JP2016169883A - 空気調和機のモータ駆動装置 - Google Patents

空気調和機のモータ駆動装置 Download PDF

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伸 東山
石井 英宏
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英宏 石井
正晴 曽我部
Masaharu Sogabe
正晴 曽我部
前田 英一
Hidekazu Maeda
英一 前田
伸吉 小田原
Shinkichi Odawara
伸吉 小田原
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Abstract

【課題】ドライバを内蔵するモータの過電圧による損傷を抑制できるように過電圧保護機能の向上を図れる空気調和機のモータ駆動装置を安価に提供する。
【解決手段】モータ駆動装置100は、ドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80a内に内蔵されている内蔵ドライバ81とケーシング80aの外部に設けられている外部制御装置61とを有する。速度指令入力端子83cは、ドライバ内蔵DCモータ80の回転速度を指示するモータ速度指令信号をケーシング80aの外部から与える信号線66aに接続されている。電圧遮断回路69は、過電圧検知回路68が過電圧を検知したときに速度指令入力端子83cを信号線66aから遮断する。内蔵ドライバ81は、速度指令入力端子83cのモータ速度指令信号が規定動作電圧以下になった場合に複数のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフにする強制停止機能を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機に設けられているモータを駆動するための空気調和機のモータ駆動装置に関する。
近年、空気調和機の販売先は海外の先進国だけでなく、海外の他の多くの国々に広がっている。それらの国々の中には、商用電源の電源品質が安定してない地域がある。このような地域では、電源品質が安定してないことから過電圧が発生し易く、モータを駆動するインバータ回路が過電圧により破壊する可能性がある。
このような電源品質が安定してない地域へ出荷される空気調和機のモータ駆動用インバータ回路を保護するためには、例えば、特許文献1(特許第4151188号公報)や特許文献2(特開平11−218346号公報)に記載されているように、電源電圧の異常を検知した際にインバータ回路を瞬時に停止する制御を行うことが考えられる。
空気調和機のモータの外部にドライブ回路と異常検知回路が設けられている場合には、特許文献1や特許文献2に記載されているように、電源電圧の異常を検知してインバータ回路を瞬時に停止する制御を行う回路構成を構築することは容易である。しかし、近年の空気調和機の室内機や室外機のファン用モータには、モータのケーシング内にモータ駆動用インバータ回路(以下、ドライバという)が内蔵されたドライバ内蔵DCモータが採用されることが多い。
このようなドライバ内蔵DCモータの内蔵ドライバに設定されている保護機能は、DCモータの製造メーカが設定したものであり、ドライバ内蔵DCモータを購入した後に保護機能を向上させるための変更を加えられる余地はほとんど無い。ドライバ内蔵DCモータに内蔵されている保護機能は限られたものであり、代表的な保護機能としては、例えば過電流保護や温度保護がある。上述のような電源品質の悪い地域で使用される空気調和機のためにドライバ内蔵DCモータの絶対最大定格電圧が高くなるように設計変更をしたり、特別な保護機能をDCモータに内蔵されるドライバに持たせたりしようとして、特別な仕様のDCモータの製造を依頼すると高価なものになってしまう。
本発明の課題は、ドライバを内蔵するモータの過電圧による損傷を抑制できるように過電圧耐力の向上を図れる空気調和機のモータ駆動装置を安価に提供することである。
本発明の第1観点に係る空気調和機のモータ駆動装置は、空気調和機に設けられているモータを駆動するための空気調和機のモータ駆動装置であって、モータ駆動装置は、モータのケーシング内に内蔵されている内蔵ドライバとケーシングの外部に設けられている外部制御装置とを有し、内蔵ドライバは、モータのケーシング内に内蔵されるスイッチング回路と、所定端子と、強制停止機能とを有し、スイッチング回路は、モータのモータ巻線に駆動電圧を印加するためにモータ駆動用電源をスイッチングする複数のスイッチング素子を有し、所定端子は、モータの回転速度を指示するモータ速度指令信号をケーシングの外部から与える信号線に接続され、強制停止機能は、所定端子で受信したモータ速度指令信号が規定動作電圧以下になった場合に複数のスイッチング素子を全てオフにする機能であり、外部制御装置は、過電圧検知回路と遮断回路とを有し、過電圧検知回路は、モータ駆動用電源の過電圧を検知し、遮断回路は、過電圧検知回路が過電圧を検知したときに所定端子を信号線から遮断する。
第1観点のモータ駆動装置においては、外部制御装置の過電圧検知回路で過電圧が検知されたときに遮断回路によって信号線から遮断された所定端子の端子電圧が規定動作電圧以下に急速に降下することでスイッチング回路の複数のスイッチング素子を全てオフさせることができ、オフした複数のスイッチング素子に過電圧を分散して、モータの過電圧耐力の向上を図ることができる。
本発明の第2観点に係る空気調和機のモータ駆動装置は、第1観点に係るモータ駆動装置において、内蔵ドライバは、モータ速度指令信号が所定端子にアナログ電圧信号で与えられる、ものである。
第2観点のモータ駆動装置においては、アナログ電圧信号の電圧を変化させるには時間を要するけれども、遮断回路によってモータ速度指令信号を規定動作電圧以下に降下させる時間を短縮することができる。
本発明の第3観点に係る空気調和機のモータ駆動装置は、第1観点又は第2観点に係るモータ駆動装置において、内蔵ドライバは、所定端子に生じるノイズを除去するノイズフィルタをさらに有し、遮断回路は、ノイズフィルタに蓄積されている電荷を、所定端子を通じて放電するための放電用スイッチを含む、ものである。
第3観点のモータ駆動装置においては、遮断回路の放電用スイッチによってノイズフィルタの電荷を放電させることにより、モータ速度指令信号を規定動作電圧以下に降下させる時間の短縮を図ることができる。
本発明の第4観点に係る空気調和機のモータ駆動装置は、第3観点に係るモータ駆動装置において、遮断回路は、信号線と所定端子との接続を切断する遮断スイッチをさらに含み、所定端子の電圧を降下させるときには、放電用スイッチによる放電開始のタイミングを遮断スイッチによる切断のタイミングから遅延させる、ものである。
第4観点のモータ駆動装置においては、遮断スイッチの切断のタイミングよりも放電用スイッチの放電開始のタイミングが遅れるので、信号線と所定端子の両方から同時に放電用スイッチに電流が流れるのを防止できる。
本発明の第5観点に係る空気調和機のモータ駆動装置は、第4観点に係るモータ駆動装置において、放電用スイッチは、半導体スイッチである、ものである。
第5観点のモータ駆動装置においては、放電用スイッチが半導体スイッチであるので、スイッチング速度を高速化することができる。
本発明の第1観点に係る空気調和機のモータ駆動装置では、ドライバを内蔵するモータの過電圧保護機能の向上を、低コストで図ることができる。
本発明の第2観点に係る空気調和機のモータ駆動装置では、過電圧保護の効果を十分に引き出すことができる。
本発明の第3観点に係る空気調和機のモータ駆動装置では、過電圧保護の効果の向上を図ることができる。
本発明の第4観点に係る空気調和機のモータ駆動装置では、信号線と所定端子の両方から同時に放電用スイッチに電流が流れることによる外部制御装置の損傷を防止することができる。
本発明の第5観点に係る空気調和機のモータ駆動装置では、複数のスイッチング素子がオフするまでの時間を短縮して過電圧保護の効果を十分に引き出すことができる。
一実施形態に係るモータ駆動装置が適用される空気調和機の構成の概要を示す回路図。 ドライバ内蔵DCモータと外部制御装置の構成を説明するためのブロック図。 整流回路と電圧遮断回路とノイズフィルタの構成の一例を示す回路図。 (a)直流電圧Vdcの電圧変動を説明するためのタイミングチャート、(b)過電圧検知回路の動作を説明するためのタイミングチャート、(c)第1スイッチの動作を説明するためのタイミングチャート、(d)第2スイッチの動作を説明するためのタイミングチャート、(e)速度指令出力端子の電圧変化を説明するためのタイミングチャート、(f)接続点P2の電圧変化を説明するためのタイミングチャート。
<空気調和機の構成の概要>
(1)空気調和装置の構成の概要
この発明の一実施形態に係るモータ駆動装置の説明において、まず、モータ駆動装置が適用される空気調和機の構成について簡単に説明する。図1は、空気調和機10の構成の概要を示す回路図である。図1においては、各装置を繋ぐ実線が冷媒配管を示しており、各装置を繋ぐ破線が伝送線路を示している。図1に示されている冷媒回路14を構成するために、例えば、室内機20には、室内熱交換器21が設けられ、室外機30には、圧縮機31、四路切換弁32、室外熱交換器33、電動弁34及びアキュムレータ35が設けられ、室内機20と室外機30とが連絡配管12によって接続されている。この冷媒回路14の中を冷媒が循環する。
ここで、冷媒回路14の回路構成について簡単に説明する。圧縮機31の吐出側には四路切換弁32の第1ポートが接続されている。四路切換弁32の第2ポートには室外熱交換器33の一方の出入口が接続され、第3ポートにはアキュムレータ35が接続され、第4ポートには冷媒連絡配管12bが接続されている。四路切換弁32では、冷房時に実線で示されているように、第1ポートと第2ポートが接続されるとともに、第3ポートと第4ポートが接続される。一方、暖房時には、四路切換弁32では、破線で示されているように、第1ポートと第4ポートが接続されるとともに、第2ポートと第3ポートが接続される。室外熱交換器33の他方の出入口は、電動弁34と冷媒連絡配管12aとを介して室内熱交換器21の一方の出入口に接続されている。室内熱交換器21の他方の出入口は、冷媒連絡配管12bを介して四路切換弁32の第4ポートに接続されている。また、圧縮機31の吸入側は、アキュムレータ35を介して四路切換弁32の第3ポートに接続されている。
また、空気調和機10における空気調和の動作を正しく効率よく行わせるために、室内機20及び室外機30は、それぞれの機器の中に組み込まれた室内制御部50及び室外制御部60によって制御されている。室内制御部50と室外制御部60とは、通信線12cを介して互いに接続されて互いにデータの送受信を行っている。室内制御部50と室外制御部60とは、それぞれCPU(中央演算処理装置)やメモリや周辺回路などにより構成されている。
室内機20の室内制御部50及び室外機30の室外制御部60には、種々のセンサ40が接続されている。センサ40には、各部の温度を測定するための温度センサ、圧縮機31に吸入される冷媒の圧力や圧縮機31から吐出される冷媒の圧力を測定するための圧力センサなどが含まれる。
また、室内機20においては、室内ファン22のドライバ内蔵DCモータ70が室内制御部50に接続されている。室外機30においては、圧縮機31のドライバ内蔵DCモータ80、四路切換弁32、電動弁34及び室外ファン37のドライバ内蔵DCモータ90が室外制御部60に接続されている。この室内制御部50により、ドライバ内蔵DCモータ70の回転数や運転・停止が制御される。また、この室外制御部60により、圧縮機31のドライバ内蔵DCモータ80及び室外ファン37のドライバ内蔵DCモータ90のモータ速度並びにそれらの運転・停止が制御され、四路切換弁32の切換えが制御され、電動弁34の開度が制御される。
(2)空気調和装置の動作の概要
冷房時には、四路切換弁32が実線の接続に切り換わり、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が四路切換弁32を介して室外熱交換器33に送られる。室外熱交換器33で外気との熱交換が行われて熱を奪われた冷媒は、電動弁34に送られる。電動弁34で高圧液状の冷媒が低圧の湿り蒸気の状態に変化する。このように電動弁34で膨張した冷媒は、冷媒連絡配管12aを通って室内熱交換器21に入る。室内熱交換器21で室内空気と冷媒との間で熱交換が行われ、熱を奪って温度が上昇した冷媒は、冷媒連絡配管12bを通って四路切換弁32に送られる。四路切換弁32は、冷媒連絡配管12bとアキュムレータ35とが接続するように切り換えられている。そのため、室内熱交換器21から送られてきた冷媒は、四路切換弁32によって、圧縮機31の吸入側に接続されているアキュムレータ35に送られる。
暖房時には、四路切換弁32が点線の接続に切り換わり、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が四路切換弁32から冷媒連絡配管12bを経由して室内熱交換器21に送られる。そして、冷房時とは逆の経路をたどって、室外熱交換器33を出た冷媒は圧縮機31に送られる。つまり、圧縮機31から、四路切換弁32、冷媒連絡配管12b、室内熱交換器21、冷媒連絡配管12a、電動弁34、室外熱交換器33、四路切換弁32、アキュムレータ35を順に経て圧縮機31に戻る経路を冷媒が循環する。
室内機20及び室外機30には、それぞれ、室内熱交換器21及び室外熱交換器33における熱交換を促すために、室内熱交換器21に室内空気を送る室内ファン22及び、室外熱交換器33に外気を送る室外ファン37が設けられている。そして、これら室内ファン22及び室外ファン37を駆動するためのドライバ内蔵DCモータ70,90がそれぞれ室内機20及び室外機30に設けられている。
(3)ドライバ内蔵DCモータと外部制御装置
ここでは、圧縮機31のドライバ内蔵DCモータ80を例に挙げて、空気調和機10に設けられているドライバ内蔵DCモータについて説明する。ドライバ内蔵DCモータ80を駆動するためのモータ駆動装置100は、図2に示されているように、ドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80aの外部の室外制御部60に配置されている外部制御装置61と、ドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80a内に内蔵されている内蔵ドライバ81とを備えている。
ドライバ内蔵DCモータ80は、ケーシング80a内に、内蔵ドライバ81以外にモータ本体82を備えている。また、ドライバ内蔵DCモータ80は、ケーシング80aの外部と電気的な接続を行なうためのモータ側コネクタ83を備えている。モータ側コネクタ83は、モータ駆動電源端子83aと、制御電源端子83bと、速度指令入力端子83cと、回転数モニタ用出力端子83dと、接地端子83eとを有している。
外部制御装置61は、モータ側コネクタ83に接続される制御部側コネクタ62を有している。制御部側コネクタ62は、モータ駆動電源端子62aと、制御電源端子62bと、速度指令出力端子62cと、回転数モニタ用入力端子62dと、接地端子62eとを有している。モータ側コネクタ83のモータ駆動電源端子83aには、制御部側コネクタ62のモータ駆動電源端子62aが接続され、モータ駆動用電源が供給される。同様に、制御電源端子83bと制御電源端子62bとが接続され、速度指令入力端子83cと速度指令出力端子62cとが接続され、回転数モニタ用出力端子83dと回転数モニタ用入力端子62dとが接続され、接地端子83eと接地端子62eとが接続される。例えば、モータ側コネクタ83と制御部側コネクタ62とは、ケーシング80aの外部に設けられたハーネスによって接続される。
(3−1)外部制御装置61
外部制御装置61は、商用電源200に接続される。外部制御装置61は、整流回路63と、外部電源回路64と、第1制御回路65と、DA変換回路66と、フィードバック回路67と、過電圧検知回路68と、電圧遮断回路69とを備えている。外部制御装置61は、例えば、少なくとも前述の7つの回路が基板上に形成された外部制御基板である。整流回路63は、商用電源200に接続されて、商用電源200から与えられる交流電圧を直流電圧Vdcに変換する。また、整流回路63は、電源ライン61a,61eに接続され、整流後の直流電圧Vdcを電源ライン61a,61eに出力する。直流電圧Vdcの高圧側が印加される電源ライン61aは、モータ駆動電源端子62aに接続されている。直流電圧Vdcの低圧側すなわち接地電圧が印加される電源ライン61eは、接地端子62eに接続されている。
外部電源回路64は、電源ライン61a,61eに接続され、電源ライン61a,61eから供給される直流電圧Vdcから制御電源電圧Vccを発生させる。外部電源回路64は、制御系電源線64aに接続され、制御系電源線64aと電源ライン61eにより制御電源電圧Vccを供給する。制御電源電圧Vccの高圧側が印加される制御系電源線64aは、制御電源端子62bに接続されている。また、外部電源回路64は、第1制御回路65に接続されており、第1制御回路65に制御電源電圧Vccを供給する。第1制御回路65は、モータ本体82の回転速度を指示するデジタル速度指令信号をDA変換回路66に送信する。また、第1制御回路65は、フィードバック回路67に接続されており、フィードバック回路67からモータ本体82の単位時間当たりの回転数を示す信号を受信する。ここで、単位時間当たりの回転数(以下、単に回転数という場合もある)と回転速度とモータ速度とは同じことを意味している。フィードバック回路67は、回転数モニタ用入力端子62dに接続されている。フィードバック回路67は、回転数モニタ用入力端子62dから受信した信号に基づいて回転数の値を示す信号を第1制御回路65に送信する。
DA変換回路66は、信号線66aによって電圧遮断回路69に接続されている。DA変換回路66は、デジタル速度指令信号に応じた電圧に変換するデジタル−アナログ変換を行ない、アナログのモータ速度指令信号Vspを電圧遮断回路69に送信する。電圧遮断回路69は、速度指令出力端子62cに接続されている。電圧遮断回路69は、過電圧検知回路68が過電圧を検知したときに速度指令出力端子62cを信号線66aから遮断する。電圧遮断回路69は、例えば、信号線66aと速度指令出力端子62cとを切り離して信号線66aと速度指令出力端子62cの電気的な接続を断つことによって、速度指令出力端子62cを信号線66aから遮断する。
(3−1−1)整流回路63
整流回路63の構成の一例が図3に示されている。整流回路63は、2相交流である商用電源200を整流するブリッジ整流回路63aと平滑コンデンサ63bとで構成されている。ブリッジ整流回路63aは、商用電源200から入力された交流電圧を整流して、直流電源ライン81a,81eに整流した直流電圧を出力する。直流電源ライン81a,81eの間には、平滑コンデンサ63bとして、例えば電解コンデンサが接続されている。
(3−1−2)電圧遮断回路69
電圧遮断回路69の構成の一例が図3に示されている。電圧遮断回路69は、スイッチ駆動回路69aと、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2とを有している。スイッチ駆動回路69aは、過電圧検知回路68が過電圧を検知したことを示す検知信号を受けて第1スイッチSW1と第2スイッチSW2を駆動するためのスイッチング信号を出力する。第1スイッチSW1は、信号線66aと速度指令出力端子62cとの間に直列に挿入されている。第2スイッチSW2は、速度指令出力端子62cと電源ライン61eとの間に直列に挿入されている。過電圧が検知されてスイッチ駆動回路69aが第1スイッチSW1と第2スイッチSW2をオン状態にするスイッチ信号を出力したときには、第1スイッチが開き、第2スイッチSW2が閉じる。
従って、過電圧が検知されていない状態では、第1スイッチSW1が閉じて信号線66aと速度指令出力端子62cとが第1スイッチSW1を通して接続されている。また、過電圧が検知されていない状態では、第2スイッチSW2が開放されており、信号線66aと電源ライン61eとが絶縁状態にある。過電圧が検知されたときには、過電圧検知回路68から与えられる検知信号によって、第1スイッチSW1が開放され、第2スイッチSW2が閉じる。第1スイッチSW1と第2スイッチSW2は、例えば半導体スイッチで形成される。半導体スイッチとしては、例えば、トランジスタ及びサイリスタがある。
(3−2)ドライバ内蔵DCモータ80
内蔵ドライバ81は、内部電源回路84と、第2制御回路85と、ノイズフィルタ86と、ドライブ回路87と、チャージポンプ回路88と、スイッチング回路89とを備えている。また、内蔵ドライバ81は、モータ駆動電源端子83aに接続されている直流電源ライン81aと接地端子83eに接続されている直流電源ライン81eとを有している。内部電源回路84は、制御電源端子83bと直流電源ライン81eとに接続され、制御電源端子83bと直流電源ライン81eから制御電源電圧Vccが供給される。内部電源回路84は、内蔵ドライバ81の中で用いられる制御電源電圧Vbを発生して、制御電源電圧Vbを第2制御回路85及びドライブ回路87に供給する。
第2制御回路85は、ノイズフィルタ86を介して速度指令入力端子83cに接続され、速度指令入力端子83cから与えられるアナログのモータ速度指令信号Vspを受信する。第2制御回路85は、アナログのモータ速度指令信号Vspが規定動作電圧よりも大きいときに、そのアナログのモータ速度指令信号Vspの電圧の値に応じたモータ速度になるように駆動信号をドライブ回路87に送信する。また、第2制御回路85は、回転数モニタ用出力端子83dに接続されている。第2制御回路85は、モータ本体82の回転を検知している。そして、第2制御回路85は、検知したモータ本体82の回転に応じた回転数モニタ用信号を回転数モニタ用出力端子83dに送信する。
ドライブ回路87は、第2制御回路85から受信した駆動信号に基づいて、スイッチング回路89のスイッチング素子Q1〜Q6を切り替えるための出力信号をスイッチング回路89に出力する。ドライブ回路87には、スイッチング回路89の上アームを駆動するための駆動用電源がチャージポンプ回路88を通じて供給されている。そのため、ドライブ回路87に供給される駆動用電源は、直流電源ライン81aを通じて供給される直流電圧Vdcの高圧側の値よりも少し高くなっている。なお、チャージポンプ回路88は制御電源端子83bに接続され、チャージポンプ回路88には制御電源電圧Vccが印加されている。チャージポンプ回路88は、従来からあるものを適用でき、例えば2つのパワー半導体と1つのコンデンサを使って構成される。
スイッチング回路89は、上アームを構成する3つのスイッチング素子Q1〜Q3としたアームを構成する3つのスイッチング素子Q4〜Q6を有している。上アームと下アームは、直流電源ライン81a,81eの間に直列に接続されている。さらに詳細に説明すると、上アームを構成する3つのスイッチング素子Q1〜Q3の一方端子は全て直流電源ライン81aに接続され、スイッチング素子Q1の他方端子はスイッチング素子Q4の一方端子に接続され、スイッチング素子Q2の他方端子はスイッチング素子Q5の一方端子に接続され、スイッチング素子Q3の他方端子はスイッチング素子Q6の一方端子に接続されている。そして、下アームを構成する3つのスイッチング素子Q4〜Q6の他方端子は全て直流電源ライン81eに接続されている。
モータ本体82は、3つのモータ巻線U,V,Wを有している。3つのモータ巻線U,V,Wの一方端が全て接続点P1に接続され、3つのモータ巻線U,V,Wは互いに接続されている。そして、モータ巻線Uの他方端がスイッチング素子Q1の他方端子に接続され、モータ巻線Vの他方端がスイッチング素子Q2の他方端子に接続され、モータ巻線Wの他方端がスイッチング素子Q3の他方端子に接続されている。
(3−2−1)ノイズフィルタ
ノイズフィルタ86の構成の一例が図3に示されている。ノイズフィルタ86は、例えば、抵抗成分86aとキャパシタ成分86bとで構成されるローパスフィルタである。抵抗成分86aは、速度指令入力端子83cと第2制御回路85との間に直列に存在する。キャパシタ成分86bは、抵抗成分86aと第2制御回路85との接続点P2と直流電源ライン81eとの間に存在する。抵抗成分86aは、抵抗素子であってもよいが、抵抗素子以外の素子の寄生抵抗であってもよい。同様に、キャパシタ成分86bは、キャパシタ素子であってもよいが、キャパシタ素子以外の素子の寄生容量であってもよい。例えば、第2制御回路85に内蔵されたコンパレータの入力端子に入力される速度指令入力端子83cの電圧で第2制御回路85がモータ速度指令信号Vspの判断を行っているとすると、その入力端子が接続点P2になる。
(3−2−2)内蔵ドライバ81の強制停止機能
内蔵ドライバ81は、速度指令入力端子83cで受信したモータ速度指令信号Vspが規定動作電圧Vsw以下になった場合すなわち速度指令入力端子83cの端子電圧が規定動作電圧Vsw以下になったときに、スイッチング回路89の6つのスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフにする強制停止機能を有している。例えば、規定動作電圧が1Vとするとともにドライバ内蔵DCモータ80の最大モータ速度をRmaxとすると、速度指令入力端子83cの電圧が1V以下ではドライバ内蔵DCモータ80のモータ速度が0である。そして、ドライバ内蔵DCモータ80のモータ速度は、例えば1.1VでRmaxの5%、2.5VでRmaxの50%、4VでRmaxになるように設定されている。
しかし、正確には、第2制御回路85が受信したモータ速度指令信号Vspで内蔵ドライバ81のモータ速度が決定され、すなわち接続点P2の電圧でドライバ内蔵DCモータ80のモータ速度が決定される。従って、内蔵ドライバ81の強制停止機能が発揮されるタイミングも、正確には接続点P2の電圧が規定動作電圧Vsw以下になった時点になる。
(4)過電圧検知時のモータ駆動装置100の動作
次に、図4を用いて過電圧が検知されたときのドライバ内蔵DCモータ80のモータ駆動装置100の動作について説明する。図4(a)から図4(f)に示されているタイミングチャートの横軸は時間軸である。図4(a)には、電源ライン61a,61eに印加されている直流電圧Vdcが示されている。図4(b)には、過電圧検知回路68の検知信号が示されている。図4(c)には、第1スイッチSW1のオンオフ動作が示され、図4(d)には、第2スイッチSW2のオンオフ動作が示されている。第1スイッチSW1は、図4(e)には、速度指令出力端子62cの電圧が示されている。図4(f)には、接続点P2の電圧が示されている。
過電圧検知回路68には、過電圧を検知するため、立上り閾値OVPthHと立下り閾値OVPthLの2つの閾値が設定されている。立上り閾値OVPthHの方が立下り閾値OVPthLよりも高いが、いずれもドライバ内蔵DCモータ80の定格電圧よりも高くかつ絶対最大定格AMRよりも低い値に設定されている。
図4に示されている時刻t1には、直流電圧Vdcが立上り閾値OVPthHに達している。この時刻t1に過電圧検知回路68から検知信号Dが出力される。この検知信号Dを受信したスイッチ駆動回路69aは、第1スイッチSW1を開放させるためのスイッチング信号を出力する。しかし、スイッチ駆動回路69aがスイッチング信号を出力する際の遅延とそれを受信した第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が動作をするときの遅延があるため、過電圧検知回路68の検知信号Dの出力から第1スイッチSW1の開放までに遅延時間Δt11だけ遅れる。スイッチ駆動回路69aが第1スイッチSW1と第2スイッチSW2にスイッチング信号を出力するタイミングを時間Δt12だけずらしていることによって、第2スイッチSW2の閉じるタイミングが、第1スイッチSW1の開くタイミングに対して遅延時間Δt12だけ遅れる。このような遅延時間Δt12が設定されていることにより、DA変換回路66の出力端子が接地されることが防がれ、DA変換回路66の出力端子が接地されることによるDA変換回路66の破壊が防止される。
第2スイッチSW2が閉じることによって、速度指令出力端子62cの端子電圧、ひいては速度指令入力端子83cの電圧が接地電圧(0V)になる。しかし、接続点P2の電圧の低下は、キャパシタ成分86bに蓄積されている電荷が放電される時間が必要になるために緩やかになる。なお、第1スイッチSW1が開くことによって放電が始まるが、第2スイッチSW2が閉じることによって放電が加速される。そして、時刻t2の時点で、この接続点P2の電圧が規定動作電圧Vsw以下になると、第2制御回路85は、ドライブ回路87に対してスイッチング回路89のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフするように駆動信号を出力する。つまり、接続点P2の電圧が規定動作電圧Vsw以下になると、内蔵ドライバ81が強制停止機能を発揮する。スイッチング回路89のスイッチング素子Q1〜Q6が全てオフするのは時刻t3になるが、時刻t3には、まだ直流電圧Vdcが絶対最大定格AMRに達していないので、絶対最大定格AMRに達したときには、オフした複数のスイッチング素子Q1〜Q6に絶対最大定格AMRが分圧されて、各スイッチング素子Q1〜Q6に印加される電圧は直流電圧Vdcの2分の1程度になる。その結果、直流電圧Vdcが絶対最大定格AMRを超えて、例えば6割程度直流電圧Vdcが絶対最大定格AMRよりも高くなっても、スイッチング素子Q1〜Q6が破壊されるのを防ぐことができる。
通常、直流電圧Vdcが過電圧になっているのは短時間であるが、その短時間の間に図4(a)に示されているように直流電圧Vdcが徐々に低下するように変化する。そして、時刻t4の時点で立下り閾値OVPthLに達すると、過電圧検知回路68は、検知信号Dの出力を停止する。しかし、スイッチ駆動回路69aがスイッチング信号を出力する際の遅延とそれを受信した第1スイッチSW1と第2スイッチSW2が動作をするときの遅延があるため、過電圧検知回路68の検知信号Dの停止から第2スイッチSW2の開放までに遅延時間Δt41だけ遅れる。スイッチ駆動回路69aが第1スイッチSW1と第2スイッチSW2にスイッチング信号を出力するタイミングを時間Δt42だけずらしていることによって、第1スイッチSW1の閉じるタイミングが、第2スイッチSW2の開くタイミングに対して遅延時間Δt42だけ遅れる。
そして、遅延時間Δt42だけ遅れて第1スイッチSW1が閉じることによって、速度指令出力端子62cの端子電圧、ひいては速度指令入力端子83cの電圧がDA変換回路66の出力する電圧に戻る。接続点P2の電圧がDA変換回路66の出力する電圧に戻るには、キャパシタ成分86bが充電される時間が必要になる。遅延時間Δt42が設けられることにより、DA変換回路66の出力端子が接地されることが防がれ、DA変換回路66の出力端子が接地されることによるDA変換回路66の破壊が防止される。
(5)特徴
(5−1)
以上説明したように、空気調和機10のモータ駆動装置100は、空気調和機10に設けられているモータとしてドライバ内蔵DCモータ70,80,90を駆動する。モータ駆動装置100は、例えばドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80a内に内蔵されている内蔵ドライバ81と、ケーシング80aの外部に設けられている外部制御装置61とを有する。
内蔵ドライバ81は、スイッチング回路89と速度指令入力端子83cとを有する。スイッチング回路89は、ドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80a内に内蔵されている内蔵スイッチング回路である。速度指令入力端子83cは、内蔵ドライバ81の所定端子の一例である。また、内蔵ドライバ81は強制停止機能を有している。内蔵ドライバ81のこの強制停止機能は、モータ速度指令信号Vspが規定動作電圧Vsw以下になった場合に複数のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフにする機能である。
スイッチング回路89は、ドライバ内蔵DCモータ80のモータ巻線U,V,Wに駆動電圧を印加するためにモータ駆動電源端子83aから供給されるモータ駆動用電源をスイッチングする複数のスイッチング素子Q1〜Q6を有する。所定端子である速度指令入力端子83cは、ドライバ内蔵DCモータ80の回転速度を指示するモータ速度指令信号Vspをケーシング80aの外部から与える信号線66aに接続されている。
外部制御装置61は、過電圧検知回路68と電圧遮断回路69とを有している。過電圧検知回路68は、モータ駆動用電源の過電圧OVPthHを検知する。電圧遮断回路69は遮断回路の一例であり、過電圧検知回路68が過電圧を検知したときに速度指令入力端子83cを信号線66aから遮断する。
図4(a)の時刻t1に示されている時点すなわち外部制御装置61の過電圧検知回路68で過電圧OVPthHが検知されたときに、図4(e)に示されているように、電圧遮断回路69によって信号線66aから遮断された速度指令入力端子83cの端子電圧が規定動作電圧Vsw以下に急速に降下する。このような動作によって、モータ駆動電圧である直流電圧Vdcが直接印加されるスイッチング回路89の複数のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフさせることができ、オフした複数のスイッチング素子Q1〜Q6に過電圧を分散して、ドライバ内蔵DCモータ80の過電圧保護機能の向上を図ることができる。特に、スイッチング回路89の上アームと下アームとで過電圧を分圧することができ、ドライバ内蔵DCモータ80の過電圧保護機能の向上を図ることができる。その結果、内蔵ドライバ81を内蔵するドライバ内蔵DCモータ80の損傷を抑制できるようになり、過電圧保護機能の向上を図ることができる。この場合、ドライバ内蔵DCモータ80に強制停止機能のための専用の端子が設けられていないにも拘わらず、速度指令入力端子83cを使ってドライバ内蔵DCモータ80の構成を変更せずに過電圧検知回路68と電圧遮断回路69をドライバ内蔵DCモータ80のケーシング80aの外部に設けて過電圧保護機能の向上が図られ、低コストでドライバ内蔵DCモータ80の過電圧保護機能の向上が実現されている。
なお、上記実施形態では、ドライバ内蔵DCモータ80を例に挙げて説明したが、ドライバ内蔵DCモータ70,90についても、内蔵ドライバ81及び外部制御装置61と同様の構成を設けることができ、低コストでドライバ内蔵DCモータ70,90の過電圧保護機能の向上を図ることもできる。
(5−2)
内蔵ドライバ81においては、モータ速度指令信号Vspが速度指令入力端子83cにアナログ電圧信号で与えられる。アナログ電圧信号であるモータ速度指令信号Vspの電圧を変化させるには時間を要するけれども、遮断回路である電圧遮断回路69によってモータ速度指令信号Vspを規定動作電圧Vsw以下に降下させる時間を短縮することができる。その結果、図4(a)に示されているように、過電圧検知回路68で過電圧OVPthHが検知された時刻t1から絶対最大定格AMRになるまで間の時刻t3で複数のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフさせることができ、過電圧保護の効果を十分に引き出すことができる。
(5−3)
内蔵ドライバ81は、所定端子である速度指令入力端子83cに生じるノイズを除去するノイズフィルタ86を有している。電圧遮断回路69は、第2スイッチSW2を含んで構成されている。第2スイッチSW2は、ノイズフィルタ86に蓄積されている電荷を、速度指令入力端子83cを通じて放電するための放電用スイッチである。
電圧遮断回路69の第2スイッチSW2によってノイズフィルタ86の電荷を放電させることにより、モータ速度指令信号Vspを規定動作電圧Vsw以下に降下させる時間の短縮を図ることができる。その結果、過電圧検知回路68で過電圧OVPthHが検知されてから複数のスイッチング素子Q1〜Q6を全てオフさせるまでの時間つまり時刻t1から時刻t3までの時間の短縮を図って、過電圧保護の効果の向上を図ることができる。
(5−4)
電圧遮断回路69は、第1スイッチSW1を含んで構成されている。第1スイッチSW1は、信号線66aと速度指令入力端子83cとの接続を切断する遮断スイッチである。図4(c)と図4(d)を用いて説明したように、速度指令入力端子83cの電圧を降下させるときには、放電用スイッチである第2スイッチSW2による放電開始のタイミングを遮断スイッチである第1スイッチSW1による切断のタイミングから遅延させる。つまり、スイッチ駆動回路69aにより、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオン動作のタイミングに遅延時間Δt12が設けられている。
このように、第1スイッチSW1の切断のタイミングよりも第2スイッチSW2の放電開始のタイミングが遅れるので、信号線66aと速度指令入力端子83cの両方から同時に放電用スイッチである第2スイッチSW2を通して電流が流れるのを防止できる。第2スイッチSW2に大きな電流が流れて第2スイッチSW2が損傷したり、信号線66aから第2スイッチSW2に電流が流れるとDA変換回路66が損傷したりするなど外部制御装置61が損傷する可能性があるが、遅延時間Δt12を設けることで、信号線66aと速度指令入力端子83cの両方から同時に第2スイッチSW2に電流が流れることによる外部制御装置61の損傷を防止することができる。
(5−5)
第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、半導体スイッチである。特に、放電用スイッチである第2スイッチSW2が半導体スイッチであるので、スイッチング速度を高速化することができる。その結果、図4(b)に示されている時刻t2から時刻t3までの時間を短縮することができ、過電圧検知回路68が過電圧OVPthHを検知してから複数のスイッチング素子Q1〜Q6がオフするまでの時間を短縮して過電圧保護の効果を十分に引き出すことができる。
(6)変形例
(6−1)変形例1A
上記実施形態では、モータ本体82が3相モータである場合について説明したが、モータ本体は3相モータに限られるものではない。例えば、モータ本体が2相モータであってもよい。
(6−2)変形例1B
上記実施形態では、商用電源200が2相交流である場合について説明したが、商用電源は2相交流に限られるものではない。例えば、商用電源は3相交流であってもよく、その場合には、整流回路63が3相交流から直流電圧を生成するものであればよい。
(6−3)変形例1C
上記実施形態では、遮断回路が電圧遮断回路69であって、信号線66aと速度指令入力端子83cとを第1スイッチSW1で切り離す場合について説明したが、信号線66aを速度指令入力端子83cから遮断するのはスイッチによる切り離しだけに限られるものではなく、速度指令入力端子83cの電圧が規定動作電圧Vsw以下に下がるのであれば他の回路構成であってもよい。
(6−4)変形例1D
上記実施形態では、内蔵ドライバ81がチャージポンプ回路88を備えている場合について説明したが、チャージポンプ回路を備えていない内蔵ドライバについても本願発明を適用できる。
10 空気調和機
61 外部制御装置
65 第1制御回路
66a 信号線
68 過電圧検知回路
69 電圧遮断回路
70,80,90 ドライバ内蔵DCモータ(モータの例)
80a ケーシング
81 内蔵ドライバ
83c 速度指令入力端子(所定端子の例)
85 第2制御回路
89 スイッチング回路
100 モータ駆動装置
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6 スイッチング素子
SW1 第1スイッチ(遮断スイッチの例)
SW2 第2スイッチ(放電用スイッチの例)
U,V,W モータ巻線
特許第4151188号公報 特開平11−218346号公報

Claims (5)

  1. 空気調和機(10)に設けられているモータ(70,80,90)を駆動するための空気調和機のモータ駆動装置(100)であって、
    前記モータ駆動装置は、前記モータのケーシング(80a)内に内蔵されている内蔵ドライバ(81)と前記ケーシングの外部に設けられている外部制御装置(61)とを有し、
    前記内蔵ドライバは、前記モータのケーシング内に内蔵されるスイッチング回路(89)と、所定端子(83c)と、強制停止機能とを有し、
    前記スイッチング回路は、前記モータのモータ巻線(U,V,W)に駆動電圧を印加するためにモータ駆動用電源をスイッチングする複数のスイッチング素子(Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6)を有し、
    前記所定端子は、前記モータの回転速度を指示するモータ速度指令信号を前記ケーシングの外部から与える信号線(66a)に接続され、
    前記強制停止機能は、前記所定端子で受信した前記モータ速度指令信号が規定動作電圧以下になった場合に複数の前記スイッチング素子を全てオフにする機能であり、
    前記外部制御装置は、過電圧検知回路(68)と遮断回路(69)とを有し、
    前記過電圧検知回路は、前記モータ駆動用電源の過電圧を検知し、
    前記遮断回路は、前記過電圧検知回路が過電圧を検知したときに前記所定端子を前記信号線から遮断する、空気調和機のモータ駆動装置。
  2. 前記内蔵ドライバは、前記モータ速度指令信号が前記所定端子にアナログ電圧信号で与えられる、
    請求項1に記載の空気調和機のモータ駆動装置。
  3. 前記内蔵ドライバは、前記所定端子に生じるノイズを除去するノイズフィルタ(86)をさらに有し、
    前記遮断回路は、前記ノイズフィルタに蓄積されている電荷を、前記所定端子を通じて放電するための放電用スイッチ(SW2)を含む
    請求項1又は請求項2に記載の空気調和機のモータ駆動装置。
  4. 前記遮断回路は、前記信号線と前記所定端子との接続を切断する遮断スイッチ(SW1)をさらに含み、前記所定端子の電圧を降下させるときには、前記放電用スイッチによる放電開始のタイミングを前記遮断スイッチによる切断のタイミングから遅延させる、
    請求項3に記載の空気調和機のモータ駆動装置。
  5. 前記放電用スイッチは、半導体スイッチである、
    請求項4に記載の空気調和機のモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220025493A (ko) * 2020-08-24 2022-03-03 김원선 아날로그 신호의 전압 감시 및 처리를 수행하는 냉동 공조 시스템 보호 회로

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