JP2016186675A - インタラクティブプロジェクター及びインタラクティブプロジェクションシステム - Google Patents
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Abstract
Description
このインタラクティブプロジェクターによれば、投写画面内のいずれの位置において指示体と投写画面との間の第2のコントラストが予め設定された閾値よりも大きくなるので、投写画面内の任意の位置において、投写画面に対する指示体の位置を決定できる。
この構成によれば、外光がある場合にも、投写画面に対する指示体の位置を決定できる。
この構成によれば、近赤外光である検出光を用いて指示体の位置を検出するので、投写部によって投写画面に投写される画像の観察し易さを損うこと無しに、投写画面に対する指示体の位置を決定できる。
図1は、本発明の一実施形態におけるインタラクティブプロジェクションシステム900の斜視図である。このシステム900は、インタラクティブプロジェクター100と、スクリーン板920と、自発光指示体70とを有している。スクリーン板920の前面は、投写スクリーン面SS(projection Screen Surface)として利用される。プロジェクター100は、支持部材910によってスクリーン板920の前方かつ上方に固定されている。なお、図1では投写スクリーン面SSを鉛直に配置しているが、投写スクリーン面SSを水平に配置してこのシステム900を使用することも可能である。
N×Q≦2M …(1)
ここで、Qは自発光指示体70のスイッチ73,76で区別される状態の数であり、本実施形態の例ではQ=2又はQ=4である。例えば、Q=4の場合には、N=2のときにはMを3以上の整数に設定し、N=3〜4のときにはMを4以上の整数に設定することが好ましい。このとき、位置検出部600(又は制御部700)がN個の自発光指示体70、及び、各自発光指示体70のスイッチ73,76の状態を識別する際には、1組の発光パターンのM個の単位発光期間において各カメラ310,320でそれぞれ撮像されたM枚の画像を用いてその識別を実行する。なお、このMビットの発光パターンは、照射検出光IDLをオフの状態に維持した状態で指示体信号光PSLをオン又はオフに設定したパターンであり、カメラ310,320で撮像される画像には非発光指示体80が写らない。そこで、非発光指示体80の位置を検出するために用いる画像を撮像するために、照射検出光IDLをオン状態とした1ビットの単位発光期間を更に追加することが好ましい。但し、位置検出用の単位発光期間では、指示体信号光PSLはオン/オフのいずれでも良い。この位置検出用の単位発光期間で得られた画像は、自発光指示体70の位置検出にも利用することが可能である。
(1)投写画像光IML:スクリーン面SSに投写画面PSを投写するために、投写レンズ210によってスクリーン面SS上に投写される画像光(可視光)である。
(2)照射検出光IDL: 指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)の先端部を検出するために、検出光照射部410によってスクリーン面SSとその前方の空間にわたって照射される近赤外光である。
(3)反射検出光RDL:照射検出光IDLとして照射された近赤外光のうち、指示体(自発光指示体70及び非発光指示体80)によって反射され、2台のカメラ310,320によって受光される近赤外光である。
(4)装置信号光ASL:プロジェクター100と自発光指示体70との同期をとるために、プロジェクター100の信号光送信部430から定期的に発せられる近赤外光である。
(5)指示体信号光PSL:装置信号光ASLに同期したタイミングで、自発光指示体70の先端発光部77から発せられる近赤外光である。指示体信号光PSLの発光パターンは、自発光指示体70のスイッチ73,76のオン/オフ状態に応じて変更される。また、複数の自発光指示体70を識別する固有の発光パターンを有する。
自発光指示体70の先端部71の三次元位置(X71,Y71,Z71)は、位置検出部600が、2台のカメラ310,320により撮像された画像を用いて三角測量に従って決定する。この際、自発光指示体70であるか否かは、所定の複数のタイミングで撮像された画像に先端発光部77の発光パターンが現れているか否かを判断することによって認識可能である。また、自発光指示体70の先端部71がスクリーン面SSに接触しているか否か(すなわち先端スイッチ76がオンか否か)についても、上記複数のタイミングで撮像された画像における先端発光部77の発光パターンを用いて判別可能である。位置検出部600は、更に、自発光指示体70のスイッチ73,76のオン/オフ状態、及び、先端部71のXY座標(X71,Y71)における投写スクリーン面SSの内容に応じて、その指示内容を判別することが可能である。例えば、図4(B)に例示したように、先端部71のXY座標(X71,Y71)の位置がツールボックスTB内のいずれかのボタンの上にある状態で先端スイッチ76がオンになった場合には、そのボタンのツールが選択される。また、図2(B)に例示したように、先端部71のXY座標(X71,Y71)が投写画面PS内のツールボックスTB以外の位置にあれば、選択されたツールによる処理(例えば描画)が選択される。制御部700は、自発光指示体70の先端部71のXY座標(X71,Y71)を利用し、予め選択されているポインターやマークが投写画面PS内の位置(X71,Y71)に配置されるように、そのポインターやマークを投写画像生成部500に描画させる。また、制御部700は、自発光指示体70によって指示された内容に従った処理を実行して、投写画像生成部500にその処理結果を含む画像を描画させる。
非発光指示体80の先端部81の三次元位置(X81,Y81,Z81)も、2台のカメラ310,320により撮像された画像を用いて、三角測量に従って決定される。この際、非発光指示体80であるか否かは、所定の複数のタイミングで撮像された画像に自発光指示体70の発光パターンが現れているか否かを判断することによって認識可能である。なお、2台のカメラ310,320により撮像された2枚の画像における非発光指示体80の先端部81の位置は、テンプレートマッチングや特徴抽出等の周知の技術を利用して決定することができる。例えば、テンプレートマッチングによって指である非発光指示体80の先端部81を認識する場合には、指に関する複数のテンプレートを予め準備しておき、2台のカメラ310,320により撮像された画像において、これらのテンプレートに適合する部分を検索することによって指の先端部81を認識することが可能である。また、非発光指示体80の先端部81がスクリーン面SSに接しているか否かは、三角測量で決定した先端部81のZ座標値と、スクリーン面SSの表面のZ座標値との差が微小な許容差以下か否か、すなわち、先端部81がスクリーン面SSの表面に十分に近いか否かに応じて決定可能である。この許容差としては、例えば、2mm〜6mm程度の小さな値を使用することが好ましい。また、位置検出部600は、非発光指示体80の先端部81がスクリーン面SSに接していると判定した場合には、その接触位置における投写スクリーン面SSの内容に応じてその指示内容を判別する。制御部700は、位置検出部600で検出された非発光指示体80の先端のXY座標(X81,Y81)を利用し、予め選択されているポインターやマークが投写画面PS内の位置(X81,Y81)に配置されるように、そのポインターやマークを投写画像生成部500に描画させる。また、制御部700は、非発光指示体80によって指示された内容に従った処理を実行して、投写画像生成部500にその処理結果を含む画像を描画させる。
図5は、比較例のシステム900aにおける検出光の照射状態を示す説明図である。比較例のシステム900aでは、検出光照射部410aが、プロジェクター100aの本体の下面に設けられており、図4に示した実施形態に比べて投写画面PSにより近い位置に設けられている。ここでは、検出光照射部410aから射出された検出光IDLの投写画面PS及び非発光指示体80に対する入射角θss,θfgを示している。図5(A)は非発光指示体80が投写画面PSの比較的下方の領域にある場合を示しており、図5(B)は非発光指示体80が投写画面PSの比較的上方の領域にある場合を示している。これらの図では、非発光指示体80の先端の位置における検出光IDLの入射角θss,θfgを示している。入射角θss,θfgは、対象とする入射面の法線に対する角度である。投写画面PSに対する検出光IDLの入射角θssは、非発光指示体80が下方にある場合の入射角θss1よりも、非発光指示体80が上方にある場合の入射角θss2の方が小さくなる。一方、非発光指示体80に対する検出光IDLの入射角θfgは、非発光指示体80が下方にある場合の入射角θfg1よりも、非発光指示体80が上方にある場合の入射角θfg2の方が大きくなる。これらの関係は、次式で与えられる。
θss2<θss1 …(2a)
θfg1<θfg2 …(2b)
Rss=kss×cosθss …(3a)
Rfg=kfg×cosθfg …(3b)
ここで、Rssは投写画面PS(すなわちスクリーン面SS)からの反射光強度、kssはスクリーン面SSでの検出光IDLの反射率、θssは投写画面PSへの検出光IDLの入射角である。また、Rfgは非発光指示体80からの反射光強度、kfgは非発光指示体80での検出光IDLの反射率、θfgは非発光指示体80への検出光IDLの入射角である。なお、反射強度は実際には距離の2乗に反比例するが、双方の距離はほぼ等しいとみなして良いので、(3a),(3b)式では距離の影響を省略している。入射角θss,θfgは0〜90度の範囲の値なので、入射角θss,θfgが大きいほど反射光強度Rss,Rfgは小さくなる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、撮像部300が2台のカメラ310,320を有しているものとしたが、撮像部300は3台以上のカメラを有していてもよい。後者の場合には、m台(mは3以上の整数)のカメラで撮像されたm個の画像に基づいて、三次元座標(X,Y,Z)が決定される。例えば、m個の画像から2個の画像を任意に選択して得られるmC2個の組み合わせを用いてそれぞれ三次元座標を求め、それらの平均値を用いて最終的な三次元座標を決定しても良い。こうすれば、三次元座標の検出精度を更に高めることが可能である。
上記実施形態では、インタラクティブプロジェクションシステム900がホワイトボードモードとPCインタラクティブモードとで動作可能であるものとしたが、これらのうちの一方のモードのみで動作するようにシステムが構成されていても良い。また、インタラクティブプロジェクションシステム900は、これら2つのモード以外の他のモードのみで動作するように構成されていても良く、更に、これら2つのモードを含む複数のモードで動作可能に構成されていてもよい。
上記実施形態では、図3に示した照射検出光IDLと、反射検出光RDLと、装置信号光ASLと、指示体信号光PSLとがすべて近赤外光であるものとしたが、これらのうちの一部又は全部を近赤外光以外の光としてもよい。
上記実施形態では、投写画面が平面状のスクリーン板920に投写されるものとしていたが、投写画面が曲面状のスクリーンに投写されるものとしても良い。この場合にも、2台のカメラで撮像された画像を用い、三角測量を利用して指示体の先端部の三次元位置を決定できるので、指示体の先端部と投写画面の位置関係を決定することが可能である。
71…先端部
72…軸部
73…ボタンスイッチ
74…信号光受信部
75…制御部
76…先端スイッチ
77…先端発光部
80…非発光指示体
81…先端部
100…インタラクティブプロジェクター
200…投写部
210…投写レンズ
220…光変調部
230…光源
300…撮像部
310…第1カメラ
320…第2カメラ
410…検出光照射部
430…信号光送信部
500…投写画像生成部
510…投写画像メモリー
600…位置検出部
700…制御部
900…インタラクティブプロジェクションシステム
910…支持部材
920…スクリーン板
Claims (4)
- 投写画面に対するユーザーの指示体による指示を受け取ることが可能なインタラクティブプロジェクターであって、
スクリーン面上に前記投写画面を投写する投写部と、
前記指示体の検出に用いる検出光を前記投写画面の領域に向けて照射する検出光照射部と、
前記検出光の波長を含む波長領域の光を受光して前記投写画面の領域を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された前記指示体を含む画像に基づいて、前記投写画面に対する前記指示体の位置を検出する位置検出部と、
を備え、
前記検出光照射部は、
(i)前記投写画面と同一平面上で前記投写画面外にある少なくとも一つの位置に前記指示体の先端が接している状態において前記検出光照射部から前記検出光が照射されている場合に、前記撮像部で撮像される画像における前記指示体と前記投写画面外の領域との間の第1のコントラストが、前記投写画面から前記指示体を識別するために予め設定された閾値よりも小さく、かつ、
(ii)前記投写画面内の任意の位置に前記指示体の先端が接している状態において前記検出光照射部から前記検出光が照射されている場合に、前記撮像部で撮像される画像における前記指示体と前記投写画面の領域との間の第2のコントラストが、前記投写画面から前記指示体を識別するために予め設定された閾値よりも大きくなるように配置されている、インタラクティブプロジェクター。 - 請求項1に記載のインタラクティブプロジェクターであって、
前記第2のコントラストは、前記撮像部で撮像された画像において前記指示体よりも前記投写画面の領域の方が明るい状態を示すコントラストであり、
前記検出光照射部は、前記検出光の波長を含む外光が前記投写画面を照射する場合に、前記外光が存在しない場合よりも前記第2のコントラストが増大するように配置されている、インタラクティブプロジェクター。 - 請求項1に記載のインタラクティブプロジェクターであって、
前記検出光は近赤外光である、インタラクティブプロジェクター。 - インタラクティブプロジェクティングシステムであって、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインタラクティブプロジェクターと、
前記投写画面が投写されるスクリーン面を有するスクリーンと、
を備えるインタラクティブプロジェクティングシステム。
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