JP2016173442A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】位相ブラシの接片部が必要なタイミングでのみ位相パターン上を摺動し、そのタイミング以外では摺動しない事で位相信号の信頼性を高めることを可能にした駆動装置を提供すること。【解決手段】クイックリターンミラーと、前記クイックリターンミラーを駆動するためのミラー駆動モーターと、前記クイックリターンミラーを駆動するためのミラー駆動レバーと、前記ミラー駆動モーターに接続され前記ミラー駆動レバーに取り付いたカムフォロアーを駆動するカムギヤと、を備えた一眼レフカメラのミラー装置において、前記カムフォロアーの先端部が、前記カムギヤと軸方向に当接し、且つ前記カムギヤはギヤの軸方向にも凸形状を持っており、前記カムギヤが軸方向にスライドすることで、位相ブラシの接片部と位相パターンが接触することを特徴とする。【選択図】図9
Description
本発明は、駆動装置に関し、特に一眼レフカメラのミラー駆動装置に関する。
一眼レフカメラのカムを用いた駆動装置について、さまざまな提案がなされている。特許文献1には、位相ブラシを重ね合わせる事で位相信号の信頼性が高い装置が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、位相ブラシの接片部が位相パターン上を常に摺動する為に摺動摩耗が起こり易く、且つ常に回転エネルギーをロスしてしまう。
そこで、本発明の目的は、位相ブラシの接片部が必要なタイミングでのみ位相パターン上を摺動し、そのタイミング以外は摺動しない事で位相信号の信頼性を高めることを可能にした駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
クイックリターンミラー(6)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動モーター(60a)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動レバー(60g)と、前記ミラー駆動モーター(60a)に接続され前記ミラー駆動レバー(60g)に取り付いたカムフォロアー(60h)を駆動するカムギヤ(60f)と、を備えた一眼レフカメラのミラー装置において、
前記カムフォロアー(60h)の先端部(60ha)が、前記カムギヤ(60f)と軸方向に当接し、且つ前記カムギヤ(60f)はギヤの軸方向にも凸形状(60fda)(60fdb)を持っており、前記カムギヤ(60f)が軸方向にスライドすることで、位相ブラシ(60j)の接片部(60jc)と位相パターン(60m)が接触する事を特徴とする。
クイックリターンミラー(6)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動モーター(60a)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動レバー(60g)と、前記ミラー駆動モーター(60a)に接続され前記ミラー駆動レバー(60g)に取り付いたカムフォロアー(60h)を駆動するカムギヤ(60f)と、を備えた一眼レフカメラのミラー装置において、
前記カムフォロアー(60h)の先端部(60ha)が、前記カムギヤ(60f)と軸方向に当接し、且つ前記カムギヤ(60f)はギヤの軸方向にも凸形状(60fda)(60fdb)を持っており、前記カムギヤ(60f)が軸方向にスライドすることで、位相ブラシ(60j)の接片部(60jc)と位相パターン(60m)が接触する事を特徴とする。
本発明によれば、位相ブラシの接片部が必要なタイミングでのみ位相基板上を摺動し、そのタイミング以外は摺動しない事で位相信号の信頼性を高めることを可能にした駆動装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は一眼レフカメラの外観正面図である。図2は一眼レフカメラの中央右断面図である。1はカメラ、2は被写体像を観察する為の光学式ファインダーユニット、3はシャッター幕、4はミラーボックス、5はカメラをホールドする際に握る為のグリップ、6はクイックリターンミラー、7はレリーズボタン、19はバックライト照明付きのカラー液晶モニター、31は位相差オートフォーカス用の焦点検出センサユニット、33はCMOSセンサーやCCDセンサーなどの電子素子とその保持部材や各種フィルターなどにより構成される撮像素子、80は撮影レンズである。
図3は一眼レフカメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。なお、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。100はカメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、MPUという)である。MPU100は、カメラの動作制御を司るものであり、各要素に対して様々な処理や指示を実行する。
100aはMPU100に内蔵されたEEPROMであり、各種情報を記憶可能である。MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、測光回路106、が接続されている。また、液晶表示駆動回路107、バッテリチェック回路108、電源供給回路110、についても接続されている。これらの回路はMPU100の制御により動作するものである。
また、MPU100は、撮影レンズユニット内に配置されたレンズ制御回路81と、マウント接点21を介して通信を行う。マウント接点21は撮影レンズユニットが接続されるとMPU100へ信号送信を開始する機能も備えている。これにより、レンズ制御回路81は、MPU100との間で通信を行い、撮影レンズユニット内の撮影レンズ80および絞り84の駆動を、AF駆動回路82および絞り駆動回路83を介して行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では便宜上1枚の撮影レンズで示しているが、実際は多数のレンズ群により構成されている。AF駆動回路82は、たとえばステッピングモータによって構成され、レンズ制御回路81の制御によって撮影レンズ80内のフォーカスレンズ位置を変化させることにより、撮像素子33に撮影光束の焦点を合わせるように調整する。83は絞り駆動回路であり、たとえばオートアイリスなどによって構成され、レンズ制御回路81によって絞り84を変化させ、光学的な絞り値を得るように構成されている。
クイックリターンミラー6は、撮影レンズ80を通過する撮影光束をペンタプリズム23へ導くとともに、その一部を透過させてサブミラー30に導く。サブミラー30は、透過された撮影光束を焦点検出用センサユニット31へ導く。
ミラー駆動回路101は、クイックリターンミラー6を、ファインダにより被写体像を観察可能とする位置(6a)と、撮影光束から待避する位置(6b)とへ駆動するためのものである。同時に、サブミラー30を、焦点検出用センサユニット31へ撮影光束を導く位置と、撮影光束から待避する位置とへ駆動する。具体的には、たとえばDCモータとギヤトレインなどから構成される。
31は不図示である結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー及び、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDから成るラインセンサ等から構成されている周知の位相差方式の焦点検出センサユニットである。焦点検出センサユニット31から出力された信号は、焦点検出回路102へ供給され、被写体像信号に換算された後MPU100へ送信される。MPU100は被写体像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、デフォーカス量およびデフォーカス方向を求め、これに基づき、レンズ制御回路81およびAF駆動回路82を介して、撮影レンズ80内のフォーカスレンズを合焦位置まで駆動する。
23はペンタプリズムであり、クイックリターンミラー6によって反射された撮影光束を正立正像に変換反射する光学部材である。使用者は、接眼レンズ群18を介して、ペンタプリズム23で正立正像に変換された被写体像を観察することができる。
ペンタプリズム23は、撮影光束の一部を測光センサ44にも導く。測光回路106は、測光センサ44の出力を得て、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、得られる輝度信号から露出値を算出する。
32は機械式フォーカルプレーンシャッタであり、ユーザがファインダにより被写体像を観察している時には撮影光束を遮る。また撮像時にはレリーズ信号に応じて、不図示の先羽根群と後羽根群の走行する時間差により所望の露光時間を得るように構成されている。フォーカルプレーンシャッタ32は、MPU100の指令を受けたシャッタ駆動回路103によって制御される。
33は撮像素子で、撮像デバイスであるCMOSが用いられる。撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
34はクランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。35はAGC(自動利得調整装置)であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。36はA/D変換器であり、撮像素子33のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
104は映像信号処理回路であり、デジタル化された画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理など、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。この映像信号処理回路104からのモニタ表示用の画像データは、カラー液晶駆動回路109を介してカラー液晶モニタ19に表示される。
また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示により、メモリコントローラ38を通じて、バッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。更に、映像信号処理回路104は、JPEGなどの画像データ圧縮処理を行う機能も有している。連写撮影など連続して撮影が行われる場合は、一旦バッファメモリ37に画像データを格納し、メモリコントローラ38を通して未処理の画像データを順次読み出すことも可能である。これにより映像信号処理回路104は、A/D変換器36から入力されてくる画像データの速度に関わらず、画像処理や圧縮処理を順次行うことが可能となる。
メモリコントローラ38は、外部インタフェース40から入力される画像データをメモリ39に記憶することや、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40から出力する機能についても有する。なお、メモリ39は、カメラ本体に対して着脱可能なフラッシュメモリなどである。
105はスイッチセンス回路であり、各スイッチの操作状態に応じて入力信号をMPU100に送信する。7aは、レリーズボタン7の第1ストロークによりオンするスイッチSW1である。7bは、レリーズボタン7の第2ストロークによりオンするスイッチSW2である。スイッチSW2がオンされると、撮影開始の指示がMPU100に送信される。また、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、MENU釦10、再生釦50、拡大釦51、縮小釦52、SET釦53、通信釦15、メインスイッチ43が接続されている。
107は液晶表示駆動回路であり、MPU100の指示に従って、外部液晶表示装置9やファインダ内液晶表示装置41を駆動する。108はバッテリチェック回路であり、MPU100からの信号に従って、所定時間バッテリチェックを行い、その検出出力をMPU100へ送る。42は電源であり、カメラの各要素に対して、必要な電源を供給する。
115は外部ストロボIF装置であり、ストロボ以外のアクセサリーも装着し使用することが可能である。210は内蔵ストロボ装置であり、MPU100の指示によりカメラに内蔵されたストロボを発光する。
画像データや各種情報を無線通信によって外部の機器と送受信する際の無線通信手段として、通信釦15の操作によってMPU100は指定された画像データなどを送信手段120とアンテナ121を介して外部の機器に送信する処理を行う。
次に、図4-aはクイックリターンミラー6が、ファインダにより被写体像を観察可能とする位置(6a)すなわち、スタンバイ位置をミラーボックス4、クイックリターンミラー6、ミラー駆動機構60のみで示している正面側斜視図である。図4-bは更にスタンバイ位置をクイックリターンミラー6とミラー駆動機構60の主要な部材のみで示している正面側斜視図である。60aはDCモーターであり、図示していないミラー駆動回路101と電気的に接続している。60bはDCモーター60aに固定されたピニオンギヤである。
60fはカムギヤであり、ギヤ60cとギヤ60eとピニオンギヤ60bを介してDCモーター60aにより回転する。60gはミラードライブレバーであり、60hはミラードライブレバー60gに固定されているカムフォロアーである。60yはミラードライブレバー60gをクイックリターンミラー6を撮影光束から待避する位置(6b)すなわちミラーアップ位置に符勢する為のミラーアップスプリングである。60zはミラードライブレバー60gをクイックリターンミラー6をファインダにより被写体像を観察可能とする位置(6a)すなわちスタンバイ位置に符勢する為のミラーダウンスプリングである。
次に図5は正面側斜視図4のカムギヤ60fと位相ブラシ60jと位相パターン60kを示す分解斜視図である。60nは位相パターン60kを保持したり、カムギヤ60fの回転軸を持つ駆動ベースである。60mはカムギヤ60fと駆動ベース60nの間に配置するカムギヤスプリングである。カムギヤスプリング60mはカムギヤ60fを位相パターン60kから離れる方向に符勢している。60haはカムフォロアー60hの先端である。60fbはカムギヤ60fに一体的に構成されたダボである。一方60jbは電気的に導通材料で出来た位相ブラシ60jに構成された穴である。
ダボ60fbに穴60jbを勘合させて、例えばダボ60fbを溶解しつつ潰す事で、カムギヤ60fに位相ブラシ60jを精度良く固定する事が出来る。また、位相パターン60kは図示していない配線を通して駆動回路101と電気的に接続している。
次に、図6から図8を用いて、本実施系のミラー駆動の動作について説明する。図6-aはスタンバイ位置での駆動部材の位置関係を示している側面図である。図6-bはミラーアップ位置での駆動部材の位置関係を示している側面図である。図7-aと図7-bは前述の図6-aと図6-bのカムギヤ60fと位相ブラシ60jと位相パターン60kの関係を示す部分図である。図7-aは図6-aと同様にスタンバイ位置を示し、図7-bは図6-bと同様にミラーアップ位置を示す。尚、図7では図6のカムギヤ60fを省略し位相ブラシ60jと位相パターン60kを解り易く図示している。
図8-aはスタンバイ位置からミラーアップ位置へのフローチャートを、図8-bはミラーアップ位置からスタンバイ位置へのフローチャートを、それぞれ示している。60faはカムギヤ60fに一体的に形成されるカム部である。尚カム部60fa以外のカムギヤ60fの形状は説明の為に図示していない。
60fcはカムギヤ60fの回転中心であり、カムギヤ60fは、例えばミラーボックス4に一体的に形成された軸などに回転可能に勘合されている。60cはミラードライブレバー60gの回転中心であり、ミラードライブレバー60gは、例えばミラーボックス4に一体的に形成された軸などに回転可能に勘合されている。60faaはカム部60faのカムトップ部であり、図6-aで示す様にスタンバイ位置ではカムフォロアー60hと当接する事でミラードライブレバー60gを回転中心60cを中心に紙面で最も時計回りの位置に固定している。
この時にはミラーアップスプリング60yがカムフォロアー60hをカムトップ60faaに押し付ける方向に符勢している。6cはクイックリターンミラー6の回転中心であり、例えば不図示のミラーボックス4に一体的に形成された溝などに回転可能に勘合されている。6aはクイックリターンミラー6のドライブ軸である。60gaはミラードライブレバー60gのカム部である。ミラードライブレバー60gを回転中心60cを中心に紙面で最も時計回りの位置に固定されている状態だと、カム部60gaはドライブ軸6aと当接しない位置となる。
従ってクイックリターンミラー6はミラーダウンスプリング60zの符勢力により、不図示のダウン位置決め部に当接する事でスタンバイ位置に固定され。その時の位相ブラシ60jの接片部60jcは、図7-aに示す様に位相パターン60kのGNDパターン60k(GND)とスタンバイ位置パターン60k(STB)を導通させる位置にある。従って、MPU100は、図示していないミラー駆動回路101を通してカムギヤ60fの回転位置がGNDパターン60k(GND)とスタンバイ位置パターン60k(STB)が導通している事でスタンバイ位置である事を認識可能である。
次に、図8-aのS1に示す様にユーザーがレリーズボタン7をONにすると、MPU100がミラー駆動回路101にDCモーター回転の指示を出し(S2)、カムギヤ60fが、図示していないDCモーター60aにより、紙面反時計周りに図6-bの位置に回転する。するとカムフォロアー60hはミラーアップスプリング60yの付勢力によりカムボトム60fabの位置までミラードライブレバー60gと共に紙面反時計回りに移動する。同時にミラードライブレバーのカム部60gaがクイックリターンミラーのドライブ軸と当接し、クイックリターンミラー6を紙面時計回りに回転させる事で、ミラーアップ位置に符勢する。
一方、DCモーター60aは、図8-aのS3に示す様にミラーアップ位置パターン60k(MUP)がGNDパターン60k(GND)と導通し電気的にLowレベルとなると、MPU100は、ミラー駆動回路101を通してDCモーター60aをショートブレーキ(S4)を実行し停止させる。
その時の位相ブラシ60jの接片部60jcは、図7-bに示す様に位相パターン60kのGNDパターン60k(GND)とミラーアップ位置パターン60k(MUP)を導通させる位置にある。従って、MPU100は、図示していないミラー駆動回路101を通してカムギヤ60fの回転位置がGNDパターン60k(GND)とミラーアップ位置パターン60k(MUP)が導通している事でミラーアップ位置である事を認識可能(S5)である。
次にMPU100が所定の処理、例えば露光処理を行い(S11)、ミラーアップ位置からミラー駆動回路101にDCモーター60aに回転の指示を出す(S12)。カムギヤ60fが、図示していないDCモーター60aにより、紙面反時計周りに図6-aの位置に回転する。その際にカムリフト60facにカムフォロアー60hが当接し続ける事でミラードライブレバー60gは回転中心60cを中心に紙面で時計回りに回転する。
カムギヤ60fがスタンバイ位置パターン60k(STB)がGNDパターン60k(GND)と導通し電気的にLowレベルとなると(S13)、MPU100がミラー駆動回路101にDCモーター60aにモーターショートブレーキの指示を出し(S14)、カムギヤ60fを停止させ(S16)スタンバイ位置(S17)となる。
その時の位相ブラシ60jの接片部60jcは、図7-aに示す様に位相パターン60kのGNDパターン60k(GND)とスタンバイ位置パターン60k(STB)を導通させる位置にある。従って、MPU100は、図示していないミラー駆動回路101を通してカムギヤ60fの回転位置がGNDパターン60k(GND)とスタンバイ位置パターン60k(STB)が導通している事でスタンバイ位置である事を認識可能(S15)である。
[実施例1]
以下、図9〜図11を参照して、本発明の第1の実施例による、ミラー駆動装置について説明する。図9はカムギヤ60fのカム部60fa側を見た斜視図である。カムトップ部60faaは、図6-aで示す様にスタンバイ位置ではカムフォロアー60hと当接する事でミラードライブレバー60gを回転中心60cを中心に紙面で最も時計回りの位置に固定している。60fdaはカムギヤ60fの回転軸方向に凸状になったスラストカム(STB)である。スラストカム(STB)60fdaは図9に示す様にカムトップ部60faaと一部が交差する位置に配置されている。
以下、図9〜図11を参照して、本発明の第1の実施例による、ミラー駆動装置について説明する。図9はカムギヤ60fのカム部60fa側を見た斜視図である。カムトップ部60faaは、図6-aで示す様にスタンバイ位置ではカムフォロアー60hと当接する事でミラードライブレバー60gを回転中心60cを中心に紙面で最も時計回りの位置に固定している。60fdaはカムギヤ60fの回転軸方向に凸状になったスラストカム(STB)である。スラストカム(STB)60fdaは図9に示す様にカムトップ部60faaと一部が交差する位置に配置されている。
同様にスラストカム(MUP)60fdbは、図9に示す様にカムボトム60fabと一部が交差する位置に配置されている。この様にカムギヤ60fに一体的にカムトップ部60faa、スラストカム(STB)60fda、カムボトム60fab、スラストカム(MUP)60fdbを構成する事で、それぞれの位置関係の精度を高くすることが容易である。
図10はカムギヤ60fが駆動ベース60nに対してスライドする様子を示す側面図である。図10-aに示す様に、カムフォロアー60hがスラストカム(STB)60fdaもしくはスラストカム(MUP)60fdb上に無い状態では、位相ブラシ60jの接片部60jcは、位相パターン60kに接触しない。尚、カムフォロアー60hは説明の為に図示していない。
次に図10-bに示す様に、カムフォロアー60hがスラストカム(STB)60fdaもしくはスラストカム(MUP)60fdb上にある状態では、位相ブラシ60jの接片部60jcは、位相パターン60kと接触する。尚、カムフォロアー60hは説明の為に図示していない。また、図10-bに示す様にカムギヤ60fがスライド方向にスライドした際にはカムギヤスプリング60mがチャージされ、カムギヤ60fをスライド方向と逆方向に符勢している。
図11はスタンバイ位置からミラーアップ位置への遷移でのカムギヤ60fとミラードライブレバー60gに固定されたカムフォロアー60hの各状態をカムギヤ60fの回転軸の垂直方向から見た側面図である。図11-aは図6-aと同様にスタンバイ位置を示している。カムトップ部60faaがカムフォロアー60hと当接する事でミラードライブレバー60gを回転中心60cを中心にスタンバイ位置に固定している。同時にスラストカム(STB)60fdaが図10-bと同様にカムフォロアー先端60haにより押される事で、カムギヤ60fはスライド方向にスライドさせられる。
すると、カムギヤスプリング60mのチャージ力によりカムギヤ60fをスラスト方向に負荷を掛けている。従ってカメラがスタンバイ位置で、例えばカメラ全体に振動が掛かる事により、不用意にカムギヤ60fが回転してしまい、クイックリターンミラー6がスタンバイ位置からズレしまう事を防止する事が可能である。
図11-bはユーザーがレリーズボタン7をONにし、カムギヤ60fが、図示していないDCモーター60aにより回転し、カムフォロアー60hはミラーアップスプリング60yの付勢力によりカムボトム60fabの位置までミラードライブレバー60gと共に紙面反時計回りに移動する途中の状態を示す。図11-aでは、スラストカム(STB)60fdaがカムフォロアー先端60haにより押される事で、カムギヤ60fはスライド方向にスライドさせられていた。その結果、カムギヤスプリング60mのチャージ力によりカムギヤ60fをスラスト方向に負荷を掛けていた。
しかし、カムギヤ60fが回転する事で、図11-bに示す様にスラストカム(STB)60fdaの加速用傾斜部60fda+にカムフォロアー先端60haが掛かる。するとカムギヤスプリング60mのチャージ力によりカムギヤ60fが回転方向に加速される。
更にカムギヤ60fが回転し、図8-aのS4と概同様のタイミングで図11-cに示す様にスラストカム(MUP)60fdbの減速用傾斜部60fdb−にカムフォロアー先端60haが掛かる。するとカムギヤスプリング60mのチャージ力によりカムギヤ60fが回転方向に減速される。また、概同時にカムギヤ60fが図10-bに示す様にスライド方向にスライドする事で、図7-bに示す様に位相ブラシ60jの接片部60jcは、位相パターン60k(MUP)と接触する。すると同時にMPU100は、図8-aに示す様にMUP信号Low(S3)を検知しモーターショートブレーキ処理(S4)を行うので、減速効果が大きい。
減速処理により、図11-dの位置でカムギヤ60fは停止する。図11-dは図6-bと同様にミラーアップ位置を示している。カムフォロアー60hはミラーアップスプリング60yの付勢力によりカムボトム60fabの位置までミラードライブレバー60gと共に紙面反時計回りに移動する。同時にスラストカム(MUP)60fdbが図10-bと同様にカムフォロアー先端60haにより押される事で、カムギヤ60fはスライド方向にスライドさせられる。その結果、カムギヤスプリング60mのチャージ力によりカムギヤ60fをスラスト方向に負荷を掛けている。
従ってカメラがミラーアップ位置で、例えばカメラ全体に振動が掛かる事により、不用意にカムギヤ60fが回転してしまい、クイックリターンミラー6がミラーアップ位置からズレしまう事を防止する事が可能である。
尚、図8-bで示す、ミラーアップ位置からスタンバイ位置へのカムフォロアーピン60haの遷移については、上記で述べたスタンバイ位置からミラーアップ位置への遷移と同様の動作及び効果である。
図12は位相ブラシ60jの接片部60jcと位相パターン60kの接触位置を示す模式図である。60jcaは位相ブラシ60jの接片部60jcと位相パターン60kの接触痕であり破線で指示する。尚、説明を解り易くする為位相パターン60kを透過する方向に接触痕60jcaを表示している。
図12-aは従来のカムギヤ60fがスライドしない場合の接触痕60jcaである。従来は位相ブラシ60jの接片部60jcと位相パターン60kは常に接触している為、接触痕60jcaは360°の軌跡となる。
図12-bは本実施形での前述の様にカムギヤ60fがスライドした場合の接触痕60jcaである。図12-bの通り、位相ブラシ60jの接片部60jcと位相パターン60k(STB)及び位相パターン60k(MUP)上でのみ接触することになる。従って、位相ブラシ60jと位相パターン60kとの摺動摩擦による摩耗が低減され位相信号の信頼性を高めることが出来る。
[実施例2]
以下、図13、図14を参照して、本発明の第2の実施例によるミラー駆動装置について説明する。図13-aは本発明の第2の実施例によるカムギヤ60fの位相ブラシ60jの取り付け面側を見た裏面図である。図13-bは図13-aを矢印方向から見た断面図である。図14-aは本発明の第1の実施例によるカムギヤ60fの位相ブラシ60jの取り付け面側を見た裏面図である。図14-bは図14-aを側面方向から見た側面図である。
以下、図13、図14を参照して、本発明の第2の実施例によるミラー駆動装置について説明する。図13-aは本発明の第2の実施例によるカムギヤ60fの位相ブラシ60jの取り付け面側を見た裏面図である。図13-bは図13-aを矢印方向から見た断面図である。図14-aは本発明の第1の実施例によるカムギヤ60fの位相ブラシ60jの取り付け面側を見た裏面図である。図14-bは図14-aを側面方向から見た側面図である。
60jeは位相ブラシ60jの接片先端部である。60feはカムギヤに一体的に構成された、位相ブラシ60jの接片先端部60jeをプリチャージし保持する為の保持部である。60k-jc1は、接片部60jcと位相パターンとの距離である。図14-bの本発明の第1の従来例では、位相ブラシ60jはフリーの状態でカムギヤ60fに固定される。60k-jc2は、接片部60jcと位相パターンとの距離である。図13-bに示す様に、接片先端部60jeが保持部60feにより保持された状態で固定されると、接片部60jcと位相パターンとの距離60k-jc1が図14-bで示す様な距離60k-jc2より十分少なくなる。
従って図10に示す様に、スライド方向への距離が第1の実施例の場合より十分少なくなる事で、カメラ1内部の空間をより犠牲にする事なく、且つ位相ブラシ60jと位相パターン60kとの摺動摩擦による摩耗が低減され位相信号の信頼性を高めることが出来る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1:カメラ、2:ファインダーユニット、3:シャッター幕、4:ミラーボックス、
5:グリップ、6:クイックリターンミラー、7:レリーズボタン、
19:カラー液晶モニター、
31:位相差オートフォーカス用の焦点検出センサユニット、33:撮像素子、
60:ミラー駆動機構、80:撮影レンズ
5:グリップ、6:クイックリターンミラー、7:レリーズボタン、
19:カラー液晶モニター、
31:位相差オートフォーカス用の焦点検出センサユニット、33:撮像素子、
60:ミラー駆動機構、80:撮影レンズ
Claims (2)
- クイックリターンミラー(6)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動モーター(60a)と、前記クイックリターンミラー(6)を駆動するためのミラー駆動レバー(60g)と、前記ミラー駆動モーター(60a)に接続され前記ミラー駆動レバー(60g)に取り付いたカムフォロアー(60h)を駆動するカムギヤ(60f)と、を備えた一眼レフカメラのミラー装置において、
前記カムフォロアー(60h)の先端部(60ha)が、前記カムギヤ(60f)と軸方向に当接し、且つ前記カムギヤ(60f)はギヤの軸方向にも凸形状(60fda)(60fdb)を持っており、前記カムギヤ(60f)が軸方向にスライドすることで、位相ブラシ(60j)の接片部(60jc)と位相パターン(60m)が接触することを特徴とする一眼レフカメラのミラー駆動装置。 - 前記カムギヤ(60f)は位相ブラシ(60j)をチャージさせる為の保持部(60fe)を持つことを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラのミラー駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015052978A JP2016173442A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015052978A JP2016173442A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016173442A true JP2016173442A (ja) | 2016-09-29 |
Family
ID=57008183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015052978A Pending JP2016173442A (ja) | 2015-03-17 | 2015-03-17 | 駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016173442A (ja) |
-
2015
- 2015-03-17 JP JP2015052978A patent/JP2016173442A/ja active Pending
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