JP2016173079A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーバールームの冬季冷房運転等、空気調和機が低負荷で、ロータリ圧縮機のモータ回転数が30rps以下の低回転数の連続運転となる場合にも、ロータリ圧縮機のピストンの局所摩耗を防ぐ。
【解決手段】モータにより駆動されシリンダ内で公転及び自転するピストンを有するロータリ圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器及びアキュムレータを環状に接続した冷媒回路と、前記モータの回転数を制御する制御装置と、を備える空気調和機において、前記制御装置は、前記モータが30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する判断部と、該判断部の判断に基づいて前記モータの回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる制御部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、室内を冷暖房する空気調和機に関する。
空気調和機の冷媒回路に用いられるロータリ圧縮機は、30rps以下の低速回転時において、回転軸の偏心部により駆動されて圧縮部のシリンダ内を公転及び自転するピストンが自転できない場合がある。
例えば、非特許文献1の737頁には、次の(28)及び(29)のピストン運動の実験式が記載されている。
=r・β/Δt ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(28)
ω=(v−e・ω・cosθ)/(r−e・cosθ) ・・・(29)
ここで、
:ピストンの測定電極位置における平均速度
:測定電極のピッチ円半径
β :測定電極のピッチ角
Δt :測定電極信号1,2の時間間隔
ω:vに対応するピストンの回転角速度
e :軸受偏心率
ω :軸回転角速度
θ :軸回転角
図5は、上記の式(28)及び(29)から求めたロータリ圧縮機のモータ回転数とピストン回転数との関係を示す図である。図5に示すように、ピストン回転数は、ロータリ圧縮機のモータ回転数が10rpsのとき6rpmであり、モータ回転数が20rpsまで漸増するにつれて漸減して略0rpsとなり、モータ回転数が20rps−30rpsの間は、略0rpsであり、モータ回転数が30rpsを超えると急増する。
柳沢、「ローリングピストン形回転圧縮機のピストンの挙動と機械摩擦損失」、日本機械学会論文集(C編)48巻429号(昭57・5)、p732−740
例えば、サーバールームの冬季冷房運転等、空気調和機が低負荷で、ロータリ圧縮機の軸回転数が20rps−30rpsの低回転数の連続運転となる場合には、ピストン回転数が略0rpsとなり、長時間に亘ってピストンの同一部位がベーン先端と接触し、同一接触部位が局所摩耗してしまう、という問題がある。
本発明は、サーバールームの冬季冷房運転等、空気調和機が低負荷で、ロータリ圧縮機のモータ回転数が30rps以下の低回転数の連続運転となる場合にも、ロータリ圧縮機のピストンの局所摩耗を防ぐことができる空気調和機を得ることを目的とする。
本発明は、モータにより駆動されシリンダ内で公転及び自転するピストンを有するロータリ圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器及びアキュムレータを環状に接続した冷媒回路と、前記モータの回転数を制御する制御装置と、を備える空気調和機において、前記制御装置は、前記モータが30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する判断部と、該判断部の判断に基づいて前記モータの回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明は、モータが30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する判断部と、該判断部の判断に基づいて前記モータの回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる制御部と、を備えるので、モータ回転数が30rps以下の低回転数の連続運転となる場合にも、予め定めた第1の時間連続運転されると、モータの回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させるので、ピストンが自転してベーン先端と接触するピストンの部位が変わりピストンの局所摩耗を防ぐことができる。
図1は、本発明に係る空気調和機に用いられるロータリ圧縮機及びアキュムレータの実施例を示す縦断面図である。 図2は、実施例のロータリ圧縮機の第1の圧縮部及び第2の圧縮部の上から見た横断面図である。 図3は、本発明に係る空気調和機の実施例を示す図である。 図4は、本発明に係る空気調和機の制御装置の制御フローチャートである。 図5は、ロータリ圧縮機のモータ回転数とピストン回転数との関係を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態(実施例)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る空気調和機に用いられるロータリ圧縮機及びアキュムレータの実施例を示す縦断面図であり、図2は、実施例のロータリ圧縮機の第1の圧縮部及び第2の圧縮部の上から見た横断面図である。
図1に示すように、ロータリ圧縮機1は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体10の下部に配置された圧縮部12と、圧縮機筐体10の上部に配置され、回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。モータ11は、センサレスDCブラシレスモータである。
モータ11のステータ111は、円筒状に形成され、圧縮機筐体10の内周面に嵌合されて固定されている。モータ11のロータ112は、円筒状のステータ111の内部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に嵌合されて固定されている。
圧縮部12は、第1の圧縮部12Sと第2の圧縮部12Tとを備えており、第2の圧縮部12Tは、第1の圧縮部12Sの上側に配置されている。図2に示すように、第1の圧縮部12Sは、環状の第1シリンダ121Sを備えている。第1シリンダ121Sは、環状の外周から張り出した第1側方張出部122Sを備え、第1側方張出部122Sには、第1吸入孔135Sと第1ベーン溝128Sが放射状に設けられている。また、第2の圧縮部12Tは、環状の第2シリンダ121Tを備えている。第2シリンダ121Tは、環状の外周から張り出した第2側方張出部122Tを備え、第2側方張出部122Tには、第2吸入孔135Tと第2ベーン溝128Tが放射状に設けられている。
図2に示すように、第1シリンダ121Sには、モータ11の回転軸15と同心に、円形の第1シリンダ内壁123Sが形成されている。第1シリンダ内壁123S内には、第1シリンダ121Sの内径よりも小さい外径の第1ピストン125Sが配置され、第1シリンダ内壁123Sと第1ピストン125Sとの間に、冷媒を吸入し圧縮して吐出する第1シリンダ室130Sが形成される。第2シリンダ121Tには、モータ11の回転軸15と同心に、円形の第2シリンダ内壁123Tが形成されている。第2シリンダ内壁123T内には、第2シリンダ121Tの内径よりも小さい外径の第2ピストン125Tが配置され、第2シリンダ内壁123Tと第2ピストン125Tとの間に、冷媒を吸入し圧縮して吐出する第2シリンダ室130Tが形成される。
第1シリンダ121Sには、第1シリンダ内壁123Sから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る第1ベーン溝128Sが形成され、第1ベーン溝128S内に、平板状の第1ベーン127Sが、摺動自在に嵌合されている。第2シリンダ121Tには、第2シリンダ内壁123Tから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る第2ベーン溝128Tが形成され、第2ベーン溝128T内に、平板状の第2ベーン127Tが、摺動自在に嵌合されている。
図2に示すように、第1ベーン溝128Sの径方向外側には、第1側方張出部122Sの外周部から第1ベーン溝128Sに連通するように第1スプリング穴124Sが形成されている。第1スプリング穴124Sには、第1ベーン127Sの背面を押圧する図示しない第1ベーンスプリングが挿入されている。第2ベーン溝128Tの径方向外側には、第2側方張出部122Tの外周部から第2ベーン溝128Tに連通するように第2スプリング穴124Tが形成されている。第2スプリング穴124Tには、第2ベーン127Tの背面を押圧する図示しない第2ベーンスプリングが挿入されている。
ロータリ圧縮機1の起動時は、この第1ベーンスプリングの反発力により、第1ベーン127Sが、第1ベーン溝128S内から第1シリンダ室130S内に突出し、その先端が、第1ピストン125Sの外周面に当接し、第1ベーン127Sにより、第1シリンダ室130Sが、第1吸入室131Sと、第1圧縮室133Sとに区画される。また、同様に、第2ベーンスプリングの反発力により、第2ベーン127Tが、第2ベーン溝128T内から第2シリンダ室130T内に突出し、その先端が、第2ピストン125Tの外周面に当接し、第2ベーン127Tにより、第2シリンダ室130Tが、第2吸入室131Tと、第2圧縮室133Tとに区画される。
また、第1シリンダ121Sには、第1ベーン溝128Sの径方向外側と圧縮機筐体10内とを開口部R(図1参照)で連通して圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒を導入し、第1ベーン127Sに冷媒の圧力により背圧をかける第1圧力導入路129Sが形成されている。なお、圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒は、第1スプリング穴124Sからも導入される。また、第2シリンダ121Tには、第2ベーン溝128Tの径方向外側と圧縮機筐体10内とを開口部R(図1参照)で連通して圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒を導入し、第2ベーン127Tに冷媒の圧力により背圧をかける第2圧力導入路129Tが形成されている。なお、圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒は、第2スプリング穴124Tからも導入される。
第1シリンダ121Sの第1側方張出部122Sには、第1吸入室131Sに外部から冷媒を吸入するために、第1吸入室131Sと外部とを連通させる第1吸入孔135Sが設けられている。第2シリンダ121Tの第2側方張出部122Tには、第2吸入室131Tに外部から冷媒を吸入するために、第2吸入室131Tと外部とを連通させる第2吸入孔135Tが設けられている。第1吸入孔135S及び第2吸入孔135Tの断面は円形である。
また、図1に示すように、第1シリンダ121Sと第2シリンダ121Tの間には、中間仕切板140が配置され、第1シリンダ121Sの第1シリンダ室130S(図2参照)と第2シリンダ121Tの第2シリンダ室130T(図2参照)とを仕切っている。中間仕切板140は、第1シリンダ121Sの上端部と第2シリンダ121Tの下端部を閉塞している。
第1シリンダ121Sの下端部には、下端板160Sが配置され、第1シリンダ121Sの第1シリンダ室130Sを閉塞している。また、第2シリンダ121Tの上端部には、上端板160Tが配置され、第2シリンダ121Tの第2シリンダ室130Tを閉塞している。下端板160Sは、第1シリンダ121Sの下端部を閉塞し、上端板160Tは、第2シリンダ121Tの上端部を閉塞している。
下端板160Sには、副軸受部161Sが形成され、副軸受部161Sに、回転軸15の副軸部151が回転自在に支持されている。上端板160Tには、主軸受部161Tが形成され、主軸受部161Tに、回転軸15の主軸部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏心させた第1偏心部152Sと第2偏心部152Tとを備え、第1偏心部152Sは、第1の圧縮部12Sの第1ピストン125Sに回転自在に嵌合し、第2偏心部152Tは、第2の圧縮部12Tの第2ピストン125Tに回転自在に嵌合している。
回転軸15が回転すると、第1ピストン125Sが、第1シリンダ内壁123Sに沿って第1シリンダ121S内を図2の時計回りに公転すると共に時計回りに自転し、これに追随して第1ベーン127Sが往復運動する。この第1ピストン125S及び第1ベーン127Sの運動により、第1吸入室131S及び第1圧縮室133Sの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。また、回転軸15が回転すると、第2ピストン125Tが、第2シリンダ内壁123Tに沿って第2シリンダ121T内を図2の時計回りに公転すると共に時計回りに自転し、これに追随して第2ベーン127Tが往復運動する。この第2ピストン125T及び第2ベーン127Tの運動により、第2吸入室131T及び第2圧縮室133Tの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒を吸入し圧縮して吐出する。
図1に示すように、下端板160Sの下側には、下端板カバー170Sが配置され、下端板160Sとの間に下マフラー室180Sを形成している。そして、第1の圧縮部12Sは、下マフラー室180Sに開口している。すなわち、下端板160Sの第1ベーン127S近傍には、第1シリンダ121Sの第1圧縮室133Sと下マフラー室180Sとを連通する第1吐出孔190S(図2参照)が設けられ、第1吐出孔190Sには、圧縮された冷媒の逆流を防止するリード弁型の第1吐出弁200Sが配置されている。
下マフラー室180Sは、環状に形成された1つの室であり、第1の圧縮部12Sの吐出側を、下端板160S、第1シリンダ121S、中間仕切板140、第2シリンダ121T及び上端板160Tを貫通する冷媒通路136(図2参照)を通して上マフラー室180T内に連通させる連通路の一部である。下マフラー室180Sは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。また、第1吐出弁200Sに重ねて、第1吐出弁200Sの撓み開弁量を制限するための第1吐出弁押え201Sが、第1吐出弁200Sとともにリベットにより固定されている。第1吐出孔190S、第1吐出弁200S及び第1吐出弁押え201Sは、下端板160Sの第1吐出弁部を構成している。
図1に示すように、上端板160Tの上側には、上端板カバー170Tが配置され、上端板160Tとの間に上マフラー室180Tを形成している。上端板160Tの第2ベーン127T近傍には、第2シリンダ121Tの第2圧縮室133Tと上マフラー室180Tとを連通する第2吐出孔190T(図2参照)が設けられ、第2吐出孔190Tには、圧縮された冷媒の逆流を防止するリード弁型の第2吐出弁200Tが配置されている。また、第2吐出弁200Tに重ねて、第2吐出弁200Tの撓み開弁量を制限するための第2吐出弁押え201Tが、第2吐出弁200Tとともにリベットにより固定されている。上マフラー室180Tは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。第2吐出孔190T、第2吐出弁200T及び第2吐出弁押え201Tは、上端板160Tの第2吐出弁部を構成している。
下端板カバー170S、下端板160S、第1シリンダ121S及び中間仕切板140は、下側から挿通されて第2シリンダ121Tに設けられたメネジにネジ込まれた複数の通しボルト175により第2シリンダ121Tに締結される。上端板カバー170T及び上端板160Tは、上側から挿通されて第2シリンダ121Tに設けられた前記メネジにネジ込まれた通しボルト(図示せず)により第2シリンダ121Tに締結される。複数の通しボルト175等により一体に締結された下端板カバー170S、下端板160S、第1シリンダ121S、中間仕切板140、第2シリンダ121T、上端板160T及び上端板カバー170Tは、圧縮部12を構成している。圧縮部12のうち、上端板160Tの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1貫通孔101及び第2貫通孔102が、夫々第1吸入管104及び第2吸入管105を通すために設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー252及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷媒回路の蒸発器(例えば、室内熱交換器7:図3参照)に接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで延設され、他端が、夫々第1吸入管104及び第2吸入管105の他端に接続される第1低圧連絡管31S及び第2低圧連絡管31Tが固着されている。
冷媒回路の低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第1の圧縮部12Sに導く第1低圧連絡管31Sは、吸入部としての第1吸入管104を介して第1シリンダ121Sの第1吸入孔135S(図2参照)に接続されている。また、冷媒回路の低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第2の圧縮部12Tに導く第2低圧連絡管31Tは、吸入部としての第2吸入管105を介して第2シリンダ121Tの第2吸入孔135T(図2参照)に接続されている。すなわち、第1吸入孔135S及び第2吸入孔135Tは、冷媒回路の蒸発器(例えば、室内熱交換器7:図3参照)に並列に接続されている。
圧縮機筐体10の天部には、冷媒回路と接続し高圧冷媒を冷媒回路の凝縮器(例えば、室外熱交換器4:図3参照)側に吐出する吐出部としての吐出管107が接続されている。すなわち、第1吐出孔190S及び第2吐出孔190Tは、冷媒回路の凝縮器(例えば、室外熱交換器4:図3参照)に接続されている。
圧縮機筐体10内には、およそ第2シリンダ121Tの高さまで潤滑油が封入されている。また、潤滑油は、回転軸15の下部に挿入される図示しないポンプ羽根により、回転軸15の下端部に取付けられた給油パイプ16から吸上げられ、圧縮部12を循環し、摺動部品(第1ピストン125S及び第2ピストン125T)の潤滑を行なうとともに、圧縮部12の微小隙間のシールをする。
図3は、本発明に係る空気調和機の実施例を示す図である。図3に示すように、実施例の空気調和機300は、上述のロータリ圧縮機1、冷房と暖房とを切り替える四方弁3、室外熱交換器4、室外送風ファン5、膨張弁6、室内熱交換器7、室内送風ファン8及び上述のアキュムレータ25を環状に接続した冷媒回路9を備えている。
また、空気調和機300は、制御装置2を備えている。制御装置2は、ロータリ圧縮機1のモータ11を駆動制御するインバータ装置を含む制御部2C、判断部2B及び記憶部2Aを有し、判断部2Bの判断に基づいて制御部2Cによりモータ11の動作を制御するとともに、四方弁3、室外送風ファン5、膨張弁6及び室内送風ファン8等を制御する。通常は、制御部2Cによるモータ11の回転数制御は、室外温度センサ4Aで検出された室外温度、及び室内温度センサ7Aで検出された室内温度と記憶部2Aに記憶された設定温度との差に基づいて行われる。
四方弁3を図3に実線で示す冷房に切り替えて空気調和機300を始動させると、冷媒は、ロータリ圧縮機1で圧縮されて高温高圧ガスとなり、四方弁3を通って室外熱交換器4に送られる。高温高圧ガスは、室外熱交換器4で空気に放熱し、凝縮して低温の高圧液となり膨張弁6に送られる。
低温の高圧液は、膨張弁6で減圧されて低圧液となり室内熱交換器7に送られる。低圧液は、室内熱交換器7で空気から吸熱して蒸発し、冷却された空気を室内送風ファン8により室内に送り室内を冷房する。室内熱交換器7を通った冷媒は、アキュムレータ25に送られ、ガスと液に分離された後、ガスがロータリ圧縮機1内に吸入されて再び冷媒回路9内を循環する。
次に、図4を参照して実施例の空気調和機300の特徴的な構成について説明する。図4は、本発明に係る空気調和機300の制御装置2の制御フローチャートである。空気調和機300が始動すると、制御装置2の判断部2Bが、室外温度センサ4Aで検出された室外温度、及び室内温度センサ7Aで検出された室内温度と記憶部2Aに記憶された設定温度との差に基づいて制御部2Cに指令し、モータ11の動作を制御するとともに、室外送風ファン5、膨張弁6及び室内送風ファン8等を制御する。同時に、図4に示す制御装置2によるピストン125S,125Tの局所摩耗回避制御がスタートする。
ステップS1では、モータ11の回転数がLrps(=30rps:1秒間の回転数)以下であるか否かを判断する。通常、空気調和機300の始動時は、室内温度と設定温度との差が大きいため、モータ11は30rps以下の低速回転はしないので、判断はNOとなりステップS2に進み、タイマが作動中であるか否かを判断する。空気調和機300の始動時の初期条件はタイマOFFとなっていて、タイマは作動していないので判断はNOとなりステップS1に戻る。室内温度と設定温度との差が大きいうちは、ステップS1→ステップS2を繰り返して室内温度と設定温度との差が小さくなるのを待つ。
室内温度と設定温度との差が小さくなってモータ11の回転数が30rps以下になると、ステップS1からステップS4に進み、タイマが作動中であるか否かを判断する。タイマは作動していないので判断はNOとなりステップS7に進み、ステップS7でタイマをスタート(ON)させステップS1に戻る。
次のサイクルでは、ステップS1→ステップS4→ステップS5へ進む。ステップS5では、タイマカウントが完了したか否かを判断する。ステップS5でタイマカウントが完了していなければステップS1に戻る。タイマカウントが完了するまでステップS1→ステップS4→ステップS5を繰り返してタイマカウントが完了するのを待つ。
タイマは、予め定めた第1の時間、好ましくは、1時間以上12時間以下の時間に設定する。ピストン125S,125Tの回転数が略0rpsとなり、長時間に亘ってピストン125S,125Tの同一部位がベーン127S,127Tの先端と接触しても、12時間以内にピストン125S,125Tを回転させて他の部位を接触させるようにすれば、同一部位が局所摩耗することはない。
ステップS5でタイマカウントの完了を判断すると、ステップS6に進み、室外温度、及び室内温度と設定温度との差に基づいたモータ11の制御から切り替えて、モータ11の回転数を予め定めた第2の時間、好ましくは、10秒以上2分以下の間50rps以上に増大させる。これにより、図5に示すように、ピストン125S,125Tが回転し、ベーン127S,127Tとの接触部位が変わり、同一部位の局所摩耗を回避することができる。
ステップS6の制御が終了すすると、室外温度、及び室内温度と設定温度との差に基づいたモータ11の制御に戻り、モータ11の回転数は、元の30rps以下の回転数となる。ステップS6の後、ステップS7に進み、タイマをスタートさせ、ステップS1に進む。再び、ステップS1→ステップS4→ステップS5を繰り返してタイマカウントが完了するのを待ち、タイマカウントが完了すると、ステップS6→ステップS7→ステップS1と進む。
ステップS1→ステップS4→ステップS5のサイクル中に、外気温が上昇するなどしてモータ11の回転数が30rps以上となると、ステップS1→ステップS2→ステップS3と進み、タイマをリセット(OFF)してからステップS1に戻る。次に、ステップS1→ステップS2を繰り返してモータ11の回転数が30rps以下になるのを待つ。
以上説明した、空気調和機300の制御装置2の制御フローチャートのなかで、ステップS1〜ステップS5が判断部2Bで実行され、判断部20は、モータが30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する。また、ステップS6が制御部2Cで実行され、判断部2Bの判断に基づいてモータ11の回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる。
なお、本発明は、単シリンダ式ロータリ圧縮機及び2段圧縮式ロータリ圧縮機を用いる空気調和機に適用することができる。実施例の空気調和機300は、モータ11が30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する判断部と、該判断部の判断に基づいてモータ11の回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる制御部と、を備えるので、モータ11の回転数が30rps以下の低回転数の連続運転となる場合にも、予め定めた第1の時間連続運転されると、モータ11の回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させるので、ピストン125S,125Tが自転してベーン127S,127Tの先端と接触するピストン125S,125Tの部位が変わりピストン125S,125Tの局所摩耗を防ぐことができる。
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 ロータリ圧縮機
2 制御装置
2A 記憶部
2B 判断部
2C 制御部
3 四方弁
4 室外熱交換器
4A 室外温度センサ
5 室外送風ファン
6 膨張弁
7 室内熱交換器
7A 室内温度センサ
8 室内送風ファン
9 冷媒回路
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
16 給油パイプ
25 アキュムレータ
31S 第1低圧連絡管
31T 第2低圧連絡管
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
104 第1吸入管
105 第2吸入管
107 吐出管(吐出部)
111 ステータ
112 ロータ
12S 第1の圧縮部(圧縮部)
12T 第2の圧縮部(圧縮部)
121S 第1シリンダ(シリンダ)
121T 第2シリンダ(シリンダ)
122S 第1側方張出部
122T 第2側方張出部
123S 第1シリンダ内壁(シリンダ内壁)
123T 第2シリンダ内壁(シリンダ内壁)
124S 第1スプリング穴
124T 第2スプリング穴
125S 第1ピストン(ピストン)
125T 第2ピストン(ピストン)
127S 第1ベーン(ベーン)
127T 第2ベーン(ベーン)
128S 第1ベーン溝(ベーン溝)
128T 第2ベーン溝(ベーン溝)
129S 第1圧力導入路
129T 第2圧力導入路
130S 第1シリンダ室(シリンダ室)
130T 第2シリンダ室(シリンダ室)
131S 第1吸入室(吸入室)
131T 第2吸入室(吸入室)
133S 第1圧縮室(圧縮室)
133T 第2圧縮室(圧縮室)
135S 第1吸入孔(吸入孔)
135T 第2吸入孔(吸入孔)
136 冷媒通路
140 中間仕切板
151 副軸部
152S 第1偏心部(偏心部)
152T 第2偏心部(偏心部)
153 主軸部
160S 下端板(端板)
160T 上端板(端板)
161S 副軸受部(軸受部)
161T 主軸受部(軸受部)
170S 下端板カバー
170T 上端板カバー
175 通しボルト
180S 下マフラー室
180T 上マフラー室
190S 第1吐出孔(吐出弁部)
190T 第2吐出孔(吐出弁部)
200S 第1吐出弁(吐出弁部)
200T 第2吐出弁(吐出弁部)
201S 第1吐出弁押え(吐出弁部)
201T 第2吐出弁押え(吐出弁部)
252 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
257 底部貫通孔
300 空気調和機

Claims (3)

  1. モータにより駆動されシリンダ内で公転及び自転するピストンを有するロータリ圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器及びアキュムレータを環状に接続した冷媒回路と、前記モータの回転数を制御する制御装置と、を備える空気調和機において、
    前記制御装置は、前記モータが30rps以下の回転数で予め定めた第1の時間連続運転されたことを判断する判断部と、該判断部の判断に基づいて前記モータの回転数を予め定めた第2の時間50rps以上に増大させる制御部と、を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記第1の時間は、1時間以上12時間以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記第2の時間は、10秒以上2分以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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