JP2016184633A - 偽造防止回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】物理的なエラーの発生源は、ダミー部品のトランジスタ単体の製造条件の変更のみに依存する。従って、トランジスタ単体の偽装効果が小さければ、回路全体での偽装効果も小さくなる。【解決手段】本発明の偽造防止回路は、第1正規回路から第2正規回路を介して第3正規回路に信号を出力する。また、偽造防止回路は、第1正規回路の出力を分岐して入力し、第3正規回路に出力する、偽装回路と、第2正規回路の出力は、第3正規回路へ正常に出力し、偽装回路の出力は、PチャンネルMOSトランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタから構成されるインバータ回路を介して第3正規回路へ出力する、伝達決定回路と、を備え、PチャンネルMOSトランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタのチャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、偽造防止回路に関する。
他社が開発、製造したLSI(Large Scale Integrated Circuit)を偽造し、違法に販売する行為が、行われる場合がある。近年、リバースエンジニアリングが発達し、対象のLSIを入手しさえすれば、偽造業者や関連する悪用業者は、物理的な分解、解析により、LSIの構造だけでなく回路まで再現し、製造することが可能になっている。このような、物理的な分解、解析行為を阻止することは難しく、分解、解析をされても、いかに再現できないものを製造するかが重要である。
特許文献1は、集積回路に含まれる機能のコピーを防止するためのコピー防止技術について開示している。このコピー防止技術は、トランジスタの製造工程におけるイオン注入方法を変更して、ダミー部品を作成し、NAND回路などのロジック・セルの中に、ダミー部品を混在させて、間欠的に論理エラーを発生させ、コピー者による、エラーの原因追究を難しくさせる。
特許文献2は、集積回路のリバースエンジニアリングを混乱させるために、集積回路に偽装セルを混在させる技術を開示している。偽装セルは、トランジスタの製造工程でドーパント不純物のイオンを注入することにより、異なる形式の論理回路を実質的に同じ寸法と幾何学的配置で形成する。
特開平02−201935号公報 特開平09−092727号公報
特許文献1は、間欠エラーの発生はダミー部品を含むNAND回路などの論理回路の構成に基づくが、物理的なエラーの発生源は、ダミー部品のトランジスタ単体の製造条件の変更のみに依存する。従って、トランジスタ単体の偽装効果が小さければ、回路全体での偽装効果も小さくなる。
特許文献2は、トランジスタの製造条件により偽装セルを作成するが、特許文献1と同様に、物理的なエラーの発生源は、ダミー部品のトランジスタ単体の製造条件の変更のみに依存する。
このように、上記の特許文献の技術では、物理的なエラーの発生源は、ダミー部品のトランジスタ単体の製造条件の変更のみに依存する。従って、トランジスタ単体の偽装効果が小さければ、回路全体での偽装効果も小さくなる、という問題がある。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、物理的なエラーの発生源は、ダミー部品のトランジスタ単体の製造条件の変更のみに依存し、トランジスタ単体の偽装効果が小さければ、回路全体での偽装効果も小さくなる、という問題を解決することにある。
本発明の偽造防止回路は、第1正規回路から第2正規回路を介して第3正規回路に信号を出力する偽造防止回路であって、前記第1正規回路の出力を分岐して入力し、前記第3正規回路に出力する、偽装回路と、前記第2正規回路の出力は、前記第3正規回路へ正常に出力し、前記偽装回路の出力は、PチャンネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタから構成されるインバータ回路を介して前記第3正規回路へ出力する、伝達決定回路と、を備え、前記PチャンネルMOSトランジスタ、及び、前記NチャンネルMOSトランジスタのチャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整可能である。
本発明によれば、偽造業者が製造したLSIは、正常回路に対して、偽装回路がもたらす悪影響を加えることになり、正常動作を為し得なくなる、という効果を奏する。
図1は、偽造防止回路の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、伝達決定回路の構成の一例を示す図である。 図3は、MOSトランジスタの構成、及び、動作を説明する図である。 図4は、第二の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示す図である。 図5は、第三の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示す図である。 図6は、第四の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示す図である。 図7は、第五の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示す図である。 図8は、第六の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、第七の実施形態に係る、偽造防止回路の構成の一例を示すブロック図である。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、偽造防止回路10の構成の一例を示すブロック図である。
偽造防止回路10は、LSI等を構成する正規回路の中で、任意の箇所に任意の数だけ偽装回路21と伝達決定回路22を配置する。
図1では、一例として、第1正規回路11、第2正規回路12、及び、第3正規回路13が直列に接続して、期待する正常動作が行われる回路(以下、正常回路)について説明する。
そして、図1の偽造防止回路10では、上記の正常回路に、偽装回路21及び伝達決定回路22を、各々、1つずつ追加する。
偽装回路21は、第1正規回路11の出力信号を分岐して入力信号とする。
なお、偽装回路21の回路は、正常回路の正常動作へ悪影響を与える内容であれば、どんな回路でも良く、限定されるものではない。例えば、偽装回路21は、簡単なものでは、正規回路の任意の出力信号を入力信号とする2NAND回路、シフトレジスタ回路、加算回路、または、乗算回路などであり、通常の論理回路設計者にとって、その構築は非常に容易である。偽装回路21は、これらの他、上記の回路を任意に組み合わせたり、実際に正規回路の一部を切り出し複写して構築することも可能である。
伝達決定回路22は、第2正規回路12の出力信号(第2正規回路12からの入力信号)31と偽装回路21の出力信号(偽装回路21からの入力信号)32とを入力信号とし、伝達決定処理を行い、第3正規回路13への出力信号33と第3正規回路13への出力信号34を送出する。
図2は、伝達決定回路22の構成の一例を示す図である。
伝達決定回路22は、第2正規回路12からの入力信号31については、そのまま第3正規回路13への出力信号33として送出する。
一方、伝達決定回路22は、偽装回路21からの入力信号32については、PチャンネルMOSトランジスタ(TR)であるP−TR101とNチャンネルMOSトランジスタ(TR)であるN−TR102から成るインバータ回路を介して第3正規回路13へ送出する出力信号34とする。
正規の製造業者は、図2に示す伝達決定回路22内のP−TR101とN−TR102について、製造条件の調整により入力信号(ゲート信号)によらず常時OFFとさせる(製造条件の調整については図3で後述する)。この場合、インバータ回路の出力は、常に「High」(高い)インピーダンスの状態となる。
図3は、MOSトランジスタの構成、及び、動作を説明する図である。
図3を用いて、MOSトランジスタを常時OFFさせる方法を説明する。
なお、図3は、NチャンネルMOSトランジスタについて説明するが、PチャンネルMOSトランジスタであっても注入材料によるP型かN型の違いがあるだけで構成や動作の考え方は同様であるため、説明は省略する。
NチャンネルMOSトランジスタ(以下、トランジスタとも記載)は、シリコン基板上に構成されたPウェルまたはPサブストレート内に、N型のソースとドレイン領域を配置し、それらにまたがる形でゲート酸化膜を挟んでゲート電極部を配置することで構成される。
ゲートに電圧が印加されゲート−ソース間電圧VGSが閾値以上になると、ドレイン−ソース間のチャンネル領域を介して、ドレイン電流Iが流れる。
なお、正規の使用においては、トランジスタは、ゲートに加える信号(ゲート信号)を「1」と「0」とで変化させることでIを流したり流さなかったりする。つまり、正規の使用において、トランジスタは、ゲート信号に従ってON/OFF動作することになる。
さらに、下の動作図に示すように、チャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整することで、Iが流れ始めるVGSの閾値を調整することが可能である。これにより、実際に、対象のLSIで使われるVGSを印加する範囲(ゲート信号「0」と「1」の電位の範囲)では、トランジスタは、常にONさせることも、常にOFFさせることも可能である。
以上から、正規の製造業者が製造するLSIの偽造防止回路10は、偽装回路21からの信号32を第3正規回路13へは送出せず、第2正規回路12からの信号31のみを第3正規回路13へ送出する。
これに対して、偽造業者は、前述したP−TR101とN−TR102に加えた製造条件の調整まで分析、把握することは困難である。このため、偽造業者は、正規のトランジスタと同様な製造条件でトランジスタを製造してしまうため、そのトランジスタは入力信号に従い動作をすることになる。すなわち、したがって、偽造業者が製造したLSIの伝達決定回路22は、第2正規回路12からの入力信号31だけでなく、偽装回路21からの入力信号32をも第3正規回路13へ送出することになる。
本実施形態に係る偽造防止回路10は、以下に記載するような効果を奏する。
偽造業者が製造したLSIは、正常回路に対して、偽装回路21がもたらす悪影響を加えることになり、正常動作を為し得なくなる。
その理由は、以下に依る。すなわち、第1正規回路11から第2正規回路12を介して第3正規回路13に信号を出力する偽造防止回路10において、第1正規回路11の出力を分岐して入力し、第3正規回路13に出力する、偽装回路31と、第2正規回路12の出力は、第3正規回路13へ正常に出力し、偽装回路21の出力は、PチャンネルMOSトランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタから構成されるインバータ回路を介して第3正規回路13へ出力する、伝達決定回路22と、を備え、PチャンネルMOSトランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタのチャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整可能であるからである。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、第二の実施形態に係る、偽造防止回路20の構成の一例を示す図である。
なお、本実施形態の偽造防止回路20において、伝達決定回路42を除く他の構成要素は、図1に示す偽造防止回路10と同一であるものとする。
図4の伝達決定回路42は、図2と同様に、第2正規回路12からの入力信号31については、そのまま第3正規回路13への出力信号33として送出する。一方、伝達決定回路42は、偽装回路21からの入力信号32については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR103とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR104から成るインバータ回路を介して、第3正規回路13へ送出する出力信号34とする。
本実施形態の伝達決定回路42においては、正規の製造業者は、P−TR103を前述した製造条件の調整により入力信号によらず常時OFFとさせる。一方、正規の製造業者は、N−TR104を同じく製造条件の調整により入力信号によらず常時ONとさせる。この場合、インバータ回路の出力は、常に「0」レベルとなる。
第一の実施形態では、インバータ回路の出力34は常に「High」インピーダンスの状態となり、第3正規回路13の入力端子までの距離や性能によっては「High」インピーダンス入力が適さない場合も考えられる。このような場合、本実施形態のように、出力34は、「0」レベルに確定させることが有効となる。
なお、上記とは逆に、P−TR103を入力信号によらず常時ONとさせ、N−TR104を入力信号によらず常時OFFとさせ、インバータ回路の出力は常に「1」レベルとなる方法も同様に有効である。
本実施形態に係る偽造防止回路20は、以下に記載するような効果を奏する。
伝達決定回路42の第3正規回路13への出力34は、常に「0」レベルにすることができる。
その理由は、P−TR103を製造条件の調整により入力信号によらず常時OFFとさせ、N−TR104を製造条件の調整により入力信号によらず常時ONとさせるからである。
<第三の実施形態>
次に、本発明の第三の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、第三の実施形態に係る、偽造防止回路30の構成の一例を示す図である。
なお、本実施形態の偽造防止回路30において、伝達決定回路52を除く他の構成要素は、図1に示す体偽造防止回路10と同一であるものとする。
図5の伝達決定回路52は、第2正規回路12からの入力信号31については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR105とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR106から成るインバータ回路(第1インバータ回路)を介して第3正規回路13へ送出する出力信号33とする。
また、伝達決定回路52は、偽装回路21からの入力信号32については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR107とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR108から成るインバータ回路(第2インバータ回路)を介して第3正規回路13へ送出する出力信号34とする。
本実施形態の伝達決定回路52においては、正規の製造業者は、P−TR105とN−TR106を他の正規のトランジスタと同様な製造条件によりゲート信号に従い正しく動作させる。この場合、インバータ回路の出力33は、正しい動作として入力信号31の反転値を出力する。
一方、正規の製造業者は、P−TR107を前述した製造条件の調整により入力信号によらず常時OFFとさせ、N−TR108を同じく製造条件の調整により入力信号によらず常時ONとさせる。この場合、インバータ回路の出力34は、常に「0」レベルとなる。
第一の実施形態および第二の実施形態では、伝達決定回路22および伝達決定回路42において、偽装回路21からの入力信号32にのみインバータ回路を挿入するため、偽造業者によっては回路構成に違和感を持ち、この部分の分析に注力することが考えられる。しかし、本実施形態の伝達決定回路52は、第2正規回路12からの入力信号31にも同じようにインバータ回路を挿入することで、回路構成に違和感を持たせない効果が生まれる。
本実施形態に係る偽造防止回路30は、以下に記載するような効果を奏する。
偽造業者が伝達決定回路52の回路構成に違和感を持たないようにすることができる。
その理由は、伝達決定回路52において、第2正規回路12からの入力信号31にも同じようにインバータ回路を挿入するからである。
<第四の実施形態>
次に、本発明の第四の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図6は、第四の実施形態に係る、偽造防止回路40の構成の一例を示す図である。
なお、本実施形態の偽造防止回路40において、伝達決定回路62を除く他の構成要素は、図1に示す偽造防止回路10と同一であるものとする。
図6の伝達決定回路62は、第2正規回路12からの入力信号31については、そのまま第3正規回路13への出力信号33として送出する。一方、伝達決定回路62は、偽装回路21からの入力信号32については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR109とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR110から成るトランスファゲート回路を介して第3正規回路13へ送出する出力信号34とする。
本実施形態の伝達決定回路62においては、正規の製造業者は、P−TR109とN−TR110について、前述した製造条件の調整によりトランスファゲート制御信号41によらず常時OFFとさせる。この場合、トランスファゲート回路の出力34は、常に「High」(高い)インピーダンスの状態となる。
なお、トランスファゲート回路は、上記のトランスファゲート制御信号41の制御により、トランスファゲートに信号を通過させるように動作する回路であるが、詳細な動作の説明は省略する。
本実施形態は、第一の実施形態に対してインバータ回路をトランスファゲート回路に置き換えた形であるが、動作や効果は同等と言ってよい。
本実施形態に係る偽造防止回路40は、以下に記載するような効果を奏する。
伝達決定回路62の第3正規回路13への出力が、常に「High」(高い)インピーダンスになる。
その理由は、以下に依る。すなわち、偽装回路21からの入力信号32は、P−TR109とN−TR110から成るトランスファゲート回路を介して第3正規回路13へ送出する出力信号34とするからである。
<第五の実施形態>
次に、本発明の第五の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図7は、第五の実施形態に係る、偽造防止回路50の構成の一例を示す図である。
なお、本実施形態の偽造防止回路50において、伝達決定回路72を除く他の構成要素は、図1に示す偽造防止回路10と同一であるものとする。
図7の伝達決定回路72は、第2正規回路12からの入力信号31については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR111とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR112から成るトランスファゲート回路を介して第3正規回路13へ送出する出力信号33とする。
一方、伝達決定回路72は、偽装回路21からの入力信号32については、PチャンネルMOSトランジスタであるP−TR113とNチャンネルMOSトランジスタであるN−TR114から成るトランスファゲート回路を介して第3正規回路13へ送出する出力信号34とする。
正規の製造業者は、P−TR111とN−TR112を他の正規のトランジスタと同様な製造条件によりトランスファゲート制御信号41に従い正しく動作させる。この場合、トランスファゲート回路の出力33は、正しい動作として入力信号31の値を出力する。
一方、正規の製造業者は、P−TR113とN−TR114について、前述した製造条件の調整によりトランスファゲート制御信号41によらず常時OFFとさせる。この場合、トランスファゲート回路の出力34は、常にHighインピーダンスの状態となる。
なお、第四の実施形態では、伝達決定回路62において、偽装回路21からの入力信号32にのみトランスファゲート回路を挿入するため、偽造業者によっては、回路構成に違和感を持ち、この部分の分析に注力することが考えられる。しかし、本実施形態の伝達決定回路72は、第2正規回路12からの信号31にも同じようにトランスファゲート回路を挿入することで、回路構成に違和感を持たせない効果が生まれる。
また、本実施形態の偽造防止回路50は、本来、正規回路の中にトランスファゲート回路が存在している場合に、その制御信号を共有する形で、偽装回路21および伝達決定回路72を加えた構成である、としてもよい。
本実施形態に係る偽造防止回路50は、以下に記載するような効果を奏する。
偽造業者がトランスファゲート回路を含む回路構成に違和感を持たないようにすることができる。
その理由は、第2正規回路12からの入力信号31にもトランスファゲート回路を挿入するからである。
<第六の実施形態>
次に、本発明の第六の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図8は、第六の実施形態に係る、偽造防止回路80の構成の一例を示すブロック図である。
第六の実施形態は、第一の実施形態から第五の実施形態までに説明したような伝達決定回路である第2伝達決定回路23を、第1正規回路11と第2正規回路12及び偽装回路21との間にも挿入し、偽装回路21の前後で信号の伝達を調整するようにする。なお、その他の動作は、第一の実施形態から第五の実施形態と同様である。
本実施形態の偽造防止回路80は、偽造業者が分析困難となる製造条件の調整ポイントを増やすことができる。
本実施形態に係る偽造防止回路80は、以下に記載するような効果を奏する。
偽造業者が分析困難となる製造条件の調整ポイントを増やすことができる。
その理由は、第2伝達決定回路23を、第1正規回路11と第2正規回路12及び偽装回路21との間に挿入するからである。
<第七の実施形態>
次に、本発明の第七の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図9は、第七の実施形態に係る、偽造防止回路90の構成の一例を示すブロック図である。
偽造防止回路90は、伝達決定回路22の出力信号34に、信号の変化を検出、保持するラッチ回路35を設け、その信号をLSI外部に取り出せる構成とする。
なお、伝達決定回路22は、第一の実施形態から第六の実施形態における、伝達決定回路42、伝達決定回路52、伝達決定回路62、または、伝達決定回路72に置き換えても良い。
また、ラッチ回路35は、第六の実施形態において、第2伝達決定回路23の出力信号を検出するため、偽装回路21内の任意の信号線上に設けてもよい。
正規の製造業者が製造するLSIにおいては、これらの出力は、いずれかの状態で固定されるため、ラッチ回路35の出力は変化しない。一方、偽造業者が製造するLSIは、何らかの信号変化を起こすため、ラッチ回路35の出力信号36も変化し、LSI外部で検出が可能となる。
本来、偽造業者が製造するLSIは正常動作しないことで偽造品である可能性をすぐに検出できる。しかし、偽装回路21の作り方や偽装回路21の数によっては、それが偽造品である可能性が判然としない場合に、ラッチ回路35の出力信号36が有効手段になることが考えられる。
このように、偽造防止回路90は、製造者が偽造防止回路90の動作を確認する場合や、偽造者が製造した偽造防止回路90を入手して、その動作を確認する場合に用いることができる。
本実施形態に係る偽造防止回路90は、以下に記載するような効果を奏する。
伝達決定回路22の出力の何らかの信号変化を検出することができる。
その理由は、伝達決定回路22の出力信号34に、信号の変化を検出、保持するラッチ回路35を設け、その信号をLSI外部に取り出すからである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 偽造防止回路
101 P−TR
102 N−TR
103 P−TR
104 N−TR
105 P−TR
106 N−TR
107 P−TR
108 N−TR
109 P−TR
11 第1正規回路
110 N−TR
111 P−TR
112 N−TR
113 P−TR
114 N−TR
12 第2正規回路
13 第3正規回路
20 偽造防止回路
21 偽装回路
22 伝達決定回路
23 第2伝達決定回路
30 偽造防止回路
31 第2正規回路12の出力信号
32 偽装回路21の出力信号
33 第3正規回路13への出力信号
34 第3正規回路13への出力信号
35 ラッチ回路
36 ラッチ回路35の出力信号
40 偽造防止回路
41 トランスファゲート制御信号
42 伝達決定回路
50 偽造防止回路
52 伝達決定回路
62 伝達決定回路
72 伝達決定回路
80 偽造防止回路
90 偽造防止回路

Claims (10)

  1. 第1正規回路から第2正規回路を介して第3正規回路に信号を出力する偽造防止回路であって、
    前記第1正規回路の出力を分岐して入力し、前記第3正規回路に出力する、偽装回路と、
    前記第2正規回路の出力は、前記第3正規回路へ正常に出力し、前記偽装回路の出力は、PチャンネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、及び、NチャンネルMOSトランジスタから構成されるインバータ回路を介して前記第3正規回路へ出力する、伝達決定回路と、を備え、
    前記PチャンネルMOSトランジスタ、及び、前記NチャンネルMOSトランジスタのチャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整可能である、偽造防止回路。
  2. 前記PチャンネルMOSトランジスタ、及び、前記NチャンネルMOSトランジスタトランジスタのチャンネル領域へのイオン注入ドーズ量を調整することにより、ドレイン電流が流れ始めるゲート電圧の閾値を調整することが可能である、請求項1に記載の偽造防止回路。
  3. 前記PチャンネルMOSトランジスタ、及び、前記NチャンネルMOSトランジスタトランジスタを、前記ドレイン電流が流れ始めるゲート電圧の閾値を調整することにより、入力信号によらず常時OFF、または、常時ONとすることが可能な、請求項2に記載の偽造防止回路。
  4. 前記偽装回路からの出力は、前記PチャンネルMOSトランジスタ及び前記NチャンネルMOSトランジスタから成るインバータ回路を介して、前記第3正規回路へ出力する、請求項3に記載の偽造防止回路。
  5. 前記PチャンネルMOSトランジスタ、または、前記NチャンネルMOSトランジスタトランジスタのいずれか一方を、前記チャンネル領域へのイオン注入ドーズ量の調整により入力信号によらず常時OFFとし、
    前記PチャンネルMOSトランジスタ、または、前記NチャンネルMOSトランジスタトランジスタのいずれか他方を、前記チャンネル領域へのイオン注入ドーズ量の調整により入力信号によらず常時ONとする、請求項4に記載の偽造防止回路。
  6. 前記第2正規回路からの出力は、PチャンネルMOSトランジスタ及びNチャンネルMOSトランジスタから成る第1インバータ回路を介して、前記第3正規回路へ出力し、
    前記偽装回路からの出力は、PチャンネルMOSトランジスタ及びNチャンネルMOSトランジスタから成る第2インバータ回路を介して、前記第3正規回路へ出力し、
    前記第2インバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタを前記チャンネル領域へのイオン注入ドーズ量の調整により入力信号によらず常時OFFとし、NチャンネルMOSトランジスタを前記チャンネル領域へのイオン注入ドーズ量の調整により入力信号によらず常時ONとする、請求項3に記載の偽造防止回路。
  7. 前記インバータ回路をトランスファゲート回路に置き換える、請求項4に記載の偽造防止回路。
  8. 前記第2正規回路からの入力に前記トランスファゲート回路を挿入する、請求項7に記載の偽造防止回路。
  9. 前記偽装回路が、前記第1正規回路の出力を入力とする2NAND回路、シフトレジスタ回路、加算回路、または、乗算回路である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の偽造防止回路。
  10. 前記伝達決定回路を、さらに、前記第1正規回路と前記第2正規回路及び前記偽装回路との間に挿入する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の偽造防止回路。
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