JP2016175850A - 化粧直し用化粧料および化粧方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メイクアップ化粧後のヨレ、化粧浮き、てかり等を解消して、簡易的にすばやく化粧直しができる化粧直し用乳化組成物の提供。【解決手段】成分(A)〜(C)を含有する化粧直し用乳化組成物。(A)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量が0.15〜1.6質量%(B)ポリメチルシルセスキオキサンの配合量が1〜14質量%(C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーの配合量が0.75〜6質量%【効果】該化粧直し用乳化組成物は、使用性・使用感に優れ、特に時間経過により効果の低減したメイクアップ化粧料の上から塗布する簡単な作業により、すばやくきれいに仕上がる化粧直しを可能にする。【選択図】なし

Description

本発明は、メイクアップ化粧料の化粧直し効果に非常に優れた化粧直し用化粧料に関する。さらに詳しくは、本発明は、塗布後時間の経過とともに汗や皮脂などにより効果の低減したメイクアップ化粧料に対しクレンジングや拭き取りなどの除去作業を必要とせず、さらに下地の塗り直しやおしろいを必要としない、簡単ですばやくかつきれいに化粧直しをすることを可能とした化粧直し用乳化組成物および化粧直し方法に関する。
従来より、肌を美しく表現する目的で様々なメイクアップ化粧料が市販されている。しかし、メイクアップ化粧料は塗布後時間の経過とともに汗や皮脂などによりヨレ・浮き・てかりなどの化粧崩れが起きてしまい、化粧直しを余儀なくされている。そのため化粧を直すことを目的とする「化粧直し用化粧料」が一般的に用いられている。
化粧直しの方法は、大きく二種類に分けられる。一つは、ヨレたメイクアップ化粧料やヨレの原因となる皮脂を一旦落としてから再度化粧をやり直す方法であり、もう一つはヨレたメイクアップ化粧料の上から通常のファンデーションを重ね付けする方法である。
化粧を一旦落とし、その後化粧をやり直す場合に利用される化粧直し用化粧料には、崩れてしまったメイクアップ化粧料を除去するクレンジング効果を有するものや、クレンジング効果と下地効果を併せ持つもの、再度塗布したメイクアップ化粧料の崩れを防ぐ効果を有する皮膜形成剤を用いたもの等が挙げられる。クレンジング効果を有するものとしては例えば、クレンジングシート(特許文献1参照)や脂取り紙(特許文献2および特許文献3、特許文献4参照)などが挙げられる。しかし、これらはヨレたメイクアップ化粧料の除去後にもう一度下地やファンデーションを塗る必要があり、簡便さに欠けていた。クレンジング効果と下地効果を併せ持つものとしては乳化タイプのもの(特許文献5参照)などが挙げられる。これらの化粧料はヨレたメイクアップ化粧料の除去後に下地の塗り直しを必要としない。しかし、その後にファンデーションの塗り直しを必要とするため、簡便さに欠けていた。
一方、ヨレてしまったメイクアップ化粧料の上から重ねて付けるタイプの化粧直し用化粧料としては、粉末タイプがある(特許文献6および特許文献7参照)。これらの製品は通常のファンデーションの重ね付けで生じやすいムラ付きを抑えたもので、自然な仕上がりを目指したものであった。しかし、これらの粉末タイプの化粧直し用化粧料では、皮溝や毛穴に落ちたファンデーションなど、肌上の崩れてしまったメイクアップ化粧料を十分になじませることができないため化粧崩れが改善されにくく、化粧直し効果が不十分であった。また、メイクアップ化粧料の上から重ねて付けるタイプとして、粉末タイプはあっても、リキッドタイプやクリームタイプといった乳化物タイプは利用されていなかった。その理由として、通常、乳化物タイプのファンデーションを崩れたメイクアップ化粧料の上から塗布しても、メイクのヨレが悪化したりムラ付きとなってしまったりすることから、乳化物タイプの製品は本来化粧直しには不向きであることが挙げられていた。
乳化物タイプの製品を用いて化粧直しを行うのが困難と考えられる中で、更に崩れたメイクアップ化粧料をなじませて広げることできれいに化粧直しを完成させる発想は今までになされなかったことである。
本発明で使用した(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーはどれも化粧料への配合例がある。例えば(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは主に乳化剤や感触改良剤等として用いられる。ポリメチルシルセスキオキサンや(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーに関しても、主にパウダー製品の感触改良剤として用いられているが、化粧直しの効果は知られていない。
特開2001−2528号 特開2003−204824号 特開2003−183125号 特開2002−255737号 特開2008−247785号 特開2012−193128号 特開2009−286733号
すなわち、本発明の課題は、メイクアップ化粧後のヨレ、化粧浮き、てかり等を解消して、メイクアップ化粧料を除去することなく、簡易的にすばやく化粧直しができる化粧直し用乳化組成物を提供することにある。
本発明者は、メイクアップ化粧料の化粧直しがより簡単で、よりきれいにできる化粧直し用乳化組成物を提供すべく、鋭意検討した結果、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーを全て含有する乳化組成物を、既にヨレてしまったメイクアップ化粧料の上から塗布することにより、メイクアップ化粧料となじむことで崩れた状態で固定されたメイクアップ化粧料の偏りを改善することができ、化粧崩れを効果的に改善し、さらにきれいに化粧直しが仕上がることを見出した。即ちメイクアップ化粧料の除去や新たなメイクアップ化粧料の塗布を必要とせず、素早く簡易な作業で美しくメイク直しが仕上がることを発見した。特に、上記課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
次の成分(A)〜(C)、
(A)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
(B)ポリメチルシルセスキオキサン
(C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー
を、含有することを特徴とする
化粧直し用乳化組成物を提供するものである。
本発明の化粧直し用乳化組成物は、使用性・使用感に優れ、特に時間経過により効果の低減したメイクアップ化粧料の上から塗布する簡単な作業により、すばやくきれいに仕上がる化粧直しが可能となった化粧直し用乳化組成物に関するものである。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に用いられる成分(A)の(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは既知の化合物であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。成分(A)は常法に従って製造することができ、例えば、ジメトキシジメチルシロキサンとビニルジメチルメトキシシロキサンを脱アルコール縮合させた後、アゾビスイソブチロニトリルなどの重合開始剤を用いて、付加重合させることにより製造することができる。本発明においては主に化粧直し後のべたつきや毛穴の目立ちを抑えることに寄与するが、(B)成分と(C)成分との組み合わせにおいて肌上のメイクアップ化粧料とよくなじみ、また、良好な化粧直し効果をもたらすことができる。
(A)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、一般に化粧料に配合されるものでは粉末状で粒径の異なるものや、粉末をシリコーン油に膨潤させたゲル状のものが存在するが、特に限定されることなく配合が可能である。この中でも、化粧直し後の仕上がりの観点からソフトフォーカス効果の高いもの、即ちヘイズ値が高く光をより拡散する性質のものが好ましい。また、一般に市販品を配合することが可能であり、具体的にはKSG−016FやKSG−19(信越化学工業製)などがある。
(A)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量は、化粧直し用乳化組成物中0.15〜1.6質量%が好ましく、さらに好ましくは0.2〜1.2質量%であることがよい。この配合量中では肌上のメイクアップ化粧料とよくなじむので、肌上の崩れたメイクアップ化粧料に重ねて塗ることが可能である。また、化粧のヨレ・浮き・てかりなどの化粧崩れを十分に改善し、良好な仕上がりをもたらすことができる。しかし、配合量が0.15質量%未満では肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまなくなるので重ね塗りができなくなり、十分な化粧直し効果を発揮できなくなる場合がある。一方1.6質量%を超えると化粧料の、のびに重みが出てしまい、肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまなくなり、また、毛穴を逆に目立たせてしまい仕上がりが不十分となる場合がある。
本発明に用いられる成分(B)ポリメチルシルセスキオキサンはメチルトリメトキシシロキサンをアルカリ水溶液中で乳化重合させた球状粉体であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明においては主に化粧直し後のべたつきや毛穴の目立ちを抑えることに寄与するが、(A)成分、(C)成分と組み合わせることにより肌上のメイクアップ化粧料に重ねて塗ることができ、また、良好な化粧直し効果をもたらすことが可能である。
(B)ポリメチルシルセスキオキサンとしては、一般に化粧料に配合されるものでは粉末状で粒子径の異なるものがあるが、特に限定されることなく配合が可能である。この中でも、化粧直し後の仕上がりの観点から形状が球状であるものがより好ましい。また、一般に市販品を配合することが可能であり、トスパール 145A(モメンティブ社製)などがある
(B)ポリメチルシルセスキオキサンの配合量は、化粧直し用乳化組成物中1〜14質量%が好ましく、さらに好ましくは5〜13質量%であることがよい。この配合量中では肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじみ、また、化粧崩れを十分に改善し、良好なメイク直し効果をもたらすことができる。しかし、配合量が1質量%未満ではべたつくようになり、化粧直しとしての仕上がりが不十分となる場合がある。一方14質量%を超えると化粧料に重みが出てしまい、肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまなくなり、化粧崩れの改善や仕上がりが不十分となる場合がある。
本発明に用いられる成分(C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーはトリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートを反応させて得られたポリマーを粉末にしたウレタン樹脂であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明においては主にべたつきの改善に寄与するが、(A)成分、(B)成分と組み合わせることにより、肌上のメイクアップ化粧料とよくなじみ、また、良好な化粧直し効果をもたらすことが可能である。
(C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーとしては、一般に化粧料に配合されるものでは粉末状で粒子径の異なるものがあるが、特に限定されることなく配合が可能である。この中で、仕上がりの観点から形状は球状であるものがより好ましい。また、一般に市販品を配合することが可能であり、プラスチックパウダーD−400(東色ピグメント社製)などがある。
(C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーの配合量は、化粧直し用乳化組成物中0.75〜6質量%が好ましく、さらに好ましくは2〜5%質量%であることがよい。この配合量中では化粧直し時肌上のメイクアップ化粧料の上から重ねて塗ることができ、簡便で良好な仕上がりの化粧直しを可能とする。しかし、配合量が0.75質量%未満では肌上のメイクアップ化粧料となじみにくくなり、また、化粧崩れを十分に改善することができなくなる場合がある。一方6質量%を超えると化粧料に重みが出てしまうことにより、肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまなくなり、崩れたメイクアップ化粧料の偏りを改善しにくくなることから、化粧崩れを十分に改善できない場合がある。
本発明の形態は適度な粘度を有した乳化組成物がよく、この形態をとることにより皮溝や毛穴に落ちたファンデーションなど、肌上の崩れてしまったメイクアップ化粧料を十分になじませることが可能である。また、メイクアップ化粧料としての機能を十分に持たせることができ、化粧直し化粧料として優れた効果を発揮できる。
本発明の化粧直し用乳化組成物は、ペースト状、クリーム状およびジェル状の製品で使用する容器に収容することができる。容器の例として、チューブ、ジャー、ボトル等があげられる。
本発明の化粧直し用乳化組成物の粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB−10、東機産業社製)により、20℃ ローターNo. T−F 3.0rpm 3分の条件下で、50,000 mPa・s以上300,000 mPa・s以下が好ましい。この範囲では、肌へ塗布したときにメイクアップ品とのなじみが良く、伸び広がりが良好であることから仕上がりが美しく、さらにべたつきもなく適度な密着感を得ることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。配合量は組成物全量に対する質量%である。
はじめに、本実施例で用いた評価方法について説明する。
[評価方法]
5名の熟練官能評価者に朝通常のメイクをしてもらい、夕方の化粧直し時に実施例および比較例の化粧直し用乳化組成物をメイクアップ化粧料のヨレ・浮き・てかりが気になる部位に塗布してもらい、下記評価基準に従って4段階の評価を行い、更に5名の平均をとり下記判定基準にて判定した。また、「仕上がり」に関してはさらに3つの項目を設け、下記評価基準に従ってそれぞれ4段階の評価を行い、3つの項目の平均をとり、更に5名の平均をとり下記判定基準にて判定した。
[評価項目]
1.「肌上メイクアップ化粧料とのなじみ」
2.「化粧崩れの改善」
3.「仕上がり」
3−1.「毛穴目立ち」
3−2.「べたつき」
3−3.「カバー力」
「肌上メイクアップ化粧料とのなじみ」の評価基準:肌上のメイクアップ化粧料の上から塗布して化粧直しを行うには、まず、化粧直し用乳化組成物が肌上のメイクアップ化粧料と十分になじまなくてはならない。そこで、以下の基準で評価と判定を行った。
<評価基準>
4点:非常によくなじむ
3点:なじむ
2点:あまりなじまない
1点:なじまずよれてしまう
「肌上メイクアップ化粧料とのなじみ」の判定基準:
<判定基準>
◎:3.5点以上
○:2.5点以上3.5点未満
×:2.5点未満
「化粧崩れの改善」の評価基準:皮溝や毛穴に落ちて溜まったファンデーションなど、メイクアップ化粧料の化粧崩れによるヨレ・浮き・てかりなどが化粧直しを行うことで改善されたのかどうか、以下の基準で評価・判定を行った。
<評価基準>
4点:よく改善されている
3点:改善されている
2点:あまり改善されていない
1点:改善されていない
「化粧崩れの改善」の判定基準:
<判定基準>
◎:3.5点以上
○:2.5点以上3.5点未満
×:2.5点未満
「仕上がり」の判定基準:化粧直し用組成物による化粧直しで、化粧直し後にメイクアップ化粧料として十分な仕上がりがもたらされたかどうか以下の3項目の評価の平均を取ることで判定を行った。
[評価項目]
3−1.「毛穴目立ち」
3−2.「べたつき」
3−3.「カバー力」
「仕上がり」の判定基準:
<判定基準>
◎:3.5点以上
○:2.5点以上3.5点未満
×:2.5点未満
「毛穴目立ち」の評価基準:化粧直しを行った後の仕上がりで、毛穴目立ちの評価を行った。
<評価基準>
4点:目立たない
3点:ほとんど目立たない
2点:少し目立つ
1点:目立つ
「べたつき」の評価基準:化粧直しを行った後の仕上がりで、塗布後のべたつきの評価を行った。
<評価基準>
4点:さらさらしている
3点:べたつかない
2点:少しべたつく
1点:べたつく
「カバー力」の評価基準:化粧直しを行った後の仕上がりで、十分なカバー力があるか評価を行った。
<評価基準>
4点:十分なカバー力がある
3点:カバー力がある
2点:少しカバー力が足りない
1点:カバー力が足りない
Figure 2016175850
Figure 2016175850
表1〜2からわかるように、本発明の発明品1〜9の化粧直し用乳化組成物は、1.「肌上メイクアップ化粧料とのなじみ」に優れており、崩れたメイクアップ化粧料の上から重ねて塗ることで、崩れたメイクアップ化粧料の偏りを改善できた。また、2.「化粧崩れの改善」にも優れており、既に崩れてしまった肌上のメイクアップ化粧料を整え、ヨレ・浮き・てかりなどの化粧崩れを改善することができた。さらに、3.「仕上がり」にも優れており、メイクアップ化粧料として良好な仕上がりをもたらした。つまり、本発明の発明品1〜9の化粧直し用乳化組成物は、皮溝や毛穴に落ちたファンデーションなどの、既に崩れてしまった肌上のメイクアップ化粧料の上から重ね塗ることで、崩れたメイクアップ化粧料を肌に均一に再配置し、良好な仕上がりをもたらすことで、簡単ですばやくかつきれいな化粧直しを可能とした。これに対して成分(A)を配合しない比較例8では化粧料を重ね塗りしても肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまずさらなるヨレが生じてしまった。また、化粧崩れも改善することができず皮溝や毛穴に落ちたファンデーションは残ったままであった。また、メイクアップ化粧料としての仕上がりも不十分なものであった。成分(B)を配合しない比較例5では、肌上のメイクアップ化粧料とのなじみと化粧崩れの改善に関しては良好な結果だったが、仕上がりが不十分であり、特にべたつき・カバー力の面で良好ではなかった。成分(C)を配合しない比較例1では仕上がりに関しては良好だったが、肌上のメイクアップ化粧料とうまくなじまず、また、化粧崩れを十分に改善することができなかった。
<実施例3>化粧直し用乳化組成物
配合成分 配合量(質量%)
1.酸化チタン 6.5
2.顔料 0.7
3.酸化亜鉛 7.5
4.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3.5
5.トコフェロール 0.1
6.架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物 0.5
7.架橋型メチルポリシロキサン 0.8
8.ジメチコン 7.0
9.(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー 4.0
10.ポリメチルシルセスキオキサン 12.0
11.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.2
12.シクロペンタシロキサン 残量
13.イソノナン酸イソトリデシル 6.0
14.グリセリン脂肪酸エステル 0.5
15.グリセリン 2.0
16.1,3−ブチレングリコール 1.0
17.精製水 35.0
18.保湿剤 1.0
合計 100
(製造方法)
A:成分1〜12を80℃で混合分散する。
B:成分13〜14を80℃で溶解する。
C:BをAに投入し、30℃まで冷却する。
D:成分15〜18を混合する。
E:CにDを投入して乳化を行い、乳化組成物を得た。
本実施例は肌上メイクアップ化粧料とのなじみ、化粧崩れの改善、仕上がりにおいて優れた化粧直し用乳化組成物であり、簡便ですばやくかつきれいな化粧直しを可能とした。
<実施例10>化粧直し用乳化組成物
配合成分 配合量(質量%)
1.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3.5
2.トコフェロール 0.1
3.架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物 0.5
4.架橋型メチルポリシロキサン 0.8
5.ジメチコン 12.6
6.(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー 6.0
7.ポリメチルシルセスキオキサン 12.0
8.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 1.6
9.シクロペンタシロキサン 残量
10.イソノナン酸イソトリデシル 6.0
11.グリセリン脂肪酸エステル 0.5
12.グリセリン 2.0
13.1,3−ブチレングリコール 1.0
14.精製水 35.0
15.保湿剤 1.0
合計 100
(製造方法)
A:成分1〜9を80℃で混合分散する。
B:成分10〜11を80℃で溶解する。
C:BをAに投入し、30℃まで冷却する。
D:成分12〜15を混合する。
E:CにDを投入して乳化を行い、乳化組成物を得た。
本実施例は肌上メイクアップ化粧料とよくなじみ、ヨレたメイクアップ化粧料を十分に再配置し、良好な結果であった。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)〜(C)、
    (A)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量が0.15〜1.6質量%
    (B)ポリメチルシルセスキオキサンの配合量が1〜14質量%
    (C)(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーの配合量が0.75〜6質量%
    含有することを特徴とする化粧直し用乳化組成物。
  2. 時間経過により効果の低減したメイクアップ化粧料の除去を行わず、肌上のメイクアップ化粧料の上から請求項1に記載の化粧直し用乳化組成物を塗布して化粧直しを行う化粧方法。

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