JP2016183573A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ガスの流速を適切に保つことができて尿素デポジットの発生を抑制できる排気浄化装置を提供する。【解決手段】エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するSCR装置7と、排気管18内に尿素を噴射する尿素噴射装置2と、排気管18の通路の絞り量を調整可能に構成されたバタフライ弁4と、SCR装置7を流れる排気ガスの温度を検出する温度検出部5と、排気管18を流れる排気ガスの流速を検出する流速検出部35と、温度検出部5および流速検出部35の検出結果に基づいて、バタフライ弁4の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する流速調整部32とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、排気浄化装置に関する。
従来、排気浄化装置としては、特開2010−65581号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この排気浄化装置は、エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するSCR装置と、SCR装置よりも上流側に接続される配管内に尿素を噴射する尿素噴射装置とを備えている。そして、SCR装置において、排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素噴射装置から噴射される尿素により、還元して浄化している。
ところで、前記従来の排気浄化装置を実際に使用すると、尿素噴射装置から噴射される尿素が、SCR装置の内部やSCR装置の上流側の配管の内部に付着して、この部分で、尿素デポジットが発生するおそれがある。尿素デポジットは、尿素が結晶化した物質であり、SCR装置や配管を閉塞するおそれがある。
本願発明者は、鋭意検討の結果、尿素デポジットの発生は、SCR装置や配管を流れる排気ガスの流速が大きく起因しているということを、見出した。そして、本願発明者は、従来の排気浄化装置では、排気ガスの流速を制御しておらず、この結果、尿素デポジットが発生するということを想い至った。
そこで、本発明の課題は、尿素デポジットの発生を抑制できる排気浄化装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の排気浄化装置は、
エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するSCR装置と、
前記SCR装置よりも上流側に接続され排気ガスが通過する排気管内に、尿素を噴射する尿素噴射装置と、
前記排気管の通路の絞り量を調整可能に構成された絞り機構と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの温度を検出する温度検出部と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの流速を検出する流速検出部と、
前記温度検出部および前記流速検出部の検出結果に基づいて、前記絞り機構の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する流速調整部と
を備える。
エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するSCR装置と、
前記SCR装置よりも上流側に接続され排気ガスが通過する排気管内に、尿素を噴射する尿素噴射装置と、
前記排気管の通路の絞り量を調整可能に構成された絞り機構と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの温度を検出する温度検出部と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの流速を検出する流速検出部と、
前記温度検出部および前記流速検出部の検出結果に基づいて、前記絞り機構の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する流速調整部と
を備える。
本発明の排気浄化装置によれば、流速調整部は、温度検出部および流速検出部の検出結果に基づいて、絞り機構の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する。これにより、排気ガスの流速を適切に保つことができて、尿素噴射装置から噴射される尿素が、SCR装置の内部や排気管の内部に付着することを、抑制できる。したがって、尿素デポジットの発生を抑制できる。
また、一実施形態の排気浄化装置では、前記流速調整部は、前記温度検出部により検出された温度が、尿素の噴射を開始する温度である第1設定値以上で、前記第1設定値よりも大きく尿素デポジットが脱離する温度である第2設定値未満であり、かつ、前記流速検出部により検出された流速が、尿素デポジットが堆積する閾値以下であるとき、前記絞り機構の絞り量を調整する。
前記実施形態の排気浄化装置によれば、流速調整部は、温度検出部の温度が第1設定値以上で第2設定値未満であり、かつ、流速検出部の流速が閾値以下であるとき、絞り機構の絞り量を調整する。これにより、流速調整部は、尿素デポジットが堆積する条件のときに、絞り機構の絞り量を調整し、排気ガスの流速を速くして、尿素デポジットの発生を効率よく抑制できる。
また、一実施形態の排気浄化装置では、
前記流速検出部は、
エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、
前記絞り機構の絞り量を検出する絞り量検出部と、
前記回転数検出部および前記絞り量検出部の検出結果に基づいて、排気ガスの流速を算出する流速算出部と
を有する。
前記流速検出部は、
エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、
前記絞り機構の絞り量を検出する絞り量検出部と、
前記回転数検出部および前記絞り量検出部の検出結果に基づいて、排気ガスの流速を算出する流速算出部と
を有する。
前記実施形態の排気浄化装置によれば、流速検出部は、回転数検出部と絞り量検出部と流速算出部とを有するので、エンジンの回転数に基づいた簡単な方法で、排気ガスの流速を調整できる。
また、一実施形態の排気浄化装置では、前記流速調整部は、前記回転数検出部により検出されたエンジンの回転数が小さくなると、前記絞り機構の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くする。
前記実施形態の排気浄化装置によれば、流速調整部は、エンジンの回転数が小さくなると、絞り機構の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くするので、エンジンの回転数が小さくなって排気ガスの流速が遅くなるときに、排気ガスの流速を速くできる。
また、一実施形態の排気浄化装置では、前記絞り機構は、前記尿素噴射装置と前記SCR装置との間に位置する。
前記実施形態の排気浄化装置によれば、絞り機構は、尿素噴射装置とSCR装置との間に位置するので、SCR装置の近くで排気ガスの流速を速くすることができ、SCR装置での尿素デポジットの発生を一層抑制できる。
また、一実施形態の排気浄化装置では、
前記排気管は、前記尿素噴射装置と前記SCR装置との間に、排気ガスが滞留する滞留部を有し、
前記絞り機構は、前記尿素噴射装置と前記滞留部との間に位置する。
前記排気管は、前記尿素噴射装置と前記SCR装置との間に、排気ガスが滞留する滞留部を有し、
前記絞り機構は、前記尿素噴射装置と前記滞留部との間に位置する。
前記実施形態の排気浄化装置によれば、絞り機構は、尿素噴射装置と滞留部との間に位置するので、絞り機構を滞留部に近づけることができて、滞留部の近くで排気ガスの流速を速くできる。したがって、滞留部では、排気ガスとともに尿素が滞留して、尿素デポジットの発生のおそれが高くなるが、滞留部での排気ガスの流速を速くできて、滞留部での尿素デポジットの発生を抑制できる。
本発明の排気浄化装置によれば、流速調整部は、温度検出部および流速検出部の検出結果に基づいて、絞り機構の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整するので、排気ガスの流速を適切に保つことができて、尿素デポジットの発生を抑制できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の排気浄化装置を含むエンジン装置を示す簡略構成図である。図1に示すように、エンジン装置は、エンジン本体15と、エンジン本体15から排気される排気ガスを浄化する排気浄化装置1とを有する。エンジン装置は、例えば、ディーゼルエンジンである。
図1は、本発明の第1実施形態の排気浄化装置を含むエンジン装置を示す簡略構成図である。図1に示すように、エンジン装置は、エンジン本体15と、エンジン本体15から排気される排気ガスを浄化する排気浄化装置1とを有する。エンジン装置は、例えば、ディーゼルエンジンである。
エンジン本体15は、シリンダブロック10とシリンダヘッド11とを有する。シリンダブロック10は、図示しない燃焼室を有する。シリンダヘッド11は、燃焼室に連通する給気ポート13および排気ポート17を有する。給気ポート13には、給気管14が接続され、排気ポート17には、排気管18が接続される。
そして、図示しない燃料タンク内の燃料は、給気管14と給気ポート13とを通過して、燃焼室に供給される。燃焼室内の排気ガスは、排気ポート17と排気管18とを通過して、外部に排気される。
図2は、排気浄化装置1を示す拡大断面図である。図1と図2に示すように、排気浄化装置1は、直管の排気管18の下流側に接続されるSCR装置7と、排気管18内に尿素を噴射する尿素噴射装置2とを有する。
SCR装置7は、選択触媒還元(Selective Catalytic Reduction)装置であり、エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去する。SCR装置7内には、選択触媒還元用触媒が設けられ、尿素水のアンモニアにより窒素酸化物を還元する。
尿素噴射装置2は、尿素水が貯留される尿素水タンク21と、尿素水タンク21から尿素水を汲み上げて加圧するポンプ22と、ポンプ22にて加圧された尿素水を吐出するノズル23とを有する。ノズル23は、排気管18に差し込まれ、ノズル23から排気管18内に、尿素水が噴射される。
排気管18内には、絞り機構の一例としてのバタフライ弁4が設けられている。バタフライ弁4は、ノズル23の上流側に位置する。バタフライ弁4は、排気管18の通路の絞り量を調整可能に構成されている。具体的に述べると、バタフライ弁4は、弁体4aと排気管18の内面との間の隙間の大きさを調整することで、絞り量を調整する。なお、絞り機構を、バタフライ弁でなく、ゲート弁などの流量調整弁としてもよい。
バタフライ弁4の絞り量(開度)は、バタフライ弁4に設けられた絞り量検出部9により、検出される。絞り量検出部9は、例えば、弁開度計である。
SCR装置7の上流部分(入口部分)には、温度検出部5が設けられている。温度検出部5は、SCR装置7の内部(入口部分)を流れる排気ガスの温度を検出する。なお、温度検出部5を排気管18に設けて、SCR装置7よりも上流側を流れる排気ガスの温度を検出するようにしてもよい。
シリンダブロック10には、エンジンの回転数を検出する回転数検出部6が設けられている。具体的に述べると、回転数検出部6は、例えば、エンコーダであり、シリンダブロック10のフライホイール12に対向して配置され、フライホイール12の回転数からエンジンの回転数を検出する。
排気浄化装置1は、制御装置3を有する。制御装置3は、流速算出部31と流速調整部32と尿素噴射制御部33とを有する。制御装置3は、中央演算処理装置や記憶装置などから構成される。
流速算出部31は、回転数検出部6および絞り量検出部9の検出結果に基づいて、排気管18を流れる排気ガスの流速を算出する。具体的に述べると、エンジンの回転数とバタフライ弁4の絞り量とバタフライ弁4の下流の排気ガス流速との関係を示すデータを予め作成し、流速算出部31は、このデータと回転数検出部6および絞り量検出部9の検出結果とを照合して、バタフライ弁4の下流の排気ガスの流速を算出する。ここで、排気ガスの流速とは、排気ガスがバタフライ弁4の弁体4aと排気管18の内面との間の隙間を流れるため、排気管18の内面での流速とする。このように、回転数検出部6、絞り量検出部9および流速算出部31は、排気管18を流れる排気ガスの流速を検出する流速検出部35を構成する。
流速調整部32は、温度検出部5および流速検出部35(流速算出部31)の検出結果に基づいて、バタフライ弁4の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する。バタフライ弁4の絞り量が大きくなると、排気ガスの流速が速くなる。特に、排気ガスは、弁体4aと排気管18の内面との間の隙間を流れるため、排気管18の内面での流速が速くなる。
具体的に述べると、流速調整部32は、温度検出部5により検出された温度が、第1設定値以上で、第1設定値よりも大きい第2設定値未満であり、かつ、流速検出部35により検出された流速が、閾値以下であるとき、バタフライ弁4の絞り量を調整する。
第1設定値は、尿素噴射装置2から尿素の噴射を開始する温度であり、温度が第1設定値未満であると、窒素酸化物はそもそも発生せず、尿素を噴射する必要がなく、温度が第1設定値以上であると、窒素酸化物が発生し、尿素を噴射する必要がある。第2設定値は、尿素デポジットが脱離する温度であり、温度が第2設定値未満であると、尿素デポジットが堆積するおそれがあり、温度が第2設定値以上であると、尿素デポジットが脱離する。閾値は、尿素デポジットが堆積する値であり、流速が閾値以下であると、尿素デポジットが堆積するおそれがあり、流速が閾値よりも大きいと、尿素デポジットは堆積しない。
流速調整部32は、流速検出部35により検出された流速が遅くなると、バタフライ弁4の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くする。例えば、流速調整部32は、回転数検出部6により検出されたエンジンの回転数が小さくなると、バタフライ弁4の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くする。バタフライ弁4の絞り量は、エンジンの回転数が小さくなるにつれて、段階的または連続的に大きくなるようにしてもよい。
次に、前記排気浄化装置1の動作について説明する。
図3に示すように、ステップS1では、温度検出部5で検出された排気ガスの温度が、尿素の噴射の開始温度(第1設定値)以上であるか否かを判断する。排気ガス温度が第1設定値以上であると、ステップS2に進み、排気ガス温度が第1設定値未満であると、終了する。
ステップS2では、流速検出部35で検出された排気ガスの流速が、尿素デポジットの堆積の閾値以下であるか否かを判断する。排気ガス流速が閾値以下であると、ステップS3に進み、排気ガス流速が閾値よりも大きいと、終了する。
ステップS3では、温度検出部5で検出された排気ガスの温度が、尿素デポジットの脱離温度(第2設定値)未満であるか否かを判断する。排気ガス温度が第2設定値未満であると、ステップS4に進み、排気ガス温度が第2設定値以上であると、終了する。
ステップS4では、バタフライ弁4の絞り量を調整して、尿素デポジットが発生しないように、適切な排気ガスの流速に設定して、ステップS5に進む。
ステップS5では、流速検出部35で検出された排気ガスの流速が、尿素デポジットの堆積の閾値より大きいか否かを判断する。排気ガス流速が閾値以下であると、ステップS4に戻り、排気ガス流速が閾値よりも大きいと、終了する。
次に、バタフライ弁4の絞り量とエンジン回転数と排気ガス温度との関係について説明する。
図4に示すように、エンジン回転数が、閾値r以下であり、排気ガス温度が、第1設定値T1と第2設定値T2の間であるとき、バタフライ弁4の絞り量を調整する。図4では、横軸にエンジン回転数(エンジン回転速度)[min-1]を示し、縦軸にエンジントルク[Nm]を示す。また、排気ガス温度を点線にて示し、絞り量を等高線にて示す。例えば、第1設定値T1は、200℃であり、第2設定値T2は、350℃であり、閾値rは、1950Nmである。なお、第1設定値T1は、190〜210℃であってもよく、第2設定値T2は、340〜360℃であってもよい。
エンジン回転数が閾値r以下である領域は、尿素デポジットが堆積しない回転数領域Zである。排気ガス温度が第1設定値T1以下である領域は、尿素噴射無し領域S1である。排気ガス温度が第2設定値T2以上である領域は、尿素デポジット脱離温度領域S2である。そして、閾値rと第1設定値T1と第2設定値T2とで囲まれた領域において、バタフライ弁4の絞り量を調整する。絞り量は、第1設定値T1と第2設定値T2との間の中間位置に近いほど、10から60へ順に大きくなる。絞り量の大きさが0のとき、排気管の通路を全く絞っていないものとし、絞り量の大きさが100のとき、排気管の通路を完全に閉じているものとする。
前記排気浄化装置1によれば、流速調整部32は、温度検出部5および流速検出部35の検出結果に基づいて、バタフライ弁4の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する。これにより、排気ガスの流速を適切に保つことができて、尿素噴射装置2から噴射される尿素が、SCR装置7の内部や排気管18の内部に付着することを、抑制できる。したがって、尿素デポジットの発生を抑制できる。
図5Aに示すように、絞り量が大きいほど、つまり、バタフライ弁4が閉状態となるほど、流速が速くなる。例えば、絞り量がa1であるとき、流速はV1となり、絞り量がa2(>a1)であるとき、流速はV2(>V1)となる。
図5Bに示すように、流速が速いほど、尿素デポジット量は少なくなる。例えば、流速がV1であるとき、尿素デポジット量はA2となり、流速がV2(>V1)であるとき、尿素デポジット量はA1(<A2)となる。
したがって、絞り量がa1からa2の範囲にあると、流速を適切な範囲V1からV2に保つことができ、尿素デポジット量をA1からA2の範囲に抑制することができる。これに対して、絞り量がa1よりも小さいと、流速がV1よりも小さくなり、尿素デポジット量がA2よりも多くなって、尿素デポジットが堆積する。絞り量がa2よりも大きくなると、流速がV2よりも大きくなり、尿素デポジット量がA1よりも少なくなるが、絞り量が多きすぎるため、排気ガスの排出が円滑に行われなくなる。
また、前記排気浄化装置1によれば、流速調整部32は、温度検出部5の温度が第1設定値以上で第2設定値未満であり、かつ、流速検出部35の流速が閾値以下であるとき、バタフライ弁4の絞り量を調整する。これにより、流速調整部32は、尿素デポジットが堆積する条件のときに、バタフライ弁4の絞り量を調整し、排気ガスの流速を速くすることで、尿素デポジットの発生を効率よく抑制できる。
また、流速検出部35は、回転数検出部6と絞り量検出部9と流速算出部31とを有するので、エンジンの回転数に基づいた簡単な方法で、排気ガスの流速を調整できる。
また、流速調整部32は、エンジンの回転数が小さくなると、バタフライ弁4の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くするので、エンジンの回転数が小さくなって排気ガスの流速が遅くなるときに、排気ガスの流速を速くできる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態の排気浄化装置を示す簡略構成図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、バタフライ弁の位置のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態の排気浄化装置を示す簡略構成図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、バタフライ弁の位置のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の排気浄化装置1Aでは、バタフライ弁4は、尿素噴射装置2とSCR装置7との間に位置する。つまり、バタフライ弁4は、ノズル23の下流側に位置し、SCR装置7に接近する。これにより、SCR装置7の近くで排気ガスの流速を速くすることができ、SCR装置7での尿素デポジットの発生を一層抑制できる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態の排気浄化装置を示す斜視図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、バタフライ弁の位置、排気管の形状およびDPF装置が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7は、本発明の第3実施形態の排気浄化装置を示す斜視図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、バタフライ弁の位置、排気管の形状およびDPF装置が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態の排気浄化装置1Bでは、排気管18の上流にDPF装置8が接続されている。DPF装置8は、ディーゼル微粒子捕集フィルタ(Diesel particulate filter)装置であり、排気ガスに含まれる粒子状物質を除去する。
排気管18は、尿素噴射装置2のノズル23とSCR装置7との間に、排気ガスが滞留する滞留部18aを有する。滞留部18aは、屈曲部分を含む。滞留部18aは、エルボ管であり、SCR装置7の接続管である。バタフライ弁4は、尿素噴射装置2のノズル23と滞留部18aとの間に位置する。
前記排気浄化装置1Bによれば、バタフライ弁4は、ノズル23と滞留部18aとの間に位置するので、バタフライ弁4を滞留部18aに近づけることができて、滞留部18aの近くで排気ガスの流速を速くできる。したがって、滞留部18aでは、排気ガスとともに尿素が滞留して、尿素デポジットの発生のおそれが高くなるが、滞留部18aでの排気ガスの流速を速くできて、滞留部18aでの尿素デポジットの発生を抑制できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、流速算出部は、回転数検出部および絞り量検出部の検出結果に基づいて、排気管を流れる排気ガスの流速を算出するようにしているが、SCR装置の内部を流れる排気ガスの流速を算出するようにしてもよい。つまり、流速検出部は、SCR装置を流れる排気ガスの流速を検出するようにしてもよい。
前記実施形態では、流速検出部を、回転数検出部と絞り量検出部と流速算出部とから構成しているが、流速検出部を、SCR装置または排気管を流れる排気ガスの流速を直接に検出する流速センサとしてもよい。または、流速検出部を、SCR装置または排気管を流れる排気ガスの流量を検出する流量センサと、流量センサの結果を基に排気ガスの流速を演算する演算部とから構成するようにしてもよい。
前記第1、前記第2実施形態では、DPF装置を設けるようにしてもよく、前記第3実施形態では、DPF装置を設けないようにしてもよい。
前記第3実施形態では、排気管の滞留部を、エルボ管としているが、屈曲部分を含んでいれば、T字管や十字管としてもよい。
1,1A,1B 排気浄化装置
2 尿素噴射装置
3 制御装置
4 バタフライ弁(絞り機構)
5 温度検出部
6 回転数検出部
7 SCR装置
8 DPF装置
9 絞り量検出部
10 シリンダブロック
11 シリンダヘッド
12 フライホイール
13 給気ポート
14 給気管
15 エンジン本体
17 排気ポート
18 排気管
18a 滞留部
21 尿素水タンク
22 ポンプ
23 ノズル
31 流速算出部
32 流速調整部
33 尿素噴射制御部
35 流速検出部
2 尿素噴射装置
3 制御装置
4 バタフライ弁(絞り機構)
5 温度検出部
6 回転数検出部
7 SCR装置
8 DPF装置
9 絞り量検出部
10 シリンダブロック
11 シリンダヘッド
12 フライホイール
13 給気ポート
14 給気管
15 エンジン本体
17 排気ポート
18 排気管
18a 滞留部
21 尿素水タンク
22 ポンプ
23 ノズル
31 流速算出部
32 流速調整部
33 尿素噴射制御部
35 流速検出部
Claims (6)
- エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するSCR装置と、
前記SCR装置よりも上流側に接続され排気ガスが通過する排気管内に、尿素を噴射する尿素噴射装置と、
前記排気管の通路の絞り量を調整可能に構成された絞り機構と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの温度を検出する温度検出部と、
前記SCR装置または前記排気管を流れる排気ガスの流速を検出する流速検出部と、
前記温度検出部および前記流速検出部の検出結果に基づいて、前記絞り機構の絞り量を調整して、排気ガスの流速を調整する流速調整部と
を備える、排気浄化装置。 - 前記流速調整部は、前記温度検出部により検出された温度が、尿素の噴射を開始する温度である第1設定値以上で、前記第1設定値よりも大きく尿素デポジットが脱離する温度である第2設定値未満であり、かつ、前記流速検出部により検出された流速が、尿素デポジットが堆積する閾値以下であるとき、前記絞り機構の絞り量を調整する、請求項1に記載の排気浄化装置。
- 前記流速検出部は、
エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、
前記絞り機構の絞り量を検出する絞り量検出部と、
前記回転数検出部および前記絞り量検出部の検出結果に基づいて、排気ガスの流速を算出する流速算出部と
を有する、請求項1または2に記載の排気浄化装置。 - 前記流速調整部は、前記回転数検出部により検出されたエンジンの回転数が小さくなると、前記絞り機構の絞り量を大きくして、排気ガスの流速を速くする、請求項3に記載の排気浄化装置。
- 前記絞り機構は、前記尿素噴射装置と前記SCR装置との間に位置する、請求項1から4の何れか一つに記載の排気浄化装置。
- 前記排気管は、前記尿素噴射装置と前記SCR装置との間に、排気ガスが滞留する滞留部を有し、
前記絞り機構は、前記尿素噴射装置と前記滞留部との間に位置する、請求項1から5の何れか一つに記載の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
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JP2015063187A JP2016183573A (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015063187A JP2016183573A (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 排気浄化装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016183573A true JP2016183573A (ja) | 2016-10-20 |
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ID=57241633
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JP2015063187A Pending JP2016183573A (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 排気浄化装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020045874A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 株式会社Subaru | 排気装置 |
CN113187590A (zh) * | 2021-06-18 | 2021-07-30 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种后处理混合器及发动机u型后处理系统 |
KR102506477B1 (ko) * | 2022-10-21 | 2023-03-06 | (주)남광엔지니어링 | Scr 콘트롤 밸브 장치 |
-
2015
- 2015-03-25 JP JP2015063187A patent/JP2016183573A/ja active Pending
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JP2020045874A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 株式会社Subaru | 排気装置 |
JP7209501B2 (ja) | 2018-09-20 | 2023-01-20 | 株式会社Subaru | 排気装置 |
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