JP2016172248A - 密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム - Google Patents

密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム Download PDF

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Kenji Ikematsu
建治 池松
間宮 尚
Takashi Mamiya
尚 間宮
一喜 小澤
Kazuyoshi Ozawa
一喜 小澤
利秀 辻
Toshihide Tsuji
利秀 辻
吉田 哲雄
Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
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【課題】効率的且つ効果的に、粉塵を空気中から除去することを可能にする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの提供。【解決手段】密閉式廃棄物処分場1の密閉空間4内に発生した粉塵を除去するシステムAであって、水粒子W1を生成しつつ密閉空間4内の上方から散布して水粒子シャワー10を形成する水粒子シャワー形成手段11と、密閉空間4内に空気流Rを生成させるとともに、密閉空間4の空気中に浮遊する粉塵をこの空気流Rによって帯電水粒子シャワー10の形成領域内に誘導し、水粒子W1に捕捉させて落下させる粉塵誘導手段12とを備えて構成する粉塵を除去するシステムA。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムに関する。
近年、粉塵や臭気などが外部に拡散することを確実に防止できることから、一連の側壁と上部を覆う屋根構造とを備え、内部空間を略密閉するようにして管理型最終処分場などの廃棄物処分場を構築するケースが増えている。
一方で、このような密閉式廃棄物処分場(クローズドシステム(CS)処分場)では、内部空間を密閉空間としているため、ダンプトラックなどで搬送した廃棄物を投棄して処分する際に、極力粉塵の発生を抑えるようにし、また、発生した粉塵を密閉空間内の空気中から効率的に除去することが重要である。このため、従来、密閉式廃棄物処分場では、散水装置を設け、散水しながら廃棄物の投棄作業や重機による廃棄物の切り返し、敷き均し、転圧作業などを行って、粉塵の発生を抑えるようにしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2012−024676号公報 特開2002−191922号公報 特開2001−149460号公報 特開2002−95924号公報 実開昭58−19721号公報 米国特許第4566636号明細書 特開2009−106405号公報 国際公開第2009/107421号 特開2009−150139号公報 特表平11−501253号公報
しかしながら、単に散水を行なうだけでは、十分に、粉塵の発生を抑えたり、発生した粉塵を除去することができない。このため、特に、有害物質を含む廃棄物を密閉空間内で処分する密閉式廃棄物処分場では、作業者の健康被害の防止、有害物質の外部への拡散などの点から、効率的且つ効果的に、粉塵を空気中から除去する手法、粉塵の発生を抑える手法が強く望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑み、効率的且つ効果的に、粉塵を空気中から除去することを可能にする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムは、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内に発生した粉塵を除去するシステムであって、水粒子を生成しつつ前記密閉空間内の上方から散布して水粒子シャワーを形成する水粒子シャワー形成手段と、前記水粒子シャワーの形成領域内に配置され、前記密閉空間内に該水粒子シャワーの形成領域の外側から内側に向かう空気流を生成させるとともに、前記密閉空間の空気中に浮遊する粉塵を該空気流によって前記水粒子シャワーの形成領域内に誘導して前記水粒子に捕捉させる粉塵誘導手段とを備えて構成され、前記粉塵誘導手段は、前記水粒子シャワー形成手段の直下に設けられた吸引装置であって、前記密閉空間内の空気を吸引するとともに、前記水粒子に捕捉された粉塵を落下させることを特徴とする。
この発明においては、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内に設けられた水粒子シャワー形成手段によって、上方から下方に水粒子を散水してなる水粒子シャワーを形成することができる。そして、このように水粒子シャワーを形成すると、水粒子シャワーの形成領域内の空気中に浮遊した粉塵(粒子)を水粒子で捕捉することができ、水粒子とともに粉塵を落下させて空気中から除去することが可能になる。
また、このとき、例えば、密閉空間内の内部空気を吸引して空気流を生成させる吸引装置や、密閉空間を外部に対して開閉して密閉空間内に圧力分布を生じさせ、この圧力差によって空気流を生成させる開閉装置などの粉塵誘導手段を備え、この粉塵誘導手段で密閉空間内に空気流を生成させることで、水粒子シャワーの形成領域内に強制的に密閉空間内の粉塵を誘導させることが可能になる。これにより、効率的に水粒子で粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。
また、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、前記水粒子シャワーの外側に、前記密閉空間内の上方から下方に水を流し、あるいは前記密閉空間内の上方から水粒子を噴出させて水幕を形成する水幕形成手段を備えていることが望ましい。また、前記水粒子シャワー形成手段及び前記水幕形成手段を移動可能に構成し、前記水幕形成手段により形成された水幕の水が、前記水粒子シャワーが落下する領域に流れるように、前記水粒子シャワー形成手段及び水幕形成手段を配置し、空気中に浮遊する粉塵を前記水幕の水粒子に捕捉させて地表面に落下させ、当該落下させた粉塵の再拡散を地表面に落下して前記領域へ流れる水幕の水により防止し、更に、前記領域に流れた水を堆積した廃棄物に浸透させ、当該廃棄物から有害物質を分離すると共に、当該有害物質を含む浸出水を集めて処理する。
この発明においては、粉塵誘導手段によって生じる密閉空間内の空気の流れ方向などに応じて適宜選択した水粒子シャワーの外側の位置に、水幕形成手段によって水幕を形成しておくことにより、水粒子シャワー形成手段で形成した水粒子シャワーとともに、この水幕によっても粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。これにより、水粒子シャワー形成手段と水幕形成手段による2つの手段によって、より効率的に粉塵を除去することが可能になる。
さらに、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、前記密閉空間内の空気の流れの状態を確認するための空気流確認手段を備えていることがより望ましい。
この発明においては、例えば吹流しやシャボン玉トレーサ発生装置などの空気流確認手段を備えていることにより、吹流しの挙動、シャボン玉トレーサ発生装置から発生させたシャボン玉の挙動を捉えることで、密閉空間内の空気の流れを可視化することができ、密閉空間内の空気の流れの状態を確認することができる。そして、例えば、空気の流れの淀み域などに水粒子シャワー形成手段や水幕形成手段、粉塵誘導手段を設けることで、より効率的に粉塵を除去することが可能になる。
また、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、前記水粒子シャワー形成手段が、水粒子を生成し、該水粒子を誘導帯電方式で帯電させて帯電水粒子を生成しつつ前記密閉空間内の上方から散布して帯電水粒子シャワーを形成する帯電水粒子シャワー形成手段であることがさらに望ましい。
この発明においては、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内に設けられた水粒子シャワー形成手段としての帯電水粒子シャワー形成手段によって、上方から下方に帯電水粒子を散水してなる帯電水粒子シャワーを形成することができる。そして、このように帯電水粒子シャワーを形成すると、帯電水粒子シャワーの形成領域内の空気中に浮遊した粉塵(粒子)を帯電水粒子に電気的に吸着させて捕捉することができ、帯電水粒子とともに粉塵を落下させて空気中から除去することが可能になる。これにより、さらに効率的に粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。
さらに、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、前記帯電水粒子シャワー形成手段は、加圧供給された水を噴出しつつ前記水粒子を生成する噴出ノズル部と、所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記噴出ノズル部で生成した前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にする誘導電極部と、前記誘導電極部に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部とを備えて構成されていることがより望ましい。
この発明においては、帯電水粒子シャワー形成手段の噴出ノズル部で生成した水粒子を誘導電極部によって形成された電界によって帯電させることができ、容易に且つ確実に帯電水粒子を生成して噴出させることができる。
また、帯電水粒子シャワー形成手段を複数備えた場合、基準電位を与える水側電極部を複数の帯電水粒子シャワー形成手段で共通の1つにすることも考えられるが、このように複数の帯電水粒子シャワー形成手段で水側電極部を供用すると、各帯電水粒子シャワー形成手段で生成される帯電水粒子(帯電水粒子群)の帯電効率が低下してしまう。
これに対し、この発明のように、各帯電水粒子シャワー形成手段が水側電極部を備えて構成されていると、確実に所望の比電荷の帯電水粒子を生成することができ、これにより、確実且つ効率的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
また、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、前記帯電水粒子シャワー形成手段は、粒径が100〜300μmの前記水粒子を生成するように構成されていることがさらに望ましい。
ここで、帯電水粒子シャワー形成手段で生成する水粒子の粒径が100μmよりも小さいと、この水粒子を帯電させた後の帯電水粒子が蒸発しやすくなり、粉塵の除去効果が発揮されなくなってしまう。また、生成する水粒子の粒径が300μmよりも大きいと、帯電水粒子シャワー形成手段で水粒子を帯電させて生成し噴出する帯電水粒子の数が少なくなってしまい、やはり、粉塵の除去効果が十分に発揮されなくなってしまう。
そして、この発明においては、帯電水粒子シャワー形成手段によって粒径が100〜300μmの水粒子を生成することで、ひいては、粒径が300μm以下であってクーロン力の作用によりさらに細かく分裂した様々な粒子径の帯電水粒子が生成されることで、さらに確実且つ効果的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
また、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、前記帯電水粒子シャワー形成手段で前記帯電水粒子を生成する際に印加する電圧が、−20kV〜20kVの範囲であることが望ましい。
この発明においては、帯電水粒子シャワー形成手段で誘導帯電方式によって帯電水粒子を生成する際に印加する電圧を−20kV〜20kVの範囲にすることで、コロナ放電が発生することを防止できる。
さらに、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にするための前記帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部が電極を絶縁被覆して形成されていることがより望ましい。
この発明においては、水粒子を帯電させるために高電圧が印加される誘導電極部を、電極を絶縁被覆して形成することで、電気的短絡や放電の発生を防止することができる。
さらに、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、複数の帯電水粒子シャワー形成手段を備え、所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にするための各帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部と、前記誘導電極部に所定の電圧を印加するための電源とを繋ぐ複数の電圧印加用ラインにそれぞれ、電流制限手段が設けられていることが望ましい。
この発明においては、複数の帯電水粒子シャワー形成手段を備えた場合、粉塵除去システムを合理的に構成することを考えると、1つの電源によって複数の帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部に電圧を印加することになる。そして、この場合には、例えば1つの帯電水粒子シャワー形成手段側で短絡が発生すると、他の帯電水粒子シャワー形成手段側でも短絡が生じてしまう。これに対し、この発明のように、複数の帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部と電源とを繋ぐ複数の電圧印加用ラインにそれぞれ、電流制限手段を設けておくと、1つの帯電水粒子シャワー形成手段で短絡が発生しても、他の帯電水粒子シャワー形成手段に流れる電流が制限され、他の帯電水粒子シャワー形成手段で短絡が生じることを防ぐことができる。
また、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、前記帯電水粒子シャワー形成手段が1〜2L/minの前記帯電水粒子を生成するように構成されていることが望ましい。
この発明においては、帯電水粒子シャワー形成手段によって1〜2L/minの帯電水粒子を生成することで、ある程度必要な帯電水粒子の給水量(散布水量)を確保しつつ、0.1mC/kg以上の高比電荷の帯電水粒子を安定的に生成することができ、確実且つ効果的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
さらに、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス、琺瑯の少なくとも1種の絶縁材で前記電極を絶縁被覆して前記誘導電極部が形成されていることがより望ましい。
この発明においては、水粒子を帯電させるための誘導電極部の電極を絶縁被覆する絶縁材として、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス、琺瑯を用いることにより、絶縁被覆していない電極によって生成した帯電水粒子に対し、同等あるいはそれ以上の比電荷の帯電水粒子を生成することが可能になる。
本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムによれば、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内に設けられた水粒子シャワー形成手段によって水粒子シャワーを形成することにより、この水粒子シャワーの形成領域内の空気中に浮遊した粉塵を水粒子に吸着させ、水粒子とともに粉塵を落下させて空気中から除去することが可能になる。
また、このとき、粉塵誘導手段で密閉空間内に空気流を生成させ、水粒子シャワーの形成領域内に強制的に密閉空間内の粉塵を誘導させることが可能になり、効率的に帯電水粒子で粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。
よって、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、従来の単なる散水と比較し、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内で発生した粉塵を、効率的且つ効果的に除去することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの帯電水粒子シャワー形成手段(水粒子シャワー形成手段)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの帯電水粒子シャワー形成手段(水粒子シャワー形成手段)を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの帯電水粒子シャワー形成手段の電気系統を示す図である。 本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの帯電水粒子シャワー形成手段の散布量と帯電水粒子の比電荷の関係を示す図である。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムについて説明する。ここで、本実施形態は、密閉式廃棄物処分場(クローズドシステム処分場)に具備され、廃棄物の処分に伴って発生する粉塵を密閉空間の空気中から効率的に除去するための粉塵除去システムに関するものである。
はじめに、本実施形態の密閉式廃棄物処分場1は、図1に示すように、外周を形成する一連の側壁2と、上部を覆うように側壁2の幅方向両側に跨って架設された屋根構造3とを備えて内部空間を略密閉可能に構成されている。これにより、内部の密閉空間4に処分した廃棄物5からの粉塵や臭気などが外部に拡散することを防止できるようにしている。
また、本実施形態の密閉式廃棄物処分場1においては、屋根構造3が例えば軽量鉄骨トラス構造を外皮で覆って形成されている。さらに、側壁2(または屋根構造3)には、搬入ゲートとなる開閉式扉6が設置され、この開閉式扉6からダンプトラックが処分場1の内部に入り、走行路を走行して適宜定められた位置に廃棄物5を投棄するように構成されている。また、側壁2または屋根構造3には、外気を内部に取り入れるための外気導入用換気ファン(不図示)や、脱臭器フィルターなどを介して内部空気を外部に排出するための内部空気排気用換気ファン(不図示)が設けられている。さらに、集排水管、集排水ピット、その他の設備などが適宜必要に応じて処分場1の内外に設けられている。
一方、この密閉式廃棄物処分場1には、内部の密閉空間4で発生した粉塵を除去するため(及び粉塵の発生を抑止するため)の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAが具備されている。
そして、本実施形態の粉塵除去システムAは、水粒子を生成し、この水粒子を誘導帯電方式で帯電させて帯電水粒子W1を生成しつつ密閉空間4内の上方から散布して帯電水粒子シャワー(水粒子シャワー)10を形成する帯電水粒子シャワー形成手段(水粒子シャワー形成手段)11と、密閉空間4内に空気流Rを生成させるとともに、この空気流Rによって帯電水粒子シャワー10の形成領域内に密閉空間4の空気中に浮遊する粉塵を誘導する粉塵誘導手段12と、帯電水粒子シャワー10の外側に、上方から下方に流動する水幕13を形成する水幕形成手段14とを備えて構成されている。
帯電水粒子シャワー形成手段11は、図2及び図3に示すように、噴出ノズル部16と誘導電極部17と水側電極部18とを備えて構成されている。
本実施形態の誘導電極部17は、導電性を有する金属などの部材(電極17a)を絶縁材17bで絶縁被覆して形成したものであり、リング状の電極本体部19と、この電極本体部19に一端を接続した棒状の連結部20とを備えて形成されている。また、誘導電極部17は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材17bに用いて形成されている。
水側電極部18は、導電性を有する金属などの部材(電極18a)を用いて形成され、且つ本実施形態では、円筒状に形成されている。
ここで、誘導電極部17や水側電極部18は、導電性を有する部材17a、18aとして、金属以外に、導電性を有する樹脂、繊維束、ゴムなどを用いて形成されていてもよく、また、これらを組み合わせた複合体を用いて形成されていてもよい。
次に、噴出ノズル部16は、第1流路形成用部材21と第2流路形成用部材22と噴出ノズル23と噴出ノズル取付用部材24とを分離可能に一体に組み付けて形成されている。
第1流路形成用部材21、例えば塩化ビニル樹脂などの絶縁材(非導電性材)を用い、略円盤状に形成されている。また、その中央に中心軸線O1方向に延びて貫通する断面円形の水流通孔26を備えて形成されている。さらに、第1流路形成用部材21は、一面21a側の中央に、一面21aから中心軸線O1方向外側に突出する円筒状の配管接続部27が設けられ、この配管接続部27の内孔に連通して水流通孔26が配管接続部27の突端に開口形成されている。
さらに、第1流路形成用部材21は、他面21b側の水流通孔26が配管接続部27側よりも大径で形成され、この大径部分が水側電極保持部28とされている。また、第1流路形成用部材21の水流通孔26の水側電極保持部28には、内面から径方向外側に凹み、周方向に延びる環状のシール材取付用凹部29が形成されている。さらに、第1流路形成用部材21には、水流通孔26を挟んで両外周縁側にそれぞれ、一面21aから他面21bに貫通するネジボルト挿通孔30が形成されている。
第2流路形成用部材22は、第1流路形成用部材21と同様に、例えば塩化ビニル樹脂などの絶縁材を用い、略円盤状に形成されるとともに、その中央に中心軸線O2方向に延びて貫通する断面円形の水流通孔26を備えて形成されている。一方、第2流路形成用部材22は、第1流路形成用部材21よりも大径で形成され、第1流路形成用部材21が接する一面22aと反対の他面22b側の中央に、この他面22bから中心軸線O2方向外側に突出する円筒状の噴出ノズル取付部31が設けられている。そして、この噴出ノズル取付部31の内孔に連通して水流通孔26が噴出ノズル取付部31の突端に開口形成されている。また、噴出ノズル取付部31は、外周面に雄ネジ32の螺刻が施されている。
さらに、第2流路形成用部材22は、一面22a側の水流通孔26が噴出ノズル取付部31側よりも大径で形成され、この大径部分が水側電極保持部33とされている。また、第2流路形成用部材22の水側電極保持部33は、第1流路形成用部材21の水側電極保持部28と同径で形成されるとともに、内面から径方向外側に凹み、周方向に延びる環状のシール材取付用凹部34を備えて形成されている。また、第2流路形成用部材22は、一面22aから他面22b側に向けて凹み、中心軸線O2を中心として周方向に延びる環状のシール材取付用凹部35を備えて形成されている。さらに、第2流路形成用部材22には、水流通孔26を挟んで両外周縁側にそれぞれ、一面22aから他面22b側に向けて凹む雌ネジ孔36が形成されている。また、外周縁側に一面22aから他面22bに貫通し、誘導電極部17の連結部20を挿通するための誘導電極挿通孔37が形成されている。
さらに、第2流路形成用部材22には、誘導電極部17を固定支持するための電極固定部38が着脱可能に取り付けて具備されている。本実施形態において、この電極固定部38は、例えば塩化ビニル樹脂などの絶縁材を用いて略L字状に形成され、第2流路形成用部材22の他面22bに一端を接続し、他端を中心軸線O2側に向けて配設されている。また、本実施形態では、3つの電極固定部38が第2流路形成用部材22に取り付けられており、これら電極固定部38は、第2流路形成用部材22の中心軸線O2を中心として周方向に等間隔で配設されている。また、各電極固定部38は、他端に誘導電極部17の電極本体部19を係合させて保持するための係合凹部38aが形成されている。
噴出ノズル23は、略円盤状に形成されるとともに、中央に水W2が流通するとともに先端から霧状に噴出させるためのノズル孔23aが形成されている。また、噴出ノズル23は、後端側に外面から径方向外側に突出し、周方向に延びて環状に繋がるフランジ部23bが設けられている。
ここで、例えば、本実施形態の噴出ノズル23では、図3に示すように、ノズル孔23aに加圧供給された水(供給水)W2が流通すると、先端側から水W2が旋回しながら噴出する。そして、ノズル孔23aから外側に略棒状を呈するように噴出した水W2が、旋回の運動エネルギーによって徐々にラッパ状に拡がってゆき、水W2の噴出中心軸O3方向のある位置で分裂して水粒子(水粒子群)W1となる。これにより、噴出ノズル23から水W1(W2)が霧状に噴出する。そして、本実施形態では、旋回の運動エネルギーによって水W2が分裂して水粒子W1となる位置が分裂帯電部Sとされている。
次に、噴出ノズル取付用部材24は、略円筒状に形成され、先端側の内孔の径を噴出ノズル23の外径と略同等にし、後端側の内孔の径を第2流路形成用部材22の噴出ノズル取付部31の外径と略同等にして形成されている。また、噴出ノズル取付用部材24は、後端側の内孔の内面に雌ネジ40の螺刻が施されている。
そして、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11を一体に組み付けて形成する際には、まず、第1流路形成用部材21と第2流路形成用部材22のシール材取付用凹部29、34、35にOリング(シール材)41を嵌め込んで取り付けるとともに、円筒状の水側電極部18の一端部側を第2流路形成用部材22の水側電極保持部33に嵌合させる。
次に、第1流路形成用部材21の水側電極保持部28に水側電極部18の他端部側を嵌合させながら、第1流路形成用部材21の他面21bと第2流路形成用部材22の一面22aとが面接触するように、且つ互いの中心軸線O1、O2が同軸上に配されるように、第1流路形成用部材21を取り付ける。そして、このように第1流路形成用部材21と第2流路形成用部材22を配置すると、第1流路形成用部材21のネジボルト挿通孔30と第2流路形成用部材22の雌ネジ孔36が連通する。このネジボルト挿通孔30に挿通しつつネジボルト(不図示)を雌ネジ孔36に螺合させて締結することで、第1流路形成用部材21と第2流路形成用部材22とが分離可能に一体となる。これにより、第1流路形成用部材21の配管接続部27の端面から第2流路形成用部材22の噴出ノズル取付部31の端面に連通する水流通孔(水流通路)26が形成され、この水流通孔26内の所定位置に水側電極部18が配設される。
次に、第2流路形成用部材22の噴出ノズル取付部31の雄ネジ32に、後端側の雌ネジ40を螺合させて噴出ノズル取付用部材24を第2流路形成用部材22の噴出ノズル取付部31に取り付ける。このとき、噴出ノズル取付用部材24の先端面に開口する内孔に噴出ノズル23を嵌め込み、噴出ノズル23のフランジ部23bを挟み込むようにして噴出ノズル取付用部材24を噴出ノズル取付部31に取り付ける。これにより、噴出ノズル23が水流通孔26の先端部分の所定位置に着脱可能に固定して取り付けられる。
次に、3つの電極固定部38を第2流路形成用部材22に取り付ける。このとき、第2流路形成用部材22の誘導電極挿通孔37に連結部20を挿通した状態の誘導電極部17の電極本体部19を、各電極固定部38の他端の係合凹部38aに係合させる。これにより、誘導電極部17が3つの電極固定部38で固定して支持され、このように誘導電極部17を取り付けるとともに、リング状の電極本体部19が噴出ノズル23に対して所定の間隔をあけて配され、且つその中心位置が噴出ノズル23のノズル孔23a、及び水流通孔26と同軸上に配される。
さらに、第1流路形成用部材21の配管接続部27にポンプユニット(不図示)からの配管を接続する。また、水側電極部18にアースケーブルを接続して接地させ、誘導電極部17の連結部20の導電部材(電極17a)に電圧印加ケーブル(電圧印加用ライン)42を接続し、この電圧印加ケーブル42を介して誘導電極部17を電源43に接続する(図4参照)。
そして、上記のように構成した本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11においては、ポンプユニットを駆動すると、例えば1Mpa程度の圧力で、配管を通じて噴出ノズル部16の水流通孔26に水W2が加圧供給され、噴出ノズル23のノズル孔23aから噴出する。
また、水側電極部18がアースケーブルで接地され、誘導電極部17に対し例えば数kV〜数十kV程度の直流(交流またはパルス状)の所定の電圧を印加すると、電極本体部19の周囲に所定の外部電界が形成される。そして、ノズル孔23aから噴出した水W2が分裂帯電部Sで分裂分離して水粒子(水粒子群)W1が生成されるとともに、水粒子W1が電界によって帯電し、帯電水粒子(帯電水粒子群)W1として噴出する。ちなみに、誘導電極部17に直流電圧を印加した場合には、誘導電極部17の極性に応じて、正電荷と負電荷のいずれか一方の電荷で帯電した帯電水粒子W1が生成される。また、交流、パルス状で電圧を印加すると、交互に切り替わる誘導電極部17の極性に応じ、選択的に正電荷あるいは負電荷で帯電した帯電水粒子W1が生成される。すなわち、適宜選択的に、正に帯電した帯電水粒子W1、負に帯電した帯電水粒子W1を生成することができる。
さらに、このとき、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11では、帯電水粒子W1を生成する際に印加する電圧を−20kV〜20kVの範囲にする。この印加電圧は、−20kV〜20kVの範囲の所定の一定電圧としてもよいし、−20kV〜20kVの範囲で変動させてもよい。そして、このように印加電圧を−20kV〜20kVの範囲にすると、コロナ放電が発生することが防止され、安全を確保しながら帯電水粒子W1の生成が行なえる。
また、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11では、帯電水粒子シャワー形成手段11で生成する水粒子W1の粒径が100μmよりも小さいと、この水粒子W1を帯電させて生成した帯電水粒子W1が蒸発しやすくなる。また、生成する水粒子W1の粒径が300μmよりも大きいと、帯電水粒子シャワー形成手段11で水粒子W1を帯電させて生成し噴出する帯電水粒子W1の数が少なくなる。そして、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11では、粒径が100〜300μmの水粒子W1を生成するように構成され、ポンプユニットから1Mpa程度の圧力で水W2を加圧供給すると、粒径が200μm程度の帯電水粒子W1が生成される。
さらに、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11では、1〜2L/minの帯電水粒子W1を生成する。ここで、図5は、帯電水粒子シャワー形成手段11による帯電水粒子W1の散布水量(≒帯電水粒子シャワー形成手段11への給水量)と、生成した帯電水粒子W1の比電荷の関係を示している。そして、この図5に示す通り、散布水量を1〜2L/minにすると、ある程度必要な散布水量が確保され、さらに、生成される帯電水粒子W1の比電荷が0.1mC/kg以上となり、この大きな比電荷で確実に帯電水粒子W1を生成できることが確認されている。
また、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11においては、誘導電極部17が電極17aを絶縁材17bで絶縁被覆して形成されているため、誘導電極部17に水が接触して短絡や電荷の中和が生じるようなことがなく、安全を確保し、好適に帯電水粒子W1の生成が行なえる。
さらに、表1は、噴出流量(散布水量)を1L/minとし、誘導電極部17で印加する印加電圧を+5kVとし、絶縁被覆を設けずに誘導電極部17を形成したケースと、各種絶縁材17bで絶縁被覆して誘導電極部17を形成したケースで、帯電水粒子W1の比電荷を計測した結果を示している。この結果から、絶縁材17bとしてポリアミド合成樹脂(ナイロン:登録商標)、ポリエチレン樹脂を用いると、絶縁被覆を設けずに形成したケースと比較し、大幅に比電荷が小さくなることが確認された。
これに対し、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、アルミナセラミックス、ガラス琺瑯を絶縁材17bとして用いると、絶縁被覆を設けずに形成したケースと同等、あるいはそれ以上の比電荷で帯電水粒子W1が生成されることが確認された。このことから、本実施形態の帯電水粒子シャワー形成手段11においては、このようなポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、アルミナセラミックス、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材17bとして用いて誘導電極部17を形成することで、短絡や電荷の中和を防止しつつ、好適に帯電水粒子W1の生成が行える。
Figure 2016172248
そして、このように構成した帯電水粒子シャワー形成手段11は、図1に示すように、例えば、密閉式廃棄物処分場1の屋根構造3の軽量鉄骨トラスなどに支持させて配設され、帯電水粒子W1を生成して噴出し、上方から下方の地表面(廃棄物層)まで落下させることで、ラッパ状に拡がるフルコーン型やホローコーン型などの帯電水粒子シャワー10を形成する。
また、このとき、例えば、屋根構造3にガイドレールを取り付け、このガイドレールに沿って帯電水粒子シャワー形成手段11を移動可能に設けると、密閉式廃棄物処分場1の密閉空間4内の任意の位置で帯電水粒子シャワー10を形成することが可能になる。
さらに、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11によって帯電水粒子シャワー10を形成するようにしてもよい。そして、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11を備えて構成する場合には、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11が、ノズル孔23aから噴出した水粒子W1を分裂分離しつつ帯電させる分裂帯電部Sを同一水平面上に配して設けることが好ましい。このように分裂帯電部Sの位置を同一水平面上に配して複数の帯電水粒子シャワー形成手段11を設置すると、隣り合う一方の帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17が形成する電界が、他方の帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17が形成する電界に干渉することがなく、好適に帯電水粒子W1を生成させることができる。
さらに、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11はそれぞれ、一対の水側電極部18と誘導電極部17を備えて構成し、各帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17と電源43とを繋ぐ各電圧印加ケーブル42に、電流制限手段44を設けることが好ましい。なお、電流制限手段44は、特に限定を必要とせず、例えば、図4のように電流制限抵抗を用いたり、トランジスタやMOSFETのような3端子の能動素子を用いた電流制限回路で構成したり、定電流ダイオードを用いるなどして適宜構成すればよい。
次に、図1に示すように、本実施形態の粉塵除去システムAの粉塵誘導手段12は、吸引装置であり、帯電水粒子シャワー形成手段11の直下、すなわち帯電水粒子シャワー10の形成領域内に設けられている。そして、粉塵誘導手段12は、その駆動によって密閉式廃棄物処分場1の内部空気を吸引し、密閉空間4内に空気流Rを生成するとともに、空気中の粉塵を帯電水粒子シャワー10の形成領域内に誘導する。
次に、本実施形態の水幕形成手段14は、列状に配設され、水粒子を生成しつつ噴出する複数の噴出ノズルを備えて構成されている。そして、この水幕形成手段14は、複数の噴出ノズルから噴出した水粒子が上方から下方に落下するとともに一連の水幕13を形成する。また、本実施形態では、各噴出ヘッドから平均粒子径が30〜500μmの微細な水粒子を散布して水幕13を形成するように構成されている。また、この水幕形成手段14は、帯電水粒子シャワー形成手段11と同様に、例えば、屋根構造3にガイドレールを取り付け、このガイドレールに沿って移動可能に設けると、水幕13を密閉空間4内の任意の位置で形成することが可能になる。
ここで、水幕形成手段14は、複数の帯電水粒子噴出ヘッドを備え、帯電水粒子によって水幕13を形成するように構成されていてもよい。また、密閉空間4内の上方から下方に水を流して水幕13を形成するように構成されていてもよい。
そして、上記構成からなる本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAで粉塵を除去する際には、まず、ポンプユニットを駆動し、帯電水粒子シャワー形成手段11で帯電水粒子W1を生成して噴出させ、上方から下方の地表面までラッパ状に拡がる帯電水粒子シャワー10を形成する。
このように帯電水粒子シャワー10が形成されると、帯電水粒子シャワー10の形成領域内の空気中に浮遊する粉塵(粒子)が帯電水粒子W1に電気的に吸着し、帯電水粒子W1とともに地表面に落下して除去される。
さらに、このとき、粉塵誘導手段12の吸引装置を駆動すると、密閉式廃棄物処分場1の密閉空間4内の空気が粉塵誘導手段12に吸引され、密閉空間4内に空気流Rが生成される。また、粉塵誘導手段12が帯電水粒子シャワー形成手段11の直下に配設されているため、帯電水粒子シャワー10に向けて流れる空気流Rが密閉空間4内に生成されることになる。これにより、密閉空間4内で浮遊する粉塵が順次、空気流Rによって帯電水粒子シャワー10の形成領域内に強制的に誘導され、帯電水粒子W1に吸着して捕捉されるとともに落下して空気中から除去されてゆく。
また、ダンプトラックが走行したり、ダンプトラックから廃棄物5を投棄処分したり、重機によって廃棄物5の切り返しなどの作業を行う粉塵発生源で散水を行なわなくても、粉塵誘導手段12で空気流Rを生成し、遠くの粉塵を帯電水粒子シャワー10の形成領域内に順次誘導して収集することで、密閉空間4内の粉塵の除去が行なえる。このため、密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムA(帯電水粒子シャワー形成手段11など)を粉塵発生源の位置に応じて頻繁に移動させる必要がない。
さらに、本実施形態では、水幕形成手段14によって帯電水粒子シャワー10の外側に水幕13を形成するため、空気中に浮遊する粉塵が水幕13の水粒子に付着して捕捉され、地表面に落下して除去されてゆく。このため、帯電水粒子シャワー形成手段11とともに水幕形成手段14を備えることで、粉塵が空気中から効率的に除去されてゆくことになる。
ここで、従来、密閉式廃棄物処分場1では、内部に人工的に降雨を生じさせ、堆積処分した廃棄物5から強制的に浸出水W3を生じさせ、廃棄物5から分離した有害物質を含む浸出水W3を集排水管から集排水ピットに集めて処理するようにして、順次廃棄物5の浄化を行なう場合がある。
これに対し、本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAでは、帯電水粒子シャワー形成手段11や水幕形成手段14、粉塵誘導手段12を移動可能に構成すると、粉塵を捕捉した帯電水粒子シャワー10が落下する領域Pに、水幕形成手段14で形成して地表面に落下した水幕13の水W4が流れるようにすることも容易となる。これにより、まず、水幕13の水W4によって、地表面に落下した粉塵が乾いて再度空気中に拡散することが防止される。さらに、水幕13の水W4を帯電水粒子シャワー10が落下する領域Pに集まるようにすると、この水W4を廃棄物5内(廃棄物層)に浸透させ、浸出水W3として利用することが可能になる。このため、浄化処理が遅れている区域に帯電水粒子シャワー10や水幕13を形成するように密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAを配置することで、粉塵の除去とともに、廃棄物5の浄化処理も同時に行えることになる。
なお、帯電水粒子シャワー形成手段11や水幕形成手段14、粉塵誘導手段12の位置や、帯電水粒子シャワー10、水幕13の流れ方向(噴出方向)などを制御し、散水不要な区域に水が行かないようにすることが望ましい。例えば、ダンプトラックの走行路を水で濡らしてしまうと、場外から一般道に出た際に、一般道の路面を汚すなどの不都合が生じるため、このような場所を散水不要な区域として設定しておくことが望ましい。
また、密閉式廃棄物処分場内の適宜箇所に吹流しやシャボン玉トレーサ発生装置などの空気流確認手段(不図示)を設置し、密閉空間4内の空気の流れRの状態を確認した上で、帯電水粒子シャワー形成手段11や水幕形成手段14、粉塵誘導手段12の位置などを決めるようにしてもよい。すなわち、吹流しの挙動や、シャボン玉トレーサ発生装置から発生させたシャボン玉の挙動を捉えることで、密閉空間4内の空気の流れRが可視化される。これにより、例えば、空気の流れRの淀み域など、予め粉塵濃度が高くなる場所を特定することができるため、このような場所に帯電水粒子シャワー形成手段11や水幕形成手段14、粉塵誘導手段12を設けることで、より効率的な粉塵の除去が行なえることになる。
したがって、本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAにおいては、密閉式廃棄物処分場1の密閉空間4内に設けられた帯電水粒子シャワー形成手段11によって、上方から下方に帯電水粒子W1を散水してなる帯電水粒子シャワー10を形成することができる。そして、このように帯電水粒子シャワー10を形成すると、帯電水粒子シャワー10の形成領域内の空気中に浮遊した粉塵を帯電水粒子W1に電気的に吸着させて捕捉することができ、帯電水粒子W1とともに粉塵を落下させて空気中から除去することが可能になる。すなわち、帯電水粒子W1と粉塵(粒子)との間に作用するクーロン力及び/グラディエント力の作用によって粉塵を補足することができる。
また、このとき、粉塵誘導手段12で空気を吸引して密閉空間4内に空気流Rを生成させることで、帯電水粒子シャワー10の形成領域内に強制的に密閉空間4内の粉塵を誘導させることが可能になる。これにより、効率的に帯電水粒子W1で粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。
よって、本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAによれば、従来の単なる散水と比較し、密閉式廃棄物処分場1の密閉空間4内で発生した粉塵を、効率的且つ効果的に除去することが可能になる。
また、本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAにおいては、粉塵誘導手段12によって生じる密閉空間4内の空気の流れ方向などに応じて適宜選択した帯電水粒子シャワー10の外側の位置に、水幕形成手段14によって水幕13を形成しておくことにより、帯電水粒子シャワー形成手段11で形成した帯電水粒子シャワー10とともに、この水幕13によっても粉塵を捕捉して空気中から除去することが可能になる。これにより、帯電水粒子シャワー形成手段11と水幕形成手段14による2つの手段によって、より効率的に粉塵を除去することが可能になる。
さらに、吹流しやシャボン玉トレーサ発生装置などの空気流確認手段を備えていることにより、密閉空間4内の空気の流れRを可視化して、この密閉空間4内の空気の流れの状態を確認することができる。そして、例えば、空気の流れRの淀み域などに帯電水粒子シャワー形成手段11や水幕形成手段14、粉塵誘導手段12を設けることで、より効率的に粉塵を除去することが可能になる。
さらに、本実施形態の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムAにおいては、帯電水粒子シャワー形成手段11が噴出ノズル部16と誘導電極部17と水側電極部18とを備えて構成されていることにより、噴出ノズル部16で生成した水粒子W2を誘導電極部17によって形成された電界によって帯電させることができ、容易に且つ確実に帯電水粒子W1を生成して噴出させることができる。
また、帯電水粒子シャワー形成手段11を複数備えた場合、基準電位を与える水側電極部18を複数の帯電水粒子シャワー形成手段11で共通の1つにすることも考えられるが、このように複数の帯電水粒子シャワー形成手段11で水側電極部18を供用すると、各帯電水粒子シャワー形成手段11で生成される帯電水粒子W1(帯電水粒子群)の帯電効率が低下してしまう。
これに対し、本実施形態のように、各帯電水粒子シャワー形成手段11が水側電極部18を備えて構成されていると、確実に所望の比電荷の帯電水粒子W1を生成することができ、これにより、確実且つ効率的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
また、帯電水粒子シャワー形成手段11で生成する水粒子の粒径が100μmよりも小さいと、この水粒子を帯電させた後の帯電水粒子W1が蒸発しやすくなり、粉塵の除去効果が発揮されなくなってしまう。また、生成する水粒子の粒径が300μmよりも大きいと、帯電水粒子シャワー形成手段11で水粒子を帯電させて生成し噴出する帯電水粒子W1の数が少なくなってしまい、やはり、粉塵の除去効果が十分に発揮されなくなってしまう。
これに対し、本実施形態においては、帯電水粒子シャワー形成手段11によって粒径が100〜300μmの水粒子を生成することで、ひいては、粒径が300μm以下であってクーロン力の作用によりさらに細かく分裂した様々な粒子径の帯電水粒子W1が生成されることで、さらに確実且つ効果的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
また、帯電水粒子シャワー形成手段11で誘導帯電方式によって帯電水粒子W1を生成する際に印加する電圧を−20kV〜20kVの範囲にすることで、コロナ放電が発生することを防止できる。
さらに、水粒子を帯電させるために高電圧が印加される帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17を、電極17aを絶縁被覆して形成することで、電気的短絡や放電の発生を防止することができる。
また、このとき、水粒子を帯電させるための誘導電極部17の電極17aを絶縁被覆する絶縁材17bとして、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス、琺瑯を用いることにより、絶縁被覆していない電極17aによって生成した帯電水粒子W1に対し、同等あるいはそれ以上の比電荷の帯電水粒子W1を生成することが可能になる。
さらに、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11を備えた場合に、粉塵除去システムAを合理的に構成することを考えると、1つの電源43によって複数の帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17に電圧を印加することになる。そして、この場合には、例えば1つの帯電水粒子シャワー形成手段11側で短絡が発生すると、他の帯電水粒子シャワー形成手段11側でも短絡が生じてしまう。
これに対し、本実施形態のように、複数の帯電水粒子シャワー形成手段11の誘導電極部17と電源43とを繋ぐ複数の電圧印加用ライン42にそれぞれ、電流制限手段44を設けておくと、1つの帯電水粒子シャワー形成手段11で短絡が発生しても、他の帯電水粒子シャワー形成手段11に流れる電流が制限され、他の帯電水粒子シャワー形成手段11で短絡が生じることを防ぐことができる。
また、帯電水粒子シャワー形成手段11によって1〜2L/minの帯電水粒子W1を生成することで、ある程度必要な帯電水粒子W1の給水量(散布水量)を確保しつつ、0.1mC/kg以上の高比電荷の帯電水粒子W1を安定的に生成することができ、確実且つ効果的に、空気中に浮遊した粉塵を除去することが可能になる。
以上、本発明に係る密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、帯電水粒子シャワー形成手段11によって帯電水粒子シャワー10を形成し、帯電水粒子シャワー10の形成領域内の空気中に浮遊した粉塵(粒子)を帯電水粒子W1に電気的に吸着させて捕捉することで、効率的に粉塵を空気中から除去するものとして説明を行った。
これに対し、本発明の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいては、水粒子シャワー形成手段によって、水粒子を生成しつつ密閉空間内の上方から散布し、帯電していない水粒子からなる水粒子シャワーを形成し、水粒子シャワーの形成領域内で浮遊した粉塵を水粒子に吸着させて捕捉することで、粉塵を空気中から除去するようにしてもよい。この場合においても、従来の単なる散水と比較し、密閉式廃棄物処分場の密閉空間内で発生した粉塵を、効率的且つ効果的に除去することが可能になる。
また、本実施形態では、粉塵誘導手段12が吸引装置であるものとし、帯電水粒子シャワー形成手段(水粒子シャワー形成手段)11の直下に配設されているものとしたが、本発明にかかる粉塵誘導手段は、密閉空間4内に空気流Rを生成させ、この空気流Rによって帯電水粒子シャワー(水粒子シャワー)10の形成領域内に密閉空間4の空気中に浮遊する粉塵を誘導することができれば、特にその構成を限定する必要はない。
このため、例えば、本実施形態のように粉塵誘導手段として吸引装置を用いた場合であっても、帯電水粒子シャワー形成手段11の直下、帯電水粒子シャワー10の形成領域内に配設しなくてもよい。
また、密閉式廃棄物処分場1に設けられた開閉式扉6の開閉、外気導入用換気ファンや内部空気排気用換気ファンの駆動などによっても、意図的に密閉空間4内に空気流Rを生成することができるため、これらを粉塵誘導手段として適用してもよい。
1 密閉式廃棄物処分場
2 側壁
3 屋根構造
4 密閉空間
5 廃棄物
6 開閉式扉
10 帯電水粒子シャワー(水粒子シャワー)
11 帯電水粒子シャワー形成手段(水粒子シャワー形成手段)
12 粉塵誘導手段
13 水幕
14 水幕形成手段
16 噴出ノズル部
17 誘導電極部
17a 電極
17b 絶縁材
18 水側電極部
18a 電極
19 電極本体部
20 連結部
21 第1流路形成用部材
21a 一面
21b 他面
22 第2流路形成用部材
22a 一面
22b 他面
23 噴出ノズル
24 噴出ノズル取付用部材
26 水流通孔
27 配管接続部
28 水側電極保持部
29 シール材取付用凹部
30 ネジボルト挿通孔
31 噴出ノズル取付部
32 雄ネジ
33 水側電極保持部
34 シール材取付用凹部
35 シール材取付用凹部
36 雌ネジ孔
37 誘導電極挿通孔
38 電極固定部
38a 係合凹部
40 雌ネジ
41 シール材
42 電圧加圧用ライン
43 電源
44 電流制限手段
A 密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム
O1 中心軸線
O2 中心軸線
O3 噴出中心軸
R 空気流
S 分裂帯電部
W1 帯電水粒子(水粒子)
W2 水(供給水)
W3 浸出水
W4 水幕の水

Claims (15)

  1. 密閉式廃棄物処分場の密閉空間内に発生した粉塵を除去するシステムであって、
    水粒子を生成しつつ前記密閉空間内の上方から散布して水粒子シャワーを形成する水粒子シャワー形成手段と、
    前記水粒子シャワーの形成領域内に配置され、前記密閉空間内に該水粒子シャワーの形成領域の外側から内側に向かう空気流を生成させるとともに、前記密閉空間の空気中に浮遊する粉塵を該空気流によって前記水粒子シャワーの形成領域内に誘導して前記水粒子に捕捉させる粉塵誘導手段とを備えて構成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  2. 請求項1記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記粉塵誘導手段は、前記水粒子シャワー形成手段の直下に設けられた吸引装置であって、前記密閉空間内の空気を吸引するとともに、前記水粒子に捕捉された粉塵を落下させることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記水粒子シャワーの外側に、前記密閉空間内の上方から下方に水を流し、あるいは前記密閉空間内の上方から水粒子を噴出させて水幕を形成する水幕形成手段を備えていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  4. 請求項3記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記水粒子シャワー形成手段及び前記水幕形成手段を移動可能に構成し、
    前記水幕形成手段により形成された水幕の水が、前記水粒子シャワーが落下する領域に流れるように、前記水粒子シャワー形成手段及び前記水幕形成手段を配置したことを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  5. 請求項4記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    空気中に浮遊する粉塵を前記水幕の水粒子に捕捉させて地表面に落下させ、当該落下させた粉塵の再拡散を地表面に落下して前記領域へ流れる水幕の水により防止することを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  6. 請求項4記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記領域に流れた水を堆積した廃棄物に浸透させ、当該廃棄物から有害物質を分離すると共に、当該有害物質を含む浸出水を集めて処理することを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記密閉空間内の空気の流れの状態を確認するための空気流確認手段を備えていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記水粒子シャワー形成手段が、水粒子を生成し、該水粒子を誘導帯電方式で帯電させて帯電水粒子を生成しつつ前記密閉空間内の上方から散布して帯電水粒子シャワーを形成する帯電水粒子シャワー形成手段であることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  9. 請求項8記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記帯電水粒子シャワー形成手段は、加圧供給された水を噴出しつつ前記水粒子を生成する噴出ノズル部と、
    所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記噴出ノズル部で生成した前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にする誘導電極部と、
    前記誘導電極部に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部とを備えて構成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記帯電水粒子シャワー形成手段は、粒径が100〜300μmの前記水粒子を生成するように構成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記帯電水粒子シャワー形成手段で前記帯電水粒子を生成する際に印加する電圧が、−20kV〜20kVの範囲であることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  12. 請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にするための前記帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部が電極を絶縁被覆して形成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  13. 請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    複数の帯電水粒子シャワー形成手段を備え、
    所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記水粒子を前記電界によって帯電させて前記帯電水粒子にするための各帯電水粒子シャワー形成手段の誘導電極部と、前記誘導電極部に所定の電圧を印加するための電源とを繋ぐ複数の電圧印加用ラインにそれぞれ、電流制限手段が設けられていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  14. 請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    前記帯電水粒子シャワー形成手段が1〜2L/minの前記帯電水粒子を生成するように構成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
  15. 請求項12記載の密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システムにおいて、
    ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス、琺瑯の少なくとも1種の絶縁材で前記電極を絶縁被覆して前記誘導電極部が形成されていることを特徴とする密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム。
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