JP2016176805A - 検品装置及び検品方法 - Google Patents

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森 広幸
Hiroyuki Mori
広幸 森
二郎 芝村
Jiro Sibamura
二郎 芝村
信吾 山下
Shingo Yamashita
信吾 山下
権藤 卓也
Takuya Gondo
卓也 権藤
淳 倉山
Atsushi Kurayama
淳 倉山
淳 味生
Atsushi Mino
淳 味生
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Abstract

【課題】物品を透過した透過X線に基づいて算出されるX線吸収度、或いはX線吸収量を利用して被搬送物内の物品の検品が可能な検品装置を提供する。
【解決手段】集品ライン52により搬送される商品箱50に収納される物品51の検品を行うX線検品システム10が、物品51に対してX線を照射するX線発生装置14と、X線発生装置14から照射されて物品51を透過した透過X線を検出するラインセンサと、商品箱50に収納される物品51の検品を行う制御システム20と、を備え、制御システム20が、予め算出された検品対象となり得る物品毎のX線吸収度と、ラインセンサでの検出に基づいて算出されたX線吸収度と、を比較することにより商品箱50に収納される物品51の検品を行うように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送手段によって搬送される商品箱等の被搬送物に収納されている物品の検品装置及び検品方法に関するものである。
従来、物流センター等において各種物品を出荷する場合には、ユーザ(消費者、中間業者等)からの物品要求情報(注文、出荷計画等)に応じて、ユーザ(配送先)別の商品箱に各種物品を仕分ける。そして、仕分けた商品箱内の物品の品種及び個数を物品要求情報の内容と照合する作業(検品作業)を行った後、配送先へ出荷を行う。
上記検品作業は、特許文献1の荷物監視システムのようなX線システムを備えた検品装置により行う場合がある。
特許文献1の荷物監視システムは、撮像トンネルを備え、当該撮像トンネルに出荷する商品箱を通過させ、その通過させている間に商品箱内のX線透過画像を取得する。そして、取得したX線透過画像に基づいて商品箱内に収納されている物品の数量を数えるように構成されている。
特表2012−504085号公報
しかしながら、特許文献1の荷物監視システムのようなX線システムを備えた検品装置は、物品を透過した透過X線からX線透過画像を取得し、その取得したX線透過画像に基づいて、単に、商品箱内に収納されている物品を判別するだけであり、物品を透過した透過X線に基づいて算出されるX線吸収度、或いはX線吸収量を利用して物品を判別するものではなかった。
そこで、本発明は、物品を透過した透過X線に基づいて算出されるX線吸収度、或いはX線吸収量を利用して被搬送物内の物品の検品が可能な検品装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明のうち請求項1に記載の検品装置は、搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品を行う検品装置であって、前記物品に対してX線を照射するX線照射部と、前記X線照射部から照射されて前記物品を透過した透過X線を検出するX線検出部と、前記被搬送物に収納される物品の検品を行う検品部と、を具備し、前記検品部は、予め算出された検品対象となり得る物品毎のX線吸収度と、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収度と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うものである。
上記構成では、X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収度を用いて被搬送物に収納される物品の検品を行う。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検品装置において、前記検品部は、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収度を数値化し、数値化されたX線吸収度に基づいて物品の検品を行うものである。
上記構成では、数値化したX線吸収度を用いて物品の検品を行う。
さらに、請求項3に記載の発明は、搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品を行う検品装置であって、前記物品に対してX線を照射するX線照射部と、前記X線照射部から照射されて前記物品を透過した透過X線を検出するX線検出部と、前記被搬送物に収納される物品の検品を行う検品部と、を具備し、前記検品部は、予め算出された検品対象となり得る物品毎のX線吸収量と、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収量と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うものである。
上記構成では、X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収量を用いて被搬送物に収納される物品の検品を行う。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の検品装置において、前記検品部は、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収量を数値化し、数値化されたX線吸収量に基づいて物品の検品を行うものである。
上記構成では、数値化したX線吸収量を用いて物品の検品を行う。
さらにまた、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検品装置において、前記X線照射部は、前記被搬送物に対して複数方向からX線を照射するものである。
上記構成では、被搬送物に対して複数方向から照射されたX線を透過X線として検出し、検出された複数方向からの透過X線に基づいて、X線吸収度或いはX線吸収量を算出する。
さらにまた、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検品装置において、前記X線検出部での検出に基づいて、前記被搬送物に収納される物品の画像を形成する画像形成部を備え、前記検品部は、前記画像形成部によって形成された物品の画像から物品の輪郭を判別し、判別した物品の輪郭毎に物品の検品を行うものである。
上記構成では、物品のX線画像から物品の輪郭を判別し、判別した物品の輪郭毎にX線吸収度或いはX線吸収量を算出して物品の検品を行う。
さらにまた、請求項7に記載の発明は、搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品方法であって、前記物品に対してX線を照射して、前記物品を透過した透過X線を検出し、検出した透過X線に基づいてX線吸収度を算出し、検出した透過X線に基づいて算出したX線吸収度と、予め算出した検品対象となり得る物品毎のX線吸収度と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行う方法である。
上記構成では、検出した透過X線に基づいて算出されたX線吸収度を用いて被搬送物に収納される物品の検品を行う。
さらにまた、請求項8に記載の発明は、搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品方法であって、前記物品に対してX線を照射して、前記物品を透過した透過X線を検出し、検出した透過X線に基づいてX線吸収量を算出し、検出した透過X線に基づいて算出したX線吸収量と、予め算出した検品対象となり得る物品毎のX線吸収量と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行う方法である。
上記構成では、検出した透過X線に基づいて算出されたX線吸収量を用いて被搬送物に収納される物品の検品を行う。
本発明の検品装置によれば、物品を透過した透過X線に基づいて算出されるX線吸収度、或いはX線吸収量を物品の判別に利用することで、被搬送物内に収納されている(又は収納されるべき)物品の検品を行うことができる。
本発明に係る検品装置の一例であるX線検品システムの全体構成図である。 (a)は、同X線検品システムの平面図、(b)は、同X線検品システムの側面断面図である。 X線検品システムにおける物品の検品方法を示すフローチャートである。
まず、本発明の検品装置に係るX線検品システム10について説明する。
X線検品システム10は、物流センター等において各種物品51を出荷する際に、ユーザ別に仕分けた商品箱50(「被搬送物」の一例)内の物品51の品種及び個数を、ユーザからの物品要求情報の内容と照合する作業(検品作業)を行うシステムである。また、X線検品システム10は、商品箱50内に混入した物品51以外の異物(例えば、針、安全ピン等)を検出する。なお、X線検品システム10は、物流センター等において各種物品を出荷する際の検品作業を行うものに限定されるものではなく、物流センター等において各種物品が入荷(納品)される際の検品作業を行うものであっても構わない。
図1に示すように、X線検品システム10は、物品要求情報に応じて物品51を商品箱50に集品する際に商品箱50を搬送する集品ライン52(「搬送手段」の一例)の最後部或いは中途部に配置され、集品ライン52から搬送される商品箱50内の物品51を検品する。
また、X線検品システム10は、制御装置53に接続されている。
制御装置53は、例えば、中央処理装置と、ハードディスク等の記憶装置と、を備えたパーソナルコンピュータ或いはPCサーバ等の汎用コンピュータによって構成され、入力される情報に基づいて情報処理を実行可能に構成されている。制御装置53は、物流センター等における仕分け設備54(ゾーンコントローラ55等)及びX線検品システム10(制御システム20)に接続され、設備全体の制御を行う。
制御装置53は、X線検品システム10を制御するに際し、商品箱50に関する情報をX線検品システム10に送信する。ここで、商品箱50に関する情報とは、いわゆる集品データ(ピッキングデータ)等であり、例えば、商品箱50のコード、形状、大きさ等、商品箱50に収納されている物品51のコード、商品名、数量、形状、大きさ等、出荷先のコード、名称、物品要求情報等、集品(ピッキング)及び検品に際して必要な商品箱50、物品51及び出荷先に関する様々な情報(データ)である。
図1に示すように、X線検品システム10は、主に、出荷する物品51(商品箱50)に対してX線を照射してその透過X線を検出するためのX線照射検出装置11(「X線照射部」、「X線検出部」の一例)と、X線照射検出装置11に物品51を搬出入するための搬送装置12と、X線照射検出装置11及び搬送装置12を制御する制御システム20(「検品部」の一例)と、から主に構成されている。
搬送装置12は、例えば、ベルトコンベア等で構成されている。搬送装置12は、その両端部が集品ライン52に連結されている。搬送装置12は、その一端部側(上流側)から商品箱50を受け入れてX線照射検出装置11へ搬入する。そして、X線照射検出装置11による処理が完了した商品箱50をその他端部側(下流側)から搬出し、集品ライン52に移載する。ここで、X線検品システム10において物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致していると判断された場合は、そのまま商品箱50が搬送装置12の下流側から搬出され、合致しない場合は、X線照射検出装置11の出口側の作業者Hが該当する商品箱50内の物品51の品種及び個数を目視で確認する。
また、搬送装置12の上流側には、X線照射検出装置11へ搬入する商品箱50を検知するセンサ56が設けられている。センサ56は、制御システム20に接続され、検出信号を制御システム20に送信する。
図2に示すように、X線照射検出装置11は、搬送装置12を跨ぐように設けられX線を遮蔽する筐体13と、搬送中の商品箱50(物品51)に対してX線を照射する第1及び第2のX線発生装置14・15(「X線照射部」の一例)と、商品箱50(物品51)を透過した透過X線を検出する第1及び第2のラインセンサ16・17(「X線検出部」の一例)と、CCDカメラ18と、シグナルタワー19と、から主に構成されている。
筐体13は、物品51の検品を行う空間内のX線を遮蔽するものである。筐体13は、その一端部に商品箱50を搬入するための入口部13Aと、その他端部に商品箱50を搬出するための出口部13Bと、が設けられている。筐体13には、その入口部13Aから出口部13Bにかけて搬送装置12が設けられている。そして、搬送装置12が入口部13Aから出口部13Bに向けて商品箱50を水平に搬送する。すなわち、X線照射検出装置11においては、商品箱50が筐体13内を通過する間にX線が照射されてその透過X線が検出される。
第1及び第2のX線発生装置14・15は、搬送装置12によって搬送される商品箱50(物品51)に対してX線を照射するものである。
第1X線発生装置14は、筐体13の内部上方に設けられ、搬送装置12によって搬送される商品箱50(物品51)の上方からX線を照射する。
第2X線発生装置15は、筐体13の内部側方であって搬送装置12の搬送面より上方に設けられ、搬送装置12によって搬送される商品箱50(物品51)の側方からX線を照射する。
このように、X線照射検出装置11においては、商品箱50の上方に第1X線発生装置14を設けるとともに、商品箱50の側方に第2X線発生装置15を設けることで、商品箱50に対して二方向(複数方向)からX線を照射する。
なお、図2においては、第2X線発生装置15を商品箱50の搬送方向に対して左側に配置しているが、これに限定されるものではなく、商品箱50(物品51)の側方からX線を照射可能な位置であれば、第2X線発生装置15を商品箱50の搬送方向に対して右側に配置しても構わない。
第1及び第2のラインセンサ16・17は、第1及び第2のX線発生装置14・15から照射されて商品箱50(物品51)を透過した透過X線を検出するものである。
第1ラインセンサ16は、搬送装置12を挟んで第1X線発生装置14と対向するように筐体13の内部下方に設けられる。
第2ラインセンサ17は、第2X線発生装置15と対向するように筐体13の内部側方に設けられる。
このように、X線照射検出装置11においては、商品箱50の下方に第1ラインセンサ16を設けるとともに、商品箱50の側方に第2ラインセンサ17を設けることで、商品箱50に対して二方向(複数方向)から透過X線を検出する。
なお、図2においては、第2ラインセンサ17を商品箱50の搬送方向に対して右側に配置しているが、これに限定されるものではなく、第2X線発生装置15と対向する位置であれば、第2ラインセンサ17を商品箱50の搬送方向に対して左側に配置しても構わない。
CCDカメラ18は、商品箱50の上面のカラー画像を撮影するためのカメラである。CCDカメラ18は、筐体13の内部上方に設けられ、搬送装置12によって搬送される商品箱50(物品51)の上方からカラー画像を撮影する。
シグナルタワー19は、商品箱50内の物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致しているか否かを表示する。シグナルタワー19は、例えば、赤色の表示灯、黄色の表示灯、青色の表示灯を重ねて構成される。そして、例えば、商品箱50内の物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致していない場合には赤色の表示灯が点灯し、合致している場合には青色の表示灯が点灯し、その他、筐体13内で異常が発生した場合には黄色の表示灯が点灯する。
制御システム20は、例えば、中央処理装置と、ハードディスク等の記憶装置と、を備えたパーソナルコンピュータ或いはPCサーバ等の汎用コンピュータによって構成され、入力される情報に基づいて情報処理を実行可能に構成されている。制御システム20は、X線照射検出装置11及び搬送装置12を制御するとともに、X線照射検出装置11により検出された透過X線に基づいて商品箱50内の物品51の品種の判別及び個数の計数を行う。
また、制御システム20は、検品対象物品の基準X線吸収度、基準X線吸収量、基準画像及び商品箱50に関する情報を管理する。
ここで、物品のX線吸収度とは、物品のX線吸収係数μと、物品の密度ρと、物品の厚さtと、を乗じた値であり、物品に照射される照射X線の強度(照射X線量)Iと、物品を透過した透過X線の強度(透過X線量)Iと、の比の自然対数により求められる。そして、検品対象物品の基準X線吸収度とは、商品箱50に収納される予定の物品に対して予め算出されたX線吸収度であり、検品対象物品の特定及び数量の計数の際に基準となる値である。
また、物品のX線吸収量とは、物品のX線吸収係数μと、物品の密度ρと、物品の厚さtと、物品の面積Sと、を乗じた値であり、物品に照射される照射X線の強度(照射X線量)Iと、物品を透過した透過X線の強度(透過X線量)Iと、の比の自然対数により求めた物品のX線吸収度と、そのX線吸収度を求めた物品の面積と、の積により求められる。そして、検品対象物品の基準X線吸収量とは、商品箱50に収納される予定の物品に対して予め算出されたX線吸収量であり、検品対象物品の特定及び数量の計数の際に基準となる値である。
さらに、検品対象物品の基準画像とは、商品箱50に収納される予定の物品を予め撮影した画像であり、検品対象物品の特定及び数量の計数の際に基準となる画像である。検品対象物品の基準画像は、制御システム20において形成されるX線透過画像及びカラー画像に対応させて形成される。
検品対象物品の基準X線吸収度、基準X線吸収量、及び基準画像は、検品対象物品に対して3方向(検品対象物品の搬送方向に対して上下方向、左右方向、斜め方向)から照射される照射X線の強度(照射X線量)Iと、その照射X線に対応する透過X線の強度(透過X線量)Iと、から構成される。
図1に示すように、制御システム20は、X線照射検出装置11(第1及び第2のX線発生装置14・15、第1及び第2のラインセンサ16・17、CCDカメラ18)に接続されている。制御システム20は、第1及び第2のラインセンサ16・17からX線検出信号を受信し、CCDカメラ18から画像信号を受信する。
また、制御システム20は、制御装置53及びセンサ56に接続されている。制御システム20は、制御装置53からの制御信号或いはセンサ56からの検出信号に基づいて第1及び第2のX線発生装置14・15等を制御する。さらに、制御システム20は、算出した物品51のX線吸収度及びX線吸収量、形成及び抽出した画像、計数した物品51の品種及び個数等の情報を制御装置53に送信する。
さらにまた、制御システム20は、商品箱50内の物品51の画像を形成する画像形成部21と、画像形成部21によって形成された画像から検品対象物品の画像を抽出する画像抽出部22と、商品箱50内の物品51のX線吸収度及びX線吸収量を算出する算出部23と、検品対象物品の基準X線吸収度、基準X線吸収量、基準画像及び商品箱50に関する情報を記憶する記憶部24と、算出部23によって算出された検品対象物品のX線吸収度及びX線吸収量、並びに画像抽出部22によって抽出された検品対象物品の画像から商品箱50内の物品51の品種の判定及び個数の計数を行う判定部25と、を主に備える。制御システム20の各部は、動作を行うためのプログラムをそれぞれ備え、当該プログラムに基づいて動作を行う。
画像形成部21は、第1及び第2のラインセンサ16・17で検出された透過X線信号及びCCDカメラ18からの画像信号に基づいて商品箱50内の物品51の画像を形成する。具体的には、画像形成部21は、第1のラインセンサ16で検出された透過X線信号に基づいて商品箱50の上面のX線透過画像を形成する。また、第2のラインセンサ17で検出された透過X線信号に基づいて商品箱50の側面のX線透過画像を形成する。さらに、CCDカメラ18からの画像信号に基づいて商品箱50の上面のカラー画像を形成する。
画像抽出部22は、画像形成部21によって形成されたX線透過画像或いはカラー画像に基づいて商品箱50内の検品対象物品の画像を抽出する。特に、画像抽出部22は、画像形成部21によって形成された画像から商品箱50内の検品対象物品の輪郭を抽出する。画像抽出部22は、画像形成部21によって形成された画像から検品対象物品の画像を抽出するための複数の画像抽出プログラムを備える。画像抽出部22は、複数の画像抽出プログラムから、検品対象物品の画像抽出に最適な1つの画像抽出プログラムを選択することにより検品対象物品の画像を抽出する。なお、画像抽出部22は、最適な複数(2つ以上)の画像抽出プログラムを選択する(組み合わせる)ことにより検品対象物品の画像を抽出しても構わない。
複数の画像抽出プログラムは、例えば、画像形成部21によって形成されたX線透過画像に対して静的二値化処理を行うプログラムと、当該X線透過画像に対して動的二値化処理を行うプログラムと、画像形成部21によって形成されたX線透過画像における検品対象物品の画像の輪郭を抽出して細線化処理を行うプログラム等から構成される。なお、複数の画像抽出プログラムは上記のプログラムに限定されるものではなく、画像形成部21によって形成されたX線透過画像から特定の検品対象物品の画像を抽出可能なプログラムであれば良い。
算出部23は、第1及び第2のラインセンサ16・17で検出された透過X線信号に基づいて商品箱50内の物品51のX線吸収度及びX線吸収量を算出する。具体的には、画像形成部21は、第1のラインセンサ16で検出された透過X線信号に基づいて商品箱50の上方から照射される照射X線に対する物品51のX線吸収度及びX線吸収量を算出する。また、第2のラインセンサ17で検出された透過X線信号に基づいて商品箱50の側方から照射される照射X線に対する物品51のX線吸収度及びX線吸収量を算出する。算出部23は、画像抽出部22が抽出した検品対象物品の輪郭毎の物品51のX線吸収度及びX線吸収量を算出する。
記憶部24は、物品51の検品前に事前に算出した検品対象物品の基準X線吸収度及び基準X線吸収量と、事前に形成した検品対象物品の基準画像と、検品対象物品の相性特性(飽和し易い組み合わせ、類似するX線吸収度及びX線吸収量等の物品の判別が困難な場合に関する情報)と、事前に制御装置53から取得した商品箱50に関する情報と、を記憶する。基準X線吸収度、基準X線吸収量、基準画像、及び相性特性の各データは、検品対象物品の形状、カテゴリー別等にグループ化して記憶部24に記憶されることで、算出部23によって算出された検品対象物品のX線吸収度、X線吸収量、及び画像形成部21が形成したX線透過画像、カラー画像の各データと比較し易いようになっている。
記憶部24は、制御装置53或いは仕分け設備54から送信される情報を記憶する。また、記憶部24は、算出部23によって算出された検品対象物品のX線吸収度及びX線吸収量を記憶するとともに、画像形成部21が形成したX線透過画像及びカラー画像と、画像抽出部22が抽出した検品対象物品の画像と、を記憶する。すなわち、記憶部24は、出荷時における商品箱50内の物品51のX線吸収度と、X線吸収量と、画像データと、を記憶する。これらのデータを記憶することにより、商品箱50内の物品51の有無を出荷後に確認することができる。
判定部25は、算出部23によって算出された商品箱50内の検品対象物品のX線吸収度或いはX線吸収量と、記憶部24に記憶されている検品対象物品の基準X線吸収度或いは基準X線吸収量と、に基づいて検品対象物品の品種の判定及び個数の計数等を行う。また、判定部25は、画像抽出部22によって抽出された商品箱50内の検品対象物品の画像を解析し、画像抽出部22によって抽出された検品対象物品の画像と、記憶部24に記憶されている検品対象物品の基準画像及び商品箱50に関する情報と、に基づいて、商品箱50内の検品対象物品の品種の判定及び個数の計数等を行う。
次に、X線検品システム10の動作について説明する。
図2に示すように、商品箱50が集品ライン52から筐体13の入口部13Aへ搬送されると、センサ56は商品箱50を検知し、検出信号を制御システム20に送信する。制御システム20は、送信される検出信号及び搬送装置12の搬送速度に基づいて、商品箱50が筐体13内(物品51の検品を行う空間内)を通過するタイミングを演算する。
第1及び第2のX線発生装置14・15は、制御システム20によって演算されたタイミングに応じて、搬送装置12によって搬送される商品箱50に対してX線を照射する。また同様に、CCDカメラ18は、上記タイミングに応じて、商品箱50の上方からの画像を撮影する。なお、商品箱50内の物品51の画像をX線透過画像のみで形成する場合には、第1及び第2のX線発生装置14・15のみが作動し、CCDカメラ18は作動しない。また、商品箱50内の物品51の上方からの画像をカラー画像で形成し、側面の画像をX線透過画像で形成する場合には、第2のX線発生装置15及びCCDカメラ18が作動し、第1のX線発生装置14は作動しない。
第1及び第2のX線発生装置14・15よりX線が照射されると、第1及び第2のラインセンサ16・17は、商品箱50(物品51)を透過した透過X線の強度(透過X線量)を検出する。そして、第1及び第2のラインセンサ16・17は、検出した透過X線の強度(透過X線量)を透過X線信号として制御システム20に送信する。また、CCDカメラ18は、商品箱50の上方からの画像を撮影すると、画像信号を制御システム20に送信する。
制御システム20において上記透過X線信号或いは画像信号を受信すると、画像形成部21は、上記透過X線信号或いは画像信号に基づいて商品箱50内の物品51の画像を作成する。具体的には、画像形成部21は、第1のラインセンサ16から送信された透過X線信号に基づいて商品箱50の上方からのX線透過画像を形成する。また、画像形成部21は、第2のラインセンサ17から送信された透過X線信号に基づいて商品箱50の側方からのX線透過画像を形成する。さらに、画像形成部21は、CCDカメラ18から送信された画像信号に基づいて商品箱50の上方からのカラー画像を形成する。
画像抽出部22は、画像形成部21が形成した画像から検品対象物品の画像を抽出する。この時、画像抽出部22は、画像形成部21が形成した画像の状態(撮影状態)、或いは検品する検品対象物品の収納状態等に応じて、複数の画像抽出プログラムからいずれか1つの画像抽出プログラムを選択して検品対象物品の画像を抽出する。画像抽出部22は、抽出した検品対象物品の画像から検品対象物品の輪郭を抽出する。
算出部23は、上記透過X線信号に基づいて商品箱50内の物品51のX線吸収度及びX線吸収量を、画像抽出部22が抽出した検品対象物品の輪郭毎に算出する。具体的には、算出部23は、第1のラインセンサ16から送信された透過X線信号に基づいて商品箱50の上方から照射される照射X線に対する物品51のX線吸収度及びX線吸収量を、画像抽出部22が抽出した検品対象物品の輪郭毎に算出する。また、画像形成部21は、第2のラインセンサ17から送信された透過X線信号に基づいて商品箱50の側方から照射される照射X線に対する物品51のX線吸収度及びX線吸収量を、画像抽出部22が抽出した検品対象物品の輪郭毎に算出する。
算出部23は、検品対象物品の輪郭毎に算出した物品51のX線吸収度及びX線吸収量を数値化する。
判定部25は、算出部23が数値化した物品51のX線吸収度及びX線吸収量と、記憶部24に記憶されている検品対象物品の数値化された基準X線吸収度、数値化された基準X線吸収量、及び商品箱50に関する情報と、に基づいて、検品対象物品の品種を判定し、個数を計数する。
算出部23によって数値化された物品51のX線吸収度及びX線吸収量は、物品毎に一定の値となる。このため、判定部25が、数値化された物品51のX線吸収度(X線吸収量)と、記憶部24に記憶されている数値化された基準X線吸収度(基準X線吸収量)と、を比較することで、物品の品種の判定及び個数の計数が可能となる。
また、この数値化された物品51のX線吸収度(X線吸収量)は、物品51が重なっている場合には、重なった物品51同士のX線吸収度(X線吸収量)が合算されて数値化される。このため、数値化されたX線吸収度(X線吸収量)の値を加減算することにより、物品51の重なりの有無及び各物品51の品種を判定することができる。
さらに、数値化された物品51の「X線吸収量」は、物品51のどの角度から算出された値であっても、その物品51においては一定の値となる。そのため、斜め積みの物品或いは不定形品の検品については、数値化された物品51の「X線吸収量」を用いることが望ましい。また、商品箱50内に収納されている全ての物品51のX線吸収量の総和(全X線吸収量)を用いることも望ましい。物品51のX線吸収量の総和(全X線吸収量)を算出することで、商品箱50内に収納されている物品51の総重量が算出され、この物品51の総重量に基づき物品51の検品を行う。
一方で、判定部25は、画像抽出部22が抽出した画像を解析する。そして、判定部25は、画像抽出部22が抽出した画像と、記憶部24に記憶されている検品対象物品の基準画像及び商品箱50に関する情報と、に基づいて、検品対象物品の品種を判定し、個数を計数する。
さらに、判定部25は、判定した検品対象物品の品種及び個数を、ユーザからの物品要求情報の内容と照合する。そして、検品対象物品の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致する場合には、判定部25は、シグナルタワー19に対して、合致していることを示す青色の表示灯を点灯する旨の指示信号を送信する。また、物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致していない場合には、判定部25は、シグナルタワー19に対して、合致していないことを示す赤色の表示灯を点灯する旨の指示信号を送信する。
シグナルタワー19は、判定部25からの指示信号により青色或いは赤色の表示灯を点灯する。なお、物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致していない場合(シグナルタワー19の表示灯が赤色に点灯している場合)、作業者Hは搬送装置12により搬送される対象の商品箱50内の物品51の品種及び数量を目視で確認して検品する。また、物品51の品種及び個数が物品要求情報の内容と合致している場合(シグナルタワー19の表示灯が青色に点灯している場合)には、作業者Hによる目視確認をせずに、商品箱50を搬送装置12によりそのまま搬送し出荷する。
次に、X線検品システム10における物品の検品方法について説明する。
上述のように、X線検品システム10においては、制御システム20の画像形成部21によって形成された画像の状態(撮影状態)、商品箱50に収納されている検品対象物品の品種、数量或いは収納状態等に応じて検出対象物品の画像の抽出方法(画像抽出プログラム)を選択することにより、画像形成部21によって形成された画像から検品対象物品の画像を抽出し、検品対象物品毎の輪郭を検出する。そして、検出した検出対象物品の輪郭毎に数値化された物品51のX線吸収度及びX線吸収度を算出し、算出した物品51のX線吸収度或いはX線吸収度に基づいて物品51の品種の判定及び個数の計数を行う。具体的には以下の通りである。
図3に示すように、画像形成部21によって画像が形成されると(S1)、画像抽出部22は形成された商品箱50の上面及び側面のX線透過画像から商品箱50に収納されている物品51の座標及び傾きを取得する(S2)。そして、画像抽出部22は、上記X線透過画像に対して所定の閾値で二値化処理を行う(S3)。さらに、画像抽出部22は、二値化処理を行った上記X線透過画像から物品51の輪郭を抽出して細線化し、細分化した上記X線透過画像をベクトル化して物品51の形状及び大きさを想定することにより物品51の輪郭を検出する(S4)。
算出部23は、画像抽出部22によって検出された物品51の輪郭毎に、物品51におけるX線吸収度を算出する(S5)。具体的には、算出部23は、商品箱50の上面のX線透過画像から検出された物品51の輪郭毎のX線吸収度と、商品箱50の側面のX線透過画像から検出された物品51の輪郭毎のX線吸収度と、それぞれ算出する。さらに、算出部23は、算出した物品51のX線吸収度を数値化する(S6)。
判定部25は、算出部23が数値化した物品51のX線吸収度と、記憶部24に記憶されている物品51の基準X線吸収度と、を比較し、商品箱50内に該当する検品対象物品があるか否かを判断する(S7)。判定部25は、検品対象物品があると判断すると(S7−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50内に規定数量収納されているか否かを判断する(S8)。判定部25は、当該検品対象物品が商品箱50に規定数量収納されていると判断すると(S8−Yes)、記憶部24に記憶されている商品箱50に関する情報に基づいて、他に検品対象物品があるか否かを判断する(S9)。判定部25は、他に検品対象物はないと判断すると(S9−No)、シグナルタワー19に対して指示信号(青色の表示灯点灯)を送信し、検品を終了させる。また、判定部25が、他に検品対象物があると判断すると(S9−Yes)、さらに、画像抽出部22は、上記X線透過画像から物品51の輪郭を検出する(S4)。算出部23は、物品51の輪郭毎に物品51のX線吸収度を算出して(S5)数値化する(S6)。判定部25は、物品51のX線吸収度と、物品51の基準X線吸収度と、を比較し、商品箱50内に該当する検品対象物品があるか否かを判断する(S7)。
一方、判定部25は、物品51のX線吸収度と、物品51の基準X線吸収度と、を比較し(S7)、商品箱50内に該当する検品対象物品がないと判断する(S7−No)、或いは、商品箱50内に該当する検品対象物品があると判断し(S7−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50に規定数量収納されていないと判断すると(S8−No)、算出部23は、画像抽出部22によって検出された物品51の輪郭毎に、物品51におけるX線吸収量を算出する(S10)。具体的には、算出部23は、商品箱50の上面のX線透過画像から検出された物品51の輪郭毎のX線吸収量と、商品箱50の側面のX線透過画像から検出された物品51の輪郭毎のX線吸収量と、それぞれ算出する。さらに、算出部23は、算出した物品51のX線吸収量を数値化する(S11)。
判定部25は、算出部23が数値化した物品51のX線吸収量と、記憶部24に記憶されている物品51の基準X線吸収量と、を比較し、商品箱50内に該当する検品対象物品があるか否かを判断する(S12)。商品箱50内で物品51が斜め積みされている場合、或いは商品箱50に収納されている物品51が不定形品等である場合には、物品51の「X線吸収度」の比較では物品51を充分に検出することができない場合がある。そのため、さらに物品51の「X線吸収量」を比較することで、より確実に商品箱50に収納されている物品51を検出する。
判定部25は、商品箱50内に検品対象物品があると判断すると(S12−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50内に規定数量収納されているか否かを判断する(S13)。判定部25は、当該検品対象物品が商品箱50内に規定数量収納されていると判断すると(S13−Yes)、記憶部24に記憶されている商品箱50に関する情報に基づいて、他に検品対象物品があるか否かを判断する(S9)。
一方、判定部25は、物品51のX線吸収量と、物品51の基準X線吸収量と、を比較し(S12)、商品箱50内に該当する検品対象物品がないと判断する(S12−No)、或いは、商品箱50内に該当する検品対象物品があると判断し(S12−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50に規定数量収納されていないと判断すると(S13−No)、画像抽出部22は、画像形成部21によって形成された商品箱50の上面及び側面のX線透過画像、或いはカラー画像から商品箱50に収納されている物品51の特長(空孔率、孔率、孔率比率、色、輝度値等)を抽出する(S14)。
判定部25は、画像抽出部22が抽出した物品51の特長と、記憶部24に記憶されている物品51の特長情報と、を比較し、商品箱50内に該当する検品対象物品があるか否かを判断する(S15)。商品箱50内に野菜等の独自の物品特性(空孔が多い等)を有する物品51が収納されている場合には、物品51の「X線吸収度」或いは「X線吸収量」の比較では物品51を充分に検出することができない場合がある。そのため、さらに物品51の特長を画像を介して比較することで、より確実に商品箱50に収納されている物品51を検出する。
判定部25は、商品箱50内に検品対象物品があると判断すると(S15−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50内に規定数量収納されているか否かを判断する(S16)。判定部25は、当該検品対象物品が商品箱50内に規定数量収納されていると判断すると(S16−Yes)、記憶部24に記憶されている商品箱50に関する情報に基づいて、他に検品対象物品があるか否かを判断する(S9)。
一方、判定部25は、画像抽出部22が抽出した物品51の特長と、記憶部24に記憶されている物品51の特長情報と、を比較し(S15)、商品箱50内に該当する検品対象物品がないと判断する(S15−No)、或いは、商品箱50内に該当する検品対象物品があると判断し(S15−Yes)、当該検品対象物品が商品箱50に規定数量収納されていないと判断すると(S16−No)、シグナルタワー19に対して指示信号(赤色の表示灯点灯)を送信し、検品を終了させる。
以上のように、上記実施例に係るX線検品システム10によると、物品51を透過した透過X線に基づいて算出されるX線吸収度、或いはX線吸収量を物品51の判別に利用することで、商品箱50内に収納されている(又は収納されるべき)物品51の検品を行うことができる。
また、上記実施例に係るX線検品システム10によると、数値化したX線吸収係数、或いはX線吸収量を用いることにより、被搬送物内での物品の重なり部分をX線吸収係数、或いはX線吸収量の数値の加減により算出することができるため、容易に商品箱50内の積層物の検出を行うことができる。
さらに、上記実施例に係るX線検品システム10によると、複数方向(上方及び側方)から検出される透過X線に基づいて、X線吸収係数或いはX線吸収量を算出することができるため、積層物品或いは不定形物品を容易に検品することができ、より精度良く商品箱50内の物品51を検品することができる。特に、鉄の缶詰等の飽和する物品51(X線の吸収量が大きくX線透過画像が真っ黒に映る物品51)については、複数方向(上方及び側方)から透過X線を検出することで飽和のリスクを軽減することができる。
さらにまた、上記実施例に係るX線検品システム10によると、X線画像或いはカラー画像と、算出したX線吸収係数或いはX線吸収量と、を組み合わせることにより、物品51の検品を行うことから、より精度良く商品箱50内の物品51を検品することができる。
なお、本実施の形態においては、X線透過画像から抽出した物品51の輪郭毎にX線吸収度及びX線吸収量を算出して物品51を検品しているが、これに限定されるものではなく、X線透過画像を介さずに、透過X線信号に基づいて直接X線吸収度及びX線吸収量を算出し、物品51を検品しても構わない。
また、本実施の形態においては、「X線吸収度」での比較を行った後に「X線吸収量」の比較を行っているが、これに限定されるものではなく、「X線吸収度」での比較を行わずに、「X線吸収量」のみの比較により物品51の検品を行っても構わない。さらに、「X線吸収量」の代りに、商品箱50に収納されている全ての物品51における「X線吸収量」の合計である「総X吸収量」を比較して物品51の検品を行っても構わない。
さらに、本実施の形態においては、透過X線画像において検品対象物品が飽和している(真っ黒に映り重なりが検出できない)場合には、その検品対象物品の商品箱50での位置を検知しても構わない。検品対象物品の商品箱50での位置は、透過X線画像内でのその検品対象物品の大きさを測定することで判断できる。すなわち、透過X線画像内での検品対象物品の大きさが大きい場合には、その検品対象物品がX線発生装置14・15から近い位置にあることがわかる。つまり、その検品対象物品が上方位置或いは第2のX線発生装置15が設けられている側にあることがわかる。その検品対象物品が上方位置にあると判断できれば、その検品対象物品が重なって収納されている可能性があると判断できる。
さらにまた、本実施の形態においては、物品51の検品状態をランク分けし、その検品ランクに基づいて、再度物品51の検品を行っても構わない。具体的には、透過X線画像或いはカラー画像の画像データのマッチングに基づいて検品を行った場合、X線吸収度或いはX線吸収量の算出に基づいて検品を行った場合を上位ランクとし、透過X線画像或いはカラー画像の画像データから空孔率等を算出して物品51の特長を抽出する特長抽出に基づいて検品を行った場合を中位ランクとし、総X線吸収量の算出に基づいて検品を行った場合を下位ランクとして、ランク分けする。そして、集品ライン52において、下位ランクの商品箱50が搬送されてきた場合には、その搬送されてきた商品箱50の前後の商品箱50と、先行ゾーンで投入可能な一定範囲の商品箱50と、の検品ランクを確認する。そして、確認した商品箱50の検品ランクが上位ランク又は下位ランクの場合には、下位ランクの商品箱50は誤投入の可能性が低いとしてそのまま搬送させる。なお、上記ランク分けの基準及び判断方法は状況に応じて任意に決定できる。
10 X線検品システム(検品装置)
14 第1のX線発生装置(X線照射部)
15 第2のX線発生装置(X線照射部)
16 第1のラインセンサ(X線検出部)
17 第2のラインセンサ(X線検出部)
20 制御システム(検品部)
21 画像形成部
50 商品箱(被搬送物)
51 物品
52 集品ライン(搬送手段)

Claims (8)

  1. 搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品を行う検品装置であって、
    前記物品に対してX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部から照射されて前記物品を透過した透過X線を検出するX線検出部と、
    前記被搬送物に収納される物品の検品を行う検品部と、
    を具備し、
    前記検品部は、予め算出された検品対象となり得る物品毎のX線吸収度と、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収度と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うこと
    を特徴とする検品装置。
  2. 前記検品部は、
    前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収度を数値化し、
    数値化されたX線吸収度に基づいて物品の検品を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の検品装置。
  3. 搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品を行う検品装置であって、
    前記物品に対してX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部から照射されて前記物品を透過した透過X線を検出するX線検出部と、
    前記被搬送物に収納される物品の検品を行う検品部と、
    を具備し、
    前記検品部は、予め算出された検品対象となり得る物品毎のX線吸収量と、前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収量と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うこと
    を特徴とする検品装置。
  4. 前記検品部は、
    前記X線検出部での検出に基づいて算出されたX線吸収量を数値化し、
    数値化されたX線吸収量に基づいて物品の検品を行うこと
    を特徴とする請求項3に記載の検品装置。
  5. 前記X線照射部は、前記被搬送物に対して複数方向からX線を照射すること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検品装置。
  6. 前記X線検出部での検出に基づいて、前記被搬送物に収納される物品の画像を形成する画像形成部を備え、
    前記検品部は、
    前記画像形成部によって形成された物品の画像から物品の輪郭を判別し、
    判別した物品の輪郭毎に物品の検品を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検品装置。
  7. 搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品方法であって、
    前記物品に対してX線を照射して、前記物品を透過した透過X線を検出し、
    検出した透過X線に基づいてX線吸収度を算出し、
    検出した透過X線に基づいて算出したX線吸収度と、予め算出した検品対象となり得る物品毎のX線吸収度と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うこと
    を特徴とする検品方法。
  8. 搬送手段によって搬送される被搬送物に収納される物品の検品方法であって、
    前記物品に対してX線を照射して、前記物品を透過した透過X線を検出し、
    検出した透過X線に基づいてX線吸収量を算出し、
    検出した透過X線に基づいて算出したX線吸収量と、予め算出した検品対象となり得る物品毎のX線吸収量と、を比較することにより前記被搬送物に収納される物品の検品を行うこと
    を特徴とする検品方法。

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