JP2016175402A - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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博 有水
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Atsuto Yamaguchi
敦人 山口
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有人 宮腰
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Koichi Ishida
浩一 石田
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Abstract

【課題】液体吐出装置において、液体吐出手段と記録媒体との間に発生したミストを効率的に除去することを可能にする。【解決手段】液体吐出手段11と記録媒体との相対的な移動における、液体吐出手段からみた記録媒体の移動方向(E方向)において、液体吐出手段より下流側に、領域Sに存在する空気をミスト12と共に吸引する吸込み孔7を備える。また、移動方向において吸込み孔7よりも下流側に、記録媒体に向けて空気を噴出することにより吸い込み孔の下流側に気体の渦Vを発生させる吹出し孔を備える。ここで、記記録媒体に対して直交する方向における前記渦の最大渦核半径をγ(mm)、前記渦発生手段と記録媒体の間の距離をh(mm)、とするとき、γ≧1/3hの関係を満足するようにする。【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出手段による液体の吐出を行うと共に、記録媒体と液体吐出手段との間に発生するミストを除去可能とする液体吐出装置に関する。
記録媒体に対して液体を吐出して記録を行なう液体吐出装置では、液体吐出時において記録媒体への画像形成に寄与する液滴としての主滴以外に、記録媒体に着弾せずに記録ヘッドと気記録媒体との間に浮遊するミストと呼ばれる微小な液滴が発生する。このミストは、液体吐出装置本体の内部に生じる気流によって、記録媒体や記録ヘッドなどをはじめとする、記録装置本体内の様々な部分に付着する。特に記録ヘッドにおいて、インクを吐出するための吐出口が形成された面(吐出口面)にミストが大量に付着すると、それらのミストが合体して大きな液滴となり、これが吐出口を塞いで吐出口に吐出不良を発生させることがある。この場合、記録ヘッドの吐出性能は大幅に低下し、記録画像の品位を低下させる要因となる。また、ピンチローラなどの記録媒体に直接接触する部分にミストが付着すると、そのインクが記録媒体に付着して画像品位を低下させることとなる。
このようなミストによる問題を解消すべく、記録ヘッドと記録媒体との間に浮遊するミストを吸込み孔から吸い込むことが行われている。しかし、吸込み孔のみを用いて空気を吸込むように液体吐出装置を構成した場合には、吸込み孔へ向かう気流が発生するため、その気流に影響されて吐出口から吐出された主滴の着弾位置にずれが生じてしまう。
そこで、特開2010−137483号公報およびUS 2006238561号明細書には、液体吐出装置において記録ヘッドと記録媒体との間で、空気の吹出しと吸込みを行うことによって気流と共にミストを除去することが開示されている。
特開2010−137483号公報 US 20060238561号明細書
しかしながら、特許文献1に開示の装置では、空気の吸込みおよび吹出しにより多くの気流が発生した場合には、記録ヘッドから吐出された液滴の着弾位置が気流の影響を受けて適正な着弾位置からずれてしまい、画像品位が損なわれることがある。また逆に、空気の吸込み量および吹出し量が少ない場合には、十分にミストを除去できず、ミストによる汚損を発生させることがある。
また、特許文献2に開示の装置では、隣接する記録ヘッドの間に設けた吸込み孔と吹出し孔とを併用してミストを除去することにより、画像を乱す気流の発生を抑制することが開示されている。しかし、特許文献2に開示の技術にあっても、空気の吸込み量、吹出し量がある一定の範囲内にあるときは、ミストを除去できず、ミストの付着による各部の汚損が十分に解消されない。
このように、最適な吸込み動作と吹出し動作の双方を行いつつミストの除去を行うようにした従来の液体吐出装置にあっては、実機やシミュレーションによる試行錯誤が必要であり、明確な指標等は見つかっていない。
本発明は、液体吐出手段と記録媒体との間に発生したミストを効率的に除去することが可能な液体吐出装置の提供を目的とする。
本発明は、液体を吐出する吐出口を有する液体吐出手段と、該液体吐出手段に対して所定の間隔を介して配置した記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備えた液体吐出装置であって、前記相対的な移動における、前記液体吐出手段からみた前記記録媒体の移動方向において、前記液体吐出手段より下流側に配置され、前記液体吐出手段と前記記録媒体との間の領域に存在する空気をミストと共に吸引する吸込み孔と、前記移動方向において前記吸込み孔よりも下流側に配置され、前記記録媒体に向けて空気を噴出することにより前記吸込み孔の下流側に気体の渦を発生させる吹出し孔と、を備え、前記記録媒体に対して直交する方向における前記渦の最大渦核半径をγ(mm)、前記吹出し孔と記録媒体の間の距離をh(mm)、とするとき、
Figure 2016175402
の関係を満足することを特徴とする。
本願発明によれば、液体吐出手段と記録媒体との間に発生したミストを効率的に除去することができ、液体吐出装置や記録媒体のミストによる汚損を低減することが可能となる。
第1実施形態における液体吐出装置の要部の構成を模式的に示す斜視図である。 図1(a)に示す記録ヘッドおよびミスト除去ヘッドのII−II線断面を模式的に示す図である。 第1実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態において発生するミストの流れと渦を示す模式図である。 第1実施形態における要部の構成およびミストの挙動を示す模式図である。 吸込み孔と吹出し孔との間の距離と、空気の吸込みおよび吹出し速度を変化させた場合におけるミストの挙動を示す模式図である。 第2実施形態における吹出し孔と吸込み孔の向きを示す模式図である。 第3実施形態における記録ヘッドの構成を模式的に示す底面図であり、吐出口、空気の吸込み孔、および吹出し孔を示している。 第4実施形態の第1〜第3例を示す模式図である。 第4実施形態の第4例および第5例を示す模式図である。 第5実施形態の要部を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、第1実施形態における液体吐出装置の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、(a)は本発明の実施形態に適用する液体吐出装置の構成の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、(b)は同図(a)に示した液体吐出手段(記録ヘッド)およびミスト除去ヘッドの構成および配置を示す斜視図である。図2は図1に示した記録ヘッドおよびミスト除去ヘッドの構成および配置を模式的に示す縦断側面図である。
図1および図2において、本実施形態の液体吐出装置1は、記録媒体Pの移動方向(E方向)と直交する平面方向(F方向)に延在する長尺な複数の記録ヘッド11Y,11M,11C,11Bkを並設してなるフルラインタイプのインクジェット記録装置である。ここで、11Yは、イエローインクを吐出する液体吐出ヘッドとしての記録ヘッド、11Mはマゼンタインクを吐出する記録ヘッド、11Cはシアンインクを吐出する記録ヘッド、11Bkはブラックインクを吐出する記録ヘッドを示している。各記録ヘッドは、供給されるインクの種類が異なることを除き、略同一の構成を有するものとなっており、以下の説明において、これらの記録ヘッドを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて記録ヘッド11と記述する。各記録ヘッド11は、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクを貯留した4つのインクタンク(図示せず)にそれぞれ接続されている。
複数の記録ヘッド11は、記録媒体Pを搬送する搬送手段(移動手段)に設けられた無端の搬送ベルト30の上面部と対向するように、記録媒体Pと記録ヘッド11Sとが相対的に移動する方向に沿って所定間隔を介して配列されている。本実施形態では、記録動作中、記録ヘッド11Sは定位置に保持され、搬送ベルト30によって記録媒体Pが搬送される。このため、記録媒体Pと記録ヘッド11とが相対的に移動する方向は、搬送ベルト30によって記録媒体Pが搬送される方向(搬送方向(E方向))となる。各記録ヘッド11において、搬送ベルト30の上面部30aと対向する面(図2において下面)には、液体を吐出する複数の吐出口が配列されたヘッドチップ9が、記録ヘッドの長手方向(F方向)に沿って千鳥状に配置されている。各ヘッドチップ9には、複数の吐出口に連通する圧力室、液路、インクタンクのインクが供給される共通液室、および前記圧力室に供給されるインクを吐出口から吐出させるための吐出エネルギーを発する吐出エネルギー発生素子が設けられている。本実施形態では、吐出エネルギー発生素子として、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する発熱抵抗素子(ヒータ)を用いている。ヒータは、駆動回路140(図3参照)を介して制御部150に電気的に接続され、制御部150(図3参照)から送られるオン/オフ信号(吐出/不吐出信号)に応じて駆動、停止が制御される。ヒータは、駆動時において熱エネルギーを発生させ、その熱エネルギーによって圧力室内のインクに気泡を発生させ、そのときの圧力変動によってインクを吐出口から吐出させる。
記録媒体Pの搬送方向(E方向)における、各記録ヘッド11からみた下流側には、ミスト除去ヘッド(ミスト除去手段)14が設けられている。本実施形態では4つの記録ヘッド11Y、11M、11C、11Bkそれぞれの吐出口列の下流側に配置されている。従って全体的には、記録媒体Pの搬送方向(E方向)において、記録ヘッド11とミスト除去ヘッド14とが、図1(a)に示すように、順次配置された構成を採る。各ミスト除去ヘッド14は、搬送ベルト30の上面部30aに対し、G方向(図2において上下方向)に所定の距離間隔を介して配置されている。各ミスト除去ヘッド14において、搬送ベルト30の上面部30aと対向する面(底面)には、吸込み孔7と吹出し孔8が形成されている。吸い込み孔7は、記録媒体Pの搬送方向における、各液体吐出ヘッド11からみた下流側に配置されている。また、吹出し孔8は、記録媒体Pの搬送方向において、吸込み孔7よりも下流側に配置され、吹き出し孔8から記録媒体Pに向けて空気を噴出することにより吸込み孔7の下流側に、気体の渦を発生させる。
吸込み孔7は、記録ヘッド11と記録媒体Pとの領域Sに存在する空気を、吸込み孔7から吸い込ませる吸引ポンプに接続され、吹出し孔8は、この吹出し孔8から領域Sへと空気を吹き出させる吹出しポンプ(送気手段)に接続されている。なお、吸込み孔7と吸引ポンプとにより、吸引手段が構成され、吹出し孔8と吹出しポンプとにより気体の渦を発生させる渦発生手段が構成されている。
本実施形態における吸込み孔7および吹出し孔8は、記録ヘッド11において、図1Bに示すように、各ヘッドチップ9の吐出口が配列されている方向(幅方向(F方向))に沿って延在する長孔形状をなしている。吸込み孔7および吹出し孔8の長手方向における長さ、すなわち記録媒体Pの搬送方向(E方向)と直交する方向(F方向)の長さはm1となっている。吸込み孔7および吹出し孔8の長手方向の長さm1は、記録ヘッド11の吐出口が配列されている長さm2よりも長く(m1>m2)なっている。また、吸込み孔7および吹出し孔8の形成範囲は、幅方向(F方向)において、吐出口の配列範囲を包含している。
記録媒体Pを搬送する搬送ベルト30は、駆動ローラ31と従動ローラ32とに掛け渡されている。駆動ローラ31は、搬送モータ111(図3参照)に連動し、搬送モータ111の駆動によって駆動ローラ31が一定方向に回転し、これによって搬送ベルト30はE方向に移動する。この搬送ベルト30の移動に伴い、搬送ベルト30の上面部30aに保持された記録媒体PもE方向へと搬送される。なお、搬送モータ111と搬送ベルト30とにより、本発明における搬送手段が構成されている。また、記録媒体Pは、図外の保持手段によって搬送ベルト30の上面部30aに保持されるように構成されている。保持手段としては、現在、種々のものが提案・実施されている。例えば、搬送ベルトの上面部を帯電させて記録媒体を静電吸着させる手段、あるいは通気性を有する搬送ベルトの下方から記録媒体を吸引し、搬送ベルトの上面部に記録媒体を保持させる手段などが知られている。また、本実施形態では、搬送手段として搬送ベルトを用いた例を示したが、本発明は、搬送ベルト以外の他の搬送手段を用いた液体吐出装置にも適用可能である。例えば、記録ヘッドに対向する平板状のプラテンに記録媒体を支持させ、記録媒体に接触する搬送ローラの回転によって記録媒体を搬送するよう構成することも可能である。
図3は、本実施形態における制御系の概略構成を示す図である。図3において、制御部150は、液体吐出装置1の全体的な制御を司る制御手段として機能するものであり、インターフェース125を介してホストコンピュータ200に接続されている。制御部150は、CPU151、ROM152、およびRAM153などを備える。CPU151は、ROM152に格納されているプログラムに従い、種々の演算、判断、制御などの処理を行い、液体吐出装置1の各部の制御を行う。RAM153は、入力操作部124などから入力されたデータを一時的に格納すると共に、CPU151の演算処理におけるワークエリアとしても機能する。
制御部150には、各記録ヘッド11を駆動する駆動回路140が接続されると共に、インクジェット記録装置1の各種モータの駆動回路が接続されている。例えば、制御部150には、搬送ベルト30の駆動源として作用する搬送モータ111が駆動回路41を解して接続されている。さらに、制御部150には、吸込み孔7に接続される吸引ポンプを駆動する吸引ポンプモータ113、吹出し孔8に接続される吹出しポンプを駆動する吹出しポンプモータ115などの駆動回路143、145が接続されている。
以上の構成を有する液体吐出装置1において、搬送モータ111の駆動により駆動ローラ31が回転すると、これに伴って記録媒体Pは搬送方向(E方向)に搬送される。そして、記録媒体Pが搬送されている間に、記録ヘッド11Y〜11Bkのそれぞれの吐出口から記録データに応じて液滴(インク滴)が吐出され、カラー画像が記録される。また、記録動作時に記録ヘッド11の吐出口からは、画像形成に寄与する主滴だけでなく、画像の形成に寄与しない微小な液滴(ミスト)が発生し、これが記録媒体に着弾せずに領域Sで浮遊する。このミスト12は記録ヘッド11の吐出口が形成されている面(吐出口面)や記録媒体などをはじめ、種々の部分に付着して、記録ヘッド11の吐出性能の低下や、記録媒体および記録装置の汚損などを発生させる。このため、インクジェット記録装置では、記録ヘッド11と記録媒体Pとの間に発生するミストを除去することが必要となる。
図4は、記録ヘッド11と記録媒体Pとの間に生じる気流およびミストの挙動を示す模式図である。図4(a)に示すように吐出口列より生じたミスト12は、記録媒体Pの搬送動作によって生じる搬送方向(図1AのE方向)への気流により、搬送方向下流側へと移送される。また、図4(b)は、記録ヘッド11の下流側において、ミスト除去ヘッド14の吹出し孔8から記録媒体Pに向けて気流を吹き出した状態を模式的に示す図である。吹出し孔8から吹き出された気流は、記録媒体Pに当たって上方へと流動し、渦を形成する。この空気の噴出しが適切に行われると、ミスト12の下流側への漏れは防止できる。但し、ミスト12は、吐出口の配列方向(図4(a)ないし(d)の紙面と直交する方向(図1(b)に示すF方向))へ送られる。従って、記録ヘッド11において、搬送方向に対する左右位置に吸込み孔を設け、この吸込み孔から空気を吸引するようにすれば、吐出口の配列方向に流れて来たミストを除去することが可能になる。しかしながらこの場合には、ミスト12が吸込み孔に達するまでのミストの飛翔距離が長くなるため、記録ヘッド11やミスト除去ヘッド14に付着してしまうことが多い。
また、図4(c)は、ミストの除去を、吸込み孔7のみを用いて行う場合を示す模式図である。この場合、記録媒体Pの移動に伴って発生する気流により移送されるミスト12を除去しなければならず、強い吸込み力で空気を吸い込むことが必要になる。このため、記録ヘッド11から吐出された主滴20が、吸込み孔7へ向かう気流の影響を受けてしまい、記録媒体Pにおける着弾位置にずれが生じ、画像品位の低下を招くおそれがある。
本実施形態では、記録ヘッド11から吐出された主滴20に対する着弾位置に影響を及ぼすことなく効率的なミスト除去を実現するため、図4(d)に示すように、吹出し孔8からの空気の吹出しと、吸込み孔7からの空気の吸込みとを同時に行うようになっている。これによれば、吹出し孔8から吹き出された空気によって発生する気流が、ミスト12の搬送方向下流側への移動を阻止する。そして、記録媒体Pの近傍で浮遊するミスト12は、吹出し孔8から吹き出された空気によって巻き上げられた後、吸込み孔7に吸い込まれるため、記録媒体Pへのミスト12の付着も軽減される。さらに、以下に説明するように、各パラメータを設定することにより、吹出し孔8から吹き出された空気によって形成される気流の大部分を、吸込み孔7に吸い込ませることが可能になり、気流と共に殆どのミストを吸込み孔7に吸い込ませることが可能になる。このため、記録ヘッド11やその周辺部分の汚損、および記録媒体Pの汚損を大幅に低減することができる。
図5は、吹出し孔8による空気の吹き出しと、吸込み孔7による空気の吸い込みとを同時に行うことによってミスト12を除去する場合に、効率的にミスト12を吸収することが可能になる気流発生状態を模式的に示す図である。本発明者等は、吸込み孔7と吹出し孔8との間隔L、および吸込み量と吹出し量とによってミストの除去効率が変化することを確認した。そこで、吸込み孔7と吹出し孔8との間隔、吹出す空気の流量、記録媒体Pと記録ヘッド11との間隔等をパラメータとするシミュレーションを行った。その結果、ミストを効率的に除去することが可能になる特徴的な気流の流動形態を見出した。
図5に示すように、空気の吸込みと吹出しとを同時に行うことにより、図5に示すように吸込み孔7と吹出し孔8との間には渦Vが発生する。ここで、この渦Vについて説明する。吸込み孔7と吹出し孔8との間に生じる渦Vはランキン渦と呼ばれる。ランキン渦Vは中心部分の強制渦領域V1とその外側の自由渦領域V2とから形成され、強制渦領域V1は直線的な速度分布を持つため、その領域を比較的容易に特定することができる。強制渦領域V1の半径γは渦核半径と呼ばれる。本実施形態において、吸い込み孔7と吹出し孔8の間に生じる渦Vの形状は非対称となる。ここで、記録媒体Pに対して渦Vの中心から垂直方向の2つの渦核半径γの最大値を、最大渦核半径と定義する。なお、記録ヘッド11と記録媒体Pの間に生じる渦Vは可視化計測により測定可能であり、当業者であればその測定は容易である。発明者等は、主にシミュレーションを行い、効率的にミストを除去できる条件として以下の4点を見出した。
[条件1]
最大渦核半径γが記録媒体Pとミスト除去ヘッド14の間の距離h(mm)の1/3以上であること。
Figure 2016175402
[条件2]
式(1)が満たされる範囲において吸込み、吹出し気流の速度v(m/s)、吹出し孔7と吸込み孔8との間の最短距離(図5中L(mm))が以下の式(2)の関係を満足すること。
Figure 2016175402
[条件3]
効率の良いミスト除去が可能となる渦Vが生成されるためにはLがhの3倍以内であることが好ましいこと。
Figure 2016175402
[条件4]
吸込み、吹出し気流の速度vが10m/s以下であれば周囲の気流を乱さずにミストを除去できること。
Figure 2016175402
これらの関係式について図6を用いて説明する。図6(a),(b),(c),(d),(e)の縦軸は、吸込みと吹出しの空気の速度v[m/s]、横軸はミスト除去ヘッド14における吹出し孔8と吸込み孔7の間の最短距離L[mm]をそれぞれ示す。様々な条件を設定して記録媒体Pと、記録ヘッド11もしくはミスト除去ヘッド14との間の空気の流動形態のシミュレーションを行い、ミスト除去の可否を判定した。その中で最も本実施形態における特徴を表す、気流の流動形態の相図を図6(a)ないし(e)に示す。
図6(a)ないし(e)で示すシミュレーションの条件として、空気の吹出しと吸込みを同一速度とし、記録媒体Pとミスト除去ヘッド14との間の距離hを1.25mmとし、吸込み孔7および吹出し孔8の幅を0.5mmとし、記録媒体速度を0.635m/sとした。
空気の吸込み速度、および吹出し速度の上限は、ミスト除去ヘッド14もしくは記録ヘッド11と、記録媒体Pとの間に生じる気流の乱れが大きくならない範囲とした。気流の乱れが大きい場合には、記録ヘッド11もしくはミスト除去ヘッド14に対してミスト12が付着したり、ミスト除去ヘッド14におけるミスト12の除去が不十分になったりするためである。本実施形態の範囲において、特に空気の吹出し速度が20m/sを超える場合には、記録ヘッド11と記録媒体Pとの間に生じる気流の乱れは大きくなり、ミスト除去は困難になる。このため、本実施形態では、吹出し速度を20m/s以下とした例を示している。記録媒体Pとミスト除去ヘッド14との間の距離hは1.0〜2.0mmの間であり、図4(a)ないし(d)の流動形態を確認している。
次に、吹出し孔8と吸込み孔7との間の距離Lについて説明する。ミスト12の除去を確実に行うためには、ミスト除去ヘッド14と記録媒体Pとの間に生じる渦Vが安定して存在することが必要である。この渦Vが安定して存在するためには、L/h、すなわち渦Vが存在する領域Sのアスペクト比が重要となる。アスペクト比が大きいと渦Vは安定して存在できず、いくつもの渦に分裂したり、不安定な渦になったりする場合がある。そのため、本実施形態では、アスペクト比は8程度以下、すなわち、吹出し孔8と吸込み孔7の距離を10mm以下とした。さらに、記録媒体の搬送速度が2.0m/sの場合においても、図6(a)ないし(e)とほぼ同等な流動形態を確認している。
式(1)を用いて表される相図上の領域について図6(a)を用いて示す。式(1)で表される領域は領域Bである。領域Aは吸込み孔7と吹出し孔8の距離Lが短いために、両孔間に生じる渦は式(1)を満たさない領域となっている。また、領域Cは、吹出しの速度が2m/s以下の領域である。この吹出し速度が2m/s以下の場合には、記録媒体Pの移動に伴うコックリング(撓み)の影響により、ミスト除去ヘッド14と記録媒体Pとの間の気体の流れが不安定になる場合があるため、ミスト12の除去を安定して行えない可能性がある。さらに領域Cにおいては、記録媒体P側への気流の到達距離が短いため、吸込み孔7と吹出し孔8の間に式(1)の関係を満足する渦が発生しないことがある。
次に、より好ましくミスト除去が行われる条件について図6(b)を用いて説明する。領域Bと領域Dは式(2)により分離することができる。すなわち、領域Dは吹出し速度が速くなるために流れが非定常となる。流れの非定常性が大きくなると、吹出し孔8と吸込み孔7との間に生じる渦Vが安定せず、それによりミスト12の一部が除去できなくなる場合がある。すなわち、式(1)、(2)が適用される図6(b)における領域Bの範囲内でミストの除去を行うことが好ましい。
図6(c)は、図6(a)において式(1)で表される領域Bに対し、式(3)を適用した場合を示している。ここでは、図6(b)において示した領域Bは、図6(c)では、領域BとB’とに分割される。領域B’は記録ヘッド11にミスト12の一部が付着する可能性を有する領域である。すなわち、式(1)および式(3)が適応される範囲内でミストの除去が行われることが望ましい。
図6(d)は、図6(b)において式(1)で表される領域Bに対し、式(4)を適用した場合を示している。図6Bにおいて示した領域Bは、図6Dに示す領域BとB”に分割される。領域B”はミストの一部が除去されずに記録ヘッド11の下流側へ流出してしまう可能性を有する領域である。従って、式(1)および式(4)が適応される範囲内でミストの除去が行われることが望ましい。
図6(e)は、図6(a)において式(1)で表される領域Bに対して、式(3)および式(4)を適用した場合を示している。図6(a)における領域Bは、領域Bと領域B’、B“、D、Eに分割される。B’は記録ヘッド11にミストの一部が付着する可能性を有する領域である。領域B”はミストの一部が除去されずに記録ヘッド11の下流側へ流出してしまう可能性を有する領域である。領域Eは記録ヘッド11にミスト12の一部が付着する可能性がある、もしくはミストの一部が除去されずに記録ヘッド11の下流側へ流出してしまう領域である。従って、式(1)に対して式(3)、(4)を適用した範囲内でミストの除去が行われることが望ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態では、図7Aに示すように、ミスト除去ヘッド14の吸込み孔7における気流の方向d1とヘッド面14aとのなす角度θ1と、吹出し孔8における気流の方向d2とヘッド面14aとのなす角度θ2とが同一角度(90度)である場合を示した。これに対し第2実施形態では、図7Bないし7Dに示すように、ヘッド面14aと吸込み孔7における気流の方向d1とのなす角度θ1と、ヘッド面14aと吹出し孔8の気流の方向d2とのなす角度θ2とが互いに異なる角度に設定されたものとなっている。
図7(b)ないし(d)に示すように、ミスト除去ヘッド14において、吸込み孔7および吹出し孔8は、ヘッド面14aに対して様々な方向と角度をもって設定することができる。また、吸込み孔7における気流の速度は、吹出し孔8における気流の速度と同一である必要はない。さらに吸込み孔7と吹出し孔8の間は平坦な面である必要はなく凹面または凸面であってもよい。ミスト除去ヘッド14における空気の吹出しおよび吸込みが、いかなる方向、角度、および流速で行われたとしても、式(1)が成立すればミスト除去は可能である。より確実にミスト除去を行うためには、式(1)に加えて、式(2)および式(3)が成立する範囲内でミスト12の除去が行われることが望ましい。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態を図8を参照しつつ説明する。なお、図8(a)は本実施形態の記録ヘッド11の構成を模式的に示す底面図、図8(b)は図8(a)のVIIIB−VIIIB‘線断面図である。上記第1、第2実施形態では、複数の記録ヘッド(11Y,11C,11M,11Bk)を設け、それら複数の記録ヘッドそれぞれの下流側に、吹込み孔7および吹出し孔8を有するミスト除去ヘッド14を、記録ヘッド11とは独立に設けた構成となっている。これに対し、この第3実施形態においては、単一の記録ヘッド11内に図8(a)に示すように、異なる色のインクを吐出するための複数の吐出口列105Aが形成されている。各吐出口列105Aの下流側には、吹出し孔8と吸込み孔7とが平行して形成されている。
また図8(b)に示すように、記録ヘッド11は液体を吐出する吐出エネルギー発生素子としてヒータ102が形成された基板101と、液体を吐出するための吐出口105と、該吐出口105に連通する発泡室106が形成された吐出口形成部材104とを備える。さらに、記録ヘッド11は、基板101に形成された液体供給口103に連通する液体供給路108を有する支持部材107を備える。このように、本実施形態における記録ヘッドでは、ヒータ102の熱によって液体を加熱、発泡させて液体を吐出する構成を採る。しかし、本発明は、ピエゾなどの電気機械変換素子を用いて液体を吐出させる構成を採る液体吐出ヘッドにも適用可能である。
この第3の実施形態のように、記録ヘッド11と一体にミスト除去用の吸込み孔7および吹出し孔8を形成することにより、記録媒体搬送方向(E方向)における記録ヘッド11の全体的な寸法を減少させることが可能になる。また、各吐出口列105Aから発生したミストを、より吐出口列に近い位置で除去することが可能となる。このため、記録ヘッド内にてミストが発生した直後、すなわちミストが拡散する前に、速やかにミストを除去することが可能になり、ミストによる汚損をより効果的に低減することが可能になる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態として、図9(a)ないし(c)、並びに図10(a)および(b)に基いて説明する。この第4実施形態では、上記第1ないし第3実施形態における液体吐出装置1における吸込み孔7における吸気、および吹出し孔8における空気の吹出しを実行させるための吸気手段および送気手段の構成例を示す。
図9(a)は、ミスト除去ヘッド14の吸込み孔7に、空気を吸引するための吸引ポンプ121を連結し、吹出し孔8に吹出しポンプ(送気手段)123を連結した例(第1例)を示したものである。なお、この場合、吸込み孔7と吸引ポンプ121の間、および、吹出しポンプ123の上流側には、塵埃を除去するためのフィルタ122,124を設けることが望ましい。
また、図9(b)は、吸込み孔7における吸気と、吹出し孔8における空気の噴出しとを、単一のポンプ125を用いて行うようにした例(第2例)を示している。すなわち、この第2例では、ポンプ125の吸引口に、塵埃除去用のフィルタ126を介して吸込み孔7を連結すると共に、同一のポンプ125の送気口に、吹出し孔8が連結されている。前述の式(1)の関係を満足する、吸込み孔7における空気の吸引流量と、吹出し孔8における空気の吹出し流量は、略同程度の流量である。従ってポンプ125の送気口から排出された空気を、吹出し孔8から吹出させる空気として利用することもできる。
図9(c)は、記録媒体の搬送方向に沿って配置した複数(図では3個)の記録ヘッド11を互いに平行して配置し、かつ各記録ヘッドの側方にミスト除去ヘッド14を配置した液体吐出装置において、吸引ポンプ121と吹出しポンプ123を連結した例(第3例)を示している。この第3例においても、第1例と同様に、各ミスト除去ヘッド14の吸込み孔7に、空気を吸引するための吸引ポンプ121を連結し、吹出し孔8に吹出しポンプ(送気手段)123を連結している。
また、図10(a)に示す第4例のように、複数のミスト除去ヘッド14のそれぞれの吸込み孔7を、単一の吸引ポンプ121の吸引口にフィルタ122を介して連結すると共に、単一の吹出しポンプ123の送気口に各吹出し孔8を連結することも可能である。この場合、吹き出しポンプ123の下流側にフィルタ124を設ける。
さらに、図10(b)に示す第5例のように、各吸込み孔7に接続される吸引ポンプ121による吸気量、および吹出しポンプ123による吹出し量を、液位吐出ヘッドの吐出液滴発数に応じて、制御部150により制御することも可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を説明する。この第5実施形態は、図11に示すように、ミストを吸込み孔7から吸引する気流を発生させる吸気手段と、吹出し孔8から空気を送気する送気手段を、それぞれプラズマアクチュエータ131と132を用いて構成したものである。プラズマアクチュエータ131と132は、ミスト除去ヘッド14の吸込み孔7、吹出し孔8のそれぞれの内面に設けられている。プラズマアクチュエータ131,132は、誘電体134を一対の電極135、136で挟むと共に、交流電源としての高周波発生装置137から出力された交流電圧を電極135、136の間に印加するよう構成されている。これによれば、吸い込み孔7および吹出し孔8に対して一定向の気流を発生させことが可能になる。
このように、第5実施形態では、一方のプラズマアクチュエータ131によって、吸込み孔7の内面に沿って内方へと空気を流動させ、他方のプラズマアクチュエータ132によって、吹出し孔8の内面に沿って空気を吹き出させるように構成されている。なお、吸込み孔7および吹出し孔8のそれぞれの内周面に沿って誘電体を円筒状に配置し、その誘電体の内外両周面に沿って複数の電極を配置するようにすることも可能である。
このプラズマアクチュエータ132、133を用いることにより、狭いスペースにおいても気流を発生させることが可能となる。さらに、この第5実施形態によれば、ポンプ等の大型な機械装置が不要となり、液体吐出装置1を小型に構成することができる。また、プラズマアクチュエータ131、132による空気の流量は、電極に印加する電圧値、および周波数を制御することにより、容易に調整することが可能になる。
1 液体吐出装置
7 吸込み孔
8 吹出し孔
11 記録ヘッド(液体吐出手段)
30 搬送ベルト
111 搬送モータ
113 吸引ポンプ(吸引手段)
123 吹出しポンプ(送気手段)
125 ポンプ
131 プラズマアクチュエータ(吸気手段)
132 プラズマアクチュエータ(送気手段)
134 誘電体
135,136 電極
137 高周波発生装置(交流電源)
P 記録媒体
V 渦
γ 渦の最大渦核半径
h 渦発生手段と記録媒体の間の距離

Claims (12)

  1. 液体を吐出する吐出口を有する液体吐出手段と、該液体吐出手段に対して所定の間隔を介して配置した記録媒体とを相対的に移動させる移動手段と、を備えた液体吐出装置であって、
    前記相対的な移動における、少なくとも1つの前記液体吐出手段からみた前記記録媒体の移動方向において、前記液体吐出手段より下流側に配置され、前記液体吐出手段と前記記録媒体との間の領域に存在する空気をミストと共に吸引する吸込み孔と、
    前記移動方向において前記吸込み孔よりも下流側に配置され、前記記録媒体に向けて空気を噴出することにより前記吸込み孔の下流側に気体の渦を発生させる吹出し孔と、を備え、
    前記記録媒体に対して直交する方向における前記渦の最大渦核半径をγ(mm)、
    前記吹出し孔と記録媒体の間の距離をh(mm)、とするとき、
    Figure 2016175402
    の関係を満足することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記吸込み孔からの空気の吸引により発生する気流、および前記吹出し孔からの空気の吹出しにより生じる気流の速度が20(m/s以下)であり、
    前記吸込み孔と前記吹出し孔との間の最短距離は10(mm)以下である、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吸込み孔と前記吹出し孔の間の距離をL(mm)、前記吹出し孔からの空気の噴出により生じる気流の速度v(m/s)とするとき
    Figure 2016175402
    の関係を満足する、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吹出し孔と記録媒体の間の前記距離h(mm)と
    前記吸込み孔と前記吹出し孔の間の前記距離L(mm)は、
    Figure 2016175402
    の関係を満足する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記速度vは、
    Figure 2016175402
    の関係を満足する、請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記吸込み孔から空気を吸引させる吸気手段と、前記吹出し孔から空気を吹き出させる送気手段と、を備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記吸気手段と、前記送気手段の少なくとも一方は、ポンプによって構成されている、請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 複数の前記液体吐出手段が、前記移動方向に沿って配置され、
    前記複数の液体吐出手段それぞれの下流側には、前記吸込み孔と、前記吹出し孔とが順次配置され、
    前記複数の液体吐出手段それぞれの下流に設けられた複数の吸込み孔は、単一のポンプに連結され、
    前記吹出し孔の下流に設けられた複数の吹出し孔は、単一のポンプに連結されている、請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記複数の吸込み孔は、単一のポンプの吸引口に、前記複数の吹出し孔は前記単一のポンプの送気口にそれぞれ連結されている、請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記吐出口と、前記吸込み孔と、吹出し孔と、は同一の基板に配置されている、請求項6ないし9のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記吸気手段と、前記送気手段の少なくとも一方は、プラズマアクチュエータによって構成されている、請求項6ないし10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記プラズマアクチュエータは、誘電体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けられた電極と、前記電極の間に交流電圧を印加する交流電源と、を備えている、請求項11に記載の液体吐出装置。
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