JP2016173549A - 加熱消色記録剤使用判定装置、画像形成装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱消色記録剤使用判定装置、画像形成装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱消色インクが使用されていると判定されたシートを容易に判別できる加熱消色記録剤使用判定装置、画像形成装置、画像読取装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱消色記録剤判定装置は、シートの少なくとも一部を加熱する加熱装置20などの加熱手段と、加熱前のシート上の画像を読み取る加熱前読取部5と、加熱後のシート上の画像を読み取る加熱前読取部6とを備えている。そして、読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定手段で判定する。また、加熱消色記録剤判定装置は、シートに対し所定の加工を施す加工装置18などのシート加工手段を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱により消色する加熱消色記録剤を用いたか否かを判定する加熱消色記録剤使用判定装置、画像形成装置、画像読取装置および画像形成装置に関するものである。
従来から、加熱により発色状態から消色状態に移行する加熱消色記録剤たる加熱消色インクを用いたボールペンなどの筆記具が知られている。
例えば、特許文献1には、室温(25℃)では、発色しており、60℃以上で無色となる加熱消色インクを用いたボールペンが記載されている。このボールペンのキャップ部には、摩擦体が設けられており、紙に筆記した文字を摩擦体で数回擦過することで、摩擦熱により文字を加熱して60℃以上にすることにより文字を消すことができるようになっている。また、このように文字を消した後、加熱消色インクが室温まで冷やされても、加熱消色インクは発色せず文字が消えたままである。
加熱消色インクを用いたボールペンで記載された文字は消せるため、文書の承認後に文字を消して書き直すなどの行為が行われるおそれがある。
本願出願人は、加熱手段による加熱前後のシート上の画像を画像読取手段によって読み取って、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う加熱消色記録剤使用判定装置の開発を行っている。しかしながら、前記加熱消色記録剤使用判定装置において、判定済みのシートが、排紙部から取り除かれた後、しばらく放置されるなどすると、そのシートが判定済みのシートであるか否かがわからなくなる場合があった。その場合、再度、そのシートを、加熱消色記録剤使用判定装置で加熱消色記録剤の使用の有無の判定を行う必要が生じるおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、シートの少なくとも一部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定手段と、シートに対し所定の加工を行うシート加工手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートを容易に判別できる。
本実施形態の加熱消色記録剤使用判定装置の概略構成図。 加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 加熱消色インク使用判定の制御フロー図。 加熱消色インク使用判定動作実行判定のフローチャート。 操作表示部の表示の一例を示す図。 加熱消色インクが使用された部分を拡大表示した操作表示部を示す図。 操作表示部の表示の他の例を示す図。 画像範囲を指定できるようにした加熱消色インク使用判定の制御フロー図。 操作表示部に表示される範囲設定画面の一例を示す図。 変形例1の加熱消色記録剤使用判定装置の概略構成図。 変形例2の加熱消色記録剤使用判定装置の概略構成図。 変形例3の加熱消色記録剤使用判定装置の概略構成図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置の第1例を示す概略概観図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置の第2例を示す概略概観図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置の第3例を示す概略概観図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置の第4例を示す概略概観図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置の第5例を示す概略概観図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像形成装置の概略構成図。 定着装置の第1例を示す概略構成図。 定着装置の第2例を示す概略構成図。 定着装置の第3例を示す概略構成図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができるシート処理装置の第1例を示す概略構成図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができるシート処理装置の第2例を示す概略構成図。 加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができるシート処理装置の第3例を示す概略構成図。 画像形成装置の胴内排出部にセットされるシート処理装置について説明する図。 図25に示したシート処理装置に加熱消色記録剤使用判定機能を持たせた第1例を示す概略構成図。 図25に示したシート処理装置に加熱消色記録剤使用判定機能を持たせた第2例を示す概略構成図。 図25に示したシート処理装置に加熱消色記録剤使用判定機能を持たせた第3例を示す概略構成図。 加熱消色インクが使用されていると判定されたシートに加工を施す制御フロー図。
図1は、本実施形態の加熱消色記録剤使用判定装置1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の加熱消色記録剤使用判定装置1は、加熱消色記録剤たる加熱消色インクが使用されたか否かのチェックするシートをセットする給紙トレイ2、判定後のシートが排紙される排紙トレイ3、シートを加熱する加熱装置20を備えている。また、給紙トレイ2と加熱装置20との間には、加熱前のシートに記載された画像を読み取る加熱前画像読取部11が設けられており、加熱装置20と排紙トレイ3との間には、加熱後のシートに記載された画像を読み取る加熱後画像読取部12が設けられている。また、排紙トレイ3上のシートの一部を削除して、シートが判定済みであることを記録する加工装置18が設けれている。また、給紙トレイ2には、給紙トレイ2にセットされたシートに判定済みのシートに判定済みの加工が施されているか否かを検知する加工検知手段たる判定済み検知センサ17が設けられている。
また、装置の筐体上面には、報知手段たるランプ15や、表示手段であり、報知手段である操作表示部50が設けられている。また、装置には、発音手段であるスピーカ16も設けられている。
本実施形態において、加熱装置20として、加熱ローラと加圧ローラとで構成し、シートPを搬送しながら加熱する熱ローラ方式を用いている。また、熱ベルト方式で、シートPを搬送しながら加熱してもよい。この熱ベルト方式は、張架ローラとベルト加熱ローラとに張架された加熱ベルトと、この加熱ベルトに当接する加圧ローラとで構成される。また、加熱ローラや加熱ベルトの加熱は、サーマルヒータを用いて加熱、誘導加熱により加熱することができる。また、複数のサーマルヒータなどの加熱手段を加熱ローラや加熱ベルトの回転軸方向に並べて、加熱領域を回転軸方向に分割して加熱できるようにして、加熱消色インクの使用を判定する画像範囲のみ加熱するようにしてもよい。
また、シートに非接触で加熱してもよい。シートを非接触で加熱する方法としては、例えば、シートに温風を当てる方法、シートに熱源の輻射熱を当てる方法、キセノンフラッシュランプなどを用いて閃光放射エネルギーによりシートを加熱する方法などを挙げることができる。このように、非接触でシートを加熱することで、シートに形成された画像の欠損が起こらないというメリットがある。
図2は、加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
図2に示すように、加熱消色記録剤使用判定装置は、不揮発性記憶手段たるメモリ5が設けられている。このメモリ5には、加熱前画像読取部11が読み取った加熱前画像データが保存される加熱前画像情報保存部5aと、加熱後画像読取部12が読み取った加熱後画像が保存される加熱後画像情報保存部5bとを有している。
加熱消色インクが使用されていないと判定されたときは、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データは、消去される。一方、加熱消色インクが使用されていると判定されたときは、加熱前画像データと加熱後画像データは、そのまま保存される。このように、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データと、加熱後画像データは、消去されずにメモリ5に保存されるので、このメモリ5に保存されたこれら画像データを、加熱消色インクを使用した証拠として用いることができる。
また、加熱消色インクで記載された文字は、加熱することで消えてしまうが、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データを消去せずにメモリ5に保存しておくことで、加熱で消えた画像を確認することができる。また、加熱して消えた文字などを、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおす必要が生じることもある。特に、加熱消色インクを用いて、長文を記載した場合は、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすのは、大変な手間となる。しかし、消去せずにメモリ5に加熱前画像データを保存しておくことで、この加熱前画像データをプリンタなどに送信してプリントすることができる。これにより、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすなどの手間が生じることがない。また、プリンタで形成された画像は、加熱で消色することがない。
また、加熱消色記録剤使用判定装置は、加熱装置20の加熱制御や、シートの搬送制御などの装置全体の制御を行う制御部6を有している。この制御部6には、加熱後画像と加熱前画像とを比較して、加熱消色インクが使用されたか否かの判定を行う判定部6aを有している。制御部6は、判定部6aで判定した結果に基づいて、判定結果報知部としての操作表示部50を制御して、後述するような結果表示を行う。また、判定結果報知部としてのランプ15を点灯させたり、発音手段たるスピーカ16で警告音を発生させたりする。
図3は、加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートPを給紙トレイ2にセットし、スタートボタンを押すと、制御部6は、給紙ローラ4を回転駆動させて、給紙トレイ上のシートPを加熱前画像読取部11に向けて搬送する。シートが加熱前画像読取部11を通過する際に、シート上の画像が、加熱前画像読取部11に読み取られ、加熱前画像データがメモリ5の加熱前画像情報保存部5aに保存される(S1)。
加熱前画像読取部11を通過したシートPは、加熱装置20へ搬送され、加熱装置20により加熱される。この加熱装置20は、加熱消色インクが消色する温度(例えば、60℃)以上、シートを加熱できるように制御されている。これにより、シートPに加熱消色インクを用いて記載された画像は、加熱装置20の加熱で消色する。
加熱装置20により加熱されたシートPは、加熱後画像読取部12に向けて搬送され、シートが加熱後画像読取部12を通過する際に、シート上の画像が、加熱後画像読取部12に読み取られる。加熱後画像読取部12により読み取られた加熱後画像データは、メモリ5の加熱後画像情報保存部5bに保存される(S2)。
制御部6は、加熱前画像読取部11が加熱前画像を読み取ったら、判定部6aで読み取った加熱前画像データを、色分解する。分解するモードとしては、RGBモード、CMYKモードのどちらのモードでもよい。次に、色分解された各色の画像データについて、2値化して黒(画素値1)の画素数を算出する。また、加熱後画像読取部12が加熱後画像を読み取ったら、判定部6aで読み取った加熱後画像データを、色分解し、各色の画像データについて、2値化して黒の画素数を算出する。そして、判定部6aで各色毎に加熱前画像データの黒の画素数から加熱後画像データの黒の画素数を差し引いて各色について、差分Sを算出する。この差分Sは、黒(画素値1)から白(画素値0)に変化した画素数であり、加熱前後で変化した画素数を表している。
次に、判定部6aは、各色について、差分Sと、加熱前の画像データの黒の画素数とを用いて、変化度R(%)を算出する(変化度R(%)=(差分S/加熱前の画像の黒の画素数)×100)。この変化度Rは、加熱前後で黒(画素値1)から白(画素値0)へと変化した画素の割合である。算出した各色の変化度Rが設定された判定閾値Tを越えているか否かをチェックする(S4)。本実施形態では、判定閾値Tを5%とした。
加熱消色インクで記載された画像は、加熱装置20により加熱されたことで消えている。よって、加熱消色インクが使用されていた場合は、加熱後画像データの黒の画素数が、加熱前画像データの黒の画素数よりも少なくなっている。従って、変化度Rが大きくなり、変化度Rが判定閾値Tを超える。一方、加熱消色インクが使用されていない場合は、加熱前後で同じ画像である。従って、加熱後画像データの黒の画素数は、加熱前画像データの黒の画素数とほぼ同じである。よって、変化度Rは≒0であり、判定閾値T以下となる。よって、算出した各色の変化度Rのうち、ひとつでも、判定閾値Tを越えている場合(S4のYes)、判定部6aは、加熱消色インクが使用されていると判定する。一方、算出した各色の変化度Rすべてが判定閾値T以下の場合(S4のNo)、判定部6aは、加熱消色インクが使用されていないと判定する。
また、判定閾値Tを、ユーザーにより設定可能としてもよい。例えば、報告書など、加熱消色インクが用いられる可能性がある箇所が全体画像の半分以上あるような場合は、判定閾値Tを大きくしても、精度のよい判定を行うことができる。また、請求書や契約書など、全体の画像に対して、加熱消色インクが使用される可能性がある箇所が占める割合が少ない場合、判定閾値Tを小さく設定しないと、正しく判定できないおそれがある。判定閾値Tを、ユーザーにより設定可能とすることにより、判定する書類に応じた最適な判定閾値Tを設定することができ、より利便性の高い装置を提供することができる。
また、本実施形態では、加熱前後の画像データをそれぞれ色分解して各色毎に加熱消色インクの使用を判定しているが、色分解は行わずに、2値化して黒の画素数を算出してもよい。また、本実施形態では、変化度R(差分Sが加熱前の画像の画素数に対する割合)を用いて、加熱消色インクの使用を判定しているが、変化した画素数を示す差分Sに基づいて加熱消色インクの使用を判定してもよい。また、本実施形態では、2値化した画像データのうち黒(画素値1)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握しているが、2値化した画像データのうち白(画素値0)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握してもよい。この場合は、加熱後の白の画素数から加熱前の白の画素数を差し引くことで、差分S(加熱前後で変化した画素数)を算出することができる。
制御部6は、判定部6aが、加熱消色インクが使用されていないと判定した場合は、メモリ5の各画像情報保存部に保存された判定したシートに対応する加熱前画像データと、加熱後画像データとを消去する。一方、判定部6aが、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、操作表示部50を制御して、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、ランプ15を点灯制御したり、スピーカ16で警告音を発生させたりして、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データを、消去せずに、そのままメモリ5に保存しておく。
このようにして、加熱消色インクが使用されているか否かを判定されたシートPは、排紙ローラ10により排紙トレイ3に排出される。排紙トレイ3に排出されたシートPには、加工装置18により、シートの一部が除去され、シートが判定済みであることを示す加工が施される。加工装置18により除去するシートの位置は、記録紙の任意の位置でよいが、シートの画像を除去するといけないので、シートの左右上下のいずれかの端や四隅のうちの1つを除去するのが好ましい。また、加工装置としては、穿孔手段でシートの左右上下のいずれかの端に孔を開けてもよいし、切断手段でシートの四隅のうちの1つをカットしてもよい。また、孔を開ける場合は、通常、シートに開ける丸孔などと区別できるよう、丸孔以外の形状にするのが好ましい。また、シートの所定範囲に小さな丸孔を複数開けて、所定のパターンとなるようにしてもよい。
排紙トレイ3から取り出された後、加熱消色インクの判定が行われたシートが、加熱消色インクの判定が行われていないシートと混ざる場合がある。このとき、加工装置18によりシートの一部を削除して、判定済みであることを示す加工をしておかないと、どのシートが加熱消色インクの判定が行われたシートかわからなくなるおそれがある。また、シートに判定済みの加工を施してない場合、排紙トレイ3から取り出された後、長時間放置されると、そのシートが加熱消色インクの判定が行われたシートかわからなくなるおそれがある。
しかし、加工装置18により、加熱消色インクの判定が行われたシートの一部を削除して判定済みであることを示す加工を施すことで、シートの所定の箇所が削除されているか否かを確認すれば、そのシートが加熱消色インクの使用判定が行われた否かを容易に判別することができる。これにより、加熱消色インクの使用判定が行われたシートが、加熱消色インクの使用判定が行われていないシートと混ざっても、容易に加熱消色インクの使用判定が行われたシートと、使用判定が行われていないシートとに仕分けることができる。なお、図1では、排紙トレイ3に排出されたシートに対して判定済みの加工を施しているが、加熱後画像読取部12よりもシート搬送方向下流側であれば、どの位置で判定済みの情報を記録してもかまわない。
また、シートに施す判定済みを示す加工は、一部除去に限られず、例えば、シートの一部を折り曲げるなどで構わない。
また、本実施形態には、給紙トレイ2にセットされたシートに、判定済みの加工が施されているか否かをチェックする加工検知手段たる判定済み検知センサ17が設けられている。この判定済み検知センサ17は、シートの先端が加熱装置20に到達する前に、判定済みの情報が記録されているか否かがチェックできる位置に配置されている。
判定済み検知センサ17としては、透過型光学センサを用いることができる。シートの一部が除去され、シートに判定済みの加工が施されている場合、その箇所が透過型光学センサの判定済み検知センサ17を通過するときに、今までシートによって遮られた発光素子の光が受光素子に入射し、光を検知する。すなわち、透過型光学センサの出力が、OFF状態からON状態に切り替わるのである。これにより、シートに判定済みの加工が施されていることが検知される。
加工装置18が、シートの4隅のいずれかを削除して、判定済みの情報を記録する場合は、例えば、透過型光学センサをシートの幅方向一端側に対応する位置と、他端に対応する位置に設ける。シートの判定済みの加工が、シート搬送方向先端側の2隅のうち、シートの幅方向一端側の隅に施されていた場合、シートの幅方向他端側の透過型光学センサが、一端側の透過型光学センサよりも早い段階で、シートにより光が遮られ、ONからOFFに切り替わる。その後、シートの判定済みの加工箇所が、一端側の透過型光学センサを抜けると、一端側の透過型光学センサがONからOFFに切り替わる。この一端側の透過型光学センサの出力が切り替わるタイミングと、他端側の透過型光学センサの出力が切り替わるタイミングとの時間差が、規定の時間差である場合、シートに判定済みの加工が施されていることを検知できる。シート搬送方向後端側の2隅のうちに一方の隅に判定済みの加工が施されている場合は、判定済みの加工が施されている側に対応する透過型光学センサの出力が、他方側よりも早い段階でOFFからONに切り替わりる。よって、この場合も、一端側の透過型光学センサの出力が切り替わるタイミングと、他端側の透過型光学センサの出力が切り替えるタイミングとの時間差でシートに判定済みの情報が記録されていることを検知できる。
また、シートの所定の位置に孔を開けて、判定済みの加工をする場合は、透過型光学センサの出力がON状態の時間を検出し、その時間が規定の時間であれば、シートに判定済みの加工が施されていることを検知できる。また、シートに所定の孔空きパターンを形成して判定済みの加工をする場合は、透過型光学センサの出力のON/OFFパターンが、規定のパターンの場合、シートに判定済みの加工が施されていることを検知できる。
図4は、加熱消色インク使用判定動作実行判定のフローチャートである。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートPを給紙トレイ2にセットし、スタートボタンを押すと、シートの搬送が開始され、判定済み検知センサ17が、判定済みの加工が施されているか否かを検知する。セットされたシートが判定済みのシートでない場合(S1のNo)は、上述した加熱消色インク判定動作を実行し(S2)、加工装置18によりシートの一部を除去して、シートに判定済みの情報を記録する。一方、シートに判定済みの情報が記録されていた場合(S1のNo)は、加熱装置20をOFFにし、各画像読取部11、12で画像を読み取らずに、排紙トレイ3に排紙する。
本実施形態では、判定済みのシートのときは、加熱装置をOFFにすることにより、判定済みのシートに熱によるダメージが生じるのを抑制することができる。
本実施形態では、シートに記載された文字などの画像が、加熱消色インクにより記載されたものか否かを判定することができる。承認者は、書類を承認する前に書類を本装置1にセットして、加熱消色インクを使用されたか否かの判定を行う。そして、加熱消色インクが使用されていないと判定された書類のみ承認することで、承認後に加熱消色インクで記載した文字を消して書き直すなどの事態を未然に防ぐことができる。
加熱消色インクが使用されたか否かは、記載された文字などを擦って文字に摩擦熱を加えることで、加熱消色インクで記載された文字は消え、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。しかし、承認者が、書類一枚、一枚について、記載された文字を擦って、加熱消色インクが使用されたか否かを調べるのは、煩雑であり、手間がかかる作業である。特に、大量の書類を承認する場合には、大変煩雑な作業となる。しかし、本装置1を用いることで、承認者は、承認する書類を本装置1にセットし、本装置1のスタートボタンを押すだけで、承認する書類に加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。よって、手間をかけずに加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。
また、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データは、消去されずにそのまま保存される。このように、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データと、加熱後画像データとをメモリ5に保存することにより、このメモリ5に保存されたこれら画像データを、加熱消色インクを使用したことを示す証拠として用いることができる。また、メモリ5に保存された加熱前画像データを用いて、画像形成装置により加熱により消えた画像を、シートに再生することができる。
また、複数枚のシートを給紙トレイ2にセットし、複数枚のシートについて加熱消色インクが使用されたか否かの判定を行う場合は、判定部6aでの判定結果に基づいて、次のシートの搬送を行う。すなわち、排紙トレイ3に排紙されたシートについての判定結果が、加熱消色インクが使用されていないという判定結果の場合は、次のシートの搬送を開始する。一方、加熱消色インクが使用されていると判定された場合は、ランプ15を点灯させ、スピーカ16で警告音を鳴らしてユーザーに報知し、次のシートの搬送は、行わない。ユーザーが、ランプ15やスピーカ16による報知に気づき、加熱消色インクが記載されたシートを排紙トレイから取り出すなどして所定の処理を行う。そして、スタートボタンを再度押すと、次のシートの搬送が再開され、加熱消色インク使用の有無の判定が再開される。
図5は、操作表示部50の表示の一例を示す図である。
図5(a)は、加熱消色インク判定開始前の表示の一例を示す図であり、図5(b)は、加熱消色インク判定後の表示の一例を示す図である。
例えば、ユーザーがシートを給紙トレイ2にセットすると、操作表示部50に、図5(a)に示すような画像が表示される。ユーザーが、操作表示部50に表示された読み取り開始ボタン50aに触れると、加熱消色インク判定動作が開始され、給紙トレイ2にセットされたシートが搬送される。そして、上述したように、加熱前画像と、加熱後画像とが読み込まれ、上述した判定部6aで加熱消色インクが使用されたか否かが判定される。上述した判定部6aで判定が行われると、図5(b)に示すように、操作表示部50に判定結果が表示される。消色インクが使用されていた場合は、「消色あり」と表示するとともに、読み込んだ加熱前画像と、加熱後画像が表示される。このように、操作表示部50に加熱前画像と加熱後画像とを表示することにより、加熱前画像と加熱後画像との差異を確認でき、シートのどこの部分に加熱消色インクが使用されていたかを、把握することができる。この図5(b)に示す例では、金額の記載に加熱消色インクが使用されていたことが確認できる。
また、図5(b)に示す例では、消色部分拡大ボタンを表示し、ユーザーがそのボタンにタッチすると、図6に示すように、操作表示部50の加熱前画像と加熱後画像とを表示する箇所に、加熱消色インクが使用された部分が拡大表示される。例えば、加熱消色インクが使用された箇所が一部で、図5(b)に示す加熱前画像と、加熱後画像の全体表示からでは、加熱消色インクが使用された箇所を把握するのが困難な場合がある。このとき、ユーザーは、消色部分拡大ボタン50bにタッチして、図6に示すように、加熱消色インクが使用された部分を拡大表示させることで、加熱消色インクが使用された箇所を容易に把握することができる。
また、加熱消色インクが使用されていた場合、読み取った加熱前画像データや加熱後画像データは、メモリ5から消去されず、そのまま保存される。そして、操作表示部50を操作することにより、メモリ5に保存された加熱前画像データや加熱後画像データを表示して内容を確認することができる。しかし、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する書類が機密文書などであり、第3者に見られると問題となる場合もある。よって、図7に示すように、操作表示部50に、保存設定画像を表示し、ユーザーに読み取った画像をメモリ5に保存するか否かを設定できるようにしてもよい。
判定する書類が機密文書などで、第3者に見られると問題となる書類の場合は、ユーザーは、保存設定画像50cの「OFF」ボタンをタッチする。これにより、判定部6aで加熱消色インクが使用されたと判定された場合でも、判定後にメモリ5の各画像情報保存部に保存された加熱前画像データや加熱後画像データが消去される。これにより、文書の機密を、保持して、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。
また、加熱消色インクの使用を判定する範囲を指定できるようにしてもよい。
図8は、画像範囲を指定できるようにした加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。
まず、ユーザーが、操作表示部50を操作して画像範囲指定モードを実行する。また、装置1がパソコンに接続して使用される場合は、パソコンにインストールされたアプリケーションソフトから画像範囲指定モードを実行する。
画像範囲指定モードが実行されたら、制御部6は、操作表示部50やパソコンの画面に、範囲指定するシートを給紙トレイ2にセットして、読み込み開始ボタンを押す旨を表示する。ユーザーが給紙トレイ2に範囲指定するシートをセットして、読み込み開始ボタンを押すと、シートが搬送され、シート上の画像が画像読取部13に読み込まれる。なお、このとき、加熱装置20は、OFFとなっている。そして、読み込んだ画像が、操作表示部50やパソコンの画面に表示される。
図9は、操作表示部50に表示される範囲設定画面の一例である。
図9に示すように、読み込んだ範囲指定する画像が表示されるとともに、指定範囲設定画面50dが表示される。読み込んだ範囲指定する画像上には、指定枠50fも表示されている。ユーザーは、指定範囲設定画面50dの『□』に数値を入力して、範囲指定を行う。指定範囲設定画面の『上』は、指定枠50fの上端の位置に対応し、指定範囲設定画面の『下』は、指定枠50fの下端の位置に対応する。また、指定範囲設定画面の『右』は、指定枠50fの右端の位置に対応し、指定範囲設定画面の『左』は、指定枠50fの左端の位置に対応する。例えば、指定範囲設定画面の『上』の『□』に表示されている『98』よりも大きな数値を入力すると、指定枠50fの上端の位置が上方へと移動し、指定枠50fの上下方向範囲が広がる。このように、範囲指定する画像と指定枠50fとを確認しながら、指定範囲設定画面『□』に数値を入力し、判定する画像範囲を指定する(S1)。判定する画像範囲の指定が終わったら、ユーザーは、指定終了ボタン50eをタッチする。制御部6は、指定終了ボタン50eが押されたら、範囲指定する画像と、指定範囲(入力された上下左右の値)とを関連づけて、不揮発性メモリに記憶する。これにより、次回、同じ書類について、加熱消色インクの使用判定を行う場合は、範囲設定の作業を省略できる。なお、図9では、画素数(ピクセル)で位置を指定しているが、用紙基準端部からの長さ(mm)で位置を指定するようにしてもよい。また、画素で設定するか、長さで設定するかを、ユーザーが選択できるようにしてもよい。
このように、判定する画像範囲を指定したら、上述と同様に、加熱前画像、加熱後画像とを読み込む(S12、S13)。この際、読み込む範囲は、指定した画像範囲である。これにより、読み込み画像のデータを少なくすることができる。次に、判定部6aで、各色の差分Sを算出する(S14)。この場合、加熱前後の画像データを色分解したり、2値化して画素数を算出したりする所定の画像処理を行うが、画像データが少ないため、演算負荷が少なくてすみ、すばやく差分Sを算出することができる。
次に、算出した差分Sに基づいて、変化度Rを算出して、変化度が判定閾値Tを超えるか否かをチェックする(S15)。この場合も判定する画像範囲を指定しているため、加熱使用インクの検出の感度を上げることができる。先の図9に示すように、指定した画像範囲は、全体の画像データの10%に満たない範囲である。しかも、図9に示した画像においては、加熱消色インクが使用されるおそれがあるのは、『¥』の横の金額を記入する欄であり、指定した画像範囲よりも全体の画像データに占める割合は小さい。その結果、書類の記載内容によっては、加熱消色インクが使用されていたとしても、その変化度Rが、数%となるおそれもある。
一方、判定する画像範囲を指定することにより、加熱消色インクが使用されるおそれがある箇所が占める割合を大きくすることができる。その結果、加熱消色インクが使用されていた場合、その変化度Rが大きくなる。これにより、加熱使用インクの検出の感度を高めることができ、精度のよい判定を行うことができる。
また、上述では、加工装置により判定済みであることを示す加工を施しているが、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートに加工を施してもよい。この場合、加工装置18は、加熱後画像読取部12と排紙ローラ10との間に配置する。これにより、排紙トレイ3に排紙された加熱消色インクが使用されていないシートが、加熱消色インクが使用されているシートとともに、加工装置18で加工されることがない。
図29は、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートに加工を施す制御フロー図である。
図29に示すように、上述と同様にして、加熱消色インクの使用判定動作が行われて(S21)、加熱消色インクが使用されていると判定された場合(S22のYes)は、加工装置18により、シートの一部を削除する加工処理を行って(S23)、シートを排紙する。一方、加熱消色インクが使用されていないと判定された場合(S22のNo)は、加工処理を施さずに、そのままシートを排紙する(S24)。
これにより、ユーザーは、シートが一部除去されているか否かを確認すれば、そのシートが、加熱消色インクが使用されているか否かを容易に把握することができる。これにより、排紙トレイ3に排紙された判定済みの複数のシートを、容易に加熱消色インクが使用されたシートと、使用されていないシートとに仕分けることができる。
また、判定済みを示す加工と、加熱消色インクが使用されていることを示す加工をそれぞれシートに施してもよい。例えば、判定済みは、シートの4隅のうち一箇所を削除し、加熱消色インクが使用されている場合は、シートの4隅のうち二箇所を削除する。
[変形例1]
図10は、変形例1の加熱消色記録剤使用判定装置1aの概略構成図である。
この変形例1の加熱消色記録剤使用判定装置1aは、シートの搬送経路を直線状にしたものである。このように、シート搬送経路を単純な直線状とすることにより、安定してシート搬送することができ、ジャムなどの不具合が発生するのを抑制することができる。
[変形例2]
図11は、変形例2の加熱消色記録剤使用判定装置1bの概略構成図である。
この変形例2の加熱消色記録剤使用判定装置1bは、ループ状のループ搬送経路7が設けらており、ひとつの画像読取部13により加熱前画像と、加熱後画像とを読み取るものである。また、変形例2の加熱消色記録剤使用判定装置1bには、シートPを、ループ搬送経路7と排紙トレイ3のいずれかに選択的に搬送する切替爪14が設けられている。加熱装置20は、ループ搬送経路7に設けられている。
判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知した場合は、切替爪14を図中実線に位置させ、ループ搬送経路7を通さずに、排紙トレイ3へ排出する。一方、判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知しなかった場合は、切替爪14を図中鎖線に位置させ、画像読取部13で加熱前画像を読み取り、ループ搬送経路7へシートを搬送する。
搬送ローラ対8は、給紙トレイ2にセットされたシートの後端が抜けた後、回転駆動が停止されているため、ループ搬送経路7を搬送されてきた加熱後のシートの先端は、搬送ローラ対8に突き当たる。そして、シートの先端が搬送ローラ対8に突き当たるタイミングでシートの搬送を一時停止する。また、切替爪14は、シート先端がループ搬送経路7へ向った後の所定のタイミングで、図11の点線の位置から図中実線の位置へ揺動させる。なお、加熱後のシートの先端を、搬送ローラ対8に突き当て一時停止する理由は、加熱後のシートの先端が画像読取部13通過するタイミングと、画像読取部13がシート上の加熱後画像の読み込みを開始するタイミングとを合わせるためである。
加熱後のシートが一時停止したら、再び、搬送ローラ対を回転駆動して、加熱後のシートを画像読取部13へ搬送し、画像読取部13で加熱後画像を読み込む。読み込んだ加熱後画像は、図6に示すように、メモリ5の加熱後画像情報保存部5bに保存される。画像読取部13で加熱後画像を読み込まれた加熱後のシートは、排紙トレイ3へ搬送され、加工装置18により判定済みの情報が、シートに記録される。
画像読取部13により加熱前画像と、加熱後画像とが読み込まれたら、上述と同様にして判定部6aで加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。そして、加熱消色インクが使用されていた場合は、操作表示部50を制御して、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、ランプ15を点灯制御したり、スピーカ16で警告音を発生させたりして、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データを、消去せずに、そのままメモリ5に保存しておく。
加熱前画像と加熱後画像とを別々の読取部で読み取る場合、加熱前画像と加熱後画像とを比較する際、各読取部の固体差による影響により比較精度が低下する。このため、比較精度を高めるには、固体差による補正値を割り出し、算出した差分Sを補正値で補正する必要がある。一方、この変形例2では、ひとつの画像読取部13で、加熱前後の画像を読み取るので、読取部の固体差による影響が出ない。よって、読取部の固体差による補正が不要となり、精度の良い判定が可能となる。
[変形例3]
図12は、変形例3の加熱消色記録剤使用判定装置1cの概略構成図である。
この変形例3は、スイッチバック搬送を行って、ひとつの画像読取部13で加熱前後の画像を読み取るものである。この変形例3には、加熱装置20と排紙ローラ対10との間にシートの後端を検知する後端検知センサ9が設けられている。
この変形例3は、判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知した場合は、画像読取部13による画像読取、加熱装置20による加熱、スイッチバック搬送をせずに、スイッチバック部19に排出する。一方、判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知しなかった場合は、画像読取部13で加熱前画像が読み取られ、加熱装置20で加熱される。その後、シートの後端が加熱装置20を抜けて後端検知センサ9によりシートの後端が通過したことが検知されると、シートがスイッチバックし、画像読取部13へ向けて逆方向へ搬送される。逆方向への移動時、シートは、再度、加熱装置20を通過することになる。このとき、加熱装置20をOFFにしたり、別ルートを設けて、加熱装置20を通過しないようにしたりして、シートを加熱しないようにするのが好ましい。そして、画像読取部13で加熱後画像を読み取った後、読み取った加熱前画像データと加熱後画像データとを用いて加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。画像読取部13で加熱後画像が読み取られたシートは、給紙トレイ2に排紙される。
また、画像読取部13と給紙ローラ4との間にも後端検知センサを設けて、この後端検知センサで逆搬送されてきたシートの後端を検知したら、再び、スイッチバックして、スイッチバック部19に排出してもよい。また、再び、スイッチバックして、スイッチバック部19へ向けて搬送しているときに、画像読取部13で加熱後画像を読み込んでもよい。逆搬送時に加熱後画像を読み込む場合は、画像読取部13により読み取られた加熱後画像データは、シートの後端が先頭となった画像データとなっている。従って、加熱前画像と加熱後画像とを比較するときに、加熱後画像を、180°回転させるなどの画像処理が必要となってくる。一方、再び、スイッチバックして、スイッチバック部19へ向けて搬送しているときに、画像読取部13で加熱後画像を読み込むことで、加熱後画像を、180°回転させるなどの画像処理が不要となるというメリットがある。
この変形例3では、スイッチバック搬送により加熱後のシートPを再度、画像読取部13へ搬送することで、ループ状に搬送して加熱後のシートPを再度、画像読取部13へ搬送するものに比べて、装置の小型化を図ることができるというメリットがある。
また、加熱消色インクが使用されていないシートが排紙される排紙トレイと、加熱消色インクが使用されているシートが排紙される排紙トレイとを設けて、排出先を分けてもよい。また、加熱消色インクが使用されたシートと、そうでないシートとで、排紙トレイへの排出位置をシート幅方向に互いに異ならせることで、加熱消色インクが使用されたシートとそうでないシートとを区別してもよい。これにより、複数枚のシートについて加熱消色インクが使用されたか否かの判定を行う場合において、加熱消色インクが使用されたシートがあった場合に、ユーザー自ら仕分け処理を行う必要がない。これにより、利便性の高い装置を提供することができる。
また、画像読取装置を、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる。
図13は、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置100の概略構成図である。
図13に示すように、画像読取装置100は、自動原稿搬送装置120と、スキャナ130とで構成されている。自動原稿搬送装置120のスキャナ130のスキャナ読取部30よりシート搬送方向上流の第1原稿搬送路106内に加熱前画像読取部11と加熱装置20が設けられている。また、原稿排紙トレイ123の原稿搬送方向上流側端部付近と対向するように、加工装置18が設けられている。また、加熱前画像読取部11よりもシート搬送方向上流側に、判定済み検知センサ17が設けられている。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートを原稿載置台122にセットし、操作表示部を操作して、通常の画像読取モードから加熱消色インク使用判定モードに切り替える。そして、スターキーを押すと、原稿搬送と同様にして、原稿載置台上のシートが搬送される。判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知しなかった場合は、シートが加熱前画像読取部11を通過する際に、シート上の画像が、加熱前画像読取部11に読み取られ、加熱前画像データが保存される。
加熱前画像読取部11を通過したシートは、加熱装置20へ搬送され、加熱装置20により加熱消色インクが消色する温度(例えば、60℃)以上に加熱される。加熱装置20により加熱されたシートは、スキャナ130の読取位置に搬送され、スキャナ130のスキャナ読取部30により加熱後画像が読み取られ、加熱後画像データが保存される。そして、上述と同様にして、加熱消色インクが使用されているか否かを画像読取装置の制御部で判定し、その判定結果を、操作表示部に表示する。また、画像読取装置にランプを設けてランプを点灯させたり、スピーカを設けて警告音を鳴らしたりして、ユーザーに加熱消色インクが使用されたことを報知してもよい。
加熱消色インクが使用されているか否かを判定されたシートは、排紙ローラ対116により原稿排紙トレイ123に排紙され、加工装置18によりシートの一部が除去されて、判定済みの情報が記録される。
一方、判定済み検知センサ17が、シートに判定済みの情報が記録されていることを検知した場合は、加熱前画像読取部11により加熱前画像読取、加熱装置20による加熱、スキャナ読取部30による加熱後画像の読取が行われずに原稿排紙トレイ123に排出される。
また、図14に示すように、自動原稿搬送装置120のスキャナ130のスキャナ読取部30よりもシート搬送方向下流の第2原稿搬送路114内に加熱装置20と加熱後画像読取部12とを設けてもよい。
また、図15に示すように、スキャナ130のスキャナ読取部30のみで、加熱前画像と加熱後画像とを読み込むようにしてもよい。この図15に示す画像読取装置100Bでは、シートを加熱する加熱装置20は、第1原稿搬送路106に設けられている。
セットされたシートに対して加熱消色インク使用判定を行う場合は、シートをスキャナ読取部30へ向けて搬送する。このとき、加熱装置20は、OFFとなっている。よって、シートは、加熱されずに、スキャナ読取部30へ搬送され、スキャナ読取部30で加熱前画像が読み取られる。読取前センサ112がシートの後端を検知し、読取終了のタイミングがとられ、読取終了すると、各搬送ローラ対を逆回転させて、シートをスイッチバック搬送する。すると、シートは、第2原稿搬送路114から第1原稿搬送路106へ逆搬送される。読取前センサ112が、逆搬送時におけるシートの後端を検知したら、搬送停止のタイミングがとられ、逆搬送時におけるシートの後端が、加熱装置20を抜けた所定のタイミングでシートの逆搬送が停止されるとともに、加熱装置20がONに切り替わる。加熱装置20がONとなり、シートを60℃以上加熱できるようになったら、シートを加熱装置20に向けて正規搬送する。そして、加熱装置20により、加熱消色インクが消色する温度に加熱された後、再度、スキャナ読取部30へ搬送され、スキャナ読取部30で加熱後画像が読み取られる。
また、図15に示す画像読取装置においては、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することもできる。
まず、加熱装置20がOFFの状態で、加熱消色インク使用判定を行うシートを、スキャナ読取部30へ搬送し、スキャナ読取部30でおもて面加熱前画像が読み取られる。次にシートは、分岐爪119により第3原稿搬送路118へ搬送された後、スイッチバック搬送されて、第4原稿搬送路128へと搬送される。次に、シートは第1原稿搬送路106へ送り込まれ、再度、スキャナ読取部30へ搬送され、スキャナ読取部30で裏面加熱前画像が読み取られる。
スキャナ読取部30により裏面加熱前画像が読み取られたシートは、再度、分岐爪119により第3原稿搬送路118へと搬送された後、スイッチバックされ、第4原稿搬送路128から第1原稿搬送路106へと、三度、搬送される。また、スキャナ読取部30により裏面加熱前画像が読み取られたら、加熱装置20をONにする。よって、三度目の第1原稿搬送路106を搬送されるシートは、加熱装置20により少なくともシートのおもて面が加熱消色インクが消色する温度にまで加熱される。次に、加熱装置20により加熱されたシートは、スキャナ読取部30に、三度、搬送され、スキャナ読取部30でおもて面加熱後画像が読み取られる。
おもて面加熱後画像を読み取られたシートは、分岐爪119により三度、第3原稿搬送路118へと搬送される。そして、三度、スイッチバックされ、第4原稿搬送路128から第1原稿搬送路106へと搬送され、加熱装置20を通過する。加熱装置20が、一度の加熱でシート裏面まで加熱消色インクが消色する温度に加熱できるものである場合は、このシートの通過際は、加熱装置20をOFFとする。これにより、装置の消費電力を抑えることができる。一方、一度の加熱でシート裏面まで加熱消色インクが消色する温度に加熱できない加熱装置である場合は、このシートの通過際も、加熱装置20をONし、シートを加熱し、シートの裏面を加熱消色インクが消色する温度に加熱する。次に、シートは、スキャナ読取部30に搬送され、スキャナ読取部30で裏面加熱後画像が読み取られる。
次に、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とに基づいて、差分Sを算出し、変化度Rを求め、変化度Rが判定閾値Tを超えているか否かをチェックして、シートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。
また、裏面加熱前画像と、裏面加熱後画像とを、上述と同様な画像処理を行い、差分Sを算出し、変化度Rを求め、変化度Rが判定閾値Tを超えているか否かをチェックして、シートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。
シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、操作表示部50などの判定結果報知部で、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
これにより、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されているか否かを判定することができる。
また、図16に示すように、シート裏面の画像を読み取る裏面画像読取部13bを設けて、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されたか否かを判定してもよい。
シートのおもて面と裏面の両方について加熱消色インク使用の判定を行う場合は、加熱装置OFF状態で、上述と同様にシートを搬送して、スキャナ読取部30でおもて面加熱前画像を読み取り、裏面画像読取部13bで裏面加熱前画像を読み取る。
裏面画像読取部13bのシート搬送下流側に隣接して設けられた後端検知センサ9がシートの後端を検知したら、スイッチバックして、シートを逆搬送する。逆搬送時におけるシートの後端が加熱装置20を抜けたら、加熱装置20をONにする。そして、シートを正規搬送して、加熱装置20でシートをおもて面と裏面を加熱消色インクが消える温度以上に加熱した後、スキャナ読取部30でおもて面加熱後画像を読み取り、裏面画像読取部13bで裏面加熱後画像を読み取る。
その後、上述と同様にして、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とを用いて、シートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。また、裏面加熱前画像と裏面加熱後画像とを用いて、シートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。そして、シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
図16においては、裏面画像読取部13bをスキャナ読取部30よりもシート搬送方向下流側に配置しているが、加熱装置20からスキャナ読取部30までの間に裏面画像読取部13bを配置してもよい。
この図16の構成では、反転経路(第3原稿搬送路118および第4原稿搬送路128)を設けずに、シートの両面について、加熱消色インクの使用を判定することができ、装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、図17に示すように、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、おもて面の加熱前後の画像と裏面の加熱前後の画像とを読み取れるようにしてもよい。
図17に示すように画像読取装置100Dは、加熱装置20よりもシート搬送方向上流側に、シートおもて面の加熱前画像を読み取るおもて面加熱前読取部11aと、シート裏面の加熱前画像を読み取る裏面加熱前読取部11bが配置されている。また、スキャナ読取部30よりもシート搬送方向下流側には、シート裏面の加熱後画像を読み取る裏面加熱後読取部12bが配置されている。スキャナ読取部30は、シートおもて面の加熱後画像を読み取る。
シートが搬送されると、裏面加熱前読取部11bにより裏面加熱前画像が読み取られ、おもて面加熱前読取部11aによりおもて面加熱前画像が読み取られる。
次に、シートは、加熱装置20により、おもて面と裏面が加熱消色インクが消色する温度に加熱された後、スキャナ読取部30によりおもて面加熱後画像が読み込まれ、裏面加熱後読取部12bにより裏面加熱後画像が読み込まれる。
その後、上述と同様にして、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とを用いて、おもて面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。また、裏面加熱前画像と裏面加熱後画像とを用いて、シートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。そして、シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
また、画像形成装置を、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることもできる。
図18は、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像形成装置の概略構成図である。
図18に示すように、シート搬送経路のレジストローラ対55から2次転写部までの間に加熱前画像読取部11が配置されており、排紙ローラ87の近くに加熱後画像読取部12が配置されている。また、加熱後画像読取部12よりもシート搬送方向下流に加工装置18が配置されている。また、給紙カセットにセットされたシートが搬送される給紙路53と、手差しトレイ56にセットされたシートが搬送される手差し路56aとにそれぞれ、判定済み検知センサ17が配設されている。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートを給紙カセット51、第2給紙カセット52、または、手差しトレイ56にセットし、操作表示部50を操作して、画像形成モードから加熱消色インク使用判定モードに切り替える。そして、スターキーを押すと、セットしたシートが搬送され、判定済み検知センサ17により、判定済みのシートか否かが検知される。判定済みのシートでない場合は、シートが加熱前画像読取部11を通過する際に、シート上の画像が、加熱前画像読取部11に読み取られ、加熱前画像データが保存される。
加熱前画像読取部11を通過したシートは、定着装置80へ搬送され、定着装置80によりシートが加熱消色インクが消色する温度(例えば、60℃)以上に加熱される。定着装置80により加熱されたシートは、スタック部88に向けて搬送される。排紙ローラ対87によりスタック部88に排出される際に排紙ローラ対87の近傍に設けられた加熱後画像読取部12により加熱後画像が読み取られ、加熱後画像データが保存される。そして、上述と同様にして、加熱消色インクが使用されているか否かを画像読取装置の制御部で判定し、その判定結果を、操作表示部50に表示する。また、ランプ15を点灯させたり、スピーカ16で警告音を鳴らしたりして、ユーザーに加熱消色インクが使用されたことを報知する。
加熱消色インクが使用されているか否かを判定されたシートはスタック部88に排出され、加工装置18によりシートの一部が削除され判定済み情報が記録される。
一方、判定済み検知センサ17により判定済みのシートであることが検知された場合は、定着装置80の加熱を停止し、各画像読取部11、12で画像を読み取られることなく、スタック部88に排出される。
次に、加熱消色記録剤使用判定装置と使用可能な画像形成装置に好適に用いることができる定着装置80について説明する。
図19は、定着装置の一例を示す概略構成図である。
この定着装置は、誘導加熱によりローラを加熱するものである。
図19の定着装置80は、磁束発生手段としての誘導加熱部830、発熱部材としての加熱スリーブ822、加熱ローラ821、加圧ローラ823等で構成される。
ここで、発熱部材としての加熱スリーブ822は、厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材822a上に弾性層822b、離型層822cを順次形成したものであって、外径が40mmになっている。加熱スリーブ822の基材822aを形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又は、これらの合金、等の磁性金属材料を用いることができる。
加熱スリーブ822の弾性層822bは、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは150μmになっている。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、定着ムラのない良好な定着画像を得ることができる。
加熱スリーブ822の離型層822cは、PFA等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは50μmになっている。加熱ローラ821は、ステンレス鋼等の金属材料からなる円筒状の芯金821a上に、シリコーン発泡体からなる耐熱弾性層821bが形成されたものであって、外径が約40mmになっている。加熱ローラ821の弾性層821bは、肉厚が9mmで、軸上におけるアスカー硬度が30〜50度となるように形成されている。加熱ローラ821は、加熱スリーブ822の内周面に当接して、薄肉の加熱スリーブ822をローラ状に保持している。
加圧ローラ823は、アルミニウム、銅等の高熱伝導性金属材料からなる芯金823a上に、シリコーンゴム等の耐熱性弾性層823b、離型層(不図示である)が順次形成されたものであって、外径が40mmになっている。弾性層823bは、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、厚さが50μmになるように形成されている。加圧ローラ823は、加熱スリーブ822を介して加熱ローラ821に圧接していて、その圧接部にニップ部を形成している。そして、このニップ部に、シートPが搬送されることになる。
磁束発生手段としての誘導加熱部830は、励磁コイル831、コア部832、消磁コイル部833、等で構成される。励磁コイル831は、加熱スリーブ822の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図23の紙面垂直方向である)に延設したものである。消磁コイル部833は、シート幅方向に相当する位置関係で対称に配置され、励磁コイル831上に重なって配置されている。コア部832は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である)からなり、加熱スリーブ822に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア832bやサイドコア832aが設けられている。コア部832は、幅方向に延設された励磁コイル831に対向するように設置されている。
このように構成された定着装置80は、次のように動作する。
駆動モータによって、加圧ローラ823が図19の反時計方向に回転駆動されると、加熱スリーブ822も時計方向に回転する。このとき、加熱スリーブ822を保持する加熱ローラ821は、積極的に回転駆動されないことになる。そして、発熱部材及び加熱部材としての加熱スリーブ822は、誘導加熱部830との対向位置で、誘導加熱部830から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、電源部から励磁コイル831に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである)の高周波交番電流を流すことで、励磁コイル831に対向する加熱スリーブ822の近傍に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、加熱スリーブ822の基材822a(発熱層)に渦電流が生じて、基材822aはその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。
こうして、加熱スリーブ822は、自身の基材822aの誘導加熱によって加熱される。
誘導加熱部830によって加熱された加熱スリーブ822の表面は、加圧ローラ823とのニップ部に達する。そして、搬送されるシート上の、未定着トナー像T(トナー)を加熱して溶融する。詳しくは、シートPが、ガイド板824に案内されながら加熱スリーブ822と加圧ローラ823との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である)。そして、加熱スリーブ822から受ける熱と加圧ローラ823から受ける圧力とによってトナー像がシートに定着され、加熱分離板825、加圧分離板826によって加熱スリーブ822から分離されながら、シートはニップ部から送出される。ニップ部を通過した加熱スリーブ822表面は、その後に再び誘導加熱部830との対向位置に達する。
誘導加熱方式による加熱はエネルギー効率に優れており、設定温度までの待ち時間を短縮することが可能となる。また、加熱手段による主走査方向の温度ムラがなくなることも特徴である。また、連続通紙中のシート毎に定着温度を変える制御を行っても、加熱部材の応答性が高く、加熱部材表面の温度を短時間で可変することが可能である。これにより、トナーを溶融してシートに定着させる定着温度から、加熱消色インクが消色する温度、加熱消色インクが消色する温度から定着温度へ短時間で切り替えることができる。
図20は、定着装置80の他の例を示す図である。
図20に示す定着装置80は、加圧ローラ611、ニップ形成部材612、加熱ベルト613、金属パイプ614などを備えている。ヒータ615、補強ステー616などを備えている。加圧ローラ611は、金属の芯金とシリコーンゴムからなっており、ニップ形成部材612は、フッ素ゴムなどをPTFEシートなどで巻いたものである。加熱ベルト613は、SUSやNiの基材の表面にシリコーンゴムとPFAとからなる表層が形成されたものである。金属パイプ614は、SUSやNiの基材の加熱ベルト613と接する外周面にフッ素系の摺動塗装が施されたものである。
ヒータ615が発熱する事により、金属パイプ614が加熱される。それにより、接触している加熱ベルト613の温度が上昇する。温度が所望の温度まで達した加熱ベルト613とニップ形成部材612、加圧ローラ611によって形成されたニップにシートPが搬送されることにより、シート上のトナー像が加熱・加圧され、シートに定着する。定着動作によって温度が下がった加熱ベルト613を再びヒータで加熱する。
図21は、定着装置80のさらに他の例を示す図である。
図21に示す定着装置80は、回転する無端状ベルトからなる加熱スリーブ621と、加熱スリーブ621の外周面と当接する加圧ローラ631とを備えている。また、加熱スリーブ621の内周側に配置され、加熱スリーブ621を介して加圧ローラと当接してニップ部を形成する当接部材626を備えている。さらに、加熱スリーブ621の内周側に加熱スリーブ621と当接または近接して配置され、加熱スリーブ621を直接または間接的に加熱する面状発熱体622も備えている。また、加熱スリーブ621の内周側に加熱スリーブ621との間に面状発熱体622を挟むように配置され、面状発熱体622を所定位置で支持する発熱体支持部材623を備える。なお、図21では、面状発熱体622が加熱スリーブ621の内周面と当接し、直接加熱する構成を示している。
加熱スリーブ621が当接部材626により加圧ローラ631と当接しているニップに搬送されたシート上のトナー像が、面状発熱体622により加熱された加熱スリーブ621に加熱され、シート上に定着する。
図20、図21に示す定着装置も、加熱部材の応答性が早く、連続通紙中の1枚毎に定着温度を可変する制御を行うことが可能である。よって、図20、図21に示す定着装置においても、トナーを溶融してシートに定着させる定着温度から、加熱消色インクが消色する温度、加熱消色インクが消色する温度から定着温度へ短時間で切り替えることができる。
シート処理装置を、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることもできる。
図22は、シート処理装置200の概略構成図である。
図22に示すように、シート処理装置200は、綴じ処理部210と中折り部220と加熱消色インク判定部230とを備えている。
加熱消色インク判定部230は、入口ローラ201と分岐爪202との間に配置されている。加熱消色インク判定部230は、加熱装置20と、加熱装置20よりもシート搬送方向上流側に配置された加熱前画像読取部11と、加熱装置20よりもシート搬送方向下流側に配置された加熱後画像読取部12とを備えている。また、入口ローラ201よりもシート搬送方向上流側には、判定済み検知センサ17が配置されている。また、上部トレイ206には、加熱消色インク判定部230で判定処理が行われたシートの一部を除去して、シートに判定済みの情報を記録する加工装置18が設けられている。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートを画像形成装置の給紙カセットまたは手差しトレイにセットし、操作表示部50を操作して、加熱消色インク使用判定モードに設定する。そして、スターキーを押すと、画像形成装置にセットしたシートがシート処理装置200へ搬送される。また、加熱消色インク使用判定モードに設定すると、画像形成装置の定着装置のヒータなどの加熱手段がOFFとなるとともに、定着装置の定着ローラを加圧ローラから離間する。給紙カセットまたは手差しトレイにセットした加熱消色インク使用判定を行うシートは、定着装置を通過する。しかし、定着装置の加熱手段をOFFにし、定着ローラと加圧ローラとを離間させることにより、シートが定着装置を通過する際に、定着装置によりシートが加熱消色インクが消色する温度に加熱されてしまうのを防いでいる。
シート処理装置200に搬送されたシートは、判定済み検知センサ17により、判定済みのシートか否かが検知される。判定済みのシートでない場合は、加熱前画像読取部11を通過する際に、シート上の画像が加熱前画像読取部11に読み取られ、その後、加熱装置20により加熱消色インクが消色する温度(例えば、60℃)以上加熱される。加熱装置20により加熱されたシートは、加熱後画像読取部12に搬送されに搬送され加熱後画像読取部12により加熱後画像が読み取られる。そして、加熱消色インクが使用されているか否かを判定し、その判定結果を、操作表示部50に表示する。また、ランプ15を点灯させたり、スピーカ16で警告音を鳴らしたりして、ユーザーに加熱消色インクが使用されたことを報知する。
加熱消色インクが使用されているか否かを判定されたシートは、上部トレイ206に排紙され、加工装置18により判定済みの情報が記録される。
一方、判定済み検知センサ17により、判定済みのシートであることが検知された場合は、加熱消色インク判定部230での加熱処理や画像読取処理が行われず、上部トレイ206に排紙される。
また、シート処理装置200は加熱消色インク判定部230を、図23に示すように、画像読取部13と、加熱装置20と後端検知センサ9とで構成し、一つの画像読取部13で加熱前後の画像を読み取るようにしてもよい。
画像形成装置の手差しトレイや給紙カセットにセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートをシート処理装置に搬送し、加熱装置20を通過させる。このとき、加熱装置20は、OFFとなっており、加熱装置20によりシートが加熱されないようにしている。加熱装置20を通過したシートは、画像読取部13を通過する際に、画像読取部13で加熱前画像が読み取られる。画像読取部13と分岐爪202との間には、後端検知センサ9が配設されており、この後端検知センサ9がシートの後端を検知したら、シートをスイッチバックし、シートを加熱装置20に向けて逆搬送する。シートが加熱装置20を通過する際に、加熱装置20によりシートが加熱消色インクが消色する温度以上に加熱される。シートが加熱装置20を通過した後、再び、シートをスイッチバックして、画像読取部13へ向けて搬送する。シートが画像読取部13を通過するときに、画像読取部13により加熱後画像が読み取られる。そして、読み取った加熱前画像と加熱後画像とから加熱消色インクが使用されたか否かが判定され、その判定結果を、操作表示部50に表示する。また、ランプ15を点灯させたり、スピーカ16で警告音を鳴らしたりして、ユーザーに加熱消色インクが使用されたことを報知する。また、画像読取部13を通過したシートは、上部トレイ206へ排出された後、加工装置18によりシートの一部が除去され、判定済みの情報がシートに記録される。
図24は、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、おもて面の加熱前後の画像と裏面の加熱前後の画像とを読み取れるようにしたシート処理装置200である。
図24に示すシート処理装置200は、加熱装置20よりもシート搬送方向上流側に、シートおもて面の加熱前画像を読み取るおもて面加熱前読取部11aと、シート裏面の加熱前画像を読み取る裏面加熱前読取部11bが配置されている。また、加熱装置20よりもシート搬送方向下流側には、シートおもて面の加熱後画像を読み取るおもて面加熱後読取部12aと、シート裏面の加熱後画像を読み取る裏面加熱後読取部12bとが配置されている。
画像形成装置にセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートをシート処理装置に搬送し、判定済み検知センサ17により判定済みでないことが検知されたら、おもて面加熱前読取部11aによりおもて面加熱前画像が読み取られる。また、裏面加熱前読取部11bにより裏面加熱前画像が読み取られる。
次に、シートは、加熱装置20により、おもて面と裏面が加熱消色インクが消色する温度に加熱される。次に、シートは、おもて面加熱後読取部12aによりおもて面加熱後画像が読み込まれ、裏面加熱後読取部12bにより裏面加熱後画像が読み込まれる。そして、シートは、上部トレイ206へ排出され、加工装置18により一部が削除され、判定済みの情報が記録される。
おもて面加熱後画像と、裏面加熱後画像とを読み取ったら、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とを用いて、シートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。また、裏面加熱前画像と裏面加熱後画像とを用いて、シートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。そして、シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、判定結果報知部で、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
この図24に示すシート処理装置においては、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができ、変形例2に比べて、すばやく判定を行うことができる。
また、図25に示すように、画像形成装置の胴内排出部にセットされるシート処理装置200に加熱消色記録剤使用判定の機能を設けて、加熱消色記録剤使用判定装置として用いてもよい。
図26は、胴内排出部にセットされるシート処理装置200の概略構成図である。図26に示すシート処理装置は、綴じ処理部210と、先の図22に示したシート処理装置に配置されたと加熱消色インク判定部と同様の加熱消色インク判定部を備えている。この図26に示す胴内排出部にセットされるシート処理装置200においても先の図22に示したシート処理装置と同様にして、加熱消色インクの使用判定がなされ、判定されたシートが、排紙トレイ205に排出される。そして、加工装置18により、シートの一部が除去され、判定済みであることが記録される。
また、図27に示すように、胴内排出部にセットされるシート処理装置200の加熱消色インク判定部230を、先の図23に示したシート処理装置に設けられた加熱消色インク判定部としてもよい。また、図28に示すように、胴内排出部にセットされるシート処理装置200の加熱消色インク判定部230を、先の図24に示したシート処理装置に設けられた加熱消色インク判定部としてもよい。図27に示すシート処理装置は、先の図23に示したシート処理装置と同様にして、一つの画像読取部で、加熱前後の画像が読み取られ、加熱消色インクの判定がなされる。また、図28に示すシート処理装置は、先の図24に示したシート処理装置と同様にして、ワンパス搬送により、シート両面の加熱前後の画像が読み取られ、シートおもて面と裏面について、加熱消色インクの使用判定がなされる。
また、上述では、加熱消色記録剤使用判定装置として用いることができる画像読取装置、画像形成装置およびシート処理装置において、判定済みのシートに対してす加工を施す実施形態について説明したが、これら装置においても、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートに対して加工を施してもよい。
以上に説明したものは一例であり、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
シートの少なくとも一部を加熱する加熱装置20などの加熱手段と、加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段(本実施形態では、加熱前画像読取部11と加熱後画像読取部12とで構成)と、画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定部6aなどの判定手段と、シートに対し所定の加工を行う加工装置18などのシート加工手段とを備えた。
これによれば、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤を使用して形成された文字などの画像は、加熱手段で加熱することにより消色する。よって、画像読取手段で加熱前の画像と、加熱後の画像とを読み取って、加熱前後の画像を比較することにより、加熱消色記録剤が使用されたか否かを判定することができる。具体的に説明すると、加熱消色記録剤が使用されていない場合は、読み取った加熱前後の画像に違いはない。しかし、加熱消色記録剤が使用されている場合は、加熱消色記録剤により形成された画像は消えるため、読み取った加熱前後の画像に違いが生じる。よって、画像読取手段で加熱前の画像と、加熱後の画像とを読み取って、加熱前後の画像を比較して、加熱前後の画像が異なっているか否かを判定することにより、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定することができる。これにより、文書について承認を行う前に、本装置を用いて、加熱消色記録剤が使用されたか否かの判定を行うことで、加熱消色記録剤が使用されている文書について、承認してしまうのを防止することができる。よって、文書の承認後に加熱消色記録剤により記載した文字を消して書き直すなどの行為が行われるのを抑制することができる。
また、加工装置18などのシート加工手段を備えることで、加熱消色記録剤判定装置で判定にかける、または、判定にかけられたシートに対して所定の加工を施すことができる。これにより、例えば、判定手段の判定後のシートに対して、加工手段により所定の加工を施せば、シート加工手段による所定の加工がシートに施されているか否かを確認することで、そのシートが加熱消色記録剤の使用判定が行われたシートか否かを判別することができる。これにより、一度、加熱消色記録剤判定装置により加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定された判定済みのシートを、再度、加熱消色記録剤判定装置で再判定を行うような事態が生じるのを抑制することができる。
また、判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートに対して、加工手段により所定の加工を施せば、シート加工手段による所定の加工が施されているか否かを確認することで、そのシートが加熱消色シートが使用されていると判定されたシートであるか否かを確認することができる。これにより、複数枚のシートを連続して判定を行った際に排紙部に排紙された複数枚のシートのうち、どのシートが加熱消色インクが使用されている判定されたシートかを目視で容易に判別することができる。
(態様2)
(態様1)において、加工装置18などのシート加工手段は、判定部6aなどの判定手段の判定後のシートに対して所定の加工を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、シート加工手段による所定の加工がシートに施されているか否かを確認することで、そのシートが加熱消色記録剤の使用判定が行われたシートか否かを判別することができる。これにより、一度、加熱消色記録剤判定装置により加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定された判定済みのシートを、再度、加熱消色記録剤判定装置で再判定を行うような事態が生じるのを抑制することができる。
(態様3)
(態様1)において、加工装置18などのシート加工手段は、判定部6aなどの判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートに対し所定の加工を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、シート加工手段による所定の加工が施されているか否かを確認することで、そのシートが加熱消色シートが使用されていると判定されたシートであるか否かを確認することができる。これにより、複数枚のシートを連続して判定を行った際に排紙部に排紙された複数枚のシートのうち、どのシートが加熱消色インクが使用されていると判定されたシートかを目視で容易に判別することができる。
(態様4)
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、加工装置18などのシート加工手段は、判定後のシートの一部を除去する。
これによれば、簡単な方法でシートに加工を施すことができる。また、一目でそのシートに加工が施されているか否かを判断することができる。
(態様5)
(態様1)乃至(態様4)について、シートに加工が行われているか否かを検知する加工検知手段を備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、判定済み検知センサ17などの加工検知知手段により加工が施されたシートを検知した場合は、加工が施されたシートについては、所定の加熱消色インク使用判定動作を行わないようにすることができる。これにより、シートに加熱装置20などの加熱手段の熱によるダメージなどが生じることがない。また、加工が施されたシートは、既に一度判定にかけられたシートであるので、使用判定動作を行わずとも、問題が生じることがない。
(態様6)
(態様5)において、加工装置18などのシート加工手段は、判定後のシートの一部を除去するものであり、判定済み検知センサ17などの加工検知手段は、透過型光学センサである。
これによれば、簡易な方法で加熱手段により加熱される前のシートについて、シートに加工が施されたか否かを検知することができる。
(態様7)
画像形成装置において、(態様1)乃至(態様6)いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えた。
これによれば、シートに画像を形成する基本機能に、加熱記録剤の使用の有無の判定を行うという機能が付加され、利便性のよい画像形成装置を提供することができる。また、画像形成装置が備える定着手段を、加熱手段として用いることができ、装置のコストアップを抑えることができる。
(態様8)
画像読取装置において、(態様1)乃至(態様6)いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えた。
これによれば、画像を読み取る基本機能に、加熱記録剤の使用の有無の判定を行うという機能が付加され、利便性のよい画像読取装置を提供することができる。
また、画像読取装置の画像読取部を、加熱前の画像と加熱後の画像の少なくとも一方を読み取る画像読取部として用いることができ、装置のコストアップを抑えることができる。
(態様9)
シート処理装置において、(態様1)乃至(態様6)いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えた。
これによれば、シートに対して所定の処理を行う基本機能に、加熱記録剤の使用の有無の判定を行うという機能が付加され、利便性のよいシート処理装置を提供することができる。
1:加熱消色記録剤使用判定装置
2:給紙トレイ
3:排紙トレイ
4:給紙ローラ
5:メモリ
5a:加熱前画像情報保存部
5b:加熱後画像情報保存部
6:制御部
6a:判定部
7:ループ搬送経路
8:搬送ローラ対
9:後端検知センサ
11:加熱前画像読取部
11a:おもて面加熱前読取部
11b:裏面加熱前読取部
12:加熱後画像読取部
12a:おもて面加熱後読取部
12b:裏面加熱後読取部
13:画像読取部
13b:裏面画像読取部
14:切替爪
15:ランプ
16:スピーカ
17:判定済み検知センサ
18:加工装置
20:加熱装置
30:画像読取部
50:操作表示部
50a:開始ボタン
50b:消色部分拡大ボタン
50c:保存設定画像
50d:指定範囲設定画面
50e:指定終了ボタン
50f:指定枠
51:給紙カセット
52:給紙カセット
53:給紙路
55:レジストローラ対
56:手差しトレイ
56a:手差し路
80:定着装置
81:後端検知センサ
88:スタック部
100:画像読取装置
106:第1原稿搬送路
112:読取前センサ
114:第2原稿搬送路
116:排紙ローラ対
118:第3原稿搬送路
119:分岐爪
120:自動原稿搬送装置
122:原稿載置台
123:原稿排紙トレイ
128:第4原稿搬送路
130:スキャナ
200:シート処理装置
201:入口ローラ
202:分岐爪
205:排紙トレイ
206:上部トレイ
210:綴じ処理部
220:中折り部
230:加熱消色インク判定部
特開2006−123324号公報

Claims (9)

  1. シートの少なくとも一部を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定手段と、
    シートに対し所定の加工を行うシート加工手段とを備えたことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  2. 請求項1に記載の加熱消色記録剤使用判定装置において、
    前記シート加工手段は、前記判定手段の判定後のシートに対して所定の加工を行うことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  3. 請求項1に記載の加熱消色記録剤使用判定装置において、
    前記シート加工手段は、前記判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートに対し所定の加工を行うことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の加熱消色記録剤使用判定装置において、
    前記シート加工手段は、前記シートの一部を除去することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の加熱消色記録剤使用判定装置において、
    前記加熱手段により加熱される前のシートについて、シートに加工が行われているか否かを検知する加工検知手段を備えたことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  6. 請求項5に記載の加熱消色記録剤使用判定装置において
    前記シート加工手段は、前記シートの一部を除去するものであり、
    前記検知手段は、透過型光学センサであることを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至6いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1乃至6いずれかに記載の加熱消色記録剤判定装置を備えたことを特徴とするシート処理装置。
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