JP2016171671A - 太陽光発電システムの検査方法および検査装置 - Google Patents

太陽光発電システムの検査方法および検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】故障検査を低コストの構成にて高精度に行う。【解決手段】太陽光発電システムの検査装置は、太陽電池モジュールの正極または負極に単一周波数の検査信号を印加し、検査信号を印加する極または反対の極に値が既知の基準コンデンサ(Ca)を接続する切替えリレー(23P,23N)と、故障の有無により変化する指標値を計測するインピーダンス演算部(46)と、指標値から故障有無を判定する制御部(47)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システムの故障の有無を検査する太陽光発電システムの検査方法および検査装置に関する。
従来、太陽光発電システムは、例えば複数の太陽電池モジュールが直列接続された太陽電池ストリングを備えている。このような太陽電池ストリングでは、太陽電池モジュールの故障を生じることがある。このため、太陽光発電システムでは、安定した電力供給を行うため、太陽電池モジュールの故障の有無を適宜調べる必要がある。太陽電池モジュールの故障の有無を調べる技術としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された構成では、周波数可変の交流電源から周波数を変化させて太陽電池パネルに複数回交流電圧を印加し、それぞれの場合に、太陽電池パネルに流れる交流電流を測定し、太陽電池パネルの交流抵抗(インピーダンス)の周波数特性を求めている。次に、このようにして求めた交流抵抗の周波数特性と、予め測定しておいた正常時の交流抵抗の周波数特性とを比較して、太陽電池パネルでのホットスポットの発生の有無を判定するようになっている。
特開2013−182948号公報(2013年9月12日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、周波数を切り替えて交流電圧を出力する周波数可変の交流電源が必要であるため、コストアップを招来するという問題点を有している。
したがって、本発明は、太陽電池モジュールの故障検査を低コストの構成にて高精度に行うことができる太陽光発電システムの検査方法および検査装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の太陽光発電システムの検査装置は、太陽電池モジュールに接続される太陽光発電システムの検査装置であって、単一の周波数の交流の検査信号を生成する検査信号生成部と、静電容量が既知の基準コンデンサと、前記太陽電池モジュールおよび前記基準コンデンサが直列に接続された回路に対して前記検査信号が印加されるような第1の接続状態と、前記太陽電池モジュールが発電した電力を出力することが可能であるような第2の接続状態とを切り替えることができるように、前記太陽電池モジュール、前記基準コンデンサおよび前記検査信号生成部の間の接続関係を切り替える切替部と、前記第1の接続状態にて、前記太陽電池モジュールの故障の有無により変化する指標値を計測する指標値計測部と、前記指標値計測部から得た前記指標値を所定の閾値と比較して故障の有無を判定する故障判定部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、切替部は、太陽電池モジュールおよび基準コンデンサが直列に接続された回路に対して検査信号が印加されるような第1の接続状態と、太陽電池モジュールが発電した電力を出力することが可能であるような第2の接続状態とを切り替えることができるように、太陽電池モジュール、基準コンデンサおよび検査信号生成部の間の接続関係を切り替える。したがって、第1の接続状態では、太陽電池モジュールに基準コンデンサが直列に接続され、検査信号による検査信号電流(検査信号の電流)は、太陽電池モジュールおよび基準コンデンサを流れる。
ここで、太陽電池モジュールは、故障が有れば、直列抵抗が増加する。したがって、指標値(例えば太陽電池モジュールのインピーダンス、太陽電池モジュールを流れる検査信号電流、あるいは太陽電池モジュールの直列抵抗)は、直列抵抗の増加を反映したものとなる。そこで、指標値計測部は、検査信号が太陽電池モジュールに印加される第1の接続状態において、太陽電池モジュールの故障の有無により変化する指標値を計測し、故障判定部は、指標値計測部から得た指標値を所定の閾値と比較して故障の有無を判定する。
これにより、検査装置は、単一の周波数の交流の検査信号を生成する検査信号生成部、基準コンデンサおよび切替部という簡単かつ低コストの構成により、太陽電池モジュールの故障検査を高精度に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置は、前記太陽電池モジュールが発電状態であるかどうかを検出する状態検出部と、前記状態検出部にて太陽電池モジュールが発電状態であることが検出されたときに、前記検査信号生成部、前記基準コンデンサ、前記切替部、前記指標値計測部並びに前記故障判定部を含む各部の動作による前記太陽電池モジュールの故障検査が行われるように、これら各部を制御する第1制御部とを備えている構成としてもよい。
上記の構成において、太陽電池モジュールが発電状態であるときには、太陽電池モジュールに含まれる抵抗や静電容量等のインピーダンスは、小さくなり、検査信号を正極または負極に印加した場合に得た指標値に及ぼす影響が小さくなる。この結果、インピーダンス(指標値)から見た太陽電池モジュールの回路は、主として例えば対地間静電容量のみの回路となり、単純化される。したがって、上記の構成によれば、検査信号を正極または負極に印加して得た指標値に基づいて、太陽電池モジュールの故障検査をさらに高精度に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記太陽電池モジュールは、バイパスダイオードが並列に接続され、前記検査信号の電圧は、前記バイパスダイオードの順方向電圧以下の電圧に設定されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、検査信号の電圧は、太陽電池モジュールのバイパスダイオードの順方向電圧以下の電圧に設定されているので、バイパスダイオードにはほとんど電流が流れない。これにより、太陽電池モジュールの正極または負極に検査信号を印加した場合において、太陽電池モジュールの故障に対応した適正な指標値を得ることができ、太陽電池モジュールの故障検査を高精度に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記指標値計測部は、前記指標値として前記太陽電池モジュールのインピーダンスを計測し、前記故障判定部は、前記インピーダンスを前記所定の閾値と比較し、前記インピーダンスが前記所定の閾値を越えた場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、故障判定部は、太陽電池モジュールのインピーダンスを所定の閾値と比較し、インピーダンスが所定の閾値を越えた場合に、太陽電池モジュールの故障有りと判定する。
したがって、指標値として太陽電池モジュールのインピーダンスを使用して、太陽電池モジュールの故障検査を容易に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記指標値計測部は、前記指標値として前記検査信号を印加することにより前記太陽電池モジュールを流れる電流を計測し、
前記故障判定部は、前記電流を前記所定の閾値と比較し、前記電流が前記所定の閾値未満となった場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、故障判定部は、検査信号を印加することにより太陽電池モジュールを流れる電流を所定の閾値と比較し、電流が所定の閾値未満となった場合に、太陽電池モジュールの故障有りと判定する。
したがって、指標値として検査信号を印加することにより太陽電池モジュールを流れる電流を使用して、太陽電池モジュールの故障検査を容易に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記指標値計測部は、前記指標値として前記太陽電池モジュールの直列抵抗を計測し、前記故障判定部は、前記直列抵抗を前記所定の閾値と比較し、前記直列抵抗が前記所定の閾値を越えた場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、故障判定部は、太陽電池モジュールの直列抵抗を所定の閾値と比較し、直列抵抗が所定の閾値を越えた場合に、太陽電池モジュールの故障有りと判定する。
したがって、指標値として太陽電池モジュールの直列抵抗を使用して、太陽電池モジュールの故障検査を容易に行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置は、前記太陽電池モジュールの出力電流を計測する電流計測部と、前記電流計測部にて計測される前記出力電流が所定の閾値以下の場合に、前記検査信号生成部、前記基準コンデンサ、前記切替部、前記指標値計測部および前記故障判定部を含む各部の動作による前記太陽電池モジュールの故障検査が行われるように、これら各部を制御する第2制御部とを備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、電流計測部は太陽電池モジュールの出力電流を計測し、第2制御部は、電流計測部にて計測される前記出力電流が所定の閾値以下の場合に、検査信号生成部、基準コンデンサ、切替部、前記指標値計測部および前記故障判定部を含む各部の動作による前記太陽電池モジュールの故障検査が行われるように、これら各部を制御する。
これにより、太陽電池モジュールの出力経路を切り替える場合に、アーク発生による悪影響を受けることがなく、また、切替部を構成する例えば切替えリレーとして廉価な低耐量のものを使用可能であり、容易かつ安全に切り替え動作を行うことができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記検査信号の周波数は、100Hz〜10kHzである構成としてもよい。
上記の構成によれば、検査信号の周波数は、100Hz〜10kHzと比較的低い周波数であるから、太陽電池モジュールのインダクタンスによるインピーダンスXは小さくなる。したがって、インピーダンスXは、太陽電池モジュールの直列抵抗に対して無視できる。また、対地間静電容量CgよるインピーダンスXcgは太陽電池モジュールの直列抵抗に対し大きいため、太陽電池モジュールの故障により直列抵抗が大きくなったとしても、検査信号による検査信号電流は、対地間静電容量Cgを経由してグランドへ流れることなく、太陽電池モジュールを流れる。この結果、指標値は太陽電池モジュールの故障に応じて直列抵抗の変化を反映したものとなり、太陽電池モジュールの故障を高精度に検出することができる。
上記の太陽光発電システムの検査装置において、前記基準コンデンサの静電容量は1μF以上である構成としてもよい。
上記の構成によれば、基準コンデンサの静電容量は1μF以上であるので、基準コンデンサの静電容量に対する対地間静電容量の影響が低減される。これにより、対地間静電容量の影響により、太陽電池モジュールの故障の検出精度が低下する事態を防止することができる。
太陽光発電システムの検査方法は、太陽電池モジュールの故障を検査する太陽光発電システムの検査方法であって、前記太陽電池モジュールおよび静電容量が既知の基準コンデンサが直列に接続された回路に対して単一の周波数の交流の検査信号が印加されるような第1の接続状態と、前記太陽電池モジュールが発電した電力を出力することが可能であるような第2の接続状態とを切り替えることができるように、前記太陽電池モジュール、前記基準コンデンサおよび前記検査信号の生成部の間の接続関係を切り替える切替工程と、前記第1の接続状態にて、前記太陽電池モジュールの故障の有無により変化する指標値を計測する指標値計測工程と、前記指標値計測工程にて得た前記指標値を所定の閾値と比較して故障の有無を判定する故障判定工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記太陽光発電システムの検査装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の構成によれば、単一の周波数の交流の検査信号を生成する検査信号生成部、基準コンデンサ、および切替部という簡単かつ低コストの構成により、太陽電池モジュールの故障検査を高精度に行うことができる。
本発明の実施の形態の太陽光発電システムの検査装置を備えた太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。 図1に示した検査装置による太陽電池ストリングの検査状態を示す概略の回路図である。 図2に示した回路の等価回路を示す回路図である。 図1に示した太陽電池ストリングが非発電状態である場合の、太陽電池ストリングをR,L,Cにて表した等価回路を示す回路図である。 図4に対応した、図1に示した太陽電池ストリングが発電状態である場合の太陽電池ストリングの等価回路の回路図である。 図1に示した検査装置の動作を示すフローチャートである。 図6のS14での太陽電池ストリングの故障の有無の検査の流れを示すフローチャートである。 図5に示した太陽電池ストリングの等価回路において、検査信号の周波数が低い場合の検査信号電流の流れを示す回路図である。 図5に示した太陽電池ストリングの等価回路において、検査信号の周波数が高い場合の検査信号電流の流れを示す回路図である。 図1に示した太陽電池ストリングの検査状態を示す等価回路の回路図であって、太陽電池ストリングに対して基準コンデンサを直列に接続し、かつ検査信号を印加している状態を示す回路図である。 図11の(a)は、図1に示した太陽電池モジュールを太陽電池セルおよびバイパスダイオードによって示した回路図である。図11の(b)は、図4の回路にバイパスダイオードを追加して示した回路図である。図11の(c)は、図5の回路にバイパスダイオードを追加して示した回路図である。 図11に示したバイパスダイオードの順方向電圧を示すグラフである。 図1に示した太陽電池ストリングの正常時(故障無し)、故障時(不良)および正常時に共振が生じている場合の各検査信号電流と閾値との関係を示す説明図である。 図3に示した等価回路(左図)を簡略化して示す回路図(右図)である。 図14に示した、基準抵抗および直列抵抗の両端の電圧Vr、基準コンデンサの両端の電圧Vc、および検査信号の電圧の関係を示す説明図である。 図16の(a)は、図1に示した太陽電池ストリングに対しての各実施の形態に示した3種類の判定方式による故障有無の判定結果をまとめた表である。図16の(b)は、太陽電池ストリングの8個のサンプルに対しての検査信号電流に基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。図16の(c)は、上記各サンプルに対しての太陽電池ストリングのインピーダンスに基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。図16の(d)は、上記各サンプルに対しての太陽電池ストリングの直列抵抗に基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態の検査装置11を備えた太陽光発電システム1の構成を示すブロック図である。図2は、検査装置11による太陽電池ストリングの検査状態を示す概略の回路図である。図2において、符号51は、太陽電池ストリング3の故障検査の際に、信号注入回路25から太陽電池ストリング3に印加される検査信号51を示し、符号52はケーブルを示している。なお、図2では、太陽電池ストリング3のP端子側から7番目の太陽電池モジュール2(PV7)が故障している場合を示している。
〔太陽光発電システム1の構成〕
図1に示すように、太陽光発電システム1は、複数の太陽電池モジュール2が直列接続されて構成された太陽電池ストリング3を備えている。太陽電池モジュール2は、直列接続された複数の太陽電池セルを備え、パネル状に形成されている。太陽電池ストリング3にて発電された電力は、電力線路である電力通電路4a,4bを通じてPCS(パワーコンディショニングシステム)5に供給される。例えば、電力通電路4aには、逆流防止用のダイオード6が設けられている。なお、図1では、太陽電池ストリング3は、10個の太陽電池モジュール2が直列接続されている場合を示している。各太陽電池モジュール2とグランドとの間には対地間静電容量Cgが生じている。
〔検査装置11の構成〕
検査装置11は、例えば、毎日あるいは数日毎といった所定の周期にて、または所定の条件が満たされたときに、太陽電池ストリング3の故障の有無を検査する。このために、検査装置11は、PV電圧計測回路(状態検出部)21、PV電流計測回路(状態検出部、電流計測部)22、切替えリレー(切替部)23P、切替えリレー(切替部)23N、信号電流計測回路(指標値計測部)24、信号注入回路(検査信号生成部)25、発振回路(検査信号生成部)26、フィルタ回路27、信号電圧計測回路(指標値計測部)28、フィルタ回路29、演算制御装置30および付加回路31を備えている。
(PV電圧計測回路21、PV電流計測回路22)
PV電圧計測回路21は、太陽電池ストリング3のP端子とN端子との間の電圧、すなわち太陽電池ストリング3の出力電圧を計測する。この計測結果は演算制御装置30へ入力される。PV電流計測回路22は、電力通電路4a,4bに設けられ、電流センサにより電力通電路4a,4bを流れる電流、すなわち太陽電池ストリング3の出力電流を計測する。この計測結果は演算制御装置30へ入力される。
(切替えリレー23P,23N、付加回路31)
切替えリレー23P,23Nは、電力通電路4a,4bに設けられ、太陽電池ストリング3から出力される電力の供給経路を、PCS5側と検査装置11側との間で切り替える。具体的には、切替えリレー23Pの可動接点23Paは太陽電池ストリング3のP端子と接続され、固定接点23PbはPV電流計測回路22を介してPCS5と接続され、固定接点23Pcは信号電流計測回路24の入力と接続されている。同様に、切替えリレー23Nの可動接点23Naは太陽電池ストリング3のN端子と接続され、固定接点23NbはPV電流計測回路22を介してPCS5と接続され、固定接点23Ncは付加回路51を介してグランド(GND)と接続されている。なお、図1に示す各グランドは、検査装置11(機器装置)の内部GNDに限定されず、例えばアースであってもよい。
付加回路31は、基準コンデンサCaと基準抵抗Raとの並列回路である。基準抵抗Raは、大きい抵抗値を有し、発振回路26および信号注入回路25を保護している。すなわち、基準抵抗Raは、検査装置11による太陽電池ストリング3の検査状態において、太陽電池ストリング3が発電する電圧を分圧し、発振回路26および信号注入回路25に高い電圧が印加されないようにしている。また、基準抵抗Raは、切替えリレー23P,23Nの切り替えにより、太陽電池ストリング3の接続がPCS5側に戻されたときに、基準コンデンサCaに充電された太陽電池PV1〜PV10の電圧を放電する役割も備えている。基準コンデンサCaの静電容量、および基準抵抗Raの抵抗値は既知であり、本実施の形態において、基準コンデンサCaは1μF、基準抵抗Raは太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsに対して十分に大きい5MΩとしている。
(発振回路26、信号注入回路25)
発振回路26は、信号注入回路25にて使用される信号を発振して信号注入回路25へ供給する。信号注入回路25は、発振回路26から供給された信号に基づいて、太陽電池ストリング3へ注入する交流の検査信号51を生成し、生成した検査信号51を、切替えリレー23Pを介して、太陽電池ストリング3のP端子へ供給する。なお、検査信号51は、P端子に代えて、N端子へ供給される構成であってもよい。
(検査信号)
検査信号51は、正弦波の交流信号であることが好ましいものの、これに限定されることなく、どのような交流信号であってもよい。また、検査信号51の周波数は、比較的低い、100Hz〜10kHzの周波数範囲とするのが好ましい。この場合、検査信号51の周波数は、例えば上記の1kHzなど、基準コンデンサCaの規格に応じた周波数、すなわち基準コンデンサCaの静電容量が正規の静電容量となる周波数を上記の周波数範囲から選択すればよい。
(信号電流計測回路24、フィルタ回路27,29、信号電圧計測回路28)
信号電流計測回路24は、信号注入回路25から太陽電池ストリング3のP端子へ検査信号51が供給されている状態(以下、検査信号P端子印加と称する)において、太陽電池ストリング3を流れる検査信号電流を計測する。
フィルタ回路27は、ローパスフィルタあるいはバンドパスフィルタであり、信号電流計測回路24にて計測された検査信号電流からノイズ成分を除去する。フィルタ回路27にて処理された検査信号電流は、演算制御装置30へ入力される。
信号電圧計測回路28は、検査信号P端子印加の場合において、上記検査信号51の電圧を計測する。
フィルタ回路29は、ローパスフィルタあるいはバンドパスフィルタであり、信号電圧計測回路28にて計測された検査信号電圧からノイズ成分を除去する。フィルタ回路29にて処理された検査信号電圧は、演算制御装置30へ入力される。
なお、検査装置11は、フィルタ回路27,29を備えずに、フィルタ回路27,29が行う処理を演算制御装置30がデジタル信号処理(フィルタ処理)により行う構成としてもよい。また、PV電圧計測回路21、PV電流計測回路22、フィルタ回路27およびフィルタ回路29から演算制御装置30へ入力される電流および電圧等は、A/Dコンバータ(図示せず)にてA/D変換した後、演算制御装置30へ入力するようにしてもよい。あるいは、上記A/D変換を演算制御装置30の内部にて行ってもよい。
(演算制御装置30)
演算制御装置30は、CPUを有するマイクロコンピュータにて構成され、PV電圧演算部41、PV電流演算部42、信号電流演算部43、信号電圧演算部44、インピーダンス演算部45および制御部(第1〜第2制御部、故障判定部)46を備えている。
PV電圧演算部41は、PV電圧計測回路21にて計測された太陽電池ストリング3の出力電圧を制御部46での処理に適したデータに変換する。PV電流演算部42は、PV電流計測回路22にて計測された太陽電池ストリング3の出力電流を制御部46での処理に適したデータに変換する。
信号電流演算部43は、信号電流計測回路24にて計測され、フィルタ回路27にて処理された検査信号電流をインピーダンス演算部45での処理に適したデータに変換する。信号電圧演算部44は、信号電圧計測回路28にて計測され、フィルタ回路29にて処理された検査信号電圧をインピーダンス演算部45での処理に適したデータに変換する。
インピーダンス演算部45は、信号電流演算部43および信号電圧演算部44から提供されるデータに基づいて、太陽電池ストリング3における、検査信号P端子印加の場合のインピーダンスZpを求める。
制御部46は、PV電圧演算部41から供給される太陽電池ストリング3の出力電圧を示すデータ、およびPV電流演算部42から供給される太陽電池ストリング3の出力電流を示すデータから、太陽電池ストリング3が後述の検査可能状態かどうかを判定する。また、この判定の結果、太陽電池ストリング3が検査可能状態であると判定した場合に、切替えリレー23P,23Nの切り替えを制御し、太陽電池ストリング3のP端子を信号電流計測回路24に接続させ、太陽電池ストリング3のN端子を付加回路31に接続させる。
また、制御部46は、インピーダンス演算部45から得た、太陽電池ストリング3における検査信号P端子印加の場合のインピーダンスZpを所定の閾値K1と比較し、太陽電池ストリング3の故障(太陽電池モジュール2の故障)の有無を判定する。
(検査装置11による太陽電池ストリング3の故障検出の原理)
図3は、図2に示した回路の等価回路である。なお、BPDはバイパスダイオードである。図3の回路において、太陽電池ストリング3に印加される検査信号51は交流信号であり、検査信号51により回路を流れる検査信号電流Iは、太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsおよび基準コンデンサCaを経由して流れる。この場合、太陽電池ストリング3に故障が有れば、直列抵抗Rsが増加し、検査信号電流Iが減少する。一方、太陽電池ストリング3に故障が無ければ、直列抵抗Rsが変化せず、検査信号電流Iも変化しない。
したがって、検査信号電流Iおよび検査信号電圧から求められる太陽電池ストリング3のインピーダンスZpは、太陽電池ストリング3に故障が有れば増加する一方、太陽電池ストリング3に故障が無ければ変化しない。そこで、制御部46は、インピーダンスZpと閾値K1とを比較し、インピーダンスZpが閾値K1よりも大きい場合には、太陽電池ストリング3に故障有りと判定する一方、インピーダンスZpが閾値K1以下である場合には、太陽電池ストリング3に故障無しと判定する。なお、閾値K1は、例えば太陽電池ストリング3に故障がない正常な場合のインピーダンスZpの上限値に設定することができる。
〔太陽光発電システム1の動作〕
上記の構成において、太陽光発電システム1では、太陽電池ストリング3の発電した電力をPCS5へ供給している場合、切替えリレー23Pは可動接点23Paが固定接点23Pb側に切り替えられ、切替えリレー23Nは可動接点23Naが固定接点23Nb側に切り替えられている。
〔検査装置11の動作〕
(検査装置11の動作の概要)
検査装置11は、太陽電池ストリング3の状態が太陽電池ストリング3の検査が可能な所定の条件下にある状態(以下、検査可能状態と称する)おいて、太陽電池ストリング3の検査を行う。この場合、制御部46は太陽電池ストリング3が検査可能状態であるかどうかを判断するため、太陽電池ストリング3を監視する。具体的には、制御部46は、PV電圧計測回路21にて計測され、PV電圧演算部41から提供される太陽電池ストリング3の出力電圧、およびPV電流計測回路22にて計測され、PV電流演算部42から提供される太陽電池ストリング3の出力電流を監視する。
検査装置11は、太陽電池ストリング3の故障検査において、検査信号P端子印加の場合の太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを求め、インピーダンスZpを、上記のように、閾値K1と比較して、太陽電池モジュール2の故障の有無を判定する。
(太陽電池ストリング3の検査可能状態)
本実施の形態において、太陽電池ストリング3の上記検査可能状態は、太陽電池ストリング3が発電しており、かつ発電量(出力電流)が所定の閾値以下である状態としている。そこで、制御部46は、太陽電池ストリング3が検査可能状態になり、かつ規定の検査時期が到来していれば、切替えリレー23Pの可動接点23Paが固定接点23Pc側に切り替えられ、切替えリレー23Nの可動接点23Naが固定接点23Nc側に切り替えられるように、切替えリレー23P,23Nを制御する。これにより、太陽電池ストリング3のP端子が信号電流計測回路24の入力に接続され、太陽電池ストリング3のN端子が付加回路31に接続される。
ここで、検査可能状態を、太陽電池ストリング3が発電しており、かつ発電量が所定の閾値以下である状態としているのは次の理由よる。図4は、太陽電池ストリング3が非発電状態である場合の、太陽電池ストリング3をR,L,Cにて表した等価回路の回路図である。図5は、図4に対応した、太陽電池ストリング3が発電状態である場合の太陽電池ストリング3の等価回路の回路図である。
太陽電池ストリング3が非発電状態である場合、図4に示すように、太陽電池モジュール2は、直列抵抗Rs、pn接合における接合容量Cdおよび並列抵抗Rpを含んだ状態となる。また、Lは太陽電池モジュール2間の結線のインダクタンス、Cgは太陽電池モジュール2の対地間静電容量である。
一方、太陽電池ストリング3が発電状態である場合、図5に示すように、太陽電池モジュール2は、直列抵抗Rsのみを含んだ状態となる。この場合の直列抵抗Rsは、例えば1Ω以下といった非常に小さい値となる。また、インダクタンスLも直列抵抗Rs同様に小さく、対地間静電容量Cgも小さいので、直接抵抗RsおよびインダクタンスLのインピーダンスと比較して対地間静電容量CgのインピーダンスXcg(Xcg=1/2πfCg)が大きくなり、直列抵抗Rsを計測する場合のインダクタンスLおよび対地間静電容量Cgの影響度は小さい。したがって、太陽電池ストリング3が発電状態である場合には、検査信号P端子印加の場合の太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを正確に求めることができる。
また、太陽電池ストリング3の発電量が所定の閾値以下である状態は、太陽電池ストリング3がPCS5に接続されている状態から信号電流計測回路24(検査装置11)に接続される状態に、切替えリレー23P,23Nを切り替える場合に、アーク発生による悪影響を受けることがない程度に発電量が低い状態である。したがって、検査可能状態の条件としてこのような条件が設定されていることにより、切替えリレー23P,23Nは、廉価な低耐量のものを使用可能であり、かつ容易かつ安全に切り替え動作を行うことができる。
(検査装置11の動作の流れ)
図6は、検査装置11の動作を示すフローチャートである。検査装置11は、太陽電池ストリング3を検査する場合、太陽電池ストリング3が検査可能状態(太陽電池ストリング3が発電しており、かつ発電量が所定の閾値以下である状態)であるかどうかを判定する(S11)。太陽電池ストリング3が検査可能状態であるかどうかは、演算制御装置30の制御部46が、PV電圧計測回路(状態検出部)21にて検出される太陽電池ストリング3の出力電圧、およびPV電流計測回路(状態検出部)22にて検出される太陽電池ストリング3の出力電流に基づいて判定する。
この判定の結果、太陽電池ストリング3が検査可能状態であれば (S12)、制御部46は、切替えリレー23P,23Nを制御して、太陽光発電システム1を図2に示した太陽電池ストリング3の検査状態に切り替える (S13)。
次に、検査装置11は、太陽電池ストリング3の故障検査(故障の有無の検査)を行う(S14)。検査装置11は、S14での故障検査の結果、太陽電池ストリング3に故障がなければ(S15)、その旨を太陽光発電システム1の管理装置(図示せす)に知らせた後(S16)、処理を終了する。一方、S14での故障検査の結果、太陽電池ストリング3に故障があれば、その旨を上記管理装置に知らせた後(S17)、処理を終了する。
(故障検査の流れ)
図7は、検査装置11によるS14での太陽電池ストリング3の故障検査の流れを示すフローチャートである。
検査装置11は、太陽電池ストリング3の故障検査において、検査信号P端子印加を行う(S31)。信号電流計測回路24は、検査信号P端子印加の場合に太陽電池ストリング3を流れる検査信号電流を計測する(S32)。
次に、演算制御装置30のインピーダンス演算部45は、S32にて得られた検査信号P端子印加の場合の検査信号電流および検査信号電圧から、検査信号P端子印加の場合の太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを求める(S33)。なお、インピーダンスの計測には、インピーダンスアナライザを使用してもよい。
次に、演算制御装置30の制御部46は、S33にて得られたインピーダンスZpを閾値K1と比較し、インピーダンスZpが閾値K1よりも大きい場合には、太陽電池ストリング3に故障有りと判定する(S36)。一方、インピーダンスZpが閾値K1以下の場合には、太陽電池ストリング3に故障無しと判定する(S37)。
(検査装置11の構成による利点)
本実施の形態の検査装置11は、太陽電池ストリング3の故障検査の場合に、付加回路31の基準コンデンサCaを太陽電池ストリング3と直列に接続し、検査信号51を太陽電池ストリング3に印加し、検査信号電流が太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsおよび基準コンデンサCaを流れるようにしている。
したがって、太陽電池ストリング3(太陽電池モジュール2)に故障が有り、太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsが増加している場合、検査信号電流は基準抵抗Raの増加に応じて減少する。これにより、検査信号電流および検査信号電圧から求めた太陽電池ストリング3のインピーダンスZpは、直列抵抗Rsの増加を反映したものとなり、インピーダンスZpを閾値K1と比較することにより、太陽電池ストリング3の故障の有無を判定することができる。
すなわち、検査装置11は、基準コンデンサCaを含む付加回路31を備え、単一の検査信号51を太陽電池ストリング3に印加するという簡単かつ低コストの構成により、太陽電池ストリング3の故障検査を高精度に行うことができる。
(検査信号51の周波数を比較的低い周波数とすることの利点)
図8は、図5に示した太陽電池ストリング3の等価回路において、検査信号51の周波数が低い場合の検査信号電流Iの流れを示す回路図である。図9は、図5に示した太陽電池ストリング3の等価回路において、検査信号51の周波数が高い場合の検査信号電流Iの流れを示す回路図である。
検査信号51の周波数が低い場合には、太陽電池ストリング3のインダクタンスLによるインピーダンスX(X=2πfL)は小さくなる。したがって、インピーダンスXは、直列抵抗Rsに対して直列に入ったインダクタンスLが小さいので、直列抵抗Rsに対して無視できる。また、対地間静電容量CgによるインピーダンスXcg(Xcg=1/2πfCg)は、直列抵抗Rsに対して十分大きな値になるため、直列抵抗Rsの測定に与える影響は無視できる。すなわち、インピーダンスXcgは、インピーダンスXに対して相対的に大きくなる。これにより、図8に示すように、太陽電池ストリング3の故障によって太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsが大きくなったとしても、検査信号電流Iは、対地間静電容量Cgを経由してグランドへ流れることなく、各太陽電池モジュール2を流れる。この結果、検査信号電流Iは、直列抵抗Rsの値を反映したものとなり、検査信号電流Iに基づいて太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを正確に求めることができ、太陽電池ストリング3の故障を高精度に検出することができる。
一方、検査信号51の周波数が高い場合には、太陽電池ストリング3のインダクタンスLによるインピーダンスX(X=2πfL)は大きくなる。したがって、インピーダンスXは、直列抵抗Rsに対して無視できない値になる。また、対地間静電容量CgによるインピーダンスXcg(Xcg=1/2πfCg)は直列抵抗RsおよびインダクタンスLによるインピーダンスXに対して十分に大きくならない。これにより、図6に示すように、太陽電池ストリング3の故障により太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsが大きくなった場合に、検査信号電流Iは、対地間静電容量Cgを経由して一時的にグランドを流れる。この結果、検査信号電流Iは、直列抵抗Rsの値を反映したものとはならず、検査信号電流Iに基づいて太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを、検査信号51の周波数が低い場合と比較して、正確に求めることができない。このため、太陽電池ストリング3の故障を検出する精度は、検査信号51の周波数が低い場合と比較して低下する。
したがって、検査信号51の周波数は、前述のように、比較的低い周波数範囲の100Hz〜10kHzとするのが好ましい。
(基準コンデンサCaの静電容量)
図10は、太陽電池ストリング3の検査状態を示す等価回路の回路図であって、太陽電池ストリング3に対して基準コンデンサCaを直列に接続し、かつ検査信号51を印加している状態を示す回路図である。
基準コンデンサCaの静電容量が対地間静電容量Cgよりも小さい値、もしくは対地間静電容量Cgと同等の値であると、基準コンデンサCaを流れる検査信号電流が変化し、検査信号電流に基づいて求めるインピーダンスZpが変化し、太陽電池ストリング3の故障検査の精度が低下する。
したがって、基準コンデンサCaの静電容量は、対地間静電容量Cgの影響が小さくなるように、対地間静電容量Cg(太陽電池ストリング3の対地間静電容量Cgの合計値)よりも大きい値であることが好ましい。すなわち、対地間静電容量Cgは、数nF〜数十nFであるので、基準コンデンサCaの静電容量は、1μF〜10μFとすることが好ましい。このような構成とすれば、太陽電池ストリング3の故障検査において、太陽電池ストリング3に基準コンデンサCaを接続した場合に、対地間静電容量Cgの影響を低減して、太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを高精度に計測することができる。これにより、太陽電池ストリング3の故障を高精度に検出することができる。なお、基準コンデンサCaは、静電容量の上限値を10μFとすることにより、コストアップやサイズアップを抑制することができる。
[実施の形態2]
(検査信号51の電圧を故障検査に好適な電圧に設定する構成)
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。図11の(a)は、図1に示した太陽電池モジュール2を太陽電池セル71およびバイパスダイオード72によって示した回路図である。
本実施の形態において、検査装置11は、信号注入回路25から太陽電池ストリング3に供給する検査信号51として、太陽電池モジュール2が備えるバイパスダイオードの影響を受けない微小な電圧の信号を印加するようになっている。
太陽電池モジュール2は、図11の(a)に示すように、複数の太陽電池セル71が直列接続されたものであり、直列接続された複数の太陽電池セル71に対して、バイパスダイオード72(前記バイパスダイオードBPDに対応)が並列に接続されている。バイパスダイオード72は、アノードが太陽電池モジュール2の負極に接続され、カソードが太陽電池モジュール2の正極に接続されている。
図11の(b)は、図4(太陽電池ストリング3が非発電状態である場合の、太陽電池ストリング3をR,L,Cにて表した等価回路)にバイパスダイオード72を追加して示した回路図である。図11の(c)は、図5(図4に対応した、太陽電池ストリング3が発電状態である場合の太陽電池ストリング3の等価回路)にバイパスダイオード72を追加して示した回路図である。図12は、図11に示したバイパスダイオード72の順方向電圧Vfを示すグラフである。
図12に示すように、バイパスダイオード72は、順方向電圧Vfよりも小さい電圧を印加した場合、ほとんど電流が流れない。そこで、検査装置11は、検査信号51として、バイパスダイオード72の順方向電圧Vfよりも小さい電圧のものを使用する。これにより、検査信号P端子印加の場合のインピーダンスZpを正確に求めることができ、太陽電池ストリング3の故障検査を高精度に行うことができる。
[実施の形態3]
(検査信号電流のみにより故障検査を行う構成)
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。以上の実施の形態の検査装置11では、太陽電池ストリング3の故障検査において、検査信号P端子印加の場合の太陽電池ストリング3のインピーダンスZpを求め、このインピーダンスZpに基づいて太陽電池ストリング3の故障の有無を判定する構成としていた。
これに対し、本実施の形態の検査装置11では、太陽電池ストリング3の故障検査において、検査信号P端子印加の場合の検査信号51による検査信号電流(指標値)に基づいて太陽電池ストリング3(太陽電池モジュール2)の故障の有無を判定する構成としている。
検査信号P端子印加の場合では、検査信号51による検査信号電圧は一定であり、検査信号電流のみが異なる。したがって、インピーダンスZpに代えて、検査信号P端子印加の場合の検査信号電流を使用することにより、太陽電池ストリング3の故障検査を行うことができる。
この場合、図1に示した検査装置11において、演算制御装置30では、インピーダンス演算部45が不要であるから、信号電流演算部43から、インピーダンス演算部45をスルーして、制御部46へ検査信号電流が入力され、制御部46は、検査信号電流を所定の閾値K2と比較して、太陽電池ストリング3の故障の有無を判定する。
図13は、太陽電池ストリング3の正常時(故障無し)、故障時(不良)および正常時に共振が生じている場合の各検査信号電流と上記の閾値K2との関係を示す説明図である。なお、上記共振は、太陽電池ストリング3のケーブルのインダクタンスLと基準コンデンサCaとからなる共振回路により生じる。
図13に示すように、太陽電池ストリング3の正常時には太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsが変化しないので、検査信号電流は閾値K2以上となる。また、太陽電池ストリング3の正常時において共振が生じている場合には、検査信号電流は、共振が生じていない正常時の値よりも大幅に大きい値となる。したがって、正常時に共振が生じている場合の検査信号電流と正常時に共振が生じていない場合の検査信号電流とは、区別可能である。また、太陽電池ストリング3の故障時には太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsが大きくなるので、検査信号電流は閾値K2未満となる。
したがって、制御部46は、検査信号電流の値を閾値K2と比較することにより、太陽電池ストリング3の故障の有無を判定することができる。これにより、本実施の形態の検査装置11は、前記実施の形態の検査装置11と同様、太陽電池ストリング3の故障の有無を高精度に検出することができる。
[実施の形態4]
(直列抵抗Rsにより故障検査を行う構成)
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。本実施の形態の検査装置11(図1参照)では、太陽電池ストリング3のインピーダンスZpではなく、太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsに基づいて、太陽電池ストリング3(太陽電池モジュール2)の故障の有無を判定する構成としている。
太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsは、太陽電池ストリング3に故障が無ければ変化しない一方、太陽電池ストリング3に故障が有れば大きくなる。そこで、本実施の形態において、制御部46は、太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsを所定の閾値K3と比較し、太陽電池ストリング3の故障(ケーブル断線および太陽電池モジュール2の故障)の有無を判定する。
具体的には、制御部46は、直列抵抗Rsと閾値K3とを比較し、直列抵抗Rsが閾値K3よりも大きい場合には、太陽電池ストリング3に故障有りと判定する。一方、直列抵抗Rsが閾値K3以下である場合には、太陽電池ストリング3に故障無しと判定する。なお、閾値K3は、例えば太陽電池ストリング3に故障がない正常な場合の直列抵抗Rsの上限値に設定することができる。
直列抵抗Rsは、例えば次のようにして求めることができる。図14は、図3の回路図(検査装置11による太陽電池ストリングの検査状態を示す概略の回路図の等価回路)(左図)を簡略化して示す回路図(右図)である。
図14において、検査信号51、信号電流計測回路24、直列抵抗Rs、基準コンデンサCaおよび基準抵抗Raを含む左側の回路は、右側の回路のように、CRの直列回路と見なすことができる。右側の回路では、基準抵抗が信号電流計測回路24の抵抗Rshuntとなっている。この場合、直列接続された抵抗Rshuntおよび直列抵抗Rsの両端の電圧Vr、基準コンデンサCaの両端の電圧Vc、および検査信号電圧(検査信号51の電圧)Vinの関係は、図15のようになる。
したがって、直列抵抗Rsは、検査信号電流I、検査信号電圧Vin、基準コンデンサCaのインピーダンスXcおよび基準抵抗Rshuntから、下式により求めることができる。
Figure 2016171671
この演算は、例えばインピーダンス演算部45が行う。
本実施の形態の検査装置11は、前記実施の形態の検査装置11と同様、太陽電池ストリング3の故障の有無を高精度に検出することができる。
次に、太陽電池ストリング3の故障の有無について、以上の実施の形態に示した、検査信号電流Iに基づく判定方式、太陽電池ストリング3のインピーダンスZpに基づく判定方式、および直列抵抗Rsに基づく判定方式による判定をモジュールNo.1〜No.8の太陽電池ストリング3のサンプルに対して行った結果について、図16に示す。
図16の(a)は、太陽電池ストリング3に対しての各実施の形態に示した3種類の判定方式による故障有無の判定結果をまとめた表である。図16の(b)は、モジュールNo.1〜No.8の太陽電池ストリング3のサンプルに対しての検査信号電流Iに基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。図16の(c)は、上記各サンプルに対しての太陽電池ストリング3のインピーダンスZpに基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。図16の(d)は、上記各サンプルに対しての太陽電池ストリング3の直列抵抗Rsに基づく判定方式による判定結果を示す説明図である。
図16の(a)から図16の(d)に示した検査結果では、それぞれの指標値(検査信号電流I、インピーダンスZp、直列抵抗Rs)を対応する閾値Kと比較することにより、モジュールNo.1〜No.5が良品(故障無し)、モジュールNo.6〜No.8がクラスタ断線(故障有り)となった。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、太陽光発電システムの太陽電池モジュールを直列接続して構成された太陽電池ストリングの故障検査に利用することができる。
1 太陽光発電システム
2 太陽電池モジュール
3 太陽電池ストリング
11 検査装置
21 PV電圧計測回路(状態検出部)
22 PV電流計測回路(状態検出部、電流計測部)
23P 切替えリレー(切替部)
23N 切替えリレー(切替部)
24 信号電流計測回路(指標値計測部)
25 信号注入回路(検査信号生成部)
26 発振回路(検査信号生成部)
27 フィルタ回路
28 信号電圧計測回路(指標値計測部)
29 フィルタ回路
30 演算制御装置
31 付加回路
45 インピーダンス演算部
46 制御部(第1制御部、第2制御部、故障判定部)
51 検査信号
71 太陽電池セル
72 バイパスダイオード
Ca 基準コンデンサ
Cg 対地間静電容量
I 検査信号電流
Ra 基準抵抗
Rs 直列抵抗
Vin 検査信号電圧

Claims (10)

  1. 太陽電池モジュールに接続される太陽光発電システムの検査装置であって、
    単一の周波数の交流の検査信号を生成する検査信号生成部と、
    静電容量が既知の基準コンデンサと、
    前記太陽電池モジュールおよび前記基準コンデンサが直列に接続された回路に対して前記検査信号が印加されるような第1の接続状態と、前記太陽電池モジュールが発電した電力を出力することが可能であるような第2の接続状態とを切り替えることができるように、前記太陽電池モジュール、前記基準コンデンサおよび前記検査信号生成部の間の接続関係を切り替える切替部と、
    前記第1の接続状態にて、前記太陽電池モジュールの故障の有無により変化する指標値を計測する指標値計測部と、
    前記指標値計測部から得た前記指標値を所定の閾値と比較して故障の有無を判定する故障判定部とを備えていることを特徴とする太陽光発電システムの検査装置。
  2. 前記太陽電池モジュールが発電状態であるかどうかを検出する状態検出部と、
    前記状態検出部にて太陽電池モジュールが発電状態であることが検出されたときに、前記検査信号生成部、前記基準コンデンサ、前記切替部、前記指標値計測部および前記故障判定部を含む各部の動作による前記太陽電池モジュールの故障検査が行われるように、これら各部を制御する第1制御部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  3. 前記太陽電池モジュールは、バイパスダイオードが並列に接続され、
    前記検査信号の電圧は、前記バイパスダイオードの順方向電圧以下の電圧に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  4. 前記指標値計測部は、前記指標値として前記太陽電池モジュールのインピーダンスを計測し、
    前記故障判定部は、前記インピーダンスを前記所定の閾値と比較し、前記インピーダンスが前記所定の閾値を越えた場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  5. 前記指標値計測部は、前記指標値として前記検査信号を印加することにより前記太陽電池モジュールを流れる電流を計測し、
    前記故障判定部は、前記電流を前記所定の閾値と比較し、前記電流が前記所定の閾値未満となった場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  6. 前記指標値計測部は、前記指標値として前記太陽電池モジュールの直列抵抗を計測し、
    前記故障判定部は、前記直列抵抗を前記所定の閾値と比較し、前記直列抵抗が前記所定の閾値を越えた場合に、前記太陽電池モジュールの故障有りと判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  7. 前記太陽電池モジュールの出力電流を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部にて計測される前記出力電流が所定の閾値以下の場合に、前記検査信号生成部、前記基準コンデンサ、前記切替部、前記指標値計測部および前記故障判定部を含む各部の動作による前記太陽電池モジュールの故障検査が行われるように、これら各部を制御する第2制御部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  8. 前記検査信号の周波数は、100Hz〜10kHzであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  9. 前記基準コンデンサの静電容量は、1μF以上であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の太陽光発電システムの検査装置。
  10. 太陽電池モジュールの故障を検査する太陽光発電システムの検査方法であって、
    前記太陽電池モジュールおよび静電容量が既知の基準コンデンサが直列に接続された回路に対して単一の周波数の交流の検査信号が印加されるような第1の接続状態と、前記太陽電池モジュールが発電した電力を出力することが可能であるような第2の接続状態とを切り替えることができるように、前記太陽電池モジュール、前記基準コンデンサおよび前記検査信号の生成部の間の接続関係を切り替える切替工程と、
    前記第1の接続状態にて、前記太陽電池モジュールの故障の有無により変化する指標値を計測する指標値計測工程と、
    前記指標値計測工程にて得た前記指標値を所定の閾値と比較して故障の有無を判定する故障判定工程とを備えていることを特徴とする太陽光発電システムの検査方法。
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