JP2016175050A - 給気浄化装置 - Google Patents

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知弘 足立
Tomohiro Adachi
知弘 足立
健吾 中原
Kengo Nakahara
健吾 中原
稲垣 純
Jun Inagaki
純 稲垣
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Abstract

【課題】塵埃を含む空気を浄化して取り込む給気浄化装置に関して、メンテナンスの頻度を低減した給気浄化装置を提供することを目的とする。【解決手段】塵埃旋回分離手段4と集塵室5とを備えた給気浄化装置1において、塵埃旋回分離手段4の上面7は流出口8に向かって傾斜を設けたことにより、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口8から流出した空気に含まれる水分がダクト内に付着し、凝集して液滴状の水粒子となり、落下して給気浄化装置1に付着した場合、液滴状の水粒子が傾斜に沿って移動して流出口8から塵埃旋回分離手段4に流入し、最終的に流入口6から装置外部へ排出される。すなわち、集塵室5の天面に付着した液滴状の水粒子を塵埃旋回分離手段4側へ流して塵埃旋回分離手段4から装置外部へ排出することにより、塵埃と分離し、塵埃が集塵室内で固着することを少なくしてメンテナンスの頻度を低減する。【選択図】図2

Description

本発明は塵埃を含む空気を浄化して住宅や建築物内に取り込む給気浄化装置に関する。
従来この種の給気浄化に関する装置として、塵埃や油等の粒子状の汚れを含む空気を吸引し、内部で汚れと空気とを分離し、浄化した空気を装置下流に供給するものが知られている。汚れと空気とを分離する手段として、例えばサイクロン式の油分離装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のサイクロン式の油分離装置の例を、図8を参照しながら説明する。
油分離装置101は、流入部102と、複数が並列に配置された分離部103と、捕集室104とを備えている。分離部103は、流入口105と、排出口106と、流出口107とを備えており、流入口105は流入部102と連通し、排出口106は捕集室104と連通している。油分離装置101は、流入した空気を装置外部へ排出するためのダクト108に接続しており、流出口107とダクト108とが連通している。油分離装置101の上面109は、流出口107に向かって傾斜している。
送風装置(図示せず)により、油粒子を含む空気が流入部102に流入すると、空気は流入口105から分離部103に流入する。分離部103の内部では旋回流が生じ、遠心力によって空気から分離された油粒子は排出口106から捕集室104へと移動し、一箇所に集められる。油粒子が除去された空気は、分離部103から流出口107を通じてダクト108へ流出し、装置下流に供給される。
油粒子は、粒子径が大きいほど旋回流による遠心力を受けやすいため、分離部103で分離、捕集されやすい。しかし、粒子径が小さい油粒子が油分離装置101に流入すると、分離部103での遠心力を受けにくくなるため分離しきれず、空気とともに流出口107から下流のダクト108に流出する場合がある。特許文献1では、そのような小さな油粒子がダクト108内に付着し、壁面で凝集して液滴状の油粒子となった場合に、重力の作用で液滴状の油粒子を移動させ、流出口107から分離部103を経て捕集室104に油粒子を回収できるよう、油分離装置101の上面109に、流出口107に向かう傾斜を設けている。
特開2010−96107号公報
このような従来のサイクロン式の油分離装置を住宅や建築物内に取り込む給気浄化装置に適用した場合、以下の課題があった。
住宅や建築物に設置される給気浄化装置は、塵埃や水分等を含んだ空気を吸い込むものである。従来のサイクロン式の油分離装置の技術を適用した場合、分離部で生じる旋回流により、空気から塵埃を分離し、塵埃は捕集室に集められる。空気中の水分は、旋回流では除去されにくいため、流出口を通じてダクトへ流出し、装置下流に供給される。
ここで、例えば霧発生時など、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口から流出した空気に含まれる水分がダクト内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となり、落下して装置上面に付着する場合がある。そこで従来の構成では、装置上面に流出口に向かう下り傾斜面が設けられているため、ダクト内の壁面から落下した液滴状の水粒子は流出口から分離部に流れ込み、捕集室に集めることができた。
しかし、空気から分離捕集された塵埃と、水粒子とが同一の捕集室に集められるため、塵埃と水とが混ざり合った状態となる。このような状態になると、捕集室内はカビの発生や臭いの発生の元となり、不衛生な状態となり得るだけでなく、塵埃は、乾燥した状態よりも付着性が高くなるため、塵埃が固着する前に取り除く必要があった。つまり、こまめに給気浄化装置、特に捕集室内のメンテナンスをしなければならないという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、不衛生な状態となることを抑制しつつ、メンテナンスの頻度を低減した給気浄化装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、塵埃を含んだ空気の送風路内に設置され、気流を旋回させ塵埃を分離する塵埃旋回分離手段と、この塵埃旋回分離手段で分離した塵埃を集め溜めておく集塵室とを備え、前記塵埃旋回分離手段は、下面側に設けた流入口と、上面に設けた流出口と、流入口から流出口に向かって旋回流を形成する螺旋状の旋回壁と、塵埃を側面から前記集塵室へ排出する排出口とを備えた第一の筒体であり、前記集塵室は、天面に抜き穴を有し、外周部に前記塵埃旋回分離手段の前記排出口を配置し、前記塵埃旋回分離手段の旋回流の方向が全て同一方向となるよう複数個備えた第二の筒体であり、前記塵埃旋回分離手段と集塵室の上面を覆い被せるようにして接続した1つの曲がりダクトによって前記流出口と前記抜き穴から流出する空気は合流する構成であり、前記塵埃旋回分離手段の上面は流出口に向かって傾斜を設けたことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、塵埃を含んだ空気の送風路内に設置され、気流を旋回させ塵埃を分離する塵埃旋回分離手段と、この塵埃旋回分離手段で分離した塵埃を集め溜めておく集塵室とを備え、前記塵埃旋回分離手段は、下面側に設けた流入口と、上面に設けた流出口と、流入口から流出口に向かって旋回流を形成する螺旋状の旋回壁と、塵埃を側面から前記集塵室へ排出する排出口とを備えた第一の筒体であり、前記集塵室は、天面に抜き穴を有し、外周部に前記塵埃旋回分離手段の前記排出口を配置し、前記塵埃旋回分離手段の旋回流の方向が全て同一方向となるよう複数個備えた第二の筒体であり、前記塵埃旋回分離手段と集塵室の上面を覆い被せるようにして接続した1つの曲がりダクトによって前記流出口と前記抜き穴から流出する空気は合流する構成であり、前記塵埃旋回分離手段の上面は流出口に向かって傾斜を設けたという構成としたことにより、例えば霧発生時など、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口から流出した空気に含まれる水分が曲がりダクト内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となり、落下して給気浄化装置に付着した場合、液滴状の水粒子が装置外周部に複数備えた塵埃旋回分離手段の上面から流出口に向かう傾斜に沿って移動する。液滴状の水粒子が流出口に到達すると、流出口から塵埃旋回分離手段に流れ込む。塵埃旋回分離手段の内部は、下面側に設けた流入口から流入した空気が流出口に向かって旋回流を形成するよう螺旋状に構成されているため、塵埃旋回分離手段に流れ込んだ液滴状の水粒子は、その壁面に沿って流入口に向かって落下する。最終的に、液滴状の水粒子は流入口から装置外部へ排出される。すなわち、液滴状の水粒子を給気浄化装置にとどめる事なく、装置外部へ排出するという作用により塵埃と水とを分離し、不衛生な状態となることを抑制しつつ、メンテナンスの頻度を低減するという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の給気浄化装置の設置例の模式図 同給気浄化装置の斜視図 同給気浄化装置の側面図 同給気浄化装置のA−A’断面を示す構成図 同給気浄化装置に備えた塵埃旋回分離手段の斜視図 同給気浄化装置に備えた集塵室の底面を真上から見た構成図 同給気浄化装置に備えた集塵室の底面を側面から見た構成図 従来の油分離装置の模式図
本発明の請求項1に記載の給気浄化装置は、塵埃を含んだ空気の送風路内に設置され、気流を旋回させ塵埃を分離する塵埃旋回分離手段と、この塵埃旋回分離手段で分離した塵埃を集め溜めておく集塵室とを備え、前記塵埃旋回分離手段は、下面側に設けた流入口と、上面に設けた流出口と、流入口から流出口に向かって旋回流を形成する螺旋状の旋回壁と、塵埃を側面から前記集塵室へ排出する排出口とを備えた第一の筒体であり、前記集塵室は、天面に抜き穴を有し、外周部に前記塵埃旋回分離手段の前記排出口を配置し、前記塵埃旋回分離手段の旋回流の方向が全て同一方向となるよう複数個備えた第二の筒体であり、
前記塵埃旋回分離手段と集塵室の上面を覆い被せるようにして接続した1つの曲がりダクトによって前記流出口と前記抜き穴から流出する空気は合流する構成であり、前記塵埃旋回分離手段の上面は流出口に向かって傾斜を設けたものである。
これにより、流出口から流出した空気に含まれる水分が曲がりダクト内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となり、落下して給気浄化装置の上面に付着した場合、装置上面に付着した液滴状の水粒子は、装置外周部に複数備えた塵埃旋回分離手段の上面から流出口に向かう傾斜に沿って移動し、流出口から塵埃旋回分離手段内に流れ込む。塵埃旋回分離手段の内部は、下面側に設けた流入口から流入した空気が流出口に向かって旋回流を形成するよう螺旋状に形成されているため、塵埃旋回分離手段に流れ込んだ液滴状の水粒子は、その壁面に沿って流入口に向かって落下する。最終的に、液滴状の水粒子は流入口から装置外部へ排出される。
すなわち、液滴状の水粒子を塵埃旋回分離手段から外部へ排出することにより、塵埃と分離し、塵埃が集塵室内で固着することを少なくすることができ、メンテナンスの頻度を低減するという効果を得ることができる。
また、本発明の請求項2に記載の給気浄化装置は、集塵室の天面は、塵埃旋回分離手段の上面に対し高く形成し、前記集塵室の天面は抜き穴から外周に向かって低くなるように傾斜を設けたものである。
給気浄化装置に接続した曲がりダクトは、塵埃旋回分離手段と集塵室の上面を覆い被せるようにしているために、給気浄化装置を上から見ると、ダクトの曲げ部分は、給気浄化装置の内周側に位置する場合がある。
ここで、例えば霧発生時など、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口から流出した空気に含まれる水分がダクト内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となると、ダクトの曲げ部分から落下し、給気浄化装置の内周側、すなわち集塵室の天面に付着する場合がある。
上記構成により、集塵室の天面に付着した水粒子は、塵埃旋回分離手段の上面に対し、集塵室の天面を高くし、前記天面は抜き穴から外周に向かって低くなるように設けられた傾斜に沿って移動し、塵埃旋回分離手段の流出口から塵埃旋回分離手段に流れ込む。最終的に、流入口から装置外部へ排出される。
すなわち、集塵室の天面に付着した液滴状の水粒子を塵埃旋回分離手段側へ流して塵埃旋回手段から装置外部へ排出することにより、塵埃と分離し、塵埃が集塵室内で固着することを少なくすることができ、メンテナンスの頻度を低減するという効果を得ることができる。
また、本発明の請求項3に記載の給気浄化装置は、集塵室の底面に開口部を設け、前記開口部を閉塞するための蓋を備え、前記蓋は開閉可能に設置したものである。
これにより、集塵室に堆積した塵埃は、蓋を開けることによって開口部から装置外部へ排出することができ、簡単なメンテナンスにより給気浄化装置を清浄な状態に保つことができる。
また、本発明の請求項4に記載の給気浄化装置は、開口部に軸受け穴を設け、蓋に軸を設け、前記軸受け穴と前記軸とをはめ合わせた請求項3に記載の給気浄化装置である。
これにより、少ない部品点数で蓋を開閉可能に設置することができ、メンテナンス性の高い給気浄化装置を安価に提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の給気浄化装置の設置例の模式図である。
給気浄化装置1は、例えば下流側に配置した送風ファン(図示せず)の作用によって屋外から屋内に取り入れる空気の浄化に用いられ、給気浄化装置1により塵埃が分離除去された清浄な空気は、下流に接続した曲がりダクト2を介して建物3に取り込まれ、清浄な空気を供給する。高さ方向の設置寸法を小さくするため、曲がりダクト2は、給気浄化装置1の装置上面1aを覆い被せるようにして接続して、上部で曲げてから建物3に接続している。
給気浄化装置1の構成を説明する。
図2は本発明の実施の形態1の給気浄化装置の斜視図、図3は同給気浄化装置の側面図、図4は同給気浄化装置のA−A’断面を示す構成図である。
給気浄化装置1は、塵埃を含んだ空気の送風路内に設置され、気流を旋回させ塵埃を分離する塵埃旋回分離手段4と、この塵埃旋回分離手段4で分離した塵埃を集め溜めておく集塵室5とを備える。塵埃旋回分離手段4は、下面側に設けた流入口6と、上面7に設けた流出口8と、流入口6から流出口8に向かって旋回流を形成する螺旋状の旋回壁9を有し、被処理空気を通過させて、側面に設けた排出口10から塵埃を前記集塵室5へ排出する第一の筒体11である。
塵埃旋回分離手段4の上面7は、流出口8に向かって傾斜を設けている。また、流出口8から下方に向かって、第一リブ12を備えている。
集塵室5は、天面13に抜き穴14を有し、外周部に塵埃旋回分離手段4の排出口10を配置し、塵埃旋回分離手段4の旋回流の方向が全て同一方向となるよう複数個備えた第二の筒体15である。抜き穴14から下方に向かって、第二リブ16を備えている。集塵室5の底面17には開口部18と、開口部18を閉塞するための蓋19を備え、蓋19は開閉可能に設置されている。
上面7と天面13は給気浄化装置1の装置上面1aに含まれている。
本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4の上面7に対し、集塵室5の天面13を高くし、天面13は抜き穴14から外周に向かって低くなるように傾斜20を設けている。
本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4を円形状に8個隣接して並べた構成としており、それらの内側を集塵室5としている。塵埃旋回分離手段4が集塵室5を取り囲むような構成であれば、円形状に限らず楕円状、四角形状などでもよい。
本実施の形態では、流出口8と抜き穴14の吹出し方向が同じ方向であり、同じ空間に吹出し、合流して下流の曲がりダクト2へ流れる構成となっている。
図5は塵埃旋回分離手段4の斜視図である。塵埃旋回分離手段4は、第一の筒体11の下面側に設けた流入口6と、第一の筒体11の側面に集塵室5へ塵埃を排出する排出口10を備える。流入口6は、第一の筒体11の側面と第一の筒体11の中心にある中心軸21を対辺とし、螺旋状の旋回壁9の始端22と終端23を対辺とした4つの辺で囲まれた部分である。旋回壁9は、始端22から終端23まで360°の螺旋とすることで、第一の筒体11内で旋回流を発生させることができる。排出口10は、第一の筒体11の最上部に配置しており、円周方向の位置はどこでもよい。
なお、本実施の形態では、第一の筒体11の下面側軸方向から見て、始端22と終端23は重なっているが、螺旋が360°に満たない状態で、始端22と終端23の間に多少隙間があっても旋回流の発生に影響はない。この隙間により、塵埃旋回分離手段4を樹脂成型する際に、金型が抜きやすくなる。
図6は本発明の実施の形態1の給気浄化装置の集塵室5の底面17を真上から見た構成図、図7は同給気浄化装置の集塵室5の底面17を側面から見た構成図である。集塵室5の底面17には、開口部18と、開口部18を閉塞するための蓋19を備えている。開口部18には軸受け穴24を設け、蓋19には軸25を設け、軸受け穴24と軸25とをはめ合わせた構成となっており、軸25を支点にして蓋19を開閉することができる。
本実施の形態における作用、効果を説明する。
上記構成により、塵埃を含む空気が塵埃旋回分離手段4に設けられた流入口6から流入すると、塵埃旋回分離手段4内部の螺旋状の旋回壁9に沿って空気は旋回流を生じ、遠心力によって塵埃が分離される。分離された塵埃は、塵埃旋回分離手段4の外周方向へ移動し、排出口10から集塵室5に排出される。塵埃が分離除去された清浄な空気は、塵埃旋回分離手段4の流出口8から流出するが、このとき旋回流の一部が排出口10を通り集塵室5へ流入する。
旋回流によって分離された塵埃は、旋回流の影響により指向性を持って排出口10から集塵室5に流入する。指向性は、各々の塵埃旋回分離手段4の排出口10から集塵室5の中心を見た時に、排出口10から集塵室5の中心へ向かって吹出すのではなく、旋回流の方向へそれて集塵室5へ吹出す。各々の塵埃旋回分離手段4の旋回流方向は同一なので、各々の排出口10から集塵室5へ同一方向に吹出すことで、集塵室5内に旋回流が発生する。この旋回流により集塵室5内でも塵埃に遠心力が加わり、集塵室5の外周方向へ引き寄せられ、気流は集塵室5の天面13に設けた抜き穴14から下流へ流れていく。流出口8から流出する空気と抜き穴14から流出する空気は合流し、給気浄化装置1の下流に流れていく。
本発明の給気浄化装置1では、主として空気に含まれた塵埃を分離除去するが、空気中の水分は、旋回流では除去されにくいため、流出口8を通じて曲がりダクト2へ流出し、装置下流に供給される。
ここで、例えば霧発生時など、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口8から流出した空気に含まれる水分が曲がりダクト2内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となり、落下して給気浄化装置1に付着する場合がある。
装置上面1aに付着した液滴状の水粒子は、装置外周部に複数備えた塵埃旋回分離手段4の上面7から流出口8に向かう傾斜に沿って移動する。液滴状の水粒子が流出口8に到達すると、流出口8から塵埃旋回分離手段4に流れ込む。塵埃旋回分離手段4の内部は、下面側に設けた流入口6から流入した空気が流出口8に向かって旋回流を形成するよう螺旋状に形成されているため、塵埃旋回分離手段4に流れ込んだ液滴状の水粒子は、その壁面に沿って流入口6に向かって落下する。最終的に、液滴状の水粒子は流入口6から装置外部へ排出される。
すなわち、液滴状の水粒子は給気浄化装置1の外部へ排出されることにより、塵埃と分離し、塵埃が集塵室内で固着することを少なくすることができ、メンテナンスの頻度を低減するという効果を得ることができる。
また本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4の上面7に対し、集塵室5の天面13を高くし、天面13は抜き穴14から外周に向かって低くなるように傾斜を設けている。
図1に示したとおり、給気浄化装置1は、高さ方向の設置寸法を小さくするため、曲がりダクト2を、給気浄化装置1の装置上面1aを覆い被せるようにして接続して、上部で曲げてから建物3に接続することもある。したがって、給気浄化装置1を上から見たときに、曲がりダクト2の曲げ部分は、給気浄化装置1の内周側に位置している。
ここで、例えば霧発生時など、水分が多量に含まれる空気を吸引した際に、流出口8から流出した空気に含まれる水分が曲がりダクト2内に付着し、壁面で凝集して液滴状の水粒子となると、曲がりダクト2の曲げ部分から直下に落下し、給気浄化装置1の内周側、すなわち集塵室5の天面13に付着する場合がある。
このとき、天面13に付着した水粒子は、天面13に備えた抜き穴14から外周に向かって低くなるように設けられた傾斜に沿って移動し、塵埃旋回分離手段4の流出口8から塵埃旋回分離手段4内に流れ込む。最終的に、流入口6から装置外部へ排出される。
これにより、集塵室5の天面13に付着した液滴状の水粒子は外部へ排出されることにより、塵埃と分離し、塵埃が集塵室内で固着することを少なくすることができ、メンテナンスの頻度を低減するという効果を得ることができる。
また本実施の形態では、集塵室5の底面17に開口部18と、開口部18を閉塞するための蓋19を備えている。開口部18には軸受け穴24を設け、蓋19には軸25を設け、軸受け穴24と軸25とをはめ合わせた構成となっており、軸25を支点にして蓋19を開閉することができる。
これにより、集塵室5に堆積した塵埃を、蓋19を開けることによって開口部18から装置外部へ排出することができ、簡単なメンテナンスにより給気浄化装置1を清浄な状態に保つことができる。また、上記構成により少ない部品点数で蓋19を開閉可能に設置することができ、メンテナンス性の高い給気浄化装置1を安価に提供することができる。
また本実施の形態では、集塵室5の外周部に、塵埃旋回分離手段4の流出口8を配置し、塵埃旋回分離手段4を複数設けた構成とした。
これにより、給気浄化装置1に接続する曲がりダクト2の内壁に付着した水粒子は、内壁のどこから落下しても塵埃旋回分離手段4に流れ込むことができ、水粒子を効率よく装置外部へ排出することができる。
また本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4の旋回流の方向は全て同一方向となるように構成した。
給気浄化装置1内部において、流入した空気は図4に示した矢印のような旋回流を形成し、その一部は指向性を持って集塵室5に流入するため、集塵室5内では反時計回りに旋回流が発生する。この旋回流によって集塵室5内の塵埃は遠心力を受けて集塵室5の外周方向に集まるため、集塵室5内の気流の乱れ等による塵埃の再飛散を抑制することができ、塵埃の分離捕集効果を高めることができる。
また本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4に設けた流出口8から下方に向かって、第一リブ12を備えた。これにより、塵埃旋回分離手段4に流入した塵埃が流出口8から下流に飛散しにくくなり、塵埃の分離捕集効果を高めることができる。
また本実施の形態では、集塵室5の天面13に抜き穴14を設けて、排出口10から流入した気流を下流側へ逃がし、流出口8から排出される気流と合流する構造とした。
給気浄化装置1内部において、流入した空気は図4に示した矢印のような旋回流を形成し、その一部は指向性を持って集塵室5に流入する。集塵室5に抜き穴14がない場合は、流入してきた気流の行き場がないため、排出口10から再び塵埃旋回分離手段4へ戻る流れが発生し、集塵室5に堆積した塵埃の一部がこの流れに沿って塵埃旋回分離手段4へ戻るという再飛散現象が起きる可能性があった。上記構成により、集塵室5内に流入した気流を抜き穴14から逃がし、塵埃の再飛散を抑制することができる。
また本実施の形態では、抜き穴14から下方に向かって、第二リブ16を備えた。これにより、集塵室5に堆積した塵埃が抜き穴14から下流に飛散しにくくなり、塵埃の分離捕集効果を高めることができる。また、例えば塵埃旋回分離手段4に流入した塵埃が排出口10から直接抜き穴14に向かった場合に、第二リブ16に塵埃が衝突して落下させることができ、塵埃の分離捕集効果を高めることができる。
なお本実施の形態では、屋外から屋内に取り入れる空気の浄化の設置例を挙げたが、これに限られるものではなく、空気中の塵埃を分離、捕集して浄化するあらゆる用途に適用することができる。
なお本実施の形態では、塵埃旋回分離手段4の上面7に、流出口8に向かって設けた傾斜は直線状としたが、これに限られるものではなく、同様の効果が得られるものであればよい。例えば、曲線状や階段状などの形状でもよい。
なお本実施の形態では、集塵室5の天面13に、抜き穴14から外周に向かって低くなるように設けた傾斜は直線状としたが、これに限られるものではなく、同様の効果が得られるものであればよい。例えば、曲線状や階段状などの形状でもよい。
なお本実施の形態では、抜き穴14の形状は円形としたが、これに限られるものではなく、例えば楕円形状などでもよい。また、小さな開口を複数並べる、メッシュ状とする等でもよく、こうすることで開口より大きな塵埃の飛散を防止することができる。
なお本実施の形態では、第二リブ16の形状は円筒状であるが、これに限られるものではなく、例えば第二リブ16の下側の開口を抜き穴14より大きくしてもよい。これにより、塵埃が第二リブ16に沿って下に向かう際に、集塵室5の外周側へ向かうこととなり、塵埃の分離効果が高くなる。逆に第二リブ16の下側の開口を抜き穴14より小さくしてもよい。この場合、塵埃が抜き穴14から下流に飛散しにくくなるため、塵埃の分離効果が高くなる。
本発明にかかる給気浄化装置は、空気中の塵埃を分離、捕集して浄化するため、建物の換気や空調のために屋外から屋内に取り入れる空気の浄化や、ボイラー等の排気の浄化等に有用である。
1 給気浄化装置
1a 装置上面
2 曲がりダクト
3 建物
4 塵埃旋回分離手段
5 集塵室
6 流入口
7 上面
8 流出口
9 旋回壁
10 排出口
11 第一の筒体
12 第一リブ
13 天面
14 抜き穴
15 第二の筒体
16 第二リブ
17 底面
18 開口部
19 蓋
20 傾斜
21 中心軸
22 始端
23 終端
24 軸受け穴
25 軸
101 油分離装置
102 流入部
103 分離部
104 捕集室
105 流入口
106 排出口
107 流出口
108 ダクト
109 上面

Claims (4)

  1. 塵埃を含んだ空気の送風路内に設置され、気流を旋回させ塵埃を分離する塵埃旋回分離手段と、この塵埃旋回分離手段で分離した塵埃を集め溜めておく集塵室とを備え、前記塵埃旋回分離手段は、下面側に設けた流入口と、上面に設けた流出口と、流入口から流出口に向かって旋回流を形成する螺旋状の旋回壁と、塵埃を側面から前記集塵室へ排出する排出口とを備えた第一の筒体であり、前記集塵室は、天面に抜き穴を有し、外周部に前記塵埃旋回分離手段の前記排出口を配置し、前記塵埃旋回分離手段の旋回流の方向が全て同一方向となるよう複数個備えた第二の筒体であり、前記塵埃旋回分離手段と集塵室の上面を覆い被せるようにして接続した1つの曲がりダクトによって前記流出口と前記抜き穴から流出する空気は合流する構成であり、前記塵埃旋回分離手段の上面は流出口に向かって傾斜を設けた給気浄化装置。
  2. 集塵室の天面は、塵埃旋回分離手段の上面に対し高く形成し、前記集塵室の天面は抜き穴から外周に向かって低くなるように傾斜を設けた請求項1に記載の給気浄化装置。
  3. 集塵室の底面に開口部を設け、前記開口部を閉塞するための蓋を備え、前記蓋は開閉可能に設置した請求項1または2に記載の給気浄化装置。
  4. 開口部に軸受け穴を設け、蓋に軸を設け、前記軸受け穴と前記軸とをはめ合わせた請求項3に記載の給気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112236205A (zh) * 2018-12-14 2021-01-15 松下知识产权经营株式会社 空气净化装置及空气净化方法

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