JP2016179153A - 放射線断層撮影装置及び画像生成装置並びにプログラム - Google Patents

放射線断層撮影装置及び画像生成装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が一定間隔でない放射線検出器を用いる場合でも、再構成画像においてそれに起因するアーチファクトを抑制する。
【解決手段】放射線源と、複数の検出素子41がチャネル方向に並ぶ検出器列42がスライス方向SLに多数配列されており、検出器列42における放射線の実効的な感度領域Kの中心がスライス方向に対して不等間隔に並ぶ放射線検出器と、放射線源及び放射線検出器を用いた被写体に対するスキャンによりデータを収集するデータ収集手段と、収集されたデータに基づいて、被写体のスライスに対応した画像を再構成する再構成手段と、検出器列42における感度領域Kのスライス方向における中心の位置KCと、スライスのスライス方向における中心の位置RCとが実質的に一致するように、スライスの位置を設定する設定手段と、を備えた放射線断層撮影装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、放射線断層画像におけるアーチファクト(artifact)を低減する技術に関する。
従来、放射線断層撮影装置は、放射線検出器を備えている。放射線検出器としては、チャネル(channel)方向に並ぶ複数の検出素子を有する検出器列がスライス(slice)方向に複数配列された多列検出器が主流になりつつある。
近年、多列検出器の列数は、撮影効率を向上させるために増大傾向にある。これに伴い、散乱線除去を主目的として検出器面側に設けられるコリメータ板(collimator plate)は、チャネル方向だけでなくスライス方向にも挿入する必要が出てきている(特許文献1,要約等参照)。
特開2013−64627号公報
ところが、コリメータ板を検出器列の境界ごとに精度よく設置することは、現代の技術をもってしても容易なことではない。また、コリメータ板を多数挿入すると、放射線検出器における放射線の利用効率が低下するため、被写体への被曝量が増大する懸念もある。
ここで、一つの対応策としては、スライス方向に並べるコリメータ板を検出器列の境界ごとに挿入するのではなく、一部を間引いて、複数の検出器列ごとに挿入する方法が考えられる。
コリメータ板を複数の検出器列ごとに挿入する場合、個々の検出器列において、コリメータ板により放射線が遮蔽される領域が均一でなくなる。そのため、各検出器列における放射線の入射可能な領域、すなわち放射線の実効的な感度領域の中心は、わずかにずれ、一定間隔で並ばなくなる。
一方、このような感度領域の中心のずれは微小であるため、放射線検出器の出力信号を基に放射線投影データを生成する際には、検出器列ごとの実効的な感度領域の中心は一定間隔であると仮定し、従来通りのアルゴリズム(algorithm)を用いて処理することが考えられる。
しかしながら、感度領域の中心のずれがたとえ微小であったとしても、この点を考慮しないで放射線投影データを生成すると、データ(data)上の矛盾が少なからず生じ、再構成画像にアーチファクト(artifact)を出現させる原因となる。
このような事情により、検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が一定間隔でない放射線検出器を用いる場合であっても、再構成画像においてそれに起因するアーチファクトを抑制することが可能な技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
放射線源と、
複数の検出素子がチャネル方向に並ぶ検出器列がスライス方向に多数配列されており、前記検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が前記スライス方向に対して不等間隔に並ぶ放射線検出器と、
前記放射線源及び放射線検出器を用いた被写体に対するスキャンによりデータを収集するデータ収集手段と、
前記収集されたデータに基づいて、前記被写体のスライスに対応した画像を再構成する再構成手段と、
前記検出器列における前記感度領域の前記スライス方向における中心の位置と、前記スライスの前記スライス方向における中心の位置とが実質的に一致するように、前記スライスの位置を設定する設定手段と、を備えた放射線断層撮影装置を提供する。
第2の観点の発明は、
前記放射線検出器が、前記スライス方向における前記検出器列の複数の境界のうち一部について、対応する位置にコリメータ板が配されている、上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第3の観点の発明は、
前記放射線検出器が、複数の前記検出器列分の間隔を置いた前記境界に対応する位置に、前記コリメータ板が配されている、上記第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記放射線検出器が、該放射線検出器の前記スライス方向における中心の位置に、前記コリメータ板が配されている、上記第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記放射線検出器が、前記スライス方向における前記検出器列の複数の境界に、幅が異なる複数種類の放射線遮蔽部材が設けられている、上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記スキャン(scan)が、アキシャルスキャン(axial scan)である、上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記検出素子が、シンチレータ(scintillator)素子と光電変換素子とを有している、上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記放射線検出器が、前記検出器列を64列以上有している、上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第9の観点の発明は、
放射線源と、複数の検出素子がチャネル方向に並ぶ検出器列がスライス方向に多数配列されており、前記検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が前記スライス方向に対して不等間隔に並ぶ放射線検出器とを用いた被写体に対するスキャンにより収集されたデータに基づいて、前記被写体のスライスに対応した画像を再構成する再構成手段と、
前記検出器列における前記感度領域の前記スライス方向における中心の位置と、前記スライスの前記スライス方向における中心の位置とが実質的に一致するように、前記スライスの位置を設定する設定手段と、を備えた画像生成装置を提供する。
第10の観点の発明は、
コンピュータ(computer)を、上記第9の観点の画像生成装置として機能させるためのプログラム(program)を提供する。
上記観点の発明によれば、放射線検出器における検出器列の実効的な感度領域のスライス方向における中心の位置が不等間隔であっても、当該位置と、画像再構成するスライスのスライス方向における中心の位置とを実質的に一致させることができ、画像再構成を行う計算における矛盾を低減させることができる。その結果、再構成画像上のアーチファクトを抑制することができる。
第1の実施形態に係るX線CT装置の要部構成を示すブロック(block)図である。 第1の実施形態に係るX線CT装置のデータ収集系と被写体との位置関係を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係るX線検出装置4の構成を示す図である。 第1の実施形態に係るX線検出装置4の断面図である。 第1実施形態によるX線CT装置における処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 第2の実施形態に係るX線検出装置4′の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るX線検出装置4′の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るX線CT装置の要部構成を概略的に示す図である。また、図2は、第1実施形態に係るX線CT装置のデータ収集系と被写体との位置関係を概略的に示す図である。なおここでは、被写体の体軸方向をz方向、鉛直上向き方向をy方向、z方向及びy方向に直交する方向をx方向とする。
図1及び図2に示すように、X線CT装置1は、X線管2、アパーチャ(aperture)3、及びX線検出器4を備えている。
X線管2は、X線焦点fから被写体20にX線21を照射する。
アパーチャ3は、X線管2と被写体20との間に設けられている。アパーチャ3は、X線管2から照射されたX線21を、所定のファン(fan)角及びコーン(cone)角を有するコーンビーム(cone-beam)に成形する。
X線検出装置4は、撮影テーブル(table)10に載置された被写体20を挟むようにX線管2と対向して配置されている。X線管2及びX線検出装置4は、互いの位置関係を維持したまま、被写体20の周りを回転することができるよう支持されている。X線検出装置4は、X線管2から照射され、被写体20を透過したX線を検出する。
X線CT装置1は、X線管2及びX線検出装置4を回転させ、X線管2のX線焦点fからX線21を被写体20に照射し、X線検出装置4で被写体20の透過X線を検出することにより、スキャンを実施する。
X線CT装置1は、さらに、DAS(Data Acquisition System)5、記憶部6、及び演算・制御部7を備えている。
DAS5は、X線検出装置4が検出したX線強度のアナログデータ(analog data)をデジタルデータ(digital data)に変換して収集する。
記憶部6は、種々のデータやプログラムを記憶する。
演算・制御部7は、操作者からの操作に応じて、スキャン条件を設定する。スキャン条件には、X線管の管電圧、管電流、被写体のスライス方向(z軸方向)におけるスキャン範囲のほか、断層像を再構成するスライスの位置、すなわち画像再構成面の位置や、そのスライスの厚さなどが含まれる。
また、演算・制御部7は、スキャン条件したがって被写体20のスキャンを実施すべく、各部を制御する。DAS5では、このスキャンの実施により、被写体20の複数ビューの投影データが収集される。なお、本例では、スキャンは、アキシャルスキャン方式により行われる。
また、演算・制御部7は、DAS5が収集した投影データを受け取り、その投影データに基づいて断層像を再構成する。本例では、断層像の再構成に、逐次近似法を応用した方法、フィルタ逆投影法、あるいは、3次元画像再構成法などを用いる。
なお、演算・制御部7は、例えば、CPU(Central-Processing Unit)あるいはMPU(Micro-Processing Unit)と呼ばれる演算処理装置が、記憶部6に記憶されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、第1の実施形態に係るX線検出装置4の構成と演算・制御部7の構成について詳しく説明する。
図3は、第1の実施形態に係るX線検出装置4の構成を示す図である。ただし、本図は、便宜上、実際よりも簡略化して描いてある。
X線検出装置4は、図3(a)に示すようなX線検出器40と、図3(b)に示すようなコリメータ部43とを有している。
X線検出器40は、複数の検出素子41を有している。複数の検出素子41は、チャネル方向(CHで表す)及びスライス方向(SLで表す)に2次元にほぼ隙間なく配列されている。ここで、チャネル方向とは、X線管2から照射されるコーンビームX線21のファン角(広がり)方向である。また、スライス方向は、X線管2から照射されるコーンビームX線21のコーン角(厚み)方向であり、被写体20の体軸方向と実質的に一致している。なお、スライス方向は、z軸方向や列方向とも言う。複数の検出素子41の各々は、チャネル方向及びスライス方向に実質的に平行な辺で定義される矩形状の検出領域を有している。検出領域は、検出素子41のX線入射側の面のほぼ全域と一致する。検出素子41は、例えば、X線を光子に変換するシンチレータと、当該光子を電気信号に変換するフォトダイオードなどの光電変換素子とを含んでいる。
X線検出器40は、例えば、検出素子41がチャネル方向及びスライス方向に1000個程度×320個程度、配列されている。検出素子41のサイズ(size)は、例えば、チャネル方向及びスライス方向に0.6mm×0.6mm〜1mm×1mm程度である。また、検出素子41の検出領域は、検出素子41のX線入射側の全面とほぼ一致している。
チャネル方向に配列された複数の検出素子41は、検出器列42を形成する。したがって、X線検出器40は、スライス方向にほぼ隙間なく配列された複数の検出器列42により構成されている、と考えることができる。
なお、X線検出器40は、チャネル方向のみまたはチャネル方向及びスライス方向に配列された複数の検出器モジュールにより構成されていてもよい。複数の検出器モジュール(detector module)の各々は、チャネル方向及びスライス方向に2次元に配列された複数の検出素子41を有している。検出器モジュールは、例えば、チャネル方向に80個、スライス方向に160個の検出素子41により構成される。
コリメータ部43は、主に散乱線を除去する目的で設けられている。コリメータ部43は、複数のチャネル方向コリメータ板44と、複数のスライス方向コリメータ板45とを有している。
チャネル方向コリメータ板44は、チャネル方向に間隔を空けて並ぶように設けられたコリメータ板である。本例では、チャネル方向コリメータ板45は、検出素子41のチャネル方向における各境界Bcに対応した位置ごとに設けられている。チャネル方向コリメータ板44は、チャネル方向を板厚方向とし、スライス方向を長手方向とする板状の部材である。チャネル方向コリメータ板44は、その板面がX線管2におけるX線焦点fからのX線照射方向とほぼ平行になるよう立設されている。チャネル方向コリメータ板44の板厚は、例えば、0.2mmである。
スライス方向コリメータ板45は、スライス方向に間隔を空けて並ぶように設けられたコリメータ板である。スライス方向コリメータ板45は、検出器列42のスライス方向における各境界Bsに対応した位置のうち、複数の検出器列分の間隔を置いて特定される位置に設けられている。本例では、スライス方向コリメータ板45は、2つの検出器列分の間隔を置いて特定される位置に設けられている。すなわち、スライス方向において、コリメータ板が挿入される検出器列42の境界とコリメータ板が挿入されない検出器列42の境界とが交互に並ぶように構成されている。スライス方向コリメータ板45の板厚は、例えば0.2mmである。
なお、スライス方向コリメータ板45は、X線検出器40のスライス方向における幅が一定以上の大きさであるときに、スライス方向でも散乱線の影響が無視できなくなり、挿入することが多い。スライス方向コリメータ板45の設置は、例えば、64列以上の検出器列42を有するX線検出器40に対しては検討され、128列以上の検出器列42を有するX線検出器40に対しては必須と考えられる。
チャネル方向コリメータ板44及びスライス方向コリメータ板45は、例えば、タングステン(tungsten)などの重金属により構成されている。
図4は、第1の実施形態に係るX線検出装置4の断面の一部を拡大した図である。断面はyz平面と平行な面である。
各検出器列42における仕様上の検出領域Dのスライス方向における中心(検出領域中心)DCは、図4に示すように、それぞれ、検出素子41のスライス方向における中心である。しかし、スライス方向コリメータ板が飛び飛びで設けられているので、X線の遮蔽領域Hが形成され、この領域にはX線が入射されない。そのため、各検出器列42の実効的な感度領域Kは、検出領域Dから遮蔽領域Hを除いた領域となる。そして、各検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心(感度領域中心)KCは、図4に示すように、それぞれ、検出素子41の実効的な感度領域のスライス方向における中心である。このように、各検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心KCは、各検出器列42の検出領域Dのスライス方向における中心DCから微小な距離だけずれることになる。
ところで、各検出器列42は、通常、一定の間隔で配列されている。したがって、演算・制御部7は、通常、再構成する断層像のスライスSを設定する際には、当該スライスSのスライス方向における中心の位置、すなわち画像再構成面の位置RCと、各検出器列42のスライス方向における中心の位置DCとが、実質的に一致するように設定する。
しかし、本実施形態に係る各検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心KCは、上述の通り、各検出器列42の検出領域Dのスライス方向における中心DCから微小な距離だけずれている。この微小なずれは、無視しがちであるが、無視することで画像再構成の計算上で矛盾を生じ、再構成された断層像上にアーチファクトを生じさせる。
そこで、本実施形態に係る演算・制御部7は、画像再構成する各スライスSを設定する際に、画像再構成面の位置RCと、各検出器列42の感度領域中心KCの位置とが一致するように設定するよう構成されている。
また、演算・制御部7は、画像再構成する各スライスSのスライス厚については、例えば、検出器列42の感度領域Kのスライス方向における幅と実質的に一致するように設定する。あるいは、単純に検出素子41のスライス方向における幅と実質的に一致するように設定してもよい。
なお、演算・制御部7は、各検出器列42の感度領域中心KCの位置を表す情報を、X線検出装置4の設計仕様から取得してもよいし、X線検出装置4を用いた校正用スキャンを実施して得られたデータから取得してもよい。
第1の実施形態によるX線CT装置1における処理の流れについて説明する。
図5は、第1の実施形態によるX線CT装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ(step)S1では、各検出器列41の感度領域中心KCの位置を表す情報を取得する。本例では、演算・制御部7が、当該情報を、X線検出装置4の設計仕様から事前に取得し記憶している。
ステップS2では、スキャン条件を設定する。スキャン条件には、被写体20におけるスライス方向のスキャン範囲、画像再構成するスライスSの位置及び幅等が含まれる。本例では、演算・制御部7が、ステップS1にて取得された情報に基づいて、当該スライスSのスライス方向における中心の位置、すなわち画像再構成面の位置RCと、各検出器列42の感度領域中心KCの位置とが一致するように設定する。また、演算・制御部7は、画像再構成する各スライスSのスライス厚については、検出器列42の感度領域Kのスライス方向における幅と実質的に一致するように設定する。
ステップS3では、スキャンを実施する。演算・制御部7は、設定されたスキャン条件に従ってスキャンを実施すべく、各部を制御する。スキャンが実施されると投影データが収集される。
ステップS4では、画像再構成する。演算・制御部7は、収集された投影データに基づいて断層像を再構成する。この際、スキャン条件として設定された通り、画像再構成面の位置RC、すなわち、再構成する断層像に対応したスライスSのスライス方向における中心の位置は、各検出器列42の感度領域中心KCの位置と実質的に一致するように設定する。画像再構成には、従来と同様に、逐次近似法を応用した方法や、フィルタ逆投影処理(filtered back-projection processing)、3次元逆投影処理などを用いる。
ステップS5では、再構成画像を表示する。演算・制御部7は、再構成された断層像を図示しないモニタ(monitor)の画面に表示させる。
(第2の実施形態)
X線検出装置の構成は、第1の実施形態に限定されない。
図6は、第2の実施形態に係るX線検出装置4′の構成を示す図である。
X線検出装置4′は、図6(a)に示すようなX線検出器40′と、図6(b)に示すようなコリメータ部43′とを有している。
X線検出器40′は、基本的に第1の実施形態に係るX線検出器40とほぼ同様の構成であるが、X線遮蔽部47が設けられている点で異なる。また、コリメータ部43′は、基本的に第1の実施形態に係るコリメータ部43とほぼ同様の構成であるが、チャネル方向コリメータ板44のみが設けられており、スライス方向コリメータ板44がない点で異なる。
X線遮蔽部47は、複数のX線遮蔽部材(48,49)を有している。X線遮蔽部材は、スライス方向に間隔を空けて並ぶように設けられたX線遮蔽性を有する部材である。X線遮蔽部材は、検出器列42間のスライス方向における各境界Bsに対応した位置に設けられている。X線遮蔽部材は、そのスライス方向における中心と検出器列42の境界の中心とが実質的に一致するように配置される。複数のX線遮蔽部材は、スライス方向に第1の幅を有する第1のX線遮蔽部材48と、スライス方向に上記第1の幅とは異なる第2の幅を有する第2のX線遮蔽部材49とにより構成されている。本例では、第1のX線遮蔽部材48と第2のX線遮蔽部材49とは、スライス方向において交互に配置されている。第1の幅は、例えば、0.2mmである。第2の幅は、例えば、0.35mmである。
X線遮蔽部材は、例えば、タングステンなどの重金属により構成されている。
図7は、第2の実施形態に係るX線検出装置4′の断面の一部を拡大した図である。断面はyz平面と平行な面である。
各検出器列42における仕様上の検出領域Dのスライス方向における中心(検出領域中心)DCは、図7に示すように、それぞれ、検出素子41のスライス方向における中心である。しかし、スライス方向の幅が互いに異なる第1のX線遮蔽部材48と第2のX線遮蔽部材49とが、検出器列42のスライス方向における各境界Bsに交互に設けられているので、X線の遮蔽領域Hが形成され、この領域にはX線が入射されない。そのため、各検出器列42の実効的な感度領域Kは、検出領域Dから遮蔽領域Hを除いた領域となる。そして、各検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心(感度領域中心)KCは、図7に示すように、それぞれ、検出素子41の感度領域のスライス方向における中心である。このように、各検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心KCは、各検出器列42の検出領域Dのスライス方向における中心DCから微小な距離だけずれることになる。
演算・制御部7は、第1の実施形態と同様に、画像再構成する各スライスSを設定する際に、画像再構成面の位置RCと、各検出器列42の感度領域中心KCの位置とが一致するように設定する。また、演算・制御部7は、各検出器列42の感度領域中心KCの位置を表す情報を、X線検出装置4′の設計仕様から取得してもよいし、校正用のスキャンを実施して得られたデータから取得してもよい。
(第3の実施形態)
X線検出装置は、X線検出器4に対してコリメータ部43とX線遮蔽部47とを共に有する構成であってもよい。
(第4の実施形態)
X線検出装置は、スライス方向コリメータ板45が、X線検出器4のスライス方向における中心の位置のみに配置された構成であってもよい。
以上、上記の実施形態によるX線CT装置によれば、X線検出器40,40′における検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心KCの位置が不等間隔であっても、当該位置と、画像再構成するスライスSのスライス方向における中心RCの位置とを実質的に一致させることができ、画像再構成を行う計算における矛盾を低減させることができる。その結果、再構成画像上のアーチファクトを抑制することができる。
なお、上記の演算・制御部7、すなわち、X線検出器40,40′における検出器列42の実効的な感度領域Kのスライス方向における中心KCの位置と、画像再構成するスライスSのスライス方向における中心RCの位置とが実質的に一致するよう、当該スライスSを設定する手段を備えた画像生成装置もまた、発明の一実施形態である。
また、コンピュータをこのような画像生成装置として機能させるためのプログラムもまた、発明の一実施形態である。
1 X線CT装置(放射線断層撮影装置)
2 X線管(放射線源)
21 X線
f X線焦点
3 アパーチャ
4,4′ X線検出装置
40,40′ X線検出器(放射線検出器)
41 検出素子
43,43′ コリメータ部
44 チャネル方向コリメータ板
45 スライス方向コリメータ板
47 X線遮蔽部
48 第1のX線遮蔽部材
49 第2のX線遮蔽部材
5 DAS(データ収集手段)
6 記憶部
7 演算・制御部(データ収集手段、設定手段、再構成手段)
10 撮影テーブル
20 被写体

Claims (10)

  1. 放射線源と、
    複数の検出素子がチャネル方向に並ぶ検出器列がスライス方向に多数配列されており、前記検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が前記スライス方向に対して不等間隔に並ぶ放射線検出器と、
    前記放射線源及び放射線検出器を用いた被写体に対するスキャンによりデータを収集するデータ収集手段と、
    前記収集されたデータに基づいて、前記被写体のスライスに対応した画像を再構成する再構成手段と、
    前記検出器列における前記感度領域の前記スライス方向における中心の位置と、前記スライスの前記スライス方向における中心の位置とが実質的に一致するように、前記スライスの位置を設定する設定手段と、を備えた放射線断層撮影装置。
  2. 前記放射線検出器は、前記スライス方向における前記検出器列の複数の境界のうち一部について、対応する位置にコリメータ板が配されている、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. 前記放射線検出器は、複数の前記検出器列分の間隔を置いた前記境界に対応する位置に、前記コリメータ板が配されている、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記放射線検出器は、該放射線検出器の前記スライス方向における中心の位置に、前記コリメータ板が配されている、請求項2に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記放射線検出器は、前記スライス方向における前記検出器列の複数の境界に、幅が異なる複数種類の放射線遮蔽部材が設けられている、請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 前記スキャンは、アキシャルスキャンである、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  7. 前記検出素子は、シンチレータ素子と光電変換素子とを有している、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  8. 前記放射線検出器は、前記検出器列を64列以上有している、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  9. 放射線源と、複数の検出素子がチャネル方向に並ぶ検出器列がスライス方向に多数配列されており、前記検出器列における放射線の実効的な感度領域の中心が前記スライス方向に対して不等間隔に並ぶ放射線検出器とを用いた被写体に対するスキャンにより収集されたデータに基づいて、前記被写体のスライスに対応した画像を再構成する再構成手段と、
    前記検出器列における前記感度領域の前記スライス方向における中心の位置と、前記スライスの前記スライス方向における中心の位置とが実質的に一致するように、前記スライスの位置を設定する設定手段と、を備えた画像生成装置。
  10. コンピュータを、請求項9に記載の画像生成装置として機能させるためのプログラム。
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