JP2016177255A - 多自由度支持機構、レンズ鏡筒及び光学装置 - Google Patents

多自由度支持機構、レンズ鏡筒及び光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で5自由度の移動を可能とする多自由度支持機構及び光学装置を提供する。
【解決手段】支持機構は、球面を備えた軸部157を有するレンズ保持部と、軸部157を挟んで対向する平行な一対の平面164,165を有する規制部とを備える。また、球面が一対の平面164,165を摺動することにより、レンズ保持部及び規制部の一方は、他方に対して相対的な移動が可能である。また、一対の平面164,165は、球面に対して接触している。また、相対的な移動は、一対の平面164,165内において面方向に2自由度の並進移動と、3自由度の軸周りの回転移動とを含む。
【選択図】図9

Description

本開示は、支持対象を5自由度で移動可能とする多自由度支持機構、及び、それを備えるレンズ鏡筒及び光学装置に関する。
特許文献1は、球状回転体を用いることによって、フレーム部を5自由度で搬送可能な搬送装置を開示している。
特開2009−234524号公報
本開示は、簡単な構成で5自由度の移動を可能とする多自由度支持機構及び光学装置を提供する。
本開示における多自由度支持機構は、球面を備えた突部を有する第1部材と、突部を挟んで対向する平行な一対の平面を有する第2部材と、を備える。また、球面が一対の平面を摺動することにより、第1部材及び第2部材の一方は、他方に対して相対的な移動が可能である。また、一対の平面は、球面に対して接触している。また、相対的な移動は、一対の平面内において面方向に2自由度の並進移動と、3自由度の回転移動とを含む。
本開示における多自由度支持機構は、簡単な構成で5自由度の移動が可能である。
実施の形態1に係る光学装置として例示するデジタルカメラの概略構成を模式的に示す説明図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の斜視図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の正面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の側面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の背面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の磁石ユニット、第1コイル及び第2コイルの概略構成を示す側面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の各片部に取り付けられた光透過部を示す斜視図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の第4片部と規制部とを示す斜視図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の第4片部と規制部とを示す正面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の各光検出器の配置例を模式的に示す正面図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の第1光透過部がZ軸方向に負側移動することにより、第1光透過部を透過した光のスポットが光検出器の受光面でどのように変化したかを示す説明図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の第1光透過部がZ軸方向の基準位置に移動することにより、第1光透過部を透過した光のスポットが光検出器の受光面でどのように変化したかを示す説明図 実施の形態1に係る光学系駆動装置の第1光透過部がZ軸方向正側に移動することにより、第1光透過部を透過した光のスポットが光検出器の受光面でどのように変化したかを示す説明図 実施の形態1に係るデジタルカメラの制御部が実行する撮影処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1に係る光学系駆動装置のレンズ制御部が実行する姿勢制御処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る光学系駆動装置の斜視図 実施の形態2に係る光学系駆動装置の第4片部と規制部とを示す斜視図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図13を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.光学装置]
図1は、実施の形態1に係る光学装置として例示するデジタルカメラの概略構成を模式的に示す説明図である。図1に示すように、デジタルカメラ1は、カメラ本体2と、レンズ鏡筒3とを備えている。
ここで、図1に示すように、本実施の形態では、3次元直交座標系を設定する。Z軸方向は、後述する光学系4の光軸5と一致している。ここで、Z軸方向正側とは、光軸方向における被写体側を意味し、その逆側を負側とする。X軸方向は、光軸5に直交する平面内のデジタルカメラ1の幅方向に一致している。Y軸方向は、光軸5に直交する平面内のデジタルカメラ1の高さ方向に一致している。
レンズ鏡筒3は、光学系4と、ズーム用駆動部31と、フォーカス用駆動部32と、ズームエンコーダ33と、フォーカスエンコーダ34と、光学系駆動装置100と、を備えている。
光学系4は、第1レンズ群41と、第2レンズ群42と、第3レンズ群43とを備えている。
第1レンズ群41は、光軸5に沿って移動することによってズームの倍率を可変とする。第2レンズ群42は、光軸5に対する姿勢が制御されることによって光学系4の収差を補正する。第3レンズ群43は、光軸5に沿って被写体像のフォーカス状態を調整する。
ズーム用駆動部31は、第1レンズ群41を光軸5に沿って移動させる、例えばステッピングモータである。
フォーカス用駆動部32は、第3レンズ群43を光軸5に沿って移動させる、例えばステッピングモータである。
ズームエンコーダ33は、第1レンズ群41のズーム位置(変倍位置)を検出し、カメラ本体2の制御部22(後述)に出力する。
フォーカスエンコーダ34は、第3レンズ群43の合焦位置を検出し、カメラ本体2の制御部22に出力する。
光学系駆動装置100は、光軸5に対する第2レンズ群42の姿勢を制御する。光学系駆動装置100は、支持機構110(図2参照)と、収差補正用駆動部120と、発光部131と、光検出器132と、レンズ制御部36と、を備える。
収差補正用駆動部120は、光軸5に対して第2レンズ群42を移動させる。
発光部131及び光検出器132は、第2レンズ群42の位置を検出する。
レンズ制御部36は、レンズ鏡筒3の中枢をつかさどる制御装置である。レンズ制御部36は、レンズ鏡筒3に搭載された各部に接続されており、レンズ鏡筒3の各種のシーケンス制御を行う。レンズ制御部36は、制御回路を含むCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えている。レンズ制御部36は、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現することができる。
支持機構110は、第2レンズ群42を移動可能に支持する。
光学系駆動装置100の詳細については後述する。
カメラ本体2は、撮像素子21と、制御部22とを備える。
撮像素子21は、レンズ鏡筒3の光学系4により形成される光学的な像を電気的な信号に変換する例えばCCD(Charge Coupled Device)である。撮像素子21は、タイミング信号により駆動制御される。なお、撮像素子21は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサでもよい。
制御部22は、カメラ本体2の中枢をつかさどる制御装置である。制御部22は、シャッターボタンやズームレバーなどの操作部からの操作信号にもとづいて、デジタルカメラ1の各部を制御する。具体的には、制御部22は、CPU、ROM、RAMなどを備えている。ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、制御部22は様々な機能を実現することができる。例えば、ズームエンコーダ33からズーム位置が入力され、フォーカスエンコーダ34から合焦位置が入力されると、制御部22は、このズーム位置と合焦位置とに基づいて第2レンズ群42の位置補正値を算出し、当該位置補正値をレンズ制御部36に出力する。レンズ制御部36は、位置補正値と、光検出器132から出力された受光信号とに基づいて、収差補正用駆動部120を制御することで、第2レンズ群42の姿勢を制御する。
[1−1−2.光学系駆動装置]
次に、光学系駆動装置100について説明する。
図2は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の斜視図である。図3は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の正面図である。図4は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の側面図である。図5は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の背面図である。
図2〜図5に示すように、光学系駆動装置100は、支持機構110と、収差補正用駆動部120と、発光部131と、光検出器132と、を備える。
支持機構110は、レンズ保持部140と、光透過部150と、規制部160とを備える。支持機構110は、レンズ保持部140を5自由度に移動可能に支持する多自由度支持機構である。
レンズ保持部(第1部材)140は、5自由度に移動可能な移動体の一例である。ここで自由度とは、一つの系の変位しうる度合いのことである。3次元直交座標系の場合では、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の6つの移動方向のうち、移動可能な方向の総数を自由度として表す。例えば、1つの移動方向にのみ移動可能な場合は「1自由度」、2方向に移動可能な場合は2自由度と表す。
レンズ保持部140は、第2レンズ群42のうち、2つのレンズ42a,42bを保持している。本実施の形態では、レンズ保持部140が2つのレンズ42a,42bを保持した場合を例示しているが、1つのレンズだけを保持しても、3つ以上のレンズを保持してもよい。
レンズ保持部140は、同軸上に並んだ2つのレンズ42a,42bの周囲を囲んで保持する。レンズ保持部140のY軸方向の両端部には、Y軸方向に沿って外側に向かって突出した第1片部141及び第2片部142がそれぞれ設けられている。また、レンズ保持部140のX軸方向の両端部には、X軸方向に沿って外側に向かって突出した第3片部143及び第4片部144がそれぞれ設けられている。第1片部141、第2片部142及び第3片部143には、光透過部150が取り付けられている。
レンズ保持部140の周囲における各片部141,142,143,144の間には、平面視略矩形状の枠体145,146,147,148がそれぞれ設けられている。枠体145,146,147,148は、それぞれ磁石ユニット170を保持している。また、各磁石ユニット170のZ軸方向の正側には、レンズ保持部140をX軸方向及びY軸方向に移動させるための第1コイル181が配置されている。各磁石ユニット170のZ軸方向負側には、レンズ保持部140をZ軸方向に移動させるための一対の第2コイル182が配置されている。
図6は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の磁石ユニット170、第1コイル181及び第2コイル182の概略構成を示す側面図である。
図6に示すように、磁石ユニット170は、大きさの等しい2つの平面視長方形状の板状磁石171,172から構成されている。板状磁石171,172のZ軸方向で対向する一対の主面は、枠体145,146,147,148から露出しており、それぞれレンズ42a,42bの光軸に直交する平面に平行となっている。板状磁石171,172はそれぞれ厚み方向に異なる磁極が形成されるようにして磁化されている。板状磁石171,172は互いに異なる磁極を上方向(Z軸方向正側)に向けて隣接して配置されている。本実施の形態では、磁石ユニット170は板状磁石171,172の2枚の磁石を使用した場合を例示しているが、1つの板状磁石に着磁を行ったものを用いてもよい。
第1コイル181は、板状磁石171,172のZ軸方向正側の主面に対向するように配置されている。第1コイル181は、全体として実質的な楕円形状に巻かれており、その長軸方向が板状磁石171,172の長手方向に沿っている。また、第1コイル181は、2つの板状磁石171,172にまたがるように配置されている。さらに、第1コイル181における対向する一対の長手方向部分は、それぞれ板状磁石171,172の幅方向の実質的な中央部に対向するように配置されている。このため、板状磁石171,172のZ軸方向正側(図6の上側)の主面に対して垂直な磁場M1が第1コイル181の長手方向部分のコイルと鎖交する。第1コイル181が給電されることで発生する電流は磁場M1と鎖交するため、X−Y平面内での推力(X−Y平面に平行な方向の推力)が発生することになる。すなわち、第1コイル181の電流を制御することで、磁石ユニット170をX−Y平面内で(X−Y平面に平行な方向へ)移動させることが可能となっている。
他方、一対の第2コイル182は、板状磁石171,172のZ軸方向負側(図6の下側)の主面に対向するように配置されている。第2コイル182は、全体として実質的な楕円形状に巻かれており、その長軸方向が板状磁石171,172の長手方向に沿っている。一対の第2コイル182は、それぞれ2つの板状磁石171,172に対向するように配置されている。さらに一対の第2コイル182の長手方向部分は、板状磁石171,172の幅方向の両端部に対向するように配置されている。このため、板状磁石171,172のZ軸方向負側の主面に対して平行な磁場M2が第2コイル182の長手方向部分のコイルと鎖交する。第2コイル182が給電されることで発生する電流は、磁場M2と鎖交するため、Z軸方向への推力が発生することになる。
すなわち、一対の第2コイル182の電流を制御することで、磁石ユニット170をZ軸方向に移動させることができる。
そして、全ての磁石ユニット170における第1コイル181及び一対の第2コイル182の電流を複合的に制御すれば、レンズ保持部140のZ軸に対する姿勢を制御することが可能である。具体的には、レンズ保持部140は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の6自由度で移動することができる。
磁石ユニット170、第1コイル181及び第2コイル182は、収差補正用駆動部120を構成する。
図7は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の各片部に取り付けられた光透過部150を示す斜視図である。図7においては、光透過部150のみを示している。光透過部150は、光を集光する集光体である。例えばシリンドリカルレンズである。本実施の形態では凸型のシリンドリカルレンズを例示して説明する。しかし、光を集光するのであれば、凹型のシリンドリカルレンズを用いることも可能である。第1片部141に取り付けられた光透過部(第1光透過部150a)は、その軸心151がY軸方向に沿っており、凸面152がZ軸方向負側を向いている。また、第1光透過部150aにおける凸面152とは反対側の平面153は、レンズ42a,42bの光軸に直交する平面に平行となっている。第2片部142に取り付けられた光透過部(第2光透過部150b)においても同じである。
第3片部143に取り付けられた光透過部(第3光透過部150c)は、その軸心151がX軸方向に沿っており、凸面152がZ軸方向負側を向いている。第3光透過部150cにおける凸面152とは反対側の平面153は、レンズ42a,42bの光軸に直交する平面に平行となっている。
図2〜図5に示すように、第4片部144は、レンズ保持部140の周縁部からX軸方向に沿って突出している。第4片部144は、レンズ鏡筒3に固定された規制部160に係合されている。
図8は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の第4片部144と規制部160とを示す斜視図である。図9は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の第4片部144と規制部160とを示す正面図である。
第4片部144は、本体部155と、アーム部156と、軸部157とを備えている。
本体部155は、レンズ保持部140の端部からX軸方向に沿って突出している。アーム部156は、本体部155の先端部から外方に向けて延び出ている。アーム部156は、本体部155よりもY軸方向の幅が狭く形成されている。軸部157は、実質的な球状に形成され、球面を備えた突部であり、アーム部156の先端部に設けられている。軸部157の直径は、アーム部156のY軸方向の幅よりも広い。また、アーム部156のY軸方向の中心は、軸部157の中心に重なっている。これにより、軸部157のY軸方向の両端部は、アーム部156から同じ幅だけ突出している。
規制部(第2部材)160は、レンズ保持部140の移動可能な自由度のうち、一つの自由度の移動を規制する。具体的には、規制部160は、Z軸周りの回転方向におけるレンズ保持部140の移動を規制する。これにより、レンズ保持部140は、5自由度に移動可能となる。
規制部160は、レンズ保持部140の近傍であって、第4片部144に対向する位置に固定されている。規制部160は、基部161と、支持部162とを備える。基部161は、レンズ鏡筒3内の支持体(図示省略)からZ軸方向に沿って立設している。支持部162は、基部161の先端部からレンズ保持部140に向けてX軸方向に沿って延在している。支持部162は、軸部157を収容する収容凹部163を有する。収容凹部163は、支持部162のX軸方向正側の先端面からX軸方向負側に向けて凹んでおり、Z軸方向に対しても開放されている。収容凹部163をなす、Y軸方向に対向する一対の平面164,165は、互いに平行であり、それぞれZ−X平面に平行である。つまり、収容凹部163においてはY軸方向の幅Hがほぼ全体にわたって一様である。一対の平面164,165は、互いにY軸方向で軸部157を点接触で挟む。対向する一対の平面164,165は、当該軸部157に当接する幅Hで離間している。つまり、軸部157は、外表面をなす球面が一対の平面164,165を摺動することにより、一対の平面164,165内であれば、X軸方向とZ軸方向とに並進することができる。さらに、3次元直交座標系の基準を軸部157の中心とした場合、軸部157は、外表面をなす球面が一対の平面164,165を摺動することにより、一対の平面164,165に挟まれた状態でX軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向に移動することができる。
つまり、3次元直交座標系の基準を軸部157の中心とした場合、軸部157は、X軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。
ここでは軸部157の移動可能な自由度を説明した。しかし、レンズ保持部140に保持されたレンズ42a,42bから見ると、移動可能な自由度は異なる。軸部157のY軸方向への移動が規制部160によって規制されているために、3次元直交座標系の基準をレンズ保持部140又はレンズ42aの中心とした場合、レンズ保持部140は光軸(Z軸)周りの回転ができない。また、軸部157のY軸方向の移動が規制されていたとしても、軸部157を基準としたZ軸周りでレンズ保持部140を回転させつつ、軸部157をX軸方向に移動させると、レンズ保持部140をY軸方向に移動させることができる。
このように、3次元直交座標系の基準をレンズ42aの中心とした場合、レンズ保持部140は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向の5自由度で移動することができる。
なお、図示しないが、収容凹部163内から軸部157が外れないように、レンズ鏡筒3内には、軸部157の収容凹部163からの抜けを防止する規制片が設けられている。
発光部131は、光透過部150に向けて光を照射するものであり、例えばレーザー光を照射するレーザーダイオードである。発光部131は、図2〜図4に示すように、3つ備えられている。発光部131の各々は、光透過部150のZ軸方向正側で、光透過部150に向けて光を照射するように配置されている。なお、発光部131としてはLED(Light Emitting Diode)を用いることも可能である。
光検出器132は、発光部131から照射され、光透過部150を通った光を受光し、受光した光に基づく受光信号を出力する。光検出器132は、例えば4分割式のフォトディテクタであり、各分割領域で受光した光の光量を電圧に変換してその電圧を受光信号として外部に出力する。受光信号は、光があたった面積が大きいほど大きな値となる。光検出器132は、発光部131と組をなすように、3つ設けられている。各光検出器132は、光透過部150を介して発光部131に対向して配置されている。各光検出器132の受光面には、発光部131から照射されて光透過部150を通った光のスポットが形成される。
発光部131及び光検出器132は、レンズ鏡筒3内の支持体(図示省略)に固定されており、互いの相対的な位置関係は変動しない。
図10は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の各光検出器132の配置例を模式的に示す正面図である。
各光検出器132は、分割境界線L1,L2を備える。分割境界線L1,L2は、受光面の中央で直交するように設けられて、受光面を均等に4分割している。
図10に示すように、光検出器132は、分割境界線L1と分割境界線L2とがそれぞれX軸とY軸とに対し45度ずれるように、配置されている。
図11Aは、実施の形態1に係る光学系駆動装置100の第1光透過部150a(図7)がZ軸方向に移動することにより、第1光透過部150aを透過した光のスポットが光検出器132の受光面でどのように変化したかを示す説明図である。図11Bは、同第1光透過部150aがZ軸方向の基準位置に移動することにより、第1光透過部150aを透過した光のスポットが光検出器132の受光面でどのように変化したかを示す説明図である。図11Cは、同第1光透過部150aがZ軸方向正側に移動することにより、第1光透過部150aを透過した光のスポットが光検出器132の受光面でどのように変化したかを示す説明図である。
図11Bに示すように、第1光透過部150aがZ軸方向の基準位置にいる場合には、第1光透過部150aを透過した光は、受光面で実質的な円のスポットPを形成する。第1光透過部150aは、その軸心151がY軸方向に沿ったシリンドリカルレンズであるために、X軸方向の焦点位置とY軸方向の焦点位置がずれて非点収差が発生する。よって、スポットPの形状は光軸(Z軸方向)の距離によって変化する。具体的に、第1光透過部150aがZ軸方向負側に移動した場合、つまり、光検出器132に近づいた場合には、スポットPは図11Aのような楕円形状となる。他方、Z軸方向正側に第1光透過部150aが移動した場合、つまり、光検出器132から遠ざかった場合には、スポットPは図11Cのような楕円形状となる。第1光透過部150aが基準位置からZ軸方向の正側若しくは負側に移動するかによって、スポットPの楕円形状の長手方向が90度ずれる。
そして、図7に示す第1光透過部150aがY軸方向に移動したり、X軸周りに回転したとしても、第1光透過部150aの軸心151がY軸方向に沿っているために、スポットPの位置及び形状に変動はない。第1光透過部150aがX軸方向に移動したり、Y軸周りに回転した場合には、スポットPの位置がX軸方向に移動する。これは、第2光透過部150bを透過し、第2光検出器132bの受光面に形成されるスポットにおいても同様である。
また、図7に示す第3光透過部150cは、その軸心151がX軸方向に沿っているために、第3光透過部150cがX軸方向に移動したり、Y軸周りに回転したとしても、スポットの位置及び形状に変動はない。第3光透過部150cがY軸方向に移動したり、X軸周りに回転した場合には、スポットの位置がY軸方向に移動する。
これらのことから、以下の式(1)〜式(6)の関係が成り立つ。
具体的には、図10に示すように、a1,b1,c1,d1は、第1光透過部150a(図7)に対向する第1光検出器132aの各分割領域の受光信号(電圧値)である。a2,b2,c2,d2は、第2光透過部150b(図7)に対向する第2光検出器132bの各分割領域の受光信号である。a3,b3,c3,d3は、第3光透過部150c(図7)に対向する第3光検出器132cの各分割領域の受光信号である。
また、以下において、xはレンズ42a,42bの中心のX座標を示す変数である。yはレンズ42a,42bの中心のY座標を示す変数である。zはレンズ42a,42bの中心のZ座標を示す変数である。θxはレンズ42a,42bの中心のX軸周りの角度を示す変数である。θyはレンズ42a,42bの中心のY軸周りの角度を示す変数である。また、α1,α2,α3,β11,β12,β21,β22,γ1,γ2は、補正係数である。補正係数は、種々の実験、シミュレーション等によって適切な値が求められている。
PD11=a1−d1=α1×x+β21×θy・・・(1)
PD12=a1+d1−(b1+c1)=α3×z+β12×θx・・・(2)
PD21=a2−d2=α1×x+β21×θy・・・(3)
PD22=a2+d2−(b2+c2)=α3×z−β12×θx・・・(4)
PD31=c3−b3=α2×y+β11×θx・・・(5)
PD32=a3+d3−(b3+c3)=α3×z+β22×θy・・・(6)
これら式(1)〜式(6)を解くと以下の式(7)〜式(11)の関係が導き出される。
θx=γ1×(PD12−PD22)・・・(7)
θy=γ2×(PD32−(PD12+PD22/2))・・・(8)
x=PD11−β2×θy=(PD11−β21×γ2×(PD32−(PD12+PD22/2)))/α1・・・(9)
y=PD31−β1×θx=(PD31−β11×γ1×(PD12−PD22))/α2・・・(10)
z=(PD12+PD22)/(2×α3)・・・(11)
レンズ制御部36は、各光検出器132から出力された受光信号と、上述の関係式(1)〜(11)とに基づいて演算し、レンズ保持部140の各自由度の位置を検出する。レンズ制御部36は各自由度の位置を演算する演算部である。また、発光部131と、光検出器132と、レンズ制御部36とにより検出部200が構成される(図1参照)。
[1−2.動作]
以上のように構成されたデジタルカメラ1について、その動作を以下に説明する。
図12は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1の制御部22が実行する撮影処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、制御部22は、ズームレバーからズーム操作が行われると、その操作の間、レンズ制御部36を介してズーム用駆動部31を制御し、第1レンズ群41を光軸に沿って移動させる(ステップS1)。制御部22は、ズーム操作が完了した際のズームエンコーダ33からの出力結果に基づいて、第1レンズ群41のズーム位置を認識し、記憶する(ステップS2)。
次いで、制御部22は、シャッターボタンからオートフォーカス操作が行われると、その操作の間、レンズ制御部36を介してフォーカス用駆動部32を制御し、第3レンズ群43を光軸に沿って移動させる(ステップS3)。制御部22は、フォーカスエンコーダ34からの出力結果に基づいて、第3レンズ群43の合焦位置を認識し、記憶する(ステップS4)。
次いで、制御部22は、第1レンズ群41のズーム位置と、第3レンズ群43の合焦位置とから、第2レンズ群42の位置補正値を算出する(ステップS5)。
次いで、制御部22は、第2レンズ群42の位置補正値をレンズ制御部36に出力し、レンズ制御部36に姿勢制御処理を実行させる(ステップS6)。
図13は、実施の形態1に係る光学系駆動装置100のレンズ制御部36が実行する姿勢制御処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示すように、レンズ制御部36は、取得した位置補正値に基づいて、全ての磁石ユニット170における第1コイル181及び第2コイル182の電流を制御する(ステップS61)。具体的には、レンズ制御部36は、位置補正値から、5自由度のそれぞれの補正値を求め、その各自由度の補正値から全ての磁石ユニット170における第1コイル181及び第2コイル182の電流値を決定する。
これにより、レンズ保持部140が、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向の5自由度で移動する(ステップS62)。
次いで、レンズ制御部36は、レンズ保持部140の各自由度の位置を検出する(ステップS63)。具体的には、レンズ制御部36は、各発光部131を発光させて、各発光部131から各光透過部150を介して各光検出器132に光を照射する。これにより、各光検出器132から各分割領域の受光信号がレンズ制御部36に出力される。レンズ制御部36は、この受光信号と上述の関係式とに基づいて演算し、レンズ保持部140の各自由度の位置を検出する。
次いで、レンズ制御部36は、検出したレンズ保持部140の各自由度の位置が、位置補正値に基づく各自由度の位置と一致しているか否かを判定する(ステップS64)。
ステップS64で一致していると判定した場合(ステップS64でYes)には、レンズ制御部36は、姿勢制御処理を終了して、図12に示すステップS7に移行する。
ステップS64で一致していないと判定した場合(ステップS64でNo)には、レンズ制御部36は、検出したレンズ保持部140の各自由度の位置から新たな位置補正値を算出し(ステップS65)、ステップS61に移行する。
図12に示すように、ステップS7では、制御部22はシャッターボタンが完全に押下されれば撮像を実行する。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、球面を備えた突部である軸部157の球面が、平行な一対の平面164,165に点接触している。球面が一対の平面164,165を摺動することにより、軸部157は一対の平面164,165内において面方向に2自由度の並進移動が可能である。さらに、球面が一対の平面164,165を摺動することにより、軸部157は一対の平面164,165内において3自由度の軸周りの回転移動が可能である。このように簡単な構成で5自由度の移動を可能としている。また、機構の簡素化が可能であれば、レンズ鏡筒3の小型化を図ることができる。
また、突部である軸部157を有するレンズ保持部140が、所定の位置に固定された規制部160に対して相対的に移動するので、レンズ保持部140を5自由度に移動可能とすることができる。
また、軸部157がレンズ保持部140の端部に設けられているので、軸部157を基準にした自由度と、レンズ保持部140を基準にした自由度とを異ならせることができる。具体的には、上述したように軸部157を基準にした場合には、軸部157は、X軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。他方、レンズ保持部140を基準にした場合には、レンズ保持部140は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。
以上のように、本実施の形態の支持機構110に相当する多自由度支持機構は、球面を備えた軸部157に相当する突部を有するレンズ保持部140に相当する第1部材と、突部を挟んで対向する平行な一対の平面164,165を有する規制部160に相当する第2部材とを備える。また、球面が一対の平面164,165を摺動することにより、第1部材及び第2部材の一方は、他方に対して相対的な移動が可能である。また、一対の平面164,165は、球面に対して接触している。また、相対的な移動は、一対の平面164,165内において面方向に2自由度の並進移動と、3自由度の軸周りの回転移動とを含む。これにより、多自由度支持機構は、簡単な構成で5自由度の移動が可能となる。
また、レンズ保持部140に相当する第1部材は所定の位置に固定されていてもよい。これにより、第1部材を5自由度に移動可能とすることができる。
また、規制部160に相当する第2部材の端部に一対の平面164,165が設けられていてもよい。これにより、軸部157は、簡単な構成で5自由度の移動が可能となる。
また、本実施の形態の光学装置は、多自由度支持機構と、第1部材に保持されたレンズ42a,42bとを有してもよい。これにより、光学装置は、簡単な構成で5自由度の移動が可能となる。
(実施の形態2)
[2−1.構成]
以下、図14,図15を用いて、実施の形態2を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については同じ符号を付し、同様の構成及び動作については説明を省略する場合がある。
図14は、実施の形態2に係る光学系駆動装置100Aの斜視図であり、符号110Aは、本実施の形態に係る支持機構を示す。図15は、第4片部と規制部とを示す斜視図である。
図14,図15に示すように、支持機構110Aにおける規制部160Aは、基部161aと、アーム部162aと、軸部166aとを備える。基部161aは、側面視L字状に形成されていて、レンズ鏡筒3内の支持体(図示省略)からZ軸方向に沿って立設している。アーム部162aは、基部161のX軸方向正側の側面からレンズ保持部140に向けてX軸方向に沿って延在している。軸部166aは、実質的な球状に形成された突部であり、アーム部162aの先端部に設けられている。軸部166aの直径は、アーム部162aのY軸方向の幅よりも広い。また、アーム部162aのY軸方向の中心は、軸部166aの中心に重なっている。これにより、軸部166aのY軸方向の両端部は、アーム部162aから同じ幅だけ突出している。
レンズ保持部140Aの第4片部144Aは、軸部166aを収容する収容凹部183を有する。収容凹部183は、第4片部144AのX軸方向負側の先端面からX軸方向正側に向けて凹んでおり、Z軸方向に対しても開放されている。収容凹部183をなす、Y軸方向に対向する一対の平面184,185は、互いに平行であり、それぞれZ−X平面に平行である。つまり、収容凹部183においてはY軸方向の幅H1がほぼ全体にわたって一様である。一対の平面184,185は、互いにY軸方向で軸部166aを点接触で挟んで、当該軸部166aに当接するように幅H1で対向している。軸部166aは、外表面をなす球面が一対の平面184,185を摺動することにより、一対の平面184,185内であれば、X軸方向とZ軸方向とに並進することができる。換言すると、第4片部144Aは、軸部166aによってX軸方向とZ軸方向とに並進することができる。
さらに、3次元直交座標系の基準を軸部166aの中心とした場合、軸部166aは、外表面をなす球面が一対の平面184,185を摺動することにより、一対の平面184,185に挟まれた状態でX軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向に移動することができる。換言すると、第4片部144Aは、軸部166aによってX軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向に移動することができる。
このように、3次元直交座標系の基準を軸部166aの中心とした場合、第4片部144Aは、X軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。
ここでは第4片部144Aの移動可能な自由度を説明した。しかし、レンズ保持部140Aに保持されたレンズ42a,42bから見ると、移動可能な自由度は異なる。第4片部144AのY軸方向への移動が規制部160Aによって規制されているために、3次元直交座標系の基準をレンズ保持部140A又はレンズ42aの中心とした場合、レンズ保持部140Aは光軸(Z軸)周りの回転ができない。また、第4片部144AのY軸方向の移動が規制されていたとしても、軸部166aを基準としたZ軸周りでレンズ保持部140Aを回転させつつ、第4片部144AをX軸方向に移動させると、レンズ保持部140AをY軸方向に移動させることができる。
このように、3次元直交座標系の基準をレンズ42aの中心とした場合、レンズ保持部140Aは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向の5自由度で移動することができる。
[2−2.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、実質的な球状の突部である軸部157を有する規制部160Aに対して、レンズ保持部140が相対的に移動するので、レンズ保持部140を5自由度に移動可能とすることができる。
また、一対の平面184,185がレンズ保持部140Aの端部に設けられているので、軸部166aを基準にした自由度と、レンズ保持部140Aを基準にした自由度とを異ならせることができる。具体的には、上述したように第4片部144Aを基準にした場合には、第4片部144Aは、X軸方向、Y軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向、Z軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。他方、レンズ保持部140Aを基準にした場合には、レンズ保持部140Aは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周りの回転方向、Y軸周りの回転方向の5自由度で移動可能である。
以上のように、本実施の形態の光学装置は、支持機構110に相当する多自由度支持機構と、レンズ保持部140に相当する第2部材に保持されたレンズ42a,42bとを有してもよい。これにより、光学装置は、簡単な構成で5自由度の移動が可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1,2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1,2では、光学系駆動装置100がレンズを移動させる場合を例示して説明したが、その他の光学素子を移動させることに用いることも可能である。レンズ以外の光学素子としては例えば鏡、導光板などが挙げられる。
また、実施の形態1,2では、光学装置としてデジタルカメラ1などの撮像装置を例示して説明したが、その他の光学装置であってもよい。その他の光学装置としては、プロジェクタなどの投影装置が挙げられる。
また、支持機構110は、光学系駆動装置100以外の駆動装置に設けられていてもよい。支持対象を5自由度で移動させる機構が備わった装置に対しては、本開示の支持機構110を適用することが可能とである。
また、軸部157は、全体が球状でなくとも実質的な球状であればよい。具体的には、軸部157は、少なくとも一対の平面164,165が当接可能な範囲だけ球面に形成されていればよい。より詳細には、軸部157がX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの各自由度で回転移動する際に、その回転移動の範囲をなす表面部分が少なくとも球面であればよい。つまり、回転移動の範囲をなす表面部分が球面であれば、その他の表面部分は軸部157の摺動を妨げない範囲で非球面であってもよい。「実質的な球状」とはそのような形状も含む。
また、実施の形態1,2では、レンズ保持部140を移動させる駆動部として、磁石ユニット170、第1コイル181及び第2コイル182を備えた収差補正用駆動部120を例示して説明した。駆動部は、移動可能な自由度に対してレンズ保持部140(移動体)を移動させるものであればよい。例えば、モータを用いた多自由度アクチュエータを駆動部として用いてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、支持対象を5自由度で移動可能とする多自由度支持機構及びそれを備える光学系駆動装置に適用可能である。具体的には、デジタルカメラ、ムービー、プロジェクタなどに、本開示は適用可能である。
1 デジタルカメラ(光学装置)
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
4 光学系
5 光軸
21 撮像素子
22 制御部
31 ズーム用駆動部
32 フォーカス用駆動部
33 ズームエンコーダ
34 フォーカスエンコーダ
36 レンズ制御部
41 第1レンズ群
42 第2レンズ群
42a レンズ
42b レンズ
43 第3レンズ群
100 光学系駆動装置
110 支持機構
110A 支持機構
120 収差補正用駆動部
131 発光部
132 光検出器
132a 第1光検出器
132b 第2光検出器
132c 第3光検出器
140 レンズ保持部(第1部材)
140A レンズ保持部
141 第1片部
142 第2片部
143 第3片部
144 第4片部
144A 第4片部
145 枠体
146 枠体
147 枠体
148 枠体
150 光透過部
150a 第1光透過部
150b 第2光透過部
150c 第3光透過部
151 軸心
152 凸面
153 平面
155 本体部
156 アーム部
157 軸部(突部)
160 規制部
160A 規制部
161 基部
161a 基部
162 支持部
162a アーム部
163 収容凹部
164 平面
165 平面
166a 軸部
170 磁石ユニット
171 板状磁石
172 板状磁石
181 第1コイル
182 第2コイル
183 収容凹部
184 平面
185 平面
200 検出部

Claims (9)

  1. 球面を備えた突部を有する第1部材と、
    前記突部を挟んで対向する平行な一対の平面を有する第2部材と、
    を備え、
    前記球面が前記一対の平面を摺動することにより、前記第1部材及び前記第2部材の一方は、他方に対して相対的な移動が可能であり、
    前記一対の平面は、前記球面に対して接触しており、
    前記相対的な移動は、前記一対の平面内において面方向に2自由度の並進移動と、3自由度の回転移動とを含む
    多自由度支持機構。
  2. 前記第2部材は所定の位置に固定されており、
    前記第1部材は前記第2部材に対して移動可能である、
    請求項1に記載の多自由度支持機構。
  3. 前記第1部材の端部に前記突部が設けられている
    請求項2に記載の多自由度支持機構。
  4. 前記第1部材は所定の位置に固定されており、
    前記第2部材は前記第1部材に対して移動可能である、
    請求項1に記載の多自由度支持機構。
  5. 前記第2部材の端部に前記一対の平面が設けられている
    請求項4に記載の多自由度支持機構。
  6. 前記第1部材又は前記第2部材は、光学素子を保持可能な光学素子保持部を有し、
    前記光学素子保持部は、前記相対的移動により、光軸である第1軸に沿った方向と、前記第1軸に直交する平面内であって前記第1軸に直交する第2軸に沿った方向と、前記平面内において前記第2軸と直交する第3軸に沿った方向とに変位可能である、
    請求項1に記載の多自由度支持機構。
  7. 更に、前記光学素子保持部は、前記相対的移動により、前記第2軸周りの回転方向と、前記第3軸周りの回転方向と、に変位可能である、
    請求項6に記載の多自由度支持機構。
  8. 請求項1に記載の多自由度支持機構と、
    前記第1部材又は前記第2部材に保持された光学素子とを有する
    レンズ鏡筒。
  9. 請求項8に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒の光学系を介して像を取得又は投影する本体部と、
    を備える光学装置。
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