JP2016180694A - サーバ装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

サーバ装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】衛星測位により特定した位置を車速パルス等の情報により補正することのできない端末装置が測位した位置を、現地調査を必要とする建築物情報を用いずに補正するサーバ装置等を提供する。
【解決手段】第1端末装置から第1端末装置が受信した電波信号と第1受信時刻と真位置とを取得し、電波信号に含まれる発信時刻と人工衛星の軌道に基づいて発信時刻における人工衛星の実際の位置を特定し、その位置から発信時刻に電波信号が発信され、真位置において直接受信した場合の第2受信時刻と、先に取得した第1受信時刻との差分を検出し、第1端末装置より測位精度の低い第2端末装置が測位した場合に、この差分に基づいて生成した補正情報を第2端末装置が測位した位置の補正に用いられる補正情報として送信する。
【選択図】図9

Description

本願は、GPS(Global Positioning System)衛星等の人工衛星から受信するGPS信号等の電波信号に基づいて衛星測位する端末装置であって、車速パルス等の情報によって測位した位置を補正する機能を有する端末装置よりも測位精度の低い端末装置が測位した位置を補正するサーバ装置等の技術分野に関する。
従来、ナビゲーション装置は、GPS測位(「衛星測位」の一例)した位置をマップマッチングすることにより、当該位置の誤差を補正している。GPS測位した位置に誤差が生じる大きな理由の一つがいわゆるマルチパスである。高精度にGPS測位するためには4機以上のGPS衛星からGPS信号を直接受信する必要があり、地物に反射した反射波を用いて測位した場合には測位誤差が生じやすい。そのため、GPS衛星からGPS信号を直接受信することが困難な地点ではGPS測位精度が低下する。そうした中、車載型のナビゲーション装置は改良が加えられ、GPS測位した位置を車速センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等からの情報に基づいて補正することによりGPS測位精度を向上させている。
一方で、近年ではスマートフォンでのナビゲーション用アプリケーションの利用が進んでいる。しかしながら、スマートフォンは車速センサや高精度なジャイロセンサ等のセンサを備えていないため、GPS測位した位置を補正することが困難である。
特許文献1には、高精度で測位を行うための技術が開示されている。具体的には、複数のGPS衛星からの電波それぞれがGPS衛星から直接受信されたか、反射波が受信されたかを、地図データ上の車輌の位置と、建築物の位置及び高さに関する建築物情報とから判断し、所定数以上のGPS衛星からの電波を直接受信しており、且つ反射波も受信していると判断した場合に、直接受信している電波により得られる情報に基づく測位結果に基づいて、反射波が受信されているGPS衛星との間の直線距離と、反射波の経路長との差を算出し、反射波が受信されている方位角及び仰角に対応付けて、補正量として記憶し、一方、所定数以上のGPS衛星から電波を受信しており、その内の所定数未満のGPS衛星から電波を直接受信していると判断した場合に、反射波が受信されている他のGPS衛星との間の直線距離を、反射波の経路長から当該反射波の方位角及び仰角に対応して記憶している補正量を差し引いて求め、電波が直接受信されている所定数未満のGPS衛星との間の距離と、補正された直線距離とに基づいて車輌の位置を測位する、という技術が開示されている。
特開2008−249614号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、GPS衛星からの電波が直接受信されたか否かを建築物の位置及び高さに関する建築物情報から判断するため、現地調査を行うなどして建築物情報を随時更新しなければ、適切な判断を行うことができない場合があるという問題がある。
本願発明は、こうした問題点に鑑み、人工衛星からの電波信号により位置を特定する端末装置であって、特定した位置を車速パルス等の情報により補正することのできない端末装置が測位した位置を、現地調査を必要とする建築物情報を用いずに補正するサーバ装置等を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置であって、前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得手段と、前記電波信号に含まれる発信時刻と、前記電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記人工衛星位置から前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得手段が取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出手段と、前記差分検出手段が検出した前記第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置による情報処理方法であって、前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得工程と、前記電波信号に含まれる発信時刻と、当該電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定工程と、前記特定工程により特定した位置から前記発信時刻に前記人工衛星により前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得工程により取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出工程と、前記差分検出工程により検出した前記第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置であって、前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得手段、前記電波信号に含まれる発信時刻と、前記電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定手段、前記特定手段が特定した前記人工衛星位置から前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得手段が取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出手段、前記差分検出手段が検出した第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が前記電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。
情報処理システムSのブロック図である。 GPS測位補完システムGSのブロック図である。 (A)と(B)は地物情報の生成方法を説明するために用いる図である。 ナビゲーション装置NVのブロック図である。 情報処理サーバ装置SVのブロック図である。 (A)は蓄積データDの内容例を示す図であり、(B)は地物データTの内容例を示す図であり、(C)は低精度地点データLの内容例を示す図である。 スマートフォンSPのブロック図である。 情報処理サーバ装置SVの動作例を示すフローチャートである。 情報処理サーバ装置SVの動作例を示すフローチャートである。
本願発明を実施するための形態について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、情報処理システムSは、人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置2と、他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する(すなわち、第1端末装置2よりも低精度に位置を特定する)第2端末装置3と、に接続するサーバ装置1とを含んで構成されている。なお、第1端末装置2はGPS測位処理及びマップマッチング処理に加えて、GPS測位した位置を他の位置測位手段が車速パルス等の情報により補正する補正処理を組み合わせて位置を特定するため、第2端末装置3よりも高精度に位置を特定することができる。一方、第2端末装置3はGPS測位処理及びマップマッチング処理のみにより位置を特定するため第1端末装置2よりも位置特定精度が低い。
サーバ装置1は、取得手段111Aと、特定手段111Bと、差分検出手段111Cと、送信手段111Dと、蓄積手段111Eと、第2取得手段111Fと、第2特定手段111Gと、第2差分検出手段111Hと、第1抽出手段111Iと、第2抽出手段111Jと、第1記憶制御手段111Kと、第2記憶制御手段111Lと、第3記憶制御手段111M、地物情報生成手段111Nを備えている。
この構成において取得手段111Aは、第1端末装置2が人工衛星から受信した電波信号と、電波信号を受信した第1受信時刻と、第1端末装置2が測位した第1受信時刻における第1端末装置2の第1端末位置である真位置と、を第1端末装置2から取得する。人工衛星はGPS衛星等の衛星航法システムに用いられる航法衛星であり、時刻情報を含む電波信号を送信する機能を有する。
特定手段111Bは、電波信号に含まれる発信時刻と、当該電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、当該発信時刻における人工衛星位置を特定する。
差分検出手段111Cは、特定手段111Bが特定した人工衛星位置から電波信号が発信され、第1端末装置2が真位置において当該電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、取得手段111Aが取得した第1受信時刻(第1端末装置2が電波信号を受信した受信時刻)との第1差分を検出する。
送信手段111Dは、差分検出手段111Cが検出した第1差分に基づいて生成した補正情報を、第2端末装置3が電波信号を受信して測位した第2端末装置3の位置の補正に用いられる補正情報として第2端末装置3に送信する。このとき、送信手段111Dは、取得手段111Aが取得した位置からサーバ装置1において設定された所定範囲内の位置を電波信号に基づいて特定した第2端末装置3に対して補正情報を送信する。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、第2端末装置3が低精度に特定する位置を、第2端末装置3よりも高精度に位置を特定可能な第1端末装置2から取得する情報に基づいて生成される補正情報によって補正することができる。すなわち、第2端末装置3が測位した位置を、現地調査を必要とする建築物情報を用いずに補正することができる。
また、取得手段111Aは、人工衛星毎に、電波信号と第1受信時刻とを取得し、特定手段111Bが、人工衛星毎に、人工衛星の位置を特定し、人工衛星毎に、第2受信時刻と第1受信時刻との第1差分を検出する場合がある。
蓄積手段111Eは、人工衛星毎に、差分検出手段111Cが検出した第1差分と、真位置から見た特定手段111Bが特定した人工衛星位置を、真位置と対応付けて蓄積データとして蓄積する。
第2取得手段111Fは、第2端末装置3が人工衛星から受信した電波信号と、当該電波信号を受信した第3受信時刻と、第2端末装置3が測位した第3受信時刻における第2端末装置3位置である低精度位置とを、人工衛星毎に、第2端末装置3から取得する。
第1抽出手段111Iは、蓄積データの中から、低精度位置から所定範囲内に含まれる真位置に関する蓄積データを抽出する。
第2特定手段111Gは、第2端末装置3が受信した電波信号の送信元である人工衛星毎に、第2端末装置3が受信した電波信号に含まれる発信時刻と、当該電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、当該人工衛星の当該発信時刻における人工衛星位置を特定する。
第2差分検出手段111Hは、第2端末装置3が受信した電波信号の送信元である人工衛星毎に、第2特定手段111Gが特定した人工衛星位置から第2端末装置3が受信した電波信号に含まれる発信時刻に人工衛星により電波信号が発信され、第2端末装置3が第1抽出手段111Iにより抽出された蓄積データに含まれる真位置において当該電波信号を直接受信した場合の第4受信時刻と、第3受信時刻との第2差分を検出する。
第2抽出手段111Jは、第1抽出手段111Iが抽出した蓄積データから、(i)当該蓄積データに含まれる第1端末装置2が受信した電波信号の送信元である人工衛星毎に検出された第1差分と前記人工衛星毎に第2差分検出手段111Hが検出した第2差分の差、及び、(ii)当該蓄積データに含まれる第1端末装置2が受信した電波信号の送信元である人工衛星毎に検出された人工衛星の人工衛星位置と人工衛星毎に第2特定手段111Gが特定した人工衛星位置の差、をそれぞれ比較し、最も多くの人工衛星についてそれぞれの差が所定の抽出条件を満たす蓄積データを更に抽出する。具体的には、第1抽出手段111Iが抽出した蓄積データの中で、第2端末装置3が電波信号を受信した際の電波信号の受かり方と、同様の電波信号の受かり方を示している蓄積データを抽出する。これは、電波信号の受かり方が同様ということは、同じ位置(電波を反射する地物の位置や高さ等の条件が同じ位置)で電波を受信していると考えられることから、一定の範囲内において同様の電波信号の受かり方を示している蓄積データに含まれる真位置により第2端末装置3が測位した低精度位置を補正しようという考えに基づく。よって、第2抽出手段111Jは、より多くの人工衛星からの電波信号について同じ受かり方をしている蓄積データを抽出する。また、所定の抽出条件は、同様の電波信号の受かり方をしている蓄積データを抽出するのに充分な条件を設定する。
そして、送信手段111Dは、第2抽出手段111Jが抽出した蓄積データに含まれる真位置を示す情報を補正情報として送信する。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、真位置から所定範囲内を低精度位置として測位した第2端末装置3に対して、第1端末装置2が測位した真位置を示す情報を補正情報として送信することができる。
また、第1記憶制御手段111Kは、取得手段111Aが取得した電波信号と第1受信時刻と真位置とを対応付けて記憶させる。なお、第1記憶制御手段111Kはこれらを、図示しない、サーバ装置1が備える記憶手段や、サーバ装置1外の記憶装置に記憶させることができる。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、第1記憶制御手段111Kが、取得手段111Aが取得した電波信号と第1受信時刻と真位置とを対応付けて記憶させることにより、第1端末装置2から取得した電波信号、第1受信時刻及び真位置の組み合わせを蓄積させることができ、蓄積された情報に基づいて生成される補正情報によって、第2端末装置3の測位した位置を高精度に補正することができる。
更に、第2記憶制御手段111Lは、差分検出手段111Cが検出した第1差分と真位置とを対応付けて記憶させる。なお、第2記憶制御手段111Lはこれらを、図示しない、サーバ装置1が備える記憶手段や、サーバ装置1外の記憶装置に記憶させることができる。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、第2記憶制御手段111Lが、差分検出手段111Cが検出した差分と真位置とを対応付けて記憶させることにより、第1端末装置2が人工衛星から電波信号を直接受信できなかった位置(差分の大きい位置)を特定することができる。
更にまた、第3記憶制御手段111Mは、第2端末装置3が電波信号に基づいて特定した第2端末位置の精度が閾値未満である場合に、当該第2端末位置を示す情報を記憶させる。なお、第3記憶制御手段111Mはこれを、図示しない、サーバ装置1が備える記憶手段や、サーバ装置1外の記憶装置に記憶させることができる。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、第3記憶制御手段111Mが、第2端末装置3が電波信号に基づいて測位した低精度位置の精度が閾値未満である場合に、当該低精度位置を示す情報を記憶させることにより、人工衛星から電波信号を直接受信しづらい位置を特定することができる。
更にまた、取得手段111Aは、第1端末装置2が電波信号を受信した方向を更に取得する。具体的には、取得手段111Aは、第1端末装置が電波信号を受信した時の位置と、特定手段111Bが特定した人工衛星の位置とに基づいて、第1端末装置2が電波信号を受信した方向を取得する。電波信号を受信した方向は、例えば、方位、仰角により示される。
地物情報生成手段111Nは、特定手段111Bが特定した人工衛星位置(発信時刻における人工衛星の位置)と、取得手段111Aが取得した方向(第1端末装置2が電波信号を受信した方向)、又は真位置に基づいて、電波信号を遮蔽した地物に関する地物情報、又は、電波信号を反射して第1端末装置2に受信させた地物に関する地物情報の少なくとも一方の地物情報を生成する。地物とは天然又は人工の物体のことであり、例えば、建築物や樹木などがその一例である。地物情報としては、地物の位置、地物の高さや幅などを示す情報が含まれる。
したがって、実施形態に係るサーバ装置1の動作によれば、地物情報に基づいて、第1端末装置2又は第2端末装置3が人工衛星から送信された電波信号を受信するに当たり、当該電波信号がどのように遮蔽され、どのように反射されたかを検証することができる。また、現地調査を必要とせずに、地物情報を生成することができる。更に、生成した地物情報は、補正情報を生成する際に利用することにより、より高精度に位置を補正可能な補正情報を生成することができる。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について説明する。
図2−図9を用いて実施例について説明する。なお以下に説明する実施例は、本願発明を、情報処理サーバ装置(「サーバ装置」の一例)に適用した場合の実施例である。
図2に示すように、本実施例のGPS測位補完システムGSは、車載ナビゲーション装置NV(「第1端末装置」の一例。以下、「ナビゲーション装置NV」という場合がある)と、情報処理サーバ装置SV(「サーバ装置」の一例。以下、「サーバ装置SV」という場合がある)と、スマートフォンSP(「第2端末装置」の一例)とを含んで構成されている。ナビゲーション装置NVとスマートフォンSPはそれぞれ、ネットワークNWを介して、サーバ装置SVに接続可能である。
GPS測位補完システムGSは、ナビゲーション装置NVを用いて、様々な地点について、GPS信号(「電波信号」の一例)の受信態様を収集・解析して、その結果に基づいてGPS測位の精度の低いスマートフォンSPによる測位結果を補正する。サーバ装置SVは、ナビゲーション装置NVから、ある地点において受信したGPS信号とその受信時刻(「第1受信時刻」の一例)、ナビゲーション装置NVが車速パルス等の情報を用いて高精度に測位した位置(以下、「真位置」という場合がある)とを取得し、記憶させる。なお、サーバ装置SVは、ナビゲーション装置NVが同時に受信している複数のGPS衛星(「人工衛星」の一例)からGPS信号をそれぞれ取得し、記憶する。
また、サーバ装置SVは、GPS信号に含まれる発信元のGPS衛星を示す衛星IDと発信時刻に基づいて、公知のGPS衛星の軌道情報を参照して、発信時刻におけるGPS衛星の実際の位置を特定する。そして、サーバ装置SVは、GPS衛星の実際の位置からGPS衛星が発信時刻にGPS信号を発信し、ナビゲーション装置NVが真位置において当該GPS信号を遮蔽物(遮蔽物は、GPS信号を遮蔽する地物のことである。)に遮られることなく直接受信した際の受信時刻(「第2受信時刻」の一例)を算出する。具体的には、サーバ装置SVは、GPS衛星の実際の位置と真位置の距離を、GPS信号の速度で除することにより算出する。そして、サーバ装置SVは算出した受信時刻と、ナビゲーション装置NVから取得した受信時刻との差分を検出し、先に記憶したGPS信号、受信時刻及び真位置と対応付けて記憶する。
また、サーバ装置SVは、GPS衛星の実際の位置と、ナビゲーション装置NVが当該GPS衛星からGPS信号を受信した方向とに基づいて、GPS信号を遮蔽した地物又はGPS信号を反射してナビゲーション装置NVに受信させた地物に関する地物情報を生成する。
ここで、地物情報の生成方法の一例について図3を用いて説明する。図3(A)、(B)は、ナビゲーション装置NVを搭載する車両501がGPS衛星500から送信されたGPS信号を受信している様子を示している。図3(A)では、建物502(「遮蔽物」、「地物」の一例)が車両501とGPS衛星500の間に建っており、ナビゲーション装置NVはGPS衛星500から直接GPS信号を受信できず、建物503(「地物」の一例)において反射したGPS信号を受信している。サーバ装置SVは、図3に示す状況において、GPS信号を直接受信できなかったことに基づき、真位置(ナビゲーション装置NVを搭載する車両501の位置)とGPS衛星500の実際の位置の間に遮蔽物(建物502)が存在すると判断する。
また、GPS衛星500は一部の衛星を除き絶えず移動しているため、ナビゲーション装置NVがGPS信号を受信する時刻によって、GPS衛星500の実際の位置が変位する。そこで、サーバ装置SVは、GPS衛星500の実際の位置と真位置及びGPS信号を受信した方向の組み合わせを蓄積して、解析することにより、建物502と空間の境界を検出して建物502の大きさを推定する。具体的には、図3(B)に示すように、車両501からGPS衛星500を見上げる仰角、すなわち、GPS信号を直接受信できる仰角と、GPS信号を直接受信できない仰角を解析することにより、建物502の高さを推定する。例えば、図3の(i)の位置にGPS衛星500がいる場合にはGPS信号は建物502により遮られているため、GPS衛星500の位置と車両501の位置を結ぶ直線で示される高さよりも建物502の高さが高いと判定することができる。一方、図3の(ii)の位置にGPS衛星500がいる場合にはGPS信号は建物502により遮られていないため、GPS衛星500の位置と車両501の位置を結ぶ直線で示される高さよりも建物502の高さが低いと判定することができる。こうした判定により得られる建物502の外縁を示す座標情報を基礎情報として蓄積し、基礎情報を解析することにより、建物502と空間の境界を検出して建物502の高さを推定することができる。同様に、車両501からGPS衛星500に向いた方角、すなわち、GPS信号を直接受信できる角度と、GPS信号を直接受信できない角度を解析することにより、建物502と空間との幅方向の境界を検出し、これを両脇について位置を検出することにより建物の長さ(幅)を推定することができる。
GPS衛星500は絶えず移動しているので一つの地点について、様々なパターンのデータをナビゲーション装置NVから取得することができることから、サーバ装置SVは、大量の基礎情報を蓄積することができ、高精度に地物の大きさを推定することができる。したがってサーバ装置SVは、現地調査をすることなく、地物の大きさを示す地物情報を生成することができる。また、サーバ装置SVは、地物の大きさを推定する際に地図情報を参照して地物の位置を特定することにより、地物の高さをより正確に推定することができ、地物情報の精度も向上する。更に、サーバ装置SVは、ナビゲーション装置NVがGPS衛星500から直接GPS信号を受信できないにもかかわらずGPS信号を受信したことに基づき、GPS信号が何れかの地物(図3では建物503)に反射したと判断し、GPS衛星500の実際の位置から発信されたGPS信号を真位置の車両501に反射可能な位置を記録しておき、その位置に関する地物情報を生成する際の参考とすることができる。
一方で、スマートフォンSPは、GPS測位を利用するアプリケーション(ナビゲーションアプリケーションなど)の作動中に、GPS衛星から受信したGPS信号と当該GPS信号の受信時刻、当該GPS信号に基づいて測位した位置をサーバ装置SVに送信する。これに対してサーバ装置SVは、ナビゲーション装置NVから取得した情報等に基づいて生成した、スマートフォンSPが測位した位置の補正に用いる情報をスマートフォンSPに返信する。
[2.車載ナビゲーション装置NVの構成]
ナビゲーション装置NVは、ナビゲーション機能の他に、GPS信号に関する各種情報をサーバ装置SVに送信する機能を有する。図4に示すように、ナビゲーション装置NVは、制御部211と、HDD等からなる記憶部212と、キーボード又はリモートコントローラ、タッチパネル等からなる入力部213と、表示部214と、バスライン215と、入出力インターフェース部220と、車速センサ221と、角速度センサ222と、加速度センサ223と、舵角センサ224と、GPS受信部225と、データ送受信部226を備えて構成されている。
車速センサ221は、例えばナビゲーション装置NVが搭載されている車両から取得される車速パルス等を用いた速度検出処理等を用いて当該車両の現在速度を検出し、速度データを出力する。角速度センサ222は、当該車両の、例えば方向変化の角速度を検出し、単位時間当たりの角速度データ及び相対方位データを出力する。加速度センサ223は、当該車両の例えば前後方向の加速度を検出し、単位時間当たりの加速度データ等を出力する。舵角センサ224は、当該車両の舵角を検出し、舵角データ等を出力する。GPS受信部225は、GPS衛星からのGPS信号を受信し出力する。データ送受信部226は、ネットワークを介したサーバ装置との間のデータの送受信に係る処理を行う。
記憶部212は、表示部214に地図を表示するための地図画像データや、経路を探索する際に用いる地図情報、道路リンク情報、マップマッチング処理に用いられる情報などが格納される。また、記憶部212は、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の各種プログラムを記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、サーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、CD、DVD、USBメモリ等の記録媒体に記録されたものを読み込むようにしても良い。
入力部213は、タッチパネル、キーボード、マウス、その他のコントローラ等により構成され、利用者の入力操作を受け付けて、操作内容を示す操作信号を制御部211に送信する。
表示部214は、制御部211の制御下で各種表示データを表示する。表示部214は、グラフィックスコントローラと、VRAM(Video RAM)等のメモリからなるバッファメモリと、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ等を備えて構成されている。この構成においてグラフィックスコントローラは、バスライン215を介して制御部211から送られる制御データに基づいて、表示部214全体の制御を行う。また、バッファメモリは、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶する。そして、グラフィックスコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイに画像が表示される。
制御部211は、制御部211全体を制御するCPUと、制御部211を制御する制御プログラム等が予め記憶されているROMと、各種データを一時的に格納するRAMにより構成されており、ナビゲーション装置NV全体の制御を行うとともに、表示部214等の各種構成部材における夫々の動作を制御する。
制御部211は、車速センサ221、角速度センサ222、加速度センサ223、舵角センサ224及びGPS受信部225と、バスライン215及び入出力インターフェース部220を介して接続されている。制御部211は、GPS受信部225から出力されたGPS信号に基づくGPS測位処理とマップマッチング処理により位置(緯度、経度、高度により示される位置)を特定するとともに、当該特定した位置を、車速センサ221から出力される速度データ、角速度センサ222から出力される角速度データ及び相対方位データ、舵角センサ224から出力される舵角データ(以下、これらのデータを「センサ情報」という場合がある)に基づいて補正することによりナビゲーション装置NVの真位置を特定する。
また、制御部211は、GPS衛星から受信したGPS信号と、当該GPS信号を受信した受信時刻と、当該受信時刻におけるナビゲーション装置NVの真位置を、データ送受信部226を介してサーバ装置SVに送信する。制御部211は、複数のGPS衛星からGPS信号を受信している場合には各GPS信号について、GPS信号と、当該GPS信号を受信した受信時刻をサーバ装置SVに送信する。なお、制御部211はマルチパスにより複数の経路から同一のGPS信号を受信する場合には、信号強度が最も高いGPS信号を当該GPS衛星からのGPS信号として取り扱う。
[3.情報処理サーバ装置SVの構成]
図5に示すように、情報処理サーバ装置SVは、大別して、制御部311、記憶部312、通信部313、表示部314及び操作部315を含んで構成されている。
記憶部312は、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、OS(Operating System)、サーバプログラム及び各種データを記憶する。また、記憶部312は、図6(A)に示す蓄積データD、図6(B)に示す地物データT、図6(C)に示す低精度地点データLを記憶する。
図6(A)に示すように、記憶部312は、ナビゲーション装置NVから受信する情報に基づいて生成される蓄積データDを記憶する。蓄積データDは、ナビゲーション装置NVから受信した複数のGPS信号毎に生成されるデータであって、データID600で識別されるデータであり、GPS信号601(衛星ID602と発信時刻603を含む)と、受信時刻604と、真位置605と、GPS衛星の位置606と、直接受信時刻607と、受信時刻の差分608と、直接受信フラグ609と、直接受信方向610を示す情報を含んで構成される。なお、GPS信号601、受信時刻604、GPS衛星の位置606と、直接受信時刻607と、受信時刻の差分608と、直接受信フラグ609と、直接受信方向610は、受信したGPS信号の数(GPS衛星の数)分だけ記録される。例えば、ナビゲーション装置NVが5個のGPS衛星からGPS信号を受信していた場合であれば、一のデータIDに対して5個のデータが記録される。
GPS信号601と受信時刻604と真位置605には、ナビゲーション装置NVから受信した情報が記録される。
GPS信号601は、ナビゲーション装置NVがGPS衛星から受信した信号そのものである。衛星ID602は、GPS信号601を発信したGPS衛星の識別に用いられる情報である。発信時刻603は、GPS信号601をGPS衛星が発信した時刻(GPS衛星が管理する時計に基づく時刻)である。
受信時刻604は、ナビゲーション装置NVがGPS信号601を受信した時刻(ナビゲーション装置NVが管理する時計に基づく時刻)である。
真位置605は、ナビゲーション装置NVが特定した位置であり、例えば、緯度・経度・高度等により示される。
GPS衛星の位置606は、衛星ID602で識別されるGPS衛星の発信時刻603における実際の位置であり、サーバ装置SVが、衛星ID602で識別されるGPS衛星の軌道を示す軌道情報を参照して、発信時刻603に基づいて検出する。
直接受信時刻607は、GPS衛星の位置606から衛星ID602で識別されるGPS衛星がGPS信号を発信し、ナビゲーション装置NVが真位置605において当該GPS信号を遮蔽物に遮られることなく直接受信したと仮定した場合の受信時刻であり、ナビゲーション装置NVが検出する。
受信時刻の差分608は、受信時刻604と直接受信時刻607の差分であり、ナビゲーション装置NVが検出する。
直接受信フラグ609は、ナビゲーション装置NVがGPS信号601を衛星ID602で識別されるGPS衛星から直接受信したか否かを示すフラグであり、ナビゲーション装置NVが判定し、直接受信している場合には「0」が設定され、直接受信していない場合には「1」が設定される。GPS信号601を直接受信したか否かは、受信時刻の差分608が予めサーバ装置SVにおいて設定されている閾値を超えているか否かにより判定し、受信時刻の差分608が閾値を超えているGPS信号については直接受信しなかったと判定する。閾値は、GPS信号を直接受信したか否かを判定可能な適切な値を設定するのが好ましい。
直接受信方向610は、ナビゲーション装置NVが真位置605において、GPS衛星の位置606から発信時刻603に発信されたGPS信号601を、衛星ID602で識別されるGPS衛星から直接受信したと仮定した場合の受信方向である。直接受信方向610を示す情報として、方位と仰角を示す情報が設定される。
図6(B)に示すように、記憶部312は、地物データTを記憶する。地物データTは、制御部311により特定された地物毎に生成されるデータであって、地物IDで識別されるデータであり、地物の特性631を示す情報を含んで構成されている。地物の特性631は、地物の位置632(緯度・経度、又は住所等)と地物の高さ633と地物が道路に面する長さ634を含む。地物の特性631は、直接受信フラグ609と真位置605と直接受信方向610に基づいて算出され、適宜更新される。地物の高さ633と地物が道路に面する長さ634は、対象となる地物の近辺を真位置605とする情報がナビゲーション装置NVから受信される度に、更新されることにより、その精度が向上していく。
図6(C)に示すように、記憶部312は、低精度地点データLを記憶する。低精度地点データLは、スマートフォンSPによるGPS測位処理により特定される位置の精度が低い低精度地点毎に生成されるデータであって、低精度地点IDで識別されるデータであり、低精度地点の位置651(緯度・経度、又は住所等)を示す情報を含んで構成される。
通信部313は、ネットワークNWに接続して、ナビゲーション装置NV、スマートフォンSP等との通信状態を制御する。
表示部314は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
操作部315は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として制御部311に出力するようになっている。
制御部311は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、CPUが、ROMや記憶部312に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。制御部311は、プログラムを読み出し実行することにより、本発明の取得手段、特定手段、差分検出手段、送信手段、地物情報生成手段、第1記憶制御手段、第2記憶制御手段、第3記憶制御手段等として機能する。
[4.スマートフォンSPの構成]
図7に示すように、スマートフォンSPは、大別して、制御部411、記憶部412、通信部413、表示部414、操作部415及びGPS受信部416を含んで構成されている。
記憶部412は、例えば不揮発性メモリ等により構成されており、OS(Operating System)、ナビゲーション用アプリケーションを含む各種アプリケーションプログラム及び各種データを記憶する。
通信部413は、ネットワークNWに接続して、サーバ装置SV等との通信状態を制御する。
表示部414は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
操作部415は、例えば、タッチパネル、物理キー等により構成されており、ユーザの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として制御部411に出力するようになっている。
GPS受信部416は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、制御部411に出力する。
制御部411は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、CPUが、ROMや記憶部412に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
制御部411は、GPS受信部416から出力されたGPS信号に基づくGPS測位処理とマップマッチング処理により位置(緯度、経度、高度により示される位置)を特定する。また、制御部411は、GPS衛星から受信したGPS信号と、当該GPS信号を受信した受信時刻と、当該受信時刻におけるスマートフォンSPの位置(GPS測位処理とマップマッチング処理により特定した位置)を、通信部413を介してサーバ装置SVに送信する。なお、制御部411はマルチパスにより複数の経路から同一のGPS信号を受信する場合には、信号強度が最も高いGPS信号を当該GPS衛星からのGPS信号として取り扱う。
[5.GPS測位補完システムGSの動作例]
次に、図8、図9のフローチャートを用いて、GPS測位補完システムGSの動作例について説明する。なお、図8は、サーバ装置SVがナビゲーション装置NVからGPS信号等を受信する際のフローチャートを示す図である。図9は、サーバ装置SVがスマートフォンSPからGPS信号等を受信する際のフローチャートを示す図である。
まず、ナビゲーション装置NVの制御部211は、各GPS衛星から受信したGPS信号を受信時刻(ナビゲーション装置NVにより管理する時計が受信時に示していた時刻)と対応付けて記憶部212に記録する(ステップS11A)。なお、ナビゲーション装置NVは複数のGPS衛星からGPS信号を受信している場合には、各GPS信号についてこれらの情報を記憶する。このとき、制御部211は、GPS信号を受信したGPS衛星の数も合わせて記録する。
次に、制御部211は、ステップS11Aの処理で記憶部212に記憶させたGPS信号に含まれる発信時刻とGPS信号の受信時刻に基づいて、従来公知のGPS測位処理と従来公知のマップマッチング処理により位置を検出する(ステップS12A)。
次に、制御部211は、ステップS11の処理で記憶部212に記憶させたGPS信号に含まれる発信時刻とGPS信号の受信時刻に基づく従来公知のGPS測位処理と従来公知のマップマッチング処理に加えてセンサ情報による補正処理を加えて真位置を検出する(ステップS13A)。なお、ステップS12Aで検出した位置と、ステップS13Aで検出した真位置では、後者の方が、センサ情報による補正処理が加わっている分だけ測位精度が高い。また、センサ情報による補正が加わった真位置は、実際の位置との誤差が極めて小さくなる。但し、GPS信号の受信状況が充分である場合(4機以上のGPS衛星から直接GPS信号を受信している場合など)には、GPS測位処理とマップマッチング処理のみでも高精度に測位可能であるため、精度の差は小さい。
次に、制御部211は、ステップS12Aで検出した位置と、ステップS13Aで検出した真位置を比較し(ステップS14A)、位置の差分が予めナビゲーション装置NVにおいて設定されている閾値を超えているか否か、すなわち、ステップS12Aで検出した位置の誤差が大きいか否かを判定する(ステップS15A)。当該閾値は、GPS信号の受信状況が充分でない場合、ステップS12Aで検出した位置の誤差が大きくなり真位置との差分も大きくなることに基づいて、GPS信号の受信状況が充分か不充分であるかを切り分けられるように設定するのが好ましい。なお、GPS信号の受信状況が充分でない場合とは、ナビゲーション装置NVがGPS信号を直接受信しているGPS衛星の数が少ないこと(4機未満であること)を意味する。
制御部211は、差分が閾値を超えていない(すなわち、GPS信号の受信状況が充分である)と判定した場合には(ステップS15A:NO)、ステップS11Aの処理に移行する。一方、制御部211は、差分が閾値を超えている(すなわち、GPS信号の受信状況が不充分である)と判定した場合には(ステップS15A:YES)、ステップS13Aで検出した真位置と、ステップS11Aの処理で記録したGPS信号と受信時刻をサーバ装置SVに送信し(ステップS16A)、当該フローチャートにおける処理を終了する。なお、ナビゲーション装置NVは複数のGPS衛星からGPS信号を受信している場合には、一の真位置と対応付けて、GPS信号と受信時刻の組み合わせを複数送信する。
これに対して、サーバ装置SVの制御部311は、ナビゲーション装置NVから真位置とGPS信号と受信時刻を受信する(ステップS11B)。通常は、ナビゲーション装置NVが複数のGPS衛星からGPS信号を受信しているので、制御部311は一の真位置と対応付けられた、GPS信号と受信時刻の組み合わせを複数受信する。
次に、制御部311は、ステップS12BからステップS16Bの処理において、ナビゲーション装置NVから受信したGPS信号毎に、データID600を付与し、蓄積データDを作成し、その後、ステップS17Bの処理において、地物データTを作成する。なお、ステップS12BからステップS16Bの処理は、ナビゲーション装置NVが受信したGPS信号及び受信時刻の全組み合わせについて行い、蓄積データDに記録する。
まず、制御部311は、ステップS11Bの処理で受信した真位置とGPS信号と受信時刻をそれぞれ、真位置605、GPS信号601及び受信時刻604として記録し、GPS衛星の軌道を示す軌道情報を参照して、GPS信号601に含まれる衛星ID602と発信時刻603から、発信時刻603における実際のGPS衛星の位置を検出する(ステップ12B)。そして、制御部311は、検出したGPS衛星の位置を蓄積データDのGPS衛星の位置606として記録する。なお、制御部311は、一の真位置と対応付けられた、GPS信号と受信時刻の組み合わせを複数受信した場合には、各組み合わせについてデータを記憶する。
次に、制御部311は、実際のGPS衛星の位置606から、GPS信号601に含まれる発信時刻603にGPS信号を送信し、真位置605において当該送信されたGPS信号をナビゲーション装置NVが直接受信したと仮定した場合の受信時刻を算出して、直接受信時刻607として記録し、直接受信時刻607と受信時刻604(実際にナビゲーション装置NVが受信した時刻)の差分を検出する(ステップS13B)。すなわち、制御部311は、ナビゲーション装置NVがGPS衛星からGPS信号を直接受信したと仮定した場合の受信時刻607と、地物に反射したGPS信号を受信した際の受信時刻604との差分を検出する。制御部311は、検出した差分を受信時刻の差分608として記録する。なお、受信時刻の差分608が大きい程、マルチパスの影響が大きいということになる。また、制御部311が真位置605及び受信時刻604と対応付けて受信時刻の差分608を記録することにより、マルチパスの影響が大きい位置と時刻の対応関係を特定することができる。
次に、制御部311は、ステップS13Bの処理で検出した受信時刻の差分608に基づいて、GPS信号601をナビゲーション装置NVが直接受信したか否かを判定する(ステップS14B)。具体的には、制御部311は、受信時刻の差分608が予めサーバ装置SVにおいて設定されている閾値を超えているか否かにより判定する。
次に、制御部311は、ステップS14Bの判定結果に基づいて、蓄積データDの直接受信フラグ609について「0(直接受信した)」又は「1(直接受信していない)」を記録する(ステップS15B)。
次に、制御部311は、実際のGPS衛星の位置606から真位置605においてナビゲーション装置NVがGPS信号を直接受信した場合の方向を検出し(ステップS16B)、蓄積データDの直接受信方向610として記録する。
次に、制御部311は、直接受信フラグ609と真位置605と直接受信方向610に基づいて、地物の大きさ(高さ633と道路に面する長さ634)を推定するための基礎情報を検出して記憶部312に蓄積する(ステップS17B)。具体的には、制御部311は、ステップS15Bの処理で直接受信フラグ609について「1」を設定した場合には、GPS衛星の位置606と真位置605との間に地物があるものと推定し、地図情報を参照して地物とその地物の位置632を特定し、地物の大きさ(高さ633と長さ634)を推定するための基礎情報(地物の外縁を示す座標情報)を検出する。このとき、制御部311は、地物の位置632を、地図情報を参照して正確な位置を特定することにより、高精度に基礎情報(地物の外縁を示す座標情報)を検出することができ、延いては、当該基礎情報に基づいて推定される地物の高さ633と長さ634の精度も向上させることができる。また、制御部311は、直接受信フラグ609に「1」を設定したにもかかわらず、GPS信号601を受信できたことに基づいて、実際のGPS衛星の位置606から発信されたGPS信号601を真位置605に反射可能な位置を記憶部312に記録しておき、その位置における地物データTを生成する際の参考とする。
次に、制御部311は、ステップS17Bの処理で蓄積した基礎情報に基づいて地物データTを更新し(ステップS18B)、本フローチャートに示す処理を終了する。なお、地物データTを生成するためには、ある程度の基礎情報が蓄積される必要があるため、制御部311は、基礎情報が所定件数分蓄積した段階で地物データTを生成し、その後、基礎情報が蓄積される都度、当該基礎情報に基づいて地物データTを更新する。
次に、図9を用いて、サーバ装置SVがスマートフォンSPからGPS信号等を受信する際の処理について説明する。
まず、スマートフォンSPの制御部411は、各GPS衛星から受信したGPS信号を受信時刻(スマートフォンSPにより管理する時計が受信時に示していた時刻)と対応付けて記憶部412に記録する(ステップS31A)。なお、スマートフォンSPは複数のGPS衛星からGPS信号を同時に受信するので、各GPS信号についてこれらの情報を記憶する。このとき、制御部411は、GPS信号を受信したGPS衛星の数も合わせて記録する。
次に、制御部411は、ステップS31Aの処理で記憶部412に記憶させたGPS信号に含まれる発信時刻とGPS信号の受信時刻に基づく従来公知のGPS測位処理と従来公知のマップマッチング処理により位置を検出する(ステップS32A)。
次に、制御部411は、ステップS32Aの処理の位置検出精度が予め設定されている閾値未満であるか否かを判定する(ステップS33A)。ステップS32Aの処理における位置検出は、GPS測位処理で得られた位置をマップマッチング処理で補正することにより行われる。位置検出の主となるのはGPS測位処理である。GPS測位処理は、理論上、4機以上のGPS衛星からGPS信号を直接受信することにより高精度に測位を行うことができるが、GPS信号を直接受信することのできるGPS衛星の数が4機未満であると測位精度が低下してしまう。GPS信号を直接受信したか否かは信号強度により判定可能である。そこで、本実施例の制御部411は、受信しているGPS信号の送信元のGPS衛星の数と、受信しているGPS信号の信号強度に基づいて位置検出精度を算出し閾値と比較する。閾値は、少なくとも、4機以上のGPS衛星からGPS信号を直接受信している場合には、位置検出精度が閾値を超えるように設定される。制御部411は、位置検出精度が閾値未満でない(閾値以上である)と判定した場合には(ステップS33A:NO)、ステップS31Aの処理に移行する。一方、制御部411は、位置検出精度が閾値未満であると判定した場合には(ステップS33A:YES)、ステップS32Aの処理で検出した位置(以下、「低精度位置」という場合がある)と、ステップS31Aの処理で記録したGPS信号と受信時刻をサーバ装置SVに送信する(ステップS34A)。なお、スマートフォンSPは複数のGPS衛星からGPS信号を受信している場合には、一の低精度位置と対応付けて、GPS信号と受信時刻の組み合わせを複数送信する。
これに対して、サーバ装置SVの制御部311は、スマートフォンSPから低精度位置とGPS信号と受信時刻を受信する(ステップS31B)。通常は、スマートフォンSPが複数のGPS衛星からGPS信号を受信しているので、制御部411は一の低精度位置と対応付けられた、GPS信号と受信時刻の組み合わせを複数受信する。
次に、制御部311は、低精度位置から所定範囲内の蓄積データDがあるか否かを判定する(ステップS32B)。具体的には、制御部311は、記憶部312に記録されている蓄積データDの中から、低精度位置との距離がサーバ装置SVにおいて設定されている閾値未満である真位置605を含む蓄積データがあるか否かを判定する。閾値は任意の値を設定することができる、例えば、50m〜100mといった値を設定することができる。また、閾値は、低精度位置周辺の道路の密集度合いに応じて変更してもよく、例えば、道路の密集度合いの高い都心部や住宅地等では閾値を長め(広め)に設定し、山間部や田園地帯等では閾値を短め(狭め)に設定してもよい。これは、後述するステップS37Bの処理においてより適切な蓄積データを検出するためである。すなわち、道路の密集度合いの高い地域では、マッチング候補となる道路を多く抽出し、より適切な蓄積データを検出する意図である。なお、該当する蓄積データDは後続する処理で使用するため当該蓄積データDのデータID600を記憶部312に一次退避する。当該一時退避は、低精度位置から所定範囲内の蓄積データDを抽出したことを意味する。
制御部311は、低精度位置から所定範囲内の蓄積データDがないと判定した場合(すなわち、ナビゲーション装置NVから低精度位置周辺を真位置とするGPS受信データがサーバ装置SVに送信されていない場合)には(ステップS32B:NO)、低精度位置に基づいて低精度地点データLを生成し(ステップS33B)、当該フローチャートにおける処理を終了する。具体的には、制御部311は、新規の低精度地点IDと、低精度位置を示す情報を対応付けて記憶部312に記録する。
一方、制御部311は、低精度位置から所定範囲内の蓄積データDがあると判定した場合には(ステップS32B:YES)、GPS衛星の軌道を示す軌道情報を参照して、ステップS31Bの処理で受信したGPS信号に含まれる衛星IDと発信時刻から、発信時刻における当該GPS信号を発信したGPS衛星の実際の位置を検出する(ステップ34B)。
次に、制御部311は、ステップS34Bの処理で検出したGPS衛星の実際の位置と、ステップS32Bの処理でデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDの真位置605に基づいて、直接受信時刻、直接受信方向を検出する(ステップ35B)。具体的には、制御部311は、ステップS32Bの処理でデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データD毎に、GPS衛星の実際の位置から送信されたGPS信号を真位置605において受信したと仮定した場合の、直接受信時刻と直接受信方向を検出する。なお、直接受信時刻と直接受信方向の検出方法は、図8において直接受信時刻607と直接受信方向610を検出した方法と同様なので説明を省略する。
次に、制御部311は、ステップS32Bの処理でデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データD毎に、ステップS31Bの処理で受信した受信時刻と、ステップS35Bの処理で検出した直接受信時刻に基づいて、受信時刻の差分を検出する(ステップS36B)。このとき、受信時刻の差分が大きい場合には、GPS信号はGPS衛星から直接受信していないものと推定することが考えられる。一方、受信時刻の差分が小さい場合には、GPS信号はGPS衛星から直接受信していたものと推定することが考えられる。なお、ステップS34BからステップS36Bの処理は、スマートフォンSPが受信したGPS信号及び受信時刻の全組み合わせ(すなわち、スマートフォンSPが受信したGPS信号の送信元である各GPS衛星からのGPS信号)について行う。
次に、制御部311は、ステップS32Bの処理でデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDの中に、ステップS35Bの処理で検出した直接受信方向とステップS36Bの処理で検出した受信時刻の差分とが類似する蓄積データDがあるか否かを判定する(ステップS37B)。具体的には、制御部311は、ステップS32Bの処理でデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データD毎に、当該蓄積データDに含まれる差分608とステップS36Bの処理で検出した差分の差、及び、当該蓄積データDに含まれる直接受信方向610と真位置605を基準とするステップS34Bの処理で検出したGPS衛星の実際の位置の方向の差、をそれぞれ比較し、データID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDのうちそれぞれの差が所定の条件を満たす蓄積データDがあるか否かを判定する。このとき、制御部311は、差分の差が第1の所定値以下であり、且つ、方向(例えば、仰角と方角により示される)の差(角度の差)が第2の所定値以下であるという所定の条件を満たす場合に類似であると判断する。
制御部311は、データID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDの中に、ステップS35Bの処理で検出した直接受信方向とステップS36Bの処理で検出した受信時刻の差分とが類似する蓄積データDがないと判定した場合には(ステップS37B:NO)、当該フローチャートに示す処理を終了する。一方、制御部311は、データID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDの中に、ステップS35Bの処理で検出した直接受信方向とステップS36Bの処理で検出した受信時刻の差分とが類似する蓄積データDがあると判定した場合には(ステップS37B:YES)、該当する蓄積データDに含まれる真位置605を示す情報を補正情報としてスマートフォンSPに送信し(ステップS38B)、当該フローチャートに示す処理を終了する。ステップS37Bで「YES」と判定された蓄積データDに基づいて補正情報が送信されることから、ステップS37Bで「YES」と判定することは当該蓄積データDを抽出したことと同義である。なお、制御部311は、蓄積データDには、複数のGPS信号601について直接受信方向610と受信時刻の差分608が記録されているとともに、スマートフォンSPから受信した各GPS信号について直接受信方向と受信時刻の差分を検出しているので(ステップS35B)、それぞれのGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、直接受信方向同士を比較するとともに、受信時刻の差分同士を比較し、最も多くGPS衛星について直接受信方向と受信時刻の差分が類似するデータ(直接受信方向の差が第2の所定値以下であり、受信時刻の差分の差が第1の所定値以下であるデータ)を含む蓄積データDに含まれる真位置605を示す情報を補正情報としてスマートフォンSPに送信することとする。
これに対して、スマートフォンSPの制御部411は、サーバ装置SVから補正情報としての真位置を受信すると(ステップS35A)、低精度位置を真位置により補正し(ステップS36A)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
なお、制御部411は、ステップS32Bの処理においてデータID600を記憶部312に一次退避させた蓄積データDが複数ある場合には、蓄積データD毎にステップS34BからステップS37Bの処理を行い、ステップS37Bの処理における類似度が最も高い蓄積データDに含まれる真位置605を示す情報を補正情報としてスマートフォンSPに送信することとする。
また、制御部411は、ステップ33Bの処理の後、及び、ステップS37Bの処理で「NO」と判定した場合には、真位置605をスマートフォンSPに送信できないので、その旨のメッセージをスマートフォンSPに送信することとする。
以上説明したように、本実施例に係るサーバ装置SVは、GPS衛星からのGPS信号を受信して位置を特定可能なナビゲーション装置NV(「第1端末装置」の一例)と、GPS衛星からのGPS信号を受信して位置を特定可能なスマートフォンSP(「第2端末装置」の一例)であってナビゲーション装置NVよりも低精度に当該位置を特定可能なスマートフォンSPと、に接続可能なサーバ装置であって、制御部311(「取得手段」、「特定手段」、「差分検出手段」、「送信手段」の一例)が、ナビゲーション装置NVがGPS衛星から受信したGPS信号と、ナビゲーション装置NVがGPS信号を受信した受信時刻604(「第1受信時刻」の一例)と、真位置(「第1端末装置が測位した第1受信時刻における第1端末装置の位置」の一例)と、をナビゲーション装置NVから取得し、GPS信号601に含まれる発信時刻603と、GPS信号601を発信したGPS衛星の軌道に基づいて、GPS信号601を発信したGPS衛星の発信時刻603における位置606を特定し、GPS衛星の位置606から発信時刻603にGPS衛星によりGPS信号が発信され、ナビゲーション装置NVが真位置605において当該GPS信号を直接受信した場合の受信時刻607(「第2受信時刻」の一例)と、受信時刻604との差分608を検出し、受信時刻の差分608に基づいて取得した真位置605(「補正情報」の一例)であって、低精度位置(「第2端末装置が電波信号を受信して測位した当該第2端末装置の位置である低精度位置」の一例)の補正に用いられる真位置605を示す情報をスマートフォンSPに送信する。
したがって、本実施例に係るサーバ装置SVによれば、スマートフォンSPが低精度に特定する位置を、スマートフォンSPよりも高精度に位置を特定可能なナビゲーション装置NVから取得する情報に基づいて取得される真位置を示す補正情報によって補正することができる。すなわち、GPS測位により位置を特定するスマートフォンSPであって、特定した位置を車速パルス等の情報により補正することのできないスマートフォンSPが測位した位置を、現地調査を必要とする建築物情報を用いずに補正することができる。
また、本実施例に係るサーバ装置SVの制御部312(「取得手段」、「特定手段」、「差分検出手段」)は、ナビゲーション装置NVが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、GPS信号601と受信時刻604と真位置605とを取得し、当該GPS衛星毎に、GPS衛星の位置606を特定するとともに、直接受信時刻607と受信時刻604との差分608を検出し、記憶部312(「蓄積手段」の一例)が、ナビゲーション装置NVが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、受信時刻の差分608と、真位置605から見たGPS衛星の位置606の方向(直接受信方向610)とを、真位置605と対応付けて蓄積データDとして蓄積する。また、制御部312(「第2取得手段」、「第2特定手段」、「第2差分検出手段」、「第1抽出手段」、「第2抽出手段」の一例)は、スマートフォンSPがGPS衛星から受信したGPS信号と、当該GPS信号を受信した受信時刻(「第3受信時刻」の一例)と、スマートフォンSPが測位した低精度位置とを、当該GPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、スマートフォンSPから取得し、蓄積データDの中から、当該蓄積データDに含まれる真位置605が低精度位置から所定範囲内に含まれる蓄積データDを抽出し(ステップS32B:YES)、スマートフォンSPが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、スマートフォンSPが受信したGPS信号に含まれる発信時刻と、当該GPS信号を発信したGPS衛星の軌道に基づいて、当該GPS衛星の当該発信時刻における位置を特定し(ステップS34B)、スマートフォンSPが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に、ステップS34Bの処理で特定した位置からスマートフォンSPが受信したGPS信号に含まれる発信時刻にGPS衛星によりGPS信号が発信され、スマートフォンSPがステップS32Bの処理で抽出した蓄積データDに含まれる真位置605において当該GPS信号を直接受信した場合の受信時刻(「第4受信時刻」の一例、ステップS35Bの処理で検出)と、スマートフォンSPがGPS信号を受信した受信時刻(「第3受信時刻」の一例)との差分を検出し(ステップS36B)、ステップS32Bの処理で抽出した蓄積データDの中から、(i)当該蓄積データDに含まれるナビゲーション装置NVが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に検出された差分608(ステップS13Bで検出)とステップS36Bの処理でスマートフォンSPが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に検出した差分の差、及び、(ii)当該蓄積データDに含まれるナビゲーション装置NVが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に検出された直接受信方向610とステップS35Bの処理でスマートフォンSPが受信したGPS信号の送信元であるGPS衛星毎に検出した直接受信方向の差、をそれぞれ比較し、最も多くのGPS衛星についてそれぞれの差が所定の抽出条件を満たす蓄積データDを更に抽出し(ステップS37B:YES)、当該抽出した蓄積データDに含まれる真位置605を示す情報を補正情報として送信する。
したがって、本実施例に係るサーバ装置SVによれば、真位置605から所定範囲内を低精度位置として測位したスマートフォンSPに対して、ナビゲーション装置NVが測位した真位置605を示す情報を補正情報として送信することができる。
また、実施例における制御部311(「第1記憶制御手段」の一例)は、GPS信号601と受信時刻604と真位置605(「第1端末装置の受信時刻における位置」の一例)とを対応付けて蓄積データDとして記憶させる。なお、制御部311はサーバ装置SV外の記憶装置にこれらの情報を記憶させることとしてもよい。これにより、ナビゲーション装置NVから取得したGPS信号、受信時刻及び真位置の組み合わせを蓄積データDとして蓄積させることができ、蓄積データDに基づいて生成される真位置を示す補正情報によって、スマートフォンSPの特定した位置を高精度に補正することができる。
更に、実施例における制御部311(「第2記憶制御手段」の一例)は、受信時刻の差分608(「差分検出手段が検出した差分」の一例)と真位置605(「第1端末装置の受信時刻における位置」の一例)とを対応付けて蓄積データDとして記憶させる。なお、制御部311はサーバ装置SV外の記憶装置にこれらの情報を記憶させることとしてもよい。これにより、蓄積データDを参照することで、ナビゲーション装置NVがGPS衛星からGPS信号を直接受信できなかった真位置を特定することができる。
更にまた、実施例における制御部311(「第3記憶制御手段」の一例)は、スマートフォンSPがGPS信号に基づいて特定した位置の精度が閾値未満である場合に、当該位置を示す情報を低精度地点データLとして記憶させる。なお、制御部311はサーバ装置SV外の記憶装置にこれらの情報を記憶させることとしてもよい。これにより、低精度地点データLを参照することで、GPS衛星からGPS信号を直接受信しづらい位置を特定することができる。
更にまた、実施例における制御部311(「取得手段」の一例)は、直接受信方向610(「第1端末装置がGPS信号を受信した方向」の一例)を、真位置605(「第1端末装置がGPS信号を受信した時の位置」の一例)と、GPS衛星の位置606(「特定手段が特定したGPS衛星の位置」の一例)とに基づいて取得する。また、制御部311(「地物情報生成手段」の一例)は、GPS衛星の位置606(「特定手段が特定した位置」の一例)と、直接受信方向(「取得手段が取得した方向」の一例)に基づいて、GPS信号を遮蔽した地物に関する地物データT(「地物情報」の一例)、又は、GPS信号を反射してナビゲーション装置NVに受信させた地物に関する地物データTの少なくとも一方の地物データTを生成する。これにより、サーバ装置1は地物データTに基づいて、ナビゲーション装置NV又はスマートフォンSPがGPS衛星から送信されたGPS信号を受信するに当たり、当該GPS信号がどのように遮蔽され、どのように反射されたかを検証することができる。また、現地調査を必要とせずに、地物データTを生成することができる。更に、生成した地物データTは、低精度位置の修正に用いられる真位置605を取得する際に利用することにより、より高精度に低精度位置を修正可能な真位置605を取得することができる。
S 情報処理システムS
1 サーバ装置
111A 取得手段
111B 特定手段
111C 差分検出手段
111D 送信手段
111E 蓄積手段
111F 第2取得手段
111G 第2特定手段
111H 第2差分検出手段
111I 第1抽出手段
111J 第2抽出手段
111K 第1記憶制御手段
111L 第2記憶制御手段
111M 第3記憶制御手段
111N 地物情報生成手段
2 第1端末装置
3 第2端末装置
GS GPS測位補完システム
NV ナビゲーション装置
211 制御部
212 記憶部
213 入力部
214 表示部
215 バスライン
220 入出力インターフェース部
221 車速センサ
222 角速度センサ
223 加速度センサ
224 舵角センサ
225 GPS受信部
226 データ送受信部
SV 情報処理サーバ装置
311 制御部
312 記憶部
313 通信部
314 表示部
315 操作部
SP スマートフォン
411 制御部
412 記憶部
413 通信部
414 表示部
415 操作部
416 GPS受信部
NW ネットワーク
500 GPS衛星
501 車両
502、503 建物
D 蓄積データ
600 データID
601 GPS信号
602 衛星ID
603 発信時刻
604 受信時刻
605 真位置
606 GPS衛星の位置
607 直接受信時刻
608 受信時刻の差分
609 直接受信フラグ
610 直接受信方向
T 地物データ
630 地物ID
631 地物の特性
632 位置
633 高さ
634 長さ
L 低精度地点データ
650 低精度地点ID
651 位置

Claims (8)

  1. 人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置であって、
    前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得手段と、
    前記電波信号に含まれる発信時刻と、前記電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記人工衛星位置から前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得手段が取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出手段と、
    前記差分検出手段が検出した前記第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 請求項1に記載のサーバ装置であって、
    前記取得手段が取得した前記電波信号と前記第1受信時刻と前記真位置とを対応付けて記憶させる第1記憶制御手段を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のサーバ装置であって、
    前記差分検出手段が検出した前記第1差分と前記真位置とを対応付けて記憶させる第2記憶制御手段を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のサーバ装置であって、
    前記特定手段が特定した前記人工衛星位置と、前記取得手段が取得した前記真位置に基づいて、前記電波信号を遮蔽した地物に関する地物情報、又は、前記電波信号を反射して前記第1端末装置に受信させた地物に関する地物情報の少なくとも一方の地物情報を生成する地物情報生成手段を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置であって、
    前記第2端末装置が電波信号に基づいて測位した第2端末位置の精度が閾値未満である場合に、前記第2端末位置を示す情報を記憶させる第3記憶制御手段を更に備えることを特徴とするサーバ装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置であって、
    前記取得手段は、人工衛星毎に、前記電波信号と前記第1受信時刻とを取得し、
    前記特定手段は、人工衛星毎に、人工衛星位置を特定し、
    前記差分検出手段は、人工衛星毎に、前記第2受信時刻と前記第1受信時刻との第1差分を検出し、
    人工衛星毎に、前記差分検出手段が検出した第1差分と、前記真位置から見た前記特定手段が特定した前記人工衛星位置を、前記真位置と対応付けて蓄積データとして蓄積する蓄積手段と、
    前記第2端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、当該電波信号を受信した第3受信時刻と、当該第2端末装置が測位した前記第3受信時刻における当該第2端末位置である低精度位置と、を、当該第2端末装置から取得する第2取得手段と、
    前記蓄積データの中から、前記低精度位置から所定範囲内に含まれる前記真位置に関する蓄積データを抽出する第1抽出手段と、
    前記第2端末装置が受信した電波信号の送信元である前記人工衛星毎に、前記第2端末装置が受信した電波信号に含まれる発信時刻と、当該電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、当該人工衛星の当該発信時刻における人工衛星位置を特定する第2特定手段と、
    前記第2端末装置が受信した電波信号の送信元である前記人工衛星毎に、前記第2特定手段が特定した人工衛星位置から前記第2端末装置が受信した電波信号に含まれる発信時刻に人工衛星により電波信号が発信され、前記第2端末装置が前記第1抽出手段により抽出された蓄積データに含まれる真位置において当該電波信号を直接受信した場合の第4受信時刻と、前記第3受信時刻との第2差分を検出する第2差分検出手段と、
    前記第1抽出手段が抽出した前記蓄積データから、(i)当該蓄積データに含まれる前記第1端末装置が受信した電波信号の送信元である前記人工衛星毎に検出された第1差分と前記人工衛星毎に前記第2差分検出手段が検出した第2差分の差、及び、(ii)当該蓄積データに含まれる前記第1端末装置が受信した電波信号の送信元である前記人工衛星毎に検出された前記人工衛星の人工衛星位置と前記人工衛星毎に前記第2特定手段が特定した人工衛星位置の差、をそれぞれ比較し、最も多くの人工衛星についてそれぞれの前記差が所定の抽出条件を満たす蓄積データを更に抽出する第2抽出手段と、
    を更に備え、
    前記送信手段は、前記第2抽出手段が抽出した蓄積データに含まれる前記真位置を示す情報を前記補正情報として送信することを特徴とするサーバ装置。
  7. 人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置による情報処理方法であって、
    前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得工程と、
    前記電波信号に含まれる発信時刻と、当該電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定工程と、
    前記特定工程により特定した位置から前記発信時刻に前記人工衛星により前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得工程により取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出工程と、
    前記差分検出工程により検出した前記第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  8. コンピュータを、
    人工衛星からの電波信号により位置を測位する位置測位手段及び、人工衛星からの電波信号以外の情報により位置を測位する他の位置測位手段により位置を特定する第1端末装置と、前記他の位置測位手段を用いることなく人工衛星から電波信号を受信して位置を特定する第2端末装置と、に接続するサーバ装置であって、
    前記第1端末装置が人工衛星から受信した電波信号と、前記電波信号を受信した第1受信時刻と、前記第1端末装置が測位した前記第1受信時刻における前記第1端末装置の第1端末位置である真位置と、を前記第1端末装置から取得する取得手段、
    前記電波信号に含まれる発信時刻と、前記電波信号を発信した人工衛星の軌道に基づいて、前記発信時刻における人工衛星位置を特定する特定手段、
    前記特定手段が特定した前記人工衛星位置から前記電波信号が発信され、前記第1端末装置が前記真位置において前記電波信号を直接受信した場合の第2受信時刻と、前記取得手段が取得した第1受信時刻との第1差分を検出する差分検出手段、
    前記差分検出手段が検出した第1差分に基づいて生成した補正情報を、前記第2端末装置が前記電波信号を受信して測位した当該第2端末位置の補正に用いられる補正情報として当該第2端末装置に送信する送信手段、
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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JP2022079777A (ja) * 2017-01-31 2022-05-26 パイオニア株式会社 情報処理装置

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