JP2016176907A - 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム - Google Patents

位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016176907A
JP2016176907A JP2015059258A JP2015059258A JP2016176907A JP 2016176907 A JP2016176907 A JP 2016176907A JP 2015059258 A JP2015059258 A JP 2015059258A JP 2015059258 A JP2015059258 A JP 2015059258A JP 2016176907 A JP2016176907 A JP 2016176907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
unit
learning
prediction
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015059258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6145623B2 (ja
Inventor
慶之 吉村
Yoshiyuki Yoshimura
慶之 吉村
米沢 裕司
Yuji Yonezawa
裕司 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawa Prefecture
Original Assignee
Ishikawa Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawa Prefecture filed Critical Ishikawa Prefecture
Priority to JP2015059258A priority Critical patent/JP6145623B2/ja
Publication of JP2016176907A publication Critical patent/JP2016176907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6145623B2 publication Critical patent/JP6145623B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】 より精度の高い位置測定システムを提供する。【解決手段】 位置測定システム1は、予め、移動体3の位置と、移動体3と各固定装置5間の電波の受信強度または電波の伝搬時間を取得した学習データから、移動体3の位置の予測方法である決定木を構築する。位置測定システム1は、移動体3と各固定装置5間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間と、決定された決定木とに基づいて、移動体3の位置を決定する。また、決定木を構築する際、Ramdom Forestを用いて、学習データからランダムに学習データセットを選択し、複数の決定木が構築される。【選択図】 図1

Description

本発明は、位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラムに関する。
例えば、特許文献1には、移動局から発信された電波を複数の基地局が受信し、該複数の基地局がそれぞれ受信した電波の受信結果に基づいて算出される該複数の基地局のそれぞれと前記移動局との距離と該複数の基地局のそれぞれの位置とに基づいて該移動局の位置を推定する移動局測位システムであって、前記複数の基地局のそれぞれと前記移動局との距離に関連する距離関連値を算出する第1の測距手段と、前記第1の測距手段とは異なる方法で、前記複数の基地局のそれぞれと前記移動局との距離に関連する距離関連値を算出する第2の測距手段と、前記複数の基地局のそれぞれについて、該基地局のそれぞれと前記移動局との距離に関する情報に基づいて、前記第1の測距手段から第2の測距手段へ切り換える測距手段切換手段とを有することを特徴とする移動局測位システムが開示されている。
また、文献2には、ZigBeeで利用されているLQI(リンク品質値)の値を用いて,端末の位置情報取得と移動中の端末がセンサーデータを送信するZigBeeを用いた位置情報の取得及びデータ転送システムが開示されている。
特開2009−85780号公報 信学技報, vol. 111, no. 355, SANE2011-129, pp. 13-17, 2011年12月
より精度の高い位置測定システムを提供することを目的とする。
本発明に係る位置測定システムは、 複数の固定装置と位置測定装置とを含み、移動体の位置を測定する位置測定システムであって、前記複数の固定装置が、互いに離間した複数の位置に配置され、前記固定装置は、前記移動体との間で電波を受信または送信し、前記位置測定装置は、複数の位置に配置された前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するデータ取得部と、互いに異なる複数の予測方法と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する予測部と、前記予測部による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定する位置決定部とを有する。
好適には、前記固定装置は、複数のタイミングで、前記移動体から受信または送信された電波を送受信し、前記予測部は、複数のタイミングで前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を入力データとして、前記移動体の位置を予測する。
好適には、前記位置測定装置は、前記移動体の複数の位置に関連付けられた複数の受信強度または伝搬時間のデータの中から、複数のデータの組合せと、前記データに含まれる受信強度または伝搬時間の組み合わせとを学習データセットとして選択する学習データ選択部と、前記学習データ選択部により選択された複数の学習データセットを用いて、予測に用いる複数の決定木を決定する学習部をさらに有し、前記予測部は、前記学習部により決定された複数の決定木それぞれを用いて、複数の予測結果を出力する。
好適には、前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、複数の前記固定装置それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、前記学習部は、ランダムに選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、前記予測部は、前記学習部により決定された複数の決定木と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する。
好適には、互いに近接して配置された複数の固定装置を固定装置セットとし、前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、前記固定装置セットに含まれる固定装置それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、前記学習部は、選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、前記データ取得部は、前記固定装置セットに含まれる固定装置それぞれによる受信強度または伝搬時間を入力データとして取得し、
前記予測部は、決定された複数の決定木と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する。
好適には、前記固定装置は、複数のタイミングで、前記移動体から送信された電波を受信、または、前記移動体は、複数のタイミングで、前記固定装置から送信された電波を受信し、前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、前記固定装置それぞれとの間で複数のタイミングで送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、前記学習部は、選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、前記データ取得部は、複数のタイミングにおける前記固定装置の受信強度または伝搬時間を入力データとして取得し、前記予測部は、決定された複数の決定木と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する。
好適には、前記位置測定装置は、前記予測部による複数の予測結果のばらつき度合に基づいて、前記位置決定部により決定される位置の精度を評価する精度評価部をさらに有する。
好適には、決定木のセットは、前記移動体のアンテナの複数の高さそれぞれに関連付けて用意されており、前記予測部による予測結果のばらつきに基づいて、前記移動体のアンテナの高さを判定する高さ判定部をさらに有し、前記位置決定部は、前記高さ判定部により判定された高さに関連付けられた決定木のセットによる予測結果を用いて、前記移動体の位置を決定する。
本発明に係る位置測定システム装置は、移動体の位置を測定する位置測定装置であって、既定の位置に固定された固定装置と、前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するデータ取得部と、互いに異なる複数の予測方法と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する予測部と、前記予測部による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定する位置決定部とを有する。
本発明に係る位置測定システム方法は、固定装置と位置測定装置とを含み、移動体の位置を測定する位置測定方法であって、前記固定装置が、前記移動体から発信された電波を受信するステップと、前記位置測定装置が、前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するステップと、前記位置測定装置が、互いに異なる複数の予測方法と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測するステップと、前記位置測定装置が、前記複数の予測方法による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定するステップと
を有する位置測定方法。
本発明に係るプログラムは、既定の位置に固定された固定装置と、移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するステップと、互いに異なる複数の予測方法と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測するステップと、前記複数の予測方法による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定するステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
本発明によれば、より精度の高い位置測定システムを提供することができる。
位置測定システム1の概要を説明する図である。 (a)は、固定装置5の設置方法を例示する図であり、(b)は、固定装置5のアンテナの指向性を例示する図である。 固定装置5の機能構成を例示する図である。 位置測定装置7のハードウェア構成を例示する図である。 位置測定装置7の機能構成を例示する図である。 学習データ選択部722の機能を例示する図である。 学習部724による構築されたX座標の決定木を例示する図である。 位置決定部750の機能を例示する図である。 信号強度情報を例示する図である。 位置測定システム1により、移動体3の高さと位置を決定する方法を例示する図である。 位置測定システム1による学習処理(S70)のフローチャートである。 位置測定システム1による移動体3の位置測定処理(S80)のフローチャートである。 変形例に係る位置測定システム1の概要を説明する図である。
図1は、本実施形態に係る位置測定システム1の概要を説明する図である。
図1に例示するように、位置測定システム1は、移動体3と、固定装置5と、位置測定装置7とで構成される。
位置測定システム1は、移動体3と固定装置5との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間に基づいて、位置測定装置7により、移動体3の位置を測定するシステムである。
移動体3は、位置の測定対象であり、固定装置5から電波を受信する無線通信モジュールであり、電波を送受信するアンテナを有する。また、移動体3は、識別番号(ID)を持ち、位置の測定対象物に取り付けられている。具体的には、移動体3は、固定装置5から受信した電波の受信強度または電波の伝搬時間と、その電波の送信元の固定装置5のIDと、自身のIDとを信号強度情報として位置測定装置7へ送信する。電波の受信強度とは、例えばRSSI(受信信号強度)であるが、LQI(リンク品質値)などの電波の受信強度と相関のある他の指標でもよい。位置の測定対象物への移動体3の取り付け方法は、移動体3が送受信する電波を遮蔽しないよう固定されていれば、特に限定されない。
固定装置5は、無線通信モジュールであり、電波を送受信するアンテナを有する。固定装置5は、測定対象である移動体3の位置の検出エリア内の各所に設置される。固定装置5は、互いに離間した複数の位置に配置されており、移動体3と同様に、IDを保有する。
位置測定装置7は、コンピュータであり、移動体3から送信される信号強度情報を受信する。具体的には、位置測定装置7は、複数の位置に配置された固定装置5のいずれかと有線通信もしくは無線通信で接続され、その通信接続された固定装置5を経由し、信号強度情報を移動体3から受信する。位置測定装置7が通信接続された固定装置5は、移動体3から信号強度情報を直接受信し、もしくは他の固定装置5を経由して移動体3から信号強度情報を受信し、その情報を位置測定装置7に通知する。位置測定装置7は、信号強度情報と、予め学習された学習データにより決定された、移動体3の位置の複数の予測方法とに基づいて、移動体3の位置を決定する。移動体3の位置は、位置の検出エリア内の地面もしくは床面上の位置を表すX座標、Y座標により示される。X座標、Y座標は位置の検出エリアの地面もしくは床面の平面上の位置を示す2次元座標であるが、XY座標系に限定するものではなく、極座標系など他の2次元座標系でもよい。
固定装置5が移動体3から送信される電波を受信し、信号強度情報を作成し、位置測定装置7へ送信することも可能であるが、移動体3が固定装置5から電波を受信し、信号強度情報を作成し、位置測定装置7へ送信することがより好ましい。これは、移動体3が各固定装置5から電波を受信する方が、位置測定システム1において、通信回数やデータ量が少なくなり、通信の輻輳やそれに伴うデータの欠落が発生しにくく、安定的に位置を測定しやすいためである。具体的には、変形例と共に後述する。
図2の(a)は、固定装置5の設置方法を例示する図であり、図2の(b)は、固定装置5のアンテナの指向性を例示する図である。
図2の(a)に例示するように、固定装置5は、位置の検出エリア内の各所に配置されるが、1箇所につき複数の固定装置5(固定装置5A‐a及び固定装置5A‐b)が配置されている。図2の(b)は、固定装置5のアンテナを上からみた水平方向の指向性を示しており、固定装置5は送信する電波の強度や受信する電波の感度が方向によって異なる。図2の(b)より、固定装置5A−aは、90°及び270°の方向に対する電波の指向性が低いことが分かる。この指向性の低い方向を補うために、固定装置5は、1箇所につき複数が互いに近接して配置され、互いに異なる指向性を有する複数の固定装置を固定装置セットとして位置の検出エリア内に配置される。具体的には、固定装置5A‐aが特定の箇所に設置された場合、固定装置5A−aのアンテナの指向性の低い方向を補うような向きに、固定装置5A‐bを設置する。より具体的には、固定装置5A‐bを固定装置5A‐aに対して90°回転させた形で設置する。このように固定装置5を設置することにより、指向性の影響を少なくすることが可能になる。例えば、指向性の影響により、固定装置5A‐aと移動体3間で送受信される電波の受信強度が弱くなり、さらには通信不安定や通信不能になった場合にも、固定装置5A−bと移動体3間で送受信される電波の受信強度が指向性の影響で低下することはない。つまり、移動体3がいずれの方向にあったとしても、固定装置5A−aと固定装置5A−bの少なくとも1つと、受信強度の低下という指向性の影響を受けることなく通信できる。これにより、指向性の影響で、移動体3の位置の測定結果の誤差が大きくなることを防ぐことができる。
また、アンテナには指向性に加えて偏波面があり、偏波面の影響によっても、固定装置5は送信する電波の強度や受信する電波の感度が方向によって異なる。そのため、固定装置5A−aが送信する電波の強度や受信する電波の感度が低下する方向を補うような向きに、固定装置5A−bを設置しても良い。また、このような偏波面の影響と指向性の影響の双方を考慮して、1箇所につき3個以上の固定装置5を設置しても良い。
また、このように固定装置5を設置することにより、電波障害物やマルチパスフェージングの影響を少なくすることができる。これは、移動体3と電波を送受信する際の電波障害物やマルチパスフェージングの影響の大きさが、このように1箇所につき複数設置した固定装置5のそれぞれで異なるためである。例えば、電波障害物やマルチパスフェージングの影響により、移動体3と固定装置5A‐a間で送受信される電波の受信強度が弱くなった信号強度情報が存在したとしても、マルチパスフェージングの影響を受けていない、移動体3と固定装置5A‐b間で送受信される電波の信号強度情報が測定できれば、マルチパスフェージングの影響を弱めることが可能になる。電波障害物やマルチパスフェージングの影響を少なくするには、固定装置5A−aから2cm〜30cm離間して固定装置5B−bを設置することが好ましい。
ただし、固定装置5A‐aと移動体3間の電波の受信強度と、固定装置5A‐bと移動体3間の電波の受信強度を平均などして一つにまとめることも可能であるが、それぞれを別個の学習データとして、また、入力データとして使用することがより好ましい。これは、測定結果の誤差をより小さくできるためである。
電波の受信強度と同様に、電波の伝搬時間についても、電波障害物やマルチパスフェージングの影響を受けるため、位置の検出エリア内の各所に配置される固定装置5を、1箇所につき複数設置することは、有効である。
図3は、本実施形態に係る移動体3の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、本例の移動体3には、移動体プログラム30がインストールされる。
移動体プログラム30は、電波送受信部300、変復調部302、送信時間管理部304、及び信号強度情報作成部306を有する。
電波送受信部300は、固定装置5により送信される電波を複数のタイミングで受信する。さらに、電波送受信部300は、位置測定装置7へ、信号強度情報(後述)を含む電波を送信する。具体的には、電波送受信部300は、固定装置5により送信される電波を受信し、変復調部302に通知する。さらに、電波送受信部300は、送信時間管理部304により管理される複数のタイミングで信号強度情報(後述)を位置測定装置7へ送信する。
変復調部302は、電波送受信部300により受信した電波の復調処理を行い、信号強度情報作成部306へ通知する。また、信号強度情報が通知された場合は、信号強度情報の変調処理を行い、電波送受信部300に通知する。
送信時間管理部304は、電波送受信部300により、固定装置5から送信される電波の受信間隔を決定する。具体的には、送信時間管理部304は、電波送受信部300により、0.5秒間隔で固定装置5から電波を受信するよう電波送受信部300を制御する。時間間隔の0.5秒は一例であり、これに限定するものではない。ただし、移動体3が10km/h以下の速度で移動する場合には0.01秒〜5秒の時間間隔が好ましく、0.1秒〜1秒がさらに好ましい。これは、この時間で、後述するようなマルチパスフェージングや電波障害物の影響の大きさが変化する程度の距離を移動体3が移動し、これによりマルチパスフェージングや電波障害物の影響の少ない信号強度情報(後述)を位置測定装置7へ送信することが可能になるためであり、かつ、位置測定システム1が位置を求めるために発生する時間遅れ(後述)を最小限にとどめることができるためである。
信号強度情報作成部306は、信号強度情報を作成する。具体的には、信号強度情報作成部306は、変復調部302により復調された電波に基づいて、固定装置5のIDを取得し、電波の受信信号強度(RSSI値)を測定する。そして、信号強度情報作成部306は、固定装置5のIDと、自身のIDと、RSSI値とが関連付けられたデータを信号強度情報として作成し、変復調部302に通知する。
なお、移動体プログラム30の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。また、移動体プログラム30は、例えば、CD−ROMなどの記録媒体に格納されており、この記録媒体を介してインストールされる。
図4は、位置測定装置7のハードウェア構成を例示する図である。
図4に例示するように、位置測定装置は、CPU200、メモリ202、HDD204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、固定装置5との通信を実現する。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボード及びマウスである。
図5は、本実施形態に係る位置測定装置7の機能構成を例示する図である。
図5に例示するように、位置測定装置7には、位置測定プログラム70がインストールされると共に、学習データデータベース600(学習データDB600)が構成される。
位置測定プログラム70は、学習データ取得部700、入力データ作成部710、予測部720、精度評価部730、高さ判定部740、位置決定部750、及び表示部760を有する。さらに、予測部720は、学習データ選択部722、学習部724、及び位置予測部726を有する。
なお、位置測定プログラム70の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。また、位置測定プログラム70は、例えば、CD−ROMなどの記録媒体に格納されており、この記録媒体を介してインストールされる。
学習データ取得部700は、移動体3の複数の位置に関連付けられた複数の信号強度情報のデータを取得する。具体的には、移動体3を計測対象エリアの様々な位置に置き、あるいは計測対象エリアで移動体3を移動させながら、移動体3から一定の時間間隔で送信される信号強度情報を複数回受信する。学習データ取得部700は、信号強度情報と、信号強度情報を受信した時刻と、その時刻における移動体3の位置(X,Y)が関連付けられたデータを学習データとして作成し、学習データDB600に格納する。
入力データ作成部710は、移動体3と固定装置5との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを移動体3から受信し、移動体3の位置の測定に用いる入力データを作成する。具体的には、入力データ部710は、移動体3により送信される信号強度情報を複数回受信し、受信した時刻を信号強度情報に関連付けて、入力データを作成する。入力データ作成部710は、作成した入力データを予測部720に通知する。入力データ作成部は、本発明に係るデータ取得部の一例である。
予測部720は、互いに異なる複数の予測方法と、入力データ作成部710により作成された入力データとを用いて、移動体3の位置を予測する。予測方法とは、学習データ選択部722(後述)及び学習部724(後述)により決定される移動体3の位置を予測する予測モデルを示した決定木である。具体的には、予測部720は、Random Forest(ランダムサンプリングされたデータに基づいて、決定した多数の決定木を使用する機械学習アルゴリズム)を使用して移動体3の位置を予測する。
学習データ選択部722は、移動体3の複数の位置に関連付けられた複数の受信強度または電波の伝搬時間のデータの中から、複数のデータの組合せと、データに含まれる受信強度または伝搬時間の組み合わせとを学習データセットとして選択する。また、学習データ選択部722は、複数の位置にある移動体3と、複数の固定装置5それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、学習データセットをランダムに選択する。さらに、学習データ選択部722は、複数の位置にある移動体3と、固定装置セットに含まれる固定装置5それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、学習データセットをランダムに選択する。具体的には、学習データ選択部722は、学習データDB600から、複数の学習データと複数の説明変数を学習データセットとしてランダムに選択する。学習データ選択部722は、このようにランダムに選択した学習データセットを複数用意する。
ここで、学習データ選択部722による複数の学習データセットの選択方法について説明する。
図6は、学習データ選択部722による複数の学習データセットの選択を表す図である。
図6に例示するように、学習データ選択部722は、目的変数である移動体3の位置(X,Y)に関連付けられた、時刻と固定装置5のIDから定まる説明変数、及びその説明変数の値であるRSSI値を保持する学習データから複数の学習データと複数の説明変数をランダムに選択し、学習データセットを複数作成する。学習部724(後述)は、各学習データセットに基づいて、決定木を構築する。例えば、図6に示すように、学習部724は、データ1やデータ5等の、現在時刻の固定装置5A−aのRSSI値や0.5秒前の固定装置5A−bのRSSI値等に基づいて、決定木1を構築する。つまり、図6における決定木1〜決定木mは、ぞれぞれ異なるデータ及び異なる説明変数に基づいて構築される。そのため、位置測定システム7は、複数の異なる決定木を有する。
学習部724は、学習データ選択部722によりランダムに選択された複数の学習データセットを用いて、移動体3の位置の予測に用いる複数の決定木を決定する。決定木とは、木構造を利用して、入力データに対応する予測値を決定するアルゴリズムを表現したものである。
図7は、学習部724による構築されたX座標の決定木の例である。
図7に例示するように、決定木の内部節点は説明変数に対応し、子節点への枝はその変数の取り得る値を示す。決定木の葉(端点)は、根(root)からの経路によって表される説明変数値に対して、目的変数の予測値を表す。具体的には、学習部724は、学習データ選択部722により作成された学習データセットに基づいて、移動体3のX座標を予測するための決定木と、移動体3のY座標を予測するための決定木とを、学習データセット毎に決定する。つまり、学習部724は学習データセットに基づき、移動体3の位置を予測する複数の決定木、すなわち決定木のセットをX座標とY座標それぞれに決定する。
位置予測部726は、学習部724により決定された複数の決定木それぞれと、取得された入力データとを用いて、移動体3の位置の予測結果を複数出力する。また、位置予測部726は、複数のタイミングで移動体3から受信された信号強度情報を入力データとして移動体3の位置を予測する。具体的には、位置予測部726は、入力データ作成部710により作成された入力データと、学習部724により決定された複数の決定木とに基づいて、移動体3の位置を決定木毎に予測する。より具体的には、位置予測部726は、学習部724により決定された各決定木に従って、入力データを用いた分岐を実施し、移動体3の予測位置を複数決定する。
精度評価部730は、予測部720による複数の予測結果のばらつき度合に基づいて、位置決定部750(後述)により決定される位置の精度を評価する。
具体的には、精度評価部730は、位置予測部726が予測した予測結果の精度指標を、移動予測部726の予測結果の分散や標準偏差に基づいて求める。この際、分散や標準偏差が大きい場合は精度が低く、これらが小さい場合は精度が高いと評価する。さらに、精度評価部730は、評価した精度指標を、高さ判定部740に通知する。
そして、精度評価部730は、精度指標を表示部760に通知する。また、一定期間、精度が低い評価が頻発しているか否かを判定し、一定期間、精度が低い評価が頻発していると判定した場合に、表示部760に一定期間、精度が低い評価が頻発していることを通知する。
高さ判定部740は、位置予測部726により出力された移動体3の位置の予測結果のばらつきに基づいて、移動体3のアンテナの高さを判定する。
具体的には、高さ判定部740は、位置予測部726が予測した予測結果の中から、精度評価部730により通知された精度指標の評価が最も高い予測結果を採用し、位置決定部750に通知する。
より具体的には、移動体3の高さ毎に決定木のセット(学習器)が構築されており、決定木のセット毎の予測結果が存在する場合に、高さ判定部740は、決定木のセット毎の予測結果のうち、最も精度の高い予測結果を位置決定部750に通知する。また高さ判定部740は、最も精度の高い予測結果を出した学習器の高さを、移動体3の高さに近い高さであると判定して、位置決定部750に通知する。
位置決定部750は、予測部720による複数の予測結果に基づいて、移動体3の位置を決定する。また、位置決定部750は、高さ判定部740により判定された高さに関連付けられた決定木のセットによる予測結果を用いて、移動体3の位置を決定する。
具体的には、図8に例示するように、位置決定部750は、予測部720により、各決定木から導かれた移動体3の位置の複数(図8ではm個)の予測結果の平均値を、移動体3(ID10)の位置の測定結果とする。また、移動体3の高さ毎に決定木のセット(学習器)が構築されており、決定木のセット毎の予測結果が存在する場合には、高さ判定部740から通知された予測結果の平均値を測定結果とする。位置決定部750は、測定結果を移動体3の位置として表示部760に通知する。また、位置決定部750は、移動体3の高さが高さ判定部740により通知されている場合は、測定結果と共に移動体3の高さを表示部760に通知する。
表示部760は、位置決定部750により通知された移動体3の位置を、移動体3のID、移動体3の高さに近いと判定された値、及び精度評価部730により通知された精度指標と共に表示する。
また、精度評価部730により、一定期間、精度が低い評価が頻発していると通知を受けた場合は、表示部760は、決定木が適正に機能していない、及び、再学習(学習データの再取得と、それに基づく決定木の構築)が必要であることを表示する。
図9は、位置測定装置7により作成される入力データを例示する図である。
移動体3は、固定装置5から送信される電波を受信し、信号強度情報を位置測定装置7へ送信する。信号強度情報には、移動体3のID、移動体3が受信した電波の送信元の固定装置5のID、及びそのRSSIが含まれる。移動体3は、このような信号強度情報を時間間隔を空けて複数回送信する。図9に例示するように、位置測定装置7は、移動体3から送信される信号強度情報を複数回受信し、信号強度情報に受信した時刻を関連付けて入力データを作成する。
図9に例示するように、入力データには、信号強度情報を受信した時刻、移動体3が受信した電波の送信元の固定装置5のID、移動体3のID、及びRSSIが含まれ、位置測定装置7は、作成した入力データを移動体3の位置測定に用いる。
次に、位置測定システム1による、入力データに含まれる、信号強度情報を受信した時刻の利用方法について説明する。
位置測定システム1は、入力データのうち、現時刻のRSSIだけではなく、過去の時刻(0.5秒前、1.0秒前)のRSSIを含めた入力データに基づいて、移動体3の位置を測定する。
移動体3の位置が僅かに変化しただけで、マルチパスフェージングの影響の程度は大きく異なるため、移動体3が移動中の場合には、時間とともにマルチパスフェージングの影響の度合いは変化する。そのため、ある瞬間のRSSI値のみに基づいて移動体3の位置を決定した場合、そのRSSI値がマルチパスフェージングの影響を大きく受けていた場合には、位置測定の結果と実際の移動体3の位置との誤差が大きくなる可能性がある。しかし、位置測定システム1は、例えば、マルチパスフェージングの影響が受けている現時刻だけではなく、現時刻に近い、マルチパスフェージングの影響が少ない可能性のある過去のRSSI値も用いて移動体3の位置を決定することにより、実際の移動体3の位置との誤差を小さくすることを可能にする。
また、移動体3が移動中に限らず、検出エリア内に電波障害物の移動物がある場合も、移動物によって検出エリア内を伝搬する電波の反射や、屈折、回折、吸収の状態が変わることによりマルチパスフェージングの影響が変化し、RSSI値は、時刻により変化する可能性がある。電波障害物の移動物とは、検出エリア内を移動する金属製の物品に限らず、人間(人体)を含む。さらに、固定装置5から移動機3への送信される電波の直接波が、電波障害物の移動物に反射、屈折、回折、吸収されることによっても、RSSI値は時刻により変化する。したがって、移動体3が静止している場合においても、検出エリア内に電波障害物の移動物がある場合には、現時刻のRSSIだけではなく、過去の時刻のRSSIを含めた入力データに基づいて、移動体3の位置を測定することは有効である。
また、位置測定システム1は、基準となる時刻の前後の時刻のRSSI値に基づいて、移動体3の位置を決定することがより好ましい。例えば、位置測定システム1は、現時刻〜2秒前のRSSI値に基づいて、現時刻から1.0秒前の移動体3の位置を決定する。これは、位置測定システム1が位置を求めるために時間遅れが発生するが、RSSI値がマルチパスフェージングや電波障害物の影響を大きく受けて不規則に変化したノイズ的なデータであるかどうかの判断が機械学習でより行いやすくなることから、より精度良く位置を検出することができるためである。
図10は、移動体3の高さが一定でない場合の移動体3の位置測定方法について例示する図である。
図10に例示するように、位置測定装置7は、予め、2つ以上の異なる、移動体3の高さにおいて、各固定装置5と移動体3との信号強度情報を取得し、学習データを作成して、高さ毎に学習器を構築する。学習器を構築するとは、学習データ選択部722により、学習データの組み合わせをランダムに選択し、学習部724により、学習データ選択部722により選択されたデータの組み合わせに基づいて、複数の決定木すなわち決定木のセットを決定することである。
位置予測部726は、入力データ作成部710により、作成された入力データと、高さ毎の各決定木とに基づいて、高さ毎の移動体3の位置の予測結果を出力する。
さらに、精度評価部730は、高さ毎の移動体3の位置の予測結果を評価し、高さ判定部740は、精度評価部730によりばらつきが少ないと評価された予測結果を出力した高さを、移動体3の高さに近いと判定する。
そして、位置決定部750は、ばらつきが少ないと評価された予測結果に基づいて、移動体3の位置を決定する。
移動体3及び固定装置5が有するアンテナには指向性や偏波面があり、送信される電波の強度や受信する電波の感度が方向によって異なるため、RSSIは、移動体3の高さが変化し、それにより移動体3から固定装置5への方向が変化しただけでも、大きく異なってくる。また、電波障害物による影響や、マルチパスフェージングの影響が移動体3の高さによって変化し、結果、RSSIが変化することがある。したがって、移動体3のXY座標上の位置が同一であっても、Z座標の位置が異なれば、RSSIは、大きく異なる場合がある。この課題に対して、位置測定システム1は、複数の高さにおいて、学習器を構築し、構築した学習器のうち、予測結果の精度が高い学習器を採用することにより、移動体3の高さに、より近い学習器を用いて移動体3の位置を予測できるため、より正確な移動体3の位置を測定することが可能である。
図11は、位置測定システム1による、学習処理(S70)を説明するためのフローチャートである。
図11に例示するように、ステップ700(S700)において、学習データ取得部700は、計測対象エリアの様々な位置に置かれた移動体3と各固定装置5との間の信号強度情報を受信し、学習データを作成する。具体的には、学習データ取得部700は、測定された移動体3の位置(X,Y)と、信号強度情報と、信号強度情報を受信した時刻とが関連付けられた学習データを作成し、学習データDB600に格納する。
ステップ705(S705)において、学習データ選択部722は、学習データDB600から、複数の学習データと複数の説明変数を学習データセットとしてランダムに選択する。また、学習データ選択部722は、複数の学習データセットを用意する。
ステップ710(S710)において、学習部724は、学習データ選択部722により選択された複数の学習データセットを用いて、移動体3の位置の予測に用いる複数の決定木を決定する。
ステップ715(S715)において、位置測定システム1は、X座標用、Y座標用の学習器が構築されたか否かを判定する。それぞれの学習器が構築されていない場合は、学習処理(S70)は、S710へ移行し、X座標を決定するための決定木、及びY座標を決定するための決定木を構築する。
ステップ720(S720)において、移動体3の高さが一定でない場合に、学習処理(S70)は、S725へ移行する。移動体3の高さが一定である場合は、学習処理(S70)は、終了する。
ステップ725(S725)において、位置測定システム1は、移動体3の高さ毎の学習器が構築されたか否かを判定する。移動体3の高さ毎の学習器が構築されていない場合に、学習処理(S70)は、S730へ移行し、移動体3の高さ毎の学習器が構築されている場合に、学習処理(S70)は、終了する。
ステップ730(S730)において、測定者は、移動体3の高さを変更し、移動体3を計測対象エリアの様々な位置に置く。その後、学習処理(S70)は、S700に移行し、移動体3の複数の高さ毎の学習器が構築されるまで処理を続ける。
図12は、位置測定システム1による、位置測定処理(S80)を説明するためのフローチャートである。
移動体3の複数の高さ毎のX座標用の学習器及びY座標用の学習器が構築されているものとする。
図12に例示するように、ステップ800(S800)において、入力データ作成部710は、移動体3から送信される信号強度情報に時刻情報を関連付けて入力データを作成し、位置予測部726へ通知する。
ステップ805(S805)において、位置予測部726は、入力データ作成部710より通知された入力データのうち、現在の時刻及び過去の時刻の信号強度情報と、学習部724により決定された複数の決定木とに基づいて、移動体3の位置を決定木毎に予測する。S805は、X座標の予測位置を決定するための複数の決定木(X座標用の学習器)に基づいた位置の予測結果と、Y座標の予測位置を決定するための複数の決定木(Y座標用の学習器)に基づいた位置の予測結果を出力する。
位置予測部726は、予測した決定木毎の予測結果を精度評価部730及び位置決定部750に通知する。
ステップ810(S810)において、位置測定システム1は、移動体3の全ての高さ毎の予測結果が出力されたか否かを判定する。すなわち、移動体3の全ての高さ毎のX座標用及びY座標用の決定木のセットに基づいた位置の予測結果が出力されたか否かを判定する。
位置測定処理(S80)は、移動体3の全ての高さ毎の予測結果が出力された場合に、S815に移行し、移動体3の全ての高さ毎の予測結果が出力されていない場合に、S805に移行する。
ステップ815(S815)において、精度評価部730は、位置予測部726から通知された移動体3の位置の決定木毎の予測結果の精度(ばらつき度合い)を、高さ毎に評価する。精度評価部730は、精度の評価結果を高さ判定部740と表示部760に通知する。位置測定処理(S80)は、精度評価部730によりいずれかの高さで精度が高い(ばらつき度合いが小さい)と判定された場合に、S820へ移行し、精度評価部730によりすべての高さにおいて精度が低い(ばらつき度合いが大きい)と判定された場合に、S840へ移行する。
ステップ820(S820)において、高さ判定部740は、精度評価部730により通知された、全ての高さ毎の予測結果のうち、最も精度が高い予測結果を採用し、位置決定部750に通知する。さらに、高さ判定部740は、最も精度が高い予測結果を導いた学習器の高さも、移動体3の高さに近い高さとして、位置決定部750に通知する。
ステップ825(S825)において、位置決定部750は、高さ判定部740により通知された予測結果の平均値を計算し移動体3の位置とし、高さ判定部740により通知された高さと共に、表示部760に通知する。
ステップ830(S830)において、表示部760は、位置決定部750により通知された移動体3の位置を移動体3のID、精度の評価結果、及び移動体3の高さと共に表示する。
ステップ835(S835)において、位置決定部750は、決定した移動体3の位置を、入力データ作成部710により通知された入力データと関連付け、学習データとして学習データDB600に格納する。
ステップ840(S840)において、精度評価部730は、一定期間、精度が低い評価が頻発しているか否かを判定し、位置測定処理(S80)は、精度評価部730により、一定期間、精度が低い評価が頻発していると判定された場合に、S845に移行し、一定期間、精度が低い判定が頻発していないと判定された場合に、S820に移行する。
ステップ845(S845)において、表示部760は、学習器が適正に機能していない、及び、再学習が必要であることを表示し、学習処理(S70)へ移行する。
以上説明したように、本実施形態の位置測定システム1は、移動体3と固定装置5間で送受信される電波の強度に基づいて、Random Forestを用いて、移動体3の位置を決定する。電波の強度は、移動体3と固定装置5間の距離によって変化し、一般に、距離が大きいほど電波の強度は低下するが、距離のみならず、アンテナの指向性や偏波面、マルチパスフェージング、電波障害物の影響によっても電波の強度が変化する。これに対し、位置測定システム1は、固定装置5を、固定装置5のアンテナの指向性の低い方向を補うように、また偏波面の影響を補うように、2cm〜30cm離間して、1箇所につき複数設置するため、指向性や偏波面の影響を受けにくくなると共に、移動体3と固定装置5間で送受信される信号強度情報には、マルチパスフェージング、及び電波障害物の影響を受けたものだけでなく、影響の少ないRSSI値のデータも含まれる。したがって、位置測定システム1は、決定木を構築するための学習データ及び位置を決定するための入力データに、これらの影響の少ないRSSI値のデータを含むことが可能であり、結果、位置測定システム1は、より精度の高い移動体3の位置を決定することができる。
また、位置測定システム1は、学習データ及び位置を決定するための入力データに、移動体3と固定装置5間で電波が送受信された複数の時刻におけるRSSI値を含む。これにより、学習データ及び位置を決定するための入力データに、ある時刻において、マルチパスフェージング、及び電波障害物の影響を受けたRSSI値が含まれていても、他の時刻において、その影響を受けていないRSSI値も含まれるため、マルチパスフェージング、及び電波障害物の影響を受けたRSSI値の影響を少なくすることができ、より精度の高い移動体3の位置を決定することができる。
さらに、位置測定システム1における学習データの説明変数の数は、固定装置5の設置箇所の数×各設置箇所における固定装置5の数×固定装置5と移動体3間で電波が送受信される時刻数となるため、学習データの説明変数は膨大な数となる。このように、目的変数(移動機3の位置)を予測するために、膨大な数の説明変数を用いることは、一般的に、汎化能力の低下につながる。つまり、学習データに含まれていない未知の入力データやノイズを含む入力データに対する予測の精度が低下することになる。これに対し、位置測定システム1は、Random Forestを用いることにより、学習データ選択部722が、学習データDB600から学習データをランダムに選択した上で、膨大な数の説明変数を全て使用するのではなく、ランダムに選択された一部の説明変数のみを使用して、移動体3の位置の予測に用いる複数の決定木(学習器)を決定するため、説明変数の数が膨大であっても、高い汎化能力を有することが可能である。これにより、マルチパスフェージングや電波障害物の影響で入力データにノイズを含むなど、学習データと入力データとが異なる場合でも、移動体3の位置を精度よく予測することが可能である。
加えて、位置測定システム1は、決定木に基づいて出力した予測結果のばらつき度合いに基づいて、移動体3の位置の測定結果の精度を求める。また、位置測定システム1は、予め、移動体3の高さ毎の学習器を構築しておくことにより、高さ毎の学習器の移動体3の予測結果の精度に基づいて、移動体3の高さを予測することも可能にする。
なお、上記実施形態では、固定装置5は、位置の検出エリア内の1箇所につき2つの固定装置5が配置されている場合について説明したが、これに限らず、ある固定装置5の感度の弱い角度を別の固定装置5の感度の強い角度となるような向きで設置できれば、3つ、又はそれ以上の固定装置5を1箇所に設置してもよい。
また、上記実施形態では、固定装置5は位置の検出エリア内の4箇所に配置されている場合について説明したが、これに限らず、検出エリアが広い場合などは、その広さに応じて配置箇所を増やしてもよい。
[変形例]
図13は、変形例に係る位置測定システム1の概要を説明する図である。
上記実施形態では、固定装置5が発信する電波を移動体3が受信する場合について説明したが、移動体3が発信する電波を固定装置5が受信してもよい。
図13に例示するように、変形例では、移動体3から発信される電波を受信した複数の固定装置5が、それぞれで信号強度情報を作成し、各固定装置5から個別に位置測定装置7へ信号強度情報を送信する。具体的には、固定装置5Aと移動体3、固定装置5Bと移動体3、固定装置5Cと移動体3、及び固定装置5Dと移動体3間の信号強度情報を各固定装置5で作成し、各固定装置5が位置測定装置7へと信号強度情報を送信する。信号強度情報を送信する際は、信号強度情報は、固定装置5を経由し、位置測定装置7に接続された固定装置5から位置測定装置7へ送信される。例えば、固定装置5Cは、固定装置5A及び固定装置5Bを経由して信号強度情報を位置測定装置7へ送信する。
しかし、図13に例示するように、位置測定装置7が接続されている固定装置5B周辺の通信量が増大している。つまり、変形例では、特定の移動体3に関する信号強度情報を収集するために、位置測定装置7は、固定装置の数に応じた回数の通信が必要となり、データ量も多くなるため、上記実施形態のように、移動体3が固定装置5から受信した電波に基づいて、信号強度情報を作成し、位置測定装置7に送信することがより好ましい。
上記実施形態では、移動体3と固定装置5との間で送受信される電波の受信強度を用いて移動体3の位置を測定しているが、移動体3と固定装置5との間で送受信される電波の伝搬時間(TOF:Time Of Flight)に基づいて、移動体3の位置を測定してもよい。電波の伝搬時間に基づいて、移動体3の位置を測定する場合は、学習データには、RSSIの代わりに電波の伝搬時間が含まれ、入力データには、RSSIの代わりに電波の伝搬時間が含まれる。
1…位置測定システム
3…移動体
5…固定装置
7…位置測定装置
50…固定装置プログラム
70…位置測定プログラム
200…CPU
202…メモリ
204…HDD
206…ネットワークIF
208…表示装置
210…入力装置
212…バス
300…電波送受信部
302…変復調部
304…送信時間管理部
306…信号強度情報作成部
600…学習データデータベース
700…学習データ取得部
710…入力データ作成部
720…予測部
722…学習データ選択部
724…学習部
726…位置予測部
730…精度評価部
740…高さ判定部
750…位置決定部
760…表示部

Claims (11)

  1. 複数の固定装置と位置測定装置とを含み、移動体の位置を測定する位置測定システムであって、
    前記複数の固定装置が、互いに離間した複数の位置に配置され、
    前記固定装置は、前記移動体との間で電波を受信または送信し、
    前記位置測定装置は、
    複数の位置に配置された前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するデータ取得部と、
    互いに異なる複数の予測方法と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する予測部と、
    前記予測部による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定する位置決定部と
    を有する
    位置測定システム。
  2. 前記固定装置は、複数のタイミングで、前記移動体から受信または送信された電波を送受信し、
    前記予測部は、複数のタイミングで前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を入力データとして、前記移動体の位置を予測する
    請求項1に記載の位置測定システム。
  3. 前記位置測定装置は、
    前記移動体の複数の位置に関連付けられた複数の受信強度または伝搬時間のデータの中から、複数のデータの組合せと、前記データに含まれる受信強度または伝搬時間の組み合わせとを学習データセットとして選択する学習データ選択部と、
    前記学習データ選択部により選択された複数の学習データセットを用いて、予測に用いる複数の決定木を決定する学習部
    をさらに有し、
    前記予測部は、前記学習部により決定された複数の決定木それぞれを用いて、複数の予測結果を出力する
    請求項1又は2に記載の位置測定システム。
  4. 前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、複数の前記固定装置それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、
    前記学習部は、ランダムに選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、
    前記予測部は、前記学習部により決定された複数の決定木と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する
    請求項3に記載の位置測定システム。
  5. 互いに近接して配置された複数の固定装置を固定装置セットとし、
    前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、前記固定装置セットに含まれる固定装置それぞれとの間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、
    前記学習部は、選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、
    前記データ取得部は、前記固定装置セットに含まれる固定装置それぞれによる受信強度または伝搬時間を入力データとして取得し、
    前記予測部は、決定された複数の決定木と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する
    請求項3に記載の位置測定システム。
  6. 前記固定装置は、複数のタイミングで、前記移動体から送信された電波を受信、または、前記移動体は、複数のタイミングで、前記固定装置から送信された電波を受信し、
    前記学習データ選択部は、複数の位置にある前記移動体と、前記固定装置それぞれとの間で複数のタイミングで送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間の実測値の中から、前記学習データセットをランダムに選択し、
    前記学習部は、選択された複数の学習データセットを用いて、複数の決定木を決定し、
    前記データ取得部は、複数のタイミングにおける前記固定装置の受信強度または伝搬時間を入力データとして取得し、
    前記予測部は、決定された複数の決定木と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する
    請求項3に記載の位置測定システム。
  7. 前記位置測定装置は、
    前記予測部による複数の予測結果のばらつき度合に基づいて、前記位置決定部により決定される位置の精度を評価する精度評価部
    をさらに有する
    請求項1に記載の位置測定システム。
  8. 決定木のセットは、前記移動体のアンテナの複数の高さそれぞれに関連付けて用意されており、
    前記予測部による予測結果のばらつきに基づいて、前記移動体のアンテナの高さを判定する高さ判定部
    をさらに有し、
    前記位置決定部は、前記高さ判定部により判定された高さに関連付けられた決定木のセットによる予測結果を用いて、前記移動体の位置を決定する
    請求項3に記載の位置測定システム。
  9. 移動体の位置を測定する位置測定装置であって、
    既定の位置に固定された固定装置と、前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するデータ取得部と、
    互いに異なる複数の予測方法と、前記データ取得部により取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測する予測部と、
    前記予測部による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定する位置決定部と
    を有する位置測定装置。
  10. 固定装置と位置測定装置とを含み、移動体の位置を測定する位置測定方法であって、
    前記固定装置が、前記移動体から発信された電波を受信するステップと、
    前記位置測定装置が、前記固定装置と前記移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するステップと、
    前記位置測定装置が、互いに異なる複数の予測方法と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測するステップと、
    前記位置測定装置が、前記複数の予測方法による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定するステップと
    を有する位置測定方法。
  11. 既定の位置に固定された固定装置と、移動体との間で送受信される電波の受信強度または電波の伝搬時間を示すデータを入力データとして取得するステップと、
    互いに異なる複数の予測方法と、取得された入力データとを用いて、前記移動体の位置を予測するステップと、
    前記複数の予測方法による複数の予測結果に基づいて、前記移動体の位置を決定するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2015059258A 2015-03-23 2015-03-23 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム Active JP6145623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015059258A JP6145623B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015059258A JP6145623B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016176907A true JP2016176907A (ja) 2016-10-06
JP6145623B2 JP6145623B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=57069299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015059258A Active JP6145623B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6145623B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018194383A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 東日本電信電話株式会社 状態判定システム及び学習システム
JP2018194379A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 東日本電信電話株式会社 位置判定システム及び学習システム
JP2019220116A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 日立造船株式会社 情報処理装置、判定方法、および対象物判定プログラム
CN110691982A (zh) * 2017-06-23 2020-01-14 株式会社村田制作所 位置推断系统
JP2020101413A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 富士通株式会社 測位システム、情報処理装置、及び、測位校正プログラム
JP2020112521A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 太陽誘電株式会社 位置検出システム、算出装置、プログラムおよび位置検出方法
CN113168466A (zh) * 2018-12-14 2021-07-23 三菱电机株式会社 学习识别装置、学习识别方法以及学习识别程序
WO2022244112A1 (ja) * 2021-05-18 2022-11-24 日本電信電話株式会社 位置推定装置、位置推定方法、及び、位置推定プログラム
WO2023149274A1 (en) * 2022-02-03 2023-08-10 Denso Corporation Machine learning generation for real-time location
JP7410510B2 (ja) 2020-02-10 2024-01-10 株式会社グルーヴノーツ 位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラム
WO2024019167A1 (ja) * 2022-07-22 2024-01-25 京セラ株式会社 通信方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11178041A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム及び位置検出方法
JP2004242122A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Hitachi Ltd 無線信号の伝搬時間差に基づく端末位置の測位方法及び測位システム
JP2008547355A (ja) * 2005-06-28 2008-12-25 マイクロソフト コーポレーション 既存の無線基地局を利用する測位サービス
JP2011158459A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ntt Docomo Inc パターン分類を使用した、無線端末が屋内にあるかどうかの推定
JP2012514385A (ja) * 2008-12-29 2012-06-21 マイクロソフト コーポレーション 二次センサおよび信号強度を用いるgpsの修正
JP2014524167A (ja) * 2011-06-10 2014-09-18 グーグル・インク 3段階のプロセスを用いた屋内における階と位置の推定

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11178041A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム及び位置検出方法
JP2004242122A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Hitachi Ltd 無線信号の伝搬時間差に基づく端末位置の測位方法及び測位システム
JP2008547355A (ja) * 2005-06-28 2008-12-25 マイクロソフト コーポレーション 既存の無線基地局を利用する測位サービス
JP2012514385A (ja) * 2008-12-29 2012-06-21 マイクロソフト コーポレーション 二次センサおよび信号強度を用いるgpsの修正
JP2011158459A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ntt Docomo Inc パターン分類を使用した、無線端末が屋内にあるかどうかの推定
JP2014524167A (ja) * 2011-06-10 2014-09-18 グーグル・インク 3段階のプロセスを用いた屋内における階と位置の推定

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018194379A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 東日本電信電話株式会社 位置判定システム及び学習システム
JP2018194383A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 東日本電信電話株式会社 状態判定システム及び学習システム
CN110691982A (zh) * 2017-06-23 2020-01-14 株式会社村田制作所 位置推断系统
JP7219023B2 (ja) 2018-06-22 2023-02-07 日立造船株式会社 情報処理装置および対象物判定プログラム
JP2019220116A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 日立造船株式会社 情報処理装置、判定方法、および対象物判定プログラム
CN113168466A (zh) * 2018-12-14 2021-07-23 三菱电机株式会社 学习识别装置、学习识别方法以及学习识别程序
JP2020101413A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 富士通株式会社 測位システム、情報処理装置、及び、測位校正プログラム
JP7135829B2 (ja) 2018-12-20 2022-09-13 富士通株式会社 測位システム、情報処理装置、及び、測位校正プログラム
JP2020112521A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 太陽誘電株式会社 位置検出システム、算出装置、プログラムおよび位置検出方法
JP7410510B2 (ja) 2020-02-10 2024-01-10 株式会社グルーヴノーツ 位置推定装置、位置推定方法及び位置推定プログラム
WO2022244112A1 (ja) * 2021-05-18 2022-11-24 日本電信電話株式会社 位置推定装置、位置推定方法、及び、位置推定プログラム
WO2023149274A1 (en) * 2022-02-03 2023-08-10 Denso Corporation Machine learning generation for real-time location
WO2024019167A1 (ja) * 2022-07-22 2024-01-25 京セラ株式会社 通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6145623B2 (ja) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6145623B2 (ja) 位置測定システム、位置測定装置、位置測定方法、及びプログラム
CN114747257B (zh) 估计无线通信网络中信号遮蔽障碍物的位置的方法和设备
Farid et al. Recent advances in wireless indoor localization techniques and system
KR102235544B1 (ko) 채널 지연 결정 방법, 측위 방법, 및 관련 장치
US9002378B2 (en) Method and system for estimation of mobile station velocity in a cellular system based on geographical data
US8131312B2 (en) Method and system for construction of radio environment model
JP5710778B2 (ja) ワイヤレス局のセルフポジショニング
JP2005517932A (ja) 放出器位置決めシステム
US8583050B2 (en) Building influence estimation apparatus and building influence estimation method
JP4957770B2 (ja) 位置推定システム、位置推定装置、位置推定方法及びプログラム
JP2010038895A (ja) 測位システム、測位方法及び測位プログラム
JP6291873B2 (ja) 無線測位装置
RU2573592C2 (ru) Способ и узел для локализации узла в беспроводной сети
US11856552B2 (en) Devices and methods for automatically labelling high-accuracy indoor localization and determining location information
CN104066175A (zh) 基于WiFi的室内定位系统及方法
US11171730B2 (en) Method and apparatus for performing drive test in mobile communication system
Obreja et al. Indoor localization using radio beacon technology
US11349583B2 (en) Prorogation environment recognition method and propagation environment recognition apparatus
US10547964B2 (en) Method and device for estimating accuracy of a position determination
US11733344B2 (en) Interference source searching method and interference source searching apparatus
US20220070688A1 (en) Adaptation of a beam sweep in a communications network
EP4196814A1 (en) Estimating a location of a user equipment
KR102302807B1 (ko) 위치 측위 방법 및 장치
Engström et al. Evaluation and testing of techniques for indoor positioning
JP2005274205A (ja) 無線局位置推定装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6145623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250