
36、36a、36b ヘッド部
42 直線凸条部
44 開口部
46 側導入部
48 腕部
52 爪部
56、56a、56b 側端部
58、58a、58b ケース口端部
62、64 爪受部
66、66a、66b 移動禁止部
72 上延長部
74 下延長部
120 開口縁
121 内主面部
123 内主面部
128 底部
141 下主面部
143 上主面部
147 側面
200 固定部材
210 係止部
310 体表
320 胃壁
361 起立面
461 側方開口部

Claims (7)

  1. 体表に載置される底面と、当該底面に交差する方向に糸をガイドする糸ガイド部と、前記底面に沿って相互に近づく方向に摺動することで前記糸を挟持する第一挟持部および第二挟持部と、ガイドされた前記糸を前記底面に対して略平行な曲折方向に折り曲げる曲折部と、
    前記糸を挟持している前記第一挟持部および前記第二挟持部の前記摺動を禁止する移動禁止部と、
    折り曲げられた前記糸を前記曲折方向に導出する導出部とを備え、
    前記移動禁止部により前記摺動が禁止された状態で前記導出部に対する前記曲折方向の前方が開放されていることを特徴とする固定具。
  2. 前記第一挟持部は、前記第二挟持部の一部が摺動して収容される凹部を有し、
    前記第二挟持部は、前記一部から厚み方向の一方の側または両側に突出して形成されたヘッド部を有し、
    前記移動禁止部により前記摺動が禁止された状態で前記導出部と前記ヘッド部との間に前記曲折方向に所定幅の空隙が形成されることにより前記導出部に対する前記曲折方向の前方が開放されている請求項1に記載の固定具。
  3. 前記第一挟持部が前記底面を有し、当該底面と前記ヘッド部の下面とが略同一平面上に形成されている請求項2に記載の固定具。
  4. 前記第二挟持部の厚み方向の両側に突出して形成された前記ヘッド部が前記導出部の前記前方に対向して起立する起立面を有し、前記起立面が滑らかに湾曲して起立している請求項2または3に記載の固定具。
  5. 前記導出部を通り前記ヘッド部に接する接線と前記底面との成す角度が45度未満である請求項2から4のいずれか一項に記載の固定具。
  6. 前記第二挟持部は、前記第一挟持部の前記凹部に収容される板状部を前記一部として有し、
    前記板状部は、前記底面に交差する方向に貫通した所定の径の開口部を前記糸ガイド部として備えると共に、当該開口部から前記板状部の側方に向かって前記開口部に連通して設けられ前記開口部よりも細幅に開口している側導入部を備え、
    前記開口部は、前記側導入部における幅方向の一方側に偏って開口している請求項2から5のいずれか一項に記載の固定具。
  7. 前記開口部は、前記側導入部における幅方向の一方側であり前記第二挟持部に対して前記第一挟持部が摺動する方向側に偏って開口している請求項6に記載の固定具。
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