JP4763655B2 - X線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線撮像装置に関し、特に宇宙線などの外来放射線成分を除去する技術に関する。
動物や人間などの被検体にX線を照射して透過したX線から得られる投影データに基づいて被検体のX線画像を形成するX線撮像装置が知られている。X線画像を利用することにより、被検体の体内の様子を視覚的に診断することができるため、例えば人間に対する医療の現場においてX線撮像装置は欠かせない存在となっている。また、人間以外の動物に関する治療や実験などにおいてもX線撮像装置の利用価値は極めて高い。
一般にX線撮像装置は、X線発生器から被検体に対してX線を照射して被検体を透過したX線をX線検出器で検出し、その検出結果に基づいてX線画像を形成する。従って、高画質で高品質なX線画像を形成するためには、被検体を透過したX線に含まれるノイズ成分を除去するなどの処理を施すことが望ましい。
X線撮像装置による撮像や放射線測定装置による測定における外来ノイズとして、宇宙線が知られている。宇宙線は、宇宙空間から不規則的に絶え間なく地球に飛び込み、大気中の原子と衝突してミューオンなどとして地表に飛来する。こうした宇宙線などの外来放射線がX線撮像装置による撮像や放射線測定装置による測定において悪影響を及ぼす場合がある。そのため、従来から、宇宙線による影響の度合いを知るための技術や宇宙線による影響を取り除くための技術がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1には、撮像素子を利用して光を撮像して画像を形成し、さらに2枚の高エネルギー検出セルを利用して宇宙線の通過位置を検出し、撮像された画像と検出された宇宙線の通過位置を重ねて表示させることにより、画像中の宇宙線の通過位置における点が宇宙線によるものであることを認識させる技術が記載されている。
また、特許文献2には、バックグランドノイズとなる宇宙線成分を除去する体表面モニタが記載されており、特許文献3には、宇宙線および内部バックグランドに相当する検出パルスを除去して高精度の放射線検出を行う技術が記載されている。
特開平5−312955号公報 特開平11−44766号公報 特開平11−326526号公報
本発明は、このような事情を背景として成されたものであり、その目的は、X線撮像装置の検出データに含まれる宇宙線などの外来放射線成分を除去する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様のX線撮像装置は、被検体に対してX線を照射するX線発生部と、X線を検出する複数の半導体素子からなる半導体素子アレイを備えたX線検出部と、X線の検出データに含まれる外来放射線成分を除去する外来成分除去部と、外来放射線成分を除去された検出データに基づいてX線画像データを形成する画像形成部と、を有し、前記外来成分除去部は、互いに異なる時刻に検出された複数の検出データを比較することにより、それら複数の検出データに外来放射線成分が含まれるか否かを判断することを特徴とする。
上記態様において、X線検出部は、例えば電荷蓄積方式の半導体X線検出器などであり、半導体素子により直接的にX線を検出するものが望ましい。つまり、シンチレータなどを介してX線を光に変換してCCDなどで光を検出する間接的な検出器よりも、X線の照射によって結晶中に生じる電子などを直接的に検出する検出器が望ましい。例えば電荷蓄積方式の半導体X線検出器であれば、CCDなどで光を検出する間接的なタイプに比べて、およそ1000倍程度の感度の向上が可能になる。但し、単にX線の検出感度を高めると、被検体を透過したX線の検出感度が高められるものの、宇宙線などの外来放射線に対する感度も高められ、外来放射線によるX線画像などへの影響が無視できなくなる。
そこで、上記態様においては、互いに異なる時刻に検出された複数の検出データを比較することにより、それら複数の検出データに外来放射線成分が含まれるか否かを判断し、必要に応じて外来放射線成分を除去する。そのため、外来放射線がX線画像に与える影響を軽減または防止することができる。なお、上記態様においては、X線画像データなどに及ぼす悪影響を無視できる程度に外来放射線成分が除去されればよい。もちろん、外来放射線成分が完全に除去されてもよい。また、上記態様においては、X線画像データを形成する前に、検出データに含まれる外来放射線成分を除去している。そのため、複雑な画像形成処理を経てX線画像データを形成した後に外来放射線成分を除去する方法に比べて、上記態様によれば外来放射線成分の検出処理や除去処理が容易になる。
望ましい態様において、前記X線発生部は、被検体に対する照射角度を徐々に変化させて複数の照射方向からX線を照射し、前記外来成分除去部は、各照射方向ごとに得られる検出データのうちの互いに近接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較することにより、それら複数の検出データに外来放射線成分が含まれるか否かを判断することを特徴とする。
上記態様において、被検体に対する照射角度は、例えば被検体を中心とする円の円周に沿ってX線発生部を移動させることにより変化させることができる。なお、X線発生部を固定して被検体を回転させることにより照射角度を変化させてもよい。上記態様においては、複数の照射方向から得られる検出データに基づいて、例えば再構成演算処理などによりX線画像データが形成される。そして、X線画像データの形成に必要な複数の検出データを比較して外来放射線成分が含まれるか否かを判断する。そのため、X線画像データの形成に不要な検出データを取得する必要がなく、例えば異なる時刻に同じ検出データを二度取得して外来放射線成分が含まれる一方を削除する方法に比べ、上記態様では検出データの収集と利用が効率的である。
望ましい態様において、前記X線発生部は、被検体に向けてX線のファンビームを照射するX線発生器を備え、前記X線検出部の半導体素子アレイは、被検体を挟んでX線発生器に対向して配置されて被検体を透過するファンビームを検出し、前記X線発生器と半導体素子アレイは、互いの対向配置状態を維持しつつ被検体を中心とする円の円周に沿って回転され、被検体に対する照射角度を徐々に変化させて複数の照射方向からファンビームを照射して各照射方向ごとにファンビームを検出することを特徴とする。
上記態様において、ファンビームは、例えば、X線発生器を頂点とする角錐形状が望ましい。但しファンビームが円錐形状などであってもよい。また、半導体素子アレイは、ファンビームの底辺の全域を検出できることが望ましい。例えば、半導体素子アレイの検出面とファンビームの底辺は、ほぼ同じ大きさでほぼ同じ形状であることが望ましい。
望ましい態様において、前記外来成分除去部は、前記半導体素子アレイの各チャンネルごとに得られる検出データのうち、同一チャンネルの互いに隣接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較することにより、そのチャンネルにおいて外来放射線成分が検出されたか否かを判断することを特徴とする。
望ましい態様において、前記外来成分除去部は、同一チャンネルの互いに隣接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較し、それら複数の照射方向のうちの一つの照射方向にのみ特異的な検出データが存在する場合に、そのチャンネルにおいて外来放射線成分が検出されたと判断することを特徴とする。
本発明により、X線撮像装置の検出データに含まれる宇宙線などの外来放射線成分を除去することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係るX線撮像装置の好適な実施形態が示されており、図1は、X線撮像装置の一例であるX線CT装置の全体構成を示す機能ブロック図である。このX線CT装置は、例えばマウス、ラット、モルモット、ハムスターなどの小動物の被検体90に関するCT測定に適している。なお、被検体90は、これら例示のものに限定されない。
X線発生器10は、例えば容器などに収容された被検体90に対してX線を照射する。つまり、X線発生器10は、立体的な末広形状のファンビーム12を照射する。ファンビーム12は、角錐形状であることが望ましい。但しファンビーム12が円錐形状などであってもよい。
X線検出器20は、被検体90を挟んでX線発生器10に対向して配置され、被検体90を透過するファンビーム(X線)12を検出する。X線検出器20は、電荷蓄積方式の半導体X線検出器であり、複数の半導体素子からなる半導体素子アレイ22を備えている。そして、X線の照射によって各半導体素子の固体中に生じる電子などを計測することによりX線が直接的に(X線を光などに変換することなく)検出される。
半導体素子アレイ22を構成する複数の半導体素子は二次元的に配列される。例えば、図のX軸方向に沿って直線状に2000個の半導体素子が並べられ、図のY軸方向に沿って直線状に60個の半導体素子が並べられ、合計120000個の半導体素子により平板状の検出面を備えた半導体素子アレイ22が形成される。なお、半導体素子の上記素子数はあくまでも一例であり、本発明はこの素子数に限定されない。また、半導体素子アレイ22の検出面の大きさは、例えば小動物の被検体90を対象とする場合には、X軸方向に沿って30cm程度でありY軸方向に沿って6mm程度である。半導体素子アレイ22の素子数や大きさは、測定対象となる被検体90の大きさなどに応じて決定されてもよい。
X線検出器20によるX線の検出データ、つまり被検体90を透過するファンビーム12から得られる投影データは、半導体素子アレイ22の各チャンネルごとに得られる。例えば、各半導体素子を1チャンネルとして、半導体素子アレイ22の全体で120000チャンネルの投影データがX線検出器20から出力される。なお、いくつかの半導体素子により1つのチャンネルを形成してもよい。
また、半導体素子アレイ22は、ファンビーム12の底辺の全域を検出できることが望ましい。そのため、半導体素子アレイ22の検出面とファンビーム12の底辺は、ほぼ同じ大きさでほぼ同じ形状であることが望ましい。半導体素子アレイ22の検出面は、例えば平板状に形成されるが、後に説明する回転方向に沿って円弧状に反った形状であってもよい。
X線発生器10とX線検出器20は、回転ベース72に搭載されており、互いの対向配置状態を維持しつつ被検体90を中心とする円の円周に沿って回転される。回転ベース72は回転機構70によって回転される。なお、被検体90は回転されない。スライド機構80は、回転ベース72の回転中心軸方向に沿って、被検体90をスライド移動させる。例えば被検体90がテーブルに載せられ、そのテーブルがスライド機構80により図のY軸方向に沿って直線的に移動される。
被検体90のX線CT画像を形成する際には、まず、スライド機構80によって被検体90がY軸方向の所定位置に移動され、移動された被検体90を中心としてX線発生器10とX線検出器20が一回転される。その回転により、X線発生器10が、被検体90に対するファンビーム12の照射角度を徐々に変化させて複数の照射方向からファンビーム12を照射し、X線検出器20が各照射方向ごとにファンビーム12を検出する。検出された投影データは、各照射方向ごとに且つ各チャンネルごとにX線検出器20から出力される。
X線発生器10とX線検出器20を一回転させることにより得られる投影データに基づいて被検体90のX線断層画像が形成される。半導体素子アレイ22がY軸方向に60個(60チャンネル分)の素子を備えていれば、X線発生器10とX線検出器20を一回転させることにより60枚のX線断層画像を形成することができる。
X線発生器10とX線検出器20が一回転され、X線断層画像の形成に必要な投影データが収集されると、スライド機構80によって被検体90がY軸方向に沿って移動され、さらに、その移動された位置においてX線発生器10とX線検出器20が一回転されて投影データが収集される。なお、X線発生器10とX線検出器20は、Y軸上のある位置において一方向に360°回転されて投影データを収集し、次のY軸上の位置において逆方向に360°回転されて投影データを収集する。もちろん、X線発生器10とX線検出器20が、常に一定の方向に回転される構成でもよい。
こうして、スライド機構80によって被検体90をY軸方向に沿って移動させてY軸上の各位置において投影データを収集することにより、被検体90の全体に亘って投影データが収集され、被検体90の全体に関するX線断層画像を形成することができる。もちろんY軸上の必要な位置におけるX線断層画像のみを形成するようにしてもよい。
X線検出器20において各照射方向ごとに且つ各チャンネルごとに得られた投影データは、宇宙線成分除去部30へ出力される。宇宙線成分除去部30は、これら複数の投影データに含まれる宇宙線成分を検出して補正することにより、複数の投影データに含まれる宇宙線成分を除去する。その検出処理と補正処理については後に詳述する。
画像形成部40は、宇宙線成分が除去された複数の投影データに基づいてX線画像データを形成する。画像形成部40は、各照射方向ごとに且つ各チャンネルごとに得られた複数の投影データに基づいて、再構成演算処理を行うことによりCT画像データ(断層画像データ)を構成する。再構成演算については公知の各種の手法を利用することが可能である。また、画像形成部40は、構成された断層画像データを利用して被検体90に関する診断パラメータなどを算出してもよい。こうして、画像形成部40において被検体90の断層画像データが形成されると、その断層画像データに対応した断層画像が表示部50に表示される。
図1に示すX線CT装置の各構成(各機能ブロック)は、制御部60によって集中的に制御される。なお、図1に示す構成のうちの一部がコンピュータなどによって実現されてもよい。例えば、宇宙線成分除去部30と画像形成部40と表示部50がコンピュータによって実現され、X線発生器10とX線検出器20などを備えた測定ユニットとそのコンピュータが接続されて、図1のX線CT装置が実現されてもよい。ちなみに、コンピュータによって宇宙線成分除去部30の機能を実現する場合には、その機能に適したプログラム(例えば後に図2〜図4を利用して説明するミューオンの除去処理手順を記述したプログラム)によってコンピュータを動作させ、コンピュータを宇宙線成分除去部30として機能させればよい。
次に、宇宙線成分除去部30における宇宙線成分の除去処理について説明する。宇宙線成分とは、例えばミューオンによる成分である。ミューオンは、例えば数分から数十分に1度程度の頻度でX線検出器20に飛来する。ミューオンは比較的高エネルギーであるため、ミューオンが電荷蓄積方式のX線検出器20に入射すると、それを検出した半導体素子の投影データは特異的な値となる。例えばX線発生器10から照射されて被検体90を透過したX線の投影データの値に対して、ミューオンを検出した際の投影データの値は、数十倍から数百倍程度の大きな値となる。宇宙線成分除去部30は、ミューオンによる特異的な投影データを検出してそれを補正する。
図2は、宇宙線成分除去部(図1の符号30)における除去処理を説明するための図である。先に説明したように、各照射方向ごとに且つ各チャンネルごとに得られた投影データが宇宙線成分除去部へ出力される。図2(A)には、同一チャンネルの互いに隣接する3つの照射方向に対応した3つの投影データが示されている。
図2を利用して説明する除去処理においては、照射方向に関する投影データのサンプリングインターバルを1/2として、各照射方向ごとに2つの投影サンプリングデータが取得される。図2(B)は、各照射方向ごとに2つの投影サンプリングデータが得られる様子を示している。つまり、ある照射方向の投影データDijkに対応して、2つの投影サンプリングデータDij2kとDij2k+1が得られる。ここで、iは半導体素子の行番号でありjは半導体素子の列番号である。iとjにより半導体素子アレイの各半導体素子(各チャンネル)が特定される。また、kはデータ番号でありそのデータの投影角度(サンプリング角度)に対応する。
まず、ミューオンに対応した特異的な投影データを検出するために、隣接する複数の投影サンプリングデータに基づいて、次式のDdiffijkが算出される。
Figure 0004763655
さらに、サンプリングインターバルと平均値Davijkに基づいて次式のTSDが算出される。
Figure 0004763655
そして、次式を満足する場合にミューオンが検出されたと判断する。
Figure 0004763655
数3式において、L,Kの値は予め設定された値であり、例えばL=10,K=4に設定される。L,Kの値を変更してミューオンの検出感度を適宜調整してもよい。
数3式を満足する場合にはミューオンが検出されたと判断される。つまり、ある投影データDijkに対応して得られた2つの投影サンプリングデータDij2kとDij2k+1のうちの大きい方の値であるDmaxijkがミューオンに対応したデータであると判断される。そして、投影データDijkとして、Dij2kとDij2k+1のうちの小さい方の値であるDminijkが採用される。一方、数3式を満足しない場合にはミューオンが検出されていないと判断され、投影データDijkとして、例えばDij2kとDij2k+1の平均値が採用される。
図3は、投影サンプリングデータを説明するための図である。図3(A)は、ミューオンが含まれる投影サンプリングデータを示す図である。本実施形態においては、数3式に基づいてミューオンの検出を行っているため、図3(A)に示すように、一つの照射方向にのみ特異的な投影サンプリングデータが存在する場合にミューオンが検出されたと判断される。ミューオンは、例えば数分から数十分に1度程度の頻度で飛来して瞬時に検出器を通過するため、図3(A)に示すように、一つだけ特異的な投影サンプリングデータが検出される。
これに対し、被検体の体内組織などにより投影サンプリングデータの値が変化する場合には、例えば図3(B)(C)に示すように、複数の照射方向に投影サンプリングデータの変化の影響が及ぶ。数3式に基づいたミューオンの検出では、図3(B)(C)に示すような骨のエッジ部分や小さい組織部分は、ミューオンとは判断されないため、組織から得られるデータを適切に維持することが可能になる。
図4は、宇宙線成分除去部(図1の符号30)における除去処理の別の態様を説明するための図である。図4においては、照射方向に関する投影データのサンプリングインターバルを変更せずに、各照射方向ごとに1つの投影データが取得される。つまり、ある照射方向に関して1つの投影データDijkが得られる。ここで、iは半導体素子の行番号でありjは半導体素子の列番号である。iとjにより半導体素子アレイの各半導体素子(各チャンネル)が特定される。またkはデータ番号でありそのデータの投影角度に対応する。
まず、ミューオンに対応した特異的な投影データを検出するために、隣接する複数の投影データに基づいて、次式のDdiffijkが算出される。
Figure 0004763655
さらに、サンプリングインターバルと平均値Davijkに基づいて次式のTSDが算出される。
Figure 0004763655
そして、次式を満足する場合にミューオンが検出されたと判断する。
Figure 0004763655
数6式において、L,Kの値は予め設定された値であり、例えばL=10,K=4に設定される。L,Kの値を変更してミューオンの検出感度を適宜調整してもよい。
数6式を満足する場合にはミューオンが検出されたと判断される。つまり、ある投影データDijkがミューオンに対応したデータであると判断される。その場合には、投影データDijkとして、Dijk-1とDijk+1の平均値が採用される。一方、数6式を満足しない場合にはミューオンが検出されていないと判断され、検出された投影データDijkの値がそのまま再構成演算に利用される。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
本発明に係るX線CT装置の全体構成を示す機能ブロック図である。 宇宙線成分除去部における除去処理を説明するための図である。 投影サンプリングデータを説明するための図である。 宇宙線成分除去部における除去処理の別の態様を説明するための図である。
符号の説明
10 X線発生器、20 X線検出器、30 宇宙線成分除去部、40 画像形成部。

Claims (5)

  1. 被検体に対してX線を照射するX線発生部と、
    X線を検出する複数の半導体素子からなる半導体素子アレイを備えたX線検出部と、
    X線の検出データに含まれる外来放射線成分を除去する外来成分除去部と、
    外来放射線成分を除去された検出データに基づいてX線画像データを形成する画像形成部と、
    を有し、
    前記外来成分除去部は、互いに異なる時刻に検出された複数の検出データを比較することにより、それら複数の検出データに外来放射線成分が含まれるか否かを判断する、
    ことを特徴とするX線撮像装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮像装置において、
    前記X線発生部は、被検体に対する照射角度を徐々に変化させて複数の照射方向からX線を照射し、
    前記外来成分除去部は、各照射方向ごとに得られる検出データのうちの互いに近接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較することにより、それら複数の検出データに外来放射線成分が含まれるか否かを判断する、
    ことを特徴とするX線撮像装置。
  3. 請求項2に記載のX線撮像装置において、
    前記X線発生部は、被検体に向けてX線のファンビームを照射するX線発生器を備え、
    前記X線検出部の半導体素子アレイは、被検体を挟んでX線発生器に対向して配置されて被検体を透過するファンビームを検出し、
    前記X線発生器と半導体素子アレイは、互いの対向配置状態を維持しつつ被検体を中心とする円の円周に沿って回転され、被検体に対する照射角度を徐々に変化させて複数の照射方向からファンビームを照射して各照射方向ごとにファンビームを検出する、
    ことを特徴とするX線撮像装置。
  4. 請求項3に記載のX線撮像装置において、
    前記外来成分除去部は、前記半導体素子アレイの各チャンネルごとに得られる検出データのうち、同一チャンネルの互いに隣接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較することにより、そのチャンネルにおいて外来放射線成分が検出されたか否かを判断する、
    ことを特徴とするX線撮像装置。
  5. 請求項4に記載のX線撮像装置において、
    前記外来成分除去部は、同一チャンネルの互いに隣接する複数の照射方向に対応した複数の検出データを比較し、それら複数の照射方向のうちの一つの照射方向にのみ特異的な検出データが存在する場合に、そのチャンネルにおいて外来放射線成分が検出されたと判断する、
    ことを特徴とするX線撮像装置。
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