JP2016182424A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
かかるパチンコ遊技機として、遊技領域を前面に有する遊技盤面に、扉を前方へ回動して開放または拡大する入賞口を有するアタッカと呼ばれるものに代表される入賞装置を複数配設した遊技機がある(例えば、特許文献1参照)。
また、開放または拡大する複数の入賞口を近接させて配設できるようにするため、1つの基板上に2つの入賞口を上下に並べて設けた入賞装置が提案されている(特許文献2)。
本発明は、上記のような背景の下になされたもので、開閉部材により開状態または閉状態となる入賞口を球技球の流下方向に沿って複数隣接して配設した遊技機において、下流側の入賞口の直上に遊技釘を配設することなく遊技球の流下勢を減衰させ、下流側の入賞口を構成する部品の損傷を防止できるようにすることを目的とする。
前面側に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
開閉部材により開状態または閉状態となる入賞口を遊技球の流下方向に沿って複数隣接して配設した入賞装置を、前記遊技領域に備え、
前記入賞装置は、
前記遊技盤の前面に接合される基板と、
上流側の入賞口と下流側の入賞口との間の前記基板に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部と、を有し、
前記流下勢減衰部は、前記基板から前方に突出した突出部により構成され、
前記下流側の入賞口の上流側に当該下流側の入賞口に遊技球を誘導する誘導部を設けたことを特徴とする。
前面側に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
開閉部材により開状態または閉状態となる入賞口を備えた入賞装置を、前記遊技領域に遊技球の流下方向に沿って複数隣接して配設し、
複数の前記入賞装置は、前記遊技盤の前面に接合される基板を有し、
上流側の入賞口と下流側の入賞口との間に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部が形成され、
前記流下勢減衰部は、前記上流側の入賞口と前記下流側の入賞口との間の前記基板から前方に突出した突出部により構成され、
前記下流側の入賞口の上流側に当該下流側の入賞口に遊技球を誘導する誘導部を設けたことを特徴とする。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の遊技機の説明図である。
本実施形態の遊技機10は前面枠12を備え、該前面枠12は本体枠(外枠)11にヒンジ13を介して開閉回動可能に組み付けられている。遊技盤30(図2参照)は前面枠12の表側に形成された収納部(図示省略)に収納されている。また、前面枠(内枠)12には、遊技盤30の前面を覆うカバーガラス(透明部材)14を備えたガラス枠15が開閉可能に取り付けられている。
遊技盤30の表面には、ガイドレール31で囲われた略円形状の遊技領域32が形成されている。遊技領域32は、遊技盤30の四隅に各々設けられた樹脂製のサイドケース33及びガイドレール31に囲繞されて構成される。遊技領域32には、ほぼ中央に表示装置41を備えた包囲枠体(センターケース)40が配置されている。表示装置41は、包囲枠体40に設けられた凹部に、当該包囲枠体40の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、包囲枠体40は表示装置41の表示領域Rの周囲を囲い、表示装置41の表示面よりも前方へ突出し周囲の遊技領域32から遊技球が飛び込みにくくするように形成されている。
これら一般入賞口35、…には、各一般入賞口35に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ35a(図55参照)が配設されている。
また、包囲枠体40の下方には、特図変動表示ゲームの開始条件を与える始動入賞口36(第1始動入賞口)が設けられ、その直下には上部に逆「ハ」の字状に開いて遊技球が流入し易い状態に変換する一対の可動部材37b,37bを備えるとともに内部に第2始動入賞口を有する普通変動入賞装置(普電)37が配設されている。
そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としての普電ソレノイド37c(図55参照)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置37に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
第1特別変動入賞装置38は、普通変動入賞装置37の下方に配設されている。そして、第1特別変動入賞装置38は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカー形式の開閉扉38cを有しており、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な閉塞状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する。
なお、第1特別変動入賞装置(大入賞口)38の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントスイッチ38a(図55参照)が配設されている。
第1特別変動入賞装置38の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口32aが設けられている。
すなわち、第2特別変動入賞装置39は、例えば、駆動装置としての大入賞口ソレノイド39b(図55参照)により駆動される開閉部材39cによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
また、遊技領域32の外側(例えば、遊技盤30の右下部)には、特図変動表示ゲームをなす第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲーム及び普図始動ゲート34への入賞をトリガとする普図変動表示ゲームを一箇所で実行する一括表示装置50が設けられている。
また、一括表示装置50には、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部(第1遊技状態表示器)、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部(第2遊技状態表示器)、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっていることを表示する確率状態表示部(第3遊技状態表示器)、大当り時のラウンド数(第1特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部が設けられている。
普図表示器は、変動中はランプを点滅させて変動中であることを表示する。そして、ゲームの結果が「はずれ」のときは、例えばランプを消灯状態にし、ゲームの結果が「当り」のときはランプを点灯状態にしてゲーム結果を表示する。
特図2保留表示器は、特図2表示器の変動開始条件となる第2始動入賞口(普通変動入賞装置37)の始動記憶数(=保留数)を、特図1保留表示器と同様にして表示する。
第2遊技状態表示器は、例えば通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、時短状態が発生している場合にはランプを点灯状態にする。
確率状態表示部は、例えば遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が低確率状態の場合にはランプを消灯状態にし、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態の場合にはランプを点灯状態にする。
ラウンド表示部は、例えば、通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数に対応するランプを点灯状態にする。なお、ラウンド表示部は7セグメント型の表示器で構成してもよい。
また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置37が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート34を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数(例えば、4個)未満ならば、普図始動記憶数が加算(+1)されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。この普図始動入賞の記憶数は、一括表示装置50の普図保留表示器に表示される。
また、普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特定の結果態様(普図特定結果)が導出されることとなる。
なお、普通識別情報として例えば数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うように構成しても良い。この普図変動表示ゲームの停止表示が普図特定結果となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置37の一対の可動部材37bが所定時間(例えば、普図低確率状態ならば0.3秒間、普図高確率状態ならば0.8秒間)開放される開状態となる。これにより、普通変動入賞装置37の内部の第2始動入賞口へ遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームが実行される回数が多くなる。
また、この始動入賞球の検出時にそれぞれ大当り乱数値や大当り図柄乱数値、並びに各変動パターン乱数値が抽出され、抽出された乱数値は、遊技制御装置100(図55参照)内の特図記憶領域(RAMの一部)に特図始動記憶として各々所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特図始動記憶の記憶数は、一括表示装置50の始動入賞数報知用の記憶表示部(特図1保留表示器、特図2保留表示器)に表示されるとともに、包囲枠体40の表示装置41においても飾り特図始動記憶表示として表示される。
第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームは、複数の特別図柄(特図、識別情報)を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、表示装置(画像表示装置)41にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄等)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器若しくは特図2表示器の表示態様が特別結果態様(特別結果)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置41の表示態様(停止結果態様)も特別結果態様となる。
すなわち、表示装置(画像表示装置)41が、所定の補助遊技(本実施形態の場合、変動表示ゲーム)を実行可能な補助遊技装置をなす。
また、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、始動入賞口36(若しくは、普通変動入賞装置37)に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
以下の説明において、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
図3は、包囲枠体40を前面側から見た分解斜視図である。
包囲枠体40は、図3に示すように、表示装置41等を備える裏面構成部材(制御ユニット)700と、裏面構成部材700の前面に装着される前面構成部材(前側飾りユニット)600と、からなる。
図4には、センターケースの前面構成部材600の詳細な構造が示されている。なお、図4は、前面構成部材600を前面側から見た斜視図である。
ステージ601には、当該ステージ601上の遊技球が転動する領域と前面構成部材600の開口部600aとを仕切る仕切り部材602や、当該ステージ601上を転動する遊技球を包囲枠体40の下方に流下させることが可能な誘導流路603が設けられている。
仕切り部材602は、主に、少なくとも遊技球が転動可能な間隔をあけてステージ601の上面と対向するように配設された庇部602aと、庇部602aの下面後端部からステージ601の上面後端部に亘って配設された奥壁部602bと、を備えて構成される。
ワープ流路604は、前面構成部材600の左部上側に設けられ包囲枠体40の外部に向けて開口するワープ入口604aと、前面構成部材600の左部下側に設けられ包囲枠体40の内部(具体的には、ステージ601と庇部602aとの間)に向けて開口するワープ出口604bと、を有し、当該ワープ入口604aと当該ワープ出口604bとを連通する流路である。すなわち、前面構成部材600は、ワープ流路604によって、包囲枠体40の左側面に開設されたワープ入口604aに流入した遊技球を包囲枠体40の内部に開設されたワープ出口604bを介して包囲枠体40の内部のステージ601上(球転動部)へ誘導できるよう構成されている。
さらに、前面構成部材600は、当該前面構成部材600の上部左側に、第2特別変動入賞装置39を備えている。
図5に示すように、第2特別変動入賞装置39は、上端側が左側に倒れる方向に回動可能な開閉部材39cと、当該第2特別変動入賞装置39が備える大入賞口を前方から覆うアタッカー飾り部材39dと、当該大入賞口に流入した遊技球を前面構成部材600の外部へと排出するための入賞球排出口39eと、当該大入賞口に流入した遊技球を入賞球排出口39eへと誘導するための上部入賞球流路39fと、を有している。
ここで、開閉部材39cやアタッカー飾り部材39dはフランジ部600bよりも前側に配設されているので、遊技盤30本体等に邪魔されることなく遊技機10の前方から視認することができる。一方、入賞球排出口39eはフランジ部600bよりも後側に配設されており、上部入賞球流路39fは前面構成部材600本体の内部に設けられているので、遊技機10の前方から視認することができない。
図6には、発光演出装置610の詳細な構造が示されている。なお、図6は、発光演出装置610を前面側から見た分解斜視図である。
また、図7及び図8には、発光演出装置610の要部の詳細な構造が示されている。なお、図7(a)は、発光演出装置610の要部の正面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるC−C線に沿う断面図である。図8(a)は、発光演出装置610の要部の背面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるD−D線に沿う断面図である。
また、第2導光板612には、当該第2導光板612の端面から光が入射すると、第2演出モード(第2遊技モード)を識別するための文字や画像等(本実施形態の場合、「同盟」という文字)が浮き出てくるように、レーザー加工等によって微細な凹凸からなる発光パターンが施されている。これにより、発光演出装置610は、遊技者が視認可能となるように第2演出モード(第2遊技モード)を識別するための文字や画像等のパターンを表示できるようになっている。
具体的には、図7に示すように、下部LED613aは、第1導光板611の下面(第1導光板611のうち下部LED基板613と対向する面)には対向するが、第2導光板612の下面(第2導光板612のうち下部LED基板613と対向する面)には対向しないようにして下部LED基板613上に配設されている。
また、図8に示すように、側部LED614aは、第2導光板612の右面(第2導光板612のうち側部LED基板614と対向する面)には対向するが、第1導光板611の右面(第1導光板611のうち側部LED基板614と対向する面)には対向しないようにして側部LED基板614上に配設されている。ここで、光源として指向性の強いLED(本実施形態では特に指向性の強いチップLED)を用いることで、第1導光板611には、下部LED613aからの光は入射するが、側部LED614aからの光は入射しない(或いは、入射し難くなる)ようになっている。また、第2導光板612には、側部LED614aからの光は入射するが、下部LED613aからの光は入射しない(或いは、入射し難くなる)ようになっている。
なお、本実施形態では、組み付け作業の効率アップを考慮して第1導光板611の端部と第2導光板612の端部を一致させた状態とし、第1導光板611の右面が側部LED614aから遠ざかるように第1導光板611の右端部を切り欠くことによって第1入射規制部611aを形成したが、第1入射規制部611aの構成は適宜任意に変更可能である。具体的には、例えば、第1導光板611の右端部を覆う光を透過しない(或いは、光を透過し難い)樹脂等を第1入射規制部611aとすることも可能である。また、第2導光板612の第2入射規制部612aも同様、その構成は適宜任意に変更可能である。
そして、モード表示部(発光演出装置610)は、端面から入射した光を屈曲させて第1遊技モード(第1演出モード)に対応する識別表示を行うための第1パターン(本実施形態の場合、「帝国」という文字)が形成される第1導光板611と、第1導光板611の端面に対向配置され、当該第1導光板611に光を入射させる第1発光部(下部LED613a)と、第1導光板611に重合配置され、端面から入射した光を屈曲させて第2遊技モード(第2演出モード)に対応する識別表示を行うための第2パターン(本実施形態の場合、「同盟」という文字)が形成される第2導光板612と、第2導光板612の端面に対向配置され、当該第2導光板612に光を入射させる第2発光部(側部LED614a)と、を備え、第1導光板611への光の入射方向と第2導光板612への光の入射方向とが異なるように第1発光部(下部LED613a)と第2発光部(側部LED614a)とを配置している。そして、第1導光板611には、第2発光部(側部LED614a)に対応する部分に当該第2発光部が照射する光の入射を規制する第1入射規制部611aを設け、第2導光板612には、第1発光部(下部LED613a)に対応する部分に当該第1発光部が照射する光の入射を規制する第2入射規制部612aを設けている。
また、モード表示部は、発光演出装置610に限ることはなく、設定された遊技モード(演出モード)を表示できるのであれば、その構成は適宜任意に変更可能である。具体的には、例えば、表示装置41とは別個に設けられた液晶表示器等でモード表示部を構成することも可能である。
図9に示すように、裏面構成部材700は、主に、開口部710aが形成された枠状をなす制御ベース部材710と、開口部721aが形成された枠状をなし制御ベース部材710の開口部710a内に装着される枠体演出装置430と、制御ベース部材710の後面に装着される表示ユニット730と、を備えて構成される。
表示装置41の表示領域R(図2参照)は、制御ベース部材710の開口部710aと、枠体演出装置430の開口部(具体的には、枠体演出装置430が備える演出ベース部材721の開口部721a)と、前面構成部材600の開口部600aと、を介して遊技機10の前方から視認可能となっている。
図10に示すように、枠体演出装置430は、主に、開口部721aが形成された枠状をなす演出ベース部材721と、演出ベース部材721の前面左部に装着される球通路部材723と、演出ベース部材721の上部に装着され当該演出ベース部材721の開口部721aから露出する表示装置41の表示部(表示領域R)を仕切ることが可能な表示部仕切り演出ユニット440と、前面下部に装着される下部演出ユニット800と、演出ベース部材721の前面右部に装着される側部演出ユニット900と、を備えて構成される。
また、下部演出ユニット800の左部には、下部入賞球流路801が設けられている。下部入賞球流路801は、中部入賞球導出口723bに連通する(或いは、中部入賞球導出口723bと遊技球の直径未満の間隔をあけて対向する)下部入賞球導入口801aと、包囲枠体40の外部に向けて開口する下部入賞球導出口801bと、を有し、当該下部入賞球導入口801aと当該下部入賞球導出口801bとを連通する流路である。
すなわち、裏面構成部材700は、球通路部材723及び下部入賞球流路801によって、第2特別変動入賞装置39の入賞球排出口39eを介して前面構成部材600の外部へと排出された遊技球を、包囲枠体40の外部(遊技盤30の裏面(後面)側下部)へと誘導して排出できるよう構成されている。
図11に示すように、下部演出ユニット800は、主に、下部入賞球流路801等が設けられた左右方向に長尺な可動ベース部材810と、可動ベース部材810の前方に配設された状態で所定の可動演出を実行する下部可動ユニット830と、可動ベース部材810の後面等に装着され下部可動ユニット830を動かすための駆動ユニット820と、を備えて構成される。
ここで、下部演出ユニット800が、包囲枠体40内に配設され、所定の演出動作を行う可動演出ユニットをなす。
そして、可動演出ユニット(下部演出ユニット800)は、包囲枠体40の凹室内部に固定される可動ベース部材810と、可動ベース部材810に移動可能に支持される可動ユニット(下部可動ユニット830)と、可動ユニット(下部可動ユニット830)を移動させるための駆動機構(駆動ユニット820)と、を備えている。
駆動ユニット820は、主に、可動ベース部材810に回動可能に装着される第1可動アーム821と、第1可動アーム821を回動させるための駆動力を発生することが可能な第1駆動ソレノイド822と、第1可動アーム821と第1駆動ソレノイド822とを連結するための第1ソレノイドリンク部材823と、第1可動アーム821が可動ベース部材810から取れてしまうことを防止するための第1抜け止め部材824と、可動ベース部材810のうち第1可動アーム821の装着位置よりも右側の位置に回動可能に装着される第2可動アーム825と、第2可動アーム825を回動させるための駆動力を発生することが可能な第2駆動ソレノイド826と、第2可動アーム825と第2駆動ソレノイド826とを連結するための第2ソレノイドリンク部材827と、第2可動アーム825が可動ベース部材810から取れてしまうことを防止するための第2抜け止め部材828と、を備えて構成される。
具体的には、可動ベース部材810の後面には、第1可動アーム821の回動軸となる第1アーム回動軸部811が後側に向けて突設されている。一方、第1可動アーム821は、当該第1可動アーム821の長手方向の一端側が回動自由端部であるとともに他端側が軸着端部であり、当該第1可動アーム821の軸着端部には、第1アーム回動軸部811を挿通可能な貫通孔821aが設けられている。すなわち、第1可動アーム821は、可動ベース部材810に突設された第1アーム回動軸部811に貫通孔821aを介して回動可能に軸着されることで、第1アーム回動軸部811の周りを回動できるよう構成されている。
また、第1駆動ソレノイド822は、可動ベース部材810のうち第1可動アーム821の装着位置よりも左側の位置に設けられた第1ソレノイド取付部810aに取り付けられる。
すなわち、第1可動アーム821は、可動ベース部材810に回動可能に軸着され、第1ソレノイド(第1駆動ソレノイド822)の駆動力を受けて横向き姿勢から縦向き姿勢に変換可能となっている。
具体的には、可動ベース部材810の後面のうち第1アーム回動軸部811の突設位置よりも右側の位置には、第2可動アーム825の回動軸となる第2アーム回動軸部814が後側に向けて突設されている。一方、第2可動アーム825は、当該第2可動アーム825の長手方向の一端側が回動自由端部であるとともに他端側が軸着端部であり、当該第2可動アーム825の軸着端部には、第2アーム回動軸部814を挿通可能な貫通孔825aが設けられている。すなわち、第2可動アーム825は、可動ベース部材810に突設された第2アーム回動軸部814に貫通孔825aを介して回動可能に軸着されることで、第2アーム回動軸部814の周りを回動できるよう構成されている。
また、第2駆動ソレノイド826は、可動ベース部材810のうち第2可動アーム825の装着位置よりも右側の位置に設けられた第2ソレノイド取付部810bに取り付けられる。
すなわち、第2可動アーム825は、可動ベース部材810に回動可能に軸着され、第2ソレノイド(第2駆動ソレノイド826)の駆動力を受けて横向き姿勢から縦向き姿勢に変換可能となっている。
前述したように、第1可動アーム821の初期状態からの回動方向は反時計回り方向であり、第2可動アーム825の初期状態からの回動方向は時計回り方向である。
すなわち、第1可動アーム821の縦向き姿勢への変換回転方向(回動方向)と第2可動アーム825の縦向き姿勢への変換回転方向(回動方向)とが異なる方向(具体的には、反対方向)に設定されている。
また、図14には、下部演出ユニット800の詳細な構造が示されている。なお、図14は、下部演出ユニット800を後面側から見た分解斜視図である。
下部可動ユニット830は、主に、可動レンズ部材831と、可動レンズ部材831の後面に取り付けられたLED基板832と、可動レンズ部材831の後方に配設される左側横スライドガイド部材833及び右側横スライドガイド部材834と、可動レンズ部材831の前方に配設される左側可動部材835及び右側可動部材836と、を備えて構成される。
具体的には、図13に示すように、左側可動部材835の後面のうち上下方向略中央部には、第1可動アーム821と連結するための左側アーム連結ピン835aが設けられている。一方、図14に示すように、第1可動アーム821の回動自由端部には、左側アーム連結ピン835aの先端部を挿通可能な貫通孔821cが設けられている。すなわち、左側可動部材835は、左側アーム連結ピン835aを第1可動アーム821の貫通孔821cに差し込むことで、第1可動アーム821の回動自由端部に軸支(装着)できるよう構成されている。これにより、左側可動部材835は、第1可動アーム821の回動動作に連動して、可動ベース部材810に対して回動(揺動)できるようになっている。
具体的には、図13に示すように、右側可動部材836の後面のうち上下方向略中央部には、第2可動アーム825と連結するための右側アーム連結ピン836aが設けられている。一方、図14に示すように、第2可動アーム825の回動自由端部には、右側アーム連結ピン836aの先端部を挿通可能な貫通孔825cが設けられている。すなわち、右側可動部材836は、右側アーム連結ピン836aを第2可動アーム825の貫通孔825cに差し込むことで、第2可動アーム825の回動自由端部に軸支(装着)できるよう構成されている。これにより、右側可動部材836は、第2可動アーム825の回動動作に連動して、可動ベース部材810に対して回動(揺動)できるようになっている。
具体的には、第1副可動部材(左側可動部材835)は、主可動部材(可動レンズ部材831)の前方に配置されてなり、第1可動アーム821の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換に伴い第2副可動部材(右側可動部材836)と離間する方向に移動して可動レンズ部材831の左右方向略中央部(具体的には、透過発光部831g(後述))を遮蔽する遮蔽状態から当該左右方向略中央部(当該透過発光部831g)を露出する露出状態に変換するよう構成されている。
また、第2副可動部材(右側可動部材836)は、主可動部材(可動レンズ部材831)の前方に配置されてなり、第2可動アーム825の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換に伴い第1副可動部材(左側可動部材835)と離間する方向に移動して可動レンズ部材831の左右方向略中央部(具体的には、透過発光部831g(後述))を遮蔽する遮蔽状態から当該左右方向略中央部(当該透過発光部831g)を露出する露出状態に変換するよう構成されている。
具体的には、図13に示すように、可動レンズ部材831の左部のうち上下方向略中央部には、左側可動部材835の左側アーム連結ピン835aをスライド移動自在に挿通可能な左側ピン挿通穴831aとして、左右方向に長尺な長孔が設けられている。すなわち、左側可動部材835は、左側アーム連結ピン835aが可動レンズ部材831の左側ピン挿通穴831aに沿ってスライド移動することで、可動レンズ部材831に対して左右方向にスライド移動できるよう構成されている。
ここで、可動レンズ部材831は、左側可動部材835及び右側可動部材836が可動ベース部材810に対し回動して遮蔽状態から露出状態へと変換する際、左側可動部材835の左側アーム連結ピン835aが可動レンズ部材831の左側ピン挿通穴831aに挿通しているとともに、右側可動部材836の右側アーム連結ピン836aが可動レンズ部材831の右側ピン挿通穴831bに挿通しているので、上側へと持ち上げられる。
そのため、左側可動部材835の露出状態への回動動作(前面側から見て反時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向へ力(具体的には、左方向への力)と右側可動部材836の露出状態への回動動作(前面側から見て時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向への力(具体的には、右方向への力)とが相殺されて、これら回動動作に伴い可動レンズ部材831にかかる上方向への力のみが残る。
下部可動ユニット830は、左側可動部材835の可動レンズ部材831に対する左右方向スライド移動を補助するために、左側横スライドガイド部材833を備えている。
また、左側可動部材835の後面のうち左側凸部835bの突設位置よりも右側の位置には、当該左側凸部835bと左右方向に並ぶようにして、左側横スライドガイド部材833の挿入ピン833bの先端部が挿入可能な左側凹部835cが設けられている。さらに、可動レンズ部材831のうち左側ピン挿通穴831aの配設位置よりも下側の位置には、左側スライドガイド穴831cが設けられている。
すなわち、左側横スライドガイド部材833は、左側可動部材835の左側凹部835cに挿入された挿入ピン833bと貫通孔833aとビス止めされた左側可動部材835の左側凸部835bとが左側スライドガイド穴831cに沿ってスライド移動することで、左側可動部材835の可動レンズ部材831に対する左右方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
具体的には、右側横スライドガイド部材834は左右方向に長尺な形状をなしており、右側横スライドガイド部材834の右端部及び左端部にはそれぞれ右側可動部材836と連結するための貫通孔834a及び挿入ピン834bが設けられている。一方、右側可動部材836の後面のうち右側アーム連結ピン836aの突設位置よりも下側の位置には、先端部が右側横スライドガイド部材834の貫通孔834aとビス止め可能な右側凸部836bが設けられている。
また、右側可動部材836の後面のうち右側凸部836bの突設位置よりも左側の位置には、当該右側凸部836bと左右方向に並ぶようにして、右側横スライドガイド部材834の挿入ピン834bの先端部が挿入可能な右側凹部836cが設けられている。さらに、可動レンズ部材831のうち右側ピン挿通穴831bの配設位置よりも下側の位置には、右側スライドガイド穴831dが設けられている。
すなわち、右側横スライドガイド部材834は、右側可動部材836の右側凹部836cに挿入された挿入ピン834bと貫通孔834aとビス止めされた右側可動部材836の右側凸部836bとが右側スライドガイド穴831dに沿ってスライド移動することで、右側可動部材836の可動レンズ部材831に対する左右方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
具体的には、図11に示すように、可動ベース部材810のうち、回動動作する第1可動アーム821の回動自由端部の軌道に対向する部分に設けられた円弧状の第1切欠部813と、回動動作する第2可動アーム825の回動自由端部の軌道に対向する部分に設けられた円弧状の第2切欠部816と、の間には、上下動ガイド穴817,817として、左右方向に並ぶ一対の上下方向に長尺な長孔が設けられている。
一方、図13に示すように、可動レンズ部材831の後面のうち、左側ピン挿通穴831aと左側スライドガイド穴831cとの間と、右側ピン挿通穴831bと右側スライドガイド穴831dとの間と、のそれぞれには、上下動ガイド穴817にスライド移動自在に挿通可能なガイド受ピン831eが一つずつ設けられている。
すなわち、上下動ガイド穴817,817は、ガイド受ピン831e,831eが当該上下動ガイド穴817,817に沿ってスライド移動することで、可動レンズ部材831の可動ベース部材810に対する上下方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
なお、ガイド受ピン831eは、上下動ガイド穴817に挿通された状態で、当該ガイド受ピン831eの先端に、上下動ガイド穴817の幅よりも大きな外径を有するワッシャー(抜け止め部材)820aが取り付けられるよう構成されている。これにより、ガイド受ピン831eが上下動ガイド穴817から抜けてしまうことを防止している。
具体的には、図11に示すように、可動ベース部材810の前面のうち一方の上下動ガイド穴817と他方の上下動ガイド穴817との間には、上下動ガイド部818,818として、左右方向に並ぶ一対の上下方向に長尺な突起が設けられている。
一方、図13に示すように、可動レンズ部材831の下端には、上下動ガイド部818,818にスライド移動自在に係合可能なガイド受部831fが下側に向けて突設されている。
すなわち、上下動ガイド部818,818は、ガイド受部831fが当該上下動ガイド部818,818に沿ってスライド移動することで、可動レンズ部材831の可動ベース部材810に対する上下方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
なお、可動レンズ部材831は、当該可動レンズ部材831の後方からの光によって少なくとも当該可動レンズ部材831の左右方向略中央部に設けられた透過発光部831gが光るのであれば、例えば、透過発光部831g以外の部分は反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われていてもよい。
すなわち、LED基板832が、主可動部材(可動レンズ部材831)に後方から光を照射するための照明装置をなし、主可動部材(可動レンズ部材831)は、照明装置(LED基板832)から照射された光を透過させる透過発光部831gを備えている。
表出発光部831iは、遮蔽状態の第1副可動部材(左側可動部材835)と第2副可動部材(右側可動部材836)とによって挟まれる縦長な縦長部831i1と、当該縦長部831i1と交差する横長な横長部831i2と、を有する十字状に形成されている。
そして、図15(a)に示すように、第1副可動部材(左側可動部材835)及び第2副可動部材(右側可動部材836)は、遮蔽状態において表出発光部831iの縦長部831i1に側方から当接する当接部835d,836dと、表出発光部831iの横長部831i2と係合する係合部835e,836eと、を備えている。すなわち、遮蔽状態において、左側可動部材835の当接部835d及び係合部835e,835eと、右側可動部材836の当接部836d及び係合部836e,836eと、の隙間から、十字状の表出発光部831iが露出するよう構成されている。
したがって、左側可動部材835及び右側可動部材836は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されているので、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合には、LED基板832からの光で表出発光部831iのみが光っているように見せることができ、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合には、表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hもLED基板832からの光で光っているように見せることができる。
なお、図15(a)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の正面図であり、図15(b)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の背面図である。図16は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の要部の背面図である。
一方、図17(a)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の正面図であり、図17(b)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の背面図である。図18は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の要部の背面図である。
また、左側可動部材835の左側凹部835cに差し込まれた左側横スライドガイド部材833の挿入ピン833bは、可動レンズ部材831の左側スライドガイド穴831cの右端部に略当接し、右側可動部材836の右側凹部836cに差し込まれた右側横スライドガイド部材834の挿入ピン834bは、可動レンズ部材831の右側スライドガイド穴831dの左端部に略当接している。また、可動レンズ部材831のガイド受ピン831eは、可動ベース部材810の上下動ガイド穴817の下端部に略当接している。
そして、図16に示すように、第1駆動ソレノイド822のプランジャーが引き込まれる(プランジャーの先端部が後面側から見て右方向へと移動する)と、第1可動アーム821は、横向き姿勢から縦向き姿勢へと変換する。また、第2駆動ソレノイド826のプランジャーが引き込まれる(プランジャーの先端部が後面側から見て左方向へと移動する)と、第2可動アーム825は、横向き姿勢から縦向き姿勢へと変換する。
付勢部材820bは、例えば、引張バネであり、一端が可動アーム(第1可動アーム821,第2可動アーム825)に固定され、他端が可動ベース部材810に固定されている。これにより、第1可動アーム821及び第2可動アーム825の回動自由端部側が上側に立ち上がる方向に引っ張られるので、第1可動アーム821及び第2可動アーム825の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換動作をよりスムーズに行うことが可能となる。
ただし、第1可動アーム821の回動軸点と第2可動アーム825の回動軸点とは上下方向にずれていないため、下部可動ユニット830の動き出し時に、第1可動アーム821の動き出しのタイミングと第2可動アーム825の動き出しのタイミングとが若干ずれても、当該下部可動ユニット830が左右に傾くほどの悪影響はない。
また、左側横スライドガイド部材833の貫通孔833aに差し込まれた左側可動部材835の左側凸部835bは、可動レンズ部材831の左側スライドガイド穴831cに沿ってスライド移動して当該左側スライドガイド穴831cの左端部に略当接し、右側横スライドガイド部材834の貫通孔834aに差し込まれた右側可動部材836の右側凸部836bは、可動レンズ部材831の右側スライドガイド穴831dに沿ってスライド移動して当該右側スライドガイド穴831dの右端部に略当接する。また、可動レンズ部材831のガイド受ピン831eは、可動ベース部材810の上下動ガイド穴817に沿ってスライド移動して当該上下動ガイド穴817の上端部に略当接する。
また、この際、可動レンズ部材831の透過発光部831gのうち表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hも露出するので、下部演出ユニット800のうち表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hも光っているように見せることができる。
同様に、右側横スライドガイド部材834は、右側スライドガイド穴831dを介して、左端部と右端部との2点で右側可動部材836に固定されているので、左右方向に延在する右側スライドガイド穴831dに平行な状態を維持したままスライド移動する。また、左側スライドガイド穴831cと右側スライドガイド穴831dとは左右方向に並んで配設されているので、左側横スライドガイド部材833と右側横スライドガイド部材834とは左右方向に並んだ状態を維持したままスライド移動する。
なお、下部可動ユニット830の重量が第1可動アーム821及び第2可動アーム825の回動自由端側に作用すると、第1可動アーム821が縦向き姿勢から横向き姿勢へと変換するのに伴って第1駆動ソレノイド822のプランジャーが励磁前の初期位置に向けて引っ張られ(プランジャーの先端部が後面側から見て左方向へと移動する)、第2可動アーム825が縦向き姿勢から横向き姿勢へと変換するのに伴って第2駆動ソレノイド826のプランジャーが励磁前の初期値に向けて引っ張られ(プランジャーの先端部が後面側から見て右方向へと移動する)、それに伴い、下部可動ユニット830が下降して、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態に戻る。
また、本実施形態では、ソレノイドで下部可動ユニット830を上昇させたり下降させたりするので、モータで上昇させたり下降させたりする場合よりも、下部可動ユニット830の上昇動作や下降動作を速く行うことができる。
図19に示すように、側部演出ユニット900は、主に、上下方向に長尺な演出ベース部材910と、演出ベース部材910の後面に装着され当該演出ベース部材910に後方から光を照射する下側光照射部材920及び上側光照射部材930と、演出ベース部材910の前方に配設され所定の可動演出を実行する側部可動ユニット940と、を備えて構成される。
ここで、側部演出ユニット900が、所定の第1状態と当該第1状態とは異なる第2状態とに変換可能な可動演出ユニットをなす。
第1モードオブジェクト911の前面側には、凹凸加工等によって第1演出モードを識別するための装飾部が施されている。また、第2モードオブジェクト912の前面側には、凹凸加工等によって第2演出モードを識別するための装飾部が施されている。
そして、演出ベース部材910のうち、少なくとも第1モードオブジェクト911及び第2モードオブジェクト912は、光を透過可能となっている。
また、演出ベース部材910の上下方向中央部には、当該演出ベース部材910の前方に配設される側部可動ユニット940の動作(具体的には、回動動作)を補助するための回動ガイド部910aと、当該演出ベース部材910の前方に配設される側部可動ユニット940のうち一部(具体的には、ギア部951a等)を収容するための切欠部910bと、が設けられている。
下側光照射部材920は、主に、少なくとも内面が反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われた前面が開口する凹室状の下側リフレクトカバー部材921と、下側リフレクトカバー部材921の下壁部をなす下側シンボルLED基板922と、を備えて構成される。
下側シンボルLED基板922上(具体的には、下側シンボルLED基板922の上面上)にはLEDが設けられており、下側光照射部材920は、下側シンボルLED基板922のLEDからの光を下側リフレクトカバー部材921の内面で反射することによって、第1モードオブジェクト911の後面全体に光を照射できるよう構成されている。これにより、第1モードオブジェクト911全体が光っているように見せることができる。
上側光照射部材930は、主に、少なくとも内面が反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われた前面が開口する凹室状の上側リフレクトカバー部材931と、上側リフレクトカバー部材931の下壁部をなす上側シンボルLED基板932と、を備えて構成される。
上側シンボルLED基板932上(具体的には、上側シンボルLED基板932の上面上)にはLEDが設けられており、上側光照射部材930は、上側シンボルLED基板932のLEDからの光を上側リフレクトカバー部材931の内面で反射することによって、第2モードオブジェクト912の後面全体に光を照射できるよう構成されている。これにより、第2モードオブジェクト912全体が光っているように見せることができる。
図20に示すように、側部可動ユニット940は、主に、ユニットベース部材950と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のレンズ部952)の後面に装着されるLED基板941と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のレンズ部952)の前方に配設され第1モードオブジェクト911及び第2モードオブジェクト912のうち何れか一方を隠蔽可能であるとともに拡径(拡縮)動作が可能な隠蔽可動部942と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のアーム部951)の前方に配設され隠蔽可動部942を拡径(拡縮)動作させるための駆動力を発生することが可能な可動ソレノイド943と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のアーム部951)の前方に配設され隠蔽可動部942と可動ソレノイド943とを連結するためのソレノイドリンク部材944と、を備えて構成される。
レンズ部952は、光を透過可能な透光性の材料で形成されており、当該レンズ部952の前面には光拡散用のレンズカットが形成されている。
また、LED基板941は、当該LED基板941上(具体的には、当該LED基板941の前面上)にLEDを備えており、レンズ部952の後面に取り付けられて当該レンズ部952の後方から光を照射できるよう構成されている。
図20及び図21に示すように、隠蔽可動部942は、主に、リンク機構960と、リンク機構960の前方に配設される後面開口凹室状の可動ベースレンズ970と、可動ベースレンズ970の前方に配設される後面開口凹室状の可動装飾部980と、を備えて構成される。
可動装飾部980は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されている。具体的には、可動装飾部980は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)材料で形成して構成することも可能であるし、光を透過可能な透光性の材料で形成して表面を蒸着等で覆うことによってハーフミラー状に構成することも可能である。
また、可動装飾部980は、当該可動装飾部980の内部に可動ベースレンズ970を収納可能となるよう構成されている。
可動ベースレンズ970は、当該可動ベースレンズ970の内部にリンク機構960を収納した状態で、当該可動ベースレンズ970の開口を当該可動ベースレンズ970の後方からレンズ部952で閉塞可能となるよう構成されている。
また、図20に示すように、レンズ部952の周端部には、前後方向に貫通するネジ孔952aが複数(本実施形態の場合、4個)設けられている。一方、図21に示すように、可動ベースレンズ970の内部のうちレンズ部952のネジ孔952aに対応する部分には、前後方向に沿う円筒状の取付ボス970aが複数(本実施形態の場合、4個)設けられている。すなわち、可動ベースレンズ970は、当該可動ベースレンズ970の開口をレンズ部952で閉塞した状態で、ネジ(図示省略)をレンズ部952の後方からレンズ部952のネジ孔952aを介して取付ボス970aに挿入することで、レンズ部952に固定できるよう構成されている。
一方、図21に示すように、可動装飾体981の内面のうち径方向略中央部には、スライド移動自在にスライドガイド溝970cと係合可能(具体的には、スライドガイド溝970cに挿入可能)なスライドリブ981bが、可動装飾部980の径方向に沿って突設されている。すなわち、スライドガイド溝970cは、各可動装飾体981のスライドリブ981bが当該スライドガイド溝970cに沿ってスライド移動することで、可動装飾体981の径方向へのスライド移動を補助できるよう構成されている。
一方、可動ベースレンズ970の周端部には、位置規制リブ981cが側方から挿入可能な切欠部970dが、位置規制リブ981cの個数(本実施形態の場合、7個)と同数だけ設けられている。すなわち、位置規制リブ981cは、可動装飾体981の遮蔽状態時に可動ベースレンズ970の切欠部970d内に収容されることで、可動ベースレンズ970に対する可動装飾体981の位置を規制できるよう構成されている。
具体的には、リンク機構960は、1個のメインリンク部材961と、n−1個(n=可動装飾体981の個数。本実施形態の場合、n=8)のサブリンク部材962と、1個のリンク回転板963と、1個の回転板付勢部材960aと、により構成されている。リンク機構960は、可動ベースレンズ970の内部に収納可能となるよう構成されており、可動ベースレンズ970は、リンク機構960を内部に収納した状態で、当該可動ベースレンズ970の開口をレンズ部952で閉塞可能となっている。
具体的には、リンク回転板963の中心部には、前後方向に貫通する軸受部963aが設けられている。一方、可動ベースレンズ970の内面うち中心部には、先端部が軸受部963aに挿通可能な回転板回転軸970eが後側に向けて突設されている。すなわち、リンク回転板963は、可動ベースレンズ970の内部に突設された回転板回転軸970eに軸受部963aを介して回転可能に軸着されることで、回転板回転軸970eの周りを回転できるよう構成されている。
また、リンク回転板963の周端部には、メインリンク部材961及びサブリンク部材962と係合するための個別リンク部963bとして、リンク回転板963の周方向に並ぶ切欠が、リンク部材(メインリンク部材961,サブリンク部材962)の個数(本実施形態の場合、8個)と同数だけ設けられている。
サブリンク部材962は、三叉状をなしており、一端部側が軸着端部であるとともに残り二つの他端部側が回動自由端部である。
メインリンク部材961は、サブリンク部材962において軸着端部と一方の回動自由端部(リンク部962c(後述)が設けられている回動自由端部)との間に突起を設けた形状をなしている。すなわち、メインリンク部材961は、一端部側が軸着端部であるとともに残り二つの他端部側が回動自由端部であり、軸着端部と一方の回動自由端部との間に突起部を有している。当該突起部には、ソレノイドリンク部材944の先端部に突設された係合ピン944a(図20参照)と係合可能(具体的には、係合ピン944aを挿通可能)なリンク受孔961dが設けられている。すなわち、メインリンク部材961は、リンク受孔961dがソレノイドリンク部材944の係合ピン944aと係合することで、ソレノイドリンク部材944を介して可動ソレノイド943のプランジャーと連結できるよう構成されている。
そして、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、軸着端部を外側に向けた状態で、リンク回転板963の周方向に並んで配設されている。
具体的には、メインリンク部材961及びサブリンク部材962の軸着端部には、前後方向に貫通する軸受部961a,962aが設けられている。一方、可動ベースレンズ970の内面のうちピンガイド部970bよりも外側(可動ベースレンズ970の中心とは反対側)には、先端部が軸受部961a,962aに挿通可能なリンク回転軸970fが、可動ベースレンズ970の周方向に並んで、リンク部材(メインリンク部材961及びサブリンク部材962)の個数(本実施形態の場合、8個)と同数だけ設けられている。すなわち、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、可動ベースレンズ970の内部に突設されたリンク回転軸970fに軸受部961a,962aを介して回動可能に軸着されることで、リンク回転軸970fの周りを回動できるよう構成されている。
メインリンク部材961は、ソレノイドリンク部材944を介して当該メインリンク部材961と連結する可動ソレノイド943のプランジャーの直線運動に連動して、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動するよう構成されている。
さらに、各サブリンク部材962は、リンクピン962b及び個別リンク部963bによって当該サブリンク部材962と係合するリンク回転板963の回転動作(回動動作)に連動して、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動するよう構成されている。
すなわち、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、可動ソレノイド943のプランジャーの直線運動に連動して、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動するよう構成されている。
そして、各可動装飾体981の径方向へのスライド移動は、可動ベースレンズ970に設けられたスライドガイド溝970cによって補助されるので、各可動装飾体981を、確実に、可動ベースレンズ970の径方向にスライド移動させることができる。なお、駆動源として、可動ソレノイド943の代わりにモータを使用するようにしても良い。
なお、図22は、可動装飾体981が遮蔽状態である場合の側部可動ユニット940の要部の背面図であり、図23は、可動装飾体981が露出状態である場合の側部可動ユニット940の要部の背面図である。
図22に示すように、メインリンク部材961の突起部(リンク受孔961dが設けられている部分)が可動ソレノイド943によって可動ベースレンズ970の中心方向へと押し込まれている場合に、可動装飾体981が遮蔽状態となる。この際、メインリンク部材961及びサブリンク部材962のリンク部961c,962cに差し込まれている各可動装飾体981のリンクピン981aは、可動ベースレンズ970のピンガイド部970bの長手方向一端部(可動ベースレンズ970の中心側の端部)に略当接している。
メインリンク部材961が回動すると、メインリンク部材961のリンクピン961bが当該リンクピン961bと係合するリンク回転板963の個別リンク部963bを押圧するので、リンク回転板963が、回転板回転軸970eを軸とし可動ベースレンズ970に対して所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て時計回り方向)に回動する。
リンク回転板963が回動すると、リンク回転板963の他の個別リンク部963bが当該個別リンク部963bと係合するサブリンク部材962のリンクピン962bを押圧するので、各サブリンク部材962は、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動する。
そして、可動ソレノイド943のプランジャーが押し込まれる(プランジャーの先端部が可動ベースレンズ970の中心方向へと移動する)ことで、可動装飾体981が遮蔽状態に戻る。
回転板付勢部材960aは、例えば、リンク回転板963を、可動装飾体981の露出状態から遮蔽状態へ復帰させる回転方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)に付勢するばねであり、一端がリンク回転板963の前面に突設された付勢部材受片963c(図20参照)に固定され、他端が可動ベースレンズ970の内面に突設された付勢部材取付ボス970g(図21参照)に固定されている。これにより、リンク回転板963が、可動装飾体981を露出状態から遮蔽状態へ復帰させる回転方向に付勢されるので、各可動装飾体981の露出状態から遮蔽状態へ復帰させる際に電気的な動力を必要としないようになっている。
図10及び図24に示すように、演出ベース部材721は、当該演出ベース部材721の前面右部に、側部可動ユニット940を演出ベース部材721に対して回動させるため側部演出ユニット駆動部740を備えている。
具体的には、図19や図20に示すように、側部可動ユニット940のユニットベース部材950のアーム部951の後面のうち長手方向他端部(レンズ部952が取り付けられた端部とは反対側の端部)には、側部演出ユニット駆動部740の駆動ギア742に噛合可能なギア部951aが設けられている。このギア部951aは、アーム部951に対して回動不可能であり、アーム部951と一体的に回動するよう構成されている。
また、アーム部951のうちギア部951aの中心には、側部演出ユニット駆動部740の可動演出ユニット回動軸743を挿通可能な軸受部951bとして、前後方向に貫通する孔が設けられている。
そして、側部可動ユニット940が可動演出ユニット回動軸743に軸着された状態において、当該側部可動ユニット940のギア部951aは、演出ベース部材721側に設けられた駆動ギア742に噛合するよう構成されている。
具体的には、可動演出ユニット(側部演出ユニット900)は、当該可動演出ユニットの状態を変換するための駆動力を発生することが可能な演出ユニット用駆動源(可動演出ユニット用モータ741)と、演出ユニット用駆動源(可動演出ユニット用モータ741)の駆動力を受けて上下方向にスイング動作することが可能なアーム部951と、アーム部951の可動端(回動自由端)側に設けられて第1オブジェクト(第1モードオブジェクト911)又は第2オブジェクト(第2モードオブジェクト912)を隠蔽(遮蔽)することが可能な隠蔽(遮蔽)部(隠蔽可動部942)と、を備えている。
また、各可動装飾体981の移動方向は、可動ベースレンズ970の径方向に限らず、複数の可動装飾体981同士の間に間隙ができる方向に移動するのであれば、適宜任意に変更可能である。
付勢部材940aは、例えば、引張バネであり、一端がバネ受片951cに固定され、他端が演出ベース部材721に設けられたバネ取付部744に固定されている。これにより、側部可動ユニット940の回動自由端部側(隠蔽可動部942側)が上側に上がる方向に引っ張られるので、側部可動ユニット940の重量によって可動演出ユニット用モータ741にかかる負荷を軽減して、側部演出ユニット900の第2状態から第1状態への変換動作をよりスムーズに実行することが可能となる。
具体的には、状態検出部750は、図24に示すように、主に、遮光板部材751と、左側フォトインタラプタ(センサ)752と、右側フォトインタラプタ(センサ)753と、を備えて構成される。
遮光板部材751は、一端部に前後方向に貫通する孔からなる軸受部751aを有するとともに、他端部に左側フォトインタラプタ752や右側フォトインタラプタ753の発光部と受光部との間に挿入可能な遮光板751bを有している。また、遮光板部材751の一端部には、前後方向に直交する方向に突設された押圧受部751cが設けられている。
具体的には、演出ベース部材721の前面のうち可動演出ユニット回動軸743の突設位置よりも下側の位置には、軸受部751aに挿通可能な遮光板回動軸部721bが前側に向けて突設されている。すなわち、遮光板部材751は、演出ベース部材721の前面に突設された遮光板回動軸部721bに軸受部751aを介して回動可能に軸着されることで、遮光板回動軸部721bの周りを回動できるよう構成されている。
なお、図25は、側部演出ユニット900が第1状態である場合の側部可動ユニット940、側部演出ユニット駆動部740及び状態検出部750の背面図であり、図26は、側部演出ユニット900が第2状態である場合の側部可動ユニット940、側部演出ユニット駆動部740及び状態検出部750の背面図である。
そして、側部可動ユニット940のユニットベース部材950のアーム部951は、ギア部951aの後面に突設された第1押圧部951d及び第2押圧部951eを備えている。第1押圧部951dは、ギア部951aの後面のうち、側部演出ユニット900が第1状態である際に押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て時計回り方向)へと押圧可能な位置に設けられている。また、第2押圧部951eは、ギア部951aの後面のうち、側部演出ユニット900が第2状態である際に押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)へと押圧可能な位置に設けられている。
一方、図26に示すように、側部演出ユニット900が第2状態となり、第2押圧部951eが押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)へと押圧すると、遮光板部材751は、当該所定の方向へと回動する。これにより、遮光板751bが、右側フォトインタラプタ753の発光部と受光部との間に挿入されて、右側フォトインタラプタ753により検出される。
なお、本実施形態では、図25や図26に示すように、第1押圧部951dと第2押圧部951eとを連結部951fで連結して一体的に構成したが、これに限ることはなく、第1押圧部951dと第2押圧部951eとは別体であってもよい。
また、状態検出部750の構成は、本実施形態のものに限ることはなく、側部演出ユニット900の状態を検出できるのであれば適宜任意に変更可能である。
前述したように、包囲枠体40(具体的には、裏面構成部材700)は、所定の可動演出を実行するユニットとして、下部可動ユニット830と側部可動ユニット940との2つのユニットを備えている。
図27に示すように、この実施例では、下部可動ユニット830と側部可動ユニット940とは、前面側から見ると可動範囲が一部重なるが、下部可動ユニット830の位置と側部可動ユニット940の位置とが前後方向にずれているので、互いの動作を阻害することがない。
すなわち、モード表示部(発光演出装置610)は、アーム部951のスイング軌道の前方に配置されて当該アーム部951のスイング動作の視認を規制するよう構成されている。
また、図27に示すように、下部可動ユニット830は、ステージ601の後方に配設されている。
したがって、可動レンズ部材831が下降位置(初期位置)に配置されて左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態となっていても、左側可動部材835と右側可動部材836との隙間からは可動レンズ部材831の表出発光部831iが露出しているので、仕切り部材602の奥壁部602bやステージ601の後面部を透過した光によって、誘導流路603内を光らせることができる。
すなわち、可動ユニット(下部可動ユニット830)は、表出発光部831iが誘導流路603の後方に位置するようにステージ601の後方に配置されてなり、誘導流路603は、表出発光部831iを透過した光によりその内部が照射されるように少なくとも奥側壁(仕切り部材602の奥壁部602b及びステージ601の後面部)が透光性材で構成されている。
各線状発光部500の構成は略同一であるため、後に、第1特別変動入賞装置38が備える線状発光部500の構成について説明し、その他の線状発光部500の構成については説明を省略する。
図28には、下部演出ユニット800及び側部演出ユニット900を取り外した状態の枠体演出装置430の斜視図が示されている。
図28に示すように、枠体演出装置430は、取付ベース部材434の左側部の上記隔壁434aより外側に上記球通路部材723が垂直方向に配設され、右側部に前記側部演出ユニット900を駆動する側部演出ユニット駆動部740を構成する演出ユニット用モータ741が配設されている。この演出ユニット用モータ741に設けられている軸743は、前記側部演出ユニット900の回動中心となる支持軸である。
また、図28に示すように、前述した第1可動仕切り部材48Aおよび第2可動仕切り部材48Bは、前後にずれて配置されており、第1可動仕切り部材48Aは第2可動仕切り部材48Bの前方を左右方向に、また第2可動仕切り部材48Bは第1可動仕切り部材48Aの後方を左右方向に移動可能、つまりすれ違い可能に構成されている。そして、第1可動仕切り部材48Aと第2可動仕切り部材48Bとの間には、スペーサとして機能する中部材435が設けられている。
図29には、図28に示す枠体演出装置430から球通路部材723と下カバー部材433を取り外した状態が示されている。図29から分かるように、第1可動仕切り部材48Aの下端は取付ベース部材434の下部の中部材435の前面に沿って、また第2可動仕切り部材48Bの下端は中部材435の裏面に沿って移動するように、配置されている。
さらに、取付ベース部材434の下面には、第1可動仕切り部材48Aおよび第2可動仕切り部材48Bから引き出され第1可動仕切り部材48Aおよび第2可動仕切り部材48Bに設けられているLEDランプに給電するための配線が接続される役物中継基板436が取り付けられている。
図30には、第1仕切り部材右位置検出部437Aの詳しい構造が示されている。図30に示されているように、第1可動仕切り部材48Aの下端には、左右方向に延びた下水平支持部481が固定され、該下水平支持部481の右端には、第1仕切り部材右位置検出片481aが設けられている。また、下水平支持部481の前面左側端部には、第1仕切り部材左位置検出片481bが設けられている。一方、中部材435の前面右側端部には、上記、第1仕切り部材右位置検出片481aを前後から挟むようなコの字状の透過型光電式センサ438Aが設けられている。
図32に示されているように、第2可動仕切り部材48Bの下端には、左右方向に延びた下水平支持部482が固定され、該下水平支持部482の左端には、第2仕切り部材左位置検出片482aが設けられている。また、下水平支持部482の前面右側端部には、第2仕切り部材右位置検出片482bが設けられている。一方、取付ベース部材434の下部前面左側部には、上記第2仕切り部材左位置検出片482aを前後から挟むようなコの字状の透過型光電式センサ439Bが設けられている。
上記各検出部のセンサの検出信号は、遊技機裏面の制御装置(演出制御基板)へ入力される。
図33に示されているように、第1可動仕切り部材48Aはユニット上部に水平方向に配置された第1スライドシャフト442Aによって左右方向移動可能に垂下されている。また、前述したように、第1可動仕切り部材48Aおよび第2可動仕切り部材48Bは、前後にずれて配置されており、上記第1スライドシャフト442Aと同一高さ位置であってその後方には、第2可動仕切り部材48Bを左右方向移動可能に垂下する第2スライドシャフト442B(図33では見えない)が設けられている。
また、第1スライドシャフト442Aと第2スライドシャフト442Bの上方には、第1可動仕切り部材48Aと第2可動仕切り部材48Bを左右方向に移動させるための第1ベルト443Aと第2ベルト443Bがそれぞれ水平方向に配置され、表示部仕切り演出ユニット440の上プレート444には、上記第1ベルト443Aを移動させるための第1モータ441Aと、第2ベルト443Bを移動させるための第2モータ441Bとが設けられている。なお、第1ベルト443Aと第2ベルト443Bは、互いに干渉するのを防止するために、上下にずらした状態に配置されている。
また、第1スライダー483Aの上面には上記第1ベルト443Aが捲回される第1プーリ446Aが、第2スライダー483Bの上面には上記第2ベルト443Bが捲回される第2プーリ446Bが、それぞれ回転可能に取り付けられている。一方、左シャフト支持部材445Bの上方であって取付ベース部材434の上部左側部には上記第1ベルト443Aが捲回される第1緩衝プーリ447Aが、右シャフト支持部材445Aの上方であって取付ベース部材434の上部右側部には上記第2ベルト443Bが捲回される第2緩衝プーリ447Bが、それぞれ回転可能に取り付けられている。
図35には、図34に示す表示部仕切り演出ユニット440を上方から見た状態が示されている。図35から分かるように、第1緩衝プーリ447Aは、圧縮バネを内蔵したプーリ支持アーム449Aによって回転可能に支持されており、図示しないが、このプーリ支持アーム449Aの反対側(図35では右端)の固定部449aは取付ベース部材434に固着されている。また、同様に、第2緩衝プーリ447Bは、圧縮バネを内蔵したプーリ支持アーム449Bによって回転可能に支持されており、図示しないが、このプーリ支持アーム449Bの反対側(図35では左端)の固定部449bは取付ベース部材434に固着されている。
図39から分かるように、第2可動仕切り部材48Bは、全体として中央が内側へ膨んだ形状をなし、上端部に、第2スライドシャフト442Bに挿通可能なシャフト相通穴483bを有する第2スライダー483Bが設けられている。そして、この第2スライダー483Bの内側端部(図39では右端)には、上方へ向かって突出し前記第2ベルト443Bを前後から挟持するためのベルト挟持部483Cと蓋部材484が設けられている。また、第2可動仕切り部材48Bの下端には前記下水平支持部482が固定され、該下水平支持部482の左端には、第2仕切り部材左位置検出片482aが設けられ、下水平支持部482の前面右側端部には、第2仕切り部材右位置検出片482bが設けられている。
図40に示されているように、第2可動仕切り部材48Bは、該第2可動仕切り部材48Bの第2スライダー483B裏面に接合される蓋部材484と、前面に複数個の発光ダイオードLEDが実装され本体部の裏面側に装着されるLED基板486と、位置検出片482aおよび482bを備え下端部の下水平支持部482に係合される位置検出部材487とを備える。なお、第1可動仕切り部材48Aは第2可動仕切り部材48Bと左右対称的な形状を有する点が異なり、構造は同一であるので、第1可動仕切り部材48Aについては構造の説明を省略する。
第2スライダー483Bは裏面が開口し内部が空洞となるように形成されており、図41に示されているように、第2スライダー483Bとその裏面に接合される蓋部材484との間に形成される空間内に、上記第2スライドシャフト442Bに上下から挟むように接触する2組のローラー841a,841b;841c,841dと、これらのローラーをそれぞれ回転自在に支持する2組のローラー軸842a,842b;842c,842dと、第2スライドシャフト442Bに前後から挟むように接触するガイド軸843a,843b;843c,843dとが収納されるようになっている。
図42には、図41の第2スライダー483Bを組み立てて第2スライドシャフト442Bを挿通した状態における上記ローラー841a,841b;841c,841dおよびローラー軸842a,842b;842c,842d、シャフト接合片845a,845b;845c,845dと、第2スライドシャフト442Bとの関係が示されている。
また、2組のシャフト接合片845a,845b;845c,845dに第2スライドシャフト442Bが挿通されるとともに、シャフト接合片845a,845b;845c,845dの先端面に接触するようにガイド軸843a,843cが垂直姿勢で配置され、シャフト接合片845a,845b;845c,845dの内側面に接触するようにガイド軸843b,843dが垂直姿勢で配置され、第2スライドシャフト442Bに前後から挟むような構造になっている。
上記のような構造を設けることで、第2可動仕切り部材48B上端の第2スライダー483Bが第2スライドシャフト442Bに沿って安定して移動することが可能となっている。さらに、上記ガイド軸843a,843c;843b,843dおよび第2スライドシャフト442Bはステンレス等の金属で、また上記ローラー841a,841b;841c,841dはポリアセタール等の合成樹脂で、また上記ローラー軸842a,842b;842c,842dはステンレス等の金属でそれぞれ形成されているため、スムーズなスライドや回転が可能となり、周りの樹脂材の摩耗を防ぐことができるという利点がある。
第2スライダー483Bは内部が空洞となるように形成されており、図43に示されているように、第2スライダー483Bの裏面側には上記2組のローラー軸842a,842b;842c,842dの前端部がそれぞれ係合される係合凹部486a,486b;486c,486dが形成されている。また、第2スライダー483Bの裏面側左右両端部には、上記ガイド軸843a,843cが垂直姿勢で収納されるガイド軸収納部487a,487bが、またその近傍には、ガイド軸843b,843dの上下両端部に前面側から接触して蓋部材484へ向かって押圧するガイド軸押圧凸部488a,488b;488c,488dが形成されている。
さらに、第2スライダー483Bの上面より突出するように設けられた上記ベルト挟持部483cの上端には、ベルト443Bの複数の歯部と噛合可能な凹凸を有するベルト噛合部483dが設けられている。第1スライダー483Aも、第2スライダー483Bと左右対称的な形状を有する点が異なり、構造は同一であるので、第1スライダー483Aについては構造の説明を省略する。
図44に示されているように、下水平支持部482の左端には第2仕切り部材左位置検出片482aが、また、下水平支持部482の前面右側端部には第2仕切り部材右位置検出片482bが設けられている。また、下水平支持部482に設けられた位置検出部材487は断面がほぼL状に形成され、上方のLED基板486から引き出されたフラット配線ケーブル489Bが垂直片部487cに沿って配設され、水平片部487d上で折り畳まれて方向を変え、水平片部487dに沿って第2仕切り部材右位置検出片482bの方向へ延設され、途中に設けられたスリット状の破線引き出し部487eから下方へ引き出されるように構成されている。なお、位置検出部材487には複数のビス穴487fが設けられており、該ビス穴487fを介して図示しないビスによって位置検出部材487が第2可動仕切り部材48Bの下端部に固定されるようになっている。第1可動仕切り部材48Aの下端部の下水平支持部481(図30参照)も同様の構造を有している。
第1可動仕切り部材48Aと第2可動仕切り部材48Bは、それぞれ表示装置41の右側から左側までもしくはその逆に移動可能であるため、図45に示されているように、フラット配線ケーブル489Aと489Bは、第1可動仕切り部材48Aと第2可動仕切り部材48Bが各々初期位置にある場合には弛んだ状態になるように長さが設定されている。また、フラット配線ケーブル489Aと489Bの先端は、それぞれ役物中継基板436の下面側において、基板側の端子と電気的に接続されるように構成されている。
しかも、フラット配線ケーブル489Aと489Bの先端が役物中継基板436の下面側にて基板側の端子に接続されているため、ケーブルが交差するように移動することでケーブルが変形したとしても、ケーブルの接続箇所に大きな力が働くのを回避することができ、可動仕切り部材が移動を繰り返すことでケーブルの接続箇所が切断される故障が発生するのを抑制することができる。
図47及び図48に示すように、第1特別変動入賞装置38は、主に、左右方向に長尺で左右方向略中央部に開口を有するベース部材380と、ベース部材380の開口を前方から覆うようにして当該開口内に開閉自在に装着される開閉扉38cと、ベース部材380の前面略中央部に装着され当該ベース部材380の開口に対応する部分に開口を有する前面装飾部材381と、ベース部材380の前面左部に装着される左側入賞口形成部材382と、ベース部材380の前面右部に装着される右側入賞口形成部材383と、ベース部材380の後面左部と後面右部とに装着される基板カバー部材530,530と、ベース部材380の開口を後方から覆うようにして当該ベース部材380の後面略中央部に装着される大入賞口部材384と、大入賞口部材384内に配設され当該第1特別変動入賞装置(大入賞口)38に入賞した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38a,38aと、大入賞口部材384の後面に装着されるレンズ部材385と、レンズ部材385の後面に装着されるソレノイドベース部材386と、を備えて構成される。
また、大入賞口部材384には、第1特別変動入賞装置38の上方に配設されている普通変動入賞装置37に入賞した遊技球が通る始動入賞球流路37dが設けられている。
LED基板387上(具体的には、LED基板387の前面上)にはLEDが設けられており、第1特別変動入賞装置38は、LED基板387のLEDから照射されて、光を透過可能な透光性の材料で形成されるレンズ部材385、大入賞口部材384及びベース部材380を透過した光によって、大入賞口内や開閉扉38cの周囲を光らせることができるよう構成されている。
具体的には、例えば、図48に示すように、ベース部材380の開口の下方には、光拡散用のレンズカットが前面等に形成された装飾レンズ部380aが設けられている。前面装飾部材381のうち装飾レンズ部380aに対応する部分には開口部381aが設けられており、図47に示すように、ベース部材380の前面に前面装飾部材381を装着した状態で、開口部381aから装飾レンズ部380aが露出するよう構成されている。これにより、開閉扉38cの周囲のうち少なくとも装飾レンズ部380aが、LED基板387のLEDからの光で光っているように見せることができる。
また、大入賞口ソレノイド38bのプランジャーの先端部には、開閉扉38cと大入賞口ソレノイド38bとを連結するための開閉リンク部材38dが取り付けられている。
そして、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されている前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383は、レンズ部510を避けるようにしてベース部材380の前面に装着される。そのため、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383は、完全に三分割されている。
また、基板カバー部材530は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されていることが好ましい。また、基板カバー部材530の形状は、LED基板520のLED520aからの光が当該基板カバー部材530や当該基板カバー部材530とベース部材380との隙間から漏れない(或いは、漏れ難い)形状であることが好ましい。
また、図50及び図51には、ベース部材380が有するレンズ部510の詳細な構造が示されている。なお、図50(a)は、ベース部材380の右部に設けられたレンズ部510を前面側から見た斜視図であり、図50(b)は、ベース部材380の右部に設けられたレンズ部510を後面側から見た斜視図である。また、図51(a)は、ベース部材380の左部に設けられたレンズ部510を前面側から見た斜視図であり、図51(b)は、ベース部材380の左部に設けられたレンズ部510を後面側から見た斜視図である。
また、図52には、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383の詳細な構造が示されている。なお、図52は、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383を後面側から見た斜視図である。
また、図53には、第1特別変動入賞装置38が有する線状発光部500の詳細な構造が示されている。なお、図53(a)は、第1特別変動入賞装置38の左部に設けられた線状発光部500の近傍の正面図であり、図53(b)は、図53(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
また、図47(a)及び図53(b)に示すように、レンズ部510は、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の前面と略面一となるようにベース部材380の前面に突設されてなるよう構成されている。なお、レンズ部510は、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の前面よりも前方へ突出するようにベース部材380の前面に突設されていてもよい。
一方、図52に示すように、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383の端部のうちベース部材380の進入凹部380bに対応する部分には、空間部(進入凹部380b)に前方から進入してレンズ部510の側面を覆う進入部381bが設けられている。すなわち、進入部381bは、第1装飾部材(前面装飾部材381)及び第2装飾部材(左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)にそれぞれ設けられている。
そして、図53(b)に示すように、進入凹部380bは、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の後面から突出して当該進入凹部380bの奥部に達する進入部381bで塞がれている。
ここで、本実施形態では、各レンズ部510は領域面積が異なるのに、それぞれを照射するLED520aの個数は同数(本実施形態の場合、2個)となっている。したがって、光量に差が出てしまうことを改善するために、各レンズ部510に形成するレンズカットを異ならせる(具体的には、カット幅を変える等)ことが好ましい。これにより、レンズ部510の領域面積にかかわらず、各レンズ部510における光りの見え方が略同一となる。
さらに、本実施形態では、レンズ部510には、レンズ部510の延在方向(長手方向)に直交する方向に(すなわち、カット幅の方向がレンズ部510の長手方向に沿うように)レンズカットが形成されている。これにより、レンズ部510の後方に複数のLEDを当該レンズ部510に沿って並べて設けなくても、効率よくレンズ部510の長手方向一端から他端まで(すなわち、レンズ部510全体)が光っているように見せることができる。
さらに、基板カバー部材530の少なくとも内面を反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われた反射面とすることも可能である。これにより、LED520aからの光を基板カバー部材530の内面で反射することができるため、より効率よくレンズ部510全体が光っているように見せることができる。
すなわち、レンズ部510は、レンズ部510を挟んでベース部材380の前面の一側を覆う第1装飾部材(前面装飾部材381)と、レンズ部510を挟んでベース部材380の前面の他側を覆う第2装飾部材(左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)と、を隔離するようにベース部材380の一端部から他端部まで延在してなる。
ベース部材とレンズ部とを別体とした場合、ベース部材に開設されたレンズ部装着口にレンズ部を嵌め込むことによってベース部材にレンズ部を装着することが考えられるが、それでは、レンズ部装着口によって線状発光部500の延設幅が制約されてしまう。これに対し、本実施形態のように、ベース部材380とレンズ部510とを一体的に形成することによって、ベース部材380の一端部から他端部まで延在する線状発光部500を構成することが可能となる。さらに、本実施形態では、レンズ部510の延在方向の長さを、第1装飾部材(前面装飾部材381)と第2装飾部材(左側入賞口形成部材382、右側入賞口形成部材383)との間に形成される間隙の延在方向の長さと略同一となる又は当該間隙の延在方向の長さよりも長くなるようにすることによって、表示装置41のライン表示との関連性(連続性)を強調し易くなっている。
これにより、レンズ部510の側面だけでなくLED520aの側方も進入部381bの反射面381cで覆われるので、LED520aの照射光を余すことなくレンズ部510に反射することが可能となる。
遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。
ROM111Bは、遊技制御のための不変の情報(プログラム、固定データ、各種乱数の判定値等)を不揮発的に記憶し、RAM111Cは、遊技制御時にCPU111Aの作業領域や各種信号や乱数値の記憶領域として利用される。ROM111B又はRAM111Cとして、EEPROMのような電気的に書換え可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1〜3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が大当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。さらに、これらのパターンテーブルには、後半変動パターンテーブル、前半変動パターンテーブルが含まれている。
なお、信頼度は、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャル1リーチ<スペシャル2リーチ<スペシャル3リーチ<スペシャル4リーチの順に高くなるようになっている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されないと判定する場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
また、図示しないが、遊技用マイコン111は、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄用乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)を決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数等を生成するための乱数生成回路と、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)に基づいてCPU111Aに対する所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号や乱数生成回路の更新タイミングを与えるクロックを生成するクロックジェネレータを備えている。
また、遊技用マイコン111は、電源投入時や、大当り時などのイベント発生時、磁石や電波等による不正の検出時に個別IDレジスタ111Dに記憶されたIDを、情報伝達部71から出力する。
演出制御装置300は、遊技用マイコン111と同様にアミューズメントチップ(IC)からなる主制御用マイコン(1stCPU)311と、該1stCPU311の制御下でもっぱら映像制御を行う映像制御用マイコン(2ndCPU)312と、該2ndCPU312からのコマンドやデータに従って表示装置41への映像表示のための画像処理を行うグラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)313と、各種のメロディや効果音などをスピーカ(音声出力部)19a,19bから再生させるため音の出力を制御する音源LSI314を備えている。
さらに、演出制御装置300には、前面枠12に設けられた演出ボタン25に内蔵されているスイッチ25aや上記盤演出装置44内のモータの初期位置を検出する演出モータスイッチのオン/オフ状態を検出して主制御用マイコン(1stCPU)311へ検出信号を入力するスイッチ入力回路336、前面枠12に設けられた上スピーカ19aを駆動するオーディオパワーアンプなどからなるアンプ回路337a、前面枠12に設けられた下スピーカ19bを駆動するアンプ回路337bが設けられている。
遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、普図始動ゲート34に備えられたゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。そして、普図表示器に、識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器に特別の結果態様を表示するとともに、普電ソレノイド37cを動作させ、普通変動入賞装置37の可動部材37b,37bを所定時間(例えば、0.3秒間)前述のように開放する制御を行う。
なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力に基づき始動記憶を記憶し、この始動記憶に基づき、第2特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。
また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、表示装置41で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、演出状態(演出モード)の設定や、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理等を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、CPU111Aは、例えば、大入賞口ソレノイド38bにより第1特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。
そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定の開放可能時間が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回、10回又は2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器や特図2表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
この高確率状態は、特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態である。また、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき高確率状態となっても、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームの両方が高確率状態となる。
この時短状態においては、普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置37を時短動作状態とする制御を行い、普通変動入賞装置37が通常動作状態である場合よりも、単位時間あたりの普通変動入賞装置37の開放時間が実質的に多くなるように制御するようになっている。
また、高確率状態と時短状態は、それぞれ独立して発生可能であり、両方を同時に発生することも可能であるし一方のみを発生させることも可能である。
なお、以下の説明や図中では、時短状態を特定遊技状態や普電サポート状態又は電サポ状態と称することがある。
まず、遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ(遊技用マイコン)111によって実行される制御について説明する。遊技用マイコン111による制御処理は、主に、図57及び図58に示すメイン処理と、所定時間周期(例えば、4ミリ秒)で行われる図59に示すタイマ割込み処理とからなる。
メイン処理は、遊技機10の電源が投入されることで開始される。
このメイン処理においては、図57に示すように、まず、割込みを禁止する処理(ステップS1)を行ってから、割込みが発生したときに実行するジャンプ先のベクタアドレスを設定する割込みベクタ設定処理(ステップS2)、割込みが発生したときにレジスタ等の値を退避する領域の先頭アドレスであるスタックポインタを設定するスタックポインタ設定処理(ステップS3)、割込み処理のモードを設定する割込みモード設定処理(ステップS4)を行う。
次いで、RAMやEEPROM等の読出し書込み可能なRWM(リードライトメモリ)のアクセス許可をし、全出力ポートに出力が無い状態に設定するOFFデータを出力する(ステップS6,S7)。
次いで、シリアルポート(遊技用マイコン111に予め搭載されているポートで、本実施形態では、払出制御装置200や演出制御装置300とパラレル通信を行っているため使用しない)を使用しない状態に設定する処理を行う(ステップS8)。
ステップS9で、初期化スイッチがOFFと判定した場合(ステップS9;No)には、RWM内の停電検査領域1の値が正常な停電検査領域チェックデータ1であるかをチェックし(ステップS10)、停電検査領域1の値が正常であるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11で、停電検査領域1の値が正常であると判定した場合(ステップS11;Yes)には、RWM内の停電検査領域2の値が正常な停電検査領域チェックデータ2であるかをチェックし(ステップS12)、停電検査領域2の値が正常であるか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13で、停電検査領域2の値が正常であると判定した場合(ステップS13;Yes)には、RWM内の所定領域のチェックサムを算出し(ステップS14)、算出したチェックサムと電源断時のチェックサムとを比較して(ステップS15)、チェックサムが一致するか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16で、チェックサムが一致すると判定した場合(ステップS16;Yes)には、図58のステップS17へ移行し、停電から正常に復旧した場合の処理を行う。
次いで、RWM内の遊技状態を記憶する領域を調べて遊技状態が高確率状態であるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20で、高確率状態でないと判定した場合(ステップS20;No)には、ステップS21,S22をスキップしてステップS23へ移行する。
次いで、後述の特図ゲーム処理を合理的に実行するために用意されている特図ゲーム処理番号に対応する停電復旧時のコマンドを演出制御装置300へ送信する処理(ステップS23)を行ってステップS29へ進む。
次いで、RWMクリアに関する外部情報を出力する期間の時間値を設定し(ステップS27)、電源投入時のコマンドを演出制御装置300へ送信して(ステップS28)、ステップS29へ進む。
次いで、遊技用マイコン111(クロックジェネレータ)内のタイマ割込み信号及び乱数更新トリガ信号(CTC)を発生するCTC(Counter/Timer Circuit)回路を起動する処理を行う(ステップS30)。なお、CTC回路は、遊技用マイコン111内のクロックジェネレータに設けられている。クロックジェネレータは、水晶発振器113からの発振信号(原クロック信号)を分周する分周回路と、分周された信号に基づいてCPU111Aに対して所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号及び乱数生成回路へ供給する乱数更新のトリガを与える信号CTCを発生するCTC回路とを備えている。
次いで、電源投入時の乱数生成回路内の所定のレジスタ(ソフト乱数レジスタ1〜n)の値を抽出し、対応する各種初期値乱数(大当り図柄を決定する乱数(大当り図柄乱数1、大当り図柄乱数2)、普図の当りを決定する乱数(当り乱数))の初期値(スタート値)としてRWMの所定領域にセーブしてから(ステップS32)、割込みを許可する(ステップS33)。本実施形態で使用するCPU111A内の乱数生成回路においては、電源投入毎にソフト乱数レジスタの初期値が変わるように構成されているため、この値を各種初期値乱数の初期値(スタート値)とすることで、ソフトウェアで生成される乱数の規則性を崩すことができ、遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができる。
ステップS36で、停電監視信号がONでないと判定した場合(ステップS36;No)には、初期値乱数更新処理(ステップS34)に戻る。すなわち、停電が発生していない場合には、初期値乱数更新処理と停電監視信号のチェック(ループ処理)を繰り返し行う。初期値乱数更新処理(ステップS34)の前に割り込みを許可する(ステップS33)ことによって、初期値乱数更新処理中にタイマ割込みが発生すると割込み処理が優先して実行されるようになり、タイマ割込みが初期値乱数更新処理によって待たされることで割込み処理が圧迫されるのを回避することができる。
ステップS37で、継続していないと判定した場合(ステップS37;No)には、停電監視信号がONであるかの判定(ステップS36)に戻る。
一方、ステップS37で、継続していると判定した場合(ステップS37;Yes)、すなわち、停電が発生していると判定した場合には、一旦割込みを禁止する処理(ステップS38)、全出力ポートにOFFデータを出力する処理(ステップS39)を行う。
次いで、RWMの電源遮断時のチェックサムを算出する処理(ステップS42)、算出したチェックサムをチェックサム領域にセーブする処理(ステップS43)、RWMへのアクセスを禁止する処理(ステップS44)を行ってから、遊技機10の電源が遮断されるのを待つ。このように、停電検査領域にチェックデータをセーブするとともに、電源遮断時のチェックサムを算出することで、停電等に伴う遊技機10の電源遮断の前にRWMに記憶されていた情報が正しくバックアップされているか否かを、遊技機10の電源再投入時に判断することができる。
次に、タイマ割込み処理について説明する。
タイマ割込み処理は、クロックジェネレータ内のCTC回路で生成される周期的なタイマ割込み信号がCPU111Aに入力されることで開始される。CPU111Aにおいてタイマ割込みが発生すると、図59のタイマ割込み処理が開始される。
タイマ割込み処理が開始されると、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず所定のレジスタに保持されている値をRWMに移すレジスタ退避の処理(ステップS51)を行う。なお、本実施形態において遊技用マイコンとして使用しているZ80系のマイコンでは、当該処理を表レジスタに保持されている値を裏レジスタに退避することで置き換えることができる。
次いで、各種処理でセットされた出力データに基づき、ソレノイド(大入賞口SOL38b、普電SOL37c)等のアクチュエータの駆動制御などを行うための出力処理(ステップS53)を行う。
次いで、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、普図のゲートスイッチ34a、一般入賞口スイッチ35a、カウントスイッチ38aから正常な信号の入力があるか否かの監視や、エラーの監視(前面枠やガラス枠が開放されていないかなど)を行う入賞口スイッチ/エラー監視処理(ステップS57)を行う。
次いで、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(ステップS58)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(ステップS59)を行う。
次いで、割込み要求をクリアして割込みの終了を宣言する処理(ステップS64)を行い、ステップS51で退避したレジスタのデータを復帰する処理(ステップS65)を行った後、割込みを許可する処理(ステップS66)を行って、タイマ割込み処理を終了する。
次に、前述のタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS58)の詳細について説明する。
特図ゲーム処理では、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aの入力の監視と、特図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、特図の表示の設定を行う。
この始動口スイッチ監視処理では、第1始動入賞口をなす始動入賞口36、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置37に遊技球の入賞があると、各種乱数(大当り乱数など)の抽出を行い、当該入賞に基づく特図変動表示ゲームの開始前の段階で入賞に基づく遊技結果を事前に判定する遊技結果事前判定を行う。
このカウントスイッチ監視処理1では、第1特別変動入賞装置38内に設けられたカウントスイッチ38aのカウント数を監視する処理を行う。
次いで、特図ゲーム処理タイマが、既にタイムアップしているか、又は、当該特図ゲーム処理タイマの更新(−1)によりタイムアップしたかをチェックして(ステップA3)、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップA4)。
次いで、分岐処理終了後のリターンアドレスをスタック領域に退避させる処理(ステップA7)を行った後、特図ゲーム処理番号に応じてゲーム分岐処理(ステップA8)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「1」の場合は、特図の停止表示時間の設定や、特図表示中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図変動中処理(ステップA10)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「2」の場合は、特図変動表示ゲームの遊技結果が大当りであれば、大当りの種類に応じたファンファーレコマンドの設定や、各大当りの大入賞口開放パターンに応じたファンファーレ時間の設定や、ファンファーレ/インターバル中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図表示中処理(ステップA11)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「4」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドでなければインターバルコマンドを設定する一方で最終ラウンドであればエンディングコマンドを設定する処理や、大入賞口残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口開放中処理(ステップA13)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「5」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドであれば大入賞口内にある残存球が排出されるための時間を設定する処理や、大当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口残存球処理(ステップA14)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「6」の場合は、特図普段処理(ステップA9)を行うために必要な情報の設定等を行う大当り終了処理(ステップA15)を行う。
次いで、特図2表示器の変動を制御するためのテーブルを準備した後(ステップA18)、特図2表示器に係る図柄変動制御処理(ステップA19)を行う。
一方、ステップA4で、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしていないと判定した場合(ステップA4;No)には、処理をステップA16に移行して、それ以降の処理を行う。
次に、前述の特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理(ステップA1)の詳細について説明する。
図61に示すように、始動口スイッチ監視処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、第1始動口(始動入賞口36)による保留の情報を設定するテーブルを準備した後(ステップA111)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112)を行う。
ステップA113で、普通電動役物が作動中であると判定した場合(ステップA113;Yes)には、処理をステップA116に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA113で、普通電動役物が作動中でないと判定した場合(ステップA113;No)には、普通変動入賞装置37への不正入賞数が不正発生判定個数以上であるかをチェックして(ステップA114)、不正入賞数が不正発生判定個数以上であるか否かを判定する(ステップA115)。普通変動入賞装置37は、閉状態では遊技球が入賞不可能であり、開状態でのみ遊技球が入賞可能である。よって、閉状態で遊技球が入賞した場合は何らかの異常や不正が発生した場合であり、このような閉状態で入賞した遊技球があった場合はその数を不正入賞数として計数する。そして、このように計数された不正入賞数が所定の不正発生判定個数(上限値)以上であるかが判定される。
一方、ステップA115で、不正入賞数が不正判定個数以上であると判定した場合(ステップA115;Yes)には、始動口スイッチ監視処理を終了する。すなわち、第2始動記憶をそれ以上発生させないようにする。
次に、前述の始動口スイッチ監視処理における特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112、A117)の詳細について説明する。
特図始動口スイッチ共通処理は、始動口1スイッチ36aや始動口2スイッチ37aの入力があった場合に、各々の入力について共通して行われる処理である。
ステップA202で、監視対象の始動口スイッチに入力がないと判定した場合(ステップA202;No)には、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
一方、ステップA202で、監視対象の始動口スイッチに入力があると判定した場合(ステップA202;Yes)には、当該監視対象の始動口スイッチの始動口入賞フラグをセーブした後(ステップA203)、当該監視対象のハード乱数ラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードし、準備する(ステップA204)。
次いで、始動口信号出力回数を更新(+1)して出力回数がオーバーフローするかをチェックし(ステップA206)、出力回数がオーバーフローするか否かを判定する(ステップA207)。
一方、ステップA207で、出力回数がオーバーフローすると判定した場合(ステップA207;Yes)には、処理をステップA209に移行する。
そして、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aのうち、監視対象の始動口スイッチ(例えば、始動口1スイッチ36a等)に対応する更新対象の特図保留(始動記憶)数が上限値未満かをチェックして(ステップA209)、特図保留数が上限値未満か否かを判定する(ステップA210)。
次いで、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aのうち、監視対象の始動口スイッチ(例えば、始動口1スイッチ36a等)の飾り特図保留数コマンド(MODE)を準備した後(ステップA216)、特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンド(ACTION)を準備して(ステップA217)、コマンド設定処理(ステップA218)を行う。
次いで、特図保留数に対応する乱数セーブ領域のアドレスを算出して(ステップA219)、大当り乱数をRWMの大当り乱数セーブ領域にセーブする(ステップA220)。
次いで、対応する変動パターン乱数1から3を抽出してRWMの各乱数のセーブ領域にセーブし(ステップA223、A224、A225)、特図保留情報判定処理(ステップA226)を行って、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
ステップA212で、始動口1スイッチ36aの入力であると判定した場合(ステップA212;Yes)には、飾り特図保留数コマンド(保留オーバーフローコマンド)を準備し(ステップA213)、コマンド設定処理(ステップA214)を行って、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
一方、ステップA212で、始動口1スイッチ36aの入力でないと判定した場合(ステップA212;No)には、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
次に、前述の始動口スイッチ共通処理における特図保留情報判定処理(ステップA226)の詳細について説明する。
特図保留情報判定処理は、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理である。
ステップA231で、始動口2の入賞であると判定した場合(ステップA231;Yes)には、高確率時(高確率状態)であるか否かの判定を行う(ステップA233)。
一方、ステップA231で、始動口2の入賞でないと判定した場合(ステップA231;No)には、電サポ(時短状態)又は大当り(特別遊技状態)中であるか否かを判定する(ステップA232)。
一方、ステップA232で、電サポ又は大当り中でないと判定した場合(ステップA232;No)には、高確率時(高確率状態)であるか否かの判定を行う(ステップA233)。
一方、ステップA233で、高確率時でないと判定した場合(ステップA233;No)には、低確率時(通常確率状態)の判定値を設定し(ステップA235)、対象の大当り乱数をロードする(ステップA236)。そして、大当り乱数値が大当り判定値と一致するか否かによって大当りであるか否かを判定する(ステップA237)。
一方、ステップA237で、大当りでないと判定した場合(ステップA237;No)には、はずれ図柄情報を取得し(ステップA241)、取得した図柄情報に対応する図柄情報コマンドを準備して(ステップA242)、コマンド設定処理を行う(ステップA243)。
この処理により、始動記憶の発生に基づき、演出制御装置300に対して飾り特図保留数コマンドが送信され、その後、事前判定情報(事前判定コマンド)として特図種別・図柄情報コマンドと変動パターン乱数コマンドとが送信される。そして、演出制御装置300では、飾り特図保留数コマンドに基づき特図始動記憶数を増加し、図柄情報コマンド及び変動パターン乱数コマンドに基づき事前演出(先読み演出)を行う。
すなわち、始動記憶に対応した結果関連情報の判定結果(先読み結果)を、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に演出制御装置300に対して知らせることができる。そして、演出制御装置300は、表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示を変化させるなどして、その特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に遊技者に結果関連情報を報知することが可能となる。
また、変動パターン乱数2及び変動パターン乱数3を変動パターン乱数コマンドに含めるようにしても良いし、変動パターン乱数コマンドに代えて変動パターン乱数1〜3により判定した変動パターンを示すコマンドを送信するようにしても良い。すなわち、変動パターン乱数1〜3を全て演出制御装置300に送信しても良いし、変動開始時のように変動パターンを決定してから変動パターン番号を演出制御装置300に送信するようにしても良い。
図65(a),(b)に示すように、特別結果には、特別遊技状態の実行態様や特別遊技状態の終了後に遊技者に付与される付加遊技価値が異なる複数種類が設定されており、遊技制御装置100では始動口への遊技球の入賞に基づき抽出された大当り図柄乱数に基づき特別結果を選択する。すなわち、大当り図柄乱数に基づき特別遊技状態の実行態様や付加遊技価値の量が決定されるといえる。
また、付加遊技価値とは、特別遊技状態の終了後に次回の特別結果態様の導出まで遊技状態を高確率状態とすることや、特別遊技状態の終了後に所定回数の特図変動表示ゲームを実行するまで時短状態とすることである。
また、大当り図柄乱数に基づいて、特別遊技状態の終了後に確率状態を報知する(確率明瞭)か報知しない(確率曖昧)かも決定される。
また、特別結果の振り分けは、第1特図変動表示ゲームよりも第2特図変動表示ゲームの方が遊技者にとって有利な特別結果が選択される確率が高くなるようにされている。
次に、前述の特図ゲーム処理における特図普段処理(ステップA9)の詳細について説明する。
図64に示すように、特図普段処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、特図2保留数(第2始動記憶数)が0であるかをチェックして(ステップA301)、特図2保留数が0であるか否かを判定する(ステップA302)。
ステップA302で、特図2保留数が0であると判定した場合(ステップA302;Yes)には、特図1保留数(第1始動記憶数)が0であるかをチェックして(ステップA303)、特図1保留数が0であるか否かを判定する(ステップA304)。
ステップA304で、特図1保留数が0であると判定した場合(ステップA304;Yes)には、既に客待ちデモが開始されているかをチェックして(ステップA305)、既に客待ちデモが開始されているか否か、すなわち、客待ちデモが開始済みであるか否かを判定する(ステップA306)。
一方、ステップA306で、客待ちデモが開始済みであると判定した場合(ステップA306;Yes)には、既に客待ちデモフラグ領域に客待ちデモ中フラグがセーブ(ステップA307)され、客待ちデモコマンドも準備(ステップA308)され、コマンド設定処理(ステップA309)も実行されているため、これらの処理を行わずに特図普段処理移行設定処理1(ステップA310)を行い、特図普段処理を終了する。
また、ステップA302で特図2保留数が0でないと判定した場合(ステップA302;No)や、ステップA304で特図1保留数が0でないと判定した場合(ステップA304;No)には、特図変動表示ゲームが大当りであるか否かを判定するための大当りフラグにはずれ情報や大当り情報を設定する大当りフラグ設定処理(ステップA311)を行う。
次いで、特図変動表示ゲームの変動態様を設定する変動パターン設定処理(ステップA317)、変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA318)を行う。この変動開始情報設定処理では、特図変動表示ゲームの変動パターンに関する情報を含む変動パターンコマンド、飾り特図変動表示ゲームに係る停止図柄パターン(停止結果態様)情報に対応する飾り特図コマンド、表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示に係る飾り特図保留数コマンド(飾り特図保留数コマンド)を準備する。これらのコマンドは後に演出制御装置300に送信される。
次に、前述の特図普段処理における変動パターン設定処理(ステップA317)の詳細について説明する。
図66に示すように、変動パターン設定処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、図柄情報(作業用)がはずれ図柄情報であるかをチェックして(ステップA321)、はずれ図柄情報であるか否かを判定する(ステップA322)。
ステップA322で、はずれ図柄情報であると判定した場合(ステップA322;Yes)には、現在の遊技状態に対応する変動グループ選択テーブル(図68、図69参照)を準備して(ステップA323)、対象の領域から変動パターン乱数1をロードして準備する(ステップA325)。
一方、ステップA322で、はずれ図柄情報でないと判定した場合(ステップA322;No)には、特図(特図1又は特図2)に対応する大当り時の変動グループ選択テーブル(図67参照)を準備して(ステップA324)、対象の領域から変動パターン乱数1をロードして準備する(ステップA325)。
次いで、対象の領域から変動パターン乱数2をロードして準備し(ステップA328)、振り分け処理(ステップA329)を行って、振り分けた結果得られた後半変動番号を取得する(ステップA330)。
次いで、後半変動番号を対象の後半変動番号領域にセーブし(ステップA331)、後半変動番号がリーチなし変動の番号かをチェックして(ステップA332)、リーチなし変動の番号であるか否かを判定する(ステップA333)。
一方、ステップA333で、リーチなし変動の番号でないと判定した場合(ステップA333;No)には、前半変動選択テーブル2(リーチ用)を準備し(ステップA335)、対象の領域から変動パターン乱数3をロードして準備する(ステップA336)。
次いで、振り分け処理を行い(ステップA337)、振り分けた結果得られた前半変動番号を取得して準備し(ステップA338)、変動パターン設定処理を終了する。
以上の処理により、変動パターン乱数1に基づき変動グループ(リーチなし、ノーマルリーチ、SP1〜4リーチ、共通変動(後述)の何れか)が選択され、変動パターン乱数2に基づき変動グループの中から詳細な演出の振り分け(変動パターンの選択)が行われるとともに、変動パターン乱数3に基づきリーチ状態となるまでの前半変動の変動態様が選択される。
第1特図変動表示ゲームのはずれ時の変動グループ選択テーブル及び第2特図変動表示ゲームのはずれ時の変動グループ選択テーブルでは、時短状態(普電サポート状態)であるか否かにより使用するテーブルが異なり、時短状態(普電サポート状態)でない場合(普図低確率状態である場合)は図68のテーブルを用い、時短状態である場合(普図高確率状態である場合)は図69のテーブルを用いる。
第2始動記憶の場合も同様、第2始動記憶数によって使用するテーブルが異なり、時短状態でない場合は、第2始動記憶数が1である時、すなわち、第2特図変動表示ゲームの開始により第2始動記憶数が1から0になる時に、当該特図変動表示ゲームについて図68(c)のテーブルを用い、第2始動記憶数が2、3又は4である時に図68(d)のテーブルを用いる。第2始動記憶数が多いほどリーチなし及びノーマルリーチの変動時間が短くされており、迅速に第2始動記憶を消化できるようにされている。
第2始動記憶の場合も同様、時短状態である場合は、第2始動記憶数が1である時、すなわち、第2特図変動表示ゲームの開始により第2始動記憶数が1から0になる時に、当該特図変動表示ゲームについて図69(c)のテーブルを用い、第2始動記憶数が2、3又は4である時に図69(d)のテーブルを用いる。この場合も、第2始動記憶数が多い場合の方がリーチなし及びノーマルリーチの変動時間が短くされており、迅速に第2始動記憶を消化できるようにされている。
すなわち、時短状態において特図変動表示ゲームの開始時に第2始動記憶数が特定数(ここでは1)である場合には、当該第2始動記憶に基づく第2特図変動表示ゲームの変動パターンとして、変動時間の異なる複数種類の変動パターンの中から比較的変動時間の長い変動パターンである共通変動(リーチ有無共通)を高確率で選択するようにされている。また、時短状態においては特図変動表示ゲームの開始時に始動記憶が特定数(ここでは1)よりも多い場合には、複数種類の変動パターンの中から通常遊技状態中には決定することのない変動時間の最も短い変動パターン(ここでは変動時間3秒の変動パターン)を高確率で選択するようにされている。これにより、始動記憶を素早く消化してオーバーフローを防止するようにしている。また、時短状態であっても特図変動表示ゲームの結果を特別結果とすると決定された場合には、始動記憶の数に拘わらずに変動パターンが選択され、共通変動は選択されない。
次に、前述の特図普段処理における変動開始情報設定処理(ステップA318)の詳細について説明する。
図70に示すように、変動開始情報設定処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、対象の変動パターン乱数1〜3の乱数セーブ領域を0クリアする(ステップA401)。
次いで、前半変動時間値テーブルを設定し(ステップA402)、前半変動番号に対応する前半変動時間値を取得する(ステップA403)。
次いで、後半変動時間値テーブルを設定し(ステップA404)、後半変動番号に対応する後半変動時間値を取得する(ステップA405)。
次いで、前半変動番号に対応する変動コマンド(MODE)を算出して準備し(ステップA408)、後半変動番号の値を変動コマンド(ACTION)として準備して(ステップA409)、コマンド設定処理を行う(ステップA410)。
次いで、変動図柄判別フラグに対応する飾り特図保留数コマンド(MODE)を準備し(ステップA413)、変動図柄判別フラグに対応する乱数セーブ領域のアドレスを設定して(ステップA414)、変動図柄判別フラグに対応する特図保留数を−1更新する(ステップA415)。
次いで、特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンド(ACTION)を準備し(ステップA416)、コマンド設定処理を行う(ステップA417)。
次いで、変動図柄判別フラグに対応する乱数セーブ領域をシフトし(ステップA418)、シフト後の空き領域を0クリアして(ステップA419)、変動開始情報設定処理を終了する。
前述したように演出制御装置300は、主制御用マイコン(1stCPU)311と、当該主制御用マイコン311の制御下で映像制御を行う映像制御用マイコン(2ndCPU)312とを備えている。
そして、主制御用マイコン(1stCPU)311による制御処理は、主に、図71に示す1stメイン処理と、所定時間周期(例えば、2ミリ秒)に行われる図72に示す割込み処理とからなる。
まず、1stメイン処理について説明する。
この1stメイン処理においては、図71に示すように、はじめにプログラム開始時の処理を行う。
このプログラム開始時の処理では、まず、割込みを禁止し(ステップB1)、CPUの初期化やRAMの初期値設定、乱数の初期化等を行う各種初期化処理を行う(ステップB2)。そして、各種割込みのタイマを起動して(ステップB3)、割込みを許可する(ステップB4)。
そして、ループの処理では、まず、WDT(watchdog timer)をクリアし(ステップB5)、演出ボタン25の操作に基づく入力信号(立ち上がりエッジ)から入力情報を作成する演出ボタン入力処理(ステップB6)を行う。
次いで、遊技制御コマンド解析処理(ステップB7)を行う。この遊技制御コマンド解析処理では、遊技制御装置100から送信される遊技に関するコマンドを正しく受信したか否かを判定し、正しく受信していた場合にはコマンドを確定して、後述するシーン制御処理のためのコマンドの区分けをする処理を行う。
次いで、映像制御用マイコン(2ndCPU)312に出力するコマンドを編集する演出コマンド編集処理(ステップB10)を行う。
次いで、スピーカ(上スピーカ19a、下スピーカ19b)からの音声の出力に関する制御を行うサウンド制御処理(ステップB11)、盤装飾装置46、枠装飾装置18のLEDの制御を行う装飾制御処理(ステップB12)、盤演出装置44、枠演出装置45のモータやソレノイドの制御を行うモータ/SOL制御処理(ステップB13)を行う。
次いで、飾り特図変動表示ゲームの変動態様の詳細を決定する乱数を更新する乱数更新処理(ステップB14)を行い、WDTをクリアする処理(ステップB5)に戻る。
次に、割込み処理について説明する。
この割込み処理においては、図72に示すように、まず、プログラムで管理するソフトタイマを更新するタイマ更新処理(ステップB21)を行う。
次いで、演出制御装置300に入力される信号を処理する入力処理(ステップB22)、演出制御装置300から出力する信号を処理する出力処理(ステップB23)を行う。
次いで、遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される遊技に関するコマンドを受信するメインコマンド受信処理(ステップB24)を行って、割込み処理を終了する。
演出制御装置300の映像制御用マイコン(2ndCPU)312は、図73に示す2ndメイン処理を行う。
この2ndメイン処理においては、図73に示すように、はじめにプログラム開始時の処理を行う。
このプログラム開始時の処理として、まず、CPUを初期化するCPU初期化処理(ステップC1)を行い、RAMを0クリアして(ステップC2)、RAMの初期値を設定する(ステップC3)。
次いで、VDP313を初期化するVDP初期化処理(ステップC4)を行い、各種割込みを許可する(ステップC5)。
次いで、各種制御処理の初期化処理(ステップC6)を行い、画面描画を許可する(ステップC7)。
ループの処理では、まず、システム周期待ちフラグをクリアし(ステップC8)、システム周期待ちフラグが1であるか否かの判定を行う(ステップC9)。システム周期とは、画像データを一時的に格納する二つのバッファを切り替える周期であって、切り替えが可能な状態となるとシステム周期フラグが「1」となる。
このシステム周期待ちフラグが1となるまでは、システム周期待ちフラグが1であるか否かの判定(ステップC9)を繰り返し、システム周期待ちフラグが1となると(ステップC9;Yes)、WDT(watchdog timer)をクリアする(ステップC10)。
次いで、受信したコマンドに基づき、表示内容を決定する2ndシーン制御処理(ステップC12)を行う。この2ndシーン制御処理では、予告キャラクタ等の設定や表示優先順位の設定を行い、特図変動表示ゲームの進行に対応する演出画像を表示装置41に表示する処理を行う。
次いで、飾り特図変動表示ゲームにおける識別情報の変動に関する表示制御処理である変動表示処理(ステップC14)を行い、特図1保留表示器及び特図2保留表示器の表示に連動して表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示の設定を行う保留表示処理(ステップC15)を行う。この保留表示処理では、始動記憶領域に記憶された事前演出情報に基づき、飾り特図始動記憶表示の表示態様を変化させる事前演出(先読み演出)の表示に関する処理も行う。
次いで、ROMのデータをRAMに設定されたバッファに転送し、実際に表示をさせる処理を行う表示システム処理(ステップC17)を行って、システム周期待ちフラグをクリアする処理(ステップC8)に戻る。
次に、前述の1stメイン処理における1stシーン制御処理(ステップB9)の詳細について説明する。
図74に示すように、1stシーン制御処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、テストモード中であるか否かを判定する(ステップB31)。
ステップB31で、テストモード中であると判定した場合(ステップB31;Yes)には、1stシーン制御処理を終了する。
一方、ステップB31で、テストモード中でないと判定した場合(ステップB31;No)には、シーン変更コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB32)。このシーン変更コマンドは、遊技制御装置100から演出制御装置300に送信される遊技に関する各種のコマンド(電源投入コマンド、停電復旧コマンド、客待ちデモコマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、大当りファンファーレコマンド、大入開放n回目コマンド、インターバルコマンド等)である。
ステップB34で、有効なコマンドであると判定した場合(ステップB34;Yes)には、受信コマンドをセーブし(ステップB35)、演出リクエストフラグをセットして(ステップB36)、受信したコマンドのコマンド識別子による分岐処理(ステップB37)を行う。
電源投入コマンドを受信した場合には、電源投入時に必要な処理を行う電源投入処理(ステップB38)を行う。
また、停電復旧コマンドを受信した場合には、停電復旧時に必要な処理を行う停電復旧(客待ち以外)処理(ステップB39)を行う。
また、客待ちデモコマンドを受信した場合には、客待ちデモの表示に関する処理等を行う客待ち処理(ステップB40)を行う。
また、ファンファーレコマンドを受信した場合には、特別遊技状態の開始に関する処理である大当りファンファーレ処理(ステップB43)を行う。
また、大入開放n回目コマンドを受信した場合には、ラウンド遊技に関する処理である大当りラウンド中処理(ステップB44)を行う。
また、インターバルコマンドを受信した場合には、ラウンド間のインターバルに関する処理である大当りインターバル処理(ステップB45)を行う。
また、エンディングコマンドを受信した場合には、特別遊技状態の終了に関する処理である大当りエンディング処理(ステップB46)を行う。
この処理として、まず、始動記憶の増減に関する情報を含む保留数コマンド(特図1保留数コマンド、特図2保留数コマンド)に基づく処理を行う保留数コマンド受信処理(ステップB47)を行い、特図変動表示ゲームの停止図柄に関する情報を含む飾り特図コマンドに基づく処理を行う飾り特図コマンド受信処理(ステップB48)を行う。
次いで、確率状態に関する情報を含む確率情報コマンドに基づき、対応する値を内部設定するとともに背景コマンドを映像制御用マイコン(2ndCPU)312に送信する処理を行う確率情報コマンド受信処理(ステップB50)を行って、1stシーン制御処理を終了する。
次に、前述の1stシーン制御処理における客待ち処理(ステップB40)の詳細について説明する。
図75に示すように、客待ち処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、客待ち状態となり客待ち画面を表示するまでの間に設定される客待ち開始フラグがあるか否かを判定する(ステップB101)。
ステップB101で、客待ち開始フラグがあると判定した場合(ステップB101;Yes)には、演出ボタン25等の操作に基づく演出モード(遊技モード)選択中であるか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示しているか否かを判定する(ステップB105)。
一方、ステップB101で、客待ち開始フラグがないと判定した場合(ステップB101;No)には、客待ち状態となった場合に遊技制御装置100から送信される客待ちデモコマンドを受信したか否かを判定する(ステップB102)。
一方、ステップB102で、客待ちデモコマンドを受信したと判定した場合(ステップB102;Yes)には、客待ち開始タイマをセットし(ステップB103)、客待ち開始フラグをセットして(ステップB104)、演出ボタン25等の操作に基づく演出モード(遊技モード)選択中であるか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示しているか否かを判定する(ステップB105)。
一方、ステップB105で、演出モード(遊技モード)選択中でないと判定した場合(ステップB105;No)には、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を切り替えるよう指示するためのモード切替操作(所定時間以上(例えば5秒)の長押し操作)があったか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示するよう指示する操作があったか否かを判定する(ステップB106)。
ステップB107で、モード選択操作がなかったと判定した場合(ステップB107;No)には、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を確定するためのモード確定操作があったか否かを判定する(ステップB109)。
一方、ステップB107で、モード選択操作があったと判定した場合(ステップB107;Yes)には、当該モード選択操作に対応する演出モード(遊技モード)を表示装置41等に表示して(ステップB108)、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を確定するためのモード確定操作があったか否かを判定する(ステップB109)。
また、ステップB106でモード切替操作がなかったと判定した場合(ステップB106;No)や、ステップB109でモード確定操作がなかったと判定した場合(ステップB109;No)には、側部演出ユニット可動処理において何もせずに次のステップに移行する(ステップB111)。
ステップB113で、客待ち開始タイマがタイムアップしていないと判定した場合(ステップB113;No)には、客待ち処理を終了する。
一方、ステップB113で、客待ち開始タイマがタイムアップしたと判定した場合(ステップB113;Yes)には、客待ち画面で表示する告知表示情報の種類やレイアウト等を設定する客待ちデモ設定処理を行い(ステップB114)、客待ち開始フラグをリセットして(ステップB115)、客待ち処理を終了する。
また、本実施形態では、客待ち処理において側部演出ユニット可動処理(ステップB111)を行う、すなわち、客待ち状態である間に側部演出ユニット900を動作させるよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、客待ち状態である間に遊技者による演出ボタン25等の操作(モード確定操作)に応じて演出モード(遊技モード)を設定し、その後、変動開始を契機に当該設定されている演出モード(遊技モード)に対応させて側部演出ユニット900を動作させるよう構成することも可能である。
その場合、側部演出ユニット900は、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの最中に動作させてもよいし、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの次に実行される変動表示ゲームの開始時に動作させてもよい。
また、その場合、変動演出パターン(後述)は、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの最中に切り替えてもよいし、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの次に実行される変動表示ゲームの開始時に切り替えてもよい。
次に、前述の1stシーン制御処理における変動中処理(ステップB41)の詳細について説明する。
図76に示すように、変動中処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、演出リクエストフラグがあるか否かを判定する(ステップB201)。演出リクエストフラグは、有効なコマンドを受信した場合に設定されるフラグであって、このフラグがある場合は受信したコマンドに基づく処理を行う。
次いで、第2演出モード用選択テーブル(図77の下段参照)をセットして(ステップB204)、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されているか否かを判定する(ステップB205)。
一方、ステップB205で、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されていると判定した場合(ステップB205;Yes)には、ステップB204でセットした第2演出モード用選択テーブルに替えて、第1演出モード用選択テーブル(図77の上段参照)をセットする(ステップB206)。そして、セットされている第1演出モード用選択テーブルを参照し、遊技制御装置100からの変動開始コマンド(図柄情報コマンド及び変動パターンコマンド)に基づいて、変動演出パターンの詳細を設定する変動演出パターン設定処理(ステップB207)を行う。
なお、本実施形態では、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されている場合と第2演出モード(第2遊技モード)が設定されている場合とで、変動演出パターンを変えるよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されている場合と第2演出モード(第2遊技モード)が設定されている場合とで、変動画面の背景だけを変えるよう構成することも可能である。
次いで、飾り特図変動表示ゲームの変動時間を設定する変動時間設定処理(ステップB211)を行い、最初のシーン及びシーン更新タイマをセットする(ステップB212)。そして、演出リクエストフラグをクリアして(ステップB213)、変動中処理を終了する。
ステップB214で、シーン更新タイマの値が0でないと判定した場合(ステップB214;No)には、ステップB211の処理に移行する。
一方、ステップB214で、シーン更新タイマの値が0であると判定した場合(ステップB214;Yes)には、次の通常シーンデータを設定する(ステップB215)。これにより、新たなシーンが開始されるとともにシーン更新タイマにシーンに応じた所定の値が設定される。
ステップB217で、役物動作タイミングでないと判定した場合(ステップB217;No)には、ステップB211の処理に移行する。
一方、ステップB217で、役物動作タイミングであると判定した場合(ステップB217;Yes)には、役物動作パターン設定処理(ステップB208)でセットされる役物動作パターンのうち演出ユニット動作態様情報に基づき役物の動作を制御する役物動作制御処理(ステップB218)を行って、ステップB211の処理に移行する。
次に、前述の変動中処理における役物動作パターン設定処理(ステップB208)の詳細について説明する。
図78に示すように、役物動作パターン設定処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、役物動作選択テーブル(図79参照)を準備して(ステップB221)、遊技制御装置100からの変動開始コマンド(図柄情報コマンド及び変動パターンコマンド)に応じた値(役物動作パターン)を取得する(ステップB222)。そして、取得した役物動作パターン(演出ユニット動作態様情報や線状発光部演出情報)をセットして(ステップB223)、役物動作パターン設定処理を終了する。
また、例えば、演出ユニット動作態様情報として「下部演出ユニット動作」がセットされた場合、変動中処理の役物動作制御処理(図77のステップB218参照)で、下部演出ユニット800の下部可動ユニット830を動作させる制御が行われる。これにより、例えば、左側可動部材835及び右側可動部材836が、透過発光部831gを遮蔽する遮蔽状態から当該透過発光部831gを露出する露出状態に変換する。
また、例えば、演出ユニット動作態様情報として「下部・シャッター演出ユニット動作」がセットされた場合、変動中処理の役物動作制御処理(図77のステップB218参照)で、下部演出ユニット800の下部可動ユニット830及び表示部仕切り演出ユニット440を動作させる制御が行われる。
ここで、側部可動ユニット940を動作させる制御としては、例えば、図83に示すように、側部演出ユニット900を、隠蔽可動部942で第1モードオブジェクト911も第2モードオブジェクト912も隠蔽せずに表示装置41の表示領域Rの一部を覆う第3状態(発光演出装置610の横に位置する状態)に変換させ、その後、隠蔽可動部942を拡径動作させる制御がある。
可動演出ユニット(側部演出ユニット900)は、画像表示装置(表示装置41)の前方に位置して表示領域Rの一部を覆う第3状態に変換可能であり、変換制御手段(演出制御装置300)は、画像表示装置(表示装置41)で実行中の変動表示ゲームが予め定められた特定条件を満たす場合(本実施形態の場合、リーチ系統がSP3リーチ又はSP4リーチである場合)に可動演出ユニット(側部演出ユニット900)を第3状態に変換するよう構成されている。
また、例えば、線状発光部演出情報として「白」、「青」又は「赤」がセットされた場合、変動中処理の線状発光部制御処理(図77のステップB216参照)で、線状発光部500を白色、青色又は赤色に発光させる制御が行われる。
また、例えば、線状発光部演出情報として「虹」がセットされた場合、変動中処理の線状発光部制御処理(図77のステップB216参照)で、線状発光部500を虹色に発光させる制御が行われる。
次に、前述の1stシーン制御処理における事前判定コマンド受信処理(ステップB49)の詳細について説明する。
図80に示すように、事前判定コマンド受信処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、事前判定コマンド(図柄情報コマンド、変動パターン乱数コマンド)を受信した否かを判定する(ステップB301)。
ステップB301で、事前判定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップB301;No)には、事前判定コマンド受信処理を終了する。
次いで、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報であるかをチェックして(ステップB303)、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報であるか否かを判定する(ステップB304)。
一方、ステップB304で、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報でないと判定した場合(ステップB304;No)、すなわち、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドが大当り図柄情報である場合には、特図(特図1又は特図2)に対応する大当り時の変動グループ選択テーブル(図67参照)を準備して(ステップB306)、準備した変動グループ選択テーブルから、受信した事前判定コマンドに含まれる変動パターン乱数コマンドに応じたリーチ系統を取得する(ステップB307)。
次いで、対象となる保留(始動)記憶領域に、選択した事前演出の報知態様等に関する事前演出情報をセーブして(ステップB310)、事前判定コマンド受信処理を終了する。
ここで、例えば、事前演出の報知態様として「保留:変化なし」が選択された場合、デフォルトの色(本実施形態の場合、白色)の飾り特図始動記憶表示が表示装置41に表示される。
また、例えば、事前演出の報知態様として「保留:青」、「保留:黄」、「保留:赤」又は「保留:虹」が選択された場合、青色、黄色、赤色又は虹色の飾り特図始動記憶表示が表示装置41に表示される。
また、本実施形態では、側部演出ユニット900が第3状態となった場合のみ、隠蔽可動部942を拡径動作させるよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、側部演出ユニット900が第1状態となった場合や第2状態となった場合に、隠蔽可動部942を拡径動作させるよう構成することも可能である。
したがって、図86(a)に示すように、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態(すなわち、下部可動ユニット830が上昇する前の状態)である場合であっても、ステージ601の後方に配設されている下部可動ユニット830の上部は仕切り部材602等を介して視認することができるし、下部可動ユニット830の下端部はステージ601の後面部や誘導導出口603bを介して視認することができる。すなわち、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態であっても、下部可動ユニット830の全容が窺える。
また、例えば、図86(a)に示すように、表示装置41の表示領域Rのうち下部左側に第1始動記憶数を表す飾り特図始動記憶表示が出現する第1記憶表示領域M1を設けるとともに、表示装置41の表示領域のうち下部右側に第2始動記憶数を表す飾り特図始動記憶表示が出現する第2記憶表示領域M2を設けることで、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合に、下部可動ユニット830の突起した上端部で、第1記憶表示領域M1と第2記憶表示領域M2とを仕切ることができる。
なお、図86(a)では、表示によって第1記憶表示領域M1と第2記憶表示領域M2とが識別可能となっているが、第1記憶表示領域M1と第2記憶表示領域M2とを一体的に表示して、下部可動ユニット830の突起した上端部で、第1記憶表示領域M1と第2記憶表示領域M2とを仕切るよう構成することも可能である。
次に、本出願の発明に係る第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、上下に円弧状に移動可能な前記隠蔽可動部942を有する枠体演出装置430とそれを用いた演出制御の仕方が前述した実施例とは異なるようにしたものである。
本実施例においては、前記実施例(図19参照)における側部演出装置900の演出ベース部材910の下部に設けられている第1モードオブジェクト(第1モード示唆部材)911と、演出ベース部材910の上部に設けられている第2モードオブジェクト(第2モード示唆部材)912の代わりに、図87〜図91に示すように、報知用表示部913と914が設けられるとともに、隠蔽可動部942の停止位置が5段階に設定されている。
本実施例では、隠蔽可動部942が上から3段目すなわち中間に位置する状態(図87参照)を初期状態と称し、最も上すなわち1段目に位置する状態を第1状態、最も下すなわち5段目に位置する状態を第2状態と称する。従って、第1状態と第2状態は確定報知状態であり、それ以外(2〜4段目の位置)は曖昧報知状態であると言える。報知用表示部913と914は、例えば、表面に文字を印刷した不透明な化粧板、あるいは表面に文字を印刷した半透明板とその背部に配設されたランプ、液晶表示パネルのような表示装置などで構成することができる。
なお、本実施例では、演出制御装置300が隠蔽可動部942を制御している(図56の盤演出装置44)が、遊技制御装置が隠蔽可動部942を制御してもよい。
さらに、移動先を決定するためのデータテーブルは、隠蔽可動部942の最上位置と最下位置である確定報知状態以外の位置(2段目〜4段目)に応じて異なるテーブルが用意されている。また、その時の遊技状態が「確変」であるか「非確変」であるかに応じて移動先の振分け率が異なるテーブルが用意されている。つまり、データテーブルは6種類ある。従って、始動入賞に伴い抽出した乱数が同一であったとしても、隠蔽可動部942のそのときの位置と遊技状態とによって最大で6種類の移動先があり得ることになる。ただし、データテーブルにおける振分け値の設定の仕方によって、乱数によっては3種類とか4種類のように移動先が制限されることもある。
また、そのときの特図変動表示ゲームの変動回数が所定回数(例えば20回)未満の時と所定回数以上のときとで異なる振分け率に設定された別のデータテーブルを用意しておいて、乱数と遊技状態(確変/非確変)と変動回数に応じて隠蔽可動部942の移動先を決定するようにしてもよい。この場合、データテーブルは12種類であり、隠蔽可動部942には最大で12種類の移動先があることになる。特図変動表示ゲームの変動回数に応じて異なる振分け率のデータテーブルを用意しておくことにより、変動回数が多いほど正しい報知をする確率が高くなるようにすることができる。
具体的には、図92(A)は、隠蔽可動部942の現在位置が3段目(初期状態位置)であって特図の変動回数が所定回数(例えば20回)未満の時に「確変」か「非確変」かに応じて使用するデータテーブルにおける振分け率である。また、図92(B)は、隠蔽可動部942の現在位置が3段目(初期状態位置)であって特図の変動回数が所定回数(例えば20回)以上の時に「確変」か「非確変」かに応じて使用するデータテーブルにおける振分け率、図92(C)は、隠蔽可動部942の現在位置が2段目であって特図の変動回数が所定回数(例えば20回)未満の時に「確変」か「非確変」かに応じて使用するデータテーブルにおける振分け率である。位置4のデータテーブルの振分け率の図示は省略してある。
なお、位置3のときの「3」は移動元と移動先が同じであるため、動作後の状態は「0」と同じであるが、「0」は動きがないのに比して、「3」は一旦上または下の方向に移動した後「3」の位置に戻るといった違いがある。
割合として「5%」が割り当てられている。従って、3段目から見て正しくない報知の方向へ移動する確率は20%、正しい報知の方向へ移動する確率は25%であり、全体しては正しい報知の方向へ移動する確率が高くなるように設定されている。
さらに、確定報知する確率も、変動回数20回未満に比して変動回数20回以上の時の方が、5%から10%へと増えており、変動回数が多い方が確定報知され易くしている。そして、隠蔽可動部942が「1」または「5」の位置へ移動すると、移動先選択テーブルがないので、以降の移動はなくなり、例えば大当りまたは確変終了までそのままの位置に固定され、確定報知となる。
また、図92(C)の表では、「非確変」の時の移動先「1」の割合が「10%」であり、図92(A)の表の「5%」よりも大きくなっているので、非確変時には「3段目」の位置よりも「2段目」の位置の方が、正しい報知をする確率が高くなっている。
隠蔽可動部942の現在位置が「4段目」にあり特図の変動回数が所定回数(例えば20回)未満の時の振分け率は、図92(C)の表の移動先「1」〜「5」の値を上下逆にして確変時と非確変時を入れ替えたような値に設定するとよい。これにより、「3段目」の位置よりも「4段目」の位置の方が、正しい報知をする確率が高くなるようにすることができる。なお、図92の各表の振分け率はこれに限定されるものでなく、他の振分け率であってもよい。
本実施例における確変状態の報知演出は、大当り遊技(大入賞口開放サイクル遊技)の終了後に、当該大当りを誘起した特図変動表示ゲームの結果が確変を伴うものであったのか確変を伴うものでなかったのかを、始動入賞の発生ごとに隠蔽可動部942を移動させて報知するものである。
具体的には、図93に示すように、先ず大当り遊技の終了タイミングt1から次の可変表示(特図変動表示ゲーム)が開始されるタイミングt2までの大当りエンディング期間T1内に、報知役物としての側部演出ユニット900を初期化動作させて、隠蔽可動部942を上から3段目の位置(図87参照)へ移動させる(図93の期間T2)。本実施例では、隠蔽可動部942がこの位置にある状態を初期状態と称する。
具体的には、図94に示すように、可変表示(変動表示ゲーム)の期間T3中に何回か報知役物としての側部演出ユニット900の作動が繰り返され(t12,t13)、当該可変表示(特図変動表示ゲーム)の停止タイミングt14で結果が大当り停止態様であった場合、大当り遊技が開始されるタイミングt15までのファンファーレ期間T4中に報知役物としての側部演出ユニット900の作動処理T5を実行して確定報知を行う。
上記のように、確定報知前に大当りが発生した場合にファンファーレ期間T4中に確定報知をすることにより、遊技者は遊技状態が低確率状態であったのか高確率状態であったのかを知ることができ、いわゆる高確率状態(潜伏確変)で大当りを引いたのか低確率状態で大当りを引き戻したのか認識することができる。
このファンファーレ処理では、先ず既に非確変状態の確定報知をしたか否か判定する(ステップA501)。ここで、非確変状態の確定報知をした(ステップA501;Yes)と判定すると、何もせずに当該ファンファーレ処理から抜ける。また、ステップA501で、非確変状態の確定報知をしていない(No)と判定すると、ステップA502へ進んで、既に確変状態の確定報知をしたか否か判定する。そして、ステップA502で、確変状態の確定報知をした(Yes)と判定すると、当該ファンファーレ処理から抜ける。
また、ガラス枠の開放中の報知役物作動契機の成立を条件とする代わりに、演出制御基板等に操作ボタンを設けて、該ボタンの操作の検出で確定報知をするようにしてもよい。
このように通常の営業における遊技店(店員)の意図的な操作により確定報知をするようにしてもよい。
また、ファンファーレ期間中の代わりに、大当り遊技中あるいはエンディング期間の初期化動作前に報知役物による確定報知を行うようにしても良い。
さらに、上記実施例では、隠蔽可動部942の停止位置を5段階に設定したが、これに限定されるものでなく、3段階、4段階あるいは6段階以上(無段階を含む)としても良い。
所定の条件(始動記憶)の成立に基づいてゲームが生起され、該ゲームが当たりとなった場合に遊技者に有利な特定遊技状態(大当り)が発生するとともに、当たりとなる確率が相対的に低い低確率状態と当たりとなる確率が相対的に高い高確率状態を有する遊技機において、
遊技の進行を制御する制御手段(遊技制御装置100)と、
遊技の進行に応じて装飾や演出を行う装飾装置と(盤装飾装置46、枠装飾装置18)、
該装飾装置を制御する装飾制御手段(演出制御装置300)と、
高確率状態であるか否かを報知する報知手段(側部演出ユニット900、隠蔽可動部942)と、を有し、
前記制御手段は、
特定の条件の成立により前記低確率状態から前記高確率状態に遷移させ、
前記報知手段は、
前記制御手段または前記装飾制御手段により制御され、
前記ゲームの生起条件とは異なる特別の条件の成立に基づいて、高確率状態であるか否かを前記報知手段によって報知させるようにした発明が含まれることが分かる。
かかる発明によれば、ゲームの生起条件とは異なる特別の条件の成立により高確率状態であるか否かを報知するので、高確率状態の報知は該ゲームと非同期に実行されることとなり、単調さが払拭され、遊技の興趣が向上する。
複数の識別情報を可変表示することで前記ゲームを行う可変表示装置(表示装置41)を備え、
前記ゲームの実行中に所定の始動口へ遊技球が入賞した場合に、該遊技球の入賞に基づく情報を所定数を上限に保留記憶として記憶可能な始動記憶保留手段(RAM111C)を備え、
前記報知手段(側部演出ユニット900)は、前記特定遊技状態の終了時に初期状態にされ、
前記制御手段(遊技制御装置100)は、
前記所定の条件として前記始動記憶保留手段の保留記憶に基づいて前記ゲームを実行し、
前記制御手段または前記装飾制御手段(演出制御装置300)は、
前記特別の条件として前記ゲームの実行中の前記所定の始動口への遊技球の入賞を契機に前記報知手段による前記報知を実行するようにした発明が含まれる。
ここで、「信頼度」とは、現在の確率状態が高確率状態であることの可能性の度合いを意味する。
かかる発明によれば、高確率状態であるか否かの報知を複数段階の信頼度で行うので、遊技者の期待感を高めたり弱めたりすることができ、それにより遊技の興趣を向上させることができる。
ここで、「確定報知」とは、信頼度が100%であることを意味し、現在の確率状態が高確率状態であることの可能性が100%(低確率状態であることの可能性が0%)、または低確率状態であることの可能性が100%(高確率状態であることの可能性が0%)であることの報知である。
上記のような発明によれば、一旦低確率状態または高確率状態の報知を行うとその後は他の信頼度を報知しないので、確定報知を行うこととなり、遊技者は遊技状態が低確率状態であるのか高確率状態であるのかを正確に知ることができる。
かかる発明によれば、報知手段が確定報知をしていない状態で特定遊技状態(大当り)が発生する場合に確定報知がなされるので、遊技者はそのときの確率状態が低確率状態または高確率状態のどちらであったかを知ることができる。
ここで、「特殊の条件下」とは、例えばガラス枠が開放されている状態等の通常の営業において遊技店の操作により意図的に生起させ得る状態を意味する。
上記のような発明によれば、特殊の条件下で特別の条件すなわち高確率状態であるか否か報知を実行するための条件が成立した場合に、遊技状態が低確率状態であるのか高確率状態であるのかの確定報知を行うので、遊技者は低確率状態または高確率状態であるかを知りたい場合に、確実に知ることができる。
次に、本出願の発明に係る第3の実施例について説明する。
第3の実施例は、大当り中における大入賞口の開放制御の仕方を上記実施例とは異なるようにしたものである。
図96には、第3の実施例が適用される遊技盤の構成例が示されている。
第3の実施例においては、前記実施例(図2)で遊技盤30に設けられていた普通変動入賞装置37がなく、代わりにセンターケース40の左上に設けられている入賞装置(前記実施例では第2特別変動入賞装置)39が普通変動入賞装置とされ、普図変動表示ゲームの結果に応じて開閉されるように構成されている。また、第1特別変動入賞装置38は、第1入賞口および該第1入賞口を開閉する扉(第1アタッカ)38Aと、第2入賞口および該第2入賞口を開閉する扉(第2アタッカ)38Bとを有し、第1アタッカ38Aと第2アタッカ38Bとが上下に並んで設けられている。
なお、本実施例における特別変動入賞装置38は、入賞口の扉(アタッカ扉)が閉じた状態では遊技球が入賞不能な構造であるが、扉が閉じた状態でも遊技球が入賞可能であり、開くことでより遊技球が入賞し易くなる構造のものであっても良い。
図97および図98には、第3の実施例における上記特別変動入賞装置38の構造の詳細を表わす斜視図が示されている。このうち図97は上側の第1アタッカ38Aが開いた状態を、図98は下側の第2アタッカ38Bが開いた状態を示す。
第2アタッカ38Bは、大当り遊技の際に、流入した遊技球が特定領域38Cを通過することを条件に再度の開放制御が行われるようにされる。つまり、この実施例では、特定領域38Cは大当りの継続入賞口として機能する。第1アタッカ38Aの内側には特定領域(継続入賞口)が設けられていないので、所定回数に達するまで無条件継続開放制御が行われる。
本実施例では、内部に継続入賞口を有していない第1入賞口の3回の開放(第1アタッカ38Aが開いた状態になること)と、内部に継続入賞口を有する第2入賞口の1回の開放(第2アタッカ38Bが開いた状態になること)を1セットとして、継続入賞口への入賞(継続入賞ともいう)を条件に最大で4セットまで開放を繰り返すサイクル遊技制御を行う。従って、大当り時の最小ラウンド数は「4」、最大ラウンド数は「16」である。
なお、特図変動表示ゲームの大当りの停止態様に応じて、例えば『777』の場合には最大の4セットまでサイクル遊技を許容(ただし継続入賞がないときは3セット以下で終了することもある)、『444』の場合には1セットだけサイクル遊技を許容、『333』の場合には3セットまでサイクル遊技を許容するなどの制御を行うようにしても良い。
また、上記実施例では特図変動表示ゲームの大当りの停止態様に応じて、サイクル遊技の態様を変化させたが、サイクル遊技が生起した際にサイクル遊技の態様を決定する変動表示ゲームを行い、その結果によりサイクル遊技の態様を決定してもよい。また、変動表示によりゲームではなく、始動口に入賞した遊技球を保持しておき、大当りの際に前記保持した遊技球でゲームを行い、該ゲームの結果によりサイクル遊技の態様を決定してもよい。
上記のように、本実施例の大当り時のサイクル遊技制御では、無条件で継続する複数回(例えば3回)のラウンドの後に継続入賞の発生を条件に継続する1回のラウンドを1セットとする制御を行うため、大当りのサイクル遊技(ラウンド遊技)が単なる消化遊技にならず遊技の興趣が高まるとともに、無条件継続ラウンド中はパンクのおそれがないとともに最低ラウンド数が保証されるので、遊技者は安心して遊技を行えるという効果がある。
図100はサイクル遊技の1セットを「第1入賞口の4回の開放+第2入賞口の1回の開放」とした場合のタイミングチャートであり、(A)には第5ラウンドT5の第2入賞口の開放中に継続入賞が発生せずサイクル遊技が1セットで終了する場合を、(B)には第5ラウンドT5では継続入賞が発生して継続したものの第10ラウンドT10の第2入賞口の開放中に継続入賞が発生せずサイクル遊技が2セットで終了する場合を示してある
。
なお、特図変動表示ゲームの大当りの停止態様に応じて、例えば『777』の場合にはラウンド数を16にして全てのラウンドで第1入賞口を開放し、『555』場合には最大の4セットまでサイクル遊技を許容(ただし継続入賞がないときは3セット以下で終了することもある)、『444』の場合には1セットだけサイクル遊技を許容、『333』の場合には3セットまでサイクル遊技を許容するなどセットではない態様の大当りを混在させても良い。
次に、上記第3の実施例の第1変形例について説明する。
第1の変形例は、上記実施例とは逆に、内部に特定領域38Cを有する第2入賞口(38B)の開放中に特定領域38Cへ遊技球が流入した場合にサイクル遊技を終了し、特定領域38Cへ遊技球が流入しなかった場合にサイクル遊技を継続するような制御を行うものである。つまり、この場合、第2入賞口(38B)内の特定領域38Cはサイクル遊技中止条件を与える領域となる。なお、この変形例においても、大当りが発生してサイクル遊技が開始されると、先ず内部に特定領域を有しない第1入賞口(38A)が所定回数(例えば8回)だけ開放され、その後、内部に特定領域を有する第2入賞口(38B)の開放を中止条件が成立するまで実行するような制御が実行される。
なお、この変形例においても、第2入賞口の開放中に中止条件が成立しなかった場合のインターバル期間の長さeの方が第1入賞口の開放後のインターバル期間の長さcよりも長くなるようにして、第2入賞口の開放後のインターバル期間に大当りの継続報知を行えるようにする。また、第2入賞口の開放中に中止条件が成立した場合のインターバル期間の長さdは、第1入賞口の開放後のインターバル期間の長さcや第2入賞口の開放中に中止条件が成立しなかった場合のインターバル期間の長さeよりも長くして、そのインターバル期間に大当りの終了報知(エンディング表示)を行えるようにしている。
なお、特図変動表示ゲームの大当りの停止態様やサイクル遊技の態様を決定する変動表示ゲームの結果に応じて、例えば『777』の場合には最初から第1入賞口(38A)を15回開放して15ラウンドを保証し、『555』の場合には最初に第1入賞口(38A)を8回開放して最低9ラウンドを保証し、『444』の場合には最初に第1入賞口(38A)を3回開放して最低4ラウンドを保証する制御を行うようにしても良い。
次に、上記第3の実施例の第2変形例について説明する。
上記第1変形例では、最初に無条件でラウンドが継続する第1入賞口(38A)を複数回開放させた後に内部に特定領域38Cを有する第2入賞口(38B)を開放させ、その開放中に特定領域へ遊技球が流入した場合にサイクル遊技を終了し特定領域へ遊技球が流入しなかった場合にサイクル遊技を継続するような制御を行っている。これに対し、この第2変形例は、最初に無条件でラウンドが継続する第1入賞口(38A)を複数回(例えば4ラウンド)開放させた後に内部に特定領域を有する第2入賞口(38B)を開放させ、その開放中に特定領域へ遊技球が流入した場合にはサイクル遊技を終了する点は第1変形例と同じであるが、そのサイクル終了によって確変状態(高確率状態)へ移行する一方、第2入賞口(38B)の開放中に特定領域へ遊技球が流入しなかった場合には無条件でラウンドが継続する第1入賞口(38A)を所定回開放させる制御を行うとともにサイクル遊技が終了した後に非確変状態(低確率状態)へ移行することが確定するような制御を行うものである。
ここで、第2変形例による制御の流れを、図102のタイミングチャートを用いて説明する。なお、ここでは、サイクル遊技が開始されると最初に、内部に特定領域を有しない第1入賞口(38A)が4回(4ラウンド)だけ連続して開放されるものとする。
図102(A)は特定領域を有する第2入賞口(38B)が開放される第5ラウンド中に特定領域へ遊技球が流入した場合のタイミングチャート、図102(B)は第5ラウンド中に特定領域へ遊技球が流入しなかった場合のタイミングチャートである。
上記のように、第2変形例のサイクル遊技制御に従うと、第5ラウンド中に特定領域への入賞が発生するとサイクル遊技が終了するため出球は少ないが確変状態(高確率状態)へ移行し、第5ラウンド中に特定領域への入賞が発生しないとサイクル遊技が最終ラウンドまで継続するため出球は多いが非確変状態(低確率状態)へ移行することとなる。そのため、遊技者はいずれかを選択するように遊技を行うことができ、興趣が高まる。また、選択を下側の第2入賞口への入賞で行うため、偶然に頼る部分が少なくなり、遊技者の意思が反映され易いという利点がある。つまり、遊技者が最終ラウンドまで継続させようとする場合、第5ラウンド中に遊技球を発射しなければ遊技球は第2入賞口へ入賞せず、必然的に特定領域への入賞も発生せず、最終ラウンドまで継続させることが確実にできる。
また、上記第2変形例では、第2入賞口(38B)の特定領域38Cを遊技球が通過もしくは流入しなかった場合には確変状態を発生しないようにしているが、特定領域を遊技球が通過しなかった場合でも所定の確率で確変状態を発生するようにしても良い。これにより、最終ラウンドまでサイクル遊技が継続しかつ確変状態が発生することもあるので、遊技性に富み興趣が向上する。さらに、上記第2変形例では、特別変動入賞装置38として第1入賞口(38A)と第2入賞口(38B)を有するものを使用したが、特別変動入賞装置38には内部に特定領域38Cを有する第2入賞口(第1アタッカ38B)のみ設け、第1入賞口としてセンターケース40の左上の変動入賞装置39を利用して、上述したのと同様な遊技制御を行うようにしても良い。
図99(B)や図100(B)、図101(B)の第2入賞口開放終了後のインターバル期間e(サイクル遊技が継続する場合のインターバル期間)においては、図103(a)→(b)→(c)の順に進展する演出(図ではジャンケンゲーム)を行う。これにより、サイクル遊技が継続することを遊技者に容易に認識させることができる。
また、図99(A)や図100(A)、図101(A)の第2入賞口開放終了後のエンディング期間dにおいては、図106(a)→(b)→(c)の順に進展する演出を行うと良い。これにより、終了条件が成立してサイクル遊技が終了することを、遊技者に容易に認識させることができる。
遊技球を流入可能にするため拡大または開放する複数の入賞口(38A,38B)を有し、複数の所定の条件のうちいずれかの成立により、所定回数を上限として複数回、前記複数の入賞口のいずれかを拡大または開放する特定遊技状態を発生する遊技機において、
遊技の進行を制御する制御手段(遊技制御装置100)を有し、
前記複数の入賞口には、内部に特定領域を備えない第1入賞口(38A)と、内部に特定領域を備える第2入賞口(38B)があり、
前記制御手段(遊技制御装置100)は、
前記複数の所定の条件のうち成立した条件に応じて異なる態様で前記第1入賞口または前記第2入賞口を拡大または開放するものとし、
前記特定遊技状態において、前記第1入賞口が拡大または開放した場合には、その後第1入賞口または第2入賞口を拡大または開放し、
前記第2入賞口が拡大または開放した場合には、前記特定領域を遊技球が通過したことを条件としてその後第1入賞口または第2入賞口を拡大または開放するようにした発明が含まれることが分かる。
また、「異なる態様」とは第1入賞口と第2入賞口の開放順序、第1入賞口の連続開放回数や上限の開放回数が異なることを意味する。
上記のような発明によれば、同じ所定の条件が成立した場合でも、第2入賞口が開放した場合の特定領域の遊技球の通過の有無により、トータルの入賞口の開放回数が異なることになり、興趣が向上するとともに、通過しなかったときは入賞口の開放回数が少なくなり出玉が減少するため、遊技店の利益を確保し易くなる。
第2入賞口は特定領域を備える一方、第1入賞口は特定領域を備えていないため、第2入賞口へ流入した遊技球が検出されるのに要する時間と第1入賞口へ流入した遊技球が検出されるのに要する時間が異なることになるが、請求項2に記載の発明によれば、特定領域を遊技球が通過したことを正確に検出しつつ次に入賞口が開放するまでの時間を最適化することができ、特定遊技状態における遊技をテンポ良く進めることができる。
かかる発明によれば、遊技者に分かり易い演出表示によって特定遊技状態が継続するか否かの報知をすることができ、興趣が向上する。
かかる発明によれば、所定の条件が成立して発生した特定遊技状態において、特定領域を備えない第1入賞口を拡大または開放する所定回数のラウンドと特定領域を備える第2入賞口を拡大または開放する1回のラウンドを組として実行することになるため、継続が保証され安心して遊技できるラウンドと適度な射幸心をそそるラウンドが繰り返すので、興趣が向上する。
また、全て特定領域を備える第2入賞口の開放のラウンドで特定遊技状態を構成すると出玉数のバラツキが大きくなるが、請求項4に記載の発明によれば、各特定遊技状態における出玉数が、実行されたラウンドの組の数に応じて段階的に異なることになるため、遊技店における出玉数の管理が容易になる。
遊技球を流入可能にするため拡大または開放する複数の入賞口(38A,38B)を有し、複数の所定の条件のうちいずれかの成立により、前記複数の入賞口を複数回択一的に拡大または開放する特定遊技状態を発生する遊技機において、
遊技の進行を制御する制御手段(遊技制御装置100)を有し、
複数の前記入賞口には、内部に特定領域を備えない第1入賞口(38A)と、内部に特定領域を備える第2入賞口(38B)があり、
前記制御手段は、
前記複数の所定の条件のうち成立した条件に応じて異なる態様で前記第1入賞口または前記第2入賞口を拡大または開放するものとし、
前記特定遊技状態において、前記第1入賞口(38A)が拡大または開放した場合には、その後第1入賞口または第2入賞口を所定回数を上限として拡大または開放し、
前記第2入賞口(38B)が拡大または開放した場合には、前記特定領域を遊技球が通過したことを条件として当該特定遊技状態を終了するようにした発明が含まれる。
上記のような発明によれば、同じ所定の条件が成立しても特定領域の通過の有無により入賞口の拡大または開放回数(ラウンド数)が異なるとともに、第2入賞口が開放した場合には継続が約束されるため、興趣が向上するとともに、最小出玉数(最小ラウンド数)が保証されるので出玉数のバラツキが少なくなり、遊技店における出玉数の管理が容易になる。
遊技球を流入可能にするため拡大または開放する複数の入賞口(38A,38B)を有し、複数の所定の条件のうちいずれかの成立により、所定回数を上限として複数回、前記複数の入賞口を択一的に拡大または開放する特定遊技状態が発生する遊技機において、
遊技の進行を制御する制御手段(遊技制御装置100)を有し、
複数の前記入賞口には、第1入賞口(38A)と第2入賞口(38B)があり、
前記制御手段は、前記特定遊技状態において、
前記第1入賞口(38A)が拡大または開放した場合には、その後第1入賞口または第2入賞口を拡大または開放し、
前記第2入賞口(38B)が拡大または開放した場合には、特定の条件が成立したこと条件として前記特定遊技状態を終了するとともに、前記所定の条件が成立する確率を相対的に低い低確率状態から相対的に高い高確率状態にする一方、前記特定の条件が成立しなかったこと条件として、その後第1入賞口または第2入賞口を拡大または開放するように構成した発明が含まれる。
上記のような発明によれば、特定遊技状態中の遊技の進行に変化があり、興趣が向上するとともに、出玉数を減少させることにより遊技店の利益を確保し易くなる。
かかる発明によれば、特定遊技状態中に遊技者が第2入賞口に入賞させるか否かにより、特定遊技状態の継続または確変が決まるので、興趣が向上するとともに、出玉数を減少させることにより遊技店の利益を確保し易くなる。
また、上記実施形態には、前記第2入賞口は内部に特定領域を備え、前記特定の条件は前記特定領域を遊技球が通過するように構成した発明が含まれる。
かかる発明によれば、特定遊技状態中の第2入賞口開放時に特定領域を遊技球を通過するか否かにより、特定遊技状態が継続するか否かおよび確変が決まるので、運の要素も加わり、興趣が向上するとともに、出玉数を減少させることにより遊技店の利益を確保し易くなる。
このような発明によれば、第2入賞口の開放中に遊技球を発射するか否かを遊技者が選択することにより、発生した特定遊技状態(大当り)を、出玉数は多いが確変しない大当りか、出玉数は少ないが確変する大当りかのどちらかにすることができるため、興趣が向上するとともに、出玉数を減少させることにより遊技店の利益を確保し易くなる。
次に、特別変動入賞装置38の構成が上記実施例とは異なる第4の実施例について説明する。
図107には、第4の実施例に係る特別変動入賞装置38を前面下部に配置した遊技盤30の構成が示されている。
本実施例における遊技盤30の構成は、上記第3実施例における遊技盤30の構成を示す図96とほぼ同様であり、第1特別変動入賞装置38は、第1入賞口および該第1入賞口を開閉する扉(第1アタッカ)38Aと、第2入賞口および該第2入賞口を開閉する扉(第2アタッカ)38Bとを有し、第1アタッカ38Aと第2アタッカ38Bとが上下に並んで設けられている。
ただし、これらの相違点は、本第4実施例を適用する上で何ら特徴的なものではなく、遊技盤自身の構成および遊技制御は第3実施例(図96)の遊技盤および遊技制御と同一であっても良い。第3実施例との差異は、以下に述べるように、主として特別変動入賞装置38の基板としてのベース部材380の構造が異なる点である。
本実施例における特別変動入賞装置38は、中央部に入賞口形成するための開口を有し遊技盤の前面に接合される取付け用の基板としてのベース部材380と、ベース部材380の開口を前方から覆うように上下に並んで配設された前方へ傾倒可能な上側の第1アタッカ38Aおよび下側の第2アタッカ38Bと、ベース部材380前面の第1アタッカ38Aの両側方に上方より流下して来た遊技球を下側の第2アタッカ38Bの方へ誘導するため中央側へ向かって下り傾斜するように形成され配設された球誘導部材388a,388bと、を備えて構成されている。
本実施例においては、図111(A)、図114(A)が示すように特別変動入賞装置38の上側の第1アタッカ38Aの上方直近に、入賞率を調整するとともに遊技球の流下勢を減衰させるために複数の遊技釘Nが所定の配置で植設されている。ただし、第1アタッカ38Aの下端と第2アタッカ38Bの上端との間には、遊技釘が設けられていない。
特別変動入賞装置38が配設される遊技領域32は、上下方向における中央部の左右幅よりも下部の左右幅の方が狭くなっており、本実施例においては特別変動入賞装置38は遊技領域32の下部に配設されている。そのため、上記のように下側の第2アタッカ38Bの左右方向の幅bを、上側の第1アタッカ38Aの左右幅aよりも小さく形成することで、上側の第1アタッカ38Aの左右幅を確保した上で、遊技領域内での特別変動入賞装置38のスペース効率を向上させることができる。
また、球誘導部材388aと第2入賞口(38B)の間および球誘導部材388bと第2入賞口(38B)の間は遊技球が通過でき得る間隔を有し、第2入賞口(38B)へ過度に入賞することを防止している。すなわち、球誘導部材388aと第2入賞口(38B)の間および球誘導部材388bと第2入賞口(38B)の間から遊技球を落下させることで、単位時間あるいは発射遊技球数に対する第2入賞口(38B)の入賞の割合を低下させ得る調整を可能とする構成を有することで遊技店の利益を確保し易くすることができる。
図111(A)に示すように、上側の第1アタッカ38Aの上方直近には遊技球の流下勢を減衰させる遊技釘Nが植設されているが、第1アタッカ38Aの下端と第2アタッカ38Bの上端との間には遊技釘が設けられていないため、上方から流下して来て遊技釘Nの間を通り抜けた遊技球は第2アタッカ38Bの近傍ではその流下速度が速くなる。
本実施例では、上記のように、第1アタッカ38Aと第2アタッカ38Bとの間の離間部材389に流下勢減衰部389aが設けられているため、上方から流下して来た遊技球は流下勢減衰部389aに衝突して流下速度を落とすとともに、前面ガラスGの方向へ向きを変え、前面ガラスに衝突して第2アタッカ38B(扉)の方向へ向きを変える。そのため、流下速度が減衰したことに加え開放した第2アタッカ38B(扉)と遊技球の衝突角度が小さくなることで第2アタッカ38B(扉)の受ける衝撃が小さくなり、第2アタッカ38B(扉)やベース部材380が損傷しにくくすることができるとともに、図112に示すように、遊技球の落下方向が入賞口の奥行き方向(入賞した遊技球の流下方向)となり第2アタッカ38B(扉)が開いている状態では遊技球が入賞し易くなるという利点もある。
なお、この実施例では、第2アタッカ38Bの前面に左右の幅方向全体に亘って凹部38fが形成されているが、中央付近に部分的に凹部38fを設けるようにしても良い。
また、上記実施例では、前方へ回動して開放する2つの入賞口(アタッカ扉)を設けた特別変動入賞装置38を示したが、3つ以上の入賞口(アタッカ扉)を設けても良い。さらに、実施例の入賞口(アタッカ扉)は、扉が閉じた状態では遊技球が入賞不能な構造であるが、扉が閉じた状態でも遊技球が入賞可能であり、開くことでより遊技球が入賞し易くなる構造のものであっても良い。
次に、図113〜図115を用いて上記第4実施例の変形例について説明する。
図113は第4実施例の変形例に係る特別変動入賞装置38の斜視図、図114(A)はその正面図、(B)は(A)におけるB−B線に沿った断面図、図115は下側の第2アタッカ38Bが開いた状態を示す断面図である。
この変形例の特別変動入賞装置38は、下側の第2アタッカ38B(扉)の前方に、遊技盤または基板と平行に閉状態の扉と遊技球の径以上の間隔をおいて透明な合成樹脂材等からなる飾り板390が配設されている。また、上記実施例と同様に、上側の第1アタッカ38Aの両側方に球誘導部材388a,388bが設けられているとともに、第1アタッカ38Aの下端と下側の第2アタッカ38Bの上端との間に位置する離間部材389に、やや上向きかげんの傾斜面を有し前記基板から前方に突出した傾斜段部からなる流下勢減衰部389aが設けられている。さらに、下側の第2アタッカ38Bの前面には、後方へ向かって凹む凹部38fが左右の幅方向に沿って形成されている。
さらに、第2アタッカ38B(扉)の前方に、該扉と平行な飾り板390が配設されているため、遊技球の前後方向の流下経路が狭くなることでより流下速度を落とすことができるとともに、飾り板390によって、流下勢減衰部389aに衝突することで前方へ方向を変えた遊技球が前面ガラスGに直接衝突するのを防止し、衝突によって生じる騒音や前面ガラスGの損傷を低減することができる。
なお、飾り板390の上端には、図115に示すように、後方(図では右方)へ向かって下り傾斜するテーパ面390aを形成しておくのが望ましい。これにより、飾り板390の上端への遊技球の衝突による飾り板390自身の破損を抑制できるとともに、上方から流下して来た遊技球を第2アタッカ38B(扉)の入賞口の方向へ誘導し易くなるという利点がある。
また、複数の入賞装置を遊技盤に上下に連続して配置したため入賞装置の間に遊技釘を稙設できない場合に、下方に配置した入賞装置のアタッカ扉の上方また上方に配置した入賞装置のアタッカ扉の下方に、上方に配置した入賞装置の基板あるいは下方に配置した入賞装置の基板の前面より前方に突出させた流下勢減衰部を設けたものでよい。
すなわち、アタッカの直上に遊技釘を配設できない場合に、アタッカの直上の基板(ベース部材380)をその上部よりも前方に突出させた流下勢減衰部を有し、流下する遊技球が前記流下勢減衰部に接触して流下勢が減衰するものであればよい。
前面側に遊技球が流下する遊技領域(32)を有する遊技盤(30)を備えた遊技機において、
前方に回動して開放または拡大する1または複数の入賞口(アタッカ38A,38B)を備えた入賞装置(特別変動入賞装置38)を、前記入賞口が上下に複数隣設するように1または複数前記遊技領域に配設し、
前記入賞装置の、上下に隣設する上側の入賞口と下側の入賞口との間に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部(流下勢減衰部389a)を設けるようにした発明が含まれることが分かる。
上記のような発明によれば、互いに隣設する上側の入賞口と下側の入賞口の間に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部を入賞装置に設けたので、下側の入賞口へ向かって流下する遊技球の流下勢が減衰され、下側の入賞口を構成する部品の損傷を防止することができる。
かかる発明によれば、上側の入賞口と下側の入賞口の間の流下勢減衰部は、入賞装置の基板から前方に突出した傾斜段部により構成されるため、比較的簡単な構成で下側の入賞口へ向かって流下する遊技球の流下勢を減衰させ、下側の入賞口を構成する部品の損傷を防止することができる。
前記入賞装置(特別変動入賞装置38)は前記遊技領域の下部に配設され、
複数の前記入賞口(アタッカ38A,38B)には、上側に位置する第1入賞口(38A)と下側に位置する第2入賞口(38B)があり、
前記第2入賞口の左右幅は前記第1入賞口の左右幅よりも小さくされ、
前記第1入賞口(38A)もしくは前記流下勢減衰部(389a)の両側には、第1入賞口の側方を流下した遊技球を第2入賞口へ誘導する誘導部(388a,388b)が設けられているようにした発明が含まれる。
かかる発明によれば、遊技領域の前方を覆う前面ガラスに当たって流下方向を変え下側の入賞口または第2入賞口の開閉部材に衝突する遊技球を、凹部に沿って下方へ誘導させて衝撃を和らげることができる。
かかる発明によれば、下側の入賞口または第2入賞口の開閉部材と平行な平板により、入賞口の開閉部材の前方の空間を狭くすることができ、それによって遊技球の流下勢減衰効果を高めて下側の入賞口の開閉部材の損傷をより防止することができるとともに、流下勢減衰部によって前方へ向きを変えた遊技球が前面ガラスに衝突するのを防止することができ、衝突によって生じる騒音や前面ガラスの損傷を低減することができる。
次に、本出願の発明に係る第5の実施例について説明する。
第5の実施例は、各々が可動部材を有する複数の可動演出ユニットを備えた遊技盤における各可動演出ユニットの作動に関するものである。
図116には、第5の実施例が適用される遊技盤の構成が斜視図で示されている。図116の遊技盤は、前述した実施例における遊技盤と同様の構成であるので、詳しい説明は省略するが、中央に表示装置41を備えるいわゆるセンターケースとしての包囲枠体40の下部に下部演出ユニット800が配設され、包囲枠体40の右側部には側部演出ユニット900が配設され、包囲枠体40の中央には表示装置41の前方を移動する可動部材48B(48A)を有する枠体演出装置430が配設されている。
そして、側部演出ユニット900の可動部材(942)は図117に示すように初期位置(上方)から円弧を描きつつ下方へ、下部演出ユニット800の可動部材(835,836)は図118に示すように初期位置から左右方向に膨張しつつ上方へ、枠体演出装置430の可動部材48B(48A)は図119および図120に示すように右方向(左方向)へ、それぞれ移動する。ただし、この実施例では、枠体演出装置430の可動部材48B(48A)にそれぞれ前方へ突出した部位D1(D2)が設けられているため、互いにすれ違って移動することはできないようになっている。
上記のように、この実施例の遊技盤は3つの可動演出装置を備えているため、変動表示ゲームでリーチが発生した際の演出を可動演出装置で行う場合に、作動させる装置やそれらの組合せでリーチの信頼度を示唆することが可能である。
一方、この実施例では、図121に示されているように、側部演出ユニット900の可動部材の可動領域A1と下部演出ユニット800の可動部材の可動領域A2は、一部重なっているので同時に作動すると干渉し、下部演出ユニット800の可動部材と枠体演出装置430の可動部材の可動領域A2とA3も一部重なっているので同時に作動すると干渉するため、それぞれを同時に作動させることはできない。
従って、例えば変動表示ゲームでリーチが発生した際の演出を下部演出ユニット800と側部演出ユニット900と枠体演出装置430で行う場合、可動部材同士の干渉を避けるため、下部演出ユニット800と側部演出ユニット900の連動演出および枠体演出装置430と側部演出ユニット900の連動演出では、それぞれ時間をずらして別々に可動部材を作動させる必要がある。そのため、可動部材の移動に比較的長い時間がかかることになるので、そのような複数の演出装置による連動演出は、変動時間の長いリーチ(ロングリーチ)で行う演出に適している。
図125において、Taの期間は、下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)のみを作動(往復移動)させる期間である。また、Tbの期間は、下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)初期位置(最も下の位置)に位置させた状態で、側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)のみを初期位置(最も上の位置)から最大可動位置(最も下の位置)へ移動させる期間である。また、Tcの期間は、側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)を最大可動位置(最も下の位置)に位置させた状態で、下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)を作動(往復移動)させる期間である。さらに、Tdの期間は、枠体演出装置430の可動部材(第3可動部材)を作動(往復移動)させながら、側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)を最大可動位置(最も下の位置)から初期位置(最も上の位置)へ移動させる期間である。
つまり、互いに干渉しない側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)と枠体演出装置430の可動部材(第3可動部材)は相手の移動状況に関わらず移動することができ、互いに干渉することがある側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)と下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)および枠体演出装置430の可動部材(第3可動部材)と下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)は、相手が移動していないとき(初期位置にいるとき)に移動することができる。
なお、側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)と下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)は側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)が最大可動位置の場合も下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)に干渉しないので、その場合も下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)は移動することができる。
図126において、Taの期間は隠蔽可動部942が初期位置にあって上部装飾部材912が不可視状態で下部装飾部材911が可視状態となる期間(図91参照)であり、Tbの期間は隠蔽可動部942が初期位置と中間位置との間にあって上部装飾部材912が一部不可視状態で下部装飾部材911が可視状態となる期間(図90参照)である。また、Tcの期間は隠蔽可動部942が中間位置にあって上部装飾部材912と下部装飾部材911が共に可視状態となる期間(図87参照)であり、Tdの期間は隠蔽可動部942が中間位置と最大可動位置との間にあって上部装飾部材912が可視状態で下部装飾部材911が一部不可視状態となる期間(図88参照)である。さらに、Teの期間は隠蔽可動部942が最大可動位置にあって上部装飾部材912が可視状態で下部装飾部材911が不可視状態となる期間(図89参照)である。
第1の実施例(図21〜図23)で説明したのと同様に、第5実施例の側部演出ユニット900も可動部材としての隠蔽可動部942が、図128に示すように、拡大縮小変形可能に構成されている。そして、この実施例においては、隠蔽可動部942が初期位置(最も上の位置)もしくはそれに近い位置にあるときに隠蔽可動部942が拡大変形すると、図127に符号Hで示すように、センターケースとしての包囲枠体40の上部部材の一部に接触してしまう構成である場合に、そのような接触を回避するようにしている。
図129には、側部演出ユニット900の隠蔽可動部942(第1可動部材)を、初期位置(最も上の位置)から最大可動位置(最も下の位置)へ移動させる間における第1可動部材の位置と、隠蔽可動部942の拡大変形可能期間との関係を示す。図において、Ta,Tcは隠蔽可動部942の周囲に干渉する部品があって拡大変形不能な期間、Tbは隠蔽可動部942の周囲に干渉する部品がないため拡大変形可能な期間である。
このように、拡大縮小変形する可動部材が初期位置において可動部材の周囲を包囲する部材があっても、初期位置から移動して周囲に当接する部材が無くなってから拡大変形することで、初期位置では周囲の部材に当接する大きさに拡大することができ、拡大することの演出効果を増大することができる。
次に、電源投入時等に下部演出ユニット800と側部演出ユニット900と枠体演出装置430の各可動部材を初期位置(最も上の位置)へ移動させる処理(初期化処理)のタイミングについて説明する。
可動部材を有する遊技機にあっては、メーカで製造された遊技機を工場から遊技店へ搬送して設置するまでの間に、可動部材が所定位置から移動してしまっていることが考えられるが、そのような場合に、何ら処理をせずに可動演出装置を作動させると部品同士が干渉して破損したり故障したりするおそれがある。そこで、電源投入時等に演出装置の可動部材を初期位置へ移動させる初期化処理が必要となる。このような初期化処理においても、本実施例のように、複数の可動演出装置を備える遊技機であって可動部材の駆動源がモータであるものにあっては、初期化処理のために各可動演出装置の可動部材を同時に作動させると干渉するおそれがある。
図130は、隠蔽可動部942を拡大変形させる駆動源と下部演出ユニット800の可動部材を作動(上昇)させる駆動源としてそれぞれモータを使用した場合に好適な初期化タイミングである。この場合、先ず期間Tbで隠蔽可動部942を拡大変形させるモータを隠蔽可動部942の縮小方向へ作動させた後、下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)を最大可動位置から初期位置へ移動させる方向へ作動させる(期間Tc)。その後、側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)と枠体演出装置430の可動部材(第3可動部材)を移動させるモータを最大可動位置から初期位置へ移動させる方向へ作動させる(期間Td)。これによって、各可動部材の干渉を回避しつつ短時間で初期化処理を終了することができる。なお、期間Taは電源がOFFとなっている期間である。
また、隠蔽可動部942の縮小を側部演出ユニット900の可動部材(第1可動部材)の初期位置へ移動前に行っていれば、下部演出ユニット800の可動部材(第2可動部材)の初期位置へ移動と同時に行っても良い。
また、電源OFFの間(期間Ta)に各可動部材が最大可動位置にあるとして説明したが、必ずしも最大可動位置でなくとも中間の位置であって同様である。
このように、各可動部材の干渉形態に応じて、それぞれの可動部材を初期化する順を決定し、その順に初期化すればよい。
複数の可動部材(可動仕切り部材48A,48B;可動ベース部材835,836;隠蔽可動部942)を備え、遊技状態に対応して前記複数の可動部材を作動させて遊技状態の報知または演出を行う遊技機において、
前記複数の可動部材は、それぞれの可動範囲の一方の端である初期位置から最大可動位置までの可動領域について、前記複数の可動部材のうち1の可動部材(隠蔽可動部942)の可動領域と、前記1の可動部材とは異なる他の可動部材(可動ベース部材835,836)の可動領域とが少なくとも一部にて重複するように設定し、前記1の可動部材が移動している場合は前記他の可動部材を移動させないようにしたようにした発明が含まれることが分かる。
このような発明によれば、複数の可動部材のうちいずれか1の可動部材と他の可動部材の可動領域が少なくとも一部で重複するように設定するので、複数の可動部材を互いに近接した位置に配設したとしても、それぞれの可動部材の可動領域を大きくして演出効果を高めることができる。
かかる発明によれば、1の可動部材が移動する以前には視認できず移動した場合に初めて視認可能になる装飾を配したので、後方に装飾を設けない場合に比べて可動部材が移動した際の演出効果が高まり、興趣が向上する。
かかる発明によれば、1の可動部材が初期位置または最大可動位置いずれかに移動した状態の2つの状態で、1の可動部材と干渉することなく他の可動部材が作動可能となるので、他の可動部材を作動させる機会を多くすることができ、興趣が向上する。
かかる発明によれば、他の可動部材の初期化をした後に1の可動部材の初期化をするので、1の可動部材と他の可動部材とが衝突を起こすことなく初期化を実行することができ、可動部材の破損や故障の発生を防止することができる。
このような発明によれば、1の可動部材としての第1可動部材と他の可動部材としての第2可動部材とは異なる第3可動部材を備え、第2可動部材と第3可動部材の可動領域が重複する場合にも、第2可動部材(可動ベース部材835,836)と第3可動部材(可動仕切り部材48A,48B)とが衝突を起こすことなく初期化を実行することができ、可動部材の破損や故障の発生を防止することができる。
かかる発明によれば、第1可動部材は外形が拡大縮小可能な変形部を備えるので、変形部の作動で演出効果を高めて興趣を向上させることができるとともに、変形部が初期状態における収納部を越える大きさに拡大変形するので拡大変形の演出効果を高めることができする。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。また、スロットマシンにも適用可能である。
30 遊技盤
32 遊技領域
36 始動入賞口(始動口)
38 第1特別変動入賞装置(入賞装置)
38A 第1アタッカ(第1入賞口)
38B 第2アタッカ(第2入賞口)
38C 特定領域
380 ベース部材(入賞装置の基板)
389a 流下勢減衰部
41 表示装置(可変表示装置)
100 遊技制御装置(制御手段,始動記憶保留手段)
111C RAM(始動記憶保留手段)
300 演出制御装置(制御手段)
430 枠体演出装置(可動演出ユニット)
48A,48B 可動仕切り部材(可動部材)
800 下部演出ユニット(可動演出ユニット)
810 可動ベース部材(可動部材)
900 側部演出ユニット(可動演出ユニット,報知手段)
942 隠蔽可動部(可動部材)
981 可動装飾体(変形部)
Claims (2)
- 前面側に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
開閉部材により開状態または閉状態となる入賞口を遊技球の流下方向に沿って複数隣接して配設した入賞装置を、前記遊技領域に備え、
前記入賞装置は、
前記遊技盤の前面に接合される基板と、
上流側の入賞口と下流側の入賞口との間の前記基板に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部と、を有し、
前記流下勢減衰部は、前記基板から前方に突出した突出部により構成され、
前記下流側の入賞口の上流側に当該下流側の入賞口に遊技球を誘導する誘導部を設けたことを特徴とする遊技機。 - 前面側に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機において、
開閉部材により開状態または閉状態となる入賞口を備えた入賞装置を、前記遊技領域に遊技球の流下方向に沿って複数隣接して配設し、
複数の前記入賞装置は、前記遊技盤の前面に接合される基板を有し、
上流側の入賞口と下流側の入賞口との間に遊技球の流下勢を減衰する流下勢減衰部が形成され、
前記流下勢減衰部は、前記上流側の入賞口と前記下流側の入賞口との間の前記基板から前方に突出した突出部により構成され、
前記下流側の入賞口の上流側に当該下流側の入賞口に遊技球を誘導する誘導部を設けたことを特徴とする遊技機。
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