JP2016185000A - 電動モータ - Google Patents

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【課題】コンミュテータのセグメント数に関わらずブラシ自体の電気抵抗の増加を抑制できる電動モータを提供する。【解決手段】ブラシ56は、コンミュテータ28側に形成される幅狭部72と、幅狭部72よりもばね58側に形成される幅広部74と、を備える。幅狭部72の幅はコンミュテータ28の各セグメント38の幅に合わせられる。幅広部74は、ブラシ56の横断面(ブラシ56の長手方向Lに対して直交する断面)が先端64から後端62にわたって小さくなることを抑制する。【選択図】図5

Description

この発明はブラシ付き電動モータに関する。
ブラシ付き電動モータ(以下、単に電動モータという。)は様々な装置に使用される。例えば、特許文献1に示されるように、車両用ブレーキ液圧制御装置が備える油圧ポンプの動力源として電動モータが使用される。この電動モータは、永久磁石を含む固定子と、コア及び巻線等を含む回転子と、を備える。更に電動モータは、回転子の中心に嵌められる回転軸と、回転軸に固定されるコンミュテータ(整流子)と、コンミュテータの外周面に摺接するブラシと、ブラシを収容するブラシ収容部と、ブラシ収容部内のブラシをコンミュテータ側に付勢するばねと、を備える。コンミュテータの外周面にはスリットで区切られた複数のセグメントが設けられる。セグメントは個々に巻線と電気的に接続されているため、ブラシと巻線との電気的接続が確保される。
特開2008−253026号公報
電動モータは極数を増やすことにより小型化を図れる。このときコンミュテータのセグメント数も増やす必要がある。セグメント数を増やすと必然的にセグメントの幅が狭くなる。ブラシの幅はセグメントの幅に合わせて狭くすることが望ましい。しかし、ブラシの幅を狭くするとブラシの導電路が狭くなり、ブラシ自体の電気抵抗が大きくなる。すると、通電によって発熱しやすくなるという問題が生ずる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、コンミュテータのセグメント数に関わらずブラシ自体の電気抵抗の増加を抑制できる電動モータを提供することを目的とする。
本発明は、回転軸と、前記回転軸に固定されるコンミュテータと、前記コンミュテータの外周面に摺接するブラシと、前記ブラシを収容するブラシ収容部と、前記ブラシ収容部内の前記ブラシを前記コンミュテータ側に付勢するばねと、を備えた電動モータであって、前記ブラシは、前記コンミュテータ側の先端を含み且つ前記コンミュテータ側に形成される幅狭部と、前記幅狭部よりも前記ばね側に形成され且つ前記幅狭部よりも幅広に形成される幅広部と、を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る電動モータのブラシは、コンミュテータ側に形成される幅狭部と、この幅狭部よりもばね側に形成される幅広部と、を備える。本発明によれば、幅狭部によりブラシの幅をコンミュテータの各セグメントの幅に合わせることができる。また、幅広部によりブラシの横断面(ブラシの長手方向Lに対して直交する断面)が先端から後端にわたって小さくなることを抑制できる。結果として、ブラシ自体の電気抵抗が増加することを抑制できる。
また、本発明において、前記ブラシ収容部は、前記ブラシが前記コンミュテータ側に所定長さだけ移動した場合に前記ブラシの外周面に当接して前記ブラシの移動を規制する規制部を更に備えるようにしてもよい。
ブラシは、コンミュテータに摺接して摩耗すると共に摩耗した長さ分だけコンミュテータ側へ移動する。ブラシ収容部が規制部を備えることにより、ブラシが所定長さだけ移動した時点でブラシの移動を停止させることができる。例えばブラシが摩耗限界に達した時点でブラシの移動を停止させることができる。このため、ブラシを摩耗限界まで使用でき、且つ、ブラシを摩耗限界以上使用することを防止できる。
また、本発明において、前記ブラシは、前記幅狭部と前記幅広部との間にブラシ側段差部を更に備え、前記ブラシ収容部は、前記規制部に収容部側段差部を更に備え、未使用の前記ブラシが前記ブラシ収容部に収容される状態において、前記ブラシ側段差部と前記収容部側段差部との間には、前記所定長さの隙間が形成されていてもよい。
ブラシのブラシ側段差部とブラシ収容部の収容部側段差部は形状が簡素である。このため加工が容易である。ブラシのブラシ側段差部で幅狭部と幅広部を区切ることにより、簡素な構造でブラシ自体の電気抵抗が増加することを抑制できる。また、ブラシ収容部の収容部側段差部を規制部とすることにより、簡素な構造でブラシを摩耗限界まで使用でき、且つ、ブラシを摩耗限界以上使用することを防止できる。
また、本発明において、前記ブラシは、前記ブラシの長手方向と平行する中心線を対称軸として対称形状に形成されていてもよい。
このようにブラシを対称形状にすることにより、ブラシの幅方向の向きの設定がなくなる。このため、ブラシ収容部に対してブラシを組み付ける際にブラシの向きを意識する必要がなくなり、組み付け性が向上する。
本発明によれば、幅狭部によりブラシの幅をコンミュテータの各セグメントの幅に合わせることができる。また、幅広部によりブラシの横断面が先端から後端にわたって小さくなることを抑制できる。結果として、ブラシ自体の電気抵抗が増加することを抑制できる。
図1は第1、第2実施形態に係る電動モータを使用する車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図である。 図2は第1、第2実施形態に係る電動モータの断面図である。 図3は第1、第2実施形態に係るコンミュテータの側面図である。 図4は第1実施形態に係るブラシホルダの正面図である。 図5は第1実施形態に係るコンミュテータ、ブラシ収容部及びブラシの断面図である。 図6は第2実施形態に係るコンミュテータ、ブラシ収容部及びブラシの断面図である。
以下、本発明に係る電動モータについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では車両用ブレーキ液圧制御装置200に設けられる電動モータ10を説明する。なお、以下の説明では、その説明の便宜のために正面、背面面、側面、底面等の方向を示す語を用いている。しかし、本実施形態は方向を問わないものとする。
[第1実施形態]
<車両用ブレーキ液圧制御装置200>
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置200は、内部にブレーキフルードの流路が形成される基体202と、基体202の正面202aに取り付けられるコントロールハウジング204と、基体202の背面202bに取り付けられる電動モータ10と、基体202の側面202cに取り付けられる往復動ポンプ206と、基体202の底面202dに取り付けられるリザーバ208と、を備える。更に、基体202の流路には、常開型の電磁弁210と、常閉型の電磁弁212と、圧力センサ214と、が設けられる。各電磁弁210、212と圧力センサ214はそれぞれ部分的にコントロールハウジング204内に収容され、コントロールハウジング204の制御回路との間で電気的に接続される。
<電動モータ10>
図2に示すように、電動モータ10は、有底筒状のモータケース12と、モータケース12の内周面12aに固定される固定子14と、固定子14の内側に回転自在に設けられる回転子16と、モータケース12の開口部12bに取り付けられるブラシホルダ18と、を備える。
固定子14は永久磁石であり、モータケース12の内周面12aに沿って複数設けられる。回転子16は、回転軸22と、コア24と、巻線26と、コンミュテータ28と、を備える。回転軸22は、モータケース12の底部12cの略中央に固定されるベアリング30と、ブラシホルダ18の略中央に固定されるベアリング32により回転自在に支持される。回転軸22は、ブラシホルダ18から突出し且つ偏心する偏心部22aを備える。偏心部22aの周囲にはベアリング34が設けられる。ベアリング34の外周面は往復動ポンプ206(図1参照)のプランジャに当接する。回転軸22が回転すると偏心部22aが往復動ポンプ206のプランジャを往復動させる。
コア24は、回転軸22の軸方向に積層された複数の鉄片からなり、回転軸22の周囲に設けられる。巻線26は、コア24に巻かれた金属線からなる。
図2、図3及び図5に示すように、コンミュテータ28は、回転軸22に圧入される円筒部36と、円筒部36の外周にスリットで区切られた複数のセグメント38と、を備える。円筒部36は樹脂からなり、各セグメント38は銅板からなる。各セグメント38の巻線26側の端部には端子38aが形成される。端子38aに巻線26の金属線が巻かれることによりセグメント38と巻線26とが電気的に接続される。なお、図3は端子38aが閉じた状態を示す。
図2及び図4に示すように、ブラシホルダ18は、円盤状の本体42と、本体42の一面側に配置される棒状の給電部44と、本体42の他面側に配置される筒状のブラシ収容部46と、を備える。給電部44は、本体42から基体202(図1参照)側に突出し、基体202に形成される孔(図示せず)に挿通される。給電部44は内部に給電路48を備える。給電路48は給電部44の先端から突出し、コントロールハウジング204(図1参照)の出力端子(図示せず)に電気的に接続される。
ブラシ収容部46は、本体42の中心に形成された孔42aの周囲から本体42の半径方向に延在する。第1実施形態では4つのブラシ収容部46が孔42aの周方向に等間隔で配置される。ブラシ収容部46には、本体42の中心側に臨む内側開口50と、本体42の外側に臨む外側開口52と、内側開口50から外側開口52まで貫通する貫通孔54と、が形成される。外側開口52から貫通孔54にブラシ56及びばね58が挿入された後に、外側開口52がストッパ60により閉塞されると、ブラシ56がブラシ収容部46に収容される。ブラシ56は後端62をばね58に押圧されてコンミュテータ28側に付勢される。このためブラシ56の先端64は内側開口50から突出してコンミュテータ28のセグメント38に当接する。なお、ブラシ収容部46及びブラシ56に関する更なる説明は後述する。
ブラシ56の後端62側にはピッグテール66を介して接続端子68が接続される。ピッグテール66は網線状の導電部材である。ブラシ収容部46の側面には、外側開口52から内側開口50に向けて所定長さの切れ込み(図示せず)が形成される。この切れ込みによりブラシ56に接続されるピッグテール66をブラシ収容部46の外部に引き出すことが可能になる。接続端子68は本体42のターミナル70に接続される。ターミナル70は給電路48に電気的に接続される。
<ブラシ収容部46及びブラシ56>
図5を用いてブラシ収容部46及びブラシ56に関して更なる説明をする。なお、説明の便宜のために、図5ではブラシ収容部46とブラシ56との間に空間が設けられている。しかし実際にはブラシ56の外周面はブラシ収容部46の内周面に接触しており、ブラシ収容部46はブラシ56のガイド部材として機能する。
<<ブラシ収容部46及びブラシ56の材料>>
ブラシ収容部46は、金属又は樹脂からなる。樹脂の場合は本体42(図2参照)と一体成型可能である。金属の場合は放熱性に優れるという利点を有する。ブラシ56は銅とカーボンの焼結材からなる。
<<ブラシ56の外形形状>>
ブラシ56の横断面(ブラシ56の長手方向Lに対して直交する断面)は矩形である。但し、ブラシ56の断面積及び幅は先端64から後端62にかけて段階的に変化する。
ブラシ56は、コンミュテータ28側の先端64を含み且つコンミュテータ28側に形成される幅狭部72と、幅狭部72よりもばね58側に形成され且つ幅狭部72よりも幅広に形成される幅広部74と、を備える。本明細書で幅というのは、コンミュテータ28の外周の接線と平行する方向(幅方向D)の長さのことを意味する。
幅狭部72の一方の側面72aと幅広部74の一方の側面74aは同一平面上に形成される。一方、幅狭部72の他方の側面72bと幅広部74の他方の側面74bとの間にはブラシ側段差部76が形成される。ブラシ側段差部76は側面72b及び側面74bに対して直交し、ブラシ56の長手方向Lに対して直交する。
幅狭部72の幅は、コンミュテータ28のセグメント38の幅と同等又は狭く、また、先端64からブラシ側段差部76まで一定である。幅広部74の幅は、ブラシ側段差部76から後端62まで一定である。このように、ブラシ56の断面積及び幅は先端64から後端62にかけて段階的(2段階)に変化する。
<<ブラシ収容部46の内部形状>>
ブラシ収容部46の貫通孔54の横断面(ブラシ56の長手方向Lに対して直交する断面)は矩形である。また、ブラシ収容部46の貫通孔54の断面積及び幅は内側開口50から外側開口52にかけて段階的に変化する。
ブラシ収容部46の貫通孔54は、内側開口50側に形成される幅狭孔78と、幅狭孔78よりも外側開口52側に形成され且つ幅狭孔78よりも幅広に形成される幅広孔80と、を備える。
幅狭孔78を形成する内壁面のうちブラシ56の側面72bに対向する内壁面82と、幅広孔80を形成する内壁面のうちブラシ56の側面74bに対向する内壁面84との間には、収容部側段差部86が形成される。収容部側段差部86は内壁面82及び内壁面84に対して直交し、ブラシ56の長手方向Lに対して直交する。
幅狭孔78の幅(内径)は、ブラシ56の幅狭部72の幅(外径)と同等であり、また、内側開口50から収容部側段差部86まで一定である。幅広孔80の幅は、収容部側段差部86から外側開口52まで一定である。このように、貫通孔54は内側開口50から外側開口52にかけて段階的に幅が変化する。
<<隙間G>>
図5は、未使用のブラシ56がブラシ収容部46に収容された状態を示す。この状態では、ブラシ56の後端62がばね58に押圧され、ブラシ56の先端64がコンミュテータ28のセグメント38に当接している。このとき、ブラシ側段差部76と収容部側段差部86との間には、所定長さの隙間Gが形成される。所定長さは、ブラシ56の摩耗量として許容できる長さGsであることが好ましい。
ブラシ56が摩耗すると、ばね58が伸長してブラシ56はコンミュテータ28側に移動する。
第1実施形態では、未使用のブラシ56がブラシ収容部46に収容された初期状態において、隙間Gの長さをブラシ56の摩耗量として許容できる長さGsにする。ブラシ56が摩耗して摩耗限界に達すると、ブラシ側段差部76が収容部側段差部86に当接し、ブラシ56の移動が停止する。つまり、収容部側段差部86は、ブラシ56がコンミュテータ28側に長さGsだけ移動した場合に、ブラシ56の外周面(ブラシ側段差部76)に当接してブラシ56の移動を規制する規制部として機能する。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態によれば、幅狭部72によりブラシ56の幅をコンミュテータ28の各セグメント38の幅に合わせることができる。また、幅広部74によりブラシ56の横断面(ブラシ56の長手方向Lに対して直交する断面)が先端64から後端62にわたって小さくなることを抑制できる。結果として、ブラシ56自体の電気抵抗が増加することを抑制できる。
また、ブラシ収容部46が規制部(収容部側段差部86)を備えることにより、ブラシ56が所定長さGsだけ移動した時点でブラシ56の移動を停止させることができる。例えばブラシ56が摩耗限界に達した時点でブラシ56の移動を停止させることができる。このため、ブラシ56を摩耗限界まで使用でき、且つ、ブラシ56を摩耗限界以上使用することを防止できる。
また、ブラシ56のブラシ側段差部76とブラシ収容部46の収容部側段差部86は形状が簡素である。このため加工が容易である。ブラシ56のブラシ側段差部76で幅狭部72と幅広部74を区切ることにより、簡素な構造でブラシ56自体の電気抵抗が増加することを抑制できる。また、ブラシ収容部46の収容部側段差部86を規制部とすることにより、簡素な構造でブラシ56を摩耗限界まで使用でき、且つ、ブラシ56を摩耗限界以上使用することを防止できる。
[第2実施形態]
図6を用いて第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態のうち第1実施形態と同一の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。第2実施形態が第1実施形態と異なる部分は、ブラシ収容部90及びブラシ92の形状である。
<ブラシ92の外形形状>
第1実施形態のブラシ56がブラシ56の長手方向Lと平行する中心線Cを対称軸として非対称形状に形成されているのに対して、第2実施形態のブラシ92はブラシ92の長手方向Lと平行する中心線Cを対称軸として対称形状に形成されている。
ブラシ92は、コンミュテータ28側の先端94を含み且つコンミュテータ28側に形成される幅狭部96と、幅狭部96よりもばね58側に形成され且つ幅狭部96よりも幅広に形成される幅広部98と、を備える。
幅狭部96の一方の側面96aと幅広部98の一方の側面98aとの間にはブラシ側段差部100が形成される。ブラシ側段差部100は側面96a及び側面98aに対して直交し、ブラシ92の長手方向Lに対して直交する。また、幅狭部96の他方の側面96bと幅広部98の他方の側面98bとの間にはブラシ側段差部102が形成される。ブラシ側段差部102は側面96b及び側面98bに対して直交し、ブラシ92の長手方向Lに対して直交する。
幅狭部96の一方の側面96aと他方の側面96bの長手方向Lの長さは同一である。また、幅広部98の一方の側面98aと他方の側面98bの長手方向Lの長さは同一である。更に、ブラシ側段差部100とブラシ側段差部102の幅方向Dの長さは同一である。このようにブラシ92は長手方向Lと平行する中心線Cを対称軸として対称形状に形成されている。
<ブラシ収容部90の内部形状>
ブラシ収容部90の貫通孔106は、内側開口108側に形成される幅狭孔110と、幅狭孔110よりも外側開口112側に形成され且つ幅狭孔110よりも幅広に形成される幅広孔114と、を備える。
幅狭孔110を形成する内壁面のうちブラシ92の一方の側面96aに対向する内壁面116と、幅広孔114を形成する内壁面のうちブラシ92の一方の側面98aに対向する内壁面118との間には、収容部側段差部120が形成される。収容部側段差部120は内壁面116及び内壁面118に対して直交し、ブラシ92の長手方向Lに対して直交する。また、幅狭孔110を形成する内壁面のうちブラシ92の他方の側面96bに対向する内壁面122と、幅広孔114を形成する内壁面のうちブラシ92の他方の側面98bに対向する内壁面124との間には、収容部側段差部126が形成される。収容部側段差部126は内壁面122及び内壁面124に対して直交し、ブラシ92の長手方向Lに対して直交する。
<隙間G>
図6は、未使用のブラシ92がブラシ収容部90に収容された状態を示す。この状態では、ブラシ92の後端93がばね58に押圧され、ブラシ92の先端94がコンミュテータ28のセグメント38に当接している。このとき、ブラシ側段差部100と収容部側段差部120との間及びブラシ側段差部102と収容部側段差部126との間には、所定長さの隙間Gが形成される。所定長さは、ブラシ92の摩耗量として許容できる長さGsであることが好ましい。収容部側段差部120、126は、ブラシ92がコンミュテータ28側に長さGsだけ移動した場合に、ブラシ92の外周面(ブラシ側段差部100又は102)に当接してブラシ92の移動を規制する規制部として機能する。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態によれば、第1実施形態と同等の効果が得られる。更に、ブラシ92が対称形状であるため、ブラシ92の幅方向Dの向きの設定がなくなる。このため、ブラシ収容部90に対してブラシ92を組み付ける際にブラシ92の向きを意識する必要がなくなり、組み付け性が向上する。
[他の実施形態]
第1、第2実施形態では、ブラシ収容部46、90に収容部側段差部86、120、126が形成されている。しかし、少なくともブラシ56、92に幅狭部72、96と幅広部74、98とが形成されていれば、ブラシ56、92の電気抵抗の増加は抑制できる。このため、ブラシ収容部46、90に収容部側段差部86、120、126が形成されていなくてもよい。
第1実施形態では、例えば図5で示すように、幅広部74の幅が、ブラシ側段差部76から後端62まで一定である。しかし、幅広部74の幅は一定でなくてもよい。ブラシ56には、少なくともブラシ側段差部76を含む幅広部74が形成されていればよい。ブラシ56の一部に幅狭部72よりも幅広の部分が形成されていれば、電気抵抗の増加を抑制する効果はある程度期待できる。第2実施形態についても同じことがいえる。
また、ブラシ側段差部76、100、102及び/又は収容部側段差部86、120、126が中心線Cに対して傾斜角を有していてもよい。ブラシ56、92が摩耗限界に達したときに、ブラシ56、92の外周面とブラシ収容部46、90の内壁面とが当接してブラシ56、92の移動が規制される形状であればどのような形状でもよい。
上記実施形態では車両用ブレーキ液圧制御装置200に設けられる電動モータ10を例として説明した。しかし、電動モータ10の用途は車両用ブレーキ液圧制御装置200に限定されない。
10…電動モータ 28…コンミュテータ
46、90…ブラシ収容部 56、92…ブラシ
58…ばね 72、96…幅狭部
74、98…幅広部 76、100、102…ブラシ側段差部
86、120、126…収容部側段差部

Claims (4)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に固定されるコンミュテータと、
    前記コンミュテータの外周面に摺接するブラシと、
    前記ブラシを収容するブラシ収容部と、
    前記ブラシ収容部内の前記ブラシを前記コンミュテータ側に付勢するばねと、を備えた電動モータであって、
    前記ブラシは、前記コンミュテータ側の先端を含み且つ前記コンミュテータ側に形成される幅狭部と、前記幅狭部よりも前記ばね側に形成され且つ前記幅狭部よりも幅広に形成される幅広部と、を更に備える
    ことを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項1記載の電動モータにおいて、
    前記ブラシ収容部は、前記ブラシが前記コンミュテータ側に所定長さだけ移動した場合に前記ブラシの外周面に当接して前記ブラシの移動を規制する規制部を更に備える
    ことを特徴とする電動モータ。
  3. 請求項2記載の電動モータにおいて、
    前記ブラシは、前記幅狭部と前記幅広部との間にブラシ側段差部を更に備え、
    前記ブラシ収容部は、前記規制部に収容部側段差部を更に備え、
    未使用の前記ブラシが前記ブラシ収容部に収容される状態において、前記ブラシ側段差部と前記収容部側段差部との間には、前記所定長さの隙間が形成されている
    ことを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の電動モータにおいて、
    前記ブラシは、前記ブラシの長手方向と平行する中心線を対称軸として対称形状に形成されている
    ことを特徴とする電動モータ。
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