JP2016180896A - 撮影レンズおよび撮影装置 - Google Patents

撮影レンズおよび撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016180896A
JP2016180896A JP2015061567A JP2015061567A JP2016180896A JP 2016180896 A JP2016180896 A JP 2016180896A JP 2015061567 A JP2015061567 A JP 2015061567A JP 2015061567 A JP2015061567 A JP 2015061567A JP 2016180896 A JP2016180896 A JP 2016180896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
optical system
image
conditional expression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015061567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6526992B2 (ja
Inventor
純一 山添
Junichi Yamazoe
純一 山添
靖彦 帯金
Yasuhiko Obikane
靖彦 帯金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamron Co Ltd filed Critical Tamron Co Ltd
Priority to JP2015061567A priority Critical patent/JP6526992B2/ja
Publication of JP2016180896A publication Critical patent/JP2016180896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6526992B2 publication Critical patent/JP6526992B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

【課題】光学系の振動時に生じる像ぶれの補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能な撮影レンズを提供する。
【解決手段】この撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G11と、負の屈折力を有する第2レンズ群G12と、正の屈折力を有する第3レンズ群G13と、が配置されて構成される。第1レンズ群G11は、防振光学系VC1を備えている。第2レンズ群G12は、少なくとも一枚の正レンズを含み構成される。無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングの際には、第2レンズ群G12のみを移動させる。そして、所定の条件を満足することにより、高性能な撮影レンズを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インナーフォーカス式の撮影レンズとそれを備えた撮影装置に関する。
従来、近距離撮影が可能な撮影レンズでは、フォーカシングの際の収差変動を抑制して画質の劣化を防止するために、種々のレンズ構成およびフォーカシング方法が採られている(たとえば、特許文献1〜5を参照。)。
特開平8−248305号公報 特開2010−181634号公報 特開2012−255842号公報 特開2012−159613号公報 特許第3733164号公報
ところで、上述した各特許文献に開示された技術によって、入射瞳径が大きくなるような明るい撮影レンズ、特に中望遠や望遠と呼ばれる長焦点距離を有するインナーフォーカス式の撮影レンズを実現しようとすると、フォーカシングの際に移動させるフォーカス群の有効径が大きく重くなって、フォーカス駆動系への負荷が大きくなることが問題になる。
また、近年のデジタルカメラには動画撮影機能が搭載されることが多く、動画撮影の際の像ぶれによる画像劣化を防止するために、像ぶれ補正手段を備えた撮影レンズの需要が高まっている。
像ぶれは、手振れ等による光学系の振動を起因として像位置が変動することによって発生する。像ぶれの補正は、光学系中の一部のレンズを光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって行うのが一般的である。以下では、像ぶれの補正を「防振補正」、防振補正を行うレンズを「防振光学系」と云うことにする。
特許文献1に開示された撮影レンズは、物体側から順に正・正・負の屈折力を有するレンズ群を配置した望遠レンズであり、フォーカシングの際に、複数のレンズ群を光軸に沿って移動させることにより、近距離撮像時の収差補正を良好に行うことができ、良質な画像を得ることができる。また、特許文献1には、参考ながら、防振補正機能を備えた場合の一例が示されている。
しかしながら、この撮影レンズでは、フォーカシングの際に、レンズ群の移動に伴って光学系全長が変化するため、レンズ鏡筒を密閉構造とすることが困難になり、レンズ鏡筒の隙間から内部にゴミ等が侵入するおそれが高まる。また、フォーカシングの際にレンズ鏡筒の全長が変化すると、近距離で被写体を撮影する場合には、被写体にレンズ先端が接触するおそれがあり、被写体やレンズに破損や汚れが生じる危険性が高まる。
さらに、この撮影レンズでは、入射瞳径が大きいことによって、第1レンズ群を構成するレンズの外径が大きく、重くなる。このため、フォーカシングの際に第1レンズ群が移動すると、光学系全体における重心位置も変わるため、レンズ鏡筒または撮影装置本体の重量バランスが崩れ、撮像画像のブレを招くおそれもある。これらのことは、望遠レンズにおいて、オートフォーカス処理の高速化に困難をきたすばかりか、動画撮影に不都合を生じる原因にもなる。
これに対し、特許文献2に開示された撮影レンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第3レンズ群の後方の後方レンズ系を有し、無限遠から近距離へのフォーカシングに際し第1レンズ群を固定とし、第2レンズ群を像側へ移動させ、第3レンズ群を物体側へ移動させるインナーフォーカス式を採用している。この撮影レンズは、インナーフォーカス式であるため、鏡筒を密閉構造とすることが可能であり、またフォーカシングの際に光学系全長が変化することもない。
しかしながら、この撮影レンズは、望遠レンズでありながら光学的絞りよりも物体側に強い負レンズ群が配置されていることで、いわゆるテレフォト比(全長/焦点距離)を小さくすることができず、焦点距離に対してレンズの全長を短くすることやレンズ外径を小さくすることが困難である。さらに、この撮影レンズは、フォーカシング時に複数のレンズ群を独立に光軸方向に移動させる、いわゆるフローティングさせることで近距離撮影時の収差補正を行う構成を採用しているため、各レンズ群の移動を制御することが必須となり、フォーカス駆動系の機構が複雑になるとともに、その制御上の負荷が大きくなることが問題として挙げられる。また、動画撮影時に特に必要とされる防振補正機能が備えられていない。
これに対し、特許文献3に開示された撮影レンズは、コンパクトな一つのレンズ群をフォーカスレンズ群としていることから、フォーカス駆動系への負荷を軽減することが可能である。しかしながら、フォーカス群が他のレンズ群と比較しても小型、軽量化が十分になされているとは云えず、高速なフォーカシングが実現されているとは云いがたい。また、動画撮影時に特に必要とされる防振補正機能が備えられていない。
これに対し、特許文献4に開示されたインナーフォーカス式レンズは、一つのレンズ群でフォーカシングを行うとともに、当該フォーカス群を1枚の負レンズで構成していることから、フォーカス群の十分な軽量化が図られており、フォーカス駆動系への負荷を低減することに成功している。また、小型、広角で、優れた結像性能を備えている。
しかしながら、特許文献4に開示されたインナーフォーカス式レンズは、標準画角のレンズであるため、当該インナーフォーカス式レンズの構成等を望遠レンズにそのまま適用することは困難である。すなわち、望遠レンズでは、広角〜標準レンズと比べて撮影距離の変動に伴う球面収差、像面湾曲、軸上色収差等が増大するため、特許文献4に開示されているインナーフォーカス式レンズのフォーカシング方式を取り入れた場合、諸収差を良好に補正することが困難になって、高い結像性能を維持することができなくなる。また、動画撮影時に特に必要とされる防振補正機能が備えられていない。
一方、特許文献5には、負レンズと正レンズを備えて構成した一つのレンズ群をフォーカス群とした、近距離撮影が可能な望遠レンズが開示されている。この望遠レンズは、フォーカス群の小型、軽量化が促進され、フォーカス駆動系への負荷の低減が図られている。また、フォーカス群に負レンズと正レンズが備えられていることから、撮影距離の変動に伴う球面収差、像面湾曲、軸上色収差等の各種収差を補正することができる。しかしながら、特許文献5に開示された望遠レンズには、防振補正機能が備えられていないため、動画撮影時の結像性能を維持することが困難である。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを提供することを目的とする。さらに、かかる撮影レンズを備えた撮影装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる撮影レンズは、物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、からなり、前記第1レンズ群または前記第3レンズ群に、光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって光学系の振動時に生じる像ぶれの補正(防振補正)を行う防振光学系を備え、前記第2レンズ群は、少なくとも一枚の正レンズを含み、前記第1レンズ群および前記第3レンズ群を固定したまま、前記第2レンズ群を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行い、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(1) 0.50≦|B|≦1.30
(2) 0.10≦|fVC|/f≦5.00
ただし、Bは光学系全系の最大横倍率、fVCは前記防振光学系の焦点距離、fは無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離を示す。
本発明によれば、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを実現することができる。
さらに、本発明にかかる撮影レンズは、前記発明において、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(3) 0.50≦f3/f≦4.00
ただし、f3は前記第3レンズ群の焦点距離を示す。
本発明によれば、小型で、明るく高い結像性能を備えた撮影レンズを実現することができる。
さらに、本発明にかかる撮影レンズは、前記発明において、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(4) 0.40≦f2p/|f2|≦1.40
ただし、f2pは前記第2レンズ群に含まれる正レンズの焦点距離、f2は前記第2レンズ群の焦点距離を示す。
本発明によれば、光学系の全長を短縮するとともに、結像性能を向上させることが可能になる。
さらに、本発明にかかる撮影レンズは、前記発明において、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(5) −2.00≦(1−bvf)×baf≦1.60
ただし、bvfは無限遠物体合焦状態における前記防振光学系の横倍率、bafは無限遠物体合焦状態における、前記防振光学系よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率を示す。
本発明によれば、光学系の外径を縮小するとともに、防振補正時の結像性能を向上させることが可能になる。
さらに、本発明にかかる撮影レンズは、前記発明において、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(6) 0.600≦OL/f≦2.400
ただし、OLは光学系の最物体側面から結像面までの光軸上の距離を示す。
本発明によれば、フォーカス群である第2レンズ群の小型、軽量化を図るとともに、光学系全長を短縮し、結像性能を向上させることができる。
また、本発明にかかる撮影装置は、前記発明にかかる撮影レンズと、該撮影レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、良好な防振補正機能を有し、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを備えた撮影装置を実現することができる。
本発明によれば、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを提供することができるという効果を奏する。
さらに、本発明は、良好な防振補正機能を有し、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを備えた撮影装置を提供することができるという効果を奏する。
実施例1にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例1にかかる撮影レンズの縦収差図である。 実施例1にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。 実施例2にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例2にかかる撮影レンズの縦収差図である。 実施例2にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。 実施例3にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例3にかかる撮影レンズの縦収差図である。 実施例3にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。 実施例4にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例4にかかる撮影レンズの縦収差図である。 実施例4にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。 実施例5にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。 実施例5にかかる撮影レンズの縦収差図である。 実施例5にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。 本発明にかかる撮影レンズを備えた撮影装置の一適用例を示す図である。
以下、本発明にかかる撮影レンズおよび撮影装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本発明は、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを提供することを目的としている(第一の目的)。そこで、かかる目的を達成するため、以下に示すような構成を採用する。
本発明にかかる撮影レンズは、物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、からなっている。
本発明にかかる撮影レンズでは、屈折力配置を物体側から順に正・負・正とすることにより、諸収差を良好に補正しながらテレフォト比(全長/焦点距離)を小さく抑えることができる。このため、焦点距離に対する光学系全長の増加を抑制することができ、光学系の全長および外径のコンパクト化を促進することが可能になる。したがって、本発明の構成を望遠系レンズに適用した場合、小型の望遠系レンズを実現することが可能になる。なお、本発明において、望遠系レンズとは、中望遠〜望遠レンズ等と呼ばれる焦点距離が比較的長い撮影レンズを云うものとする。
本発明にかかる撮影レンズは、第1レンズ群および第3レンズ群を固定したまま、第2レンズ群を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行う。本発明では、いわゆるインナーフォーカス式のフォーカス方法を採用しているため、フォーカシングの際に光学系全長の変化がなく、レンズ鏡筒を密閉構造とすることが容易になり、レンズ鏡筒の隙間から内部に埃やゴミ等が侵入するのを防止することができる。
また、インナーフォーカス式のフォーカス方法を採用しているため、レンズ鏡筒全体も固定され、近接撮影でのフォーカシングの際に光学系先端が被写体に接触して、被写体やレンズに破損や汚れが生じるのを防止することができる。したがって、被写体に近接して撮像を行う近接撮像用レンズとして好適である。
望遠系レンズとして物体側から順に正・負・正の屈折力を有するレンズ群を配置する構成を採用した場合、第1レンズ群および第3レンズ群を構成するレンズの外径や重量と比べ、第2レンズ群を構成するレンズの外径や重量を小さくすることができる。すなわち、第1レンズ群が正の屈折力を有していることから、第1レンズ群により光束径が絞られた位置(第1レンズ群の像側)に配置される第2レンズ群の外径を小さくして軽量化することが可能になる。
そして、本発明では、フォーカシングの際、比較的重量のある第1レンズ群および第3レンズ群が固定され、移動するのが軽量の第2レンズ群のみとなることから、フォーカシング時に光学系内の重心位置が移動するのを抑制することができる。特に、第1レンズ群または第3レンズ群をフォーカシングの際に移動させる場合と比較すると、フォーカス群を構成するレンズの小径化、軽量化を図ることが容易になり、フォーカス駆動系への負荷を低減することができる。また、フォーカシングにかかる消費電力を抑制することも可能になる。
以上のことから、本発明にかかる撮影レンズでは、高速なオートフォーカス処理が容易になり、動画撮像の際にも被写体の移動に応じた迅速なフォーカシングが可能になる。また、フォーカシングの際にレンズ鏡筒または撮影装置本体の重量バランスが崩れることを防止して、安定した撮影が可能になる。
ところで、本発明とは異なり、最物体側に配置される第1レンズ群を負群とした場合には、望遠系レンズとしてはテレフォト比(全長/焦点距離)を小さくすることが困難になり、光学系全長が長くなる。また、第2レンズ群が正群の場合には、負群である場合と比較してレンズ外径が大きく重くなり、フォーカス駆動系への負荷が大きくなり、迅速なフォーカシングを行うことが困難になる。さらに、第3レンズ群が負群の場合には、第3レンズ群で光学的明るさが減少するために、第1〜第2レンズ群において十分な光学的明るさを確保する必要があるが、第1レンズ群、第2レンズ群で発生する諸収差が顕著になり、その補正が困難になる。
また、本発明にかかる撮影レンズにおいて、フォーカシング時に可動となる負の屈折力を有する第2レンズ群中に少なくとも1枚の正レンズを配置することが好ましい。第2レンズ群中に少なくとも1枚の正レンズを配置することにより、軸上色収差や倍率色収差の補正、また撮影距離の変動に伴う球面収差、像面湾曲、軸上色収差等の補正が容易になる。
ここで、第2レンズ群中に少なくとも1枚配置される正レンズとは、単一要素としての正レンズを指している。単一要素とは、たとえば、接合レンズ、複合非球面レンズ等の複数の光学要素がレンズ面において接合されたものである場合、この接合レンズ等を構成する複数の光学的要素の各々を指す。つまり、接合レンズであれば、接合される前の状態の単体として各レンズが単一要素としてのレンズに該当し、複合非球面レンズであれば、非球面樹脂層が設けられる前の状態の単体としてのレンズが単一要素としてのレンズに該当する。すなわち、本発明において、単一要素とは、接合等される前の状態における一つの光学要素を指し、当該第2レンズ群は一つの正の屈折力を有する単一要素を含むものとする。
また、本発明において、第2レンズ群中に配置される正レンズの位置は、特に限定されるものではない。当該正レンズは、第2レンズを構成する複数のレンズのうち、最も物体側に配置されていてもよいし、最も像側に配置されていてもよい。また、当該第2レンズ群が単一要素としてのレンズを3枚以上備える場合に、当該正レンズは、第2レンズ群内において、他のレンズ(単一要素としての他のレンズ)の間に配置されていてもよい。いずれの場合であっても、本発明の効果は十分期待できる。
加えて、本発明にかかる撮影レンズは、動画撮影時の防振補正にも対応できるように、第1レンズ群または第3レンズ群に、光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって防振補正を行う防振光学系を備える。防振光学系は、第1レンズ群または第3レンズ群を構成するレンズの一部によって構成される。防振光学系を構成するレンズの枚数は、特に限定されるものではない。
本発明にかかる撮影レンズにおいて、光学的絞りの配置位置は、特に限定されるものではない。第1レンズ群内、第2レンズ群内、第3レンズ群内、または各レンズ群の間等、その配置位置に限定はない。いずれの位置に配置された場合であっても、本発明の効果は十分得られる。しかしながら、フォーカス駆動系への負荷を低減し、高速なオートフォーカス処理、さらには動画撮影への対応といった観点から、光学的絞りの開口径を可変するための機構部を含めた重量が比較的重い場合には、第2レンズ群内に光学的絞りが配置されることは好ましくない。第2レンズ群内に光学的絞りを配置した場合、フォーカシングの際に第2レンズ群を構成するレンズとともに当該光学的絞りの位置も移動させる必要が生じるため、フォーカス駆動系への負荷が光学的絞りとその駆動機構部の重量分だけ増加する。したがって、光学的な観点のみを考慮した場合には、光学的絞りの配置位置に限定はないが、フォーカス駆動系への負荷を低減するという観点からは、第2レンズ群内以外に配置されることが好ましい。
また、本発明にかかる撮影レンズにおいて、光学的絞りは結像面に対して固定であっても、移動可能であってもよい。近距離撮影時の周辺光量の調整や収差補正等の必要性を考慮して、光学的絞りの移動/固定を選択することができる。ただし、フォーカシングの際に光学的絞りも移動可能に構成する場合は、フォーカス群の軽量化の観点から、第2レンズ群内以外に光学的絞りを配置するとともに、第2レンズ群を移動させるためのフォーカス駆動系とは別の駆動系により光学的絞りを移動させることが好ましい。
そして、本発明にかかる撮影レンズは、上記構成を前提に、光学系全系の最大横倍率をB、防振光学系の焦点距離をfVC、無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離をfとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(1) 0.50≦|B|≦1.30
(2) 0.10≦|fVC|/f≦5.00
条件式(1)は、光学系全系の最大横倍率を規定するものである。条件式(1)を満足することにより、光学系全長が短く、近距離撮影(マクロ撮影)が可能な望遠系の撮影レンズを実現することができる。
条件式(1)においてその下限を下回ると、撮影倍率が低くなりすぎて、被写体を大きく写すマクロ撮影が困難になる。一方、条件式(1)においてその上限を超えると、フォーカシング時の第2レンズ群(フォーカス群)の移動量が増大して、光学系全長が延びるため、好ましくない。
条件式(2)は、防振光学系の焦点距離と無限遠合焦状態における光学系全系の焦点距離との比を規定するものである。条件式(2)を満足することにより、光学系の外径を縮小するとともに、防振光学系による防振補正時に発生する諸収差を抑制することができる。
条件式(2)においてその下限を下回ると、防振補正時に防振光学系を偏芯させた際に発生する偏芯コマ収差、偏芯非点収差が増大するため、結像性能の劣化を招く。一方、条件式(2)においてその上限を超えると、防振光学系のパワーが弱くなりすぎるため、防振補正時の防振光学系の偏芯量が増大して、防振光学系の高速駆動が困難になって、動画撮影に支障をきたす。また、光学系の外径も大きくなって、光学系の小型化が阻害される。
本発明は、上記構成を備え、条件式(1),(2)を満足することにより、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、望遠系の近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを実現することができる。
なお、上記条件式(1)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(1a) 0.60≦|B|≦1.20
また、上記条件式(1a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(1b) 0.70≦|B|≦1.10
上記条件式(2)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(2a) 0.15≦|fVC|/f≦4.00
また、上記条件式(2a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(2b) 0.18≦|fVC|/f≦3.50
さらに、本発明かかる撮影レンズでは、第3レンズ群の焦点距離をf3、無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離をfとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(3) 0.50≦f3/f≦4.00
条件式(3)は、第3レンズ群の焦点距離と無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離との比を規定するものである。条件式(3)を満足することにより、第3レンズ群の焦点距離が適正な値となり、光学系全長と収差補正の適正化を図り、小型で、明るく高い結像性能を備えた撮影レンズを実現することができる。
条件式(3)においてその下限を下回ると、第3レンズ群の焦点距離が短くなりすぎ、正のパワーが強い構成になる。この状態で望遠系の撮影レンズを構成すると、像側に近い位置のレンズ群が強い正のパワーをもつことになり、テレフォト化が不十分になって、光学系全系の焦点距離に対する光学系全長が長くなるため、光学系の小型化が困難になる。一方、条件式(3)においてその上限を超えると、第3レンズ群の焦点距離が長くなりすぎ正のパワーが弱い構成になり、光学系全系のFナンバーが大きくなって、暗い光学系になる傾向がある。これを防ぐためには、第1レンズ群のパワーを強くする必要がある。しかし、第1レンズ群のパワーを強くすると、第1レンズ群、第2レンズ群で発生する諸収差が顕著になり、これを補正するために多くのレンズを追加する必要が生じる。光学系を構成するレンズ枚数が増加すると、光学系全長が延びるため、光学系の小型化が阻害される。
なお、上記条件式(3)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(3a) 0.65≦f3/f≦3.60
また、上記条件式(3a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(3b) 0.80≦f3/f≦3.20
さらに、本発明にかかる撮影レンズは、第2レンズ群に含まれる正レンズの焦点距離をf2p、第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(4) 0.40≦f2p/|f2|≦1.40
条件式(4)は、第2レンズ群中の正レンズの焦点距離と第2レンズ群の焦点距離の絶対値との比を規定するものである。条件式(4)を満足することにより、光学系の全長を短縮するとともに、結像性能を向上させることが可能になる。
条件式(4)においてその下限を下回ると、第2レンズ群のパワーが弱くなりすぎ、フォーカシング時の第2レンズ群(フォーカス群)の移動量が増大して、光学系全長が延びるため、光学系の小型化が阻害される。一方、条件式(4)においてその上限を超えると、第2レンズ群中の正レンズのパワーが弱くなりすぎ、各物体距離における球面収差や像面湾曲等の補正が不十分になって、結像性能の劣化を招く。
なお、上記条件式(4)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(4a) 0.50≦f2p/|f2|≦1.20
また、上記条件式(4a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(4b) 0.60≦f2p/|f2|≦1.00
さらに、本発明にかかる撮影レンズでは、無限遠物体合焦状態における防振光学系の横倍率をbvf、無限遠物体合焦状態における、防振光学系よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率をbafとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(5) −2.00≦(1−bvf)×baf≦1.60
条件式(5)は、防振補正時における、防振光学系の光軸に対する垂直方向への移動量(偏芯量)に対する結像面の移動量の比を規定するものである。条件式(5)を満足することにより、光学系の外径を縮小するとともに、結像性能を向上させることが可能になる。
条件式(5)においてその下限を下回ると、防振光学系のパワーが弱くなりすぎて、防振補正時における防振光学系の光軸に対する垂直方向への移動量が大きくなって、光学系の外径が大きくなってしまう。一方、条件式(5)においてその上限を超えると、防振補正光学系のパワーが強くなりすぎて、防振補正時における球面収差やコマ収差の補正が不十分になり、結像性能の劣化を招く。
なお、上記条件式(5)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(5a) −1.75≦(1−bvf)×baf≦1.40
また、上記条件式(5a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(5b) −1.50≦(1−bvf)×baf≦1.20
さらに、本発明にかかる撮影レンズでは、光学系の最物体側面から結像面までの光軸上の距離をOL、無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離をfとするとき、次の条件式を満足することが好ましい。
(6) 0.600≦OL/f≦2.400
条件式(6)は、無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離に対する光学系の最物体側面から結像面までの光軸上の距離の比を規定するものである。条件式(6)を満足することにより、フォーカス群である第2レンズ群の小型、軽量化を図るとともに、光学系全長を短縮し、結像性能を向上させることができる。
条件式(6)においてその下限を下回ると、焦点距離に対する全長を短くすることはできるが、フォーカス群の移動量を減少させなければならず、撮影距離変動時の収差補正のためにフォーカス群のレンズ枚数が増大し大きく重くなるために、フォーカス群の小型、軽量化を実現することが困難になる。一方、条件式(6)においてその上限を超えると、テレフォト化を充分に行うことができず、焦点距離に対する全長を短くすることが困難になる。
なお、上記条件式(6)は、次に示す範囲を満足すると、より好ましい効果が期待できる。
(6a) 0.700≦OL/f≦2.300
また、上記条件式(6a)は、次に示す範囲を満足すると、さらに好ましい効果が期待できる。
(6b) 0.800≦OL/f≦2.250
以上説明したように、本発明によれば、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、望遠系の近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを実現することができる。特に、小型で、明るく高い結像性能を備えた撮影レンズを実現することができる。
さらに、本発明は、良好な防振補正機能を有し、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、望遠系の近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを備えた撮影装置を提供することを目的としている(第二の目的)。この目的を達成するためには、上記構成を備えた撮影レンズと、この撮影レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、を備えて撮影装置を構成すればよい。このようにすることで、良好な防振補正機能を有する、高性能な撮影レンズを備えた撮影装置を実現することができる。この撮影装置は、動画撮影にも好適である。
以下、本発明にかかる撮影レンズの実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図1は、無限遠物体合焦状態を示している。この撮影レンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G11と、負の屈折力を有する第2レンズ群G12と、正の屈折力を有する第3レンズ群G13と、が配置されて構成される。第3レンズ群G13と結像面IMGとの間には、カバーガラスCGが配置されている。
第1レンズ群G11は、物体側から順に、負レンズL111と、負レンズL112と、正レンズL113と、正レンズL114と、正レンズL115と、正レンズL116と、負レンズL117と、光学的絞りSTPと、正レンズL118と、が配置されて構成される。負レンズL112と正レンズL113とは、接合されている。正レンズL116と負レンズL117とは、接合されている。
第2レンズ群G12は、物体側から順に、負レンズL121と、負レンズL122と、正レンズL123と、が配置されて構成される。
第3レンズ群G13は、物体側から順に、正レンズL131と、負レンズL132と、が配置されて構成される。
この撮影レンズでは、第1レンズ群G11および第3レンズ群G13を固定したまま、第2レンズ群G12を光軸に沿って物体側から結像面IMG側へ移動させることにより、無限遠合焦状態から最至近距離合焦状態までのフォーカシングを行う。また、第1レンズ群G11中の正レンズL114に防振光学系VC1としての機能を担わせ、防振光学系VC1を光軸
に対して垂直な方向へ移動させることによって、防振補正を行う。
以下、実施例1にかかる撮影レンズに関する各種数値データを示す。
(レンズデータ)
1=82.559
1=1.500 nd1=1.5168 νd1=64.20
2=22.601
2=10.409
3=-78.65
3=1.200 nd2=1.4875 νd2=70.44
4=109.684
4=4.051 nd3=2.0006 νd3=25.46
5=-111.993
5=3.144
6=1671.26
6=3.142 nd4=1.4875 νd4=70.44
7=-92.12
7=10.944
8=60.914
8=5.237 nd5=1.4970 νd5=81.61
9=-37.756
9=0.200
10=26.451
10=5.649 nd6=1.4970 νd6=81.61
11=-41.075
11=1.200 nd7=2.0006 νd7=25.46
12=33.479
12=4.997
13=∞(光学的絞り)
13=2.000
14=104.633
14=2.998 nd8=2.0010 νd8=29.13
15=-50.882
15=D(15)(可変)
16=-705.27
16=1.200 nd9=1.8467 νd9=23.78
17=23.259
17=4.000
18=-27.284
18=1.200 nd10=1.5928 νd10=68.62
19=117.181
19=0.528
20=73.891
20=3.133 nd11=1.9229 νd11=20.88
21=-46.235
21=D(21)(可変)
22=61.349
22=6.268 nd12=1.4970 νd12=81.61
23=-36.479
23=16.320
24=-26.465
24=1.500 nd13=1.8467 νd13=23.78
25=-58.123
25=19.192
26=∞
26=2.000 nd14=1.5168 νd14=64.20
27=∞
27=1.000
28=∞(結像面)
(各合焦状態の数値データ)
無限遠(0倍) -0.5倍 最至近距離(-0.9倍)
D(15) 1.001 9.030 15.986
D(21) 15.987 7.958 1.002
光学系全系の焦点距離 58.208 44.117 35.187
FNO(Fナンバー) 2.884 4.326 5.768
ω(半画角) 19.916 16.635 14.741
(条件式(1)に関する数値)
|B|=0.900
B:光学系全系の最大横倍率
(条件式(2)に関する数値)
|fVC|/f=3.079
|fVC(防振光学系VC1の焦点距離)|=179.201
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=58.208
(条件式(3)に関する数値)
f3/f=1.643
f3(第3レンズ群G13の焦点距離)=95.611
(条件式(4)に関する数値)
f2p/|f2|=0.840
f2p(第2レンズ群G12に含まれる正レンズL123の焦点距離)=31.208
|f2(第2レンズ群G12の焦点距離)|=37.161
(条件式(5)に関する数値)
(1−bvf)×baf=0.689
bvf(無限遠物体合焦状態における防振光学系VC1の横倍率)=33.827
baf(無限遠物体合焦状態における、防振光学系VC1よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率)=-0.021
(条件式(6)に関する数値)
OL/f=2.233
OL(負レンズL111の物体側面から結像面IMGまでの光軸上の距離)=130.000
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=58.208
図2は、実施例1にかかる撮影レンズの縦収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル像面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル像面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。
図3は、実施例1にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。これらの図において、(a)は防振補正を行っていない基本状態を示し、(b)は防振光学系VC1を光軸に対して垂直な方向に0.743mm移動させた防振補正時の状態を示している。撮影距離が∞において、当該光学系が0.3°だけ傾いた場合の像偏心量は、防振光学系VC1が光軸と垂直な方向に0.743mmだけ平行移動するときの像偏心量
に等しい。
図3(a)、図3(b)において、それぞれ、上段は最大像高の70%の像点における横収差、中段は軸上像点における横収差、下段は最大像高の−70%の像点における横収差を示している。なお、各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。
図4は、実施例2にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図4は、無限遠物体合焦状態を示している。この撮影レンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G21と、負の屈折力を有する第2レンズ群G22と、正の屈折力を有する第3レンズ群G23と、が配置されて構成される。第3レンズ群G23と結像面IMGとの間には、カバーガラスCGが配置されている。
第1レンズ群G21は、物体側から順に、負レンズL211と、負レンズL212と、正レンズL213と、正レンズL214と、正レンズL215と、負レンズL216と、負レンズL217と、正レンズL218と、光学的絞りSTPと、正レンズL219と、が配置されて構成される。負レンズL212と正レンズL213とは、接合されている。負レンズL217と正レンズL218とは、接合されている。
第2レンズ群G22は、物体側から順に、負レンズL221と、負レンズL222と、正レンズL223と、が配置されて構成される。
第3レンズ群G23は、物体側から順に、正レンズL231と、正レンズL232と、負レンズL233と、が配置されて構成される。
この撮影レンズでは、第1レンズ群G21および第3レンズ群G23を固定したまま、第2レンズ群G22を光軸に沿って物体側から結像面IMG側へ移動させることにより、無限遠合焦状態から最至近距離合焦状態までのフォーカシングを行う。また、第1レンズ群G21中の、負レンズL217と正レンズL218とからなる接合レンズに防振光学系VC2としての機能を担わせ、防振光学系VC2を光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって、防振補正を行う。
以下、実施例2にかかる撮影レンズに関する各種数値データを示す。
(レンズデータ)
1=142.513
1=1.200 nd1=1.5168 νd1=64.20
2=29.712
2=4.352
3=190.627
3=1.200 nd2=1.9108 νd2=35.25
4=53.054
4=5.154 nd3=1.4970 νd3=81.61
5=-101.485
5=0.200
6=47.725
6=4.312 nd4=1.9212 νd4=23.96
7=380.893
7=11.761
8=44.594
8=6.438 nd5=1.4970 νd5=81.61
9=-62.5
9=1.182
10=-125.67
10=1.200 nd6=1.8467 νd6=23.78
11=36.879
11=2.674
12=39.813
12=1.200 nd7=2.0010 νd7=29.13
13=25.306
13=6.219 nd8=1.5891 νd8=61.25
14=-196.075
14=2.039
15=∞(光学的絞り)
15=2.016
16=170.486
16=3.028 nd9=2.0010 νd9=29.13
17=-78.934
17=D(17)(可変)
18=55.104
18=1.200 nd10=1.9108 νd10=35.25
19=22.337
19=4.086
20=-43.746
20=1.000 nd11=1.7130 νd11=53.94
21=61.579
21=2.285
22=69.765
22=3.442 nd12=1.8467 νd12=23.78
23=-66.373
23=D(23)(可変)
24=66.695
24=8.105 nd13=1.4970 νd13=81.61
25=-47.268
25=16.091
26=-65.859
26=3.825 nd14=2.0010 νd14=29.13
27=-33.765
27=0.441
28=-31.323
28=2.000 nd15=1.8052 νd15=25.46
29=81.192
29=15.000
30=∞
30=2.000 nd16=1.5168 νd16=64.20
31=∞
31=1.000
32=∞(結像面)
(各合焦状態の数値データ)
無限遠(0倍) -0.5倍 最至近距離(-1.0倍)
D(17) 1.331 11.887 24.358
D(23) 23.997 13.441 0.970
光学系全系の焦点距離 87.329 53.852 36.230
FNO(Fナンバー) 2.884 4.326 5.768
ω(半画角) 13.935 11.374 9.581
(条件式(1)に関する数値)
|B|=1.000
B:光学系全系の最大横倍率
(条件式(2)に関する数値)
|fVC|/f=0.957
|fVC(防振光学系VC2の焦点距離)|=83.580
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=87.329
(条件式(3)に関する数値)
f3/f=3.002
f3(第3レンズ群G23の焦点距離)=262.117
(条件式(4)に関する数値)
f2p/|f2|=0.923
f2p(第2レンズ群G22に含まれる正レンズL223の焦点距離)=40.645
|f2(第2レンズ群G22の焦点距離)|=44.025
(条件式(5)に関する数値)
(1−bvf)×baf=0.927
bvf(無限遠物体合焦状態における防振光学系VC2の横倍率)=-0.018
baf(無限遠物体合焦状態における、防振光学系VC2よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率)=0.911
(条件式(6)に関する数値)
OL/f=1.603
OL(負レンズL211の物体側面から結像面IMGまでの光軸上の距離)=140.000
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=87.329
図5は、実施例2にかかる撮影レンズの縦収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル像面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル像面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。
図6は、実施例2にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。これらの図において、(a)は防振補正を行っていない基本状態を示し、(b)は防振光学系VC2を光軸に対して垂直な方向に0.495mm移動させた防振補正時の状態を示している。撮影距離が∞において、当該光学系が0.3°だけ傾いた場合の像偏心量は、防振光学系VC2が光軸と垂直な方向に0.495mmだけ平行移動するときの像偏心量に等しい。
図6(a)、図6(b)において、それぞれ、上段は最大像高の70%の像点における横収差、中段は軸上像点における横収差、下段は最大像高の−70%の像点における横収差を示している。なお、各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。
図7は、実施例3にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図7は、無限遠物体合焦状態を示している。この撮影レンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G31と、負の屈折力を有する第2レンズ群G32と、正の屈折力を有する第3レンズ群G33と、が配置されて構成される。第3レンズ群G33と結像面IMGとの間には、カバーガラスCGが配置されている。
第1レンズ群G31は、物体側から順に、負レンズL311と、正レンズL312と、正レンズL313と、正レンズL314と、負レンズL315と、負レンズL316と、正レンズL317と、光学的絞りSTPと、正レンズL318と、が配置されて構成される。負レンズL316と正レンズL317とは、接合されている。
第2レンズ群G32は、物体側から順に、負レンズL321と、負レンズL322と、正レンズL323と、が配置されて構成される。
第3レンズ群G33は、物体側から順に、正レンズL331と、正レンズL332と、負レンズL333と、が配置されて構成される。正レンズL332と負レンズL333とは、接合されている。
この撮影レンズでは、第1レンズ群G31および第3レンズ群G33を固定したまま、第2レンズ群G32を光軸に沿って物体側から結像面IMG側へ移動させることにより、無限遠合焦状態から最至近距離合焦状態までのフォーカシングを行う。また、第1レンズ群G31中の、負レンズL316と正レンズL317とからなる接合レンズに防振光学系VC3としての機能を担わせ、防振光学系VC3を光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって、防振補正を行う。
以下、実施例3にかかる撮影レンズに関する各種数値データを示す。
(レンズデータ)
1=110.673
1=1.200 nd1=1.8467 νd1=23.78
2=50.99
2=2.676
3=89.973
3=5.809 nd2=1.4970 νd2=81.61
4=-238.712
4=0.200
5=39.37
5=7.342 nd3=2.0006 νd3=25.46
6=141.332
6=0.200
7=35.324
7=7.482 nd4=1.4970 νd4=81.61
8=402.915
8=0.671
9=661.556
9=1.200 nd5=2.0010 νd5=29.13
10=28.378
10=5.663
11=61.574
11=1.200 nd6=2.0010 νd6=29.13
12=30.12
12=6.445 nd7=1.8042 νd7=46.50
13=-931.963
13=2.373
14=∞(光学的絞り)
14=2.912
15=-238.328
15=2.361 nd8=1.8830 νd8=40.81
16=-75.837
16=D(16)(可変)
17=118.662
17=1.200 nd9=1.8042 νd9=46.50
18=25.675
18=5.274
19=-45.751
19=1.000 nd10=1.8830 νd10=40.81
20=94.171
20=1.944
21=92.642
21=3.976 nd11=1.8467 νd11=23.78
22=-51.867
22=D(22)(可変)
23=90.203
23=7.487 nd12=1.8830 νd12=40.81
24=-59.521
24=0.200
25=-141.375
25=6.261 nd13=1.5481 νd13=45.82
26=-33.744
26=1.200 nd14=1.7618 νd14=26.61
27=99.762
27=36.527
28=∞
28=2.000 nd15=1.5168 νd15=64.20
29=∞
29=1.000
30=∞(結像面)
(各合焦状態の数値データ)
無限遠(0倍) -0.5倍 最至近距離(-1.0倍)
D(16) 1.868 15.837 33.168
D(22) 32.308 18.340 1.009
光学系全系の焦点距離 131.007 93.796 61.540
FNO(Fナンバー) 2.884 4.326 5.768
ω(半画角) 9.372 7.313 6.006
(条件式(1)に関する数値)
|B|=1.000
B:光学系全系の最大横倍率
(条件式(2)に関する数値)
|fVC|/f=0.719
|fVC(防振光学系VC3の焦点距離)|=94.244
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=131.007
(条件式(3)に関する数値)
f3/f=0.930
f3(第3レンズ群G33の焦点距離)=121.818
(条件式(4)に関する数値)
f2p/|f2|=0.923
f2p(第2レンズ群G32に含まれる正レンズL323の焦点距離)=39.775
|f2(第2レンズ群G32の焦点距離)|=43.079
(条件式(5)に関する数値)
(1−bvf)×baf=0.981
bvf(無限遠物体合焦状態における防振光学系VC3の横倍率)=0.436
baf(無限遠物体合焦状態における、防振光学系VC3よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率)=1.739
(条件式(6)に関する数値)
OL/f=1.145
OL(負レンズL311の物体側面から結像面IMGまでの光軸上の距離)=150.000
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=131.007
図8は、実施例3にかかる撮影レンズの縦収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル像面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル像面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。
図9は、実施例3にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。これらの図において、(a)は防振補正を行っていない基本状態を示し、(b)は防振光学系VC3を光軸に対して垂直な方向に0.700mm移動させた防振補正時の状態を示している。撮影距離が∞において、当該光学系が0.3°だけ傾いた場合の像偏心量は、防振光学系VC3が光軸と垂直な方向に0.700mmだけ平行移動するときの像偏心量に等しい。
図9(a)、図9(b)において、それぞれ、上段は最大像高の70%の像点における横収差、中段は軸上像点における横収差、下段は最大像高の−70%の像点における横収差を示している。なお、各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。
図10は、実施例4にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図10は、無限遠物体合焦状態を示している。この撮影レンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G41と、負の屈折力を有する第2レンズ群G42と、正の屈折力を有する第3レンズ群G43と、が配置されて構成される。第1レンズ群G41と第2レンズ群G42との間には、光学的絞りSTPが配置されている。第3レンズ群G43と結像面IMGとの間には、カバーガラスCGが配置されている。
第1レンズ群G41は、物体側から順に、正レンズL411と、正レンズL412と、負レンズL413と、正レンズL414と、負レンズL415と、正レンズL416と、が配置されて構成される。正レンズL412と負レンズL413とは、接合されている。
第2レンズ群G42は、物体側から順に、負レンズL421と、負レンズL422と、正レンズL423と、が配置されて構成される。負レンズL422と正レンズL423とは接合されている。
第3レンズ群G43は、物体側から順に、正レンズL431と、正レンズL432と、負レンズL433と、正レンズL434と、負レンズL435と、正レンズL436と、が配置されて構成される。正レンズL432と負レンズL433とは、接合されている。正レンズL434と負レンズL435とは、接合されている。
この撮影レンズでは、第1レンズ群G41および第3レンズ群G43を固定したまま、第2レンズ群G42を光軸に沿って物体側から結像面IMG側へ移動させることにより、無限遠合焦状態から最至近距離合焦状態までのフォーカシングを行う。また、第3レンズ群G43中の、正レンズL434と負レンズL435とからなる接合レンズに防振光学系VC4としての機能を担わせ、防振光学系VC4を光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって、防振補正を行う。
以下、実施例4にかかる撮影レンズに関する各種数値データを示す。
(レンズデータ)
1=188.159
1=6.320 nd1=1.8348 νd1=42.72
2=-213.514
2=0.200
3=67.441
3=10.917 nd2=1.4970 νd2=81.61
4=-115.317
4=1.200 nd3=1.9108 νd3=35.25
5=138.079
5=0.200
6=39.202
6=7.147 nd4=1.4970 νd4=81.61
7=91.943
7=8.009
8=52.44
8=1.200 nd5=1.7234 νd5=37.99
9=30.948
9=3.596
10=62.516
10=5.018 nd6=1.6385 νd6=55.45
11=-298.919
11=1.924
12=∞(光学的絞り)
12=D(12)(可変)
13=451.341
13=1.800 nd7=2.0010 νd7=29.13
14=38.393
14=4.647
15=-73.052
15=1.800 nd8=1.8340 νd8=37.35
16=40.124
16=5.833 nd9=1.9229 νd9=20.88
17=-93.089
17=D(17)(可変)
18=79.964
18=3.836 nd10=1.9108 νd10=35.25
19=-627.563
19=0.200
20=43.509
20=6.354 nd11=2.0010 νd11=29.13
21=-145.619
21=1.200 nd12=1.9229 νd12=20.88
22=29.39
22=6.477
23=352.423
23=3.990 nd13=1.8467 νd13=23.78
24=-60.147
24=1.000 nd14=1.8810 νd14=40.14
25=44.769
25=15.363
26=41.027
26=9.594 nd15=1.4970 νd15=81.61
27=-388.782
27=24.109
28=∞
28=2.000 nd16=1.5168 νd16=64.20
29=∞
29=1.000
30=∞(結像面)
(各合焦状態の数値データ)
無限遠(0倍) -0.5倍 最至近距離(-1.0倍)
D(12) 2.214 16.575 33.986
D(17) 32.851 18.490 1.079
光学系全系の焦点距離 174.609 127.381 85.862
FNO(Fナンバー) 2.884 4.326 5.768
ω(半画角) 7.038 5.499 4.551
(条件式(1)に関する数値)
|B|=1.000
B:光学系全系の最大横倍率
(条件式(2)に関する数値)
|fVC|/f=0.323
|fVC(防振光学系VC4の焦点距離)|=56.424
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=174.609
(条件式(3)に関する数値)
f3/f=0.841
f3(第3レンズ群G43の焦点距離)=146.884
(条件式(4)に関する数値)
f2p/|f2|=0.669
f2p(第2レンズ群G42に含まれる正レンズL423の焦点距離)=31.034
|f2(第2レンズ群G42の焦点距離)|=46.383
(条件式(5)に関する数値)
(1−bvf)×baf=-0.731
bvf(無限遠物体合焦状態における防振光学系VC4の横倍率)=2.281
baf(無限遠物体合焦状態における、防振光学系VC4よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率)=0.571
(条件式(6)に関する数値)
OL/f=0.974
OL(正レンズL411の物体側面から結像面IMGまでの光軸上の距離)=170.000
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=174.609
図11は、実施例4にかかる撮影レンズの縦収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル像面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル像面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。
図12は、実施例4にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。これらの図において、(a)は防振補正を行っていない基本状態を示し、(b)は防振光学系VC4を光軸に対して垂直な方向に0.750mm移動させた防振補正時の状態を示している。撮影距離が∞において、当該光学系が0.18°だけ傾いた場合の像偏心量は、防振光学系VC4が光軸と垂直な方向に0.750mmだけ平行移動するときの像偏心量に等しい。
図12(a)、図12(b)において、それぞれ、上段は最大像高の70%の像点における横収差、中段は軸上像点における横収差、下段は最大像高の−70%の像点における横収差を示している。なお、各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。
図13は、実施例5にかかる撮影レンズの構成を示す光軸に沿う断面図である。図13は、無限遠物体合焦状態を示している。この撮影レンズは、図示しない物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G51と、負の屈折力を有する第2レンズ群G52と、正の屈折力を有する第3レンズ群G53と、が配置されて構成される。第2レンズ群G52と第3レンズ群G53との間には、光学的絞りSTPが配置されている。第3レンズ群G53と結像面IMGとの間には、カバーガラスCGが配置されている。
第1レンズ群G51は、物体側から順に、正レンズL511と、負レンズL512と、正レンズL513と、正レンズL514と、正レンズL515と、負レンズL516と、正レンズL517と、が配置されて構成される。負レンズL512と正レンズL513とは、接合されている。正レンズL515と負レンズL516とは、接合されている。
第2レンズ群G52は、物体側から順に、負レンズL521と、負レンズL522と、正レンズL523と、が配置されて構成される。
第3レンズ群G53は、物体側から順に、正レンズL531と、正レンズL532と、負レンズL533と、正レンズL534と、が配置されて構成される。
この撮影レンズでは、第1レンズ群G51および第3レンズ群G53を固定したまま、第2レンズ群G52を光軸に沿って物体側から結像面IMG側へ移動させることにより、無限遠合焦状態から最至近距離合焦状態までのフォーカシングを行う。また、第3レンズ群G53中の、負レンズL533と正レンズL534とから防振光学系VC5を構成し、防振光学系VC5を光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって、防振補正を行う。
以下、実施例5にかかる撮影レンズに関する各種数値データを示す。
(レンズデータ)
1=467.948
1=6.426 nd1=1.8830 νd1=40.81
2=-790.785
2=0.200
3=218.169
3=3.000 nd2=2.0006 νd2=25.46
4=76.171
4=17.340 nd3=1.4970 νd3=81.61
5=1687.211
5=0.200
6=69.004
6=14.333 nd4=2.0010 νd4=29.13
7=182.746
7=0.200
8=62.837
8=16.419 nd5=1.4970 νd5=81.61
9=3559.753
9=4.000 nd6=1.8340 νd6=37.35
10=43.669
10=7.213
11=90.998
11=8.773 nd7=1.5935 νd7=67.00
12=-298.197
12=D(12)(可変)
13=541.827
13=2.000 nd8=1.9004 νd8=37.37
14=60.2
14=6.387
15=-559.193
15=2.000 nd9=1.8042 νd9=46.50
16=57.993
16=0.429
17=61.747
17=7.200 nd10=1.9229 νd10=20.88
18=1542.363
18=D(18)(可変)
19=∞(光学的絞り)
19=2.000
20=355.503
20=5.299 nd11=1.4970 νd11=81.61
21=-74.567
21=0.200
22=53.886
22=7.997 nd12=1.4970 νd12=81.61
23=249.797
23=2.427
24=1095.918
24=1.200 nd13=1.8348 νd13=42.72
25=31.88
25=4.000 nd14=1.6034 νd14=38.01
26=60.105
26=78.374
27=∞
27=2.000 nd15=1.5168 νd15=64.20
28=∞
28=1.000
29=∞(結像面)
(各合焦状態の数値データ)
無限遠(0倍) -0.5倍 最至近距離(-1.0倍)
D(12) 1.998 22.458 47.320
D(18) 47.385 26.925 2.064
光学系全系の焦点距離 290.982 156.656 97.993
FNO(Fナンバー) 2.884 4.326 5.768
ω(半画角) 4.162 1.276 -0.489
(条件式(1)に関する数値)
|B|=1.000
B:光学系全系の最大横倍率
(条件式(2)に関する数値)
|fVC|/f=0.206
|fVC(防振光学系VC5の焦点距離)|=59.917
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=290.982
(条件式(3)に関する数値)
f3/f=2.236
f3(第3レンズ群G53の焦点距離)=650.753
(条件式(4)に関する数値)
f2p/|f2|=0.984
f2p(第2レンズ群G52に含まれる正レンズL523の焦点距離)=69.537
|f2(第2レンズ群G52の焦点距離)|=70.702
(条件式(5)に関する数値)
(1−bvf)×baf=-1.363
bvf(無限遠物体合焦状態における防振光学系VC5の横倍率)=2.363
baf(無限遠物体合焦状態における、防振光学系VC5よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率)=1.000
(条件式(6)に関する数値)
OL/f=0.859
OL(正レンズL511の物体側面から結像面IMGまでの光軸上の距離)=250.000
f(無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離)=290.982
図14は、実施例5にかかる撮影レンズの縦収差図である。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、FNOで示す)を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。非点収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。なお、非点収差図において、実線はサジタル像面(図中、Sで示す)、破線はメリディオナル像面(図中、Mで示す)の特性を示している。歪曲収差図において、縦軸は像高(図中、Yで示す)を表し、d線(λ=587.56nm)に相当する波長の特性を示している。
図15は、実施例5にかかる撮影レンズの無限遠物体合焦状態における横収差図である。これらの図において、(a)は防振補正を行っていない基本状態を示し、(b)は防振光学系VC5を光軸に対して垂直な方向に0.371mm移動させた防振補正時の状態を示している。撮影距離が∞において、当該光学系が0.10°だけ傾いた場合の像偏心量は、防振光学系VC5が光軸と垂直な方向に0.371mmだけ平行移動するときの像偏心量に等しい。
図15(a)、図15(b)において、それぞれ、上段は最大像高の70%の像点における横収差、中段は軸上像点における横収差、下段は最大像高の−70%の像点における横収差を示している。なお、各横収差図において、横軸は瞳面上での主光線からの距離を表し、実線はd線(λ=587.56nm)、短破線はg線(λ=435.84nm)、長破線はc線(λ=656.28nm)に相当する波長の特性を示している。
なお、上記各実施例中の数値データにおいて、r1、r2、・・・・は各レンズ、絞り面等の曲率半径、d1、d2、・・・・は各レンズ、絞り等の肉厚またはそれらの面間隔、nd1、nd2、・・・・は各レンズ等のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率、νd1、νd2、・・・・は各レンズ等のd線(λ=587.56nm)に対するアッベ数を示している。そして、長さの単位はすべて「mm」、角度の単位はすべて「°」である。
以上説明したように、上記各実施例の撮影レンズは、防振補正を行う防振光学系を備え、フォーカス群の小型、軽量化を図り、フォーカス駆動系への負荷を低減するとともに、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる。望遠系の近距離撮影可能なインナーフォーカス式の明るい撮影レンズを実現することができる。
また、防振補正時における防振光学系の光軸に対して垂直方向への移動量(偏芯量)を抑制することができるため、光学系外径の拡大を抑制することができるとともに、高速で、良好な防振補正を行うことができる。また、防振補正時の結像性能を向上させることができる。
さらに、上記各実施例の撮影レンズは、フォーカス群のフォーカスストローク量を抑えるとともに、フォーカシング時の収差変動を抑制することで、全長を短くして、結像性能を向上させることができる。加えて、フォーカス群の小型、軽量化を図ることで、動画撮影に欠かせない高速なオートフォーカス処理を良好に行うことが可能になる。
なお、上記各実施例に示した撮影レンズでは、光学的絞りはフォーカシング時に結像面に対して固定される方式を採用しているが、必ずしも光学的絞りが結像面に対して固定される必要はない。たとえば、フォーカシング時に光学的絞りを光軸に沿って移動させて近距離撮影時の周辺光量の調整や収差補正を行うことも可能である。
<適用例>
以下、本発明の実施例1〜5に示した撮影レンズを撮影装置に適用した例を示す。図16は、本発明にかかる撮影レンズを備えた撮影装置の一適用例を示す図である。図16には、撮影レンズ100を収容したレンズ鏡筒110が撮影装置200に取付けられている状態を示している。
撮影レンズ100は、実施例1〜5に示したものである。レンズ鏡筒110はマウント部111を介して撮影装置200に対して着脱可能になっている。マウント部111としては、スクリュータイプやバヨネットタイプ等のマウントが考えられる。この例では、バヨネットタイプのマウントを使用している。
撮影レンズ100により撮像された像は撮影装置200に搭載された撮像素子201(CCDやCMOS等)の撮像面上に結像し、その像に関する撮像素子201からの出力信号が図示しない信号処理回路によって演算処理され、表示部202に像が表示される。
上記のように構成することで、良好な防振補正機能を有し、簡素な構成で良好な結像性能を得ることができる、望遠系の近距離撮影可能なインナーフォーカス式の撮影レンズを備えた撮影装置を実現することができる。この撮影装置は、動画撮影にも好適である。
図16では、本発明にかかる撮影レンズをミラーレス一眼カメラに用いた例を示した。しかし、本発明にかかる撮影レンズは、ミラーレス一眼カメラのみならず、その他のレンズ交換式カメラやデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に用いることも可能である。
以上のように、本発明にかかる撮影レンズは、ミラーレス一眼カメラをはじめとする小型の撮影装置に有用であり、特に、動画撮影が可能な撮影装置に好適である。
11,G21,G31,G41,G51 第1レンズ群
12,G22,G32,G42,G52 第2レンズ群
13,G23,G33,G43,G53 第3レンズ群
111,L112,L117,L121,L122,L132,L211,L212,L216,L217,L221,L222,L233,L311,L315,L316,L321,L322,L333,L413,L415,L421,L422,L433,L435,L512,L516,L521,L522,L533 負レンズ
113,L114,L115,L116,L118,L123,L131,L213,L214,L215,L218,L219,L223,L231,L232,L312,L313,L314,L317,L318,L323,L331,L332,L411,L412,L414,L416,L423,L431,L432,L434,L436,L511,L513,L514,L515,L517,L523,L531,L532,L534 正レンズ
VC1,VC2,VC3,VC4,VC5 防振光学系
STP 光学的絞り
CG カバーガラス
IMG 結像面
100 撮影レンズ
110 レンズ鏡筒
111 マウント部
200 撮影装置
201 撮像素子
202 表示部

Claims (6)

  1. 物体側から順に配置された、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、からなり、
    前記第1レンズ群または前記第3レンズ群に、光軸に対して垂直な方向へ移動させることによって光学系の振動時に生じる像ぶれの補正を行う防振光学系を備え、
    前記第2レンズ群は、少なくとも一枚の正レンズを含み、
    前記第1レンズ群および前記第3レンズ群を固定したまま、前記第2レンズ群を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行い、
    以下に示す条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    (1) 0.50≦|B|≦1.30
    (2) 0.10≦|fVC|/f≦5.00
    ただし、Bは光学系全系の最大横倍率、fVCは前記防振光学系の焦点距離、fは無限遠物体合焦状態における光学系全系の焦点距離を示す。
  2. 以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
    (3) 0.50≦f3/f≦4.00
    ただし、f3は前記第3レンズ群の焦点距離を示す。
  3. 以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影レンズ。
    (4) 0.40≦f2p/|f2|≦1.40
    ただし、f2pは前記第2レンズ群に含まれる正レンズの焦点距離、f2は前記第2レンズ群の焦点距離を示す。
  4. 以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
    (5) −2.00≦(1−bvf)×baf≦1.60
    ただし、bvfは無限遠物体合焦状態における前記防振光学系の横倍率、bafは無限遠物体合焦状態における、前記防振光学系よりも像側に配置されているレンズ全体の合成横倍率を示す。
  5. 以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の撮影レンズ。
    (6) 0.600≦OL/f≦2.400
    ただし、OLは光学系の最物体側面から結像面までの光軸上の距離を示す。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の撮影レンズと、該撮影レンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子と、を備えたことを特徴とする撮影装置。
JP2015061567A 2015-03-24 2015-03-24 撮影レンズおよび撮影装置 Active JP6526992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061567A JP6526992B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 撮影レンズおよび撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061567A JP6526992B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 撮影レンズおよび撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016180896A true JP2016180896A (ja) 2016-10-13
JP6526992B2 JP6526992B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=57132562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015061567A Active JP6526992B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 撮影レンズおよび撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6526992B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191130A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社シグマ 大口径比レンズ
JP2018072457A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 株式会社タムロン 光学系及び撮像装置
US20210333512A1 (en) * 2020-04-23 2021-10-28 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
CN114755806A (zh) * 2022-06-10 2022-07-15 深圳市雷影光电科技有限公司 一种大光圈长焦镜头

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07261127A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Nikon Corp 防振機能を備えた近距離補正レンズ
JPH08201691A (ja) * 1995-01-27 1996-08-09 Nikon Corp 防振機能を備えた近距離補正レンズ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07261127A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Nikon Corp 防振機能を備えた近距離補正レンズ
JPH08201691A (ja) * 1995-01-27 1996-08-09 Nikon Corp 防振機能を備えた近距離補正レンズ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191130A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社シグマ 大口径比レンズ
JP2018072457A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 株式会社タムロン 光学系及び撮像装置
US20210333512A1 (en) * 2020-04-23 2021-10-28 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
JP2021173847A (ja) * 2020-04-23 2021-11-01 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
JP7376421B2 (ja) 2020-04-23 2023-11-08 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
CN114755806A (zh) * 2022-06-10 2022-07-15 深圳市雷影光电科技有限公司 一种大光圈长焦镜头
CN114755806B (zh) * 2022-06-10 2022-09-02 深圳市雷影光电科技有限公司 一种大光圈长焦镜头

Also Published As

Publication number Publication date
JP6526992B2 (ja) 2019-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5064837B2 (ja) 防振機能を有するズームレンズ
KR101919011B1 (ko) 망원 줌 렌즈계 및 이를 포함한 촬영 장치
JP4994796B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6667297B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JP6942098B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP2011247962A (ja) 高変倍率ズームレンズ
JP2017116679A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
US20200278518A1 (en) Imaging lens, imaging optical device, digital device, and method of manufacturing imaging lens
JP2016090746A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2005215385A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6189722B2 (ja) インナーフォーカス式レンズ及び撮像装置
JP2007033553A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2016126086A (ja) インナーフォーカス式レンズ
JP2019184968A (ja) 結像光学系及びそれを備えた撮像装置
JP2019066694A (ja) 変倍光学系及びそれを備えた撮像装置
JP6553984B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP6526992B2 (ja) 撮影レンズおよび撮影装置
JP4617111B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
CN111830692B (zh) 摄影镜头和摄影装置
JP5959872B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6124028B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP3619153B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP5907606B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JP2010002790A (ja) 撮影レンズ、これを搭載する光学装置および像ブレ補正方法
JP2013142782A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6526992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250