JP5820682B2 - 遊技機 - Google Patents
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このような遊技機においては、表示装置の周囲を囲むセンターケースや入賞口装置の一部に線状の発光部を設け、当該線状の発光部と連続性を有するように表示装置にライン表示を行うことで、発光部と表示装置とを関連させた演出を行うものが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
発光手段を有する遊技用部材を備えた遊技機において、
前記遊技用部材は、
線状のレンズ部を有する透光性のベース部材と、
前記ベース部材の前方に配置され、当該ベース部材のうちの少なくとも前記レンズ部を除く部分の前方を覆う装飾部材と、を備え、
前記発光手段は、前記レンズ部の後方に設けられ、当該レンズ部に向けて光を照射し、
前記ベース部材は、前記レンズ部の側面に当該レンズ部の延在方向に沿って前後方向に延在する空間部を有し、
前記装飾部材は、前記空間部に前方から進入して前記レンズ部の側面を覆う進入部を備え、
前記進入部には、前記レンズ部の側面から当該レンズ部の外方に出射する光を当該レンズ部の前面に向けて反射可能な反射面が形成され、
前記レンズ部は、前記発光手段から直接照射された光を前方に出射するとともに、前記反射面により反射された光を前方に出射することを特徴とする。
前記レンズ部は、当該レンズ部の延在方向に対して直交する方向にレンズカットが形成されていることを特徴とする。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の遊技機の説明図である。
図2は、本実施形態の遊技盤30の正面図である。
これら一般入賞口35、…には、各一般入賞口35に入賞した遊技球を検出するための入賞口スイッチ35a(図36参照)が配設されている。
そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としての普電ソレノイド37c(図36参照)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置37に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
すなわち、第1特別変動入賞装置38は、例えば、駆動装置としての大入賞口ソレノイド38b(図36参照)により駆動される開閉扉38cによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
なお、第1特別変動入賞装置(大入賞口)38の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントスイッチ38a(図36参照)が配設されている。
第1特別変動入賞装置38の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口32aが設けられている。
すなわち、第2特別変動入賞装置39は、例えば、駆動装置としての大入賞口ソレノイド39b(図36参照)により駆動される開閉部材39cによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
なお、第2特別変動入賞装置(大入賞口)39の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントスイッチ39a(図36参照)が配設されている。
また、一括表示装置50には、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部(第1遊技状態表示器)、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部(第2遊技状態表示器)、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっていることを表示する確率状態表示部(第3遊技状態表示器)、大当り時のラウンド数(第1特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部が設けられている。
特図2保留表示器は、特図2表示器の変動開始条件となる第2始動入賞口(普通変動入賞装置37)の始動記憶数(=保留数)を、特図1保留表示器と同様にして表示する。
第2遊技状態表示器は、例えば通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、時短状態が発生している場合にはランプを点灯状態にする。
また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置37が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート(図示省略)を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数(例えば、4個)未満ならば、普図始動記憶数が加算(+1)されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。この普図始動入賞の記憶数は、一括表示装置50の普図保留表示器に表示される。
また、普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特定の結果態様(普図特定結果)が導出されることとなる。
なお、普通識別情報として例えば数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うように構成しても良い。この普図変動表示ゲームの停止表示が普図特定結果となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置37の一対の可動部材37bが所定時間(例えば、普図低確率状態ならば0.3秒間、普図高確率状態ならば0.8秒間)開放される開状態となる。これにより、普通変動入賞装置37の内部の第2始動入賞口へ遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームが実行される回数が多くなる。
また、この始動入賞球の検出時にそれぞれ大当り乱数値や大当り図柄乱数値、並びに各変動パターン乱数値が抽出され、抽出された乱数値は、遊技制御装置100(図36参照)内の特図記憶領域(RAMの一部)に特図始動記憶として各々所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特図始動記憶の記憶数は、一括表示装置50の始動入賞数報知用の記憶表示部(特図1保留表示器、特図2保留表示器)に表示されるとともに、包囲枠体40の表示装置41においても飾り特図始動記憶表示mとして表示される。
第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームは、複数の特別図柄(特図、識別情報)を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、表示装置(画像表示装置)41にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄等)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器若しくは特図2表示器の表示態様が特別結果態様(特別結果)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置41の表示態様(停止結果態様)も特別結果態様となる。
すなわち、表示装置(画像表示装置)41が、所定の補助遊技(本実施形態の場合、変動表示ゲーム)を実行可能な補助遊技装置をなす。
また、第2特図変動表示ゲームは、第1特図変動表示ゲームよりも優先して実行されるようになっている。すなわち、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームの始動記憶がある場合であって、特図変動表示ゲームの実行が可能となった場合は、第2特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
一方、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が直ちに開始できない状態、例えば、既に第1若しくは第2特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、始動入賞口36(若しくは、普通変動入賞装置37)に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了若しくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始される。
以下の説明において、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
図3は、包囲枠体40を前面側から見た分解斜視図である。
包囲枠体40は、図3に示すように、表示装置41等を備える裏面構成部材(制御ユニット)700と、裏面構成部材700の前面に装着される前面構成部材(前側飾りユニット)600と、からなる。
図4に示すように、前面構成部材600は、開口部600aが形成された枠状をなしており、当該前面構成部材600の下部に、遊技球を転動させてから包囲枠体40の下方に流下させるステージ601を備えている。
ステージ601には、当該ステージ601上の遊技球が転動する領域と前面構成部材600の開口部600aとを仕切る仕切り部材602や、当該ステージ601上を転動する遊技球を包囲枠体40の下方に流下させることが可能な誘導流路603が設けられている。
ワープ流路604は、前面構成部材600の左部上側に設けられ包囲枠体40の外部に向けて開口するワープ入口604aと、前面構成部材600の左部下側に設けられ包囲枠体40の内部(具体的には、ステージ601と庇部602aとの間)に向けて開口するワープ出口604bと、を有し、当該ワープ入口604aと当該ワープ出口604bとを連通する流路である。すなわち、前面構成部材600は、ワープ流路604によって、包囲枠体40の左側面に開設されたワープ入口604aに流入した遊技球を包囲枠体40の内部に開設されたワープ出口604bを介して包囲枠体40の内部のステージ601上(球転動部)へ誘導できるよう構成されている。
さらに、前面構成部材600は、当該前面構成部材600の上部左側に、第2特別変動入賞装置39を備えている。
図5に示すように、第2特別変動入賞装置39は、上端側が左側に倒れる方向に回動可能な開閉部材39cと、当該第2特別変動入賞装置39が備える大入賞口を前方から覆うアタッカー飾り部材39dと、当該大入賞口に流入した遊技球を前面構成部材600の外部へと排出するための入賞球排出口39eと、当該大入賞口に流入した遊技球を入賞球排出口39eへと誘導するための上部入賞球流路39fと、を有している。
ここで、開閉部材39cやアタッカー飾り部材39dはフランジ部600bよりも前側に配設されているので、遊技盤30本体等に邪魔されることなく遊技機10の前方から視認することができる。一方、入賞球排出口39eはフランジ部600bよりも後側に配設されており、上部入賞球流路39fは前面構成部材600本体の内部に設けられているので、遊技機10の前方から視認することができない。
図6には、発光演出装置610の詳細な構造が示されている。なお、図6は、発光演出装置610を前面側から見た分解斜視図である。
また、図7及び図8には、発光演出装置610の要部の詳細な構造が示されている。なお、図7(a)は、発光演出装置610の要部の正面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるC−C線に沿う断面図である。図8(a)は、発光演出装置610の要部の背面図であり、図8(b)は、図8(a)におけるD−D線に沿う断面図である。
また、第2導光板612には、当該第2導光板612の端面から光が入射すると、第2演出モード(第2遊技モード)を識別するための文字や画像等(本実施形態の場合、「同盟」という文字)が浮き出てくるように、レーザー加工等によって微細な凹凸からなる発光パターンが施されている。これにより、発光演出装置610は、遊技者が視認可能となるように第2演出モード(第2遊技モード)を識別するための文字や画像等のパターンを表示できるようになっている。
具体的には、図7に示すように、下部LED613aは、第1導光板611の下面(第1導光板611のうち下部LED基板613と対向する面)には対向するが、第2導光板612の下面(第2導光板612のうち下部LED基板613と対向する面)には対向しないようにして下部LED基板613上に配設されている。また、図8に示すように、側部LED614aは、第2導光板612の右面(第2導光板612のうち側部LED基板614と対向する面)には対向するが、第1導光板611の右面(第1導光板611のうち側部LED基板614と対向する面)には対向しないようにして側部LED基板614上に配設されている。ここで、光源として指向性の強いLED(本実施形態では特に指向性の強いチップLED)を用いることで、第1導光板611には、下部LED613aからの光は入射するが、側部LED614aからの光は入射しない(或いは、入射し難くなる)ようになっている。また、第2導光板612には、側部LED614aからの光は入射するが、下部LED613aからの光は入射しない(或いは、入射し難くなる)ようになっている。
なお、本実施形態では、組み付け作業の効率アップを考慮して第1導光板611の端部と第2導光板612の端部を一致させた状態とし、第1導光板611の右面が側部LED614aから遠ざかるように第1導光板611の右端部を切り欠くことによって第1入射規制部611aを形成したが、第1入射規制部611aの構成は適宜任意に変更可能である。具体的には、例えば、第1導光板611の右端部を覆う光を透過しない(或いは、光を透過し難い)樹脂等を第1入射規制部611aとすることも可能である。また、第2導光板612の第2入射規制部612aも同様、その構成は適宜任意に変更可能である。
そして、モード表示部(発光演出装置610)は、端面から入射した光を屈曲させて第1遊技モード(第1演出モード)に対応する識別表示を行うための第1パターン(本実施形態の場合、「帝国」という文字)が形成される第1導光板611と、第1導光板611の端面に対向配置され、当該第1導光板611に光を入射させる第1発光部(下部LED613a)と、第1導光板611に重合配置され、端面から入射した光を屈曲させて第2遊技モード(第2演出モード)に対応する識別表示を行うための第2パターン(本実施形態の場合、「同盟」という文字)が形成される第2導光板612と、第2導光板612の端面に対向配置され、当該第2導光板612に光を入射させる第2発光部(側部LED614a)と、を備え、第1導光板611への光の入射方向と第2導光板612への光の入射方向とが異なるように第1発光部(下部LED613a)と第2発光部(側部LED614a)とを配置している。そして、第1導光板611には、第2発光部(側部LED614a)に対応する部分に当該第2発光部が照射する光の入射を規制する第1入射規制部611aを設け、第2導光板612には、第1発光部(下部LED613a)に対応する部分に当該第1発光部が照射する光の入射を規制する第2入射規制部612aを設けている。
また、モード表示部は、発光演出装置610に限ることはなく、設定された遊技モード(演出モード)を表示できるのであれば、その構成は適宜任意に変更可能である。具体的には、例えば、表示装置41とは別個に設けられた液晶表示器等でモード表示部を構成することも可能である。
図9に示すように、裏面構成部材700は、主に、開口部710aが形成された枠状をなす制御ベース部材710と、開口部721aが形成された枠状をなし制御ベース部材710の開口部710a内に装着される枠体演出装置720と、制御ベース部材710の後面に装着される表示ユニット730と、を備えて構成される。
表示装置41の表示領域R(図2参照)は、制御ベース部材710の開口部710aと、枠体演出装置720の開口部(具体的には、枠体演出装置720が備える演出ベース部材721の開口部721a)と、前面構成部材600の開口部600aと、を介して遊技機10の前方から視認可能となっている。
図10に示すように、枠体演出装置720は、主に、開口部721aが形成された枠状をなす演出ベース部材721と、演出ベース部材721の前面左部に装着される中部入賞球流路723と、演出ベース部材721の前面下部に装着される下部演出ユニット800と、演出ベース部材721の前面右部に装着される側部演出ユニット900と、を備えて構成される。
また、下部演出ユニット800の左部には、下部入賞球流路801が設けられている。下部入賞球流路801は、中部入賞球導出口723bに連通する(或いは、中部入賞球導出口723bと遊技球の直径未満の間隔をあけて対向する)下部入賞球導入口801aと、包囲枠体40の外部に向けて開口する下部入賞球導出口801bと、を有し、当該下部入賞球導入口801aと当該下部入賞球導出口801bとを連通する流路である。
すなわち、裏面構成部材700は、中部入賞球流路723及び下部入賞球流路801によって、第2特別変動入賞装置39の入賞球排出口39eを介して前面構成部材600の外部へと排出された遊技球を、包囲枠体40の外部(遊技盤30の裏面(後面)側下部)へと誘導して排出できるよう構成されている。
表示部仕切り演出ユニット722は、演出ベース部材721の開口部721a内を左右方向にスライド移動可能な棒状の仕切り部材722a,722aと、演出ベース部材721の上部に設けられ仕切り部材722aをスライド移動させるための駆動力を発生することが可能な仕切り部材駆動モータ722b,722bと、を有している。表示部仕切り演出ユニット722は、仕切り部材722a,722aが左右方向にスライド移動することによって、表示装置41の表示領域Rを仕切る状態と、表示装置41の表示領域Rを仕切らない状態と、に変換可能となっている。
図11に示すように、下部演出ユニット800は、主に、下部入賞球流路801等が設けられた左右方向に長尺な可動ベース部材810と、可動ベース部材810の前方に配設された状態で所定の可動演出を実行する下部可動ユニット830と、可動ベース部材810の後面等に装着され下部可動ユニット830を動かすための駆動ユニット820と、を備えて構成される。
ここで、下部演出ユニット800が、包囲枠体40内に配設され、所定の演出動作を行う可動演出ユニットをなす。
そして、可動演出ユニット(下部演出ユニット800)は、包囲枠体40の凹室内部に固定される可動ベース部材810と、可動ベース部材810に移動可能に支持される可動ユニット(下部可動ユニット830)と、可動ユニット(下部可動ユニット830)を移動させるための駆動機構(駆動ユニット820)と、を備えている。
駆動ユニット820は、主に、可動ベース部材810に回動可能に装着される第1可動アーム821と、第1可動アーム821を回動させるための駆動力を発生することが可能な第1駆動ソレノイド822と、第1可動アーム821と第1駆動ソレノイド822とを連結するための第1ソレノイドリンク部材823と、第1可動アーム821が可動ベース部材810から取れてしまうことを防止するための第1抜け止め部材824と、可動ベース部材810のうち第1可動アーム821の装着位置よりも右側の位置に回動可能に装着される第2可動アーム825と、第2可動アーム825を回動させるための駆動力を発生することが可能な第2駆動ソレノイド826と、第2可動アーム825と第2駆動ソレノイド826とを連結するための第2ソレノイドリンク部材827と、第2可動アーム825が可動ベース部材810から取れてしまうことを防止するための第2抜け止め部材828と、を備えて構成される。
具体的には、可動ベース部材810の後面には、第1可動アーム821の回動軸となる第1アーム回動軸部811が後側に向けて突設されている。一方、第1可動アーム821は、当該第1可動アーム821の長手方向の一端側が回動自由端部であるとともに他端側が軸着端部であり、当該第1可動アーム821の軸着端部には、第1アーム回動軸部811を挿通可能な貫通孔821aが設けられている。すなわち、第1可動アーム821は、可動ベース部材810に突設された第1アーム回動軸部811に貫通孔821aを介して回動可能に軸着されることで、第1アーム回動軸部811の周りを回動できるよう構成されている。
また、第1駆動ソレノイド822は、可動ベース部材810のうち第1可動アーム821の装着位置よりも左側の位置に設けられた第1ソレノイド取付部810aに取り付けられる。
すなわち、第1可動アーム821は、可動ベース部材810に回動可能に軸着され、第1ソレノイド(第1駆動ソレノイド822)の駆動力を受けて横向き姿勢から縦向き姿勢に変換可能となっている。
具体的には、可動ベース部材810の後面のうち第1アーム回動軸部811の突設位置よりも右側の位置には、第2可動アーム825の回動軸となる第2アーム回動軸部814が後側に向けて突設されている。一方、第2可動アーム825は、当該第2可動アーム825の長手方向の一端側が回動自由端部であるとともに他端側が軸着端部であり、当該第2可動アーム825の軸着端部には、第2アーム回動軸部814を挿通可能な貫通孔825aが設けられている。すなわち、第2可動アーム825は、可動ベース部材810に突設された第2アーム回動軸部814に貫通孔825aを介して回動可能に軸着されることで、第2アーム回動軸部814の周りを回動できるよう構成されている。
また、第2駆動ソレノイド826は、可動ベース部材810のうち第2可動アーム825の装着位置よりも右側の位置に設けられた第2ソレノイド取付部810bに取り付けられる。
すなわち、第2可動アーム825は、可動ベース部材810に回動可能に軸着され、第2ソレノイド(第2駆動ソレノイド826)の駆動力を受けて横向き姿勢から縦向き姿勢に変換可能となっている。
前述したように、第1可動アーム821の初期状態からの回動方向は反時計回り方向であり、第2可動アーム825の初期状態からの回動方向は時計回り方向である。
すなわち、第1可動アーム821の縦向き姿勢への変換回転方向(回動方向)と第2可動アーム825の縦向き姿勢への変換回転方向(回動方向)とが異なる方向(具体的には、反対方向)に設定されている。
また、図14には、下部演出ユニット800の詳細な構造が示されている。なお、図14は、下部演出ユニット800を後面側から見た分解斜視図である。
下部可動ユニット830は、主に、可動レンズ部材831と、可動レンズ部材831の後面に取り付けられたLED基板832と、可動レンズ部材831の後方に配設される左側横スライドガイド部材833及び右側横スライドガイド部材834と、可動レンズ部材831の前方に配設される左側可動部材835及び右側可動部材836と、を備えて構成される。
具体的には、図13に示すように、左側可動部材835の後面のうち上下方向略中央部には、第1可動アーム821と連結するための左側アーム連結ピン835aが設けられている。一方、図14に示すように、第1可動アーム821の回動自由端部には、左側アーム連結ピン835aの先端部を挿通可能な貫通孔821cが設けられている。すなわち、左側可動部材835は、左側アーム連結ピン835aを第1可動アーム821の貫通孔821cに差し込むことで、第1可動アーム821の回動自由端部に軸支(装着)できるよう構成されている。これにより、左側可動部材835は、第1可動アーム821の回動動作に連動して、可動ベース部材810に対して回動(揺動)できるようになっている。
具体的には、図13に示すように、右側可動部材836の後面のうち上下方向略中央部には、第2可動アーム825と連結するための右側アーム連結ピン836aが設けられている。一方、図14に示すように、第2可動アーム825の回動自由端部には、右側アーム連結ピン836aの先端部を挿通可能な貫通孔825cが設けられている。すなわち、右側可動部材836は、右側アーム連結ピン836aを第2可動アーム825の貫通孔825cに差し込むことで、第2可動アーム825の回動自由端部に軸支(装着)できるよう構成されている。これにより、右側可動部材836は、第2可動アーム825の回動動作に連動して、可動ベース部材810に対して回動(揺動)できるようになっている。
具体的には、第1副可動部材(左側可動部材835)は、主可動部材(可動レンズ部材831)の前方に配置されてなり、第1可動アーム821の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換に伴い第2副可動部材(右側可動部材836)と離間する方向に移動して可動レンズ部材831の左右方向略中央部(具体的には、透過発光部831g(後述))を遮蔽する遮蔽状態から当該左右方向略中央部(当該透過発光部831g)を露出する露出状態に変換するよう構成されている。
また、第2副可動部材(右側可動部材836)は、主可動部材(可動レンズ部材831)の前方に配置されてなり、第2可動アーム825の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換に伴い第1副可動部材(左側可動部材835)と離間する方向に移動して可動レンズ部材831の左右方向略中央部(具体的には、透過発光部831g(後述))を遮蔽する遮蔽状態から当該左右方向略中央部(当該透過発光部831g)を露出する露出状態に変換するよう構成されている。
左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態から露出状態へと変換する際、左側アーム連結ピン835a及び右側アーム連結ピン836aの軌道は円弧状となるが、左側アーム連結ピン835a及び右側アーム連結ピン836aは、可動レンズ部材831に固定されているのではなく、それぞれ可動レンズ部材831の左側ピン挿通穴831a及び右側ピン挿通穴831bにスライド移動自在に挿通されているだけであり、また、左側可動部材835の露出状態への回動方向と右側可動部材836の露出状態への回動方向とは反対方向である。そのため、左側可動部材835の露出状態への回動動作(前面側から見て反時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向へ力(具体的には、左方向への力)と右側可動部材836の露出状態への回動動作(前面側から見て時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向への力(具体的には、右方向への力)とが相殺されて、これら回動動作に伴い可動レンズ部材831にかかる上方向への力のみが残る。左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態から遮蔽状態へと変換する際も同様に、左側可動部材835の遮蔽状態への回動動作(前面側から見て時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向へ力(具体的には、右方向への力)と右側可動部材836の遮蔽状態への回動動作(前面側から見て反時計回り方向への回動動作)に伴い可動レンズ部材831にかかる横方向への力(具体的には、左方向への力)とが相殺されて、これら回動動作に伴い可動レンズ部材831にかかる下方向への力のみが残る。したがって、可動レンズ部材831は、左側可動部材835及び右側可動部材836の回動動作に連動して、可動ベース部材810に対して上下方向にスライド移動する。
そして、主可動部材(可動レンズ部材831)は、第1副可動部材(左側可動部材835)及記第2副可動部材(右側可動部材836)による可動アーム(第1可動アーム821,第2可動アーム825)の回動軸点に対する公転動作に伴い上下動作するよう構成されている。
具体的には、左側横スライドガイド部材833は左右方向に長尺な形状をなしており、左側横スライドガイド部材833の左端部及び右端部にはそれぞれ左側可動部材835と連結するための貫通孔833a及び挿入ピン833bが設けられている。一方、左側可動部材835の後面のうち左側アーム連結ピン835aの突設位置よりも下側の位置には、先端部が左側横スライドガイド部材833の貫通孔833aとビス止め可能な左側凸部835bが設けられている。また、左側可動部材835の後面のうち左側凸部835bの突設位置よりも右側の位置には、当該左側凸部835bと左右方向に並ぶようにして、左側横スライドガイド部材833の挿入ピン833bの先端部が挿入可能な左側凹部835cが設けられている。さらに、可動レンズ部材831のうち左側ピン挿通穴831aの配設位置よりも下側の位置には、左側スライドガイド穴831cが設けられている。
左側スライドガイド穴831cは、左右方向に長尺な長孔であり、当該左側スライドガイド穴831cの左右方向略中央よりも左側の部分は、左側凸部835bをスライド移動自在に挿通可能な幅を有し、当該左側スライドガイド穴831cの左右方向略中央よりも右側の部分は、左側凸部835bよりも細い挿入ピン833bはスライド移動自在に挿通可能であるが左側凸部835bは挿通不可能な幅を有している。
すなわち、左側横スライドガイド部材833は、左側可動部材835の左側凹部835cに挿入された挿入ピン833bと貫通孔833aとビス止めされた左側可動部材835の左側凸部835bとが左側スライドガイド穴831cに沿ってスライド移動することで、左側可動部材835の可動レンズ部材831に対する左右方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
具体的には、右側横スライドガイド部材834は左右方向に長尺な形状をなしており、右側横スライドガイド部材834の右端部及び左端部にはそれぞれ右側可動部材836と連結するための貫通孔834a及び挿入ピン834bが設けられている。一方、右側可動部材836の後面のうち右側アーム連結ピン836aの突設位置よりも下側の位置には、先端部が右側横スライドガイド部材834の貫通孔834aとビス止め可能な右側凸部836bが設けられている。また、右側可動部材836の後面のうち右側凸部836bの突設位置よりも左側の位置には、当該右側凸部836bと左右方向に並ぶようにして、右側横スライドガイド部材834の挿入ピン834bの先端部が挿入可能な右側凹部836cが設けられている。さらに、可動レンズ部材831のうち右側ピン挿通穴831bの配設位置よりも下側の位置には、右側スライドガイド穴831dが設けられている。
右側スライドガイド穴831dは、左側スライドガイド穴831cと左右方向に並ぶようにして設けられた左右方向に長尺な長孔であり、当該右側スライドガイド穴831dの左右方向略中央よりも右側の部分は、右側凸部836bをスライド移動自在に挿通可能な幅を有し、当該右側スライドガイド穴831dの左右方向略中央よりも左側の部分は、右側凸部836bよりも細い挿入ピン834bはスライド移動自在に挿通可能であるが右側凸部836bは挿通不可能な幅を有している。
すなわち、右側横スライドガイド部材834は、右側可動部材836の右側凹部836cに挿入された挿入ピン834bと貫通孔834aとビス止めされた右側可動部材836の右側凸部836bとが右側スライドガイド穴831dに沿ってスライド移動することで、右側可動部材836の可動レンズ部材831に対する左右方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
具体的には、図11に示すように、可動ベース部材810のうち、回動動作する第1可動アーム821の回動自由端部の軌道に対向する部分に設けられた円弧状の第1切欠部813と、回動動作する第2可動アーム825の回動自由端部の軌道に対向する部分に設けられた円弧状の第2切欠部816と、の間には、上下動ガイド穴817,817として、左右方向に並ぶ一対の上下方向に長尺な長孔が設けられている。
一方、図13に示すように、可動レンズ部材831の後面のうち、左側ピン挿通穴831aと左側スライドガイド穴831cとの間と、右側ピン挿通穴831bと右側スライドガイド穴831dとの間と、のそれぞれには、上下動ガイド穴817にスライド移動自在に挿通可能なガイド受ピン831eが一つずつ設けられている。
すなわち、上下動ガイド穴817,817は、ガイド受ピン831e,831eが当該上下動ガイド穴817,817に沿ってスライド移動することで、可動レンズ部材831の可動ベース部材810に対する上下方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
なお、ガイド受ピン831eは、上下動ガイド穴817に挿通された状態で、当該ガイド受ピン831eの先端に、上下動ガイド穴817の幅よりも大きな外径を有するワッシャー(抜け止め部材)820aが取り付けられるよう構成されている。これにより、ガイド受ピン831eが上下動ガイド穴817から抜けてしまうことを防止している。
具体的には、図11に示すように、可動ベース部材810の前面のうち一方の上下動ガイド穴817と他方の上下動ガイド穴817との間には、上下動ガイド部818,818として、左右方向に並ぶ一対の上下方向に長尺な突起が設けられている。
一方、図13に示すように、可動レンズ部材831の下端には、上下動ガイド部818,818にスライド移動自在に係合可能なガイド受部831fが下側に向けて突設されている。
すなわち、上下動ガイド部818,818は、ガイド受部831fが当該上下動ガイド部818,818に沿ってスライド移動することで、可動レンズ部材831の可動ベース部材810に対する上下方向スライド移動を補助できるよう構成されている。
なお、可動レンズ部材831は、当該可動レンズ部材831の後方からの光によって少なくとも当該可動レンズ部材831の左右方向略中央部に設けられた透過発光部831gが光るのであれば、例えば、透過発光部831g以外の部分は反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われていてもよい。
すなわち、LED基板832が、主可動部材(可動レンズ部材831)に後方から光を照射するための照明装置をなし、主可動部材(可動レンズ部材831)は、照明装置(LED基板832)から照射された光を透過させる透過発光部831gを備えている。
表出発光部831iは、遮蔽状態の第1副可動部材(左側可動部材835)と第2副可動部材(右側可動部材836)とによって挟まれる縦長な縦長部831i1と、当該縦長部831i1と交差する横長な横長部831i2と、を有する十字状に形成されている。
そして、図15(a)に示すように、第1副可動部材(左側可動部材835)及び第2副可動部材(右側可動部材836)は、遮蔽状態において表出発光部831iの縦長部831i1に側方から当接する当接部835d,836dと、表出発光部831iの横長部831i2と係合する係合部835e,836eと、を備えている。すなわち、遮蔽状態において、左側可動部材835の当接部835d及び係合部835e,835eと、右側可動部材836の当接部836d及び係合部836e,836eと、の隙間から、十字状の表出発光部831iが露出するよう構成されている。
したがって、左側可動部材835及び右側可動部材836は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されているので、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合には、LED基板832からの光で表出発光部831iのみが光っているように見せることができ、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合には、表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hもLED基板832からの光で光っているように見せることができる。
なお、図15(a)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の正面図であり、図15(b)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の背面図である。図16は、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態である場合の下部演出ユニット800の要部の背面図である。
一方、図17(a)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の正面図であり、図17(b)は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の背面図である。図18は、左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態である場合の下部演出ユニット800の要部の背面図である。
また、この際、可動レンズ部材831の透過発光部831gのうち表出発光部831iのみが露出しているので、下部演出ユニット800のうち表出発光部831iのみが光っているように見せることができる。
付勢部材820bは、例えば、引張バネであり、一端が可動アーム(第1可動アーム821,第2可動アーム825)に固定され、他端が可動ベース部材810に固定されている。これにより、第1可動アーム821及び第2可動アーム825の回動自由端部側が上側に立ち上がる方向に引っ張られるので、第1可動アーム821及び第2可動アーム825の横向き姿勢から縦向き姿勢への変換動作をよりスムーズに行うことが可能となる。
これにより、第1ソレノイドリンク部材823が第1可動アーム821に力を加える方向(本実施形態の場合、斜め上方向)と、第2ソレノイドリンク部材827が第2可動アーム825に力を加える方向(本実施形態の場合、斜め下方向)と、が異なり、可動アームにかかる初期トルクの大きさが左右で若干異なるため、第1可動アーム821の動き出しのタイミングと第2可動アーム825の動き出しのタイミングとが若干ずれる。その結果、左右のソレノイドの配設位置が上下方向にずれていない場合、すなわち第1可動アーム821の動き出しのタイミングと第2可動アーム825の動き出しのタイミングとが同時である場合と比較して、下部可動ユニット830の動き出しがスムーズになる。そのため、左右のソレノイドの配設位置が上下方向にずれていない場合よりも、ソレノイドのトルク(パワー)を要しないので、第1駆動ソレノイド822及び第2駆動ソレノイド826として小型のソレノイドを採用することが可能となる。
ただし、第1可動アーム821の回動軸点と第2可動アーム825の回動軸点とは上下方向にずれていないため、下部可動ユニット830の動き出し時に、第1可動アーム821の動き出しのタイミングと第2可動アーム825の動き出しのタイミングとが若干ずれても、当該下部可動ユニット830が左右に傾くほどの悪影響はない。
また、この際、可動レンズ部材831の透過発光部831gのうち表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hも露出するので、下部演出ユニット800のうち表出発光部831iだけでなく遮蔽発光部831hも光っているように見せることができる。
また、本実施形態では、ソレノイドで下部可動ユニット830を上昇させたり下降させたりするので、モータで上昇させたり下降させたりする場合よりも、下部可動ユニット830の上昇動作や下降動作を速く行うことができる。
図19に示すように、側部演出ユニット900は、主に、上下方向に長尺な演出ベース部材910と、演出ベース部材910の後面に装着され当該演出ベース部材910に後方から光を照射する下側光照射部材920及び上側光照射部材930と、演出ベース部材910の前方に配設され所定の可動演出を実行する側部可動ユニット940と、を備えて構成される。
ここで、側部演出ユニット900が、所定の第1状態と当該第1状態とは異なる第2状態とに変換可能な可動演出ユニットをなす。
第1モードオブジェクト911の前面側には、凹凸加工等によって第1演出モードを識別するための装飾部が施されている。また、第2モードオブジェクト912の前面側には、凹凸加工等によって第2演出モードを識別するための装飾部が施されている。
そして、演出ベース部材910のうち、少なくとも第1モードオブジェクト911及び第2モードオブジェクト912は、光を透過可能となっている。
下側光照射部材920は、主に、少なくとも内面が反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われた前面が開口する凹室状の下側リフレクトカバー部材921と、下側リフレクトカバー部材921の下壁部をなす下側シンボルLED基板922と、を備えて構成される。
下側シンボルLED基板922上(具体的には、下側シンボルLED基板922の上面上)にはLEDが設けられており、下側光照射部材920は、下側シンボルLED基板922のLEDからの光を下側リフレクトカバー部材921の内面で反射することによって、第1モードオブジェクト911の後面全体に光を照射できるよう構成されている。これにより、第1モードオブジェクト911全体が光っているように見せることができる。
上側光照射部材930は、主に、少なくとも内面が反射膜(メッキや蒸着等で形成された反射膜)で覆われた前面が開口する凹室状の上側リフレクトカバー部材931と、上側リフレクトカバー部材931の下壁部をなす上側シンボルLED基板932と、を備えて構成される。
上側シンボルLED基板932上(具体的には、上側シンボルLED基板932の上面上)にはLEDが設けられており、上側光照射部材930は、上側シンボルLED基板932のLEDからの光を上側リフレクトカバー部材931の内面で反射することによって、第2モードオブジェクト912の後面全体に光を照射できるよう構成されている。これにより、第2モードオブジェクト912全体が光っているように見せることができる。
図20に示すように、側部可動ユニット940は、主に、ユニットベース部材950と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のレンズ部952)の後面に装着されるLED基板941と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のレンズ部952)の前方に配設され第1モードオブジェクト911及び第2モードオブジェクト912のうち何れか一方を隠蔽可能であるとともに拡径(拡縮)動作が可能な隠蔽可動部942と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のアーム部951)の前方に配設され隠蔽可動部942を拡径(拡縮)動作させるための駆動力を発生することが可能な可動ソレノイド943と、ユニットベース部材950(具体的には、ユニットベース部材950のアーム部951)の前方に配設され隠蔽可動部942と可動ソレノイド943とを連結するためのソレノイドリンク部材944と、を備えて構成される。
レンズ部952は、光を透過可能な透光性の材料で形成されており、当該レンズ部952の前面には光拡散用のレンズカットが形成されている。
また、LED基板941は、当該LED基板941上(具体的には、当該LED基板941の前面上)にLEDを備えており、レンズ部952の後面に取り付けられて当該レンズ部952の後方から光を照射できるよう構成されている。
図20及び図21に示すように、隠蔽可動部942は、主に、リンク機構960と、リンク機構960の前方に配設される後面開口凹室状の可動ベースレンズ970と、可動ベースレンズ970の前方に配設される後面開口凹室状の可動装飾部980と、を備えて構成される。
可動装飾部980は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されている。具体的には、可動装飾部980は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)材料で形成して構成することも可能であるし、光を透過可能な透光性の材料で形成して表面を蒸着等で覆うことによってハーフミラー状に構成することも可能である。
また、可動装飾部980は、当該可動装飾部980の内部に可動ベースレンズ970を収納可能となるよう構成されている。
可動ベースレンズ970は、当該可動ベースレンズ970の内部にリンク機構960を収納した状態で、当該可動ベースレンズ970の開口を当該可動ベースレンズ970の後方からレンズ部952で閉塞可能となるよう構成されている。
また、図20に示すように、レンズ部952の周端部には、前後方向に貫通するネジ孔952aが複数(本実施形態の場合、4個)設けられている。一方、図21に示すように、可動ベースレンズ970の内部のうちレンズ部952のネジ孔952aに対応する部分には、前後方向に沿う円筒状の取付ボス970aが複数(本実施形態の場合、4個)設けられている。すなわち、可動ベースレンズ970は、当該可動ベースレンズ970の開口をレンズ部952で閉塞した状態で、ネジ(図示省略)をレンズ部952の後方からレンズ部952のネジ孔952aを介して取付ボス970aに挿入することで、レンズ部952に固定できるよう構成されている。
すなわち、スライドガイド溝970cは、各可動装飾体981のスライドリブ981bが当該スライドガイド溝970cに沿ってスライド移動することで、可動装飾体981の径方向へのスライド移動を補助できるよう構成されている。
すなわち、位置規制リブ981cは、可動装飾体981の遮蔽状態時に可動ベースレンズ970の切欠部970d内に収容されることで、可動ベースレンズ970に対する可動装飾体981の位置を規制できるよう構成されている。
具体的には、リンク機構960は、1個のメインリンク部材961と、n−1個(n=可動装飾体981の個数。本実施形態の場合、n=8)のサブリンク部材962と、1個のリンク回転板963と、1個の回転板付勢部材960aと、により構成されている。リンク機構960は、可動ベースレンズ970の内部に収納可能となるよう構成されており、可動ベースレンズ970は、リンク機構960を内部に収納した状態で、当該可動ベースレンズ970の開口をレンズ部952で閉塞可能となっている。
具体的には、リンク回転板963の中心部には、前後方向に貫通する軸受部963aが設けられている。一方、可動ベースレンズ970の内面うち中心部には、先端部が軸受部963aに挿通可能な回転板回転軸970eが後側に向けて突設されている。すなわち、リンク回転板963は、可動ベースレンズ970の内部に突設された回転板回転軸970eに軸受部963aを介して回転可能に軸着されることで、回転板回転軸970eの周りを回転できるよう構成されている。
また、リンク回転板963の周端部には、メインリンク部材961及びサブリンク部材962と係合するための個別リンク部963bとして、リンク回転板963の周方向に並ぶ切欠が、リンク部材(メインリンク部材961,サブリンク部材962)の個数(本実施形態の場合、8個)と同数だけ設けられている。
サブリンク部材962は、三叉状をなしており、一端部側が軸着端部であるとともに残り二つの他端部側が回動自由端部である。
メインリンク部材961は、サブリンク部材962において軸着端部と一方の回動自由端部(リンク部962c(後述)が設けられている回動自由端部)との間に突起を設けた形状をなしている。すなわち、メインリンク部材961は、一端部側が軸着端部であるとともに残り二つの他端部側が回動自由端部であり、軸着端部と一方の回動自由端部との間に突起部を有している。当該突起部には、ソレノイドリンク部材944の先端部に突設された係合ピン944a(図20参照)と係合可能(具体的には、係合ピン944aを挿通可能)なリンク受孔961dが設けられている。すなわち、メインリンク部材961は、リンク受孔961dがソレノイドリンク部材944の係合ピン944aと係合することで、ソレノイドリンク部材944を介して可動ソレノイド943のプランジャーと連結できるよう構成されている。
そして、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、軸着端部を外側に向けた状態で、リンク回転板963の周方向に並んで配設されている。
具体的には、メインリンク部材961及びサブリンク部材962の軸着端部には、前後方向に貫通する軸受部961a,962aが設けられている。一方、可動ベースレンズ970の内面のうちピンガイド部970bよりも外側(可動ベースレンズ970の中心とは反対側)には、先端部が軸受部961a,962aに挿通可能なリンク回転軸970fが、可動ベースレンズ970の周方向に並んで、リンク部材(メインリンク部材961及びサブリンク部材962)の個数(本実施形態の場合、8個)と同数だけ設けられている。すなわち、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、可動ベースレンズ970の内部に突設されたリンク回転軸970fに軸受部961a,962aを介して回動可能に軸着されることで、リンク回転軸970fの周りを回動できるよう構成されている。
そして、リンク回転板963は、個別リンク部963b及びリンクピン961bによって当該リンク回転板963と係合するメインリンク部材961の回動動作に連動して、回転板回転軸970eを軸とし可動ベースレンズ970に対して回転(回動)するよう構成されている。
さらに、各サブリンク部材962は、リンクピン962b及び個別リンク部963bによって当該サブリンク部材962と係合するリンク回転板963の回転動作(回動動作)に連動して、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動するよう構成されている。
すなわち、メインリンク部材961及びサブリンク部材962は、可動ソレノイド943のプランジャーの直線運動に連動して、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動するよう構成されている。
そして、各可動装飾体981の径方向へのスライド移動は、可動ベースレンズ970に設けられたスライドガイド溝970cによって補助されるので、各可動装飾体981を、確実に、可動ベースレンズ970の径方向にスライド移動させることができる。
なお、図22は、可動装飾体981が遮蔽状態である場合の側部可動ユニット940の要部の背面図であり、図23は、可動装飾体981が露出状態である場合の側部可動ユニット940の要部の背面図である。
メインリンク部材961が回動すると、メインリンク部材961のリンクピン961bが当該リンクピン961bと係合するリンク回転板963の個別リンク部963bを押圧するので、リンク回転板963が、回転板回転軸970eを軸とし可動ベースレンズ970に対して所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て時計回り方向)に回動する。
リンク回転板963が回動すると、リンク回転板963の他の個別リンク部963bが当該個別リンク部963bと係合するサブリンク部材962のリンクピン962bを押圧するので、各サブリンク部材962は、リンク回転軸970fを軸とし可動ベースレンズ970に対して回動する。
可動装飾部980は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)ので、可動装飾体981が露出状態となっている際に、LED基板941のLEDが点灯すると(或いは、LED基板941のLEDが点灯している際に、可動装飾体981が露出状態になると)、各可動装飾体981の間にできた間隙のみが光って、当該間隙から光が放射されているように見せることができる。
そして、可動ソレノイド943のプランジャーが押し込まれる(プランジャーの先端部が可動ベースレンズ970の中心方向へと移動する)ことで、可動装飾体981が遮蔽状態に戻る。
回転板付勢部材960aは、例えば、リンク回転板963を、可動装飾体981の露出状態から遮蔽状態へ復帰させる回転方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)に付勢するばねであり、一端がリンク回転板963の前面に突設された付勢部材受片963c(図20参照)に固定され、他端が可動ベースレンズ970の内面に突設された付勢部材取付ボス970g(図21参照)に固定されている。これにより、リンク回転板963が、可動装飾体981を露出状態から遮蔽状態へ復帰させる回転方向に付勢されるので、各可動装飾体981の露出状態から遮蔽状態へ復帰させる際に電気的な動力を必要としないようになっている。
図10及び図24に示すように、演出ベース部材721は、当該演出ベース部材721の前面右部に、側部可動ユニット940を演出ベース部材721に対して回動させるため側部演出ユニット駆動部740を備えている。
具体的には、図19や図20に示すように、側部可動ユニット940のユニットベース部材950のアーム部951の後面のうち長手方向他端部(レンズ部952が取り付けられた端部とは反対側の端部)には、側部演出ユニット駆動部740の駆動ギア742に噛合可能なギア部951aが設けられている。このギア部951aは、アーム部951に対して回動不可能であり、アーム部951と一体的に回動するよう構成されている。
また、アーム部951のうちギア部951aの中心には、側部演出ユニット駆動部740の可動演出ユニット回動軸743を挿通可能な軸受部951bとして、前後方向に貫通する孔が設けられている。
そして、側部可動ユニット940が可動演出ユニット回動軸743に軸着された状態において、当該側部可動ユニット940のギア部951aは、演出ベース部材721側に設けられた駆動ギア742に噛合するよう構成されている。
具体的には、可動演出ユニット(側部演出ユニット900)は、当該可動演出ユニットの状態を変換するための駆動力を発生することが可能な演出ユニット用駆動源(可動演出ユニット用モータ741)と、演出ユニット用駆動源(可動演出ユニット用モータ741)の駆動力を受けて上下方向にスイング動作することが可能なアーム部951と、アーム部951の可動端(回動自由端)側に設けられて第1オブジェクト(第1モードオブジェクト911)又は第2オブジェクト(第2モードオブジェクト912)を隠蔽(遮蔽)することが可能な隠蔽(遮蔽)部(隠蔽可動部942)と、を備えている。
そして、隠蔽部(隠蔽可動部942)は、アーム部951の可動端(回動自由端)部に取り付けられる透光性を有する正面視略円形状の可動ベース部材(可動ベースレンズ970)と、可動ベース部材(可動ベースレンズ970)の後面側に配設されて当該可動ベース部材に向けて光を照射することが可能なベース発光部(LED基板941(具体的には、LED基板941のLED))と、可動ベース部材(可動ベースレンズ970)の前面を覆うように当該前面の周方向に並べて配設される複数の可動装飾体981と、複数の可動装飾体981を移動させるための駆動力を発生することが可能な装飾体用駆動源(可動ソレノイド943)と、装飾体用駆動源からの駆動力を受けて複数の可動装飾体981を可動ベース部材(可動ベースレンズ970)の中心から放射方向に向けて移動させるためのリンク機構960と、を備え、複数の可動装飾体981の移動動作に伴い当該複数の可動装飾体981同士の間にできる間隙を介して可動ベース部材(可動ベースレンズ970)を透過した光が視認可能となるよう構成されている。
また、各可動装飾体981の移動方向は、可動ベースレンズ970の径方向に限らず、複数の可動装飾体981同士の間に間隙ができる方向に移動するのであれば、適宜任意に変更可能である。
付勢部材940aは、例えば、引張バネであり、一端がバネ受片951cに固定され、他端が演出ベース部材721に設けられたバネ取付部744に固定されている。これにより、側部可動ユニット940の回動自由端部側(隠蔽可動部942側)が上側に上がる方向に引っ張られるので、側部可動ユニット940の重量によって可動演出ユニット用モータ741にかかる負荷を軽減して、側部演出ユニット900の第2状態から第1状態への変換動作をよりスムーズに実行することが可能となる。
具体的には、状態検出部750は、図24に示すように、主に、遮光板部材751と、左側フォトインタラプタ(センサ)752と、右側フォトインタラプタ(センサ)753と、を備えて構成される。
遮光板部材751は、一端部に前後方向に貫通する孔からなる軸受部751aを有するとともに、他端部に左側フォトインタラプタ752や右側フォトインタラプタ753の発光部と受光部との間に挿入可能な遮光板751bを有している。また、遮光板部材751の一端部には、前後方向に直交する方向に突設された押圧受部751cが設けられている。
具体的には、演出ベース部材721の前面のうち可動演出ユニット回動軸743の突設位置よりも下側の位置には、軸受部751aに挿通可能な遮光板回動軸部721bが前側に向けて突設されている。すなわち、遮光板部材751は、演出ベース部材721の前面に突設された遮光板回動軸部721bに軸受部751aを介して回動可能に軸着されることで、遮光板回動軸部721bの周りを回動できるよう構成されている。
なお、図25は、側部演出ユニット900が第1状態である場合の側部可動ユニット940、側部演出ユニット駆動部740及び状態検出部750の背面図であり、図26は、側部演出ユニット900が第2状態である場合の側部可動ユニット940、側部演出ユニット駆動部740及び状態検出部750の背面図である。
そして、側部可動ユニット940のユニットベース部材950のアーム部951は、ギア部951aの後面に突設された第1押圧部951d及び第2押圧部951eを備えている。第1押圧部951dは、ギア部951aの後面のうち、側部演出ユニット900が第1状態である際に押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て時計回り方向)へと押圧可能な位置に設けられている。また、第2押圧部951eは、ギア部951aの後面のうち、側部演出ユニット900が第2状態である際に押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)へと押圧可能な位置に設けられている。
一方、図26に示すように、側部演出ユニット900が第2状態となり、第2押圧部951eが押圧受部751cを所定の方向(本実施形態の場合、後面側から見て反時計回り方向)へと押圧すると、遮光板部材751は、当該所定の方向へと回動する。これにより、遮光板751bが、右側フォトインタラプタ753の発光部と受光部との間に挿入されて、右側フォトインタラプタ753により検出される。
また、側部演出ユニット900が隠蔽可動部942で第1モードオブジェクト911も第2モードオブジェクト912も隠蔽しない第3状態(図64参照)となり、第1押圧部951dによる押圧受部751cの押圧も第2押圧部951eによる押圧受部751cの押圧も解除されると、遮光板部材751は、遮光板751bが左側フォトインタラプタ752と右側フォトインタラプタ753との間に配置された状態となる。これにより、遮光板751bが、左側フォトインタラプタ752の発光部と受光部との間にも右側フォトインタラプタ753の発光部と受光部との間にも挿入されず、左側フォトインタラプタ752にも右側フォトインタラプタ753にも検出されないこととなる。
すなわち、状態検出部750は、遮光板部材751の遮光板751bを左側フォトインタラプタ752で検出したか、右側フォトインタラプタ753で検出したか、或いは、何れでも検出していないかによって、側部演出ユニット900の状態を検出できるよう構成されている。
また、状態検出部750の構成は、本実施形態のものに限ることはなく、側部演出ユニット900の状態を検出できるのであれば適宜任意に変更可能である。
前述したように、包囲枠体40(具体的には、裏面構成部材700)は、所定の可動演出を実行するユニットとして、下部可動ユニット830と側部可動ユニット940との2つのユニットを備えている。
図27に示すように、下部可動ユニット830と側部可動ユニット940とは、前面側から見ると可動範囲が一部重なるが、下部可動ユニット830の位置と側部可動ユニット940の位置とが前後方向にずれているので、互いの動作を阻害することがない。
すなわち、モード表示部(発光演出装置610)は、アーム部951のスイング軌道の前方に配置されて当該アーム部951のスイング動作の視認を規制するよう構成されている。
ステージ601は、光を透過可能な透光性の材料で形成されており、当該ステージ601の前面(少なくとも当該ステージ601の前面のうち誘導導出口603bの周囲)は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)装飾部材601aで覆われている。また、仕切り部材602は、光を透過可能な透光性の材料で形成されている。
したがって、可動レンズ部材831が下降位置(初期位置)に配置されて左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態となっていても、左側可動部材835と右側可動部材836との隙間からは可動レンズ部材831の表出発光部831iが露出しているので、仕切り部材602の奥壁部602bやステージ601の後面部を透過した光によって、誘導流路603内を光らせることができる。
すなわち、可動ユニット(下部可動ユニット830)は、表出発光部831iが誘導流路603の後方に位置するようにステージ601の後方に配置されてなり、誘導流路603は、表出発光部831iを透過した光によりその内部が照射されるように少なくとも奥側壁(仕切り部材602の奥壁部602b及びステージ601の後面部)が透光性材で構成されている。
図28及び図29に示すように、第1特別変動入賞装置38は、主に、左右方向に長尺で左右方向略中央部に開口を有するベース部材380と、ベース部材380の開口を前方から覆うようにして当該開口内に開閉自在に装着される開閉扉38cと、ベース部材380の前面略中央部に装着され当該ベース部材380の開口に対応する部分に開口を有する前面装飾部材381と、ベース部材380の前面左部に装着される左側入賞口形成部材382と、ベース部材380の前面右部に装着される右側入賞口形成部材383と、ベース部材380の後面左部と後面右部とに装着される基板カバー部材530,530と、ベース部材380の開口を後方から覆うようにして当該ベース部材380の後面略中央部に装着される大入賞口部材384と、大入賞口部材384内に配設され当該第1特別変動入賞装置(大入賞口)38に入賞した遊技球を検出するためのカウントスイッチ38a,38aと、大入賞口部材384の後面に装着されるレンズ部材385と、レンズ部材385の後面に装着されるソレノイドベース部材386と、を備えて構成される。
また、大入賞口部材384には、第1特別変動入賞装置38の上方に配設されている普通変動入賞装置37に入賞した遊技球が通る始動入賞球流路37dが設けられている。
LED基板387上(具体的には、LED基板387の前面上)にはLEDが設けられており、第1特別変動入賞装置38は、LED基板387のLEDから照射されて、光を透過可能な透光性の材料で形成されるレンズ部材385、大入賞口部材384及びベース部材380を透過した光によって、大入賞口内や開閉扉38cの周囲を光らせることができるよう構成されている。
具体的には、例えば、図29に示すように、ベース部材380の開口の下方には、光拡散用のレンズカットが前面等に形成された装飾レンズ部380aが設けられている。前面装飾部材381のうち装飾レンズ部380aに対応する部分には開口部381aが設けられており、図28に示すように、ベース部材380の前面に前面装飾部材381を装着した状態で、開口部381aから装飾レンズ部380aが露出するよう構成されている。これにより、開閉扉38cの周囲のうち少なくとも装飾レンズ部380aが、LED基板387のLEDからの光で光っているように見せることができる。
また、大入賞口ソレノイド38bのプランジャーの先端部には、開閉扉38cと大入賞口ソレノイド38bとを連結するための開閉リンク部材38dが取り付けられている。
また、基板カバー部材530は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されていることが好ましい。また、基板カバー部材530の形状は、LED基板520のLED520aからの光が当該基板カバー部材530や当該基板カバー部材530とベース部材380との隙間から漏れない(或いは、漏れ難い)形状であることが好ましい。
また、図31及び図32には、ベース部材380が有するレンズ部510の詳細な構造が示されている。なお、図31(a)は、ベース部材380の右部に設けられたレンズ部510を前面側から見た斜視図であり、図31(b)は、ベース部材380の右部に設けられたレンズ部510を後面側から見た斜視図である。また、図32(a)は、ベース部材380の左部に設けられたレンズ部510を前面側から見た斜視図であり、図32(b)は、ベース部材380の左部に設けられたレンズ部510を後面側から見た斜視図である。
また、図33には、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383の詳細な構造が示されている。なお、図33は、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383を後面側から見た斜視図である。
また、図34には、第1特別変動入賞装置38が有する線状発光部500の詳細な構造が示されている。なお、図34(a)は、第1特別変動入賞装置38の左部に設けられた線状発光部500の近傍の正面図であり、図34(b)は、図34(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
また、図28(a)及び図34(b)に示すように、レンズ部510は、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の前面と略面一となるようにベース部材380の前面に突設されてなるよう構成されている。なお、レンズ部510は、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の前面よりも前方へ突出するようにベース部材380の前面に突設されていてもよい。
一方、図33に示すように、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383の端部のうちベース部材380の進入凹部380bに対応する部分には、空間部(進入凹部380b)に前方から進入してレンズ部510の側面を覆う進入部381bが設けられている。
すなわち、進入部381bは、第1装飾部材(前面装飾部材381)及び第2装飾部材(左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)にそれぞれ設けられている。
そして、図34(b)に示すように、進入凹部380bは、装飾部材(前面装飾部材381,左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)の後面から突出して当該進入凹部380bの奥部に達する進入部381bで塞がれている。
ここで、本実施形態では、各レンズ部510は領域面積が異なるのに、それぞれを照射するLED520aの個数は同数(本実施形態の場合、2個)となっている。したがって、光量に差が出てしまうことを改善するために、各レンズ部510に形成するレンズカットを異ならせる(具体的には、カット幅を変える等)ことが好ましい。これにより、レンズ部510の領域面積にかかわらず、各レンズ部510における光りの見え方が略同一となる。
さらに、本実施形態では、レンズ部510には、レンズ部510の延在方向(長手方向)に直交する方向に(すなわち、カット幅の方向がレンズ部510の長手方向に沿うように)レンズカットが形成されている。これにより、レンズ部510の後方に複数のLEDを当該レンズ部510に沿って並べて設けなくても、効率よくレンズ部510の長手方向一端から他端まで(すなわち、レンズ部510全体)が光っているように見せることができる。
なお、前面装飾部材381、左側入賞口形成部材382及び右側入賞口形成部材383は、光を透過しない(或いは、光を透過し難い)よう構成されているとともに、少なくとも進入部381bのうちレンズ部510の側面と対向する面が反射膜で覆われていればよい。
すなわち、レンズ部510は、レンズ部510を挟んでベース部材380の前面の一側を覆う第1装飾部材(前面装飾部材381)と、レンズ部510を挟んでベース部材380の前面の他側を覆う第2装飾部材(左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)と、を隔離するようにベース部材380の一端部から他端部まで延在してなる。
ベース部材とレンズ部とを別体とした場合、ベース部材に開設されたレンズ部装着口にレンズ部を嵌め込むことによってベース部材にレンズ部を装着することが考えられるが、それでは、レンズ部装着口によって線状発光部500の延設幅が制約されてしまう。これに対し、本実施形態のように、ベース部材380とレンズ部510とを一体的に形成することによって、ベース部材380の一端部から他端部まで延在する線状発光部500を構成することが可能となる。さらに、本実施形態では、レンズ部510の延在方向の長さを、第1装飾部材(前面装飾部材381)と第2装飾部材(左側入賞口形成部材382、右側入賞口形成部材383)との間に形成される間隙の延在方向の長さと略同一となる又は当該間隙の延在方向の長さよりも長くなるようにすることによって、表示装置41のライン表示との関連性(連続性)を強調し易くなっている。
これにより、レンズ部510の側面だけでなくLED520aの側方も進入部381bの反射面381cで覆われるので、LED520aの照射光を余すことなくレンズ部510に反射することが可能となる。
遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。
変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1〜3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が大当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。さらに、これらのパターンテーブルには、後半変動パターンテーブル、前半変動パターンテーブルが含まれている。
なお、信頼度は、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャル1リーチ<スペシャル2リーチ<スペシャル3リーチ<スペシャル4リーチの順に高くなるようになっている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されないと判定する場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
また、図示しないが、遊技用マイコン111は、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄用乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)を決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数等を生成するための乱数生成回路と、発振回路113からの発振信号(原クロック信号)に基づいてCPU111Aに対する所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号や乱数生成回路の更新タイミングを与えるクロックを生成するクロックジェネレータを備えている。
また、遊技用マイコン111は、電源投入時や、大当り時などのイベント発生時、磁石や電波等による不正の検出時に個別IDレジスタ111Dに記憶されたIDを、情報伝達部71から出力する。
演出制御装置300は、遊技用マイコン111と同様にアミューズメントチップ(IC)からなる主制御用マイコン(1stCPU)311と、該1stCPU311の制御下でもっぱら映像制御を行う映像制御用マイコン(2ndCPU)312と、該2ndCPU312からのコマンドやデータに従って表示装置41への映像表示のための画像処理を行うグラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)313と、各種のメロディや効果音などをスピーカ(音声出力部)19a,19bから再生させるため音の出力を制御する音源LSI314を備えている。
遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、普図始動ゲート(図示省略)に備えられたゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。そして、普図表示器に、識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器に特別の結果態様を表示するとともに、普電ソレノイド37cを動作させ、普通変動入賞装置37の可動部材37b,37bを所定時間(例えば、0.3秒間)前述のように開放する制御を行う。
なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力に基づき始動記憶を記憶し、この始動記憶に基づき、第2特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。
また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、表示装置41で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、演出状態(演出モード)の設定や、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理等を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、CPU111Aは、例えば、大入賞口ソレノイド38bにより第1特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。
そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定の開放可能時間が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回、10回又は2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器や特図2表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
この高確率状態は、特図変動表示ゲームにて当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態である。また、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき高確率状態となっても、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームの両方が高確率状態となる。
この時短状態においては、普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置37を時短動作状態とする制御を行い、普通変動入賞装置37が通常動作状態である場合よりも、単位時間あたりの普通変動入賞装置37の開放時間が実質的に多くなるように制御するようになっている。
また、高確率状態と時短状態は、それぞれ独立して発生可能であり、両方を同時に発生することも可能であるし一方のみを発生させることも可能である。
なお、以下の説明や図中では、時短状態を特定遊技状態や普電サポート状態又は電サポ状態と称することがある。
まず、遊技制御装置100の遊技用マイクロコンピュータ(遊技用マイコン)111によって実行される制御について説明する。遊技用マイコン111による制御処理は、主に、図38及び図39に示すメイン処理と、所定時間周期(例えば、4ミリ秒)で行われる図40に示すタイマ割込み処理とからなる。
まず、メイン処理について説明する。
メイン処理は、遊技機10の電源が投入されることで開始される。
このメイン処理においては、図38に示すように、まず、割込みを禁止する処理(ステップS1)を行ってから、割込みが発生したときに実行するジャンプ先のベクタアドレスを設定する割込みベクタ設定処理(ステップS2)、割込みが発生したときにレジスタ等の値を退避する領域の先頭アドレスであるスタックポインタを設定するスタックポインタ設定処理(ステップS3)、割込み処理のモードを設定する割込みモード設定処理(ステップS4)を行う。
次いで、RAMやEEPROM等の読出し書込み可能なRWM(リードライトメモリ)のアクセス許可をし、全出力ポートに出力が無い状態に設定するOFFデータを出力する(ステップS6,S7)。
次いで、シリアルポート(遊技用マイコン111に予め搭載されているポートで、本実施形態では、払出制御装置200や演出制御装置300とパラレル通信を行っているため使用しない)を使用しない状態に設定する処理を行う(ステップS8)。
ステップS9で、初期化スイッチがOFFと判定した場合(ステップS9;No)には、RWM内の停電検査領域1の値が正常な停電検査領域チェックデータ1であるかをチェックし(ステップS10)、停電検査領域1の値が正常であるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11で、停電検査領域1の値が正常であると判定した場合(ステップS11;Yes)には、RWM内の停電検査領域2の値が正常な停電検査領域チェックデータ2であるかをチェックし(ステップS12)、停電検査領域2の値が正常であるか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13で、停電検査領域2の値が正常であると判定した場合(ステップS13;Yes)には、RWM内の所定領域のチェックサムを算出し(ステップS14)、算出したチェックサムと電源断時のチェックサムとを比較して(ステップS15)、チェックサムが一致するか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16で、チェックサムが一致すると判定した場合(ステップS16;Yes)には、図39のステップS17へ移行し、停電から正常に復旧した場合の処理を行う。
次いで、RWM内の遊技状態を記憶する領域を調べて遊技状態が高確率状態であるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20で、高確率状態でないと判定した場合(ステップS20;No)には、ステップS21,S22をスキップしてステップS23へ移行する。
次いで、後述の特図ゲーム処理を合理的に実行するために用意されている特図ゲーム処理番号に対応する停電復旧時のコマンドを演出制御装置300へ送信する処理(ステップS23)を行ってステップS29へ進む。
次いで、RWMクリアに関する外部情報を出力する期間の時間値を設定し(ステップS27)、電源投入時のコマンドを演出制御装置300へ送信して(ステップS28)、ステップS29へ進む。
次いで、遊技用マイコン111(クロックジェネレータ)内のタイマ割込み信号及び乱数更新トリガ信号(CTC)を発生するCTC(Counter/Timer Circuit)回路を起動する処理を行う(ステップS30)。なお、CTC回路は、遊技用マイコン111内のクロックジェネレータに設けられている。クロックジェネレータは、水晶発振器113からの発振信号(原クロック信号)を分周する分周回路と、分周された信号に基づいてCPU111Aに対して所定周期(例えば、4ミリ秒)のタイマ割込み信号及び乱数生成回路へ供給する乱数更新のトリガを与える信号CTCを発生するCTC回路とを備えている。
次いで、電源投入時の乱数生成回路内の所定のレジスタ(ソフト乱数レジスタ1〜n)の値を抽出し、対応する各種初期値乱数(大当り図柄を決定する乱数(大当り図柄乱数1、大当り図柄乱数2)、普図の当りを決定する乱数(当り乱数))の初期値(スタート値)としてRWMの所定領域にセーブしてから(ステップS32)、割込みを許可する(ステップS33)。本実施形態で使用するCPU111A内の乱数生成回路においては、電源投入毎にソフト乱数レジスタの初期値が変わるように構成されているため、この値を各種初期値乱数の初期値(スタート値)とすることで、ソフトウェアで生成される乱数の規則性を崩すことができ、遊技者による不正な乱数の取得を困難にすることができる。
ステップS36で、停電監視信号がONでないと判定した場合(ステップS36;No)には、初期値乱数更新処理(ステップS34)に戻る。すなわち、停電が発生していない場合には、初期値乱数更新処理と停電監視信号のチェック(ループ処理)を繰り返し行う。初期値乱数更新処理(ステップS34)の前に割り込みを許可する(ステップS33)ことによって、初期値乱数更新処理中にタイマ割込みが発生すると割込み処理が優先して実行されるようになり、タイマ割込みが初期値乱数更新処理によって待たされることで割込み処理が圧迫されるのを回避することができる。
ステップS37で、継続していないと判定した場合(ステップS37;No)には、停電監視信号がONであるかの判定(ステップS36)に戻る。
一方、ステップS37で、継続していると判定した場合(ステップS37;Yes)、すなわち、停電が発生していると判定した場合には、一旦割込みを禁止する処理(ステップS38)、全出力ポートにOFFデータを出力する処理(ステップS39)を行う。
次いで、RWMの電源遮断時のチェックサムを算出する処理(ステップS42)、算出したチェックサムをチェックサム領域にセーブする処理(ステップS43)、RWMへのアクセスを禁止する処理(ステップS44)を行ってから、遊技機10の電源が遮断されるのを待つ。このように、停電検査領域にチェックデータをセーブするとともに、電源遮断時のチェックサムを算出することで、停電等に伴う遊技機10の電源遮断の前にRWMに記憶されていた情報が正しくバックアップされているか否かを、遊技機10の電源再投入時に判断することができる。
次に、タイマ割込み処理について説明する。
タイマ割込み処理は、クロックジェネレータ内のCTC回路で生成される周期的なタイマ割込み信号がCPU111Aに入力されることで開始される。CPU111Aにおいてタイマ割込みが発生すると、図40のタイマ割込み処理が開始される。
次いで、各種センサ(始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、普図のゲートスイッチ34a、一般入賞口スイッチ35a、カウントスイッチ38aなど)からの入力の取込み、すなわち、各入力ポートの状態を読み込む入力処理(ステップS52)を行う。
次いで、各種処理でセットされた出力データに基づき、ソレノイド(大入賞口SOL38b、普電SOL37c)等のアクチュエータの駆動制御などを行うための出力処理(ステップS53)を行う。
次いで、始動口1スイッチ36a、始動口2スイッチ37a、普図のゲートスイッチ34a、一般入賞口スイッチ35a、カウントスイッチ38aから正常な信号の入力があるか否かの監視や、エラーの監視(前面枠やガラス枠が開放されていないかなど)を行う入賞口スイッチ/エラー監視処理(ステップS57)を行う。
次いで、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(ステップS58)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(ステップS59)を行う。
次いで、割込み要求をクリアして割込みの終了を宣言する処理(ステップS64)を行い、ステップS51で退避したレジスタのデータを復帰する処理(ステップS65)を行った後、割込みを許可する処理(ステップS66)を行って、タイマ割込み処理を終了する。
次に、前述のタイマ割込み処理における特図ゲーム処理(ステップS58)の詳細について説明する。
特図ゲーム処理では、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aの入力の監視と、特図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、特図の表示の設定を行う。
この始動口スイッチ監視処理では、第1始動入賞口をなす始動入賞口36、第2始動入賞口をなす普通変動入賞装置37に遊技球の入賞があると、各種乱数(大当り乱数など)の抽出を行い、当該入賞に基づく特図変動表示ゲームの開始前の段階で入賞に基づく遊技結果を事前に判定する遊技結果事前判定を行う。
このカウントスイッチ監視処理1では、第1特別変動入賞装置38内に設けられたカウントスイッチ38aのカウント数を監視する処理を行う。
ステップA4で、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしたと判定した場合(ステップA4;Yes)には、特図ゲーム処理番号に対応する処理に分岐させるために参照する特図ゲームシーケンス分岐テーブルをレジスタに設定する処理(ステップA5)を行って、当該テーブルを用いて特図ゲーム処理番号に対応する処理の分岐先アドレスを取得する処理(ステップA6)を行う。
次いで、分岐処理終了後のリターンアドレスをスタック領域に退避させる処理(ステップA7)を行った後、特図ゲーム処理番号に応じてゲーム分岐処理(ステップA8)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「1」の場合は、特図の停止表示時間の設定や、特図表示中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図変動中処理(ステップA10)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「2」の場合は、特図変動表示ゲームの遊技結果が大当りであれば、大当りの種類に応じたファンファーレコマンドの設定や、各大当りの大入賞口開放パターンに応じたファンファーレ時間の設定や、ファンファーレ/インターバル中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図表示中処理(ステップA11)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「4」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドでなければインターバルコマンドを設定する一方で最終ラウンドであればエンディングコマンドを設定する処理や、大入賞口残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口開放中処理(ステップA13)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「5」の場合は、大当りラウンドが最終ラウンドであれば大入賞口内にある残存球が排出されるための時間を設定する処理や、大当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口残存球処理(ステップA14)を行う。
また、ステップA8で、特図ゲーム処理番号が「6」の場合は、特図普段処理(ステップA9)を行うために必要な情報の設定等を行う大当り終了処理(ステップA15)を行う。
次いで、特図2表示器の変動を制御するためのテーブルを準備した後(ステップA18)、特図2表示器に係る図柄変動制御処理(ステップA19)を行う。
一方、ステップA4で、特図ゲーム処理タイマがタイムアップしていないと判定した場合(ステップA4;No)には、処理をステップA16に移行して、それ以降の処理を行う。
次に、前述の特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理(ステップA1)の詳細について説明する。
図42に示すように、始動口スイッチ監視処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、第1始動口(始動入賞口36)による保留の情報を設定するテーブルを準備した後(ステップA111)、特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112)を行う。
ステップA113で、普通電動役物が作動中であると判定した場合(ステップA113;Yes)には、処理をステップA116に移行して、それ以降の処理を行う。
一方、ステップA113で、普通電動役物が作動中でないと判定した場合(ステップA113;No)には、普通変動入賞装置37への不正入賞数が不正発生判定個数以上であるかをチェックして(ステップA114)、不正入賞数が不正発生判定個数以上であるか否かを判定する(ステップA115)。普通変動入賞装置37は、閉状態では遊技球が入賞不可能であり、開状態でのみ遊技球が入賞可能である。よって、閉状態で遊技球が入賞した場合は何らかの異常や不正が発生した場合であり、このような閉状態で入賞した遊技球があった場合はその数を不正入賞数として計数する。そして、このように計数された不正入賞数が所定の不正発生判定個数(上限値)以上であるかが判定される。
一方、ステップA115で、不正入賞数が不正判定個数以上であると判定した場合(ステップA115;Yes)には、始動口スイッチ監視処理を終了する。すなわち、第2始動記憶をそれ以上発生させないようにする。
次に、前述の始動口スイッチ監視処理における特図始動口スイッチ共通処理(ステップA112、A117)の詳細について説明する。
特図始動口スイッチ共通処理は、始動口1スイッチ36aや始動口2スイッチ37aの入力があった場合に、各々の入力について共通して行われる処理である。
ステップA202で、監視対象の始動口スイッチに入力がないと判定した場合(ステップA202;No)には、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
一方、ステップA202で、監視対象の始動口スイッチに入力があると判定した場合(ステップA202;Yes)には、当該監視対象の始動口スイッチの始動口入賞フラグをセーブした後(ステップA203)、当該監視対象のハード乱数ラッチレジスタに抽出された大当り乱数をロードし、準備する(ステップA204)。
次いで、始動口信号出力回数を更新(+1)して出力回数がオーバーフローするかをチェックし(ステップA206)、出力回数がオーバーフローするか否かを判定する(ステップA207)。
ステップA207で、出力回数がオーバーフローしないと判定した場合(ステップA207;No)には、更新後の値をRWMの始動口信号出力回数領域にセーブして(ステップA208)、処理をステップA209に移行する。
一方、ステップA207で、出力回数がオーバーフローすると判定した場合(ステップA207;Yes)には、処理をステップA209に移行する。
次いで、始動口1スイッチ36a及び始動口2スイッチ37aのうち、監視対象の始動口スイッチ(例えば、始動口1スイッチ36a等)の飾り特図保留数コマンド(MODE)を準備した後(ステップA216)、特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンド(ACTION)を準備して(ステップA217)、コマンド設定処理(ステップA218)を行う。
次いで、特図保留数に対応する乱数セーブ領域のアドレスを算出して(ステップA219)、大当り乱数をRWMの大当り乱数セーブ領域にセーブする(ステップA220)。
次いで、対応する変動パターン乱数1から3を抽出してRWMの各乱数のセーブ領域にセーブし(ステップA223、A224、A225)、特図保留情報判定処理(ステップA226)を行って、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
ステップA212で、始動口1スイッチ36aの入力であると判定した場合(ステップA212;Yes)には、飾り特図保留数コマンド(保留オーバーフローコマンド)を準備し(ステップA213)、コマンド設定処理(ステップA214)を行って、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
一方、ステップA212で、始動口1スイッチ36aの入力でないと判定した場合(ステップA212;No)には、特図始動口スイッチ共通処理を終了する。
次に、前述の始動口スイッチ共通処理における特図保留情報判定処理(ステップA226)の詳細について説明する。
特図保留情報判定処理は、対応する始動記憶に基づく特図変動表示ゲームの開始タイミングより前に当該始動記憶に対応した結果関連情報の判定を行う先読み処理である。
ステップA231で、始動口2の入賞であると判定した場合(ステップA231;Yes)には、高確率時(高確率状態)であるか否かの判定を行う(ステップA233)。
一方、ステップA231で、始動口2の入賞でないと判定した場合(ステップA231;No)には、電サポ(時短状態)又は大当り(特別遊技状態)中であるか否かを判定する(ステップA232)。
一方、ステップA232で、電サポ又は大当り中でないと判定した場合(ステップA232;No)には、高確率時(高確率状態)であるか否かの判定を行う(ステップA233)。
一方、ステップA233で、高確率時でないと判定した場合(ステップA233;No)には、低確率時(通常確率状態)の判定値を設定し(ステップA235)、対象の大当り乱数をロードする(ステップA236)。そして、大当り乱数値が大当り判定値と一致するか否かによって大当りであるか否かを判定する(ステップA237)。
一方、ステップA237で、大当りでないと判定した場合(ステップA237;No)には、はずれ図柄情報を取得し(ステップA241)、取得した図柄情報に対応する図柄情報コマンドを準備して(ステップA242)、コマンド設定処理を行う(ステップA243)。
この処理により、始動記憶の発生に基づき、演出制御装置300に対して飾り特図保留数コマンドが送信され、その後、事前判定情報(事前判定コマンド)として特図種別・図柄情報コマンドと変動パターン乱数コマンドとが送信される。そして、演出制御装置300では、飾り特図保留数コマンドに基づき特図始動記憶数を増加し、図柄情報コマンド及び変動パターン乱数コマンドに基づき事前演出(先読み演出)を行う。
また、変動パターン乱数2及び変動パターン乱数3を変動パターン乱数コマンドに含めるようにしても良いし、変動パターン乱数コマンドに代えて変動パターン乱数1〜3により判定した変動パターンを示すコマンドを送信するようにしても良い。すなわち、変動パターン乱数1〜3を全て演出制御装置300に送信しても良いし、変動開始時のように変動パターンを決定してから変動パターン番号を演出制御装置300に送信するようにしても良い。
図46(a),(b)に示すように、特別結果には、特別遊技状態の実行態様や特別遊技状態の終了後に遊技者に付与される付加遊技価値が異なる複数種類が設定されており、遊技制御装置100では始動口への遊技球の入賞に基づき抽出された大当り図柄乱数に基づき特別結果を選択する。すなわち、大当り図柄乱数に基づき特別遊技状態の実行態様や付加遊技価値の量が決定されるといえる。
なお、本実施形態の遊技機10における特別遊技状態の実行態様とは、実行可能なラウンド数や大入賞口の開放時間や開放する大入賞口の種類(上AT(第2特別変動入賞装置39)、下AT(第1特別変動入賞装置38))である。
また、付加遊技価値とは、特別遊技状態の終了後に次回の特別結果態様の導出まで遊技状態を高確率状態とすることや、特別遊技状態の終了後に所定回数の特図変動表示ゲームを実行するまで時短状態とすることである。
また、大当り図柄乱数に基づいて、特別遊技状態の終了後に確率状態を報知する(確率明瞭)か報知しない(確率曖昧)かも決定される。
また、特別結果の振り分けは、第1特図変動表示ゲームよりも第2特図変動表示ゲームの方が遊技者にとって有利な特別結果が選択される確率が高くなるようにされている。
次に、前述の特図ゲーム処理における特図普段処理(ステップA9)の詳細について説明する。
図45に示すように、特図普段処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、特図2保留数(第2始動記憶数)が0であるかをチェックして(ステップA301)、特図2保留数が0であるか否かを判定する(ステップA302)。
ステップA302で、特図2保留数が0であると判定した場合(ステップA302;Yes)には、特図1保留数(第1始動記憶数)が0であるかをチェックして(ステップA303)、特図1保留数が0であるか否かを判定する(ステップA304)。
ステップA304で、特図1保留数が0であると判定した場合(ステップA304;Yes)には、既に客待ちデモが開始されているかをチェックして(ステップA305)、既に客待ちデモが開始されているか否か、すなわち、客待ちデモが開始済みであるか否かを判定する(ステップA306)。
一方、ステップA306で、客待ちデモが開始済みであると判定した場合(ステップA306;Yes)には、既に客待ちデモフラグ領域に客待ちデモ中フラグがセーブ(ステップA307)され、客待ちデモコマンドも準備(ステップA308)され、コマンド設定処理(ステップA309)も実行されているため、これらの処理を行わずに特図普段処理移行設定処理1(ステップA310)を行い、特図普段処理を終了する。
この特図普段処理移行設定処理1では、特図普段処理に係る処理番号「0」、大入賞口不正監視期間を規定するフラグ(大入賞口不正監視情報)等を設定する処理を行う。
次いで、特図変動表示ゲームの変動態様を設定する変動パターン設定処理(ステップA317)、変動開始の情報を設定する変動開始情報設定処理(ステップA318)を行う。この変動開始情報設定処理では、特図変動表示ゲームの変動パターンに関する情報を含む変動パターンコマンド、飾り特図変動表示ゲームに係る停止図柄パターン(停止結果態様)情報に対応する飾り特図コマンド、表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示mに係る飾り特図保留数コマンド(飾り特図保留数コマンド)を準備する。これらのコマンドは後に演出制御装置300に送信される。
次に、前述の特図普段処理における変動パターン設定処理(ステップA317)の詳細について説明する。
図47に示すように、変動パターン設定処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、図柄情報(作業用)がはずれ図柄情報であるかをチェックして(ステップA321)、はずれ図柄情報であるか否かを判定する(ステップA322)。
ステップA322で、はずれ図柄情報であると判定した場合(ステップA322;Yes)には、現在の遊技状態に対応する変動グループ選択テーブル(図49、図50参照)を準備して(ステップA323)、対象の領域から変動パターン乱数1をロードして準備する(ステップA325)。
一方、ステップA322で、はずれ図柄情報でないと判定した場合(ステップA322;No)には、特図(特図1又は特図2)に対応する大当り時の変動グループ選択テーブル(図48参照)を準備して(ステップA324)、対象の領域から変動パターン乱数1をロードして準備する(ステップA325)。
次いで、対象の領域から変動パターン乱数2をロードして準備し(ステップA328)、振り分け処理(ステップA329)を行って、振り分けた結果得られた後半変動番号を取得する(ステップA330)。
次いで、後半変動番号を対象の後半変動番号領域にセーブし(ステップA331)、後半変動番号がリーチなし変動の番号かをチェックして(ステップA332)、リーチなし変動の番号であるか否かを判定する(ステップA333)。
一方、ステップA333で、リーチなし変動の番号でないと判定した場合(ステップA333;No)には、前半変動選択テーブル2(リーチ用)を準備し(ステップA335)、対象の領域から変動パターン乱数3をロードして準備する(ステップA336)。
次いで、振り分け処理を行い(ステップA337)、振り分けた結果得られた前半変動番号を取得して準備し(ステップA338)、変動パターン設定処理を終了する。
以上の処理により、変動パターン乱数1に基づき変動グループ(リーチなし、ノーマルリーチ、SP1〜4リーチ、共通変動(後述)の何れか)が選択され、変動パターン乱数2に基づき変動グループの中から詳細な演出の振り分け(変動パターンの選択)が行われるとともに、変動パターン乱数3に基づきリーチ状態となるまでの前半変動の変動態様が選択される。
第1特図変動表示ゲームのはずれ時の変動グループ選択テーブル及び第2特図変動表示ゲームのはずれ時の変動グループ選択テーブルでは、時短状態(普電サポート状態)であるか否かにより使用するテーブルが異なり、時短状態(普電サポート状態)でない場合(普図低確率状態である場合)は図49のテーブルを用い、時短状態である場合(普図高確率状態である場合)は図50のテーブルを用いる。
第2始動記憶の場合も同様、第2始動記憶数によって使用するテーブルが異なり、時短状態でない場合は、第2始動記憶数が1である時、すなわち、第2特図変動表示ゲームの開始により第2始動記憶数が1から0になる時に、当該特図変動表示ゲームについて図49(c)のテーブルを用い、第2始動記憶数が2、3又は4である時に図49(d)のテーブルを用いる。第2始動記憶数が多いほどリーチなし及びノーマルリーチの変動時間が短くされており、迅速に第2始動記憶を消化できるようにされている。
第2始動記憶の場合も同様、時短状態である場合は、第2始動記憶数が1である時、すなわち、第2特図変動表示ゲームの開始により第2始動記憶数が1から0になる時に、当該特図変動表示ゲームについて図50(c)のテーブルを用い、第2始動記憶数が2、3又は4である時に図50(d)のテーブルを用いる。この場合も、第2始動記憶数が多い場合の方がリーチなし及びノーマルリーチの変動時間が短くされており、迅速に第2始動記憶を消化できるようにされている。
すなわち、時短状態において特図変動表示ゲームの開始時に第2始動記憶数が特定数(ここでは1)である場合には、当該第2始動記憶に基づく第2特図変動表示ゲームの変動パターンとして、変動時間の異なる複数種類の変動パターンの中から比較的変動時間の長い変動パターンである共通変動(リーチ有無共通)を高確率で選択するようにされている。また、時短状態においては特図変動表示ゲームの開始時に始動記憶が特定数(ここでは1)よりも多い場合には、複数種類の変動パターンの中から通常遊技状態中には決定することのない変動時間の最も短い変動パターン(ここでは変動時間3秒の変動パターン)を高確率で選択するようにされている。これにより、始動記憶を素早く消化してオーバーフローを防止するようにしている。また、時短状態であっても特図変動表示ゲームの結果を特別結果とすると決定された場合には、始動記憶の数に拘わらずに変動パターンが選択され、共通変動は選択されない。
次に、前述の特図普段処理における変動開始情報設定処理(ステップA318)の詳細について説明する。
図51に示すように、変動開始情報設定処理において、遊技制御装置100の遊技用マイコン111は、まず、対象の変動パターン乱数1〜3の乱数セーブ領域を0クリアする(ステップA401)。
次いで、前半変動時間値テーブルを設定し(ステップA402)、前半変動番号に対応する前半変動時間値を取得する(ステップA403)。
次いで、後半変動時間値テーブルを設定し(ステップA404)、後半変動番号に対応する後半変動時間値を取得する(ステップA405)。
次いで、前半変動番号に対応する変動コマンド(MODE)を算出して準備し(ステップA408)、後半変動番号の値を変動コマンド(ACTION)として準備して(ステップA409)、コマンド設定処理を行う(ステップA410)。
次いで、変動図柄判別フラグに対応する飾り特図保留数コマンド(MODE)を準備し(ステップA413)、変動図柄判別フラグに対応する乱数セーブ領域のアドレスを設定して(ステップA414)、変動図柄判別フラグに対応する特図保留数を−1更新する(ステップA415)。
次いで、特図保留数に対応する飾り特図保留数コマンド(ACTION)を準備し(ステップA416)、コマンド設定処理を行う(ステップA417)。
次いで、変動図柄判別フラグに対応する乱数セーブ領域をシフトし(ステップA418)、シフト後の空き領域を0クリアして(ステップA419)、変動開始情報設定処理を終了する。
前述したように演出制御装置300は、主制御用マイコン(1stCPU)311と、当該主制御用マイコン311の制御下で映像制御を行う映像制御用マイコン(2ndCPU)312とを備えている。
そして、主制御用マイコン(1stCPU)311による制御処理は、主に、図52に示す1stメイン処理と、所定時間周期(例えば、2ミリ秒)に行われる図53に示す割込み処理とからなる。
まず、1stメイン処理について説明する。
この1stメイン処理においては、図52に示すように、はじめにプログラム開始時の処理を行う。
このプログラム開始時の処理では、まず、割込みを禁止し(ステップB1)、CPUの初期化やRAMの初期値設定、乱数の初期化等を行う各種初期化処理を行う(ステップB2)。そして、各種割込みのタイマを起動して(ステップB3)、割込みを許可する(ステップB4)。
このループの処理では、まず、WDT(watchdog timer)をクリアし(ステップB5)、演出ボタン25の操作に基づく入力信号(立ち上がりエッジ)から入力情報を作成する演出ボタン入力処理(ステップB6)を行う。
次いで、遊技制御コマンド解析処理(ステップB7)を行う。この遊技制御コマンド解析処理では、遊技制御装置100から送信される遊技に関するコマンドを正しく受信したか否かを判定し、正しく受信していた場合にはコマンドを確定して、後述するシーン制御処理のためのコマンドの区分けをする処理を行う。
次いで、映像制御用マイコン(2ndCPU)312に出力するコマンドを編集する演出コマンド編集処理(ステップB10)を行う。
次いで、スピーカ(上スピーカ19a、下スピーカ19b)からの音声の出力に関する制御を行うサウンド制御処理(ステップB11)、盤装飾装置46、枠装飾装置18のLEDの制御を行う装飾制御処理(ステップB12)、盤演出装置44、枠演出装置45のモータやソレノイドの制御を行うモータ/SOL制御処理(ステップB13)を行う。
次いで、飾り特図変動表示ゲームの変動態様の詳細を決定する乱数を更新する乱数更新処理(ステップB14)を行い、WDTをクリアする処理(ステップB5)に戻る。
次に、割込み処理について説明する。
この割込み処理においては、図53に示すように、まず、プログラムで管理するソフトタイマを更新するタイマ更新処理(ステップB21)を行う。
次いで、演出制御装置300に入力される信号を処理する入力処理(ステップB22)、演出制御装置300から出力する信号を処理する出力処理(ステップB23)を行う。
次いで、遊技制御装置100から演出制御装置300へ送信される遊技に関するコマンドを受信するメインコマンド受信処理(ステップB24)を行って、割込み処理を終了する。
演出制御装置300の映像制御用マイコン(2ndCPU)312は、図54に示す2ndメイン処理を行う。
この2ndメイン処理においては、図54に示すように、はじめにプログラム開始時の処理を行う。
このプログラム開始時の処理として、まず、CPUを初期化するCPU初期化処理(ステップC1)を行い、RAMを0クリアして(ステップC2)、RAMの初期値を設定する(ステップC3)。
次いで、VDP313を初期化するVDP初期化処理(ステップC4)を行い、各種割込みを許可する(ステップC5)。
次いで、各種制御処理の初期化処理(ステップC6)を行い、画面描画を許可する(ステップC7)。
このループの処理では、まず、システム周期待ちフラグをクリアし(ステップC8)、システム周期待ちフラグが1であるか否かの判定を行う(ステップC9)。システム周期とは、画像データを一時的に格納する二つのバッファを切り替える周期であって、切り替えが可能な状態となるとシステム周期フラグが「1」となる。
このシステム周期待ちフラグが1となるまでは、システム周期待ちフラグが1であるか否かの判定(ステップC9)を繰り返し、システム周期待ちフラグが1となると(ステップC9;Yes)、WDT(watchdog timer)をクリアする(ステップC10)。
次いで、受信したコマンドに基づき、表示内容を決定する2ndシーン制御処理(ステップC12)を行う。この2ndシーン制御処理では、予告キャラクタ等の設定や表示優先順位の設定を行い、特図変動表示ゲームの進行に対応する演出画像を表示装置41に表示する処理を行う。
次いで、飾り特図変動表示ゲームにおける識別情報の変動に関する表示制御処理である変動表示処理(ステップC14)を行い、特図1保留表示器及び特図2保留表示器の表示に連動して表示装置41に表示される飾り特図始動記憶表示mの設定を行う保留表示処理(ステップC15)を行う。この保留表示処理では、始動記憶領域に記憶された事前演出情報に基づき、飾り特図始動記憶表示mの表示態様を変化させる事前演出(先読み演出)の表示に関する処理も行う。
次いで、ROMのデータをRAMに設定されたバッファに転送し、実際に表示をさせる処理を行う表示システム処理(ステップC17)を行って、システム周期待ちフラグをクリアする処理(ステップC8)に戻る。
次に、前述の1stメイン処理における1stシーン制御処理(ステップB9)の詳細について説明する。
図55に示すように、1stシーン制御処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、テストモード中であるか否かを判定する(ステップB31)。
ステップB31で、テストモード中であると判定した場合(ステップB31;Yes)には、1stシーン制御処理を終了する。
一方、ステップB31で、テストモード中でないと判定した場合(ステップB31;No)には、シーン変更コマンドを受信したか否かを判定する(ステップB32)。このシーン変更コマンドは、遊技制御装置100から演出制御装置300に送信される遊技に関する各種のコマンド(電源投入コマンド、停電復旧コマンド、客待ちデモコマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、大当りファンファーレコマンド、大入開放n回目コマンド、インターバルコマンド等)である。
ステップB34で、有効なコマンドであると判定した場合(ステップB34;Yes)には、受信コマンドをセーブし(ステップB35)、演出リクエストフラグをセットして(ステップB36)、受信したコマンドのコマンド識別子による分岐処理(ステップB37)を行う。
電源投入コマンドを受信した場合には、電源投入時に必要な処理を行う電源投入処理(ステップB38)を行う。
また、停電復旧コマンドを受信した場合には、停電復旧時に必要な処理を行う停電復旧(客待ち以外)処理(ステップB39)を行う。
また、客待ちデモコマンドを受信した場合には、客待ちデモの表示に関する処理等を行う客待ち処理(ステップB40)を行う。
また、ファンファーレコマンドを受信した場合には、特別遊技状態の開始に関する処理である大当りファンファーレ処理(ステップB43)を行う。
また、大入開放n回目コマンドを受信した場合には、ラウンド遊技に関する処理である大当りラウンド中処理(ステップB44)を行う。
また、インターバルコマンドを受信した場合には、ラウンド間のインターバルに関する処理である大当りインターバル処理(ステップB45)を行う。
また、エンディングコマンドを受信した場合には、特別遊技状態の終了に関する処理である大当りエンディング処理(ステップB46)を行う。
この処理として、まず、始動記憶の増減に関する情報を含む保留数コマンド(特図1保留数コマンド、特図2保留数コマンド)に基づく処理を行う保留数コマンド受信処理(ステップB47)を行い、特図変動表示ゲームの停止図柄に関する情報を含む飾り特図コマンドに基づく処理を行う飾り特図コマンド受信処理(ステップB48)を行う。
次いで、確率状態に関する情報を含む確率情報コマンドに基づき、対応する値を内部設定するとともに背景コマンドを映像制御用マイコン(2ndCPU)312に送信する処理を行う確率情報コマンド受信処理(ステップB50)を行って、1stシーン制御処理を終了する。
次に、前述の1stシーン制御処理における客待ち処理(ステップB40)の詳細について説明する。
図56に示すように、客待ち処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、客待ち状態となり客待ち画面を表示するまでの間に設定される客待ち開始フラグがあるか否かを判定する(ステップB101)。
ステップB101で、客待ち開始フラグがあると判定した場合(ステップB101;Yes)には、演出ボタン25等の操作に基づく演出モード(遊技モード)選択中であるか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示しているか否かを判定する(ステップB105)。
一方、ステップB101で、客待ち開始フラグがないと判定した場合(ステップB101;No)には、客待ち状態となった場合に遊技制御装置100から送信される客待ちデモコマンドを受信したか否かを判定する(ステップB102)。
一方、ステップB102で、客待ちデモコマンドを受信したと判定した場合(ステップB102;Yes)には、客待ち開始タイマをセットし(ステップB103)、客待ち開始フラグをセットして(ステップB104)、演出ボタン25等の操作に基づく演出モード(遊技モード)選択中であるか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示しているか否かを判定する(ステップB105)。
一方、ステップB105で、演出モード(遊技モード)選択中でないと判定した場合(ステップB105;No)には、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を切り替えるよう指示するためのモード切替操作(所定時間以上(例えば5秒)の長押し操作)があったか否か、具体的には、例えば、表示装置41等に演出モード選択画面を表示するよう指示する操作があったか否かを判定する(ステップB106)。
ステップB107で、モード選択操作がなかったと判定した場合(ステップB107;No)には、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を確定するためのモード確定操作があったか否かを判定する(ステップB109)。
一方、ステップB107で、モード選択操作があったと判定した場合(ステップB107;Yes)には、当該モード選択操作に対応する演出モード(遊技モード)を表示装置41等に表示して(ステップB108)、遊技者による演出ボタン25等の操作によって演出モード(遊技モード)を確定するためのモード確定操作があったか否かを判定する(ステップB109)。
また、ステップB106でモード切替操作がなかったと判定した場合(ステップB106;No)や、ステップB109でモード確定操作がなかったと判定した場合(ステップB109;No)には、側部演出ユニット可動処理において何もせずに次のステップに移行する(ステップB111)。
また、設定されている演出モード(遊技モード)が第1演出モード(第1遊技モード)から第2演出モード(第2遊技モード)に切り替わった場合には、側部演出ユニット可動処理(ステップB111)を行って、図63(b)に示すように、側部演出ユニット900を第2状態に変換して隠蔽可動部942によって第1モードオブジェクト911を隠蔽(遮蔽)するとともに、発光演出装置610に第2演出モード(第2遊技モード)を識別するためのパターン(本実施形態の場合、「同盟」という文字)を表示させる。また、表示装置41に表示されている背景画像を第2モード用背景画像(同盟モード用背景画像)に切り替え、表示装置41に表示されている図柄を第2モード図柄(同盟図柄)に切り替える。
また、演出ボタン25や選択ボタン(図示省略)が、遊技モード(演出モード)を選択するための操作を受付可能なモード選択操作部をなし、遊技モード設定手段(演出制御装置300)は、モード選択操作部(演出ボタン25、選択ボタン)の操作入力に基づいて遊技モード(演出モード)を第1遊技モード(第1演出モード)又は第2遊技モード(第2演出モード)に設定するよう構成されている。
そして、変換制御手段(演出制御装置300)は、第1遊技モード(第1演出モード)が設定された場合には、可動演出ユニット(側部演出ユニット900)を第1状態(本実施形態の場合、第2モードオブジェクト912を隠蔽する状態)に変換する一方、第2遊技モード(第2演出モード)が設定された場合には、可動演出ユニット(側部演出ユニット900)を第2状態(本実施形態の場合、第1モードオブジェクト911を隠蔽する状態)に変換するよう構成されている。
ステップB113で、客待ち開始タイマがタイムアップしていないと判定した場合(ステップB113;No)には、客待ち処理を終了する。
一方、ステップB113で、客待ち開始タイマがタイムアップしたと判定した場合(ステップB113;Yes)には、客待ち画面で表示する告知表示情報の種類やレイアウト等を設定する客待ちデモ設定処理を行い(ステップB114)、客待ち開始フラグをリセットして(ステップB115)、客待ち処理を終了する。
その場合、側部演出ユニット900は、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの最中に動作させてもよいし、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの次に実行される変動表示ゲームの開始時に動作させてもよい。
また、その場合、変動演出パターン(後述)は、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの最中に切り替えてもよいし、演出モードの切替時に実行していた変動表示ゲームの次に実行される変動表示ゲームの開始時に切り替えてもよい。
次に、前述の1stシーン制御処理における変動中処理(ステップB41)の詳細について説明する。
図57に示すように、変動中処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、演出リクエストフラグがあるか否かを判定する(ステップB201)。演出リクエストフラグは、有効なコマンドを受信した場合に設定されるフラグであって、このフラグがある場合は受信したコマンドに基づく処理を行う。
次いで、第2演出モード用選択テーブル(図58の下段参照)をセットして(ステップB204)、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されているか否かを判定する(ステップB205)。
一方、ステップB205で、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されていると判定した場合(ステップB205;Yes)には、ステップB204でセットした第2演出モード用選択テーブルに替えて、第1演出モード用選択テーブル(図58の上段参照)をセットする(ステップB206)。そして、セットされている第1演出モード用選択テーブルを参照し、遊技制御装置100からの変動開始コマンド(図柄情報コマンド及び変動パターンコマンド)に基づいて、変動演出パターンの詳細を設定する変動演出パターン設定処理(ステップB207)を行う。
なお、本実施形態では、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されている場合と第2演出モード(第2遊技モード)が設定されている場合とで、変動演出パターンを変えるよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、第1演出モード(第1遊技モード)が設定されている場合と第2演出モード(第2遊技モード)が設定されている場合とで、変動画面の背景だけを変えるよう構成することも可能である。
ステップB214で、シーン更新タイマの値が0でないと判定した場合(ステップB214;No)には、ステップB211の処理に移行する。
一方、ステップB214で、シーン更新タイマの値が0であると判定した場合(ステップB214;Yes)には、次の通常シーンデータを設定する(ステップB215)。これにより、新たなシーンが開始されるとともにシーン更新タイマにシーンに応じた所定の値が設定される。
ステップB217で、役物動作タイミングでないと判定した場合(ステップB217;No)には、ステップB211の処理に移行する。
一方、ステップB217で、役物動作タイミングであると判定した場合(ステップB217;Yes)には、役物動作パターン設定処理(ステップB208)でセットされる役物動作パターンのうち演出ユニット動作態様情報に基づき役物の動作を制御する役物動作制御処理(ステップB218)を行って、ステップB211の処理に移行する。
次に、前述の変動中処理における役物動作パターン設定処理(ステップB208)の詳細について説明する。
図59に示すように、役物動作パターン設定処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、役物動作選択テーブル(図60参照)を準備して(ステップB221)、遊技制御装置100からの変動開始コマンド(図柄情報コマンド及び変動パターンコマンド)に応じた値(役物動作パターン)を取得する(ステップB222)。そして、取得した役物動作パターン(演出ユニット動作態様情報や線状発光部演出情報)をセットして(ステップB223)、役物動作パターン設定処理を終了する。
また、例えば、演出ユニット動作態様情報として「下部演出ユニット動作」がセットされた場合、変動中処理の役物動作制御処理(図58のステップB218参照)で、下部演出ユニット800の下部可動ユニット830を動作させる制御が行われる。これにより、例えば、左側可動部材835及び右側可動部材836が、透過発光部831gを遮蔽する遮蔽状態から当該透過発光部831gを露出する露出状態に変換する。
また、例えば、演出ユニット動作態様情報として「シャッター演出ユニット動作」がセットされた場合、変動中処理の役物動作制御処理(図58のステップB218参照)で、表示部仕切り演出ユニット722を動作させる制御が行われる。これにより、例えば、仕切り部材722a,722aが、表示装置41の表示領域Rを仕切らない状態から当該表示領域Rを仕切る状態に変換する。
また、例えば、演出ユニット動作態様情報として「下部・シャッター演出ユニット動作」がセットされた場合、変動中処理の役物動作制御処理(図58のステップB218参照)で、下部演出ユニット800の下部可動ユニット830及び表示部仕切り演出ユニット722を動作させる制御が行われる。
ここで、側部可動ユニット940を特殊動作させる制御とは、例えば、図64に示すように、側部演出ユニット900を、第1状態または第2状態から、隠蔽可動部942で第1モードオブジェクト911も第2モードオブジェクト912も隠蔽せずに表示装置41の表示領域Rの一部を覆う第3状態(第1状態と第2状態の間に位置する状態)に変換させ、その後、隠蔽可動部942を拡径動作させる制御のことである。側部演出ユニット900が第3状態である場合における隠蔽可動部942の位置を特定動作位置と称すると、図64に示すように、各線状発光部500は、特定動作位置から放射状に広がる線に沿って設けられている。
また、例えば、線状発光部演出情報として「白」、「青」又は「赤」がセットされた場合、変動中処理の線状発光部制御処理(図58のステップB216参照)で、線状発光部500を白色、青色又は赤色に発光させる制御が行われる。
また、例えば、線状発光部演出情報として「虹」がセットされた場合、変動中処理の線状発光部制御処理(図58のステップB216参照)で、線状発光部500を虹色に発光させる制御が行われる。
次に、前述の1stシーン制御処理における事前判定コマンド受信処理(ステップB49)の詳細について説明する。
図61に示すように、事前判定コマンド受信処理において、演出制御装置300の主制御用マイコン(1stCPU)311は、まず、事前判定コマンド(図柄情報コマンド、変動パターン乱数コマンド)を受信した否かを判定する(ステップB301)。
ステップB301で、事前判定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップB301;No)には、事前判定コマンド受信処理を終了する。
次いで、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報であるかをチェックして(ステップB303)、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報であるか否かを判定する(ステップB304)。
一方、ステップB304で、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドがはずれ図柄情報でないと判定した場合(ステップB304;No)、すなわち、受信した事前判定コマンドに含まれる図柄情報コマンドが大当り図柄情報である場合には、特図(特図1又は特図2)に対応する大当り時の変動グループ選択テーブル(図48参照)を準備して(ステップB306)、準備した変動グループ選択テーブルから、受信した事前判定コマンドに含まれる変動パターン乱数コマンドに応じたリーチ系統を取得する(ステップB307)。
次いで、対象となる保留(始動)記憶領域に、選択した事前演出の報知態様等に関する事前演出情報をセーブして(ステップB310)、事前判定コマンド受信処理を終了する。
また、例えば、事前演出の報知態様として「保留:青」、「保留:黄」、「保留:赤」又は「保留:虹」が選択された場合、青色、黄色、赤色又は虹色の飾り特図始動記憶表示mが表示装置41に表示される。
また、本実施形態では、側部演出ユニット900が第3状態となった場合のみ、隠蔽可動部942を拡径動作させるよう構成したが、これに限ることはなく、例えば、側部演出ユニット900が第1状態となった場合や第2状態となった場合に、隠蔽可動部942を拡径動作させるよう構成することも可能である。
したがって、図67(a)に示すように、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態(すなわち、下部可動ユニット830が上昇する前の状態)である場合であっても、ステージ601の後方に配設されている下部可動ユニット830の上部は仕切り部材602等を介して視認することができるし、下部可動ユニット830の下端部はステージ601の後面部や誘導導出口603bを介して視認することができる。すなわち、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態であっても、下部可動ユニット830の全容が窺える。
また、前述したように、左側可動部材835及び右側可動部材836が遮蔽状態であっても、左側可動部材835と右側可動部材836との隙間からは表出発光部831iが露出しているので、仕切り部材602の奥壁部602bやステージ601の後面部を透過した光によって、誘導流路603内を光らせることができる。
下部可動ユニット830が上昇して左側可動部材835及び右側可動部材836が露出状態になると、図67(b)に示すように、下部可動ユニット830の表出発光部831iのほぼ全体がステージ601よりも上側に位置することになる。そのため、表示領域Rのうち下部に第1記憶表示領域M1や第2記憶表示領域M2を設けると、左側可動部材835及び右側可動部材836の露出状態時には、下部可動ユニット830で第1記憶表示領域M1や第2記憶表示領域M2が隠蔽されることとなる。これにより、左側可動部材835及び右側可動部材836の露出状態時には、始動記憶数が不明になるため、止め打ちを防止することが可能となる。
なお、「補助遊技」は、変動表示装置で複数の識別情報を変動表示して行う変動表示ゲームに限定されるものではなく、例えば、始動口へ遊技球が入賞することを補助遊技発生条件として変動入賞装置を閉状態から開状態に所定回数変換させるものや、複数の図柄が描かれた複数のリールを可変表示させて行うもの等であってもよい。
また、本実施形態では、側部演出ユニット900の状態のうち、第2モードオブジェクト912を隠蔽する状態を第1状態とし、第1モードオブジェクト911を隠蔽する状態を第2状態としたが、第1状態及び第2状態はこれに限ることはなく、少なくとも側部演出ユニット900の状態が変わるような態様であれば適宜任意に変更可能である。
また、第1導光板611及び第2導光板612に入射される光の光源が第1発光部(下部LED613a)及び第2発光部(側部LED614a)のうち何れか一方に規制されるので、ONする光源を切り替えるだけで、遊技モード(演出モード)に対応する適切な識別表示を行うことができる。
なお、前述したように、空間部は、進入凹部380bにより構成されていなくてもよく、例えば、底部(進入凹部380bの奥部に相当する部分)を有していなくてもよい。
また、レンズ部510の裏面(後面)には受光凹部510aが形成されており、さらに、当該受光凹部510aが進入部381bの進入端部よりも前方まで延設されているので、発光部(LED520a)からの照射光を効果的にレンズ部510に取り入れることが可能となる。
また、第1装飾部材(前面装飾部材381)及び第2装飾部材(左側入賞口形成部材382,右側入賞口形成部材383)にそれぞれ設けた進入部381bの反射面381cによって線状のレンズ部510をより効果的に光らせることができる。
25 演出ボタン(モード選択操作部)
30 遊技盤
32 遊技領域
36 始動入賞口(入賞口)
38 第1特別変動入賞装置(遊技用部材)
40 包囲枠体(遊技用部材)
41 表示装置(補助遊技装置、画像表示装置)
100 遊技制御装置(制御装置)
300 演出制御装置(遊技モード設定手段、遊技演出手段、変換制御手段)
380 ベース部材
380b 進入凹部(空間部)
381 前面装飾部材(装飾部材、第1装飾部材)
381b 進入部
381c 反射面
382 左側入賞口形成部材(装飾部材、第2装飾部材)
383 右側入賞口形成部材(装飾部材、第2装飾部材)
510 レンズ部
510a 受光凹部
520a LED(発光部)
601 ステージ
602b 奥壁部(奥側壁)
603 誘導流路
604 ワープ流路
610 発光演出装置(モード表示部)
611 第1導光板
611a 第1入射規制部
612 第2導光板
612a 第2入射規制部
613a 下部LED(第1発光部)
614a 側部LED(第2発光部)
741 可動演出ユニット用モータ(演出ユニット用駆動源)
800 下部演出ユニット(可動演出ユニット)
810 可動ベース部材
820 駆動ユニット(駆動機構)
821 第1可動アーム
822 第1駆動ソレノイド(第1ソレノイド)
825 第2可動アーム
826 第2駆動ソレノイド(第2ソレノイド)
830 下部可動ユニット(可動ユニット)
831 可動レンズ部材(主可動部材)
831g 透過発光部
831h 遮蔽発光部
831i 表出発光部
831i1 縦長部
831i2 横長部
832 LED基板(照明装置)
835 左側可動部材(第1副可動部材)
835d 当接部
835e 係合部
836 右側可動部材(第2副可動部材)
836d 当接部
836e 係合部
900 側部演出ユニット(可動演出ユニット)
911 第1モードオブジェクト(第1オブジェクト)
912 第2モードオブジェクト(第2オブジェクト)
941 LED基板(ベース発光部)
942 隠蔽可動部(隠蔽部)
943 可動ソレノイド(装飾体用駆動源)
951 アーム部
960 リンク機構
970 可動ベースレンズ(可動ベース部材)
981 可動装飾体
R 表示領域
Claims (2)
- 発光手段を有する遊技用部材を備えた遊技機において、
前記遊技用部材は、
線状のレンズ部を有する透光性のベース部材と、
前記ベース部材の前方に設けられ、当該ベース部材のうちの少なくとも前記レンズ部を除く部分の前方を覆う装飾部材と、を備え、
前記発光手段は、前記レンズ部の後方に設けられ、当該レンズ部に向けて光を照射し、
前記ベース部材は、前記レンズ部の側面に当該レンズ部の延在方向に沿って前後方向に延在する空間部を有し、
前記装飾部材は、前記空間部に前方から進入して前記レンズ部の側面を覆う進入部を備え、
前記進入部には、前記レンズ部の側面から当該レンズ部の外方に出射する光を当該レンズ部の前面に向けて反射可能な反射面が形成され、
前記レンズ部は、前記発光手段から直接照射された光を前方に出射するとともに、前記反射面により反射された光を前方に出射することを特徴とする遊技機。 - 前記レンズ部は、当該レンズ部の延在方向に対して直交する方向にレンズカットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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